特許第6144820号(P6144820)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェの特許一覧

特許6144820取り外し可能な原料容器を含む飲料製造機
<>
  • 特許6144820-取り外し可能な原料容器を含む飲料製造機 図000002
  • 特許6144820-取り外し可能な原料容器を含む飲料製造機 図000003
  • 特許6144820-取り外し可能な原料容器を含む飲料製造機 図000004
  • 特許6144820-取り外し可能な原料容器を含む飲料製造機 図000005
  • 特許6144820-取り外し可能な原料容器を含む飲料製造機 図000006
  • 特許6144820-取り外し可能な原料容器を含む飲料製造機 図000007
  • 特許6144820-取り外し可能な原料容器を含む飲料製造機 図000008
  • 特許6144820-取り外し可能な原料容器を含む飲料製造機 図000009
  • 特許6144820-取り外し可能な原料容器を含む飲料製造機 図000010
  • 特許6144820-取り外し可能な原料容器を含む飲料製造機 図000011
  • 特許6144820-取り外し可能な原料容器を含む飲料製造機 図000012
  • 特許6144820-取り外し可能な原料容器を含む飲料製造機 図000013
  • 特許6144820-取り外し可能な原料容器を含む飲料製造機 図000014
  • 特許6144820-取り外し可能な原料容器を含む飲料製造機 図000015
  • 特許6144820-取り外し可能な原料容器を含む飲料製造機 図000016
  • 特許6144820-取り外し可能な原料容器を含む飲料製造機 図000017
  • 特許6144820-取り外し可能な原料容器を含む飲料製造機 図000018
  • 特許6144820-取り外し可能な原料容器を含む飲料製造機 図000019
  • 特許6144820-取り外し可能な原料容器を含む飲料製造機 図000020
  • 特許6144820-取り外し可能な原料容器を含む飲料製造機 図000021
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6144820
(24)【登録日】2017年5月19日
(45)【発行日】2017年6月7日
(54)【発明の名称】取り外し可能な原料容器を含む飲料製造機
(51)【国際特許分類】
   A47J 31/42 20060101AFI20170529BHJP
   A47J 31/44 20060101ALI20170529BHJP
   A47J 31/36 20060101ALI20170529BHJP
【FI】
   A47J31/42
   A47J31/44 100
   A47J31/36
【請求項の数】14
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-505907(P2016-505907)
(86)(22)【出願日】2014年3月25日
(65)【公表番号】特表2016-517724(P2016-517724A)
(43)【公表日】2016年6月20日
(86)【国際出願番号】IB2014060118
(87)【国際公開番号】WO2014162236
(87)【国際公開日】20141009
【審査請求日】2017年3月14日
(31)【優先権主張番号】13161978.5
(32)【優先日】2013年4月2日
(33)【優先権主張国】EP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】590000248
【氏名又は名称】コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ
【氏名又は名称原語表記】KONINKLIJKE PHILIPS N.V.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】トネッリ,ステファノ
(72)【発明者】
【氏名】カステッリ,クリスティアーノ
【審査官】 宮崎 賢司
(56)【参考文献】
【文献】 特開平9−94163(JP,A)
【文献】 特開2004−91031(JP,A)
【文献】 特開平7−285592(JP,A)
【文献】 特開平6−343558(JP,A)
【文献】 特開2002−360434(JP,A)
【文献】 特開2000−135169(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/085850(WO,A1)
【文献】 仏国特許出願公開第2901114(FR,A1)
【文献】 米国特許第5791526(US,A)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0063079(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2004/0123747(US,A1)
