(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
第1円板(M1)及び第2円板(M2)を含む時計運動のための総括日付カレンダー表示装置であって、前記第1及び第2円板(M1、M2)は、ある一定の日付について、前記第1円板(M1)によって生じる記号と、前記第2円板(M2)によって生じる記号とを組み合わせることによる第1日付値(Q1)及び、他の日付について、前記第2円板(M2)によってのみ生じる記号を用いることによる第2日付値(Q2)を表示するように配列される、総括日付カレンダー表示装置において、
前記第1円板(M1)は、修正された1の位の表示円板であり、第1列(U1)の最大で9つの第1の連続する1の位の数字(u1)を備える第1系列の記号(I1)を帯同し、前記第1系列の記号(I1)は、10の位の完全な系列に関して、少なくとも第2の1の位の数字(u2)によって切り取られ、
且つ、前記第2円板(M2)は、前記日付の少なくとも10の位の表示のための第2系列の記号(I2)を備える、修正された10の位の表示円板であり、前記日付は、10の位の数字(d)及び前記第2の1の位の数字(u2)から形成される2つの数字の少なくとも1つの組み合わせを含む、ことを特徴とする、総括日付カレンダー表示装置。
前記第1円板(M1)の前記第1列(U1)の第1の1の位の数字(u1)は、10の位の完全な系列に関して、数字「0」で始まる、第2列(U2)の幾つかの第2の連続する1の位の数字(u2)によって切り取られることを特徴とする、請求項1に記載の総括日付カレンダー表示装置。
前記第1円板(M1)は、前記第1系列の記号(I1)を帯同する、最大で10の第1表示セグメント(S10〜S19)の第1の数(N1)を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の総括日付カレンダー表示装置。
前記第1凹部(v1)のサイズ、前記第2凹部(v2)のサイズ、前記10の位の数字(d)のサイズ、前記第1の1の位の数字(u1)のサイズ、及び前記第2の1の位の数字(u2)のサイズは、全て同一であることを特徴とする、請求項6に記載の総括日付カレンダー表示装置。
前記第1及び第2の円板(M1、M2)は、重ねられた同心の環状要素によって形成されることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の総括日付カレンダー表示装置。
前記第1及び第2の円板(M1、M2)の各々は、日付に応じて、24時間駆動ホイール(R)と選択的に噛み合う、第1及び第2の日周のギア歯部(D1、D2)をそれぞれ有することを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の総括日付カレンダー表示装置。
前記第1及び第2の円板(M1、M2)の各々は、前記第1及び第2の主ギア歯部(D1、D2)の第1及び第2のギア平面(P1、P2)とは異なる第3及び第4のギア平面(P1’、P2’)にそれぞれ配列された、第1及び第2の補助補正歯部(D1’、D2’)をそれぞれ更に有することを特徴とする、請求項9に記載の総括日付カレンダー表示装置。
前記第1円板(M1)は、保持プレート(P)の周りに回転する環状要素によって形成され、前記第2円板(M2)を駆動するための要素は、前記第1円板(M1)上に配列され、固定ギアセクタ(K)が前記保持プレート(P)上に配列され、且つ、前記第2円板(M2)のための前記駆動要素は、少なくともある一定の日付について、前記第2円板(M2)を駆動するために、前記固定ギアセクタ(K)と協力することを特徴とする、請求項8〜10のいずれか一項に記載の総括日付カレンダー表示装置。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1B】
図1Bは、第2の、修正された10の位の円板である。
【
図1C】
図1Cは、本発明の好ましい実施形態による総括日付表示装置によって使用される、他の構成部品を例示する。
【
図1D】
図1Dは、本発明の好ましい実施形態による総括日付表示装置によって使用される、他の構成部品を例示する。
【
図2A】
図2Aは、
図1Bの第2円板の上面図を例示し、この図は、異なるギア平面において作用する様々な歯部に加えて、相互に連結する様々な要素を示し、これらの要素は、本発明による総括日付表示装置の好ましい実施形態において、カレンダー機構を毎日駆動し、且つ日付を訂正するためのものである。
【
図2B】
図2Bは、
図1Bの第2円板の下面図を例示し、この図は、異なるギア平面において作用する様々な歯部に加えて、相互に連結する様々な要素を示し、これらの要素は、本発明による総括日付表示装置の好ましい実施形態において、カレンダー機構を毎日駆動し、且つ日付を訂正するためのものである。
【
図2C】
図2Cは、
図1Aの第1円板の下面図を例示し、この図は、異なるギア平面において作用する様々な歯部に加えて、相互に連結する様々な要素を示し、これらの要素は、本発明による総括日付表示装置の好ましい実施形態において、カレンダー機構を毎日駆動し、且つ日付を訂正するためのものである。
【
図2D】
図2Dは、
図1Aの第1円板の上面図を例示し、この図は、異なるギア平面において作用する様々な歯部に加えて、相互に連結する様々な要素を示し、これらの要素は、本発明による総括日付表示装置の好ましい実施形態において、カレンダー機構を毎日駆動し、且つ日付を訂正するためのものである。
【
図3A】
図3Aは、本発明の総括日付表示装置の好ましい実施形態による、24時間駆動ホイールを有する第1及び第2の円板の様々な歯部を連動させるための機構の三次元図を例示する。
【
図3B】
図3Bは、本発明の総括日付表示装置の好ましい実施形態による、ある月の3日から次の月の1日への変化の例に対する、これらの歯部の各々の、様々なギア平面の断面図を例示する。
【
図4A】
図4Aは、摺動ピニオンを有する第1及び第2の円板の様々な歯部を連動させるための機構の三次元図を例示する。
【
図4B】
図4Bは、本発明の総括日付表示装置の好ましい実施形態による、ある月の31日から次の月の1日への変化の例に対する、これらの歯部の各々の、様々なギア平面の断面図を例示する。
【
図5A】
図5A、5B、5C、5D、5E、5Fの系列は、1の位が2と9の間で構成される日付に対する第1シーケンスの間の、好ましい実施形態による第1及び第2円板のインデックス機構を説明するための様々な図を例示する。
図5Aは、ある月の2日に対して、文字盤における開口部を通しての日付を例示する。
【
図5B】
図5Bは、ある月の2日に対して、上方から見た、第1及び第2の円板の相対的位置を例示する。
【
図5C】
図5Cは、ある月の2日に対して、下方から見た、第1及び第2の円板の相対的位置を例示する。
【
図5D】
図5Dは、上の
図5Aと同じ図であるが、しかしある月の3日への変化に従うものである。
【
図5E】
図5Eは、上の
図5Bと同じ図であるが、しかしある月の3日への変化に従うものである。
【
図5F】
図5Fは、上の
図5Cと同じ図であるが、しかしある月の3日への変化に従うものである。
【
図6A】
