特許第6144407号(P6144407)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6144407ロールを用いた原紙の左右張力の自動均衡合わせ装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6144407
(24)【登録日】2017年5月19日
(45)【発行日】2017年6月7日
(54)【発明の名称】ロールを用いた原紙の左右張力の自動均衡合わせ装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 23/14 20060101AFI20170529BHJP
   B65H 23/038 20060101ALI20170529BHJP
【FI】
   B65H23/14
   B65H23/038 Z
【請求項の数】2
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-504221(P2016-504221)
(86)(22)【出願日】2013年9月13日
(65)【公表番号】特表2016-518294(P2016-518294A)
(43)【公表日】2016年6月23日
(86)【国際出願番号】KR2013008279
(87)【国際公開番号】WO2015037757
(87)【国際公開日】20150319
【審査請求日】2015年9月18日
(31)【優先権主張番号】10-2013-0109708
(32)【優先日】2013年9月12日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】316003830
【氏名又は名称】イ,ユン バエク
(74)【代理人】
【識別番号】100111202
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 周彦
(72)【発明者】
【氏名】イ,ユン バエク
【審査官】 冨江 耕太郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−35140(JP,A)
【文献】 米国特許第5419509(US,A)
【文献】 特開2005−256874(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H20/00−20/40、23/00−27/00
F16C13/00−15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
原紙が移送されてロール軸が左右両側から突出される移送ロールの張力を調節する装置であって、上記移送ロール(10)の左側から突出された左側ロール軸(11)が結合される左側張力調整体(20)と、上記左側ロール軸(11)と一体に形成されて上記移送ロール(10)の右側から突出された右側ロール軸(12)が結合される右側張力調整体(30)と、を備え、
上記左側張力調整体(20)は、結合された上記左側ロール軸(11)を該左側ロール軸に直交する方向にガイドする第1ガイド溝部(21a)が形成された左側支え治具(21)と、上記左側支え治具(21)に結合された左側ロール軸(11)に一側が締結されて該左側ロール軸に直交する方向において上記第1ガイド溝部(21a)に対して交差するように設けられる左側ガイドリンク(22)と、上記左側ロール軸(11)と平行を成すように上記左側ガイドリンク(22)の他側に結合される左側回動軸(23)と、上記左側回動軸(23)を上記左側ロール軸(11)に直交する方向において上記第1ガイド溝部(21a)に対して交差する方向にガイドする左側回動軸ガイド部(24)と、を備え、
上記右側張力調整体(30)は、結合された上記右側ロール軸(12)を該右側ロール軸に直交する方向であって上記第1ガイド溝部(21a)と同じ方向にガイドする第2ガイド溝部(31a)が形成された右側支え治具(31)と、上記右側支え治具(31)に結合された右側ロール軸(12)に一側が締結されて該右側ロール軸に直交する方向において上記第2ガイド溝部(31a)に対して交差すると共に上記左側ガイドリンク(22)の反対方向に設けられる右側ガイドリンク(32)と、上記右側ロール軸(12)と平行を成すように上記右側ガイドリンク(32)の他側に結合される右側回動軸(33)と、上記右側回動軸(33)を上記右側ロール軸(11)に直交する方向において上記第2ガイド溝部(31a)に対して交差する方向であって上記左側回動軸ガイド部(24)の反対方向にガイドする右側回動軸ガイド部(34)と、を備え、