【文献】 米国特許第6057514(US,A)
【文献】 欧州特許出願公開第2380472(EP,A1)
【文献】 欧州特許出願公開第2322382(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 31/42
A47J 31/36
A47J 31/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、
該ハウジング内の飲料製造ユニットと、
少なくとも1つの飲料原料のための容器とを含む
料製造機であって、
前記容器は、前記容器内に収容される前記飲料原料をディスペンスする底孔と、該底孔を選択的に開閉するシャッタとを含み、
作動部材が前記ハウジング内に設けられ、前記容器は、前記ハウジングに係止され且つ前記ハウジングから解除されるように設計され、前記作動部材は、前記容器を前記ハウジングに係止する間に前記容器の前記底孔を選択的に開き且つ前記容器を前記ハウジングから解除する間に前記容器の前記底孔を選択的に閉じるために前記シャッタに対して作用する、
飲料製造機。
【請求項2】
前記容器が前記ハウジングに接続されているか否かを検出して、前記容器が前記ハウジングに適切に接続されるときにのみ当該飲料製造機の作動を可能にする許可信号を生成する、感知構成を含む、請求項1に記載の飲料製造機。
【請求項3】
前記容器は、取り外し可能な蓋を有し、前記感知構成は、前記蓋が前記容器に適用され且つ前記容器が前記ハウジングに適切に接続されるときに、許可信号を提供するために構成される、請求項2に記載の飲料製造機。
【請求項4】
前記容器の前記底孔を通じてディスペンスされるコーヒー豆を挽くための豆挽き器を含み、該豆挽き器の作動は、前記許可信号によって可能にされる、請求項2又は3に記載の飲料製造機。
【請求項5】
前記作動部材及び前記シャッタは、前記シャッタを開く前に前記容器が前記ハウジングに係止され且つ前記容器を前記ハウジングから解除する前に前記シャッタが閉じられるように構成される、請求項1乃至4のうちのいずれか1項に記載の飲料製造機。
【請求項6】
前記作動部材は、
前記シャッタと協働するために配置される少なくとも1つの歯と、
前記容器に配置される少なくとも1つのカムプロファイルと協働するカムホロワー又は前記容器に配置される少なくとも1つのカムホロワーと協働するカムプロファイルとを含み、
前記カムプロファイルは、前記容器を前記ハウジングに係止し且つ前記容器を前記ハウジングから解除するために構成され且つ成形される、
請求項1乃至5のうちのいずれか1項に記載の飲料製造機。
【請求項7】
前記少なくとも1つの歯及び前記少なくとも1つのカムホロワー又はカムプロファイルは、共通のスライダに拘束され、該スライダは、前記容器が前記ハウジングに係止され且つ前記底孔が開く第1の位置と前記容器が前記ハウジングから解放され且つ前記シャッタが前記底孔を閉じる第2の位置との間で往復運動を行う、請求項6に記載の飲料製造機。
【請求項8】
前記スライダは、単一のレバーによって制御される、請求項7に記載の飲料製造機。
【請求項9】
2つのカムプロファイルと協働する2つのカムホロワーが設けられる、請求項6、7又は8に記載の飲料製造機。
【請求項10】
前記カムプロファイルと前記カムホロワーとの間の前記協働が前記ハウジングに対する前記容器の上昇運動及び下降運動を引き起こすよう、前記カムプロファイルは、上昇区画及び下降区画を備えて成形される、請求項6乃至9のうちのいずれか1項に記載の飲料製造機。
【請求項11】
前記ハウジングは、前記容器をその中に少なくとも部分的に受け入れる寸法とされるシートを有する、請求項1乃至10のうちのいずれか1項に記載の飲料製造機。
【請求項12】
前記シートは、底壁と、該底壁にある貫通通路とを有し、前記容器が前記シート内に挿入されるとき、前記容器の前記底孔は、前記シートの前記底壁にある前記貫通通路と整合する、請求項11に記載の飲料製造機。
【請求項13】
前記豆挽き器は、前記貫通通路の下に配置される、少なくとも請求項4に従属するときの請求項12に記載の飲料製造機。
【請求項14】
前記作動部材に拘束される検出部材と、前記ハウジングと組み合わせられる感知装置とを含み、該感知装置は、前記作動部材の中間位置を検出し、該中間位置において、前記容器の前記底孔は、前記シャッタによって閉じられるが、前記容器は前記ハウジングに係止される、請求項1乃至13のうちのいずれか1項に記載の飲料製造機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料製造機の分野に関する。具体的には、本発明は、特に家庭用途のための、コーヒーメーカー又は類似の飲料製造機における改良に関する。
【背景技術】
【0002】
