(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0038】
[00113]本開示は、ユーザにより選択された、シェードの落下長さに沿った複数の異なる位置でシェード材料を止めることのできる釣合い重りを備えた格納式覆いを提供する。従来のコードなし操作システムは、一般に、シェードの伸張のための有限数の止め位置を有し、かつ/または一般に、唯一の機能が上昇および下降することであり、完全伸張位置にあるときにシェードを通過する光の段階的な量を調節することのできないシェードに限定され得る。このように、これらのシステムは、複数の傾斜可能な水平羽根によりシェードを操作することができない。しかしながら、本開示の覆いおよび操作システムは、完全伸張位置にあるときに、シェードを通る光の通過を変化させることができると共に、完全伸張と完全格納との間のほぼ任意の位置で位置決め可能であるシェードを提供することができる。
【0039】
[00114]
図1および
図2を参照すると、本開示の格納式シェード30は、ヘッドレール32と、底部レール34と、これらの間に延びる可撓性シェード材料36とを備えるコードなし巻上げシェードである。シェード材料は、透ける布等の可撓性の透光性材料または透明材料の、垂直に吊り下げられた前シート44および後シート45と、水平に延びる、垂直に離間した複数の可撓性羽根46とを備える。羽根は、好ましくは、透光性材料または不透明材料であり、前縁部および後縁部に沿って、取付けの水平線に沿った前シートおよび後シートに固定される。しかしながら、他の場合には、シェード材料は、限定されないが、織布、不織布、ニット等のほぼ任意のタイプの材料であってもよい。加えて、シェードは非透光性もしくは不透明であってもよく、または不透明材料および透光性材料もしくは半透光性材料の組合せを含んでいてもよい。
【0040】
[00115]前シートおよび後シートは、周方向に離間した位置(
図7A参照)でローラ42に取り付けられて、シェードが完全に伸張されると、ローラの枢動により前シートおよび後シートを垂直に(互いに対して)移動させて、羽根材料を開放位置と閉鎖位置との間で移動させる。ローラの回転により、
図2の閉鎖位置にあるシェード材料が、回転方向に応じて、ローラに巻き付き、またはローラから広がる。シェード材料の閉鎖位置で、羽根が、前シートおよび後シートと同一平面に接触する関係に垂直に延びる。前シートおよび後シートは、閉鎖構成において比較的接近している。
図1の開放位置では、前シートおよび後シートは水平に離間して、これらの間に羽根がほぼ水平に延びる。
【0041】
[00116]シェードは、操作システムを備え、これにより、シェードの操作者がシェードの底部レールを手で持ち上げ、または下降させることができ、完全格納と完全伸張との間の、これらを含む任意の所望の位置に底部レールを残し、再び移動されるまでこの位置を維持することになる。シェードの伸張を、完全格納および完全伸張の間の所望の位置で維持するための操作システムは、偏倚部品とも呼ばれる多くの異なるタイプの釣合せユニットを含み得る。たとえば、ヘッドレール内に位置決めされたローラ内で、操作システムに動作可能に関連付けられ、(釣合せばね力を発生させてシェードの所望の位置を保持するために)横方向に延びるコイルばね(釣合せばねモータの一例)が使用され得る。あるいは、ローラの横方向の延長に直交して方向付けられ、ローラ内部に位置決めされたピアノばねが、釣合せばねモータまたはユニットとして使用され得る。加えて、水平羽根が傾斜されて、シェードを通過する光の量を制御することができる。シェードは1つまたは複数の操作コードを必要としないため、小児、乳児、または動物に対して生じる危険を減少させることができる。
【0042】
[00117]システムの詳細について説明する前に、以下で詳細に説明するタイプの格納式シェードにおいて、シェードが伸張されるとシェード材料の有効重量が増加することを理解することが有用であると思われる。本明細書に記載された一部の実施形態では、底部レールを完全格納と完全伸張との間の所望の位置で維持するために、操作システム内の相対可動部分の摩擦と、ヘッドレール32内のばねモータの強度およびばね定数(たとえば、コイル偏倚ばね38、または時計ばね等の他のタイプのばね構造であり得る)とを組み合わせたシステムが使用される。一例では、ばねモータがヘッドレールに関連して取り付けられ、操作システムは、底部レール34が下降されるときに、ばねモータにかかる荷重を増加させる(したがって、ばねの偏倚力を増加させる)(これにより、ローラから離れて伸張されるシェード材料の有効重量を増加させる)ように設計される。ばねモータの偏倚力を補完するために、所定の摩擦係数がシェードの操作システムの相対移動部分に組み込まれて、コイルばねの偏倚力と組み合さったシステム内の摩擦が、底部レールおよびシェード材料に作用する重力と等しくなり、これに打ち勝ち、または概ね釣り合うため、底部レールが、完全格納と完全伸張との間のユーザに選択された任意の位置に位置決めされたままとなる。言い換えると、釣合せばねモータによって加えられる偏倚力(シェードを格納する側に偏倚される)は、シェードにより加えられる有効力に対抗することができ、シェードの有効重量が変化すると、偏倚力も変化し得る。これにより、釣合せばねモータがシェードの重量と平衡して、シェードの伸張長さに沿ったほぼ任意の位置でシェードを保持することができる。操作システムにおけるばねモータの釣合せ特性は、操作システムに摩擦の効果を含んでいても、操作システムに摩擦の効果を含んでいなくてもよいことに注目されたい。また、「釣合せ」という用語は、明確に、または他の明らかな意図により定義されない場合、伸張されたシェードにより発生される荷重に等しい力、または、荷重に等しい力よりも小さい、もしくは大きい力を発生させることを含むものと解釈される。加えて、操作システムと共に使用されるシェード要素は、操作可能な羽根を有する必要がないことに注目されるべきである。操作システムが実施されて、使用される釣合せ偏倚力ローラに、ローラ上で巻き上げられる多くの異なるシェード要素を設けることができる。この場合、以下で説明する1つまたは複数の羽根方向付け止め機構は、決して使用されないことになる。
【0043】
[00118]以下の説明により理解されるように、ばねモータの偏倚力も、システムの固定の組み込まれた摩擦を補完する微調整機構として調節可能である。あるいは、または加えて、システムは、一重ばね、多重ばね、または他の釣合せユニットもしくはばね構造を備えて、システムの摩擦を補完し、かつ選択されたシェードの重量に対する所望の釣合せを達成することができる。本明細書で使用されるように、操作システムで使用されるばねモータは、偏倚部品または偏倚要素、またはこれらの変形とも呼ばれ得る。
【0044】
[00119]
図1および
図2を参照して理解できるように、格納式シェード30が、窓開口部として示される建築開口部40内に取り付けられて示されるが、建築開口部40は戸口、アーチ道、間仕切り等でもよい。図示したシェード材料は、ローラ42に巻き付けられ、またはローラ42から広げられ得る多くの可撓性材料のいずれか1つとすることができる。以下でより詳細に説明されるように、シェード材料は、ローラの初期回転時に、
図1の開放位置から
図2の閉鎖位置へ移動され得る。
図2の閉鎖位置から
図1の開放位置へのシェード材料の逆移動が、ばねモータまたはモータの力の下でのローラの反対回転によって達成され得る。
【0045】
[00120]
図3および
図4は、それぞれ
図1および
図2の正面図であり、シェード30のための操作システムの部品を破線で図式的に示す。
[00121]
図5は、
図3の線5−5に沿って取った断面図、したがってヘッドレール32の水平断面図であり、ローラ42と操作システムとが示される。
図6は、
図4の線6−6に沿って取った
図5と同様の断面図であり、したがってシェード材料36の一部がヘッドレール内のローラに巻き付けられた状態の格納式シェード30を示す。
【0046】
[00122]
図7Aおよび
図7Bに示されるように、ローラ42が、内側部品48を有する二部分ローラとして示され、内側部品48は、放射状に長手方向に延びる複数のリブ50を周囲にもつ、本質的に円筒形である。リブの大きい方は、ローラの外側部品52内で同心に内側部品48を支持するように寸法決めされる。また、外側部品52は全体が円筒形の構成であり、外側部品には、一対の直径方向に対向する、長手方向に延びるチャネル54が形成され、このチャネル54は、比較的小さい長孔56を通って外側部品の外面に開口する。対向するチャネル54が設けられて、シェード材料の前シート44および後シート45それぞれの上縁部を定着させる。たとえば、アンカストリップ58が使用されて、材料のシートの上縁部にループを形成し、外側ローラ部品の関連するチャネルにループを挿入し、かつアンカストリップを挿入して、関連するシートをローラ内の関連するチャネルに接続することにより、布を固定することができる。あるいは、シェードが、アンカストリップおよび/またはチャネル54のある、もしくはチャネル54のないローラに接着、縫付け、または他の方法で接続され得る。
【0047】
[00123]
図8は、ローラの長さ42に沿った異なる位置で取った
図7Aと同様の断面図であるが、二部品ローラと、二部品ローラへのシェード材料36の接続とを再び示す。
図7A、
図7B、および
図8から理解され得るように、材料の前シート44および後シート45が分離されて、これらの間に羽根46がほぼ水平に配置された状態の、開放位置にあるシェード材料が示される。しかしながら、ローラをいずれかの方向に90度回転させるとすると、シェード材料の前シートおよび後シートが互いに対して垂直に、より隣接する関係に移動することになることが理解され得る。ローラが反時計方向に180度以上回転されると、可撓性羽根が、垂直面にほぼ垂直に、かつ、たとえば、
図9の覆いの閉鎖位置に見られるように、前シートおよび後シートの水平積層関係に方向付けられることになる。
【0048】
[00124]
図9は、二部品ローラ42に部分的に巻き付けられたシェード材料36を示す、ヘッドレール32の縦断面図である。
図7A〜
図9も参照して理解されるように、
図7Aおよび
図8に示されるようにシェード材料が開いているときには、底部レール34は水平に配置されるが、ローラの180度回転時に前シートおよび後シートが互いに対して垂直に移動されるときのように、シェード材料が閉鎖されるときには(
図7C)、ほぼ垂直に方向付けられ得る。
【0049】
[00125]
図10および
図15を参照すると、外側円筒形部品52内に取り付けられた内側円筒形部品48を示すように一部の部品が取り外された、二部品ローラ42が示される。内側円筒形部品が、ヘッドレール32の端キャップ62の左軸受板61に取り付けられたスプライン付きハブまたは軸受60に当接される。二部品ローラ42は、左軸受板61およびヘッドレール32に対して回転可能である。完成組立品において、ローラの外側部品52は、端部がヘッドレールの左端部壁の内面と摺動関係にあるにもかかわらず、この内面に概ね接触するように、内側部品およびハブまたは軸受上に延びることができる。
【0050】
[00126]外側円筒形部品52は、シェード布の全幅に延びる。しかしながら、以下でより詳細に示されるように、内側円筒形部品48は、ばね38の全長を含む十分な長さであればよい。
【0051】
[00127]本開示の格納式シェードのための操作システムの一例が、
図11〜
図22に示される。まず
図11を参照すると、シェード材料36の重量の少なくとも一部を可変に釣り合せるために使用されるばねモータまたは偏倚部品、本例では細長コイルばね38が見られる。他の例では、1つまたは複数の釣合せばねモータを有する釣合せばねモータが使用されて、シェードの重量を釣り合せることができる(たとえば、
図32および
図33参照)ことに注目されるべきである。
【0052】
[00128]本例では、ばねが内側円筒形部品48の長さの一部に沿って延びることができ、部品48内に配置される。シェードが伸張されるときのコイルばねの有効長さが
図11Bに示され、これは
図11Aに示す静止時長さと対比される(
図11Aにばねは示されないが、末端部104がばねの端部の位置を表す)。したがって、ばねの張力および有効ローラ偏倚力は、操作システムの作動によって生じるばねの長さと共に変化される。たとえば、
図11Bを参照すると、シェードが最大限に伸張されると、ばね38の左端部がローラの左端部へ移動され(ばねに荷重をかける)、ばねの右端部が定着されたままとなる。
図11および
図12に見られるように、ばねが右端部に固定端部コネクタ64(回転不能要素とも呼ばれる)を有し、この固定コネクタ64は、
図21〜
図24に関してより詳細に説明されるように、ローラ42の内側部品48の内壁との係合により、軸方向に定位置に固定される。したがって、この回転不能要素は、ヘッドレールおよびローラに対して定位置に固定される。
図11に見られるように、ばねが左端部に可動端部コネクタ66(作動可能な端部とも呼ばれる)を有し、この可動端部コネクタ66は、ローラの回転時にねじ切りシャフトに沿って移動して、シェードの伸張時にばね68を延長させ、かつシェードの格納時にばね68の長さを短縮させる。本開示の目的で、左側マウントまたは端キャップが示されるが、当業者にとって以下の説明から明らかであるように、右側マウントがその鏡像となることが理解されるべきである。回転不能要素はアンカであり、本例では、偏倚力を増加させるように、ばねモータがこのアンカに対して作用する。固定コネクタの静止位置が、本明細書で、ヘッドレールに対するものとして言及される。ばねモータの固定端部が、非限定的な例としての建築開口部の壁またはフレーム等のヘッドレール外側の構造に取り付けられ、ばねモータの端部を定着させる同様の効果を生じさせることができると考えられる。ヘッドレール上または内にアンカ位置を有することにより、シェードを、ヘッドレールの外側のものへの取付けまたは固着に依拠することのない、自立型ユニットとすることができる。
【0053】
[00129]可動端部コネクタ66は、ばね38の一部を接続するように支持する、固定端部コネクタ64および可動端部コネクタ66を有するナットであってもよい。この接続構成により、固定または可動端部コネクタへの把持を失わずに、ばねが伸ばされ、または後退され得る。たとえば、この構成では、以下でより詳細に説明されるように、可動端部コネクタ66の溝106および固定端部コネクタ64の溝124が、コネクタの溝の長さの少なくとも一部に沿ったばね38の螺旋巻きを受けて、ばね68の各端部を固定端部コネクタ64および可動端部コネクタ66のそれぞれに固定するように、寸法決めされ方向付けられる。
【0054】
[00130]
図14で分解される
図13を参照すると、可動端部コネクタ66は、前述したように、ローラが回転されるときに、固定ねじ切りシャフト68に沿って可逆的に並進されるように構成されたナットである。ねじ切りシャフト68は、左端キャップの軸受板61に固定された内向きハブ70上で、ヘッドレール32の左端キャップ62に固定可能に取り付けられる。ハブ70は、図示したように軸受板61と一体であってもよく、または締結具により軸受板61に取り付けられる別個の部品であってもよい。ハブ70は、ねじ切りシャフトの円筒形本体76の対応する溝(図示せず)に受けられるように構成された一組の長手方向に延びる放射状リブ72を画定する。円筒形本体76の受け溝は、ハブ70上のリブ72と協働して、円筒形本体76とハブ70との間のキーとして作用し、ハブ70およびヘッドレール32の左端キャップ62に対してシャフト68を固定することにより、ねじ切りシャフトが回転するのを防止する。
【0055】
[00131]外側ハブまたは軸受スリーブ60は、ねじ切りシャフト68上に嵌合し、内部を通る全体が円筒形の通路84を有する。通路84を形成する軸受壁が、端部壁85を最内端(すなわち、端キャップ62から離れて位置決めされる端部)で画定する。この端部壁85を、縮径内端部92を有して、通路84が貫通する。端部壁は、端部壁85から軸受60に対して軸方向に延びる複数のリブ90を画定し、また軸受60の外壁のすぐ手前まで半径方向に延びる。ハブ60は、長手方向に延びる複数の外側放射状リブ86を円筒形本体88の周りに画定し、リブ86は、ローラ42の内側部品48上の長手方向に延びる外側放射状リブ50とほぼ整合可能である(
図10参照)。内側ローラ部品48の開口左端部が、軸受スリーブ60の縮径内端部92上の複数のリブ90上に受けられて着座され、縮径内端部上の放射状リブ90が、内側ローラ部品48の内面を、軸受スリーブと軸方向に整合した接触関係で当接させて支持する。軸受60の外壁およびローラ部品48の外壁は、互いに同一平面であり得る。したがって、軸受スリーブ60は、ねじ切りシャフトまたはねじシャフト68の一端部で円筒形本体76の外面に回転可能に着座されて、ローラと共に固定ねじシャフト68に対して回転する。
【0056】
[00132]ねじ切りシャフトの円筒形本体76は、面78から(内側に)延び、縮径円筒形面79(
図14)を有する。面78から短い距離で、環状溝94が円筒形面に形成される。環状溝94が、組立プロセス中に部品を保持するための保持Cクリップ96を解除可能に受けるように構成される。球面軸受(
図14および
図15参照)要素93の補完材が環状キャビティ95内に位置決めされ、環状キャビティ95は、ねじシャフト68の側面78と軸受スリーブ60内側の側面97との間に形成され、かつ軸受スリーブ60の内側に形成された水平下面79(内球溝)と水平上面81(外球溝)との間に形成される。球面軸受要素93は、外側軸受60とねじシャフト68との間に最小の回転摩擦を提供しながら、ばね張力により生じた軸方向推力荷重を伝える。
