特許第6144129号(P6144129)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6144129
(24)【登録日】2017年5月19日
(45)【発行日】2017年6月7日
(54)【発明の名称】スライディングドア
(51)【国際特許分類】
   E05F 15/649 20150101AFI20170529BHJP
   E05F 15/646 20150101ALI20170529BHJP
   E05F 15/655 20150101ALI20170529BHJP
   B60J 5/06 20060101ALI20170529BHJP
【FI】
   E05F15/649
   E05F15/646
   E05F15/655
   B60J5/06 A
【請求項の数】6
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2013-138251(P2013-138251)
(22)【出願日】2013年7月1日
(65)【公開番号】特開2014-122536(P2014-122536A)
(43)【公開日】2014年7月3日
【審査請求日】2016年6月13日
(31)【優先権主張番号】10-2012-0152014
(32)【優先日】2012年12月24日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】591251636
【氏名又は名称】現代自動車株式会社
【氏名又は名称原語表記】HYUNDAI MOTOR COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100117787
【弁理士】
【氏名又は名称】勝沼 宏仁
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100176094
【弁理士】
【氏名又は名称】箱田 満
(72)【発明者】
【氏名】チェ、ジェ、ホン
【審査官】 佐々木 崇
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−95990(JP,A)
【文献】 米国特許第8713852(US,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05F 15/00− 15/79
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体の開口部を開閉するドア体と、
前記開口部に隣接する車体の内側に固定されるスライダ部材と、
前記スライダ部材にスライディング移動可能に装着されるレールと、
一側が前記レールに回転可能に連結され、他側が前記ドア体に回転可能に連結され、前記ドア体を前記レールに対して回動させる回動手段と、
前記レールを前記スライダ部材に対してスライディング移動させるスライディング手段と、
前記レールに設けられ、前記スライディング手段と前記回動手段を駆動させる駆動手段を含むことを特徴とする、スライディングドア。
【請求項2】
前記駆動手段によって、前記スライディング手段のスライディング移動と前記回動手段の回動が同時に行われることを特徴とする、請求項1に記載のスライディングドア。
【請求項3】
前記回動手段は、
前記駆動手段の回転によって一定角度回転するセクターギアと、
一端が前記セクターギアに固定され、他端が前記ドア体に回転可能に連結され、前記セクターギアの回転によって一端を中心に回動するメインアームと、
前記レールと前記ドア体との間に連結され、前記メインアームの回動を案内する複数個の案内リンクを含むことを特徴とする、請求項1に記載のスライディングドア。
【請求項4】
前記レールに固定され、前記セクターギアが一定角度回転した状態でロックさせるホールドオープンラッチをさらに含むことを特徴とする、請求項3に記載のスライディングドア。
【請求項5】
前記メインアームと複数個の案内リンクは、メインアームの回動に応じてドア体がティルティング動作と回動動作を連続的に行うようにする6節リンクを構成することを特徴とする、請求項3に記載のスライディングドア。
【請求項6】
前記スライディング手段は、
前記駆動手段の回転により回転し、ワイヤを巻き取る巻取ドラムと、
前記レールに装着され、前記ワイヤを案内するプーリと、
前記車体に固定され、前記巻取ドラムと前記プーリとの間に位置し、前記ワイヤを固定するワイヤホルダーを含むことを特徴とする、請求項1に記載のスライディングドア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両を開閉するスライディングドアに関するものである。より詳しくは、車体の外側にドアのスライディング動作を案内するレールを設けないことにより、車体の外観デザインの自由度を向上させることができ、スライディング動作と回動動作を同時に行うことにより、スムーズに開閉可能なスライディングドアに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、車両に設けられるスライディングドアは、車両の前後方向にスライディング移動するものであって、回転によって開閉されるドアに比べ、開閉時に車両の側部の空間を節約することができるメリットを有している。
【0003】
従来技術のスライディングドア20は、図1に示されたように、車体10に形成されているレール11、12、13に沿って案内される。具体的に、従来技術は車体10に上部レール11、下部レール12及びセンタレール13が設けられており、これらレール11、12、13にスライディングドア20が移動可能に結合されている。
