(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6144395
(24)【登録日】2017年5月19日
(45)【発行日】2017年6月7日
(54)【発明の名称】簡易収納雨除け
(51)【国際特許分類】
A45B 19/06 20060101AFI20170529BHJP
A45B 25/16 20060101ALI20170529BHJP
A45B 25/24 20060101ALI20170529BHJP
A45B 15/00 20060101ALI20170529BHJP
A45B 3/00 20060101ALI20170529BHJP
【FI】
A45B19/06
A45B25/16 B
A45B25/24 B
A45B15/00
A45B3/00 Z
【請求項の数】8
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-178260(P2016-178260)
(22)【出願日】2016年9月13日
【審査請求日】2016年9月21日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】706000986
【氏名又は名称】伝野 啓介
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【弁理士】
【氏名又は名称】辻田 朋子
(72)【発明者】
【氏名】伝野 啓介
【審査官】
青木 正博
(56)【参考文献】
【文献】
特開2006−320727(JP,A)
【文献】
実開平07−028417(JP,U)
【文献】
特開2015−109942(JP,A)
【文献】
特開平06−292609(JP,A)
【文献】
実開昭56−077315(JP,U)
【文献】
実開平7−28417(JP,U)
【文献】
韓国公開特許第10−2008−0018925(KR,A)
【文献】
韓国公開特許第10−2006−0014005(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45B19/00−25/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
傘布と複数の傘骨からなる傘部と、傘部を収納する外筒と、を備え、
前記傘骨は、長手方向に伸縮自在に構成され、
前記外筒は、内部に、前記外筒と同軸上に配置されたリング状のベース部材と、前記ベース部材を上下に摺動させるための、棒状の複数のガイド部材と、を有し、
前記複数の傘骨の基端は、前記ベース部材に、円周方向に等間隔に連結され、
前記ベース部材は、前記ガイド部材と連結するための複数のガイド部材挿通用リングを円周方向に等間隔に有し、
前記複数のガイド部材は、前記外筒の内壁に沿って、かつ円周方向に等間隔に配置されると共に、前記ベース部材と、前記ガイド部材挿通用リングを介して連結され、
前記各ガイド部材及び前記各ガイド部材挿通用リングは、隣接する前記傘骨の間に配置されていることを特徴とする、簡易収納雨除け。
【請求項2】
前記複数の傘骨の内、一本は手動により伸縮可能な手動伸縮傘骨であり、その他は剛体棒を弾性体により連結することにより構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の簡易収納雨除け。
【請求項3】
前記手動伸縮傘骨に、指を引っ掛ける指掛け部材が設けられていることを特徴とする、請求項2に記載の簡易収納雨除け。
【請求項4】
前記傘布は、前記傘骨に着脱可能であることを特徴とする、請求項1から3の何れかに記載の簡易収納雨除け。
【請求項5】
前記傘骨の基端と前記ベース部材とが引きばねにより連結され、前記引きばねの両端は、前記傘骨の基端と前記ベース部材に固着されていることを特徴とする、請求項1から4の何れかに記載の簡易収納雨除け。
【請求項6】
前記傘部を前記外筒に収納し密閉する蓋部材を備え、前記蓋部材の内部及び前記外筒の上端には、前記蓋部材を取り付けるための取り付け手段が設けられていることを特徴とする、請求項1から5の何れかに記載の簡易収納雨除け。
