特許第6143403号(P6143403)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6143403
(24)【登録日】2017年5月19日
(45)【発行日】2017年6月7日
(54)【発明の名称】保温装置付き焼成装置
(51)【国際特許分類】
   A47J 37/04 20060101AFI20170529BHJP
   A47J 37/06 20060101ALI20170529BHJP
   A47J 36/24 20060101ALI20170529BHJP
【FI】
   A47J37/04 Z
   A47J37/06 311
   A47J36/24
【請求項の数】1
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2017-41228(P2017-41228)
(22)【出願日】2017年3月6日
【審査請求日】2017年3月6日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】596172761
【氏名又は名称】坂井 清
(72)【発明者】
【氏名】坂井 清
【審査官】 土屋 正志
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−135284(JP,A)
【文献】 特開平08−010173(JP,A)
【文献】 特開2003−135282(JP,A)
【文献】 実開昭62−039643(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 37/04
A47J 36/24
A47J 37/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
保温装置付き焼成装置に於いて
焼成物を焼成する為の焼成熱板と前記焼成熱板の下方にガスの燃焼火炎を取り込む熱風取り込み缶体とで構成されている焼成装置と
焼成物を載せる保温熱板と前記保温熱板上に保温空間を有する保温函を設置し、前記保温熱板の下部に加温水槽を接合し、前記加温水槽内には熱交換管を設けてある保温装置とから成り
前記焼成装置と前記保温装置は焼成装置の熱風吐出穴と保温装置の熱風導入缶の熱風取り入れ穴と熱交換管入り口穴で繋がっており前記熱風取り入れ穴を経て熱風導入穴は保温函とに繋がった保温装置付き焼成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
焼成されたタコ焼きの保温装置
【背景技術】
【0002】
お持ち帰りが主であるタコ焼き店舗に於いてタコ焼きの焼成時間が12〜14分掛かる事により来客はタコ焼きの焼き置きが無ければ、買わずに帰ってしまい販売に支障を来たしている。この課題を無くす為に焼き置きが必須条件となっているが来客時間が不規則なので、焼成熱板上での焼き置きタコ焼きは焦げたり萎んで食味が損なわれたり、又長い間売れない場合食味を損ない廃棄している。
【0003】
加熱された食品を品質良く保温する事が出来る食品保温器がある。
【0004】
筺体に蒸気を発生する装置と庫内ヒータと制御装置を備えた食品加熱保温器で筺体内の食品が必要以上に湿気を吸い過ぎず、筺体内部の全体を均一な温度にする事が出来る食品加熱保温器がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開 2011−004876
【特許文献2】特開 2005−110941
