(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記設定手段によって設定される前記加熱時間の複数のパターンに応じて、前記上火バーナ及び前記下火バーナの夫々の火力及び燃焼時間が対応付けられた情報である燃焼制御情報を記憶する記憶手段を備え、
前記燃焼態様決定手段は、前記記憶手段に記憶された前記燃焼制御情報に基づき、前記設定手段により設定された前記加熱時間に対応する前記上火バーナ及び前記下火バーナの夫々の前記火力及び前記燃焼時間を決定し、
前記燃焼制御手段は、前記燃焼態様決定手段によって決定された前記火力及び前記燃焼時間に基づき、前記上火バーナ及び前記下火バーナの前記燃焼動作を制御すること
を特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
前記燃焼制御情報は、前記加熱時間の前記複数のパターンに応じて、前記上火バーナ及び前記下火バーナを共に強火力で燃焼させる第一両火燃焼時間と、前記上火バーナ及び前記下火バーナを共に弱火力で燃焼させる第二両火燃焼時間とを含み、
前記燃焼態様決定手段は、
前記燃焼制御情報に基づき、前記設定手段により設定された前記加熱時間に対応する前記第一両火燃焼時間及び前記第二両火燃焼時間を夫々決定し、
前記燃焼制御手段は、
前記燃焼態様決定手段によって決定された前記第一両火燃焼時間の間、前記上火バーナ及び前記下火バーナを共に強火力で燃焼させ、その後、前記燃焼態様決定手段によって決定された前記第二両火燃焼時間の間、前記上火バーナ及び前記下火バーナを共に弱火力で燃焼させることを特徴とする請求項2に記載の加熱調理器。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1において、左斜め下方、右斜め上方、右斜め下方、左斜め上方を、夫々、コンロ1の前方、後方、右方、左方とする。
図2において、左斜め下方、右斜め上方、右斜め下方、左斜め上方を、夫々、グリル庫20の前方、後方、右方、左方とする。なお、
図1に示すコンロ1は、図示しないキッチンのカウンタートップに設けられた開口に落とし込まれて設置されるビルトインコンロである。
【0019】
図1を参照し、コンロ1の全体構造について説明する。コンロ1は略直方体状の器具本体2を備える。器具本体2の内側の幅方向中央には、グリル庫20(
図2,
図3参照)が取り付けられている。器具本体2の上部には、平面視長方形状のトッププレート3が取り付けられている。トッププレート3の右手前には右バーナ4、左手前には左バーナ5、中央奥側には奥バーナ6が夫々設けられている。奥バーナ6の後方には、グリル庫20内と連通する排気口7が設けられている。なお、詳述しないが、各種バーナ4〜6には、点火の為のイグナイタ及び失火検知用の熱伝対等が各々取り付けられている。
【0020】
そして、器具本体2の前面中央には、正面視長方形状のグリル扉8が設けられている。グリル扉8は、グリル庫20内に設けられた後述するレールユニット30(
図2参照)によって前後方向にスライド可能に設けられ、グリル庫20の前面のグリル開口(図示略)を開閉する。グリル扉8の背面側の下部は、
図2に示すレールユニット30の前部に設けられた連結部材35に螺子(図示略)で固定されている。
図2に示すように、レールユニット30上には、受皿50及び焼き網支持枠41が夫々取り付けられる。焼き網支持枠41は焼き網(図示略)を受皿50の上方において支持する。
【0021】
図1に示すように、グリル扉8の前面上部には取手9が前方且つ斜め下方に傾斜して設けられている。使用者は、取手9に下側から指を掛けてグリル扉8を手前側に引き出すと、レールユニット30の伸長動作によって焼き網と受皿50をグリル庫20から外部に同時に取り出すことができる。
【0022】
ところで、器具本体2の前面の右上角部には、コンロ1の電源をオン/オフする為の電源スイッチ10が設けられている。その電源スイッチ10の下側には、右側から左側に向かって順に、正面視円形状の点火ボタン11〜13が横一列に夫々設けられている。さらに、グリル扉8の左側にも、点火ボタン11〜13と同一高さ位置に、正面視円形状の点火ボタン14が設けられている。点火ボタン11は右バーナ4、点火ボタン12は左バーナ5、点火ボタン13は奥バーナ6、点火ボタン14はグリル庫20内の後述する下火バーナ25及び上火バーナ26(
図3,
図5参照)を点火/消火する為に夫々押下される。点火ボタン11〜14は、点火の為に押下されると、周知のプッシュオン・プッシュオフ機構(図示略)によって、器具本体2前面から前方に円柱状に突出し、該突出した状態で回動操作が可能となる。使用者は、点火ボタン11〜14を夫々回動させることによって、各種バーナ4〜6、25、26の火力調節ができる。
【0023】
さらに、器具本体2の前面において、点火ボタン11〜13の下方にはパネル16が設けられ、点火ボタン14の下方にはパネル17が設けられている。パネル16を指で押し込むと、周知のプッシュオン・プッシュオフ機構(図示略)によって、パネル16の背面に固定された板状のコンロ用操作パネル18(
