特許第6143303号(P6143303)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6143303食事摂取の監視及び調節を行うための食器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6143303
(24)【登録日】2017年5月19日
(45)【発行日】2017年6月7日
(54)【発明の名称】食事摂取の監視及び調節を行うための食器
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/22 20120101AFI20170529BHJP
【FI】
   G06Q50/22
【請求項の数】15
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2014-238064(P2014-238064)
(22)【出願日】2014年11月25日
(62)【分割の表示】特願2012-501002(P2012-501002)の分割
【原出願日】2010年3月19日
(65)【公開番号】特開2015-57733(P2015-57733A)
(43)【公開日】2015年3月26日
【審査請求日】2014年12月16日
(31)【優先権主張番号】12/408,622
(32)【優先日】2009年3月20日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】511225549
【氏名又は名称】コンタン クリスティーヌ
(74)【代理人】
【識別番号】100092093
【弁理士】
【氏名又は名称】辻居 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100082005
【弁理士】
【氏名又は名称】熊倉 禎男
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100095898
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 満
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(72)【発明者】
【氏名】コンタン クリスティーヌ
【審査官】 小原 正信
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−327472(JP,A)
【文献】 特開2006−239272(JP,A)
【文献】 特開2002−149824(JP,A)
【文献】 特開2008−048757(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0012433(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーの食事摂取量を管理するための電子装置であって、
単一又は複数の電気回路を有し、この電気回路は、
上記ユーザーの食事摂取量を検出する2以上のセンサーと、
健康関連行動を行うために上記センサーから受信したセンサー入力を分析するための指示を実行する少なくとも1つのプロセッサユニットと、を備えており、
上記電子装置は、上記2以上のセンサーから集められたデータの比較に基づいエラーを排除するように構成されており、
上記電気装置は、食物を噛むタイミング時にユーザーに通知するために、上記2以上のセンサーで上記エラーを排除することによって、食物を噛むタイミングを正確に検知及び測定するものであることを特徴とする電子装置。
【請求項2】
ユーザーの食事摂取量を管理するための電子装置であって、
単一又は複数の電気回路を有し、この電気回路は、
上記ユーザーの食事摂取量を検出する単一又は複数のセンサーと、
健康関連行動を行うために上記単一又は複数のセンサーから受信したセンサー入力を分析するための指示を実行するプロセッサユニットと、を備えており、
上記単一又は複数のセンサーの少なくとも1つは、フォトセンサーであり、
上記電子装置は、食物を噛むタイミング時にユーザーに通知するために、少なくとも上記フォトセンサーで、食物を噛むタイミングを検知及び測定するものであることを特徴とする電子装置。
【請求項3】
ユーザーの食事摂取量を管理するための電子装置であって、
単一又は複数の電気回路を有し、この電気回路は、
上記ユーザーの少なくとも1つの健康に関連する活動量を検出する単一又は複数のセンサーと、
健康関連行動を行うために上記単一又は複数のセンサーから受信したセンサー入力を分析するための指示を実行するプロセッサユニットと、を備えており、
上記単一又は複数のセンサーの少なくとも1つは、上記電子装置の垂直方向の示度を記録するセンサーであり、
上記電子装置は、このセンサでユーザーの食事摂取量を検知することを特徴とする電子装置。
【請求項4】
ユーザーの食事摂取量及び身体活動を管理するための電子装置であって、
単一又は複数の電気回路を有し、この電気回路は、
上記ユーザーの少なくとも1つの健康関連行動を検出する単一又は複数のセンサーと、 健康関連行動を行うために上記単一又は複数のセンサーから受信したセンサー入力を分析するための指示を実行する少なくとも1つのプロセッサユニットと、を備えており、
上記電子装置は、食事摂取と行動メータプラットフォームを備え、この食事摂取と行動メータプラットフォームは、上記単一又は複数のセンサーのうちの少なくとも1つからなり、この単一又は複数のセンサーのうちの少なくとも1つは、上記食事摂取量を検出するように構成され、且つ、上記身体活動を検出するように構成され、
上記電子装置は、身体活動時及び食物を噛むタイミング時の双方において、検出された上記食事摂取量と検出された上記身体活動との間のバランスを追跡して上記ユーザーに通知するために、少なくとも上記食事摂取と行動メータプラットフォームで、身体活動及び食物を噛むタイミングの双方を検知及び測定することを特徴とする電子装置。
【請求項5】
上記単一又は複数のセンサーの少なくとも1つは、加速度計検出技術に基づく運動センサーである請求項1乃至4の何れか1項に記載の電子装置。
【請求項6】
更に、一般的な食器形態の食物キャリヤを有する請求項1乃至5の何れか1項に記載の電子装置。
【請求項7】
上記電子装置の少なくとも1つ、又は、上記電子装置の筐体若しくは拡張部は、食品の特性を検出するためにユーザーによって装着されるものである請求項1乃至6の何れか1項に記載の電子装置。
【請求項8】
上記単一又は複数のセンサーのうちの少なくとも1つは、消費した食事に基づくユーザーの食べ物についてのセンサー入力を受信する請求項1乃至7の何れか1項に記載の電子装置。
【請求項9】
上記単一又は複数のセンサーのうちの少なくとも1つは、上記ユーザーが食べているときの食物の噛み数の検出に関連するセンサー入力を受信する請求項1乃至7の何れか1項に記載の電子装置。
【請求項10】
上記プロセッサユニットによって実行される複数の指示のうちの少なくとも1つは、消費したカロリー値を測定する請求項1乃至9の何れか1項に記載の電子装置。
【請求項11】
上記電子装置の少なくとも1つ、又は、上記電子装置の筐体若しくは拡張部は、ユーザーの健康状態に影響を及ぼす可能性がある上記ユーザーの行動を検出し、上記ユーザーによって装着されるものである請求項1乃至10の何れか1項に記載の電子装置。
【請求項12】
上記単一又は複数のセンサーのうちの少なくとも1つは、ユーザーの活動若しくは非活動、又はそれらの組み合わせに基づくセンサー入力を受信する請求項1乃至11の何れか1項に記載の電子装置。
【請求項13】
上記プロセッサユニットによって実行される複数の指示のうちの少なくとも1つは、消費したカロリーを測定する請求項1乃至12の何れか1項に記載の電子装置。
【請求項14】
ユーザーの食事摂取量及び身体活動の双方を管理するための電子装置であって、
上記ユーザーの少なくとも1つの健康に関連する活動量を検知する単一又は複数のセンサーと、
健康関連行動を行うために上記単一又は複数のセンサーから受信したセンサー入力を分析するための指示を実行する少なくとも1つのプロセッサユニットと、
単一又は複数の拡張部と、を有し、
この拡張部の少なくとも1つは、上記電子装置に取り付け可能な食物キャリヤであり、
上記電子装置は、身体活動中に上記センサーの少なくとも1つで身体活動量を検知及び測定し、上記食事摂取時及び上記身体活動時の双方において、測定された上記食事摂取量と測定された上記身体活動量との間のバランスを追跡してユーザーに通知するために、上記食物キャリヤである上記拡張部が上記電子装置に取り付けられるときに、上記センサの少なくとも1つで食事摂取量を検知及び測定することを特徴とする電子装置。