【0057】
[00133]
図13〜
図20で最もよく理解されるように、ねじ切りシャフト68は、円筒形本体76の最内端から軸方向に、かつ左端キャップ62から離れて内側に連続して延び、大きなねじ98が形成される。ねじ98は、比較的大きなねじピッチ(少ないねじ数)を有し、可動コネクタ66が比較的容易に回転して、ローラの回転ごとに所望の距離だけ軸方向に移動することができるようにする。シャフトのねじ98は、以下で説明されるように、軸受60に隣接する最外端で特定の方法で終端する。ねじ98の最外端100(端キャップ62に隣接する端部)から所定の間隔のところで、半径方向当接止め102がシャフト68の円筒形本体の外面に形成され、この止め102は可動コネクタ66に係合して、可動コネクタ66がさらに回転することを防止する(これにより、ローラが回転できなくなるため、シェードの伸張の限度を概ね画定する)。これについて、以下でより詳細に説明する。
【0058】
[00134]
図12〜
図20を参照すると、可動コネクタまたはナット66が、雄ねじ106をもつ比較的長い円筒形本体104を有することができ、この雄ねじ106は、中空の円筒形本体104の長さに沿って、全体が円形の拡大ヘッド110から離間した止め位置まで延びる。
図18〜
図20は、本明細書に記載された特徴を示す、可動止め64の斜視横断面図である。全体が円形のヘッド110は4つの周方向に平坦な面を有し、ナット66およびばね38の組立中にレンチタイプの器具の使用を容易にする。雄ねじ106は、コイルばね38の螺旋巻き左端部に受けられてねじ留めされ、コイルばねが可動コネクタ66に取り付けられ固定されるように構成される。ばねの左端部および可動コネクタ66は、これにより接合されて、一体回転し、互いに並進する。可動コネクタ66を通る円筒形通路112は、本体またはヘッド110内で、またこれに隣接して、または整合されて最外端に形成された一条ねじ114(
図15)を有する。このねじ114は、ねじ切りシャフト68の雄ねじ98と嵌合して、ローラがシャフト68の周りを回転すると、可動コネクタがローラと共に回転してシャフト68の長さに沿って移動するように構成される。したがって、可動コネクタ66とシャフト68との相対回転により、可動コネクタ66が、ローラおよびねじ98の回転方向によって決まる方向へ、シャフトの長さに沿って並進する。可動コネクタのヘッド110は、直径方向に対向するリブ116(
図16および
図18参照)を有し、このリブ116は、
図7、
図9、
図16および
図18に見られるように、ローラ42の内側部品48に形成された直径方向に対向する内溝118に受けられるように構成される。内溝は、内側部品ローラ48の長さの少なくとも一部に沿って延び、直線状に延びる。内溝の延長長さは、可動コネクタ66が、シェードが格納されるときの長さからシェードが伸張されるときの長さまで、ばね38の端部と共に移動することができるのに十分である。これにより、可動コネクタは、シェードの操作中に、ローラと同調して回転することになるが、ねじ切りシャフトの周りで回転されるときに、ローラの長さに沿って(内溝の長さに沿って)並進することができる。
【0059】
[00135]上記から理解されるように、ローラ42が左端部で支持軸受60と共に回転すると、可動コネクタ66が固定ねじ切りシャフト68の周りを回転し、かつシャフト68の長さに沿って並進する。これにより、コイルばね38が延長または短縮されて、ばねの軸方向偏倚に影響する。ねじ切りシャフト68は、ばね張力により発生される推力によって、回転可能な軸受60に向かう方向へ、かつ軸受60に対して軸方向に圧縮され得、ばねの圧縮力は、可動ナット66と固定ナット64との間の固定シャフトに少なくとも部分的に沿って加えられる。したがって、ばねは、可動ナット66を(ばねが伸びるときに)固定ナット64側へ偏倚させる。ねじ切りシャフトは左端キャップに固定されて、ヘッドレール32に対して回転不能にする。したがって、固定されたねじ切りシャフト68の周りのローラ42の回転により、シャフトに沿った可動コネクタ66の制御された並進が行われ、コイルばねの軸方向偏倚に影響することになる。たとえば、ばね38の軸方向偏倚は、ばねが伸ばされる(シェードが伸張される)と比較的増加し、ばねが短縮される(シェードが格納される)と比較的減少することになる。
【0060】
[00136]第1の例の釣合せばねモータは、ばね38であり、このばね38は、可動コネクタ66を通って作用して、シェードを格納する方向に回転するようにローラ52を付勢する方向の偏倚力をローラ52に加える。完全伸張位置から、可動コネクタが、スプリント38の張力により固定コネクタ64側へ付勢される。可動コネクタ66に加えられる張力は、可動コネクタ66を、シャフト68のねじ98に沿って固定コネクタ側へ回転させるように付勢する。したがって、可動コネクタ66は、長さに沿って並進するときに、シャフト68の周りを回転する。可動コネクタ66がローラに回転可能にキー止めされ、しかもローラに対して自由に並進するため、可動コネクタ66の回転により、ローラを、シェードを格納する方向に回転するように付勢する。釣合せばねモータにより加えられる力は、ユーザが底部レールを持ち上げるのとは独立してローラを回転させるのに十分であっても、十分でなくてもよい。この第1の例の操作システムの駆動機構は、シャフト68、ばね38、固定ナット64、および可動ナット66、またはこれらの副結合を含むことができる。シャフト68はヘッドレールに固定され、可動ナット66に取り付けられたばね38の端部は、ローラに摺動するよう取り付けられる。このようにして、駆動機構が、ローラ52およびシェード44を格納方向に偏倚または付勢する。操作システムのばね38が、シャフト68に沿って移動するときに回転する可動ナット66を通して、ローラ52に間接的に接続されるため、偏倚力または付勢力をローラ52に間接的に加える。
【0061】
[00137]
図15〜
図20を参照して最もよく理解されるように、シャフトまたはねじ制限止め機構が図示され説明される。可動コネクタ66を左端キャップ62側へ並進させる方向へローラ42が回転している(シェードが伸張している)ことにより、コイルばね38に張力をかけ、コイルばね38を有効に伸ばすときに、可動コネクタ66の移動が、ねじ切りシャフト68から半径方向に突出する当接止め102により制限される。当接止め102は、ねじ98の末端部から離間したねじ切りシャフト68に形成され、雌ねじ114および当接止め102が係合されるときに、可動コネクタ(
図17参照)の雌ねじ114の最外端120に位置決めされるようにすることができる。可動コネクタ66のねじ114の一部が当接止め102に係合し、コネクタ66の移動が停止されると、
図17に最もよく見られるように、一条ねじ114の他端部122が、ねじ切りシャフト68のねじ98Aの端部100に、またはその近くに整合される。シャフトまたはねじ制限止めは、ねじ切りシャフト68から外側に延びる当接止め102を備える。このシャフトまたはねじ制限止めは、可動コネクタ66の内面に形成されたねじ114の回転を妨げる。この位置は、シェードの完全伸張を示す。
【0062】
[00138]
図17〜
図19を参照して、羽根方向付け止め機構を説明する。末端ねじ98Aがねじ98の端部に形成される。ナックル123が、ねじ98の末端またはその近くでねじ98Aに形成され、ナックル123は、ねじ方向の頂点または移行部を画定し、ナックル123において、ねじ98Aが少なくともわずかな量だけ方向または角度を反転させる。ナックル123を越えて延び、ナックルの前でねじ98の平衡と逆方向になるねじ98Aの一部が、端タブとして画定される。ねじ98Aの端タブ125は、ねじ98の前の延長部側に曲げ戻される。このようにして、末端ねじ98Aは、シャフト68の端部側を向いた頂点を画定するナックル123を画定する。
【0063】
[00139]可動ナット66に画定された雌ねじ114は、対応する特徴がその上に画定されて、シャフト68のねじ98上のナックル123およびタブ125の動作係合を助ける。ねじ114はナックル114A(
図19)を画定し、この点でねじ114の末端部が、ねじ114の前の延長部からわずかに反転した角度でタブ114Bを形成する。ナックル114Aおよびタブ114Bは、ねじ98のナックル123およびタブ125に関して説明したものと同様に成形され形成される。
【0064】
[00140]可動コネクタがその走行端部近くで回転するときにナックル114Aがナックル123(
図17)を通過すると、ねじ98の端タブ125がねじ114のタブ114Bと係合することになり、各タブが延びる各逆角度がオーバセンタラッチまたは位置を形成する。このオーバセンタラッチまたは位置は、ばね38の張力下で、可動コネクタ66の固定ナット側へ戻る移動を定着させ、またはこれに抵抗する(シェードの格納)。これは、ねじ98、114の端タブ部125、114Bが、各ナックル123、114Aを越えて、ねじ98、114の残りの方向とは逆方向に曲がるためである。したがって、可動ナット66上のナックル114Aおよびタブ114Bの、端タブ125と接続する方向の位置は、完全伸張位置からシェードを格納する方向へのローラの回転を妨げる。そのため、可動コネクタ66が左端キャップ62側へ並進し、一条ねじ114がねじ98Aの端部100に整合されると、ナックル123およびタブ126(ねじの残りから螺旋方向に反転される)が座を画定する。ナックル114Aおよびタブ114Bが座で位置決めされて、ナックル123を過ぎてオーバセンタ位置にとどまるときに、ナックル123およびタブ125により画定される座が可動コネクタまたはナット66を促す。言い換えると、
図17に示されるように、シャフトの端部100近くのナックル123における螺旋ねじの逆方向は、可動コネクタとシャフトのねじとのオーバセンタ関係を提供し、ばね38の張力下で可動コネクタを選択的かつ解除可能に定位置に保持する。これは、コイルばね38により与えられる最大偏倚の位置にも概ね対応し、この位置は、シェードの伸張の限度にも概ね対応する。また、ねじ114が端タブ125に係合し、ばね38により加えられる張力によって最下位置に保持されるときに、ねじ114も当接止め102に接触することができる。この底部位置で、底部レールが、前シートおよび後シートを互いに対して移動させて離間されるように方向付けられ、たとえば
図7Bに示される方向等の比較的水平な(または開いた)位置に羽根を方向付ける。ねじ98に形成されるナックル123は、羽根方向付け止め機構に含まれ、これにより、ねじ114が端タブ125に係合して、羽根を開放位置に保持する。前述した羽根方向付け止め機構の他の例を、以下に提示する。
【0065】
[00141]可動コネクタ66は、ねじ114の端部122が、ナックル123(
図17)を過ぎて位置決めされたシャフト68の主ねじ98の反転端タブ125に係合することによって、方向を反転することが選択的かつ解除可能に防止される。ローラ42の反対方向への移動により、
図17に見られる可動コネクタの雌ねじ114が、シャフト68のねじ98Aの端部100とのオーバセンタ関係から離れてナックル上を移動し、ローラを回転させて、ばね張力の助けにより、シェードを格納することができる。ローラの格納中に、可動コネクタ66が回転し、シャフトのねじをたどって固定コネクタ
64側へ戻り始める。
【0066】
[00142]前または後方向のローラ42の回転は、シェード材料(
図7)の前垂直シート44または後垂直シート45それぞれのいずれかに下方張力を発生させることにより行われる。これは、前垂直シート44および後垂直シート45の底縁部にそれぞれ取り付けられた底部レール34の前縁部または後縁部をユーザが押し下げることによって達成され得る。言い換えると、操作者は、底部レールの後縁部を引き下げて、ローラ42をその限度まで回転させ、ねじ98Aの端タブ125部をオーバセンタ着座位置(
図17)内に配置することにより、羽が開いた状態で、シェードを伸張位置に配置することができる。オーバセンタ着座位置では、ねじ98が、底部レールの方向を変化させて羽根を閉じる方向にローラ管を回転させ得るばねによって加えられる偏倚を打ち消し、またはこれに抵抗する。
【0067】
[00143]羽根がこの最下オーバセンタ位置で開くと、操作者が底部レールの前部を押し下げることができ、パネル44に有効に張力をかけることにより、コネクタ66を回転させてオーバセンタ着座位置で発生される回転抵抗に打ち勝つ方向にローラ42を回転させる。これにより、羽根が閉じる。ナックル123前のねじ98の角度は比較的急であり、ナックル123後のタブ125を形成するねじ98Aの逆角度は比較的急でも浅くてもよい。以下で説明されるように、ナックル自体の頂点は円形で、底部レールの前縁部を引き下げることにより、可動コネクタ66を、ユーザの希望に応じて選択的に係合解除させることができる。ナックル114A前のねじ114の角度は比較的急であり、ナックル114A後のタブ114Bを形成するねじの逆角度は比較的急でも浅くてもよい。ナックル114A自体の頂点は、円形であり得る。したがって、オーバセンタ位置は比較的容易に克服されて、シェードの格納を可能にすることができる。ねじ98または114のナックル前後のねじ角度は、本明細書で説明され図示されたものに限定されないことに注目されたい。
【0068】
[00144]底部レールを上昇させることによりシェードが持ち上げられると、ナットは回転し、かつローラの反対側または右端部へ向かって、固定コネクタ44の方向に並進することになる。言い換えると、可動ナット66は、ばね38の張力偏倚下でねじ切りシャフト68上において回転されると、ローラを補助してローラと共に回転し、可動ナット66がローラ(およびシャフト68)の長さに沿って並進して、コイルばねを後退させ、シェードを部分または完全格納位置に持ち上げるのを助ける。
【0069】
[00145]上記から理解され得るように、ねじ114の端部122が、ナックル123を過ぎてオーバセンタ着座位置にあるときに、シェードは、
図7Aまたは
図7Bの完全開放および伸張位置にある。完全開放位置において、シェードを通してほぼ完全な視界があるように、羽根46がほぼ水平に配置されることが理解されよう。
図7Cに示されるように、底部レールの前縁部を下降させることにより、布材料の前シート44が後シート45に対して下方へ引き下げられて、羽根46がわずかに傾斜されることにより、シェードを通して得られる視界の量を減少させる。
図7Cに示される羽根の位置は、ほぼねじ114の端部122がナックル123に整合されるときに生じる。
図7Cに示されるように、底部レールの前縁部を下降させることにより、ねじ114の端部122がナックル123を過ぎて移動されると、シェード材料が
図2の完全閉鎖位置へ移動することになる。シェード材料が閉じた状態で、底部レールを覆いのヘッドレール側へ持ち上げることによって、シェード材料が上昇され得、これにより、布材料が、コイルばねの偏倚下で、ローラ42の周りに自動的に巻き付くことができる。もちろん、底部レールのヘッドレール側への移動は任意の位置で止められてもよく、底部レールが上昇または下降されるまで、シェードがその位置にとどまることになる。
【0070】
[00146]
図5、
図6、
図8、
図11、
図12、
図21、および
図22を参照すると、コイルばねの右端部が、固定端部コネクタ64に定着された状態で見られる。固定されたコネクタ(
図12参照)は、円筒形本体126に形成された雄ねじ124を有し、円筒形本体126は、コネクタをばねの右端部にねじ留めすることによりコイルばね38の右端部を受けるように構成される。また、固定端部コネクタは、内側ローラ部品48の内溝118で受けられて、コネクタ64およびローラの一体回転を確保するタブ127(
図8参照)を有する。固定コネクタ64は、枢動板128により、ローラ42の内側部品48内の所望の固定位置に調節可能に位置決めされる。この枢動板128は、固定コネクタ64の、より大きい直径の半円筒形部分132の開口キャビティ内へ、かつ開口キャビティ内で摺動される。枢動板128は、可動板128の外縁部134がローラ42の内側部品48の内面に接触し、くさび留めされる、たとえば
図22に示される把持位置と、枢動板128が反時計方向に枢動されて、ローラ42の内側部品48の内壁との係合を解除する、たとえば
図24に示される解除位置との間で可動である。枢動板128は、固定コネクタに一体形成されたばね板136により、
図22の把持位置に偏倚される。この例では、ばね板が、固定コネクタ64の縁部から離れる角度で延びる片持ち部材の形状である。
【0071】
[00147]上記の説明と組み合わせて
図5および
図6で理解されるように、ローラ42の左端部に対するばね38の固定端部64の位置は、コイルばね38がシェードに加えることのできる偏倚力の量を決定する。ばね38の固定端部64を左端部(すなわち軸受スリーブ60)から離して右へ移動させることにより、コイルばねのより強力またはより効果的な偏倚を明らかに与えることになる一方、固定コネクタの固定位置を左へ移動させることにより、ばねを弱めることになる。一部の例では、ばね偏倚が、シェード布の重量を上昇させるのに十分であるが、布と底部レールとを上昇させるのには十分でないように構成される。したがって、シェードは、人が底部レールを手で持ち上げるまで静止位置にとどまる。以下でより詳細に説明されるように、他の例では、ばねの偏倚力が他の方法で変化され得る。
【0072】
[00148]
図23および
図24を参照すると、補助具138と共に移動されている固定端部コネクタ64の位置が示される。補助具138は、固定コネクタ64の外側開口端を通って挿入され、枢動板128に係合するように構成されたプランジャ140を備えることができる。プランジャ140は、挿入されると、