コーヒー製造機は普及しており、一般的に用いられている。具体的には、エスプレッソマシンのようなコーヒーメーカーが、益々一般大衆の間に普及してきている。この種の一部の既知の機械(マシン)において、飲料調製のための原料は容器内にバルク形態において装填される。幾つかのエスプレッソマシンが知られており、ホッパがコーヒー豆を収容するマシンハウジングに形成される。ホッパ内のコーヒー豆の量は、特定の数のカップのカプチーノ及びエスプレッソのようなコーヒーをベースとする飲料の調製のために十分である。コーヒー挽き器がホッパの下に配置され、コーヒー豆が、場合によりスクリューフィーダ又はオーガの助けを受けて、重力によってホッパからコーヒー挽き器内に給送される。コーヒー挽き器は各煎出サイクルに始動させられるので、事前設定された量のコーヒー豆をホッパから挽き器に送ることによって、新鮮なコーヒー粉末が毎回挽かれる。必要とされるときにはいつでも、ホッパは補充される。
【0003】
特定の種類のコーヒー豆がホッパ内に装填されるや否や、装填されたコーヒー豆が完全に使用されるまで、使用者は使用するコーヒーの種類を変更できない。よって、例えば、レギュラーコーヒー豆がホッパ内に装填される場合には、装填された豆が完全に使用されるまで、使用者はカフェイン抜きのコーヒーを調製することができない。この種の機械では、別個の手動装填区画が設けられるのが普通であり、それは使用者が異なる種類のコーヒーを装填するのを可能にする。しかしながら、これは手動の操作を必要とし、その上、コーヒー粉末を装填できるだけであり、コーヒー豆を装填できない。その上、煎出サイクルは、完全に自動的であるというよりもむしろ、少なくとも部分的に手動的な方法において制御されなければならない。
【0004】
コーヒー豆又は他の飲料原料が取り外し可能な容器内に収容される機械も知られている。よって、異なる原料品質、例えば、カフェイン抜きのコーヒー豆及びレギュラーコーヒー豆がその中にある、複数の異なる容器を有することが可能である。よって、使用者は彼が欲する種類の飲料を選択し且つ正しい容器を選択し、次に、彼はそれを機械に取り付ける。
【0005】
WO2010/085850は、取り外し可能なコーヒー豆容器を備えるコーヒーメーカーを開示している。コーヒー豆容器は底孔を備え、コーヒー豆は底孔を通じてコーヒー挽き器に向かって給送され、コーヒー挽き器は、マシンハウジングの内側で、煎出サイクルが介する前に容器が装着されるシートの下に配置される。コーヒー豆容器は、孔を選択的に開閉するシャッタを手動で操作するためのダイヤル装置を含む。容器が飲料製造機のシート内に導入されるや否や、使用者はダイヤル装置を操作してシャッタを回転させる。孔は開けられ、容器はコーヒーマシンに係止される。使用後、反対の手動の操作が行われて、底孔を閉じ、コーヒー豆容器を飲料製造機から取り外す。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の特徴によれば、ハウジングと、ハウジング内の飲料製造ユニットと、少なくとも1つの飲料原料、例えば、コーヒー豆のための容器又は入れ物とを含む、コーヒーメーカー等のような飲料製造機が提供される。容器は、有利には、ハウジングに係止可能であり且つハウジングから解除可能である。本発明によれば、飲料製造機は、その中に収容される原料を重力によって計量分配(ディスペンス)する底孔を含む。その孔を選択的に開閉するために配置され且つ構成されるシャッタが更に提供される。作動部材がハウジング内に配置され、作動部材は、容器をハウジングに接続し且つ係止する間に容器の底孔を選択的に開くために並びに容器をハウジングから解除し且つ分離する間に容器の底孔を選択的に閉じるためにシャッタに対して作用する。よって、同じ作動部材が、容器の底にある原料計量分配孔を開閉し、そして、マシンハウジング(機械ハウジング)に対して容器を係止し又は解除する。容器孔の手動閉鎖は必要とされない。マシン(機械)のより安全で使用者に優しい操作が得られる。
【0007】
一部の有利な実施態様では、容器がハウジングに接続されたか否かを検出するための並びに容器がハウジングに適切に接続された場合にのみ飲料製造機の作動を可能にする許可信号を生成するための、感知構成が設けられる。
【0008】
異なる特徴によれば、本発明は、ハウジングと、ハウジング内の飲料製造ユニットと、少なくとも1つの飲料原料、例えば、コーヒー豆のための容器又は入れ物とを含む、コーヒーメーカーのような飲料製造機にも関する。容器は、有利には、ハウジングに取り外し可能に接続可能であり且つハウジングは分離可能であり、その中に収容される原料を重力によって計量分配するための底孔を含む。その孔を選択的に開閉するために配置され且つ構成されるシャッタが更に提供される。容器は、飲料製造機と関連付けられる、例えばセンサ部材を含む検出構成による検出のために設計され且つ配置される、検出可能な要素を備える、取り外し可能な蓋又はカバーを有する。検出構成とインターフェース接続される制御装置で飲料製造機を構成し得る。蓋の存在が検出構成を通じて検出される場合にのみ、機械のアクティブ化、例えば、コーヒー豆挽き器の始動が可能にされる。挽き器入口のためのカバーのような別個の追加的な安全装置を省略し得る。挽き器ホイール及び/又は挽き器のスクリューフィーダのような危険な機械部材の作動は、実際上、容器及び蓋がマシンハウジング内又は上に適切に位置付けられる場合にのみ可能にされるので、機械部材の内部へのアクセスは安全に防止される。
