特許第6145504号(P6145504)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6145504
(24)【登録日】2017年5月19日
(45)【発行日】2017年6月14日
(54)【発明の名称】ベッド装置のボトム及びベッド装置
(51)【国際特許分類】
   A61G 7/015 20060101AFI20170607BHJP
   A47C 20/08 20060101ALI20170607BHJP
【FI】
   A61G7/015
   A47C20/08
【請求項の数】6
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-512367(P2015-512367)
(86)(22)【出願日】2014年3月19日
(86)【国際出願番号】JP2014057586
(87)【国際公開番号】WO2014171254
(87)【国際公開日】20141023
【審査請求日】2016年2月24日
【審判番号】不服2016-14971(P2016-14971/J1)
【審判請求日】2016年10月5日
(31)【優先権主張番号】特願2013-88383(P2013-88383)
(32)【優先日】2013年4月19日
(33)【優先権主張国】JP
【早期審理対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】390039985
【氏名又は名称】パラマウントベッド株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112335
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 英介
(74)【代理人】
【識別番号】100101144
【弁理士】
【氏名又は名称】神田 正義
(74)【代理人】
【識別番号】100101694
【弁理士】
【氏名又は名称】宮尾 明茂
(74)【代理人】
【識別番号】100124774
【弁理士】
【氏名又は名称】馬場 信幸
(72)【発明者】
【氏名】野村 克芳
(72)【発明者】
【氏名】中野 雄司
(72)【発明者】
【氏名】嶋田 竜也
(72)【発明者】
【氏名】平井 栄太
(72)【発明者】
【氏名】柳原 健
(72)【発明者】
【氏名】松本 孝樹
(72)【発明者】
【氏名】影山 男
(72)【発明者】
【氏名】窪田 伸之助
【合議体】
【審判長】 内藤 真徳
【審判官】 宮下 浩次
【審判官】 関谷 一夫
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−194065(JP,A)
【文献】 米国特許第6389622(US,B1)
【文献】 欧州特許出願公開第0558108(EP,A2)
【文献】 国際公開第2011/161930(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61G7/015
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボトムには、前記ボトム上面の幅方向左右に平坦な縁部を残して前記ボトム上面の幅方向中央部が凹んで凹所が形成され、該凹所の形成された箇所には、前記ボトム表面から裏面にかけての貫通孔が複数形成された、ベッド装置のボトムであって、
前記ベッド装置は、フレーム部材が幅方向左右に対で配置された構造の上部フレームを有し、
当該上部フレーム上に腰ボトムを備え、当該腰ボトムの幅方向左右の平坦な縁部の有る前記腰ボトムを前記左右のフレーム部材上に位置するように配置したものであり、
前記腰ボトムの凹所は、背上げ時に使用者の腰部位が動かないように保持するように形成されていることを特徴とするベッド装置のボトム。
【請求項2】
ボトムには、前記ボトム上面の幅方向左右に平坦な縁部を残して前記ボトム上面の幅方向中央部が凹んで凹所が形成され、該凹所の形成された箇所には、前記ボトム表面から裏面にかけての貫通孔が複数形成された、ベッド装置のボトムであって、
前記ボトムの凹所は、前記ボトム全体の頭側部、足側部、及び幅方向左右両端部に平坦な縁部を残して、使用者の体側の幅に対応する寸法に形成されているものであり、前記ボトムのうちの腰ボトムの凹所は、背上げ時に使用者の腰部位が動かないように保持するように形成されていることを特徴とするベッド装置のボトム。
【請求項3】
ボトムには、前記ボトム上面の幅方向左右に平坦な縁部を残して前記ボトム上面の幅方向中央部が凹んで凹所が形成され、該凹所の形成された箇所には、前記ボトム表面から裏面にかけての貫通孔が複数形成された、ベッド装置のボトムであって、
前記ボトムは、腰ボトム、膝ボトム、及び足ボトムの各部を有し、前記各部のボトムにそれぞれ凹所が形成され、前記腰ボトムの凹所が最も深く形成され、次に膝ボトムが深く形成されていて、前記腰ボトムの凹所は、背上げ時に使用者の腰部位が動かないように保持するように形成されていることを特徴とするベッド装置のボトム。
