(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6145847
(24)【登録日】2017年5月26日
(45)【発行日】2017年6月14日
(54)【発明の名称】運搬ラインに沿って供給される細長い容器を計量する装置
(51)【国際特許分類】
G01G 17/00 20060101AFI20170607BHJP
G01G 15/00 20060101ALI20170607BHJP
G01G 11/00 20060101ALI20170607BHJP
【FI】
G01G17/00 Z
G01G15/00 Z
G01G11/00 N
【請求項の数】11
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2013-555959(P2013-555959)
(86)(22)【出願日】2012年2月20日
(65)【公表番号】特表2014-510272(P2014-510272A)
(43)【公表日】2014年4月24日
(86)【国際出願番号】IB2012050767
(87)【国際公開番号】WO2012120395
(87)【国際公開日】20120913
【審査請求日】2015年2月12日
(31)【優先権主張番号】BO2011A000105
(32)【優先日】2011年3月4日
(33)【優先権主張国】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】313006119
【氏名又は名称】アイ.エム.エイ. インダストリア マッキーネ オートマティケ エス.ピー.エー.
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】カヴィナ,ルイージ
【審査官】
鈴木 斉子
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2010/127936(WO,A1)
【文献】
特表2002−542129(JP,A)
【文献】
特開2004−130459(JP,A)
【文献】
実開平06−054513(JP,U)
【文献】
特表2009−531188(JP,A)
【文献】
特開平05−147602(JP,A)
【文献】
特開2007−248222(JP,A)
【文献】
特開平06−194276(JP,A)
【文献】
米国特許第05606153(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01G 17/00
G01G 11/00
G01G 15/00
B65B 43/52
B65G 47/30
G01F 11/00
G01F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
運搬ライン(4)に沿って供給される容器(5)を計量する装置(1)であって:
一続き(3)の前記運搬ライン(4)に対して横方向に配置される計量手段(2);
少なくとも1つの容器(5)を受け入れるとともに支持するのに適した支持部材(6);
前記支持部材(6)に並進運動を伝達するように構成されている第1の連接システム(7)を備え;
該装置は:
前記支持部材(6)は、ベース(35)と側壁(36)を有し、
前記支持部材(6)に回転運動を伝達するように構成されている第2の連接システム(12)を更に備えることを特徴とし、
該装置は、前記第1の連接システム(7)及び前記第2の連接システム(12)によって、該支持部材(6)が少なくとも1つの容器(5)を前記運搬ライン(4)から垂直位置で受け入れるように前記一続き(3)の前記運搬ライン(4)に配置される第1の位置(K1)と、前記計量手段(2)が前記少なくとも1つの容器(5)を計量することを可能にするように前記支持部材(6)が前記計量手段(2)に係合する第2の位置(K2)との間で、前記支持部材(6)に並進・回転運動を伝達するように前記運搬ライン(4)に対して構成及び配置されており、
前記計量手段(2)が前記容器(5)を垂直方向に対して傾いた状態で計量するように、前記運搬ライン(4)から前記計量手段(2)への前記支持部材(6)の移動中に、前記第2の連接システム(12)によって前記支持部材(6)に伝達される回転運動が、前記支持部材(6)によって前記運搬ライン(4)から前記計量手段(2)へ移送される前記容器(5)を垂直方向に対して傾いた状態にさせ、
