(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2の処理受付部は、前記処理手段による処理の利用状況に基づいて、配置が禁止された領域へ配置の禁止が解除される/できる請求項1から4のうちいずれか1項に記載の処理装置。
前記処理受付部は、前記処理手段による処理の利用状況に基づいて、配置が禁止された領域へ配置の禁止が解除される/できる請求項6から9のうちいずれか1項に記載の処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置10のハードウェア構成を例示したブロック図である。
本実施の形態の画像形成装置10には、制御部100、記憶部105、表示部107、画像読取部108、画像形成部109、通信部110および画像処理部111が設けられている。なお、これらの各機能部は、バス101に接続されており、このバス101を介してデータの授受を行う。
【0009】
制御部100は、画像形成装置10に設けられた上記各機能部の制御を行う。
ここで、制御部100は、CPU(Central Processing Unit)102、ROM(Read Only Memory)103およびRAM(Random Access Memory)104により構成されている。ROM103は、CPU102により実行される制御プログラムを記憶している。CPU102は、ROM103に記憶されている制御プログラムを読み出し、RAM104を作業エリアにして制御プログラムを実行する。
CPU102により制御プログラムが実行されると、画像形成装置10の各機能部である記憶部105、表示部107、画像読取部108、画像形成部109、通信部110および画像処理部111が制御される。これにより、例えば、表示部107に予め定められた表示がなされ、また、記録媒体である例えば用紙への画像の形成が行われる。また、画像読取部108にセットされた原稿の読み取りなどが行われる。
【0010】
なお、CPU102によって実行されるプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスクなど)、光記録媒体(光ディスクなど)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータが読取可能な記録媒体に記憶した状態で提供し得る。また、このプログラムは、インターネットなどの通信手段を用いて画像形成装置10等にダウンロードさせてもよい。
【0011】
表示部107は、例えば液晶のタッチパネルディスプレイにより構成され、制御部100の制御の下、例えば画像形成装置10に関するデータを表示する。また、表示部107は、ユーザからの操作を受け付けるための表示画面を表示し、この表示画面を介し、ユーザからの操作を受け付ける。なお、表示画面は、ユーザを識別する情報の入力により、そのユーザ用の表示画面が表示される。
ユーザを識別する情報の入力としては、例えば、ユーザごとに割り当てられた識別番号(ID(Identification)番号)が記録され、ユーザがそれぞれ所有するIDカードを、図示しない例えばIDカード読み取り機にかざすことで、IDカード読み取り機によりIDカードに記録されたID番号を読み取る方式や、ユーザごとに登録された識別番号やパスワードをユーザ自身が表示画面に入力する方式などを適用することができる。なお、他の方式でユーザを識別する情報を入力してもよい。また、表示部107は、後述するワンタッチ選択用ボタン21や選択用ボタン21等もその表示画面の表示領域に表示する。
【0012】
画像読取部108は、文書を読み取り、その読み取って得られた文書の画像を表す画像データを生成する画像読取装置(スキャナ装置)を備えており、生成した画像データを画像処理部111へ出力する。
画像形成部109は、電子写真方式等によって記録媒体である例えば用紙に対して画像データに応じたトナー像を形成する画像形成機構を備えている。
通信部110は、図示しない通信回線に接続されており、通信回線に接続されている他の装置と通信を行う通信インターフェースとして機能する。
画像処理部111は、入力される画像データに対して色補正や階調補正等の画像処理を施すものであり、画像処理が施された画像データを生成して画像形成部109へ出力する。
記憶部105は、ハードディスク装置などの記憶装置を具備しており、例えば通信部110で受信したデータや画像形成装置10で生成されたデータ等を記憶する。
【0013】
図2は、表示部107における表示例を示した図である。表示部107には、ユーザを識別する情報の入力により、そのユーザ用に登録された表示画面の一例として、同図に示すホーム画面が表示されている。図示のホーム画面は、表示画面の左上部分に、「Taro Fuji」と表示されているが、これは、識別されたユーザである「Taro Fuji」用の表示画面である。
このホーム画面には、アイコンで表された複数の選択用ボタン21が表示されている。これらの選択用ボタン21のいずれかがユーザにより選択(タッチパネルの押圧)されることで、選択用ボタン21に関連付けられている処理の指示を受け付け、処理に対応した機能が実行される。選択用ボタン21は、処理受付部の一例である。
【0014】
具体的には、
図2に示したホーム画面には、「コピー」、「ボックス保存」、「IDカードコピー」、「メディアアクセス」、「メール」、「プリント」、「PC保存」および「ファックス」という処理にそれぞれ対応した選択用ボタン21が表示されている。本実施の形態では、これらの選択用ボタン21のうちいずれかがユーザにより選択されると、選択された選択用ボタン21に対応する処理の、詳細な設定、確認を行うための画面がさらに表示される。その後、スタートボタン等の予め定められたボタンがユーザにより押圧されることで、コピーなどの処理が開始される。
【0015】
本実施の形態のホーム画面は、複数のページにより構成されており、
図2にて示す表示画面のうちの選択用ボタン21以外の所謂「地」の部分(背景の部分)をユーザが指で押しながら、この「地」の部分を図中左方向に押し出す操作を入力することで、制御部100が表示画面を他のページの表示画面に切り替えるように制御している。すなわち、本実施の形態では、いわゆるフリック操作によって、ホーム画面のページの切り替えを行えるようになっている。ページの切り替えが行われると、フリック操作の前のページでは現われていなかった他の選択用ボタン21が現れるようになる。
また、本実施の形態の表示部107では、選択用ボタン21の各々を、操作によって移動できるようになっている。具体的には、選択用ボタン21を指で押した状態で、この指を移動させることで、選択用ボタン21を移動させることができるようになっている。すなわち、本実施の形態では、ドラッグアンドドロップの操作によって、選択用ボタン21の移動が行われるようになっている。
本実施の形態では、ユーザが選択用ボタン21を予め定められた時間以上押し続け、または選択用ボタン21のいずれかが選択されている状態で、画面の右上に位置する歯車状の記号(符号2Aで示す記号)を押すと、表示画面が切り替わる。切り替わった表示画面では、この選択用ボタン21に関連付けられている処理の機能の詳細な設定をユーザが行えるようになる。
【0016】
図3は、
図2に示した「コピー」の選択用ボタン21がユーザにより選択(押圧)された後の表示画面を示した図である。この表示画面では、符号3A、3Bで示すように、2つのタブ(以下、「第1タブ3A」、「第2タブ3B」と称する)が設けられた構成となっている。このようにタブが2つだけであると、2つのうちいずれか一方のタブには、ユーザが必要とするボタン(操作しようとするボタン)が存在することになる。
つまり、表示されている側のタブには、ユーザが必要とするボタン(操作しようとするボタン)が存在しない場合であっても、他方のタブに移動すれば、その移動先のタブには、ユーザが必要とするボタンが必ず存在することとなる。したがって、タブが4つ、5つなどというように3つ以上ある場合に比べて、ユーザは、必要とするボタン(操作しようとするボタン)が存在するタブを選択するまでのタブの移動の回数を減らすことができる。すなわち、タブが数多くあると、ユーザは、どのタブにどの機能が入っているかを把握しづらくなるが、本実施の形態のようにタブが2つだけであると、ユーザは必要とする機能がいずれのタブに存在するかを把握し易くなる。
【0017】
ここで、表示部107は、第1タブ3Aが選択されている状態で、
図3に示すように、「両面/片面/製本」、「コピー部数」、「Nアップ数(1ページへの集約ページ数)」、「倍率」、「カラーモード」、「用紙選択」、「ホチキス」などの設定項目を表示する。すなわち、第1タブ3Aが選択されている際の表示画面では、ユーザによって変更される頻度が相対的に高いと思われる設定項目が表示されるようになっている。
一方、変更される頻度が相対的に低いと思われる設定項目は、
図4(表示部107における表示例を示した図)に示すように、第2タブ3Bが選択された際の表示画面に表示される。
図4に示す表示画面では、各設定項目(ユーザが設定を行う各項目)が、画面の縦方向に並べられて表示されている。すなわち、各設定項目はリスト形式で表示されている。なお、
図4に示す表示画面では、図中下方向にスクロールすることで、隠れている設定項目が表示されるようになる。
【0018】
ここで、第2タブ3Bが選択された際の表示画面では、一つの方向(図中、下方向)に、スクロールすることで他の設定項目も表示される。これにより、ユーザは、自身が探している設定項目を見つけ易くなる。例えば、各設定項目をボタン形式で表示するとともに格子状に並べて配置することも考えられるが、この場合、ユーザは、視線を上下方向だけでなく左右方向にも移動させる必要がある。
一方、本実施の形態は、一方向(上下方向)にスクロールさせて設定項目を表示するため視線の移動方向が一方向となる。したがって、本実施の形態は、視線の移動方向が二方向の場合よりも視線の移動方向を限定することができる。
【0019】
図5は、
図2にて示したホーム画面上の「ボックス保存」がユーザにより選択された際の表示画面を示した図である。ホーム画面上の「ボックス保存」がユーザにより選択されると、
図5に示すように、ユーザ名が付された選択用ボタン21が複数表示された表示画面に切り替わる。この表示画面では、「コピー」の選択用ボタン21がユーザにより選択されたとき(
図3,4参照)と同様に、2つのタブ(以下、「第1タブ5A」、「第2タブ5B」と称する)が設けられた構成となっている。なお、
図5は、第1タブ5Aが選択されている状態を示している。
また、本実施の形態では、「ボックス保存」がユーザにより選択されて表示画面が切り替わると、最初に第1タブ5Aに対応した表示画面が表示されるようになっている。そして、本実施の形態では、第1タブ5Aに対応した表示画面が表示されている状態で、ユーザにより第2タブ5Bが選択されることで、第2タブ5Bに対応した表示画面が表示される。
【0020】
ここで、ボックス保存とは、画像読取部108(
図1参照)を用いて原稿を読み取ることにより生成された画像データを、記憶部105に保存する処理をいう。この際、
