(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
以下に、
図35、
図36、
図37、
図38、及び
図39を参照して、従来の動物用の連結具について説明する。
図35に、従来の連結具100を介して、引紐190が首輪110に繋がれている様子を示す。
図36に示すように、連結具100は、首輪110(
図35)に取り付けられているリング108に対して着脱可能に構成されているスナップフック部104と、引紐190が係止されるD字状の連結リング103とを含む。スナップフック部104は、C字状のフック部111と軸部112とが一体形成されている。軸部112には、フック部111とは反対側の軸端からフック部111に向かって、大径部116、小径部117、及び大径部115が順番に形成されている。連結リング103のD字状の一辺(直線部)には貫通孔114aが形成されている。小径部117が貫通孔114aに嵌合された、つまり大径部116及び大径部115が連結リング103の一辺(直線部)を挟むような状態で、連結リング103が軸部112(フック部111)に回転自在に取り付けられている。
【0003】
軸部112には、軸方向Dsに沿って、フック部111に近い先端面112aに開口121を有する有底の穴122が形成されている。軸部112には開口121から軸方向Dsに沿ってガイド溝123が形成されている。穴122の内部には、コイルバネ124と軸方向Dsに沿って移動可能なスライドバー125とが順番に、コイルバネ124がスライドバー125によって圧縮されるように、挿入されている。スライドバー125は圧縮されたコイルバネ124の伸張力により、フック部111の先端面111aにスライドバー125の先端が当接するように付勢されている。スライドバー125には、凸状の把持部126が一体に形成されており、把持部126はガイド溝123から穴122の外側に突出するように取り付けられる。
【0004】
連結具100では、コイルバネ124の付勢力に抗して、把持部126を一時的に連結リング103側にスライドさせることにより、スライドバー125の先端面とフック部111の先端面111aとが分離され、これらの間に間隙が形成される。把持部126はスライドバー125をスライド動作させるための操作部である。この意味において、以降把持部126を「操作部126」と称する。
【0005】
間隙が形成された状態で、首輪110(
図35)のリング108にフック部111を引掛けることにより、リング108とフック部111(スナップフック部104)とを連結できる。その後、再びスライドバー125の先端面をフック部111の先端面111aに当接させ、フック部111がスライドバー125で閉じられる。
【0006】
上述の従来の連結具100では、他の部材と連結中はスライドバー125が作用してフック部111(ナス環)が閉じられるように構成されている。これらが正常に作動している限り、安全に連結状態が保たれる。しかしながら、使用状況によっては、連結が誤って解除されることがある。
【0007】
例えば、動物(犬a)の引き連れ中や係留中に、動物が何かに驚いたり、興味を示して異常な動きをしたりする際に、スナップフック部104とリング108との連結が不用意に解除される問題がある。この予期せぬ連結解除は、動物の異常な動きに起因する。つまり、動物の異常な動きにより、首輪110のリング108がフック部111の操作部126を押動する状態になることがある。動物が引き続き不規則に動くと、何かの拍子に、ユーザの意思に反してスライドバー125(操作部126)が後退させられて、スナップフック部104の開放部が開きリング108が外れてしまうことがある。
【0008】
図37に、ユーザの意思に反するスライドバーの後退の防止を図った動物用の連結具の一例として、特許文献1に提案されている連結具を示す。連結具200は、基本的に
図36に示した連結具100に、スライドバー125の後退を妨げるストッパー機構が追加されている。以下に、若干の構造の違いはあっても基本的に同機能を有する部材は連結具100に於ける部材と同じ符号を付すと共に説明を省略し、連結具200に固有のストッパー機構に関して重点的に説明する。
【0009】
ストッパー機構は、ストッパー6と索条23とで構成されている。索条23はストッパー6に取り付けられている。索条23が連結具200のフック部111に通されることによって、ストッパー6とスナップフック部104とが連結されている。ストッパー6は、弾性材によって、軸部112にその側方から弾性的に着脱できるように過半円弧(優弧)断面部を有して着脱口6aが側方に開放するように形成されている。ストッパー6は、着脱口6aを弾性的に開きながら軸部112を受け入れることによって、軸部112に装着される。この装着状態でストッパー6は、操作部126と連結リング103の引っ掛り部3aとの間で突っ張って、操作部126を介してスライドバー125の後退を阻止する。これにより、ユーザの意思に反して、スナップフック部104の開放部が開きリング108(
図35)が外れてしまう事態の防止が図られている。
【0010】
ユーザの意思により、リング108を連結具200(スナップフック部104)から外す場合には、ユーザは先ずストッパー6を再度弾性的に開きながら軸部112からストッパー6を取り外す。取り外されたストッパー6は、索条23によって連結具200(フック部111)に連結された状態に保たれることにより、紛失防止が図られている。この状態で、ユーザは操作部126(スライドバー125)を後退させて、スナップフック部104の開放部を開く。
【0011】
図38及び
図39に、ユーザの意思に反するスライドバーの後退の防止を図った動物用の連結具の更なる例として、特許文献2に提案されている連結具を示す。
図38に示す連結具202は、基本的に上述の連結具200(
図37)において、ストッパー6がロック部材12に置き換えられると共に連結バンド21が追加された構成を有している。ロック部材12は、索条23を取り付けるための構造を有していない点を除いて、基本的にストッパー6と同様に構成されている。
【0012】
ロック部材12は、切り離し部11の一縁11a側から延びて切り離し部の他縁11b側に跨って、軸部112に巻き付けて、ロック部材12の外面に重なり状態とされる連結バンド21を有し、この重なり状態の連結バンド21とロック部材12とを着脱できるように係合止着する係脱具22が設けられている。これにより、ロック時にロック部材12を係脱させようとする力が働いても、切り離し部11の左右への拡幅を阻止されて、ロック部材12のユーザの意思に反する離脱が防止され、さらには操作部7のロック解除が防止される。
【0013】
図39に示す連結具204においては、ロック部材12が本体26と開閉部材24とより構成されている。開閉部材24は、本体26の外周に周方向に移動できるように嵌り合い、かつ、本体26の切り離し部11に周方向位置を一致させて開放するように左右に切り離した開放用切り離し部25を周方向一部に有している。開放用切り離し部25を本体26の切り離し部11から周方向に移動させて本体26の切り離し部11が閉じられる。これにより、ロック時にロック部材12を係脱させようとする力が働いても、開閉部材24によって切り離し部11の左右への拡幅を阻止されて、ロック部材12のユーザの意思に反する離脱が防止され、さらには操作部7のロック解除が防止される。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1に示すように、本実施の形態に係る動物用の連結具SHL1(以降、「連結具」)は、スナップフック部HPとロック部材L1とを含む。スナップフック部HPは開閉可能なフック部Hoと軸部SLとスライドバーSbとを備え、ロック部材L1はスナップフック部HPの軸部SLの周囲に回動可能に装着されている。ロック部材L1は、ユーザの意思に反するスライドバーSbの移動(後退)を妨げるストッパー機構を構成する。