前記移送の間には、前記容器(5)は前記支持部材(6)の前記ベース(35)および前記側壁(36)によって支えられている、装置。
【請求項2】
前記第1の連接システム(7)は、第1の部材(8)、該第1の部材(8)に蝶着されている第2の部材(9)、前記第1の部材(8)に蝶着されている第3の部材(10)、並びに前記第2の部材(9)及び前記第3の部材(10)に蝶着されている第4の部材(11)を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第2の連接システム(12)は、接続部材(40)、該接続部材(40)に蝶着されている第5の部材(13)、前記接続部材(40)に蝶着されている第6の部材(14)、並びに前記第5の部材(13)及び前記第6の部材(14)に蝶着されている第7の部材(15)を含み;前記第5の部材(13)又は前記第6の部材(14)又は前記第7の部材(15)は前記支持部材(6)に接続されている、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記第5の部材(13)又は前記第6の部材(14)又は前記第7の部材(15)は、前記第2の部材(9)又は前記第3の部材(10)からの運動を受け取るように、第8の部材(16)を介して該第2の部材(9)又は該第3の部材(10)に接続されている、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
一方の側では前記第2の部材(9)又は前記第3の部材(10)に、別の側では前記第5の部材(13)又は前記第6の部材(14)又は前記第7の部材(15)に連接している弾性手段(26)であって;前記支持部材(6)が前記第2の位置(K2)から前記第1の位置(K1)へ戻ることを容易にするように配置及び構成されている、弾性手段(26)を含む、請求項3又は4に記載の装置。
【請求項6】
前記支持部材(6)は前記第7の部材(15)に対して強固に拘束されている、請求項3〜5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記第1の部材(8)は前記装置のフレームに強固に拘束されている、請求項2〜6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記第1の連接システム(7)は平行四辺形型のバーリンク機構である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
前記第1の連接システム(7)を前記第2の連接システム(12)に接続する接続手段(42)を含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
前記第4の部材(11)を前記接続部材(40)に接続する接続手段(42)を含む、請求項3に記載の装置。
【請求項11】
運搬ライン(4)に沿って垂直位置で供給されるとともに底部及び外側面を有する本体を呈する容器(5)を計量する方法であって:
計量される少なくとも1つの容器(5)を、該少なくとも1つの容器(5)を受け入れるのに適した支持部材(6)によって前記運搬ライン(4)から引き出すステップ;
計量される前記少なくとも1つの容器(5)を前記運搬ライン(4)から計量手段(2)へ移送するステップ;
前記少なくとも1つの容器(5)を前記計量手段(2)によって計量するステップ;
前記少なくとも1つの容器(5)を、計量するとすぐに前記計量手段(2)から前記運搬ライン(4)へ移送するステップ;
を含み、該方法は、
前記運搬ライン(4)から前記計量手段(2)へ及びその逆に前記移送する間に、前記少なくとも1つの容器(5)は、該少なくとも1つの容器(5)の垂直位置に対して傾くように回転並進運動を受け、
前記少なくとも1つの容器(5)を計量する前記ステップは、前記計量手段(2)が前記少なくとも1つの容器(5)の底部及び本体の外側面の一部に接触するように、該少なくとも1つの容器(5)がその垂直位置に対して傾いた位置にある状態で行われることを特徴とする、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運搬ラインに沿って供給される容器を計量するデバイスの技術的分野に関する。特に、本発明は、運搬ラインに沿って供給される細長い容器、すなわち、その底面の寸法に対して大きく勝る長手方向展開部を有する容器(例えば軸方向長さが直径の少なくとも3倍の円筒形容器)を計量するのに適したデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
