(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記初期設定プロセスを実行する段階は、前記手首装着型装置に、1以上のソフトウェア更新、1以上のファームウェア更新及びそれらの組み合わせを提供する段階を含む、請求項1に記載の方法。
前記ペアリングトークンは、前記ディスプレイに表示されたときに前記手首装着型装置の前記ディスプレイを横切ってスクロールするスクロールペアリングトークンである、請求項16に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0014】
この開示の態様は、電子装置の無線初期設定を対象とする。詳細には、この開示で提供される原理は、初回使用のために電子装置を無線初期設定するために使用されることがある。しかしながら、この開示の利点と共に、提供される原理が、装置の初回使用の後で電子装置を無線で構成するために使用されてもよいことが理解されるであろう。以下で更に詳細に述べる手法は、様々なタイプの無線装置を初期設定するために使用されうる。例えば、後述する説明は、装置の装着中のユーザの運動に対応する情報を取得する手首装着型センサ組立体装置(「手首装着型装置」)の文脈で進行する。しかしながら、後述される原理が、追加又は代替タイプの電子装置に関する追加又は代替の文脈で使用されてもよいことが理解されるであろう。
【0015】
本説明で使用されるとき、電子装置の初期設定は、電子装置を提供し構成するために電子装置においてデータを追加、除去又は修正することを指す。電子装置の初期設定は、例えば、電子装置に最新ソフトウェア又はファームウェアを提供すること、動作設定又は初期設定を設定又は修正すること、電子装置のユーザと関連したプロファイル情報を設定又は修正すること、及び装置にある情報又はデータの他のタイプの構成又は修正を含む。電子装置における動作設定、初期設定、プロファイル情報、及び他の情報又はデータを設定し修正することは、電子装置を構成すると呼ばれることもある。
【0016】
以下の説明では、開示の態様が実施されうる様々な例示的実施形態を示す添付図面が参照される。本開示の範囲と趣旨から逸脱することなく他の実施形態を利用できまた様々な構造的及び機能的な修正を行えることを理解されたい。更に、この開示で提供される様々な方法は、開示された特定の順序に限定されるものと解釈されるべきでない。様々な段階の追加及び代替順序が選択的に使用されうる。更に、この開示内の見出しは、開示の限定的態様と見なされるべきでなく、例示的な実施形態は、例示的な見出しに限定されない。
【0017】
1.例示的個人用トレーニングシステム
1.1 説明的ネットワーク
この開示の態様は、複数のネットワークに亘って利用されることがあるシステム及び方法に関する。この点で、特定の実施形態は、動的ネットワーク環境に適応するように構成されてもよい。更に他の実施形態は、異なる別個のネットワーク環境で動作可能でもよい。
図1は、例示的な実施形態による個人用トレーニングシステム100の例を示す。例示的なシステム100は、説明的なボディエリアネットワーク(BAN)102、ローカルエリアネットワーク(LAN)104、広域ネットワーク(WAN)106などの1以上の相互接続されたネットワークを含みうる。
図1に示され(本開示全体にわたって述べられ)たように、1以上のネットワーク(例えば、BAN102、LAN104、及び/又はWAN106)が、重複してもよく、他の形で互いを含んでもよい。説明的なネットワーク102〜106が、1以上の異なる通信プロトコル及び/又はネットワークアーキテクチャをそれぞれ含むことがあり、更に互い又は他のネットワークに対するゲートウェイを有するように構成されることがある論理的ネットワークであることを当業者は理解されよう。例えば、BAN102、LAN104及び/又はWAN106はそれぞれ、セルラーネットワークアーキテクチャ108及び/又はWANアーキテクチャ110などの同じ物理ネットワークアーキテクチャに機能的に接続されてもよい。例えば、BAN102とLAN104両方の構成要素と考えられる携帯電子装置112は、アーキテクチャ108及び/又は110の1以上を介して、伝送制御プロトコル(TCP)、インターネットプロトコル(IP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)などの1以上の通信プロトコルにしたがってデータ及び制御信号をネットワークメッセージに変換し、その逆に変換するように構成されたネットワークアダプタ又はネットワークインタフェースカード(NIC)を含んでもよい。これらのプロトコルは、当該技術分野で周知であって、ここではより詳細には検討されない。
【0018】
ネットワークアーキテクチャ108及び110は、例えば、ケーブル、ファイバ、衛星、電話、セルラ、ワイヤレスなどの、任意のタイプ又はトポロジの1以上の情報分配ネットワークを単独又は組み合わせで含んでもよく、したがって、1以上の有線又は無線通信チャネル(WiFi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、近距離無線通信(NFC)及び/又はANT技術を含むがこれらに限定されない。)を有するように様々に構成されてもよい。したがって、
図1のネットワーク内の任意の装置(携帯電子装置112や本明細書に記載された他の装置など)は、様々な論理ネットワーク102〜106の1以上に含まれると見なされてもよい。以上のことを念頭におき、説明的なBAN及びLAN(WAN106に結合されることがある)の例示的な構成要素について述べる。
【0019】
1.1.1 例示的ローカルエリアネットワーク
LAN104は、例えばコンピュータ装置114などの1以上の電子装置を含んでもよい。コンピュータ装置114又はシステム100の他の構成要素は、電話、音楽プレーヤ、タブレット、ネットブック又は任意の携帯装置などの移動端末を含みうる。他の実施形態では、コンピュータ装置114は、メディアプレイヤ又はレコーダ、デスクトップコンピュータ、サーバ、ゲームコンソール(例えば、Microsoft(登録商標)Xbox、SONY(登録商標)Playstaion、及び/又はNintendo(登録商標)Wiiゲームコンソールなど)を含みうる。以上が記述のための例示的装置にすぎず、本開示が、任意のコンソール又は計算装置に限定されないことを当業者は理解されよう。
【0020】
コンピュータ装置114の設計と構造が、その意図された目的などの幾つかの因子によって異なることがあることを当業者は理解されよう。コンピュータ装置114の1つの例示的実施態様は
図2に提供され、
図2は、計算装置200のブロック図を示す。
図2の開示が、本明細書に開示された任意の装置に適用できることを当業者は理解されよう。装置200は、プロセッサ202−1や202−2(本明細書では一般に「プロセッサ(複数)202」又は「プロセッサ202」と呼ばれる)などの1以上のプロセッサを含んでもよい。プロセッサ202は、相互接続ネットワーク又はバス204を介して、互い又は他の構成要素と通信可能である。プロセッサ202は、コア206−1や206−2(本明細書では「コア(複数)206」又はより一般に「コア206」と呼ばれる)などの1以上の処理コアを含んでもよく、処理チップは、単一集積回路(IC)チップ上に実装されてもよい。