上記左側ロール軸(11)が上記第1ガイド溝部(21a)に沿って一方向に移動して上記左側回動軸(23)が該一方向と交差する方向に移動するのに伴い、上記右側ロール軸(12)が上記第2ガイド溝部(31a)に沿って上記一方向の反対方向に移動して上記右側回動軸(33)が上記一方向と交差する方向の反対方向に移動することによって上記移送ロールの張力が調節されることを特徴とするロールを用いた原紙の左右張力自動均衡合わせ装置。
【請求項2】
上記左側支え治具(21)には上記第1ガイド溝部(21a)が形成される左側流動方向調節片(25)が結合され、上記右側支え治具(31)には上記第2ガイド溝部(31a)が形成される右側流動方向調節片(35)が結合され、
上記左側流動方向調節片(25)の先端側には該左側流動方向調節片の上記ロール軸に直交する面内における結合角度を設定する左側角度設定片(27)が備えられ、上記右側流動方向調節片(35)の先端側には該右側流動方向調節片の上記ロール軸に直交する面内における結合角度を設定する右側角度設定片(37)が備えられ、
原紙の進入方向に対する原紙の排出方向の角度に応じて、上記左側支え治具(21)に対する左側流動方向調節片(25)及び上記左側支え治具(31)に対する右側流動方向調節片(35)の上記結合角度をそれぞれ調節することによって、上記移送ロールの張力が調節されることを特徴とする請求項1に記載のロールを用いた原紙の左右張力自動均衡合わせ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はロールを用いた移送される原紙の左右張力の自動均衡合わせ装置に関するものであり、特に詳細には、ロール或は連続的に供給される装置から移送される原紙の進入部と排出部の間に本張力均衡合わせロールを取り付けてロールに加わる原紙の左右張力をシーソー原理を用いて左右が均一に維持されるようにしながら原紙の進行方向のズレを防いで又原紙の進入部と排出部の進行方向が水平をなさなくでもロールの左右位置エネルギーを一定に維持出来る様にロールの左右末段ハウジング内に位置変換出来るベアリングガイドを取り付けて水平をなさない原紙の進行方向でも補助ロールなして左右張力を均一に合わせる事が出来る移送中にある原紙の左右張力自動均衡合わせ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に紙及びプラスチック原紙を用いた製品としては電子製品、食料品類、ガラス製品など各種品物を安全に包装する段ボールボックスが幅広く使われている。このような段ボールボックスは表面に印刷をする同時に紙の原紙を一定の規格に切ったり、接合したりするため色んな段階の加工装置過程を踏む自動化された生産ラインによる製造が行われている。 このような生産ラインに於いて、紙原紙を持続的で均一な供給のため移送ロールが必然的に使われていて、この原紙はその加工工程に従って接合過程を通したり、規格に従ってトリミング及び切断して必要な製品を製造したりするこの製造過程での移送時に原紙の捻じれと接合による拗れを妨げるため色んな形態の装置と方案が利用されている。原紙の進行時発生する捻じれは通常的に張力が維持されている状態で複数のロールを使ったりロールの片方の末端に位置移動できる装置を付着したロールを取り付けて作業者が調節しながら捻じれを直す方法を使っているが作業者が原紙の種類によって毎度設定をすべき面倒と熟練が必要ですし原紙の捻じれも同じく張力にロール軸の位置を手作業により調節したり或はロールの両側末端にバネを取り付け等の仕組みで張力を調節しているがその効果があまり得られてない状況である。
【0003】
尚、原紙の進行方向からずれる捻じれ現象が発生するのは供給する装置から移送される原紙の左右張力が一定ではなく移送ロールに触れながら左右張力の偏差に従って張力が大きい側に傾いて原紙の進行方向がずれる事に見られるし捻じれ現象やはり2種類以上の相異なる原紙の接合時に夫々左右が違う張力を有する状態で接合されて接合完了された後、漸く左右の偏差による捻じれが発生する事からこう言う現象は製品の品質や規格を維持し難いだけではなく不良率も高める要因になっている。こう言う問題を妨げるため移送される原紙の左右張力を一定に維持させて次の工程段階に進入させる方案として従来には張力に従ってロール軸の位置を手作業によって調節したり或はロールの両末端にバネを取り付けしたり半月模様ラックとピニオンなどの構造で張力を調節しているが作業者が手作業により調節出来るため正確に調節が不可能だけではなく作業時間も多く掛かるなど作業の効率性が著しく落ちる短所があった。
【0004】
尚、移送ロールの軸にバネなどによる張力調節装置が設置されているがこれは構造が複雑で設置費用が多く掛かるだけではなくバネによる反発力が発生してロールの軸方向長さ対比原紙の幅が小さい場合には微細張力は調節できない問題点があった。
【0005】