図5にて示されている選択用ボタン21のいずれかがユーザにより選択されることで、画像データの保存先がユーザにより指定され、この指定された保存先に画像データが格納される。
なお、この保存先の選択がなされるまでは、
図5にて表示されている各選択用ボタン21はいずれも選択されていないオフ状態(「地」の色と略同じ色)となっている。そして、保存先の選択がなされると、選択された選択用ボタン21が選択されたオン状態となって、地の色が他の色に切り替わり、オン状態であることをユーザに識別させる。また、
図5に示す表示画面は、画面の最下部に、ユーザによって変更される頻度の高い設定項目(「カラーモード」、「原稿の送りモード」、「読み取り解像度」)を表示している。これらの設定項目については、画面の切り替えを行わずに(第2タブ5Bを選択せずに)、その内容を変更できるようになっている。
【0021】
図6は、第2タブ5Bが選択された際の表示画面を示した図である。
図6(A)に示すように、第2タブ5Bが選択された場合には、ボックス保存に際して設定可能な他の設定項目が表示される。なお、この場合も、上記と同様の各々の設定項目はリスト形式で表示される。ここで、本実施の形態では、画像読取部108にて読み取りを行う原稿毎に、ファイル名を付けられるようになっている。
また、本実施の形態では、
図6(A)における「ファイル名」の設定項目が選択されると、同図(B)に示すように、ファイル名入力用の表示画面が表示される。本実施の形態では、この表示画面を介し、ユーザは、希望するファイル名を入力する。
【0022】
次に、個人プリントについて説明する。個人プリントでは、ユーザが有するPC(Personal Computer)などにて生成された画像データが、画像形成装置10に送信され、画像形成装置10の記憶部105(
図1参照)に一旦記憶される。そして、ユーザが表示部107を介して開始指示を入力することで、用紙等への画像形成が開始される。
個人プリントでは、ユーザが画像形成装置10の傍にいる状態にて画像形成がなされるため、ユーザは、印刷物が印刷された直後にこの印刷物を取得できるようになる。かかる場合、このユーザ以外の他の者が、この印刷物を取得することが起きにくくなる。個人プリントが行われる際には、
図2にて示したホーム画面が操作され、「個人プリント」の選択用ボタン(
図2では不図示)がユーザにより選択される。そして、この「個人プリント」の選択用ボタンが選択されると、
図7(「個人プリント」が選択された後の表示画面を示した図)に示す表示画面に切り替わる。
【0023】
ここで、
図7にて示す、切り替え後の表示画面では、記憶部105に記録されている複数の画像データ(印刷ジョブ)のファイル名がリスト形式で表示される。すなわち、表示部107には、縦方向に並べられた状態でファイル名の各々が表示される。また、ファイル名の図中左横には、印刷後の用紙の状態を示すプレビュー画面が表示される。
ここで、
図7にて示した複数のファイルのうちの一つが選択されると、
図8(ファイルが選択された後の表示画面を示した図)に示す画面に切り替わる。この表示画面では、画面の下半分に設定項目が表示される。具体的には、この例では、「プリント部数」、「カラーモード」、「両面印刷の有無」の3つの設定項目が表示される。
【0024】
さらに、表示画面の右上にはファイル名が表示され、表示画面の左上には印刷後の用紙の状態を示すプレビュー画面が表示される。なお、本実施の形態では、この
図8に示す表示画面にて、上記3つの設定項目の各々を変更できるようになっているとともに、変更を行うと、この変更に応じて、プレビュー画面も変化する。すなわち、本実施の形態では、設定項目の変更に応じて、プレビュー画面が動的に変化する。
ここで、本実施の形態では、このように、ファイルがリスト形式で表示され、次いで、ユーザが印刷を希望するファイルを選択する。そして、この選ばれたファイルについて印刷がなされる。
なお、図示は省略するが、本実施の形態では、「個人一括プリント」という選択用ボタン21もホーム画面上に用意されている。本実施の形態では、この選択用ボタン21が押圧されると、未出力の蓄積文書(ファイル)が一括で印刷される。すなわち、本実施の形態では、個人プリントに関し、「個人プリント(リスト表示)」、「個人一括プリント」の2種類の選択用ボタン21が用意されている。
【0025】
ところで、本実施の形態の画像形成装置10では、既に用意されている選択用ボタン21の他に、新たな選択用ボタン21をユーザが作成できるようになっている。例えば、ユーザが頻繁に行う処理を、送信宛先やコピー枚数等のパラメータなどを設定して新たな選択用ボタン21として登録しておくことができる。それらの登録された選択用ボタン21をユーザが選択(押下)することによって、登録した処理を呼び出すことができ、処理の度に行っていたパラメータなどの詳細を設定する操作を省くことができる。
このようにユーザによって新たに作成、登録された選択用ボタン21を、以下、「ワンタッチ選択用ボタン21」という。本実施の形態では、後述するように、ワンタッチ選択用ボタン21として、第2の処理受付部の一例としてのダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21と、第1の処理受付部の一例としての非ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21とを作成することができる。
【0026】
ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21は、ユーザがワンタッチ選択用ボタン21の選択を行うだけで、そのワンタッチ選択用ボタン21に関連付けられた処理の指示を受けた後、さらなる指示を受けずに処理が開始されるものである。すなわち、このワンタッチ選択用ボタン21は、ユーザが選択した後は、ユーザに対して処理の開始の確認を求めることがなく、ユーザの選択操作がそのまま処理の開始の操作となる。
一方、非ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21は、ユーザがワンタッチ選択用ボタン21の選択を行うと、制御部100が、関連付けられた処理の指示を受けた後、その処理の開始に先立って、ワンタッチ選択用ボタン21に設定されたパラメータなどをユーザに提示する。そして、ユーザが、提示されたパラメータなどの確認等を行った後に、処理の開始の操作の入力を行うことで、さらなる指示を受けた後、処理が開始されるものである。
非ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21を、以下、「確認画面を表示するワンタッチ選択用ボタン21」という。
【0027】
確認画面を表示するワンタッチ選択用ボタン21は、その選択によって表示される確認等のための画面において、ユーザは処理の開始の入力を行う選択の他に、処理の取り消しの入力を行う選択も可能である。処理の取り消しの入力を行った場合は、選択されたワンタッチ選択用ボタン21に関連付けられた処理は実行されない。なお、本実施の形態において、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21を除く他の選択用ボタン21は、確認画面を表示するワンタッチ選択用ボタン21も含めて、第1の処理受付部の一例である。
ここで、ワンタッチ選択用ボタン21をユーザが作成する際には、
図9(ワンタッチ選択用ボタン21をユーザが作成する際の表示画面を示した図)の(A)にて、図中右上に位置する歯車状の記号(符号9Aで示す記号)がユーザにより押圧される。なお、
図9(A)に示す表示画面は、メール送信時の画面を表示している。すなわち、
図9(A)では、
図2にて示す「メール」の選択用ボタン21がユーザにより選択されて表示画面が切り替わった後の状態を示している。
【0028】
歯車状の記号9Aがユーザにより押圧されると、
図9(B)に示す表示画面が表示される。この表示画面では、ワンタッチ選択用ボタン21の作成にあたって必要となる情報(パラメータ等)がユーザにより入力される。具体的には、ワンタッチ選択用ボタン21の名称として、「名前(1行目)」、「名前(2行目)」がユーザにより入力される。
本実施の形態のワンタッチ選択用ボタン21(作成後のワンタッチ選択用ボタン21)の名称は、2行の名前で表示される。「名前(1行目)」は、2行のうちの上の行に表示される名前を示し、「名前(2行目)」は、2行のうちの下の行に表示される名前を示している。
【0029】
さらに、
図9(B)に示す表示画面には、ワンタッチ選択用ボタン21がホーム画面に表示されたときのアイコンとなる図柄も表示される。この図柄は、図柄の変更を行う処理が関連付けられているボタン9Bがユーザによって押圧されることにより変更され得る。すなわち、このボタン9Bがユーザにより押圧されると、
図10に示す画面(ワンタッチ選択用ボタン21の図柄の一覧を示した画面)が表示される。ユーザが、この画面に表示された図柄の一覧から一つのワンタッチ選択用ボタン21としての図柄を選ぶことで、このワンタッチ選択用ボタン21に選ばれた図柄がアイコンとして登録される。
さらに、
図9(B)に示す表示画面には、ワンタッチ選択用ボタン21をダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21とするか、または確認画面を表示するワンタッチ選択用ボタン21とするかの別を設定するダイレクトスタートのスライドボタンもあるが、この点については後述する。なお、
図9(B)に示す表示画面は、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21にする設定になっている。
また、本実施の形態では、ユーザは、説明文を登録できるようになっており、説明文の登録を行いたいユーザは、表示画面(
図9(B)にて示す表示画面)の下部に位置するボックス内に、説明文を入力する。
【0030】
ここで、
図9(B)に示す表示画面に対するユーザの入力が終了すると、図中右上に位置する「作成」というボタンがユーザにより押圧される。これにより、制御部100の制御により、
図9(C)に示す表示画面に表示が切り替わり、表示画面上に(ホーム画面上に)、「ワンタッチメール送信」というワンタッチ選択用ボタン21が追加される。ここでは、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21を作成する際の処理を説明したが、本実施の形態では、ダイレクトスタートのスライドボタンをユーザが操作することで、確認画面を表示させるワンタッチ選択用ボタン21も作成できるようになっている。
確認画面を表示させるワンタッチ選択用ボタン21は、ユーザにより選択されることによって処理の指示を受けた後、さらなる指示を受けるための確認画面が表示され、ユーザによるスタートボタンの入力(指示)を待って、ワンタッチ選択用ボタン21に関連付けられた処理が実行される。本実施の形態において、確認画面を表示させた後に処理を開始させるためのスタートボタンは、表示画面に表示される形式のものではなく、画像形成装置10の他の箇所にハードウェアのボタン(不図示)として配置されている。