【0021】
コア206は、共有キャッシュ208及び/又は専用キャッシュ(例えば、それぞれキャッシュ210−1及び210−2)を含んでもよい。1以上のキャッシュ208/210は、プロセッサ202の構成要素による高速アクセスのために、メモリ212などのシステムメモリに記憶されたデータをローカルにキャッシュしてもよい。メモリ212は、チップセット216を介してプロセッサ202と通信してもよい。特定の実施形態では、キャッシュ208は、システムメモリ212の一部でもよい。メモリ212は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)を限定ではなく含んでもよく、またソリッドステートメモリ、光学又は磁気記憶装置、及び/又は電子情報を記憶するために使用できる他の媒体を含んでもよい。更に他の実施形態は、システムメモリ212を省略してもよい。
【0022】
システム200は、1以上の入出力装置(例えば、入出力装置214−1〜214−3。それぞれ一般に入出力装置214と呼ばれる)を含んでもよい。1以上の入出力装置214からの入出力データは、1以上のキャッシュ208,210及び/又はシステムメモリ212に記憶されてもよい。入出力装置214はそれぞれ、任意の物理的又は無線通信プロトコルを使用して、システム100の構成要素と機能的に通信するように永久的又は一時的に構成されてもよい。
【0023】
図1に戻ると、4つの例示的な入出力装置(要素116〜122として示された)が、コンピュータ装置114と通信するように示されている。当業者は、装置116〜122の1以上が、独立型装置でもよく、コンピュータ装置114だけでなく別の装置と関連付けられてもよいことを理解するであろう。例えば、1以上の入出力装置は、BAN102及び/又はWAN106の構成要素と関連付けられるか対話してもよい。入出力装置116〜122は、例えばセンサなどのアスレチックデータ取得ユニットを含んでもよいがこれに限定されない。1以上の入出力装置は、ユーザ124などのユーザからアスレチックパラメータを感知し、検出しかつ/又は測定するように構成されてもよい。例には、加速度計、ジャイロスコープ、位置決定装置(例えば、GPS)、光(非可視光を含む)センサ、温度センサ(周囲温度及び/又は体温を含む)、睡眠パターンセンサ、心拍数モニタ、画像キャプチャセンサ、水分センサ、力センサ、コンパス、角速度センサ、及び/又はこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0024】
更に他の実施形態では、入出力装置116〜122は、出力(例えば、聴覚、視覚、触覚キュー)を提供しかつ/又はスポーツ選手124からユーザ入力などの入力を受け取るために使用されてもよい。これらの説明的な入出力装置の例示的な使用を後述するが、当業者は、そのような考察が、単にこの開示の範囲内の多くの選択肢のうちの幾つかの描写であることを理解するであろう。更に、任意のデータ収集ユニット、入出力装置又はセンサの参照が、本明細書に開示されかつ/又は当該技術分野で既知の1以上の入出力装置、データ収集ユニット及び/又はセンサを(個別又は組み合わせで)有することがある実施形態を開示すると解釈されるべきである。
【0025】
(1以上のネットワークに亘る)1以上の装置からの情報が使用されてもよく、様々な異なるパラメータ、メトリクス又は生理特性の情報で利用されてもよく、そのようなパラメータ、メトリクス又は生理特性には、速度、加速度、距離、歩数、方向、特定の身体部分若しくは対象の他のものに対する相対運動などの動きパラメータ、又は角速度、直線速度若しくはそれらの組み合わせとして表されることがある他の動きパラメータ、カロリー、心拍数、汗検出、労力、酸素消費量、酸素反応速度及び1以上のカテゴリ(圧力、衝撃力など)内にあることがある他のメトリクスなどの生理的パラメータ、スポーツ選手に関する情報(身長、体重、年齢、人口学的情報及びこれらの組み合わせ)が含まれるが、これらに限定されない。
【0026】
システム100は、システム100内で収集されるか又はシステム100に他の方法で提供されるパラメータ、メトリック又は生理学特性を含むアスレチックデータを送信かつ/又は受信するように構成されてもよい。一例として、WAN106は、サーバ111を含んでもよい。サーバ111は、
図2のシステム200の1以上の構成要素を有してもよい。一実施形態では、サーバ111は、少なくともプロセッサとメモリ(プロセッサ206とメモリ212など)を含む。サーバ111は、非一時的コンピュータ可読媒体上にコンピュータ実行命令を記憶するように構成されてもよい。命令は、システム100内で収集された未処理データや処理済みデータなどのアスレチックデータを含んでもよい。システム100は、エネルギー消費ポイントなどのデータを、ソーシャルネットワークウェブサイト又はそのようなサイトのホストに送信するように構成されてもよい。サーバ111は、1人以上のユーザがアスレチックデータにアクセスしかつ/又は比較できるように利用されてもよい。したがって、サーバ111は、アスレチックデータや他の情報に基づいて通知を送受信するように構成されてもよい。
【0027】
LAN104に戻ると、コンピュータ装置114は、例示的な実施形態に関して後述される表示装置116、画像キャプチャ装置118、センサ120及びエクササイズ装置122と機能的に通信するように示されている。一実施形態では、表示装置116は、特定のアスレチック運動を行なうようにスポーツ選手124に視聴覚キューを提供してもよい。視聴覚キューは、BAN102及び/又はWANの装置を含む、コンピュータ装置114や他の装置上で実行されるコンピュータ実行命令に応じて提供されてもよい。表示装置116は、タッチスクリーン装置でもよく、ユーザ入力を受け取るように他の方法で構成されてもよい。
【0028】
一実施形態では、データは、画像キャプチャ装置118及び/又は他のセンサ(センサ120など)から取得されてもよく、これらの装置は、アスレチックパラメータを検出(及び/又は測定)するために、単独で使用されてもよく、他の装置又は記憶情報との組み合わせで使用されてもよい。画像キャプチャ装置118及び/又はセンサ120は、トランシーバ装置を含んでもよい。一実施形態では、センサ128は、赤外線(IR)、電磁気(EM)又は音響トランシーバを含んでもよい。例えば、画像キャプチャ装置118及び/又はセンサ120は、波形を、スポーツ選手124の方向を含む環境に送信し、「反射」を受信するかそのような放出された波形の変化を他の方法で検出してもよい。当業者は、様々な実施形態により、多数の異なるデータスペクトルに対応する信号が利用されうることを容易に理解するであろう。これに関して、装置118及び/又は120は、外部ソース(例えば、システム100ではない)から放射された波形を検出してもよい。例えば、装置118及び/又は120は、ユーザ124及び/又は周囲環境から放射されている熱を検出してもよい。したがって、画像キャプチャ装置126及び/又はセンサ128は、1以上のサーマルイメージング装置を含んでもよい。一実施形態では、画像キャプチャ装置126及び/又はセンサ128は、レンジフェノメノロジーを実行するように構成された赤外線装置を含んでもよい。
