特許第6144501号(P6144501)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 富士通テン株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6144501-表示装置、および、表示方法 図000002
  • 特許6144501-表示装置、および、表示方法 図000003
  • 特許6144501-表示装置、および、表示方法 図000004
  • 特許6144501-表示装置、および、表示方法 図000005
  • 特許6144501-表示装置、および、表示方法 図000006
  • 特許6144501-表示装置、および、表示方法 図000007
  • 特許6144501-表示装置、および、表示方法 図000008
  • 特許6144501-表示装置、および、表示方法 図000009
  • 特許6144501-表示装置、および、表示方法 図000010
  • 特許6144501-表示装置、および、表示方法 図000011
  • 特許6144501-表示装置、および、表示方法 図000012
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6144501
(24)【登録日】2017年5月19日
(45)【発行日】2017年6月7日
(54)【発明の名称】表示装置、および、表示方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/01 20060101AFI20170529BHJP
   G06F 3/0488 20130101ALI20170529BHJP
【FI】
   G06F3/01 570
   G06F3/0488 130
【請求項の数】8
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2013-24255(P2013-24255)
(22)【出願日】2013年2月12日
(65)【公開番号】特開2014-153986(P2014-153986A)
(43)【公開日】2014年8月25日
【審査請求日】2016年1月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】000237592
【氏名又は名称】富士通テン株式会社
(72)【発明者】
【氏名】青野 哲明
(72)【発明者】
【氏名】太田 崇史
(72)【発明者】
【氏名】岡田 貴穂
(72)【発明者】
【氏名】西尾 優
【審査官】 岩橋 龍太郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−234387(JP,A)
【文献】 特開2011−134111(JP,A)
【文献】 特開2010−204945(JP,A)
【文献】 特開2008−009759(JP,A)
【文献】 特開2007−164695(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
G06F 3/03− 3/0489
G06F 3/14− 3/153
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像をディスプレイに表示する表示装置において、
前記ディスプレイに対する物体の近接と、ディスプレイに非接触で行われるその近接に続く操作を検出する検出手段と、
前記物体の近接において前記検出手段は少なくとも2種類の物体の近接を識別可能であり、
前記検出手段により物体の近接を検出すると、前記近接に続く操作が実行される前の段階で、前記近接に続く操作が検出可能な状態であることをユーザに報知するために、報知手段によって前記検出手段の近接の識別結果に応じて異なる報知を行うよう制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
画像をディスプレイの表示面に表示する表示装置において、
前記表示面へのユーザの近接と、表示面に非接触で行われるその近接に続く操作を検出する検出手段と、
光源と、
前記検出手段によりユーザの近接を検出すると、前記ユーザが前記表示面に一点および複数点のいずれで近接したかに応じて、前記近接に続く操作が実行される前の段階で、前記近接に続く操作が検出可能な状態であることをユーザに報知するために前記光源を異なる状態で発光させる制御手段と、
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項3】
請求項2に記載の表示装置において、
前記制御手段は、前記ユーザが前記表示面に複数点で近接した場合に、前記光源を第1の表示色で発光させ、前記ユーザが前記表示面に一点で近接した場合に、前記光源を第2の表示色で発光させること、
を特徴とする表示装置。
【請求項4】
請求項2または3に記載の表示装置において、
前記光源は前記表示面の周辺に設けられていること、
を特徴とする表示装置。
【請求項5】
画像をディスプレイの表示面に表示する表示方法において、
前記表示面へのユーザの近接と、表示面に非接触で行われるその近接に続く操作を検出する工程と、
前記ユーザの近接を検出すると、前記近接に続く操作が実行される前の段階で、前記ユーザが前記表示面に一点および複数点のいずれで近接したかに応じて、前記近接に続く操作が検出可能な状態であることをユーザに報知するために光源を異なる状態で発光させる工程と、
を備えることを特徴とする表示方法。
【請求項6】
画像をディスプレイの表示面に表示する表示装置において、
前記表示面および表示面周辺の操作部領域のいずれかへのユーザの近接と、ディスプレイに非接触で行われるその近接に続く操作を検出する検出手段と、
光源と、
前記検出手段によりユーザの近接を検出すると、前記近接に続く操作が実行される前の段階で、前記ユーザが前記表示面および前記操作部領域のいずれかに一点および複数点のいずれで近接したかに応じて、前記近接に続く操作が検出可能な状態であることをユーザに報知するために前記光源を異なる状態で発光させる制御手段と、
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項7】
画像をディスプレイの表示面に表示する表示方法において、
前記表示面および表示面周辺の操作部領域のいずれかへのユーザの近接と、ディスプレイに非接触で行われるその近接に続く操作を検出する工程と、
前記ユーザの近接を検出すると、前記近接に続く操作が実行される前の段階で、前記ユーザが前記表示面および前記操作部領域のいずれかに一点および複数点のいずれで近接したかに応じて、前記近接に続く操作が検出可能な状態であることをユーザに報知するために光源を異なる状態で発光させる工程と、
を備えることを特徴とする表示方法。
【請求項8】
請求項1に記載の表示装置において、
前記近接に続く操作の検出結果に応じた命令を受け付ける受付手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記受付手段により近接に続く操作の検出結果に応じた命令を受け付けると、前記報知手段による報知を停止すること、
