特許第6144307号(P6144307)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6144307セキュリティシステムを遠隔管理するための方法およびシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6144307
(24)【登録日】2017年5月19日
(45)【発行日】2017年6月7日
(54)【発明の名称】セキュリティシステムを遠隔管理するための方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
   G08B 25/08 20060101AFI20170529BHJP
   H04Q 9/00 20060101ALI20170529BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20170529BHJP
【FI】
   G08B25/08 E
   G08B25/08 B
   H04Q9/00 311J
   H04M11/00 301
【請求項の数】22
【外国語出願】
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2015-175401(P2015-175401)
(22)【出願日】2015年9月7日
(62)【分割の表示】特願2012-553929(P2012-553929)の分割
【原出願日】2011年2月4日
(65)【公開番号】特開2016-12364(P2016-12364A)
(43)【公開日】2016年1月21日
【審査請求日】2015年10月6日
(31)【優先権主張番号】12/789,581
(32)【優先日】2010年5月28日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/307,207
(32)【優先日】2010年2月23日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】512217499
【氏名又は名称】オンカム グローバル,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ピノー,リチャード
(72)【発明者】
【氏名】ピノー,アダム
【審査官】 望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−92035(JP,A)
【文献】 特開2008−129960(JP,A)
【文献】 特開2002−325288(JP,A)
【文献】 特開2006−293654(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08B25/08
H04M11/00
H04Q9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
妨害活動の影響をより受けにくいセキュリティシステムを提供するための方法であって、
セキュリティアラートを管理するために遠隔サーバを利用するステップであって、前記遠隔サーバはセキュリティシステム構成情報およびアラート情報を有し、前記遠隔サーバは緊急時機関と連絡をとるためのリクエストに対するユーザ指定の反応を選択するための論理アルゴリズムを有するステップと、
前記遠隔サーバを用いてセキュリティシステム構成を維持および診断するステップと、
前記セキュリティシステムと相互作用するために、前記遠隔サーバにより遠隔アラームコンソールを利用するステップであって、前記セキュリティシステムと前記遠隔アラームコンソールとの間の相互作用が、前記セキュリティシステムを作動可能にする/解除するために及び前記セキュリティシステムの特定の装置の機能にアクセスするために前記遠隔サーバにより前記遠隔アラームコンソールを使用することを含む、ステップと
を含み、前記遠隔アラームコンソールは前記遠隔サーバと通信し、前記遠隔アラームコンソールは前記セキュリティシステムと直接通信せず、前記セキュリティシステムの全ての制御は遠隔で行われる、方法。
【請求項2】
セキュリティアラートを管理するために前記遠隔サーバを利用する前記ステップが、
アラートについてアラートの種類を求めるステップと、
識別IDを前記アラートの種類にマージするステップであって、前記識別IDがコンタクトIDと位置IDとを含み、前記コンタクトIDはアラームの性質を求めるために使用され、前記位置IDはどの顧客が前記アラートを受け取っているのかを求めるために使用される、ステップと、
前記アラートの位置を特定するステップと、
マージ済みのIDおよびアラートの種類、ならびに前記位置を、送信機およびあらかじめ選択した伝送方法を使って所定のサイトに伝送するステップと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
セキュリティアラートを管理するために前記遠隔サーバを利用する前記ステップが、
アラームを受け取る場合に所定のサイトと連絡を取るステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記セキュリティシステムと相互作用するために、前記遠隔アラームコンソールを利用する前記ステップが、
