【文献】
LG Electronics,Uplink ACK/NACK transmission in LTE-Advanced,3GPP TSG-RAN WG1#58b R1-094163,フランス,3GPP,2009年10月 5日,paragraph 5
【文献】
LG Electronics,ACK/NACK on PUCCH for TDD,3GPP TSG-RAN WG1#63 R1-106099,フランス,3GPP,2010年11月11日,paragraph 4
【文献】
Panasonic,Mapping Tables for Format 1b with Channel Selection,3GPP TSG-RAN WG1#62b R1-105476,フランス,3GPP,2010年10月 5日,paragraph 2.3
【文献】
CATT,DAI Design for LTE-A,3GPP TSG-RAN WG1#62 R1-104311,フランス,3GPP,2010年 8月17日,paragraph 3
【文献】
Nokia Siemens Networks, Nokia,Remaining details for PUCCH A/N (FDD),3GPP TSG-RAN WG1#63 R1-106193,フランス,3GPP,2010年11月 9日,paragraphs 2,4
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1のサービングセルにおいて前記M個のダウンリンクサブフレームで受信されるDAI値として1を有する第3のPDCCHにより指示されるPDSCHが、前記第2のサービングセルにおいて前記M個のダウンリンクサブフレームで受信される場合、前記第3のリソースは、前記第3のPDCCHの送信に使われた1番目のCCEに基づいて決定され、
前記第1のサービングセルにおいて前記M個のダウンリンクサブフレームで受信されるDAI値として2を有する第4のPDCCHにより指示されるPDSCHが、前記第2のサービングセルにおいて前記M個のダウンリンクサブフレームで受信される場合、前記第4のリソースは、前記第4のPDCCHの送信に使われた1番目のCCEに基づいて決定される、請求項3に記載の端末。
前記第1のサービングセルにおいて前記M個のダウンリンクサブフレームで受信されるDAI値として1を有する第3のPDCCHにより指示されるPDSCHが、前記第2のサービングセルにおいて前記M個のダウンリンクサブフレームで受信される場合、前記第3のリソースは、前記第3のPDCCHの送信に使われた1番目のCCEに基づいて決定され、
前記第1のサービングセルにおいて前記M個のダウンリンクサブフレームで受信されるDAI値として2を有する第4のPDCCHにより指示されるPDSCHが、前記第2のサービングセルにおいて前記M個のダウンリンクサブフレームで受信される場合、前記第4のリソースは、前記第4のPDCCHの送信に使われた1番目のCCEに基づいて決定される、請求項10に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0021】
端末(User Equipment、UE)は、固定されてもよいし、移動性を有してもよく、MS(mobile station)、MT(mobile terminal)、UT(user terminal)、SS(subscriber station)、無線機器(wireless device)、PDA(personal digital assistant)、無線モデム(wireless modem)、携帯機器(handheld device)等、他の用語で呼ばれることもある。
【0022】
基地局は、一般的に端末と通信する固定局(fixed station)を意味し、eNB(evolved−NodeB)、BTS(Base Transceiver System)、アクセスポイント(Access Point)等、他の用語で呼ばれることもある。
【0023】
図1は、3GPP LTEにおいて、ダウンリンク無線フレームの構造を示す。これは3GPP TS 36.211 V8.7.0(2009−05)「Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E−UTRA);Physical Channels and Modulation(Release 8)」の4節を参照することができ、TDD(Time Division Duplex)のためのものである。
【0024】
無線フレーム(radio frame)は、0〜9のインデックスが付けられた10個のサブフレームを含む。一つのサブフレーム(subframe)は、2個の連続的なスロットを含む。一つのサブフレームの送信にかかる時間をTTI(transmission time interval)といい、例えば、一つのサブフレームの長さは1msであり、一つのスロットの長さは0.5msである。
【0025】
一つのスロットは、時間領域で複数のOFDM(orthogonal frequency division multiplexing)シンボルを含むことができる。OFDMシンボルは、3GPP LTEがダウンリンク(downlink;DL)でOFDMA(orthogonal frequency division multiple access)を使用するため、時間領域で一つのシンボル区間(symbol period)を表現するためのものに過ぎず、多重接続方式や名称に制限をおくものではない。例えば、OFDMシンボルは、SC−FDMA(single carrier−frequency division multiple access)シンボル、シンボル区間など、他の名称で呼ばれることもある。
【0026】
一つのスロットは、7OFDMシンボルを含むことを例示的に記述するが、CP(Cyclic Prefix)の長さによって一つのスロットに含まれるOFDMシンボルの数は変わることができる。3GPP TS 36.211 V8.7.0によると、正規CPで、1スロットは7OFDMシンボルを含み、拡張(extended)CPで、1スロットは6OFDMシンボルを含む。
【0027】
リソースブロック(resource block;RB)は、リソース割当単位であり、一つのスロットで複数の副搬送波を含む。例えば、一つのスロットが時間領域で7個のOFDMシンボルを含み、リソースブロックが周波数領域で12個の副搬送波を含む場合、一つのリソースブロックは、7×12個のリソース要素(resource element;RE)を含むことができる。
【0028】
インデックス#1とインデックス#6を有するサブフレームは、スペシャルサブフレームといい、DwPTS(Downlink Pilot Time Slot;DwPTS)、GP(Guard Period)、及びUpPTS(Uplink Pilot Time Slot)を含む。DwPTSは、端末での初期セル探索、同期化又はチャネル推定に使われる。UpPTSは、基地局でのチャネル推定と端末のアップリンク送信同期を合わせるときに使われる。GPは、アップリンクとダウンリンクとの間にダウンリンク信号の多重経路遅延によりアップリンクで発生する干渉を除去するための区間である。
【0029】
TDDでは一つの無線フレームにDL(downlink)サブフレームとUL(Uplink)サブフレームが共存する。表1は、無線フレームの設定(configuration)の一例を示す。
【0031】
「D」はDLサブフレームを示し、「U」はULサブフレームを示し、「S」はスペシャルサブフレームを示す。基地局からUL−DL設定を受信すると、端末は無線フレームの設定によっていずれのサブフレームがDLサブフレームかULサブフレームかを知ることができる。
【0032】
DL(downlink)サブフレームは、時間領域で制御領域(control region)とデータ領域(data region)に分けられる。制御領域は、サブフレーム内の第1のスロットの前方部の最大3個のOFDMシンボルを含むが、制御領域に含まれるOFDMシンボルの個数は変わることができる。制御領域にはPDCCH及び他の制御チャネルが割り当てられ、データ領域にはPDSCHが割り当てられる。
【0033】