【請求項15】
ユーザーの食事摂取量及び身体活動の双方を管理するための電子装置であって、
上記ユーザーの少なくとも1つの健康に関連する活動量を検知する単一又は複数のセンサーと、
健康関連行動を行うために上記単一又は複数のセンサーから受信したセンサー入力を分析するための指示を実行する少なくとも1つのプロセッサユニットと、
食事摂取量を検知する少なくとも1つのセンサと、身体活動量を検知する少なくとも1つのセンサと、を備えた食事摂取及び身体活動メータと、を有し、
上記電子装置は、上記食事摂取時及び上記身体活動時の双方において、測定された上記食事摂取量と測定された上記身体活動量との間のバランスを追跡してユーザーに通知するために、少なくとも上記食事摂取及び身体活動メータで食事摂取量及び身体活動量の双方を検知及び測定し、
上記電子装置は、さらに、上記測定された上記食事摂取量と上記測定された上記身体活動量との間の追跡したバランスについてその目標と比較し、少なくともこの目標に基づいてユーザーに警告するものであることを特徴とする電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、本明細書に援用される2009年3月20日に出願された米国特許出願番号12/408622(発明の名称「食事摂取の監視及び調節を行うための食器」)の優先権を主張するものである。
【背景技術】
【0002】
過去20年間にわたり、合衆国及び世界各国において肥満の発生が劇的に増加した。肥満の増加は、高度な体重管理が行われている場合でも発生している。疾病管理予防センター(「CDC」)は近年、合衆国における肥満の罹患率は約34%と見積もっている。肥満は大きな健康問題であり、糖尿病や心臓病を含む数々の深刻な健康状態の原因である又は関連があることが明らかにされている。
【0003】
体重管理を支援するための節食行動を改めるための様々な装置が報告されている。Dubusらによる米国特許第5421089号明細書(特許文献1)は、食事速度を調整するための信号を予め定められた間隔で発するようプログラムできるタイマー付き装置を開示している。しかしながら、この装置は実際の食事量を測定することができない。LePineの米国特許出願公開第2007/0098856A1号明細書(特許文献2)は、噛むこと及び飲み込むことを測定する装置を開示している。しかしながら、この装置がどのように作用するかについての実際的な助言はほとんどなく、またこの装置はユーザーが実際に食べた食事の噛み数を測定することができない。Goldの米国特許出願公開第2008/0276461A1号明細書(特許文献3)は、食品の重量を検出する圧力センサーを使用して、ユーザーが食べた食事の噛み数を測定する装置を開示している。しかしながら、この装置の圧力センサーが食品の重量と食品以外の重量を見分ける能力は明らかでない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第5421089号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2007/0098856A1号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2008/0276461A1号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、体重管理を支援するための新しい方法及び装置が必要である。
【0006】
食事摂取及びオプションでの身体行動の測定を支援する食事摂取調節装置を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
1つの実施態様において、食事摂取調節装置は1つの筐体、及び、1つ又は複数の拡張部で構成されている。筐体と拡張部の両方には、タッチセンサー、伸縮センサー、運動センサー、圧力センサー、光センサー等、異なったパラメータを検知する様々な種類のセンサーが含まれる。様々なセンサーを組み合わせることで、ユーザーの食事摂取、及び特定の実施態様においてはユーザーの活動及び非活動レベル、また、所望ならば、対応するカロリー値を測定することができる。筐体と共に使用できる基本タイプの拡張部は、カロリー及び摂取した脂肪分を測定する食事摂取メーター拡張部及びカロリー及び消費した脂肪分及び非活動的素行を測定する活動/非活動メーター拡張部の2つである。筐体は、ユーザーの食事摂取、ユーザーの活動/非活動レベル又はその両方を測定する全てのタイプの拡張部を受け入れるように設定することができ、及び/又は等価をカロリー値で提供する。これには、摂取及び消費したカロリー値及び非活動素行を測定する第三者社製の複数の拡張部が含まれる。また食事摂取調節装置は、ユーザーのカロリーバランスが正又は負となると一日のいつでも警告して食事摂取を削減する又は運動量を増やすことを奨励するオンザフライのカロリーバランス追跡装置として使用することができる。所望ならば、装置の清掃時等に起こる可能性のある電機部品の破損を防ぐために、食事摂取調節装置の一部又は全部に防水加工を施すことができる。
【0008】
本発明では、一次検出においてはユーザーの噛み具合を、二次においてはユーザーの食事摂取量を検出するように設定されている。ユーザーの噛み具合を検出ためには、口内での食品の動き、唇の感覚及び光度の観察など様々な手段が使用される。噛み数を測定することにより、食事摂取調節装置はユーザーの2回の噛み数の間に有した時間を観察及び調整することでユーザーを自身の食事速度に誘導し、さらに食事の期間を事前に設定することによってユーザーは満足感を得ることが可能となる。オプションとして、食事摂取調節装置は食事又は間食に有した噛み数を合計する設定が可能であり、その際摂取したカロリー数を推測することも可能である。
【0009】
本発明のもう一つの側面として、食事摂取調節装置は噛み数と食事摂取量に加え、ユーザーの活動/非活動レベルを測定するよう設定することができる。ステップ数又は歩幅及び歩行/走行距離等の活動、又は急速、昼寝及び就寝等の非活動を測定するために、様々な身体運動センサーを装置に含めることができる。オプションとして、身体活動中に消費したカロリー数を計算するよう又は非活動的素行に基づいて正又は負のカロリー値を割り当てるように食事摂取調節装置を調節することができる。
【0010】
食事又は軽食中に摂取した及び身体活動中に消費したカロリーを測定すること、及び非活動的素行に基づいて正又は負のカロリー値を割り当てることで、食事摂取調節装置はユーザーが健康的な食事、身体活動及び休息の習慣を構築及び保持することを支援できる。
【0011】
本発明の好ましい変形実施形態は、次の図を参照して以下に詳しく説明されている。ここに描かれた本発明の特定の実施形態は、特許請求の範囲で説明されている発明の範囲を制限することを意図していない。全ての図は概略であり正確な描写ではなく、原寸に比例して描かれていない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1A】本発明の一実施形態による食事摂取調節装置を示す概略図である。
図1B】本発明の一実施形態による食事摂取調節装置を示す概略図である。
図2】本発明の変形実施形態による食事摂取調節装置を示す概略図である。
図3】本発明によるユーザーが食べた食物の噛み数を測定する例示的な手段を示す概略図である。
図4】本発明による例示的な筐体のブロック図である。
図5】本発明による例示的な拡張部のブロック図である。
図6】本発明による例示的な筐体との通信を行う例示的な遠隔ステーションのブロック図である。