図6A、6B、6C、6D、6E、6F及び6Gの系列は、次の10の位への日付の変化(9→10、19→20、29→30)に対する第2シーケンスの間の、好ましい実施形態による第1及び第2の円板のインデックス機構を説明するための様々な図を例示する。
図6Aは、ある月の9日に対して、文字盤における開口部を通しての日付を例示する。
【
図6B】
図6Bは、ある月の9日に対して、上方から見た、第1及び第2の円板の相対的位置を例示する。
【
図6C】
図6Cは、ある月の9日に対して、下方から見た、第1及び第2の円板の相対的位置を例示する。
【
図6D】
図6Dは、上の
図6Aと同じ図であるが、しかしある月の10日への変化に従うものである。
【
図6E】
図6Eは、上の
図6Bと同じ図であるが、しかしある月の10日への変化に従うものである。
【
図6F】
図6Fは、上の
図6Cと同じ図であるが、しかしある月の10日への変化に従うものである。
【
図6G】
図6Gは、第1円板を相互に回転駆動するために、第1円板のばね板を第2円板の柱と連動させることを示す詳細な図を例示する。
【
図7A】
図7A、7B、7C、7D、7E、7Fの系列は、10の位がちょうどの日付から1で終わる次の日付のへの変化(10→11、20→21、30→31)に対する第3シーケンスの間の、好ましい実施形態による第1及び第2の円板のインデックス機構を説明するための様々な図を例示する。
図7Aは、ある月の10日に対して、文字盤における開口部を通しての日付を例示する。
【
図7B】
図7Bは、ある月の10日に対して、上方から見た、第1及び第2の円板の相対的位置を例示する。
【
図7C】
図7Cは、ある月の10日に対して、下方から見た、第1及び第2の円板の相対的位置を例示する。
【
図7D】
図7Dは、上の
図7Aと同じ図であるが、しかしある月の11日への変化に従うものである。
【
図7E】
図7Eは、上の
図7Bと同じ図であるが、しかしある月の11日への変化に従うものである。
【
図7F】
図7Fは、上の
図7Cと同じ図であるが、しかしある月の11日への変化に従うものである。
【
図8A】
図8A、8B、8C、8D、8E、8Fの系列は、1で終わる日付から2で終わる日付のへの変化(01→02、11→12、21→22)に対する第4シーケンスの間の、好ましい実施形態による第1及び第2の円板のインデックス機構を説明するための様々な図を例示する。
図8Aは、ある月の11日に対して、文字盤における開口部を通しての日付を例示する。
【
図8B】
図8Bは、ある月の11日に対して、上方から見た、第1及び第2の円板の相対的位置を例示する。
【
図8C】
図8Cは、ある月の11日に対して、下方から見た、第1及び第2の円板の相対的位置を例示する。
【
図8D】
図8Dは、上の
図8Aと同じ図であるが、しかしある月の12日への変化に従うものである。
【
図8E】
図8Eは、上の
図8Bと同じ図であるが、しかしある月の12日への変化に従うものである。
【
図8F】
図8Fは、上の
図8Cと同じ図であるが、しかしある月の12日への変化に従うものである。
【
図9A】最後に、
図9A、9B、9C、9D、9E、9F及び9Gの系列は、ある月の最後の(31)日から次の月の1日への変化(31→01)に対する第5シーケンスの間の、好ましい実施形態による第1及び第2の円板のインデックス機構を説明するための様々な図を例示する。
図9Aは、ある月の31日に対して、文字盤における開口部を通しての日付を例示する。
【
図9B】
図9Bは、ある月の31日に対して、上方から見た、第1及び第2の円板の相対的位置を例示する。
【
図9C】
図9Cは、ある月の31日に対して、下方から見た、第1及び第2の円板の相対的位置を例示する。
【
図9D】
図9Dは、上の
図9Aと同じ図であるが、しかし次の月の1日への変化に従うものである。
【
図9E】
図9Eは、上の
図9Bと同じ図であるが、しかし次の月の1日への変化に従うものである。
【
図9F】
図9Fは、上の
図9Cと同じ図であるが、しかし次の月の1日への変化に従うものである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1A及び
図1Bは、本発明の好ましい実施形態による総括日付表示に対して使用される2つの円板をそれぞれ例示する。
【0017】
図1Aの第1円板M1は、それぞれS10、S11、S12、S13、S14、S15、S16、S17、S18及びS19で参照され、第1円板M1の周縁部に規則正しく間隔を空けて配置される10個の表示セグメントが、従来の方法で備えられた1の位の円板からなり、セグメントの各々は、0〜9の系列の数字の1つに対応するが、しかしこの中で、ある一定の数字、ここでは数字{0,1}が切り取られている。第1円板M1は、それ故に、第1系列の記号I1を帯同し、これは、第1スペース、第2スペース、これに続く第1列U1の1の位の数字u1={2,3,4,5,6,7,8,9}から成る。第1系列の記号I1={φ,φ,2〜9}は、従って、8つの1の位の数字2〜9を含めて、10個の表示記号を含み、且つ2つのスペースφは、第2列U2の、第2の1の位の数字u2(ここでは数字0及び数字1)に対応し、これらの表示は、
図1Bに見られるように、第2円板M2上に配置された第2系列の記号へ移動される。第1系列I1の全ての記号i1は、第1凹部v1によって互いに分離され、そのため、少なくとも幾つかの日付について、10の位の数字dと組み合わせることによって表示が容易になるが、これらは、「第1日付」Q1と呼ばれるであろう。
【0018】
図1Bの第2円板M2は、修正された10の位の円板であり、これは、従来の4つの10の位の数字d(0,1,2,3)の記号を帯同することに加えて、第1円板M1の切り取られた1の位、即ち、0及び1で終わる日付も表示することが可能である。この第2円板M2は、結果として、第1円板M1と組み合わせる必要無しに、01、10、11、20、21、30及び31の日付を表示することが可能であり、且つ前掲のこれらの7つの日付値は、「第2日付」Q2(即ち、第2円板M2によって完全に表示される日付値)と呼ばれる。これは、第1円板M1の記号を、第2円板M2の記号と組み合わせることによって表示される第1日付Q1に対比される。
【0019】
図1Bの第2円板M2はまた、S20、S21、S22、S23、S24、S25、S26、S27、S28、及びS29で参照され、第2円板M2の周縁部に規則的に間隔を空けて配置された表示セグメント、及び第2系列の記号I2={01,0X,10,11,1X,20,21,2X,30及び31}(値「X」は、第2凹部V2又は任意の数値)が備えられる。ただし、これは、第1円板の第1系列I1の対応する記号が、第2円板の上に完全に重ねられるという条件、即ち、第2円板は、第1円板M1に等しい記号の数、及び表示セグメントの数(即ち、10)備えるという条件が前提となっている。そのような配列は、重ねられたギアセクタを有する制御装置を挿入するのに特に有利であり、これにより、特に、2つの表示円板M1、M2の各々が実質的に環状形状である場合、かなりのスペース節約が可能になる。即ち、ここでは、1つの表示サイクルの間、全ての記号を走査することによって得られる幾何学的形状はリングに対応し、制御機構を挿入するための、リングの中心におけるスペースを解放する。第1表示円板M1及び第2表示円板M2は、そうでなければ、有利なことに、同心リングの形態に配列することが可能である。第1円板M1は、通常、