【0029】
一実施形態では、エクササイズ装置122は、スポーツ選手124が身体運動を行なうことを可能にするか容易にするように構成可能な任意の装置(例えば、トレッドミル、ステップマシンなど)でよい。装置が固定されていなくてもよい。この点において、無線技術によって携帯型装置の利用が可能になり、したがって、特定の実施形態により自転車や他の移動訓練装置を利用できる。当業者は、装置122は、コンピュータ装置114からリモートで実行されるアスレチックデータを含む電子装置を受け取るためのインタフェースでもよくそのようなインタフェースを含んでもよい。例えば、ユーザは、スポーツ用装置(BAN 102に関して後述される)を使用し、家又は機器122の場所に戻った後で、アスレチックデータを要素122又はシステム100の他の装置にダウンロードしてもよい。本明細書に開示された任意の入出力装置が、活動データを受信するように構成されてもよい。
【0030】
1.1.2 ボディエリアネットワーク
BAN102は、アスレチックデータを受信し、送信し、又はアスレチックデータの収集を他の方法で容易にするように構成された2つ以上の装置(受動装置を含む)を含んでもよい。例示的な装置には、入出力装置116〜122が含むがこれに限定されない当該技術分野で知られているか本明細書に開示された1以上のデータ収集ユニット、センサ又は装置が挙げられる。BAN102の2つ以上の構成要素は、直接通信してもよく、更に他の実施形態では、通信は、BAN102、LAN104及び/又はWAN106の一部でもよい第3の装置を介して行われてもよい。LAN104又はWAN106の1以上の構成要素は、BAN102の一部を構成してもよい。特定の実施態様では、携帯装置112などの装置が、BAN102、LAN104及び/又はWAN106の一部であるかどうかは、モバイルセルラーネットワークアーキテクチャ108及び/又はWANアーキテクチャ110との通信を可能にするスポーツ選手のアクセスポイントまでの近さに依存する。また、ユーザの活動及び/又は好みが、1以上の構成要素がBAN102の一部として利用されるかどうかに影響を及ぼすことがある。例示的な実施形態は後述される。
【0031】
ユーザ124は、情報を収集するために使用される物理装置又は位置を含むことがある、携帯装置112、靴取付型装置126、手首装着型装置128などの任意数の装置、及び/又は検出位置130などの検出位置と関連付けられてもよい(例えば、所有し、携帯し、装着しかつ/又は対話してもよい)。1以上の装置112、126、128及び/又は130は、特にフィットネス又はアスレチック用に設計されていなくてもよい。実際には、この開示の態様は、複数の装置からのデータを利用してアスレチックデータを収集、検出及び/又は測定することに関し、それらの装置の幾つかは、フィットネス装置ではない。特定の実施形態では、BAN102(又は、他のネットワーク)の1以上の装置は、特定のスポーツ用に特別に設計されたフィットネス又はスポーツ用装置を含んでもよい。本明細書で使用されるとき、用語「スポーツ用装置」は、特定のスポーツ又はフィットネス活動中に使用されるか関係されることがある任意の対象物を含む。例示的なスポーツ用装置には、ゴルフボール、バスケットボール、野球ボール、サッカーボール、フットボール、パワーボール、ホッケー用パック、ウェイト、バット、クラブ、スティック、パドル、マット及びこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。更に他の実施形態では、例示的なフィットネス装置には、ゴールネット、フープ、バックボードなどの環境自体、中線、外部境界マーカ、ベースなどのフィールドの一部分及びこれらの組み合わせを含む、特定のスポーツが行われるスポーツ環境内の物体が含まれうる。
【0032】
この点に関して、当業者は、1以上のスポーツ用装置は、構造の一部でもよく(又は、構造を構成してもよく)その逆でもよく、構造が、1以上のスポーツ用装置を含んでもよく、スポーツ用装置と対話するように構成されてもよいことを理解するであろう。例えば、第1の構造は、取り外し可能でゴールポストと置き換え可能なバスケットボールゴールとバックボードを含んでもよい。この点において、1以上のスポーツ用装置は、
図1〜
図3に関して前述されたセンサのうちの1以上など、1以上のセンサを含んでもよく、センサは、独立にあるいは1以上の構造と関連付けられた1以上のセンサなどの他のセンサと関連して利用される情報を提供してもよい。例えば、バックボードは、バックボード上のバスケットボールによる力と力の方向を測定するように構成された第1のセンサを含んでもよく、ゴールは、力を検出する第2のセンサを含んでもよい。同様に、ゴルフクラブは、シャフト上のグリップ属性を検出するように構成された第1のセンサと、ゴルフボールによる衝撃を測定するように構成された第2のセンサとを含んでもよい。
【0033】
説明的な携帯装置112を見ると、この装置は、多目的電子装置でよく、例えば、カリフォルニア州クパチーノのApple,Inc.から入手可能なIPOD(登録商標)、IPAD(登録商標)又はiPhone(登録商標)商標装置を含む電話又はデジタル音楽プレーヤ、ワシントン州レッドモンドのMicrosoftから入手可能なZune(登録商標)又はMicrosoft(登録商標)Windows(登録商標)装置が挙げられる。当該技術分野で知られているように、デジタルメディアプレーヤは、コンピュータ用の出力装置、入力装置及び/又は記憶装置として働くことができる。装置112は、BAN102、LAN104又はWAN106において1以上の装置から収集された未処理又は処理済みデータを受け取るための入力装置として構成されてもよい。1以上の実施形態では、携帯装置112は、コンピュータ装置114の1以上の構成要素を含んでもよい。例えば、携帯装置112には、前述の入出力装置116〜122のいずれかなど、ディスプレイ116、画像キャプチャ装置118、及び/又は1以上のデータ収集装置が挙げられ、移動端末を構成するために追加の構成要素があってもなくてもよい。
【0034】
1.1.2.1 説明的衣服/アクセサリセンサ
特定の実施形態では、入出力装置は、時計、アームバンド、リストバンド、ネックレス、シャツ、靴などを含む、ユーザ124の衣服又はアクセサリ内に構成されるか又は他の方法で関連付けられてもよい。これらの装置は、ユーザのアスレチック運動を監視するように構成されてもよい。これらの装置が、ユーザ124がコンピュータ装置114と対話している間にアスレチック運動を検出しかつ/又はコンピュータ装置114(又は、本明細書で開示された他の装置)と無関係に動作してもよいことを理解されたい。例えば、BAN102における1以上の装置は、ユーザの接近又はコンピュータ装置114との対話に関係なく活動を測定する終日活動モニタとして機能するように構成されてもよい。更に、
図3に示された知覚システム302と
図4に示された装置アセンブリ400が(それぞれ以下の段落で説明される)、単に説明的な例であることを理解されたい。
【0035】
1.1.2.1.1 靴装着型装置
特定の実施形態では、