特定の装置からの出力を受け取るステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記セキュリティシステムと相互作用するために、前記遠隔アラームコンソールを利用する前記ステップが、
特定の装置によって捕捉されるイベントのログを生成するステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
特定の装置の機能にアクセスする前記ステップが、
特定の装置の設定/パラメータを調節するステップ
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
特定の装置の機能にアクセスする前記ステップが、
特定の装置のファームウェアを更新するステップ
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
特定の装置の機能にアクセスする前記ステップが、
特定の装置に新たな特徴/機能を追加するステップ
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
特定の装置の機能にアクセスする前記ステップが、
特定の装置を制御するステップ
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
特定の装置の機能にアクセスする前記ステップが、
特定の装置の出力を要求するステップ
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
妨害活動の影響をより受けにくいセキュリティシステムを提供するための方法であって、
遠隔アラームコンソールを利用するステップを含み、前記遠隔アラームコンソールは、
前記セキュリティシステムを作動可能にし/解除し、
所定のセキュリティ装置の機能にアクセスし、
所定のセキュリティ装置からの出力を受け取り、
遠隔サーバに緊急時機関と連絡を取るためのリクエストを送る
ために前記遠隔サーバと通信し、
前記遠隔アラームコンソールは前記セキュリティシステムと直接通信せず、前記セキュリティシステムは前記遠隔サーバによって維持および診断され、前記セキュリティシステムの全ての制御は遠隔で行われ、それによって、前記遠隔サーバおよび前記遠隔アラームコンソールを用いて得られた遠隔機能は、妨害活動の影響をより受けにくい前記セキュリティシステムを提供する、方法。
【請求項12】
前記遠隔アラームコンソールが、
前記セキュリティ装置によって捕捉されるイベントのログを生成する
ためにさらに利用される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
セキュリティシステムと直接通信しない少なくとも1つの遠隔アラームコンソールであって、
少なくとも1個の第1のプロセッサを含み、前記少なくとも1個のプロセッサが、
少なくとも1つのセキュリティ装置を含む前記セキュリティシステムを作動可能にし/解除し、
前記少なくとも1つのセキュリティ装置からの所定のセキュリティ装置の機能にアクセスし、
遠隔サーバに緊急時機関と連絡を取るためのリクエストを送り、
前記少なくとも1つのセキュリティ装置からの所定のセキュリティ装置の出力を受け取る
ために構成される、
少なくとも1つの遠隔アラームコンソールと、
少なくとも1つのデータベースであって、前記データベースは前記セキュリティシステムに関する情報を有し、前記情報には、位置、システム設定、識別情報、前記少なくとも1つのセキュリティ装置に関するセキュリティ装置の種類および識別情報、ならびに前記セキュリティシステム内のセキュリティ装置の数が含まれる、少なくとも1つのデータベースと、
遠隔サーバであって、
少なくとも1個の第2のプロセッサを含み、前記少なくとも1個の第2のプロセッサが、
アラートについてアラートの種類を求め、
識別IDをアラートの種類にマージし、前記識別IDがコンタクトIDと位置IDとを含み、前記コンタクトIDはアラームの性質を求めるために使用され、前記位置IDはどの顧客が前記アラートを受け取っているのかを求めるために使用され、
前記アラートの位置を特定し、
前記マージ済みのIDおよびアラートの種類、ならびに前記位置を、送信機およびあらかじめ選択した伝送方法を使って所定のサイトに伝送し、
前記セキュリティシステムを作動可能にする/解除するために前記遠隔アラームコンソールを利用し、
セキュリティシステム構成を維持および診断し、
前記少なくとも1つのセキュリティ装置からの所定のセキュリティ装置の機能に前記遠隔アラームコンソールを用いてアクセスし、
緊急時機関と連絡をとるための前記リクエストに対するユーザ指定の反応を選択し、
前記少なくとも1つのセキュリティ装置からの各セキュリティ装置によって捕捉されるイベントのログを、前記遠隔アラームコンソールによって生成する
ために構成される、
遠隔サーバとを含み、
前記遠隔アラームコンソール、前記セキュリティシステム、および前記遠隔サーバは1つまたは複数のネットワークによって動作可能なように接続され、前記セキュリティシステムの全ての制御は遠隔で行われる、
監視システム。