図6参照、
図1では図示略)を前方に引き出すことができる。パネル17を指で押し込むと、上記同機構によって、パネル17の背面に固定された板状のグリル用操作パネル19(
図6参照、
図1では図示略)を前方に引き出すことができる。そして、これらパネル16,17を再度押し込むことによって、コンロ用操作パネル18及びグリル用操作パネル19が、器具本体2の内側に収納され、パネル16,17が器具本体2の前面と面一となる。
【0024】
図2,
図3を参照し、グリル庫20の内部構造について説明する。グリル庫20は、下ケース21と上ケース22(
図3参照)を備える。下ケース21は上面と前面が夫々開放された略直方体状の筐体である。上ケース22は下面と前面が夫々開放された略直方体状の筐体である。下ケース21の上部に、上ケース22を被せて螺子(図示略)で固定することによって、略直方体状のグリル庫20が構成される。
【0025】
図2に示すように、下ケース21の内側の下部には、レールユニット30が設けられている。レールユニット30は、一対のレール構造体31,32、及び連結部材35,36を備える。レール構造体31,32は、下ケース21の底面の左右両側に夫々固定されている。詳述しないが、レール構造体31,32は、固定レールと、該固定レールに沿ってスライド可能に設けられた可動レールとを備え、グリル庫20の前後方向に伸縮可能である。レール構造体31,32の夫々の可動レールの前端同士が連結部材35で連結され、後端同士が連結部材36で連結され、1つのレールユニット30が構成されている。連結部材35は断面L字状に形成され、水平面に対して略垂直に折り曲げられた部位に対して、
図1に示すグリル扉8の背面が着脱自在に固定される。
【0026】
そして、
図3に示すように、グリル庫20の内側には、下火バーナ25A、下火バーナ25B、及び上火バーナ26が夫々設けられている。下火バーナ25Aは下ケース21の左側面、下火バーナ25Bは下ケース21の右側面に設けられている。これら下火バーナ25A及び下火バーナ25Bは、何れも炎口(図示略)をグリル庫20の中央に向け、グリル庫20内の下側を加熱する。なお、以下説明にて、下火バーナ25A,25Bを総称する場合は「下火バーナ25」と呼ぶ。そして、上火バーナ26は、上ケース22の上面の略中央に設けられている。上火バーナ26は長方形状の燃焼面を形成し、下方に向けて複数の炎口(図示略)を有する。上火バーナ26は、グリル庫20内の上側を加熱する。これにより、グリル庫20内に収容される被調理物又はダッチオーブン全体が加熱される。
【0027】
図3,
図4を参照し、ダッチオーブンを用いた加熱調理について説明する。本実施形態では、ダッチオーブン(以下、単にDOと呼ぶ)を用いたDO調理が可能である。DOとは、金属製の蓋つき鍋であり、鋳鉄製のものが一般的であるが、例えば、アルミニウム合金や鋼板製・ステンレス製のものでも使用可能である。DO調理は、鍋に厚みがあることで、温度変化が少なく鍋全体が均一の温度に保たれ、被調理物にじっくりと火が通るという利点がある。また、被調理物から出た水分による水蒸気が蓋と鍋の隙間を埋めて、さらに蓋の重さで密閉状態になる。この状態で加熱され続けると、内部の気圧が高くなり圧力鍋と同じ状態にできる。そして、水分が蒸気として逃げないため被調理物の水分を利用した無水調理がしやすいという利点もある。
【0028】
本実施形態のコンロ1では、DOの一例としての深鍋101(
図3参照)と浅鍋102(
図4参照)を夫々使用可能である。深鍋101は底が深く、一例として容量800mlの鍋である。浅鍋102は深鍋101よりも底が浅い。これらは、調理方法や被調理物の食材の種類及び量等に応じて、使用者が適宜選択して使い分ければよい。深鍋101を使用する場合、
図3に示すように、受皿50の上面に深鍋101を直接載置して支持させる。浅鍋102を使用する場合、
図4に示すように、網支持枠41に対して更に上方から鍋支持枠42を取り付け、その鍋支持枠42に浅鍋102を支持させる。これにより、サイズの異なる鍋をグリル庫20内の略中央において水平且つ安定して支持させることができる。
【0029】
図5を参照し、グリル庫20内における下火バーナ25及び上火バーナ26へのガス供給と火力調節の仕組みについて説明する。器具本体2には、グリル庫20に向けて延びるガス供給管61が設けられている。ガス供給管61のガスの流れ方向の上流側にはコックスイッチ(図示略)が設けられている。ガス供給管61は、分岐部67において第1供給管62及び第2供給管63に夫々分岐し、第1供給管62は下火バーナ25、第2供給管63は上火バーナ26に向かって延設されている。第1供給管62のガスの流れ方向の下流側の先端部には、ガスノズル62Aが接続されている。ガスノズル62Aは、下火バーナ25のガス入口25Cに向かってガスを噴出する。ガスは下火バーナ25A,25Bに夫々均等に供給される。第2供給管63のガスの流れ方向の下流側の先端部には、ガスノズル63Aが接続されている。ガスノズル63Aは、上火バーナ26のガス入口26Aに向かってガスを噴出する。