容器の運搬ラインの1つ又は複数の路に配置されており、それによって移動する容器を計量する計量装置が既知であり:例として、これらの用途は、製品が詰まった容器内に入っている製品の量を計算するために、空の容器及び製品が詰まった容器をそれぞれ計量する、充填ステーションの上流及び下流に配置されている2つの計量デバイスの使用を含む。既知のように、計量方法は、運搬ラインに沿って供給される全ての容器の計量(100%型の計量)、又は幾つかのバッチのみの計量(統計的計量)を含むことができる。
【0003】
用途の必要性に応じて最大限の使用の適応性を保証するために上述した双方のタイプの計量を可能にするように設計されている計量デバイスが既知である。これに関して、一例として、本出願人が所有する特許文献1が挙げられ、この特許は、特に100%計量モードに関して高い生産性を与えるように設計されている計量装置及び運搬ラインを開示している。
【0004】
上述した特許は、容器を運搬ラインに沿って供給するとともに、容器を運搬ラインから計量ステーションへ及びその逆に移送する作動ユニットを記載している。
【0005】
運搬ラインは:運搬機構によって移動され、容器のネック部及び/又は容器の本体に接触することによって容器を受け入れるのに適した一連のV字形の着座部を画定するようになっている複数の移動モジュール;及び移動モジュールの下方に位置決めされるとともにフレームに固定される摺動路であって、容器が移動モジュールによって引っ張られるときに当該摺動路上で引きずられる、摺動路を含む。
【0006】
摺動路は、計量ステーションに中断部を呈する。計量ステーションに関連付けられる可動プラットフォームが、摺動路への連続性を提供するために摺動路に係合するように設けられ;プラットフォームは:連続性を回復するとともに運搬ラインに沿って供給される容器を載せるように受け入れるために摺動路の高さ位置に配置される上昇した運搬位置と;プラットフォームが、計量ステーションに設けられるとともに運搬ラインの近傍に配置される計量手段に係合し、運搬ラインから集められた容器を計量手段上に一時的に載せるように解放する降下した計量位置との間で可動である。
【0007】
プラットフォームには開口が設けられており、計量手段は相補的な開口支持体を含み、それによって、プラットフォームに容器が積まれたときに計量手段が降下した計量位置に近づき、支持体が開口内に自由に係合して容器を載せるように受け入れることで容器を計量することができる。したがって、全計量ステップの場合、プラットフォームは降下位置にあるままでなければならず;その後、プラットフォームは、計量された容器を運搬ライン上に戻すように戻り走行し、外側への走行中に通った軌道と同じ軌道を辿る。
【0008】
プラットフォームは、計量ステーション内に、運搬ラインの水平面に対して対称に配置される一対のバーリンク機構によって移動される。
【0009】
計量手段は、運搬ラインに対して、相対的な計量支持体上に載っている容器が運搬ラインに部分的に係合するように配置されており、全計量ステップの場合には運搬ラインを中断することを必要とする。
【0010】
計量手段の、運搬ラインに対して近接した位置は、計量作業に必要な時間を最小限に抑える目的で容器に短く迅速な走行を行わせる必要性によって正当化される。
【0011】
上記で記載したユニットは、計量モードと他の異なるモードとの間の計量時間のみによって100%計量動作又は統計的計量動作を行うために作動することができる。
【0012】
計量の正確性は計量時間に関連することが分かっており;これは、測定デバイスの「沈降」に関連する時間だけ続く測定の誤差を生じる計量手段の構成要素等の慣性効果のためである。
【0013】