図7】本発明による第三者装置、インターネット又はネットワークアクセス及びサーバーが遠隔ステーション及び食事摂取調節装置と共に使用される変形実施形態のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1B及び図2には、本発明の実施形態による食事摂取調節装置10の種々の形態を示す概略図が示されている。食事摂取調節装置10には、1つ又は複数の電気回路11(図4図5及び図6)が含まれ、そのうちの最低ひとつの電気回路11(図4)はコントロールパネル28と電気的に連結する処理ユニット24、メモリーユニット32及びユーザー食器インターフェース30で構成されている。もし食事摂取調節装置10に2つ以上の電気回路11が含まれる場合、電気的に他の電気回路11と接続することにより、又は有線又は無線通信又はその両方を使ってアナログ又はデジタル信号を交換するよう設定されたデータリンクユニット26(図4図5及び図6)を使用して、各電気回路11は他の電気回路11と通信する。さらに、食事摂取調節装置10は、ユーザーによる食物の噛み数を処理ユニット24と共に検知するよう設定され、また1つ又は複数の電気回路11と電気的に接続された1つ又は複数のセンサーで構成された様々なセンサー(図1B(上部パネル)、図4図5及び図6)を含む。図1Bに示された実施形態では、上部パネル、一連のセンサーには、1つ又は複数の圧力センサー36、伸縮センサー37、運動センサー38、タッチセンサー48及びフォトセンサー49が含まれる。さらに、電気回路11に電流を供給するための1つ又は複数のバッテリーユニット34(図4図6)が食事摂取調節装置10に含まれる。食事摂取調節装置10には、食物キャリヤ(図1B及び図2の例示的な部品42,43を参照)と設定された部分、及び非食物キャリヤ(図1B及び図2の例示的な部品20を参照)と設定された部分が含まれる。電気回路11は、食物キャリヤ部分、非食物キャリヤ部分又はその両方にある。食事摂取調節装置10は、他の電気回路11、遠隔ステーション50(図6)、第三者装置60(図7)、又はそれらの任意の組み合わせへのアナログ又はデジタルリングを有する場合がある。
【0014】
図1A及び図1Bに描かれた実施形態において、本発明の食事摂取調節装置10は筐体20及び拡張部40を含むよう設定されている。筐体20及び拡張部40を含む実施形態は、本書において食事摂取と行動メータプラットフォームと称されることがある。これは、ユーザーの食事摂取、及び特定の実施形態においてユーザーの活動及び非活動レベル、また、所望ならば、カロリー等価を測定するように設定できるからである。そのような実施形態において、処理ユニット24を含む食事摂取調節装置10の電気回路11は筐体20に含まれ、また食事摂取調節装置10の他の電気回路11は拡張部40に含まれる。所望ならば、食事摂取メータ拡張部や活動メータ拡張部等の第三者拡張部52(図7)は、拡張部40の代わりとして又はそれに加えて筐体20に接続することができる。
【0015】
図1A図1B及び図2には、本発明の実施形態による食事摂取と行動メータプラットフォームとして設定された食事摂取調節装置10の様々な設定を描いた概略図が示されている。食事摂取と行動メータプラットフォーム実施形態は筐体20及び拡張部40を含み、この両方には様々な電機部品が含まれている。筐体20は、独立した装置(図1Bの食物キャリヤ204を含む装置203、ここでの食物キャリヤ204はスプーン等の通常食器であり、拡張部40ではない)又は取り外し可能型(図1Bの装置201)、外付け型(図1A及び図1Bの装置202)又は取り付け型(図1Bの装置200)拡張部40に接続する主要部品として作動するよう設定されている。また筐体20は、スプーンやナイフ等が装着されたスイスアーミーナイフのような折りたたみ機構と共にいくつかの拡張部40を恒久装着することで、折りたたみ式多機能ナイフとして使用できるように設定することができる。筐体20は、噛む速度を一定保つ又はカロリー及び摂取した脂肪分を測定するための食事摂取調整器又はメータ、及び/又は身体活動、カロリー及び消費した脂肪分又は睡眠活動を測定するための行動メータとして機能するすべての拡張部40を受け入れることができる。適切な拡張部40には、食器食物キャリヤ拡張部42及び非食器食物キャリヤ拡張部43等の食物キャリヤ41、及び歩数計や睡眠メータ等の行動メータ拡張部44等が含まれる。
【0016】
図1A図1B及び図2は、食事摂取調節装置10又は食事摂取と行動メータプラットフォーム実施形態の食事摂取モードの操作における様々な例示的設定を描いた略図である。(図1Aの拡張部41、図1Bの拡張部42、及び図2の拡張部43)。これは、主に噛み数の検知が目的である。又は食事摂取と行動メータプラットフォーム実施形態の行動モードの操作の場合(図1Aの拡張部44)、主に活動又は非活動素行の検知が目的である。食事摂取モードにおいて、筐体20は、ハンドル(図1B)、すなわち、ユーザーが食物を運ぶために触れる食事摂取と行動メータプラットフォーム実施形態の一部、又は指輪(図示せず)、ブレスレット23、ストラップ(図示せず)、クリップ(図示せず)等を使用してユーザーの手、手首、指、又は身体の他の部分に装着された外箱(図2)、を使用することができる。行動モードにおいて、筐体20は、ユーザーのポケット、バッグ、ハンドバッグ等の中にしまい込まれた、又はネックレス、ベルト、衣類等にクリップ/装着された外箱を使用することができる。
【0017】
所望ならば、筐体20は、拡張部40に使用されているセンサーに応じて電気絶縁体21(図1B)を使用して拡張部40から電気的に絶縁されるよう設定することができる。
【0018】
筐体20(図4)は、拡張部40(図5)、遠隔ステーション50(図6及び図7)、第三者装置60(図7)、又はそれらの任意の組み合わせへのアナログ又はデジタル信号リングを有する場合がある。プロセッサユニット24(図4)は、直接的な電気接続(図1Bの装置200及び201)、無線通信45(図1A、及び図1Bの装置202)又は有線通信146(図2)を通してセンサー信号を受信する。
【0019】
食事摂取調節装置10及び食事摂取と行動メータプラットフォーム実施形態の外部外箱、つまり筐体20及び拡張部40は、金属及びプラスチック等の電子機器製作で使用される様々なよく知られている素材で作成することができる。食事摂取調節装置10及び筐体20には、データを表示するのに十分透明である素材(プラスチックス、ガラス等)で作成された表示外箱が通常含まれる。
【0020】
図4は、本発明の実施形態による食事摂取調節装置10又は筐体20に含まれる例示的な電気回路11のブロック図である。図示された実施形態の電気回路11又は筐体20には、プロセッサユニット24、データリンクユニット26、コントロールパネル28、ユーザー食器インターフェース30、メモリーユニット32及びバッテリーユニット34が含まれる。また、電気回路11又は筐体20には、圧力センサー36、伸縮センサー37、運動センサー38等、多数のセンサー35が含まれる。しかし、本発明の範囲を超えることなく電気回路11又は筐体20から部品は追加又は除去できる又は変更することができるということが理解されなければならない。
【0021】
食事摂取調節装置10のプロセッサユニット24は、電気回路11にある1つ又は複数のセンサーの組み合わせを使用して、ユーザーによる食物の噛みを正確に検知するよう設定される。筐体20のプロセッサユニット24は、筐体20と拡張部40にある1つ又は複数が組み合わされたセンサーを使い、ユーザーの噛み、活動、及び非活動を正確に検出するよう設定される。食事摂取調節装置10又は筐体20のプロセッサユニット24は、コントロールパネル、カウンター、タイマー、センサー等の入力部品又は装置からの信号及び情報を処理し、処理された情報をメモリーユニット32に保存し、そして処理された情報及び関連する警告を、視覚、光学、音声、及び/又は触知性信号装置等のユーザー食器インターフェースの部品に供給する。
【0022】
データリンク装置26は、電気回路11(図4図6)、遠隔ステーション50(図6)、第三者装置60(図7)又はそれらの任意の組み合わせの双方向にデータ又は信号を送信及び受信するように設定される。別の実施形態において、データリンクユニット26は、筐体20(図4)、拡張部40(図5)、遠隔ステーション50(図6)、第三者装置60(図7)又はそれらの任意の組み合わせの双方向にデータ又は信号を送信及び受信するように設定される。データリンク装置26は、PS/2、USB、FireWire、DVI、HDMI(登録商標)、シリアル、パラレル等の有線通信、又はIR、RF、Bluetooth(登録商標)、WLAN、WWAN、3G等の無線通信、又は有線通信と無線通信の任意の組み合わせに基づくことができる。データリンクは、USBケーブルを差し込む等により手動で、又はBluetooth(登録商標)送信機が近くにある場合の自動接続等により自動的に有効化することができる。無線データリンクの場合、データリンクユニット26にはデータ又は信号を送信するためのアンテナが含まれる。
【0023】
