特許第6144196号(P6144196)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6144196車両風防ガラスを洗浄するワイパブレード
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6144196
(24)【登録日】2017年5月19日
(45)【発行日】2017年6月7日
(54)【発明の名称】車両風防ガラスを洗浄するワイパブレード
(51)【国際特許分類】
   B60S 1/40 20060101AFI20170529BHJP
   B60S 1/46 20060101ALI20170529BHJP
   B60S 1/38 20060101ALI20170529BHJP
【FI】
   B60S1/40 B
   B60S1/46 D
   B60S1/38 C
【請求項の数】6
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2013-517241(P2013-517241)
(86)(22)【出願日】2011年6月28日
(65)【公表番号】特表2013-530086(P2013-530086A)
(43)【公表日】2013年7月25日
(86)【国際出願番号】EP2011060783
(87)【国際公開番号】WO2012000972
(87)【国際公開日】20120105
【審査請求日】2014年6月19日
(31)【優先権主張番号】102010025687.0
(32)【優先日】2010年6月30日
(33)【優先権主張国】DE
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】504290561
【氏名又は名称】ヴァレオ ヴィシャーズュステーメ ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100091982
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100082991
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 泰和
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【弁理士】
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(72)【発明者】
【氏名】ミヒャエル、シェウブル
(72)【発明者】
【氏名】ブルーノ、エグネール‐バルター
【審査官】 神田 泰貴
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2010/034445(WO,A1)
【文献】 国際公開第2010/006775(WO,A1)
【文献】 特開平10−329657(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60S 1/00 − 1/68
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両風防ガラスを洗浄するワイパ装置をワイパアーム(1)とともに構成するとともに前記ワイパアーム(1)がその先端に有するワイパアーム側アダプタ(11)に対して交換可能に取り付けられるワイパーブレード(10b,10c)であって、
洗浄液を噴射するためのノズル開口を有するワイパブレードボディ(15)と、
前記ワイパブレードボディ(15)に設けられるとともに前記ワイパアーム側アダプタ(11)に対して結合できるように構成されたワイパブレード側アダプタ(12)と
を備え、
前記ワイパブレード側アダプタ(12)は、
前記ワイパブレードボディ(15)に設けられるとともに前記ノズル開口に通ずる流体接続(36)を有するワイパブレード側アダプタ部(24)と、
前記流体接続(36)にチューブ接続ライン(37,38)を介して接続されるコネクタ(39)と、前記ワイパアーム(1)に沿ったチューブ(17)に対して着脱自在に接続されるコネクタ(40)とを有し、前記チューブ(17)と前記流体接続(36)とを連結する水圧プラグ型接続(70)と、
前記ワイパブレード側アダプタ部(24)に対して旋回自在に装着されるとともに、前記ワイパーアーム側アダプタ(11)に対して取り外し可能に結合されるワイパアーム側アダプタ部(23,23c)と
を有し、