しかし、(例えばバイアル等の)その軸方向長さに対して比較的小さい底面を有する細長いタイプの容器の場合、計量手段に向かう移送中、及び計量手段からの移送中に容器が受ける短く迅速な走行によって、容器がひっくり返り、したがって容器が垂直に載っている位置から落下する可能性がある。このような場合、落下する容器は、移動中の機械的部品を妨害し、それらの機能を損ない、かつ/又は更にはそれらの破損若しくは詰まりを決定付ける可能性があり;この場合、落下した容器を取り除くために運搬ラインを停止させなければならず;機械の部品は、容器の上にこぼれ、容器を汚し、また容器を汚染さえする製品で容器が充填される場合に(場合によっては即時の)消毒を必要とし得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】欧州特許第1194333号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
したがって、本発明の目的は、運搬ラインに沿って供給される容器を計量する、細長い容器を計量するのにも特に適している装置及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記の目的は、請求項1に記載の装置、及び請求項11に記載の方法によって達成される。
【0017】
好ましい実施形態では、運搬ラインに沿って供給される細長い容器を高速計量する装置であって:一続きの容器運搬ラインに対して横方向に配置されている計量手段;少なくとも1つの容器を載せるように受け入れるのに適した支持部材;第1の部材、第1の部材に蝶着されている第2の部材、第1の部材に蝶着されている第3の部材、並びに第2の部材及び第3の部材に蝶着されている第4の部材を含む第1の連接システムであって、支持部材に並進運動を与えるように構成されている、第1の連接システムを含む、装置が提供される。本装置は、接続部材、接続部材に蝶着されている第5の部材、接続部材に蝶着されている第6の部材、並びに第5の部材及び第6の部材に蝶着されている第7の部材を含む連接システムであって、第5の部材又は第6の部材又は第7の部材は支持部材に接続されており、第2の連接システムは、支持部材に回転運動を与えるように構成されている、連接システムを更に含む。本デバイスは、第1の連接システム及び第2の連接システムによって、支持部材に、支持部材が少なくとも1つの容器を運搬ラインから受け入れるように一続きの運搬ラインに配置される第1の位置と、計量手段による少なくとも1つの容器の計量を可能にするために支持部材が計量手段に係合する第2の位置との間で並進・回転運動を加えるように運搬ラインに対して更に構成及び配置されている。
【0018】
計量手段に対して接離する移動時の支持部材の回転は、垂直位置に対して傾いた配置を、運ばれる容器に対して有利に与えることができ、その配置は、各容器のその底部、またその外側面の可変のより大きいか又はより小さい部分が支持部材上に載ることができるため、より安定している。したがって、細長い容器であっても、運搬ラインの通常の機能を損なうことなく計量手段に向かって移動して計量手段によって計量されることができる。
【0019】
一実施形態では、第5の部材又は第6の部材は、第2の部材又は第3の部材からの運動を受け取るように第2の部材又は第3の部材に接続することができる。このように、(例えば第2の部材のみに介入する)1回の作動で、支持部材の回転並進を有利に得ることができる。
【0020】
好ましい実施形態では、運搬ラインに沿って垂直位置で供給されるとともに底部及び外側面を有する本体を呈する容器を計量する方法が提供される。本方法は、計量される少なくとも1つの容器を、容器を受け入れるのに適した支持部材によって運搬ラインから集めるステップ;計量される容器を運搬ラインから計量手段に向かって移送するステップ;計量手段を用いて容器を計量するステップ;及び計量された容器を計量手段から運搬手段に向かって移送するステップを含む。
【0021】
本方法は、運搬ラインから計量手段に向かって及びその逆に移送するステップ中に、容器に回転並進運動を与えることを更に含む。
【0022】
回転並進中に、容器は垂直方向に対して傾き、それによって、容器の底部及びその外側面の少なくとも一部が支持部材及び計量手段に接触する。
【0023】
特に、好ましい実施形態では、本方法は、運搬ラインに沿って運搬ラインから垂直位置で容器を供給するとともに集めること、及び容器を傾いた位置で計量することを含む。
【0024】