図24に示されるように、ばね板136の偏倚に対抗して板128を押し下げる。このようにすることにより、固定コネクタ64がローラ42の内側部品48内で左または右に自由に摺動し、固定コネクタの外端部でディスク140を把持するための把持部138が補助具に設けられ、希望に応じてディスク140が右に引かれ得るようにする。把持具を解除し、プランジャを固定コネクタ64から引き出すことにより、枢動板128がローラの内側部品48の内壁に再び係合して、固定コネクタ64が定位置にとどまることになる。
【0073】
[00149]
図5および
図6を参照すると、ヘッドレール32の右端板146から内側に突出する円筒形スタブシャフト144上に着座する軸受142に、ローラ42の右端部が回転可能に取り付けられることが理解されよう。このようにして、ローラ52は右端部で軸受142により、左端部で軸受60により回転可能に支持され得、ローラの外側部品52は、一方の端板から他方の端板へ完全に延びて、端板146、62間のヘッドレールのほぼ全幅に伸張するシェード材料36がローラ42により支持され得るようにする。
【0074】
[00150]可動端部コネクタ66およびねじ切りシャフト68の間と、ヘッドレール32の左端板および右端板のローラ42を支持する左端部軸受60および右端部軸受142それぞれの間等、本開示の操作システム内に相対的に可動な部分があることが、上記から明らかになる。本開示全体に従って、所定レベルの摩擦が、操作システムの移動部分に、これらの位置およびおそらくは他の位置で組み込まれ、または設計され得る。この摩擦は摩擦係数の範囲内にあり、範囲はシェード材料の重量と底部レールの重量との組合せに応じて決まる。
【0075】
[00151]前述したように、操作システムの比較的可動な部分間の摩擦と、コイルばね38により発生されシェードおよび底部レール34に加えられる上方偏倚力との組合せが、シェードを、それにかかる重力の作用に対抗して支持する。言い換えると、ばねまたは摩擦がないと、シェードが取り付けられる建築開口部の底部によって画定されるような、覆いの伸張位置に、底部レールが重力によって落下することになる。しかしながら、ばねの偏倚とシステムに組み込まれた摩擦との組合せが協働して、建築開口部内において底部レールの所定の位置で、底部レール(およびシェード)を移動に対抗して保持する。これが生じることにより、ばねによって必要とされる正確な上方偏倚力を有する必要を減らすのを助けて、完全伸張位置および完全格納位置の間にシェードを位置決めすることができるようになる。システム内の摩擦は、ばね力が希望よりもわずかに小さくなり得る場合に重力の影響を加減するのを助けることができ、かつ、システムの摩擦は、希望よりもわずかに大きい偏倚力を有するばねの影響も加減することができる。
【0076】
[00152]コイルばねは、一般に、底部レールおよびシェードのための主な反重力または釣合せ支持を提供することができ、摩擦はその反重力支持を微調整することができる。適切なばね定数をもつばねを選択し、かつローラ42の長さに沿った固定端部コネクタ64の固定位置を調節することにより、コイルばねの偏倚が調節され得るため、コイルばね38の偏倚が、任意の伸張位置で、システムの摩擦の影響に関係なく、単独で、シェード布の重量に正確に対抗するようになり得る。前述したように、シェードが伸張されるとシェード布の有効重量が増加することが理解されるべきである。また、可動端部コネクタ66が左に移動して、ばねの偏倚を増加させると、コイルばねの偏倚が増加することが理解されるべきである。ばねの可変偏倚と比較的可動な部分の組み込まれた摩擦との組合せが、シェード材料と底部レールとの重量の組合せに対する重力を相殺して、底部レールが手動で配置される建築開口部内の任意の選択された位置における、重力による底部レールの移動を防止することが見出されている。全体を通して説明されるように、シェード要素の伸張と共に偏倚力が変化するが、操作システムは、あるレベルまたは減少する偏倚力が望まれる場合に、シェード要素の伸張の全体を通して偏倚力を一定にするか、または減少させることができる伝達機構を備えるように設計され得ることが考えられる。
【0077】
[00153]上記から理解されるように、操作者は、底部レールを単に持ち上げ、または下降させることにより、シェードを容易に格納し、または伸張させることができ、伸張位置にあるときに底部レールを傾斜させることにより、羽根を傾斜させて、シェード材料を通して得られる視界および光の量を調節することができる。操作者の労力とコイルばねの偏倚との組合せにより、移動を非常に簡単かつほぼ楽なものにする。
【0078】
[00154]
図25〜
図28を参照すると、覆いの別の例が示される。本実施形態は、
図1〜
図24に示す実施形態とほぼ同様であり得る。しかしながら、本例では、ばね38の右端部を定着させるために使用されるシステムが変更され得る。したがって、
図25〜
図28の実施形態の以下の説明は、第1の実施形態の説明にあった参照符号が含まれていても、ばねの固定端部を取り付けるためのシステムに言及することができる。
【0079】
[00155]
図27を参照すると、ねじ切りシャフト68、軸受93、ハブまたは軸受60、cクリップ96、可動端部コネクタ66、ローラの内側円筒形部品48、およびコイル偏倚ばね38は、最初に説明された実施形態と同一であり得る。しかしながら、本例では、コイルばねの固定端部を定着させるためのシステムが、細長ねじ切りボルト150、固定端部アンカ152、内側ローラ部品48のための端プラグ154、大軸受ワッシャ156および小軸受ワッシャ158、ならびに、ボルトにねじ留めされるように構成された調節可能なナット160を備える。外側螺旋巻き要素162(最初に説明された実施形態でも使用され得る)が、ばね振動を減衰させるために使用され得、ローラ部品48の内壁に対してばねがぶつかる、または衝突することを防止することができる。最初に固定端部アンカ152を見ると、固定端部アンカ152は、ねじ切り端部168から短い円筒形延長部166を有することを除いて、可動端部アンカ66とほぼ同一であり得る。円筒形延長部166は、軸方向端部に形成された、ナット160を受けるための六角ソケット170を備えて、ナットが固定端部ばねアンカに対して回転することを防止することができる。可動端部アンカ66と同様に、ねじ172が固定端部アンカ152に設けられて、コイルばね38の固定端部が固定端部アンカにねじ留めされて、ばねの固定端部を固定端部アンカに固定することができる。ローラ部品48のための端プラグ154は、ローラ部品48の開口右端部に挿入されるように構成された小径部174と、ローラ部品48の隣接端部に当接する、より大きい円筒形部品176とを有する円筒形プラグである。プラグは、ねじ切りボルトを摺動可能に受けるための中心通路178を内部に有する。大軸受ワッシャ156および小軸受ワッシャ158も、プラグ154を通る通路に整合する通路を内部に有して、ボルト150が軸受ワッシャを通過できるようにし、ボルトの六角ヘッド180が、その後、ローラ管48の右端部で露出される。
【0080】
[00156]ねじ切りロッドは、ワッシャおよび端プラグを通して、次いでばね用の固定端部アンカを通して挿入された後に、ねじ切り六角ナット160を受け、六角ナット160は、固定端部アンカの円筒形延長部の自由端でソケット170内に着座される。
【0081】
[00157]一般に、コイルばね38は、たとえば上記第1の実施形態のものと同様の何らかの偏倚手段を、シェードが完全格納位置にあるときの伸張長さで常に有することができるが、コイルばねは固定端部アンカを左に偏倚させる傾向があるため、六角ナットが固定端部アンカの左端部でソケット内にとどまるように促す。
【0082】
[00158]この構成では、ソケット型器具(図示せず)を使用して、ボルトの六角ヘッド180に係合することによりねじ切りボルト150を回転させることによって、ねじ切りボルト150が回転され得、ナット160をボルトの長さに沿って並進させる。ナット160は、ボルト長さに沿って並進すると、それによりボルトの長さに沿って固定端部アンカを移動させて、コイルばねの張力または偏倚を変化させる。したがって、
図28を参照しておそらく最もよく理解されるように、ボルトのヘッドに係合可能なローラ42の開口端を通って挿入される、適切なソケット型器具または他の器具を使用したボルトの回転によって、ばねの所望の偏倚が容易に操作される。
【0083】
[00159]内側プラグ164は、プラグ164の中心孔内へ延びるボルト150の自由端を支持して芯合わせする。また、プラグ164は、組立品の部品が故障した場合に、ばねエネルギーを含むための安全止めとして機能する。内側プラグ164は、コイルばねの内側に嵌合するよう寸法決めされる。
【0084】
[00160]外側ローラ部品52の右端部は、スプライン付き軸受182を受けて、共に回転するようになっている。軸受182は、軸受板61に一体の円筒形ハブ184に回転可能に着座し、軸受板61は、締結具186の端キャップ62に接続される。
【0085】
[00161]操作システムは、駆動機構、ねじ制限止め、釣合せ機構、および/または方向付け止めを備えた操作システムの異なる例を含み得る。一例では、釣合せ機構が、1つまたは複数の巻き可能なばねを備えることができ、このばねは、一端部で回転不能シャフトまたはロッドに動作可能に接続され、ローラに動作可能に接続されて、ローラの回転と共に移動することができる。ユーザがシェードを上方へ格納または下方へ伸張させる等によってローラが回転すると、回転可能なばねは、ロッドの長さまで固定軸またはロッドに直角に巻き付いて、ばねの偏倚力または強度を変化させることができる。たとえば、一端部が回転不能シャフトに巻き付き、広がるときに、回転可能なばねは圧縮(偏倚力を増加させる)または減圧(偏倚力を減少させる)する。
【0086】
[00162]
図29および
図30を参照して、代替釣合せシステムの第1の例が説明される。
図29は、シェードが部分的に格納された操作システムの代替例を組み入れた建築覆いの正面図である。
図30は、シェードが部分的に格納された操作システムの別の例を含む建築覆いの正面図である。覆い200は、ヘッドレール232、ローラおよび駆動機構(図示せず)、シェード236、ならびに端部レール234を備えることができる。ヘッドレール232は、ヘッドレール232の両端部に固定され得る2つの端キャップ262(
図32参照)に動作可能に接続され得る。前述し、さらに以下で詳述されるように、シェード236は、ローラ上に格納されローラから伸張されるようにローラに取り付けられる。
図31に示されるように、建築覆いは、底部レールが頂部に巻き付くことを防止する1つまたは複数の頂部止め226を備えることができる。シェード236は、
図1に示すシェード36とほぼ同様であり得、前シート244、後シート245(
図55参照)、および1つまたは複数の羽根246を備えることができる。次に
図31および
図32を参照すると、覆い200は、シェード236を伸張させ格納するのを助け、かつシェードが伸張位置にあるときに羽根を開閉する操作システム202をさらに含む。
図31は、1つまたは複数の釣合せばねモータ204および/または方向付け止め機構206を備えた操作システム202または駆動機構の分解図である。
図32に示されるように、釣合せばねモータ204および方向付け止め機構206は、第1の例に関して前述したような方法で、シェード236に動作可能に接続するローラ242の内部に配置され得る。方向付け止め機構206は、以下でより詳細に説明されるが、一般に、羽根246が1つまたは複数の開放構成にある状態で、シェード236を伸張位置に保持するのを助けることができる。
【0087】
[00163]釣合せばねモータ204は、シェード236の伸張長さに沿った任意の点でシェード236が固定位置に位置決めされ得るようにするために、偏倚力をローラ242に直接または間接的に加えてシェード236の重量を平衡させることができる。言い換えると、シェード236は、完全伸張位置および完全格納位置の間のほぼ任意の位置で位置決めされ得る。釣合せばねモータ204は、操作コードの必要をなくし、コードなしシェード位置機構またはロックとして作用するため、人または動物が操作コードに干渉することによって生じる事故や負傷を減らすのに役立ち得る。
【0088】
[00164]釣合せばねモータ204は、シェード236に動作可能に接続されたローラに加えられる偏倚力を変化させることのできる1つまたは複数のばねユニット302、304を含み得る。シェードが伸張しているときに、偏倚力が、ローラの回転方向と反対方向にローラに加えられる。偏倚力は、ローラに対するシェード236の伸張位置に関連付けられる。シェード236が格納位置から伸張位置へ移行すると、シェードがヘッドレール232から離れて伸張することによるシェード236の有効重量の増加に対抗するために、1つまたは複数のばねによって、シェードを格納する方向にローラ242に加えられた偏倚力が増加し得る。釣合せばねモータ204の偏倚力または付勢力が、シェードの伸張および格納の量と共に変化するため、釣合せばねモータ204に加えられた偏倚力が、覆い200の操作システム内の固有の摩擦に加えて、十分な釣合せ力を提供することにより、伸張位置および格納位置の間の任意の位置に沿った位置でシェード236が保持され得る。完全格納位置において、釣合せばねモータが偏倚力または付勢力をローラに加えて、シェードを格納位置に維持するのを助け、シェードを完全格納位置から最初に伸張させるときにユーザが受ける緩み等を減らすことができることに注目されるべきである。
【0089】
[00165]釣合せばねモータ204が、ローラ242の内部キャビティ243内に配置され得る。この位置で、釣合せばねモータ204は、端キャップ262に対する位置に固定された支持ロッド218に動作可能に接続されるため、ローラ242に沿って回転しない。支持ロッド218は、モータ204に接続の固定点を提供する。
図32および
図33に示されるように、支持ロッド218は、ローラと共に回転しないように、ヘッドレール232内に固定して取り付けられ得る。ばねモータ204はロッド218に定着する固定端部を画定し、ロッド218に対してばねモータが巻き上がることにより、シェードが伸張されているときに、ローラを格納側へ偏倚するばね力を増加させる。
【0090】
[00166]
図31、
図32、および
図33は、端板262、ローラ242、および本例の操作システムを備えた覆い200の一般的な組立てを示す。本例の操作システムは、釣合せばねモータ204およびロッド218を備える。ローラ242は、側板262に対するローラ242の回転を可能にするように、側板262間に回転可能に取り付けられる。ハブ260A、260Bを使用する各側板262へのローラ242の取付けは同一であるため、ローラ242の一端部のみと関連付けられる構造が説明される。ハブ260Aは、ローラ242の開口端243内で受けられ、それ自体で中心穴284(
図35)を画定する。中心穴284は、細長管状支柱208の外端部412上で回転可能に受けられ、この外端部412は、中心ボス264および締結具222により側板262に固定される。支柱208の外端部412は軸受として作用し、ハブ260Aは、ローラ242がシェードの伸張および格納中に回転するときに、ローラ242上で回転する。支柱208は側板262に対して回転しない。
【0091】
[00167]引き続き
図31〜
図33を参照すると、操作システムがローラ内に位置決めされ、ローラおよびローラの一端部(
図32および
図33の左端部)の側板に係合する。操作システムは釣合せばねモータ204を備え、釣合せばねモータ204は、ローラ242に係合する1つの作動可能な端部(外側シェル306、
図37)と、ローラ内に位置決めされた別の固定またはアンカ端部352(内側タブ)(
図40)とを有する。シェードの伸張中にローラが回転すると、釣合せばねモータ204も回転し、作動可能な端部と固定端部との間の偏倚力を増加させ、この偏倚力は、シェードの伸張中にローラの回転方向に対抗する方向にある。釣合せばねモータ204は細長ロッド218に取り付けられ、釣合せばねモータ204の固定端部がロッド218に定着されて、ローラ242の回転中にその位置を維持する。ロッド218の一端部がカラーまたはキャップ219により支柱208の内端部414に取り付けられ、そこで回転しないように固定方向に保持されることにより基礎を提供し、この基礎に対して、釣合せばねモータ204が、シェードがローラ242から離れて伸張する間に偏倚力を増加させることができる。ねじ制限ナット205は、支柱208の外面周りにねじ係合され、
周囲211の少なくとも一部をローラ242の内壁247に係合して、ローラ242と共に回転するが、ローラの長さの少なくとも一部に沿って軸方向に移動することができるようにする。ねじ制限ナット205は羽根方向付け止めと共に機能してシェードの伸張限界を設定すると共に、伸張限界にあるときに、シェードの羽根が開放位置に保持され得るようにする。
図32および
図33を参照すると、ローラ242が細長円筒形状を有し、ローラの壁の内面247によって画定される、全体が細長円筒形状を有する内部キャビティ243を画定する。ローラ242は、金属、プラスチック、木材、または他の適切な材料から作製され得、単一部品、または永久もしくは一時的に共に固定された複数の部品を含み得る。ローラは、ヘッドレール232により画定される細長キャビティ内で受けられ得、シェード236はローラ242から延びることができる。ハブ260A、260Bがローラ242の端部に取り付けられ、ヘッドレールの側板262に回転可能に係合した状態で、ローラは、ユーザによって制御される通りに、ヘッドレール内で回転することができる。ローラは、シェードを格納し、もしくは伸張させ、またはシェードをユーザの希望に応じて伸張の固定位置に保持するように作用する。