図1Cの下方に例示された24時間駆動ホイールRのような、駆動ホイール及びピニオンと噛み合うように配列された第1の主歯部D1を備えており、第2円板M2と同様に、第1円板は、前記同じ駆動ホイールRと噛み合うための、第2の主歯部D2を含む。
【0020】
図1Aは、切り取られた1の位に対応する、S10〜S11で参照される表示セグメントにおけるばね板L1の存在を示す。以下で見られるであろうが、この第1ばね板の機能は、ある一定の日付をインデックスする間に、第1円板M1を介して第2円板M2を駆動するための要素として作用することである。このインデックスは、とりわけ、
図1Bに見られる、第2円板M2に一体化された第1の柱T1、第2の柱T2及び第3の柱T3とそれぞれ協力した結果として、10の位を変化させることにあたる。理解されることであろうが、この第1のばね板L1の位置決めは、柱の相対的な角度位置に依存し、且つその位置決めは、前掲の角度セクタの中に必ずしも配列される必要は無い。例示された、好ましい実施形態の利点は、単に、駆動装置の第1円板M1の第1系列の記号I1の表示を、第2円板から分離することであり、これによって、明快さが増す。同様に、
図1Bは、他のある一定の日付をインデックスする間に、第2円板M2を介して第1円板M1を駆動するために(その逆も成り立つ)設けられた第2のばね板L2の存在を示す。これは、第1円板M1の内側周囲上に設けられた切欠と協力する結果として、特に数「1」で終わる日付から、「2」で終わる日付への変化の場合、即ち、
・変化01→02のための第1の切欠E1、
・変化11→12のための第2の切欠E2、及び最後に、
・変化21→22のための第3の切欠E3、
にあたる。これら3つの切欠E1、E2、E3及び、第2ばね板L2に対するそれらの相対的位置は、
図5から
図9までの系列において見られるが、これらの図は、以下で詳細に説明される、本発明による表示装置を履行するための好ましい制御機構の、5つのインデックスシーケンス特性に関する。
【0021】
図1A及び
図1Bを参照して分かるように、例示された好ましい実施形態は特に有利であるが、その理由は、第1及び第2の円板が、正確に同じ数の表示記号を使用しているためである。即ち、第1円板M1の第1系列の記号I1の第1記号i1の数は、第2円板M2の第2系列の記号I2の第2記号i2の数と同一であり、且つ両方が10に等しい。2つの系列の記号はまた、同じ数の表示セグメントにわたって分布しており、このことは、各サイクルの間、どの記号も1回以上繰り返されないことを意味し、このために、各表示セグメントのサイズ及び、これにより、表示される数字のサイズを最大化することが可能である。それ故に、次の状況が存在する。その状況では、第1円板M1の第1表示セグメントの第1の数N1は、第2円板M2の第2表示セグメントの第2の数N2と等しく、このことが、ギア機構を容易にする。更に、各数のサイズ又は、各円板によって生じる各スペースもまた、最適なサイズを有することが可能である。注目される事実であろうが、10の位の数字dの第1及び第2の凹部v1、v2のサイズ、及び第1及び第2の1の位の数字u1、u2のサイズは、角度セクタ上で占有されるサイズ及びスペースの両方の点で、全く同一であることが可能であり、このことによって、表示は特に均質であり、且つインデックスに対して信頼性がある。
【0022】
それでもなお、次の記述において、表示円板をプログラムするための機構が、この有利な配列を用いて、詳細に説明されることになるが、本発明の範囲から外れることなく、10の位の円板に対して、望み通りに多くの1の位の表示を移行させることが可能であり、修正された1の位の円板の、記号及び表示セグメントの数が、その場合、それに応じて増加されることは理解されるであろう。従って、仮に、第1の修正された1の位の円板の、第1系列の記号I1の1の位の数字0及び1を単に切り取る代わりに、第1円板M1の第2列U2の第2の数字{0,1,2}が切り取られたとすると、その場合には、第2系列の記号I2{01,02,0X,10,11,12,1X,20,21,22,2X,30,31}を帯同する第2の修正された10の位の円板M2を使用することを想像できるであろう。第2系列の記号の数は、追加的に切り取られた1の位の各々に対して3倍に増加されるが(ここでは全部で13)、これは、第1円板M1の第1セグメントの第1の数N1と、第2円板M2の第2セグメントの第2の数N2との間に対応する比率、即ち、もし第1セグメントの数N1が10のままである場合、10/13によって、ギア機構の調節を必要とすることに気付く。切り取る1の位の数を1つだけに、即ち単一の1の位{0}に減らすこともまた可能であり、且つ、同様に、2つの円板M1、M2の間のギア比率を適宜調節することにより、第2系列の記号I2を、次の7つの記号{0x,10,1x,20,2x,30,3x}に減らすことが可能である。
【0023】
以下で説明される制御機構を用いた好ましい実施形態によれば、第1円板の第2の切り取られた1の位の数字u2の、第2列の1の位U2は、それでもなお、常に数字「0」でスタートし、且つ、特に有利で正確なインデックスシーケンスに従うために、次に続く数字によって完了する。この点に関して注目するべきことであるが、記号「1」を、第1円板M1のS11で参照される表示セグメントに追加することによって、第1の1の位の円板M1を修正することが可能であり、この場合、円板M2又は、1から31までの月のサイクル上で日付をインデックスするための、提案されたプログラム機構を変化させることはない。更に、第1の1の位の円板M1を修正することも可能であるが、これは、第1の1の位u1の値「2」を、S12で参照される第1表示セグメントから除去することにより、且つ同時に、
図1Bで見られ、且つ第2ばね板L2が存在しない場所における切欠によって具体化される第2凹部v2の代わりに、2に等しい第2の1の位u2を追加することで、それぞれS22、S25及びS28で参照される表示セグメントの各々を修正することによる。
【0024】
図1Cは、提案された好ましい実施形態による、2つの表示円板M1、M2の中心にある自由空間の内部に組み込まれるように意図された駆動機構の上面図である。移動の規準ピニオンM0が見られるが、これは、適切なギア比率により、24時間駆動ホイールが毎日1回正確に完了するように、24時間駆動ホイールRを駆動する。この駆動ホイールはまた、日周のギアセクタReを含み、ギアセクタReには、好ましくは2つの異なるギア平面にある同一輪郭の2つの歯が配列され、即ち、第1の日周のギア歯Rd1及び第2の日周のギア歯Rd2(
図3A及び
図3Bに見られる)が、それぞれ、第1円板M1の第1主歯部D1、及び第2円板M2の第2主歯部D2と噛み合うように意図される。一般に「摺動ピニオン」と呼ばれる補正ホイールセットBは、互いから90度の間隔で配置された一連の4つの補正歯(第1補正歯b1、第2補正歯b2、第3補正歯b3及び第4補正歯b4)を含み、この目的は、良好なギア安全性を提供すると共に、作動された場合、例えば竜頭によって、十分速く回転することである。摺動ピニオンのこれらの歯は、主歯部のギア平面とは異なるギア平面に位置する、第1円板M1の第1補助歯部D1’及び第2円板M2の第2補助歯部D2’によって、それぞれ駆動するように意図されているが、これは、