図1に示された装置126は、本明細書に開示されかつ/又は当該技術分野で知られているものを含むがこれに限定されない1以上のセンサを含んでもよい履物を含みうる。
図3は、1以上のセンサ組立体304を提供するセンサシステム302の1つの例示的実施形態を示す。組立体304は、例えば、加速度計、ジャイロスコープ、位置決定構成要素、力センサ、及び/又は本明細書に開示されているか当該技術分野で知られている他のセンサなどの1以上のセンサを含んでもよい。図示された実施形態では、組立体304は、複数のセンサを内蔵し、このセンサは、力感応抵抗器(FSR)センサ306を含んでもよいが、他のセンサが利用されてもよい。ポート308は、靴の靴底構造309内に位置決めされてもよいが、一般に1以上の電子装置と通信するように構成される。ポート308は、必要に応じて、電子モジュール310と通信するように提供されてよく、靴底構造309は、必要に応じて、モジュール310を収容するハウジング311や他の構造を含んでもよい。また、センサシステム302は、FSRセンサ306をポート308に接続して、ポート308を介したモジュール310及び/又は別の電子装置との通信を可能にする複数のリード線312を含んでもよい。モジュール310は、靴の靴底構造内の窪み又は空所に収容されてもよく、ハウジング311は、窪み又は空所内に位置決めされてもよい。一実施形態では、少なくとも1つのジャイロスコープと少なくとも1つの加速度計は、モジュール310やハウジング311などの単一ハウジング内に提供される。少なくとも更に他の実施形態では、動作するときに、方向情報と角速度データを提供するように構成された1以上のセンサが提供される。ポート308とモジュール310は、接続と通信のための相補的インタフェース314,316を含む。
【0036】
特定の実施形態において、
図3に示された少なくとも1つの力感応抵抗器306は、第1と第2の電極又は電気接点318,320と、電極318,320間に配置されて電極318,320を電気的に接続する力感応抵抗材料322とを含んでもよい。力感応材料322に圧力が加わったとき、力感応材料322の固有抵抗及び/又は導電率が変化し、これにより電極318,320の間の電位が変化する。センサシステム302が、抵抗値の変化を検出して、センサ316に加わる力を検出できる。力感応抵抗材料322は、その抵抗値を圧力下で様々に変化させうる。例えば、力感応材料322は、材料が圧縮されたとき減少する内部抵抗を有してもよい。更に他の実施形態は、「体積ベース抵抗」を利用し測定されてもよく、「体積ベース抵抗」は、「スマート材料」によって実現されることがある。別の例として、材料322は、2つの力感光材料322の間や力感光材料322と一方又は両方の電極318,320との間など、面接触度を変化させることによって抵抗を変化させてもよい。幾つかの状況では、このタイプの力感応抵抗挙動は、「接触ベース抵抗」と示されることがある。
【0037】
1.1.2.1.2 手首装着型装置
図4に示されたように、装置400(
図1に示された知覚装置1287と類似してもよく同一でもよい)は、手首、腕、足首のまわりなど、ユーザ124によって装着されるように構成されうる。装置400は、装置400の動作中に使用されるように構成された押下式入力ボタン402などの入力機構を含んでもよい。入力ボタン402は、
図1に示されたコンピュータ装置114に関して述べた要素のうちの1以上などのコントローラ404及び/又は他の電子構成要素に機能的に接続されうる。コントローラ404は、ハウジング406に埋め込まれてもよく、あるいはその一部でもよい。ハウジング406は、エラストマ構成要素を含む1以上の材料から構成されてもよく、ディスプレイ408などの1以上のディスプレイを含んでもよい。ディスプレイは、装置400の照明部分と見なされうる。表示装置408は、LEDランプ410などの一連の個別照明要素又はランプ部材を含んでもよい。ランプは、アレイで構成され、コントローラ404に機能的に接続されてもよい。装置400は、インジケータシステム412を含んでもよく、インジケータシステムは、また、ディスプレイ408全体の一部又は構成要素と見なされうる。インジケータシステム412は、ディスプレイ408(画素要素414を有することがある)と関連して動作し点灯してもよく、ディスプレイ408と完全に別個でもよい。また、インジケータシステム412は、複数の追加照明要素又はランプ部材を含んでもよいが、例示的実施形態では、LEDランプの形をとってもよい。特定の実施形態では、インジケータシステムは、1以上の目標の実現を表わすために、インジケータシステム412の照明部材の一部分を照明することなどによって、目標の可視指示を提供できる。装置400は、ディスプレイ408及び/又はインジケータシステム412によって、ユーザの活動に基づいてユーザが獲得した活動ポイント又は通貨によって表されたデータを表示するように構成されてもよい。
【0038】
締結機構416が外されてもよく、そこで装置400が、ユーザ124の手首又は一部分のまわりに位置決めされてもよく、次に締結機構416が、係合位置にされてもよい。一実施形態では、締結機構416は、コンピュータ装置114及び/又は装置(装置120及び/又は112など)と対話するために、USBポートを含むがこれに限定されないインタフェースを含んでもよい。特定の実施形態では、締結部材は、1以上の磁石を含んでもよい。一実施形態では、締結部材は、可動部がなく、全く磁力に依存してもよい。
【0039】
特定の実施形態では、装置400は、センサ組立体(
図4に示されていない)を含んでもよい。センサ組立体は、本明細書に開示されかつ/又は当該技術分野で既知のものを含む複数の異なるセンサを含んでもよい。例示的実施形態では、センサ組立体は、本明細書に開示されるか当該技術分野で既知のセンサに対する機能接続を含むか機能接続を可能にしてもよい。装置400及び/又はそのセンサ組立体は、1以上の外部センサから得られたデータを受け取るように構成されてもよい。
【0040】
1.1.2.1.3 衣服及び/又は身体位置検出
図1の要素130は、センサ、データ収集ユニット、他の装置などの物理装置と関連付けられることがある例示的な知覚位置を示す。更に他の実施形態では、画像キャプチャ装置(例えば、画像キャプチャ装置118)などによって、本体部分又は領域の特定位置が監視されてもよい。特定の実施形態では、要素130は、センサを含んでもよく、その結果、要素130a及び130bは、運動服などの衣服に組み込まれたセンサでよい。そのようなセンサは、ユーザ124の身体の任意の所望の位置に配置されてもよい。センサ130a/bは、BAN102、LAN104及び/又はWAN106の1以上の装置(他のセンサを含む)と(例えば、無線で)通信してもよい。特定の実施形態では、受動的検出面が、画像キャプチャ装置118及び/又はセンサ120によって放射された赤外線などの波形を反射してもよい。一実施形態では、ユーザ124の衣服に配置された受動的センサは、波形を反射可能なガラス又は他の透明若しくは半透明面で作成されたほぼ球状の構造物を含みうる。様々な種類の衣服を利用することができ、所定の種類の衣服は、適切に装着されたときにユーザ124の身体の特定部分の近くに配置されるように構成された特定のセンサを有する。例えば、ゴルフ用衣服は、第1の構成で衣服上に位置決めされた1以上のセンサを含みうるが、サッカー用衣服は、第2の構成で衣服上に位置決めされた1以上のセンサを含んでもよい。
