(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
[0017] タッチ対応移動体デバイスによってゲームを制御することに関する種々の技術について、これより図面を参照しながら説明する。図面全体において、同様の参照番号が、同様の要素を指すために用いられる。以下の記述では、説明のために限って、1つ以上の態様の完全な理解を得るために多数の具体的な詳細が明記される。しかしながら、このような態様(1つまたは複数)は、これらの具体的な詳細がなくても、実施できることは明白であろう。他方で、1つ以上の態様を説明し易くするために、周知の構造およびデバイスは、ブロック図形態で示される。更に、ある種のシステム・コンポーネントによって実行されるように記載される機能は、多数のコンポーネントによって実行されてもよいことは言うまでもない。同様に、例えば、1つのコンポーネントが、多数のコンポーネントによって実行されるものとして記載された機能を実行するように構成されてもよい。
【0010】
[0018] 更に、「または」(or)という用語は、排他的な「または」ではなく内包的な「または」を意味することを意図している。即ち、別段指定されない限り、または文脈から明らかでない限り、「XはAまたはBを採用する」という句は、自然な包含的置換(natural inclusive permutation)のいずれかを意味するものとする。すなわち、「XがAまたはBを採用する」という句は、以下の例のいずれによっても満たされる。XはAを採用する、XはBを採用する、またはXはAおよびB双方を採用する。加えて、本願および添付する特許請求の範囲で使用される冠詞「a」および「an」は、一般に、別段の指定がない限り、または文脈から単数形を対象とすることが明らかでない限り、「1つまたは複数」を意味するように解釈されてしかるべきである。
【0011】
[0019] 本明細書において明記するように、タッチ対応移動体デバイスによってゲームを制御することができる。更に特定すれば、本明細書において説明するタッチ対応移動体デバイス用に設計された対話処理モデルは、タッチ対応移動体デバイスに採用されていた従来の対話処理モデルと比較すると、ゲームを操作するために利用することができるアナログ入力および/または離散入力を、個数を増やして設けることができる。したがって、従前からの手法と比較すると、本明細書において説明する対話処理モデルは、ビデオ・ゲーム・コンソールと共に用いられるコントローラーによってゲームを操作するやり方に一層類似して、ユーザーがタッチ対応移動体デバイスによってゲームを操作することを可能にすることができる。
【0012】
[0020] これより図面を参照すると、
図1は、ディスプレイ上にレンダリングすることができるグラフィカル・ユーザー・インターフェースの一例100を示す。グラフィカル・ユーザー・インターフェース100は、例えば、タッチ対応移動体デバイスのディスプレイ上にレンダリングすることができる。タッチ対応移動体デバイスの例には、電話機(例えば、スマートフォン等)、ハンドヘルド・コンピューター、タブレット・コンピューター等が含まれる。
【0013】
[0021] 更に、グラフィカル・ユーザー・インターフェース100は、ユーザーがゲームと対話処理することを可能にするようにレンダリングすることができる。例えば、図示しないが、グラフィカル・ユーザー・インターフェース100はゲーム・データー(例えば、ゲームに関係する視覚情報)を含むことは認められてしかるべきである。このゲーム・データーは、タッチ対応移動体デバイスのディスプレイ上の少なくとも一部にレンダリングすることができる。一例として、グラフィカル・ユーザー・インターフェース例100に含まれる視覚インディケーターは、タッチ対応移動体デバイスのディスプレイ上においてゲーム・データーの上にあるレイヤー上にレンダリングすることができるが、特許請求する主題はそのように限定されるのではない。更に、グラフィカル・ユーザー・インターフェース例100に含まれる視覚インディケーターによって表される入力は、ディスプレイ上にレンダリングされるゲーム・データーを操作するために、ユーザーによって利用することができる。
【0014】
[0022] グラフィカル・ユーザー・インターフェース100は、異なるアナログおよび離散入力を視覚的に表す種々の視覚インディケーターを含む。これらの視覚インディケーターは、グラフィカル・ユーザー・インターフェース100内において、グラフィカル・ユーザー・インターフェース100がレンダリングされるディスプレイの異なるそれぞれのエリア上に配置されるように位置付けられる。更に、1つ以上の実施形態例によれば、ディスプレイのあるエリアは再割り当て可能にすることが考えられ、したがって、グラフィカル・ユーザー・インターフェース100は、第1時間期間中にはディスプレイの再割り当て可能エリアに配置される第1視覚インディケーターを含むことができ、第2時間期間中にはこのディスプレイの再割り当て可能エリアに配置される第2視覚インディケーターを含むことができる。例えば、第1時間期間中では、第2時間期間中と比較して、 このディスプレイの再割り当て可能エリア内で検出されたタッチは、異なる動作を制御することができる。更に他の例によれば、第1時間期間中には、第2時間期間中と比較して、ディスプレイの再割り当て可能エリア内で検出されたタッチに、異なるタイプの入力(例えば、アナログ入力に対して離散入力)をマッピングすることができる。この例によると、異なる動作を制御するために、異なるタイプの入力を利用できることが考えられる。
【0015】
[0023] 一例によれば、グラフィカル・ユーザー・インターフェース100内における視覚インディケーターによって表される入力の内1つ以上が、タッチ対応移動体デバイスのディスプレイの対応するエリア内で検出されるタッチにマッピングすることができ、したがって、ディスプレイの対応するエリア内において検出されるタッチは、ゲームの種々の動作を制御するために用いることができる。加えてまたは代わりに、グラフィカル・ユーザー・インターフェース100における視覚インディケーターによって表される入力の内少なくとも1つは、タッチ対応移動体デバイスに含まれる1つ以上の異種(disparate)センサーの出力にマッピングすることができ、したがって、異種センサー(1つまたは複数)からの出力は、ゲームの種々の動作を制御するために用いることができる。カメラ、加速度計、ジャイロスコープ等は、タッチ対応移動体デバイスに含めることができる異種センサーの例である。しかしながら、特許請求する主題はそのように限定されるのではないことは認められてしかるべきである。異種センサー(1つまたは複数)を用いることによって、より多くの制御点(例えば、2つの親指に加えて)をサポートすることができる。
【0016】