【0009】
例えば、近接センサ、容量センサ、磁気センサ等を用いて、容器又は蓋の正しい位置付けの感知を得ることができる。
【0010】
一部の実施態様では、例えば、磁気センサをハウジング内又は上に配置し得るし、強磁性要素又は永久磁石を容器に或いは好ましくは容器蓋に配置し得る。他の実施態様では、センサ部材の動作に有害に影響を与え得る粉塵又は他の汚物の存在に由来する一部の潜在的な危険性(criticalities)の故に、この構成は現時点では好ましくないが、検出構成は光センサ部材を含むことができる。
【0011】
本発明の両方の特徴に当て嵌まり得る特に有利な実施態様によれば、作動機構及びシャッタは、シャッタを開く前に容器が係止され且つ容器をハウジングから解除する前にシャッタが閉じられるように構成される。よって、作動部材の単一の操作を用いて、順次的に容器を係止し、次にシャッタを開くことが可能であるので、底孔を通じる飲料原料の損失が防止される。容器が飲料製造機の上に配置され、その上に正しく係止されたときにのみ、孔は作動機構によって開放させられる。その逆も同様であり、容器が取り外されるべきときには、作動機構の単一の操作が、シャッタの閉塞及び飲料製造機からの容器の後続の解除を保証する。よって、飲料製造機からの容器の時期尚早の取外しに起因する容器孔を通じる原料の偶発的な損失は回避される。
【0012】
一部の実施態様によれば、作動部材は、シャッタと協働するために配置される少なくとも1つの歯を含み得る。歯はシャッタと係合し得る任意の機械部材として理解される。作動部材は、容器に配置される少なくとも1つのカムプロファイルと協働するカムホロワーを更に含み、或いはその逆も同様である。有利には、カムプロファイル及びカムホロワーは、容器をハウジングに係止し且つ容器をハウジングから解除するために構成され且つ成形される。
【0013】
特に有利な実施態様において、歯及びカムホロワー又はカムプロファイルは、共通のスライダに拘束される。スライダは、容器がハウジングに係止され且つその底孔が開く第1の位置と、容器がハウジングから解放され且つシャッタが底孔を閉じる第2の位置との間で往復運動を行うように配置される。手動レバーによってスライダを制御し得る。他の実施態様では、電気アクチュエータ等のようなアクチュエータによってスライダを制御し得る。
【0014】
特に有利な実施態様では、容器を飲料製造機に係止し且つ容器を飲料製造機から解除するために、2つのカムプロファイル及び2つのカムホロワーが提供される。1つの実施態様の後続の詳細な記載からより明らかになるように、二重カムプロファイル及び二重ホロワー構成は、容器を上昇位置から下降位置に滑らかに移動させることができ、下降位置において、容器は飲料製造機のハウジング内に又は上に形成される容器収容シートの壁に対して係止される。例えば、カムプロファイルとカムホロワーとの間の協働が飲料製造機のハウジングに対する容器の上昇運動及び下降運動を引き起こすように、上昇区画及び下降区画を備えるカムプロファイルを成形し得る。
【0015】
容器を、例えば、マシンハウジングの頂部パネルに配置し得る。しかしながら、好適実施態様において、ハウジングは、容器をその中に少なくとも部分的に受け入れるような寸法とされる容器シートを備える。一部の実施態様において、シートの深さは、容器が全体的であり得るような深さである。他の実施態様では、その蓋を除く容器の全体をシート内に導入し得る。
【0016】
シートは、底壁と、底壁にある貫通通路とを備え得る。容器がシートに挿入されるとき、容器の底孔は、シートの底壁にある貫通通路と整合し、よって、容器又は入れ物内に収容される原料、例えば、コーヒー豆のための連続的な通路を形成する。よって、原料は容器からマシンハウジングの内側に配置される飲料調製構成部品内に流入し得る。例えば、コーヒー挽き器を貫通孔の直ぐ下に配置し得る。挽き器(grinder)は、容器の底孔を通じて並びにシートの底壁の孔を通じて流れる豆を受け入れるスクリューフィーダを備え得る。
【0017】
本発明の更なる機能及び利点を、本記載の一体的な部分を形成する本発明の例示的な実施態様の後続の記載及び添付の請求項中に示す。
【0018】
上に開示し且つ以下により詳細に記載する好適実施態様の様々な機能並びに請求項に示す機能は、本発明の両方の上述の特徴に当て嵌まり得ることが理解されよう。
【0019】