【0030】
そして、ガス供給管61における分岐部67よりも上流側には、元電磁弁91が設けられ、該元電磁弁91と分岐部67との間には、安全弁92が設けられている。元電磁弁91及び安全弁92は、後述する制御回路70のCPU71の制御指令を受け、ガス供給管61の流路を開閉する。
【0031】
また、第1供給管62にはバイパス管64が設けられている。バイパス管64のガスの流れ方向の上流側の一端部は、第1供給管62の途中に設けられた分岐部76に接続され、他端部は、第1供給管62の分岐部76の下流側に設けられた合流部77に接続されている。バイパス管64には、火力切替弁93が設けられている。火力切替弁93はバイパス管64の流路を開閉するキープソレノイドバルブである。下火バーナ25では、火力切替弁93を開閉することによって、下火バーナ25に流れるガス量を大小二段階で調節できる。火力切替弁93を閉じた場合、下火バーナ25は弱火力で燃焼し、火力切替弁93を開いた場合、下火バーナ25は強火力で燃焼する。これにより、下火バーナ25の火力を、弱火力と強火力の二段階で制御できる。
【0032】
第2供給管63にはバイパス管65が設けられている。バイパス管65のガスの流れ方向の上流側の一端部は、第2供給管63の途中に設けられた分岐部78に接続され、他端部は、第2供給管63の分岐部78の下流側に設けられた合流部79に接続されている。バイパス管65には、火力切替弁94が設けられている。火力切替弁94はバイパス管65の流路を開閉するキープソレノイドバルブである。さらに、第2供給管63において合流部79の下流側には上火遮断弁95が設けられている。上火遮断弁95は第2供給管63の流路を開閉するキープソレノイドバルブである。
【0033】
そして、上火バーナ26では、火力切替弁94を開閉することによって、上火バーナ26に流れるガス量を大小二段階で調節できる。火力切替弁94を閉じた場合、上火バーナ26は弱火力で燃焼し、火力切替弁94を開いた場合、上火バーナ26は強火力で燃焼する。これにより、上火バーナ26の火力を、弱火力と強火力の二段階で制御できる。このように、コンロ1では、下火バーナ25及び上火バーナ26の各火力について、強火力と弱火力の二段階で夫々独立して調節できる。
【0034】
また、
図5に示すように、下火バーナ25Aには、イグナイタ51と熱電対45が各々設けられ、下火バーナ25Bには、イグナイタ52と熱電対46が各々設けられている。下火バーナ25A,25Bにガスが供給された状態で、イグナイタ51,52がスパーク(火花放電)することによって、下火バーナ25A,25Bの点火を行う。熱電対45,46は下火バーナ25A,25Bの失火を夫々検知する。上火バーナ26には、イグナイタ53と熱電対47が各々設けられている。上火バーナ26にガスが供給された状態で、イグナイタ53がスパークすることによって、上火バーナ26の点火を行う。熱電対47は上火バーナ26の失火を検知する。
【0035】
さらに、グリル庫20内には、グリルサーミスタ55が設けられている。グリルサーミスタ55は、グリル庫20内の温度を検出し、該検出信号を制御回路70のCPU71に出力する。CPU71は、グリルサーミスタ55の検出温度に基づき、グリル庫20内の下火バーナ25及び上火バーナ26の各火力を夫々制御できる。
【0036】
図6を参照し、コンロ1の電気的構成について説明する。なお、本実施形態では、説明の便宜上、グリルに関連する各種機器と後述する制御回路70との電気的接続を中心に説明する。よって、バーナ4〜6に関連する各種機器との電気的接続については説明を省略する。なお、
図6では、バーナ4〜6に関連する各種機器については図示していない。
【0037】
コンロ1は制御回路70を備える。制御回路70は、CPU71、ROM72、RAM73、フラッシュメモリ74、タイマ75等を備える。タイマ75はプログラムで作動するものである。CPU71はコンロ1の各種動作を統括制御する。ROM72はコンロ1の各種制御プログラムに加え、「DO調理プログラム」を記憶する。DO調理プログラムは、後述するDO調理処理(
図9,
図10参照)を実行する制御プログラムである。RAM73は、コンロ1の各種情報を記憶する。フラッシュメモリ74は後述するDO調理テーブル741(
図7参照)等を記憶する。制御回路70には、電源回路81、スイッチ入力回路82、操作パネル回路83、点火ボタン操作回路84、イグナイタ回路85、熱電対回路86、サーミスタ回路87、安全弁回路88、電磁弁回路90等が各々接続されている。
【0038】