図3A、3B及び
図4A、4Bの対を参照しながら以下に例示される。摺動ピニオンBは、24時間駆動ホイールRによって占有される空間以外に、第1円板M1及び第2円板M2の表示リングの中心にある自由空間の内部の任意の角度セクタの中に位置してもよい。このことは、残りの角度セクタに対応する9つの可能な位置の中での配列に、大きな柔軟性を残す。補助歯部は、従って、主歯部に対する単純な円順列によって得てもよい。摺動ピニオンBと24時間駆動ホイールRが全く反対の位置にあることは、従って、特別な場合に対するものであるが、しかしこの構成は、本発明を遂行するのに不可欠ではない。
【0025】
第1円板M1及び第2円板M2をインデックスされた位置に保持するために、それぞれ、第1ジャンパーJ1及び第2ジャンパーJ2が設けられ、これらは、以下の
図3Aに見られるように、重ねられているが、しかし互いから離れている。それらは、与えられた表示セグメント上に配列され、且つ各円板の歯部の2つの歯の間に挿入される。各ジャンパーの厚さは、好ましくは、各円板の主ギア平面及び補助ギア平面の上で伸長し、その結果、各円板をインデックスされた位置に保持することが可能である。即ち、第1円板M1及び第2円板M2は、24時間駆動ホイールR及び摺動ピニオンBに関して提案された構成において、互いに全く反対にあるが、その理由は以下の通りである。各円板のジャンパー(M1に対するJ1、及びM2に対するJ2)は、2つの連続した表示セグメントの間で、少なくとも前記円板の主ギア平面又は補助ギア平面の第1の歯の上で、及び前記円板の主ギア平面又は補助ギア平面の第2の歯の上で、常に当接して位置決めされるであろう。換言すれば、各円板の主歯部及び補助歯部は、24時間駆動ホイールR及び摺動ピニオンBのこの配列に関して、2つの連続して歯が無いギアセクタを同時に提示することは決してない。
【0026】
図1Dは、上記で説明され、
図1Cで例示された駆動要素のための保持板Pの好ましいバージョンである。摺動ピニオンBの軸、規準ピニオンM0の軸、及び24時間駆動ホイールRの軸を指し示す矢印が点線で示される。この好ましい実施形態によれば、保持プレートPは、1つの表示セグメントの幅にわたって実質的に伸長する固定ギアセクタKを含む。この固定ギアセクタKは、
図6の系列で例示されるギアシーケンスの助けによって、以下で見られるように、好ましくは
図1Aに例示された第1ばね板L1と同じタイプの柔軟なばね板によって形成される連結要素を用いて、日付を次の10の位に変更することを可能にする。
【0027】
図2A及び
図2Bは、
図1Bの第2円板M2の上面図及び下面図をそれぞれ例示するのに対して、
図2C及び
図2Dは、反対に、
図1Aの第1円板M1の下面図及び上面図を例示する。
図2Aは、記号1X及び2Xに対して明瞭に見られ、切欠によって具体化される第2凹部v2に関して、第2列の記号I2{01,0X,10,11,1X,20,21,2X,30,31}を再び示し、これに対して、最後の第2凹部v2は記号0Xに位置し、記号0Xには、第1円板M1を駆動するための第2ばね板L2が配置される。これらの切欠は、第2ばね板L2の位置に加えて、
図2Bに関する水平軸上での軸対称性によって、
図2Bにおいて再び見られる。第2円板M2の同様な内側歯部が、
図2A及び
図2Bで見られているが、現実には、これらの歯部は、異なる平面で異なるホイールと噛み合うように意図された、主歯部及び補助歯部に対応する。従って、
図2Aにおいて、示された歯部は、第2円板M2の第2補助歯部D2’に対応し、これは、第2補助平面P2’における摺動ピニオンBと噛み合うが、これに対して、
図2Bに示された歯部は、第2円板M2の第2主歯部D2に対応し、第2主平面P2において24時間駆動ホイールRと噛み合う。第2主歯部D2及び第2補助歯部D2’は、第2主平面P2及び第2補助平面P2’において、それぞれA2及びA2’で参照される系列の、歯が無いセクタを有する。これらの系列の歯が無いセクタは、第1円板M1をインデックスすることが可能となるように配列されるが、これは、第1列U1の1の位の数字u1(即ち、ここでは2〜9)が、更にセクタの各々に面しながら通過するのを引き起こすことによる。該セクタ上では、組み合わせられる表示のために、第2凹部v2が配列されるが、これに対して、第2円板M2は、決まった場所に留まる。これら2つの、それぞれA2及びA2’で参照される系列の各々は、3つの歯が無いセクタを含み、これらは、摺動ピニオンBの位置に関する、24時間駆動ホイールRの配列の相対的な位置に従って、互いに対して円順列によって決定される。第2円板M2のギアセグメントの角度位置は、文字盤上の開口部の位置及び24時間駆動ホイールRの位置に従って定義され、その結果、第2円板のホイールの第2凹部v2が開口部に表示される場合、歯が無いセクタの各々は、駆動ホイールと反対に位置する。説明され、且つ例示される好ましい実施形態によれば、様々なインデックスシーケンスを例示する
図5から
図9までの系列を参照することで注目されるであろうが、表示開口部は、文字盤上の9時の位置にあり、且つ24時間駆動ホイール及び摺動ピニオンは、プレート上のほぼ5時及び11時の位置にそれぞれに配列される。各ホイールの歯が無いセクタは、この構成を反映するために、
図2A及び
図2Bに注釈が付けられており、この構成は、
・a21で参照され、
図1Bの表示セグメントS29に配置された、表示記号「30」の下の、第2円板M2の主ギア平面P2における第1の歯が無いセクタと、
・a22で参照され、
図1Bの表示セグメントS22に配置された、表示記号「0X」の下の、第2円板M2の主ギア平面P2における第2の歯が無いセクタと、
・a22で参照され、
図1Bの表示セグメントS25に配置された、表示記号「1X」の下の、第2円板M2の主ギア平面P2における第3の歯が無いセクタと、
を備える。同様に、第2円板M2の補助ギア平面における歯が無いセクタの系列は、
・a21’で参照され、
図1Bの表示セグメントS24に配置された、表示記号「11」の真下の、第2円板M2の補助ギア平面P2’における第1の歯が無いセクタと、
・a22’で参照され、
図1Bの表示セグメントS27に配置された、表示記号「21」の真下の、第2円板M2の補助ギア平面P2’における第2の歯が無いセクタと、最後に、
・a23’で参照され、
図1Bの表示セグメントS20に配置された、表示記号「31」の真下の、第2円板M2の補助ギア平面P2’における第3の歯が無いセクタと、
を含む。
【0028】
明確にする理由のために参照されていないが、これら2つの系列の歯が無いセクタA2及びA2’は、更に
図1Bで見られる。この場合、第2円板M2の、第2主歯部D2及び第2補助歯部D2’の歯が無いセクタに面する、それぞれ小さな円弧及び大きな円弧の助けによって見られる。
【0029】
全ての主ギア平面及び補助ギア平面P1、P2、P1’、P2’は、
図3B及び
図4Bにおいて以下に例示される。