本発明の1つの例示的な非限定的な実施態様を示す添付の図面と共に考察されるとき、以下の詳細な記載を参照して本発明がより良好に理解されるに応じて、本発明及びその利点の多くのより完全な理解が直ちに得られるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】飲料製造機、具体的には、本発明を具現するエスプレッソ又はコーヒーマシンを示す不等角投影図である。
図2図1のコーヒーマシンを示す頂面図である。
図3】その上に配置された蓋を備えるコーヒー豆容器を示す不等角投影図である。
図4】蓋が取り外された状態の図3のコーヒー豆容器を示す図である。
図5】2つの異なる位置にあるシャッタを備えるコーヒー豆容器を示す不等角投影底面図である。
図6】2つの異なる位置にあるシャッタを備えるコーヒー豆容器を示す不等角投影底面図である。
図7】コーヒー挽き器内にコーヒー豆を計量分配する準備ができた位置においてコーヒーマシンのハウジング内に設けられるシート内に装着されるコーヒー豆容器を示す不等角投影頂面図である。
図8】コーヒー豆容器が取り外された状態のシートを示す図であり、コーヒー豆容器に対して作用する作動部材を示しており、作動部材は図7におけると同じ位置にある。
図9】コーヒーマシンの一部を示す頂面図であり、コーヒー豆容器は蓋によって閉じられている。
図10図9の線X−Xに従った断面を示す図である。
図11】中間位置における図7に類似する不等角投影頂面図を示しており、シャッタは閉じられ、コーヒー豆容器は依然としてコーヒーマシンと係合している。
図12】コーヒー豆容器のシートを示す図であり、コーヒー豆容器は取り外され、作動部材は図11の位置にある。
図13図11の位置における図9に類似する頂面図を示している。
図14図13の線XIV−XIVに従った断面を示す図である。
図15図11に類似する不等角投影頂面図を示しており、コーヒー豆容器は解除され、シートから部分的に持ち上げられている。
図16】シートを示す図であり、コーヒー豆容器は取り外され、作動部材は図15におけると同じ位置にある。
図17】マシン部分とコーヒー豆容器を示す頂面図であり、蓋は図15の位置においてコーヒー豆容器の上に取り付けられている。
図18図17の線XVIII−XVIIIに従った断面を示す図である。
図19】変更された実施態様における図9に類似する頂面図を示している。
図20図19の線XX−XXに従った断面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
例示的な実施態様の以下の詳細な記載は、添付の図面を参照する。異なる図面中の同じ参照番号は、同一又は類似の要素を特定する。加えて、図面は必ずしも原寸通りに描かれていない。また、以下の詳細な記載は本発明を限定しない。正に、本発明の範囲は付属の請求項によって定められる。
【0022】
本明細書を通じた「1つの実施態様」又は「(ある)実施態様」又は「一部の実施態様」への言及は、ある実施態様に関して記載される特定の機能、構造、又は特徴が、開示される主題の少なくとも1つの実施態様に含まれる。よって、本明細書を通じた様々な場所における「1つ又はそれよりも多くの実施態様において」又は「(ある)実施態様において」の出現は、必ずしも同じ実施態様に言及しない。更に、特定の機能、構造、又は特徴を、1つ又はそれよりも多くの実施態様において適切な方法で組み合わせ得る。
【0023】
図1及び2は、概ね1で印す飲料製造機、例えば、コーヒーマシン(コーヒーメーカー)、より具体的には、エスプレッソマシンを例示している。コーヒーマシン1は、ハウジング3を含み、マシン1内には、コーヒーをベースとする飲料の調製のための装置及び機器が配置される。マシン1の内側に配置される装置及び機器は当業者に既知であり、詳細に記載しない。手短には、一般的に言えば、マシン1(機械)は、飲料製造ユニット又は煎出ユニット5と、水タンク7と、水ヒータ9と、マシンハウジング3(機械ハウジング)の正面パネル3Fから突出する計量分配ユニット11(dispensing unit)とを含む。コーヒーマシン1は、計量分配ユニット11の下に配置され且つ滴下トレイ15を閉じる、グリッド13を更に備え得る。カップ又は他の容器を計量分配ユニット11の下でグリッド13の上に配置して、コーヒーマシン1によって計量分配(ディスペンス)される飲料を収集し得る。コーヒー粉末が煎出ユニット5の煎出チャンバ(図示せず)内に装填されて圧縮される。水が水ヒータ9を通じて並びに煎出チャンバ内の圧縮されたコーヒー粉末によって形成されるコーヒーケーキを通じて水タンク7から注入される。高温加圧水がコーヒー粉末から食用物質を抽出し、そのようにして得られるコーヒー飲料は計量分配ユニット11に設けられるノズルを通じて計量分配(ディスペンス)される。
【0024】
コーヒーマシン1は、取り外し可能なコーヒー豆容器21を更に含む。一部の実施態様において、コーヒー豆容器21は、マシン1のハウジング3内又は上に設けられるシート内に部分的に又は全体的に収容される。一部の実施態様において、シート23は、マシンハウジング3の上方部分に設けられる。シートは、取り外し可能なコーヒー豆容器21を部分邸に又は全体的に収容し得る。シート23を特に図8及び10において見ることができる。
