特許第6146903号(P6146903)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6146903
(24)【登録日】2017年5月26日
(45)【発行日】2017年6月14日
(54)【発明の名称】ゴルフクラブヘッドおよびその製造方法
(51)【国際特許分類】
   A63B 53/04 20150101AFI20170607BHJP
   A63B 102/32 20150101ALN20170607BHJP
【FI】
   A63B53/04 E
   A63B102:32
【請求項の数】21
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2013-162218(P2013-162218)
(22)【出願日】2013年8月5日
(65)【公開番号】特開2014-33968(P2014-33968A)
(43)【公開日】2014年2月24日
【審査請求日】2016年5月17日
(31)【優先権主張番号】13/567,464
(32)【優先日】2012年8月6日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】504017809
【氏名又は名称】ダンロップスポーツ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090398
【弁理士】
【氏名又は名称】大渕 美千栄
(74)【代理人】
【識別番号】100090387
【弁理士】
【氏名又は名称】布施 行夫
(72)【発明者】
【氏名】キース エフ ドルツェル
(72)【発明者】
【氏名】マシュー アール ダラスカビッチ
【審査官】 砂川 充
(56)【参考文献】
【文献】 特表2007−500544(JP,A)
【文献】 特表2007−525290(JP,A)
【文献】 特開2011−115607(JP,A)
【文献】 特開2007−330588(JP,A)
【文献】 特開平8−322972(JP,A)
【文献】 特開平6−86842(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2004/0053704(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 53/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基準位置に向きを合わされた場合に、
前部部分、後部部分、トップ部分、ソール部分、ヒール部分、トウ部分、および前記前部部分から前記後部部分に向かって延びる前部凹部を有する本体であって、前記前部凹部はフランジ部を含み、前記後部部分は周縁重量要素を含む、本体と、
前記前部凹部内に固定され、前面および後面を有する打撃面挿入物であって、架空の打撃面平面とほぼ同一平面上にある打撃面挿入物と、
前記打撃面挿入物の前記前面に配置されたフェースセンタと、
前記周縁重量要素および前記打撃面挿入物の前記後面によって少なくとも部分的に範囲を限定された後部空洞と、
前記打撃面挿入物の前記後面に固定された後部挿入物と、
前記打撃面平面に対して垂直であり、前記フェースセンタを通る架空の垂直中心面と、を含むゴルフクラブヘッドであって、
前記後部挿入物の一部分を通る架空の水平面において、
前記後部挿入物は、最もヒール寄りの点と、前記最もヒール寄りの点と反対側の最もトウ寄りの点とを含み、
前記ヒール部分に近接して、前記後部挿入物の前記最もヒール寄りの点は、前記フランジ部と前記垂直中心面との間の最小距離よりも前記垂直中心面から遠くに離間し、前記ゴルフクラブヘッドは、前記後部空洞と交差し、前記後部空洞から外側に延びる補助凹部を含む、ゴルフクラブヘッド。
【請求項2】
前記打撃面挿入物は、溶接プロセスによって前記前部凹部内に固定される、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項3】
前記打撃面挿入物は、ステンレス鋼、チタン、アルミニウム、銅、金属合金、ポリマー、および繊維強化ポリマーの少なくとも1つを含む、請求項2に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項4】
前記後部挿入物は、前記打撃面挿入物に近接した後部挿入物前面と、前記打撃面挿入物から離れた後部挿入物後面とをさらに含み、
第1の段部が、前記打撃面挿入物の前記後面と前記ヒール部分に近接した前記フランジ部との接合によって形成され、
前記第1の段部に対して相補的な第2の段部が、前記後部挿入物前面に配置される、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項5】
前記後部挿入物は、前記本体の硬度よりも低い硬度を有する材料を含む、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項6】