3GPP TS 36.211 V8.7.0に開示されているように、3GPP LTEにおいて、物理チャネルは、データチャネルであるPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)とPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)及び制御チャネルであるPDCCH(Physical Downlink Control Channel)、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)、PHICH(Physical Hybrid−ARQ Indicator Channel)及びPUCCH(Physical Uplink Control Channel)に分けられる。
【0034】
サブフレームの1番目のOFDMシンボルで送信されるPCFICHは、サブフレーム内で制御チャネルの送信に使われるOFDMシンボルの数(即ち、制御領域の大きさ)に関するCFI(control format indicator)を伝送する。まず、端末は、PCFICH上にCFIを受信した後、PDCCHをモニタリングする。PDCCHと違って、PCFICHは、ブラインドデコーディングを使用せずに、サブフレームの固定されたPCFICHリソースを介して送信される。
【0035】
PHICHは、アップリンクHARQ(hybrid automatic repeat request)のためのACK(positive−acknowledgement)/NACK(negative−acknowledgement)信号を伝送する。端末により送信されるPUSCH上のUL(uplink)データに対するACK/NACK信号はPHICH上に送信される。
【0036】
PBCH(Physical Broadcast Channel)は、無線フレームの1番目のサブフレームの2番目のスロットの前方部の4個のOFDMシンボルで送信される。PBCHは、端末が基地局との通信に必須なシステム情報を伝送し、PBCHを介して送信されるシステム情報をMIB(master information block)という。これと比較して、PDCCHにより指示されるPDSCH上に送信されるシステム情報をSIB(system information block)という。
【0037】
PDCCHは、一つ又は複数個の連続的なCCE(Control Channel Elements)の集約(aggregation)上に送信される。CCEは、無線チャネルの状態による符号化率をPDCCHに提供するために使われる論理的割当単位である。CCEは、複数のリソース要素グループ(resource element group;REG)に対応される。CCEの数とCCEにより提供される符号化率の連関関係によってPDCCHのフォーマット及び可能なPDCCHのビット数が決定される。
【0038】
PDCCHを介して送信される制御情報をダウンリンク制御情報(downlink control information;DCI)という。DCIは、PDSCHのリソース割当(これをDLグラント(downlink grant)とも呼ぶ)、PUSCHのリソース割当(これをULグラント(uplink grant)とも呼ぶ)、任意のUEグループ内の個別UEに対する送信パワー制御命令の集約及び/又はVoIP(Voice over Internet Protocol)の活性化を含むことができる。
【0039】
3GPP LTEではPDCCHの検出のためにブラインドデコーディング(blind decoding)を使用する。ブラインドデコーディングは、受信されるPDCCH(これを候補(candidate)PDCCHという)のCRCに所望の識別子をデマスキングし、CRCエラーをチェックして該当PDCCHが自分の制御チャネルかどうかを確認する方式である。
【0040】
基地局は、端末に送ろうとするDCIによってPDCCHフォーマットを決定した後、DCIにCRC(Cyclic Redundancy Check)を付け、PDCCHの所有者(owner)や用途によって固有な識別子(これをRNTI(Radio Network Temporary Identifier)という)をCRCにマスキングする。
【0041】
図2は、3GPP LTEにおいて、アップリンクサブフレームの構造を示す。
【0042】
アップリンクサブフレームは、周波数領域で、アップリンク制御情報を伝送するPUCCH(Physical Uplink Control Channel)が割り当てられる制御領域(region)とユーザデータを伝送するPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)が割り当てられるデータ領域に分けられる。
【0043】
PUCCHは、サブフレームでリソースブロック(RB)対(pair)で割り当てられる。RB対に属するRBは、第1のスロットと第2のスロットの各々で互いに異なる副搬送波を占める。mは、サブフレーム内でPUCCHに割り当てられたRB対の論理的な周波数領域位置を示す位置インデックスである。同じm値を有するRBが2個のスロットで互いに異なる副搬送波を占めていることを示す。
【0044】
3GPP TS 36.211 V8.7.0によると、PUCCHは、多重フォーマットをサポートする。PUCCHフォーマットに従属した変調方式(modulation scheme)によってサブフレーム当たり互いに異なるビット数を有するPUCCHを使用することができる。
【0045】
以下の表2は、PUCCHフォーマットによる変調方式(Modulation Scheme)及びサブフレーム当たりビット数の例を示す。
【0047】
PUCCHフォーマット1はSR(Scheduling Request)の送信に使われ、PUCCHフォーマット1a/1bはHARQのためのACK/NACK信号の送信に使われ、PUCCHフォーマット2はCQIの送信に使われ、PUCCHフォーマット2a/2bはCQI及びACK/NACK信号の同時(simultaneous)送信に使われる。サブフレームで。ACK/NACK信号のみを送信する時、PUCCHフォーマット1a/1bが使われ、SRが単独に送信される時、PUCCHフォーマット1が使われる。SRとACK/NACKを同時に送信する時にはPUCCHフォーマット1が使われ、SRに割り当てられたリソースにACK/NACK信号を変調して送信する。
【0048】
全てのPUCCHフォーマットは、各OFDMシンボルでシーケンスの循環シフト(cycli cshift;CS)を使用する。循環シフトされたシーケンスは、基本シーケンス(base sequence)を特定CS量(cyclic shift amount)ほど循環シフトさせて生成される。特定CS量は、循環シフトインデックス(CS index)により指示される。
【0049】
基本シーケンスr
u(n)を定義した一例は、以下の数式の通りである。
【0051】
ここで、uはルートインデックス(root index)であり、nは要素インデックスであり、0=n=N−1、Nは基本シーケンスの長さである。b(n)は、3GPP TS 36.211 V8.7.0の5.5節で定義されている。
【0052】
シーケンスの長さは、シーケンスに含まれる要素(element)の数の同じである。uは、セルID(identifier)、無線フレーム内のスロット番号などにより決まることができる。基本シーケンスが周波数領域で一つのリソースブロックにマッピング(mapping)されるとする時、一つのリソースブロックが12副搬送波を含むため、基本シーケンスの長さNは12となる。他のルートインデックスによって他の基本シーケンスが定義される。
【0053】
基本シーケンスr(n)を以下の数式2のように循環シフトさせ、循環シフトされたシーケンスr(n,I
cs)を生成することができる。
【0055】
ここで、I
csは、CS量を示す循環シフトインデックスである(0≦I
cs≦N−1)。
【0056】
基本シーケンスの可用(available)循環シフトインデックスは、CS間隔(CS interval)によって基本シーケンスから得る(derive)ことができる循環シフトインデックスを意味する。例えば、基本シーケンスの長さが12であり、CS間隔が1の場合、基本シーケンスの可用循環シフトインデックスの総個数は12となる。又は、基本シーケンスの長さが12であり、CS間隔が2の場合、基本シーケンスの可用循環シフトインデックスの総数は6となる。
【0057】
以下、PUCCHフォーマット1bでのHARQ ACK/NACK信号の送信に対して記述する。
【0058】
図3は、3GPP LTEにおいて、ノーマルCPにおけるPUCCHフォーマット1bを示す。
【0059】
一つのスロットは7個のOFDMシンボルを含み、3個のOFDMシンボルは基準信号のためのRS(Reference Signal)OFDMシンボルとなり、4個のOFDMシンボルはACK/NACK信号のためのデータOFDMシンボルとなる。