【0025】
コーヒー豆容器21は、コーヒー豆で充填され、コーヒー豆は、マシンハウジング3の内側に配置される、後述するコーヒー挽き器に送られる。煎出サイクルの開始後、コーヒー豆はコーヒー挽き器に送られ、コーヒー挽き器は、煎出ユニット5の煎出チャンバ内に装填される所望の量のコーヒー粉末を生成する。
【0026】
取り外し可能なコーヒー豆容器21の構造及び機能は、図3乃至6に最良に示されている。容器21は、容器21内に収容されるコーヒー豆の重力の効果の下で底孔27に向かう動きを促進する、ホッパの形態に成形される底25を備え得る。一部の実施態様では、底孔27をコーヒー豆容器21の偏心位置(図7を参照)に配置し得る。
【0027】
コーヒー豆容器21は、蓋28を備えるのが有利である。蓋28をコーヒー豆容器21の本体から完全に取り外し得る(図4を参照)。他の実施態様では、蓋28を取り外し可能なコーヒー豆容器21に蝶番式に取り付け得る。
【0028】
図5及び6の底面図に最良に見ることができるように、移動可能なシャッタ29を用いて底孔27を選択的に開閉することができる。シャッタ29を二重矢印f29に従って移動させ得る。その移動は、コーヒーマシン1内に収容される、後述する作動部材を用いて制御される。一部の実施態様において、シャッタ29は、作動部材の対応する歯との係合のために、後に詳述する穴又は圧痕29Aを備え得る。
【0029】
一部の実施態様において、取り外し可能なコーヒー豆容器21は、1つ又は好ましくは2つのカムプロファイル31を含む。カムプロファイルは、コーヒーマシン1のシート23に配置されるホロワーと協働(共同作用)することが意図され、ホロワーは作動部材によって作動させられ或いは作動部材の一部を形成する。以下の記載から明らかになるように、カムプロファイル及び関連するホロワーは、取り外し可能なコーヒー豆容器21をシート23に対して昇降させるために並びに取り外し可能なコーヒー豆容器21を使用のために所定の位置に係止するために設けられる。
【0030】
一部の実施態様において、各カムプロファイル31は、シャッタ29の移動方向(矢印f29)と概ね平行に延びる。より具体的には、一部の実施態様において、各カムプロファイル31は、シャッタ29の移動の方向と実質的に平行に延びる第1の直線部分31Aと、第2の部分31Bとを含み、第2の部分31Bは、シャッタ29の運動の方向(f29)に対して傾斜させられ、取り外し可能なコーヒー豆容器21の底から関連するカムプロファイル31の直線部分31Aに向かって延びる。各カムプロファイル31の2つの部分31A及び31Bは、31Cで下向きに開放させられるそれぞれのカム通路を定める。
【0031】
一部の実施態様において、カムプロファイル31は、取り外し可能なコーヒー豆容器21の底で開放させられ且つ容器21の底壁25によって容器21の内側に形成されるホッパの側部で延びる凹部33内に配置される。
【0032】
コーヒーマシン1のシート23には作動部材が配置され、作動部材は取り外し可能なコーヒー豆容器21と協働する。この作動部材は、例えば、図8に最良に示されており、後により詳細に記載される。
【0033】
一部の実施態様によれば、シート23は、底壁23Bを含む。一部の実施態様において、底壁23Bは、少なくとも1つのスロット35を含む。一般的には、シャッタ29の穴又は圧痕29Aに対応する多数のスロット35が設けられる。取り外し可能なコーヒー豆容器21がシート23に挿入されるとき(図7)、それぞれの歯37が、各スロット35を通じてシート23の上方開口に向かって、従って、取り外し可能なコーヒー豆容器21の底に向かって突出する。各歯37はシャッタ29のそれぞれの穴又は圧痕29Aに対応し、それと協働することが意図される。
【0034】
一部の実施態様において、歯37は、シート23の底壁23Bの下に配置されるスライダ39に拘束される。スライダ39は、例えば、図10に断面において示されている。スライダ39は、二重矢印f39に従う往復運動を伴って移動可能である。スライダ39の動きをアクチュエータ、例えば、コーヒーマシン1のハウジング3内に収容される電気モータによって制御し得る。他の実施態様において、スライダ39の動きは、例えばレバー又は付属物41(appendage)を用いて、手動で制御される。レバー又は付属物41をスライダ39と一体的に形成し或いはスライダ39に機械的に拘束させ得る。その上、スライダ39を操作するために、レバー41は使用者に自由にアクセス可能であるのが有利である。一部の実施態様において、レバー又は付属物41は、ハウジング3の上のシート23の側部に設けられる空洞43内に収容される。
【0035】