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1は加熱調理された食品保温器であり、加熱調理された食品を載置する保温板に保温熱源である伝導板にグリル板を当接し、該グリル板上に当接されている保温板へ熱源である伝導板の熱を伝達し加熱調理食品を保温する手法に於いて、保温板への熱の供給が板から板への熱伝達であり、熱源の発生熱を直接に保温板を加熱する手法より其の熱効率に大きな課題が発生する。又保温板上に載置されている食品への熱供給は保温板に接触している域面であり、食品の熱板と接触していない上面域の加熱は、加熱された保温板の上空域への熱の輻射と対流であり保温食品空間域の適切な加温は難しく又熱供給効率に大きな課題が有り、この保温装置での焼成されたタコ焼きを焦げずに萎まずに良好な食味で保温するには特許文献1の食品保温器は適さない。
【0007】
特許文献2の保温装置は、一般にファーストフード店に使用されている食品加温ショーケースに於いて筺体内を加熱ランプや筺体底部位置設置したヒータで加温しショーケース内の食品が過乾燥になったり、又保温の為に蒸気を導入して食品が過吸湿し食味を劣化している課題を解決する為に蒸気発生装置と筺体内の空気を加温する図示されていない庫内ヒータを備え筺体内に設置されている複数段の棚上に置かれている食品の加熱保温器に於いて、庫内ヒータで庫内空気を加熱し、その一方加熱で生じる庫内の空気乾燥で庫内の食品の過乾燥を防止する為に湿球温度センサと乾球温度センサを設置し、更に加熱保温器に設けてある制御回路で庫内ヒータと蒸気発生装置と其の上面の過熱されたフランジ熱の対流と輻射による筺内への加温や水分発生量を制御調整し、食品の適切な温度と乾燥及び過吸湿を防止しする食品加熱保温器であり食品の適切な温度を保持する為にヒータや過乾燥と過吸湿による食品の食味の阻害を防止する為に周囲を水タンクで囲まれている蒸気発生装置や庫内ヒータや制御装置で持って筺内の温度等を均一に加温できると記述しているが食品受け棚が複数あり各棚間の温度及び湿度が適切に保持出来る機能と手法が説明されてなく又加熱源の装置や蒸気発生装置等の多くの部材を必要としているし、この装置での棚上に於いてのタコ焼きの保温には向いていない。
【0008】
本発明の保温装置付き焼成装置は上記課題を鑑みて、焼成されたタコ焼を焦げることなく萎むことなく美味しい食味を保持し保温する為に焼成装置に熱風式タコ焼き器を使用し、焼成器の熱板を加熱後に放散排出する熱風を再利用して前記熱風式タコ焼き器に接続されている保温装置に導入し保温熱源とし保温の為の熱源を必要としない事を最大の特徴とし、且つタコ焼きの下面域と上面域のタコ焼きの全表面を同時に其の熱風で保温に適した温度に加温し熱効率や省エネにも優れている保温装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
タコ焼き店頭販売に於いて販売上の必須条件であるタコ焼きの焼き置きに関して現状では適切なタコ焼き保温器が無く販売に支障を来たし且つ収益率を悪くしている課題を解決する為の手段としての焼成装置と保温装置とで構成する保温装置付焼成装置を提供する。
【0010】
前記保温装置付き焼成装置の焼成装置は手段としてガスコンロと熱風取り込み函体と焼成熱板とで構成する熱風式タコ焼き器とする。ガスは燃焼するとき周囲の空気を取り込み燃焼し、燃焼火炎の上方5cmの位置でも約600℃強有り、この高温度により非常に大きな上昇エネルギー速度を持った上昇気流の熱風が発生し、この熱風を前記焼成装置の熱風取り込み函体に取り込み、熱風式タコ焼き器の焼成熱板下方より熱板を加熱してタコ焼きを焼成してから焼成熱板下面域より放散排出させる。前記放散排出熱風も約160℃強の温度がある流速エネルギーを持った熱風であり、其の熱風を熱風取り込み函体の右上端側面に設けてある熱風吐出穴より保温装置へ吐出させる。前記熱風吐出穴は保温装置の熱風導入缶の左側面上部位置に設けてある熱風取り入れ穴と前記熱風導入缶の左面下部位置に入り口が設置してある熱交換管と繋ぐ。
【0011】