【0041】
図5は、知覚入力の説明的位置(例えば知覚位置130a〜130oを参照)を示す。この点について、センサは、ユーザの衣服上/内に配置された物理センサでよく、更に他の実施形態では、センサ位置130a〜130oは、2つの動く身体部分の間の関係の識別に基づいてもよい。例えば、センサ位置130aは、画像キャプチャ装置118などの画像キャプチャ装置によってユーザ124の動きを識別することによって決定されてもよい。したがって、特定の実施形態では、センサは、特定の位置(1以上のセンサ位置130a〜130oなど)に物理的に配置されなくてもよく、他の位置から収集された画像キャプチャ装置118や他のセンサデータなどによって、その位置の特性を検出するように構成されてもよい。この点に関して、ユーザの身体の全体形状又は一部分が、特定の身体部分の識別を可能にすることがある。画像キャプチャ装置が利用されるか、ユーザ124上に配置された物理センサが利用されるか、他の装置(知覚システム302など)からのデータが使用されるか、装置組立体400及び/又は本明細書に開示されたか当該技術分野で既知の他の装置又はセンサが利用されるかに関係なく、センサは、身体部分の現在位置を検出しかつ/又は身体部分の動きを追跡できる。一実施形態では、位置130mに関する知覚データは、ユーザの重心(質量中心とも呼ばれる)の決定に利用されることがある。例えば、位置130m〜130oのうちの1以上に対する位置130aと位置130f/130lとの関係を利用して、ユーザの重心が垂直軸方向に持ち上げられたか(ジャンプの際など)、ユーザが膝を曲げ縮めることによってジャンプの「ふり」をしようとしているかを判定できる。一実施形態では、センサ位置1306nは、ユーザ124の胸骨のまわりに配置されてもよい。同様に、センサ位置130oは、ユーザ124の臍(naval)の近くに配置されてもよい。特定の実施態様では、センサ位置130m〜130oからのデータを(単独又は他のデータと組合せて)利用して、ユーザ124の重心を決定してもよい。更に他の実施形態では、ユーザ124の向き及び/又はユーザ124の胴体のねじれなどの回動力を決定する際に、センサ130m〜130oなどの複数の幾つかのセンサ位置の関係が利用されてもよい。更に、位置などの1以上の位置がモーメント中心位置として利用されてもよい。例えば、一実施形態では、位置130m〜130oのうちの1以上が、ユーザ124のモーメント中心位置の点として働いてもよい。別の実施形態では、1以上の位置が、特定の身体部分又は領域のモーメント中心として働いてもよい。
【0042】
2.電子装置の無線初期設定
前述したように、この開示の態様は、例えば電子装置の初回使用のための電子装置の無線初期設定を対象とする。
図6に、電子装置602を無線で初期設定するためのシステム600の実施態様の一例が示される。
図6に例によって示されたように、電子装置602は、モバイル装置604などの計算装置と無線通信セッションを確立することがある。モバイル装置604は、例えば、移動電話、パームトップコンピュータ、携帯情報端末、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、及び無線通信用に構成された他のタイプの携帯型計算装置でよい。電子装置602とモバイル装置604は、無線通信606を交換して通信セッションを確立し、通信セッションが確立された後で無線通信を交換してもよい。通信セッションにより、モバイル装置604は、電子装置を、例えば初回使用のために初期設定し構成してもよい。この点において、計算装置604は、構成装置と呼ばれることがある。
【0043】
電子装置602は、例えば、アンテナ608、ラジオモジュール(図示せず)、及び無線通信を容易にする他の構成要素を含む、無線通信を容易にする様々な構成要素を含んでもよい。電子装置602とモバイル計算装置604との間で通信するために使用されうる無線技術規格の一例は、Bluetooth(登録商標)である。追加又は代替として、選択的に使用されうる他の無線技術規格は、例えば、無線USB、ZigBee、及び電子装置602と計算装置604との間の通信セッションを確立し、維持し、利用するのに適した他の無線技術規格を含む。
【0044】
モバイル装置604が、電子装置602を初期設定するために使用されるとき、電子装置は、構成情報610を1以上のデータストア612に記憶してもよい。電子装置602のデータストア612は、1以上の揮発性メモリ装置、1以上の不揮発性メモリ装置、及びこれらの組み合わせを含んでもよい。データストア612は、構成情報610並びに電子装置で実行されるソフトウェア614を記憶してもよい。データストア612は、また、ハードウェア構成要素の動作を制御するファームウェア616が常駐するハードウェア構成要素を含んでもよい。
図6には例として1つのデータストア612だけが示されているが、電子装置602は、構成情報610、ソフトウェア612及びファームウェアが分散される複数のデータストア612を含んでもよい。
【0045】
構成情報には、例えば、構成設定618とプロファイル情報620が含まれうる。構成設定には、例えば、ユーザが装置602の動作をカスタマイズすることを可能にする基本設定が含まれうる。前述のように、電子装置602は、幾つかの例示的実施態様では、ユーザの運動を監視し、それらの運動に基づいてエネルギー消費ポイントを計算する手首装着型装置でよい。手首装着型装置は、例えば、ユーザの身体特徴に基づいてエネルギー消費ポイントを計算してもよい。したがって、手首装着型装置は、エネルギー消費ポイントを計算するときにユーザの特定の身長、体重及び性別を考慮してもよい。したがって、ユーザプロファイル情報620には、この例では、例えばユーザの身長、体重及び性別が含まれうる。構成情報610が、電子装置602の操作又は使用と関連した他のタイプの情報を含んでもよいことを理解されよう。
【0046】
計算装置604は、ネットワーク621(例えば、インターネット)を介して他のシステムと信号通信してもよい。例えば、計算装置604は、電子装置602のユーザのユーザプロファイル624を維持するプロファイルサーバ622と信号通信してもよい。電子装置602が手首装着型装置である場合、ユーザプロファイル624は、装置によって計算されたエネルギー消費ポイントを追跡してもよい。装置602は、モバイル装置604を介してエネルギー消費ポイントをプロファイルサーバ622にアップロードしてもよく、プロファイルサーバは、アップロードされたエネルギー消費ポイントを記憶し、そのポイントを手首装着型装置のユーザに対応するユーザプロファイル624と関連付けてもよい。
【0047】
計算装置604は、また、ネットワーク621を介して更新サーバ626と信号通信してもよい。更新サーバ626は、電子装置602のソフトウェア更新628とファームウェア更新630を記憶してもよい。モバイル装置604は、電子装置602に代わって更新サーバ626にアクセスして、ソフトウェア更新628とファームウェア更新630を取得してもよい。モバイル装置604は、ソフトウェア更新628とファームウェア更新630をダウンロードし、それらの更新をインストールのために電子装置602に伝送してもよい。