【請求項14】
前記少なくとも1個の第2のプロセッサが、
アラームを受け取る場合に所定のサイトと連絡を取る
ためにさらに構成される、
請求項13に記載の監視システム。
【請求項15】
前記少なくとも1個の第2のプロセッサが、
前記少なくとも1つのセキュリティ装置からの所定のセキュリティ装置の出力を受け取る
ためにさらに構成される、
請求項13に記載の監視システム。
【請求項16】
前記少なくとも1個の第2のプロセッサが、
前記少なくとも1つのデータベースにアクセスし、
前記セキュリティシステムに関する前記情報を、前記少なくとも1つのデータベースから取得し、
前記セキュリティシステムを構成/保守/更新するための情報を、前記遠隔アラームコンソールに、または前記少なくとも1つのセキュリティ装置からのセキュリティ装置に前記1つまたは複数のネットワークを介して提供する
ためにさらに構成される、
請求項13に記載の監視システム。
【請求項17】
前記少なくとも1個の第2のプロセッサが、
前記セキュリティシステムが構成される場合、前記少なくとも1つのセキュリティ装置のそれぞれを登録し、登録には、前記セキュリティシステム内の各セキュリティ装置に関する前記情報を前記少なくとも1つのデータベース内に入力することが含まれる、登録すること
のためにさらに構成される、
請求項16に記載の監視システム。
【請求項18】
前記少なくとも1個の第2のプロセッサが、
前記セキュリティシステムが更新される場合、前記少なくとも1つのセキュリティ装置からの各セキュリティ装置に関する前記情報を前記少なくとも1つのデータベース内で更新する
ためにさらに構成される、
請求項16に記載の監視システム。
【請求項19】
前記少なくとも1個の第2のプロセッサが、
前記少なくとも1つのセキュリティ装置を監視する
ためにさらに構成される、
請求項16に記載の監視システム。
【請求項20】
前記所定のサイトが、監視サイト、顧客、または1つもしくは複数の指定の緊急時機関のうちの少なくとも1つである、請求項3に記載の方法。
【請求項21】
前記所定のサイトが、監視サイト、顧客、または1つもしくは複数の指定の緊急時機関のうちの少なくとも1つである、請求項13に記載の監視システム。
【請求項22】
前記所定のサイトが、監視サイト、顧客、または1つもしくは複数の指定の緊急時機関のうちの少なくとも1つである、請求項14に記載の監視システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
これらの教示は、一般に商業用および住宅用セキュリティシステムの分野に関し、より具体的には、遠隔システムによって管理されるスマートホーム周辺装置およびセキュリティ周辺装置に、ユーザがインターネットを介して遠隔的にアクセスして制御できることに関する。
【背景技術】
【0002】
現在のセキュリティシステムに関連する主な問題の1つは、システムに関連する機能の全てが、システムによって保護される構内に集中化されることである。コア動作コンポーネントおよび対応するシステム機能を監視構内の中心に配置することにより、そのシステムは妨害活動に非常に影響されやすくなり、その結果最初の侵入工作が行われるとそのシステムが動作不能となる可能性がある。システムは構内への侵入工作を検出できるかもしれないが、ひとたび監視構内に人物が侵入すると、監視されている構内における集中化されたセキュリティシステムの位置が原因で、侵入した人物は全セキュリティシステムにアクセスすることができる。そのため、特定の位置を保護する動作上の性質および対応する機能を、監視している位置において収納し保守することは、安全保護面での重大な懸念である。
【0003】
アラームマネージャと中央監視ステーションとの間の限られた電話通信以外に、従来技術には非常に限られた遠隔オフサイトアクセスしかない。この遠隔アクセスの欠如のため、システムを保守し、更新し、補修するために技術者が顧客構内に行くことが必要となる。こうした訪問には費用および時間がかかる可能性があるが、さらに重要なことには、一層の脆弱性をもたらす問題に技術者が対処するのを待つ間システムが動作不能になる可能性がある。多くのシステムプロバイダは電話通信システムにつながれており、そのため遠隔的なアクセスおよび保守の点で極めて制約されるので、このことは現在の技術において重大な問題である。
【0004】
さらに既存の技術では、訓練された技術者が、様々なスマートホーム周辺装置およびセキュリティ周辺装置をシステムと導入/統合する必要がある。遠隔機能の欠如と同様に、このプロセスは非常に時間がかかり、桁違いに高くつく可能性がある。加えて、システムにアクセスして診断するために電気に関する特化した知識が必要なことは、そのシステムがユーザフレンドリであること、および特化した専門知識なしに容易に保守できることを妨げる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、遠隔アクセスを可能にするセキュリティシステムを提供することが求められており、その遠隔アクセスは、周辺装置とのアクセス可能性および相互作用、様々な周辺装置との間の通信、ならびにシステムの診断および管理を可能にするものとする。
【0006】