電源回路81は電池ボックス(図示略)に搭載される2つの乾電池によって各種回路に電源を供給する。電源回路81はトランジスタスイッチ(図示略)を備える。スイッチ入力回路82は電源スイッチ10の押下を検出する。電源スイッチ10は、スイッチ入力回路82、及び電池ボックスに格納された乾電池のプラス側に対して、並列に夫々接続されている。乾電池のマイナス側は電源回路81に接続され、スイッチ入力回路82も電源回路81に接続されている。使用者によって、電源スイッチ10がオンされると、乾電池の電源がスイッチ入力回路82を介して電源回路81に供給され、電源回路81のトランジスタスイッチがオンされる。これにより、電源回路81から各種回路に電流が流れ、コンロ1の電源がオンされる。なお、コンロ1では、電源スイッチ10がオンされた後、3分以上操作が無い場合は、本体の電源が自動的にオフされる。これにより電池電力の消耗を防ぐことができる。
【0039】
操作パネル回路83は、コンロ用操作パネル18及びグリル用操作パネル19の各種操作を検出し、制御回路70に入力する。点火ボタン操作回路84は点火ボタン11〜14の押下、及び回動操作を検出し、制御回路70に入力する。イグナイタ回路85は、制御回路70からの指令を受け、イグナイタ51〜53を各々駆動する。熱電対回路86は熱電対45〜47からの出力を制御回路70に入力する。サーミスタ回路87はグリルサーミスタ55からの検出信号を制御回路70に入力する。安全弁回路88は制御回路70からの指令を受け、元電磁弁91及び安全弁92を夫々開閉する。電磁弁回路90は制御回路70からの指令を受け、火力切替弁93,94、及び上火遮断弁95を夫々開閉する。
【0040】
図7を参照し、DO調理テーブル741について説明する。DO調理テーブル741は、DO調理のセット時間Pの複数のパターンに対して、初期加熱時間T1、両火強火力加熱時間T2、両火弱火力加熱時間T3、片火弱火力加熱時間T4を夫々対応づけて記憶する。なお、セット時間Pは本発明の「加熱時間」に相当する。
【0041】
セット時間Pは、深鍋101又は浅鍋102を用いて被調理物を調理する際の加熱時間であって、使用者がグリル用操作パネル19を用いて手入力で設定可能な時間である。なお、グリル用操作パネル19では、使用者の設定し易さを考慮し、「分」単位でセット時間Pを設定可能である。
【0042】
初期加熱時間T1は、最初に、下火バーナ25及び上火バーナ26を共に強火力で燃焼させ、深鍋101又は浅鍋102自体を加熱する初期加熱に必要な時間であって、セット時間Pに関係無く同一の固定時間とされている。なお、初期加熱時間T1の決定方法については後述する。本実施形態では180秒に設定されている。両火強火力加熱時間T2は、初期加熱の後で、引き続き、下火バーナ25及び上火バーナ26を共に強火力で燃焼させる時間であって、セット時間Pによって異なる。両火弱火力加熱時間T3は、両火強火力加熱の後で、下火バーナ25及び上火バーナ26を共に弱火力に切り替えて燃焼させる時間であって、セット時間Pによって異なる。片火弱火力加熱時間T4は、両火弱火力加熱の後で、上火バーナ26を消火して、下火バーナ25のみを弱火力で燃焼させる時間であって、セット時間Pによって異なる。なお、以下説明では、初期加熱時間T1、両火強火力加熱時間T2、両火弱火力加熱時間T3、片火弱火力加熱時間T4を、夫々、時間T1、T2、T3、T4と呼ぶことにする。
【0043】
次に、DO調理テーブル741における各種時間の配分について説明する。
図7に示すように、DO調理テーブル741は、セット時間Pに応じて、第1データ領域741Aと、第2データ領域741Bとに分かれる。第1データ領域741Aは、セット時間P=1〜10分までのデータ領域、第2データ領域741Bは、セット時間P=11〜30分までのデータ領域である。第1データ領域741Aと第2データ領域741Bとでは、時間T1〜T4の配分方法が異なる。
【0044】
先ず、第1データ領域741Aにおける時間T1〜T4の配分方法について説明する。第1データ領域741Aでは、原則、セット時間Pの1/2時間から時間T1(本実施形態では180秒)を差し引いた残りの時間を時間T2とし、もう片方のセット時間Pの1/2時間を時間T3にあてる。例えば、セット時間Pが10分の場合、セット時間Pの1/2時間は300秒であるから、300秒から時間T1である180秒を差し引いた残りの120秒が時間T2となり、時間T3はそのまま300秒となる。
【0045】
但し、セット時間Pの1/2時間が時間T1に達しない場合は、次のように処理する。セット時間Pが5分の場合、セット時間Pの1/2時間は150秒であるから、時間T1である180秒に達しない。この場合、時間T2を0秒とし、150秒から時間T1である180秒を差し引いた残りの時間である−30秒を、セット時間Pの1/2時間であるもう片方の150秒に加算し、その結果、得られた120秒を時間T3とする。
【0046】
なお、本実施形態では、使用者の便宜を考慮し、第1データ領域741Aにおいて、セット時間Pは3分以下でも設定可能である。この場合、時間T1には、セット時間Pと同じ時間が設定されるが、点火後に時間T1が経過すると、そのままタイマアップするので、必然的に時間T2〜T4には0が設定されている。
【0047】
次に、第2データ領域741Bにおける時間T1〜T4の配分方法について説明する。第2データ領域741Bでは、原則、セット時間Pから時間T1を差し引いた残り時間を三等分し、時間T2〜T4に夫々割り当てている。残り時間を三等分できない場合、下記例のような方法で残り時間を振り分けている。