[0024] グラフィカル・ユーザー・インターフェース例100に含まれる視覚インディケーターについて、更に以下に説明する。しかしながら、本明細書において例示される視覚インディケーターの内1つ以上を欠くグラフィカル・ユーザー・インターフェース、および/または本明細書において例示される視覚インディケーターとは異なる1つ以上の視覚インディケーターを含むグラフィカル・ユーザー・インターフェースも、本明細書に添付される請求項の範囲に該当することを意図していることは、認められてしかるべきである。図示のように、グラフィカル・ユーザー・インターフェース例100は、2つのサムスティック、即ち、左サムスティック102および右サムスティック104を含む。更に、左サムスティック102は、左サムスティック・ゾーン106内に配置され、右サムスティック104は、グラフィカル・ユーザー・インターフェース100の右サムスティック・ゾーン108内に配置される。また、グラフィカル・ユーザー・インターフェース100は、左モード選択ボタン110および右モード選択ボタン112も含む。左トラフ(trough)114が、左モード選択ボタン110と左サムスティック・ゾーン106との間に位置付けられ、右トラフ116が、右モード選択ボタン112と右サムスティック・ゾーン108との間に位置付けられる。更に、グラフィカル・ユーザー・インターフェース100は、トグル・ボタン118と、4つのタップ・ボタン(例えば、Aボタン120、Bボタン122、Xボタン124、およびYボタン126)とを含む。加えて、グラフィカル・ユーザー・インターフェース100は、左トリガー・ボタン128、右トリガー・ボタン130、左バンパー132、および右バンパー134を含む。
【0017】
[0025]
図1に示す視覚インディケーターは、グラフィカル・ユーザー・インターフェース100内において、タッチ対応移動体デバイスのディスプレイのそれぞれのエリアにレンダリングされるように位置付けられる。したがって、左サムスティック102(および左サムスティック・ゾーン106)は、ディスプレイの左再割り当て可能エリア上にレンダリングすることができ、右サムスティック104(および右サムスティック・ゾーン108)は、ディスプレイの右再割り当て可能エリアにレンダリングすることができる。更に、左モード選択ボタン110は、ディスプレイの左モード選択エリアにレンダリングすることができ、右モード選択ボタン112は、ディスプレイの右モード選択エリアにレンダリングすることができる。左トラフ114は、ディスプレイの左トラフ・エリア上にレンダリングすることができ、右トラフ116は、ディスプレイの右トラフ・エリア上にレンダリングすることができる。更に、トグル・ボタン118は、ディスプレイのトグル・エリアにレンダリングすることができ、4つのタップ・ボタンは、ディスプレイの対応するそれぞれのタップ・エリアにレンダリングすることができ、左トリガー・ボタン128は、ディスプレイの左トリガー・エリアにレンダリングすることができ、右トリガー・ボタン130は、ディスプレイの右トリガー・エリアにレンダリングすることができ、左バンパー132は、ディスプレイの左バンパー・エリアにレンダリングすることができ、右バンパー134は、ディスプレイの右バンパー・エリアにレンダリングすることができる。
【0018】
[0026] 更に、左サムスティック102、右サムスティック104、左モード選択ボタン110、右モード選択ボタン112、トグル・ボタン118、Aボタン120、Bボタン122、Xボタン124、およびYボタン126によって表され、ゲームにおける動作を制御するために用いられる入力は、タッチ対応移動体デバイスのディスプレイの対応するエリア内で検出されるタッチにマッピングすることができる。更に、左トグル・ボタン128および右トグル・ボタン130によって表され、ゲーム内における動作を制御するために用いられる入力は、センサーの出力から検出される、タッチ対応移動体デバイスの傾き測定量(例えば、測定傾き角度)にマッピングすることができる。更に、左バンパー132および右バンパー134によって表され、ゲーム内にける動作を制御するために用いられる入力は、センサーの出力から検出される、タッチ対応移動体デバイスの回転にマッピングすることができる。一例によれば、傾き量を検出するために利用されるセンサー、および回転を検出するために利用されるセンサーは、同じセンサーとすることができる。他の例によれば、タッチ対応移動体デバイスの傾き量および回転を検出するために、異なるセンサーを採用することができる。更に他の例によれば、タッチ対応移動体デバイスの傾き量および/または回転を検出するために、1つよりも多いセンサーを利用できることも考えられる。
【0019】
[0027] 更に、ゲームにおける動作を制御するために利用される入力の内一部(subset)はアナログ入力であり、ゲームにおける動作を制御するために利用される入力の残りは離散入力である。更に具体的には、左サムスティック102、右サムスティック104、左トリガー・ボタン128、および右トリガー・ボタン130によって表される入力は、アナログ入力であり、一方残りの入力は離散入力とすることができる。アナログ入力は、アナログ入力情報を受けることができ、アナログ入力情報は、連続範囲内の値とすることができる。更に、離散入力は離散入力情報を受けることができる。離散入力情報は、オンまたはオフ値、上、下、左、または右値、あるいは他のいずれの離散値でも可能である。例えば、離散入力は、ユーザーのタップに応答することができる。
【0020】
[0028] 先に注記したように、右サムスティック104によって表される入力は、アナログ入力情報を受けることができるアナログ入力である。一例によれば、ユーザーは、右サムスティック104がレンダリングされるディスプレイの右再割り当て可能エリアの一部に、彼の右親指でタッチする(touch)ことができる。ディスプレイにタッチし続けている間、ユーザーは彼の右親指を右再割り当て可能エリア内(例えば、右サムスティック・ゾーン108内)で動かすことができる。ユーザーが彼の右親指をディスプレイの右再割り当て可能エリア内で動かすと、右サムスティック104が、ディスプレイ上にレンダリングされたグラフィカル・ユーザー・インターフェース100内で動いて、例えば、視覚フィードバックをユーザーに提供することができる。しかしながら、特許請求する主題は、これに限定されるのではない。更に、この例を続けると、ユーザーのタッチを検出し、アナログ入力情報にマッピングすることができる。アナログ入力情報はタッチが検出されたディスプレイ上の位置の関数として、連続する値の範囲内で変化することができる(例えば、アナログ入力情報は、ディスプレイ上の右親指の動き、ディスプレイから右親指を離すこと等に基づいて値の範囲内で変化することができる)。更に、左サムスティック102によって表される入力は、右サムスティック104によって表される入力と実質的に同様とすることもできることも考えられる。
【0021】
[0029] 更に、前述のように、Aボタン120によって表される入力は、離散入力情報を受けることができる離散入力の一例である。一例によると、Aボタン120がレンダリングされたディスプレイのタップ・エリアをユーザーがタッチしているのか、またはタッチしていないのか検出することができる。この例によれば、Aボタン120がレンダリングされたディスプレイのタップ・エリアにおいてタッチが検出されたか否かを、離散入力情報にマッピングすることができる。例えば、Aボタン120によって表される入力は、ボタンの単一押下(single press)またはボタンの押下継続(press and hold)として機能することができる。一例示によれば、Aボタン120によって表される入力が単一ボタン押下として機能する場合、この離散入力情報は、タッチしていないユーザーから、Aボタン120がレンダリングされたディスプレイのタップ・エリアをタッチするユーザーへの移行検出に応答して(または、代わりに、このようなタップ・エリアをタッチしているユーザーからタッチしていないユーザーへの移行)、第1状態から第2状態(例えば、オンからオフへ、オフからオンへ等)に切り替わることができる。他の例示として、Aボタン120によって表される入力が、ボタン押下継続として機能する場合、離散入力情報は、タッチしていないユーザーから、Aボタン120がレンダリングされたディスプレイのタップ・エリアにタッチするユーザーへの移行検出に応答して、第1状態から第2状態に(例えば、オフからオンへ、オンからオフへ等)切り替わることができ、更にAボタン120がレンダリングされたディスプレイのタップ・エリアにタッチしているユーザーからタッチしていないユーザーへの移行検出に応答して、第2状態から第1状態に(オンからオフへ、オフからオンへ等)逆に切り替わることができる。更に、Bボタン122、Xボタン124、およびYボタン126によって表される入力も、Aボタン120によって表される入力と実質的に同様とすることができることは認められてしかるべきである。