前記ワイパブレードボディ(15)は、加熱可能なワイパブレードボディ(15)として構成され、前記ワイパブレード側アダプタ(12)は、前記ワイパアーム側アダプタ部(23;23c)に配置された電気プラグ型接続(21;61;76)を有し、前記電気プラグ型接続は、前記ワイパアーム(1)側の電力ラインと、前記ワイパブレードボディ(15)とを電気的に連結し、
前記水圧プラグ型接続(70)は、前記ワイパブレード側アダプタ部(24)に着脱自在に装着され、前記電気プラグ型接続(21;61;76)は、前記ワイパアーム側アダプタ部(23、23c)に着脱自在に装着されている、ことを特徴とするワイパブレード。
【請求項2】
前記水圧プラグ型接続(70)は、スナップフック(72,73)により前記電気プラグ型接続(76)に取り付けられ、前記電気プラグ型接続(76)は、スナップ接続(77)により、ワイパアーム側アダプタ部(23c)に取り付けられる、ことを特徴とする請求項1に記載のワイパブレード。
【請求項3】
前記電気プラグ型接続(21;61;76)は、前記水圧プラグ型接続(20;60;70)の、前記ワイパアーム側アダプタ部(23,23c)に面する側に配置される、ことを特徴とする請求項記載のワイパブレード。
【請求項4】
前記ワイパアーム側アダプタ部(23,23c)は、当該ワイパアーム側アダプタ部(23,23c)と、前記電気プラグ型接続(21;61;76)と、の接続領域を有し、前記ワイパアーム側アダプタ部(23,23c)は、前記ワイパアーム側アダプタ(11)に面するベース(26)と、2つの、より詳しくは垂直の、突出アーム(27,28)とを有する、U字型断面を有し、
前記電気プラグ型接続(21;61;76)と、前記ワイパアーム側アダプタ部(23;23c)との間の、係合部(47,77)は、前記接続領域内にあり、
前記電気プラグ型接続(21;61;76)と、2つの前記突出アーム(27,28)との間に、スリット状の中間スペース(54,55)が形成され、
この中間スペースに、前記ワイパブレード側アダプタ部(24)の2つの支持板(34,35)が嵌込まれる、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のワイパブレード。
【請求項5】
前記水圧プラグ型接続(70)は、2つの支持要素(74)を有し、
前記支持要素(74)により、前記ワイパアーム側アダプタ部(23)と共に、前記ワイパブレード側アダプタ部(24)の開口(32)に旋回装着される、ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載のワイパブレード。
【請求項6】
前記電気プラグ型接続(76)は、スナップ接続(77)によって、前記ワイパアーム側アダプタ部(23c)に接続され、
前記スナップ接続(77)の組み付け方向(81)は、前記ワイパブレードの長手軸に垂直な方向であり、
前記水圧プラグ型接続(70)は、2つの支持要素(74)を有し、
前記支持要素(74)により、前記ワイパアーム側アダプタ部(23c)と共に、前記ワイパブレード側アダプタ部(24)の開口(32)に旋回装着される、ことを特徴とする請求項1に記載のワイパブレード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の導入部に従う、車両風防ガラスを洗浄するワイパブレードに関する。
【背景技術】
【0002】
この種のワイパブレードは、本出願人による独国特許第DE10 2008 049 269A1号により知られている。既知のワイパブレードでは、ワイパブレード側のアダプタは、ワイパブレード側の第1のアダプタ部を備え、この第1のアダプタ部は、ワイパアーム側の第2のアダプタ部に旋回接続される。ここで、水圧プラグ型接続と電気プラグ型接続の両方が、ワイパブレード側のアダプタ部に配置される。2つのプラグ型接続は、それぞれ洗浄液と、ワイパブレードを加熱するための電流とを、ワイパブレードに供給するものである。ここでの本質的特徴は、前記プラグ型接続が、一体に、すなわち1つの部品で、ワイパアーム側のアダプタ部に配置されることである。ワイパブレードの製造業者にとって、このことは、異なる車両および車両モデルに適合するための、比較的多数のワイパアーム側アダプタ構成部品を意味する。さらに、ワイパブレードに、ワイパブレードの加熱ではなく、洗浄液を供給することが考えられるワイパブレードもある。この場合も、ワイパアーム側に、別のアダプタ部が要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
説明された従来技術にもとづき、本発明の目的は、異なる適用に対するワイパブレードの簡潔な適合を可能とするようにして、請求項1の導入部に従う車両風防ガラスを洗浄するワイパブレードを、さらに発展させることである