【0060】
PUCCHフォーマット1bではエンコーディングされた2ビットACK/NACK信号をQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)変調することで、変調シンボルd(0)が生成される。
【0061】
循環シフトインデックスI
csは、無線フレーム内のスロット番号(n
s)及び/又はスロット内のシンボルインデックス(l)によって変わることができる。
【0062】
ノーマルCPで、一つのスロットにACK/NACK信号の送信のために4個のデータOFDMシンボルがあるため、各データOFDMシンボルで対応する循環シフトインデックスをI
cs0,I
cs1,I
cs2,I
cs3であると仮定する。
【0063】
変調シンボルd(0)は、循環シフトされたシーケンスr(n,I
cs)に拡散される。スロットで(i+1)番目のOFDMシンボルに対応する一次元拡散されたシーケンスをm(i)とする時、
【0064】
{m(0),m(1),m(2),m(3)}={d(0)r(n,I
cs0),d(0)r(n,I
cs1),d(0)r(n,I
cs2),d(0)r(n,I
cs3)}で表すことができる。
【0065】
端末容量を増加させるために、一次元拡散されたシーケンスは、直交シーケンスを利用して拡散されることができる。拡散係数(spreading factor)K=4である直交シーケンスw
i(k)(iは、シーケンスインデックスであり、0≦k≦K−1)であり、次のようなシーケンスを使用する。
【0067】
拡散係数K=3である直交シーケンスw
i(k)(iは、シーケンスインデックスであり、0≦k≦K−1)であり、次のようなシーケンスを使用する。
【0069】
スロット毎に異なる拡散係数を使用することができる。
【0070】
したがって、任意の直交シーケンスインデックスiが与えられる時、2次元拡散されたシーケンス{s(0),s(1),s(2),s(3)}は、次のように示すことができる。
【0071】
{s(0),s(1),s(2),s(3)}={w
i(0)m(0),w
i(1)m(1),w
i(2)m(2),w
i(3)m(3)}
【0072】
2次元拡散されたシーケンス{s(0),s(1),s(2),s(3)}は、IFFTが実行された後、対応するOFDMシンボルで送信される。これで、ACK/NACK信号がPUCCH上に送信されるものである。
【0073】
PUCCHフォーマット1bの基準信号も基本シーケンスr(n)を循環シフトさせた後、直交シーケンスに拡散させて送信される。3個のRS OFDMシンボルに対応する循環シフトインデックスをI
cs4、I
cs5、I
cs6とする時、3個の循環シフトされたシーケンスr(n,I
cs4)、r(n,I
cs5)、r(n,I
cs6)を得ることができる。この3個の循環シフトされたシーケンスは、K=3である直交シーケンスw
RSi(k)に拡散される。
【0074】
直交シーケンスインデックスi、循環シフトインデックスI
cs、及びリソースブロックインデックスmは、PUCCHを構成するために必要なパラメータであり、PUCCH(又は、端末)を区分するために使われるリソースである。可用循環シフトの個数が12であり、可用直交シーケンスインデックスの個数が3場合、総36個の端末に対するPUCCHが一つのリソースブロックに多重化されることができる。
【0075】
3GPP LTEでは端末がPUCCHを構成するための3個のパラメータを取得するために、リソースインデックスn
(1)PUCCHが定義される。リソースインデックスn
(1)PUCCH=n
CCE+N
(1)PUCCHと定義され、n
CCEは、対応するDCI(即ち、ACK/NACK信号に対応するダウンリンクデータの受信に使われたダウンリンクリソース割当)の送信に使われる1番目のCCEの番号であり、N
(1)PUCCHは、基地局が端末に上位階層メッセージを介して知らせるパラメータである。
【0076】
ACK/NACK信号の送信に使われる時間、周波数、コードリソースをACK/NACKリソース又はPUCCHリソースという。前述したように、ACK/NACK信号をPUCCH上に送信するために必要なACK/NACKリソースのインデックス(ACK/NACKリソースインデックス又はPUCCHインデックスという)は、直交シーケンスインデックスi、循環シフトインデックスI
cs、リソースブロックインデックスm、及び3個のインデックスを求めるためのインデックスのうち少なくともいずれか一つで表現されることができる。ACK/NACKリソースは、直交シーケンス、循環シフト、リソースブロック、及びこれらの組合せのうち少なくともいずれか一つを含むことができる。
【0078】
端末は、PDCCHをモニタリングし、n番目のDLサブフレームでPDCCH501上にDLリソース割当を含むDLグラントを受信する。端末は、DLリソース割当により指示されるPDSCH502を介してDLトランスポートブロック(transport block)を受信する。
【0079】
端末は、n+4番目のULサブフレームでPUCCH511上にDLトランスポートブロックに対するACK/NACK応答を送信する。ACK/NACK応答は、DLトランスポートブロックに対する受信確認(reception acknowledgement)である。
【0080】
ACK/NACK信号は、DLトランスポートブロックが成功的にデコーディングされるとACK信号になり、DLトランスポートブロックのデコーディングに失敗するとNACK信号になる。基地局は、NACK信号が受信される場合、ACK信号が受信されたり、最大再送信回数までDLトランスポートブロックの再送信を実行したりすることができる。
【0081】
3GPP LTEではPUCCH511のためのリソースインデックスを設定するために、端末はPDCCH501のリソース割当を利用する。即ち、PDCCH501の送信に使われる最も低いCCEインデックス(又は、1番目のCCEのインデックス)がn
CCEになり、n
(1)PUCCH=n
CCE+N
(1)PUCCHのようにリソースインデックスを決定するものである。
【0082】
以下、3GPP LTE TDD(Time Division Duplex)でのHARQのためのACK/NACK送信に対して記述する。
【0083】
TDDは、FDD(Frequency Division Duplex)と違って、一つの無線フレームにDLサブフレームとULサブフレームが共存する。一般的にULサブフレームの個数がDLサブフレームの個数より少ない。したがって、ACK/NACK信号を送信するためのULサブフレームが足りない場合を対比し、複数のDLトランスポートブロックに対する複数のACK/NACK信号を一つのULサブフレームで送信することをサポートしている。
【0084】
3GPP TS 36.213 V8.7.0(2009−05)の10.1節によると、バンドリング(bundling)とチャネル選択(channel selection)の二つのACK/NACKモードが開始される。
【0085】
第一に、バンドリングは、端末が受信したPDSCH(即ち、ダウンリンクトランスポートブロック)のデコーディングに全部成功するとACKを送信し、以外の場合はNACKを送信することである。これをAND動作という。
【0086】
ただし、バンドリングは、AND動作に制限されるものではなく、複数のトランスポートブロック(又は、コードワード)に対応するACK/NACKビットを圧縮する多様な動作を含むことができる。例えば、バンドリングは、ACK(又は、NACK)の個数をカウンティングした値や連続的なACKの個数を示すようにすることができる。
【0087】
第二に、チャネル選択は、ACK/NACK多重化(multiplexing)とも呼ばれる。端末は、複数のPUCCHリソースのうち一つのPUCCHリソースを選択してACK/NACKを送信する。
【0088】
以下の表は、3GPP LTEでUL−DL設定によるULサブフレームnと連結された(associated)DLサブフレームn−k、ここで、k∈K、Mは、集約Kの要素の個数を示す。
【0090】
ULサブフレームnにM個のDLサブフレームが連結されていると仮定し、M=3を考慮する。3個のDLサブフレームから3個のPDCCHを受信することができるため、端末は、3個のPUCCHリソース(n
(1)PUCCH,0,n
(1)PUCCH,1,n
(1)PUCCH,2)を取得することができる。チャネル選択の例は、以下の表の通りである。