本発明の特定の実施形態が、特許請求の範囲に従って、以下の記載において添付の図面を用いて与えられる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図3】本発明のデバイスの、
図1の矢印X1に従った、当該デバイスの1つの動作形態をより詳細かつより正確に示す側面図である。
【
図4】本発明のデバイスの、
図1の矢印X1に従った、当該デバイスの1つの動作形態をより詳細かつより正確に示す側面図である。
【
図5】本発明のデバイスの、
図1の矢印X1に従った、当該デバイスの1つの動作形態をより詳細かつより正確に示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
包括的には、本発明の目的である、運搬ライン(4)に沿って供給される細長い容器(5)を計量する装置(1)は:一続き(3)の容器運搬ライン(4)に対して横方向に配置されている計量手段(2);少なくとも1つの容器(5)を載せるように受け入れるのに適した支持部材(6);第1の部材(9)、第1の部材(8)に蝶着されている第2の部材(9)、第1の部材(8)に蝶着されている第3の部材(10)、並びに第2の部材(9)及び第3の部材(10)に蝶着されている第4の部材(11)を含む第1の連接システム(7)であって、支持部材(6)に並進運動を与えるように構成されている、第1の連接システム(7);接続部材(40)、接続部材(40)に蝶着されている第5の部材(13)、第4の部材(11)に蝶着されている第6の部材(14)、並びに第5の部材(13)及び第6の部材(14)に蝶着されている第7の部材(15)を含む第2の連接システム(12)であって、第5の部材(13)又は第6の部材(14)又は第7の部材(15)は支持部材(6)に接続されており、第2の連接システム(12)は、支持部材に回転運動を与えるように構成されている、第2の連接システム(12)を含む。デバイス(1)は、第1の連接システム(7)及び第2の連接システム(12)によって、支持部材(6)が少なくとも1つの容器(5)を運搬ライン(4)から受け入れるように一続き(3)の運搬ライン(4)に配置される第1の位置(K1)と、計量手段(2)による少なくとも1つの容器(5)の計量を可能にするために支持部材(6)が計量手段(2)に係合する第2の位置(K2)との間で、支持部材(6)に並進・回転運動を加えるように運搬ライン(4)に対して更に構成及び配置されている。
【0027】
図示の実施形態では、容器(5)は、有利には、垂直位置に対して傾いた位置で計量される。傾いた位置では、容器(5)は、その底部及びその外側面の少なくとも一部が計量手段(2)に載る。
【0028】
第5の部材(13)又は第6の部材(14)又は第7の部材(15)は、第2の部材(9)又は第3の部材(10)からの運動を受け取るために第2の部材(9)又は第3の部材(10)に接続することができる。このように、1回の作動で、支持部材(6)の回転並進を得ることができるが;そうでなければ、支持部材(6)に回転運動を与えるように、支持部材(6)又は第5の部材(13)又は第6の部材(14)又は第7の部材(15)に直接作用する第2の作動(したがって別個の動力化)を用いることができる。
【0029】
より詳細には、第8の部材(16)が接続を実現することができ、この第8の部材(16)は、一方の側が支持部材(6)又は第5の部材(13)又は第6の部材(14)又は第7の部材(15)に直接的に着脱可能に蝶着されており、他方の側が第2の部材(9)又は第3の部材(10)に常に着脱可能に蝶着されている。図面の示されている実施形態では、第8の部材(16)は棒状であり、一方の側が第5の部材(13)に着脱可能に蝶着されており、反対側が第2の部材(9)に着脱可能に蝶着されている。
【0030】
弾性手段(26)を、一方の側では第2の部材(9)又は第3の部材(10)と、他方の側では支持部材(6)又は第5の部材(13)又は第6の部材(14)又は第7の部材(15)との間に介装させることができ;弾性手段(26)は、含まれる場合には、支持部材(6)が第2の位置(K2)から第1の位置(K1)へ戻ることを容易にするように配置及び構成される。
【0031】
より詳細には、弾性手段(26)は、一方の側を第2の部材(9)又は第3の部材(10)に着脱可能に蝶着することができ、他方の側を第5の部材(13)又は第6の部材(14)又は第7の部材(15)に同様に着脱可能に蝶着することができる。