一方、こう言う問題点を解決しようと登録実用、第20-0396131号の移送ロールの張力自動調節装置が案出された事があって、これは各種シート紙原紙を移送する移送ロールに於いて上記移送ロールの両末端に形成された軸に結合されて上面片方に軸と一緒に回転する様に繋いだ中心ロールを形成して反対側にはアイドル(idle)に回転して中心ロールと水平をなす様に設置されたバランスロールが持つ連結部材と上記連結部材のそれぞれのロールに結合されて中央部分に縦方向に長く中心ロールが結合する中央ガイド穴を形成してその片方に水平方向をなしてバランスロールが結合する均衡調節ガイド穴がお互いに対称に成れる形成された一対の支える部材になっている。
【0006】
こう言う仕組みの従来技術は巻物型原紙の移送ロールに加える張力をシーソー原理を用いて常に左右張力を均一にする事で原紙が伸びたり縮まる現象を著しく減らしてこの原紙と異種の原紙を結合するラミネーティン(合わせ紙)作業時には原紙不規則に曲がったり捻じるワープ(warp)現象が著しく減って製品の品質向上は勿論製品の不良率も減らせる長所をもっている。しかし従来技術の場合中心ロールとバランスロールの水平を先に調節すべき不便がある。しかも中心ロールが支える部材に対して垂直方向だけ上昇、下降されるから左右支え軸の位置が違うとしたらシーソー原理による移送ロールの張力が円滑に調節出来ない問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】韓国登録実用 20-0396131号(2005.09.09 登録)
【特許文献2】韓国登録特許 10-1192145号(2012.10.10 登録)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は移送ロール軸が垂直方向は勿論多様な角度に遊動出来る様にして移送ロールの張力調節が可能出来る様にしたロールを用いた原紙の左右張力自動均衡合わせ装置を提供する事にその目的がある。本発明の他の目的は移送ロールの水平をバネなどの補助支えに調節しなくでも移送ロールの張力調節が容易くかなうようにしたロールを用いた原紙の左右張力自動均衡合わせ装置を提供する事にその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達するための手段で本発明のロールを用いた原紙の左右張力自動均衡合わせ装置は原紙が移送されてロール軸が左右両側から突出された移送ロールの張力を調節する装置として上記移送ロールの左側から突出された左側ロール軸が結合される。左側張力調整体と上記移送ロールの右側から突出された右側ロール軸が結合される。右側張力調整体を含めて上記左側張力調整体と上記右側張力調整体は上記左側ロール軸と右側ロール軸をお互いに対称される方向に遊動されるようにして上記左軸ロール軸と右側ロール軸がそれぞれ左側方向、右側方向、上側方向、下側方向に対称出来て遊動される事によって上記移送ロールの張力が調節されるように行われる。上記左側張力調整体は上記移送ロールの左側ロール軸が結合されて上記左側ロール軸がガイドされる第1ガイド溝部が形成された左側支え治具と上記左側支え治具に結合される左側ロール側に一側が締結される左側ガイドリンクと上記左側左側ガイドリンクの他側にピン結合される左側が回動軸と上記左側回動軸が引き込まれて左側回動軸を上側方向と下側方向にガイドする左側回動軸ガイド部と上記左側支え治具に結合される左側ロール軸に挟まれる左側流動方向調節板が含まれて調節が適う。上記右側張力調整体は上記移送ロールの右側軸が結合されて上記右側ロール軸がガイドされる第1ガイド溝部が形成された右側支え治具と上記右側支え治具に結合される右側ロール軸に一側が締結される右側ガイドリンクと上記右側ガイドリンクの他側にピン結合される右側回動軸と上記右側回動軸が引き込まれて右側回動軸を上側方向と下側方向にガイドする右側回動ガイド部と上記右側支え治具に結合される右側ロール軸に挟まれる右側流動方向調節板が含まれて調節が適う。上記左側張力調整体の左側流動方向調節片の末端には角度張力片が最も延長されて上記角度調節片の角度を設定する左側角度設定片が最も備われて調節が適う。 上記右側張力調整体の右側流動方向調節片の末端には角度張力片が最も延長されて上記角度調節片の角度を設定する左側角度設定片が最も備われて調節が適う。
【発明の効果】
【0010】