【0092】
HARQ−ACK(i)は、M個のダウンリンクサブフレームのうちi番目のダウンリンクサブフレームに対するACK/NACKを示す。DTX(Discontinuous Transmission)は、該当するDLサブフレームでPDSCH上にDLトランスポートブロックを受信することができない、又は対応するPDCCHを検出することができないことを意味する。表6によると、3個のPUCCHリソース(n
(1)PUCCH,0、n
(1)PUCCH,1、n
(1)PUCCH,2)があり、b(0)、b(1)は、選択されたPUCCHを利用して送信される2個のビットである。
【0093】
例えば、端末が3個のDLサブフレームで3個のDLトランスポートブロックを全部成功的に受信すると、端末はn
(1)PUCCH,2を利用してビット(1,1)をQPSK変調し、PUCCH上に送信する。端末が1番目(i=0)のDLサブフレームでDLトランスポートブロックのデコーディングに失敗し、残りはデコーディングに成功すると、端末はn
(1)PUCCH,2を利用してビット(1,0)をPUCCH上に送信する。
【0094】
チャネル選択で、少なくとも一つのACKがある場合、NACKとDTXは対になる(couple)。これは予約された(reserved)PUCCHリソースとQPSKシンボルの組合せでは全てのACK/NACK状態を示すことができないためである。しかし、ACKがない場合、DTXはNACKと分離される(decouple)。
【0095】
既存PUCCHフォーマット1bは、2ビットのACK/NACKのみを送信することができる。しかし、チャネル選択は、割り当てられたPUCCHリソースと実際ACK/NACK信号をリンクすることによって、より多いACK/NACK状態を示すものである。
【0096】
一方、ULサブフレームnにM個のDLサブフレームが連結されているとする時、DLサブフレーム(又は、PDCCH)の損失(missing)による基地局と端末との間のACK/NACKミスマッチ(mismatch)が発生することができる。
【0097】
M=3であり、基地局が3個のDLサブフレームを介して3個のDLトランスポートブロックを送信するであると仮定する。端末は、2番目のDLサブフレームでPDCCHをなくして2番目のトランスポートブロックを全く受信することができず、残りの1番目と3番目のトランスポートブロックのみを受信することができる。この時、バンドリングが使われる場合、端末はACKを送信するようになるエラーが発生する。
【0098】
このようなエラーを解決するためにDAI(Downlink Assignment Index)がPDCCH上のDLグラントに含まれる。DAIは割り当てられたPDSCH送信を有するPDCCHの蓄積された(accumulative)数を指示する。2ビットのDAIの値は1から順次増加し、DAI=4からは再びモジュロ−4演算が適用されることができる。M=5であり、五つのDLサブフレームが全部スケジューリングされると、DAI=1、2、3、4、1の順に対応するPDCCHに含まれることができる。
【0099】
以下、多重搬送波(multiple carrier)システムに対して記述する。
【0100】
3GPP LTEシステムは、ダウンリンク帯域幅とアップリンク帯域幅が異なるように設定される場合をサポートするが、これは一つのコンポーネント搬送波(component carrier;CC)を前提にする。3GPP LTEシステムは、最大20MHzをサポートし、アップリンク帯域幅とダウンリンク帯域幅は異なるが、アップリンクとダウンリンクの各々に一つのCCのみをサポートする。
【0101】
スペクトラム集約(spectrum aggregation)(又は、帯域幅集約(bandwidth aggregation)、搬送波集約(carrier aggregation)という)は、複数のCCをサポートすることである。例えば、20MHz帯域幅を有する搬送波単位のグラニュラリティ(granularity)として5個のCCが割り当てられる場合、最大100Mhzの帯域幅をサポートすることができる。
【0102】
一つのDL CC又はUL CCとDL CCの対(pair)は、一つのセルに対応されることができる。したがって、複数のDL CCを介して基地局と通信する端末は、複数のサービングセルからサービスの提供を受けるということができる。
【0104】
DL CCとUL CCが各々3個ずつあるが、DL CCとUL CCの個数に制限があるものてはない。各DL CCでPDCCHとPDSCHが独立的に送信され、各UL CCでPUCCHとPUSCHが独立的に送信される。DL CC−UL CC対が3個定義されるため、端末は3個のサービングセルからサービスの提供を受けるということができる。
【0105】
端末は、複数のDL CCでPDCCHをモニタリングし、複数のDL CCを介して同時にDLトランスポートブロックを受信することができる。端末は、複数のUL CCを介して同時に複数のULトランスポートブロックを送信することができる。
【0106】
DL CC#1とUL CC#1の対が第1のサービングセルとなり、DL CC#2とUL CC#2の対が第2のサービングセルとなり、DL CC#3が第3のサービングセルとなると仮定する。各サービングセルは、セルインデックス(Cell index;CI)を介して識別されることができる。CIは、セル内で固有であり、又は端末−特定的である。ここでは、第1乃至第3のサービングセルにCI=0、1、2が付与された例を示す。
【0107】
サービングセルは、1次セル(primary cell)と2次セル(secondary cell)に区分されることができる。1次セルは、1次周波数で動作し、端末である初期連結確立過程を実行し、又は連結再確立過程を開始し、ハンドオーバ過程で1次セルと指定されたセルである。1次セルは、基準セル(reference cell)とも呼ばれる。2次セルは、2次周波数で動作し、RRC連結が確立された後に設定されることができ、追加的な無線リソースを提供するときに使われることができる。常に少なくとも一つの1次セルが設定され、2次セルは上位階層シグナリング(例、RRCメッセージ)により追加/修正/解除されることができる。
【0108】
1次セルのCIは固定されることができる。例えば、最も低いCIが1次セルのCIに指定されることができる。以下、1次セルのCIは0であり、2次セルのCIは1から順次割り当てられる仮定する。
【0109】
多重搬送波システムでは非交差搬送波スケジューリング(non−cross carrier scheduling)と交差搬送波スケジューリング(cross carrier scheduling)がサポートされることができる。
【0110】
非交差搬送波スケジューリングは、PDSCHとPDSCHをスケジューリングするPDCCHが同一のダウンリンクCCを介して送信されるスケジューリング方法である。また、PUSCHをスケジューリングするPDCCHが送信されるダウンリンクCCとPUSCHが送信されるアップリンクCCが基本的にリンクされたCCであるスケジューリング方法である。
【0111】
交差搬送波スケジューリングは、特定コンポーネント搬送波を介して送信されるPDCCHを介して他のコンポーネント搬送波を介して送信されるPDSCHのリソース割当をすることができるスケジューリング方法である。また、交差搬送波スケジューリングは、特定コンポーネント搬送波と基本的にリンクされているコンポーネント搬送波以外の他のコンポーネント搬送波を介して送信されるPUSCHのリソース割当をすることができるスケジューリング方法である。即ち、PDCCHとPDSCHが互いに異なるダウンリンクCCを介して送信されることができ、ULグラントを含むPDCCHが送信されたダウンリンクCCとリンクされたアップリンクCCでない他のアップリンクCCを介してPUSCHが送信されることができる。交差搬送波スケジューリングをサポートするシステムではPDCCHが制御情報を提供するPDSCH/PUSCHがいずれのDL CC/UL CCを介して送信されるかを知らせる搬送波指示子が必要である。このような搬送波指示子を含むフィールドを搬送波指示フィールド(carrier indication field;CIF)という。
【0112】
交差搬送波スケジューリングで、基地局は、PDCCHモニタリングDL CC集約を設定することができる。PDCCHモニタリングDL CC集約は、集約された全体DL CCのうち一部DL CCで構成され、交差搬送波スケジューリングが設定されると、端末は、PDCCHモニタリングDL CC集約に含まれているDL CCに対してのみPDCCHモニタリング/デコーディングを実行する。PDCCHモニタリングDL CC集約は、端末特定的、端末グループ特定的、又はセル特定的に設定されることができる。