【0025】
図1(a)に、スライドバーSbの移動(後退)がロック部材L1によって妨げられた状態(以降、「ロック状態」)の連結具SHL1を示す。
図1(b)に、スライドバーSbの移動(後退)が可能な状態(以降、「ロック解除状態」)の連結具SHL1を示す。スライドバーSbがロック状態に在る時のロック部材L1のスナップフック部HPに於ける位置をロック位置と呼び、スライドバーSbがロック解除状態に在る時のロック部材L1のスナップフック部HPに於ける位置をロック解除位置と呼ぶ。つまり、ロック部材L1をロック位置或いはロック解除位置に回動させることによって、スライドバーSbを容易にロック状態或いはロック解除状態にすることができる。先ず、スナップフック部HPの構成について説明する。
【0026】
図2に示すように、スナップフック部HPは、
図36を参照して説明した従来のスナップフック部104と同様に構成されている。具体的にはスナップフック部HPは、C字状のフック部Hoと、フック部Hoに一体に形成された筒状の軸部SLと、軸部SLの内部に収容されているスライドバーSbとを含む。フック部Hoの先端面と軸部SLの先端面とは、所定の間隔を置いて対向している。軸部SLのフック部Hoの反対側の端部に、大径部PMDが形成されている。なお、軸部SLの端部に引き綱などの係留或いは牽引手段との接続に用いられる連結リング(不図示)が回転自在に連結されていてもよい。
【0027】
軸部SLには、軸方向Dsに沿って溝GSLが形成されている。スライドバーSbは、軸部SLの内部に収容されているばね(不図示)によって、その先端面がフック部Hoの先端面に当接するように付勢される。スライドバーSbには操作部Knが一体に形成されており、操作部Knは溝GSLを通じて軸部SLの外部に露出している。操作部Knは、
図1に示すように、ユーザが直接指でふれて操作できるつまみ部Knaとつまみ部KnaとスライドバーSbとを接続する接続部Knbとに分けることができる。
【0028】
上記ばねの付勢力に抗して、操作部Knを軸方向Dsに沿ってフック部Hoの先端面から離間する方向(大径部PMD側)に移動させることにより、スライドバーSbの先端面とフック部Hoの先端面とが分離され、これらの間に間隙が形成される。以降、操作部Knの大径部PMD側への移動を、操作部Knのフック部開放動作と称する。
【0029】
図1に戻って、連結具SHL1におけるストッパー機構について説明する。上述のように、ユーザの意思に反するスライドバーSbの移動(後退)を妨げるストッパー機構は、軸部SLに回動可能に装着されたロック部材L1により構成される。ロック部材L1が回動する方向Drを、以降回動方向Drと称する。スライドバーSbの移動(後退)の阻止は、ロック部材L1の一部分が操作部Kn(つまみ部Kna或いは接続部Knb)に当接して操作部Knのフック部開放動作を阻止することにより行われる。
【0030】
図1(a)及び(b)に示すように、ロック部材L1は、筒状部CL1と、筒状部CL1に連続的に形成された突出部Pr1とを含む。ロック部材L1の側壁は、軸方向Dsにおける上端部及び下端部に比して中央部が厚く形成されている。なお、突出部Pr1も筒状部CL1との連続部から上端部に向かって薄く形成されている。筒状部CL1は内部に、軸部SLを回動可能に収容する円柱状の空間が形成された部材である。なお、同円柱の中心軸を中心軸Acとし、筒状部CL1の回動軸を回動軸Arとし、それぞれ、
図5、
図6、及び
図7に示す。
【0031】
突出部Pr1は、筒状部CL1の軸方向Dsにおける上端部からフック部Hoの先端面側に延在している。突出部Pr1は、上端から所定の位置で軸方向Dsと直交する方向に延在する座部Re1を備える。座部Re1から、突出部Pr1の上端部までの部分を背部Rbと呼ぶ。座部Re1が操作部Kn(主に、つまみ部Kna)に当接することにより、スライドバーSbの移動(後退)が阻止される。本実施の形態において、ロック部材L1は、半殻体Sh1及びSh1rの2つの部材が結合されて構成されると共に、突出部Pr1は半殻体Sh1rと一体的に構成されている。つまり、ロック部材L1から突出部Pr1を除いたものが筒状部CL1である。半殻体Sh1及びSh1rについては後ほど説明する。
【0032】
図1(a)に示すロック状態の連結具SHL1において、ロック部材L1は突出部Pr1が軸方向Ds上で操作部Knと対向する。ユーザの意思に反して操作部Knが大径部PMD側に移動されると、操作部Knはロック部材L1の座部Re1に当接し、ユーザの意思に反する操作部KnつまりスライドバーSbの移動(後退)が防止される。座部Re1は操作部Knの下端部を受け止めることによりスライドバーSbの軸方向Dsにおける移動を制限する。操作部Knが座部Re1に当接するまでの移動距離は、フック部Hoの先端面とスライドバーSbの先端面との離間距離がフック部Hoに連結されている部材が通り過ぎることができない範囲に収まるように設定される。
【0033】
ロック部材L1を回動方向Drに回動させて座部Re1と操作部Knとの相対位置を変えることにより、操作部Knのロック状態を解除することができる。
図1(b)に示すロック解除状態の連結具SHL1において、ロック部材L1は座部Re1が軸方向Ds上で操作部Knと対向しない。これにより、操作部KnつまりスライドバーSbの移動(後退)が可能になる。つまり、連結具SHL1において、ロック部材L1を回動方向Drに回動させることにより、座部Re1を操作部Knに対向或いは非対向させて、操作部Knのロックまたはロック解除を行うことができる。以降、ロック部材L1の構成及び機能について詳しく説明する。
【0034】
図3、
図4、
図5、
図6、及び
図7を参照して、ロック部材L1の構成及びその機能に
ついて説明する。
図3及び
図4を参照して、ロック部材L1を構成する半殻体Sh1及びSh1rの構成と共に、ロック部材L1の構成について説明する。
図5〜
図7を参照して、ロック部材L1、半殻体Sh1、及び半殻体Sh1rのそれぞれについてさらに説明する。
【0035】
図3には、半殻体Sh1r側から見たロック部材L1が示されている。なお、
図3(b)は結合される前の半殻体Sh1と半殻体Sh1rを示し、
図3(a)は半殻体Sh1と半殻体Sh1rが結合されて構成されたロック部材L1が示されている。
図4(a)は、
図3(a)に於いて、半殻体Sh1側から(矢印IVa方向に)見たロック部材L1を示している。
図4(b)は、
図3(b)において半殻体Sh1側から(矢印IVbから)見たロック部材L1を示している。
【0036】
上述のように、ロック部材L1は筒状の部材であって、筒状部CL1と突出部Pr1とを含む。ロック部材L1が連結具SHL1の軸部SLに装着された状態で、筒状部CL1の内面が軸部SLの側面に対向する。軸部SLの軸に垂直な断面は略円形である。筒状部CL1の内面には、ロック部材L1の軸部SL周りの回動を案内する機能を有している、回動案内手段が設けられている。回動案内の観点から筒状部CL1の内面は、軸部SLの外形より大きく且つ少なくともその一部が略円筒状であることが好ましい。筒状部CL1の内面の断面形状は軸部SLの外面の断面形状と概ね相似形であると共に、両者の中心軸が一致することがより好ましい。つまり、筒状部CL1の中心軸Acと筒状部CL1の回動軸Arとが一致することが好ましい。