【0022】
[0030]
図2〜
図4を参照すると、右サムスティック104によって表される入力のモードを切り替えるための、タッチ対応移動体デバイス202とのユーザー対話処理の一例が示されている。このユーザー対話処理の一例では、タッチ対応移動体デバイス202はユーザーの右手204の中に保持される。図示しないが、タッチ対応移動体デバイス202は、加えてまたは代わりに、ユーザーの左手の中に保持されることも可能である。例示の目的に限って、
図2〜
図4は、タッチ対応移動体デバイス202のディスプレイの一部にレンダリングされた
図1のグラフィカル・ユーザー・インターフェース100の一部を示す。しかし、タッチ対応移動体デバイス202のディスプレイの、図示されていない残り部分に、
図1のグラフィカル・ユーザー・インターフェース100の残り部分をレンダリングできることが考えられる。このユーザー対話処理の一例は、ユーザーの右手204の右親指206がタッチ対応移動体デバイス202のディスプレイの種々のエリアにタッチして、右サムスティック104によって表される入力のモードを切り替えることを示す。例えば、
図2〜
図4に示すタッチ対応移動体デバイス202とのユーザー対話処理の一例は、ビデオ・ゲーム・コンソールの従来のコントローラー上にある押下可能なアナログ・サムスティックとの対話処理をシミュレートすることができる。更に、ゲームにおける異なる動作を、右サムスティック104によって表される入力によって、モードの関数として制御することができる(例えば、右サムスティック104が、サムスティック・アップ・モードにおけるデフォルトの高さで表されるか、またはサムスティック・ダウン・モードにおける押し下げられた高さで表されるか)。更に、ユーザーが
図1の左サムスティック102によって表される入力とも同様に対話処理できる(例えば、左手の左親指を用いて)ことも考えられる。
【0023】
[0031] このユーザー対話処理の一例では、
図2〜
図4は、タッチ対応移動体デバイス202のディスプレイの右再割り当て可能エリア上にレンダリングされた右サムスティック104および右サムスティック・ゾーン108を示す。更に、右モード選択ボタン112が、タッチ対応移動体デバイス202のディスプレイの右モード選択エリア上にレンダリングされる。ディスプレイの右再割り当て可能エリアと、ディスプレイの右モード選択エリアとは、重複しない。更に、右トラフ116が、タッチ対応移動体デバイス202のディスプレイの右トラフ・エリアにレンダリングされる。図示する例によれば、右トラフ・エリアは、右再割り当て可能エリアと右モード選択エリアとの間にある。しかしながら、このユーザー対話処理の一例は、例示の目的に限って提示されるのであり、特許請求する主題はこれに限定されるのではないことは、認められてしかるべきである。
【0024】
[0032]
図2に戻って、右サムスティック104は、タッチ対応移動体デバイス202のディスプレイ上ではデフォルトの高さで表される(例えば、右サムスティック104によって表される入力は、サムスティック・アップ・モードになる)。更に、ユーザーの右親指206はディスプレイの右再割り当て可能エリアにタッチしており、このエリア上に、右サムスティック104および右サムスティック・ゾーン108がレンダリングされる。タッチ対応移動体デバイス202は、ディスプレイの右再割り当て可能エリア内において、右親指206のタッチを検出することができる(例えば、第1タッチを検出することができる)。更に、右サムスティック104が、
図2に示すように、デフォルトの高さで表されているときに、ディスプレイの右再割り当て可能エリア内において右親指206のタッチを検出したことに応答して、ゲームにおける第1動作を制御することができる。例えば、この検出されたタッチは、アナログ入力情報にマッピングすることができる。つまり、右サムスティック104がレンダリングされたディスプレイの右再割り当て可能エリアを介して、アナログ入力情報を受けることができる。
【0025】
[0033]
図3は、再度、タッチ対応移動体デバイス202のディスプレイ上において、デフォルトの高さとした右サムスティック104を示す。更に、ユーザーの右親指206がディスプレイの右モード選択エリアにタッチしており、ここに右モード選択ボタン112がレンダリングされる。一例によれば、ユーザーの右親指206は、
図2に示すようなディスプレイの右再割り当て可能エリアから、
図3に示すようなディスプレイの右モード選択エリアまでドラッグされたのでもよい(例えば、右親指206とタッチ対応移動体デバイス202のディスプレイとの接触が途切れることなく、第1タッチの開始から接触が途切れることなく等)。他の例として、ユーザーの右親指206が、
図2に示すようにディスプレイの右再割り当て可能エリアにタッチした後に、ディスプレイとの接触から離され、その後
図3に示すようにディスプレイの右モード選択エリアと接触したのでもよい(例えば、第1タッチ後に接触が途切れる)。
【0026】
[0034] 更に、ユーザーの右親指206は、
図3に示すようなディスプレイの右モード選択エリアから、右再割り当て可能エリアにドラッグすることができる(例えば、右親指206とタッチ対応移動体デバイス202のディスプレイとの間の接触が途切れることなく)。タッチ対応移動体デバイス202は、このようなタッチ(例えば、第2タッチ)を検出することができる。つまり、検出される第2タッチは、ディスプレイの右モード選択エリアからディスプレイの右再割り当て可能エリアへのドラッグである。一例によれば、第2タッチのドラッグが右トラフ・エリアの少なくとも一部を通過したことを検出することができる。しかしながら、特許請求する主題はこれに限定されるのではない。更に、タッチ対応移動体デバイス202は、第2タッチの検出時に、右サムスティック104によって表される入力のモードを切り替えることができる(例えば、右サムスティック104によって表される入力を、サムスティック・ダウン・モードに切り替える)。
【0027】
[0035]
図4に示すように、右サムスティック104は、押し下げられた高さで表されている。この図示した例によれば、ディスプレイの右再割り当て可能エリア上にレンダリングされた視覚インディケーターの少なくとも一部が、第2タッチ(例えば、前述したドラッグ)を検出したことに応答して、押し下げられた高さに切り替えられた右サムスティック104を表すように変化させられる。一例として、第1視覚インディケーターは、右サムスティック104がデフォルトの高さ(例えば、
図2および
図3に示すような)で表されるときに、ディスプレイの右再割り当て可能エリア上にレンダリングすることができ、第2視覚インディケーターは、右サムスティック104が押し下げられた高さ(例えば、
図4に示すような)で表されるときに、ディスプレイの右再割り当て可能エリア上にレンダリングすることができる。この例によると、第1視覚インディケーターの少なくとも一部と、第2視覚インディケーターは異なる。