オフサイトシステムを利用することがさらに求められており、そうしたオフサイトシステムは、システムが様々な周辺装置およびアクセス装置と遠く離れて動作できるようにするための所要機能の全てを含む。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記にならびにさらに進んで記載する問題、および他の問題を本教示によって解決する。これらの解決策および他の利点は、本明細書の以下に記載する教示の様々な実施形態によって達成される。
【0008】
一実施形態では、妨害活動の影響をより受けにくいセキュリティシステムを提供するためのこれらの教示の方法は、セキュリティアラートを管理するために遠隔サーバを利用するステップと、セキュリティシステムを作動可能にする/解除するために別の遠隔システムを利用するステップとを含み、別の遠隔システムは遠隔サーバと通信する。別の実施形態では、これらの教示の方法は、セキュリティアラートを管理するために遠隔サーバを利用するステップと、セキュリティシステムアップデートを施すために遠隔サーバを利用するステップと、セキュリティシステムをセットアップするために遠隔サーバを利用するステップとを含む。一例では、セキュリティアラートを管理するステップが、アラートについてアラートの種類を求めるステップと、識別IDをそのアラートの種類にマージするステップと、アラートの位置を特定するステップと、マージ済みのIDおよびアラートの種類、ならびに位置を、送信機およびあらかじめ選択した伝送方法を使って所定のサイトに伝送するステップとを含む。別の例では、セキュリティシステムをセットアップするステップが、セキュリティシステム内の各セキュリティ装置を装置データベースに照会するステップを含み、装置データベース内のデータは、顧客の位置、顧客のシステム設定(system preferences)、顧客の名前、ならびにセキュリティシステムによって利用されるセキュリティ装置の数および種類を含み、遠隔アラームキーパッド(遠隔アラームコンソールとも呼ぶ)を用いてセキュリティ装置を閲覧/制御できるようにする。
【0009】
一実施形態では、これらの教示のシステムは、1個または複数個のプロセッサと、離れて位置するセキュリティ装置/スマートホーム装置および遠隔アラームコンソールとネットワークを介して通信するための1つまたは複数の通信装置と、その中に具体化された、1個または複数個のプロセッサにセキュリティアラートを管理させ、セキュリティシステムアップデートを施させ、セキュリティシステムをセットアップさせるコンピュータ可読コードを有する、1つまたは複数のコンピュータ使用可能媒体とを含む。
【0010】
本教示を本教示の他の目的およびさらなる目的とともにより良く理解するために、添付図面および詳細な説明を参照し、本教示の範囲を特許請求の範囲の中で示す。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】従来システムのコンポーネントおよび周辺装置が互いに、および中央監視ステーションとどのように相互作用するのかを例証する流れ図を示す。
図2】本教示における主要コンポーネント、およびそれらの他のコンポーネントとの関係を示す。
図3】本教示におけるアラームキーパッドと遠隔アラームパネルとの間の装置相互作用を示す。
図4】本教示に記載の遠隔アラームパネル内に含まれるコンポーネントの図を示す。
図5a】これらの教示の遠隔アラームキーパッドの一部分のブロック図表現を示す。
図5b】これらの教示の遠隔アラームパネルの一部分のブロック図表現を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
典型的には、従来システムは6つのコンポーネントを含む。すなわち、1)セキュリティ装置10、2)セキュリティ装置用の管理アルゴリズムを含むアラームパネル20、3)アラームキーパッド30、4)ローカル電話回線40、5)電話通信会社(「Telco」)60、および6)セキュリティ中央監視ステーション70である。従来システムでは、セキュリティ装置(例えば運動センサ、窓/扉センサ)およびアラームキーパッドが、直接のハードライン接続を介してアラームパネルと通信する。さらに、アラームパネルは様々なコマンドをアラームキーパッドから受け取ると、そうしたコマンドをセキュリティ装置に送る。アラートが発生する場合、セキュリティ装置がアラームパネルを介してアラームキーパッドに情報を送る。アラームキーパッドを介してある情報が特定の時間内に受け取られない場合、アラームパネルはアラートをローカル電話網およびTelcoを介してセキュリティ中央監視ステーションに伝送する。するとセキュリティ中央監視が信号を解釈し、同じ電話網を介してアラームパネルまたは顧客に伝達する。従来システムでは、セキュリティ装置、アラームパネル、およびアラームキーパッドが監視構内に物理的に組み込まれ(hardwired)、それにより限定された遠隔アクセス可能性および脆弱性を作り出す。さらに、ユーザがシステム状態にアクセスしまたはシステム状態を決定するには、ユーザがその構内に物理的にいなければならない。
【0013】