を特徴とする表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザの操作を受け付けて画像を表示する表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ユーザが指や手の平等を表示装備のディスプレイに近づけて、非接触の操作を行うことで表示装置の機能を実行する技術がある。このような非接触の操作の例としては、浮遊容量に関する静電容量の変化に基づく自己容量方式や赤外線方式などがある。また、表示装置にカメラを設けて、ディスプレイに表示された画像に対して近接したユーザの手の平をカメラで撮影し、その撮影画像からユーザの手の平の位置に基づく動きの方向と動きの速さ等に応じた非接触の操作が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−209563号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、表示装置がユーザの非接触による操作を受け付けて機能を実行する場合、ユーザは、ユーザのディスプレイの近接を検出するセンサがユーザの近接を認識可能な所定の領域内で操作を行う必要がある。そして、ユーザはセンサがユーザの近接を認識する領域を視認できないため、ユーザが表示装置の機能の実行を意図してディスプレイに近づいた状態で操作を行った場合でも、センサがディスプレイに対するユーザの近接を検出可能な範囲外のときは、表示装置の機能が実行されないことがあった。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、ユーザの操作を受付可能な状態か否かを判断できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、画像をディスプレイに表示する表示装置において、前記ディスプレイに対する物体の近接と、ディスプレイに非接触で行われるその近接に続く操作を検出する検出手段と、前記物体の近接において前記検出手段は少なくとも2種類の物体の近接を識別可能であり、前記検出手段により物体の近接を検出すると、前記近接に続く操作が実行される前の段階で、前記近接に続く操作が検出可能な状態であることをユーザに報知するために、報知手段によって前記検出手段の近接の識別結果に応じて異なる報知を行うよう制御する制御手段と、を備える。
【0007】
また、請求項2の発明は、画像をディスプレイの表示面に表示する表示装置において、前記表示面へのユーザの近接と、表示面に非接触で行われるその近接に続く操作を検出する検出手段と、光源と、前記検出手段によりユーザの近接を検出すると、前記ユーザが前記表示面に一点および複数点のいずれで近接したかに応じて、前記近接に続く操作が実行される前の段階で、前記近接に続く操作が検出可能な状態であることをユーザに報知するために前記光源を異なる状態で発光させる制御手段と、を備える。
【0008】
また、請求項3の発明は、請求項2に記載の表示装置において、前記制御手段は、前記ユーザが前記表示面に複数点で近接した場合に、前記光源を第1の表示色で発光させ、前記ユーザが前記表示面に一点で近接した場合に、前記光源を第2の表示色で発光させる。
【0009】
また、請求項4の発明は、請求項2または3に記載の表示装置において、前記光源は前記表示面の周辺に設けられている。
【0010】
また、請求項5の発明は、画像をディスプレイの表示面に表示する表示方法において、前記表示面へのユーザの近接と、表示面に非接触で行われるその近接に続く操作を検出する工程と、前記ユーザの近接を検出すると、前記近接に続く操作が実行される前の段階で、前記ユーザが前記表示面に一点および複数点のいずれで近接したかに応じて、前記近接に続く操作が検出可能な状態であることをユーザに報知するために光源を異なる状態で発光させる工程と、を備える。
【0011】
また、請求項6の発明は、画像をディスプレイの表示面に表示する表示装置において、前記表示面および表示面周辺の操作部領域のいずれかへのユーザの近接と、ディスプレイに非接触で行われるその近接に続く操作を検出する検出手段と、光源と、前記検出手段によりユーザの近接を検出すると、前記近接に続く操作が実行される前の段階で、前記ユーザが前記表示面および前記操作部領域のいずれかに一点および複数点のいずれで近接したかに応じて、前記近接に続く操作が検出可能な状態であることをユーザに報知するために前記光源を異なる状態で発光させる制御手段と、を備える。
【0012】
また、請求項7の発明は、画像をディスプレイの表示面に表示する表示方法において、前記表示面および表示面周辺の操作部領域のいずれかへのユーザの近接と、ディスプレイに非接触で行われるその近接に続く操作を検出する工程と、前記ユーザの近接を検出すると、前記近接に続く操作が実行される前の段階で、前記ユーザが前記表示面および前記操作部領域のいずれかに一点および複数点のいずれで近接したかに応じて、前記近接に続く操作が検出可能な状態であることをユーザに報知するために光源を異なる状態で発光させる工程と、を備える。
さらに、請求項8の発明は、請求項1に記載の表示装置において、前記近接に続く操作の検出結果に応じた命令を受け付ける受付手段をさらに備え、前記制御手段は、前記受付手段により近接に続く操作の検出結果に応じた命令を受け付けると、前記報知手段による報知を停止すること、を特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1ないし7の発明によれば、接近に続く操作が実行される前の段階で、物体の接近において少なくとも2種類のジェスチャーを識別して、識別結果で異なる報知を行うことで、ユーザは、表示装置におけるユーザの接近に続く操作の受付が可能なことを知覚できる。
【0014】
また、特に請求項2の発明によれば、ユーザが表示面に一点および複数点のいずれで近接したかに応じて、表示装置に設けられた光源を異なる状態で発光させることで、ユーザはユーザの目的とする機能に対応する近接操作の受付が可能か否かを判断できる。
【0015】
また、特に請求項3の発明によれば、ユーザが表示面に複数点で近接した場合に、光源を第1の表示色で発光させ、ユーザが表示面に一点で近接した場合に、光源を第2の表示色で発光させることで、ユーザはタッチパネルに対する複数種類の近接操作のうちどの近接操作の受付が可能であるかを正確に判断できる。
【0016】
また、特に請求項4の発明によれば、光源が表示面の周辺に設けられていることで、ユーザは表示面の表示内容を確認しながら、ユーザが目的とする機能に対応する近接操作の受付が可能か否かを判断できる。
【0017】
また、特に請求項6の発明によれば、ユーザがディスプレイの表示面および表示面周辺の操作部領域のいずれかに一点および複数点のいずれで近接したかに応じて、表示装置に設けられた光源を異なる状態で発光させることで、ユーザは近接操作により実行可能な複数の機能のうちユーザの目的とする機能に対応する近接操作の受付が可能か否かを判断できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1図1は、表示装置の外観を示す図である。
図2図2は、表示装置の構成を示すブロック図である。
図3図3は、ユーザによる複数点でのタッチパネルの操作面への近接を示す図である。
図4図4は、表示装置のA−A線矢視断面図である。
図5図5は、操作部領域に設けられた光源が発光した状態を示す図である。
図6図6は、ユーザのジェスチャー操作の受付を説明する図である。
図7図7は、ユーザの一点での操作部への近接を示す図である。
図8図8は、表示装置のB−B線矢視断面図である。