【0113】
図6は、多重搬送波システムにおいて、交差搬送波スケジューリングを例示する。
【0114】
図6を参照すると、3個のDL CC(DL CC A、DL CC B、DL CC C)が集約され、DL CC AがPDCCHモニタリングDL CCに設定されることができる。端末は、DL CC AのPDCCHを介してDL CC A、DL CC B、DL CC CのPDSCHに対するDLグラントを受信することができる。DL CC AのPDCCHを介して送信されるDCIにはCIFが含まれることで、いずれのDL CCに対するDCIかを示すことができる。
【0115】
以下、SPS(Semi−Persistent)スケジューリングに対して記述する。
【0116】
一般的に、端末は、PDCCH上のDLグラントを受信した後、DLグラントにより指示されるPDSCHを介してトランスポートブロックを受信する。これはトランスポートブロック毎にPDCCHモニタリングが実行されることを意味し、これを動的スケジューリングという。
【0117】
SPSスケジューリングは予めPDSCHリソースを定義し、端末はPDCCHモニタリング無しに予め定義されたリソースを介してトランスポートブロックを受信する。
【0118】
図7は、3GPP LTEにおいて、SPSスケジューリングの一例を示す。これはDL SPSを示すが、UL SPSも同様に適用される。
【0119】
まず、基地局は、端末にRRC(Radio Resource Control)メッセージを介してSPS設定を送る。SPS設定は、SPS−C−RNTIとSPS周期を含む。ここで、SPS周期は4サブフレームという。
【0120】
SPSが設定されるとしても、直ちにSPSが実行されるものではない。端末は、CRCがSPS−C−RNTIでマスキングされたPDCCH501をモニタリングし、SPSが活性化された後にSPSを実行する。PDCCH501上のDCIに含まれるNDI=0の時、DCI含まれる多様なフィールド(例えば、TPC(transmit power command)、DMRS(demodulation reference signal)のCS(Cyclic Shift)、MCS(Modulation and Coding scheme)、RV(redundancy version)、HARQプロセス番号、リソース割当)の値の組合せがSPS活性化と非活性化に使われる。
【0121】
SPSが活性化されると、端末はPDCCH上のDLグラントを受信しなくても、SPS周期にPDSCH上のトランスポートブロックを受信する。PDCCH無しに受信されるPDSCHをSPS PDSCHという。SPSを非活性化するPDCCHをSPS解除(release)PDCCHという。
【0122】
以後、端末は、CRCがSPS−C−RNTIでマスキングされたPDCCH502をモニタリングし、SPSの非活性化を確認する。
【0123】
3GPP LTEによると、SPSの活性化を指示するPDCCHは、ACK/NACK応答が不必要であるが、SPSの非活性化を指示するSPS解除PDCCHは、ACK/NACK応答を必要とする。以下、DLトランスポートブロックは、SPS解除PDCCHを含むこともできる。
【0124】
既存PUCCHフォーマット1a/1bによると、PDCCHからリソースインデックスn
(1)PUCCHを取得する。しかし、SPSスケジューリングによると、PDSCHと連結されたPDCCHが受信されないため、予め割り当てられたリソースインデックスが使われる。
【0125】
以下、本発明によるTDDシステムでのACK/NACK送信に対して記述する。
【0126】
HARQのためのACK/NACK状態は、以下の三つの状態(state)のうち一つを示す。
【0127】
−ACK:PDSCH上に受信されたトランスポートブロックのデコーディング成功
【0128】
−NACK:PDSCH上に受信されたトランスポートブロックのデコーディング失敗
【0129】
−DTX:PDSCH上のトランスポートブロック受信失敗。動的スケジューリングの場合、PDCCHの受信失敗を意味する。
【0130】
表5に示すように、UL−DL構成によってULサブフレームnにM個のDLサブフレームが連結されている。また、多重搬送波システムでは複数のDL CCの各々でのM個のDLサブフレームが一つのUL CCのULサブフレームnに連結されていてもよい。この場合、ACK/NACKを送信するULサブフレームnで送信することができるビット数が複数のDLサブフレームに対するACK/NACK状態を全部表現するためのビット数より少ない。したがって、ACK/NACKをさらに少ない数のビットで表現するために、次のようなACK/NACK多重化方式が考慮されることができる。
【0131】
(1)バンドリングされたACKカウンタ(bundled ACK counter):端末は、各DL CCで受信したデータが、DTXなしに全部ACKと判定された場合にのみACK個数を基地局に伝達することができる。即ち、端末は、受信したデータの一つでもNACK又はDTXと判定された場合にはACK個数を「0」と伝達する。端末は、受信したDAIの値を介してACK/NACKの対象となるPDSCH(SPS PDSCHは除外)の個数を知ることができる。
【0132】
図8は、バンドリングされたACKカウンタを利用する方法を例示する。
【0133】
図8を参照すると、端末にDL CC#1、DL CC#2が割り当てられる。DL CC#1で、ダウンリンクサブフレーム#0、2、3でデータを受信し、全部ACKと判定された場合、端末は、ACKの個数が3個という情報を送信する。一方、DL CC#2で、ダウンリンクサブフレーム#0、1、3でデータを受信し、ダウンリンクサブフレーム#3で受信したデータに対してNACKと判定された。したがって、端末は、ACKの個数が0個という情報を送信する。
【0134】
(2)連続したACKカウンタ(consecutive ACK counter):端末は、各DL CCのM個のサブフレームで最初のサブフレームからDTXがなく連続してACKと判定されたサブフレームに対しては累積されたACK個数を伝達することができる。
【0135】
図9は、連続したACKカウンタを利用する方法を例示する。
【0136】
図9を参照すると、端末にDL CC#1、DL CC#2が割り当てられている。端末がDL CC#1のダウンリンクサブフレーム#0、2、3でデータを受信し、このようなデータでDTXなしに連続してACKと判定されたデータは3個である。このような場合、端末は、累積されたACK個数、即ち、3個をACK個数値で送信する。
【0137】
一方、DL CC#2のダウンリンクサブフレーム#0、1、3でデータを受信し、ダウンリンクサブフレーム#0、1で受信したデータは成功的にデコーディングしてACKと判定されたが、ダウンリンクサブフレーム#3で受信したデータに対してはNACKと判定された。このような場合、端末は、連続してACKと判定されたデータが2個であるため、累積されたACK個数2個をACK個数値で送信する。以下、本発明は、連続したACKカウンタを利用することを仮定して説明する。即ち、以下の説明で、TDDシステム、2個のサービングセル、連続したACKカウンタ、チャネル選択を使用するPUCCHフォーマット1bを使用してTDD HARQ−ACKを多重化して送信する方法を例示するが、本発明はこれに制限されるものではない。即ち、本発明は、2個のサービングセルを集約するTDDシステムでチャネル選択を使用する場合に一般的に適用されることができる。
【0138】
DL CC別にACK個数情報を効率的に伝達するためにはチャネル選択方式が使われることができる。チャネル選択のために、まず、各DL CC別ACK個数を以下の表のような状態(state)でマッピングすることができる。状態は2ビット情報を含む。
【0140】
例えば、端末にDL CC#1、DL CC#2が設定され、一つのULサブフレームに連結されたM個のDLサブフレームが3個(即ち、M=3)と仮定する。この時、端末がDL CC#1で3個の連続したACKが発生し、DL CC#2で2個の連続したACKが発生したと仮定すると 、端末は、DL CC#1に対するACK個数(B0,B1)を{A,A}にマッピングし、DL CC#2に対するACK個数(B1,B2)を{N,A}のような状態でマッピングする。
【0141】