本明細書で使用するとき、「遠隔」は、セキュリティ装置とは異なる物理的位置に配置されており、またはセキュリティ装置とは異なる物理的位置に移動される機能を有し、かつセキュリティ装置に物理的に接続されていないこと、またはシステムの異なる物理的位置からシステムにアクセスする能力を有することを指す。
【0014】
本明細書で使用するとき、「物理的に接続される」には、無線接続によって接続されることまたは無線ネットワークに接続されることは含まれない。
【0015】
本明細書で使用するとき、「監視サイト/センタ」は、セキュリティシステムから送られる様々なアラートまたは他の信号を受け取り、そうした信号を受け取って解釈した後、その信号およびその信号の解釈に基づいて自動応答または手動応答を行う、遠隔的な有人または無人のステーションを指す。一例では、受信信号は、信号の性質を示すプロトコルおよび信号の発生元の位置についてのインジケータを含む。
【0016】
本明細書で使用するとき、「セキュリティ装置」には、運動センサ、窓/扉センサ、監視カメラ、近接アラーム、身元検証システム(例えばキーカード読取器、網膜スキャナ等)、圧力センサ、温度センサ、光センサ、匂い感知器(例えば煙感知器)などの装置が含まれるがこれだけに限定されない。本明細書で使用するとき、「セキュリティシステム」は、1つまたは複数のセキュリティ装置を含むシステムであり、このシステムは、1つまたは複数の位置において関心のある状況(セキュリティ脅威などであるがこれだけに限定されない)を引き起こし得るアクティビティについて監視し、検出し、観察し、または伝達するように設計され、導入され、動作される。
【0017】
本明細書で使用するとき、「緊急時機関(Emergency authorities)」には、警察、消防、もしくは医療支援を提供する任意の政府機関、または緊急警察、消防、および医療サービスを提供するための顧客もしくは法の適用によって力を与えられる私的機関が含まれるがこれだけに限定されるべきではない。
【0018】
ただし、本教示は、さらなる機能を提供し、上記に記載した問題を解決するために様々な経路(pathway)を取り入れる。図2に示すように、本教示の一実施形態は7つの全体的なコンポーネントを含む。すなわち、1)(従来システムのものと同様の)セキュリティ装置110、2)装置ゲートウェイ120、3)ルータモデム130、4)遠隔アラームキーパッド(アラームコンソールとも呼ぶ)140、本教示の一部の実施形態では、この遠隔アラームコンソール140は、「キーパッド」と呼ばれるが、電子的に実装されるかタッチディスプレイを使用して実装される)、5)インターネット150などだがこれだけに限定されないネットワーク、6)遠隔アラームパネル160、および7)セキュリティ中央監視70である。装置ゲートウェイ120は、様々なセキュリティ装置の全てがその中で情報をルータモデム130に伝送する中心的コンジットの役割を果たし、ルータモデム130は、遠隔アラームパネル140に到達できるようにインターネット150を介してデータを送り、遠隔アラームパネル140はその情報を解釈し、インターネット150を介してセキュリティ中央監視170およびアラームキーパッド140に送る。アラームキーパッド140および装置ゲートウェイ120はどちらも、セキュリティ装置110から離れていることに留意すべきである。
【0019】
遠隔アラームキーパッド(アラームコンソール)は、インターネットなどのネットワークにアクセスし、無線通信などだがこれだけに限定されない遠隔通信方法を用いて遠隔アラームパネルと通信することができる(1個または複数個のプロセッサを有する)携帯型のコンピュータ装置である。この機能は、コンピュータ化された様々な呼出し構造を利用して遠隔アラームパネルにアクセスし、通信することができる装置上に専門ソフトウェアを配置することによって達成される(コンピュータ使用可能媒体は、その中に具体化されたこの専門ソフトウェアを有し、この専門ソフトウェアは1個または複数個のプロセッサに本明細書に記載の方法を実行させる)。遠隔アラームキーパッド140(アラームコンソール)は、従来システムのアラームキーパッド20と実質的に同様の機能を果たすが、これだけに限定されないがインターネットとソフトウェアなどのネットワークを使用するので、アラームパネルまたはセキュリティ装置のいずれにも物理的に接続する必要はない。しかし一実施形態では、アラームキーパッド140からの全ての通信が遠隔アラームパネル160を介して伝送されるので、アラームキーパッドはセキュリティ装置または装置ゲートウェイのいずれとも直接は通信しない。
【0020】
遠隔アラームパネルは、アラームキーパッド(アラームコンソール)、セキュリティ中央監視、およびセキュリティ装置間のインターネットを介した通信を円滑化するので、システムの集中型インテリジェンスの役割を果たす。遠隔アラームパネルは、一実施形態では、各顧客の情報、システム構成、およびアラートを含むサーバである。この装置は遠隔地(例えばこれだけに限定されないがプロバイダの位置)に収納され、監視構内に配置する必要はない。ただし、遠隔アラームパネルの主要機能はソフトウェアアルゴリズムによって達成されるので、遠隔アラームパネルはハードウェア装置に限定されない。
【0021】