図9図9は、操作部領域に設けられた光源が発光した状態を示す図である。
図10図10は、ユーザの一点でのジェスチャー操作の受付を説明する図である。
図11図11は、ユーザの操作に対する表示装置の処理の流れを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
【0020】
<1.第1の実施の形態>
<1−1.構成>
図1は、本実施の形態の表示装置1の外観を示す図である。この表示装置1は、例えば、自動車などの車両内において使用されるものであり、車室内のドライバなどのユーザに対して表示装置1が有する機能の実行により各種の情報を表示する。表示装置1が有する主な機能として、地図画像を表示して目的地までのルートを案内するナビゲーション機能、および、車室内に音を出力するオーディオ機能などがある。また、表示装置1は、文字入力装置としても機能し、例えば、ナビゲーション機能における目的地設定や、オーディオ機能における音声データのタイトルの変更等においてユーザが文字を入力できるようになっている。
【0021】
表示装置1は、例えばガラス基盤で構成され各種情報を表示するディスプレイ2と、ユーザが操作するタッチパネル3とを備えている。タッチパネル3の操作面には図示しない透明電極等の電極が設けられ、この電極における静電容量の変化を検出するセンサ(例えば、後述する図2に示す検出部10)が接続されている。そして、タッチパネル3の操作面はディスプレイ2の表示面に重なるように配置され、タッチパネル3の操作面の位置とディスプレイ2の表示面上の位置とは対応付けられている。また、タッチパネル3の操作面は、ディスプレイ2の表示面よりもユーザ側に配置され、タッチパネル3の表面には保護カバー等が設けられる。
【0022】
また、ディスプレイ2の表示面には、適宜、ユーザの指示を受け付けるコマンドボタン15が表示される。ユーザが、このようなコマンドボタン15の領域に対応するタッチパネル3の操作面中の領域に指を接触させる接触操作を行うことで、コマンドボタン15の位置に関連付けられた命令が受け付けられて、ユーザの目的とする機能が実行される。
【0023】
ここで、接触操作は、ユーザがタッチパネル3の操作面に指を接触させた場合に生じる静電容量の変化に基づき、ユーザが接触したタッチパネル3の操作面中の位置が検出され、当該位置に関連付けられた命令が表示装置1に受け付けられる操作である。
【0024】
また、上述の接触操作とは異なる他の操作として、ユーザが指をタッチパネル3の操作面に近接させて操作する近接操作がある。この近接操作は、ユーザが指をタッチパネル3の操作面に接触させることなく、少なくともタッチパネル3の操作面に対して指が近接した(例えば、後述する図4に示すように、ユーザ6の指先とタッチパネル3の操作面との間隔が2.0cm以下〜0.2cm以上の所定の距離範囲内となった)場合に生じる静電容量の変化に基づき行われる。そして、この静電容量の変化に基づきユーザ6が近接したタッチパネル3の操作面中の位置が検出され、当該位置に関連付けられた命令が表示装置1に受け付けられる操作である。つまり、近接操作では、ユーザ6が近接したタッチパネル3の操作面中の位置が検出され、当該位置に関連付けられた命令が表示装置1に受け付けられる。
【0025】
また、表示装置1のディスプレイ2の表示面の周辺には、ユーザ6が操作するための物理的なスイッチ(例えば、ハードボタン)が設けられている。そして、ユーザ6が複数のハードボタンを含む操作部4のうちユーザ6が、特定のハードボタンに指を接触させて押圧することで、ユーザ6が選択したハードボタンに関連付けられた機能の実行命令が表示装置1に受け付けられる。また、操作部4を含む操作部4の近傍の領域(以下、「操作部領域te」という。)に透明電極等の電極を設けることで、近接検出部10bが操作部領域teへのユーザ6の近接による静電容量の変化を検出する。
【0026】
さらに、操作部領域te内で表示装置1の内部に所定の色の光を発光可能なLEDなどの光源(例えば、図2に示す光源5)が複数設けられている。言い換えると、光源5は、タッチパネル3の操作面の周辺に設けられている。そして、光源5は後述する図2の発光部20cの制御に基づきユーザ6がタッチパネル3の操作面や操作部領域teに一点および複数点のいずれで近接したかに応じて異なる状態で発光する。つまり、光源5は、発光部20cの制御に基づきユーザ6がタッチパネル3の操作面および操作部領域teのいずれかに一点および複数点のいずれで近接したかに応じて異なる表示色で発光する。これにより、ユーザ6は,近接操作により実行可能な複数の機能のうちユーザ6の目的とする機能に対応する近接操作の受付が可能か否かを判断できる。
【0027】
また、光源5がタッチパネル3の操作面の周辺に設けられていることで、ユーザ6はディスプレイ2の表示面の表示内容を確認しながら、ユーザ6が目的とする機能に対応する近接操作の受付が可能か否かを判断できる。
【0028】
図2は、表示装置1の構成を示すブロック図である。図2に示すように、表示装置1は、上述したディスプレイ2、タッチパネル3、操作部4、および、光源5に加えて、検出部10、記憶部11、ナビゲーション部12、オーディオ部13、および、スピーカ14を主に備えている。
【0029】
検出部10は、例えば、ハードウェア回路であり、タッチパネル3の操作面に設けられた電極、および、操作部4に設けられた電極に接続され、これらの電極における静電容量の変化を検出するセンサである。また、検出部10は、ユーザ6がタッチパネル3の操作面に指を接触させることにより生じた静電容量の変化を検出する接触検出部10aを備えている。さらに、検出部10は、ユーザ6がタッチパネル3の操作面および操作部4に指を近接させた場合の静電容量の変化を検出する近接検出部10bを備えている。
【0030】
詳細には、接触検出部10aは、駆動電極及び受信電極の2電極間の静電容量の変化を測定する相互容量方式で、ユーザ6の指がタッチパネル3の操作面に接触した場合の静電容量の変化を検出する。つまり、接触検出部10aは、ユーザ6の指による電界の遮断によって受信電極の受信する電荷が減少することに基づいて、ユーザ6がタッチパネル3に接触したときの静電容量の変化を検出する。
【0031】
近接検出部10bは、ユーザ6の指の電極への近接によって浮遊容量に関して指先と透明電極との間の静電容量の変化を測定する自己容量方式で、ユーザ6の指がタッチパネル3の操作面や操作部4に対して近接した場合に生じる静電容量の変化を検出する。そして、近接検出部10bは、ユーザ6がタッチパネル3の操作面や操作部領域teに1本の指で近接した場合と、タッチパネル3の操作面や操作部領域teに複数本の指(例えば、ユーザ6の同じ手の隣接する2本の指)で近接した場合とで異なる静電容量の変化を検出する。このように近接検出部10bは、ユーザ6のタッチパネル3や操作部4への近接を検出する。また、近接検出部10bはユーザ6の後述するジェスチャー操作を検出する。つまり、近接検出部10bは、タッチパネル3の操作面に対するユーザ6の近接操作と、その近接に続くユーザ6のジェスチャー操作とを検出する。
【0032】
記憶部11は、例えばフラッシュメモリなど、各種のデータを記憶可能な不揮発性の記憶装置である。記憶部11には、表示装置1の動作に必要な各種のデータや、プログラム11aが記憶される。
【0033】