【0031】
また、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21は、ホーム画面に表示されたとき、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21以外の選択用ボタン(確認画面を表示させるワンタッチ選択用ボタン21や通常の選択用ボタン21など)と識別できるようになっている。つまり、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21がホーム画面に表示されたときの図柄には、例えば
図9(C)に示す菱形のマーク9Eが付加される。なお、本実施の形態では、画像形成装置10における表示処理について説明したが、この表示処理は、画像形成装置10以外の装置(例えばタブレット端末などの装置)でも同様に行うことができる。
【0032】
続いて、ワンタッチ選択用ボタン21を作成する場合の処理について、より詳細に説明する。
図11は、ワンタッチ選択用ボタン21を作成する際に、制御部100(
図1参照)により実行される処理について示したフローチャートである。また、
図12は、ワンタッチ選択用ボタン21を作成する際に表示部107に表示される表示画面を示した図である。この例では、ファックス送信機能に係る選択用ボタン21を作成する場合を例に挙げて説明する。
図11に示すように、新たに選択用ボタン21の作成を行うに際して、制御部100は、まずユーザから新たに作成する選択用ボタン21に関連付ける機能(処理)についての入力を受け付ける(ステップ101(S101))。具体的には、新たに選択用ボタン21を作成する際には、ユーザは、上述の
図2に示したホーム画面にて、新たに作成する選択用ボタン21に関連付ける機能を表す選択用ボタン21を選択(押圧)する。この例では、ユーザは、まず
図2に示した、そのユーザ用のホーム画面にて、「ファックス」の選択用ボタン21を選択する。
【0033】
ホーム画面にて選択用ボタン21がユーザにより押圧された場合、制御部100により、
図3〜
図6に示した、選択された選択用ボタン21に関連付けられた機能についての設定をユーザが行う画面が表示部107に表示される。この例において、ユーザにより「ファックス」の選択用ボタン21が選択された場合にも、制御部100により、同様に、ファックス機能についての設定を行う画面が表示部107に表示される。
すなわち、詳細な説明は省略するが、ファックス機能についての設定を行う画面についても、第1タブと第2タブとが設けられた構成となっている。第1タブには、ユーザによって変更される頻度が高い設定項目が表示され、第2タブには、全ての設定項目がリスト形式で表示される構成となっている。これら第1タブと第2タブとの構成は、
図3および
図4に示したコピー機能についての設定を行う画面や、
図5および
図6に示したボックス保存機能についての設定を行う画面と同様である。
【0034】
そして、ユーザは、表示部107に表示された画面を用いて、新たに作成する選択用ボタン21に関連付ける機能について、各項目の設定を行う。例えばユーザがコピー機能を選択した場合には、ユーザは「両面/片面/製本」、「コピー部数」、「Nアップ数(1ページへの集約ページ数)」、「倍率」および「カラーモード」等の設定を行う。また、ユーザがボックス保存機能を選択した場合には、ユーザは「カラーモード」、「原稿の送りモード」および「読み取り解像度」等の設定を行う。さらに、ユーザがファックス機能を選択した場合には、ユーザは「送信先」、「画質」および「倍率」等の設定を行う。
なお、「送信先」については、一つの選択用ボタン21を作成するに際して、1つまたは複数の送信先を設定することが可能であるが、この例においては、ユーザにより1つの送信先が設定されたものとする。
続いて、制御部100は、ワンタッチ選択用ボタン21の作成を開始するためのボタン(
図9(A)で示した歯車状の記号9Aと同じボタン;以下、作成開始ボタン9Aと称する。)がユーザにより選択されたか否かを判断する(ステップ102)。なお、作成開始ボタン9Aが選択されない場合(ステップ102でNO)、制御部100は、作成開始ボタン9Aが選択されるまで待機する。
【0035】
次いで、制御部100は、作成開始ボタン9Aがユーザにより選択されたと判断した場合(ステップ102でYES)、新たに作成するワンタッチ選択用ボタン21の設定内容を確認し変更するための表示画面(以下、ワンタッチ選択用ボタン作成画面または単に作成画面とよぶ)を表示部107に表示させる(ステップ103)。具体的には、制御部100は、ステップ101にてユーザにより入力された新たに作成するワンタッチ選択用ボタン21に関連付ける機能や設定項目に対応する作成画面を、表示部107に表示させる。この例では、
図12に示すように、制御部100は、ステップ101にて選択されたファックス機能に対応する作成画面を表示部107に表示させる。
続いて、制御部100は、作成画面にて、新たに作成するワンタッチ選択用ボタン21に関する設定内容の変更等の入力を受け付ける(ステップ104)。なお、ステップ103にて表示部107に表示させる作成画面の詳細や、ステップ104にて作成画面を介して設定内容の変更等の入力を受け付けた場合の処理等については、後に詳細に説明する。
次に、制御部100は、作成画面に表示されワンタッチ選択用ボタン21の作成を完了するための作成完了ボタン38が、ユーザにより選択されたか否かを判断する(ステップ105)。なお、作成完了ボタン38が選択されない場合(ステップ105でNO)には、制御部100は、作成完了ボタン38が選択されるまで待機する。
【0036】
制御部100が、作成完了ボタン38が押されたと判断した場合(ステップ105でYES)には、ステップ101やステップ104にて入力を受け付けた情報を、作成する選択用ボタン21に関連する情報として、記憶部105に記憶させる(ステップ106)。
以上により、ワンタッチ選択用ボタン21の作成が終了する。なお、ステップ106において、作成完了ボタン38が押されたと判断した場合、制御部100は、表示部107の表示画面をユーザ用のホーム画面に切り替える。そして、上述した工程にて作成したワンタッチ選択用ボタン21は、制御部100の制御により、このホーム画面上に、例えば
図14に示すように配置される。なお、このホーム画面の表示領域におけるワンタッチ選択用ボタン21の配置の処理については、後に詳述する。
【0037】
続いて、ワンタッチ選択用ボタン作成画面の詳細について説明する。
ワンタッチ選択用ボタン作成画面には、制御部100の制御により、ユーザがワンタッチ選択用ボタン21の作成にあたって必要となる情報等をユーザが入力するためのボタンやボックス等が表示される。
図12に示すワンタッチ選択用ボタン作成画面は、名前ボックス31(1行目31A、2行目31B)、アイコン変更ボタン32(
図9(B)におけるボタン9Bに対応)、宛先表示選択ボタン33、ダイレクトスタートボタン34を有している。
名前ボックス31は、作成するワンタッチ選択用ボタン21の名前が入力されるボタンである。アイコン変更ボタン32は、作成するワンタッチ選択用ボタン21の図柄(アイコン)を変更するためのボタンである。宛先表示選択ボタン33は、作成する選択用ボタン21のアイコンに宛先を表示するか否かを選択するためのボタンである。ダイレクトスタートボタン34は、作成するワンタッチ選択用ボタン21をダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21とするか、または確認画面を表示する選択用ボタン21とするかの別を選択するためのボタンである。
【0038】
さらに、ワンタッチ選択用ボタン作成画面は、種別表示部35、説明ボックス36、プレビュー表示部37、作成完了ボタン38を有している。
種別表示部35は、作成するワンタッチ選択用ボタン21に関連付ける処理の機能の種別を表示するための部分である。説明ボックス36は、作成するワンタッチ選択用ボタン21に関する説明文を入力するためのボックスである。プレビュー表示部37は、作成するワンタッチ選択用ボタン21がホーム画面に表示される際の状態を表示するものである。作成完了ボタン38は、ワンタッチ選択用ボタン21の作成を完了するための指示を入力するボタンである。
【0039】
ここで、名前ボックス31は、上述したように、ワンタッチ選択用ボタン21のアイコンとともに表示画面(ホーム画面)に表示する名前を入力するためのボックスであり、1行目31Aと2行目31Bとの2つの行に分けられている。本実施の形態では、ステップ102にてユーザが作成開始ボタン9Aを選択した際に表示部107に始めに表示されるデフォルト状態で、名前ボックス31に、制御部100の制御によって、ステップ101にて入力された機能に関連する名前が予め入力されている。この例では、ステップ101にて入力されたファックス機能に対応して、名前ボックス31の1行目31Aに「ワンタッチ」と入力され、2行目31Bに「ファックス送信」と入力されている。
【0040】
本実施の形態では、ユーザは、名前ボックス31に入力された名前を変更することができる。具体的には、ユーザが名前ボックス31(1行目31A、2行目31B)を押圧すると、制御部100によって表示部107にキーボード画面(不図示)が表示される。ユーザは、表示されたキーボードを用いて、名前ボックス31に任意の名前を入力することができる。
【0041】
アイコン変更ボタン32は、作成するワンタッチ選択用ボタン21のアイコンを変更する際に、ユーザにより選択されるボタンである。また、アイコン変更ボタン32の図中左側には、現在設定されているアイコンが表示される。本実施の形態では、表示部107に始めに表示されるデフォルト状態において、制御部100により予め定められた図柄が設定されており、アイコン変更ボタン32の図中左側に表示されている。
アイコン変更ボタン32がユーザにより選択されると、制御部100により表示部107に、複数の図柄が並んだアイコン選択画面(
図10)が表示される。そして、ユーザはこのアイコン選択画面の中から図柄を選択することで、作成する選択用ボタン21の図柄を変更することができる。
図12は、アイコンがファックス用のアイコンに変更された状態を示している。
【0042】
宛先表示選択ボタン33は、左右に移動させることが可能なつまみを有しており、このつまみを左右にスライドさせることで、ユーザが、「する」または「しない」の別を選択することができるスライド式のボタンである。なお、宛先表示選択ボタン33は、例えば、ステップ101にて選択された機能が、画像形成装置10(
図1参照)の外部にデータを転送する機能(ファックス送信やメール送信など)を含む場合に表示される。
詳細については後述するが、宛先表示選択ボタン33にてユーザが「する」を選択した場合には、制御部100の制御により、ホーム画面に表示されるワンタッチ選択用ボタン21のアイコンに、ワンタッチ選択用ボタン21に関連付けられた機能の宛先に関する情報が併せて表示される。なお、本実施の形態では、宛先表示選択ボタン33は、表示部107に始めに表示されるデフォルト状態の作成画面において、「する」に設定されている。これにより、ユーザが宛先表示選択ボタン33に対する操作を行わない場合には、選択用ボタン21のアイコンに宛先が併せて表示されることになる。