前記後部挿入物は、粘弾性材料、金属、ポリマー、および繊維強化ポリマーの少なくとも1つを含む、請求項5に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項7】
前記本体の前記トップ部分は複数の面取りを含む、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項8】
前記ヒール部分に近接して、前記フランジ部と前記垂直中心面との間の最小距離は、約0.2インチ(5.08mm)〜約1.75インチ(44.45mm)である、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項9】
前記架空の水平面において、
前記周縁重量要素のヒール拡張部は、前記垂直中心面から最小距離dだけ離間し、
前記後部挿入物の前記最もヒール寄りの点は、dより大きい最小距離dだけ前記垂直中心面から離間する、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項10】
前記フランジ部は、約0.02インチ(0.508mm)〜約0.08インチ(2.032mm)の厚さを有する、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項11】
前記架空の水平面は前記フェースセンタを通る、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項12】
ゴルフクラブヘッドの製造方法であって、
少なくとも一部において、本体が、前部部分、後部部分、トップ部分、ソール部分、ヒール部分、トウ部分、および前記前部部分から前記後部部分に向かって延びる前部凹部を有するようにすることと、
少なくとも一部において、前記前部凹部がフランジ部を含み、前記後部部分が、トップ部分、ソール部分、ヒール部分、およびトウ部分を有する周縁重量要素を含むようにすることと、
少なくとも一部において、打撃面挿入物を前記前部凹部内に固定して、前記本体の前記前部部分と同一平面上にあるようにし、前記打撃面挿入物は、前面、後面を有し、架空の打撃面平面とほぼ同一平面上にあることと、
少なくとも一部において、フェースセンタを前記打撃面挿入物の前記前面に配置することと、
少なくとも一部において、前記周縁重量要素および前記打撃面挿入物の前記後面によって少なくとも部分的に範囲を限定される後部空洞を形成することと、
少なくとも一部において、後部挿入物を前記打撃面挿入物の前記後面に固定することと、
を含み、
前記ゴルフクラブヘッドが基準位置にある場合に、前記打撃面平面に対して垂直に配置された架空の垂直中心面が、前記後部挿入物の一部分を通る架空の水平面において、前記打撃面挿入物のフェースセンタを通り、
前記後部挿入物は、最もヒール寄りの点と、前記最もヒール寄りの点と反対側の最もトウ寄りの点とを含み、
前記ヒール部分に近接して、前記後部挿入物の前記最もヒール寄りの点は、前記フランジ部と前記垂直中心面との間の最小距離よりも前記垂直中心面から遠くに離間し、前記ゴルフクラブヘッドは、前記後部空洞と交差し、前記後部空洞から外側に延びる補助凹部を含む、ゴルフクラブヘッドの製造方法。
【請求項13】
少なくとも一部において、前記打撃面挿入物を溶接プロセスによって前記前部凹部内に固定することをさらに含む、請求項12に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
【請求項14】
前記打撃面挿入物は、ステンレス鋼、チタン、アルミニウム、銅、金属合金、ポリマー、および繊維強化ポリマーの少なくとも1つを含む、請求項13に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
【請求項15】
少なくとも一部において、前記後部挿入物が、前記打撃面挿入物に近接した後部挿入物前面と、前記打撃面挿入物から離れた後部挿入物後面とを含むようにすることと、
少なくとも一部において、前記打撃面挿入物と前記ヒール部分に近接した前記フランジ部との接合により、第1の段部を形成することと、
少なくとも一部において、前記第1の段部に対して相補的な第2の段部を前記後部挿入物前面に配置することと、
をさらに含む、請求項12に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
【請求項16】
前記後部挿入物は、前記本体の硬度よりも低い硬度を有する材料を含む、請求項12に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
【請求項17】
前記後部挿入物は、粘弾性材料、金属、ポリマー、および繊維強化ポリマーの少なくとも1つを含む、請求項16に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
【請求項18】
少なくとも一部において、前記本体の前記トップ部分が、複数の面取りを有するようにすることをさらに含む、請求項12に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