【0048】
モバイル装置604は、モバイル装置での通信を容易にする構成アプリケーション632を含んでもよい。構成アプリケーション632は、例えば、電子装置602との無線通信セッションを開始し、確立し、維持してもよい。幾つかの例示的実施態様では、構成アプリケーション632は、電子装置602とモバイル装置604とプロファイルサーバ622の間のプロファイル情報620の伝送を容易にできる。また、ユーザは、構成アプリケーション632を利用して、電子装置602で構成設定618を見て、設定し、修正してもよい。更に、構成アプリケーション632は、電子装置602におけるソフトウェア614とファームウェア616の状態に関する情報を取得し、更新サーバ626に照会してソフトウェアとファームウェアが最新かどうかを判定してもよい。ソフトウェア614かファームウェア616が最新でない場合、構成アプリケーション632は、更新サーバ626から適切なソフトウェア更新628又はファームウェア更新630を要求してもよい。構成アプリケーション632は、ソフトウェア更新628又はファームウェア更新630をインストールのために電子装置602に伝送してもよい。
【0049】
電子装置602とモバイル装置604は、これらの例示的な無線通信606を可能にするために無線通信セッションを確立する。通信セッションを確立するために、電子装置602が、それ自体を発見可能にしてもよく、モバイル装置604が、発見可能な装置を探してもよい。構成アプリケーション632は、例えばモバイル装置のユーザ入力に応じて、発見プロセスを開始してもよい。例えば、ユーザは、構成アプリケーション632にあるボタンを選択して装置発見プロセスを開始してもよい。幾つかの例示的実施態様では、モバイル装置604と構成アプリケーション632は、存在を表明する任意の装置からの信号を聴取するように構成されてもよい。電子装置602を発見したとき、構成アプリケーション632は、モバイル装置604を電子装置602とペアにするハンドシェイクプロセスを開始してもよい。ハンドシェイクが成功した後で、電子装置602とモバイル装置604は、ペアにされ、例えばBluetoothによって無線通信606を交換してもよい。
【0050】
電子装置602とモバイル装置604は、ペアリングトークンを使用して互いにペアになってもよい。1つの例示的実施態様では、電子装置602は、それ自体ペアリングトークンを生成し、そのペアリングトークンをモバイル装置604に表示してもよい。別の言い方をすると、ペアリングトークンは、電子装置602によってローカルに生成され、モバイル装置604に表示されてもよい。電子装置602は、ペアリングトークンを動的かつランダムに生成してもよい。したがって、解析トークンは、実行されるペアリングプロセスごとに異なってもよい。その結果として、モバイル装置604は、電子装置602からペアリングトークンを読み出し、そのペアリングトークンを、電子装置との無線通信セッションを確立するために使用されるハンドシェイクプロセス中に使用してもよい。電子装置602は、ペアリングトークンを、モバイル装置604による光学的読み出しと認識のために、そのディスプレイ(例えば、
図4ではディスプレイ408)に表示してもよい。この点において、システム600は、電子装置602とモバイル装置604との間の光学ペアリングプロセスを可能にする。光学ペアリングプロセスは、光学的関連付けプロセスと呼ばれることもある。この開示で使用されるとき、光学ペアリングプロセスは、ペアリングトークンを通信するために可視光又は不可視光線(例えば、赤外光)の使用を伴うペアリングプロセスを指す。
【0051】
種々のタイプのペアリングトークンが、選択的に使用されてもよい。前述のように、ペアリングトークンは、光学ペアリングプロセス用の光学ペアリングトークンでよい。ペアリングトークンの例には、数字の文字列(例えば、個人識別番号 −PIN)、英字の文字列(例えば、コードワード)、及び英数字の文字列がある。ペアリングトークンの他の例には、線形バーコードと二次元(2D)バーコード(例えば、QRコード(登録商標)、DotCode、及び他のタイプのマトリクスバーコード)がある。幾つかの例示的実施態様では、ペアリングトークンは、電子装置602のディスプレイで表示された1組の1以上の画像又はパターンでよい。パターンは、単色でも多色でもよい。画像は、例えば、記号、表意文字、絵文字、他のタイプの図形でよい。ペアリングトークンは、また、ソリッドカラー、例えば有色又は着色のペアリングトークンでもよい。幾つかの例示的な実施態様では、電子装置は、ディスプレイを横切ってペリングトークンをスクロールするように構成されてもよく、例えばスクローリング英数字ペアリングトークンでよい。他の例示的な実施形態では、電子装置は、ディスプレイを点滅させることによってペアリングトークンを表示するように構成されてもよく、例えば点滅ペアリングトークンでよい。この場合、モバイル装置は、点滅を記録して、例えば点滅の数、点滅の持続時間及びそれらの組み合わせに基づいてペアリングトークンを識別してもよい。点滅は、また、1つ又は複数の色の点滅でもよい。
図9〜
図17は、選択的に使用されうる例示的ペアリングトークンを示す。
【0052】
モバイル装置604は、電子装置のディスプレイに示されたペアリングトークンを読み出し識別するために様々な入力及び処理構成要素を含んでもよい。この点において、モバイル装置604は、そのような構成要素を介して入力を取得し、その入力を処理して、電子装置602によって生成され表示されたペアリングトークンを識別してもよい。
図6の例によって示されたように、モバイル装置604は、ペアリングトークンを含むディスプレイの光入力を取得する光入力装置632を有する。光入力装置632は、例えば、カメラ、バーコードスキャナ、画像スキャナ、他のタイプの光入力装置でよい。モバイル装置は、光入力を処理しペアリングトークンを識別する1以上の光入力処理モジュールを含んでもよい。光入力処理モジュールは、また、光入力プロセッサ又は光入力処理装置と呼ばれることもある。
【0053】
ペアリングトークンが、数字、英字又は英数字の文字列の場合、光入力処理モジュールは、入力画像を処理し入力画像に含まれるペアリングトークンを認識する光学式文字認識(OCR)モジュール634でよい。入力画像からペアリングトークンを認識した後、OCRモジュール634は、電子装置602とのハンドシェイクプロセス中に使用するためにペアリングトークンを構成アプリケーション632に提供してもよい。OCRモジュール634は、光学文字レコグナイザ又はOCR装置と呼ばれることがある。入力画像内のペアリングトークンは、また、例えば、前述のような、バーコード、画像、パターン又はソリッドカラーでよい。したがって、光入力処理モジュールは、例えば、バーコード読み出しモジュール636、画像処理モジュール638、パターン認識モジュール640、又は色認識モジュール642でよい。バーコード読み出しモジュール636は、バーコードリーダ又はバーコード読取り装置と呼ばれることもあり、画像処理モジュール638は、画像プロセッサ又は画像処理装置と呼ばれることもあり、パターン認識モジュール640は、パターンレコグナイザ又はパターン認識装置と呼ばれることもあり、色認識モジュール642は、色レコグナイザ又は色認識装置と呼ばれることもある。モバイル装置604は、これらの例示的光入力処理モジュール634〜640のうちの1つ、幾つか又は全てを含んでもよく、そのような例示的モジュールは、構成アプリケーション632の一部でもよく、構成アプリケーションと信号通信する別個のモジュールでもよい。