本発明は左側張力調整体と右側張力調整体が原紙が移送される移送ロールの移送ロール軸の左側と右側にそれぞれ結合されてあるため原紙の移送時に左右の張力が差異を補正して原紙の左右張力を同一に維持させる効果がある。同じように本発明は左側張力調整体と右側張力調整体により移送ロールの張力が左側方向、右側方向、上側方向、下側方向に調節されるためシーソー原理によって移送ロールの張力が円滑に調節される。同じく本発明は左右側の流動方向調節片が最も備われてあるため移送ロール軸が斜めに流動出来て多様な方向性による張力調節が可能である。同じように本発明は左右側の流動方向調節片に角度調節片が最も備われてこれに対応する角度設定片がそれぞれ左右側に最も備われて移送ロール軸のシーソー原理に従う張力調節が巧みに適う。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明のロールを用いた原紙の左右張力自動均衡合わせ装置の全体構成を表せた構成図として上から見た形態を示したものである。
図2図1に図示されたロールを用いた原紙の左右張力自動均衡合わせ装置を一部省略し拡大した構成図として上から見た形態を示したものである。
図3図1に図示された構成の左側張力調整体及び右側張力調整体の動作状態をそれぞれ示した構成図である。
図4図1に図示された構成の左側張力調整体及び右側張力調整体の動作状態をそれぞれ示した構成図である。
図5】本発明のロールを用いた原紙の左右張力自動均衡合わせ装置の構成による移送ロールの張力の調節される違う実施例を表せた全体構成図として上から見た形態を示したものである。
図6図5に図示されたロールを用いた原紙の左右張力自動均衡合わせ装置の他の実施例を表せた一部省略拡大構成図として上から見た形態を示したしたものである。
図7図5に図示された構成の左側張力調整体及び右側張力調整体の動作状態をそれぞれ示した構成図である。
図8図5に図示された構成の左側張力調整体及び右側張力調整体の動作状態をそれぞれ示した構成図である。
図9】本発明のロールを用いた原紙の左右張力自動均衡合わせ装置の構成による移送ロールの張力の調節出来る又他の実施例を示した全体構成図として上から見た形態を示したものである。
図10図9に図示されたロールを用いた原紙の左右張力自動均衡合わせ装置の又他の実施例を示した一部省略拡大構成図として上から見た形態を示したものである。
図11図9に図示された構成の左側張力調整体及び右側張力調整体の動作状態をそれぞれ示した構成図である。
図12図9に図示された構成の左側張力調整体及び右側張力調整体の動作状態をそれぞれ示した構成図である。
図13a】原紙の進入及び排出方向が水平の時の実施例を示した構成図である。
図13b】原紙の進入及び排出方向が水平の時の実施例を示した構成図である。
図13c】原紙の進入及び排出方向が水平の時の実施例を示した構成図である。
図14a】原紙の進入及び排出方向が90°角をなす際の実施例を示した構成図である。
図14b】原紙の進入及び排出方向が90°角をなす際の実施例を示した構成図である。
図14c】原紙の進入及び排出方向が90°角をなす際の実施例を示した構成図である。
図15a】原紙の進入及び排出方向が逆方向90°角をなす際の実施例を示した構成図である。
図15b】原紙の進入及び排出方向が逆方向90°角をなす際の実施例を示した構成図である。
図15c】原紙の進入及び排出方向が逆方向90°角をなす際の実施例を示した構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、上記目的以外に本発明の他の目的及び特徴らは添付図面を参照した実施例を通して明らかに現れる。本出願で使用した用語は唯特定な実施例を説明するために使用された事に本発明を限定しようと意図ではない。単数の表現は文脈上明らかになっていない限り複数の表現を含めてる。本出願で“含める”などの用語は明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品或はこれ等を組み合わせたものが存在したのを指定しようとする事で一つ或はその以上の異なる特徴らや数字、段階、構成要素、部品或はこれ等を組み合わせたもの等の存在或は付加可能性を既に排除しない事に理解すべきである。異なって定義されない限り技術的であったり、科学的な用語を含めてここで使用される全ての用語らは本発明が属する技術分野で通常の知識を持った者により一般的に理解される事と同一な意味を持ってある。一般的に使用される事前に定義されてある事と同じ用語らは関連技術の分脈上のもつ意味と一致する意味をもつ事に解析されるべきで本出願で明らかに定義しない限り理想的であったり、過度に形式的な意味に解析できない。本発明の望ましい実施例を添付された図面らを参照して詳細に説明する。本発明を説明するに於いて関連された通知構成或は機能に対する具体的な説明が本発明の要旨を濁せる事があると判断される場合にはその詳細な説明は省略する。以下では本発明の実施例に従うロールを用いた原紙の左右張力自動均衡合わせ装置を添付された図1又は図12を参照して詳細に説明する。
【0013】