【0037】
ロック部材L1は、繰り返し行われる軸部SL周りの回動や操作部Knの受け止めの際の負荷に耐える必要があり、硬度と強度とが要求される。本実施の形態において、ロック部材L1はポリアセタール(Polyacetal、Polyoxymethylene、略称POM)で構成される。ポリアセタールは非晶部分と結晶部分とが混在するために、強度、弾性率、耐衝撃性、及び摺動特性に優れたエンジニアリングプラスチックである。
【0038】
図3及び
図4に見て取れるように、ロック部材L1は半殻体Sh1と半殻体Sh1rとが互いに結合されている。筒状のロック部材L1は、半殻体Sh1とSh1rとに2分割した部品から構成される。上述のように、突出部Pr1は半殻体Sh1rと一体的に構成されおり、筒状部CL1はロック部材L1から突出部Pr1を除く部分である。つまり、筒状部CL1は、半殻体Sh1と半殻体Sh1rとにより構成される。以下、半殻体Sh1及びSh1rそれぞれの構成について説明し、次に半殻体Sh1と半殻体Sh1rとの結合について説明する。
【0039】
以下に、
図3を参照して主に半殻体Sh1rの外面側の構成について説明した後に、
図4(b)を参照して半殻体Sh1rの内面側の構成について説明する。
図3に示すように、半殻体Sh1rは外面には、突出部Pr1の上端部に座部Re1が形成され、溝Grが軸方向Dsに延在して形成されている。溝Grは、底面Gbrと、互いに対向する一組の側面Gsrとによって規定されている。溝Grと座部Re1との間に形成されたU字状のスリットSによって規定されるタブSrtを有する回り止めSrが形成されている。タブSrtは上端部が半殻体Sh1rと一体的に連結された固定端部であり、他の部分は半殻体Sh1rから切り離された自由端部である。タブSrtの表面と半殻体Sh1rの表面との間には段差が設けられている。つまりタブSrtの厚さは、半殻体Sh1rの側壁及び座部Re1の下部の厚さより小さい。
【0040】
図4に見て取れるように、タブSrtの内面の下端部(自由端部)から、ビットSriが求心方向に突出している。この突出により、ロック部材L1が軸部SLに取り付けられた時に、ビットSriが軸部SLの表面で外側に押されて、タブSrtが弾性変形されることにより、求心力が生じ、ビットSriは軸部SLの中心部に向かって付勢される。タブSrtは上部の段差で座部Re1の分厚い下部に接続されることにより、座部Re1の機械強度を損なうことがなく、また自由端部の厚みを小さくすることにより弾性変形能が高められている。
【0041】
ロック部材L1が軸部SLに装着された状態で、回動方向Dr方向に回動されると、ビットSri(回り止めSr)が軸部SLの溝GSL上(ロック位置)に位置すると、ビットSriは付勢力により溝GSLに嵌まり込む。ビットSriが溝GSLに嵌まることによって、ロック部材L1が操作部Knに対してロック位置に位置決めがなされる。この意味において、回り止めSrと溝GSLとはロック部材L1がロック位置に位置する時の位置決め手段を構成する。なお、ロック部材L1を回動方向Drにさらに回動させることによりビットSriが溝GSLから外れると、ロック部材L1は操作部Knに対するロック位置から外れ、スライドバーSbはロック解除状態になる。なお、タブSrtは機械強度が確保された座部Re1の下部に接続されているので、回動によりビットSriが溝GSLが離脱する際に掛かる力に十分抗することができる。
【0042】
図4(b)に見て取れるように、半殻体Sh1rの側壁は、軸方向Dsにおける上端部及び下端部に比して中央部が厚く形成されている。半殻体Sh1rの内面の上部及び下部には、それぞれ、好ましくは軸部SLの外形状と相似な形状の領域Sgr’及びSgrが円周方向に帯状に延在して形成されている。なお、後述するように、半殻体Sh1の内面には、同様に軸部SLの外形状と相似な形状の領域Sg’及びSg(
図3(b))が形成されている。領域Sgr’及びSgrは領域Sg’及び領域Sgと共に、半殻体Sh1rが半殻体Sh1と共にロック部材L1として軸部SLに装着された状態で、軸部SLの外周に対向または当接する。つまり、領域Sgr’及びSgrと領域Sg’及びSgとによって、上述のロック部材L1の軸部SL周りの回動を案内する回動案内手段MG(
図5(a)及び
図5(c)に表示)が構成される。
【0043】
領域Sgrには、突起Lcrが軸方向Ds及び周方向における略中央の位置に設けられている。突起Lcrは、半殻体Sh1rが半殻体Sh1と共にロック部材L1として軸部SLに装着された状態で、軸部SLの外周に圧接されて弾性変形することにより、筒状部CL1の内面と軸部SLの外周との間の間隙に起因するロック部材L1のがたつきを抑制する。つまり、筒状部CL1の中心軸Acと回動軸Arとの一致が図られる。
【0044】
半殻体Sh1rの円周方向の両端部にはそれぞれ端面Ser及びSerが形成されている。なお、後述するように、半殻体Sh1の円周方向の両端部には、同様に端面Se及びSe(
図3(b))が形成されている。半殻体Sh1rと半殻体Sh1は端面Ser及びSerと端面Se及びSeとがそれぞれ当接された状態で以下に述べる結合手段によって結合されて、ロック部材L1を構成する。
【0045】
端面Ser及びSerにはそれぞれ、一組の突起Pi及びPiと爪部Cfrとが設けられている。爪部Cfrの上下に、突起Piが1つずつ配置されている。爪部Cfr及びCfrの先端部はそれぞれ遠心方向に延在する返り部が設けられている。
【0046】
引き続き
図4を参照して、主に半殻体Sh1の外面側の構成について説明した後に、
図3(b)を参照して半殻体Sh1の内面側の構成について説明する。
図4に示すように、半殻体Sh1の外面に、溝Gが軸方向Dsに延在して形成されている。溝Gは、底面Gbと、互いに対向する一組の側面Gsとによって規定されている。半殻体Sh1において、溝Gの両側に略四角形の開口Hcが1つずつ形成されている。
【0047】
図3に戻って、ロック部材L1の内部側から見た半殻体Sh1の構成について説明する。
図3(b)に見て取れるように、半殻体Sh1の側壁は、上述の半殻体Sh1rの側壁(
図4(b))と同様に、軸方向Dsにおける上端部及び下端部に比して中央部が厚く形成されている。上述のように、側壁の内面における領域Sg’及びSgは領域Sgr’及びSgr(
図4(b))と共に、軸部SLの外周に対向または当接することにより、ロック部材L1の回動案内手段MGを構成する。領域Sgには、領域Sgrに於ける突起Lcr(
図4(b))と同様に、軸方向Ds及び周方向における略中央の位置に突起Lcが形成されている。つまり、突起Lcは、半殻体Sh1が半殻体Sh1rと共にロック部材L1として軸部SLに装着された状態で、軸部SLの外周に圧接されて弾性変形することにより、筒状部CL1の内面と軸部SLの外周との間の間隙に起因するロック部材L1のがたつきを抑制する。なお、突起Lcr及びLcの位置は、軸部SLに装着した時のロック部材L1のがたつきの低減及び回動の円滑化の観点から適宜決定される。
【0048】
半殻体Sh1の側壁の端面Se及びSeには、それぞれ半殻体Sh1rの端面Ser及びSerに設けられている結合手段(突起Pi、爪部Cfr)に対応する結合手段が設けられている。具体的には、半殻体Sh1rの端面Serにおける突起Pi及び爪部Cfrにそれぞれ対応する嵌合穴Hi及び板状部Peが設けられている。板状部Peは、開口Hcの溝G側の部分と重ならず、半殻体Sh1が半殻体Sh1rと結合されたときに対応する爪部Cfrの返り部の少なくとも一部と当接するように形成されている。