【請求項19】
前記ヒール部分に近接して、前記フランジ部と前記垂直中心面との間の最小距離は、約0.2インチ(5.08mm)〜約1.75インチ(44.45mm)である、請求項12に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
【請求項20】
前記架空の水平面において、
前記周縁重量要素のヒール拡張部は、前記垂直中心面から最小距離dだけ離間し、
前記後部挿入物の前記最もヒール寄りの点は、dより大きい最小距離dだけ前記垂直中心面から離間する、請求項12に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
【請求項21】
前記フランジ部は、約0.02インチ(0.508mm)〜約0.08インチ(2.032mm)の厚さを有する、請求項12に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はゴルフクラブヘッドおよびその製造方法に関する。
【0002】
(著作権許諾)
以下の開示は著作権保護の対象となり得る。著作権所有者は、特許庁に記録が残る場合、この開示を含む文献の、何人による複製にも異議を唱えないが、それ以外については、適用可能なすべての著作権を保有する。
【背景技術】
【0003】
ゴルフクラブヘッドは、例えば、ゴルフクラブヘッドの本体に取り付けられた打撃面挿入物を含むことが多い。従来の一体型ゴルフクラブヘッドは通常、一部の複数構成要素構造を有するゴルフクラブヘッドと比較して、オフセンタショット時の強い衝撃感、または重量の増大を伴うことが多い剛性金属打撃面を含む。しかし、本体の材料よりも硬質の、または軟質の材料からなる打撃面を含むことによって、望ましくない振動を減ずる、自由裁量重量を重くする、かつ/またはゴルフクラブの性能を全体的に改良するために、様々な材料からなる挿入物がゴルフクラブヘッドの打撃面として使用され得る。
【0004】
ゴルフクラブ設計における最近の傾向として、ゴルフクラブメーカは、慣性モーメントを大きくするために、より多くの質量をクラブヘッドの中心から外側後方に移動させている。例えば、これは、アイアンタイプのゴルフクラブヘッドにおいて、主(または後部)空洞のまわりに配置された周縁重量要素を形成することで行われることが多い。場合によっては、主または後部空洞を前方向に広がるように構成することで、あるいは、例えば、アンダーカット凹部を形成するなど、主または後部空洞と交差し、この空洞(キャビティともいう)から外側に延びるさらなる凹部(リセス、窪みともいう)を形成することで、さらに多くの質量を優先的に移動させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、ヒール部分に近接して主または後部空洞が広がることで、打撃面挿入物を含むクラブヘッドに問題が生じる。そのような挿入物は、限られた範囲内で打撃面に固定されなければならないので、特に、溶接する場合に、打撃面挿入物と残りのクラブヘッド本体との間の接合部が後ろから見えるようになることが多い。これは、自身の用具に対するゴルファの信頼に影響を及ぼすだけでなく、後部装入物をクラブヘッドの後部に配置するのを困難にする。例えば、打撃面挿入物が溶接プロセスで取り付けられる場合、主または後部空洞の拡張部は部分的に閉鎖されるので、溶接領域に近接したクラブヘッドの表面をクラブヘッドの後ろから(例えば、研磨することで、または選択的に粗面化することで)調整するのは困難である。この研磨不足により、美観上魅力のないものとなるだけでなく、後部挿入物の取り付けも困難となる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の特定の実施形態は、1つまたは複数の態様において、有利には、基準位置に向きを合わされた場合に、前部部分、後部部分、トップ部分、ソール部分、ヒール部分、トウ部分、および前部部分から後部部分に向かって延びる前部凹部を有する本体を含むゴルフクラブヘッドを含む。前部凹部は、ほぼ平面状の取付面を含み、取付面の一部分はフランジ部に組み込まれる。後部部分は、周縁重量要素を含む。打撃面挿入物は、前部凹部内に固定され、前面および後面を有する。打撃面挿入物は、架空の打撃面平面とほぼ同一平面上にある。フェースセンタは、打撃面挿入物の前面に配置される。後部空洞は、周縁重
量要素および打撃面挿入物の後面によって少なくとも部分的に範囲を限定される。後部挿入物は、打撃面挿入物の後面に固定される。架空の垂直中心面は打撃面平面に垂直であり、フェースセンタを通る。後部挿入物の一部分を通る架空の水平面において、後部挿入物は、最もヒール寄りの点と、最もヒール寄りの点と反対側の最もトウ寄りの点とを含む。さらに、この平面において、ヒール部分に近接して、後部挿入物の最もヒール寄りの点は、フランジ部の最も中心に近い点よりも中心面から遠くに離間する。さらに、この平面において、クラブヘッドは、後部空洞と交差し、後部空洞から外側に延びる補助凹部を含む。