【0028】
[0036]
図4は、移動体デバイスのディスプレイの右再割り当て可能エリアにタッチするユーザーの右親指206を示す。タッチ対応移動体デバイス202は、右親指206が右モード選択エリアからディスプレイの右再割り当て可能エリアまで、接触が途切れることなくドラッグされた後、ディスプレイの右再割り当て可能エリア内における右親指206のタッチ(例えば、第3タッチ)を検出することができる。つまり、第2タッチおよび第3タッチは、接触の途切れを検出することなく、タッチ対応移動体デバイスによって検出される。更に、右サムスティック104が、
図4に示すように、押し下げられた高さで表されるときに、ディスプレイの右再割り当て可能エリア内において検出された第3タッチに応答して、ゲームにおける第2動作を制御することができる。
【0029】
[0037] 更に、第3タッチが途切れたことを検出することができる(例えば、
図4に示すようにディスプレイの右再割り当て可能エリアにタッチしているユーザーの右親指206がディスプレイから離されたことを検出することができる)。第3タッチの途絶(discontinuation)を検出すると、タッチ対応移動体デバイス202は、右サムスティック104によって表される入力のモードを切り替えて、
図2に示したモードに戻すことができる(例えば、右サムスティック104によって表される入力を、サムスティック・アップ・モードに切り替える)。したがって、右サムスティック104は、例えば、ばね押しを模擬することができる(例えば、離されたときに自動的に飛び出すのを模擬する)。
【0030】
[0038] その後、第3タッチが途切れた後にタッチ対応移動体デバイス202がユーザーの右親指206がディスプレイの右再割り当て可能エリアにタッチした(例えば、第4タッチ)ことを検出すると、第4タッチに応答してゲームにおける第1動作を再度制御することができる。第4タッチは、右サムスティック104が
図2に示すようにデフォルトの高さで表されるときに、ディスプレイの右再割り当て可能エリア内において検出することができる。
【0031】
[0039] 再度
図1を参照すると、トグル・ボタン118によって表される入力は、ディスプレイの左再割り当て可能エリア(例えば、左サムスティック102および左サムスティック・ゾーン106がグラフィカル・ユーザー・インターフェース100においてレンダリングされるエリア)内で検出されるタッチにマッピングする入力のタイプを切り替えることができる。一例によれば、左サムスティック102がディスプレイの左再割り当て可能エリア上にレンダリングされているとき(
図1に示すように)、ディスプレイのトグル・エリア(例えば、トグル・ボタン118がレンダリングされるエリア)内におけるタッチを検出することができる。このディスプレイのトグル・エリア内におけるタッチによって、ディスプレイの左再割り当て可能エリア内で検出されるタッチにマッピングする入力のタイプを、アナログ入力から離散入力に切り替えることができる。
【0032】
[0040]
図5を参照すると、タッチ対応移動体デバイスのディスプレイ上にレンダリングすることができるグラフィカル・ユーザー・インターフェースの他の例が示されている。このタッチ対応移動体デバイスは、前述したようなディスプレイのトグル・エリア内におけるタッチが検出されたときに、ディスプレイ上において、
図1のグラフィカル・ユーザー・インターフェース100のレンダリングから、グラフィカル・ユーザー・インターフェース500のレンダリングに切り替えることができる。つまり、タッチ対応移動体デバイスは、ディスプレイのトグル・エリア内においてタッチを検出したときに、
図1の左サムスティック102(例えば、
図1のグラフィカル・ユーザー・インターフェース100に含まれる)のレンダリングから、ディスプレイの左再割り当て可能エリア上の方向パッド502のレンダリングに切り替えることができる。更に、方向パッド502がディスプレイの左再割り当て可能エリア上にレンダリングされると、ディスプレイの左再割り当て可能エリアは、離散入力として構成することができる。
【0033】
[0041] 一例によれば、方向パッド502がディスプレイの左再割り当て可能エリア上にレンダリングされているとき(例えば、
図5に示すように)にディスプレイのトグル・エリア(例えば、トグル・ボタン118がレンダリングされるエリア)内において異種の接触が検出された場合、タッチ対応移動体デバイスは、方向パッド502のレンダリングから、ディスプレイの左再割り当て可能エリア上における
図1の左サムスティック102のレンダリングに切り替えることができる。したがって、
図1のグラフィカル・ユーザー・インターフェース100を再度タッチ対応移動体デバイスのディスプレイ上にレンダリングすることができる。したがって、この例によると、ディスプレイの左再割り当て可能エリアは、
図1の左サムスティック102がそこにレンダリングされているときには、アナログ入力として構成することができる。このように、トグル・ボタン118によって表される入力は、タッチ対応移動体デバイスのディスプレイの左再割り当て可能エリアを、アナログ入力(例えば、アナログ入力情報を受ける)と離散入力(例えば、離散入力情報を受ける)との間で切り替えさせることができることが考えられる。加えてまたは代わりに、図示しないが、ディスプレイの右再割り当て可能エリアも同様に、トグル・ボタン118によって表される入力と同様の入力と関連付けることができることも認められてしかるべきである。
【0034】
[0042] 一例によれば、方向パッド502がディスプレイ上にレンダリングされているときには、左モード選択ボタン110によって表される入力をディスエーブルすることができることが考えられる。他の例によれば、方向パッド502がディスプレイ上にレンダリングされているときには、左モード選択ボタン110によって表される入力をイネーブルすることができる。この例によると、方向パッド502がディスプレイ上にレンダリングされているときにディスプレイの左モード選択エリア内において検出されたタッチは、タッチ対応移動体デバイスのディスプレイの左再割り当て可能エリアを、方向パッド502のレンダリングから、ディスプレイの左再割り当て可能エリア上における
図1の左サムスティック102のレンダリングに切り替えさせることができる(例えば、先に明記したディスプレイのトグル・エリア内においてタッチを検出したときと同様)。
【0035】
[0043] 他の例によれば、ディスプレイの左モード選択エリアからディスプレイの左再割り当て可能エリアへのタッチ(例えば、
図3および
図4に関して先に説明したドラッグと同様のドラッグ)を検出することができる。このようなタッチを検出すると、タッチ対応移動体デバイスは、ディスプレイの再割り当て可能エリア上における方向パッド502のレンダリングから、ディスプレイの再割り当て可能エリア上における
図1の左サムスティック102のレンダリングに切り替えることができる(例えば、
図1のグラフィカル・ユーザー・インターフェース100をディスプレイ上にレンダリングすることができる)。更に、この例によると、左サムスティック102は、押し下げられた高さ(例えば、
図4に示した例と同様)であることを直接表すことができる。したがって、
図4の例と同様、タッチが検出され続ける間に(例えば、ドラッグの開始時に開始する接触が途切れることなく)ディスプレイの左再割り当て可能エリア内で検出される次のタッチに応答して、押し下げられた高さで表現された