スライダ39は、コーヒー豆容器21に設けられるカムプロファイル31と協働するフィーラー(触覚器)(feelers)を更に含む。図面に示す実施態様では、2つのカムプロファイル31があるので、2つのフィーラー45が設けられる。各フィーラーは、シート23の底壁23Bのそれぞれのスロット47を通じて突出し、スライダ39の移動方向(矢印f39)にスロット35と平行に延びる。
【0036】
スライダ39及びその上に取り付けられる構成部品は、取り外し可能なコーヒー豆容器21と協働する作動部材を形成する。
【0037】
貫通通路49が底壁23Bに更に形成される。貫通通路49は、シート23の下に配置されるコーヒー挽き器53(図10を参照)に至るダクト51の上に配置される。一部の実施態様において、コーヒー挽き器53は、貫通通路49に向かってダクト51内に延びる送りスクリュー又はオーガ55を含む。
【0038】
一部の実施態様において、取り外し可能なコーヒー豆容器21の蓋28は、検出可能な要素61を含み、マシンハウジング3内又は上に配置される感知部材63(特に図10を参照)によって検出可能な要素61を検出し得る。感知部材63は、図10に概略的に示し且つ簡潔性のために残余の図面から省略している電子制御装置65とインターフェース接続し得る。電子制御装置65を挽き器53のモータ67に接続し得るし、1つ又はそれよりも多くの電気コネクタ69を介して、コーヒーマシン1の他の手段(instrumentalities)、例えば、水ポンプ、流量計、温度センサ、煎出ユニット5のためのアクチュエータ等に接続し得る。
【0039】
センサ部材63は、シート23内への取り外し可能なコーヒー豆容器21の挿入後に、蓋28及び取り外し可能なコーヒー豆容器21の正しい位置付けを検出する。取り外し可能なコーヒー豆容器21がシート23内に適切に設置され、蓋28が取り外し可能なコーヒー豆容器21上に正しく配置されるならば、センサ部材63は電子制御装置65への許可信号(enabling signal)を生成する。センサ部材63からの許可信号の受信後にだけ、電子制御装置65はコーヒー挽き器53の動作を可能にする。
【0040】
感知部材63からの許可信号がない場合には、コーヒー挽き器53の動作は妨げられる。よって、安全構成が得られ、例えば、コーヒー挽き器53の回転する機械部品の動作領域内への使用者の指の不注意な挿入を防止する安全閉鎖がない状態で、(送りオーガ55を含む)コーヒー挽き器53が回転し始める危険な状況を防止する。取り外し可能なコーヒー豆容器21及びその蓋28が正しく取り付けられて、使用者がコーヒーマシン1の動作部品と偶発的に接触するのを防止する場合にのみ、コーヒー挽き器53は動き始める。
【0041】
これまで記載した様々な構成部品の動き、シート23に対する取り外し可能なコーヒー豆容器21の係止/解除のために必要とされる動作を、図7乃至18を参照して以下により詳細に記載する。
【0042】
図7乃至10を特に参照すると、取り外し可能なコーヒー豆容器21がシート23内に挿入されてシート23内に係止されるとき、スライダ39と、レバー41と、歯37と、ホロワー45とで構成される作動部材は、図8に示す位置にある。図7に最良に見ることができるように、取り外し可能なコーヒー豆容器21の底孔27が完全に開くように、歯37はシャッタ29の穴29A(図5)内に係入し、スライダ39を完全開放位置(図5)に移動させる。ダクト51は取り外し可能なコーヒー豆容器21の内部と連絡し、オーガ55は底孔27に面する。よって、取り外し可能なコーヒー豆容器21内に収容されるコーヒー豆(図示せず)は、ダクト51の底孔27を通じて流れることができ、オーガ55の回転によってコーヒー挽き器53に向かって送られ得る。しかしながら、上述のように、コーヒー挽き器53が動作する必須条件は、図10に示すように、蓋28が取り外し可能なコーヒー豆容器21の上に適切に位置付けられることであり、コーヒー豆容器21の内部を示すために蓋は図7から取り外されている。
【0043】
図8に示す位置において、カムホロワー45は、それぞれのカムプロファイル31の直線部分31Aに係入する。このようにして、カムホロワー45は、取り外し可能なコーヒー豆容器21をシート23の底壁23Bに対して引っ張る。
【0044】
例えば、他の種類のコーヒーを収容する異なる容器を用いるために、取り外し可能なコーヒー豆容器21が取り外されるとき、使用者は、レバー41を図7及び8の位置から図15、16、17及び18の位置に単に動かす。よって、ホロワー45及び歯37は、それぞれのスロット35及び47の反対側にシフトさせられ、一方では、この動きはシャッタ29を底孔27の正面に移動させ、それを閉じる。他方では、カムホロワー45は、カムプロファイル31の区画31Aに沿って、引き続き、その区画31Bに沿って、カムプロファイル31に沿って動き、よって、取り外し可能なコーヒー豆容器21を上向きに持ち上げる。この動作の終わりに、取り外し可能なコーヒー豆容器21は元の位置から部分的に持ち上げられ、シート23から突出する。カムホロワー45はカムプロファイル31の孔31Cに位置付けられるので、それらは取り外し可能なコーヒー豆容器21を解放し、取り外し可能なコーヒー豆容器21をシート23から持ち上げることによって取り外し可能なコーヒー豆容器21を取り外し得る。