【請求項4】
ベッド装置の上部に設けられて起伏可能なボトムにおいて、
前記ボトムは、厚みのある樹脂製の板材からなる各部を有してなり、
それら各部のうちの所要部同士が連結部によって連結構成され、該連結部が前記所要部よりも薄く形成されたものであり、
前記ボトムには、前記ボトム上面の幅方向左右に平坦な縁部を残して前記ボトム上面の幅方向中央部が凹んで凹所が形成され、該凹所の形成された箇所には、前記ボトム表面から裏面にかけての貫通孔が複数形成されており、
前記ボトムは、前記所要部が腰ボトム、膝ボトム、足ボトムであって、前記腰ボトムに湾曲部が延在し、該湾曲部が背ボトムに重なって、背上げ作動時に前記湾曲部が前記背ボトムに摺接しかつ折り曲げ可能に連結する連結部とする構成であり、
前記腰ボトムの凹所は、背上げ時に使用者の腰部位が動かないように保持するように形成されていることを特徴とするベッド装置のボトム。
【請求項5】
前記ボトム上面の幅方向左右の平坦な縁部の幅の和は、前記ボトムの幅の1/2〜1/5の幅としたことを特徴とする請求項1から4のうちの1項に記載のベッド装置のボトム。
【請求項6】
前記請求項1から5のうちのいずれか1項に記載のボトムを備えたことを特徴とするベッド装置
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボトムが平坦時でも傾斜してもマットレスがズレないベッド装置のボトムに関する。
【背景技術】
【0002】
ベッド装置において、マットレスを載置するボトムは、成形した金属製のほぼ矩形の板材をベッド装置の長さ方向に並べてボトムとしている。ボトムは背上げや足上げの作動に対応するため、前記矩形の板材の短辺がベッド装置の長さ方向に沿って複数が配列されている(特開2006−198352号(特許文献1)参照)。
【0003】
また、この種のベッド装置においては、複数の板材を連結してベッドフレーム上に配列し、背上げや足上げ作動時に連結した板材が曲げ作動するために、板材同士の間に隙間が必要である。
【0004】
しかしながら、板材同士の間の隙間が使用者に凹凸の感触を与える場合があり、使用者の寝心地がマットレスで緩和できるとしても、この感触をボトム側で防止する構造は未提案であった。
【0005】
また、ボトム上でマットレスが横ズレするのを防止する構造として、前記特許文献1では、横ズレ阻止部材がボトムの幅方向両端部に設けられている。この横ズレ阻止部材ではマットレス端部を係止してズレを防止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−198352号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、斯かる実情に鑑み、使用者がベッド装置上に寝たときの感触を良好にさせ得るベッド装置のボトムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、ボトムには、前記ボトム上面の幅方向左右に平坦な縁部を残して前記ボトム上面の幅方向中央部が凹んで凹所が形成され、該凹所の形成された箇所には、前記ボトム表面から裏面にかけての貫通孔が複数形成された、ベッド装置のボトムであって、
前記ベッド装置は、フレーム部材が幅方向左右に対で配置された構造の上部フレームを有し、
当該上部フレーム上に腰ボトムを備え、当該腰ボトムの幅方向左右の平坦な縁部の有る前記腰ボトムを前記左右のフレーム部材上に位置するように配置したものであり、
前記腰ボトムの凹所は、背上げ時に使用者の腰部位が動かないように保持するように形成されていることを特徴とするベッド装置のボトム。
【0009】
本発明は、ボトムには、前記ボトム上面の幅方向左右に平坦な縁部を残して前記ボトム上面の幅方向中央部が凹んで凹所が形成され、該凹所の形成された箇所には、前記ボトム表面から裏面にかけての貫通孔が複数形成された、ベッド装置のボトムであって、
前記ボトムの凹所は、前記ボトム全体の頭側部、足側部、及び幅方向左右両端部に平坦な縁部を残して、使用者の体側の幅に対応する寸法に形成されているものであり、前記ボトムのうちの腰ボトムの凹所は、背上げ時に使用者の腰部位が動かないように保持するように形成されていることを特徴とするベッド装置のボトムである。
【0010】
本発明は、ボトムには、前記ボトム上面の幅方向左右に平坦な縁部を残して前記ボトム上面の幅方向中央部が凹んで凹所が形成され、該凹所の形成された箇所には、前記ボトム表面から裏面にかけての貫通孔が複数形成された、ベッド装置のボトムであって、
前記ボトムは、腰ボトム、膝ボトム、及び足ボトムの各部を有し、前記各部のボトムにそれぞれ凹所が形成され、前記腰ボトムの凹所が最も深く形成され、次に膝ボトムが深く形成されていて、前記腰ボトムの凹所は、背上げ時に使用者の腰部位が動かないように保持するように形成されていることを特徴とするベッド装置のボトムである。