コントロールパネル28は、表示設定、警告の種類、2回の噛みの間隔、噛みに関連するカロリー数等、設定可能データ又は設定のコントロールをユーザーに許可するよう設定される。コントロールパネル28の技術には、ボタン、スイッチ、運動センサーを使用した運度検知行動、タッチセンサーを使用した接触活動、機械タイマー等を含むことができる。コントロールパネル28は、食事摂取調節装置10又は食事摂取と行動メータプラットフォーム実施形態のオンオフ、満腹タイマー又は噛みタイマーの時間の増減、視覚/音声/触覚信号装置の切り替え、又はそれらの任意の組み合わせをユーザーに許可することができる。例えば、食事摂取調節装置10又は食事摂取と行動メータプラットフォーム実施形態を2度軽くたたくことで、表示設定を変更することが、又は食事開始時からの経過時間を測定する満腹タイマーに機械タイマーを設定することができる。
【0024】
ユーザー食器インターフェース30は、噛み数、噛み時間の間隔、バッテリーレベル、設定、噛み履歴等、プロセッサユニット24が生み出した特定の事象又は警告に基づく視覚、光学、音声、及び/又は触知的信号を発生するように設定される。ユーザー食器インターフェース30には、特定事象に基づいてユーザーに通知又は警告するように設定された視覚又は光学信号装置を含めることができる。視覚又は光学信号装置の技術には、発光ダイオード(LED)、液晶ディスプレー(LCD)、プラズマ、デジタル光処理(DLP)、反射型液晶素子(LCOS)、反射型液晶装置(D−ILA)、ブラウン管(CRT)、高温ポリシリコン(HTPS)、表面伝導型電子放出素子(SED)、エレクトロルミネセントバックライト技術等を使用することができる。視覚又は光学信号装置は、1つ又は複数の数字ディスプレー、テキストディスプレー、画像ディスプレー、点滅インジケーター、カラーインジケーター等を使用することができる。ユーザー食器インターフェース30には、特定事象に基づいてユーザーを落ち着かせる、警告する、又は情報提供するように設定された音声信号装置を含めることができる。音声信号装置の技術は、小型スピーカー又はバイブレーター等であることができる。音声信号は、警告の種類に基づいてブザー、音楽又はデータ又は健康のためのヒントを告げる人声を使用できる。ユーザー食器インターフェース30には、特定事象に基づいてユーザーに警告するように設定された触知的信号装置を含めることができる。触知的信号装置の技術は、バイブレーター、小型暖房部品等であることができる。
【0025】
メモリーユニット32は、センサー、タイマー及び他の部品からの内部生成データを記録する、又はデータリンクを経由して外部機器により送信されたデータを受領するように設定される。メモリーユニットは、2つのエリア又はサブユニットに分割することができる。一つはプロセッサユニットのみがアクセスできる第一ストレージとして知られているもの(プロセッサユニットが保存された指示を読み込み必要に応じて実行する)、もう一つはプロセッサユニットが直接アクセスできない第二ストレージとして知られているもの(事象ログ、音楽ファイル、ビデオファイル、個人ファイル等、全ての種類のデータ保存に使用される)。メモリーに使用される技術は、フラッシュメモリー、ランダムアクセスメモリー(RAM)、USBドライブ、ハードディスクドライブ(HDD)、セキュアデジタル(SD)、ミニSD、マイクロSD等の着脱式又は非着脱式メモリーを使用できる。データは、安全なデータ及びそのアクセスの保護に対する必要性に基づいて暗号化することができる。
【0026】
バッテリーユニット34は着脱式バッテリーを含めるように設定することができ、充電式又は交換式バッテリー、又は非着脱式、非充電式バッテリーを使用することができる。
また、バッテリーユニット34は、外部電源に直接接続できる電源サプライポートとして設定することができる。バッテリーユニット34は、食事摂取調節装置10、食事摂取と行動メータプラットフォーム実施形態又は遠隔ステーション50への電源供給に使用される。
【0027】
図5は、本発明の実施形態による例示的な電気回路11を含む例示的な拡張部40のブロック図である。図示された実施形態の拡張部40には、圧力センサー36、運動センサー38、タッチセンサー48、フォトセンサー49等の一組の補完センサー47が含まれる概して、拡張部40は、食事摂取メーター、活動メーター、又は非活動メーターである。上記で説明したとおり、拡張部40は、筐体20に対して分離式(図1A及び図1Bの装置202)、着脱式(図1Bの装置201)又は固定式(図1Bの装置200)に設定することができる。分離式又は着脱式の筐体20は、別の拡張部40と簡単に交換できるので、一つの筐体20で複数の食事摂取及び活動メーターを使用することができる。拡張部40は、直接的な電気接続又は拡張部40と筐体20の両方のデータリンクユニットが作り出したデータリンクを通して、データ又はセンサー信号を筐体20のプロセッサユニット24に伝達する。
【0028】
概して、食事摂取メーターとして使用された場合、拡張部40は食事摂取を測定する任意の装置を使用できる。適切な食事摂取メーター拡張部には、食物キャリヤ拡張部41(図1A図1B及び図2)、第三者拡張部52(図7)等が含まれる。食物キャリヤ拡張部41は、筐体20と共に噛み数を検知するように設定される。食物キャリヤは、口に触れまた食物を口に運び、また食器食物キャリヤ拡張部42の場合、その後一部又は全部が口に触れる又は口の中に入る食物キャリヤ拡張部41の一部である。食物キャリヤは、圧力センサー36、運動センサー38、タッチセンサー48、フォトセンサー49等の補完センサー47を1つ又は複数含むことができる。補完センサー47からの信号は、噛み検知の正確さを向上させるために筐体20のプロセッサユニット24に送られる。食物キャリヤ拡張部41は、食器食物キャリヤ拡張部42又は非食器食物キャリヤ拡張部43を使用することができる。食器食物キャリヤ拡張部42は、1つ又は複数のフォーク、スプーン、箸、ナイフ、又はユーザーが食物を口に運ぶことができる同様の食器(図1A及び図1B)を使用することができる。非食器食物キャリヤ拡張部43は、指サック、手袋、食品ラップ、食品グラバー、又はユーザーが素手で食物を口に運ぶことを可能にする他の同等の非食器食物保持器具等、素手による食物への接触を削減する食物ホルダーを使用できる(図1A及び2)。第三者拡張部52(図7)は、流動食又は固形食、飲み物等の食物の摂取を測定するように設定される内蔵型装置である、第三者拡張部52は、食物が噛まれた回数を測定する噛みシステム、手動噛み数カウンター等を使用することができる。第三者拡張部52は、センサー信号を内部で処理し、最終的な処理結果又はデータ事象を筐体20のプロセッサユニット24に送信する。
【0029】
概して、活動メーター拡張部44は、歩数計、睡眠メーター、身体衣服活動メーター、水泳距離メーター、同等の活動又は非活動メーター器具等、人の身体活動又は休息期間を測定する任意の装置を使用することができる。活動メーター拡張部44は二つの利点がある。第一に、筐体20はサイズ及び容積が小さいために利用できるセンサーの数が制限される。従って、心拍センサーや発汗センサー等の同等又は異なった一連のセンサーを活動メーター拡張部44に追加することで測定の正確さを向上することができる。第二に、余剰性がシステムに追加され、また筐体20を手で持ったり活動メーター拡張部44を衣服にクリップしたりして異なった場所にセンサーを分散することで測定の正確さを向上することができる。適切な活動メーター拡張部44には、補完拡張部53や第三者拡張部52等が含まれる(図7)。補完拡張部53は、筐体20と共に作動してユーザーの活動又は非活動レベル睡眠具合等を検知及び測定するよう設定される。この場合の活動メーター拡張部44には、1つ又は複数の補完センサー47がこの目的で含まれる。補完センサー47からの信号は、活動又は非活動測定の正確さを向上させるために筐体20のプロセッサユニット24に送られる。第三者拡張部52は、センサー信号を内部で処理し、最終的な処理結果またデータ事象を筐体20のプロセッサユニット24に送信する自立型装置である。
【0030】