また、ナビゲーション部12は、記憶部11に記憶された地図を利用して、目的地までのルートを案内するナビゲーション機能を実現する。オーディオ部13は、記憶部11に記憶された音声データを利用して、スピーカ14を介して音を出力するオーディオ機能を実現する。
【0034】
また、表示装置1は、装置全体を制御する制御部20を備えている。制御部20は、例えば、CPU、RAM、および、ROMなどを備えるマイクロコンピュータである。制御部20の各種の機能は、記憶部11に記憶されたプログラム11aをCPUが実行することにより実現される。このようなプログラム11aは、メモリカードなどの記録媒体からの読み出し等により取得され、記憶部11に予め記憶される。表示装置1が、ネットワークを介した通信機能を備える場合は、他の通信装置との通信によりプログラム11aが取得されてもよい。
【0035】
また、制御部20は、表示制御部20a、取得部20b、発光部20c、および、受付部20dを主に備えている。これらはプログラム11aの実行により実現される制御部20の機能のうちの一部である。
【0036】
表示制御部20aは、ディスプレイ2の表示内容を制御する。表示制御部20aは、例えば地図画像や、ユーザ6が接触操作や近接操作を行う指標となるコマンドボタン15などを、ディスプレイ2の表示面に表示させる。
【0037】
取得部20bは、検出部10の接触検出部10aにより検出された静電容量の変化に関する信号を受信し、この静電容量の変化に関する信号に基づいてユーザ6が接触したタッチパネル3の操作面中や操作部領域te中の特定の1箇所の位置を取得する。
【0038】
また、取得部20bは、接触検出部10aからの信号とともに、近接検出部10bからの信号も受信する。つまり、取得部20bは、近接検出部10bからの静電容量の変化に関する信号に基づいてユーザ6がタッチパネル3の操作面および操作部領域teのいずれかに一点および複数点のいずれで近接したかを識別し、近接検出部10bにより検出された静電容量の変化に関する信号に基づいてタッチパネル3の操作面中や操作部領域te中の特定の1箇所の位置を取得する。
【0039】
なお、タッチパネル3の操作面中の特定の1箇所は所定の領域を有する。そのため、ユーザ6が一点で近接した場合、および、複数点で近接した場合のどちらの場合も所定の領域に対応するタッチパネル3の操作面中の1箇所の位置が取得される。
【0040】
ここで、ユーザ6がタッチパネル3の操作面や操作部4に一点で近接した場合と、タッチパネル3の操作面や操作部4に複数点で近接した場合とでは静電容量の変化の状態が異なる。例えば、複数点で近接した場合の静電容量の変化は一点で近接した場合の静電容量の変化よりも大きくなる。このような静電容量の変化に基づき、取得部20bは近接検出部10bから受信した静電容量の変化に関する信号に基づいてユーザ6のタッチパネル3の操作面や操作部4への近接が一点での近接か、複数点での近接かの識別を行う。
【0041】
発光部20cは、ユーザ6がタッチパネル3の操作面および操作部領域teのいずれかに一点および複数点のいずれで近接したかに応じて、光源5を異なる状態で発光させる。例えば、発光部20cはタッチパネル3の操作面にユーザ6が複数点(例えば、ユーザの同じ手の隣接する2本の指)で近接した場合は、光源5を制御して緑色の表示色を発光させる。また、発光部20cはユーザ6が操作部領域teに一点(ユーザ6の1本の指)で近接した場合は、光源5を制御して橙色の表示色を発光させる。これにより、ユーザ6は近接操作により実行可能な複数の機能のうちユーザ6の目的とする機能に対応する近接操作の受付が可能か否かを判断できる。
【0042】
つまり、ユーザ6が1本の指でタッチパネル3の操作面および操作部領域teのいずれかに近接した場合と、複数本の指でタッチパネル3の操作面および操作部領域teのいずれかに近接した場合とで、発光部20cが光源5の発光により表示される表示色を異なる色とする。その結果、ユーザ6はユーザ6の指の本数に対応する表示装置1の各機能(例えば、1本の指に対応する表示装置1のオーディオ機能、複数本の指に対応する表示装置1の目的地検索機能)の操作の受付が可能か否かを判断できる。
【0043】
受付部20dは、ユーザ6がタッチパネル3の操作面中に接触した位置に関する信号を取得部20bから受信し、当該位置に関連付けられた命令を受け付ける。例えば、受付部20dは、ユーザ6がタッチパネル3の操作面中のコマンドボタン15の領域に指を接触させた位置に関する信号を取得部20bから受信し、当該位置に関する信号に基づいてコマンドボタン15の領域に対応する位置に関連付けられた命令を受け付ける.また,受付部20dは、ユーザ6が操作部4の特定のハードボタンに対して接触操作した信号を取得部20bから受信し、当該ハードボタンに関連付けられた命令を受け付ける。具体的には、受付部20dは、ユーザ6が特定のハードボタン(例えば、図7に示すハードボタン4a)を接触操作した信号に基づいて、当該ハードボタン4aに関連付けられた命令を受け付ける。
【0044】
また、受付部20dは、ユーザ6がタッチパネル3の操作面中に近接した位置に関する信号を取得部20bから受信し、この位置に関する信号に基づいて当該位置に関連付けられた命令の入力操作を受け付ける。例えば、受付部20dは、ユーザ6が近接したタッチパネル3の操作面中のコマンドボタン15の領域に指を近接させた位置から別の位置へのユーザ6の指が連続的に移動した位置に関する信号を取得部20bから受信し、当該位置に関する信号に基づいてコマンドボタン15の領域に対応する位置に関連付けられた命令を受け付ける。なお、受付部20dは、ユーザ6の指が連続的に移動する前のタッチパネル3の操作面に指が近接した位置に関連付けられた命令を受け付けても、ユーザ6の指が連続的に移動した後のタッチパネル3の操作面に指が近接した位置に関連付けられた命令を受け付けてもよい。
【0045】
さらに、受付部20dは、ユーザ6が操作部領域teに対して近接操作した信号を取得部20bから受信し、当該操作部領域te内の特定のハードボタンに関連付けられた命令を受け付ける。具体的には、受付部20dは、ユーザ6が特定のハードボタン(例えば、ハードボタン4a)を接触操作した信号に基づいて、当該ハードボタン4aに関連付けられた命令を受け付ける。
【0046】
そして、受付部20dがユーザ6の近接操作による命令を受け付けることで、発光部20cは、光源5の発光を停止させる。これにより、ユーザ6は近接操作が受け付けられたことを判断できる。また、受付部20dの命令の受付によりディスプレイ2において、ユーザ6の近接操作に対応する表示装置1の機能が実現される。
【0047】
<1−2.ユーザの近接操作>
次に、表示装置1に対するユーザ6の近接操作とその操作の中での光源の発光について具体的に説明する。
<1−2−1.複数点による近接操作>
図3図5を用いてユーザ6の複数点による近接操作について説明する。図3は、ユーザ6による複数点でのタッチパネル3の操作面への近接を示す図である。図3では表示装置1のナビゲーション機能の実行に伴い地図画像mp1がディスプレイ2に表示されており、この地図画像mp1に重畳してコマンドボタン15が表示されている。そして、ユーザ6がユーザ6の同じ手の隣接する2本の指をタッチパネル3の操作面に近接させることで、近接検出部10bはユーザ6の複数点によるタッチパネル3の操作面への近接による静電容量の変化を検出する。次に、図3の表示装置1の切断面を図4に示して説明する。