図2Aで更に見られるのは、ある月の9日から10日への変化のための、第1の10の位の第1駆動柱T1、ある月の19日から20日への変化のための、第2の10の位の第2駆動柱T2、及び最後に、ある月の29日から30日への変化のための第3駆動柱T3である。駆動柱の角度位置は、固定ギアセクタK及び第1ばね板L1の、開口部の相対的位置に依存するが、固定ギアセクタは、回転において第2円板M2を駆動するために、第1ばね板L1に作用する。提案された構成は、従って、ギアセクタがほぼ11時に位置決めされる構成で、且つ第1ばね板が、文字盤上で9時に配列された表示開口部に対して、切り取られた1の位{0,1}の表示セグメントに対応する表示セグメント上に配列される構成に対応する。しかしながら、前述のことから理解されるであろうが、本発明の範囲から外れることなく、他の配列も可能である。
【0030】
図2C及び
図2Dは、第1の1の位の円板M1の下面図及び上面図をそれぞれ示す。これらの図では、第1列U1の、1の位の第1の数字u1(2〜9)に加えて、上で説明された柱T1、T2、T3の助けによって、第2円板M2を駆動するための第1ばね板L1が見られる。柱T1、T2、T3は、第2円板と一体化しており、且つ上記の
図2A及び
図2Bにおけるのと同じ原理に従って、主歯部及び補助歯部は、日周のギアのための24時間駆動ホイールRと、及び、要求に応じて、日付の手動補正のための摺動ピニオンBと、異なる平面において噛み合うことが意図されている。
図2Dでは、第1主歯部D1は、10個の均等に分布する表示セグメントと共に
図1Aで示された歯部と同一であり、主平面P1において24時間駆動ホイールRと噛み合うように意図される。このギア平面では、他の9つの歯が無いセクタとは対照的に黒で示され、a1で参照される歯が無いセクタが見られるが、このセクタは、第1円板M1を静止状態にしている間に、第2円板をインデックスすることが可能となるように意図される。説明された、好ましい実施形態によれば、このタイプのインデックスの仕方は、一月目の31日から次の月の1番目の日への変化にとって必須のものである。同様に、
図2Cでは、第1の補助歯部D1’は、第1の補助平面P1において摺動ピニオンBと噛み合うように意図され、且つ、対応する歯が無いセクタa1’が存在するが、これもまた、他の9つの歯が無いセクタとは対照的に黒で示される。
【0031】
図2A、2B、2C、2Dの系列を参照すると、注目されることであろうが、同じ円板に対して異なるギア平面の各々に対応する、歯が無いセクタの位置は、縦軸に関する軸対称性によって推測することが可能である。その理由は、上面図及び下面図は、水平軸について対称であり、且つ2つの駆動ホイールセットの配列、即ち、駆動ホイールR及び摺動ピニオンBは、移動プレートの中心に関して対称的に配列されるからである。軸対称性及び中心対称性の構成は、実際には、前述の軸に直交する軸についての軸対称性から成る。
【0032】
図2Cはまた、第1円板と第2円板との間の相互連結を可能にするための最後の駆動要素を示す。この要素は、即ち、切欠E1、E2及びE3であり、これらは、第2円板M2を介して第1円板M1を駆動するために、第2ばね板L2と協力するように意図される。第1円板M1は、その内側周囲上に3つの切欠を含むが、これらは、説明される好ましい実施形態によって、「1」で終わる日付から「2」で終わる日付に駆動するために配列される。より具体的には、第1切欠E1、第2切欠E2及び第3切欠E3は、10個の均等に分布したセグメントのサイクルにわたって分布し、第1切欠E1及び第2切欠E2は、3つのセグメントによって分離され、第2切欠E2及び第3切欠E3もまた、3つのセグメントによって分離され、且つ、結果として、第3切欠E3及び第1切欠E1は、4つのセグメントによって分離される。この系列の切欠の位置決めは、第2円板M2上の第2ばね板L2の位置決めに、及び、更に文字盤上の表示開口部の位置決めに依存する。説明される、好ましい実施形態によれば、第2ばね板L2が、記号「0X」に対応して、
図1Bの図の表示セグメントS22上に位置決めされるところでは、第1切欠E1は、月の1日から2日への変化の間、第1円板M1を駆動するように構成されなければならず、その結果、第2ばね板L2は、その後、11日から12日の日付の変化に対して、第2切欠E2と協力し、そして最後に、21日から22日への日付の変化に対して、第3切欠E3と協力する。従って、ある月の31日から次の月の1日への変化の間、第2ばね板L2は、第1切欠E1に関して、一セグメントだけずれるであろう。そして、この構成では、第1円板において歯が無いために(a1で参照される歯が無いセクタ)、上記の「1」で終わる他の日付とは違って、月の31日サイクルを完了するために、第1円板M1は、第2円板によって駆動されないであろう。このギア機構は、
図8及び
図9の次の系列の図解を参照することによって説明されるが、これらの図は、1で終わる日付(1日、11日、21日)から2で終わる次の日付(2日、12日、22日)への変化に対する第4インデックスシーケンス、及び31日から1日への変化の特別な場合に対応する第5ギアシーケンスを、それぞれ詳細に説明する。
【0033】
図3A及び
図3Bは、第1円板及び第2円板の様々な歯部の、24時間駆動ホイールとのギア機構の三次元図をそれぞれ例示し、そして特に、第1主歯部D1は、第1主ギア平面P1において噛み合い、且つ第2主歯部D2は、第2主ギア平面において噛み合う。
図3Bの断面図は、全てのギア平面の特別な配列を示し、これは、第1円板に対してP1’で、そして第2円板に対してP2’でそれぞれ参照される、各円板の補助ギア平面を含み、駆動歯部の各々は、ある月の日から次の月の1日への変化に対するものである。ここで説明される、本発明の総括日付表示装置の好ましい実施形態によれば、第1円板の第1主歯部D1は、歯が無いセクタa1を有するように意図され、これに対して、第2円板の主歯部D2は歯を有する。その結果として、駆動ホイールRの第2ギア歯Rd2が、第2主平面P2において、第2円板の歯部D2の歯と噛み合う間、第1主平面P1における駆動ホイールRの第1ギア歯Rd1は、第1円板M1を駆動しない。
図3Aでは、第1補助歯部D1’もまた、このギアセクタにおいて歯を持たないことが分かるが、これにより、異なるギア平面を明瞭に分離することが可能になる。このことは、次の順番で上から下へ互いに続く。即ち、
図3Bにおいて、P1、P1’、P2”、P2が明瞭に見られる。注目するべきことであるが、しかしながら、同じ
図3Aにおいて、上方に位置する隣接ギアセクタは、第1円板M1の深さ全体にわたって、及び第2円板M2の深さ全体にわたって、それぞれ伸長する歯と同種の歯部D1、D1’及びD2、D2’を有する。保持ジャンパーの各々は、それぞれ、第1円板のための第1ジャンパーJ1及び第2円板のための第2ジャンパーJ2を、この深さ以上に伸長することが可能である。第1円板及び第2円板(M1、M2)のための環状形部品の内側周囲に完全に重ねられる、表示セグメント及びギア歯部を有する円板のこの配列は、結果として、スペースを節約するだけでなく、日付表示をプログラムするための機構を履行することもかなり簡略化する。
【0034】
同様に、
図4A及び