本発明の変形実施形態において、本発明の食事摂取調節装置10又は食事摂取と行動メータプラットフォーム実施形態に遠隔ステーション50を使用することができる。遠隔ステーション50は、食事摂取調節装置10又は食事摂取と行動メータプラットフォーム実施形態の設定可能データ、設定、特定事象、警告等を制御及びモニターするように設定される。本発明の実施形態による例示的な遠隔ステーション50のブロック図は、図6に示されている。この図は、電流及び空間を節約するために電気回路11又は筐体20の一部の部品、すなわち、メモリーユニット32、コントロールパネル28、ユーザー−食器インターフェース30、又はプロセッサユニット24が遠隔ステーション内のみに位置している特定事例を描写している。遠隔ステーション50は、データリンクを経由して食事摂取調節装置10又は食事摂取と行動メータプラットフォーム実施形態及び第三者装置60のそれぞれ又はその両方と通信するように設定され(図7)、全ての事象や統計値等をユーザーに警告する。遠隔ステーション50は、食事摂取調節装置10、又はセンサー35のない筐体20、又はPDA、スマートフォン、ノートパソコン、デスクトップパソコン、ゲーム機、アクセスポイント等の外部機器の独立型レプリカである。1つ又は複数のコントロールパネル28、人−食器インターフェース30、メモリーユニット32、データリンクユニット26、バッテリーユニット34、及びプロセッサユニット24は、遠隔ステーション50上で複製又は模倣、又は食事摂取調節装置10又は食事摂取と行動メータプラットフォーム実施形態の代わりに遠隔ステーション50上で見つけることができる。遠隔ステーション50は、食事摂取調節装置10又は食事摂取と行動メータプラットフォーム実施形態から受信したセンサーデータ/信号に基づき、食事摂取調節装置10又は食事摂取と行動メータプラットフォーム実施形態と同じ出力、警告、統計等を生成することができる。遠隔ステーション50は、ユーザーにより手動で又は最初の噛みが検知されたときに自動で独自の食事時間目が設定される独立型食事時間タイマー(満腹メーター)として使用することができる。遠隔ステーション50に含めることができる機能には、次の1つ又は複数が含まれる。遠隔ステーション50は、食事摂取調節装置10又は食事摂取と行動メータプラットフォーム実施形態の設定可能データ又は設定を遠隔修正することをユーザーに許可することができる。遠隔ステーション50は、食事摂取調節装置10又は食事摂取と行動メータプラットフォーム実施形態が生成する利用可能データを視覚化する、振動警告を受けとる又は音声メッセージを聞くことをユーザーに許可することができる。遠隔ステーション50は、食事摂取調節装置10又は食事摂取と行動メータプラットフォーム実施形態からのすべてのセンサーデータを受け取ることができ、また統計又は事象を計算するために食事摂取調節装置又は筐体20のプロセッサユニット24として機能することができる。そして遠隔ステーション50は、表示スクリーン上のゲームキャラクターの行動又は動き等の外観を制御するよう食事摂取調節装置10又は食事摂取と行動メータプラットフォーム実施形態を設定し、プロセッサユニット24が噛みを検知したときにキャラクターが噛んでいるように表示できる、又はキャラクターによる皿から口へ又は口から皿へ等の動きを表示できる電子ゲームを表示するゲーム機を使用することができる。
【0031】
図7は、遠隔ステーション50及び食事摂取調節装置10又は食事摂取と行動メータプラットフォーム実施形態と共に、第三者装置60、インターネット/ネットワークアクセス70及びウェブサイトサーバーやアプリケーションサーバー等のサーバー80が使用された本発明の変形実施形態のブロック図である。図示された実施形態において、図示された様々な部品の接続を提供するために複数のデータリンク62が使用されている。第三者装置60は、サーバー80への接続及びアクセスを提供するよう設定される。この場合の適切な第三者装置60には、例えば、モデム、ルータ、アクセスポイント、PDA、スマートフォン、ノートパソコン、デスクトップパソコン、ゲーム機等が含まれる。また、第三者装置60は、カロリーバランスソフトウェアや食事管理ソフトウェア等の食事摂取調節装置10又は食事摂取と行動メータプラットフォーム実施形態に関連するソフトウェアを起動するよう設定することができる。この場合の適切な第三者装置60には、例えば、PDA、スマートフォン、ノートパソコン、デスクトップパソコン、ゲーム機等が含まれる。第三者装置60は、情報の保存又は読み出し(食事摂取調節装置10のデータ、食事摂取と行動メータプラットフォーム実施形態データ、カロリー事象等)をサーバー80から行うためにインターネット又はネットワーク70に接続することができる。食事摂取調節装置10又は筐体20と遠隔ステーション50の片方又は両方は、サーバー80又は第三者装置60のソフトウェア上で情報の保存/読み込み等(食事摂取調節装置10データ、食事摂取と行動メータプラットフォーム実施形態データ、カロリー事象等)のデータ同期を行うために、第三者装置60を装備したデータリンク62を通して接続及び通信を行う。食事摂取調節装置10又は遠隔ステーション50を装備した筐体20が接続すると、そのデータと第三者装置60ソフトウェア又はサーバー80のユーザーアカウント内のデータが手動又は自動で同期される。また、食事摂取調節装置10又は遠隔ステーション50を装備した筐体20は、ユーザーデータを評価するために、パーソナルコーチのアカウント、栄養士、健康関連主治医、保険会社等の第三者装置60ソフトウェア又はサーバー80の第三者アカウントにデータを同時に送ることができる。この場合のデータは、セキュリティ及びプライバシーの理由、また、所望ならば、ユーザーによるデータの改ざんを防ぐために、暗号化することができる。
【0032】
サーバー80及び第三者装置60ソフトウェアは、食事摂取調節装置10及び食事摂取と行動メータプラットフォーム実施形態のユーザーが、食事摂取、身体活動、非活動、睡眠、カロリー等に関連するデータを記録することを許可するように設定される。食事摂取調節装置10、筐体20、又は遠隔ステーション50からの全てのデータを記録及び管理することに加え、第三者装置60ソフトウェア及びサーバー80は、摂取及び/又は消費したカロリー数を数える装置からのすべての活動を受信、記録、及び追跡することができる。サーバー80又は第三者装置60ソフトウェアは、食事摂取調節装置10又は食事摂取と行動メータプラットフォーム実施形態専用であってもなくても良い。
【0033】
上記のとおり、本発明の食事摂取調節装置10は電気回路11にセンサーを1つ多く搭載している。センサーは単体又は組み合わせによって、ユーザーの噛みを検知するよう設定されている。次を含むがこれらに限定されない様々なタイプのセンサーを使用することができる:圧力センサー36、伸縮センサー37、単/複軸角又は線型運動センサー等の運動センサー38、タッチセンサー48、及びフォトセンサー49(図1B図2図3図4及び図5を参照)。
【0034】
上記のとおり、本発明の食事摂取と行動メータプラットフォーム実施形態には、筐体20及び拡張部40内に取り付けられた1つ又は複数のセンサーが含まれる。センサーは単体又は組み合わせによって、ユーザーの噛み、活動、又は非活動を検知するよう設定されている。次を含むがこれらに限定されない様々なタイプのセンサーを使用することができる:圧力センサー36、伸縮センサー37、単/複軸角又は線型運動センサー等の運動センサー38、タッチセンサー48、及びフォトセンサー49(図1B図2図3図4及び図5を参照)。
【0035】
圧力センサー36(図1B図2図3図4及び図5)は、食事摂取調節装置10、筐体20又は非食器食物キャリヤ43に触れる指又は手の圧力109/120変化を検知するよう設定される。この圧力変化は、図3の例示的な位置108のように食物が噛まれ、そして図3の例示的な位置106のように手が口の近くから離れ始めるときに発生する。また圧力センサー36(図3)は、噛まれたときに食事摂取調節装置10食物キャリヤ部分又は食器食物キャリヤ拡張部42に触れる口又は歯の圧力111を検知するよう設定される。また、圧力センサー36は、ユーザーが噛む前に、食事摂取調節装置10食物キャリヤ部分又は食器食物キャリヤ拡張部42の食物の重量から発生した圧力を検知し、噛み時間目標を自動的に制御する、各噛みに割り当てられたカロリー値を調整する、又はその両方を行うよう設定される。圧力センサー36は、次を含むがこれらに限定されない検知技術に基づくことができる:容量センサー、抵抗センサー、表面音響波センサー、タッチセンサー、光学センサー、圧電センサー、圧電容量センサー、圧電抵抗センサー、誘導センサー、電気機械センサー、機械センサー、電位差センサー、及び歪みセンサー。さらに、圧力感知メカニズムは、単一点感知(単一動作センサーを使用)もしくは多数点感知(多数点圧力センサーを使用)に基づくことも可能である。単一点感知は、単一圧力のみを識別することもでき、一方多数点感知は、多数圧力を同時に識別することができる。圧力センサー36は、食事摂取調節装置10、筐体20又は食物キャリヤ拡張部41の食物キャリヤ部分に取り付けることができる。
【0036】