【課題を解決するための手段】
【0004】
これは、請求項1の特徴部に従い、水圧プラグ型接続が、ワイパアーム側のアダプタ部とは別の構成要素として設計され、形状嵌合接続によって、ワイパアーム側のアダプタ部に接続されることで達成される。換言すれば、これは、ほとんどの変形適用に対して、全く同一のワイパアーム側アダプタ構成要素を用いることができ、このワイパアーム側アダプタ構成要素を、様々な水圧プラグ型接続と組み合わせられることを意味する。形状嵌合接続を通して、追加の締結要素を必要とせずに、特に簡潔かつ確実な組み立てが可能となる。
【0005】
本発明に従う、車両風防ガラスを洗浄するワイパブレードの有利な実施形態は、下位請求項において述べられている。特許請求の範囲、明細書および/または図面に開示される特徴の少なくとも2つの、全ての組み合わせは、本発明の範囲内に含まれる。
【0006】
本発明の実施形態の好適な形態において、水圧プラグ型接続は、形状嵌合するやり方で、ワイパアーム側アダプタ部に直接接続されることが考えられる。こうすることにより、追加の別々の接続要素を不要にすることによる、ワイパブレード側アダプタの特にコンパクトな組み立て、および水圧プラグ型コネクタとワイパアーム側アダプタ部の間の特に確実な接続を可能とする。
【0007】
本発明は、加熱ワイパブレードとして設計され、ワイパアーム側アダプタ部に配置された電気プラグ型接続を介して、ワイパアームに割り当てられた接続と電気的に接触することができる、ワイパブレードの場合にも用いることができる。
【0008】
ここで、本発明によれば、好ましくは、電気プラグ型接続は、さらなる形状嵌合接続によって、水圧プラグ型接続に接続されることが考えられる。こうすることにより、水圧プラグ型接続の接続原理が、電気プラグ型接続にも移され、これにより、全く同一のワイパアーム側アダプタ部に対して、様々な電気プラグ型接続を用いることができる。
【0009】
特に好ましくは、形状嵌合接続および/または追加の形状嵌合接続を、溝/バネ接続として設計することが考えられる。この種の形状嵌合接続は、関係する要素の間で、比較的長い誘導を可能にし、これにより、特定の正確かつ確実な誘導を可能にする。
【0010】
こうすることにより、溝/バネ接続の、ワイパアーム側アダプタ部と水圧プラグ型接続および/または電気プラグ型接続との間の相対移動が、ワイパブレードの長手方向に行われる場合、構成要素の同時の簡潔な組み立てを有する、特にコンパクトなワイパアーム側アダプタを達成することができる。
【0011】
追加の形状嵌合接続が、スナップフックと、スナップフック用の凹部と、を有するスナップ接続として設計されている場合、ワイパアーム側アダプタ部への(溝/バネ接続を介する)電気プラグ型接続と、ワイパブレード側アダプタ部への水圧プラグ型接続とが、個別のステップで行われ、2つのアダプタ部が、互いに接続され、それと同時に、電気プラグ型接続と水圧プラグ型接続の間の接続が行われる組立順序が達成される。
【0012】
水圧プラグ型接続での欠陥および/または漏れが生じた場合、可能な腐食および/あるいは湿気または水の電気プラグ型接続への貫通による短絡を避けるために、電気プラグ型接続が、水圧プラグ型接続のワイパアーム側アダプタ部に面する側に配置されることも考えられる。こうすることにより、水圧プラグ型接続から出てくる水が、車両風防ガラスの方向に直接流れ、電気プラグ型接続には流れない。
【0013】
本発明のさらなる利点、特徴および詳細は、以下の実施形態の好適な例の説明において、また図面によって述べられる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明に従うワイパアームに取り付けられたワイパブレードの斜視図。
図2】水圧プラグ型接続および電気プラグ型接続が内部に配置された、ワイパアーム側アダプタ部の側面図。
図3図2における面III−IIIに沿った断面を示す図。
図4】ワイパブレード側アダプタの斜視図。
図5】ワイパアーム側アダプタ部無しの、図4に従うアダプタの斜視図。
図6】本発明の実施形態の第1の変更形態における、本発明に従うワイパブレードの個別構成要素の展開図。
図7】本発明に従う第2の変更されたワイパブレードの斜視図。
図8】第3の変更されたワイパブレードの斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図面において、同一の構成要素および/または同一の機能を有する構成要素は、同一の参照番号が付される。
【0016】