図1の左サムスティック102によって、ゲームにおける動作を制御することができる。更に、このタッチが途切れたことが検出された後、ディスプレイの左再割り当て可能エリア内における更に別のその後のタッチに応答して、デフォルトの高さで表される
図1の左サムスティック102によって、ゲームにおける異なる動作を制御することができる。
【0036】
[0044]
図6〜
図9を参照すると、タッチ対応移動体デバイス202のディスプレイ上においてレンダリングされるゲームにおいて動作を操作するために利用することができる、タッチ対応移動体デバイス202の種々の向きの例が示されている。一例によれば、ゲームにおいて動作を制御するために用いられる種々の入力は、タッチ対応移動体デバイス202の測定傾き量にマッピングすることができる。例えば、タッチ対応移動体デバイス202の傾き量は、タッチ対応移動体デバイス202に含まれるセンサー(図示せず)によって測定することができる。
【0037】
[0045]
図6は、静止姿勢(rest pose)にしたタッチ対応移動体デバイス202を示す。更に、この静止姿勢におけるタッチ対応移動体デバイス202のディスプレイの表面は、
図7〜
図9において言及される所定の平面を定めることができる。尚、タッチ対応移動体デバイス202の静止姿勢は、実質的にあらゆるやり方で識別することができることは認められてしかるべきである。種々の例示(illustration)によれば、静止姿勢は、タッチ対応移動体デバイス202の予め設定された向き、タッチ対応移動体デバイス202において電源を入れた時点の向き、ゲーム開始時の向き、タッチ対応移動体デバイス202を傾けることなく所定の時間量が経過した後におけるタッチ対応移動体デバイス202の向き等であるとして識別することができる。なおもその上、特許請求する主題は、実質的に他のいずれのやり方でも静止姿勢を識別することも考えられることは認められてしかるべきである。
【0038】
[0046] 所定の平面に対するタッチ対応移動体デバイス202の傾き量を測定することができる。更に、タッチ対応移動体デバイス202の傾き量の関数として、ゲームにおける動作を制御することができる。尚、タッチ対応移動体デバイス202の傾き量がゲームについてのアナログ入力情報にマップすることができることが考えられる。更に、タッチ対応移動体デバイス202の傾き量が所定の平面に対して一定のままでいるときは、ゲームについてのアナログ入力情報のレベルは一定のまま留まることができる。
【0039】
[0047]
図7は、静止姿勢によって定められる所定の平面に対して右上角が傾けられたタッチ対応移動体デバイス202を示す。図示する例によれば、
図1のグラフィカル・ユーザー・インターフェース例100に含まれる右トリガー・ボタン130によって表される入力は、タッチ対応移動体デバイス202の傾き量にマッピングすることができる。 この傾き量は所定の平面に対して測定される。つまり、タッチ対応移動体デバイス202の右上角が下向きに、様々な向きにユーザーによって傾けられると、
図1の右トリガー・ボタン130によって表される入力をアクティブにする(activate)ことができる。したがって、タッチ対応移動体デバイス202の右上角の傾き量は、ビデオ・ゲーム・コンソールによって利用される従来のコントローラーのトリガーを、様々な度合いの圧力で絞る(squeeze)動作を模擬することができる。更に他の例として、タッチ対応移動体デバイス202のディスプレイ上にレンダリングされる
図1の右トリガー・ボタン130の押下は、測定される傾き量の関数として描写することができる(例えば、視覚フィードバックをユーザーに供給することができる)。
【0040】
[0048] 同様に、
図8は静止姿勢によって定められる所定の平面に対して左上角が傾けられたタッチ対応移動体デバイス202を示す。尚、
図1の左トリガー・ボタン128によって表される入力は、先に説明した
図7の例と比較して、実質的に同様に、左上角の傾き量の関数として操作できることは認められてしかるべきである。更に、
図9は、静止姿勢によって定められる所定の平面に対して左上角および右上角双方が共に傾けられたタッチ対応移動体デバイス202を示す。この例によれば、
図1の左トリガー・ボタン128によって表される入力、および
図1の右トリガー・ボタン130によって表される入力の双方は、
図7に関して先に説明した例にしたがって、同時に操作することができる。
【0041】
[0049]
図10〜
図12に移ると、タッチ対応移動体デバイス202のディスプレイ上にレンダリングされるゲームにおいて動作を操作するために利用することができる、タッチ対応移動体デバイス202の更に他の向き例を示す。例えば、タッチ対応移動体デバイス202を、
図6に示した静止姿勢から
図10〜
図12に示す向きに動かすことができる。このような動きを、ゲームにおける動作を制御するために用いられる1つ以上の入力にマッピングすることができる。図示のように、
図10および
図11は、静止姿勢に対してタッチ対応移動体デバイス202のディスプレイの表面によって定められる平面において回転させられるタッチ対応移動体デバイス202を示す。更に、
図12は、静止姿勢に対してタッチ対応移動体デバイス202のディスプレイの表面によって定められる平面において下向きに動かされたタッチ対応移動体デバイス202を示す。
【0042】
[0050] 一例によれば、ディスプレイの表面によって定められる平面においてタッチ対応移動体デバイス202が回転させられたか否か検出することができる。更に、タッチ対応移動体デバイス202が回転させられたと検出されたか否かによって、ゲームにおける動作を制御することができる。更にまた、タッチ対応移動体デバイス202が回転させられたか否かを、ゲームについての離散入力情報にマッピングすることができる。
【0043】
[0051] 例えば、
図10に示すような、タッチ対応移動体デバイス202の時計回り方向の回転(例えば、
図6からの方位と比較して)、または
図11に示すような、タッチ対応移動体デバイス202の反時計回り方向の回転(例えば、
図6からの向きと比較して)を検出することができる。一例示として、時計回り方向の回転が検出されたか否かは、
図1の右バンパー134によって表される入力にマッピングすることができ(例えば、離散入力)、反時計回り方向の回転が検出されたか否かは、
図1の左バンパー132によって表される入力にマッピングすることができる(例えば、離散入力)。一例示によると、時計回り方向の回転または反時計回り方向の回転は、タッチ対応移動体デバイス202の右上角または左上角をユーザーがタップすることによって発生させることができる。しかしながら、タッチ対応移動体デバイス202を回転させるために、このようなタップを採用する必要はないことは認められてしかるべきである。
【0044】
[0052] 更に他の例によれば、
図12に示すように、ディスプレイの表面によって定められる平面においてタッチ対応移動体デバイス202が下向きに動かされたか否か検出することができる。この例によると、タッチ対応移動体デバイス202が、下方向に動かされたことが検出された場合、
図1の左バンパー132によって表される入力、および
図1の右バンパー134によって表される入力の双方をアクティブにすることができる。更に、図示しないが、タッチ対応移動体デバイス202の上方向への動きも、加えてまたは代わりに、下方向の動きに関する以上の論述と比較して同様に、検出し利用することができることも考えられる。
【0045】
[0053] これより
図13を参照して、タッチ対応移動体デバイス(例えば、