・セット時間P=21分の場合、3+6+6+6に振り分け、時間T1=3分、時間T2=6分、時間T3=6分、時間T4=6分とする。
・セット時間P=22分の場合、3+6+6+7に振り分け、時間T1=3分、時間T2=6分、時間T3=6分、時間T4=7分とする。
・セット時間P=23分の場合、3+6+7+7に振り分け、時間T1=3分、時間T2=6分、時間T3=7分、時間T4=7分とする。
・セット時間P=24分の場合、3+7+7+7に振り分け、時間T1=3分、時間T2=7分、時間T3=7分、時間T4=7分とする。
【0048】
上記例では、残り時間を三等分して割り切れない時間を、時間T4、時間T3の順に振り分けている。割り切れない時間の振り分け方法は、上記例に限定するものではないが、上記例のように振り分けることによって、弱火力側に火力をシフトすることになるので、コンロ1におけるガス消費量を節約できる。
【0049】
そして、本実施形態では、DO調理に用いる鍋の種類によって、コンロ1が推奨するセット時間Pを予め定めている。深鍋101は、例えば、シチュー等の水気の多いものや、パン、ケーキ等に用いられるので、加熱時間は比較的長いことが推定される。これに対し、浅鍋102は、野菜のグリルや、ピザの調理、炒め物、焼き物の仕上げ等に用いられるので、加熱時間は比較的短いことが推定される。よって、浅鍋102を用いる場合は、セット時間P=1〜10分の範囲内での設定が推奨され、深鍋101を用いて調理する場合は、セット時間P=11〜30分の範囲内での設定が推奨されている。これら推奨時間については、例えば、コンロ1のマニュアルや取扱説明書等で使用者に知らせることができる。従って、使用者はDO調理に用いる鍋の種類に応じて、推奨されているセット時間Pの範囲内でセット時間Pを決めて設定を行うので、鍋の種類に適切な火力と加熱時間でDO調理を行うことができる。
【0050】
次に、時間T1の決定方法について説明する。DO調理は、深鍋101又は浅鍋102を用いて被調理物を加熱調理する間接料理である。間接調理を行う際に、鍋の熱容量が大きいので、被調理物の加熱に要する熱量に加えて鍋自体を加熱するのに必要な熱量の影響を無視できない。鍋自体を加熱する熱量が十分でない場合、鍋内の被調理物に熱が十分に伝わらず、被調理物は生焼けになる可能性が高い。よって、鍋自体の加熱を行うに必要な時間を、時間T1として十分に考慮する必要がある。そこで、時間T1について、本実施形態では、以下の実験を行うことによって決定した。
【0051】
先ず、実験方法について説明する。容量800mlの深鍋101を用いて、水の量を夫々変えたものを複数用意し、これら各鍋について、グリル庫20内で下火バーナ25及び上火バーナ26を共に強火力で燃焼させた状態で加熱した場合の水温上昇を温度センサ(熱電対)で測定し、100℃に達するまでの時間を計測した。なお、測定位置は鍋内の空間の中心部である。そして、各鍋で測定した温度データの中から代表的な5つの鍋の温度データを抽出し、
図8に示すグラフにまとめた。
【0052】
実験結果について説明する。
図8に示すように、各鍋の沸騰所要時間について、水800mlの場合は約13分、水400mlの場合は約8分、水200mlの場合は約5.5分、水100mlの場合は約4.3分、水50mlの場合は約3.6分であった。これらの結果より、鍋内の水量が半分ずつ減るにつれて、沸騰所要時間の間隔も約半分ずつ短くなっていることから、水無しでの鍋内の100℃到達所要時間は約3分と推測できる。そして、この3分がそのまま鍋固有の熱容量と考えることができる。従って、深鍋101を用いる場合に推奨されているセット時間Pが11〜30分までの範囲において、時間T1を3分(180秒)に決定した。
【0053】
さらに、浅鍋102については、上記の通り、比較的短い加熱時間での調理が想定されるので、本実施形態ではセット時間Pを最大10分までとしている。それ故、浅鍋102の容量が小さくて熱が伝達され易くても、余熱による被調理物の焦げ付きは生じにくいと考えられるから、セット時間Pが1〜10分までの範囲においても、時間T1について深鍋101と同じ3分とした。なお、浅鍋102の時間T1について、深鍋101と同様に、上記の実験を行うことによって、浅鍋102固有の時間T1を決定してもよい。
【0054】
図9,
図10のフローチャートを参照し、CPU71が実行するDO調理処理について説明する。使用者が電源スイッチ10をオンすると、CPU71は定期的にROM72から「DO調理プログラム」を読み出して本処理を実行する。
【0055】
先ず、CPU71は、セット時間Pが設定されたか否か判断する(S1)。使用者は、グリル用操作パネル19を用いてセット時間Pを入力し、最後にDO調理開始ボタン(図示略)を押下する。なお、CPU71は入力されたセット時間PをRAM73に記憶し、セット時間Pの設定を完了する。セット時間Pが設定されていない場合(S1:NO)、本処理を終了する。