前記熱風取り込み函体は、其の内部に複数の熱風流整流板を設け、上昇熱風が焼成熱板を加熱後に保温装置の熱風導入穴と繋がっている右側の熱風吐出穴方向に流れていく時、焼成熱板の左側域と中央域と右側域への熱風量を均等にして焼成熱板が均等に加熱される様に熱風取り込み函体下部に於いて夫々の熱風流調整板間の下部の熱風取り込み域が適切となる位置に夫々の熱風流整流板を設置する。又各熱風流整流板は上板と下板に分け、夫々の下板の先端頭部位置に軸を設置し該軸に夫々の上板の下端を係止し上板の傾斜角度を調整可能とする。
【0012】
焼成熱板はタコ焼きの形状に適した凹型孔を必要数施こす。
【0013】
保温装置はタコ焼きを載せる保温熱板と保温熱板下部にビス等で密接接合した加温水槽と前記加温水槽の上面に保温空間を確保している箱型の保温函とで構成する。
【0014】
加温水槽は其の左先端に熱風導入缶を接合設置し前記熱風導入缶の左先端面上方位置に熱風取り入れ穴を設け熱風導入缶左面上部に熱風導入穴を設け下部に底板を設置する。加温水槽内部に複数の熱交換管を並列に設置し、夫々の熱交換管の入口は熱風導入缶左先端側下部の面上とし熱交換管の出口は加温水槽の右端側面とし其の側面外側へ適切な長さを延長し、其の延長部の熱交換管に排風量調整機構を設置する。加温水槽には水を満水充填し、加温水槽の一端底板位置に給水筒を設置し、前記給水筒の下部にはドレンコックを設置し頭部はキャップを設置し水の補給と排水を可能とする。又加温水槽の適切な位置に水槽内の水の温度を監視できる温度計を取り付ける。
【0015】
保温函は箱型とし下方及び上方を開放とし其の箱型の保温函を保温熱板の上面に被せる。前記保温函の左下端より熱風導入缶の熱風取り入れ穴を経て熱風導入穴から導入されてきた熱風を取り込み、保温間左側板より右方向の適切な位置に導入されてきた熱風を保温空間内全域に均等に吐出する熱風吐出均等化小穴を設けてある熱風吐出均等化板を設置し且つ前期保温函右端側面上に導入されてきた熱風の排出量を調整出来る排風量調整機構を設置し且つ保温空間内の温度を監視できる適切な位置に温度計を取り付ける。
【0016】
保温熱板は加温水槽上面にビス等で密接接合し保温熱板の面上にタコ焼きを置く保温に適した凹型孔を必要数施す。
【0017】
焼成装置の熱風取り込み函体の右側上端位置に設けてある熱風吐出穴は保温装置の熱風導入缶の熱風導入穴と繋ぎ導入されてきた熱風を加温水槽に設置されている熱交換管と保温熱板上に載置されている保温函左下方より保温函に導入する。
【0018】
前記保温函は箱型で上下を開放とし箱型の保温缶を保温熱板上に被せ其の保温空間で保温熱板の上方域を被う。開放されている上面頭部に透明蓋を軸に係止して載置して開閉可能とし保温熱板上の焼き置きタコ焼きが御客さんから可視可能とする。
【0019】
焼成装置の焼成熱板と保温装置の保温熱板を平板熱板にする事により、タコ焼き以外に、店頭販売のお好み焼き店でお持ち帰りのお好み焼きもタコ焼きより焼成時間が長く一般に13〜16分掛かるのでお客さんが来そうな時間帯前に焼き置きしているが来客時間や来客数は不規則で、一般にタコ焼きの焼き置きと同様の課題が有り、本発明装置が其の課題解決に十二分に活用できるし、又焼成後に保温が必要な食品販売にも活用が出来る。
【発明の効果】
【0020】
本発明の焼成装置と保温装置で構成される保温装置付き焼成装置の焼成装置に熱風式タコ焼き器を使用し前記熱風式タコ焼き器に於いてガス燃焼火炎と燃焼時に適正燃焼に必要な多くの空気を取り込んで発生した上昇気流の流速エネルギーを持った熱風の全てを取り込み其の熱風の焼成熱板加熱後に放散排出される熱風が約160℃強有る流速エネルギーを持った熱風を再利用して保温装置に導入し焼成されたタコ焼きを保温用熱源とし保温用の新たな熱源を必要としない事を特徴とする省エネの且つ熱効率に優れた保温装置である。他方ヒータでの焼成器に於いては、ガス燃焼による焼成ではガス燃焼時に周囲の空気を取り込んでガスが燃焼し高温の上昇気流が発生するがヒータでの熱板加熱方法ではヒータ自体の素線の発熱であり焼成熱板加熱後に別の保温熱板を保温に適した温度に加温するには、其の為の流速エネルギーを持った上昇熱風の発生量が非常に小さく困難である。
【0021】