【請求項7】
前記蓋部材は、ワイヤーにより、前記外筒と連結されていることを特徴とする、請求項6に記載の簡易収納雨除け。
【請求項8】
前記傘骨に草花を備えることを特徴とする、請求項1から7の何れかに記載の簡易収納雨除け。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、筒状の筐体に傘部を収容可能な、簡易収納雨除けに関する。
【背景技術】
【0002】
降水確率が低い日の外出携帯用傘として、折り畳み傘が広く用いられるようになって久しい。一般的な折り畳み傘は、コンパクトに収納できるだけでなく、傘骨が内側に、二段階又は三段階で折り畳まれることから、水滴の衣類等への付着を軽減する効果も有している。
【0003】
一方、折り畳んだ状態で先端を下に向けると水滴が床に滴り落ちる点、通常の傘と比較して構造が複雑であるため壊れやすい点、カバーを紛失しやすい点、といった問題点も有している。
【0004】
このような問題点を解決するために、特許文献1には、外筒の内部に外筒に沿って動く台座を設け、その台座に関節とつまみを取り付けた傘が掲載されている。こうすることにより、傘を畳んだとき側面に水滴が付かず、開閉し易く、壊れにくく、畳んだとき見栄えが良く邪魔にならず、畳んだ後に水滴が下に落ちないようすることが可能となる。
【0005】
また、特許文献2には、傘部を収容可能な筒状の収納部及び軸部を収納部のほぼ中心位置に支持する支持部材を設けた折り畳み傘が掲載されている。こうすることにより、布部が濡れた状態であっても周囲を濡らさず折畳むことができ、使い勝手が格段に向上するほか、支持部材により、傘部のぐらつきを防止することが可能となる。また、収納部の開口端部を閉塞する蓋部材を備えることにより、収納した傘部から水滴が滴り落ちることを防止することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平9−108015
【特許文献2】特開平9−3825
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の傘は、コンパクトさを保つために傘骨の長さが制限され、大きな傘部を備えることが出来ない。また、台座を上下に移動させるためのつまみを取り付けるために、外筒の高さ方向に沿って細長い穴を空けることから、外観のデザイン性が損なわれる。
【0008】
また、特許文献2に記載の折り畳み傘は、軸部を備えること、傘部が折り畳まれることから、収納部の直径が大きくなり、持ちやすさ及び全体のコンパクトさが損なわれる。
【0009】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、持ちやすくコンパクトに収納でき、かつ簡易に大きな傘部の開閉が可能であり、外観のデザイン性も保持することが可能な、簡易収納雨除けを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明に係る簡易収納雨除けは、
傘布と複数の傘骨とを有する傘部と、傘部を収納する外筒と、を備え、
前記傘骨は、長手方向に伸縮自在に構成され、
前記外筒は、内部に、前記複数の傘骨を前記外筒の円周に沿って配置するためのベース部材と、前記ベース部材を上下に摺動させるためのガイド部材と、を有していることを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、傘骨を長手方向に伸縮自在とすることで、大きな傘部を設計することができると同時に、折り畳まずに収納できることから、外筒の直径を小さくすることができるため、細身で持ちやすい形状にすることが可能となる。また、ベース部材及びガイド部材を外筒の内部に設けていることで、外観のデザイン性を損なうことなく、傘部の保持及び開閉の制御を行うことが可能となる。
【0012】
本発明の好ましい形態では、前記複数の傘骨の内、一本は手動により伸縮可能な手動伸縮傘骨であり、その他は剛体棒を弾性体により連結することにより構成されていることを特徴とする。このような構成とすることで、手動伸縮傘骨を引っ張る、という簡易な動作のみで傘部を開くことが可能となる。