図2のタッチ対応移動体デバイス202)によって実行されるゲームを制御するシステム例1300を示す。システム1300は、出力コンポーネント1302を含む。出力コンポーネント1302は、グラフィカル・ユーザー・インターフェース1304(例えば、
図1のグラフィカル・ユーザー・インターフェース100、
図5のグラフィカル・ユーザー・インターフェース500等)をタッチ対応移動体デバイスのディスプレイ1306上にレンダリングする。例えば、出力コンポーネント1302によってレンダリングされるグラフィカル・ユーザー・インターフェース1304は、ゲーム・データーを含むことができる。一例示によれば、このゲーム・データーは、出力コンポーネント1302によって生成することができる。しかしながら、異種のコンポーネント(図示せず)によってゲーム・データーを生成できることも更に考えられる。
【0046】
[0054] 更に、システム1300は、ディスプレイ1306からのタッチ関連データーを受けることができる対話処理分析コンポーネント1308を含む。対話処理分析コンポーネント1308は、ディスプレイ1306から受けたタッチ関連データーに基づいて、本明細書において説明した種々のタッチを検出するように構成することができる。更に、対話処理コンポーネント1308は、本明細書において明記したように、グラフィカル・ユーザー・インターフェース1304に含まれる種々のインディケーターによって表される種々の入力とすることができる。
【0047】
[0055] 更に、システム1300は、操作コンポーネント1310を含む。操作コンポーネント1310は、出力コンポーネント1302によってレンダリングされるグラフィカル・ユーザー・インターフェース1304を制御することができる。更に具体的には、操作コンポーネント1310は、対話処理分析コンポーネント1308から受けた入力情報(例えば、アナログ入力情報、離散入力情報等)を用いて、ゲームにおける対応する動作を制御することができ、グラフィカル・ユーザー・インターフェース1304の一部としてレンダリングされる(または実質的に他のあらゆるやり方で出力コンポーネント1302によって出力される)ゲーム・データーを変更させることができる。
【0048】
[0056] 一例によれば、出力コンポーネント1302は、ディスプレイ1306の再割り当て可能エリア上に少なくとも1つのサムスティック(例えば、
図1の左サムスティック102、
図1の右サムスティック104等)と、ディスプレイ1306のモード選択エリア上にモード選択ボタン(例えば、
図1の左モード選択ボタン110、右モード選択ボタン112等)とをレンダリングすることができる。更に、ディスプレイ1306の再割り当て可能エリアおよびモード選択エリアは、重複しない。この例によると、対話処理分析コンポーネント1308は、ディスプレイ1306のモード選択エリアからディスプレイ1306の再割り当て可能エリアへのドラッグを検出するように構成することができる。更に、対話処理分析コンポーネント1308は、ディスプレイ1306の再割り当て可能エリア内におけるタッチを検出するように構成することができる。
【0049】
[0057] 更に、操作コンポーネント1310は、ドラッグ(例えば、ディスプレイ1306のモード選択エリアからディスプレイ1306の再割り当て可能エリアまで)およびタッチ(例えば、ディスプレイ1306の再割り当て可能エリア内)が検出され、対話処理分析コンポーネント1308による接触の途切れがないとき、ディスプレイ1306の再割り当て可能エリア内において検出されたタッチに応答して、ゲームにおける第1動作を制御することができる。ゲームにおける第1動作は、出力コンポーネント1302によってディスプレイ上にレンダリングされたサムスティックが押し下げられた高さで表されている間においてディスプレイ1306の再割り当て可能エリア内で検出されたタッチに基づいて、制御することができる。つまり、ゲームにおける第1動作は、ビデオ・ゲーム・コンソールと共に利用される従来のコントローラー上で押下しながらアナログ・サムスティックを動かすことによって通例実行することができる動作とすることができる。一例示によれば、以上で説明したように制御することができるゲームにおける第1動作は、ファースト・パーソン・シューティング・ゲームまたはロール・プレーイング・ゲーム(RPG)型ゲームにおける屈む動作とすることができる。しかしながら、特許請求する主題はこれに限定されるのではない。
【0050】
[0058] 更に、操作コンポーネント1310は、他の状態では、出力コンポーネント1302によってディスプレイ1306上にサムスティックがレンダリングされているときに(例えば、再割り当て可能エリア内においてドラッグおよびタッチが途切れなく検出されないとき)、ゲームにおける第2動作を制御することができる。このようなシナリオでは、出力コンポーネント1302によってディスプレイ1306上にレンダリングされるサムスティックは、デフォルトの高さで表される。ゲームにおける第2動作は、対話処理分析コンポーネント1308によるディスプレイ1306の再割り当て可能エリア内で検出されたタッチに応答して制御することができる。例えば、ゲームにおける第2動作は、ビデオ・ゲーム・コンソールと共に利用される従来のコントローラー上でアナログ・サムスティックを動かす(押下せずに)ことによって通例実行することができる動作とすることができる。例示として、以上で説明したように制御することができるゲームにおける第2動作は、ファースト・パーソン・シューティング・ゲームまたはRPG型ゲームにおける歩行または走行動作とすることができる。とはいえ、特許請求する主題は、以上の例示に限定されるのではない。
【0051】
[0059] 種々の実施形態例では、対話処理分析コンポーネント1308は、任意に、入力変更コンポーネント(input alteration component)1312を含むことができる。このような実施形態例によれば、出力コンポーネント1302は、更に、ディスプレイ1306のトグル・エリア上にトグル・ボタン(例えば、
図1のトグル・ボタン118)をレンダリングすることができる。加えて、対話処理分析コンポーネント1308は、更に、ディスプレイ1306のトグル・エリア内においてタッチを検出するように構成することができる。更に、入力変更コンポーネント1312は、ディスプレイ1306のトグル・エリア内で検出されるタッチに応答して、ディスプレイ1306の再割り当て可能エリア内で検出されるタッチを、ゲームについてのアナログ入力情報にマッピングするタッチと、ゲームについての離散入力情報にマッピングするタッチとの間で切り替えることができる。したがって、出力コンポーネント1302は、アナログ入力情報にマッピングされているときには、ディスプレイ1306の再割り当て可能エリア上にサムスティックをレンダリングすることができ、離散入力情報にマッピングされているときには、ディスプレイの再割り当て可能エリア上に方向パッド(例えば、
図5の方向パッド502)をレンダリングすることができる。更に、操作1310は、離散入力情報にマッピングされているとき、対話処理分析コンポーネント1308によってディスプレイ1306の再割り当て可能エリア内で検出されたタッチに応答して、ゲームにおける第3動作を制御することもできる。
【0052】
[0060] 他の実施形態例によれば、システム1300は、任意に、データーを対話処理分析コンポーネント1308に供給することができるセンサー1314を含むことができる。センサー1314は、例えば、ジャイロスコープ、加速度計、カメラ等とすることができる。更に、システム1300が、任意に、複数のセンサーを含むことができることも考えられる。尚、センサー1314をタッチ対応移動体デバイスに含ませることもできることは、認められてしかるべきである。