【0032】
ここで、図面に示されている実施形態を、上記で包括的に記載され本明細書において以下で特許請求される本発明の非限定的な例として記載する。
【0033】
支持部材(6)は、計量される容器(5)の底部を載せるように受け入れるベース(35)、及び容器(5)の外側面のそれぞれの部分に接触する側壁(36)を含む。
【0034】
運搬ライン(4)は、バイアル等及びアンプル等のような長円形の容器(5)を、前進方向(W)に沿って移動させる。
【0035】
運搬ライン(4)は:前進方向(W)に沿って移動可能であるとともに、容器(5)のバッチ(56)のうちの容器(5)を受け入れてそのネック部及び/又は本体に接触するのに適した着座部をそれぞれなす複数の移動モジュール(既知のタイプであるため図示せず);並びに、移動モジュールの下方に位置決めされるとともにフレームに固定される摺動トラック(同様に図示せず)であって、容器(5)が、移動モジュールによって引っ張られるときに当該摺動トラック上で引きずられる、摺動トラックを含む。
【0036】
摺動トラックは、モジュールの長手方向寸法に等しいサイズを有する一続き(3)の運搬ライン(4)に中断部(37)を呈し;本発明の装置(1)は、一続き(3)の運搬ライン(4)の第1の側に配置され、この中断部(37)において動作し、以下で明らかとなるように支持部材(6)を介して摺動トラックへの連続性を動作可能に回復させる。
【0037】
移動モジュールは、装置(1)の動作を妨げないように、運搬ライン(4)の、第1の側とは反対の第2の側に配置される。
【0038】
運搬ライン(4)は、中断部(37)の位置における時間のモジュールの移動に相当する段階ずつ、段階的に前進し、それによって、各モジュールによって支えられる容器(5)のバッチ(56)のうちの容器(5)は、支持部材(6)によって載るように受け入れられる。上記で言及した第1の位置(K1)では、支持部材(6)は運搬ライン(4)の連続性を回復しており、移動モジュールによって支えられる容器(5)のバッチ(56)のうちの容器(5)を載せるように受け入れることが可能であり、一方で、回転並進運動に続く第2の位置(K2)では、支持部材(6)は容器(5)のバッチ(56)のうちの容器(5)を計量作業のために計量手段(2)に供給し;その後、回転並進運動の後の支持部材(6)は、計量された容器(5)を一続き(3)の運搬ライン(4)上に戻し(第2の位置K2から第1の位置K1へ戻し)、運搬ライン(4)は、計量されたばかりの容器(5)を移送し、計量される後続の容器(5)のバッチ(56)を支持部材(6)上に運ぶように作動する。
【0039】
容器を誘導する側壁(図示せず)が、一続き(3)の運搬ライン(4)の上流及び下流に設けられており、この側壁は運搬ライン(4)の第1の側にあり;側壁は、容器(5)を運搬ライン(4)に沿って運ぶように移動モジュールと協働する。
【0040】
図示の実施形態では、第1の連接システム(7)は、有利には、第2の連接システム(12)が位置付けられる位置に対して運搬ライン(4)からより離れた位置に配置され;換言すると、第2の連接システム(12)は、運搬ライン(4)の一部(3)と第1の連接システム(7)との間に介装される。
【0041】
なお、第1の部材(8)、第2の部材(9)、第3の部材(10)、第4の部材(11)、接続部材(40)、第5の部材(13)、第6の部材(14)、第7の部材(15)及び第8の部材(16)は、図示されているものとは異なる構造を有することができ;これらはそれぞれ、互いに強固に接続されるか又は互いに一体的である複数の部品から形成することもでき;互いに対して平行であるとともに運搬ライン(4)の長手方向展開部に対して平行である水平な連接軸に対して連接している。
【0042】