【0013】
本発明の好ましい形態では、前記手動伸縮傘骨に、指を引っ掛ける指掛け部材が設けられていることを特徴とする。このような指掛け部材を用いることで、傘部の開閉がさらに容易なものとなる。
【0014】
本発明の好ましい形態では、前記傘布は、前記傘骨に着脱可能であることを特徴とする。このような構成とすることで、本発明を使用した後、傘布のみを洗浄したり干したりすることが可能となる。また、好みの柄の傘布に付け替えることも可能となる。
【0015】
本発明の好ましい形態では、前記傘骨の基端と前記ベース部材とが引きばねにより連結され、前記引きばねの両端は、前記傘骨の基端と前記ベース部材に固着されていることを特徴とする。このような構成とすることで、傘部を開いた際、引きばねの復元力により傘骨の位置が安定し、各傘骨間の角度を一定に保持することが可能となる。これにより、傘布を常にピンと張った状態とすることが可能となる。
【0016】
本発明の好ましい形態では、前記傘部を前記外筒に収納し密閉する蓋部材を備え、前記蓋部材の内部及び前記外筒の上端には、前記蓋部材を取り付けるための取り付け手段が設けられていることを特徴とする。このような構成とすることにより、傘部をコンパクトに収納でき、携帯用として手軽に持ち運ぶことが可能となる。
【0017】
本発明の好ましい形態では、前記蓋部材は、ワイヤーにより、前記外筒と連結されていることを特徴とする。このような構成とすることにより、蓋部材を紛失する心配がなくなる。
【0018】
本発明の好ましい形態では、前記傘骨に草花を備えることを特徴とする。このような構成とすることにより、本発明を花瓶のように使用することが可能となる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、持ちやすくコンパクトに収納でき、かつ簡易に大きな傘部の開閉が可能であり、外観のデザイン性も保持することが可能な、簡易収納雨除けを提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の実施形態1に係る簡易収納雨除けを示すもので、(a)は概要斜視図であり、(b)は傘布の着脱手段の拡大図である。
【
図2】本発明の実施形態1に係る簡易収納雨除けの拡大斜視図である。
【
図3】本発明の実施形態1に係る簡易収納雨除けの上面図である。
【
図4】本発明の実施形態1に係る簡易収納雨除けの収納手順を示した概要斜視図である。
【
図5】本発明の実施形態1に係る簡易収納雨除けの、傘部収納時の拡大正面断面図である。
【
図6】本発明の実施形態2に係る簡易収納雨除けの概要斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態1について、
図1〜
図5を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係る簡易収納雨除けを示すもので、(a)は概要斜視図であり、(b)は傘布の着脱手段の拡大図である。
図2は本発明の実施形態1に係る簡易収納雨除けの拡大斜視図、
図3は本発明の実施形態1に係る簡易収納雨除けの上面図である。なお、
図2以降は、傘布を省略している。
【0022】
本発明の実施形態1に係る簡易収納雨除けは、傘部1と、傘部1を収納する有底円筒状の外筒2と、蓋部材3と、を備えている。外筒2及び蓋部材3の外形は、傘部1が収納できる程度の直径を有していれば、任意に変更しても良い。
【0023】
傘部1は、傘布4と、円周方向に等間隔に設けられた六本の傘骨5と、を有している。六本の傘骨5の内の一本は、手動により伸縮可能な手動伸縮傘骨5a、その他の傘骨は、二本の剛体棒を引きばね6aにより連結した自動伸長傘骨5bである。傘骨5の本数は六本に限られず、複数であれば何本であっても良い。
【0024】
傘布4の、傘骨5への着脱手段として、傘布4の周縁にフック部材7が設けられている。傘骨5の先端はリング状になっており、ここにフック部材7を引っ掛けることで、傘布が取り付けられている。着脱手段は上記のように限る必要はなく、例えば、面ファスナーで取り付けられるようにしても良い。