図1は、本発明に従う、車両風防ガラスを洗浄する第1のワイパブレード10を示している。ここで、ワイパブレード10は、ワイパアーム1に交換可能に取り付けられており、ワイパアーム1は、ワイパアームジョイント2を介して、支持要素3に旋回接続される。支持要素3は、一方で、図示しないワイパ駆動装置の軸に接続される。
【0017】
ワイパブレード10をワイパアーム1に取り付けるために、ワイパアーム1は、ワイパアーム1に配置されるワイパアーム側アダプタ11を有する。ワイパアーム側アダプタ11は、ワイパブレード10に配置されるワイパブレード側アダプタ12(図4)によって、より具体的にはスナップ接続によって、ワイパアーム側アダプタ11に結合される。
【0018】
ワイパブレード10は、車両風防ガラスに面する側に払拭リップ16を有する、ワイパブレードボディ15を有する。ワイパブレードボディ15は、図1ではそれ以上詳しく示されない、洗浄液を噴射するノズル開口を有する。この洗浄液は、ワイパアーム1内でガイドされるチューブ接続17を介して、既知のやり方でワイパブレードボディ15に供給され、チューブ17は、ワイパブレード側アダプタ12に割り当てられた水圧プラグ型接続20を介して、水圧的に接続される。実施形態の例において、ワイパブレードボディ15を過熱可能であることも考えられ、この加熱は、ワイパブレード側アダプタ12に配置される電気プラグ型接続21を介して行われる(図3)。
【0019】
特に図4で分かるように、ワイパブレード側アダプタ12は、第1のワイパアーム側アダプタ部23と、第2のワイパブレード側アダプタ部24とを備える。2つのアダプタ部23,24は、好ましくは、射出成形プロセスによりプラスチックで作られる。その中間部において、ワイパアーム側アダプタ部23は、ベース26と、ベースからワイパブレード側アダプタ部24の方向に突出する2つの板状のアーム27,28と、を有するU字型断面を有する。また、ベース26に、スナップフック29が一体に形成されることも分かり、このスナップフックは、ワイパアーム側アダプタ11に配置された凹部30(図1)と形状嵌合するやり方で係合し、ワイパブレード10とワイパアーム1との間に、前記スナップ接続をもたらす。
【0020】
ワイパアーム側アダプタ部23のアーム27,28には、開口31,32があり、この開口に、ワイパブレード側アダプタ部24の支持ピン33が係合される。開口31,32および支持ピン33によって、2つのアダプタ部23,23が、互いに対して旋回装着される。支持ピン22は、アーム27,28の近くに配置された支持板34,35上にある(図5)。
【0021】
ワイパブレード側アダプタ部24に、流体接続36が配置および/または形成され、この接続を介して、ワイパブレードボディ15および/またはそのノズル開口に、洗浄液が供給される。これらの流体接続36は、図4に見られるチューブ37,38を介して、水圧プラグ型コネクタ20の第1のコネクタ39に接続される。水圧プラグ型接続20は、第2のコネクタ40を有し、これらコネクタを介して、水圧プラグ型接続20がチューブ17に接続される。
【0022】
図4において、導体リードの形態の加熱リード42,43が見られ、これらリードは、電気接続リード44,45によって、図2および図3に見られる電気プラグ型接続21に接続される。電気プラグ型接続21は、一方で、図示されないプラグ型コネクタによって、ワイパアーム側の電力ラインに接続される。
【0023】
特に図3に見られるように、水圧プラグ型接続20および電気プラグ型接続21の両方が、形状嵌合接続47,48によって、ワイパアーム側アダプタ部23に接続される。図3によれば、電気プラグイン接続21と、ワイパアーム側アダプタ部23のベース26との間で、第1の形状嵌合接続47は、電気プラグイン接続21の2つの長手側において、溝/バネ接続の形態にある。第2の形状嵌合接続48は、水圧プラグ型接続20と、電気プラグ型接続21との間にあり、これも、対応する長手側において溝/バネ接続の形態にある。2つの形状嵌合接続47,48の配置は、水圧プラグ型接続20と、電気プラグ型接続21とを組み立てるために、図2で49が付されたワイパアーム側アダプタ部23の長手軸に沿って、これらを組み立てるようになっている。ここで、長手軸49は、ワイパブレードボディ15の長手軸の方向に配置/揃えられる。
【0024】
溝/バネ接続に加えて、2つの形状嵌合接続47,48も、それぞれスナップ接続を有し、この接続に対して、水圧プラグ型コネクタ20および電気プラグ型コネクタ21が、それぞれ、それらのケーシングに形成されたキャッチ52,53を有し、これらキャッチは、ベース26および電気プラグ型接続21の対応する凹部と相互作用する。スナップ接続を通して、水圧プラグ型接続20および電気プラグ型接続21が、それぞれ関連する端位置に配置および/または固定される。