以下の表8及び表9は、ACK個数情報を伝達するために使われるチャネル選択方式を示す。
【0144】
表8及び表9で、H0、H1、H2、H3は、チャネル選択のためのPUCCHリソース(n
(1)PUCCH)を便宜上簡単に表記したものである。即ち、H0はn
(1)PUCCH,0、H1はn
(1)PUCCH,1を意味し、H2はn
(1)PUCCH,2を意味し、H3はn
(1)PUCCH,3を意味する(以下、同一)。また、信号配列(constellation)で1は「00」を示し、−1は「11」を示し、jは「10」、−jは「01」を示す。H0乃至H3と信号配列を前述したように表記すると、表8は、以下の表10及び表11のように示すことができる。表10はM=3である場合であり、表11はM=4である場合である。
【0147】
表10、11で、1次セルはプライマリセルを意味し、2次セルはセコンダリーセルを意味し、HARQ−ACK(j)はDAI値としてj+1を有するPDCCHがスケジューリングするPDSCHに対応するACK/NACK、又はACK/NACK応答を要求するPDCCH、例えば、半静的スケジューリングの解除を指示するSPS解除PDCCHに対応するACK/NACKを意味する(jは、0≦j≦M−1である)。ただ、SPS PDSCHがある場合、HARQ−ACK(0)はSPS PDSCHに対するACK/NACKを意味し、HARQ−ACK(j>0)はDAI値がjであるPDCCHがスケジュールするPDSCHに対応するACK/NACKを意味する。
【0148】
以下、前述したチャネル選択を利用するPUCCHフォーマット1bでACK/NACKを多重化して送信するためにリソースを割り当てる方法に対して説明する。以下、TDDモードを仮定し、Mは2より大きく、2個のサービングセルが設定された場合を仮定する。前述したように、Mは、各DL CCで一つのULサブフレームに対応するDLサブフレームの個数である。このような場合、チャネル選択のためには総4個のリソース(n
(1)PUCCH,0、n
(1)PUCCH,1、n
(1)PUCCH,2、n
(1)PUCCH,3)が割り当てられ、4個のリソースのうちいずれか一つが選択されてACK/NACK情報が送信される。この時、どのような方法で4個のリソースを割り当てるかが問題になる。
【0149】
[交差搬送波スケジューリング設定時チャネル選択でリソース割当方法]
【0150】
1.SPS PDSCH送信がない場合
【0151】
交差搬送波スケジューリングが設定される場合、端末は、プライマリセルでのみPDSCHをスケジューリングするPDCCH、SPS解除PDCCHを受信するようになる。もし、プライマリセルでSPS PDSCH送信がない場合、又はSPS PDSCHを受信するように設定されたサブフレームがない場合は、チャネル選択に利用されるリソースは動的に割り当てられることができる。
【0152】
即ち、プライマリセルをスケジューリングするPDCCH(PDSCHをスケジューリングする一般的なPDCCHだけでなく、ACK/NACK応答を要求する任意のPDCCH、例えば、SPS解除PDCCH)を含む。以下、本発明で便宜上PDSCHをスケジューリングする一般的なPDCCHとSPS解除PDCCHを例示して説明するが、これに制限されず、ACK/NACK応答を要求する任意のPDCCHが含まれることができる。プライマリセルをスケジューリングするPDCCHのうち、DAI値が最も小さい2個のPDCCHとリンクされた2個の動的リソース、そしてセコンダリーセルをスケジューリングするPDCCHのうちDAI値が最も小さい2個のPDCCHとリンクされた2個の動的リソースをチャネル選択のために割り当てることができる。
【0153】
例えば、端末がプライマリセルのサブフレームn−k
mでDAI値が1又は2を有するPDCCHを検出し、PDCCHにより指示されるPDSCHをプライマリセルで受信する場合、又はプライマリセルのサブフレームn−k
mでDAI値が1又は2を有するSPS解除PDCCHを検出した場合、ACK/NACKを送信するためのPUCCHリソースn
(1)PUCCH,iは、以下の数式3のように割り当てられることができる。ここで、k
m∈Kであり、k
mでのPDCCHのDAI値が1又は2である。Kは、表5を参照して説明した。
【0154】
数式3
n
(1)PUCCH,i=(M−m−1)xN
c+mxN
c+1+n
CCE,m+N
(1)PUCCH
【0155】
ここで、cは{0,1,2,3}のうちNc≦n
CCE,m<N
c+1を満たすように選択される。N
(1)PUCCHは、上位階層信号により設定される値である。N
C=max{0,floor[N
DLRBx(N
RBscxc−4)/36]}である。N
DLRBはダウンリンク帯域幅設定、N
RBscは副搬送波個数で表示されるリソースブロックの周波数領域での大きさである。n
CCE,mは、サブフレームn−k
mで該当PDCCHの送信に使われた1番目のCCE番号である。
【0156】
数式3で、n
(1)PUCCH,0、即ち、i=0はDAI値が1であるPDCCH(プライマリセルをスケジューリングするPDCCH)に対応して動的に決定されたPUCCHリソースであり、n
(1)PUCCH,1、即ち、i=1はDAI値が2であるPDCCH(プライマリセルをスケジューリングするPDCCH)に対応して動的に決定されたPUCCHリソースである。
【0157】
端末がプライマリセルのサブフレームn−k
mでDAI値が1又は2を有するPDCCHを検出し、PDCCHにより指示されるPDSCHをセコンダリーセルで受信する場合、数式3のようにPUCCHリソースを割り当て、この時のPDCCHはセコンダリーセルで送信されるPDSCHをスケジューリングするPDCCHであるという相違点がある。即ち、n
(1)PUCCH,2、即ち、i=2はDAI値が1であるPDCCH(セコンダリーセルをスケジューリングするPDCCH)に対応して動的に決定されたPUCCHリソースであり、n
(1)PUCCH,3、即ち、i=3はDAI値が2であるPDCCH(セコンダリーセルをスケジューリングするPDCCH)に対応して動的に決定されたPUCCHリソースである。
【0158】
図10は、前述した交差搬送波スケジューリング時、ACK/NACKリソース割当方式を示す。
【0159】
図10を参照すると、プライマリセルのダウンリンクサブフレーム#0でDAI=1であるPDCCHを受信したため、このPDCCHにリンクされたH0(即ち、n
(1)PUCCH,0)を割り当てる。また、ダウンリンクサブフレーム#2でDAI=2であるPDCCHを受信したため、このPDCCHにリンクされたH1(即ち、n
(1)PUCCH,1)を割り当てる。また、セコンダリーセルのダウンリンクサブフレーム#0、#1のPDSCHをスケジューリングするPDCCHのDAI値が順に1、2に対応する場合、該当PDCCHとリンクされたH2(即ち、n
(1)PUCCH,2)、H3(即ち、n
(1)PUCCH,3)を割り当てる。
【0160】
図11は、前述した交差搬送波スケジューリング時、ACK/NACKリソース割当方式の変形例である。
【0161】
図11は、
図10と比較して、端末がプライマリセルをスケジューリングするPDCCHのうち、DAI=2を含むPDCCHを受信することができないという相違点がある。このような場合、端末はDAI=1であるPDCCHにリンクされたリソースH0、セコンダリーセルをスケジューリングするPDCCHのうち、DAI=1、2であるPDCCHにリンクされたリソースH2、H3のみを割り当てる。端末がDAI=2であるPDCCH(プライマリセルをスケジューリングする)にリンクされたリソースH1を割り当てなくても問題にならない。なぜならば、表8に示すように、DAI=2を含むPDCCHによりスケジューリングされるPDSCHに対してACKを送信する場合にリソースH1が使われる。しかし、端末は、DAI=2であるPDCCHを受信することができなかったため、DAI=2を含むPDCCHによりスケジューリングされるPDSCHに対してACKを送信する場合は発生しない。結局、基地局と端末との間にPUCCHリソース割当認識にミスマッチが発生しても問題にならない。
【0162】
2.SPS PDSCH送信がある場合
【0163】
プライマリセルのダウンリンクサブフレームのうち、SPS PDSCHが含まれる場合には以下のようにチャネル選択のためのリソースを割り当てることができる。
【0164】
SPS PDSCHは、スケジューリングするPDCCHがないため、上位階層信号を介してチャネル選択のためのリソースを予約し、予約したリソースをH0(即ち、n