一般にタコ焼きの焼成販売店では、タコ焼きを買いに来た御客さんは、タコ焼きの焼成時間が12〜14分掛かる事により焼き置きが無い場合買わずに帰ってしまい売り上げを阻害する状況を無くす為に通常4〜6人分のタコ焼きを焼成保温しているが、適切な保温器が無いために焼成用熱板でガスバーナの火力を都度強弱しながら調整して保温しているが、来客の時間や来客数が不規則であったり火力の適切な調整が困難だったり、焼成熱板の凹型孔に入っているタコ焼きの下半球面しか加温されていない事もあり、焼き焦げず萎まずに一定時間適切なふっくらとし良好な食味を保持し保温する事は困難であり、更に長い間お客さんが来ない場合、タコ焼きの食味が大幅に劣化し又更に長い時間売れない場合は販売に適さない状態になって破棄することがある販売上の大きな課題を、本発明の保温装置付焼成装置は焼成装置と保温装置の結合により、焼成装置の熱風式タコ焼き器のガス燃焼により発生した高温の流速エネルギーを持った熱風で焼成熱板加熱後に放散排出される熱風を保温装置の保温水槽の熱交換管と其の上面に載置されている保温缶に導入し保温熱板上のタコ焼きの下半球域と上方域を同時に加温しタコ焼き生地が焼成されて生地自体の膨張と空間域の膨張によりふっくらしている状態を保持可能とし良好な食味を提供でき販売を促進できる。
【0022】
保温熱板は加温水槽上面にビス等で密接接合し水を満水充填してある加温水槽の水を加熱して加温するので、一般に容易に使用出来る素材の中では水が一番熱容量が大きく、熱風等の気体の熱量で直接熱板へ熱伝達するよりも液体の持っている熱量で熱板に伝達できる熱量がはるかに大きく更に保温水槽の温水で保温熱板を加温手法が保温熱板上の必要熱量の変動に対しての加温許容力も優れ、焼成ではなく保温の場合には密閉された水槽内の水の加温によるので焦げが発生しない100℃以内で加温出来る事と保温水槽内温水の温度の監視用温度計を設置し且つ加温水槽内に設置されている複数本の熱交換管の出口に設置されている排風量調整機構により設置されている温度計の温度を見て夫々の熱交換管の熱風流速量を調整し水槽内の水全域を均等に加温し保温できる事により保温熱板の全域を均等に加温でき、タコ焼きの保温熱板に入れてあるタコ焼きをふっくらとした良好な状態に保温出来る。
【0023】
保温熱板上面に透明開閉蓋付保温函を重ね合わせ保温装置の熱風導入缶の熱風取り入れ穴を経て熱風導入穴より保温函左側下方より熱風を導入し其の熱風を保温缶左側より右方向の一定位置に設けてある熱風吐出均等化板の均等化小穴より保温函内全空域に均等に吐出し保温函内を均等に加熱し保温熱板上のタコ焼きの上面全域を均等に加温保温出来る。又保温函に導入されてきた熱風の排出量を調整出来る排風量調整機構を保温函右側面板に設置し且つ保温函に温度計を設置し保温函内の温度を監視して熱風排出量を調整して保温函内のタコ焼きの保温に適した温度を調整出来、焼き置きタコ焼きの上面全域を焼成時のふっくらしたタコ焼きを保温出来る。又保温函頭部に設置している蓋が透明蓋により必須条件であるタコ焼きが焼き置きしている事を買いに来たお客さんが可視でき、販売を促進できる。
【0024】
一般に店頭販売のタコ焼き店於いて適切な保温器が無い為に通常焼成用熱板で焼き上がったタコ焼きを熱板加温用のガスバーナの火力を調整しながら保温しているのが現状で、合わせて焼成が完了し保温開始後に買いに来るお客さんの時間や人数は、不規則で依って時間が経ちすぎると、焦げたり萎んだりして食味が損なわれたり更に時間が経過すると販売に適さず廃棄したりしている。且つ焼成用熱板での保温は凹型面に接面している領域の加温でありタコ焼きの下半球域の加温となりタコ焼き上半球の保温が無く、保温手法に於いて適切ではない。又焼成用熱板上での保温に於いて保温タコ焼きの上方に蓋を被せて保温効果を向上させる手法もあるが蓋を被せて発生する保温タコ焼き上方空間域の加温は熱板熱の輻射と対流での加温であり、タコ焼きの適切な保温を維持する事は困難であり、本発明の保温装置が焼成されたタコ焼きの保温に優れている。