本発明を説明するに於いて図1図5及び図9に図示された左側及び右側に図示されたのは本発明の構成要素である左側張力調整体(20)と右側張力調整体(30)をそれぞれ左側及び右側方向で見た状態を表せた構成図として移送ロールの(10)の左右張力調節時左側張力調整体(20)と右側張力調整体(30)の作用状態を分かり易く理解するためである。
【0014】
本発明のロールを用いた原紙の左右張力自動均衡合わせ装置は原紙が移送されてロール軸が左右両側から突出されたロール軸が左右両側から突出された移送ロールの張力を調節する装置として上記移送ロール(10)の左側から突出された左側ロール軸(11)が結合される左側張力調整体(20)と上記移送ロール(10)の右側から突出された右側ロール軸(12)が結合される右側張力調整体(30)を含めて上記左側調整体(20)と上記右側張力調整体(30)は上記左側ロール軸(11)と右側ロール軸(12)をお互いに対称される方向に流動出来る様にして上記左側ロール軸(11)と右側ロール軸(12)がそれぞれ左側方向、右側方向、上側方向、下側方向に対称される様に流動される事によって上記移送ロールの張力が調節されるように行われる。上記移送ロール(10)の左側ロール軸(11)と右側ロール軸(12)は上記左側ロール張力調整体(20)と右側調整体(30)にそれぞれボルト結合されるのは当然であり以外にピン結合に結合出来るのは勿論である。
【0015】
又、上記左側張力調整体(20)と右側張力調整体(30)にそれぞれ滑り運動が容易に適える様に図示されたところと同じく別途のベアリングらが最も追加出来るのは当然でありベアリングにより得られる作用効果は一般的に知られた事実でこれに対する具体的な説明は省略する。
【0016】
本発明は原紙が上記移送ロール(10)に乗せて移送する過程で移送ロール(10)の左側或は右側についてワープ(Warp)現象が発生されるのを防いで印刷作業過程での不良が発生される問題点を解決する。言い直して紙の原紙が移送ロール(10)に乗せて移送される過程で移送ロール(10)の左側及び右側の張力がお互いに異なる場合には移送ロール(10)に加える力の差異が発生される事により原紙に熱伝達が一定ではなく強度が下がることとなって原紙の平滑度と接着力が下がるので裁断作業や印刷作業の過程での不良が発生される。これに従い本発明は左側張力調整体(20)と右側張力調整体(30)がそれぞれ移送ロール(10)の左側ロール軸(11)と右側ロール軸(12)に対する張力を適切に調節することにより移送される原紙の均す平滑度及び張力が維持される様にしながら原紙が移送される様にして不良が発生されるのを未然に防ぐ。
【0017】
上記左側張力調整体(20)は上記移送ロール(10)の左側ロール軸(11)が結合されて上記左側ロール軸(11)がガイドされる第1ガイド溝部(21a)が形成された左側支え治具(21)と上記左側支え治具(21)に結合される左側ロール軸(11)に一側が締結される左側ガイドリンク(22)と上記左側ガイドリンク(22)の他側にピン結合される左側回動軸(23)と上記左側回動軸(23)が入り込んで左側回動軸(23)を上側方向と下側方向にガイドする左側回動軸ガイド部(24)と上記左側支え治具(21)に結合される移送ロール(10)の左側ロール軸(11)に挟まれる左側流動方向調節(25)に備われて行われる。
【0018】
又は上記右側張力調整体(30)は上記移送ロール(10)の右側ロール軸(12)が結合されて上記右側ロール軸(12)がガイドされる第2ガイド溝部(31a)が形成された右側支え治具(31)と上記右側支え治具(31)と上記右側支え治具(31)に結合される右側ロール軸(12)に一側が締結される右側ガイドリンク(32)と上記右側ガイドリンク(32)の他側にピン結合される右側回動軸(33)と上記右側回動軸(33)が入り込んで右側回動軸(33)を上側方向と下側方向にガイドする右側回動軸ガイド部(34)と上記右側支え治具(31)に結合される移送ロール(10)の右側ロール軸(12)に挟まれる流動方向調節片(35)に備われて行われる。
【0019】
上記左側張力調整体(20)と右側張力調整体(30)の張力は上記移送ロール(10)の左側ロール軸(11)と右側ロール軸(12)がお互いに対称される方向に流動されて張力が調節される。即ち図3に図示されたところと同じく上記移送ロール(10)の左側ロール軸(11)と左側ガイドリンク(22)によって繋がる左側回動軸(23)が上方向なら図4によって図示されたところと同じく上記移送ロール(10)の右側ロール軸(12)と右側ガイドリンク(32)によって繋がる右側回動軸(33)は下方向に位置される。この様に左側回動軸(23)と右側回動軸(33)がお互いに対称される方向に位置された状態で上記水平に位置された左側流動方向調節片(25)と右側方向調節片(35)に従って上記左側ロール軸(11)と右側ロール軸(12)が水平方向に流動されるため左側ロール軸(11)と右側ロール軸(12)が縮設された移送ロール(10)の張力が調節される。