【0092】
[00168]
図34に示されるように、ローラ242の内部キャビティ243が直径Dを画定することができ、ローラの長さ242に沿って長手方向に伸張するシェード固定溝256を画定することができる。溝256は、ローラ242の内部キャビティ243内に延びる。シェード固定溝256は、シェード固定溝256内に位置決めされ固定されたアンカストリップ214によって、シェード236を動作可能に受けることができる。アンカストリップは、前シート244および後シート245の間でローラ上に伸張するシェードの布を溝内に保持する。シェード固定溝256は、半径方向横断面で、底部または半径方向内端部278のより大きい寸法、およびローラ242の外面を通って開口するより狭い首を画定することができる。溝256は、ローラの長さ全体に延びることができる。
【0093】
[00169]ローラ242は、溝256の両縁部に保持リップ266、268をそなえることができる。リップ266、268は溝256の内部キャビティ部上に延びて、溝の狭い首または口を画定する。リップ266、268は、保持構造として作用して、アンカストリップ214およびシェード236を溝256内で定位置に固定するのを助ける。シェード材料が溝上に位置決めされた後、ローラの端部から摺動され、溝の首を通って位置決めされることによって、アンカストリップが溝内に位置決めされる。溝内に位置決めされると、アンカストリップがリップ266、268によりそこで保持され、布を溝内に固定し、シェードをローラに固定する。アンカストリップ214は、接着剤、締結具等により、シェード材料236に固定され得る。他の例では、シェード236の1つまたは複数の端部がシェード固定溝256内に位置決めされ、アンカストリップ214がシェード材料上に位置決めされて、シェード材料をローラ242に固定することができる。別の例として、アンカストリップ214は、シェード材料の1つまたは複数の端部内に形成されたループまたはポケット内で受けられた後、溝内に位置決めされ得る。
図50に示すような他の例では、ローラ242が、前シートおよび後シートのそれぞれの上縁部をそれぞれ受けるための2つの別個の溝を備えることができることに注目されるべきである。あるいは、シェード236が、縫付け、接着、粘着等の他の方法でローラ242に動作可能に接続され得る。
【0094】
[00170]溝256は、内部キャビティ243内へ延びてキー構造258を形成する。キー構造258は、ねじ制限ナット205のリム内の、一致した形状の切欠き(本明細書において以下で説明される)に係合してこれを受け、制限ナット205をローラと共に回転させ、かつ管の長さに沿って制限ナット205を案内し、または並進させる。また、キー構造258は、釣合せばねモータの作動部に係合して、釣合せばねモータをローラ242と共に回転させることができる。方向付け止め機構およびモータ204の特定の接続について、以下でより詳細に説明される。
【0095】
[00171]キー構造258は、側壁272、274により画定される全体的に楔形を有し、ローラ242の外周壁に隣接するより狭い寸法と、ローラの中心軸側に向かって位置決めされた幅広の寸法とを有する。底面276は、側壁272、274のそれぞれの末端縁部間で延びることができるため、側壁272、274および底面276は受け溝256のポケットを画定することができる。
【0096】
[00172]ローラ242は他の方法で構成されてもよいことに注目されるべきである。たとえば、ローラ242は、モータ204または他の部品に動作可能に接続する複数のキー止め構造を備えていてもよい。加えて、またはあるいは、ローラ242が、シェード236をローラ242に動作可能に接続するために使用され得る複数の溝または他の要素を備えていてもよい。
【0097】
[00173]
図35を参照すると、ハブ260Aは、内部を通る全体が円筒形の通路284を画定する本体290、本体290の第1の端部から半径方向外側に延びるカラー288、および本体290に沿って長手方向に延び、第1の端部でカラー288の下側に当接し、本体290の他端部で概ね終端する、複数の半径方向に延びるリブ292を含む。リブ292は、カラー288の半径方向寸法よりもわずかに小さい寸法まで半径方向に延び、フランジの下側の周囲の周りに環状ストリップ289を残す。ハブ260Aは、円筒形通路284を形成する壁に画定された半径方向に延びる溝286をさらに備えることができる。溝286は、ハブの長さの少なくとも一部に沿って軸方向に延びる。溝286は、シャフト208上の突出部430の間隔を考慮する。ハブ260Bがローラ242の端部に位置決めされた状態で、ローラをシャフト208上に位置決めする前に溝286を突出部と合わせることにより、組立中に、ローラがシャフト208上で受けられ得る。ローラがシャフト208上に位置決めされると、ハブが突出部430から離れて軸方向に離間され、ハブおよびローラがシャフトの周りを回転するときに、ハブおよびローラ間の干渉がない。ローラの他端部で使用するハブ260Bは、ハブ260Aと同様または同一であり得る。リブ292がローラ242の側壁247の内面に係合し、環状ストリップ289がローラの軸方向端部に係合した状態で、ローラ242の開口端243はハブ260Aを受けるため、ハブ260A上のカラーの周囲が、ローラ242の外面と同一平面またはほぼ同一平面となる。ハブ260Aが定位置にある状態で、ハブを通る中心通路284が、ローラ242内部への寸法の小さい開口部を画定する。カラー288がローラ242の端キャップを形成することができ、ローラ242の端部とヘッドレールの端キャップ262との間に位置決めされ得る。
【0098】
[00174]
図32、
図33および
図36に、支柱208が最もよく示される。支柱208が有する細長本体213は、全体が円筒形の外面406および全体が円筒形の内面408(
図33参照)により画定された中心通路410を有する。中心通路410は、支柱208の長さに沿って軸方向に延びる。円筒形内壁418は、中心通路410内に同心に位置決めされ、支柱208の最外端412から中心通路410を通って短い距離だけ延びる。中心穴420を画定する内壁418は、内壁418の周囲の周りに位置決めされた突っ張り419により、中心通路410の内面406から離間される。内壁418は、最内端の円周周りで中心通路410の内面406に取り付けられ、軸方向に面した環状軸受肩部413(
図33)を形成することができる。
【0099】
[00175]支柱208の外面406は、長さに沿った中間点から最内端414へねじ504を画定する。支柱208の最外端412は、平滑な外側軸受面415を画定する。突出部430が、支柱208の表面406から外側に延び、支柱のねじ切り部分504の最外端近くに位置決めされる。突出部430は、羽根方向付け止め機構206に関連付けられる構造であり、これは、以下でより詳細に説明される。
【0100】
[00176]引き続き
図31、
図32および
図36を参照すると、支柱208が締結具222により端板262に固着される。ねじ切り内部穴を有する円筒形ねじ座ボス264が、端板262の中心領域から直角に延びる。ボス264は、支柱208の内壁418によって画定された通路内に嵌合するよう寸法決めされる。ねじ座ボス264の長さは、内壁418の長さよりもわずかに短い。支柱を端板262に取り付けるために、支柱208がねじ座ボス264上に位置決めされて、内壁418により画定された穴420でねじ座ボスを受ける。穴420の内寸は、ねじ座ボス264の外寸をぴったりと受け、支柱208と端板262との確かな整合された係合をもたらすように寸法決めされる。支柱
208の最外端412は端板262に当接し、支柱208の最外端412上の、軸方向に延びる整合突起215は、端板264に形成された対応する整合くぼみ217(
図31参照)に着座される。ねじ222等の締結具が、ねじボス264のねじ切り内部穴にねじ係合される。締め付けられると、ねじ222のフランジヘッドが支柱の軸受肩部413に係合して、軸受肩部413を端板264側へ強く引く。整合凹部217にぴったりと係合される整合突起215は、支柱の周りを回転するローラ、またはトルク荷重をロッド218に加える釣合せばねモータ204から、支柱208が端板264に対して回転するのを防止するよう助ける。
図32に示されるように、第2の支柱210は、ヘッドレールの反対側端部の側板262から延びるように位置決めされる。第2の支柱210は、支柱208と同一の方法および同一の構造で側板に固定される。第2の支柱210にキャップはないが、必要または希望に応じてキャップがあってもよい。
【0101】
[00177]
図32および
図33に最もよく示されるように、支柱218の内端部414がキャップ219を受ける。キャップ219は全体がカップ状であり、一端部223でほぼ閉じられ反対側端部225で開いたリム壁221を有する。開口端225は、支柱208の内端部414を受け、回転しないように、回転固定に固定される。閉鎖端部223は、ロッド218の端部を受けるための開口を画定し、開口はキー止めされてロッド218を受け、ロッドがキャップ内で回転するのを抑制する。ロッド218は、その長さの一部が、キャップ219のキー止めされた開口を通って、支柱218内へ延びる。以下でさらに詳細に説明されるように、ロッド218の長さは、支柱から外側に離れて延び、釣合せばねモータ204により係合する。したがって、ロッド218は、キャップ219を回転不能に固着することにより、ヘッドレールに回転不能に定着され、キャップは支柱に回転不能に係合し、支柱は側板262に回転不能に係合する。
【0102】
[00178]
図32を参照すると、ロッド218はモータ302、304を貫通し、その遠位端249は第2の支柱210の内部キャビティ251内へ延びる。ロッドの遠位端249はローラ内で支持されない。遠位ロッド218は、支柱208上のキャップ218により回転不能固定位置に保持され、モータ
302、304との係合により、長さに沿った中間点で支持される。ロッド218の遠位端249が、支柱208上で受けられるキャップ219と同様のキャップを使用して、対向する支柱210に支持されてもよいことに注目されるべきである。ロッド218を一端部で支持することにより、組立てを簡略化し、製品に使用される部品の数を少なくする。
【0103】
[00179]
図37〜
図40を参照すると、シェードの底部レールを所望の位置に支持するための操作システムは、ローラ内に位置決めされ、その長さの一部に沿って延びる、前述したばね38、またはローラ内に位置決めされ、ローラ242の長さに直交して方向付けられた時計タイプばね等の、異なるタイプの釣合せばねモータ204を使用することができる。釣合せばねモータ204は、ばね38等による間接係合によりローラを付勢することができ、または以下で説明する例の時計ばね等により、ローラとの直接係合を通してローラを付勢することができる。一例では、本明細書で使用される釣合せばねモータ204が、時計ばねモデルであり得、これは、時計ばねの外端部であってローラ242に動作可能に関連付けられ得る、作動可能な端部、たとえばハウジング306と、ピアノばねの内端部であって、ローラ242内に位置決めされた静止アンカロッド218に動作可能に関連付けられ得る内側タブ356等のアンカ端部とを備える。作動可能な端部は、取付け係合等によりローラ242と動作可能に関連付けられて、作動可能な端部をローラ
242と共に回転させる。定着端部は、ロッド218に動作可能に関連付けられて、定着端部をローラまたは作動可能な端部と共に移動することから固定する。作動可能な端部がローラ242の回転と共に移動すると、ローラの回転の反対方向に作用するばねの偏倚力が増加する。その後、この偏倚力は釣合せ力を発生させて、シェード伸張のユーザに選択された位置でシェードを保持するのを助ける。
【0104】
[00180]
図31および
図32に見られるように、釣合せばねモータ302は、ローラ内に位置決めされ、ロッド218上で受けられる。モータ302は、ローラ端部間の概ね中途の離間した位置で、ローラ内に位置決めされる。モータ204は、ローラ242の長さ寸法に沿った任意の点に位置決めされていてもよく、複数のモータ204が使用される場合、モータが、互いに対する任意の有効位置、およびローラの長さに沿った任意の有効位置に位置決めされていてもよい。シェードの大きさおよび特性(幅、長さ、深さ、材料密度)に必要な所望の偏倚力に応じて、1つまたは複数のモータ204が任意の特定のシェードで使用され得る。モータは、モータの設計に基づいた特定の負荷限界を示すものとみなされる。同一のシェードで使用される各モータ204がその偏倚力をローラに直接加えるため、操作システムで使用されるこのタイプの複数のモータ204の負荷能力が、各モータの定格荷重を加算することにより計算される。
【0105】
[00181]
図37および
図38に関し、釣合せばねモータ302が以下でより詳細に説明される。釣合せばねモータ204は、
図31および他の図に関して上記で参照され、1つもしくは複数のモータ304または他の偏倚源から構成され得る回転偏倚源またはモータを一般に指す。ここでは、本明細書で定義された時計ばね構成の個々のモータが、個別に釣合せばねモータ304と呼ばれる。
図31、
図32、および
図33に示す第2の釣合せばねモータ304が、第1の釣合せばねモータ302とほぼ同一であり得、したがって、第1の釣合せばねモータ302に関する説明が、第2の釣合せばねモータ304に当てはめられ得ることに注目されるべきである。しかしながら、他の実施形態では、釣合せばねモータが互いに異なって構成され得ることに注目されるべきである。
【0106】
[00182]釣合せばねモータ302は、全体が円筒形形状を有する外側ハウジングまたはシェル306を備えることができる。板ばね308がアンカ310に巻かれ、これらは共にハウジング306の内側に位置決めされる。板ばねの半径方向内端部344が、アンカ310に係合する内側タブ256を形成すると共に、静止ロッド218に固定された部分を形成する。板ばねは、それ自体の周りに、時計ばねと同様の比較的密な螺旋状に巻かれ、半径方向外端部が、ハウジング306に係合する外側タブ354を形成し、ハウジング306および端部354が共に、作動可能な部分の一例を形成する。以下に説明されるように、ハウジング306がローラ242に動作可能に接続され、ローラ242と共に回転するように構成される。アンカ310は、ばね308に動作可能に接続され、固定支持ロッド218に動作可能に接続される。
【0107】
[00183]釣合せばねモータ302、304の動作が、以下でより詳細に説明されるが、一般に、ローラ242と共に回転するハウジング306にばね308が動作可能に接続され、回転しないアンカ310にも接続されるため、ローラ242が回転すると、モータの作動可能な端部(ハウジング306および外側タブ354)も回転し、ばねを固定端部(内側タブ356およびアンカ310)の周りにより密に巻く。ローラの回転ごとに、ローラを反対方向に付勢する偏倚力が増加する。
【0108】
[00184]
図39を参照すると、ハウジング306は、開いた第1の端部と閉じた第2の端部とを有する全体が円筒形の本体を備える。ハウジング306は、ばね308およびアンカ310の一部を受けるばねキャビティ332を画定する。以下でより詳細に説明されるように、ハウジング306の第2の端部が、アンカ310の末端部を受けるための開口334を備えることができる。
【0109】
[00185]引き続き
図39に関し、ハウジング306は、ばね308の外側タブ354を受けて固定するためのタブポケット316を備えることができる。タブポケットは、キャビティ332の側壁318とハウジング306の外壁336との間に画定される。ポケット316への入口開口338が、側壁318の先端320とハウジング306の外壁336との間に画定される。側壁318の先端320は、鋭いV字形または三角形である。タブポケット316は、ばね308の部分354を受け、この部分354は、先端320の周りで鋭く曲がってハウジングとのばねの係合を固定するのを助ける。他のポケット322、324は、外壁336に画定される。ポケット322、324が互いに周方向に離間され、ばね308の異なる例を動作可能に接続するように使用され得、またはハウジング306の重量を減少させるように使用され得る。ローラ係合溝314は、ハウジング306の外面に画定され得る。係合溝314は、両側の2つの側壁326、328によって縁取られ得るハウジング306の凹んだ部分であり得る。一例では、凹部322、324を画定するハウジングの部分間に溝314が位置決めされる。
【0110】
[00186]係合溝314は、ハウジング306の長さに沿って軸方向に延び、ローラ242上のキー止め面258の幅に全体として対応する幅を有することができる。本実施形態では、キー止め面258が溝314内で受けられて、ハウジング306をローラ242に動作可能に結合することにより、ハウジング306をローラ242と共に回転させる。
図37を参照すると、2つの側壁326、328がキー止め面258の周りに延びて、係合溝314内でキー止め面258を保持し、ハウジング306がローラ242から独立して回転することを防止する。ハウジング306の他の部分が、ローラ242の壁に意図的もしくは偶発的に係合することができ、またはハウジング306がスペーサもしくはアダプタ内に位置決めされて、以下でより詳細に説明される、より大きい直径のローラ内にハウジング306を嵌合させることができる。これについて、以下でより詳細に説明する。