【0007】
下記に詳細に説明される様々な実施例の1つまたは複数によって提示される、様々な態様の本発明によるゴルフクラブヘッドの上記および他の特徴および利点が、以下の説明、添付図面、および添付の特許請求の範囲を検討すると明らかになるであろう。添付図面は、単に例示を目的としており、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
【0008】
添付図面の図解において、本発明が、1つまたは複数の態様で、限定としてではなく例として示される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1a】1つの例示的な実施形態によるゴルフクラブヘッドの後部斜視図である。
図1b】1つの例示的な実施形態による、図1aのゴルフクラブヘッドの背面図である。
図1c】1つの例示的な実施形態による、図1aのゴルフクラブヘッドの正面図である。
図1d】1つの例示的な実施形態による、図1aのゴルフクラブヘッドのB−B’面での断面図である。
図1e】1つの例示的な実施形態による、図1aのゴルフクラブヘッドのA−A’面での断面図である。
図1f】1つの例示的な実施形態による、図1aのゴルフクラブヘッドのトウ側立面図である。
図2】1つの例示的な実施形態による、図1aのゴルフクラブヘッドの分解斜視図である。
図2a】1つの例示的な実施形態による、図2のゴルフクラブヘッドの本体の斜視図である。
図3】1つの例示的な実施形態による、図1aのゴルフクラブヘッドのA−A’断面での断面図である。
図3a】1つの例示的な実施形態による、図1aのゴルフクラブヘッドのA−A’断面での部分断面図である。
図4】1つの例示的な実施形態による、ゴルフクラブヘッドの製造方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
例示するために、これらの図は、必ずしも一定の縮尺で作図されていない。すべての図において、同じまたは同様の要素は、同じ参照数字で示される。
【0011】
下記に開示する、本発明によるゴルフクラブヘッドの新規かつ非自明である、1つまたは複数の態様および特徴の典型的な例は、いかなる形でも限定することを意図するものではない。さらに、本発明の様々な態様および特徴は、単独か、または新規かつ非自明な互いの各種組み合わせ、および部分的組み合わせで使用することができる。
【0012】
上述の通り、主空洞と交差し、主空洞から外側に延びる凹部(例えば、アンダーカット
凹部)を有する、周縁を重くしたアイアンクラブヘッドがより普及するようになったのに伴い、クラブメーカは、慣性モーメントを大きくし、それにより、オフセンタショットに対するクラブヘッドの許容度を高めるために、より多くの質量をクラブヘッドの中心から外側後方に移動させようとしている。アンダーカット凹部は、ソール部分に近接するだけでなく、ゴルフクラブヘッドのヒールおよびトウ部分にも近接し、場合によっては、ゴルフクラブヘッドのトップ部分に近接して形成することができる。言い換えると、「全周アンダーカット凹部」が可能である。
【0013】
しかし、アンダーカット凹部がヒール部分に近接することで、打撃面挿入物を有するクラブヘッドに問題が生じる。打撃面挿入物および残りのクラブヘッド本体が接合される領域は、後ろから見た場合に見えるようになることが多い。これは、自身の用具に対するゴルファの信頼に影響を及ぼすだけでなく、クラブヘッドの後部上の後部挿入物、または振動吸収飾り板などの配置を制限する。例えば、打撃面挿入物が溶接プロセスで取り付けられる場合、後部空洞凹部は部分的に閉鎖されるので、溶接領域を(例えば、研磨および/または粗面化により)調整するのは困難である。この調整不足は、美観上魅力のないものにするだけでなく、後部挿入物の取り付けを困難にする。
【0014】
1つまたは複数の実施形態では、および図1a〜1dに例として示すように、ゴルフクラブヘッド100は、アイアンタイプのゴルフクラブヘッドである。ただし、ゴルフクラブヘッド100が、アイアンタイプのゴルフクラブヘッドとして図示されているが、ゴルフクラブヘッド100は、例えば、アイアンタイプ、パタータイプ、ウッドタイプ、ハイブリッドタイプなどの任意のものとすることができることを指摘しておく。さらに、ゴルフクラブヘッド100は、右利き用のゴルフクラブヘッドとして図示されているが、ゴルフクラブヘッド100上の任意の位置に対する言及はいずれも、左利き用のゴルフクラブヘッドに反映および適用することができることを指摘しておく。
【0015】