【0004】
このような構成により、スライディングドア20が閉じられた場合にはセンタレール13が車両の外部に表れるようになり、さらにスライディングドア20が開かれた場合には上部レール11及び下部レール12が外部に表れるようになる。したがって、車両の外観美が低下される問題点がある。
【0005】
さらに、従来技術のスライディングドア20は、直線形状の上部レール11及び下部レール12に沿って移動する構造を有しなければならないので、ドア20の上下部が直線形に形成されるしかないなど、ドア20を設計するにおいてレイアウト上、自由度が下がるようになる問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前記従来技術の問題点を解決するためのもので、ドア体のスライディング動作を案内するレールが車体の内側に設けられ、ドア体が回動動作及びスライディング動作によって開閉されることにより、車体の外観デザインの自由度を向上させるとともに、スムーズに開閉されるスライディングドアを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため、本発明はスライディングドアに関するものであって、車体の開口部を開閉するドア体と;前記開口部に隣接する車体の内側に固定されるスライダ部材と;前記スライダ部材にスライディング移動可能に装着されるレールと;一側が前記レールに回転可能に連結され、他側が前記ドア体に回転可能に連結され、前記ドア体を前記レールに対して回動させる回動手段と;前記レールを前記スライダ部材に対してスライディング移動させるスライディング手段と;前記レールに設けられ、前記スライディング手段と前記回動手段を駆動させる駆動手段を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
このような構成を有する本発明は、レールがドア体の内側に位置するようになり、さらにスライディング移動しながら、車体の内側に収容されるので、ドア体が開放された状態や閉鎖された状態で外部から見えなくなる。したがって、車体の外観に影響を及ぼさないので、外観設計時に自由度を向上させる。
【0009】
さらに、本発明はドア体が駆動手段の駆動によって回動手段の回動とスライディング手段のスライディング動作をともに行いながら開放又は閉鎖することにより、ドア体の動作をスムーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】従来のスライディングドアを示す図である。
図2】本発明の実施形態に係るスライディングドアの組み立てられた状態を示す図である。
図3】本発明の実施形態に係るスライディングドアのスライダ部材とレールの分解図である。
図4】本発明の実施形態に係るスライディングドアの回動手段を示す図である。
図5】本発明の実施形態に係るスライディングドアのスライディング手段を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下で図面を参照し、本発明の実施形態に係るスライディングドアに対しより詳しく説明する。本説明における「内側」及び「外側」は車体を中心にして、車両の内側及び外側を指すものである。
【0012】
先ず、本発明の実施形態に係るスライディングドアは、図2に示されたように、車体100の開口部Sを開閉するドア体110を備える。ドア体110は、車体100に対して回動とスライディング運動を行いながら、開口部Sを開閉するようになる。
【0013】
具体的に、図2及び図3に示されたように、車体100の開口部Sに隣接する位置にスライダ部材210が固定されている。スライダ部材210は車体100に上下方向に互いに所定の間隔を置いて固定される2つの装着ブラケット212と、この装着ブラケット212に回動可能に装着されるローラ211で構成される。
【0014】
スライダ部材210の装着ブラケット212には、レール220がスライディング移動可能に装着される。すなわち、レール220は2つの装着ブラケット212及びローラ211を収容する案内溝221が形成されており、レール220が案内溝221に収容されたローラ211と転がり接触しながら、スライダ部材210に対してスライディング移動をするようになる。
【0015】
さらに、レール220の中間部には、前記スライディング動作のための駆動力及び後述する回動手段300の回動動作のための駆動力を発生させる駆動手段500が装着される。具体的に図2に示されたように、駆動手段500はレール220に固定されるモータブラケット530の上部にモータ510が装着される。モータ510は示していないモータ軸が下部に向かうように装着される。
【0016】
前記レール220でスライダ部材210とスライディング可能に装着される部分と反対側端部には、回動手段300が装着される。回動手段300は、図2及び図4に示されたように、一側がレール220に回転可能に装着され、他側がドア体110に固定されているドアブラケット120に回転可能に装着される。回動手段300は、モータ510の回転によってレール220に回転可能に装着された支持点(後述する中心軸321a)を中心に回動する6節リンクを含んでいる。
【0017】
具体的に図4に示されたように、回動手段300はモータ510のモータ軸(図示していない)に装着され、モータ510の回転によって回転され、外側にギアが形成された駆動ギア521を介して回転力の伝達を受ける。この駆動ギア521は、伝達ギア522にギア結合され、伝達ギア522はセクターギア310とギア結合される。本実施形態では、伝達ギア522が直接セクターギア310とギア結合されるが、伝達ギア522の回転を減速させる減速ギアを備え、この減速ギアがセクターギア310とギア結合しても良い。