【0049】
半殻体Sh1の側壁の端面Seと半殻体Sh1rの側壁の端面Serとの結合は、
図3(b)及び
図4(b)において一点鎖線で表されるように、上述の突起Piがそれぞれ対応する嵌合穴Hiに嵌まると共に、爪部Cfrが板状部Peと係合することにより行われる。なお、爪部Cfrの板状部Peとの係合は、爪部Cfrが開口Hcに向かって移動する過程で、返り部が板状部Peの端部を乗り越えた後に板状部Peに係止することにより行われる。開口Hcは、爪部Cfrの返り部が板状部Peを乗り越える時の爪部Cfrの先端部を許容できる空間を提供している。この観点から、開口Hcは必ずしも貫通穴でなくても良く、凹部として形成されてもよい。
【0050】
突起Lc及びLcrは、筒状部CL1の内面と軸部SLの外周との間の間隙の均等化(或いは解消)の観点から、半殻体Sh1及び半殻体Sh1rがロック部材L1として結合された状態で回転軸に対して対称となる位置に設けられることが好ましい。なぜならば、間隙の均等化(或いは解消)の結果、ロック部材L1のなめらかな回動及びビットSriの軸部SLに対する均等な付勢が可能となる。さらに、ビットSriの溝GSLへの嵌脱動作が安定化する。なお、突起Lc及びLcrはロック部材L1中で少なくとも1つ設けられていれば、ロック部材L1のがたつきを抑制することができる。
【0051】
図5を参照して、半殻体Sh1と半殻体Sh1rとが結合されて構成されたロック部材L1について更に説明する。
図5(a)に上から見たロック部材L1を示し、
図5(b)に半殻体Sh1r側から見たロック部材L1を示し、
図5(c)に下から見たロック部材L1を示し、
図5(d)に半殻体Sh1側から見たロック部材L1を示し、
図5(e)に側方から見たロック部材L1を示す。
【0052】
図5(a)及び
図5(c)に、ロック部材L1の内面の上部及び下部に、領域Sg’及び領域Sgr’と、領域Sg及び領域Sgrとのそれぞれが形成する回動案内手段MGが見て取れる。
図5(b)に、回動案内手段MGがロック部材L1の内面の上下2箇所に形成されているのが見て取れる。
【0053】
図5(a)に、ロック部材L1の内面から、ビットSriと突起Lcとが求心方向に突出しているのが見て取れる。上から(軸方向Dsに)見たロック部材L1の外形状は楕円形状である。これは、端面Se及び端面Serに結合手段を内包した結果である。
【0054】
図5(b)及び
図5(d)に見て取れるように、筒状部CL1は、軸方向Dsにおける上端部及び下端部に比して中央部が遠心方向に膨出するように形成されている。膨出量は、楕円形状であるロック部材L1の外形の長軸の両端部に相当する、結合手段を内包する部分で最大となる。
【0055】
図5(c)に見て取れるように、領域Sgr及び領域Sgから、ロック部材L1の回動軸Ar(中心軸Ac)に関して対称となる位置に、ビットSri及び突起Lcrと突起Lcとが求心方向に突出するように設けられている。溝Gと溝Grとは、楕円形状であるロック部材L1の外形の短軸上に、互いに対向するように設けられている。
【0056】
図5(d)及び
図5(e)には、半殻体Sh1と半殻体Sh1rとを結合する手段の内、互いに結合された状態の爪部Cfr及び板状部Peが示されている。同図から、爪部Cfrの返り部が板状部Peに係止している様子が見て取れる。爪部Cfrの返り部と板状部Peとはそれぞれ一部分が、開口Hcを通じてロック部材L1の外面に露出している。これにより、必要に応じて、開口Hcを介して外部から爪部Cfrの返り部と板状部Peとの係合を解除することができる。
【0057】
上述のように、筒状部CL1は内部には回動案内手段MGにより規定される円柱状の空間が形成されているが、外形状は中心軸Acからの円周方向及び半径方向の距離が部位によって異なる。ロック部材L1(筒状部CL1)を回動させるには、中心軸Acからの半径方向の距離が大きい部分を手がかりとすることが効果的である。例えば、筒状部CL1の中心軸Ac(回動軸Ar)に対して対称に設けられている、楕円形状であるロック部材L1の外形の長軸の両端部の近傍を手がかりとすることが効果的である。
【0058】
この観点からは、楕円形状であるロック部材L1の外形の短軸の両端部は回動の手がかりとしては効果的ではない。しかしながら、短軸の両端部(中心軸Acに対して対称)に設けられている溝Gr及びGにおいては、膨出量が最大である筒状部CL1の中央部で、側面Gsr及びGsの幅(底面Gbr及びGbと表面との半径差に相当)が最大となる。よって、側面Gsr及びGsのこの部分を手がかりとして効率良く、筒状部CL1を回動させることができる。このように、楕円形状である筒状部CL1の外形の長軸側の端部及び短軸側の端部のどちらも回動の手がかりとして構成されている。
【0059】
図6を参照して、半殻体Sh1について更に説明する。
図6(a)に上から見た半殻体Sh1を示し、
図6(b)に内面側から見た半殻体Sh1を示し、
図6(c)に下から見た半殻体Sh1を示し、
図6(d)に外面側から見た半殻体Sh1を示し、
図6(e)に側方から見た半殻体Sh1を示す。
【0060】
図6(b)及び
図6(d)に、半殻体Sh1を半殻体Sh1rと結合する手段である嵌合穴Hi及び板状部Peが示されている。
図3(b)を参照して上述したように、板状部Peは、開口Hcの溝G側の部分とは重なっていないことが見て取れる。
【0061】
図7を参照して、半殻体Sh1rについて更に説明する。
図7(a)に上から見た半殻体Sh1rを示し、
図7(b)に内面側から見た半殻体Sh1rを示し、
図7(c)に下から見た半殻体Sh1rを示し、
図7(d)に外面側から見た半殻体Sh1rを示し、
図7(e)に側方から見た半殻体Sh1rを示す。
【0062】
図7(a)、
図7(b)、及び
図7(c)に見て取れるように、各端面Serに、一組の突起Pi及びPiと爪部Cfrとが、各突起Piの端面と爪部Cfrの返り部の端面とが軸方向Dsに並ぶように配置されている。つまり、左右の端面Serにおいて、それぞれの一組の突起Pi及びPiと爪部Cfrとは、中心軸Ac(好ましくは、回動軸Ar)に関して対称に配置されている。
【0063】
次に
図8を参照してロック状態の連結具SHL1におけるロック部材L1の位置について更に説明し、その後
図9を参照してロック解除状態の連結具SHL1におけるロック部材L1の位置について更に説明する。
【0064】
図8(a)に操作部Kn側から見たロック状態の連結具SHL1を示し、
図8(b)に
図8(a)における矢印VIIIBの方向から見た連結具SHL1を示し、
図8(c)には
図8(b)における矢印VIIICの方向から見た連結具SHL1を示す。
【0065】
図8(a)及び
図8(b)に見て取れるように、ロック状態の連結具SHL1において、ビットSriが軸部SLの溝GSLに嵌まることによりロック部材L1の回動方向Drにおける位置決めがなされている。具体的には、ロック部材L1は座部Re1が軸方向Ds上で操作部Knと対向する位置に位置決めされる。より詳しくは、座部Re1及び背部Rbはそれぞれつまみ部Kna及び接続部Knbに対向する。ユーザの意思に反して操作部Knが大径部PMD側に移動されると、操作部Knのつまみ部Knaはロック部材L1の座部Re1に当接し、ユーザの意思に反する操作部KnつまりスライドバーSbの移動(後退)が防止される。この場合、背部Rbはつまみ部Knaと軸部SLとの間の空間に位置するので、接続部Knbとの当接により座部Re1の遠心方向の逃げ変形の防止が期待できる。