図1aは、後ろから全体的に見たゴルフクラブヘッド100の斜視図を示している。1つまたは複数の実施形態では、ゴルフクラブヘッド100は、トップ部分102、ソール部分104、ヒール部分106、トウ部分108、前部部分109、および後部部分111を有する。図1a〜1eを参照すると、ゴルフクラブヘッド100はまた、ヒール部分106に近接したホーゼル110を有する本体101と、打撃面112と、主または後部空洞103と、主または後部空洞103に隣接し、主または後部空洞103から外側に延びる補助凹部105とを有する。本体101は、任意の金属、ポリマー、セラミック、繊維強化ポリマー、またはそれらの任意の組み合わせで構成することができる。例えば、本体101は、431ステンレス鋼、17−4ステンレス鋼などのステンレス鋼、チタン、または6−4チタンなどのチタン合金で構成することができる。本体101は、例えば、鋳造、フライス、切削、または鍛造加工のいずれか、あるいはそれらの任意の組み合わせで形成することができる。ゴルフクラブヘッド100は、下記に説明するように、主または後部空洞103の少なくとも一部分を埋め、本体101および打撃面挿入物114の背面の1つまたは複数に取り付けられた後部挿入物116をさらに含む。
【0016】
図1bは、ゴルフクラブヘッド100の背面図を示している。上記のように、ゴルフクラブヘッド100は、後部空洞103の少なくとも一部分を埋め、本体101および打撃面挿入物114の1つまたは複数に取り付けられた後部挿入物116をさらに含む。後部挿入物116は、複数の目的を果たすことができる。例えば、一部の実施形態では、後部挿入物116は、例えば、使用者がオフセンタショット時に感じることがある異質の振動を減衰させるように、またはゴルフショット時にゴルフクラブヘッド100の感触を高めるように特に設計された振動吸収飾り板とすることができる。そのような実施形態では、後部挿入物116は、本体101の材料よりも硬度および/または比重が低い1つまたは複数の材料を含むことができる。一部の実施形態では、後部挿入物116は、代替案とし
て、またはそれに加えて、ゴルフボールをインパクトしたときのゴルフクラブの音響特性を向上させるように本体101に固定することができる。後部挿入物116はまた、ゴルフクラブヘッド100のスイングウエートを調整することも、個別に変更するための手段を提供することもできる。
【0017】
上記を受けて、後部挿入物116は、ゴム、エラストマー、ポリマー、金属、粘弾性材料、または、それらの任意の組み合わせ、例えば、それらに限定されるものではないが、ゴム裏当てを有するアルミニウム係留装置(aluminum captive arrangement)、もしくはアルミニウムトレーシング(aluminum tracing)を有するゴムなどのいずれかを含むことができる。
【0018】
様々な実施形態による図1b〜1eを参照すると、本体101は、トップ部分117a、ソール部分117b、ヒール部分117c、およびトウ部分117dを有する周縁重量要素117を有する。示すように、周縁重量要素117の様々な部分は、後部空洞103を少なくとも部分的に形成している。一部の実施形態では、補助凹部105が、後部空洞103から外側に延び、後部空洞103と交差している。
【0019】
図1cおよび図1fは、基準位置にあるゴルフクラブヘッド100を示している。図1fに示すように、架空の打撃面平面113が、打撃面112とほぼ同一平面上にある。さらに、ホーゼル軸120が、架空のホーゼル面121内にある。本明細書において、「基準位置」という用語は、架空のホーゼル面121が地面118に対して垂直であり、ホーゼル面121が、架空の打撃面平面113に対して平行な架空の水平線122を含むゴルフクラブヘッド100の位置を意味する。別途指摘されない限り、本明細書のすべてのパラメータは、基準位置にあるゴルフクラブヘッド100で規定される。
【0020】
再度図1cを参照すると、第1のA−A’断面は、地面118に対して平行に延び、後部挿入物116の一部分を通る。第2のB−B’断面は、地面118に対して垂直であり、後部挿入物116の一部分を通る(図1aを参照のこと)。この実施形態では、第1のA−A’断面および第2のB−B’断面は、フェースセンタ403を通る。
【0021】
本明細書において、フェースセンタとは、クラブヘッドにスコアライン(スコアリング、マーキングともいう)がない場合に、クラブヘッドの前部部分のほぼ平面状の部分の幾何学中心を意味する。前部部分に配置されたスコアライン、例えば、スコアライン125を有するクラブヘッドの場合、フェースセンタ、例えば、フェースセンタ403とは、スコアラインの最もヒール寄りの限界と最もトウ寄りの限界との間の中間と、スコアラインの最上部限界と最下部限界との間の中間とに位置する点を意味し、この点は、場合によっては、クラブヘッドの前部部分のほぼ平面状の部分の幾何学中心とは異なることがある。
【0022】
図1dに示すように、補助凹部105は、後部空洞103からソール部分104の底面104aに向かって延び、後部空洞103と交差している。さらに、補助凹部105は、後部空洞103からトップ部分102の上側面102aに向かって延び、後部空洞103と交差している。さらに、図1eに示すように、補助凹部105は、後部空洞103から延びてヒール部分106およびトウ部分108に近接し、後部空洞103と交差している。一部の実施形態では、単一の連続する補助凹部105が後部空洞103の周縁のまわりに延びる。一方、他の実施形態では、後部空洞103の様々な部分から外側に延びる、複数の分離した補助凹部が形成される。一部の実施形態では、補助凹部105は、後部空洞103から外側に延びて、ヒール部分106に近接するのみである。他の実施形態では、補助凹部105は、後部空洞103から外側に延びて、ヒール部分106、ならびにトップ部分102およびソール部分104の少なくとも1つに近接するが、トウ部分108には近接しない。