【0111】
[00187]
図39および
図40を参照すると、釣合せばねモータ302の本例において使用するばね308が、時計ばね等の、コイル状に巻かれる材料、一般的には金属の平坦なストリップである。ばね308は、コイルの方向により密に巻かれるときに機械エネルギーを蓄積し、力またはトルクを巻き方向と反対方向に加える。加えられた力は、一般に、巻きの量に比例し得る。ばね308は、内側タブ356および外側タブ354を有する芯352を備えることができる。少なくとも1つの例では、外側タブ354が作動可能な端部(ハウジング306と組み合わせて)であり、内側タブが固定またはアンカタブ(以下で説明するアーバ310と組み合わせて)である。作動可能なタブ354は、使用中に、ばねコイル308を巻き、または巻き出すローラに動作可能に関連付けられ、ローラと共に回転する。アンカまたは固定タブ356は、ローラに動作可能に関連付けられ、ローラと共に移動しないように定位置に固定される。シェードの伸張中の2つの端部間の相対移動によってばね力が発生し、このばね力は、シェードの重量を釣り合せ、シェードを格納方向へ偏倚させるために使用される。
【0112】
[00188]2つのタブ354、356間で、ばね308は複数のコイル巻き358を有することができる。巻き358の数および各巻き358の直径は変更され得る。たとえば、より密な、より密に離間した、より多くのコイルを形成する方向に外側タブ354が移動され(かつ内側タブが固定位置に保持され)ると、ばねの偏倚力が増加する。外側タブ354が、より少ない、よりゆるく離間したコイルを形成する方向に移動される場合、ばねの偏倚力が減少する。
【0113】
[00189]内側タブ356は、ばね308の曲がり端部であり、内側タブ356は、中心穴352を画定するばねの最も内側の巻きを表す。巻き358は、外側タブ354の末端部まで、ばね308の内側タブ356の周りに巻かれ得る。外側タブ354は、ばね308の第2の端部に形成され得、折り目または鋭い曲がりによって画定され得、ばね308の外側部分を形成する。外側タブは、本明細書で説明されたようにハウジングに固定されるために、コイル巻きから離れる方向に曲げられる。
【0114】
[00190]ばね308は、ばね308が荷重下にない静止位置を有する。この静止位置で、ばね308は直径を有し、複数の完全コイル巻きが、通常この中立静止位置に存在する。この位置から、外側タブ354が第1の方向に回転され、内側タブ356が固定位置に固定される場合、芯がそれ自体の周りに巻き付くときに巻き358の直径が減少され、巻き358の数が増加される。これにより、巻き出す方向へのばね偏倚(本明細書に記載された他の場所にシェードを格納するために使用される偏倚力である)を増加させる。あるいは、
図40を参照すると、外側タブ354が第2の方向に回転され、内側タブ356が定位置に固定される場合、ばねが巻き出され得るときに巻き358の数が減少され得、これが生じる時に、ばね308が広がって回転を吸収すると、残りの巻き358の直径が増大され得る。
【0115】
[00191]一部の例では、ばね308が4〜20の巻き358を有することができ、巻き358の数は、釣合せばねモータの所望の偏倚力に応じて決まり得る。偏倚力は、シェードの長さまたは幅および/またはシェード材料の重量に応じて決まり得る。一部の例では、所望の偏倚力に応じて、ばね308が0.00762〜0.0127cm(0.003〜0.005インチ)の厚さを有することができ、2.032〜3.81cm(0.8〜1.5インチ)の幅を有することができる。加えて、一部の例では、モータ302が、ローラ242内の操作システムに取り付けられたときに、最小の偏倚力を維持するために使用され得る、設定された数の「前巻き」または巻きを有することができる。前荷重は、ばねをわずかに張力がかかった構成に維持するのを助け、これにより、シェードの操作を助ける。一例として、ばね308は4つの前巻きを含むことができ、その後、ローラの回転によって巻かれて、追加の14の巻きを含むことができる。本例では、各釣合せばねモータ302、304のばね308が、一般に、約243.8cm(96インチ)の落下長さを有するシェード236の重量を平衡させるように構成され得、シェードが完全伸張されるときの巻きの総数は18であり得る。しかしながら、ばねの巻き数、材料、および寸法は、限定されないが、シェードの材料、シェードの落下長さ、シェードの幅、端部レールの重量、および/または釣合せばねモータの数等の多くの要因によって変化され得る。
【0116】
[00192]釣合せばねモータ302、304はそれぞれ、アンカまたはアーバ310を備えて、内端部356をロッド218に回転可能に固定し、ハウジング
306のばねキャビティ332内でばね308を保持するのを助け、ばね308がハウジング306から出るのを防ぐことができる。アンカは、ばね308の
穴352に位置決めされる。
図39参照。
図41〜
図43を参照すると、アンカ310が、細長アンカ本体350の第1の端部から延びるアンカ端板342を備えることができる。アンカ本体350は、ばねキャビティ332内で受けられて位置決めされ、ハウジング306に画定された出口開口部334を貫通する。アンカ端板342は、ばねキャビティ332のための端キャップとして機能して、ばね308がキャビティ332から出るのを防止する。
【0117】
[00193]アンカ本体350は、全体が円筒形の本体であり、内部にロッドキャビティ312が画定されていてもよい。ロッドキャビティ312は、支持ロッド218を受ける。加えて、ロッドキャビティ312を囲む内壁は、キャビティ312内へ延びる固定キー機構344を備えることができる。固定機構344は、支持ロッド218の長さに沿って長手方向に画定された対応する固定チャネル345に一致して、アンカ310を支持ロッド218に回転可能に固定することのできる三角形の突出部であってもよい。支持ロッド218が端キャップ262の少なくとも1つに固定され、または動作可能に関連付けられて回転不能になると、アンカ310が支持ロッド218に対して回転することが防止される。以下でより詳細に説明されるように、支持ロッド218に対するアンカ310の回転不能接続により、ローラが回転されるときに、ばね308がアンカ310の周りに巻き付き/巻き出すことが可能になる。
【0118】
[00194]アンカ本体350の外面は、細長ばね凹部346およびばね阻止突出部348を画定する。ばね凹部346および阻止突出部348は、ばね308をアンカ310に固定するのを助ける。たとえば、ばね凹部346は、ばね308の曲がり内端部を受けることができ、阻止突出部348は、ばね308の受けられた部分がシャフト350に沿って凹部346から外へ摺動することを防止することができる。加えて、阻止突出部348は、アンカ本体350の端部がハウジング306に画定された出口開口部334から外へ摺動することを防止すること等によって、アンカ310をハウジング306内で保持するのを助けることもできる。
【0119】
[00195]ばね凹部346は、アンカ本体350の長さまたはその一部に沿って長手方向に画定され得る。一部の実施形態では、ばね凹部346は、ばね308の幅に概ね対応する長さを有するため、ばねの幅に基づいて変化され得る。しかしながら、一部の実施形態では、ばね凹部346が、ばね308の幅よりも大きい長さを有することが望ましいことがある。このような実施形態では、ばね308がばね凹部346の長さに沿って摺動することができ、これによりねじれ力のためのさらなる可撓性を提供することができ、ばね308とアンカ310とを係合解除させ得るねじれ力を緩和することができる。たとえば、張力のかかっていない構成にあるときにばねが後巻きされる例では、巻きの直径が増加し得るが、ばね凹部とのばねの摺動および解除可能な係合によって、凹部内で受けられたタブは解除して、ばねが後方に曲がって変形することを防止することができる。ばねの曲がり内端部は、変形すると、ばね凹部346に再び係合することができなくなるおそれがあり、ばねがハウジングから取り外されてばねの内端部を修理する必要がある。
【0120】
[00196]以下で
図39を参照して説明されるように、内側タブ356は、アンカ310内に画定されたばね凹部346内に解除可能に受けられ得る。ばねを他の方向に回転させることによりばね張力が増加される前に、ばねが巻き出し方向に回転される場合に、内側タブ356は、ばね凹部346から係合解除することができる。ばね308が係合解除すると、ばね308は損傷または変形されることから防止され得る。従来の時計ばねは、一般に、定位置に固定された芯の両端部を有することができ、これにより、後巻き方向に回転された場合に、ばねが損傷され、または過度の圧力を受けるおそれがある。したがって、
図43に示すような、アンカ310へのばね308の接続は、ばねが後巻き方向に回転され得る場合に、ばねに対する損傷を減らすのを助けることができる。
【0121】
[00197]ばね凹部346は、ばね308を保持する際に多少の滑りを可能にすることができることに注目されるべきである。ばね凹部346は内部にばね308をしっかりと固定することができないため、凹部内で受けられるばねの端部が、ばね凹部346から係合解除することができ得る。たとえば、ばね308が後巻きされ得るか、または回転するように構成されたものとは反対方向に巻かれ得る場合、ばね308の端部が凹部346から係合解除し得る。阻止突出部は、ばね308が後方向に巻かれるときに曲がるか破損することを防止することができる。しかしながら、ばね308が前方向に再び巻かれると、端部がばね凹部346内へ滑って戻り、ばねをアンカ310に再係合させることができる。
【0122】
[00198]簡単に前述したように、アンカ端板342は、ばね308をばねキャビティ332内で保持するのを助けることができる。一部の実施形態では、アンカ端板342は、アンカ本体350から半径方向に延びる円筒形ディスクまたはカラーであってもよい。アンカ端板342は、ハウジング306内に画定されたばねキャビティ332と同一の直径を有していても、異なる直径を有していてもよい。たとえば、アンカ端板342がばねキャビティ332よりも小さい直径を有することができ、ばねキャビティ332内で部分的に受けられていてもよい。しかしながら、他の実施形態では、アンカ端板342がより大きな直径を有することができ、ハウジング306の外壁336まで延びるように構成され得る。
【0123】
[00199]支持ロッド218は、第1の回転不能シャフト208から延び、他の回転不能シャフト210へ向かう方向に延び
る。加えて、釣合せばねモータ204、すなわち、釣合せばねモータ302、304は、2つのシャフト208、2
10間で延びる時に、支持ロッド218に動作可能に接続され、支持ロッド218上で受けられる。各釣合せばねモータ302、304のハウジング306が支持ロッド218に回転可能に結合されるのに対して、釣合せばねモータ302、204のアンカ310は支持ロッド218に回転不能に結合され得る。このようにして、以下でより詳細に説明されるように、回転不能アンカ310に照らして、ばね308がそれ自体の周りで巻き、ハウジング306の回転を吸収することができる。
【0124】
[00200]一部の場合には、釣合せばねモータ302、304が、
図50に示されるローラ642等のより大きい直径を有するローラを収容するためのアダプタを備えることができる。たとえば、シェード236の材料または長さに応じて、ローラ直径が増加されて、さらなる強度を提供し、さらなる布等を収容することができる。これらの場合には、各釣合せばねモータ302、304についてのハウジング306の直径が増加され、かつ/またはアダプタが釣合せばねモータ302、304のハウジング306上に位置決めされて、釣合せばねモータの直径を有効に増加させ、かつモータ302とハウジングとの適切な係合を提供することができる。
【0125】
[00201]
図54に示されるように、アダプタ360は、全体が円筒形の部材であってもよく、ハウジングおよびアダプタの回転を固定するようにして、釣合せばねモータ302のハウジング306を受けるように構成され得る。アダプタ360は、アダプタ360の外面の周りで互いに離間した、軸方向に整合され半径方向に延びる係合フィン362を備えることができる。係合フィン362はローラ242の内面に係合して、アダプタ360および釣合せばねモータ302をローラ242に動作可能に接続する。一部の場合には、2つ以上の係合フィン362が共に、ローラ242のキー止め構造258を受けるためのキー止め溝366を画定することができる。キー止め溝366とローラ242のキー止め構造258との係合は、アダプタおよびローラを共に回転させる構造的係合を提供する。アダプタ360は、アダプタ360の内面から内側へ延びる接合キー延長部364を備えることもできる。接合延長部364は、ハウジング306の係合溝314内で受けられるように寸法決めされ成形された、全体が矩形の突出部であり得る。延長部364がハウジング306の係合溝314内で受けられた状態で、ハウジング306およびアダプタが共に回転する。一般に、釣合せばねモータ302の係合溝314が、釣合せばねモータ302をローラに動作可能に接続するため、アダプタ360が使用される場合に、係合溝314が接合延長部364の周りで受けられて、釣合せばねモータをアダプタ360に動作可能に接続することができる。言い換えると、接合延長部364が係合溝314に係合して、2つの構造を共にキー止めする。
【0126】
[00202]アダプタ360は、
図50に示されるような、より大きい直径のローラ642と共に使用され得る。
図50は、建築開口部の覆いのための操作システムの別の例を含む分解図である。操作または制御システム500は、
図31に示される操作システム200とほぼ同様であり得るが、本例では、シェード236を支持するためのローラ642が、第2のシェード固定溝と同様に、大きい直径を有することができる。
【0127】
[00203]すなわち、
図53を参照すると、ローラ642が、第1のシェード固定溝556Aと第2のシェード固定溝556Bとを備えることができる。
図55に見られるように、2つのシェード固定溝556A、556Bの両方が、ローラ242の上半分に位置決めされ得る。ローラ242と同様に、シェード固定溝556A、556Bが使用されて、シェード236をローラ642に動作可能に接続することができる。しかしながら、ローラ642が2つの溝556A、556Bを備えるため、前シート244の上縁部が一方の溝に動作可能に接続され、後シート245の上縁部が他方の溝に動作可能に接続され得る。このようにして、前シートおよび後シートが、ローラ642によって互いに離間され得る。
【0128】
[00204]各シェード固定溝556A、556Bは、釣合せばねモータ302、304のハウジング306をローラ642に動作可能に接続するキー止め構造558A、558Bを備えることができる。しかしながら、一部の場合には、ローラ642が釣合せばねモータ302、304のハウジング306よりも大きい直径を有することができ、このような実施形態では、
図54に示されるようなアダプタ360が、ハウジング306に動作可能に接続され得る。したがって、キー止め構造558A、558Bは、釣合せばねモータ302、304のハウジング306ではなくアダプタ360の外部にキー止めされるように構成され得る。たとえば、ローラ544のキャビティ570は、アダプタ360および釣合せばねモータを収容するのに十分に大きい直径を有することができる。
【0129】
[00205]キー止め構造558A、558Bは、底面576A、576Bにそれぞれ接続され得る第1の側壁572A、572Bおよび第2の側壁574A、574Bをそれぞれ備えることができる。キー止め構造258と同様に、側壁572A、572B、574A、574Bは、ローラ642が回転するときに、釣合せばねモータ302、304をローラ642と係合して保持するのを助けることができる。
【0130】
[00206]各シェード固定溝556A、556Bは、各溝556A、556Bの対向縁部に位置決めされた2つの保持リップ566A、566B、568A、568Bを備えることができる。ローラ242と同様に、保持リップ566A、566B、568A、568Bは、各溝556A、556B内にアンカストリップ514、516を固定することができ、これにより、シェード236の前シートおよび後シートをローラ642に固定することができる。
【0131】
[00207]釣合せばねモータ204の動作が、以下でより詳細に説明される。全体的に
図29〜
図44を参照すると、格納位置で、各釣合せばねモータ302、304内のばね308が第1の偏倚力位置にあり得る。言い換えると、ばね308が所定数の巻き358を有することができ、この巻き358は、システム内の固有の摩擦と共に、シェード236を釣り合せて、シェード236を格納位置に保持することができる。一部の場合には、ばね308により格納位置で加えられるばね力または偏倚力が、正常な、または張力のかからないばね値であり得る。これは、シェード236の重量を平衡させるために、最少値(希望に応じて、いくらかの誤差値を加える)になるよう選択され得る。
【0132】
[00208]ローラ242は、ユーザがシェードを格納位置から伸張位置へ伸張させるときに、または格納位置と完全伸張位置との間のどこかで回転する。たとえば、
図29を参照すると、ユーザは、底部レール234上のハンドルを引いて、シェード236に下方の力を加えることができ、これにより、ローラ242をヘッドレール232内で回転させることができる。ローラ242が回転すると、キー止め構造258が、ハウジング306で画定された係合溝314に係合することができ、またはアダプタ360が使用される場合には、アダプタ360に係合することができる。ローラ242と釣合せばねモータ302、304のハウジング306とが係合した(直接またはアダプタを通して間接的に)状態で、ハウジング306がローラ242に対応して回転する。