【0025】
手動伸縮傘骨5aは、外径の異なるパイプにより構成されており、外径の太いパイプ内に外径の細いパイプが収納できる構造となっている。また、先端には、指を引っ掛けるための指掛け部材8が設けられている。自動伸長傘骨5bは、二本の剛体棒から構成され、各剛体棒の一端に、互いの剛体棒を挿通するためのリングが設けられ、各リングに引きばね6aの両端を固定することで、各剛体棒を連結している。手動伸縮傘骨5aは、必ずしも上記のような構成にする必要はなく、複数の剛体棒を、ばね等弾性体を用いず連結したものであっても良い。また、指掛け部材8を設ける位置は先端に限られず、側面であっても良い。また、自動伸長傘骨5bの各剛体棒の連結手段は、必ずしも上記のような構成にする必要はなく、引きばね6aの代わりにゴム等弾性体を用いても良く、剛体棒の本数は三本以上であっても良い。
【0026】
外筒2は、内部に、傘骨5を外筒2の円周に沿って配置するための、リング状のベース部材9及びベース部材9を上下に摺動させるための、剛体棒から成るガイド部材10を有している。ベース部材9の周縁には、ガイド部材10を挿通するためのガイド部材挿通用リング11が円周方向に等間隔に設けられ、ガイド部材10は、ベース部材9のリングの数と同数設けられている。また、各ガイド部材10は、湾曲させた一端を、外筒2の上部側面に打ち込まれたガイド部材係止用ねじ12に引っ掛け、外筒2の内壁に沿うように取り付けられている。ベース部材9は、リング状に限られず、ガイド部材10の本数も複数であれば何本であっても良い。また、ガイド部材10の取り付け手段は、上記のように限られず、例えば、溶接等で外筒2と一体となるように取り付けても良い。
【0027】
蓋部材3は、ワイヤー13を用いてガイド部材10と連結されている。ワイヤー13は、一端をリング状とし、ガイド部材10を挿通していることから、ガイド部材10に沿って上下に摺動することが可能である。また、蓋部材3の、外筒2への取り付け手段として、蓋部材3の内部に雌ねじ部14、外筒2の上部に雄ねじ部15が設けられており、外筒2の開口部を密閉可能となっている。蓋部材3の上部には、濡れた手でも容易に蓋の着脱ができるように、取手部16が設けられている。蓋部材3の取り付け手段は上記のように限られず、例えば、外筒2の上部にはじき、蓋部材3の内部にはじきが収まる溝を設けるような手段としても良い。
【0028】
傘骨5の基端とベース部材9は、引きばね6bによって連結されている。連結手段としては、引きばね6bの両端を各部材に巻き付ける、両端を各部材に溶接する、といった手段が考えられるが、部材間の遊びをなくし、傘骨5の動きに連動するように一体となって固着されていれば、どのような手段であっても良い。
【0029】
図4は、本発明の実施形態1に係る簡易収納雨除けの収納手順を示した概要斜視図である。
図1〜
図3に示すように、傘部1が開いた状態から、傘骨5を持ち上げ、外筒2の内部に押し込み、手動伸縮傘骨5aを押し下げ縮ませることにより、
図4(a)のような状態となる。次に、自動伸長傘骨5bを引きばね6aの上方向の付勢力に抗い、下方向に押し下げ、上から蓋部材3を被せると
図4(b)の状態となる。蓋部材3を持ったまま、さらに下方向に押し下げ、螺嵌することにより
図4(c)の状態となる。
【0030】
使用する際は、上記と逆の手順を行う。
図4(b)の状態から蓋部材3を外すと、引きばね6aの付勢力により自動的に
図4(a)の状態となる。ここから、手動伸縮傘骨5aの先端の指掛け部材8に指を引っ掛けて、傘部1全体を持ち上げることで、
図1〜
図3に示す状態となる。
【0031】
図5は、本発明の実施形態1に係る簡易収納雨除けの、傘部収納時の拡大正面断面図である。
図5(a)では、ベース部材9のリング及びガイド部材10を省略している。自動伸長傘骨5bが押し下げられ、蓋部材3により外筒2の開口部が密閉されているため、引きばね6aが伸長状態で保持され、上向きの付勢力を有している。また、引きばね6bは略直角に屈曲している。