【0025】
特に図3によれば、水圧プラグ型接続20および電気プラグ型接続21の同時配置により、電気プラグ型接続21は、水圧プラグ型接続20のベース26に面する側に配置されることが分かる。換言すると、これは、ワイパブレード20が組み付けられる際、水圧プラグ型接続20は、常に車両風防ガラスに向く方向で配置されることを意味する。加えて、図2において、スリット状の中間スペース54,55が、アーム27,28と、水圧プラグ型接続20および電気プラグ型接続21との間でさらに見られ、これら中間スペースに、ワイパブレード側アダプタ部24の支持板34,35が係合する。
【0026】
図6において、本発明の実施形態の第2の例が示されている。ここで、ワイパブレード10aは、水圧プラグ型接続60を有し、この接続は、電気プラグ型接続61の方向に突出する2つのスナップフック62,63を有する。スナップフック62,63は、電気プラグ型接続61の凹部64,65と、形状嵌合するやり方で係合する。ワイパブレード10とは対照的に、ワイパブレード10aの場合、水圧プラグ型接続61は、形状嵌合接続を有しているが、これは、スナップフック62,63によるスナップ接続として設計されていると考えられる。ここで、水圧プラグ型接続60の組み付け方向は、矢印66に従い、電気プラグ型接続61の範囲またはワイパブレード10の長手軸に対して垂直である。図6では、水圧プラグ型接続60および電気プラグ型接続61とそれぞれ接続するための、ワイパアーム側カウンタプラグ67,68が見られる。
【0027】
図7は、ワイパブレード10bを有する、本発明の実施形態のさらなる変更形態を示している。ここでの本質的特徴は、その水圧プラグ型接続70が、ワイパブレード10aから知られるスナップフック72,73に加えて、中空の円筒形支持ポイント74を有することであり、これら支持部により、水圧プラグ型接続70が、支持板34,35の開口32に旋回装着される。
【0028】
図8において、ワイパブレード10cを有する、実施形態のさらなる変更形態が示されている。ここで、ワイパブレード10cは、ワイパブレード10bに対応する水圧プラグ型接続70を有する。しかし、電気プラグ型接続72は、ワイパアーム側アダプタ部23cに対して、形状嵌合接続としての溝/バネ接続を介しては接続されず、スナップ接続77を介して接続される。このために、電気プラグ型接続76は、2つのガイドピン79,80を有する接続板78を有し、これらピンは、ワイパアーム側アダプタ部23cに形成されたカウンタガイド(不図示)と相互作用する。ここで、電気プラグ型接続76の組み付け方向は、矢印81に従い、ワイパアーム側アダプタ部23cの範囲および/またはワイパブレード10cの長手軸に対して垂直である。
【0029】
ここまで説明したワイパブレード10,10a〜10cは、本発明の概念から逸脱することなしに、多くの異なるやり方で変更することができる。よって、特に、ワイパ10,10a〜10cを、それぞれ電気プラグ型接続21,61および76無しに設けることも考えられる。この場合、水圧プラグ型接続は、ワイパアームアダプタ部23,23cに直接結合される。
【符号の説明】
【0030】
1 ワイパアーム
2 ワイパアームジョイント
3 支持要素
10,10a〜10c ワイパブレード
11 ワイパアーム側アダプタ
12 ワイパブレード側アダプタ
15 ワイパブレードボディ
16 ワイパリップ
17 チューブ接続
20 水圧プラグ型接続
21 電気プラグ型接続
23,23c ワイパアーム側アダプタ部
24 ワイパブレード側アダプタ部
26 ベース
27 アーム
28 アーム
29 スナップフック
30 凹部
31 開口
32 開口
33 支持ピン
34 支持板
35 支持板
36 流体コネクタ
37 チューブ接続
38 チューブ接続
39 第1のコネクタ
40 第2のコネクタ
42 加熱リード
43 加熱リード
44 接続ライン
45 接続ライン
47 形状嵌合接続
48 形状嵌合接続
49 長手軸
52 キャッチ
53 キャッチ
54 中間スペース
55 中間スペース
60 水圧プラグ型接続
61 電気プラグ型接続
62 キャッチ
63 キャッチ
64 凹部
65 凹部
66 矢印
67 カウンタプラグ
68 カウンタプラグ
70 水圧プラグ型接続
72 スナップフック
73 スナップフック
74 支持ポイント
76 電気プラグ型接続
77 スナップ接続
78 接続板
79 ガイドピン
80 ガイドピン
81 矢印
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8