【0048】
図4は、表示装置1のA−A線矢視断面図である。図4に示すようにユーザ6の複数本の指がタッチパネル3に対して近接状態ではない位置(所定の距離範囲外の位置で、例えば、ユーザ6の指先からタッチパネル3の操作面までの距離が2.0cmを上回る位置)(図4上図)からタッチパネル3の操作面に近接した位置(図4下図)へと移動することで、ユーザ6の指先とタッチパネル3に設けられた電極との間の静電容量が変化する。つまり、ユーザ6の複数本の指先と電極との間隔が狭くなることで静電容量が増加する。近接検出部10bは、この静電容量の変化に関する信号を取得部20bに出力する。そして、取得部20bは静電容量の変化に関する信号に基づいてタッチパネル3の操作面中の特定の1箇所の位置である近接位置を取得する。
【0049】
なお、上述のようにユーザ6の指先とタッチパネル3に設けられた電極の間の静電容量は、ユーザ6の指の本数が増えることにより増加する。つまり、ユーザ6の指の全体面積が大きくなることにより静電容量も増加する。そのため、近接検出部10bは、図3および図4に示すようにユーザ6が複数点でタッチパネル3の操作面の近接することにより生じる静電容量の変化を検出し、取得部20bがこの静電容量の変化に関する信号を受信する。そして、取得部20bは、静電容量の変化が所定の値を上回る静電容量の変化の場合に、タッチパネル3の操作面中の特定の1箇所の位置である近接位置(例えば、コマンドボタン15の領域に対応する位置)を取得する。
【0050】
そして、取得部20bがユーザ6のタッチパネル3への複数点での近接に基づく、タッチパネル3の操作面中の特定の1箇所の位置を取得した場合、言い換えると、ユーザ6の複数本の指(例えば、同じ手の隣接する2本の指)がタッチパネル3の操作面に対して所定の距離範囲内に存在する場合に、発光部20cは光源5をユーザ6の複数点での近接に対応する特定色の第1の表示色(例えば、緑色)で発光させる。これにより光源5が設けられた領域の表示色が光源5の発光に伴って第1の表示色となるため、ユーザ6は、ユーザ6の目的とする機能に対応する近接操作の受付が可能であるか否かを判断できる。つまり、ユーザ6が複数本の指でタッチパネル3の操作面および操作部領域teのいずれかに近接した場合に、これに対応する表示装置1の機能(例えば、表示装置1のオーディオ機能)の操作の受付が可能か否かを判断できる。
【0051】
具体例を図5に示す。図5は、操作部領域teに設けられた光源5が発光した状態を示す図である。図5に示すように、ユーザ6の複数本の指がタッチパネル3の操作面に対して所定の距離範囲内に存在する場合、発光部20cは、操作部領域teに設けられた光源5をユーザ6の複数本の指の近接に対応する第2の表示色で発光させる。これにより操作部領域teの表示色が第1の表示色となる。
【0052】
なお、図5では、タッチパネル3に対して左右の操作部領域teに設けられた光源5が発光している状態を示しているが、これ以外にも、次のように光源を発光させてもよい。例えば、取得部20bが取得した近接位置に応じて左右いずれかの操作部領域teの光源5を第1の表示色で発光させてもよい。具体的には、ユーザ6のタッチパネル3の操作面への近接により、取得部20bがタッチパネル3の操作面の領域を左右に分ける中心線ntよりも右側の近接位置を取得した場合、発光部20cは右側の操作部領域te1に設けられた光源5を第1の表示色で発光させる。これに対して、取得部20bが左側の近接位置を取得した場合、発光部20cは左側の操作部領域te2の光源5を第1の表示色で発光させる。
【0053】
より詳細には、取得部20bがコマンドボタン15の位置を取得した場合、発光部20cは操作部領域te2の光源5を第1の表示色で発光させる。このようにタッチパネル3の操作面中のユーザ6が近接した位置に近い側の光源5を発光させることで、ユーザ6は、タッチパネル3の操作面における特定の位置への近接操作の受付が可能であることを判断できる。
【0054】
このように複数本の指の近接に続く操作(後述するユーザ6の複数点でのジェスチャー操作)が実行される前の段階で、近接検出部10bによる検出により取得部20bが、ユーザ6の指の近接において、後述する1本の指の近接を含む少なくとも2種類のジェスチャーを識別可能であり、この識別結果により発行部20cが光源5を異なる状態で発行させる。これにより、ユーザ6は、表示装置1におけるユーザ6の接近に続く操作の受付が可能なことを知覚できる。
【0055】
次に、ユーザ6の複数点でのジェスチャー操作の受付について図6を用いて説明する。ここで、ジェスチャー操作とは、ユーザ6の指が近接したタッチパネル3の操作面中の位置から、その指をタッチパネル3の操作面中の別に位置にタッチパネル3の操作面に対して略平行に移動させることで、受付部20dがユーザ6の近接したタッチパネル3の操作面の位置に関連付けられた命令を受け付ける操作をいう。
【0056】
図6は、ユーザ6のジェスチャー操作の受付を説明する図である。図6上図に示すようにユーザ6が複数本の指で近接したタッチパネル3の操作面中の位置(例えば、コマンドボタン15の領域に対応する位置)から、矢印trに示す右方向にユーザ6の複数本の指を操作面に対して略平行に移動させてタッチパネル3の操作面中の別の位置に近接させるジェスチャー操作を行うことで、受付部20dが取得部20bからのコマンドボタン15の領域に対応する位置に関連付けられた命令(以下、「コマンドボタン15の命令」という。)を受け付ける。このように受付部20dがジェスチャー操作によるコマンドボタン15の命令を受け付けた場合、コマンドボタン15の命令に対応する表示装置1の機能が実行される。例えば、コマンドボタン15の命令がオーディオ機能の実行に対応している場合、図5上図に示す地図画像mp1から図6下図に示すようにオーディオ画像adにディスプレイ2の表示画像が切り替えられる。
【0057】
なお、発光部20cは、受付部20dがユーザ6のジェスチャー操作を受け付けた後、図6下図に示すように光源5の発光を停止させる。これにより、ユーザ6は、ユーザ6が行ったジェスチャー操作が受け付けられたことを判断できる。その後ユーザ6の近接操作が受け付けられ、表示装置1の機能(例えば、オーディオ機能)が実行される。
<1−2−2.一点による近接操作>
次に、図7図9を用いてユーザ6の一点による近接操作について説明する。図7は、ユーザ6の一点での操作部領域teへの近接を示す図である。図7では図3と同様にナビゲーション機能の実行に伴い地図画像mp1がディスプレイ2に表示されており、この地図画像mp1に重畳してコマンドボタン15が表示されている。そして、ユーザ6が1本の指を操作部4に近接させることで、近接検出部10bはユーザ6の一点での操作部4への近接による静電容量の変化を検出する。次に、図7の表示装置1の切断面を図8に示して説明する。
【0058】
図8は、表示装置1のB−B線矢視断面図である。図8に示すようにユーザ6の1本の指が操作部4に対して近接状態ではない位置(所定の距離範囲外の位置で、例えば、ユーザ6の指先から操作部4のハードボタン4aまでの距離が2.0cmを上回る位置)(図8上図)からハードボタン4aに近接した位置(図8下図)へと移動することで、ユーザ6の指先とハードボタン4aに設けられた電極との間の静電容量が変化する。つまり、ユーザ6の1本の指先と電極との間隔が狭くなることで静電容量が増加する。近接検出部10bは、この静電容量の変化に関する信号を取得部20bに出力する。そして、取得部20bは静電容量の変化に関する信号に基づいて操作部4の特定の1箇所の位置(ハードボタン4aの位置)である近接位置を取得する。