従来システムと比べて、本教示はインターネットなどのネットワークを介した完全な遠隔機能を可能にする。もはや周辺装置のいずれも物理的に接続する必要も、中心に配置する必要もない。このことにより、インターネット(ネットワーク)接続を利用できるどの場所からもユーザがシステムにアクセスできるようになる。加えて、管理者機能がソフトウェアアップデートを遠隔的に提供するだけでなく、システムの多くの主要コンポーネントを診断し、保守することができる。
【0022】
図3は、一実施形態におけるアラームキーパッド(アラームコンソール)140と遠隔アラームパネル160(図4の160)との間の相互作用をより詳細に示す。アラームキーパッド140および遠隔アラームパネル160上のソフトウェアを利用し、アラームキーパッド140は、1)システムを作動可能にする/解除すること、2)特定の装置の機能にアクセスすること、3)任意のカメラからビデオフィードを受け取ること、4)全てのイベントのログを取ること、5)緊急時機関と連絡を取ることなど、システムの様々なコンポーネントにアクセスすることができる。従来システムは通常、ユーザが作動可能にする/解除すること、および緊急時機関と連絡を取ることを可能にするので、従来システムは限られたアラームキーパッド機能を有する。遠隔アラームキーパッド140の強化された機能は、インターネット150などのネットワークを利用する遠隔操作によって示され、遠隔アラームキーパッド140が(図5aのコンピュータ使用可能媒体380の中に具体化される)独自のソフトウェアおよび処理機能(図5aのプロセッサ360)を有する特長によってさらに強化される。機能の全ては遠隔アラームパネル上で実行される。アラームキーパッドは、アラームキーパッドが遠隔アラームパネルと相互作用できるようにするアプリケーションを実行し、かかる相互作用は固定コンピュータ上で実行されるPCアプリケーション(これだけに限定されないが分散処理など)に似ている。アラームキーパッドが緊急時機関と連絡を取るためのリクエストを送ると、そのリクエストは遠隔アラームパネルを経て処理され、一実施形態では、遠隔アラームパネルは、そのリクエストに対するユーザ指定の反応を選択するためのデータベースおよび適当な論理アルゴリズムを有する。遠隔アラームパネルは、緊急時機関を直接呼び出すように、または中央監視センタにイベントアラートを送るように構成することができる。コア機能、アルゴリズム、および論理が遠隔アラームパネルのデータベースまたは同様の記憶域構成の中に含まれるので、ネットワークを介してシステムの構成を変更することができる。アラームキーパッドは、セキュリティおよびスマートホーム機能を制御するためにユーザが利用できるカスタムユーザインターフェイス(図5aの350)を有する。この機能は、アラームキーパッドによって達成され、アラームキーパッドは、インターネット接続を利用できる場合はいつでも遠隔アラームパネルに直接通信するウェブコマンドを利用する(図5aの通信インターフェイス385を参照されたい)。図5aに、遠隔アラームキーパッドの一部分の一実施形態を示す。先に記載したコンポーネントが、接続コンポーネント355(コンピュータバスなど)によって動作可能に接続される。
【0023】
セキュリティシステムとの相互作用は、遠隔アラームパネル160を用いて、場合によっては遠隔アラームキーパッド140とともに得られる。セキュリティシステムとの相互作用には、セキュリティシステムを作動可能にする/解除することまたはセキュリティシステム内の特定のセキュリティ装置を作動可能にする/解除すること、所定のセキュリティ装置の設定またはパラメータを調節すること、所定のセキュリティ装置のファームウェアを更新すること、所定の(選択した)セキュリティ装置に新たな特徴を追加すること、所定のセキュリティ装置の機能を拡張すること、所定のセキュリティ装置を制御すること、および所定のセキュリティ装置からの装置出力を要求し、装置出力を得ることが含まれるがこれだけに限定されない。これらの機能を図4に示す。遠隔アラームパネル160におけるソフトウェア(コンピュータ可読コード)が上記の機能を可能にする。
【0024】
図4は、遠隔アラームパネル160のロジックの中に組み込まれた様々なコンポーネントおよび対応する経路を略述する。遠隔アラームパネル160は、アラートを遠隔的に管理し、遠隔アップデートを施し(セキュリティ装置またはシステムのファームウェア、新たな特徴を追加すること、機能を拡張することを含む)、設定またはパラメータの遠隔的な調節を施し、セキュリティ装置を遠隔的に制御し、装置出力を求めるリクエストを送りまたは装置出力を受け取り、システムを最初にセットアップするのに必要なソフトウェアを提供するので、システムの主要な遠隔機能を使用可能にする。図3に示すように、遠隔アラームパネル160は、ネットワーク150を介してセキュリティ装置および遠隔アラームキーパッド140から信号を受け取る。システムがセキュリティ装置、アラームキーパッド、または権限が付与された保守オペレータから信号を受け取ると、その信号は2つの経路すなわち、1)その信号がアラートを表すこと、または2)その信号が保守もしくはセットアップリクエストを表すこと、の一方をたどることができる。
【0025】