【0011】
本発明は、ベッド装置の上部に設けられて起伏可能なボトムにおいて、
前記ボトムは、厚みのある樹脂製の板材からなる各部を有してなり、
それら各部のうちの所要部同士が連結部によって連結構成され、該連結部が前記所要部よりも薄く形成されたものであり、
前記ボトムには、前記ボトム上面の幅方向左右に平坦な縁部を残して前記ボトム上面の幅方向中央部が凹んで凹所が形成され、該凹所の形成された箇所には、前記ボトム表面から裏面にかけての貫通孔が複数形成されており、
前記ボトムは、前記所要部が腰ボトム、膝ボトム、足ボトムであって、前記腰ボトムに湾曲部が延在し、該湾曲部が背ボトムに重なって、背上げ作動時に前記湾曲部が前記背ボトムに摺接しかつ折り曲げ可能に連結する連結部とする構成であり、
前記腰ボトムの凹所は、背上げ時に使用者の腰部位が動かないように保持するように形成されていることを特徴とするベッド装置のボトムである。
本発明において、前記ボトム上面の幅方向左右の平坦な縁部の幅の和は、前記ボトムの幅の1/2〜1/5の幅としたことが好適である。
本発明は、前記ベッド装置のボトムのうちのいずれかのボトムを備えたことを特徴とするベッド装置である。
【発明の効果】
【0012】
本発明のベッド装置のボトムによれば、ボトムは、厚みのある樹脂製の板材からなる、背ボトム、腰ボトム、膝ボトム、及び足ボトムの各部を有してなり、それら各部のうちの所要部同士が連結部によって連結構成され、該連結部が前記所要部と同材質でかつ所要部よりも薄く一体に形成されたものであり、ベッドに寝ている使用者にとって各部の連結部で沈み込まないので、マットレスが挟まった凸凹感を感じることがない。
また、凹所がボトムの幅方向中央部に形成されているので、使用者がベッド装置上に寝たときに体の当たる部分が平坦に比べて緩和される。それと共に貫通孔でボトムの通気性を確保できる。
したがって、使用者が寝た感触を良好にさせ得るという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】(a)は本発明の実施形態に係るボトムが載置されるベッド装置の概略斜視図、(b)は該ボトムの斜視図である。
図2】ボトムの全体平面図である。
図3】ボトムの背ボトムの平面図である。
図4】(a)はボトムの腰ボトム、膝ボトム、足ボトムが一体になった所要部の平面図、(b)は(a)のB−B線に沿う断面図である。
図5】(a)は図3のA−A線に沿う断面図、(b)は図4(a)のC−C線に沿う足側部材の断面図である
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
【0015】
図1(a)は本発明に係るボトムが搭載されるベッド装置の全体斜視図、(b)がボトムの斜視図、図2図5はボトムの説明図である。
【0016】
図1図2に示すように、ベッド装置において、それに寝た状態の使用者の頭が向く頭側を符号「H」、該使用者の足が向く足側を符号「F」で示す。
【0017】
図1(a)に示すように、ベッド装置は、主に、頭側及び足側に端部が向く長さ方向が幅方向よりも長い概略ラダー状構造の上部フレーム10と、該上部フレーム10上に載置されるボトム12と、この上部フレーム10の頭側及び足側の下部にそれぞれ設けられた、フロア面上に対して前記上部フレーム10を昇降可能に支持する頭側昇降部14H及び足側昇降部14Fとを備えている。
【0018】
上部フレーム10の頭側及び足側の各部の下面側には、前記頭側昇降部14H及び足側昇降部14Fの上端部に当該上部フレーム10を設置するための、前記ベッド装置の幅方向に長い概略矩形枠状の枠フレーム16がそれぞれ固定されている。
【0019】
図示しないが、昇降部14H及び14Fの下端同士は、連結フレームによって着脱可能に連結される。また、前記昇降部14H及び14Fにはそれぞれアクチュエータが設けられ、各アクチュエータの駆動力が別々に制御する構成であり、各アクチュエータの駆動制御によって上部フレーム10が頭側及び足側同士の上下位置に差が付く傾動動作をさせることができる。
【0020】
また、上部フレームには、頭側に背上げ用のロッドと、中央部付近に膝上げ用のロッドが設けられている。またそれらを駆動するアクチュエータも設けられている。
【0021】
図1図2に示すように、ボトム12は、マットレス(概略を図1に符号「18」で示す)を載せた状態で、使用者の荷重を支えるものである。ボトム12は、使用者が頭と背を支える背ボトム12a、腰を支える腰ボトム12b、腰から膝までを支える膝ボトム12c、膝から先の足を支える足ボトム12dの各板状部からなる。
【0022】
実施形態のベッド装置には、その上部に設けられたボトム12が起伏可能である。つまり、背上げ用のロッドでボトム12の背ボトム12aを背上げ作動可能であると共に、膝上げ用のロッドで膝ボトム12c及び足ボトム12dを膝上げ作動や足上げ作動が可能に構成されている。