タッチセンサー48(図1B図3及び図5)は、一点感知の場合は食事摂取調節装置10の食物キャリヤ部分又は食器食物キャリヤ拡張部42への口又は歯の接触111を感知するように、また複点感知の場合は噛んだ後に食事摂取調節装置10又は食器食物キャリヤ拡張部42の食物キャリヤを口の近くから遠ざけることで発生した口又は歯の接触111の継続を感知するように、又はその両方に設定される。タッチセンサーは、次を含むがこれらに限定されない検知技術に基づくことができる:容量センサー、抵抗センサー、表面音響波センサー、圧力センサー、光学センサー、圧電センサー、圧電容量センサー、圧電抵抗センサー、誘導センサー、電気機械センサー、機械センサー、電位差センサー、及び歪みゲージセンサー等。さらに、接触感知メカニズムは、単一点感知(単一接触センサーを使用)もしくは多数点感知(多数点接触センサーを使用)に基づくことも可能である。単一点感知は、単一接触のみを識別することもでき、一方多数点感知は、多数接触を同時に識別することができる。タッチセンサーは、食事摂取調節装置10又は食器食物キャリヤ拡張部42の食物キャリヤ部分にある。
【0037】
伸縮センサー37(図1B図3図4及び図6)は、噛むと同時に食事摂取調節装置10が口から遠ざけられた場合は食事摂取調節装置10の食物キャリヤ部分と非食物キャリヤ部分の間、又は噛むと同時に食事摂取と行動メータプラットフォーム実施形態が口から遠ざけられた場合は筐体20と食器食物キャリヤ拡張部42の間、の伸縮110を検知するよう設定される。伸縮センサー37は、次を含むがこれらに限定されない検知技術に基づくことができる:容量センサー、抵抗センサー、表面音響波センサー、圧力センサー、タッチセンサー、光学センサー、圧電センサー、圧電容量センサー、圧電抵抗センサー、誘導センサー、電気機械センサー、機械センサー、電位差センサー、及び歪みゲージセンサー等。さらに、伸縮感知メカニズムは、単一点感知(単一伸縮センサーを使用)もしくは多数点感知(多数点伸縮センサーを使用)に基づくことも可能である。単一点感知は、単一伸縮のみを識別することもでき、一方多数点感知は、多数伸縮を同時に識別することができる。伸縮センサー37は、食事摂取調節装置10の非食物キャリヤ部分では食物キャリヤ部分と非食物キャリヤ部分が交差する位置、又は筐体20では筐体20と食器食物キャリヤ拡張部42が交差する位置にある。
【0038】
フォトセンサー49(図1B図3及び図5)は、口に入るとき及び出るときの食事摂取調節装置10又は食器食物キャリヤ拡張部42の食器食物キャリヤ部分における光量112変化を検知するよう設定される。フォトセンサー49は、次を含むがこれらに限定されないセンサー技術基づくことができる:光ダイオードセンサー(光起電力又は光伝導モードで作動)、光トランジスタセンサー、光抵抗センサー(光依存性抵抗)、光電池(太陽電池)センサー、光電子増倍管センサー、光電管センサー、電荷結合素子(CCD)センサー、化学センサー(感光板等)、赤外線センサー、CMOSセンサー、光学センサー、LEDセンサー(光ダイオードとして機能する逆バイアスLED)等。さらに、フォト感知メカニズムは、単一点感知(単一フォトセンサーを使用)もしくは多数点感知(多数点フォトセンサーを使用)に基づくことも可能である。単一点感知は、単一光量変化のみを識別することもでき、一方多数点感知は、多数の光量変化を同時に識別することができる。フォトセンサー49は、食事摂取調節装置10食物キャリヤ部分又は食器食物キャリヤ拡張部42にある。多点センサーは、他の実施形態において、第一に筐体20と食器食物キャリヤ拡張部42の両方にフォトセンサーを取り付けることで、そして第二に食器食物キャリヤ拡張部42と筐体20のセンサー間の光度差を比較し、電灯をつけたり消したりすること又は窓を開けたり閉めたりすること等により食事中に発生することのある光度干渉によるセンサー読み取りエラーを排除することで、さらなる正確さを提供する。
【0039】
運動センサー38(図1B図3図4図5及び図6)は、縦方向の直線的な動き105及び水平方向の直線的な動き107の片方又は両方を検知することで、食事摂取調節装置10又は食事摂取と行動メータプラットフォーム実施形態の食物容器と口の間の直線的身体運動を検知するよう設定することができる。また運動センサー38は、縦方向の角運動103及び水平方向の角運動101の片方又は両方を検知することで、食事摂取調節装置10又は食事摂取と行動メータプラットフォーム実施形態の食物容器と口の間の身体の角運動を検知するよう設定することができる。
【0040】
また食事摂取と行動メータプラットフォーム実施形態の運動センサー38は、ユーザーの身体の動きに基づいて活動を検知するよう設定することができる。運動センサー38は、歩行又は走行中にユーザーが取るステップ、船を漕ぐ時のひとかき、階段を上がるときの前後運動等の繰り返される動きを検知し、その出力を提供する。また運動センサー38は、ユーザーの身体の動きに基づく非活動を検知するよう設定される。運動センサー38は、毎日の休息、昼寝又は睡眠間隔を測定及び記録するために、弱くて異質な運動である可能性がある無運動時間を検知する。運動センサー38は、次を含むがこれらに限定されない検知技術に基づくことができる:加速度計、ジャイロスコープ、コンパス、機能センサー、バネセンサー、レバーセンサー、接触センサー、GPSセンサー、容量センサー、抵抗センサー、表面音響波センサー、圧力センサー、タッチセンサー、光学センサー、圧電センサー、圧電容量センサー、圧電抵抗センサー、誘導センサー、電気機械センサー、機械センサー、電位差センサー、歪みゲージセンサー、サーボ装置、CMOS、MEMS等。さらに、運動感知メカニズムは、単一点感知(単一運動センサーを使用)もしくは多数点感知(多数点運動センサーを使用)に基づくことも可能である。単一点感知は、単一運動のみを識別することもでき、一方多数点感知は、多数の運動を同時に識別することができる(直線運動と角運動等)。さらに、動作感知メカニズムは、単一軸感知又は複数軸感知に基づくことも可能である。単一軸感知は、単一軸上の動作のみを識別することができ、一方複数軸感知は、複数軸上の動作を識別することができる。動作センサー38は、食事摂取調節装置10、筐体20又は拡張部40に取り付けられる。
【0041】
前述通り、食事摂取調節装置10の処理ユニット24は、電気回路11(図1B図2図4及び図5を参照)に取り付けられた、1つ又は任意の組み合わせのセンサーを使って、噛みを正確に検知するよう設定される。
【0042】
前述通り、筐体20の処理ユニット24は、筐体20と拡張部40にある1つ又は任意に組み合わされたセンサーを使い、ユーザーの噛み、活動、及び非活動を正確に検出するよう設定される(図1B図2図4及び図5を参照)。
【0043】
図1B図2及び図3に関し、いくつかのセンサーからの出力を統合することにより噛み検出が可能となる。噛み検出は、下記のステップを経ることで確定できる。これは通常数秒以内に行われる。(1)使用するセンサーにより、またプロセッサー装置24が下記の内容を検出した場合。それは、食事摂取調節装置10又は食事摂取と行動メータープラットフォーム実施形態が、ステップ2で定義された事前定義済みの直線的及び角度付き閾値未満であることで、これが示しているのは、ユーザーが、食事摂取調節装置10又は食事摂取と行動メータープラットフォーム実施形態を使って食事をしていることであるが、(a)タッチセンサー48は、まず最初に、食事摂取調節装置10食品キャリヤ部分又は食器食品キャリヤ拡張部42が、食品を載せないで口外にあるときの触覚のなさから、次に、食事摂取調節装置10食品キャリヤ部分又は食器食品キャリヤ拡張部42が食品を載せるまでの移行を検出する。(b)圧力センサー36は、まず最初に、食事摂取調節装置10食品キャリヤ部分又は食器食品キャリヤ拡張部41が、食品を載せないで口外にあるときの触覚(圧力111)のなさから、次に、食事摂取調節装置10食品キャリヤ部分又は食器食品キャリヤ拡張部42が食品を載せるまでの移行を検出する。(c)写真センサー49は、まず最初に、食事摂取調節装置10食品キャリヤ部分の先端部又は食器食品キャリヤ拡張部42先端が、食品や障害物がないときの強い輝きから、食事摂取調節装置10食品キャリヤ部分の先端部又は食器食品キャリヤ拡張部42先端に食品があって輝きが減退するまでの移行を検出する;(2)運動センサー38のデータに基づき、プロセッサー装置24は下記を検出する。それは、垂直上方の直線運動105の事前設定済み閾値以上、通常約6インチ又はその速度同値、そして/又は垂直上方の角運動103の事前設定済み閾値以上、通常約45度以上又はその速度同値で、食事摂取調節装置10又は食事摂取と行動メータープラットフォーム実施形態からのもの、これはユーザーが食品を食品容器から自分の口まで運び始めたことを示している;(3)プロセッサー装置24は、運動センサー38が検出したすべての動作、すなわち、垂直直線運動105及び/又は水平角運動101の保存を開始する。