この結果、ユーザがワンタッチ選択用ボタン作成画面において、宛先表示選択ボタン33を「しない」の設定に変更する操作を行わない限り、ユーザに宛先を通知するように設定される。したがって、デフォルト状態の作成画面において、宛先表示選択ボタン33を「しない」に設定している場合に比べて、意図しない宛先にデータが送信される等の誤送信の発生を抑制することができる。なお、
図12に示す例では、宛先表示選択ボタン33を「しない」に選択している。
【0043】
ダイレクトスタートボタン34は、宛先表示選択ボタン33と同様に、スライド式のボタンにより構成される。ユーザがボタンのつまみを左右にスライドさせることで、ダイレクトスタートに「する」か、またはダイレクトスタートに「しない」(確認画面を表示する)かの別を選択することができる。ここで、ダイレクトスタートボタン34にて「する」を選択した場合には、作成されるワンタッチ選択用ボタン21は、ワンタッチ選択用ボタン21の選択を1回行うだけで処理が開始される「ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21」となる。
この場合、上述したように、ホーム画面にて表示される選択用ボタン21のアイコンに、菱形のマーク9Eが付される(
図14、
図9(C)参照)。一方、ユーザが、ダイレクトスタートボタン34にて「しない」を選択した場合には、作成されるワンタッチ選択用ボタン21は、「確認画面を表示するワンタッチ選択用ボタン21」となる。この場合には、ホーム画面にて表示される選択用ボタン21のアイコンには、菱形のマーク9Eは付されない。なお、確認画面を表示する選択用ボタン21は、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21とは異なり、1回の入力操作(選択操作)を行うだけでは、処理が開始されないワンタッチ選択用ボタン21である。
【0044】
すなわち、ホーム画面にて確認画面を表示するワンタッチ選択用ボタン21がユーザにより選択された場合には、確認画面を表示するワンタッチ選択用ボタン21に関連付けられた処理を開始するのに先立って、表示部107に、確認画面を表示するワンタッチ選択用ボタン21に関連付けられた機能の設定内容等を確認するための確認画面が表示される。そして、その確認画面の提示を受けたユーザが、確認画面の提示を受けた後に、処理の開始を承諾したときは、ユーザが、画像形成装置10に設けられたスタートボタンを押下することで、そのワンタッチ選択用ボタン21に関連付けられた処理が開始される。
一方、ユーザが、確認画面の提示を受けた後に、処理の取り消しを求めるときは、ユーザが、画像形成装置10に設けられた取り消しボタンを押下することで、そのワンタッチ選択用ボタン21に関連付けられた処理は実行されず、表示部107はホーム画面に戻る。
【0045】
本実施の形態では、表示部107に表示される作成画面(
図12)において、ダイレクトスタートボタン34は、ユーザの選択により、「する」に設定されているが、デフォルトでは「しない」に設定されている。これにより、ユーザがダイレクトスタートボタン34に対して、「する」への変更の操作を行わない場合には、作成されるワンタッチ選択用ボタン21は、「確認画面を表示するワンタッチ選択用ボタン21」となる。
この結果、ユーザが作成画面においてダイレクトスタートボタン34を「する」と変更しない限り、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21とはしないように設定される。したがって、デフォルト状態においてダイレクトスタートボタン34が「する」に設定されている場合に比べ、意図せずにダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21が作成されることが抑制される。そして、ユーザが誤ってダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21を選択することによって、そのダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21に関連付けられた処理が意図せずに実行されるのを抑制することができる。
【0046】
種別表示部35は、作成するワンタッチ選択用ボタン21に関連付けられた機能の種別を表示する。種別表示部35に表示される内容は、ステップ101にて選択された機能に対応して制御部100により設定されるものであり、ユーザが変更することはできない。
上述したように、作成するワンタッチ選択用ボタン21のアイコンや名前はユーザにより変更することが可能であるため、ユーザによって、ワンタッチ選択用ボタン21のアイコンや名前等が、選択した機能と関連しないものに変更される場合もある。この場合、機能選択をする際において機能と関連しないアイコンや名前等を見ることによってユーザはワンタッチ選択用ボタン21に関連付けされた機能を誤認するおそれがある。したがって、本実施の形態では、このような不具合の発生を抑制するために、ワンタッチ選択用ボタン21に関連付けられた機能の種別を、種別表示部35にて表示している。
図12に示す例では、制御部100によって種別表示部35に、ステップ101にて選択されたファックス機能に対応する「ファックス送信」、および、ステップ104にて設定された送信先の件数に対応する「(送信先:1件)」の文字が表示されている。
【0047】
説明ボックス36は、作成するワンタッチ選択用ボタン21に関する説明を入力するためのボックスである。ユーザは、説明ボックス36に対して、任意の説明文を入力することができる。具体的には、ユーザが説明ボックス36を押圧すると、制御部100により表示部107にキーボード画面(不図示)が表示される。
ユーザは、このキーボードを用いて、任意の説明文を入力することができる。そして、制御部100は、キーボードを介して入力を受け付けた説明文を説明ボックス36に表示する。また、本実施の形態では、例えばステップ101にて選択された機能やステップ104にて設定された項目等に応じて、制御部100により、説明ボックス36に説明文が自動的に入力され表示される場合がある。
この例では、制御部100により、ステップ101にてファックスの送信先として設定した電話番号が、説明ボックス36内に自動的に入力され表示されている。
【0048】
プレビュー表示部37は、作成するワンタッチ選択用ボタン21がホーム画面においてどのように表示されるかについて、プレビューとして表示する部分である。具体的には、プレビュー表示部37には、名前ボックス31に入力されまたはデフォルトで入力された名前、およびアイコン変更ボタン32により選択されたアイコンまたはデフォルトで選択されているアイコンが制御部100によって表示される。
また、宛先表示選択ボタン33にてユーザにより「する」が選択されている場合には、
図14に示すホーム画面およびプレビュー表示部37にそれぞれ、選択した機能の宛先に関する情報(宛先表示9F)がアイコンの上方に重畳して表示される。さらに、ダイレクトスタートボタン34にてユーザにより「する」が選択されている場合には、
図14に示すホーム画面およびプレビュー表示部37にそれぞれ、菱形のマーク9Eがアイコンの右下に重畳して表示される。
【0049】
ここで、本実施の形態の制御部100は、名前ボックス31、アイコン変更ボタン32、宛先表示選択ボタン33およびダイレクトスタートボタン34にて設定される情報が変更された場合には、プレビュー表示部37に表示されるプレビューに、変更内容をリアルタイムで反映させている。これにより、選択用ボタン21の作成を行うユーザが、現在どのような設定がなされているかを確認することが可能になり、例えば作成するワンタッチ選択用ボタン21に意図しないアイコンや名前等を設定してしまうことを抑制できる。
【0050】
作成完了ボタン38は、上述したように、ワンタッチ選択用ボタン21の作成を完了させるためのボタンである。制御部100は、ユーザにより作成完了ボタン38が選択された場合に、選択された機能や設定項目を、記憶部105(
図1参照)に記憶させる。具体的には、制御部100は、作成完了ボタン38が選択された場合に、ステップ101にて選択された機能やこの機能について設定された設定項目の内容(ファックスの送信先や部数等)、ステップ104にて設定・変更されたワンタッチ選択用ボタン21の作成に当たって必要となる情報(名前、アイコン、説明文等)等を、作成するワンタッチ選択用ボタン21に関連付けて記憶部105に記憶させる。
なお、この作成されたワンタッチ選択用ボタン21には、このワンタッチ選択用ボタン21を作成したユーザを特定する情報も対応づけられて記憶部105に記憶されている。
【0051】
本実施の形態の画像形成装置10(
図1参照)は、記憶部105において、例えばステップ101にて選択される機能ごとにワンタッチ選択用ボタン21の作成画面を記憶している。そして、制御部100は、ステップ102にて作成開始ボタン9Aが選択された場合に、ステップ101にて選択された機能に対応する作成画面を記憶部105から読み出し、表示部107に表示させている。
【0052】
また、
図12は、作成するワンタッチ選択用ボタン21に関連付ける処理としてファックス機能が選択された場合の作成画面の一例である。作成するワンタッチ選択用ボタン21に関連付ける処理として、ファックス機能以外の他の機能が選択された場合の作成画面も、
図12に示した作成画面と基本的には同様の構成を有している。すなわち、ファックス機能以外の他の機能についての作成画面も、
図12で示した例と同様に、名前ボックス31、アイコン変更ボタン32、ダイレクトスタートボタン34、種別表示部35、説明ボックス36、プレビュー表示部37および作成完了ボタン38を有している。
これに対し、宛先表示選択ボタン33については、ファックス機能やメール送信機能等の、画像形成装置10(
図1参照)の外部へデータ等を転送する機能についての作成画面にのみ表示され、例えばコピー機能等のように転送機能を含まない機能の作成画面には表示されないようになっている。
【0053】
ところで、上述したように、ユーザにより作成されたダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21は、ユーザが1回の選択操作を行うだけで、そのワンタッチ選択用ボタン21に関連付けられた機能(処理)が開始されるようになっている。すなわち、ホーム画面にて、ワンタッチ選択用ボタン21がユーザにより選択された場合には、ファックスの送信先やコピーの部数等の設定項目の入力を行う入力画面や、これらの設定項目を確認する確認画面が表示されることなく処理が開始される。
【0054】