【0066】
図9(a)に操作部Kn側から見たロック解除状態の連結具SHL1を示し、
図9(b)に
図9(a)における矢印IXBの方向から見た連結具SHL1を示し、
図9(c)には
図9(b)における矢印IXCの方向から見た連結具SHL1を示す。
【0067】
図9(a)〜
図9(c)に見て取れるように、ロック解除状態の連結具SHL1において、ビットSriは溝GSL中ではなく、軸部SLの表面上に位置している。座部Re1は軸方向Ds上で操作部Knと対向していない。操作部KnつまりスライドバーSbは、操作部Knの下端部が筒状部CL1の上端部に当接するまでの距離だけ移動(後退)できる。操作部Knを大径部PMD側へ移動させることにより、フック部Hoを開放できる。
【0068】
(実施の形態2)
以下に
図10、
図11、
図12、
図13、及び
図14を参照して、本発明の実施の形態2に係る動物用の連結具について説明する。連結具SHL2(
図13、
図14)は、ロック部材L1(
図1)がロック部材L2に置き換えられる点を除いて上述の連結具SHL1(
図1)と同様に構成されている。ロック部材L2は、筒状部CL1(
図3)が筒状部CL2に置き換えられる点を除いて上述のロック部材L1(
図3)と同様に構成されている。同様に、半殻体Sh1r及び半殻体Sh1(
図3)がそれぞれ半殻体Sh2r及び半殻体Sh2に交換されている。以下、
図10〜
図12を参照して、ロック部材L2を構成する半殻体Sh2r及び半殻体Sh2の構成について説明する。その後
図13〜
図14を参照して、連結具SHL2におけるロック部材L2の位置について説明する。
【0069】
図10(a)及び
図10(b)に示すように、半殻体Sh2r及び半殻体Sh2は、領域Sgr及び領域Sgにビット状の突起Lcr(
図4)及び突起Lc(
図3)の代わりに帯状のクッション材Cr及びCが設けられている点を除いて、それぞれ半殻体Sh1r及び半殻体Sh1(
図3、
図4)と同様に構成されている。
【0070】
同図に見て取れるように、クッション材Crは、領域Sgrの軸方向Dsにおける略中央の位置に設けられて、領域Sgrの軸方向Ds及び周方向における略中央の位置から円周方向に端面Ser及びSerに向かって所定の長さだけ延在している。同様に、クッション材Cは、領域Sgの軸方向Dsにおける略中央の位置に設けられて、領域Sgの軸方向Ds及び周方向における略中央の位置から円周方向に端面Se及びSeに向かって所定の長さだけ延在している。つまり、クッション材Cr及びCはそれぞれ、領域Sgr及びSgの一部分において回動方向Drに沿って延在している。
【0071】
クッション材Cr及びCは、突起Lcr(
図4)及び突起Lc(
図3)と同様に、半殻体Sh2rと半殻体Sh2とがロック部材L2として軸部SLに装着された状態で、軸部SLの外周に圧接されて弾性変形することにより、筒状部CL2の内面と軸部SLの外周との間の間隙に起因するロック部材L2のがたつきを抑制する。本実施の形態において、クッション材Cr及びCはゴム製であり、領域Sgrまたは領域Sgに接着されている。
【0072】
図11を参照して、半殻体Sh2について更に説明する。
図11(a)に上から見た半殻体Sh2を示し、
図11(b)に内面側から見た半殻体Sh2を示し、
図11(c)に下から見た半殻体Sh2を示し、
図11(d)に外面側から見た半殻体Sh2を示し、
図11(e)に側方から見た半殻体Sh2を示す。
【0073】
図11(a)、
図11(c)、及び
図11(d)に見て取れるように、クッション材Cは、溝Gの底面Gb(
図10)の中心から左右に、側面Gs(
図10)を超えて、領域Sgの回動方向Drにおける長さの約3分の2にわたって延在している。クッション材Cは、突起Lc(
図3)に比して軸部SLの外周との接触面積が大きく、ロック部材L2のよりなめらかな回動及びビットSriの軸部SLに対するより均等な付勢が可能となる。クッション材Cの長さは、軸部SLに装着した時のロック部材L2のがたつきの低減及び回動の円滑化の観点から適宜決定される。つまり、クッション材Cの長さは、領域Sgの回動方向Drにおける長さの約3分の2以下であっても良いし、最大で同じ長さであってもよい。
【0074】
図12を参照して、半殻体Sh2rについて更に説明する。
図12(a)に上から見た半殻体Sh2rを示し、
図12(b)に内面側から見た半殻体Sh2rを示し、
図12(c)に下から見た半殻体Sh2rを示し、
図12(d)に外面側から見た半殻体Sh2rを示し、
図12(e)に側方から見た半殻体Sh2rを示す。
【0075】
図12(c)及び
図12(d)に見て取れるように、クッション材Crは、領域Sgrの中心から左右に回動方向Drにおける長さの約3分の2にわたって延在している。これにより、クッション材Crは、突起Lcr(
図4)に比して軸部SLの外周との接触面積が大きく、ロック部材L2のよりなめらかな回動及びビットSriの軸部SLに対するより均等な付勢が可能としている。クッション材Crの長さは、軸部SLに装着した時のロック部材L2のがたつきの低減及び回動の円滑化の観点から適宜決定される。つまり、クッション材Crの長さは、領域Sgrの回動方向Drにおける長さの約3分の2以下であっても良いし、最大で同じ長さであってもよい。
【0076】
但し、本実施の形態においては、クッション材Crは溝Grの底面Gbrの中心から左右に、側面Gsr(
図10)を超えて延在している。これにより、ロック部材L2を回動させるときに、領域Sgrと軸部SLとの間でクッション材Crがより多くの力を受け止めることよって、より効果的にがたつきを抑制でき、回動の円滑化を図っている。
【0077】
図11及び
図12から見て取れるように、クッション材Cr及びCは、ロック部材L2の回動軸Ar(中心軸Ac)に関して対称となる位置に設けられている。クッション材Cr及びCは、領域Sgr及びSgが形成する回動案内手段MGの回動方向Drにおける長さの約3分の2にわたって延在している。
【0078】
次に
図13及び
図14に、ロック部材L2により操作部Knがロックされた状態(ロック状態)及びロック部材L2により操作部Knがロック解除された状態(ロック解除状態)の連結具SHL2をそれぞれ示す。
【0079】
より詳しくは、
図13(a)に操作部Kn側から見たロック状態の連結具SHL2を示し、
図13(b)に
図13(a)における矢印XIIIBの方向から見た連結具SHL2を示し、
図13(c)には
図13(b)における矢印XIIICの方向から見た連結具SHL2を示す。
図13(a)〜
図13(c)に、ロック部材L2のクッション材Cr及びCがそれぞれ軸部SLの表面に当接している様子が見て取れる。
【0080】
図14(a)に操作部Kn側から見たロック解除状態の連結具SHL2を示し、
図14(b)に
図14(a)における矢印XIVBの方向から見た連結具SHL2を示し、
図14(c)には
図14(b)における矢印XIVCの方向から見た連結具SHL2を示す。
図14(a)〜
図14(c)に、ロック部材L2のクッション材Cr及びCがそれぞれ軸部SLの表面に当接している様子が見て取れる。
【0081】
(実施の形態3)
以下に
図15、
図16、
図17、
図18、及び
図19を参照して、本発明の実施の形態3に係る動物用の連結具について説明する。連結具SHL3(