【0023】
特に図1dを参照すると、1つまたは複数の実施形態では、ゴルフクラブヘッド100のトップ部分102は、少なくとも、第1の面取り107aと、第1の面取り107aに隣接した第2の面取り107bとを含む。複数の面取りを設けることで、後ろから全体的に見た場合に、ゴルフクラブヘッド100の表面での光の反射により、トップ部分102が実際よりも薄く見える。そのような特徴部により、ゴルフクラブヘッド100がより支持的(supportive)となり、多くの場合、より許容的(forgiving)となることができる。また、複数の面取りを有することで、クラブヘッドが美観上より魅力的になり、それにより、プレーヤに信頼を植え付け、さらには、薄いトップラインを有するゴルフクラブヘッドを通常使用しているプレーヤを引きつける。他の実施形態では、第1の面取り107aおよび第2の面取り107bのいずれか、または両方が、トップ部分102から削除される。
【0024】
図1dおよび図1eを参照すると、打撃面112は打撃面平面113にある。本体101はまた、前部凹部を有し、打撃面挿入物114は前部凹部に配置されて、本体101に固定されている。打撃面挿入物114は、取り付けられた場合に、本体101の前面と同一平面上にあり、したがって、打撃面平面113内にある前面を有する。一部の実施形態では、打撃面挿入物114は、溶接により本体101に固定される。他の実施形態では、打撃面挿入物114は、例えば、圧入プロセスと接着との組み合わせで固定することができる。打撃面挿入物114は、任意の金属、ポリマー、セラミック、繊維強化ポリマー、またはそれらの任意の組み合わせで構成することができる。例えば、打撃面挿入物114は、431ステンレス鋼、17−4ステンレス鋼などのステンレス鋼、チタン、または6−4チタンなどのチタン合金で構成することができる。本体101と同様に、打撃面挿入物114は、例えば、鋳造、フライス、切削、または鍛造加工のいずれか、あるいはそれらの任意の組み合わせで形成することができる。
【0025】
図1eを参照すると、補助凹部105は、後部空洞103と交差し、後部空洞103から外側に延びて、本体101のヒール部分106に近接している。さらに、トウ部分108に近接して、補助凹部105は、後部空洞103からトウ部分108に向かって延び、後部空洞103と交差している。この実施形態では、およびこの特定の断面では、後部挿入物116は、完全に後部空洞103内に配置されている。一方、代替の実施形態では、後部挿入物116は、ヒール部分106に近接して、主または後部空洞103の補助凹部105内に少なくとも部分的に延びる。他の実施形態では、後部挿入物116は、ヒール部分106において、主または後部空洞103の補助凹部105内に完全に延びる。さらに、後部空洞103および補助凹部105の位置に対する後部挿入物116の位置は、断面間で(例えば、第1の水平断面と、第1の水平断面から垂直方向に離間した第2の水平断面との間で)変わることがある。例えば、一部の実施形態では、(フェースセンタを通る)A−A’断面のクラブヘッド構成を有するのに加えて、クラブヘッドは、A−A’断面に対して平行であり、A−A’断面から垂直方向に5mmだけ離間し、後部挿入物の一部分を通る第2の断面において、後部挿入物が補助凹部105内に延びるように構成される。
【0026】
図2を参照すると、ゴルフクラブヘッド100の様々な構成要素が分解図で示されている。具体的には、本体101が、打撃面挿入物114と後部挿入物116との間にあるとして示されている。図2aに示すように、正面から全体的に見て、本体101がさらに詳細に示されている。ゴルフクラブヘッド100の本体101の前部部分109は、陥凹した、または段の付いた取付面203を含む。取付面203はほぼ平面状であり、打撃面挿入物が溶接され得る領域を形成している。取付面は、ヒール部分106に近接してフランジ部124を形成している。フランジ部124は、取付面203の一部に相当する前面124aおよび後面124b(図2を参照のこと)を有する。フランジ部124は、トップ
部分102およびソール部分104に近接して終端している。代替の実施形態では、フランジ部124は、トップ部分102、ソール部分104、およびトウ部分108のいずれかに配置される。一部の実施形態では、フランジ部124は、打撃面挿入物114が配置される領域を囲んで連続的に延びる。一部の実施形態では、複数の分離したフランジ部が、打撃面挿入物114が配置される領域の周縁のまわりに延びる。そのような分離したフランジ部は離間することができるので、クラブヘッドの質量特性をさらに改善するために補足質量の位置を変えることができる。