【0056】
使用者は、浅鍋102を用いてDO調理しようとする場合、浅鍋102に推奨されているセット時間P=1〜10分の範囲の中から、調理する被調理物に適切なセット時間Pを入力して設定する。深鍋101を用いてDO調理しようとする場合、深鍋101に推奨されているセット時間P=11〜30分の範囲の中から、調理する被調理物に適切なセット時間Pを入力して設定する。
【0057】
そして、セット時間Pが設定された場合(S1:YES)、CPU71は、フラッシュメモリ74に記憶されたDO調理テーブル741(
図7参照)を参照し、セット時間Pに対応する時間T1、時間T2、時間T3、時間T4を夫々読み込む(S2)。読み込んだ各種データはRAM73に書き込む。
【0058】
例えば、浅鍋102を用いたDO調理で、セット時間P=5分が設定された場合、時間T1=180秒、時間T2=0秒、時間T3=120秒、時間T4=0秒を夫々読み込み、RAM73に書き込む。セット時間P=10分が設定された場合、時間T1=180秒、時間T2=120秒、時間T3=300秒、時間T4=0秒を夫々読み込み、RAM73に書き込む。また、深鍋101を用いたDO調理で、セット時間P=20分が設定された場合、時間T1=180秒、時間T2=300秒、時間T3=360秒、時間T4=360秒を夫々読み込んで、RAM73に書き込む。
【0059】
次いで、点火操作があったか否か判断する(S3)。使用者は被調理物を入れた浅鍋102又は深鍋101をグリル庫20内に設置し、グリル扉8を閉じてから、点火ボタン14を押下して点火操作を行う。点火操作があるまでは(S3:NO)、S3に戻って、待機状態となる。
【0060】
そして、点火操作があった場合(S3:YES)、
図5に示すように、元電磁弁91、安全弁92、火力切替弁93,94、及び上火遮断弁95を開いてから、イグナイタ51〜53を駆動させることによって、下火バーナ25及び上火バーナ26を点火する(S4)。点火後、下火バーナ25及び上火バーナ26は、何れも強火力で燃焼する両火強火力の燃焼状態となり、DO調理が開始する。なお、熱電対45〜47によって、下火バーナ25及び上火バーナ26の失火が検知された場合、本処理を終了する。
【0061】
次いで、CPU71は、別プログラムを起動し、タイマ75(
図3参照)からの出力を利用して調理時間tのカウントを開始する(S5)。カウント値はRAM73に記憶する。カウント値は当該プログラム起動時にリセットされる。
【0062】
次いで、セット時間Pが3分以上か否か判断する(S7)。セット時間Pが3分未満の場合(S7:NO)、両火強火力の燃焼状態で、調理時間tが時間T1に達したか否か判断する(S11)。例えば、セット時間Pが2分の場合、時間T1は120秒(
図7参照)であるから、調理時間tが120秒に達したか否か判断する。調理時間tが時間T1に達するまでは(S11:NO)、S11に戻って、両火強火力の燃焼状態を継続する。そして、調理時間tが時間T1に達した場合(S11:YES)、元電磁弁91及び安全弁92を閉じることによって、
図10に示すように、下火バーナ25及び上火バーナ26を共に消火し(S19)、本処理を終了する。
【0063】
これに対し、
図9に戻り、セット時間Pが3分以上の場合(S7:YES)、調理時間tが時間T1に達したか否か判断する(S8)。調理時間tが時間T1に達するまでは(S8:NO)、両火強火力の燃焼状態を継続し、S8に戻って待機状態となる。この間、深鍋101又は浅鍋102が加熱されて鍋全体の温度が上昇する。そして、調理時間tが時間T1に達した場合(S8:YES)、RAM73に記憶した時間T2を参照し、時間T2は0か否か判断する(S9)。例えば、セット時間Pが5分の場合、時間T2は0であり、セット時間Pが20分の場合、時間T2は300秒である。
【0064】
時間T2が0である場合(S9:YES)、そのまま、後述する
図10に示すS12の処理に進む。時間T2が0でない場合(S9:NO)、調理時間tが時間T1+時間T2の合計に達したか否か判断する(S10)。例えば、セット時間Pが20分の場合、RAM73に記憶した時間T1,T2を参照すると、時間T1は180秒、時間T2は300秒であるので、調理時間tが180+300=480秒に達したか否か判断する。調理時間tが時間T1+時間T2の合計に達するまでは(S10:NO)、S10に戻って、両火強火力の燃焼状態を継続する。
【0065】
そして、調理時間tが時間T1+時間T2の合計に達した場合(S10:YES)、
図10に示すように、RAM73に記憶した時間T3を参照し、時間T3は0か否か判断する(S12)。時間T3が0である場合(S12:YES)、元電磁弁91及び安全弁92を閉じて、下火バーナ25及び上火バーナ26を共に消火し(S19)、本処理を終了する。
【0066】
これに対し、時間T3が0でない場合(S12:NO)、