(1)PUCCH,0)で割り当てることができる。例えば、RRC信号を介して4個のリソース(第1のPUCCHリソース、第2のPUCCHリソース、第3のPUCCHリソース、第4のPUCCHリソース)を予約し、SPSスケジューリングを活性化するPDCCHのTPC(transmission power control)フィールドを介して一つのリソースを指示することができる。
【0165】
以下の表は、TPCフィールド値によってチャネル選択のためのリソースを指示する一例である。
【0167】
プライマリセルでDAI=1を含むPDCCH(SPS解除PDCCH含む)とリンクされたリソースをH1(即ち、n
(1)PUCCH,1)で割り当てる。セコンダリーセルをスケジューリングするPDCCHのうち、DAI=1、DAI=2を含むPDCCHとリンクされた動的リソースは、各々、H2(即ち、n
(1)PUCCH,2)、H3(即ち、n
(1)PUCCH,3)になる。この時、数式3を利用することができる。
【0168】
図12は、交差搬送波スケジューリング時、SPS PDSCH送信がある場合、ACK/NACKリソース割当方式を例示する。
図12は、表8によってチャネル選択を実行する場合を仮定する。
【0169】
図12を参照すると、端末は、プライマリセルのダウンリンクサブフレーム#3でSPS PDSCHを受信すると、上位階層信号として予約されたリソースをH0で割り当てる。プライマリセルでDAI=1を含むPDCCHとリンクされたリソースがH1で割り当てられ、セコンダリーセルをスケジューリングするPDCCHのうち、DAI=1を含むPDCCHとリンクされたリソースはH2で割り当てられ、DAI=2を含むPDCCHとリンクされたリソースはH3で割り当てられる。
【0170】
もし、表9によるチャネル選択を使用する場合、H3リソースは、上位階層信号を利用して予め確保した後、PDCCHの動的シグナリングを介して選択する式に変形することもできる。
【0171】
端末がDAI=1、2を含むPDCCHを受信することができない場合、該当リソースは、表8乃至表10の特性上マッピングに使われないため、該当リソースは空いておき、残りのリソースのみでチャネル選択を利用することができる。
【0172】
基地局は、ACK/NACKを検出するために、SPSで割り当てられたPUCCHフォーマット1a/1bリソースと基地局で送信したPDCCHのうち、DAI=1、2を有するPDCCHにリンクされたリソースのみを検索してチャネル選択方式にACK/NACKを検出することができる。このような方法によると、PUCCHリソースのミスマッチを予防することができる。
【0173】
[非交差搬送波スケジューリング設定時チャネル選択でリソース割当方法]
【0174】
非交差搬送波スケジューリングが設定される場合、プライマリセルではプライマリセルで送信されるPDSCHをスケジューリングするPDCCH(又は、SPS解除PDCCH)が送信され、セコンダリーセルではセコンダリーセルで送信されるPDSCHをスケジューリングするPDCCHが送信される。このような場合、チャネル選択のための4個のリソースは次のような方法により割り当てられる。
【0175】
まず、プライマリセルにSPS PDSCH送信がない場合、プライマリセルに送信されるPDSCHをスケジューリングするPDCCH(SPS解除PDCCH含む)のうち、DAI値が1、2であるPDCCHとリンクされた2個のリソースがH0、H1で割り当てられる。この時、数式3を利用することができる。
【0176】
プライマリセルのダウンリンクサブフレームのうち、SPS PDSCHが含まれる場合には上位階層信号を介してチャネル選択のためのリソースを予約し、予約したリソースをH0(即ち、n
(1)PUCCH,0)で割り当てることができる。例えば、RRC信号を介して4個のリソース(第1のPUCCHリソース、第2のPUCCHリソース、第3のPUCCHリソース、第4のPUCCHリソース)を予約し、SPSスケジューリングを活性化するPDCCHのTPC(transmission power control)フィールドを介して一つのリソースを指示することができる。そして、プライマリセルでDAI=1を含むPDCCH(SPS解除PDCCH含む)とリンクされたリソースをH1(即ち、n
(1)PUCCH,1)で割り当てる。
【0177】
そして、残りの2個のリソース(H2,H3)は、上位階層信号を利用して複数のリソースを確保した後、複数のリソースのうち2個を選択する。この時、セコンダリーセルをスケジューリングするPDCCHに含まれているTPCフィールドをARI(ACK/NACK resource indicator)として専用し、複数のリソースのうち2個を選択することができる。
【0178】
例えば、RRC信号を利用して4個のリソース対(即ち、総8個のリソース)を確保した後、2ビットTPCフィールドのビット値によって4個のリソース対うちいずれか一つのリソース対を指示することができる。
【0179】
この場合、セコンダリーセルのM個の該当ダウンリンクサブフレームでセコンダリーセルをスケジューリングする全てのPDCCHのTPCフィールドが同一の値を有することができ、端末は全てのPDCCHのTPCフィールドが同一の値を有することを仮定することができる。
【0180】
又は、セコンダリーセルをスケジューリングするPDCCHのうち、DAI=1であるPDCCHのTPCフィールドのみARIとして専用し、DAIの値が1より大きいPDCCHのTPCフィールドは、本来の用途、即ち、送信電力制御のために使用することができる。端末がDAI=1であるPDCCHを受信することができない場合、端末はACK個数で「0」を送信するようになる。表8を参照すると、セコンダリーセルのACK個数が0個であるACK/NACKは、H0、H1のみを利用するため、H2、H3のようなリソース割当は不必要である。
【0181】
又は、他の例として、RRC信号を利用して8個のリソースを確保した後、2個の2ビットTPCフィールドを利用して2個のリソースを指示することができる。セコンダリーセルをスケジューリングするPDCCHのうち、DAI=1であるPDCCHのTPCフィールド及びDAI=2であるPDCCHのTPCフィールドを利用することができる。セコンダリーセルをスケジューリングするPDCCHのうちDAI値が2以上であるPDCCHに対してはTPCフィールドを本来の用途の通り使用する。このような方法によると、各TPCフィールドは、4個のリソースのうち一つを指示するため、2個のTPCフィールドを利用して独立的に2個のリソース(H2,H3)を指示することができる。したがって、基地局のリソース活用度を高めることができる。
【0182】
以下、多重搬送波システムの各DL CCで、一つのULサブフレームで2個のDLサブフレームに対するACK/NACKを送信する場合、即ち、M=2である場合に対して説明する。
【0183】
例えば、端末が2個のDL CCを集約し、DLサブフレーム(SF):ULサブフレーム(SF)=2:1である場合を仮定する(即ち、2個のDL SFが一つのUL SFに連結された場合)。もし、2個のDL CCが全部MIMOモードに設定されていない場合、バンドリング無しに4ビットACK/NACKを4ビットチャネル選択を利用して送信することができる。
【0184】
2個のDL CCのうちいずれか一つのDL CCでもMIMOモードに設定されている場合、空間バンドリングを利用してバンドリングされた4ビットACK/NACKをチャネル選択を利用して送信することができる。ここで、空間バンドリングとは、同一のサブフレームで受信した複数のトランスポートブロック(又は、コードワード)に対するACK/NACKにAND動作を実行することを意味する。
【0185】
端末は、2個のDL CCを集約し、DL SF:UL SF=2:1である場合、チャネル選択を使用してACK/NACKを送信することもできる。このような場合、チャネル選択のためのリソース割当方式に対して説明する。本リソース割当方式は、基地局が認識するDL CCの個数と端末が認識するDL CCの個数が互いに異なる場合又は基地局と端末が各々認識するDL SF:UL SFの比が互いに異なる場合、ACK/NACK送信に問題が発生しなくする方法である。
【0186】
2ビットACK/NACKを送信するために使用するマッピングは、以下の表の通りである。
【0188】
方法A.交差搬送波スケジューリングが設定された場合
【0189】
図13は、交差搬送波スケジューリングが設定された場合、チャネル選択のためのリソース割当の一例を示す。
【0190】