図4Bは、第1円板及び第2円板の様々な歯部を摺動ピニオンと連動させるための機構の三次元図、及び特にある月の31日から次の月の1日への変化の同じ例に対する補助歯部の三次元図を例示する。上記で説明したように、摺動ピニオンは、各円板の第1及び第2の主ギア平面P1、P2において噛み合わないが、しかし、第1及び第2の補助ギア平面P1’、P2’(これらは並置され、且つ第1主ギア平面P1と第2主ギア平面P2との間にそれぞれ挟まれる)においては、摺動ピニオンが、2つの円板の駆動歯部を結合させる一定の深さで配列されることが可能であり、これにより、駆動ホイールに対するのと同じ輪郭を有する2つの異なる平面において、2つの異なる歯部を機械加工する必要性を回避するが、このことは、生産コストを削減する。プレート上の摺動ピニオンBの位置がどうであれ、摺動ピニオンは、その4つの歯b1〜b4(
図4Aでは、摺動ピニオンBが作動する場合、それは第2の歯B2であろう)の1つによって、ある歯の輪郭と噛み合うことが保証されなければならない。ここである歯の輪郭とは、補助ギア歯部上では、24時間駆動ホイールRが同時に主歯部上で噛み合う歯と同一である。従って、
図4Bにおいて注目するべきことであるが、第1補助ギア平面P1’において、第1補助歯部D1’上に、1つの歯が無いセクタ(a1’で参照される)が存在しなければならない。その理由は、第1主ギア平面P1において、第1主歯部D1上に、a1で参照される歯が無いセクタが存在したからである(
図3B参照)。同様に、第2補助ギア平面P2’におけるこのギアセクタに対して、第2補助歯部D2’上に歯が存在するであろう。その理由は、第2主ギア平面P2において、第2主歯部D2上に歯が存在したからである(比較のため、
図3B及び
図4Bを参照)。
【0035】
上記の例から理解されることであろうが、
図9の系列を参照しながら以下で説明される第5ギアシーケンスに対応して、上記の
図2の系列に関連して、第1及び第2の円板M1、M2の各々は、第1及び第2の日周の主ギア歯部D1、D2をそれぞれ有するが、これらの主ギア歯部D1、D2は、歯が存在するか否かの作用として、日付に応じて24時間駆動ホイールRと選択的に噛み合う。駆動ホイールRは、従って、第1円板M1を駆動するための第1連鎖の開始点、及び更に第2円板M2を駆動するための第2連鎖の開始点を形成する。様々な歯部は、従って、それらそれぞれの駆動動作の各々に対して、プログラム機構を形成する。
【0036】
各円板に対する異なる連鎖を介したこの駆動機構は、その後、本発明の範囲内で、ある一定の日付についての、第1円板と第2円板との間の相互的な双方向性機構によって完了される。
【0037】
第1円板M1を第2円板M2に連結するための機構は、従って、説明される好ましい実施形態に従って形成されるが、これは、31日の月サイクルの間、第1ばね板L1を3回用いて、柱(それぞれ、第1、第2及び第3の柱T1、T2、T3)を駆動することによる。第1ばね板L1は、第1円板M1と一体化されており、第1円板M1は、10個の表示セグメントを備え、且つ、結果として、最大で10個のインデックス位置の、より限られたサイクルを有する。ばね板L1の連結位置は、プレート上に配列された固定ギアセクタKによって決定されるが、固定ギアセクタKは、1つの表示セグメントの少なくとも幅にわたって伸長し、且つ次の10の位への変化のために、第2円板を駆動することを、少なくとも可能としなければならない。ここで次の位への変化とは、即ち、ある月の9日から10日への変化、ある月の19日から20日への変化、及びある月の29日から30日への変化である。
【0038】
第2円板M2を第1円板M1に連結するための機構は、説明される好ましい実施形態によれば、第2ばね板L2を用いて、位置決めされた切欠(それぞれ第1、第2及び第3の切欠E1、E2、E3)を駆動することにある。ここで第2ばね板は、第2円板M2と一体化されており、且つ第1円板M1の内側周囲に向けて傾けて配列される。説明される好ましい実施形態によれば、定義された方法(10個の等距離の角度セグメントにわたる3/3/4のサイクル)で間隔を空けて配置された3つの切欠の存在は必要であり、これが、1日から2日への計測、次に11日から12日への計測、そして最後に21日から22日への計測を可能にし、且つ、その後、この日付が1の位の数字「1」で終わるにしても、月の最後の日(31日)で駆動を停止させることを可能にする。
【0039】
続く
図5から
図9の系列において、
図1A及び
図1Bで例示された第1円板M1及び第2円板M2を用いた、好ましい実施形態における5つの重要なインデックスシーケンス、及び、これらの円板の各々に対する10セグメントのプログラム機構が説明されるであろう。図のこれらの系列は、2つの円板の、互いに関する相対的角度位置、及び相互連結要素の位置を示すように意図されており、相互連結要素の位置とは、即ち、柱T1、T2、T3の各々に対する第1ばね板L1の位置、及び切欠E1、E2、E3の各々に対する第2ばね板L2の位置である。読者の理解を容易にするために、第1円板M1の記号は実線文字で示されるが、これは、第1円板の文字を第2円板M2の文字と区別し、且つ表示が第1日付Q1であるか又は第2日付Q2であるかを直感的に見ることを可能にするためである。
【0040】
図5A、6A、7A、8A及び9Aの各々、及び
図5D、6D、7D、8D及び9Dのそれぞれは、文字盤Cの中に作られた開口部を通して表示された現在の日付を示している。そしてこの日付は、ここでは、10の位の数字dの表示のための第1窓F1、及び1の位の数字の表示のための第2窓F2によって、それぞれインデックスステップの前と後に形成される。開口部を通して表示される日付は、第1日付Q1(第1数字u1が、第1円板M1によって生じる記号を用いて表示される場合)、又は第2日付Q2(1の位の数字は、第1円板M1から切り取られた第2の1の位の数字u2、即ちここでは「0」又は「1」であり、且つ、それ故に、第2円板M2によって生じる)のいずれかに対応する。
【0041】
図5の系列、即ち
図5A、5B、5C、5D、5E及び5Fは、ある日付に対する第1のインデックスシーケンスを例示し、これらの日付の1の位は、2と9との間で構成され、即ち、2〜3、3〜4、4〜5、5〜6、6〜7、7〜8及び8〜9の変化に対する合計7つのインデックスステップにあたる。このインデックスシーケンスは、1つの月サイクルにおいて3回繰り返され、ここで1の位の数字「d」は、0、又は1、若しくは2のいずれかに等しくてもよい。
図5Aは、インデックス前の、文字盤Cの中の開口部を通して表示される日付「02」を例示している。そして
図5A及び
図5Bは、第1及び第2の円板M1、M2の相対的位置を、それぞれ上面図および下面図において示している。この位置において、24時間駆動ホイールRは、第2円板の第2歯部D2の第1の歯が無いセクタa21に面し(
図5Bに見られる)、24時間駆動ホイールは、従って、回転駆動されないが、これに対して、第1円板M1の第1歯部D1は、2から8までの日付の各々に対して、駆動ホイールRによって駆動されるべき1つの歯を有する。このシーケンスの間に表示される全ての日付は、第1日付Q1であり、この日付に対しては、第1の1の位の数字u1は、第2表示窓F2の中に見られる。
【0042】