【0027】
図3および図3aを参照すると、ゴルフクラブヘッド100がA−A’断面で示されている。A−A’断面は、後部挿入物116の一部分、および打撃面112のフェースセンタ403を通る。打撃面挿入物114は、前面114aおよび前面114aとは反対側の後面114bを含む。示すように、打撃面挿入物114は、本体101の取付面203に固定され、後部挿入物116は、打撃面挿入物114の後面114bおよびフランジ部124の後面124bの1つまたは複数に固定されている。代替の実施形態では、後部挿入物116は、打撃面挿入物114およびフランジ部124の1つだけに固定される。しかし、後部挿入物116の範囲を打撃面挿入物114の後面114bによって画定されるほぼ平面状の領域に制限することで、後部挿入物116の効果、例えば、その制振能力が限定される。後面124bは、本来平坦であるとして図示しているが、段付きであってよいし、または、例えば、後部挿入物116が相補的に構成され得る何らかの他の形状を有してもよい。一部の実施形態では、後部挿入物116は、後部空洞103の補助凹部105内に延びるか、または単に後部空洞103内だけに存在することができる。
【0028】
図3および図3aに示すように、ゴルフクラブヘッド100は、上記に定義した基準位置にある場合に、打撃面112のフェースセンタ403を通る架空の垂直中心面401を有する。一部の実施形態では、垂直中心面401とフランジ部124の最も中心寄りの縁部301との間の最小距離Aは、0.05インチ〜約1.5インチ、より好ましくは、0.75インチ〜1.25インチの範囲にあり、最も好ましくは、約1.0インチである。垂直中心面401と取付面203の最もヒール寄りの限界との間の最小距離Bと距離Aとの間の差は、約0.05インチ〜約0.25インチ、より好ましくは、約0.08インチ〜約0.15インチの範囲にある。
【0029】
一部の実施形態では、同様の断面で測定した距離Bと距離Aとの間の差は、ゴルフクラブヘッド100の関連セット、例えば、3番アイアンからサンドウェッジまで含むアイアンセットのうちの少なくとも2つのクラブヘッド間で等しい。一部の実施形態では、距離Aと距離Bとの差は、関連セットのうちの少なくとも3つのクラブヘッド間で等しく、任意選択で、関連セット全体にわたって各クラブヘッド間で等しい。代替の実施形態では、距離Bと距離Aとの間の差は、ゴルフクラブヘッド100の関連セット全体にわたって、例えば、クラブヘッドロフト角の線形または曲線関数として一定か、またはランダムに変化する。
【0030】
上記のように、後部挿入物116は、打撃面挿入物114の後面114b、および/またはフランジ部124の後面124bに固定されるように構成されている。取り付けられた場合に、後部挿入物116の最もヒール寄りの限界116aは、垂直中心面401から最小距離Cにある。距離Cは、距離B未満であるのが好ましい。これは、打撃面挿入物114の有益な材料特性を最も大きな存在可能領域にわたって最大限にし、その一方で、後部挿入物116の範囲を好ましくない動的励起を最も受けやすい領域に限定し、それにより、自由裁量重量を最大限にしようとすることによる。一方、他の実施形態では、距離Cは距離Bより大きい。
【0031】
図3および図3aを参照すると、A−A’断面では、周縁重量要素117は、ヒール部
分106に近接したヒール拡張部126およびトウ部分108に近接したトウ拡張部128を形成している。ヒール拡張部126は、垂直中心面401に最も近いヒール拡張部126上の点である、最も中心寄りの点130(図3aを参照のこと)を含む。ヒール拡張部126は、垂直中心面401から最小距離Dだけ横方向に離間している。ヒール部分106に近接した補助凹部105は、最もヒール寄りの点132を含む。最もヒール寄りの点132は、垂直中心面401から最小横方向距離Eだけ離間している。距離Dは、距離E未満であるのが好ましい。さらに、距離Cは距離E以下であるのが好ましく、距離Cは距離Aより大きいことに留意されたい。一部の実施形態では、距離Cは距離Aより大きいが、距離B未満である。そのような構成は、後部挿入物116を補助凹部105内に入れる必要がないこととから製造における複雑さを軽減し、後部挿入物116の位置決めの際のより良好な視認性を可能にする。一方、代替の実施形態では、後部挿入物116は、補助凹部105内に少なくとも部分的に延びるように構成され、その結果、距離Cが距離Dより大きい。この構成は、後部挿入物116、打撃面挿入物114、および本体101の組み合わせの継ぎ目のない外観を形成するのに有利であり得る。
【0032】
フランジ部124の後面124bはまた、ゴルフクラブヘッド100が基準位置にある場合に、最下部限界から最上部限界までの最大高さを有する。最大高さは、ホーゼル面121に対して平行な平面内で垂直方向に測定される。一部の実施形態では、最大高さは、ゴルフクラブヘッド100の関連セット全体にわたって一定であっても変わってもよい。例えば、後面124bの最大高さは、約0.25〜約0.75インチの範囲をとることができる。他の実施形態では、後面124bの最大高さは、約0.45〜約0.65インチの範囲をとることができる。