この一連の保存運動は、以後の参照のため「将来シーケンス」と呼ぶこととする;(4)使用するセンサーにより、下記のことが1件以上起きるが、これは、ユーザーが食品を自分の口の中に入れ、食品をひと噛み(1バイト)したことを示しているが、例示的な姿勢108を参照のこと、-(a)タッチセンサー48は、まず最初に、食事摂取調節装置10又は食器食品キャリヤ拡張部42の食品キャリヤ部分の食品又は口、たとえば顎、唇、歯又は舌などとの接触111から、次に食器食品キャリヤー拡張部42又は食事摂取調節装置10の食品キャリヤー部が口の周辺から離れるまでの移行を検出する。(b)圧力センサー36は、まず最初に、食事摂取調節装置10の食品キャリヤ部又は食器食品キャリヤ拡張部42上で口からの食品を噛み同時に呑みこむまでの口の上昇圧力から、次に、食事摂取調節装置10又は食事摂取と行動メータープラットフォーム実施形態が口の周辺から離れることによる減退圧力への移行を検出する。(c)圧力センサー36は、まず最初に、食事摂取調節装置10、筐体20又は非食器食品キャリヤ43で口からの食品を噛み同時に呑みこむまでの食品又は非食品キャリヤー部上の手又は指の上昇圧力109/120から、次に、食事摂取調節装置10又は食事摂取と行動メータープラットフォーム実施形態が口の周辺から離れることによる減退圧力への移行を検出する。(d)写真センサー49は、まず最初に、食事摂取調節装置10食品キャリヤ部分の先端部又は食器食品キャリヤ拡張部42先端での、食品が口中にあって減退した輝き112から、次いで、食事摂取調節装置10食品キャリヤ部分又は食器食品キャリヤ拡張部42が口の周辺から離れることによる一層の強い輝きまでの移行を検出する。(e)拡張センサー37は、まず最初に、食事接触調節装置10上の食品と非食品のキャリヤー部間又は食事摂取と行動メータープラットフォーム実施形態間、又は筐体20と食器食品キャリヤ拡張部42間で発生する移行を検知する。一方、バイティングと同時に食事摂取調節装置10や食事摂取と行動メータープラットフォーム実施形態を口から離すが、このとき、食事摂取調節装置10又は食事摂取と行動メータープラットフォーム実施形態は口外にある;動作センサー38のデータに基づき、プロセッサー装置24は、動作の保存を停止するが、これは当初ステップ3で開始されたもので、メモリー装置32で前進シーケンスのデータを保存し、ステップ2におけるのと同様に、すべての動作の保存を開始する。そして逆行シーケンスを検知するが、これは前進シーケンスと、少なくとも事前定義のパーセンテージ、通常50%と、反対の位置でマッチングする;そして(6)このバイトは公式に検出され、メモリー装置32にそのように保存され、またバイト検出プロセスがステップ1で再スタートする。また、噛み検出処理中の食事摂取調節装置10の位置100、102、104、106及び108が図示目的のみで図3に表示されている。
【0044】
また、下記の短い手順、ステップ1/6、ステップ2/6、ステップ3/5/6、ステップ4/6、ステップ1/2/6、ステップ1/3/5/6、ステップ1/4/6、ステップ1/2/3/5/6、ステップ1/2/4/6、ステップ1/3/4/5/6、ステップ2/3/5/6、ステップ2/4/6、ステップ2/3/4/5/6、ステップ3/4/5/6を通して噛みを検出することが可能だが、この場合やや正確性に欠ける。ステップ1が前述の短縮手順中に含まれていない場合、噛み検出手順はステップ1ではなく短縮手順の最初のステップで再スタートする。保存済みの動作が、噛み検出プロセスのステップ4に到達する以前にステップ2での事前定義済み閾値を下回る場合、適用される場合は、噛み検出手順はステップ2で再スタートし、処理ユニット24は当初ステップ2で開始された保存動作を停止する。ステップ3中、保存された動作が任意の時点でステップ2での事前定義済み閾値に達しない場合、処理ユニット24は保存を停止し、噛み検出手順はステップ2から再スタートする。短縮手順にステップ3とステップ5が含まれているがステップ4が含まれていない場合、ステップ5は下記のようになる:動作センサー38のデータに基づき、プロセッサー装置24は動作の逆方向シーケンスを検出するが、これは前方向シーケンスに少なくとも事前設定パーセント、通常50%で反対にマッチする。プロセッサー装置24は、ステップ1で記述され、ステップ2で定義された事前設定の閾値を正確に検出する。、これは食事摂取調節装置10又は食事摂取と行動メータープラットフォーム実施態様が事前設定の時間、通常15秒間以上、不動の状態を続ける度に、食事容器の垂直参照レベルを自動的にリセットし、記録することでなされる。これが起こるのは、ユーザーが食事摂取調節装置10又は食事摂取と行動メータープラットフォーム実施態様を食事垂直レベル、例えば、食器上でリセットしたときである。正確を期して、このプロセスは少なくとも各食事に一回、特に食事摂取調節装置10の電源を入れたときに行われなければならない。
【0045】
行動検出が起こるのは、行動が食事摂取と行動メーター実施態様の行動センサー38により検知されたときである。この後、行動はステップ動作又は非ステップ動作として分類される。ある行動が低レートのステップ動作として検出されると、その行動は歩行として分類され、高レートの場合は走行として分類される。行動がステップ動作としてではなく検出された場合、その行動は非ステップ動作として分類される。行動が閾値(通常2分間)未満しか持続しない場合は非ステップ動作として検出され、その後その行動は努力として分類されるが、この閾値以上持続する場合はエクササイズとして分類される。各歩行/走行/努力/エクササイズの分類は個別に記録される。これは負のカロリー割り当ての異なるレベルに相当する場合がある。
【0046】
非行動検出が起こるのは、行動が食事摂取と行動メーター実施態様の行動センサー38により検知されなかったときや、少ししか検知されなかったときである。非活動期間が低閾値(通常5分間)以上続く場合は休憩、中間閾値(通常15分間)以上続く場合は昼寝、そして高閾値(通常60分間)以上続く場合は睡眠として分類される。各休憩/昼寝/睡眠の分類は個別に記録される。これは負又は正のカロリー割り当ての異なるレベルに相当する場合がある。
【0047】
食事摂取調節装置10又は筐体20のプロセッサー装置24は、1バイト(ひと噛み)(食事摂取調節装置10及び食事摂取と行動メータープラットフォーム実施態様の場合)、ユーザーの行動、及びユーザーの非行動(食事摂取と行動メータープラットフォーム実施態様の場合)を正確に検出するよう設定されているのに加え、さまざまな他の機能を遂行し、またさまざまな他のパラメーターを検出したり、算出したりするように設定されることも可能である。その内容には、噛み数計数器、噛み数持続タイマー、食事持続タイマー、食事間隔タイマー、カロリー値、カロリーデータ計算機、噛み数持続目標、食事持続目標、カロリーバランス・スコアなどの機能やパラメーターが含まれる。
【0048】
噛み数持続目標は、ユーザーにより設定される又はユーザーの特性に基づき自動的に生成される、事前に定義された値である。噛み数持続目標は、食品をのみ込む前に適切に噛むための、ひと噛みがなされた後の最低限の推奨噛み持続時間に相当する。推奨される噛み数持続時間目標は、通常約18秒間である。食事摂取調節装置10又は食事キャリヤ拡張部41の食事キャリヤ部分にある圧力センサー36は、噛み数検出以前に食品キャリヤー上の食品重量を検知するのに使われ、重量/軽量の食品が検知されると噛み数持続目標を比例的に増減する。
【0049】
噛み数カウンターは、食事中の噛み数を追尾するよう設定されている。捕捉された各噛み数は、ユーザーによる入力及び食品重量のいずれか又は双方に基づきカロリーに変換される。
【0050】
噛み数持続タイマーは、2つの噛み数間の持続時間を追跡し、2つの噛み数間の時間間隔が噛み数持続目標よりも少ないか大きいか検証するよう設定されている。噛み数持続タイマーと噛み数カウンターは次のように計算される:(a)噛み数カウンターは、食事における最初の噛みが検出されたときにリセットされる、(b)噛み数カウンターの値は増加し、噛み数持続タイマーはリセット後にスタートし、そして新しい噛み数の日時が記録される、(c)関連する摂食統計がユーザーに送信される。その内容は、噛み数カウンター値、噛み数持続タイマー、噛み数持続目標値までの残余時間など、(d)噛み数持続タイマーが噛み数持続目標値より大きくなった場合に警告が発せられる、(e)新しい噛み数が検出される、(f)噛み数持続タイマーが停止し、従前の噛み数持続値がメモリーに保存される、そして、(g)ステップ(b)でこのプロセスが再スタートするが、食事の終了が検出されると噛み数持続タイマーは停止する。