図18、
図19)は、ロック部材L1(
図1)がロック部材L3に置き換えられる点を除いて上述の連結具SHL1(
図1)と同様に構成されている。ロック部材L3は、筒状部CL1(
図3)が筒状部CL3に置き換えられる点を除いて上述のロック部材L1(
図3)と同様に構成されている。同様に、半殻体Sh1r及び半殻体Sh1(
図3)がそれぞれ半殻体Sh3r及び半殻体Sh3に交換されている。以下、
図15〜
図17を参照して、ロック部材L3を構成する半殻体Sh3r及び半殻体Sh3の構成について説明する。その後
図18〜
図19を参照して、連結具SHL3におけるロック部材L3の位置について説明する。
【0082】
図15(a)及び
図15(b)に示すように、半殻体Sh3r及び半殻体Sh3は、領域Sgr及び領域Sgに突起Lcr(
図4)及び突起Lc(
図3)の代わりに、矩形状のクッションビットCbr及びCbを有するクッション手段C3r及びC3が設けられている点を除いて、それぞれ半殻体Sh1r及び半殻体Sh1(
図3、
図4)と同様に構成されている。
【0083】
同図に見て取れるように、クッション手段C3rは、タブCtrとクッションビットCbrとを含む。タブCtrは、半殻体Sh3rの溝Grの底面Gbrに形成されたU字状のスリットS3rによって規定されている。タブCtrは上端部が底面Gbr(半殻体Sh3r)と一体的に連結された固定端部であり、他の部分は半殻体Sh3rから切り離された自由端部である。タブCtrの固定端部は、上述のタブSrtの固定端部と異なり、突出部Pr1の上端部と比べて厚みの薄い底面Gbrに連結されている。しかし、タブCtrの固定端部は、底面Gbrの下部では無く中央部/上部に連結されるので、弾性変形時も底面Gbrの大きな中央部によって強度をもって保持される。クッションビットCbrは、タブCtrの内面の下端部から求心方向に突出している。
【0084】
同様に、クッション手段C3はタブCtとクッションビットCbとを含む。タブCtは、半殻体Sh3の溝Gの底面Gbに形成されたU字状のスリットS3によって規定されている。タブCtは上端部が底面Gb(半殻体Sh3)と一体的に連結され、他の部分は半殻体Sh3から切り離されている。クッションビットCbは、タブCtの内面の下端部から求心方向に突出している。
【0085】
クッションビットCbr及びCbは、突起Lcr(
図4)及び突起Lc(
図3)と同様に、半殻体Sh3rと半殻体Sh3とがロック部材L3として軸部SLに装着された状態で、筒状部CL3の内面と軸部SLの外周との間の間隙に起因するロック部材L3のがたつきを抑制する。但し、突起Lcr及びLcは、軸部SLの外周に圧接されて弾性変形することによりロック部材L1のがたつきを抑制する。つまり、がたつきの抑制能力は、軸部SLと領域Sgr或いは領域Sgとの隙間で形状変化しうる突起Lcr及びLcの体積によって決まる。これは、上述の実施の形態2に係るクッション材Cr及びクッション材Cについても同様である。
【0086】
具体的には、クッションビットCbr及びCbはそれぞれタブCtr及びCtの内面の下端部から求心方向に突出している。この突出により、ロック部材L3が軸部SLに取り付けられた時に、クッションビットCbr及びCbが軸部SLの表面で外側に押されて、タブCtr及びCtが弾性変形されることにより、求心力が生じ、クッションビットCbr及びCbは軸部SLの中心部に向かって付勢される。クッションビットCbr及びCbは、軸部SLの中心部に向かって付勢された状態で軸部SLの外周により当接する。タブCtr及びCtは、軸部SLと領域Sgr或いは領域Sgとの隙間に制限されること無く弾性変形して、ロック部材L3のがたつきをより柔軟抑制できる。クッションビットCbr及びCbの形状及び大きさは、軸部SLに装着した時のロック部材L3のがたつきの低減及び回動の円滑化の観点から適宜決定される。
【0087】
図16を参照して、半殻体Sh3について更に説明する。
図16(a)に上から見た半殻体Sh3を示し、
図16(b)に内面側から見た半殻体Sh3を示し、
図16(c)に下から見た半殻体Sh3を示し、
図16(d)に外面側から見た半殻体Sh3を示し、
図16(e)に側方から見た半殻体Sh3を示す。
【0088】
図16(a)、
図16(c)、及び
図16(d)に見て取れるように、クッションビットCbは、溝Gの底面Gb(
図15)の中心から左右に、所定の形状及び大きさで設けられている。。クッションビットCbは、突起Lc(
図3)に比して軸部SLの外周との接触面積が大きく、ロック部材L3のよりなめらかな回動及びビットSri(
図15)の軸部SLに対するより均等な付勢が可能となる。
【0089】
図17を参照して、半殻体Sh3rについて更に説明する。
図17(a)に上から見た半殻体Sh3rを示し、
図17(b)に内面側から見た半殻体Sh3rを示し、
図17(c)に下から見た半殻体Sh3rを示し、
図17(d)に外面側から見た半殻体Sh3rを示し、
図17(e)に側方から見た半殻体Sh3rを示す。
【0090】
図17(c)及び
図17(d)に見て取れるように、クッションビットCbrは、溝Grの底面Gbr(
図15)の中心から左右に、所定の形状及び大きさで設けられている。クッションビットCbrは、突起Lcr(
図4)に比して軸部SLの外周との接触面積が大きく、ロック部材L3のよりなめらかな回動及びビットSri(
図15)の軸部SLに対するより均等な付勢が可能となる。さらに、
図16及び
図17から見て取れるように、クッションビットCbr及びCbは、ロック部材L3の回動軸Ar(中心軸Ac)に関して対称となる位置に設けられている。
【0091】
次に
図18及び
図19に、ロック部材L3により操作部Knがロックされた状態(ロック状態)及びロック部材L3により操作部Knがロック解除された状態(ロック解除状態)の連結具SHL3をそれぞれ示す。より詳しくは、
図18(a)に操作部Kn側から見たロック状態の連結具SHL3を示し、
図18(b)に
図18(a)における矢印XVIIIBの方向から見た連結具SHL3を示し、
図18(c)には
図18(b)における矢印XVIIICの方向から見た連結具SHL3を示す。
図18(a)〜
図18(c)に、ロック部材L3のクッションビットCbr及びCbがそれぞれ軸部SLの表面に当接している様子が見て取れる。
【0092】
図19(a)に操作部Kn側から見たロック解除状態の連結具SHL3を示し、
図19(b)に
図19(a)における矢印XIXBの方向から見た連結具SHL3を示し、
図19(c)には
図19(b)における矢印XIXCの方向から見た連結具SHL3を示す。
図19(a)〜
図19(c)に、ロック部材L3のクッションビットCbr及びCbがそれぞれ軸部SLの表面に当接している様子が見て取れる。
【0093】
(実施の形態4)
以下に
図20、
図21、
図22、
図23、
図24、及び
図25を参照して、本発明の実施の形態4に係る動物用の連結具について説明する。連結具SHL4は、ロック部材L1(
図1)がロック部材L4に置き換えられる点を除いて上述の連結具SHL1(
図1)と同様に構成されている。
図20(a)及び
図20(b)に、ロック部材L4により操作部Knがロックされた状態(ロック状態)及びロック部材L4により操作部Knがロック解除された状態(ロック解除状態)の連結具SHL4をそれぞれ示す。
【0094】