このことは、ユーザにとっては、機能の選択や設定項目の入力を行うことなく処理を実行することができるため、操作の手間を低減できるという効果がある。しかし一方で、ホーム画面においてユーザが意図せずにワンタッチ選択用ボタン21に触れてしまうなどにより、ワンタッチ選択用ボタン21を誤って選択してしまった場合には、そのワンタッチ選択用ボタン21に関連付けられた処理が実行されてしまう。この結果、例えば、ファックス送信機能やメール送信機能等の、画像形成装置10の外部へデータを転送する機能が関連付けられているダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21を、ユーザが誤って選択してしまった場合には、ユーザが意図していない宛先へデータが不用意に転送されてしまうおそれがある。
また、記録材(用紙)の大量消費を伴うような部数の多いコピー機能や、メモリの大量消費を伴うような解像度が高いスキャン機能等が関連付けられているダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21を、ユーザが誤って選択してしまった場合には、大量の記録材やメモリなどが不用意に消費されることになる。
【0055】
一方、ユーザが作成したワンタッチ選択用ボタン21が確認画面を表示する選択用ボタン21である場合には、ユーザによる1回の選択操作では処理が開始されない。すなわち、ホーム画面にて、確認画面を表示するワンタッチ選択用ボタン21がユーザにより選択された場合には、まず、選択されたワンタッチ選択用ボタン21に関連付けられた機能についての確認画面が表示される。そして、ユーザがこの確認画面にて内容の確認等を行って、処理の開始を承諾し、スタートボタンを押下することで、ワンタッチ選択用ボタン21に関連付けられた機能の処理が開始されることになる。したがって、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21のような問題が発生する機会は少ない。
【0056】
ここで、本実施の形態の画像形成装置10は、作成されたダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21をホーム画面に表示するに際して、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21は、制御部100の制御により、確認画面を表示するワンタッチ選択用ボタン21が配置可能な所定の領域に配置されることを禁止されている。ここで、確認画面を表示するワンタッチ選択用ボタン21が配置可能な所定の領域は、例えば、表示領域の中央に対して左上側に設定されている。つまり、この実施の形態では、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21は、ホーム画面の表示領域の中で、左上側の領域に配置されるのが禁止されている。なお、左上側の領域には、上下方向の位置が同じである場合は、真横の左側の領域も含み、また、左右方向の位置が同じである場合は、真上の側の領域も含む。
【0057】
本実施の形態における制御部100は、新たに作成された確認画面を表示するワンタッチ選択用ボタン21をホーム画面の表示領域に配置する場合、ホーム画面の表示領域の左上側の領域に配置され、既にその左上側の領域が他の選択用ボタン21に占有されている場合は、それらの選択用ボタン21の右隣に順次配置される。また、右隣に配置するスペースがない場合は、下段に配置するスペースがあるときは、その下段に左詰めで配置し、下段も配置スペースがない場合は、ホーム画面の次ページに移って、その次ページの表示領域において上段から左詰めで、順次配置する制御を行う。
一方、制御部100は、ホーム画面の表示領域に配置するワンタッチ選択用ボタン21がダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21である場合は、上述したように、表示領域の空いたスペースに単に左詰めで順次配置していくのではなく、確認画面を表示するワンタッチ選択用ボタン21が配置可能な所定の領域(例として、中央部に対して左上側の領域)を除いた領域に配置する。
【0058】
この制御部100による処理は、
図13に示す通り、ワンタッチ選択用ボタン21の作成が完了して記憶部105に記憶されると(ステップ201)、制御部100は、このワンタッチ選択用ボタン21を表示部107のホーム画面の表示領域に配置するに際して、そのワンタッチ選択用ボタン21がダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21であるか否かを判断する(ステップ202)。この判断は、ワンタッチ選択用ボタン21の作成時に選択されたダイレクトスタートボタン34の設定にしたがって行われる。具体的には、ダイレクトスタートボタン34が「する」に設定されている場合は、制御部100は、ワンタッチ選択用ボタン21がダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21であると判断する(ステップ202においてYES)。
【0059】
一方、ダイレクトスタートボタン34が「しない」に設定されている場合は、制御部100は、ワンタッチ選択用ボタン21がダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21でないと判断する(ステップ202においてNO)。制御部100は、ワンタッチ選択用ボタン21がダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21であると判断したときは、そのダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21を、ホーム画面の表示領域に配置するに際して、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21を除く他の選択用ボタン21(確認画面を表示するワンタッチ選択用ボタン21)が配置可能な左上側の領域を除いた領域に、そのダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21を配置する(ステップ204)。このようにワンタッチ選択用ボタン21がホーム画面に配置された一例が、
図9(C)である。
制御部100は、ワンタッチ選択用ボタン21がダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21でないと判断したときは、そのワンタッチ選択用ボタン21を、ホーム画面の表示領域に配置するに際して、上述したように、ホーム画面の表示領域に既に表示されている選択用ボタン21のうちの右隣に順次配置し、右隣に配置するスペースがない場合で、下段に配置するスペースがあるときは、その下段に左詰めで配置し、下段も配置スペースがない場合は、ホーム画面の次ページの表示画面に移って、その次ページの表示画面の表示領域において上段から左詰めで、順次配置する(ステップ203)。
【0060】
なお、
図9(C)に示したホーム画面の表示領域には、通常の選択用ボタン21である「シンプルコピー」、「OFT BOXに保存」、「OFT UIに展開」、「いつものコピー」、「PC保存」が配置されている。そして、これら通常の選択用ボタン21はいずれもダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21ではない。したがって、新たに作成されたダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21は、表示領域のうち左上側の領域とならない領域の一例として、選択用ボタン21「PC保存」の右隣で、かつ選択用ボタン21「OFT BOXに保存」の下側に配置される。
【0061】
同様に、
図14に示したホーム画面の表示領域の場合は、通常の選択用ボタン21である「コピー」、「OFT BOXに保存」、「OFT UIに展開」、「いつものコピー」、「PC保存」が配置されている。そして、これら通常の選択用ボタン21はいずれもダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21ではない。一方、新たに作成されたダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21は、表示領域のうち左上側の領域を除いた領域の一例として、選択用ボタン21「PC保存」の右隣で、かつ選択用ボタン21「OFT BOXに保存」の下側の領域に配置される。
【0062】
なお、例えば、
図14に示すように、ホーム画面の表示領域にダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21が配置されている状態から、新たに確認画面を表示するワンタッチ選択用ボタン21(例えば「ワンタッチメール送信」)が配置される場合、確認画面を表示するワンタッチ選択用ボタン21は、
図13に示した制御部100の制御(ステップ202→ステップ203)にしたがって、
図15に示すように、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21(「ワンタッチファックス送信」)の右隣に配置されることになる。
【0063】
本実施の形態では、ホーム画面の表示領域には、デフォルト状態で、通常の選択用ボタン21が配置されている。そして、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21は、ホーム画面の表示領域のうち左上側の領域には配置されない。ここで、ホーム画面の表示領域のうち左上側の領域(特に、
図9(C)、
図14、
図15において破線で囲まれた上縁および左縁の領域A)は、ホーム画面の表示領域の全体の中でユーザの目に付き易い領域であり、その目に付いた領域に配置されているアイコン(選択用ボタン)には触り易い。
【0064】
本実施の形態では、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21を、表示領域中の全ての領域に自由に配置させる場合に比して、ユーザが誤って処理の指示をしてしまうのを抑制する。また、本実施の形態では、ユーザが不用意に触るおそれのある左上の領域(例えば領域A)に、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21が配置されないため、表示領域の中央に比して左上側以外へ配置するのを禁止する場合に比して、ユーザが誤って処理の指示をしてしまうのを抑制する。
なお、ホーム画面の表示領域に配置された選択用ボタン21は、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21も含めて、ユーザの移動操作(例えば、ホーム画面に表示された選択用ボタン21をドラッグアンドドロップする操作)によって、ホーム画面の表示領域内で任意の位置に移動させることができる。この移動操作の場合であっても、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21の配置については、上述した制御部100の制御により、配置できる領域が制限されている。したがって、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21をユーザの操作により、そのように配置が禁止されている領域へ移動することはできない。