例として、第4の部材(11)は、第2の部材(9)及び第3の部材(10)に蝶着されている第1の部分(38)、並びに、第1の部分(38)に固定されているとともに第3の部材(10)に蝶着されている第2の部分(39)を含む。接続部材(40)は、第4の部材(11)に、特に接続手段(42)を介して第2の部分(39)に強固に接続されている。接続部材(40)は、第5の部材(13)及び第6の部材(14)にも蝶着されている。実質上、接続手段(42)は第1の連接システム(7)を第2の連接システム(12)に強固に接続する。横方向要素(41)が接続部材(40)に固定されており、容器(5)のバッチ(56)のうちの容器(5)のネック部の部分を当接するように受け入れる着座部をなす突出部(30)を呈する。突出部(30)の各着座部は、給送方向(W)に対して平行な方向への対応する容器(5)の移動を制限するようにアーチ形状を有する。
【0043】
第2の部材(9)は:第1のヒンジ軸(17)を介して第4の部材(11)に;第2のヒンジ軸(18)を介して第1の部材(8)に;及び第3のヒンジ軸(19)を介して第8の部材(16)に蝶着されている。第1のヒンジ軸(17)と第2のヒンジ軸(18)との結合セグメントによって表される第1の接合セグメント(図示せず)を、第1のヒンジ軸(17)と第2のヒンジ軸(18)との間に画定することができ、この結合セグメントは双方のヒンジ軸に対して垂直である。
【0044】
第4の部材(11)は:第1のヒンジ軸(17)を介して第2の部材(9)に;第4のヒンジ軸(20)を介して第3の部材(10)に蝶着されている。接続部材(40)は、第5のヒンジ軸(21)を介して第5の部材(13)に;及び第8のヒンジ軸(24)を介して第6の部材(14)に蝶着されている。第4のヒンジ軸(20)は、一方の側では第1のヒンジ軸(17)と、他方の側では第8のヒンジ軸(24)及び第5のヒンジ軸(21)との間に介装されている。第2の結合セグメントが第1のヒンジ軸(17)と第4のヒンジ軸(20)との間に画定されている。
【0045】
第1の部材(8)は、第2のヒンジ軸(18)を介して第2の部材(9)に蝶着されており、第12のヒンジ軸(31)を介して第3の部材(10)に蝶着されており;したがって、第3の結合セグメントが第2のヒンジ軸(18)と第12のヒンジ軸(31)との間に画定されている。
【0046】
第3の部材(10)は、第4のヒンジ軸(20)を介して第4の部材(11)に、及び第12のヒンジ軸(31)を介して第1の部材(8)に蝶着されており;第4の結合セグメントが第4のヒンジ軸(20)と第12のヒンジ軸(31)との間に画定されている。
【0047】
第1の連接システム(7)は特にバーリンク機構であり:第1の結合セグメントは第4の結合セグメントと同じ長さを有し、第2の結合セグメントは第3の結合セグメントと同じ長さを有する。その結果、第2の結合セグメントは第1の連接システム(7)の動作中にはそれ自身に対して常に平行であるままであり;第2の結合セグメントは例えば、上述したヒンジ軸に対して垂直に、すなわち前進方向(W)に対して横断方向に、水平である。換言すると、第4の部材(11)は、並進運動によって移動し、この並進運動を第2の連接システム(12)の接続部材(40)に伝達する。
【0048】
第5の部材(13)は:第5のヒンジ軸(21)を介して接続部材(40)に;第6のヒンジ軸(22)を介して第7の部材(15)に;及び第7のヒンジ軸(23)を介して第8の部材(16)に蝶着されている。第5の部材(13)は、第5のヒンジ軸(21)が第6のヒンジ軸(22)と第7のヒンジ軸(23)との間に介装されるように配置されている。
【0049】
第7の部材(15)は、第9のヒンジ軸(25)を介して第6の部材(14)に、第6のヒンジ軸(22)を介して第5の部材(13)に、及び第11のヒンジ軸(29)を介して弾性手段(26)に蝶着されている。
【0050】
第2の連接システム(12)は、特に、第7の部材(15)に回転運動を与える4本バーリンク機構である。
【0051】
第6のヒンジ軸(22)は、第9のヒンジ軸(25)に対して上方に、及び第11のヒンジ軸(29)の下方に配置されている。
【0052】
第8のヒンジ軸(24)は第5のヒンジ軸(21)の下に配置されている。
【0053】
第1のヒンジ軸(17)は、第2のヒンジ軸(18)の上に、及び第3のヒンジ軸(19)の下に配置されている。
【0054】
第12のヒンジ軸(31)は、第7のヒンジ軸(23)の上方に、及び第4のヒンジ軸(20)の下方に配置されている。
【0055】
弾性手段(26)は、ばね及び第9の部材(27)を含み;第9の部材(27)は、一方の側が第10のヒンジ軸(28)を介して第3の部材(10)に蝶着されており、他方の側がばねの第1の端に固定されており;ばねは同じく一方の側が第9の部材(27)に固定されており、他方の側が第11のヒンジ軸(29)を介して第7の部材(15)に蝶着されている。