【0054】
バーコード読み出しモジュール636は、入力画像に含まれる1以上のタイプのバーコード(例えば、線形バーコード、2Dバーコード)を認識するように構成されてもよい。画像処理モジュール638は、電子装置602によって生成され、そのディスプレイに示された画像を識別するように構成されてもよい。幾つかの例示的実施態様では、1組の画像が、PINとそれぞれ関連付けられてもよい。画像を識別した後、画像処理モジュール638は、識別した画像と関連付けられた特定のPINを決定するために照合を行ってもよい。次に、画像処理モジュール638は、電子装置602とのハンドシェイクプロセス中に使用するために、構成アプリケーション632にPINを提供してもよい。パターン認識モジュール640は、類似の方法でペアリングトークンを識別してもよい。画像処理モジュール640は、電子装置602によって生成されそのディスプレイに示されたパターンを識別するように構成されてもよい。1組の1以上のパターンが、それぞれPINと関連付けられてもよい。パターンを識別した後、パターン認識モジュール640は、識別されたパターンと関連付けられた特定のPINを決定するために照合を行って、そのPINをハンドシェイクプロセス中に使用するように構成アプリケーション632に提供してもよい。この例示的な照合プロセスは、ペアリングトークンがソリッドカラーの場合に使用されてもよい。1組の1以上の色が、それぞれPINと関連付けられてもよく、色認識モジュール642は、識別した色と関連付けられた特定のPINを決定するために照合してもよい。
【0055】
図7では、電子装置を無線で初期設定するための例示的方法段階のフローチャート700が示される。方法段階は、この例では、初回使用のために電子装置を初期設定するために実行されてもよく、初回使用後に電子装置を後で構成するために実行されてもよい。ユーザは、最初に、電子装置を活動化(アクティベイト)してもよい(ブロック702)。前述のように、電子装置は、ユーザの運動を監視し、エネルギー消費ポイントを計算する手首装着型装置でよい。活動化された後で、手首装着型装置は、別の計算装置との無線接続を確立するときに使用するペアリングトークンを生成してもよい(ブロック704)。前述のように、計算装置は、モバイル装置でよく、それにより、ユーザは、手首装着型装置をリモートで初期設定できる。電子装置は、ペアリングトークンを自動的に生成するかユーザ入力の受信に応じて生成するように構成されてもよい。例えば、手首装着型装置は、装置の初期活動化を識別し、これに応じてペアリングトークンを自動的に生成するように構成されてもよい。別の例では、手首装着型装置は、ユーザが装置の入力ボタンを活動化したときにペアリングトークンを生成してもよい。
【0056】
次に、手首装着型装置自体は、近くの計算装置が発見できるようにされてもよい(ブロック706)。同様に、手首装着型装置は、発見可能機能を自動的に活動化するかユーザ入力の受け取りに応じて活動化するように構成されてもよい。手首装着型装置は、モバイル装置による読み出しのためにディスプレイにペアリングトークンを表示してもよい(ブロック708)。前述のように、ペアリングプロセスは、光学関連付けプロセスでもよい。したがって、モバイル装置は、手首装着型装置のディスプレイを読み取ってペアリングトークンに対応する入力を取得してもよい(ブロック710)。モバイル装置は、入力を処理してペアリングトークンを識別又は認識してもよい(ブロック712)。前述のように、モバイル装置は、入力を処理するように構成アプリケーション又は1以上のモジュールを含んでもよい。ペアリングトークンが、文字列、画像、バーコード、パターンなどでよく、モジュールはそれぞれ、OCRモジュール、画像認識モジュール、バーコード読み出しモジュール、パターン認識モジュール及び色認識モジュールのうちの1以上を含んでもよい。
【0057】
ペアリングトークンを認識した後で、モバイル装置は、認識したペアリングトークンを使用して手首装着型装置とのハンドシェイクプロセスを開始してもよい(ブロック714)。モバイル装置によって提供されたペアリングトークンが、手首装着型装置によって生成されたペアリングトークンと一致する場合、装置は、無線通信を交換するための通信セッションを確立してもよい(ブロック716)。通信が確立された後で、手首装着型装置を初期設定するために様々な初期設定処理が自動的に開始されてもよい。初期設定プロセスは、構成アプリケーション又は手首装着型装置自体によって、例えば、初期設定プロセスを行なうように構成アプリケーションに指示するコマンド信号を構成アプリケーションに送信することによって開始されてもよい。1つの例示的な初期設定プロセスは、構成アプリケーションが、手首装着型装置にあるソフトウェア又はファームウェアが最新であるかを判定し、そうでない場合に最新ソフトウェアを提供するプロビジョニング処理でもよい。構成アプリケーションによって、手首装着型装置が、最新ソフトウェア又はファームウェアを含まないと判定された場合(ブロック718: Y)、モバイル装置は、ソフトウェア又はファームウェア更新を手首装着型装置にダウンロードしインストールしてもよい(ブロック720)。構成アプリケーションによって、手首装着型装置のソフトウェア又はファームウェアが更新される必要がないと判定された場合(ブロック718: N)、構成アプリケーションは、例えば構成設定、プロファイル情報、他の情報やデータなどの情報を手首装着型装置にダウンロードしてもよい(ブロック722)。構成アプリケーションが、また、手首装着型装置から情報(例えば、前述のようにプロファイルサーバにアップロードするためのプロファイル情報)を取得してもよいことを理解されよう。手首装着型装置が更新され構成された場合、手首装着型装置は、使用準備ができる(ブロック724)。
【0058】
初期設定プロセスの別の例は、構成アプリケーションが構成情報又はプロファイル情報を手首装着型装置にダウンロードする構成プロセスである。
図8では、装置を装着するユーザの運動に対応する情報を監視し収集する手首装着型装置を無線で初期設定するための例示的な方法段階の別のフローチャート800が示される。段階は、この例では、ユーザが、手首装着型装置を初期設定し(ブロック802)、装置を使用し始め(ブロック804)、その後で収集データを関連付けるプロファイルを作成し、装置のソフトウェア又はファームウェアを更新することを示す。前述のように、ユーザは、手首装着型装置を初回使用のためにモバイル装置によってリモートで初期設定し、それにより、ユーザが、装置を購入後ほとんどすぐに使用し始め、ユーザアカウント及び関連ユーザプロファイルの作成を装置の初回使用後まで延期することが可能になる。ユーザは、また、ソフトウェア又はファームウェア更新のダウンロードとインストールを装置の初回使用後まで延期してもよい。
【0059】