【0133】
[00209]ばね308の外側タブ354がタブポケット316内に固定され、内側タブ352がアンカ310に固定されて回転が防止されると、ばね308の外端部が、ばね308の残りの部分に巻き付けられ得る。言い換えると、ばね308の一端部が、ばねの残りの部分の周りで回転して、巻き358の数を増加させ、アンカシャフトまたはアーバ310の周りで、より密にばね308に巻き付く。外側タブ354がばね308の本体の周りで回転すると、張力がばね308内に蓄積されるにつれて、ばね308により加えられる偏倚力が増加し得る。
【0134】
[00210]ユーザがシェード236に下方へ力を加えるのを止めて、伸張位置または格納位置および伸張位置の間の位置でシェード236を止めるようにすると、シェード236の全重量が格納位置から増加しているかもしれないものの、ばね308の増加した張力がシェード236を釣り合せるのに十分となり得る。すなわち、シェード236がローラ242から伸張すると、ローラ242から吊り下がるさらなる材料によって、シェードの有効重量が増加し得る。
【0135】
[00211]ローラ242が、各釣合せばねモータ302、304のハウジング306、または各釣合せばねモータ302、304に動作可能に接続されたアダプタ360を通して釣合せばねモータ302、304に固定されるため、巻き358の数が、ローラ242の回転数に対応して増減され得る。言い換えると、ローラ242がヘッドレール232内で完全な一回転を終了するのと同じ時間で、ばね308がそれ自体の周りを回転され得る。ばねの回転が、ローラ242の回転と直接一対一の関係にはなり得ないことに注目されるべきである。たとえば、釣合せばねモータは、ローラ242に噛み合わされ、または歯車列を通して間接的に等、他の方法で可動に接続され得、各ローラ回転により、ばね308がそれ自体の周りを部分回転することができるようにする。このように、ばね308がその巻きを1つ増加させるために、ローラ242がより少ないまたは多い回数だけ回転されなければならない。
【0136】
[00212]一般に、ローラ242が特定の方向に回転して、シェード236を巻き付け、または広げると、シェード236の重量が対応して増減し得る。言い換えると、ローラ242から広げられるシェード236が多いほど、シェード236の有効重量が大きくなる。ばね308の巻き358もローラ242の回転に対応するため、ローラ242から広げられるシェード236が多いほど、ばね308により増加される偏倚力が大きくなる。シェード236がローラ242に巻き付けられるときにも、同一の効果が見られる。ローラ242が第2の方向に回転してシェード236をローラ242に巻き付けると、ばね308がローラ242と共に回転されて巻き358の数を減少させるため、偏倚力を減少させる。一部の場合には、ローラが回転してシェードを外面に巻き付けると、ばね308が偏倚力を回転方向に加えて、ローラの回転を助けることができることが、注目されるべきである。
【0137】
[00213]シェード236が格納されるときにシェード236の有効重量が減少すると、ばねの偏倚力308も減少する。したがって、釣合せばねモータ204は、一般に、シェード236によって加えられた荷重または力を平衡させて、シェードを所望の位置に保持し、シェードによる荷重が変化すると、釣合せばねモータ204により加えられる偏倚力も変化する。したがって、シェード236のほぼ任意の位置で、シェードが平衡されて、操作コードまたは操作コードロックを必要とせずに、所望の位置にとどまることができる。
【0138】
[00214]前述したように、釣合せばねモータ204はシェード236の重量に基づいて修正され、シェード236の重量は、布の重量およびシェード236の寸法によって決まる(より大きいシェードは、同様の布のより小さいシェードよりも重くなり得る)。一部の場合には、釣合せばねモータ204が、3つ以上の釣合せばねモータを備えることができ、各釣合せばねモータが1つまたは複数のばねを備える。反対に、シェード236の重量がより軽い場合には、釣合せばねモータ204は単一の釣合せばねモータとすることができる。
【0139】
[00215]
図30に示すもののように(かつ上記
図16〜
図19に関して前述したように)シェードが完全伸張位置にあるときに、羽根方向付け止め構造および機構によって、羽根が閉鎖位置、完全開放位置、またはこれらの間の方向に方向付けられ得る。羽根方向付け止め機構は、底部レールの後縁部を下側方向に移動させて後シートを下方に引くことによって作動される。この底部レールの移動により羽根方向付け止め機構を作動させて、釣合せモータによりローラに加えられる偏倚力の付勢に抵抗し、前シートおよび後シートを互いに対して垂直方向に移動させて、羽根の方向角度を制御する。羽根方向付け止め機構は、底部レールの前縁部を下方に引くことによって停止され、これにより、方向付け機構を切り離して前シートおよび後シートを互いに対して反対方向に移動させる方向にローラを回転させて、羽根を閉じる。
【0140】
[00216]
図31、
図32、および
図33を参照すると、方向付け止め機構206は、ローラ242が回転するときに、ねじ制限ナット205が支柱208のねじ切り部分に沿って可逆的に並進されるようにローラ242と動作係合するねじ制限ナット205を備える。ねじ制限ナット205が支柱208のねじ切り部分に沿って並進可能な程度は、ねじ制限ナット205が、シェード236が完全伸張されていることにほぼ対応する止め構造または他の終点に到達するように制限される。ねじ制限ナット205は、ねじ制限ナット205が止めに最初に接触する点を過ぎた過走行領域内へ移動することができる。過走行領域内では、ねじ制限ナット205と止めとの間の摩擦また他の機械的力が、ねじ制限ナットの内側方向への移動を抑制することができる。このようにして、ねじ制限ナット205およびしたがってローラ242は、ローラ242を回転させてシェードを格納し得る釣合せばねモータ204の偏倚力に関わらず、選択的にロックされるか、または他の方法で定位置に保持される。
【0141】
[00217]一実施形態では、
図34に示されるように、支柱208の外面406に配置された突出部430が、ねじ制限ナット205のための止め位置を提供することができる。支柱208は、支柱208の外面406の任意の数の雄ねじ504を含むねじ切り部分502を有することができる。雄ねじ504は、支柱208の最内端414から突出部430へ延びることができる。支柱208の雄ねじ504は、ねじ制限ナット205の雌ねじ506に嵌合するよう構成される。ねじ制限ナット205は、
図45の拡大斜視図により詳細に見られる。
図45に示されるように、雌ねじ506は、ねじ制限ナット205のリング508部分の内部に配置される。雌ねじ506は、ねじ制限ナット205が支柱208のねじ切り部分502に可動に取り付けられ得るように構成される。
図33では、ねじ制限ナット205が突出部430に接触することにより、支柱208のねじ切り部分に沿った走行の最外点に配置される。
【0142】
[00218]引き続き
図45を参照すると、ねじ制限ナット205がローラ242に係合するように構成されて、ローラ242が回転するときにねじ制限ナット205が支柱208の周りを回転して、シェード236を伸張させ、または格納する。ねじ制限ナット205がローラ242と共に回転するために、ねじ制限ナット205は、ローラ242の内部キー止め構造258に係合するように構成された係合溝510を含むことができる。係合溝510は、ねじ制限ナット205のタブ512部分の凹部として形成され得る。タブ512は、リング508と一体形成され得、リング508から半径方向外側に延びることができる。係合溝510がタブ512に形成されて、係合溝510の内側係合面518から離れて延びる2本のフィンガ514、516をタブ512が備えるようにする。各フィンガ514、516は内面520、522を含むことができ、内面520、522は、それぞれ両端部で内側係合面518に接続して、係合溝510の連続するU字形湾曲面を形成する。
【0143】
[00219]
図44に示されるように、係合溝510は、ローラ242の内部キー止め構造258に係合することができる。
図44は、
図33に示す線44に沿って取った横断面図である。
図44に示す組立て構成では、ねじ制限ナット205が支柱208のねじ切り部分502に可動に接続される。支柱208およびねじ制限ナット205は、ローラ242の内部キャビティ270内で受けられる。ねじ制限ナット205は、ローラ242の内部キャビティ270内に位置決めされて、ローラ242の内部キー止め構造258がねじ制限ナット205の係合溝510内で受けられるようにする。この位置で、内部キー止め構造258がねじ制限ナット205のタブ512部分に接触して、ねじ制限ナット205をローラ242と共に回転させることができる。すなわち、ローラ242が第1の回転方向D1(
図44の視点から時計方向)に回転すると、キー止め構造258の側壁274が、フィンガ516の内面522に接触して、ねじ制限ナット205を第1の回転方向D1に回転させることができる。同様に、ローラ242が第2の回転方向D2(
図44の視点から反時計方向)に回転すると、キー止め構造258の側壁272がフィンガ516の内面520に接触して、ねじ制限ナット205を第2の回転方向D2に回転させることができる。
【0144】
[00220]ローラ242が、支柱208のねじ切り部分の周りでねじ制限ナット205を回転させると、支柱208の雄ねじ504がねじ制限ナット205の雌ねじ506に作用して、ナット205を支柱208のねじ切り部分502に沿って並進させる。すなわち、ローラ242が第1の回転方向D1に回転すると(シェードの格納)、雄ねじ504がねじ制限ナット205を、端キャップ262から離れて内側方向に移動させる。同様に、ローラ242が第2の回転方向D2に回転すると(シェードの伸張)、雄ねじ504がねじ制限ナット205を端キャップ262側へ外側方向に移動させる。
【0145】
[00221]ローラ242の第2の方向への移動は、ユーザが端部レール234を引き下げてシェードを伸張させるときに起きる。ここで、ローラ242は第2の方向に回転して、シェード材料をローラ242から供給することにより、シェード236を伸張させる。ローラ242の第1の方向への移動は、釣合せばねモータ204がローラ242を回転させてシェード236を格納するときに起きる。ここで、ユーザは端部レール234を持ち上げて、釣合せばねモータ204にかかる荷重を軽くし、釣合せばねモータ204が、ローラ242を回転させることによりシェード236材料をローラ242上に戻して格納することができるようにする。
【0146】
[00222]したがって、ユーザが端部レール234を引き下げてシェード236を伸張させると、それに伴うローラ242の第2の回転方向D2への移動により、ねじ制限ナット205が支柱208のねじ切り部分502に沿って外側方向に移動する(シェードの伸張)。ユーザが続けて底部レールを下方に引いてシェードを伸張させると、最終的に、複数回の回転後、ねじ制限ナットが突出部430に係合することになる。同様に、釣合せばねモータ204がローラ242を回転させてシェード236を格納させると、それに伴うローラ242の第1の回転方向D1への移動により、ねじ制限ナット205が支柱208のねじ切り部分502に沿って内側方向に移動する(シェードの格納)。この支柱208のねじ切り部分502に沿ったねじ制限ナット205の移動は、
図32および
図33に示される。
図29の線32に沿って取った横断面図である
図32では、シェード236が部分的に伸張されるため、ある量のシェード236材料がローラ242上にある。ここで、ねじ制限ナット205は、支柱208の最内端414と突出部430との間の中間位置にある。
図30の線33に沿って取った横断面図である
図33では、シェード236が完全に伸張されるため、シェード236材料がローラ242から完全に供給される。ここで、ねじ制限ナット205は、支柱208のねじ切り部分502に沿った走行の最外点にあり、ねじ制限ナット205は突出部
430に接触する。
【0147】
[00223]
図9および
図44に示すようなシェードは、格納位置から完全伸張位置へ移動されるときに、ローラの後部から離れて伸張することに注目されたい。シェードを伸張させ格納するローラの回転に関し、
図9では、ヘッドレール32の前が左であり、シェードを伸張させるためにローラが時計方向に回転されることになり、これによりシェードをローラの後部から離れて伸張させる。反対に、
図44は、ヘッドレール32の前を右に示し、これは、シェードをローラから伸張させるためには、ローラは、シェードをローラ242の後部から離して伸張させるために反時計方向(D2)に回転されなければならないことを意味する。
【0148】
[00224]
図45に示されるように、ねじ制限ナット205は、リング508の外向き面526に配置されたナックル524(頂点とも呼ばれる)を含む。ナックルは、たとえば、隆起、突出部、延長部、面の凸凹、摩擦特性の高い表面部分等である。機能的には、ナックルは突出部
430に物理的に係合して、(たとえば、ナックルが隆起の場合の圧縮力、またはナックルが高い摩擦をもつ表面部分である場合の摩擦力下で)ねじ制限ナットを1つまたは複数の釣合せユニット(すなわち、1つまたは複数のモータ)の偏倚力下で回転することから保持する。ねじ制限ナット205が支柱208のねじ切り部分502に沿った走行の最外点に到達すると、ねじ制限ナット205のナックル524が突出部430に接触する。ナックル524および突出部430が接触すると、ねじ制限ナット205は過走行領域内へ移動することができ、この領域では、ナックル524を突出部430から係合解除するためにユーザにより物理的に付勢されることなく、ナックル524と突出部430との摩擦または他の機械的力が、ねじ制限ナットの内側方向の回転(シェードの格納)を抑制することができる。ねじ制限ナット205の過走行領域内への移動は、羽根を概ね水平位置に移動させることによりシェード236を開くためにユーザが端部レール234を回転させることに対応し得る。このナックル524と突出部430との係合は、
図46〜
図49Dにより詳細に示され、ここではナックルが隆起または突出部の形状である。
【0149】
[00225]
図49A〜
図49Dは、ねじ制限ナット205と支柱208の表面に配置された突出部430との係合の概略図である。
図49A〜
図49Dは、ローラの第2の回転方向D2への回転(シェードの伸張)によりねじ制限ナット205が回転されるときの、ねじ制限ナット205の移動を示す。
図49Aを参照すると、この点のシェードは、完全伸張位置にあり、
図9に示されるように羽根が閉じられている。羽根を作動させて部分的または完全に開くために、ローラ242はさらに回転されて、前シートおよび後シートを分離させて羽根を伸ばさなければならない。これを生じさせるために、底部レールは回転されて底部レール34の後縁部を下方に引き(
図9で、後縁部は上方に向けられる)、これによりローラ242をさらにD2方向へ回転させる(シェードをローラ後部から離して伸張させる)。底部レールの後縁部を引き下げることにより、ねじ制限ナット205がさらに回転方向D2に回転されると、ナックル524が突出部430に動作接触し、これは、シェードが完全伸張位置、またはその近くにあることを示す。
図49Aに見られるように、ナックル524は傾斜係合面526を備え、係合面526は、突出部430に最初に接触するような位置に配置される。係合面526は、ねじ制限ナット205の表面から点530まで外方へ傾斜する。加えて、ナックルは、より急な傾斜の後面528を備える。
図49Aに見られるように、後面528および係合面526は点530で会い、この点530は、ねじ制限ナット205の表面から距離を置いて設定される。
【0150】
[00226]
図49Bでは、ねじ制限ナット205が回転方向D2に沿って回転されて、係合面526が突出部430に最初に接触する。
図49Bに示されるナックル524および突出部430の方向は、
図30に示されるように、シェードが完全伸張されていることに対応し得る。
【0151】
[00227]
図49Bに示される位置から、ユーザは端部レール324を回転させて、ねじ制限ナット205が、
図49Cおよび
図49Dに示される過走行領域内へ移動するようにする。このようにするときに、ユーザはシェード236の羽根246を開くことができる。
図49Cに見られるように、ユーザが下部レール234を回転させると、ナックル524が突出部430上を移動する。この位置で、ナックル524と突出部430との間の摩擦または他の機械的力により、ねじ制限ナット205が、釣合せばねモータの偏倚下での第1の回転方向D1への回転によって突出部430から離れることを抑制することができる。したがって、摩擦または他の機械的力は、釣合せばねモータ204により加えられる、ローラ242およびしたがってねじ制限ナット205を移動させ得る力に対抗して、ねじ制限ナット205を定位置に保持する。突出部430およびナックル524間の摩擦もしくは圧縮力もしくはこれらの両方により定位置に保持される、突出部430に対するナックル524のこの位置は、羽根を部分的に開いた位置に方向付けることができ、これは、