【0018】
回動手段300は、前記セクターギア310を含む。セクターギア310は外周面にギアが形成された扇形状を有し、扇形状の一側には矩形状の直線部311が形成されている。直線部311には、前記扇形状の回転中心である中心ホール313が形成されており、中心ホール313から所定間隔離れた位置に支持ホール314が形成されている。また、セクターギア310には四角形状の係止溝312が形成されている。この係止溝312は後述するホールドオープンラッチ600に係止する構成である。これに対しては、ホールドオープンラッチを説明しながら詳しく説明する。
【0019】
さらに、回動手段300に備えられる6節リンクは、セクターギア310に一端が固定され、他端がドア体110に固定されたドアブラケット120に回転可能に連結されるメインアーム320と、メインアーム320の回動を案内する複数個の第1ないし第3案内リンク330、340、350を含む。
【0020】
具体的に、メインアーム320の一端には前記セクターギア310が挿入されており、セクターギア310の中心ホール313及び支持ホール314に回転可能に結合される中心軸321a及び支持軸321bが上下に挿入されている。このような構成によって、セクターギア310が回転するようになれば、セクターギア310の中心ホール313に挿入された中心軸321aを中心にしてメインアーム320も回動するようになる。
【0021】
さらに、第1案内リンク330は、レール220に固定設置されるボディブラケット230に一端が回動可能に装着される。第2案内リンク340は、一端が前記固定軸321aと所定間隔離れた位置に位置する固定軸321bに回転可能に装着され、他端は前記第1案内リンク330の他端と回転可能に連結される。さらに、第3案内リンク350は、一端が前記第1案内リンク330の他端及び第2案内リンク340の他端に回転可能に連結され、他端はドアブラケット120の支持点Pに回転可能に連結される。
【0022】
すなわち、6つのリンクとして作用するメインアーム320、ボディブラケット230、第1ないし第3案内リンク330、340、350及びドアブラケット120により、レール220に対してドア体110を回動させる6節リンクが構成されることになる。このような6節リンクによってドア体110が回動し、ドア体110の開閉動作を行うことになる。
【0023】
具体的に、駆動手段500のモータ510が、図4に示されたように、反時計回りに回転すれば、駆動ギア521と伝達ギア522を介してセクターギア310が中心軸321aを中心に反時計回りに回転する。これにより、メインアーム320が中心軸321aを中心にして反時計回りに回動するようになる。メインアーム320の回動時に前記で説明した6節リンクによって、ドア体110は最初は支持点Pを中心にしてA方向に小さな角度で回動(ティルティング動作)を行い、それ以後、B方向に大きな角度で回動(回動動作)を行うようになる。すなわち、メインアーム320の回動動作は6節リンクを介して、ドア体110のティルティング動作と回動動作に変わるようになる。ドア体110が前記ティルティング動作を行うようになれば、ドア体110の一側(図2で左側)が車体100の外側に移動し、車体100から離れるようになる。したがって、ドア体110の一側が車体100と干渉を起こさない状態となり、それ以後、ドア体110が回動動作を行って車体100の開口部Sを開放させる動作を邪魔しない。ドア体110が車体100の開口部Sを閉じる動作をする場合は、前記で説明したところと逆の動作を行うことになる。これにより、本実施形態によれば、ドア体110をスムーズに開閉することができる。
【0024】
さらに、前記レール220には、レール220をスライダ部材210に対してスライディング移動するようにするスライディング手段400が装着されている。具体的に図2及び図5に示されたように、モータ510の下部にモータ510の回転によって回転する巻取ドラム420が設けられている。巻取ドラム420は、外周面に複数個の巻取溝421が形成されている。さらに、巻取ドラム420にはワイヤ410が巻き掛けられている。したがって、巻取ドラム420が回転するようになれば、巻取ドラム420に形成された複数個の巻取溝421にワイヤが巻き掛けられるようになる。
【0025】
さらに、レール220の一側にはプーリブラケット450が固定されており、このプーリブラケット450には、プーリ430が回転可能に装着される。さらに、プーリ430にはワイヤ410が巻かれている。したがって、プーリ430はワイヤ410の移動を案内するようになる。なお、巻取ドラム420とプーリ430に巻かれているワイヤ410は、車体100に固定されているワイヤホルダー440に固定されている。ワイヤホルダー440は巻取ドラム420とプーリ430との間に位置する。
【0026】