図5Bでは、第2ばね板L2が開口部に、そしてより具体的には第2表示窓に位置するのが見られ、且つ、
図5Cでは、第2ばね板L2が、第1切欠E1と係合しているのが見られる。この第1シーケンスのインデックスの間に、第1円板M1は、
図5B及び
図5Cで見られる矢印によって示される回転方向に回転し、且つ、第2ばね板L2の方位及び切欠(即ち、第1切欠E1、第2切欠E2、及び第3切欠E3)の各々の方位は、第1円板M1が、この第2弾性ばね板L2上で摺動することを可能にする。
図5E及び
図5Fにおいて観察できるように、
図5E及び
図5Fは、ある月の3日へ変化した後の、
図5B及び
図5Cと同じ図を示す。第2ばね板L2は、同じ位置に留まったが、これに対して、第1円板M1は、1つの表示セグメントだけ移行してしまい、その結果、第2ばね板L2は、もはや切欠のいずれとも係合しない。24時間駆動ホイールRは、依然として、第2円板の第2歯部D2の、第1の歯が無いセクタa21に面している。第1インデックスシーケンスの終わりでは、即ち、ある月の9日に対して、第2ばね板L2は、第1切欠E1ともはや係合しないであろう。しかし第1サイクルの終わりでは、第3切欠と係合するであろう。そして理解されるであろうが、第1及び第2の円板M1、M2の相対的位置は、ある月の12日に対する、第2ばね板L2の第2切欠E2との係合から、ある月の19日に対する、第3切欠E3との係合へ変化し、且つ、ある月の22日に対する、第3切欠E3との係合から、ある月の29日に対する、(
図5Fにおけるように)第1切欠に関して1つの表示セグメントだけ移行した位置へ変化するであろう。これにより、ある月の31日から次の月の1番目の日への第5シーケンスの最後のインデックスが可能になるが、これについては、
図9の系列を参照しながら以下で説明される。
【0043】
この第1インデックスシーケンスの間、プレートPの固定ギアセクタKは使用されていなかったが、固定ギアセクタKは、
図6A〜
図6Gに例示された第2インデックスシーケンスに対して、第1円板M1と一体化された第1ばね板L1と一緒に使用されるであろう。
【0044】
図6A及び
図6Dは、第1日付Q1(ここでは09)から第2日付Q2(ここでは10)への変化を例示する。実際には、もし第1の10の位の数字dが、第2円板M2を介して依然として表示される場合、第1の1の位の数字u1「9」が第1円板M1によって表示されるが、これに対して、第2円板M2によっても表示される、第2の1の位の数字u2「0」への変化が存在する。
【0045】
この第2インデックスシーケンスの間、2つの円板は一緒に回転するが、これは、第1円板M1が第2円板M2を駆動するからである。
図6Gの詳細で見ることができるように、第1ばね板L1は、保持プレートPの固定ギアセクタKによって外側に押されて能動的位置、即ち
図6Gで「PE」で参照される駆動位置に入り、その結果、第1ばね板l1は、第1の10の位への変化のために、第1の柱Tを駆動する。同じギアセクタKを用いた、10の位の各々の変化に対しては、同様な連結機構が存在することは理解されるであろう。しかし、ギアセクタKは、ある月の19日から20日への変化のためには、第2の柱T2へ向けて、且つある月の29日から30日への変化のためには、第3の柱T3へ向けて、それぞれ第1ばね板L1を押すであろう。
【0046】
図6Bで見ることができるように、第2ばね板L2は、依然として開口部に面した状態に位置決めされるが、これに対して、第1円板M1の第1系列の記号I1の最後の1の位「9」は、今は第2の窓F2に面している。上記で説明されたが、
図6Cで観察することができたように、この第2ばね板L2は、今は第2切欠E2に位置決めされている。第2円板M2の、a21で参照される第1の歯が無いセクタは、依然として24時間ホイールRに面しており、且つ、それ故に、第2円板M2を回転駆動しておらず、これに対して、第1円板M1は、第1ギア歯部D1(読みやすくするために、この図では参照されていない)上の歯を介して駆動されるが、この第1の歯が無いセクタに打ち勝つために、第1ばね板L1によって駆動される第1の柱T1を介して、第1円板M1によって第2円板M2を連結するための機構は、第2円板M2及び共同して回転する第1円板M1を、1つの表示セグメントだけ、
図6B及び6Cに示された回転方向に駆動することが可能である。実際には、
図6E及び6Fで観察できることであるが、第2ばね板L2は、依然として第2切欠E2に面しているが、しかし第2ばね板L2は、1つの表示セグメントだけ(上面図である
図6Eでは下方に、且つ下面図である
図6Fでは上方に)移行される。
【0047】
図7Aから
図7Fまでの系列によって例示される第3シーケンスは、第2日付Q2から別の日付への変化を示すが、その理由は、これは、「0」で終わる日付から「1」で終わる日付への変化であり、且つこれら2つの数字の各々は、第1系列の記号I1から切り取られた第2の数字u2であるからである。ここで説明される好ましい実施形態によれば、第1及び第2の円板M1及びM2を駆動するモードは非常に単純であるが、その理由は、第1円板M1の第1主歯部D1及び第2円板M2の第2主歯部D2は各々が、駆動ホイールと噛み合う歯を含み、その結果、いかなる連結機構も必要でないからである。理解されることであろうが、しかしながら、代替的実施形態によれば、固定ギアセクタKは、拡大されることも可能であり、そうすることで、第1の柱T1を依然として駆動するために、第1ばね板L1はこの位置で依然として外側に押され、その結果、第1の柱を駆動するために、第2円板M2の第2主歯部D2上で、いかなる歯も必要ではないが、その理由は、第1の柱が、この場合、第1円板M1に連結することによって駆動されるからである。更に、第2ばね板L2が、この位置で第2切欠E2に依然として位置決めされるとすれば、第1主歯部D1上のこの場所から、1つの歯が除去されることも可能であり、且つ第1円板M1は、その場合、第2円板M2によって駆動され得るであろう。同様な理由付けが、日付20〜21の変化に対して適用され、そこでは第1ばね板L1は、依然として第2の柱T2を駆動することが可能であろう。又は、代わりに、第2ばね板L2が、第3切欠E3によって、第1円板M1を依然として駆動することも可能であろう。日付30〜31の変化に対しては、第3の柱T3を依然として駆動し得るのは第1ばね板L1であろう。しかしながら、第2ばね板L2については、第1円板M1を駆動するための、いかなる代替も可能でないであろう。その理由は、ばね板は、以下で説明される
図9A〜
図9Fの系列によって例示される第5シーケンスとして、第1切欠E1に関して1つの表示セグメントだけ移行されることになるからである。それぞれ上面図及び下面図を示す
図7B及び
図7Cは、第1及び第2の円板M1、M2の相対的位置を例示するが、この相対的位置は、インデックスする間に、同時に回転する両方の円板の回転方向に関するものである。これらの代替的実施形態(図示せず)に対しては、第1及び第2の補助歯部D1’及びD2’が、修正された第1及び第2の主歯部D1及びD2の輪郭に従って調節されることは理解されるであろう。
図7A及び