リモート構成プロセスにより、ユーザは、手首装着型装置に、この例では、エネルギー消費ポイントを計算するために必要な最小限の情報(例えば、性別、身長、体重)を提供してもよい。手首装着型装置が構成され使用準備ができた場合、ユーザは、すぐに運動データをコンパイルしエネルギー消費ポイントを計算し始めることができる(ブロック806)。手首装着型装置の初回使用後に、ユーザは、例えばユーザプロファイルサーバにユーザプロファイルを作成し(ブロック808)、プロファイルサーバに接続し(ブロック810)、計算したエネルギー消費ポイントをアップロードして(ブロック812)、新しく作成されたユーザプロファイルと関連付けてもよい(ブロック814)。ユーザは、モバイル装置の構成アプリケーション又はデスクトップ計算装置の構成アプリケーションによって、ユーザプロファイルに接続し、エネルギー消費ポイントをアップロードしてもよい。手首装着型装置の初回使用後に、ユーザは、計算装置を介して更新サーバに照会して、ソフトウェア又はファームウェア更新が利用可能かどうかを判定し(ブロック816)、利用可能な場合に利用可能なソフトウェア又はファームウェア更新をダウンロードしインストールする(ブロック818)。
【0060】
この例で分かるように、ユーザは、初期設定されたらすぐに手首装着型装置を利用し始めることができる。前述の手法により、ユーザは、購入後ほとんどすぐに装置をリモートで初期設定し使用し始めることができる。したがって、ユーザは、ユーザに都合のよい時間まで、ユーザアカウントとプロファイルの作成並びにソフトウェア又はファームウェア更新を延期できる。例示的なシナリオは、以下の通りである。ユーザは、小売り業者からの手首装着型装置を購入してもよい。移動電話を使用して、ユーザは、手首装着型装置を初期設定してエネルギー消費ポイントを計算するために使用される基本プロファイル情報(例えば、身長、体重及び性別)を提供してもよい。構成した後で、ユーザは、手首装着型装置を取り付け、初期運動データを収集し始め、その日の残り全体にわたる初期エネルギー消費ポイントを計算してもよい。ユーザが家に戻った後、ユーザは、プロファイルサーバ(例えば、デスクトップコンピュータにある)にログオンし、新しいアカウントを作成し、新規ユーザアカウントのユーザプロファイルに関するより詳細なプロファイル情報を提供してもよい。次に、ユーザは、装置の購入後に以前に取得した初期運動データと初期エネルギー消費ポイントをアップロードしてもよい。次に、ユーザは、手首装着型装置を充電ステーションに一晩中接続し、装置を活動化させたままにしてもよい。装置が充電中、装置は、計算装置にある構成アプリケーションと無線通信セッションを自動的に確立して、利用可能なソフトウェア又はファームウェア更新をダウンロードしインストールしてもよい。このようにして、ユーザが装置を購入してからユーザが装置を最初に使用できるまでの遅延が有利に最小化され、より楽しめるユーザ体験が達成される。
【0061】
前述の例示的手法は、新しいソフトウェア更新とファームウェア更新が利用可能になったときに手首装着型装置を最新に維持するために使用されうる。例えば、ユーザは、手首装着型装置を、充電ステーション(例えば、USB充電ステーション)に接続することによって再充電する。装置の無線を非活動化する代わりに、手首装着型装置は、モバイル装置との無線通信セッションを確立し維持するために無線を活動状態に維持してもよい。モバイル装置にある構成アプリケーションは、定期的に更新サーバに照会して、新しいソフトウェア更新又はファームウェア更新が利用可能かどうかを判断してもよい。新しいソフトウェア更新又はファームウェア更新が利用可能な場合、構成アプリケーションは、新しいソフトウェア更新又はファームウェア更新を手首装着型装置に提供するプロビジョニング処理を自動的に開始してもよい。このようにして、手首装着型装置は、手首装着型装置が使用中でない間、例えば手首装着型装置が充電中に、最新のソフトウェア及びファームウェアで自動的に更新してもよい。
【0062】
図9〜
図17は、電子装置の無線初期設定を行なうときに選択的に使用されうる例示的なペアリングトークンを示す。これらの図で分かるように、電子装置は、この例では、装置を装着しているユーザの運動に対応する情報を監視し収集するための手首装着型装置である。前述のように、ペアリングトークンは、数字、英字、又は英数字の文字列でよい。
図9では、装置900は、そのディスプレイ904に数字ペアリングトークン902の例を表示する。
図10では、装置1000は、そのディスプレイ1004に英字ペアリングトークン1002の例を表示する。
図11では、装置1100は、そのディスプレイ1104に英数字ペアリングトークン1102の例を表示する。
【0063】
また前述のように、ペアリングトークンは、線形又は二次元バーコードでもよい。
図12では、装置1200は、ペアリングトークン1202を二次元バーコード(例えば、QRコードマトリクス)としてディスプレイ1204に表示する。
図13では、装置1300は、ペアリングトークン1302を線形バーコード(例えば、コード128バーコード)としてディスプレイ1304に表示する。
図14では、装置1400は、ペアリングトークン1402を、別のタイプの二次元バーコード(例えば、ドットコードマトリクス)としてディスプレイ1404に表示する。更に、ペアリングトークンは、前述のように1組の1以上の画像又はパターンでもよい。
図15では、装置1500は、ペアリングトークン1502を1組の4つの記号としてディスプレイ1504に表示する。
図16では、装置1600は、ペアリングトークン1602を画像としてディスプレイ1604に表示する。
図17では、装置1700は、ペアリングトークン1702をパターンとしてディスプレイ1704に表示する。
【0064】
電子装置とペアにするために使用されるモバイル装置は、これらのペアリングトークンを入力として取得し、次にその入力を処理して、電子装置とペアにするために使用されるペアリングトークンを決定するように構成されてもよい。ディスプレイに表示されるペアリングトークンのタイプが、ディスプレイのタイプに依存することがあることを理解されよう。例えば、手首装着型装置のディスプレイは、150×50ピクセル要素(例えば、
図4のLEDランプ410)を含むようにサイズを決められてもよく、手首装着型装置によって選択的に使用されるタイプのペアリングトークンは、そのタイプのディスプレイに適することがある。電子装置には、他のタイプのディスプレイ、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオードディスプレイ(LED)、プラズマディスプレイ、電子ペーパーディスプレイ、及び計算装置に光学ペアリングトークンを表示するのに適した他のタイプのディスプレイが挙げられることを理解されよう。したがって、電子装置は、これらの他のタイプのディスプレイに表示するのに適したペアリングトークンを選択的に使用してもよい。
【0065】
開示の態様をその実施形態に関して述べた。この開示の検討から、添付の特許請求の範囲の意図と趣旨の範囲内にある多数の他の実施形態、修正及び変更が明らかになる。例えば、説明図に示された段階は、言及された順序以外の順序で実行されてもよく、示された1以上の段階は、開示の態様により省略可能である。