【0059】
そして、取得部20bがユーザ6の操作部領域teへの近接に基づく、操作部4の特定の1箇所の位置を取得した場合、言い換えると、ユーザ6の1本の指が操作部4に対して所定の距離範囲内に存在する場合に、発光部20cは光源5をユーザ6の1点での近接に対応する特定色の第2の表示色(例えば、橙色)で発光させる。これにより光源5が設けられた領域の表示色が光源5の発光に伴って第2の表示色となるため、ユーザ6は、ユーザ6の目的とする機能に対応する近接操作の受付が可能であるか否かを判断できる。つまり、ユーザ6が1本の指でタッチパネル3の操作面および操作部領域teのいずれかに近接した場合に、これに対応する表示装置1の機能(例えば、表示装置1の目的地検索機能)の操作の受付が可能か否かを判断できる。
【0060】
具体例を図9に示す。図9は、操作部領域teに設けられた光源5が発光した状態を示す図である。図9に示すように、ユーザ6の1本の指が操作部領域teに対して所定の距離範囲内に存在する場合、発光部20cは、操作部領域teに設けられた光源5をユーザ6の1本の指の近接に対応する第2の表示色で発光させる。これにより操作部領域teの表示色が第2の表示色となる。
【0061】
なお、図9では、タッチパネル3に対して左右の操作部領域teに設けられた光源5が発光している状態を示しているが、これ以外にも、次のように光源を発光させてもよい。例えば、取得部20bが取得した近接位置に応じて左右いずれかの操作部領域teの光源5を第2の表示色で発光させてもよい。具体的には、取得部20bが右側の操作部領域の操作部領域te1における近接位置を取得した場合、発光部20cは、操作部領域te1の光源5を第2の表示色で発光させる。これに対して、取得部20bが左側の操作部領域の操作部領域te2の近接位置を取得した場合、発光部20cは、左側の操作部領域te2の光源5を第2の表示色で発光させる。
【0062】
より詳細には、取得部20bがハードボタン4aの位置を取得した場合、発光部20cは操作部領域te1の光源5を第2の表示色で発光させる。このように操作部領域teのユーザ6が近接した位置に近い側の光源5を発光させることで、ユーザ6は、操作部領域teにおける特定の位置への近接操作の受付が可能であることを判断できる。
【0063】
このように1本の指の近接に続く操作(ユーザ6の一点でのジェスチャー操作)が実行される前の段階で、近接検出部10bによる検出により取得部20bが、ユーザ6の指の近接において、上述の複数本の指の近接を含む少なくとも2種類のジェスチャーを識別可能であり、この識別結果により発行部20cが光源5を異なる状態で発行させる。これにより、ユーザ6は、表示装置1におけるユーザ6の接近に続く操作の受付が可能なことを知覚できる。
【0064】
次に、ユーザ6の一点でのジェスチャー操作の受付について図10を用いて説明する。図10は、ユーザ6の一点でのジェスチャー操作の受付を説明する図である。図10上図に示すように、ユーザ6が操作部4の位置(例えば、ハードボタン4aの位置)から、矢印tdに示す下方向にユーザ6の1本の指をハードボタン4aに対して略平行に移動させて操作部領域te内の別の位置に近接させるジェスチャー操作を行うことで、受付部20dが取得部20bからの操作部4(ハードボタン4a)に関連付けられた命令(以下、「操作部4の命令」という。)を受け付ける。このように受付部20dがジェスチャー操作による操作部4の命令を受け付けた場合、操作部4の命令に対応する表示装置1の機能が実行される。例えば、操作部4の命令が目的地検索機能の実行に対応している場合、図10上図に示す地図画像mp1から図10下図に示す検索画像seにディスプレイ2の表示画像が切り替えられて目的地検索機能が実行される。
【0065】
なお、発光部20cは、受付部20dがユーザ6のジェスチャー操作を受け付けた後、図10下図に示すように光源5の発光を停止させる。これにより、ユーザ6は、ユーザ6が行ったジェスチャー操作が受け付けられたことを判断できる。その後ユーザ6の近接操作が受け付けられ、表示装置1の機能(例えば、目的地検索機能)が実行される。
【0066】
また、上記<1−2−1.複数点による近接操作>、および、<1−2−2.一点による近接操作>での説明では、ユーザ6の複数本の指がタッチパネル3の操作面に対して近接した場合と、ユーザ6の1本の指が操作部領域teに近接した場合に、発光部20cが光源5をユーザ6の近接状態(ユーザ6の一点での近接か複数点での近接か)に応じた特定色に発光させることについて述べた。これ以外にもタッチパネル3の操作面に対してユーザ6の1本の指が近接した場合や、操作部領域teに対してユーザ6の複数本の指が近接した場合など、ユーザ6の近接状態に応じて発光部20cが光源5を特定色で発光させる制御を行うようにしても良い。
【0067】
<1−3.処理の流れ>
図11は、ユーザ6の操作に対する表示装置1の処理の流れを示す図である。以下、図11を参照して、表示装置1の処理の流れを説明する。
【0068】
まず、表示制御部20aが、ディスプレイ2の表示面に画像(例えば、地図画像mp1)を表示させる(ステップS10)。次に、検出部10の近接検出部10bがユーザ6の指先と、ユーザ6がタッチパネル3の操作面や操作部領域teに設けられた電極との間の静電容量の変化を検出する。取得部20bは、この静電容量の変化に関する信号を受信し、当該静電容量の変化に関する信号に基づいてユーザ6の指がタッチパネル3の操作面および操作部領域teのいずれかに近接しているか否かを識別する(ステップS11)。
【0069】
そして、取得部20bが静電容量の変化が生じていると判定した場合(ステップS11でYes)、当該取得部20bは静電容量の変化に関する信号に基づいてユーザ6の複数点での近接であるか否かを識別する(ステップS12)。
【0070】
次に、取得部20bは静電容量の変化に関する値が、タッチパネル3の操作面および操作部領域teのいずれかへのユーザ6の一点での近接と複数点の近接とを識別する閾値である第1の所定の値を上回ると判定した場合、取得部20bは、ユーザ6がタッチパネル3の操作面および操作部領域teのいずれかに複数本の指で近接したと識別し(ステップS12でYes)、発光部20cは、タッチパネル3の操作面および操作部領域teのいずれかにユーザ6の複数本の指が近接したことにより、光源5をユーザ6の複数本の指での近接(複数点での近接)に対応する第1の表示色(例えば、緑色)で発光させる(ステップS13)。
【0071】
そして、取得部20bは、静電容量の変化に関する信号に基づいてユーザ6がタッチパネル3の操作面および操作部領域teのいずれかに複数点で近接した特定の1箇所の位置である近接位置を取得する(ステップS14)。
【0072】
次に、受付部20dが、取得部20bから近接位置に関する信号を受信し、この近接位置(例えば、コマンドボタン15の領域に対応する位置)に関する信号に基づいて当該位置に関連付けられた命令を受け付ける(ステップS15)。このようなユーザ6の近接操作により、例えば、タッチパネル3の操作面中の位置に対応する機能が実行される。具体例としてはオーディオ機能の実行に伴い、ディスプレイ2にオーディオ画像adが表示される。
【0073】