【0023】
ここで、ボトム12は、背ボトム12a、腰ボトム12b、膝ボトム12c、足ボトム12dのそれぞれが厚みのある樹脂製の板材からなり、後に詳述するように各部の上面に凹所20が凹んで形成されている。
【0024】
該凹所20形成箇所には、ボトム12表面から裏面にかけての貫通孔22が複数形成されている。これら複数の貫通孔22はボトム12の幅方向及び長さ方向に配列されている。前記貫通孔22は、形状や個数が適宜であるが、実施形態では、図2に示すように、前記貫通孔22は、幅方向に複数の円形、長円形(長軸が幅方向に沿う)を並べ、それらがボトム12の長さ方向に複数配列されて形成されている。
【0025】
また、前記ボトム12には、上面に凹所20が凹んで形成され、その凹所20はボトム12の幅方向中央部に形成される。具体的に、ボトム12においては、背ボトム12a、腰ボトム12b、膝ボトム12c、足ボトム12dに連続する領域に凹所20が凹んで形成されている。そして、ボトム12の表面に、凹所20は、全体的にボトム12の周縁を残して形成されている。
【0026】
すなわち、背ボトム12aの頭側端と、当該背ボトム12a、腰ボトム12b、膝ボトム12c、足ボトム12dの両側と、足ボトム12dの足側端とに平坦な縁部26を残して凹所20が形成されている。つまり、前記凹所20は、平坦な縁部26に囲まれた内側に形成されており、ボトムの幅方向に適宜の寸法で形成可能であるが、前記凹所20がボトム12の幅の1/2〜4/5等が適切である。
【0027】
また、前記凹所20は、断面視する図4(b)、図5に示すように、ボトム12の背ボトム12a、腰ボトム12b、膝ボトム12c、及び足ボトム12dの各部の縁部26等厚い部分の1/2以下の深さで形成されている。また、前記凹所20の縁部26から繋がる周辺は、緩やかに平坦面に対して30°〜50°程度の角度が付いて面取されていて、使用者が寝るときに突き当たり感を防止している。
【0028】
実施形態のベッド装置のボトム12によれば、凹所20がボトム12の幅方向中央部に形成されているので、使用者がベッド装置上に寝たときに体の当たる部分が平坦に比べて緩和される。それと共に貫通孔22でボトムの通気性を確保できるので、使用者が寝た場合の感触が良好になる。また、ボトム12上のマットレス18も凹所20にはまりこんでボトム12に対してズレにくく、ズレが防止できる。
【0029】
ここで、ボトム12の各部において、図3に示すように、各部のうちの背ボトム12aが単一部材とされる。また、図4に示すように、各部のうちの腰ボトム12b、膝ボトム12c、及び足ボトム12dが所要部であり、それら同士が連結部24によって連結されて、全体が単一部材に構成されている。該連結部24が前記所要部と同材質でかつ所要部よりも薄く一体に形成されたものである。
【0030】
前記所要部の腰ボトム12bには、頭側方向に、背ボトム12aに摺接して折り曲げ可能に連結する湾曲ボトム28が延在している。
【0031】
この湾曲ボトム28は、断面台形の細長い棒状部がボトム12の幅方向に沿っていて、かつ、ボトム12の長さ方向に複数配列されており、各棒状部が薄肉部で連結された、概略すのこ(簀子)状または蛇腹状になって折げ自在な構成である。前記湾曲ボトム28は、背ボトム12aの連結用凹み30に収まってボトム12の長さ方向に摺接しかつ折り曲げ可能に、図示しないピン体が前記背ボトム12aの長穴30aに摺動可能に嵌まって、互いに繋がっている。
【0032】
図5の(a)には背ボトム12aの断面を拡大して示し、同(b)には腰ボトム12b、膝ボトム12c、足ボトム12dの断面図を示している。図5の(a)と(b)では、縮尺が異なるが、ボトムの凹所20は、図5(b)に示すように腰ボトム12bの凹所20が、最も深く形成され(深さd1)、次に膝ボトム12cの凹所が深く形成され(深さd2)ている。なお、背ボトム12aの凹所20(深さd3)や足ボトム12dの凹所20(深さd4)は、膝ボトム12cの凹所20よりも浅く形成されている。凹所20の深さはd1>d2>d3(ord4)の関係になっている。
【0033】
これらの構成によって、ボトム12の全体が水平になっても腰ボトム12bが若干凹んだ状態で使用者の腰部位をホールドし、かつ、背上げときや足上げ時に使用者の凹みで腰部位があまり動かないので、使用者の背中の曲がり等を確実に防止できる。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明のベッド装置のボトムは、在宅介護用ベッド装置、施設介護用ベッド装置、病院用ベッド装置等各種ベッド装置のボトムに利用することができる。
【符号の説明】
【0035】
10 上部フレーム
12 ボトム
12a 背ボトム
12b 腰ボトム
12c 膝ボトム
12d 足ボトム
20 凹所
22 貫通孔
24 連結部
26 縁部
28 湾曲ボトム
図1
図2
図3
図4
図5