交差搬送波スケジューリングが設定される場合、プライマリセルをスケジューリングするPDCCH及びセコンダリーセルをスケジューリングするPDCCHは、全部プライマリセルを介して送信される。プライマリセルをスケジューリングするPDCCHのうち、1番目のPDCCH(例えば、DL SF#0に含む)にリンクされたリソースをH0で割り当て、2番目のPDCCH(例えば、DL SF#1に含む)にリンクされたリソースをH1で割り当てる。セコンダリーセルをスケジューリングするPDCCHのうち、1番目のPDCCH(例えば、DL SF#0に含む)にリンクされたリソースをH2で割り当て、2番目のPDCCH(例えば、DL SF#1に含む)にリンクされたリソースをH3で割り当てる。端末が特定サブフレームで特定CCをスケジューリングするPDCCHを受信することができない場合、該当リソースは、チャネル選択に使われないため、そのリソースは空いておき、残りの確保されたリソースのみを利用してチャネル選択を実行する。
【0191】
このような方式によりリソースを割り当てる場合、基地局と端末との間に設定されたDL CC個数を互いに異なるように認識する場合にもACK/NACKをエラーなしに送信することができる。即ち、端末は、表8を利用してチャネル選択をし、基地局は、端末が表13を利用してチャネル選択をしていると誤認識する場合にもエラーが発生しない。なぜならば、表8で、セコンダリーセルのACK/NACKが全部N/Dである場合(即ち、セコンダリーセルのACK個数が0であることを示す状態)と表13がリソース、信号配列などが同様であるためである。
【0192】
図14は、交差搬送波スケジューリングが設定された場合チャネル選択のためのリソース割当の他の例を示す。
【0193】
プライマリセルをスケジューリングするPDCCHのうち、1番目のPDCCH(例えば、DL SF#0に含む)にリンクされたリソースをH0で割り当て、2番目のPDCCH(例えば、DL SF#1に含む)にリンクされたリソースをH1でなくH2で割り当てる。セコンダリーセルをスケジューリングするPDCCHのうち、1番目のPDCCH(例えば、DL SF#0に含む)にリンクされたリソースをH2でなくH1で割り当て、2番目のPDCCH(例えば、DL SF#1に含む)にリンクされたリソースをH3で割り当てる。端末が特定サブフレームで特定CCをスケジューリングするPDCCHを受信することができない場合、該当リソースは、チャネル選択に使われないため、そのリソースは空いておき、残りの確保されたリソースのみを利用してチャネル選択を実行する。このような方式によりリソースを割り当てる場合、基地局と端末との間に設定されたM値、即ち、一つのULサブフレームに対応されるDLサブフレームの個数に誤認識があってもエラーなしにACK/NACKを送信することができる。例えば、端末は、DL SF:UL SF=2:1に認識しているため、表8をチャネル選択テーブルとして利用し、基地局は、DL SF:UL SF=1:1に認識しているため、表13をチャネル選択テーブルとして利用する場合にもエラーが発生しない。
【0194】
方法B.非交差搬送波スケジューリングが設定された場合
【0195】
図15は、非交差搬送波スケジューリングが設定された場合、リソース割当方式の一例である。
【0196】
ダウンリンクサブフレーム#0で、プライマリセルをスケジューリングするPDCCHが存在する場合、該当PDCCHとリンクされた動的リソースをH0に割り当て、ダウンリンクサブフレーム#1で、プライマリセルをスケジューリングするPDCCHが存在する場合、該当PDCCHとリンクされた動的リソースをH1に割り当てる。
【0197】
そして、セコンダリーセルをスケジューリングするPDCCHとリンクされた動的リソースは、チャネル選択に利用しない。その代わりに、セコンダリーセルのためのリソースを上位階層信号を利用して予め確保しておき、セコンダリーセルをスケジューリングするPDCCHに含まれているTPCをARIとして専用して選択する方式によりチャネル選択のためのリソースを選択する。
【0198】
この時、セコンダリーセルをスケジューリングするPDCCHに含まれているTPCフィールドをARI(ACK/NACK resource indicator)で専用して2個のリソースを選択することができる。例えば、RRC信号を利用して4個のリソース対(即ち、総8個のリソース)を確保した後、2ビットTPCフィールドのビット値によって4個のリソース対のうちいずれか一つのリソース対を指示することができる。この時、セコンダリーセルをスケジューリングするPDCCHのうち、DAI=1であるPDCCHのTPCフィールドのみARIとして専用し、DAIの値が1より大きいPDCCHのTPCフィールドは、本来の用途、即ち、送信電力制御のために使用することができる。
【0199】
他の例として、RRC信号を利用して8個のリソースを確保した後、2個の2ビットTPCフィールドを利用して2個のリソースを指示することもできる。セコンダリーセルをスケジューリングするPDCCHのうち、DAI=1であるPDCCHのTPCフィールド及びDAI=2であるPDCCHのTPCフィールドを利用することができる。セコンダリーセルをスケジューリングするPDCCHのうち、DAI値が2以上であるPDCCHに対してはTPCフィールドを本来の用途の通り使用する。このような方法によると、各TPCフィールドは、4個のリソースのうち一つを指示するため、2個のTPCフィールドを利用して独立的に2個のリソース(H2,H3)を指示することができる。したがって、基地局のリソース活用度を高めることができる。
【0200】
図16は、本発明の実施例が具現される無線機器を示すブロック図である。
【0201】
端末20は、メモリ(memory)22、プロセッサ(processor)21、及びRF部(RF(radio frequency)unit)23を含む。メモリ22は、プロセッサ21と連結され、プロセッサ21を駆動するための多様な情報を格納する。RF部(23)はプロセッサ21と連結されて、無線信号を送信及び/又は受信する。プロセッサ21は、提案された機能、過程及び/又は方法を具現する。前述した実施例で、端末の動作は、プロセッサ21により具現されることができる。プロセッサ21は、2個のサービングセルの各々でアップリンクサブフレームnと連結されたM個のダウンリンクサブフレームを受信し、2個のサービングセルの各々で受信したM個のダウンリンクサブフレームらに基づいて4個の候補リソースを決定する。また、アップリンクサブフレームnで4個の候補リソースの中から選択された一つのリソースを利用することで、2個のサービングセルの各々で受信したM個のダウンリンクサブフレームに対するACK/NACK応答を送信する。この時、2個のサービングセルは、第1のサービングセル及び第2のサービングセルで構成され、4個の候補リソースのうち、第1のリソース及び第2のリソースは、第1のサービングセルで受信されたPDSCH(physical downlink shared channel)又は半静的スケジューリングを解除するSPS解除PDCCHに関連しており、第3のリソース及び第4のリソースは、第2のサービングセルで受信されたPDSCHに関連している。
【0202】
ACK/NACKを構成し、PUSCH又はPUCCH上にACK/NACKを送信する。
【0203】
プロセッサは、ASIC(application−specific integrated circuit)、他のチップセット、論理回路及び/又はデータ処理装置を含むことができる。メモリはROM(read−only memory)、RAM(random access memory)、フラッシュメモリ、メモリカード、格納媒体及び/又は他の格納装置を含むことができる。RF部は、無線信号を処理するためのベースバンド回路を含むことができる。実施例がソフトウェアで具現される時、前述した技法は、前述した機能を遂行するモジュール(過程、機能など)で具現されることができる。モジュールはメモリに格納され、プロセッサにより実行されることができる。メモリは、プロセッサの内部又は外部にあり、よく知られた多様な手段によりプロセッサと連結されることができる。
【0204】
前述した例示的なシステムで、方法は一連の段階又はブロックで順序図に基づいて説明されているが、本発明は、段階の順序に限定されるものではなく、ある段階は前述と異なる段階と異なる順序に又は同時に発生することができる。また、当業者であれば、順序図に示す段階が排他的でなく、他の段階が含まれており、又は順序図の一つ又はそれ以上の段階が本発明の範囲に影響を及ぼさずに削除可能であることを理解することができる。