図5(b)では、自動伸長傘骨5b、引きばね6a及び引きばね6bを省略している。外筒2の底部まで設けられたガイド部材10により、ベース部材9が上下に摺動する際の軸方向のブレを抑制し、傘部1の安定した開閉が可能となる。
【0032】
本実施形態のように、傘骨5を長手方向に伸縮自在とすることで、大きな傘部1を設計することができると同時に、折り畳まずに収納できることから、外筒2の直径を小さくすることができるため、細身で持ちやすい形状にすることが可能となる。また、ベース部材9及びガイド部材10を外筒2の内部に設けていることで、外観のデザイン性を損なうことなく、傘部1の保持及び開閉の制御を行うことが可能となる。
【0033】
また、複数の傘骨5の内、一本は手動により伸縮可能な手動伸縮傘骨5aであり、その他は剛体棒を弾性体により連結した自動伸長傘骨5bとすることで、手動伸縮傘骨5aを引っ張る、という簡易な動作のみで、傘部1を開くことが可能となる。
【0034】
また、手動伸縮傘骨5aの先端に、指を引っ掛けるための指掛け部材8が設けられていることにより、傘部1の開閉がさらに容易なものとなる。
【0035】
また、傘布4の周縁にフック部材7を設け、傘骨5の先端をリング状にすることで、容易に傘布4の着脱ができ、本発明を使用した後、傘布4のみを洗浄したり干したりすることが可能となる。また、好みの柄の傘布4に付け替えることも可能となる。
【0036】
また、傘骨5の基端とベース部材9とを引きばね6bにより連結し、引きばね6bの両端を、傘骨5の基端とベース部材9に固着することにより、傘部1を開いた際、引きばね6bの復元力により傘骨5の位置が安定し、各傘骨5間の角度を一定に保持することが可能となる。これにより、傘布4を常にピンと張った状態とすることが可能となる。
【0037】
また、傘部1を外筒2に収納し密閉する蓋部材3を備え、蓋部材3の内部及び外筒2の上端には、蓋部材3を取り付けるためのねじ部が設けられていることにより、傘部1をコンパクトに収納でき、携帯用として手軽に持ち運ぶことが可能となる。
【0038】
また、蓋部材3が、ガイド部材10に沿って上下に摺動可能なワイヤー13により、外筒2と連結されていることにより、蓋部材3を紛失する心配がなくなる。
【0039】
(実施形態2)
図6は、本発明の実施形態2に係る簡易収納雨除けの概要斜視図である。なお、同実施形態において、先の実施形態と基本的に同一の構成要素については、同一符号を付してその説明を簡略化する。
【0040】
本実施形態では、傘骨5に草花17を取り付けている。この場合、玄関等に常設しておく使用方法が想定されることから、
図6に示すように、実施形態1の蓋部材3や雄ねじ部15を省略することが可能である。また、開口端の形状を末広がりにすることで、草花17を取り付けた際の見栄えも良好なものとなる。
【0041】
本実施形態のように、傘骨5に草花17を取り付けることで、本来雨具でありながら、雨具として使用しないときは、あたかも花瓶であるかのように使用することが可能となる。
【0042】
なお、前記実施形態において示した各構成部材の諸形状や寸法等は一例であって、設計要求等に基づき種々変更可能である。
【符号の説明】
【0043】
1 傘部
2 外筒
3 蓋部材
4 傘布
5 傘骨
5a 手動伸縮傘骨
5b 自動伸長傘骨
6a、6b 引きばね
7 フック部材
8 指掛け部材
9 ベース部材
10 ガイド部材
11 ガイド部材挿通用リング
12 ガイド部材係止用ねじ
13 ワイヤー
14 雌ねじ部
15 雄ねじ部
16 取手部
17 草花
【要約】 (修正有)
【課題】持ちやすくコンパクトに収納でき、かつ簡易に大きな傘部の開閉が可能であり、外観のデザイン性も保持することが可能な、簡易収納雨除けを提供すること。
【解決手段】傘布4と複数の傘骨からなる傘部1と、傘部1を収納する外筒2と、を備え、傘骨は、長手方向に伸縮自在に構成され、外筒2は、内部に、複数の傘骨を外筒2の円周に沿って配置するためのベース部材と、ベース部材を上下に摺動させるためのガイド部材と、を有している。
【選択図】
図1