【0053】
[0061] 例示として、対話処理分析コンポーネント1308は、センサー1314から受け取ったデーターを用いて、タッチ対応移動体デバイスの所定平面(例えば、
図6〜
図9に示す)に対する傾き度合いを測定することができる。この所定平面は、タッチ対応移動体デバイスの静止姿勢に基づいて設定することができる。更に、対話処理分析コンポーネント1308は、センサー1314から受け取ったデーターを用いて、タッチ対応移動体デバイスが、ディスプレイ1306の表面によって定められる平面内で回転させられたか否か(例えば、
図10〜
図12に示すように)検出することもできる。操作コンポーネント1310は、移動体デバイスの傾き度合いに応答して、ゲームにおける動作を制御することができ、更にタッチ対応移動体デバイスが回転されられたか否かに応答して、ゲームにおける異種の動作を制御することができる。
【0054】
[0062] 更に他の例によれば、センサー1314は、タッチ対応移動体デバイスと結合された(例えば、組み込まれた等)カメラとすることができる。この例によると、対話処理分析コンポーネント1308は、一連の画像をこのカメラから受け取ることができる。更に、対話処理分析コンポーネント1308は、カメラから受け取った一連の画像から、ユーザーのジェスチャーを検出することができる(例えば、一連の画像に対して信号号処理を実行する等)。更に、操作コンポーネント1310は、対話処理分析コンポーネント1308によって検出されたユーザーのジェスチャーに応答して、ゲームにおける動作を制御することができる。例示として、ジェスチャーはユーザーの頭部の動き(上、下、左、または右等)、顔のジェスチャー(例えば、歯を食いしばる、瞬きする、口を開閉する等のような微細なジェスチャー)、手振り等とすることができる。更に他の例として、対話処理分析コンポーネント1308によって検出される異なるジェスチャーは、それぞれ、異なる動作を制御するために利用できることも考えられる。
【0055】
[0063] 更に他の例によれば、出力コンポーネント1302は、ゲームの制御に関係するフォース・フィードバック(force feedback)を提供するために、タッチ対応移動体デバイスを振動させることもできる。一例示によれば、
図2〜
図4において説明したユーザー対話処理の例を参照すると、第3タッチの途絶を検出したとき、出力コンポーネント1302は、タッチ対応移動体デバイスを振動させて、サムスティックが再度デフォルトの高さに切り替えられたことを意味する触覚フィードバックを提供することができる。しかしながら、特許請求する主題は、以上の触覚フィードバックの例に限定されるのではないことは認められてしかるべきであり、加えてまたは代わりに、実質的に他のあらゆるユーザー対話処理に応答する触覚フィードバックを出力コンポーネント1302によって提供できることが考えられる。
【0056】
[0064]
図14および
図15は、ゲームの制御をタッチ対応移動体デバイスと関係付ける方法例を示す。これらの方法は、シーケンスで実行される一連の動作(act)であるとして示し説明するが、これらの方法はそのシーケンスの順序によって限定されないことは言うまでもなく、認められてしかるべきである。例えば、一部の動作は、本明細書において説明する順序とは異なる順序で出てくることができる。加えて、1つの動作が他の動作と同時に出てくることもできる。更に、場合によっては、本明細書において説明する方法を実現するために、全ての動作は必要とされなくこともあり得る。
【0057】
[0065] 更に、本明細書において説明する動作は、コンピューター実行可能命令であってもよく、1つ以上のプロセッサーによって実現すること、および/または1つまたは複数のコンピューター読み取り可能媒体上に格納することができる。コンピューター実行可能命令は、ルーチン、サブルーチン、プログラム、実行のスレッド等を含むことができる。更にその上、これらの方法の動作結果をコンピューター読み取り可能媒体に格納すること、ディスプレイ・デバイス上に表示すること等ができる。
【0058】
[0066]
図14は、タッチ対応移動体デバイスによってゲームを制御する方法1400を示す。1402において、タッチ対応移動体デバイスのディスプレイの再割り当て可能エリア上に、サムスティックをレンダリングすることができる。1404において、タッチ対応移動体デバイスのディスプレイのモード選択エリア上に、モード選択ボタンをレンダリングすることができる。更に、再割り当て可能エリアおよびモード選択エリアは重複しない。1406において、ディスプレイの再割り当て可能エリア内において検出された第1タッチに応答して、デフォルトの高さで表されたサムスティックによって、ゲームにおける第1動作を制御することができる。
【0059】
[0067] 1408において、第2タッチを検出することができる。第2タッチは、ディスプレイのモード選択エリアからディスプレイの再割り当て可能エリアへのドラッグとすることができる。1410において、ディスプレイの再割り当て可能エリア内において検出された第3タッチに応答して、押し下げられた高さで表されたサムスティックによって、ゲームにおける第2動作を制御することができる。更に、第2タッチおよび第3タッチは、接触の途切れなく(例えば、第2タッチの始まりから第3タッチの終了まで検出される連続的な接触)検出される。例えば、第2タッチおよび第3タッチは、ディスプレイから離すことがない、1回のディスプレイへのタッチであることができる。1412において、第3タッチの途絶を検出することができる。1414において、第3タッチの途絶を検出したときに、ディスプレイの再割り当て可能エリア内で検出された第4タッチに応答して、デフォルトの高さで表されたサムスティックによって、ゲームにおける第1動作を制御することができる。
【0060】
[0068]
図15に移ると、タッチ対応移動体デバイスのディスプレイの再割り当て可能エリアを通じて受け取ることができる、ゲームに対する入力を変化させる方法1500が示されている。1502において、トグル・ボタン、サムスティック、およびモード選択ボタンを、タッチ対応移動体デバイスのディスプレイ上にレンダリングすることができる。トグル・ボタンは、タッチ対応移動体デバイスのディスプレイのトグル・エリア上にレンダリングすることができる。更に、サムスティックは、タッチ対応移動体デバイスのディスプレイの再割り当て可能エリア上にレンダリングすることができる。更にまた、モード選択ボタンは、タッチ対応移動体デバイスのディスプレイのモード選択エリア上にレンダリングすることができ、ディスプレイのモード選択エリアおよびディスプレイの再割り当て可能エリアは重複しない。
【0061】
[0069] 1504において、第1タッチを検出することができる。第1タッチは、ディスプレイのモード選択エリアからディスプレイの再割り当て可能エリアまでのドラッグとすることができる。1506において、ディスプレイの再割り当て可能エリア内において第2タッチを検出することができる。更に、第1タッチおよび第2タッチは、接触が途切れることなく、検出される。1508において、ディスプレイの再割り当て可能エリア内で検出された第2タッチに応答して、押し下げられた高さで表されたサムスティックによって、ゲームにおける第1動作を制御することができる。
【0062】