【0065】
[実施の形態2]
本実施の形態の画像形成装置10は、前述したように、ホーム画面が複数のページにより構成されており、デフォルトではその複数のページのうち第1ページの表示画面が表示部107に表示されている。そして、表示部107に表示されているページの選択用ボタン21以外の「地」の部分をフリック操作することにより、ページの切り替えを行えるようになっている。ページの切り替えが行われると、フリック操作の前のページの表示画面では現われていなかった他の選択用ボタン21が現れるようになる。本実施の形態では、第1ページの表示画面(第1の表示画面の一例)は、第2ページ以後の表示画面(第2の表示画面の一例)よりも優先して表示される表示画面である。
本実施の形態においては、制御部100の制御により、確認画面を表示するワンタッチ選択用ボタン21を、ホーム画面の第1ページの表示画面および第2ページの表示画面のいずれにも配置可能であり、一方、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21をホーム画面の第1ページに配置するのを禁止するように制御するものであってもよい。すなわち、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21は、制御部100の制御により、ホーム画面の第2ページ以後の表示画面の表示領域に配置される。
【0066】
この場合の制御部100による処理は、
図16に示す通り、ワンタッチ選択用ボタン21の作成が完了して記憶部105に記憶される(ステップ301)。制御部100は、このワンタッチ選択用ボタン21を表示部107のホーム画面の表示領域に配置するに際して、そのワンタッチ選択用ボタン21がダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21であるか否かを判断する(ステップ302)。この判断は、ワンタッチ選択用ボタン21の作成時に選択されたダイレクトスタートボタン34の設定にしたがって行われる。具体的には、ダイレクトスタートボタン34が「する」に設定されている場合は、制御部100は、ワンタッチ選択用ボタン21がダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21であると判断する(ステップ302においてYES)。
一方、ダイレクトスタートボタン34が「しない」に設定されている場合は、制御部100は、ワンタッチ選択用ボタン21がダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21でないと判断する(ステップ302においてNO)。
【0067】
制御部100は、ワンタッチ選択用ボタン21がダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21であると判断したときは、そのダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21をホーム画面の表示領域に配置するに際して、ホーム画面の第1ページ以後の2ページ以後のページに、そのダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21を配置する(ステップ304)。
制御部100は、ワンタッチ選択用ボタン21がダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21でないと判断したときは、そのワンタッチ選択用ボタン21を、ホーム画面の表示領域に配置するに際して、ホーム画面の表示領域に既に表示されている選択用ボタン21のうちの右隣に順次配置する。このとき、選択用ボタン21の右隣に配置するスペースがない場合で、下段に配置するスペースがあるときは、その下段に左詰めで配置し、下段も配置スペースがない場合は、ホーム画面の次ページの表示画面に移って、その次ページの表示画面の表示領域において上段から左詰めで、順次配置する(ステップ303)。
【0068】
このようにワンタッチ選択用ボタン21がホーム画面に配置された一例が、
図17である。
図17(A)は、表示部107に、ホーム画面の第1ページの表示画面107aがデフォルトで表示され、新たに作成されたダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21(「ワンタッチファックス送信」)がホーム画面の第2ページの表示画面107bに配置されているが、第2ページの表示画面107bは表示部107に表示されていない状態を示している。そして、表示部107に表示されているホーム画面の第1ページの「地」の部分に対してユーザが図示左方向へのフリック操作を行うことで、表示部107に表示される表示画面が、
図17(B)に示すように、第1ページの表示画面107aから第2ページの表示画面107bに切り替わり、第2ページの表示画面107bに配置されていたダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21(「ワンタッチファックス送信」)が表示される。
【0069】
このように構成された実施の形態では、表示部107にデフォルト状態で表示されるホーム画面の第1ページの表示画面には、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21は配置されず、表示部107に表示される表示画面を切り替える操作(フリック操作等)の入力を経て、表示部107にダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21が表示される。したがって、この実施の形態では、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21を第1ページの表示画面107aおよび第2ページの表示画面107bの両方に配置可能とした場合に比して、ユーザが誤って処理の指示をしてしまうのを抑制する。また、この実施の形態は、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21を、優先的に表示される第1ページの表示画面107aの表示領域に配置する場合に比してユーザが誤って処理の指示をしてしまうのを抑制する。
【0070】
なお、
図17において、新たに作成されたダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21は、ホーム画面のうち第2ページの表示画面107bの先頭となる左上の領域に配置されているが、制御部100による制御はこの形態に限定されるものではなく、第2ページの他の領域に配置してもよいし、第3ページ以後の表示画面(図示せず)に配置するように制御してもよい。
ただし、第2ページの表示画面107bに1つも選択用ボタン21が配置されずに第3ページ以後の表示画面にダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21が配置されると、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21を表示部107に表示させるまでに、空白のページ(第2ページの表示画面)を経由することになる。この場合、ユーザは第3ページの表示画面の存在自体を失念したり気付かなかったりするおそれも生じる。したがって、制御部100は、空白のページが発生しないように、第2ページ以後の表示画面の表示領域に左上詰めで、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21を配置するように制御するのが好ましい。
【0071】
本実施の形態2は、制御部100によるダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21のホーム画面への表示の制御が実施の形態1と異なる以外は、実施の形態1と異なるところがなく、特に言及した以外の構成や作用、効果については、実施の形態1の画像形成装置10で説明した構成、作用、効果と同じであるため、説明を省略する。
なお、ホーム画面の表示領域に配置された選択用ボタン21は、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21も含めて、ユーザの移動操作(例えば、ホーム画面に表示された選択用ボタン21をドラッグアンドドロップする操作)によって、ホーム画面の表示領域内で任意の位置に移動させることができる。しかし、この移動操作の場合であっても、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21については、上述した制御部100の制御により、配置できる領域が制限されている。したがって、ユーザの操作により、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21を、そのように禁止されている領域へ移動することはできない。
【0072】
[実施の形態3]
上述した実施の形態の画像形成装置10における制御部100は、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21をホーム画面に配置する際に、その配置の領域を制限したが、その配置の領域を制限する制御の対象として、ユーザ以外の他者が作成したワンタッチ選択用ボタン21を適用することもできる。すなわち、制御部100は、作成されたワンタッチ選択用ボタン21(処理受付部の一例)を、ユーザのホーム画面に表示するに際して、その作成されたワンタッチ選択用ボタン21がユーザとは異なる他者が作成したワンタッチ選択用ボタン21であるときは、その他者が作成したワンタッチ選択用ボタン21を、ホーム画面の表示領域の中で、所定の領域に配置するのを禁止する。ここで、ユーザ以外の他者が作成したワンタッチ選択用ボタン21の配置が禁止されている所定の領域は、例えば、表示領域の中央に対して左上側の領域である。つまり、この実施の形態では、ユーザ以外の他者が作成したワンタッチ選択用ボタン21は、ホーム画面の表示領域の中で、左上側の領域に配置されるのが禁止されている。なお、左上側の領域には、上下方向の位置が同じである場合は、真横の左側の領域も含み、また、左右方向の位置が同じである場合は、真上の側の領域も含む。
【0073】
本実施の形態における制御部100は、例えば、作成者以外にも共有することが許容され、ユーザ以外の他者によって作成されたワンタッチ選択用ボタン21は、例えば図示しない共有領域などに配置されていて、この画像形成装置10を使用する権限を有する者であれば誰でも自由に使用することができ、またユーザのホーム画面にそのワンタッチ選択用ボタン21を配置することもできる。そして、上述した他者が作成したワンタッチ選択用ボタン21を、ユーザが、ユーザ自身のホーム画面の表示領域に配置する場合、制御部100は、表示領域の空いたスペースに単に左詰めで順次配置していくのではなく、他者作成のワンタッチ選択用ボタン21を、所定の領域(本実施の形態では、例えば左上側となる領域)への配置を禁止して、その領域以外の領域に配置する。