受付部20dがユーザ6の近接操作を受け付けたことにより、発光部20cは、光源5の第1の表示色の発光を中止する(ステップS19)。
【0074】
そして、表示装置1の機能が実行されてから所定時間(例えば、約2秒)が経過した場合(ステップS20でYes)に近接操作の処理が終了する。今回の処理終了後は、次回以降の処理が繰り返し行われる。これは、ユーザ6の1回の近接操作が受け付けられた後に、ユーザ6の指がタッチパネル3の操作面から一定距離離れるまでに要する時間(所定の距離範囲外となるまで時間)が経過した後に、次回の処理を可能とするものである。これにより、ユーザ6が1回の操作を終了して、ユーザ6の指がタッチパネル3の操作面から離れるまでユーザ6が意図しない操作が実行されることはない。なお、近接操作による一つの機能の実行後、所定時間が経過していない場合(ステップS21でNo)は、所定時間が経過するまでステップS20の処理が繰り返し実行される。
【0075】
ステップS11に戻り、取得部20bが静電容量の変化が検出されていないと判定した場合(ステップS11でNo)、処理は終了する。この場合、ユーザ6の指がタッチパネル3の操作面に近接していないこととなる。
【0076】
次に、ステップS12に戻り、取得部20bが、静電容量の変化に関する値は第1の所定の値を下回ると判定した場合(ステップS12でNo)、次の処理が行われる。なお、この場合は、タッチパネル3の操作面および操作部領域teのいずれかにユーザ6の1本の指が近接していることとなる。
【0077】
そして、発光部20cは、タッチパネル3の操作面および操作部領域teのいずれかにユーザ6の1本の指が近接したことにより、光源5をユーザ6の1本の指での近接(一点での近接)に対応する第2の表示色(例えば、橙色)で発光させる(ステップS16)。
【0078】
取得部20bは、静電容量の変化に関する信号に基づいてユーザ6がタッチパネル3の操作面および操作部領域teのいずれかに一点で近接した特定の1箇所の位置である近接位置を取得する(ステップS17)。
【0079】
次に、受付部20dが、取得部20bから近接位置に関する信号を受信し、この近接位置(例えば、ハードボタン4aの位置)に関する信号に基づいて当該位置に関連付けられた命令を受け付ける(ステップS18)。このようなユーザ6の近接操作により、例えば、ハードボタン4aの位置に対応する機能が実行される。具体例としては目的地検索機能の実行に伴い、ディスプレイ2に検索画像seが表示される。
【0080】
発光部20cは、受付部20dがユーザ6の近接操作を受け付けたことにより、光源5の第2の表示色の発光を中止する(ステップS19)。
【0081】
そして、機能が実行されてから所定時間(例えば、約2秒)が経過した場合(ステップS20でYes)に近接操作の処理が終了する。今回の処理終了後は、次回以降の処理が繰り返し行われる。これは、ユーザ6の1回の近接操作が受け付けられた後に、ユーザ6の指がタッチパネル3の操作面から一定距離離れるまでに要する時間(所定の距離範囲外となるまで時間)が経過してから、次回の処理を可能とするものである。これにより、ユーザ6が1回の操作を終了して、ユーザ6の指がタッチパネル3の操作面および操作部領域teのいずれかから離れまでユーザ6が意図しない操作が実行されることはない。なお、近接操作による一つの機能の実行後、所定時間が経過していない場合(ステップS21でNo)は、所定時間が経過するまでステップS20の処理が繰り返し実行される。その結果、ユーザ6は近接操作により実行可能な複数の機能のうちユーザ6の目的とする機能に対応する近接操作の受付が可能か否かを判断できる。
【0082】
<3.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。以下では、このような変形例について説明する。上記実施の形態及び以下で説明する形態を含む全ての形態は、適宜に組み合わせ可能である。
【0083】
上記実施の形態では、タッチパネル3の操作面に非接触の近接したユーザ6の位置を自己容量方式で検出するとしていたが、赤外線方式など他の方式で検出してもよい。この場合、ユーザ6はディスプレイ2の表示面に対して非接触の近接操作を行う。このように、タッチパネル3を有しない表示装置においても上記実施の形態で説明した技術を適用できる。
【0084】
また、上記実施の形態では、タッチパネル3の操作面に電極を設けるとともに、操作部4を含む操作部領域teにも電極を設けて、近接検出部10bがユーザ6のタッチパネル3の操作面および操作部領域teのいずれかへの近接を検出する構成について説明した。これ以外にも、タッチパネル3の操作面のみに電極を設けることで、近接検出部10bがユーザのタッチパネル3の操作面への近接を検出するようにしてもよい。この場合、取得部20bはユーザ6がタッチパネル3の操作面に対して一点および複数点のいずれで近接したかを識別してタッチパネル3の操作面中の特定の1箇所の位置を取得する。そして、発光部20cはユーザ6が一点および複数点のいずれでタッチパネル3の操作面に近接したかに応じて、光源5を異なる状態で発光させる。これにより、ユーザ6はタッチパネル3を操作することにより実現する機能(ユーザ6の目的とする機能)に対応する近接操作の受付が可能か否かを判断できる。
【0085】
また、操作部領域teのみに電極を設けることで、近接検出部10bがユーザの操作部領域teへのユーザ6の近接を検出するようにしてもよい。この場合、取得部20bはユーザ6が操作部領域teに対して一点および複数点のいずれで近接したかを識別し、操作部領域teの特定の1箇所の位置を取得する。そして、発光部20cはユーザ6が一点および複数点のいずれで操作部領域teに近接したかに応じて、光源5を異なる状態で発光させる。これにより、ユーザ6は操作部4を操作することにより実現する機能(ユーザ6の目的とする機能)に対応する近接操作の受付が可能か否かを判断できる。
【0086】
また、上記実施の形態では、ユーザ6がタッチパネル3の操作面および操作部領域teのいずれかに複数点で近接したことにより、発光部20cが光源5を第1の表示色で発光させ、ユーザ6がタッチパネル3の操作面および操作部領域teのいずれかに一点で近接したことにより、発光部20cが光源5を第2の表示色で発光させることについて説明した。言い換えると、ユーザ6が複数点で近接した場合は、タッチパネル3の操作面および操作部領域teのいずれの近接の場合もユーザ6の操作が受付可能であることを、発光部20cが光源5を第1の表示色で発光させることで示し、ユーザ6が一点で近接した場合は、タッチパネル3の操作面および操作部領域teのいずれの近接の場合もユーザ6の操作が受付可能であることを、発光部20cが光源5を第2の表示色で発光させることで示すことについて説明した。
【0087】
これに対して、ユーザ6の複数点での近接の場合は、タッチパネル3の操作面に対して近接したときのみユーザ6の操作が受付可能であることを、発光部20cが光源5を第1の表示色で発光させることで示すようにしてもよい。また、ユーザ6の一点での近接の場合は、操作部領域teに対して近接したときのみユーザ6の操作が受付可能であることを、発光部20cが光源5を第2の表示色で発光させることで示す構成としてもよい。
【0088】
また、これとは逆にユーザ6の一点での近接の場合は、ユーザ6がタッチパネル3の操作面に近接したときのみ発光部20cが光源5を第2の表示色で発光させ、ユーザ6の複数点での近接の場合は、ユーザ6が操作部領域teに近接したときのみ発光部20cが光源5を第2の表示色で発光させるようにしてもよい。