図7Cに示されるように、羽根が概ね垂直に(閉鎖)かつ概ね水平に(完全開放)に傾斜されることを意味する。この位置で、突出部430が偏向することができ、またはねじ制限ナット205が偏向することができ、またはナックルが圧縮することができ、またはこれらの機構の1つまたは複数の組合せが起こり得て、ナックルを突出部430の上に載置させて、圧縮または摩擦荷重下に置くことができる。
【0152】
[00228]
図49Dでは、ねじ制限ナット205が過走行領域に沿ってさらに移動され、ナックル524の点530が突出部430上を通過して、ナックル524の後面528が突出部430の反対側に載置されるようになる。再び、ナックルが突出部430上を通過できるようにするために、突出部430が偏向することができ、またはねじ制限ナット205が偏向することができ、またはナックルが圧縮することができ、またはこれらの機構の1つまたは複数の組合せが起こり得て、ナックルが突出部430上を通過できるようにする。この位置で、羽根が
図49Cの状態よりも開き、羽根がほぼ水平(
図7Bにあるように)になる最大の範囲まで開くことができる。
【0153】
[00229]
図50は、方向付け止め機構650の代替例を示す。
図50に見られるように、方向付け止め機構650は、カラー652に関連して設けられたねじ制限ナット654を備えることができる。
図51および
図52に示されるように、カラー652およびねじ制限ナット654は、支柱208のねじ切り部分で受けられるように構成される。
図51は、
図29に示される線32で取った横断面図にほぼ対応する横断面図である。
図52は、
図30に示される線33で取った横断面図にほぼ対応する横断面図である。本明細書で説明した実施形態によれば、ねじ制限ナット654およびカラー652が、戻り止め構造を使用する。この戻り止め構造は、通常シェードが完全伸張される場合である、支柱208のねじ切り部分に沿った走行の最も遠い点で、またはその近くで、ねじ制限ナット654を定位置に保持する。
図51に示されるような一実施形態では、戻り止め構造が、ねじ制限ナット654に取り付けられたピン656を備える。ピン656は、カラー652の内向き面に配置された溝658内で受けられるように構成される。カラー652は、支柱208上に位置決めされて、ねじ制限ナットが、シェード236が完全伸張されていることに対応する位置にあるときに、ピン656が溝658に到達するようにする。ねじ制限ナット654のこの位置は、
図52に見られる。
図52では、ピン656は溝658内で受けられ、ピン656の端部が溝658の底部に係合して、摩擦力または圧縮力または両方が発生される。この位置で、ねじ制限ナット654は、摩擦力または圧縮力によって、釣合せユニットの偏倚下で回転方向D1に回転することが抑制され、ねじ制限ナット654が端キャップ262から離れて内側方向に移動することになる。ここで、ねじ制限ナット654が、ローラ642を回転させることによりねじ制限ナット654を移動させ得る、ばねモータ604の力に対抗して定位置に保持される。
図52に示される位置にピンを移動させるために、前述したように底部レールの後縁部が下方に移動されて、ローラを伸張方向にさらに回転させ、(羽根の後縁部の作動によりローラがどれだけ遠くまで回転されるかに応じて)羽根が少なくとも部分的に開くようにする。
【0154】
[00230]次に、
図58および
図59を参照する。
図58および
図59は、ピン656および溝658の拡大図であり、溝658の入口壁および出口壁の角度を概略的に示す。概略断面
図58および59は、溝658を通過し、
図52の平面に直交して延びる周方向線に沿って取った代表的な断面図である。
図58に示されるように、溝658は底面664を備え、底面664は、溝658の傾斜壁により各側に結合される。
図58に示されるように、溝658は、ピン656が通過し、最初に溝658に入るときに接触可能な入口壁662を備える。加えて、溝658は入口壁662と反対側の出口壁660を備える。ねじ制限ナット654がさらに回転するときにピンが溝658に入ると、ピン656は、出口壁660に沿って通り、場合によって出口壁660に係合する。
図58に示される実施形態では、出口壁660および入口壁662がほぼ同一の傾斜を有する。本実施形態では、ねじ制限ナット654が回転されて、ピン656が溝658に入るか溝から出るときに、溝658が同様の触感を有するように構成される。ねじ制限ナット654が回転され、カラー652に接近して軸方向に移動しかつカラーに対して回転すると、ピン656がカラー652側にさらに移動して、溝の先頭側でカラーに係合することができ、または溝内で受けられてその側壁もしくは底壁に接触し、釣合せユニットの力の下でナット654の回転を抑制することができる。
【0155】
[00231]
図59に示される代替実施形態では、溝658が、入口壁664から異なる傾斜を有する出口壁660を備える。この構成では、ピン656が溝658から出るときと比べて、ピン656が溝658に入るときに、溝658が異なる触感を生じさせる。
【0156】
[00232]
図60〜
図64に示されるさらなる例によれば、戻り止め構造が、傾斜面に配置された複数の溝を備えることができ、
ねじ制限ナット654が回転して、カラー652に対して回転しながら支柱208のねじ切り部分に沿ってカラー652に接近するときに、ピン656が1つまたは複数の溝に係合することができるようになっている。
図62に見られるように、カラー652は、第1の溝714、第2の溝716、第3の溝718、および第4の溝719を有する傾斜面712を備えることができる。
図64に示されるように、面712は、ナット654から時計方向に徐々に離れて周方向に傾斜する。破線721と各連続する溝714、716、718、719の基部との間の距離が減少していることに注目されたい。これにより、アクチュエータピン656が、ねじ切り支柱208に垂直な面712と比較して同一の力および触感で、各連続する溝714、716、718、719に出入りする。これは、ナット654がねじ切り支柱208の周りを回転すると、ねじ切り支柱208がナット654に接近し、各連続する溝および関連する入口壁および出口壁との係合がより強くなるためである。あるいは、触感の調節を少し減らして、各連続する溝が前の溝よりも深い場合、または各連続する溝の周りの局所的な領域が除去されて、ナットがカラー側へ軸方向に移動されるときに、ナット654からわずかに離れて移動する場合、連続する溝に出入りするピンの触感を調節または均一にするために同様の効果が発生され得る。
【0157】
[00233]引き続き
図62を参照すると、ねじ制限ナット654が第2の回転方向D2に回転され(シェードを伸張させる)、完全伸張点に到達すると、(底部レールの後縁部を下方に移動させること等により)ねじ制限ナットがカラー652に対して回転するときに、ねじ制限ナット654に配置されたピン656が溝714、716、718、719に連続して係合する。異なる溝は、ねじ制限ナット654について個々の止め点を提供して、シェード236の羽根が、可変量の光を通過させる様々な程度の開放部および羽根246に保持されるようにする。たとえば、ピンが溝714に位置決めされると、羽根がわずかに開かれることになる(すなわち、
図9および
図7cに示される位置間で、水平よりも垂直に)。ピンが溝716内に位置決めされると、ピンが溝714内にある場合よりも羽根が開かれることになる(
図7c等)。ピンが溝718に位置決めされると、ピンが溝716内にある場合よりも羽根が大きく開かれることになる(
図7cおよび7bの間等の水平近く)。ピンが溝719に位置決めされると、ピンが溝718内に位置決めされる場合よりも羽根が大きく開かれることになる(
図7b等のほぼ水平)。本例では、ピンがばね荷重を受けて軸方向にナット654内またはナット654側へ弾性的に移動し、この弾性軸方向移動により、ピンが固くて軸方向に可動でない場合よりも、溝に出入りするピンの移動の際の触感を軽くすることができることに注目されたい。加えて、
図60〜
図64のピンは、ピン656に対してばね荷重が加えられた球形先端657を備えることができる。ボール657の球形の外形は、各溝714、716、718、719に出入りするピンの触感を滑らかにする。ばね荷重が加えられたボール657は、触感の急激さをさらに減少させ制御することになる。しかしながら、いずれかの溝内でのボール657のばね荷重係合は、依然として、釣合せユニットの偏倚力下でカラーに対するナットの回転に抵抗することになる。ばね荷重が加えられた先端は球形である必要はなく、代わりに正方形、円筒形、楕円形、または、本明細書に記載されたような溝に乗り入れ、乗り越え、かつ十分な係合を維持して釣合せユニットにより発生された格納力に抵抗することになる他の形状とすることができる。
【0158】
[00234]
図60〜
図64に示されるように、戻り止め構造は、ねじ制限ナット654に配置されたピン656と、カラー652に配置された溝714、716、718、719とを備える。
図65〜
図67は、カラー652に取り付けられたピン656を備えた戻り止め構造の代替実施形態を示す。すなわち、ピン656は、カラーの外向き側からカラー652の内向き側へ延びるピンホールを通して配置される。ピン656は、カラー652の第1の側に固定されたナット702により定位置に固定される。カラー652に配置されたピン656は、ねじ制限ナット654に配置された溝714、716、718、719に関連して設けられる。本例では、ピン656は、前述したばね荷重ボール657を備えることができる。
図65〜
図67に示されるように、カラー652およびねじ制限ナット654は支柱208に取り付けられる。カラー652は支柱208に固定されて、カラー652が支柱208の長さに沿って移動しないようにする。しかしながら、ねじ制限ナット654は、ローラ242の内部キー止め構造とねじ制限ナット654の係合溝またはねじとの係合を通して、支柱208のねじ切り部分に沿って可動である。
【0159】
[00235]
図68〜69は、戻り止め構造の代替実施形態を示す。
図68〜
図69に見られるように、戻り止めは、ねじ制限ナット654の第2の面に配置され、一体形成され、または取り付けられた成形ばね706を備えることができる。成形ばねはプラスチックであってもよく、または金属等の別の材料から作製されていてもよい(この場合、おそらくナット654に取り付けられる)。成形ばね706は、ねじ制限ナットに形成される凹部内に位置決めされた片持ちアームを備える。成形ばね706のアームは、カラーに最も近いねじ制限ナットの表面の平面にある。アームは、ねじ制限ナットの平面より上方で延びる、突出する山または他の係合形状(円形であり得る)で終端する。ねじ制限ナットおよびカラーが互いに近接すると、山がカラーの表面に係合し、アームが屈曲して、山をカラーに対して偏倚させる。山または他の円形構造は、ねじ制限ナットおよびカラーが互いに対して移動するときに、屈曲したアームの付勢下で溝714、716、718、719に出入りするように構成される。
【0160】
[00236]代替実施形態によれば、
図70〜
図71に示されるように、戻り止め構造は、ねじ制限ナット654に取り付けられた板ばね708を備えることができる。
図70〜
図71に見られるように、板ばね708は、一端部で、片持ち状等に、ねじ制限ナット654に接続されて屈曲し、その位置へ弾性的に戻る。板ばねは、ねじ710によりねじ制限ナット654に取り付けられ、または溶接、接着剤、エポキシ接着剤、もしくは他の方法でねじ制限ナットに取り付けられる。凹部は、板ばねの自由端より下方でナット654に形成され、ナット652に干渉接触することなく、板ばねを凹部内に偏向させるのに十分な深さを有する。板ばね708は、ピンプル725または他の円形構造を有する端部で終端し、ピンプル725またはこの円形構造は、カラー652に配置された溝714、716、718、719に弾性係合し、釣合せユニットにより生じる格納のための偏倚に抵抗するように構成される。
【0161】
[00237]本開示の操作システムを使用する方法は、ローラシェード構造から伸張するシェード要素の荷重を釣り合せるための方法であって、ローラを第1の方向に回転させることによりシェード要素を所望の伸張位置へ広げるステップと、ローラの第1の方向への回転により、ある量の偏倚力を操作システム内に発生させるステップと、ある量の偏倚力をローラに対して第1の方向と反対の第2の方向へ加えるステップとを含み、ある量の偏倚力が、シェード要素の荷重を釣り合せるのに十分である方法を含む。
【0162】
[00238]ある量の偏倚力は、選択された伸張位置でシェードを維持するのに十分であり得、または選択された伸張位置でシェードを維持するのに必要な量より多くても少なくてもよい。加えて、所定レベルの摩擦が操作システムの部品間に発生され得、摩擦に加えてある量の偏倚力が、選択された伸張位置でシェードを維持するのに十分である。偏倚力はばねモータであってもよく、ばねモータはコイルばねまたは時計ばねであってもよい。
【0163】
[00239]さらに、シェード要素は、ローラシェード構造から伸張するシェード要素を備えることができ、シェード要素は、前シートと、後シートと、前縁部に沿って前シートに接続され、かつ後縁部に沿って後シートに接続される少なくとも1つの羽根とを備え、前シートおよび後シートの相対移動により、少なくとも1つの羽根が開放方向と閉鎖方向との間で移動する。この場合、方法は、少なくとも1つの羽根が閉鎖方向にある状態でシェード要素を完全伸張位置に広げるステップと、ローラを第1の方向にさらに回転させて、前シートおよび後シートを相対移動させ、少なくとも1つの羽根を開放位置に方向付けるステップと、羽根方向付け止め機構に係合して偏倚力に打ち勝つとともに、少なくとも1つの羽根の開放方向を維持する位置にローラを保持するステップとを含む。
【0164】
[00240]本開示はある程度の詳細と共に説明されているが、本開示は例としてなされたものであり、特許請求の範囲に記載された本開示の精神から逸脱することなく、詳細および構造の変更が行われ得ることを理解されたい。
【0165】
[00241]上記の説明は広い適用を有する。たとえば、本明細書で開示された例は、特定の操作要素および特定のばねタイプおよび配置、羽根方向付け止め機構構造等に重点を置いたものであり得るが、本明細書で開示された概念は、本明細書に記載された同一または同様の機能を実行する同一または同様の能力を有する他の構造に等しく当てはまり得ることが理解されるべきである。同様に、実施形態または例の説明は、例示的なものにすぎず、特許請求の範囲を含む本開示の範囲を提示するものではなく、これらの例に限定される。
【0166】
[00242]すべての方向への言及(たとえば、近位、遠位、上、下、上方、下方、左、右、横方向、長手方向、前、後、頂部、底部、〜より上方、〜より下方、垂直方向、水平方向、半径方向、軸方向、時計方向、および反時計方向)は、読者が本開示を理解するのを助ける識別の目的で使用されたものにすぎず、特に本開示の位置、方向、または使用に関して限定を生じさせるものではない。接続への言及(たとえば、取り付けられ、結合され、接続され、および接合され)は、広く解釈されるべきであり、別段の支持がない限り、要素の集まりの中間部材、および要素間の相対移動を含み得る。このように、接続への言及は、2つの要素が直接接続され、互いに固定関係にあることを必ずしも意味するものではない。図面は、例示のためのものにすぎず、添付図面に反映された寸法、位置、順序、相対サイズは変更可能である。
なお、以下に参考発明を記載する。当該参考発明は、出願当初の請求項1から64に対応している。すなわち、 参考発明1は、シェード要素と、前記シェード要素に動作可能に接続された回転可能なローラであって、前記シェード要素が、格納構成にあるときに前記ローラに巻き付けられ、少なくとも部分伸張構成にあるときに、前記ローラの周りから少なくとも部分的に広げられるローラと、前記ローラに動作可能に関連付けられ、前記ローラに可変偏倚力を加えて、前記ローラから少なくとも部分的に伸張された前記シェード要素の部分の重量を釣り合わせるように構成された偏倚部品であって、前記シェード要素がより大きな量だけ前記ローラから伸張するときに、より大きな力を前記ローラに加えるように構成された偏倚部品とを備えた、コードなし格納式シェードである。
参考発明2は、前記偏倚部品が、前記ローラからのシェード伸張の少なくとも1つの量について前記シェードを支持するのに十分な偏倚力で前記ローラに係合する、参考発明1に記載のシェードである。
参考発明3は、前記偏倚部品が、前記ローラからのシェード伸張の複数の量について前記シェードを支持するのに十分な偏倚力で前記ローラに係合する、参考発明1に記載のシェードである。
参考発明4は、前記シェード部品が、前シートと、後シートと、前記前シートおよび前記後シートの間に位置決めされた少なくとも1つの羽根とを備え、前記羽根が前縁部に沿って前記前シートに係合し、後縁部に沿って前記後シートに係合し、前記ローラが、前記前シートおよび前記後シートに動作可能に係合されて、前記シェード要素のほぼ全体が前記ローラから伸張されるときに、前記羽根を閉鎖構成から開放構成へ移行させ、羽根方向付け止め機構が、前記偏倚部品に動作可能に係合され、少なくとも1つの羽根が開放構成に方向付けられる少なくとも1つの方向で、前記ローラに選択的に係合するように動作可能である、参考発明1に記載のシェードである。
参考発明5は、前記羽根方向付け止め機構が、それぞれ前記少なくとも1つの羽根の別々の開放構成に対応する複数の係合位置を画定する、参考発明4に記載のシェードである。
参考発明6は、前記ローラに動作可能に関連付けられた回転不能要素をさらに備え、前記偏倚部品が、前記ローラと前記回転不能要素との間に動作可能に接続されたばねをさらに備え、前記ローラの第1の方向への回転により、前記ばねによって前記ローラに加えられる偏倚力が増加し、前記ローラの第2の方向への回転により、前記ばねによって前記ローラに加えられる偏倚力が減少する、参考発明4および5に記載のシェードである。