[0070] 1510において、第2タッチの途絶を検出することができる(例えば、ユーザーの親指がディスプレイから離されたことを検出することができる)。1512において、第2タッチの途絶を検出した後、ディスプレイの再割り当て可能エリア内において、第3タッチを検出することができる。1514において、ディスプレイの再割り当て可能エリア内で検出された第3タッチに応答して、デフォルトの高さで表されたサムスティックによって、ゲームにおける第2動作を制御することができる。
【0063】
[0071] 1516において、サムスティックがディスプレイの再割り当て可能エリア上にレンダリングされているときに、ディスプレイのトグル・エリア内において第4タッチを検出することができる。1518において、ディスプレイのトグル・エリア内で検出された第4タッチに応答して、サムスティックのレンダリングから、ディスプレイの再割り当て可能エリア上の方向パッドのレンダリングへの切り替えを実行することができる。1520において、ディスプレイの再割り当て可能エリア上にレンダリングされた方向パッドによって、ディスプレイの再割り当て可能エリア内において第5タッチを検出することができる。1522において、ディスプレイの再割り当て可能エリア内で検出された第5タッチに応答して、ゲームにおける第3動作を制御することができる。
【0064】
[0072] これより
図16を参照すると、本明細書において開示したシステムおよび方法にしたがって用いることができる計算デバイスの一例1600の上位図が示されている。例えば、計算デバイス1600は、タッチ対応移動体デバイスによって実行されるゲームを制御するシステムにおいて用いることができる。計算デバイス1600は、メモリー1604に格納されている命令を実行する少なくとも1つのプロセッサー1602を含む。この命令は、例えば、先に論じた1つ以上のコンポーネントによって実行されると説明した機能を実現するための命令、または先に説明した方法の内1つ以上を実現するための命令でもよい。プロセッサー1602は、システム・バス1606を介してメモリー1604にアクセスすることができる。実行可能命令を格納することに加えて、メモリー1604はゲーム・データー、視覚インディケーター等も格納することができる。
【0065】
[0073] 加えて、計算デバイス1600は、システム・バス1606を介してプロセッサー1602によってアクセス可能なデーター・ストア1608も含む。データー・ストア1608は、実行可能命令、ゲーム・データー、視覚インディケーター等を含むことができる。また、計算デバイス1600は、外部デバイスが計算デバイス1600と通信することを可能にする入力インターフェース1610も含む。例えば、入力インターフェース1610は、外部コンピューター・デバイス、ユーザー等から命令を受け取るために用いることができる。また、計算デバイス1600は、計算デバイス1600を1つ以上の外部デバイスとインターフェースする出力インターフェース1612も含む。例えば、計算デバイス1600は、テキスト、画像等を出力インターフェース1612を介して表示することができる。
【0066】
[0074] 加えて、1つのシステムとして示すが、計算デバイス1600は分散型システムであってもよいことは言うまでもない。つまり、例えば、様々なデバイスがネットワーク接続を通じて通信することができ、計算デバイス1600によって実行されると説明したタスクを集合的に実行することができる。
【0067】
[0075] 本明細書において用いる場合、「コンポーネント」および「システム」という用語は、プロセッサーによって実行されるときにある種の機能を実行させるコンピューター実行可能命令が構成されたコンピューター読み取り可能データー・ストレージを包含する(encompass)ことを意図している。コンピューター実行可能命令は、ルーチン、関数等を含むことができる。また、コンポーネントまたはシステムは、1つのデバイス上に局在されても、様々なデバイスに跨がって分散されてもよいことも言うまでもない。
【0068】
[0076] 更に、本明細書において用いる場合、「一例の」(exemplary)という用語は、「何かの例示または一例として役割を果たす」ことも意味するものとする。
[0077] 本明細書において説明した種々の機能は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそのあらゆる組み合わせで実現することができる。ソフトウェアで実現する場合、機能は、コンピューター読み取り可能媒体上における1つ以上の命令またはコードとして格納または送信することができる。コンピューター読み取り可能媒体は、コンピューター読み取り可能記憶媒体を含む。コンピューター読み取り可能記憶媒体は、コンピューターによってアクセスすることができる入手可能な記憶媒体であれば、いずれでも可能である。一例として、そして限定ではなく、このようなコンピューター読み取り可能記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスク・ストレージ、磁気ディスク・ストレージまたは他の磁気記憶デバイス、あるいは所望のプログラム・コードを命令またはデーター構造の形態で搬送または格納するために用いることができ、コンピューターによってアクセスすることができる他のいずれの媒体でも含むことができる。ディスク(disk and disc)は、本明細書において用いる場合、コンパクト・ディスク(CD)、レーザー・ディスク、光ディスク、ディジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)・ディスク、およびブルー・レイ・ディスク(BD)を含み、ディスク(disk)は通常データーを磁気的に再生し、ディスク(disc)は通常レーザを用いて光学的にデーターを再生する。更に、伝搬信号は、コンピューター読み取り可能記憶媒体の範囲には含まれない。また、コンピューター読み取り可能媒体は、通信媒体も含み、コンピューター・プログラムを1つの場所から他の場所に転送するのを容易にする媒体であればいずれも含む。接続は、例えば、通信媒体であることができる。例えば、ソフトウェアがウェブサイト、サーバー、または他の離れたソースから同軸ケーブル、光ファイバー・ケーブル、撚り線対、ディジタル加入者回線(DSL)、あるいは赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術を用いて送信される場合、これらの同軸ケーブル、光ファイバー・ケーブル、撚り線対、DSL、あるいは赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術が、通信媒体の定義に含まれる。以上の組み合わせも、コンピューター読み取り可能媒体の範囲に含まれる。
【0069】
[0078] 以上で説明したことには、1つ以上の実施形態の例が含まれる。勿論、前述の態様を説明する目的で、以上のデバイスや方法についてあらゆる着想可能な変更および変形を記載することは不可能であるが、当業者であれば、種々の態様の多くの他の変更や置換(permutation)も可能であることを認めることができよう。したがって、以上で説明した態様は、添付した請求項の主旨および範囲に該当する、このような変形、変更、および変種(variations)を全て含む(embrace)ことを意図している。更に、「含む」(includes)という用語が詳細な説明または請求項において使用される場合に限って、このような用語は、「備える」(comprising)という用語が請求項において移行性単語として用いられるときに「備える」が解釈される場合と同様に、内包的であることを意図している。