【0089】
また、上記実施の形態では、光源5は、発光部20cの制御に基づきユーザ6がタッチパネル3の操作面および操作部領域teのいずれかに一点および複数点のいずれで近接したかに応じて異なる状態で発光する場合の例として、異なる表示色で発光することについて説明した。これに対して、異なる状態での発光を表示色の変更以外に、一方は光源5の点灯を所定時間継続した状態とし、他方は光源5の点灯と消灯とを所定周期で繰り返し行うようにしてもよい。
【0090】
また、上記実施の形態では、発光部20cは、取得部20bがユーザ6の近接操作による特定の一箇所の位置を取得したことにより、光源5を発光させることについて説明した。これ以外にも発光部20cは、受付部20dがユーザ6の近接操作を受け付けた場合に光源5を発光させるようにしてもよい。
【0091】
また、上記実施の形態では、光源5は、表示装置1の内部のタッチパネル3の操作面の左右の側方領域である操作部領域te内に設けられていると説明した。これ以外にも、光源5を左右いずれか一方の操作部領域teに設けてもよい。また、光源5をタッチパネル3の操作面の上下の両方の領域に設けてもよい。また上下いずれかの一方の領域に設けてもよい。なお、光源5をタッチパネル3の操作面に対する上下左右の周辺領域の全体に設けてもよく、この場合に発光部20cはタッチパネル3の操作面に対して周辺領域全体に設けられた光源5を所定条件に応じて発光させるようにしてもよい。
【0092】
また、上記実施の形態では、発光部20cは、ユーザ6が一点および複数点のいずれかで操作部4のハードボタン4aに近接し、ユーザ6の操作が受付可能な場合は操作部領域teに設けられた光源5を発光させることについて述べた。これ以外にも光源5がハードボタンの位置と同じ領域に設けられており、ユーザ6が一点および複数点のいずれかで操作部4のハードボタン(例えば、ハードボタン4a)に近接し、ユーザ6の操作が受付可能な場合に、発光部20cがハードボタン4aに設けられた光源5のみを発光させるようにしてもよい。
【0093】
また、上記実施の形態では、ユーザ6がタッチパネル3の操作面および操作部領域teのいずれかに近接した場合に、少なくとも2種類のジェスチャー(例えば、1本の指での近接と複数本の指での近接)が近接検出部10bにより検出され、近接検出部10bの検出結果に基づいて取得部20bが、いずれのジェスチャーかを識別し、この識別結果に応じて発光部20cが光源5を異なる状態で発光させる構成について説明した。これに対して、上記の識別結果に応じたユーザ6への報知を光源5の発光以外の別の報知方法を用いてもよい。例えば、取得部20bの識別結果に応じて、ユーザ6に対してスピーカ14から異なる音を出力したり、ディスプレイ2から異なる画像を出力するようにしてもよい。
【0094】
また、上記実施の形態では、ユーザ6がタッチパネル3の操作面および操作部領域teのいずれかに近接した場合に、発光部20cが光源5を異なる状態で発光させることについて説明した。これに対して、ユーザ6がタッチパネル3の操作面および操作部領域teのいずれかに接触した場合(例えば、ユーザ6がタッチパネル3の操作面に接触した場合や、操作部4のハードボタン4aに接触した場合)に、発光部20cが光源5を異なる状態で発光させるようにしてもよい。さらに、ユーザ6がこのようにユーザ6の接触に伴い、表示装置1の内部に設けられたモータを動作させることで、表示装置1を振動させる構成としてもよい。
【0095】
また、上記実施の形態では、ユーザ6がタッチパネル3の操作面に対する近接操作の例として、ジェスチャー操作について説明した。つまり、ユーザ6の指が少なくとも2種類の近接操作のうち一つの近接操作で近接したタッチパネル3の操作面中の位置から、その指をタッチパネル3の操作面中の別に位置にタッチパネル3の操作面に対して略平行に移動させることで、受付部20dがユーザ6が近接したタッチパネル3の操作面の位置に関連付けられた命令を受け付ける操作について説明した。これに対して、ユーザ6の近接操作の別の例として、ユーザ6の指が少なくとも2種類の近接操作のうちの一つの近接操作で近接したタッチパネル3の操作面中の位置でユーザ6の指を近接させた状態を所定時間(例えば、2秒以上)継続することで、受付部20dがユーザ6が近接したタッチパネル3の操作面の位置に関連付けられた命令を受け付けるようにしてもよい。なお、これらに限らず、取得部20bがユーザ6の近接したタッチパネル3の操作面中の位置や操作部領域te中の位置を取得し、受付部20dが当該位置に関連付けられた命令の受け付けが可能なユーザ6の操作であれば、他の操作であってもよい。
【0096】
また、上記実施の形態では、近接操作とジェスチャー操作とを分けて説明したが、近接操作とジェスチャー操作とをあわせてユーザ6のジェスチャーとしてもよいし、近接操作や接触操作をユーザ6のジェスチャーとしてもよい。
【0097】
また、上記実施の形態では、タッチパネル3の操作面への複数点での近接をユーザ6の同じ手の隣接する2本の指の近接を例に説明したが、これ以外にも、ユーザ6の同じ手の隣接する3本以上の指でのタッチパネル3の操作面への近接や、異なる手の2本以上の指が隣接した状態でタッチパネル3の操作面に近接させるなどであってもよい。つまり、近接検出部10bが検出する静電容量の変化がユーザ6の一点での近接とは異なる変化となり、取得部20bがタッチパネル3の操作面上の特定の1箇所の位置を取得する近接操作であればよい。
【0098】
また、上記実施の形態では、近接検出部10bが自己容量方式によりユーザ6のタッチパネル3の操作面の近接による静電容量の変化を検出し、接触検出部10aが相互容量方式によりユーザ6のタッチパネル3の操作面の接触による静電容量の変化を検出するという説明を行った。これに対して、ユーザ6のタッチパネル3の操作面の近接および接触の両方を相互容量方式で検出するようにしてもよい。
【0099】
また、上記実施の形態では、ユーザ6はタッチパネル3の操作面や操作部領域teに指を近接させたり接触させるものとして説明したが、それ以外にもユーザ6の手の平やタッチペンなどを含む物体を用いて近接したり接触してもよい。この場合は、このような物体の近接状態や接触状態に基づき、当該物体の位置をユーザの位置とみなせばよい。
【0100】
また、上記実施の形態では、表示装置1として車両の車室内で用いられるものを例に説明を行ったが、表示装置1は、車室内のみならずそれ以外でもスマートフォンやタブレット端末など、タッチパネルを用いて文字を入力可能な電子装置であればどのようなものであってもよい。
【0101】
また、上記実施の形態では、プログラムに従ったCPUの演算処理によってソフトウェア的に各種の機能が実現されると説明したが、これら機能のうちの一部は電気的なハードウェア回路により実現されてもよい。また逆に、ハードウェア回路によって実現されるとした機能のうちの一部は、ソフトウェア的に実現されてもよい。
【符号の説明】
【0102】
2 ディスプレイ
3 タッチパネル
6 ユーザ
10a 接触検出部
10b 近接検出部
11a プログラム
20a 表示制御部
20b 取得部
20c 発光部
20d 受付部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11