図5に示す火力切替弁93,94を閉じることによって、下火バーナ25及び上火バーナ26を強火力から弱火力に切り替え、両火弱火力の燃焼状態とする(S13)。そして、両火弱火力の燃焼状態で、調理時間tが時間T1+時間T2+時間T3の合計に達したか否か判断する(S14)。例えば、セット時間Pが20分の場合、RAM73に記憶した時間T1,T2,T3を参照すると、時間T1は180秒、時間T2は300秒、時間T3は360秒であるので、調理時間tが180+300+360=840秒に達したか否か判断する。調理時間tが時間T1+時間T2+時間T3の合計に達するまでは(S14:NO)、S14に戻って、両火弱火力の燃焼状態を継続する。
【0067】
そして、調理時間tが時間T1+時間T2+時間T3の合計に達した場合(S14:YES)、RAM73に記憶した時間T4を参照し、時間T4は0か否か判断する(S15)。なお、本実施形態では、
図7に示すように、セット時間Pが1〜10分の範囲内(第1データ領域741A)では、時間T4には全て0が設定されている。時間T4が0である場合(S15:YES)、元電磁弁91及び安全弁92を閉じて、下火バーナ25及び上火バーナ26を共に消火し(S19)、本処理を終了する。
【0068】
これに対し、時間T4が0でない場合(S15:NO)、
図5に示す上火遮断弁95を閉じることによって、上火バーナ26を消火し(S16)、下火バーナ25のみを弱火力で燃焼させる片火弱火力の燃焼状態とする。なお、本実施形態では、セット時間Pが11〜30分の範囲内(第2データ領域741B)でのみ、時間T4に180〜540秒までの時間が夫々設定されている。従って、深鍋101を用いたDO調理では、原則、調理の後半で、片火弱火力の燃焼状態とすることができる。このように、グリル庫20内全体が調理に適した温度に昇温した頃に上火バーナ26を消火して、下火バーナ25を弱火力で維持することによって、深鍋101の下部の過熱を抑えられる。従って、深鍋101内の被調理物の上部と下部の焼きムラが少なくなるので、高品質のケーキやパン等を焼き上げることができる。さらに、グリル庫20内全体が調理に適した温度に昇温した頃に、上火バーナ26を消火して下火バーナ25のみで加熱するので、コンロ1のガス消費量を節約できる。
【0069】
次に、片火弱火力の燃焼状態で、調理時間tが時間T1+時間T2+時間T3+時間T4の合計に達したか否か判断する(S17)。例えば、セット時間Pが20分の場合、RAM73に記憶した時間T1,T2,T3,T4を参照すると、時間T1は180秒、時間T2は300秒、時間T3は360秒,時間T4は360秒であるので、調理時間tが180+300+360+360=1200秒に達したか否か判断する。調理時間tが時間T1+時間T2+時間T3+時間T4の合計に達するまでは(S17:NO)、S17に戻って、片火弱火力の燃焼状態を継続する。
【0070】
そして、調理時間tが時間T1+時間T2+時間T3+時間T4の合計に達した場合(S17:YES)、元電磁弁91及び安全弁92を閉じて、これまで弱火力で燃焼していた下火バーナ25を消火し(S19)、本処理を終了する。
【0071】
以上説明したように、本実施形態のコンロ1では、グリル庫20を用いたDO調理が可能である。DO調理は、被調理物を入れた鍋(例えば、深鍋101又は浅鍋102)をグリル庫20内で加熱して鍋内の被調理物を加熱する調理である。DO調理では、被調理物の加熱に要する熱量に加え、鍋自体を加熱するのに必要な熱量が影響する。そこで、本実施形態では、点火して燃焼開始後、上火バーナ26及び下火バーナ25を鍋自体の加熱に必要な時間T1を燃焼させる初期加熱が行われる。これにより、鍋の熱容量が大きくても、鍋自体を十分に加熱できる。そして、初期加熱後は、グリル用操作パネル19で設定されたセット時間Pに対応する燃焼態様で、上火バーナ26及び下火バーナ25の各燃焼動作が制御される。これにより、鍋内の被調理物が生焼けになることなく、十分に加熱できる。
【0072】
また、本実施形態では、フラッシュメモリ74にDO調理テーブル741を記憶している。DO調理テーブル741は、グリル用操作パネル19で設定されるセット時間Pの複数のパターンに応じて、上火バーナ26及び下火バーナ25の夫々の火力及び燃焼時間が対応付けられたテーブル情報である。コンロ1のCPU71は、DO調理テーブル741に基づき、グリル用操作パネル19で設定されたセット時間Pに対応する上火バーナ26及び下火バーナ25の夫々の火力及び燃焼時間を決定し、上火バーナ26及び下火バーナ25の各燃焼動作を制御する。これにより、セット時間Pに適切な火力と燃焼時間で加熱調理を行うことができる。また、DO調理テーブル741について、セット時間Pの複数のパターンに応じて具体的な火力と燃焼時間を夫々対応づけておくことで、実際の調理に見合った加熱調理を適切に行うことができる。
【0073】