【0051】
食事持続目標は、ユーザーにより定義された又は体重や身長などのユーザー特性に基づいて自動的に生成された数値である。食事持続目標は、理想的には満腹感を得られる最小限の推奨食事時間に対応する。推奨される食事持続目標は、通常約20分間である。
【0052】
食事持続タイマーは、食事の持続時間を追跡し、食事時間が食事持続目標よりも長いか短いかを検証するよう設定されている。食事持続タイマー停止中に噛みが検出されると、食事の最初の噛みが検出される。装置又はプラットフォームが食事の最初の噛みが検出されると、食事持続タイマーが初期化されてスタートする。食事持続時間は、最初の噛みから経過した食事時間及び食事持続目標に到達するまでの残り時間のいずれかもしくは両方が表示される。規定時間(通常10分)を超えて噛みがなかった場合、ユーザーが手動で装置又はプラットフォームのスイッチを切った場合、又は装置又はプラットフォームが自動的にシャットダウンした場合、食事の終了が検出される。食事の終了が検出されると、食事持続タイマーが停止し、最後に検出された噛みから食事終了までの経過時間が食事持続タイマーから削除される。したがって、食事持続は、食事の最初に検出された噛みと最後に検出された噛みの間の持続時間に相当する。食事の日時は、食事の最初の噛みの日時に対応する。食事の日時及び持続はメモリー装置32に保存され、食事摂取調節装置10又は食事摂取と行動メータープラットフォーム実施態様は、手動又は前述のステップで要求された場合自動的にシャットオフすることができる。
【0053】
食事間隔タイマーは、最後に記録された食事の終了からの経過時間を追跡するよう設定される。予め定義された「低」閾値(通常3時間)は、「食べてはいけない」と「いつでも食べて良い」の両カテゴリーを区別するよう設定されている。別の予め定義された「高」閾値(通常5時間)は、ユーザーが「今至急食べること」カテゴリーを入力すると警告を発するよう設定される。いつでもユーザーは、食事摂取調節装置10、食事摂取と行動メータープラットフォーム実施態様又は遠隔ステーション50のスイッチを入れ、経過した時間及びカテゴリータイプを検証することができる。したがって、ユーザーが装置、プラットフォーム又は遠隔ステーションのスイッチを入れたとき、食事をとるのが早すぎるか又は丁度良いかを自動的に見ることができる。さらに、ユーザーが予め定義した目標に基づき自動的警告が生成され、またオプションで、装置、プラットフォーム、又は遠隔ステーションのスイッチを入れ、最後の食事の終了からあまりにも長い時間が経過した、予め定義した目標に到達した、「今すぐ食事を取るべきである」のカテゴリーにさしかかっている等の信号をユーザーに送ることができる。
【0054】
カロリー値は、次のような情報に基づきプロセッサー装置24により算出される。その情報は、ユーザー、食事摂取調節装置10、食事摂取と行動メータープラットフォーム実施態様、及び遠隔ステーション50からのものであり、また、所望ならば、第三者装置60又は前述の装置類のすべての組み合わせを含めることもできる。カロリー値はカロリーデータに保存される。
【0055】
カロリーデータ計算機は、カロリーデータを算出するように設定されている。カロリーデータは、検出された事象を基に作成され、それに基づいてカロリーの消費量や摂取量が推定される。カロリーデータには検出事象の日時スタンプが含まれ、すべての情報は後にカロリー値に変換できる。その情報には、歩数、噛み数、食品や液体の量と種類、行動の持続時間と種類(例:水泳持続時間など)、プラスマイナスのカロリー値(例:「+50カロリー」や「−120カロリー」など)、又は前述の情報の組み合わせ等が含まれる。カロリーデータは、食事摂取調節装置10、食事摂取と行動メータープラットフォーム実施態様、遠隔ステーション50、第三者装置60(歩数計、携帯情報端末、スマートフォン、ノートパソコンなど)によりまず作成される。第三者装置60は、食事摂取調節装置10、食事摂取と行動メータプラットフォーム実施態様、又はデータリンク経由の遠隔ステーション50に手動又は自動で接続する。第三者装置60は、食事摂取調節装置10、食事摂取と行動メータプラットフォーム実施態様又は遠隔ステーション50にカロリーデータを送信する。プロセッサー装置24は、カロリーデータがまだ存在していない場合、カロリーデータに含まれる情報に基づいてカロリー値を算出する。カロリー値はカロリーデータに統合される。新しく処理されたカロリーデータは、メモリー装置32に保存される。
【0056】
カロリーバランススコアは、ユーザーのカロリーバランス及びカロリー摂取/消費をオンザフライで追跡する。カロリーバランス・スコアは、ユーザー食器インターフェース30に表示され、常に更新される。カロリーバランス・スコアは、日次、週次、月次、年次スコア等を表示することができる。カロリーバランス・スコアは、食事摂取調節装置10、食事摂取と行動メータープラットフォーム実施態様(筐体20及び/又は拡張部40)、遠隔ステーション50、及び/又は第三者装置60のカロリーデータを処理することで得られる。カロリーバランス・スコアは、食事摂取調節装置10、食事摂取と行動メータープラットフォーム実施態様又は遠隔ステーション50のプロセッサー装置24により算出され、メモリー装置32に新規カロリーデータが保存されると更新される。食事摂取調節装置10、食事摂取と行動メーター・プラットフォーム実施態様又は遠隔ステーション50は、予め定義されたカロリーバランス・スコア目標(カロリーバランス・スコアがプラスからマイナスに又はマイナスからプラスになった場合、食事中に食べることを止めてカロリー摂取量を減らす、又は現行の身体活動を増やしてカロリー消費量を増やす等)に基づいてユーザーに警告を発する。
【0057】
所望ならば、本発明の食事摂取調節装置10又は食事摂取と行動メータープラットフォーム実施態様には、前述に加えて他の機能又は特色を統合できる。これらには、音楽プーレヤー、FM/AMラジオ、ビデオプレーヤー、時計、目覚し時計、カウントアップ又はカウントダウンタイマー等が含まれる。
【0058】
音楽プレーヤーは、ユーザーにより手動又は警告タイプに基づいて自動で制御できる。食事摂取調節装置10又は食事摂取と行動メータープラットフォーム実施態様は、食事中にリラックスする音楽やサブリミナル又は音声メッセージを再生でき、また発せられた警告に基づく音楽やメッセージにあわせて健康的な食事(装置10とプラットフォーム実施態様の場合)や運動(プラットフォーム実施態様の場合)習慣を促進する。食事摂取調節装置10又は食事摂取と行動メータープラットフォーム実施態様は、WAV、MP3、OGG、WMAなど、どのようなオーディオ形式でもデコードすることができる。
【0059】
FM/AMラジオは、ユーザーにより手動又は警告タイプに基づいて自動で制御できる。食事摂取調節装置10又は食事摂取と行動メータープラットフォーム実施態様は、映画やミュージックビデオ等すべての種類の動画を再生でき、サブリミナル画像の有無にかかわらず、ユーザーが良好な食事(装置10とプラットフォーム実施態様の場合)や運動(プラットフォーム実施態様の場合)習慣を維持できるよう支援する。この装置又はプラットフォームは、発せられる警告に基づきビデオ又はメッセージを変化させる。食事摂取調節装置10又は食事摂取と行動メータープラットフォーム実施態様は、DivX、MPEG、SWF、MOV、MP4、AVI、DVD、VCDなど、どのような動画形式でもデコードすることができる。
【0060】
本発明の食事摂取調節装置10又は食事摂取と行動メータープラットフォーム実施態様は、次を組み込みこむことができる:複数の時計及び時間帯を備えた時計とカレンダーがすべてのイベントにタグを付ける。例えば、日時スタンプ付きの噛むこと(装置10とプラットフォーム実施態様の場合)又は歩行(プラットフォーム実施態様の場合)。目覚し時計がユーザーに特定のイベントを警告する(例:食事、スナック又は運動の時間等)。アラーム付きの目標日時カウントアップ又はカウントダウンタイマー等。
【0061】
本発明は、ここに開示された実施態様に限定されるものでなく、何らかの変更もあり得るということが理解されなければならない。また、ここで採用された用語は、特定の実施態様を記述するためだけのものであり、発明の範囲を限定する意図はなく、また、これらの限定は、特許請求の範囲及びこれらの均等物によりなされることが理解されなければならない。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7