【0025】
焼成装置の焼成熱板と保温装置の保温熱板を平板熱板に交換して使用すると、タコ焼きのみならず、お好み焼きや、他の焼成後に保温の必要な食品にも幅広く利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】保温装置付き焼成装置総合図
図2】保温装置付き焼成装置全体組立斜視図
図3】保温装置付き焼成装置正面断面図
図4】保温装置付き焼成装置に於ける熱風の流れ図
図5】保温装置つき焼成装置の組立に於ける一部拡大詳細図
図6】熱交換缶出口流量調整機能図
図7】保温函熱風排出量調整機構図
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0027】
本発明の保温装置付き焼成装置に於いて焼成装置Aと保温装置Bで構成する実施形態を説明する。
【0028】
保温装置付き焼成装置の焼成装置AはガスコンロCと熱風取り込み函体1と熱風取り込み函体1上面に載置されている焼成熱板10とで構成し熱風取り込み函体1は其の右上側面に熱風吐出穴5を設ける。熱風取り込み缶体1はガスコンロCに於いてガス燃焼時に周囲の空気を取り込んで発生する高温の上昇気流の全てを取り込めるガスコンロCの適切な上方位置設置する。
【0029】
熱風取り込み函体1の内部に熱風取り込み函体1の右側より適切な間隔と傾斜を持って熱風流整流板2と熱風流整流板3と熱風流整流板4を設置し、熱風取り込み函体1の下部において熱風取り込み函体1の右側面と熱風流整流板2間の上昇熱風取り込み域6及び熱風流整流板2と熱風流整流板3間の上昇熱風取り込み域7及び熱風流整流板3と熱風流整流板4間の上昇熱風取り込み域8及び熱風流整流板4と熱風取り込み函体1の左側面板間との上昇熱風取り込み域9の各取り込み域から上昇してくる熱風が熱風取り込み函体1上面に設置されている焼成熱板10の裏面に均等量流れ、焼成熱板が均等に加熱して熱風取り込み函体1の熱風吐出穴5へ流出出来るように前記各上昇熱風取り込み域が適切になる様に設置する。
【0030】
熱風流整流板2,熱風流整流板3,熱風流整流板4は夫々上板下板に分割し、熱風流整流板2の下板先端頭部位置に傾斜角度調整軸2aを取り付け其の軸に上板の下端を係止し、同様に熱風量清流板3の下板先端頭部位置に傾斜角度調整軸3aを取り付け其の軸に上板の下端を係止し、同様に熱風量整流板4の下板先端頭部位置に傾斜角度調整軸4aを取り付け其の軸に上板の下端を係止し夫々の上板の傾斜角度を調整可能とし焼成熱板10の全裏面域に熱風が均等に流れて行く事を可能にする。
【0031】
熱風取り込み函体1の右上方位置に焼成熱板10の加熱後に熱風が放散排出できる熱風吐出穴5を加温水槽11の左先端部に設置されている熱風導入缶D左端面の熱風導入穴13と対峙繋ぎ合わせる位置に設置し熱風取り込み缶体1の熱風吐出穴5から熱風を保温缶Bへと吐出させる。
【0032】
保温装置Bは保温熱板19と保温熱板19の裏面にビス等で密接接合し加温水槽11と保温熱板19の上面に保温熱板19の上面全域を其の保温空間で被う保温函20とで構成する。
【0033】
加温水槽11は保温熱板19の裏面にビス等で密接接合し其の槽内に水を満水充填する。加温水槽11左右間内に複数必要本数の熱交換管12を並列に設置し各熱交換管12の左端入り口穴は熱風取り込み函体1の熱風吐出穴5と繋がっている加温水槽11の左先端に設置されている熱風導入缶D左側面板の面下部に熱交換管12の入り口穴を取り付け上部面に熱風取り入れ穴13を設け、熱風導入缶Dの面上部に熱風導入穴14を設け、該熱風導入穴14から保温函20の左下方開口域へ熱風を吐出させる。熱交換管12は加温水槽11の左端から右端間に必要複数本並列に設置し、熱交換管12の加温水槽11の左側板を出た熱交換管12は熱風導入缶Dの左側下部の入り口穴と同一である。加温水槽11の右端外側へ適切な長さを延長し其の熱交換管12の出口近くに排風量調整機構Eを設置する。排風量調整機構Eは加温水槽11の右側面外側の熱交換管12の出口手前位置にハンドル付き軸に円形状の弁体30設置し前記弁体30の角度を夫々調整し夫々の熱交換管12からの熱風排出量を個々に調整して加温水槽11内の水の温度が全域に均等になるように調整可能とし、よって加温水槽11の上面に密接接合されている保温熱板19を均等に加温可能とする。