【0074】
この制御部100による処理は、
図18に示す通り、ワンタッチ選択用ボタン21の作成が完了して記憶部105に記憶されていて(ステップ401)、制御部100は、このワンタッチ選択用ボタン21を表示部107のホーム画面の表示領域に配置するに際して、そのワンタッチ選択用ボタン21の作成者に関する情報を取得する(ステップ402)。作成者に関する情報は、作成されたワンタッチ選択用ボタン21に対応づけられて記憶部105に記憶されている。
そして、ホーム画面に配置するためにユーザによって選択されたワンタッチ選択用ボタン21を制御部100が読み出す際に、制御部100が、そのワンタッチ選択用ボタン21に対応づけられた作成者に関する情報を記憶部105から読み出すことで、ワンタッチ選択用ボタン21の作成者に関する情報を取得する。
【0075】
続いて、制御部100は、読み出した作成者に関する情報に基づいて、そのワンタッチ選択用ボタン21の作成者が、ユーザと一致するか否かを判断する(ステップ403)。ホーム画面のユーザについては、前述したように、IDカードに記録されたID番号を読み取る方式等によって特定されているため、制御部100は、ホーム画面のユーザとワンタッチ選択用ボタン21の作成者とが一致するか否かを判断することができる。
制御部100は、ワンタッチ選択用ボタン21の作成者がユーザと一致しないと判断したとき(ステップ403でNO)は、そのワンタッチ選択用ボタン21を、ホーム画面の表示領域に配置するに際して、中央部に対して左上側の領域とならない領域に、そのワンタッチ選択用ボタン21を配置する(ステップ405)。このようにワンタッチ選択用ボタン21がホーム画面に配置された一例が、
図19である。
図19において、「シンプルコピー」、「OFT BOXに保存」、「OFT UIに展開」、「いつものコピー」、「PC保存」と表示されたものが、ユーザ自身が作成したワンタッチ選択用ボタン21や予め設定されている選択用ボタン21である他の選択用ボタン21であり、「ワンタッチファックス送信」と表示されたものが、他者が作成したワンタッチ選択用ボタン21である。
【0076】
一方、制御部100は、ワンタッチ選択用ボタン21の作成者がユーザと一致すると判断したとき(ステップ403でYES)は、そのワンタッチ選択用ボタン21を、ホーム画面の表示領域に配置するに際して、そのホーム画面の表示領域に既に表示されている選択用ボタン21のうちの右隣に順次配置し、右隣に配置するスペースがない場合で、下段に配置するスペースがあるときは、その下段に左詰めで配置し、下段も配置スペースがない場合は、ホーム画面の次ページの表示画面に移って、その次ページの表示画面の表示領域において上段から左詰めで、順次配置する(ステップ404)。
なお、
図19に示したホーム画面の表示領域には、通常の選択用ボタン21である「シンプルコピー」、「OFT BOXに保存」、「OFT UIに展開」、「いつものコピー」および「PC保存」が配置されている。これら通常の選択用ボタン21はいずれも他者が作成したワンタッチ選択用ボタン21ではない。新たに作成された他者作成のワンタッチ選択用ボタン21(「ワンタッチファックス送信」)は、表示領域の中央部に対して左上側とならない領域の一例として、選択用ボタン21「PC保存」の右隣で、かつ選択用ボタン21「OFT BOXに保存」の下側に配置される。
【0077】
ホーム画面の表示領域のうち左上側の領域は、ホーム画面の表示領域の全体の中でユーザの目に付き易い領域であり、その目に付いた領域に配置されているアイコン(選択用ボタン)には触り易い。本実施の形態では、このようにユーザが不用意に触るおそれのある領域(特に、
図19において破線で囲まれた上縁および左縁の領域A)に、他者が作成したワンタッチ選択用ボタン21は配置されない。したがって、ワンタッチ選択用ボタン21がユーザ以外の他者によって作成されている場合に、ユーザが誤ってそのワンタッチ選択用ボタン21に触れて処理の指示をしてしまうのを抑制する。また、本実施の形態は、ユーザ以外の他者によって作成されたワンタッチ選択用ボタン21を、表示領域の中央部に対して左上側以外へ配置するのを禁止する場合に比して、ユーザが誤って処理の指示をしてしまうのを抑制する。
【0078】
本実施の形態3は、制御部100による他者作成のワンタッチ選択用ボタン21のホーム画面への表示の制御が実施の形態1と異なる以外は、実施の形態1と異なるところがなく、特に言及した以外の構成や作用、効果については、実施の形態1の画像形成装置10で説明した構成、作用、効果と同じであるため、説明を省略する。
なお、ホーム画面の表示領域に配置された選択用ボタン21は、他者作成のワンタッチ選択用ボタン21も含めて、ユーザの移動操作(例えば、ホーム画面に表示された選択用ボタン21をドラッグアンドドロップする操作)によって、ホーム画面の表示領域内で任意の位置に移動させることができる。この移動操作の場合であっても、他者作成のワンタッチ選択用ボタン21の配置については、上述した制御部100の制御により、配置できる領域が制限されている。したがって、他者作成のワンタッチ選択用ボタン21を、ユーザの操作により、そのように禁止されている領域へ移動することはできない。
【0079】
[実施の形態4]
本実施の形態においては、制御部100の制御により、他者作成のワンタッチ選択用ボタン21をホーム画面の第1ページに配置するのを禁止するように制御するものであってもよい。すなわち、ユーザ以外の他者が作成したワンタッチ選択用ボタン21は、制御部100の制御により、ホーム画面の第2ページ以後の表示画面の表示領域に配置される。この場合の制御部100による処理は、
図20に示す通り、ワンタッチ選択用ボタン21の作成が完了して記憶部105に記憶されている(ステップ501)。制御部100は、このワンタッチ選択用ボタン21を表示部107のホーム画面の表示領域に配置するに際して、そのワンタッチ選択用ボタン21の作成者に関する情報を取得する(ステップ502)。
【0080】
作成者に関する情報は、作成されたワンタッチ選択用ボタン21に対応づけられて記憶部105に記憶されている。そして、ホーム画面に配置するためにユーザによって選択されたワンタッチ選択用ボタン21を制御部100が読み出す際に、制御部100が、そのワンタッチ選択用ボタン21に対応づけられた作成者に関する情報を記憶部105から読み出すことで、ワンタッチ選択用ボタン21の作成者に関する情報を取得する。
続いて、制御部100は、読み出した作成者に関する情報に基づいて、そのワンタッチ選択用ボタン21の作成者が、ユーザと一致するか否かを判断する(ステップ503)。ホーム画面のユーザについては、前述したように、IDカードに記録されたID番号を読み取る方式等によって特定されているため、制御部100は、ホーム画面のユーザとワンタッチ選択用ボタン21の作成者とが一致するか否かを判断することができる。
【0081】
制御部100は、ワンタッチ選択用ボタン21の作成者がユーザと一致しないと判断したとき(ステップ503でNO)は、そのワンタッチ選択用ボタン21を、ホーム画面の表示領域に配置するに際して、ホーム画面の第1ページ以後の2ページ以後のページに、その他者作成のワンタッチ選択用ボタン21を配置する(ステップ505)。一方、制御部100は、ワンタッチ選択用ボタン21がユーザ自身によって作成されたワンタッチ選択用ボタン21であると判断したとき(ステップ503でYES)は、そのワンタッチ選択用ボタン21を、ホーム画面の表示領域に配置する。このとき、ホーム画面の表示領域に既に表示されている選択用ボタン21のうちの右隣にワンタッチ選択用ボタン21を順次配置する。右隣に配置するスペースがない場合で、下段に配置するスペースがあるときは、その下段に左詰めで配置する。下段も配置スペースがない場合は、ホーム画面の次ページの表示画面に移って、その次ページの表示画面の表示領域において上段から左詰めで、順次配置する(ステップ504)。なお、本実施の形態では、第1ページの表示画面(第1の表示画面の一例)は、第2ページ以後の表示画面(第2の表示画面の一例)よりも優先して表示される表示画面である。
【0082】
このようにワンタッチ選択用ボタン21がホーム画面に配置された一例が、
図21である。
図21(A)は、表示部107に、ホーム画面の第1ページの表示画面107aがデフォルトで表示され、新たに表示する他者作成のワンタッチ選択用ボタン21(「ワンタッチファックス送信」)がホーム画面の第2ページの表示画面107bに配置されているが、第2ページの表示画面107bは表示部107に表示されていない状態を示している。そして、表示部107に表示されているホーム画面の第1ページの「地」の部分に対してユーザが図示左方向へのフリック操作を行うことで、表示部107に表示される表示画面が、
図21(B)に示すように、第1ページの表示画面107aから第2ページの表示画面107bに切り替わり、第2ページの表示画面107bに配置されていた他者作成のワンタッチ選択用ボタン21(「ワンタッチファックス送信」)が表示される。
【0083】
このように構成された実施の形態では、表示部107にデフォルト状態で表示されるホーム画面の第1ページの表示画面には、他者作成の選択用ボタン21は配置されず、表示部107に表示される表示画面を切り替える操作(フリック操作等)の入力を経て、表示部107に他者作成の選択用ボタン21が表示される。したがって、この実施の形態では、ワンタッチ選択用ボタン21がユーザ以外の他者によって作成されている場合に、第1ページの表示画面107aおよび第2ページの表示画面107bの両方に配置可能とした場合に比して、ユーザが誤って処理の指示をしてしまうのを抑制する。また、この実施の形態は、ユーザ以外の他者によって作成されたワンタッチ選択用ボタン21を、優先的に表示される第1ページの表示画面107aの表示領域に配置する場合に比してユーザが誤って処理の指示をしてしまうのを抑制する。
なお、
図21において、他者が作成したワンタッチ選択用ボタン21は、ホーム画面のうち第2ページの表示画面107bの先頭となる左上の領域に配置されている。制御部100による制御はこの形態に限定されるものではなく、第2ページの他の領域に配置してもよいし、第3ページ以後の表示画面(図示せず)に配置するように制御してもよい。
ただし、第2ページの表示画面107bに1つも選択用ボタン21が配置されずに第3ページ以後の表示画面に他者作成のワンタッチ選択用ボタン21が配置されると、他者作成のワンタッチ選択用ボタン21を表示部107に表示させるまでに、空白のページ(第2ページの表示画面)を経由することになる。この場合、ユーザは第3ページの表示画面の存在自体を失念したり気付かなかったりするおそれも生じる。したがって、制御部100は、空白のページが発生しないように、第2ページ以後の表示画面の表示領域に左上詰めで、他者作成のワンタッチ選択用ボタン21を配置するように制御するのが好ましい。
【0084】
本実施の形態4は、制御部100による他者作成のワンタッチ選択用ボタン21のホーム画面への表示の制御が実施の形態1と異なる以外は、実施の形態1と異なるところがなく、特に言及した以外の構成や作用、効果については、実施の形態1の画像形成装置10で説明した構成、作用、効果と同じであるため、説明を省略する。