図7Dは、2つの円板M1、M2の各々の追加表示セグメントのインデックスされた位置を、依然として第2切欠と係合している第2ばね板L2と共に示し、しかし今は、第1表示窓F1及び第2表示窓F2によって形成される開口部の下の2つの表示セグメントと共に示す。月の20日から21日への変化に対して、第1円板M1の角度位置は変化しないままであろう。しかし、第2円板M2の第2ばね板は、あたかも
図7Fで第2ばね板L2だけが移動されて第3切欠E3に配置されていたように、文字盤上のほぼ3時に、且つ第3切欠E3に位置決めされるであろう。30日から31日への変化に対しては、第1円板M1の位置は、インデックスする前の
図7B/7Cの位置、及びインデックスした後の
図7E/7Fの位置と同一であろう。そして、第2円板M2の位置は、第2円板が、
図9B及び
図9Cで占有した位置と同一であろう。
【0048】
図8A〜
図8Fに例示された第4インデックスシーケンスは、1の位が「1」で終わる日付から、1の位が「2」で終わる日付へインデックスすることに対応する。換言すれば、
図8Aで見られる日付「11」のような、第2円板M2だけによって表示される第2日付Q2から、
図8Dで見られる日付「12」のような、第1円板M1との組み合わせで表示される第1日付Q1への変化が存在する。これらの日付に対して、第1円板M1は、第1歯部D1が、
図8Bで参照される、歯が無いセクタa1を有するように位置決めされる。この目的は、第2円板M2が、月の最後に(これも「1」で終わる日付「31」に対して)、第1円板M1を伴わずに駆動されることを可能にするためであるが、このことは、以下の
図9A〜
図9Fによって例示される第5シーケンスの主題であり、且つ第5シーケンスは、それ故に、以下で説明される第4シーケンスの特別な場合を構成する。
【0049】
ある月の11日に対しては、第2円板M2の第2ばね板L2が、第1円板の切欠E2に係合し、その結果、第1円板M1の第1主歯部D1上に歯が存在しない場合でさえも、第1円板M1は、第2円板M2によって回転駆動され、
図8B及び
図8Cにおける矢印で示された回転方向に、追加表示セグメントを通って、24時間駆動ホイールRによって駆動される。2つの円板の相対的位置は、
図8B/Cと
図8E/Fとの間で、結果として変化しないままであるが、その理由は、第1列U1の第1の数字u1の、第1の1の位の数字「2」が、開口部の第2窓F2に表示されるように、円板の各々が回転したからである。これに対して、第2ばね板L2は、文字盤上の実質的に6時にある、第1円板M1の第1記号の最後の数字9の表示セグメント上に重ねられる。このシーケンスは、他の全ての先に起こるインデックスシーケンスのように、各月に3回、繰り返される。
図8A〜
図8Fの系列の図解に関して、ある月の1日から2日へのインデックスに対して変化する全てのことは、第2切欠E2の代わりに第1切欠E1と係合する第2ばね板L2の位置である。第2ばね板L2の位置は、文字盤上のほぼ10時の角度位置から、文字盤上のほぼ9時の角度位置へ変化し、上で説明された第1インデックスシーケンスの
図5A/5Bにおけるように、インデックスの最後で開口部に面し、そしてカレンダー機構は、その後、このシーケンスに戻る。ある月の21日から22日へインデックスするために、第2ばね板L2は第3切欠E3と係合し、且つ第2ばね板L2の角度位置は、文字盤上の実質的に3時の位置から、文字盤上の2時の位置へ変化するであろう。
【0050】
この第4インデックスシーケンスに対するこれら3つの可能なインデックスステップの各々の最後において、駆動ホイールRが、1つの表示セグメント(この表示セグメントでは、第1円板M1の第1主歯部D1は、第1の歯が無いセクタa1を備える)から、次の表示セグメント(このセグメントでは、第2の歯部は、歯が無いセクタを備える)へ変化することは注目されるであろう。ここで歯が無いセクタは、即ち、ある月の2日に対しては、a21で参照される第1の歯が無いセクタ(
図5B参照)、ある月の12日に対しては、
図8Eにおけるa22で参照される第2の歯が無いセクタ、そして最後に、ある月の22日に対しては、a23で参照される第3の歯が無いセクタ、である。
【0051】
図9A〜
図9Fの系列は、第5及び最後のインデックスシーケンスに関連し、このシーケンスは、前に説明された4つのインデックスシーケンスとは違って、月に1回だけ実行される。これに対して、他の4つは、それぞれ3回実行される。第4インデックスシーケンスに関連する
図8A〜
図8Fに関して上で説明されたように、第5インデックスシーケンスは、第4インデックスシーケンスの特別な場合であり、そこでは第2円板M2は、第2主歯部D2の1つの歯によってのみ駆動される。これに対して、第1主歯部D1上に歯が無いこと(
図9Bにおいてa1で参照される歯が無いセクタ)、及び第1表示円板と第2表示円板との間で連結機構が無いことは、第2円板M2は、単独で、第1円板M1を伴わずに回転することを意味する。
【0052】
ある月の31日から次の月の1日へインデックスする前と後の記号をそれぞれ示す、
図9Aと
図9Dを比較することによって観察できるように、このシーケンスは、第2円板M2によって完全に表示される第2日付Q2から、第2円板M2によって依然として表示される別の第2日付Q2へ変化する。
図9B及び
図9Cにおいて見られる、第1円板M1の角度位置は、インデックスの間に変化せず、且つこの角度位置は、
図9E及び
図9Fにおいて再び見つけられる。結果として、a1で参照される同じ歯が無いセクタは、
図9Eにおいて再び見られる。
図9Cにおいて観察できるように、このことは、第2円板M2に対する第1円板M1の相対的角度位置が、第2ばね板L2が第1切欠E1に係合しないようなものであり、その結果、相互連結によるいかなる駆動も不可能であるという事実による。いったん第2円板M2が回転したとすると、第2ばね板L2は、第1切欠E1によって、第1円板M1を依然として駆動できるであろう。そして、この相互的係合L2/E1は、この第5インデックスシーケンスの後、
図9Fにおいて点検され得るが、これによって、その後直ちに、前の段落で説明された第4インデックスシーケンスにおけるインデックスが可能になるであろう。そして、第1シーケンスなどが続く。
【0053】
実際に、いったんこのインデックスが遂行されると、1つの全体的な表示サイクルが完了し、且つ2つの円板の角度位置は、開口部に関して同一である。即ち、第2ばね板、及び第1列U1の第1の1の位の数字u1の第1の数字「2」は、実質的に文字盤上の10時に位置する。即ち、それの直ぐ上方にある角度セグメントは、文字盤上でほぼ10時にある表示開口部に対応する。
【0054】
前述のことから理解されるであろうが、提案された総括日付表示装置に対して、他の表示代替物が可能である。それは、特に、説明された好ましい実施形態とは違って、各円板の上で、文字が、放射状ではなく、接線方向に向けられた記号を用いた表示装置に関するものである。2つの表示円板の間で、他のプログラミング機構及び連結機構を用いた他の表示変形例もまた可能である。それは、特に、垂直にではなく、放射状に係合する、引っ込め可能な旋回歯を有するものであり、例えば、同心の表示円板が、円板及びリングで形成されるか、又は同等でない数の記号及びセグメントを備えた、2つの非同心の円板で形成されることさえある。