ロック部材L4は、ロック部材の一部分(突出部)が操作部Knに当接することによりスライドバーSbの移動(後退)が阻止されること、及びロック部材を軸部SL周りに回動させることによりスライドバーSbがロック状態或いはロック解除状態にされることは、上述のロック部材L1(実施の形態1)、ロック部材L2(実施の形態2)、及びロック部材L3(実施の形態3)と同様である。ロック部材L4は、上述のロック部材L1(
図3)において、突出部Pr1及び筒状部CL1(
図3)が突出部Pr4及び筒状部CL4にそれぞれ置き換えられている。同様に、半殻体Sh1r及び半殻体Sh1(
図3)がそれぞれ半殻体Sh4r及び半殻体Sh4に交換されている。
【0095】
突出部Pr4は、簡単に言うと、上述の突出部Pr1から座部Re1が除去されて背部(Rb)だけで構成されると共に、回り止めSrが回り止めSr4に交換されている。突出部Pr4の上端部に、座部Re1に相当する座部Re4が形成されている。回り止めSr4は、突出部Pr4の上端部(座部Re4)の近傍に、逆U字型のスリットS4によって規定されたタブSr4tを有する。タブSr4tは、下端部が突出部Pr4の中央部に連結された固定端部であり、他の部分は突出部Pr4から切り離された自由端部である。タブSr4tの固定端部は筒状部CL4に連続する突出部Pr4の中央部に連結されるので、弾性変形時も強度をもって保持される。座部Re4に関しては、後ほど
図23及び
図24を参照して詳述する。
【0096】
以下、
図21〜
図23を参照して、ロック部材L4を構成する半殻体Sh4r及び半殻体Sh4の構成について説明する。その後
図24〜
図25を参照して、ロック状態及びロック解除状態の連結具SHL4について説明する。
【0097】
図21に見て取れるように、半殻体Sh4の外面には、底面Gb4及び互いに対向する一組の側面Gs4によって規定される溝G4が形成されている。また、半殻体Sh4rの外面には、底面Gb4r及び互いに対向する一組の側面Gs4rによって規定される溝G4rが形成されている。
【0098】
半殻体Sh4rの突出部Pr4には、溝G4rの底面Gb4rと座部Re4との間に形成された逆U字状のスリットS4によって規定されるタブSr4tを有する回り止めSr4が形成されている。タブSr4tは下端部が突出部Pr4と一体的に連結され、他の部分は突出部Pr4から切り離されている。タブSr4tの内面の上端部から、ビットSr4iが求心方向に突出している。ビットSr4iは、上述のビットSri(
図4)と同様に、ロック部材L4が軸部SLに取り付けられた時に軸部SLの中心部に向かって付勢される。ロック部材L4がロック位置に位置すると、ビットSr4iが付勢力により溝GSLに嵌まり込むことによって、ロック部材L4が操作部Knに対してロック位置に位置決めがなされる。
【0099】
図22を参照して、半殻体Sh4について更に説明する。
図22(a)に上から見た半殻体Sh4を示し、
図22(b)に内面側から見た半殻体Sh4を示し、
図22(c)に下から見た半殻体Sh4を示し、
図22(d)に外面側から見た半殻体Sh4を示し、
図22(e)に側方から見た半殻体Sh4を示す。
【0100】
図22(a)及び
図22(c)に見て取れるように、溝G4の側面Gs4及びGs4は、底面Gb4から半殻体Sh4の外周面に向かって互いの間の距離が大きくなるように設けられている。これにより、ロック部材L4の側面に他の物体等が接触しても両者の接触は解消されやすく、ロック部材L4が不用意に回動させられる恐れを低減している。より詳しく言えば、底面Gb4から見た側面Gs4に対する当接角が鋭角気味になるために、ロック部材L4を回動させようとする力は、ビットSr4iを溝GSLから離脱させるほどに大きくはならない。よって、溝G4に当接した物体は、容易に側面Gs4の表面を遠心方向に移動して、ロック部材L4から離脱する。なお、ユーザーは側面Gs4に対する指の腹の当接角度を調節すると共に、指の腹と溝G4の底面Gb4及び側面Gs4との接触面積が当接物体に比べて大きいので、ロック部材L4を容易に回動させることができる。
【0101】
図23を参照して、半殻体Sh4rについて更に説明する。
図23(a)に上から見た半殻体Sh4rを示し、
図23(b)に内面側から見た半殻体Sh4rを示し、
図23(c)に下から見た半殻体Sh4rを示し、
図23(d)に外面側から見た半殻体Sh4rを示し、
図23(e)に側方から見た半殻体Sh4rを示す。
【0102】
図23(a)及び
図23(c)に見て取れるように、溝G4rの側面Gs4r及びGs4rは、底面Gb4rから半殻体Sh4rの外周面に向かって互いの間の距離が大きくなるように設けられている。
図23(e)に見て取れるように、座部Re4を構成する突出部Pr4の上端部は、半殻体Sh4と共に軸部SLに装着された状態で軸部SLの外周面から離反する方向に湾曲している。
【0103】
次に
図24及び
図25に、ロック状態及びロック解除状態の連結具SHL4をそれぞれ示す。より詳しくは、
図24(a)に操作部Kn側から見たロック状態の連結具SHL4を示し、
図24(b)に
図24(a)における矢印XXIVBの方向から見た連結具SHL4を示し、
図24(c)には
図24(b)における矢印XXIVCの方向から見た連結具SHL4を示す。
図24(b)に、軸部SLの外周面から離反する方向に湾曲している突出部Pr4の上端部、つまり座部Re4に操作部Knの接続部Knbの下端部が当接している様子が見て取れる。つまり、突出部Pr4はつまみ部Knaと軸部SLとの間に入り込んだ状態で、座部Re4はその湾曲した上面で接続部Knbを受け止め、その先端でつまみ部Knaに当接する。これにより、接続部Knbとの当接により突出部Pr4(座部Re4)の遠心方向の逃げ変形の防止が期待できる。
【0104】
図25(a)に操作部Kn側から見たロック解除状態の連結具SHL4を示し、
図25(b)に
図25(a)における矢印XXVBの方向から見た連結具SHL4を示し、
図25(c)には
図25(b)における矢印XXVCの方向から見た連結具SHL4を示す。
【0105】
(実施の形態5)
以下に
図26、
図27、
図28、及び
図29を参照して、本発明の実施の形態5に係る動物用の連結具について説明する。連結具SHL5は、ロック部材L4(
図20)がロック部材L5に置き換えられる点を除いて上述の連結具SHL4(
図20)と同様に構成されている。
図26にロック部材L5により操作部Knがロックされた状態(ロック状態)の連結具SHL5を、
図27にロック部材L5により操作部Knがロック解除された状態(ロック解除状態)の連結具SHL5をそれぞれ示す。
【0106】
以下に、ロック部材L5の特徴を、上述のロック部材L1(実施の形態1)、ロック部材L2(実施の形態2)、ロック部材L3(実施の形態3)、及びロック部材L4(実施の形態4)と比較して簡単に述べる。ロック部材L5は、ロック部材の一部分(突出部)が操作部Knに当接することによりスライドバーSbの移動(後退)が阻止されることは、ロック部材L1〜L4と同様である。但し、ロック部材L1〜L4はロック部材を軸部SL周りに回動させることによりスライドバーSbがロック状態或いはロック解除状態にされるのに対し、ロック部材L5はスライドバーSbをロック或いはロック解除するために軸部SL周りの回動を必要としない。
図26及び
図27に見て取れるように、ロック部材L5によるスライドバーSbのロック或いはロック解除は、操作部Knに当接するロック部材L5の一部分(後述する突出部Pr5)が軸方向Dsに沿って移動される(後述する筒状部CL5に対して変位させられる)ことにより行われる。
【0107】