また、本実施形態では、DO調理テーブル741は、セット時間Pの複数のパターンに夫々対応づけられた初期加熱時間T1、両火強火力加熱時間T2、両火弱火力加熱時間T3を記憶する。両火強火力加熱時間T2は、上火バーナ26及び下火バーナ25を共に強火力で燃焼させる時間である。両火弱火力加熱時間T3は上火バーナ26及び下火バーナ25を共に弱火力で燃焼させる時間である。これにより、CPU71は、DO調理テーブル741に基づき、時間T1〜T3を決定するので、グリル用操作パネル19で設定されたセット時間Pに適切な燃焼態様で上火バーナ26及び下火バーナ25を燃焼させることができる。また、初期加熱の後で、上火バーナ26及び下火バーナ25を共に強火力で燃焼させることで、被調理物を短時間で効率よく加熱することができ、その後、両バーナ25,26を共に弱火力にすることで、鍋内の被調理物が過熱で焦げつくのを防止できる。
【0074】
また、本実施形態では、DO調理テーブル741は、時間T1〜T3に加え、さらに片火弱火力加熱時間T4を記憶する。時間T4は、上火バーナ26を消火して下火バーナ25のみを弱火力で燃焼させる時間である。CPU71は、DO調理テーブル741に基づき、グリル用操作パネル19で設定されたセット時間Pに対応する時間T1〜T4を決定する。時間T1〜T3で、上火バーナ26及び下火バーナ25を両火で燃焼させることで、高温の空気はグリル庫20内の上側に移動する。そして、上火バーナ26及び下火バーナ25を燃焼させた後、時間T4で、上火バーナ26を消火して下火バーナ25のみを燃焼させることで、グリル庫20内の温度は均一化される。それ故、コンロ1は鍋内の被調理物をムラなく良好に加熱することができる。
【0075】
また、本実施形態では、DO調理テーブル741は、浅鍋102を用いたDO調理に対応する第1データ領域741Aと、深鍋101を用いたDO調理に対応する第2データ領域741Bとを備える。セット時間Pは、DO調理に用いる鍋の種類に応じて推奨範囲が決まっている。使用者は、DO調理に用いる鍋の種類に応じて、グリル用操作パネル19でセット時間Pを設定する。CPU71は、DO調理テーブル741に基づき、セット時間Pに対応する時間T1〜T4を決定するので、DO調理に用いる鍋の種類に応じた燃焼態様で鍋を加熱できる。
【0076】
上記説明において、DOである深鍋101及び浅鍋102が本発明の「調理容器」に相当し、グリル庫20が本発明の「加熱庫」に相当し、グリル用操作パネル19が本発明の「設定手段」に相当し、S2の処理を実行するCPU71が本発明の「燃焼態様決定手段」に相当し、イグナイタ51〜53が本発明の「点火手段」に相当し、S5、S8の処理を実行するCPU71が本発明の「初期加熱手段」に相当し、S10、S12〜18、S19の各処理を実行するCPU71が本発明の「燃焼制御手段」に相当し、DO調理テーブル741が本発明の「燃焼制御情報」に相当し、フラッシュメモリ74が本発明の「記憶手段」に相当し、時間T2が本発明の「第一両火燃焼時間」に相当し、時間T3が本発明の「第二両火燃焼時間」に相当し、時間T4が本発明の「片火燃焼時間」に相当する。
【0077】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、
図7に示すDO調理テーブル741では、セット時間Pの複数のパターンに対して、上記の所定のルールに基づき、時間T2〜T4を夫々配分しているが、セット時間Pに応じて自由に配分することも可能である。DO調理テーブル741の時間T2〜T4は自由に書き換えることができるので、実際の調理に見合った時間を配分することができる。
【0078】
また、上記実施形態では、初期加熱時間T1について、実験結果で180秒を導出しているが、180秒は一例であって、少なくともグリル庫20で用いるDOである鍋自体の加熱に必要な時間であればよい。また、第1データ領域741Aと第2データ領域741Bとで、時間T1を異ならせてもよい。この場合、少なくとも第2データ領域741Bの時間T1の方が、第1データ領域741Aの時間T1よりも長くなる。
【0079】
また、上記実施形態では、DO調理テーブル741を用いて、時間T1は180秒で固定とし、時間T2〜T4をセット時間Pに応じて決定しているが、時間T1を確保できれば、時間T2〜T4を計算式で求めるようにしてもよい。
【0080】
また、上記実施形態では、DO調理テーブル741は、鍋のサイズ(容量)に応じて、互いに異なる第1データ領域741Aと第2データ領域741Bを備えているが、サイズのみならず、材質や形状等の違いに応じて異なるデータ領域を複数備えていてもよい。
【0081】
また、上記実施形態において、コンロ1は、グリル庫20内に設置される鍋のサイズをセンサ等で自動検出し、その自動検出された鍋のサイズに応じて、DO調理テーブル741の第1データ領域741A又は第2データ領域741Bを参照するようにしてもよい。これとは別に、鍋のサイズをグリル用操作パネル19で選択し、その選択されたサイズに応じて、DO調理テーブル741の第1データ領域741A又は第2データ領域741Bを参照するようにしてもよい。
【0082】
また、上記実施形態では、グリル庫20を備えたコンロ1を本発明の一例として説明したが、例えば、グリル庫を備えたテーブルコンロでもよく、さらにはグリル庫のみを備えたグリル調理器にも適用可能である。