すなわち、スライディング手段400は、ワイヤホルダー440によって車体100に固定されているワイヤ410が、巻取ドラム420とプーリ430との間に巻かれている構造を有している。このような構造により、巻取ドラム420がモータ510によって回転すれば、ワイヤ410が巻取ドラム420に巻き掛けられる。このとき、ワイヤ410はワイヤホルダー440によって車体100に固定されているため移動しないので、巻取ドラム420に巻き掛けられるワイヤ410の長さだけ、巻取ドラム420とワイヤホルダー440との間のワイヤ410の長さが減少するようになる。これにより、巻取ドラム420がワイヤホルダー440側に移動するようになり、その結果、レール220がワイヤホルダー440側方向にスライディング移動するようになる。これにより、回動手段300を介してレール220に連結されているドア体110がスライディング移動する。一方、巻取ドラム420が反対に回転すれば、レール220がワイヤホルダー440から遠くなる方向にスライディング移動するようになる。その結果、回動手段300を介してレール220に連結されているドア体110がスライディング移動し、車体100の開口部Sを開閉するようになる。
【0027】
一方、図2及び図4に示されたように、レール220に固定されているボディブラケット230には、ラッチブラケット240が固定されており、ラッチブラケット240にはホールドオープンラッチ600が装着されている。ホールドオープンラッチ600の一側には係止片610が設けられている。この係止片610には、前記で説明したセクターギア310の係止溝312が係止するようになる。
【0028】
具体的に、セクターギア310が回転してドア体110が完全に開放された場合、セクターギア310の係止溝312がホールドオープンラッチ600の係止片610に係止されロックされるようになる。したがって、ドア体110が完全に開放された状態でロックされることにより、ドア体110が完全に開放された状態を保持するようになる。それ以後、ドア体110を閉じるため、力が逆に加えられる場合は係止溝312がホールドオープンラッチ600の係止片610から離脱され、閉鎖動作を行うようにする。
【0029】
以下、本実施形態に係るスライディングドアの作用に対して説明する。先ず、図2及び図4に示されたように、ドア体110が閉じられた状態で、駆動手段500のモータ510が反時計回りに回転するようになれば、回動手段300のセクターギア310が反時計回りに回転するとともに、スライディング手段400の巻取ドラム420が時計回りに回転する。
【0030】
セクターギア310の回転によって、メインアーム320が反時計回りに回動する。このメインアーム320の回動に応じて、ドア体110が開放動作を開始する。具体的に、ドア体110は6節リンクによって支持点Pを中心にしても、図4のA方向に回動する動作(ティルティング動作)をするようになった後、B方向に回動する動作(回動動作)を行うようになる。前記ティルティング動作によって、ドア体110の一側が車体100と干渉を起こさないようになり、回動動作が円滑になされるようになる。
【0031】
このようなドア体110の動作とともに、巻取ドラム420の回転によってワイヤ410が巻取ドラム420に巻き掛けられるようになる。ワイヤ410が巻取ドラム420に巻き掛けられる長さだけ、プーリ430と巻取ドラム420との間の長さが短くなり、巻取ドラム420がワイヤホルダー440側に移動するようになる。これに伴い、レール220がスライダ部材210に対してスライディング移動をするようになり、その結果、レール220に連結されているドア体110がスライディング移動し、車体100の開口部Sを開放するようになる。
【0032】
さらに、ドア体110の開放が進められ、セクターギア310がホールドオープンラッチ600に係止されてメインアーム320の回動がロックされるようになれば、ドア体110は開放された状態を保持するようになる。
【0033】
このように、ドア体110が開放された状態で駆動手段500のモータ510が、前記とは逆の方向である時計回りに回転するようになれば、回動手段300及びスライディング手段400が前記動作と逆の動作を行い、ドア体110が車体100の開口部Sを閉じる閉鎖動作を行うようになる。
【0034】
以上で検討してみたように、さらに、本実施形態に係るスライディングドアは、レール220がドア体110の内側に位置するようになり、さらにスライディング移動しながら車体100の内側に収容されるので、ドア体110が開放された状態や閉鎖された状態で外部から見えなくなる。したがって、車体100の外観に影響を及ぼさないので、外観設計時に自由度を向上させる。
【0035】
さらに、本実施形態に係るスライディングドアは、ドア体110が駆動手段500の駆動により、回動手段300の回動とスライディング手段400のスライディング動作を同時に行いながら、開放又は閉鎖され得る。
【0036】
また、本実施形態に係るスライディングドアは、前記回動手段300の回動及びスライディング手段400のスライディング動作を同時に行うことにより、ドア体110のスムーズな開閉動作を可能にする。
【0037】
また、前記回動手段300は、6節リンクによってメインアーム320の回動が、図4に示されたように、ドア体110のA方向回動(ティルティング動作)とB方向回動(回動動作)を連続的に行うことにより、ドア体110が円滑に回動することができるようになる。
【0038】
以上、本発明に対する実施形態を具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲に記載された技術思想を離脱しない範囲で多様に変更可能なことは勿論である。
【符号の説明】
【0039】
S 開口部 P 支持点
100 車体 110 ドア体
210 スライダ部材 220 レール
300 回動手段 310 セクターギア
320 メインアーム 400 スライディング手段
410 ワイヤ 420 巻取ドラム
430 プーリ 440 ワイヤホルダー
500 駆動手段 510 モータ
600 ホールドオープンラッチ 610 係止片
図1
図2
図3
図4
図5