【0034】
加温水槽11内の適切な位置に温度計15を設置し温度計15の温度を監視して夫々の熱交換管12の排風量調整機構Eで夫々の熱交換管12の熱風排出量を調整可能とし加温水槽11内全域の水温の均等化を可能とする。又温度加温水槽11の適切な位置の底面に給水筒16を設置し前記給水筒16の下部にドレンコック18を取り付け頭部にキャップ17を取り付け水の補給と排水を可能とする。
【0035】
保温函20は箱型で上方及び下方は開放とし箱型の保温函20を保温熱板19上面に被せ、上面頭部に透明蓋21を軸25に係止し開閉可能とし、保温函20の左端より適当な右方向位置に均等化小穴23を施してある熱風吐出均等化板22を設置し熱風導入缶Dの熱風取り入れ穴13を経て熱風導入穴14から吐出して来た熱風を保温函20の保温熱板19の上面全域を被っている空間全域に均等に熱風を吐出し保温熱板19の上方域を均等に加温可能とする。更に保温函20の右端側面に保温缶側板排気穴35を施し、其の穴と対峙できる位置に保温函排風量調整用円板31を設置し排風量を調整可能とする。
【0036】
保温函20の前面板上に保温函内の温度を監視できる温度計24を設置し、保温函20の保温空間域の温度を監視し保温の適切な温度に調整可能となるように保温函20の右側板の熱風吐出穴35を施し其の穴と対峙出来る位置に保温函排風量調整用円板31を設置し軸33の先端のボス付きツマミ34を回して保温函20の排風量を調整可能とし保温函20の空間域温度を保温に適した温度に調整する。
【0037】
焼成装置Aの焼成熱板10と保温装置Bの保温熱板19を平板熱板に交換する事によりお好み焼きや色々な食品焼成及び保温に対応出来る。
【符号の説明】
【0038】
A 焼成装置
B 保温装置
1 熱風取り込み函体
2 熱風流整流板
2a 傾斜角度調整軸
3 熱風流整流板
3a 傾斜角度調整軸
4 熱風流整流板
4a 傾斜角度調整軸
5 熱風吐出穴
C ガスコンロ
6 上昇熱風取り込み域
7 上昇熱風取り込み域
8 上昇熱風取り込み域
9 上昇熱風取り込み域
10 焼成熱板
10a 凹型孔
D 熱風導入缶
11 加温水槽
12 熱交換管
13 熱風取り入れ穴
14 熱風導入穴
15 温度計
16 給水筒
17 キャップ
18 ドレンコック
19 保温熱板
19a 凹型孔
20 保温函
21 透明蓋
22 熱風吐出均等化板
23 均等化小穴
24 温度計
25 軸
26 軸受け
E 排風量調整機構
F 熱交換管排気口全開図
G 熱交換管排気口全閉図
H 排風量調整機構
30 弁体
31 保温函排風量調整用円板
32 穴
33 軸
34 ボス付きツマミ
35 保温函側板排気穴
【要約】
【課題】
一般に店頭販売で使用されているガスバーナでのたこ焼き焼成に於いての焼成後に保温するたタコ焼きは焼成熱板上でガスバーナの火力を調整しながら焼き置きしているが焦げずに萎まずに保温するには課題があった。
【解決手段】
焼成物用焼成熱板とガス燃焼火炎を取り込む熱風取り込み函体とで構成する焼成装置と焼成物を載せる保温熱板と前記保温熱板上に保温空間を有する保温函と前記保温熱板裏面で接合し内部に熱交換管を設置している加温水槽とで構成する保温装置と前期焼成装置と前期保温装置は熱風吐出穴と熱風導入缶の熱風取り入れ穴と熱交換管に繋がり前記熱風取り入れ穴を経て熱風導入穴から保温函の保温空間とに繋がっている保温装置付き焼成装置を提供する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7