参考発明7は、前記ばねの第1の端部が固定位置で前記ローラに動作可能に接続され、前記ばねの第2の端部が前記ローラの長さの少なくとも一部に沿って可逆的に並進可能であり、前記ばねの前記第2の端部が前記ローラの長さの一部に沿って並進すると、前記ばねが伸び、または後退して、前記ばねによって前記ローラに加えられる偏倚力を変化させる、参考発明6に記載のシェードである。
参考発明8は、前記ローラを回転可能に受けるヘッドレールと、前記ばねの前記第2の端部に隣接して、前記ローラの回転時に前記第2の端部を前記ローラの長さに沿って可逆的に移動させる駆動機構であって、前記ヘッドレールに動作可能に接続される駆動機構とをさらに備え、前記シェードの選択された比較的可動な部分間に、所定量の摩擦がある、参考発明7に記載のシェードである。
参考発明9は、前記駆動機構が、前記回転不能シャフトに動作可能に取り付けられたナットを備え、前記ナットが、前記ローラの回転時に前記回転不能シャフトの長さに沿って可動である、参考発明8に記載のシェードである。
参考発明10は、前記ナットが、前記ローラにキー止めされて前記ローラと共に回転する、参考発明9に記載のシェードである。
参考発明11は、前記回転不能シャフトが、前記ヘッドレールに対して固定され、前記ヘッドレールの長手方向に延びるねじ切りシャフトであり、前記可動コネクタが前記ばねの一端部に固定され、前記ばねの反対側端部が前記ローラに対して固定され、前記可動コネクタが、前記ねじ切りシャフト上で受けられる雌ねじを有して、前記ねじ切りシャフトの周りを回転し、かつ前記ねじ切りシャフトに沿って並進し、前記可動コネクタが、前記ローラの回転時に、前記ねじ切りシャフトの長さに沿って並進して、前記コイルばねの有効長さを変化させる、参考発明10に記載のシェードである。
参考発明12は、前記雌ねじに係合するように構成された前記ねじ切りシャフト上に、前記可動コネクタの並進移動を一方向に限定する当接部をさらに備えた、参考発明11に記載のシェードである。
参考発明13は、前記羽根方向付け止め機構が前記当接部に隣接して、前記可動コネクタを前記当接部に隣接して解除可能に保持する、参考発明12に記載のシェードである。
参考発明14は、前記羽根方向付け止め機構が、前記ねじ切りシャフトのねじの解除可能な向きの端部を含み、前記可動コネクタの前記雌ねじの端部が前記端部に静止して当接する、参考発明13に記載のシェードである。
参考発明15は、前記可動コネクタの前記雌ねじの前記端部が、前記雌ねじの解除可能な向きの端部を画定する、参考発明14に記載のシェードである。
参考発明16は、前記解除可能な向きの端部のそれぞれが各タブを形成し、各タブへ延びるが各ねじに対して逆角度で延びる、参考発明15に記載のシェードである。
参考発明17は、前記ねじ切りシャフトの前記ねじから前記タブへの移行が第1の頂点を形成し、前記可動コネクタの前記ねじから前記タブへの移行が第2の頂点を形成し、前記可動ナットと前記ねじ切りシャフトとの相対移動により、前記第1の頂点が前記第2の頂点を通過して、前記ねじ切りシャフトの前記タブが前記可動コネクタの前記タブに係合する、参考発明16に記載のシェードである。
参考発明18は、底部レールが前縁部および後縁部を含み、前記シェード要素が前シートおよび後シートを備え、前記前シートおよび前記後シートのそれぞれが、前記底部レールの前記前縁部および前記後縁部にそれぞれ動作可能に接続された底縁部を有し、水平に延びる、垂直に離間した複数の可撓性羽根が、前縁部および後縁部のそれぞれに沿って前記前シートおよび前記後シートに動作可能に接続され、前記底部レールを傾斜させて前記前縁部および前記後縁部を上昇または下降させることにより、閉鎖された、垂直に方向付された位置と、開いたほぼ水平位置との間で羽根を移動させる、参考発明1に記載のシェードである。
参考発明19は、前記ローラに動作可能に関連付けられた回転不能要素をさらに備え、前記偏倚部品が、前記ローラと前記回転不能要素との間に動作可能に接続されたばねをさらに備え、前記ローラの第1の方向への回転により、前記ばねによって前記ローラに加えられる偏倚力が増加し、前記ローラの第2の方向への回転により、前記ばねによって前記ローラに加えられる偏倚力が減少する、参考発明1に記載のシェードである。
参考発明20は、前記ばねの第1の端部が固定位置で前記ローラに動作可能に接続され、前記ばねの第2の端部が前記ローラの長さの少なくとも一部に沿って可逆的に並進可能であり、前記ばねの前記第2の端部が前記ローラの長さの一部に沿って並進すると、前記ばねが伸び、または後退して、前記ばねによって前記ローラに加えられる偏倚力を変化させる、参考発明19に記載のシェードである。
参考発明21は、前記ローラを回転可能に受けるヘッドレールと、前記ばねの前記第2の端部に隣接して、前記ローラの回転時に前記第2の端部を前記ローラの長さに沿って可逆的に移動させる駆動機構であって、前記ヘッドレールに動作可能に接続される駆動機構とをさらに備え、前記シェードの選択された比較的可動な部分間に、所定量の摩擦がある、参考発明19に記載のシェードである。
参考発明22は、前記駆動機構が、前記回転不能シャフトに動作可能に取り付けられたナットを備え、前記ナットが、前記ローラの回転時に前記回転不能シャフトの長さに沿って可動である、参考発明21に記載のシェードである。
参考発明23は、前記ナットが、前記ローラにキー止めされて前記ローラと共に回転する、参考発明22に記載のシェードである。
参考発明24は、前記回転不能シャフトが、前記ヘッドレールに対して固定され、前記ヘッドレールの長手方向に延びるねじ切りシャフトであり、前記可動コネクタが前記ばねの一端部に固定され、前記ばねの反対側端部が前記ローラに対して固定され、前記可動コネクタが、前記ねじ切りシャフト上で受けられる雌ねじを有して、前記ねじ切りシャフトの周りを回転し、かつ前記ねじ切りシャフトに沿って並進し、前記可動コネクタが、前記ローラの回転時に、前記ねじ切りシャフトの長さに沿って並進して、前記コイルばねの有効長さを変化させる、参考発明23に記載のシェードである。
参考発明25は、前記雌ねじに係合するように構成された前記ねじ切りシャフト上に、前記可動コネクタの並進移動を一方向に限定する当接部をさらに備えた、参考発明24に記載のシェードである。
参考発明26は、前記ローラの軸に対する半径方向移動に抵抗するように、前記ローラに動作可能に接続されたばねの第1の端部と、前記ローラに動作可能に接続されて前記ローラと共に回転し、前記第1の端部から少なくとも半径方向に離間した位置にあるばねの第2の端部とをさらに備え、前記ローラと共に前記ばねの前記第2の端部が回転することにより、前記ばねを巻き付け、または巻き出して、前記ばねによって前記ローラに加えられる偏倚力を変化させる、参考発明19に記載のシェードである。
参考発明27は、前記ローラを回転可能に受けるヘッドレールと、回転不能に前記ヘッドレールに動作可能に接続され、前記ローラ内に位置決めされる部
材とをさらに備え、前記ばねの前記第1の端部がアンカを画定し、かつ前記部材に係合し、前記ばねの前記第2の端部が、前記ローラに回転可能にキー止めされる、参考発明26に記載のシェードである。
参考発明28は、前記部材が、前記ローラの長さの少なくとも一部に沿って延びるシャフトを備える、参考発明27に記載のシェードである。
参考発明29は、前記アンカが、前記ばねの前記第1の端部を受けるためのアーバを含む、参考発明27に記載のシェードである。
参考発明30は、前記ばねの前記第2の端部がハウジングに係合し、前記ハウジングが前記ローラに回転可能にキー止めされる、参考発明27に記載のシェードである。
参考発明31は、前記ばねが、半径方向内端部と半径方向外端部とを有する時計ばねであり、前記第1の端部が、回転安定して前記ローラに動作可能に固定された前記半径方向内端部であり、前記第2の端部が前記半径方向外端部である、参考発明27に記載のシェードである。
参考発明32は、前記時計ばねがハウジング内で受けられ、前記ハウジングが前記半径方向外端部に取り付けられて、前記ローラにキー止めされ、アーバが、前記時計ばねの開口中心部内で受けられて、前記半径方向内端部に取り付けられ、前記アーバが、前記シャフトに回転不能に接続される、参考発明31に記載のシェードである。
参考発明33は、前記シャフトが、前記シャフトの長さの一部に沿って延びるねじ切り外側部を画定し、前記ローラにキー止めされたねじ制限ナットであって、前記ローラの回転により前記ねじ制限ナットを回転させて、前記ナットを前記回転不能シャフトのねじ切り部に沿って並進させるねじ制限ナットと、前記回転不能シャフトに配置された止めであって、前記ローラからの前記シェード材料の完全伸張にほぼ対応する、前記回転不能シャフトの前記ねじ切り部に沿った走行の終点で前記ねじ制限ナットに係合する止めとをさらに備えた、参考発明26〜32のいずれかに記載のシェードである。
参考発明34は、前記止めが、前記回転不能シャフトの表面から半径方向外側に延びる突出部を備え、前記突出部が、前記ねじ制限ナットが前記終点に到達するときに、前記ねじ制限ナットに配置されるナックルに係合するように構成される、参考発明33に記載のシェードである。
参考発明35は、前記ねじ制限ナットが前記終点に隣接するときに、前記ローラがさらに回転されて前記シェードを開くことにより、前記ねじ制限ナットを移動させることができ、前記ナックルの中心が前記突出部上を移動して前記ローラを定位置に保持するようにする、参考発明34に記載のシェードである。
参考発明36は、前記止めが、前記回転不能シャフトに固定されたカラーを備え、前記カラーおよび前記ねじ制限ナットが共に、前記ねじ制限ナットが前記終点に到達したときに係合するように構成された戻り止め構造を有する、参考発明33に記載のシェードである。
参考発明37は、前記ローラが回転して前記シェードを開くときに、前記戻り止め構造が係合する、参考発明36に記載のシェードである。
参考発明38は、前記戻り止め構造が、前記ねじ制限ナットに配置されたピンを備え、前記ピンが、前記カラーに配置された溝に係合するように構成される、参考発明36に記載のシェードである。
参考発明39は、前記戻り止め構造が、前記カラーに配置されたピンを備え、前記ピンが、前記ねじ制限ナットに配置された溝に係合するように構成される、参考発明36に記載のシェードである。
参考発明40は、前記戻り止め構造が、前記ねじ制限ナットに配置された成形ばねを備え、前記成形ばねが、前記カラーに配置された溝に係合するように構成される、参考発明36に記載のシェードである。
参考発明41は、前記戻り止め構造が、前記ねじ制限ナットに配置された板ばねを備え、前記板ばねが、前記カラーに配置された溝に係合するように構成される、参考発明36に記載のシェードである。
参考発明42は、前記戻り止め構造が、前記ねじ制限ナットに配置されたピンを備え、前記ピンが、前記カラーに配置された複数の溝に係合するように構成される、参考発明36に記載のシェードである。
参考発明43は、ヘッドレールと、底部レールと、前記ヘッドレールと前記底部レールとに動作可能に接続され、前記ヘッドレールと前記底部レールとの間に伸張するシェードと、前記ヘッドレール内に回転可能に取り付けられ、前記シェード材料に動作可能に接続されたローラであって、前記シェード材料が、前記ローラに巻き付けられ、前記ローラから広げられ得るローラと、前記ローラに動作可能に接続され、前記ローラに可変偏倚力を加えて、前記ローラから広げられた前記シェードの部分の重量を少なくとも釣り合わせるように構成された偏倚部品であって、前記シェードがより大きな量だけ前記ローラから広げられるときに、より大きな力を前記ローラに加えるように構成された偏倚部品とを備えた、コードなし格納式シェードである。
参考発明44は、前記ヘッドレールおよび前記ローラに動作可能に接続された回転不能シャフトをさらに備え、前記偏倚部品が、前記ローラと前記回転不能シャフトとの間に動作可能に接続されたばねをさらに備え、前記ローラの第1の方向への回転により、前記ばねによって前記ローラに加えられる偏倚力が増加し、前記ローラの第2の方向への回転により、前記ばねによって前記ローラに加えられる偏倚力が減少する、参考発明43に記載のシェードである。
参考発明45は、前記ばねの第1の端部が固定位置で前記ローラに動作可能に接続され、前記ばねの第2の端部が前記ローラに回転可能に接続され、前記第2の端部が前記ローラと共に回転すると、前記ばねが巻き、または巻き出して、前記ばねによって前記ローラに加えられる偏倚力を変化させる、参考発明44に記載のシェードである。
参考発明46は、前記ローラにキー止めされたねじ制限ナットであって、前記ローラの回転により前記ねじ制限ナットを回転させて、前記ナットを前記回転不能シャフトのねじ切り部分に沿って並進させるねじ制限ナットと、前記回転不能シャフトに配置された止めであって、前記ローラからの前記シェード材料の完全伸張にほぼ対応する、前記回転不能シャフトの前記ねじ切り部に沿った走行の終点
で、前記ねじ制限ナットに係合する止めとをさらに備えた、参考発明44に記載のシェードである。
参考発明47は、前記止めが、前記回転不能シャフトの表面から半径方向外側に延びる突出部を備え、前記突出部が、前記ねじ制限ナットが前記終点に到達するときに、前記ねじ制限ナットに配置されるナックルに係合するように構成される、参考発明46に記載のシェードである。
参考発明48は、前記ねじ制限ナットが前記終点に隣接するときに、前記ローラがさらに回転されて前記シェードを開くことにより、前記ねじ制限ナットを移動させることができ、前記ナックルの中心が前記突出部上に移動して前記ローラを定位置に保持するようにする、参考発明47に記載のシェードである。
参考発明49は、前記止めが、前記回転不能シャフトに固定されたカラーを備え、前記カラーおよび前記ねじ制限ナットが共に、前記ねじ制限ナットが前記終点に到達したときに係合するように構成された戻り止め構造を有する、参考発明46に記載のシェードである。
参考発明50は、前記ローラが回転して前記シェードを開くときに、前記戻り止め構造が係合する、参考発明49に記載のシェードである。
参考発明51は、前記戻り止め構造が、前記ねじ制限ナットに配置されたピンを備え、前記ピンが、前記カラーに配置された溝に係合するように構成される、参考発明49に記載のシェードである。
参考発明52は、前記戻り止め構造が、前記カラーに配置されたピンを備え、前記ピンが、前記ねじ制限ナットに配置された溝に係合するように構成される、参考発明49に記載のシェードである。
参考発明53は、前記戻り止め構造が、前記ねじ制限ナットに配置された成形ばねを備え、前記成形ばねが、前記カラーに配置された溝に係合するように構成される、参考発明49に記載のシェードである。
参考発明54は、前記戻り止め構造が、前記ねじ制限ナットに配置された板ばねを備え、前記板ばねが、前記カラーに配置された溝に係合するように構成される、参考発明49に記載のシェードである。
参考発明55は、前記戻り止め構造が、前記ねじ制限ナットに配置されたピンを備え、前記ピンが、前記カラーに配置された複数の溝に係合するように構成される、参考発明49に記載のシェードである。
参考発明56は、ローラシェード構造から伸張するシェード要素の荷重を釣り合せるための方法であって、ローラを第1の方向に回転させることにより前記シェード要素を所望の伸張位置へ広げるステップと、前記ローラの前記第1の方向への回転により、ある量の偏倚力を操作システム内に発生させるステップと、前記ある量の偏倚力を前記ローラに対して前記第1の方向と反対の第2の方向へ加えるステップであって、前記ある量の偏倚力が、前記シェード要素の前記荷重を釣り合せるのに十分であるステップとを含む方法である。
参考発明57は、前記ある量の偏倚力が、前記選択された伸張位置で前記シェードを維持するのに十分である、参考発明56に記載の方法である。
参考発明58は、前記ある量の偏倚力が、前記選択された伸張位置で前記シェードを維持するのに必要な
量よりも少ない、参考発明56に記載の方法である。
参考発明59は、前記ある量の偏倚力が、前記選択された伸張位置で前記シェードを維持するのに必要な量よりも多い、参考発明56に記載の方法である。
参考発明60は、所定レベルの摩擦を前記操作システムの部品間に発生させるステップをさらに含み、前記摩擦に加えて前記ある量の偏倚力が、前記選択された伸張位置で前記シェードを維持するのに十分である、参考発明56に記載の方法である。
参考発明61は、前記偏倚力がばねモータにより発生される、参考発明56〜60のいずれかに記載の方法である。
参考発明62は、前記ばねモータがコイルばねである、参考発明61に記載の方法である。
参考発明63は、前記ばねモータが時計ばねである、参考発明61に記載の方法である。
参考発明64は、前記シェード要素が、ローラシェード構造から伸張するシェード要素を備え、前記シェード要素が、前シートと、後シートと、前縁部に沿って前記前シートに接続され、かつ後縁部に沿って前記後シートに接続される少なくとも1つの羽根とを備え、前記前シートおよび前記後シートの相対移動により、少なくとも1つの羽根が開放方向と閉鎖方向との間で移動し、前記方法が、少なくとも1つの羽根が閉鎖方向にある状態で前記シェード要素を完全伸張位置に広げるステップと、前記ローラを第1の方向にさらに回転させて、前記前シートおよび前記後シートを相対移動させ、前記少なくとも1つの羽根を開放位置に方向付けるステップと、前記羽根方向付け止め機構に係合して偏倚力に打ち勝つとともに、前記少なくとも1つの羽根の開放方向を維持する位置に前記ローラを保持するステップとを含む、参考発明56に記載の方法である。