【0056】
第7の部材(15)は、支持部材(6)のベース(35)及び支持部材(6)の側壁(36)を下方で支える。
【0057】
第1の連接システム(7)及び第2の連接システム(12)の効果によって、第7の部材(15)が、ベース(35)、及びベース(35)に接続されており、特にそれに拘束されている側壁(36)とともに、回転並進運動を有する。
【0058】
計量手段(2)は、支持部材(6)から解放された容器(5)のバッチ(56)のうちの容器(5)を載せるように受け入れる荷重支持部(32)を含み;荷重支持部(32)は、秤(図示せず)に接続されており、容器(5)がその上に載ると容器(5)の計量を可能にする。荷重支持部(32)及び支持部材(6)は互いに対して相補的に形状決めされている。荷重支持部(32)は、一続き(3)の運搬ライン(4)に沿って展開する支持ベース(33)、及びベース支持部(33)から出て上方に延在する複数の突起(34)を含み;ベース支持部(33)は、容器(5)のバッチ(56)のうちの容器(5)の底部に接触する面を形成し、一方で突起(34)は、容器(5)のバッチ(56)のうちの容器(5)の本体又は外側面に接触する面をなす。
【0059】
支持部材(6)のベース(35)は例えばくし状になっているが、ベース支持部(33)及び突起(34)を自由に受け入れる開口(貫通孔でもある)が設けられており;したがって、突起(34)は、開口によって画定されるスペースを開口に接触することなく占めるほど十分に薄い。
【0060】
本発明の装置(1)は、容器(5)の移送が、衝撃を伴うことなく、特に安定して確実に常に生じるように構成されている。支持部材(6)が第1の位置(K1)にある場合、支持部材(6)のベース(35)は容器(5)のバッチ(56)のうちの容器(5)の底部を載せるように受け入れ、支持部材(6)の側壁(36)は、容器(5)のバッチ(56)のうちの容器(5)の本体に、特に外側面の一部に接触し、荷重支持部(32)の突起(34)は支持部材(6)のベース(35)の開口によって特定されるスペースを自由に占めるが、容器(5)には接触せず(
図3);支持部材(6)が第2の位置(K2)にある場合、荷重支持部(32)のみが、対応する突起(34)及びベース支持部(33)を介して容器(5)のバッチ(56)のうちの容器(5)に接触する(
図5を参照すると、突起(30)が容器(5)に接触していないことが明確に示されている)。第1の位置(K1)と第2の位置(K2)との間(及びその逆に)の支持部材(6)の走行中には、容器(5)を支持する際に計量手段(2)が突出部(30)及び支持部材(6)の代わりとなり:この交換のステップは
図4に示されており、容器(5)に対して衝撃又は急激な移動を与えることなく規則的に生じる。
【0061】
したがって、図示の好ましい実施形態では、計量される容器(5)は、傾いた位置で計量されるために、垂直位置で運搬ライン(4)上を移動されて運搬ライン(4)から取り出され、計量手段(2)へ移送される。計量手段(2)への及び計量手段(2)からの移送中に、容器(5)は、落下を回避するために、支持部材(6)のベース(35)及び側壁(36)で支持される。
【0062】
第8の部材(16)によってなされる接続のおかげで、支持部材(6)の回転並進を得るように第2の部材(9)のみを第2のヒンジ軸(18)を中心に回転させることが可能である。分かるように、上述したように容器(5)のバッチ(56)のうちの容器(5)を第1の位置(K1)から第2の位置(K2)へ及びその逆に安定して確実に移送する際に、第4の部材(11)に接続されている突出部(30)も協働する。
【0063】
上記のものは非限定的な例によって記載されており、したがって考えられる構成の変形が可能であり、本発明の技術的な解決策の保護範囲内に全て入ることが理解される。
【0064】
例として、代替的な実施形態では、連接システムの配置を変えることができ;特に第1の連接システムを運搬ラインと第2の連接システムとの間に配置することができる。
【0065】
この代替的な実施形態では、第1の連接システムの代わりに第2の連接システムのみを作動することも可能である。