信号がアラームアラートを表す場合(図4の210)は3つの主要ステップがある。すなわち、1)アラートの種類を求めるステップ(図4の220)、2)IDをアラートの種類にマージするステップ(図4の230)、および3)そのアラートを適切な手段によって監視サイト、顧客、指定の緊急時機関、上記の組合せ、またはそれらの全てに同時に伝送するステップ(図4の240、260、250、270)である。アラートが受け取られると、アラームの性質を求めるために、Ademco(登録商標)コンタクトIDなどだがこれだけに限定されない業界標準の通信プロトコルが適用される。アラームの性質を求めると、業界標準のプロトコルを位置IDデータベースにマージして、どのシステムが、したがってどの顧客がアラートを受け取っているのかを求める必要がある。アラートの種類およびアラートの位置を求めると、インターネット150を介して監視サイト170に(または顧客、指定の緊急時機関等、もしくはそれらの全てに同時に)警告する必要がある。ほとんどの監視サイトはアラートを受け取るために電話回線を利用するので、電話信号をインターネットを介して送り、監視サイトまたは他の受信サイトが適切に受信できるように、スマートフォンエミュレータを利用する必要があり得る。ただし監視サイト(または他の受信サイト)がIP信号を受信し、解釈できる場合、アラートをインターネットを介して監視サイトに直接伝送することもできる。信号が構成(「セットアップ」とも呼ぶ)リクエストの場合(図4の280)、このプロセスには3つの主要コンポーネントがある。すなわち、1)装置およびアラームのセットアップ(図4の290)、2)装置の閲覧/制御(310)、3)装置DB(データベース)330である。システムが構成(セットアップ)されるか修正されるとき、ユーザがアラームキーパッド(アラームコンソール)を介して装置にアクセスできるようにするために、および遠隔アラームパネルが装置を適切に監視できるようにするために、様々なセキュリティ装置をシステム上で登録する必要がある。その結果、新たなセキュリティ装置が、そのセキュリティ装置を装置DB内で照会することにより、特定のユーザシステム上で登録される。この装置DBは、顧客の位置、顧客のシステム設定、顧客の名前、ならびに顧客が利用するセキュリティ装置の数および種類が含まれるがこれだけに限定されない、特定の顧客についての情報の全てを含む。装置DBは、セットアップ中にアクセスでき、または顧客がアラームキーパッド(アラームコンソール)を介してセキュリティ装置を閲覧もしくは/および制御したいときにアクセスできる集中化されたロケーションとして働く。必要な動作をロジック内で完了すると、結果として生じる、リクエストを促すための情報を、インターネットを介してセキュリティ装置またはアラームキーパッド(アラームコンソール)に伝送する。
【0026】
一実施形態では、これらの教示の遠隔アラームパネルが、1個または複数個のプロセッサ(図5bの460)と、離れて位置するセキュリティ装置/スマートホーム装置およびアラームコンソールとネットワークを介して通信するための1つまたは複数の通信装置(図5bの485)と、その中に具体化された、1個または複数個のプロセッサにセキュリティアラートを管理させ、セキュリティシステムアップデートを施させ、セキュリティシステムをセットアップ、更新、または監視させるコンピュータ可読コードを有する、1つまたは複数のコンピュータ使用可能媒体(図5bの480)とを含む。一例では、この遠隔アラームパネルが、その中に具体化された先に記載したデータベース450を有する別のコンピュータ使用可能媒体も含む。図5bに、遠隔アラームパネル160の全体的構造の一実施形態を示す。
【0027】
コア機能が離れているので、制御および機能の全てがネットワークからアクセス可能であり、その結果、監視構内にアクセスできる必要はない。更新または補修の大部分(約99%)を、ソフトウェアアップデートにより遠隔的に直すことができる。このことは、全システムのミッションクリティカルなコンポーネントを中断させることなしに、ユーザに提供される特徴および機能をシステムプロバイダがトランスペアレントに強化できるようにする。ハードウェアおよびソフトウェアの問題が発生するとき、それらの問題を積極的に解決する能力を使い、ユーザゲートウェイを監視するために、遠隔管理ツールを使用する。
【0028】
一例では、これだけに限定されないがインターネットなどのネットワークを、計算機能を備える遠隔装置、アラームキーパッド140(一例ではこれらの教示はその例だけに限定されず、iPod Touch(商標))によって利用して、別の遠隔地に導入される様々なセキュリティ周辺装置を管理し、制御し、それらと相互作用し、そこから情報を受け取る。この実施形態では、セキュリティシステムの全ての機能がコンピュータおよび周辺装置の位置から離れて存在する。全てのセキュリティ装置の管理、アラームアラート、アラームコンタクトIDの生成、遠隔監視センタへの通信は、計算機能を備える装置140およびセキュリティ周辺装置の位置から離れたサイトに全て存在する。
【0029】