ロック部材L5は、上述のロック部材L4(
図20)において、突出部Pr4及び筒状部CL4(
図20)が突出部Pr5及び筒状部CL5にそれぞれ置き換えられている。同様に、半殻体Sh4r及び半殻体Sh4(
図20)がそれぞれ半殻体Sh5r及び半殻体Sh5に交換されている。但し、上述のロック部材L4においては、突出部Pr4は筒状部CL4に連続的に形成されると共に半殻体Sh4rと一体的に構成されているが、突出部Pr5は筒状部CL5及び半殻体Sh5rとは別体である。突出部Pr5は、半殻体Sh5rに軸方向Dsに移動可能に取り付けられている。
【0108】
突出部Pr5の上端部に、座部Re4(
図20)に相当する座部Re5が形成されている。
図26(b)に、突出部Pr5がつまみ部Knaと軸部SLとの間に入り込んだ状態で、突出部Pr5の上端部つまり座部Re5に操作部Knの接続部Knbの下端部が当接している様子が見て取れる。
【0109】
次に
図28及び
図29に、ロック状態及びロック解除状態のロック部材L5をそれぞれ示す。
図28(a)に上から見たロック状態のロック部材L5を示し、
図28(b)に半殻体Sh5r側から見たロック部材L5を示し、
図28(c)に下から見たロック部材L5を示し、
図28(d)に半殻体Sh5側から見たロック部材L5を示し、
図28(e)に側方から見たロック部材L5を示す。
【0110】
図28(b)及び
図28(d)に見て取れるように、突出部Pr5の内面側には、軸方向Dsにおける上端部及び下端部それぞれに、突起Pr5a及びPr5bが設けられている。半殻体Sh5rの溝G5rを規定する底面G5brには、軸方向Dsにおける上端部及び下端部それぞれに、突起Pr5a及びPr5bが嵌合することができる穴H5a及び穴H5bが設けられている。つまり、突起Pr5bが穴H5a及びH5bのいずれかと嵌合することにより、突出部Pr5は筒状部CL5に対して、軸方向Dsに関して上位或いは下位のいずれかに位置を取る。なお、突起Pr5a及びPr5bは突起状の代わりに穴として形成し、穴H5a及びH5bは突起状としてもよい。
【0111】
ロック状態のロック部材L5においては、突起Pr5bと穴H5aとによって、突出部Pr5が筒状部CL5に対して上位に位置決めされている。これにより、突出部Pr5はその上端部が筒状部CL5の上端部から突出し、軸部SLに装着された状態で座部Re5が接続部Knbの下端に当接する位置で半殻体Sh5rに保持される。
【0112】
図29(a)に上から見たロック解除状態のロック部材L5を示し、
図29(b)に半殻体Sh5r側から見たロック部材L5を示し、
図29(c)に下から見たロック部材L5を示し、
図29(d)に半殻体Sh5側から見たロック部材L5を示し、
図29(e)に側方から見たロック部材L5を示す。
【0113】
図29(b)に見て取れるように、ロック解除状態のロック部材L5においては、突起Pr5aが穴H5aに、突起Pr5bが穴H5bにそれぞれ嵌合している。突出部Pr5は筒状部CL5に対して下位に位置決めされている。
【0114】
(実施の形態6)
以下に
図30、
図31、及び
図32を参照して、本発明の実施の形態6に係る動物用の連結具について説明する。連結具SHL6は、ロック部材L4(
図20)がロック部材L6に置き換えられる点を除いて上述の連結具SHL4(
図20)と同様に構成されている。
図30にロック部材L6により操作部Knがロックされた状態(ロック状態)の連結具SHL6を、
図31にロック部材L6により操作部Knがロック解除された状態(ロック解除状態)の連結具SHL6をそれぞれ示す。
【0115】
ロック部材L6は、上述のロック部材L1〜L4(実施の形態1〜4)と同様に、軸部SL周りの回動によりロック部材の一部分(突出部)を操作部Knに当接可能な位置に置くことによりスライドバーSbの移動(後退)が阻止されるロック状態に、或いは阻止されないロック解除状態にされるように構成されている。ロック部材L6は、上述のロック部材L4(
図20)において、突出部Pr4及び筒状部CL4(
図20)が突出部Pr6及び筒状部CL6にそれぞれ置き換えられている。同様に、半殻体Sh4r及び半殻体Sh4(
図20)がそれぞれ半殻体Sh6r及び半殻体Sh6に交換されている。
【0116】
突出部Pr6は、簡単に言うと、上述の突出部Pr4において座部Re4が座部Re6に交換されると共に、回り止めSr4が回り止めSr6に交換されている。
図31(b)に見て取れるように、座部Re6は、軸方向Dsと略直交する方向に延在すると共に、中央部分が筒状部CL6の上端部に向かって湾曲した形状を有する凹部として形成されている。回り止めSr6は、突出部Pr6の上端部(座部Re6)の近傍に形成されたビットSr6iを有する。
【0117】
図30(b)に、ロック状態の連結具SHL6において、突出部Pr6がつまみ部Knaと軸部SLとの間に入り込んだ状態で、突出部Pr6の上端部つまり座部Re6に操作部Knの接続部Knbの下端部が当接している様子が見て取れる。
図30(a)に見て取れるように、ビットSr6iは溝GSLに嵌まり込む。これにより、ロック部材L6が操作部Knに対してロック位置に位置決めがなされる。
【0118】
図32(a)に上から見たロック部材L6を示し、
図32(b)に半殻体Sh6r側から見たロック部材L6を示し、
図32(c)に下から見たロック部材L6を示し、
図32(d)に半殻体Sh6側から見たロック部材L6を示し、
図32(e)に側方から見たロック部材L6を示す。
【0119】
(実施の形態7)
以下に
図33及び
図34を参照して、本発明の実施の形態7に係る動物用の連結具について説明する。連結具SHL7は、ロック部材L4(
図20)がロック部材L7に置き換えられる点を除いて上述の連結具SHL4(
図20)と同様に構成されている。
図33(a)にロック部材L7により操作部Knがロックされた状態(ロック状態)の連結具SHL7を、
図33(b)にロック部材L7により操作部Knがロック解除された状態(ロック解除状態)の連結具SHL7をそれぞれ示す。
【0120】
ロック部材L7は、突出部Pr4(
図20)が突出部Pr7に置き換えられる点を除いて上述のロック部材L4(
図20)と同様に構成されている。同様に、半殻体Sh4r(
図20)が半殻体Sh7rに交換されている。
【0121】
突出部Pr7は、簡単に言うと、上述の突出部Pr4において座部Re4が座部Re7に交換されている。座部Re7は、軸方向Dsと略直交する方向に延在する平板部Re7pと、平板部Re7p上に設けられた一対の突条Re7r及びRe7rとを有する。座部Re7は、半殻体Sh4と共に軸部SLに装着された状態で、突出部Pr7の上端部から延出されて軸部SLの外周面から離反する方向に延在している。図示例において、平板部Re7pの上面に、突条Re7r及びRe7rによって両者の間に規定される平面視矩形状の領域が設けられている。
【0122】
図33(a)に、平板部Re7pにおける一対の突条Re7r間の領域に操作部Knのつまみ部Knaの下端部が当接している様子が見て取れる。平板部Re7pは、上述の座部Re1(
図1)、座部Re4(
図20)、座部Re5(
図26)、及び座部Re6(
図30)に比してより広い面積で操作部Knの下端部と当接することができるので、より安定した状態で操作部Knの下端部を受け止めることができる。
【0123】
図34に、ロック部材L7を構成する半殻体Sh7r及び半殻体Sh4それぞれの構成を示す。座部Re7が突出部Pr7の上端部に設けられている様子が見て取れる。