【0020】
又は図5或は図8に図示されたところと同じく上記左側方向調節片(25)と右側方向調節片(35)をそれぞれ斜めに位置された左側方向調節片(25)と右側方向調節片(35)を従って上記左側ロール軸(11)と右側ロール軸(12)がそれぞれ斜めに流動しながら移送ロール(10)の張力調節が行われる。この時上記左側ロール軸(11)が図7に図示されたところと同じく上記斜めに位置した左側方向調節片(25)に従って下方向されると上記左側回動軸(23)は上記左側回動軸ガイド部(24)に従って垂直なる下方向に位置されて図8に図示されたところと同じく上記斜めに位置した右側方向調節片(35)に従って右側ロール軸(12)は上方向に位置されてま又は右側回動軸(33)は上記右側回動軸ガイド部(34)に従って垂直なる上方向に位置される。この様に左側張力調整体(20)の左側回動軸(23)と右側張力調整体(30)の右側回動軸(33)がお互いに対称される方向に位置されてシーソー原理(一側が下がれば他側は上げる原理)によって移送ロール(10)の張力調節が適う。
【0021】
図9或は図12は上記左側方向調節片(25)と右側方向調節片(35)を図5或は8に図示された方向と反対方向に位置した時を表せたことでこの場合には左側張力調整体(20)と右側張力調整体(30)による移送ロール(10)の左側ロール軸(11)と右側ロール軸(12)の作用が図5或は図8に図示された方向と反対方向に作用することである。この様に本発明は左側方向調節と右側方向調節片(35)を必要によって位置を可変して移送ロール(10)の張力調節が適うことが出来る。上記左張力調整体(20)の左側流動方向調節片(25)の末端には左側角度調整片(26)が最も延長されて上記角度調節片(26)の一側には左側角度調節片(26)の角度を設定する左側角度設定片(27)が最も備われて行われる。
【0022】
上記右側張力調整体(30)の右側流動方向調節片(35)の末端には右側角度調節片(36)が最も延長されて上記右側角度調節片(36)の一側には右側角度調節片(36)の角度を設定する右側角度設定片(37)が最も延長備われて行われる。これに従い上記左側方向調節片(25)と右側方向調節片(35)を必要に従って位置を可変して移送ロール(10)の張力調節が行われるようにするとき左側ロール軸(11)と右側ロール軸(12)の流動方向を同一に設定出来てある一方で張力に従って加える力が傾いていることを防止する。
【0023】
図13a或は13cは原紙の進入及び排出方向が水平の時の実施例を表せたもので図14a或は14cは原紙の進入及び排出方向が90°図13a或は図13cは原紙の進入及び排出方向が水平の時の実施例を表せたもので図14a或は14cは原紙の進入及び排出方向が90°角をなした時の実施例を表せたもので図15a或は図15cは原紙の進入及び排出方向が逆方向90°角をなした時の実施例を表せた構成図である。従って左側流動方向調節片(25)と右側流動方向調節片(35)を自由に調節して上記移送ロール(10)の左側ロール軸(11)と右側ロール軸(12)を自由に調節されることにより上記移送ロールの張力が調節されるようにできる。
【0024】
以上の様に本発明では具体的な構成要素などと同じ特定事項らと限定された実施例及び図面によって説明されたがこれは本発明より全般的な理解を助けるため提供されたものであるだけ本発明は上記の実施例に限定されたことではなくて本発明が属する分野で通常的な知識を持つ者ならこう言う機材から多様な修正及び変形可能である。従って本発明の思想は説明された実施例に限定されて定めではいけなくて後述する特許請求範囲だけでなくこの特許請求範囲と均等な等価的変形がある全てのものらは本発明思想の範疇に属すると言うべきところである。
【符号の説明】
【0025】
10:移送ロール
11:左側ロール軸
12:右側ロール軸
20:左側張力調整体
21:左側支え治具
21a:第1ガイド溝部
22:左側ガイドリンク
23:左側回動軸
24:左側回動軸ガイド部
25:左側流動方向調節片
26:左側角度調節片
27:左側角度設定片
30:右側張力調整体
31:右側支え治具
31a:第2ガイド溝部
32:右側ガイドリンク
33:右側回動軸
34:右側回動軸ガイド部
35:右側流動方向調整片
36:右側調節片
37:右側角度設定片
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13a
図13b
図13c
図14a
図14b
図14c
図15a
図15b
図15c