一例では、セキュリティ周辺装置を遠隔的に管理するために、ブロードバンド接続によって使用可能にされる機能の全てを利用する。全てのセキュリティ装置はブロードバンドゲートウェイを介し、全てのセキュリティ機能および構成が存在する遠隔データサイト、遠隔アラームパネル160に接続される。システムの構成および機能は、リモートコンピュータによって遠隔的にアクセスすることができる。作動可能にされた装置からの任意のアラーム、またはリモートコンピュータからの緊急アラートは、適切なコンタクトIDコード(一例では業界標準の伝送プロトコル)を発生させ、トランシーバを介して情報を中央監視ステーションに伝送する(例示的な一実施形態では、Sur−Gard(商標)レシーバおよびセキュリティ監視ソフトウェアを利用する)。一例では、セキュリティ装置とゲートウェイとの間のネットワーク接続が中断するとアラートが引き起こされる。遠隔アラームパネルの一部の特徴には以下のものが含まれる。
・ブロードバンドソフトウェアアラームマネージャ
・アラームマネージャは、監視位置内に物理的に組み込まれるアラームパネルに一般に関連する機能をエミュレートする
・ブロードバンド電話パルス/トーン発生器
・通信プロトコル用のブロードバンドソフトウェア(例示的な一実施形態ではAdemco(登録商標)コンタクトID通信プロトコルだが、等価のまたは他の通信プロトコルもこれらの教示の範囲に含まれる)
・トランシーバへのブロードバンドインターフェイス(例示的な一実施形態ではSur−Gard(商標)レシーバだが、等価のまたは他のトランシーバもこれらの教示の範囲に含まれる)
【0030】
本教示の方法およびシステムは、アラームシステムの挙動に対する仮想制御を使い従来のアラームパネルキーパッドをエミュレートするためのコンピュータアプリケーションを使用して、セキュリティシステムおよびスマートホーム装置を制御できるようにする。コンピュータアプリケーションは、安全な無線接続を介して遠隔アラームパネルサイト160と通信し、全てのシステム装置にほぼ一定の通信入出力を提供するゲートウェイ120を介して通信バックする。コンピュータアプリケーションの一部の特徴には以下のものが含まれる。
a.セキュリティシステムを作動可能にする/解除する能力
b.警察、消防、病院などの緊急時機関と連絡を取る能力
c.スマートホーム装置を制御する能力
d.ライブインターネットプロトコルビデオを閲覧し、パン・チルト・ズーム機能についてカメラ制御を開始する能力
e.システム活動状況を含め、システム上の全てのアラームを閲覧する能力
【0031】
先に記載した実施形態では、各アプリケーションは同一ネットワーク上に存在し、中央位置から同時アップデートを受け取ることができる。アプリケーションは、顧客が相互作用する必要なしに諸特徴を有効/無効にし、製品強化を追加するために、アップデートを遠隔的に受け取ることができる。
【0032】
本教示を説明し定めるために、用語「実質的に」は、何らかの定量的比較、値、測定値、または他の表現に起因し得る固有の不確実性の度合を表すために本明細書で利用することを指摘しておく。また、用語「実質的に」は、問題の主題の基本機能の変化をもたらすことなしに、定量的表現が、明言した基準から変動してもよい度合を表すために本明細書で利用する。
【0033】
本明細書に記載した要素およびコンポーネントは、さらなるコンポーネントにさらに分割し、または一まとめにして、同じ機能を実行するためのより少ないコンポーネントを形成してもよい。
【0034】
各コンピュータプログラムは、アセンブリ言語、機械語、高水準手続き型プログラミング言語、オブジェクト指向プログラミング言語など、任意のプログラミング言語によって実装してもよい。プログラミング言語は、コンパイラ型プログラミング言語またはインタープリタ型プログラミング言語としてもよい。
【0035】
各コンピュータプログラムは、コンピュータプロセッサが実行するための、コンピュータ可読記憶装置内に有形に具体化されるコンピュータプログラム製品によって実装してもよい。本発明の方法ステップは、入力に対して操作を行い、出力を生成することにより本発明の機能を実行するためのコンピュータ可読媒体上に有形に具体化されるプログラムを実行する、コンピュータプロセッサにより行ってもよい。
【0036】
一般的形式のコンピュータ可読媒体には、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、または他の任意の磁気媒体、CDROM、他の任意の光媒体、パンチカード、紙テープ、穿孔パターンを有する他の任意の物理媒体、RAM、PROM、EPROM、フラッシュEPROM、他の任意のメモリチップまたはカートリッジ、またはコンピュータが読み取ることができる他の任意の媒体が含まれる。技術的観点から、機能記述材料で符号化される(ソフトウェアをインターネットで配布するために使用されるような)信号波または搬送波は、機能記述材料で符号化されるコンピュータ可読媒体と、どちらもコンピュータとの機能的相互関係を作り出す点で似ている。言い換えれば、コンピュータは、形式がディスクであろうと信号であろうと関係なく、符号化された機能を実行することができる。
【0037】
本発明を様々な実施形態に関して説明してきたが、これらの教示は、特許請求の範囲の趣旨および範囲に含まれる多岐にわたるさらなる実施形態および他の実施形態も受け入れることができることを理解すべきである。
図1
図2
図3
図4
図5a
図5b