【0045】
図18に最良に見ることができるように、蓋28に埋設される或いは固定される要素61は感知部材63から離間しているので、コーヒー挽き器53の動きは防止される。何故ならば、感知部材63によって許可信号がもたらされないからである。
【0046】
歯37、カムホロワー45、カムプロファイル31、及びシャッタ29の位置及び形状は、スライダ39を図8の位置から図16の位置に移動させるときに、カムホロワー45が取り外し可能なコーヒー豆容器21を解放し且つ持ち上げる前にシャッタ29が底孔27を閉じるような位置及び形状である。これは具体的にはカムプロファイル31の形状及び位置によって可能にされる。よって、取り外し可能なコーヒー豆容器の底孔27が閉じられ、取り外し可能なコーヒー豆容器21がその係止位置から持ち上げられる前にコーヒー豆が失われないことが保証される。
【0047】
一部の実施態様では、作動部材の中間動作位置が提供される。中間動作位置は、図7乃至10の位置と図15乃至18の位置の間にある。この中間動作位置は、特に図11、12、13及び14に示されている。中間動作位置において、スライダ39は、図8及び16にそれぞれ示す2つの端位置の間に配置される。シャッタ29は、底孔27を既に完全に閉じている。しかしながら、作動部材のカムホロワー45は、各それぞれのカムプロファイル31の水平な直線部分31Aに依然として係入されるので、取り外し可能なコーヒー豆容器21は依然としてシート23内に保持され、シート23の底壁23Bに対して引っ張られる。これは安全状態であり、安全状態において、許可信号はセンサ部材63によって依然として生成される。何故ならば、蓋28によって支持される要素61は、センサ部材63によって依然として感知されるからである。よって、例えば、ダクト51内に収容される残留コーヒー豆を挽いて取り除くために、コーヒー挽き器53を作動させ得る。
【0048】
しかしながら、底孔27はシャッタ29によって閉じられるので、更なるコーヒー豆は取り外し可能なコーヒー豆容器21から計量分配されない。残留コーヒー豆がダクト51及び/又はコーヒー挽き器53内に残らない状態になるまで、コーヒー挽き器53の回転を続け得る。これは異なるコーヒー品質を用いて行う後続の煎出サイクルが以前の煎出サイクルのために用いたコーヒー豆によって汚染されないことを保証する。
【0049】
スライダ39によって支持される要素77(図14)の存在を検出するために配置される補助的なセンサ部材75(特に図14、10及び18を参照)によって、この中間動作位置を検出し得る。センサ部材75は、近接センサ、磁気センサ、容量センサ等であり得る。
【0050】
図13において、センサ部材75及び感知要素77は整列して点線において示されており、感知要素77がセンサ部材75によって感知される位置において、センサ部材75は電子制御装置65(図10)と電気的に接続されて、許可信号をもたらす。
【0051】
コーヒー挽き器が回転を始めるのを可能にする許可信号を生成する必須条件としての、取り外し可能なコーヒー豆容器21及び関連する蓋28の正しい位置を、あらゆる他の有用な方法において、例えば、マイクロスイッチ81(図19及び20)を用いて生成することもでき、マイクロスイッチ81は、蓋28が取り外し可能なコーヒー豆容器21と共にシート23内に正しく位置付けられて係止されるときに、蓋28によって作動させられる。一部の実施態様において、蓋28は、マイクロスイッチ81と協働してマシン1の電子制御装置65に許可信号を与える突起28A(図10)を備え得る。
【0052】
ここに記載する主題の開示の実施態様を図面に示し、幾つかの例示的な実施態様に関して具体的且つ詳細に十分に上述したが、多くの変形、変更、及び省略が、ここに示す新規な教示、原理、及び着想、並びに付属の請求項中に引用する主題の利点から著しく逸脱せずに可能であることが、当業者に明らかであろう。故に、開示の革新の適切な範囲は、全てのそのような変形、変更、及び省略を包含するような付属の請求項の最広義の解釈によってのみ決定されなければならない。「含む」という用語は、請求項中に列挙される要素又はステップ以外の要素又はステップの存在を排除しない。ある要素に先行する不定冠詞(単数形の要素)は、そのような要素が複数存在することを排除しない。幾つかの手段を列挙する装置の請求項において、これらの手段のうちの幾つかを1つの同じ品目のハードウェアによって具現し得る。特定の手段が相互に異なる従属項において引用されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせを有利に用い得ないことを示さない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20