なお、ホーム画面の表示領域に配置された選択用ボタン21は、他者作成のワンタッチ選択用ボタン21も含めて、ユーザの移動操作(例えば、ホーム画面に表示された選択用ボタン21をドラッグアンドドロップする操作)によって、ホーム画面の表示領域内で任意の位置に移動させることができる。この移動操作の場合であっても、他者作成のワンタッチ選択用ボタン21の配置については、上述した制御部100の制御により、配置できる領域が制限されている。したがって、他者作成のワンタッチ選択用ボタン21をユーザの操作により、そのように禁止されている領域へ移動することはできない。
【0085】
[実施の形態5]
上述した各実施の形態1〜4の画像形成装置10は、制御部100が、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21や他者作成のワンタッチ選択用ボタン21を、ホーム画面の表示領域に配置する際の領域を制限するように制御する。実施の形態5の画像形成装置10は、これら実施の形態1〜4の画像形成装置10において、配置される領域が制限されるダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21や他者作成のワンタッチ選択用ボタン21であっても、それらのダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21や他者作成のワンタッチ選択用ボタン21が選択されることによって、それらのワンタッチ選択用ボタン21に関連付けられた処理の起動回数が予め設定された回数に達した後は、制御部100が、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21や他者作成のワンタッチ選択用ボタン21を、禁止された領域へ移動することを許容する制御を行う。
【0086】
すなわち、実施の形態1の画像形成装置10は、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21が、ホーム画面において、表示領域の中央部に対して左上側の領域に配置されることが禁止されている。しかし、実施の形態5の画像形成装置10では、そのダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21が予め設定された回数以上起動された後は、配置が禁止されている左上側の領域に移動することが、制御部100の制御によって許容される。つまり、本実施の形態は、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21が、そのダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21に関連付けられた処理の利用状況に基づいて、制御部100の制御により、配置が禁止された領域へ配置の禁止が解除され、または解除できる。
【0087】
また、実施の形態2の画像形成装置10は、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21は、ホーム画面において、第1ページの表示画面107aに配置されることが禁止されている。しかし、実施の形態5の画像形成装置10では、そのダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21が予め設定された回数以上起動された後は、ホーム画面において、配置が禁止されている第1ページの表示画面107aに移動することが、制御部100の制御によって許容される。つまり、本実施の形態は、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21が、そのダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21に関連付けられた処理の利用状況に基づいて、制御部100の制御により、配置が禁止された領域へ配置の禁止が解除され、または解除できる。
【0088】
また、実施の形態3の画像形成装置10は、ユーザ以外の他者が作成したワンタッチ選択用ボタン21は、ホーム画面において、表示領域の中央部に対して左上側の領域に配置されることが禁止されている。しかし、実施の形態5の画像形成装置10では、その他者が作成したワンタッチ選択用ボタン21が予め設定された回数以上起動された後は、配置が禁止されている左上側の領域に移動することが、制御部100の制御によって許容される。つまり、本実施の形態は、ユーザ以外の他者によって作成されたワンタッチ選択用ボタン21が、その他者作成のワンタッチ選択用ボタン21に関連付けられた処理の利用状況に基づいて、制御部100の制御により、配置が禁止された領域へ配置の禁止が解除され、または解除できる。
【0089】
また、実施の形態4の画像形成装置10は、ユーザ以外の他者が作成したワンタッチ選択用ボタン21は、ホーム画面において、第1ページの表示画面107aに配置されることが禁止されている。しかし、実施の形態5の画像形成装置10では、その他者が作成したワンタッチ選択用ボタン21が予め設定された回数以上起動された後は、ホーム画面において、配置が禁止されている第1ページの表示画面107aに移動することが、制御部100の制御によって許容される。つまり、本実施の形態は、ユーザ以外の他者によって作成されたワンタッチ選択用ボタン21が、その他者作成のワンタッチ選択用ボタン21に関連付けられた処理の利用状況に基づいて、制御部100の制御により、配置が禁止された領域へ配置の禁止が解除され、または解除できる。
【0090】
実施の形態5の画像形成装置10において、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21の起動回数や他者作成のワンタッチ選択用ボタン21の起動回数は、これらのワンタッチ選択用ボタン21が選択されて起動されるごとに制御部100によって計数されていて、ワンタッチ選択用ボタン21ごとの起動回数は記憶部105に記憶されている。そして、選択用ボタン21のホーム画面の表示領域における移動の制御を行う制御部100による処理は、
図22に示す通り、ユーザが、移動させようとするワンタッチ選択用ボタン21をドラッグすると、制御部100が移動操作を検知し(ステップ601)、制御部100はそのワンタッチ選択用ボタン21に対応づけられた作成者に関する情報を取得する(ステップ602)。
作成者に関する情報の取得は、実施の形態3,4で説明した通りである。
【0091】
次いで、制御部100は、そのワンタッチ選択用ボタン21の起動回数を記憶部105から取得する(ステップ603)。続いて、制御部100は、記憶部105から取得した起動回数が予め設定された回数以上か否かを判断する(ステップ604)。
予め設定された回数は、制御部100のROM103に、書き換え不能に記憶されていてもよいし、制御部100のRAM104に、書き換え可能に記憶されていてもよい。また、この予め設定された回数は、例えばそのワンタッチ選択用ボタン21が禁止領域に配置されていたとしても、ユーザがそのワンタッチ選択用ボタン21を誤って選択して起動することがないと考えられる程度の回数として、実験的または経験的に予め設定された回数である。
【0092】
記憶部105から取得した起動回数が予め設定された回数以上であると制御部100が判断したとき(ステップ604においてYES)は、制御部100は、ユーザのドラッグアンドドロップの移動操作に対して、ホーム画面の表示領域の任意の領域への移動を許可し、ユーザがドロップの操作を行った領域に、そのワンタッチ選択用ボタン21を配置する(ステップ605)。
【0093】
一方、記憶部105から取得した起動回数が予め設定された回数未満であると制御部100が判断したとき(ステップ604においてNO)は、制御部100は、そのワンタッチ選択用ボタン21の作成者が、ユーザと一致するか否かを判断する(ステップ606)。ワンタッチ選択用ボタン21の作成者がユーザと一致すると制御部100が判断したとき(ステップ606においてYES)は、制御部100は、続いてそのワンタッチ選択用ボタン21がダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21か否かを判断する(ステップ607)。
そして、そのワンタッチ選択用ボタン21がダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21ではないと制御部100が判断したとき(ステップ607においてNO)は、制御部100は、ユーザのドラッグアンドドロップの移動操作に対して、ホーム画面の表示領域の任意の領域への移動を許可し、ユーザがドロップの操作を行った領域に、そのワンタッチ選択用ボタン21を配置する(ステップ605)。
【0094】
一方、制御部100は、そのワンタッチ選択用ボタン21の作成者がユーザと一致しないと判断したとき(ステップ606においてNO)、およびそのワンタッチ選択用ボタン21がダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21であると判断したとき(ステップ607においてYES)は、制御部100は、ユーザのドラッグアンドドロップの移動操作に対して、ホーム画面の表示領域のうち、そのワンタッチ選択用ボタン21に対して禁止された領域への移動を許可しない。そして、制御部100は、そのワンタッチ選択用ボタン21に対して禁止された領域以外の領域の範囲での移動を許可する(ステップ608)。この結果、その許可された領域でユーザがドロップの操作を行った場合は、そのドロップの操作が行われた領域に、ワンタッチ選択用ボタン21が配置され、禁止された領域でユーザがドロップの操作を行った場合は、ワンタッチ選択用ボタン21は移動操作前の元の領域に戻って配置される。
【0095】
このように、本実施の形態5の画像形成装置10は、ダイレクトスタートのワンタッチ選択用ボタン21やユーザ以外の作成者によって作成されているワンタッチ選択用ボタン21であっても、その起動回数が予め設定された回数に到達した後は、不用意に実行されるおそれが低下しているため、各々禁止されていた領域へも配置することができる。
なお、実施の形態5は、所定の領域への配置が禁止されているワンタッチ選択用ボタン21に関連付けられている処理の起動回数に応じて、配置が禁止されている所定の領域への配置の禁止を解除するものであるが、この配置の禁止の解除の処理は、起動回数に応じたものに限定されるものではない。すなわち、制御部100は、所定の領域への配置が禁止されているワンタッチ選択用ボタン21に関連付けられている処理の利用状況に応じて、配置が禁止されている所定の領域への配置の禁止を解除するものとしてもよい。
ここで、「処理の利用状況」とは、例えば、処理の実行回数や処理装置の処理時間、処理の受付回数など、処理がどの程度利用されたかを示すものである。ただし、これらの例示したものに限られず、例示したもの同士を複数組み合わせたものや、これら以外の他の情報を使って処理の利用状況を判断するものでも構わない。