【0033】
様々な実施形態によれば、フランジ部124は、前面、すなわち、取付面203と後面124bとの間の厚さを有する。一部の実施形態では、厚さは、ゴルフクラブヘッドの関連セット全体にわたって一定であっても変わってもよい。例えば、厚さは、約0.02インチ〜約0.08インチの範囲をとることができる。厚さは、一部の実施形態では、関連セットの少なくとも2つ、任意選択で3つのゴルフクラブヘッドの間で変わる。そのような一部の実施形態では、厚さは、ロフト角とともに線形的に、または曲線的に変わる。一方、代替の実施形態では、厚さは、セット全体にわたって一定とすることができる。例えば、厚さは、ゴルフクラブヘッドの関連セット全体にわたって約0.059インチで一定に設定することができる。
【0034】
図4は、ゴルフクラブヘッド、例えば、上記のゴルフクラブヘッド100の製造方法600を示すフローチャートである。様々な実施形態によれば、その工程は、オペレータ、またはゴルフクラブヘッドの製造に関連するコンピュータ可読コードを実行するように構成されたプロセッサおよびメモリを含むチップセットにより実施することができる。ステップ601で、前部部分109、後部部分111、トップ部分102、ソール部分104、ヒール部分106、トウ部分108、および前部部分109から後部部分111に向かって延びる前部の凹部201を本体101が有するようにすることで本体101を形成する。また、任意選択で、本体101が、トップ部分102に配置された複数の面取りを有するようにすることができる。次いで、ステップ603で、凹部201が、少なくとも、本体101のヒール部分106に近接して、フランジ部124の一部分を形成する、陥凹した平面状の取付面203を含むようにし、後部部分111が、トップ部分、ソール部分、ヒール部分、およびトウ部分を有する周縁重量要素117を含むようにする。次に、ステップ605で、打撃面挿入物114を、例えば、溶接プロセスによって、凹部201内で本体101の前部部分109と同一平面上にあるように固定し、それによって、ほぼ平面状の打撃面112を形成する。打撃面挿入物114が、前面114aおよび後面114bを有するようにする。打撃面112はフェースセンタ403を規定する。打撃面挿入物114は、架空の打撃面平面113とほぼ同一平面上にある。
【0035】
工程はステップ607に進み、ステップ607で、周縁重量要素117および打撃面挿入物114の後面114bによって少なくとも部分的に範囲を限定される主または後部空洞103を形成する。次いで、ステップ609で、後部挿入物116を打撃面挿入物114の後面114bに固定する。一部の実施形態では、後部挿入物116が、本体101および打撃面挿入物114の後面114bと接合するように構成された1つまたは複数の段付き部分を有するようにする。
【0036】
ゴルフクラブヘッド100が基準位置にある場合に、架空の垂直中心面401は、打撃面挿入物114のフェースセンタ403を通る。後部挿入物116の一部分を通り、任意選択でフェースセンタ403を通る架空の水平面(例えば、A−A’断面)において、後部挿入物116は、最もヒール寄りの点116aと、最もヒール寄りの点116aとは反対側の最もトウ寄りの点116bと含み、後部挿入物116の最もヒール寄りの点116aは、フランジ部124と垂直中心面401との間の最小距離Bよりも遠い距離Cだけ垂直中心面401から離間する。さらに、主または後部空洞103の補助凹部105として図示されているように、周縁重量要素117のヒール拡張部126に近接して、後部空洞103が前方向にヒールに向かって延びる。一部の実施形態では、これは、前方向に広がる後部空洞103を有することで生じる。あるいは、またはそれに加えて、補助凹部105は、後部空洞103と交差し、後部空洞103から外側に延びる。
【0037】
本発明が、現時点で好ましい本発明の態様に関連して説明されたが、次に続く添付の特許請求の範囲に提示のない限り、上記によって限定されないことを意図される本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、様々な変更形態、修正形態、および均等物による代替を行うことができると当業者には分かるであろう。さらに、本発明の特徴が、特許請求の範囲の中で特定の組み合わせで示されるが、これらの特徴は、任意の組み合わせおよび順番で構成できることが企図される。
【符号の説明】
【0038】
100 ゴルフクラブヘッド
101 本体
102 トップ部分
103 後部空洞
104 ソール部分
105 補助凹部
106 ヒール部分
108 トウ部分
109 前部部分
110 ホーゼル
111 後部部分
112 打撃面
113 架空の打撃面平面
114 打撃面挿入物
116 後部挿入物
116a 最もヒール寄りの点
116b 最もトウ寄りの点
117 周縁重量要素
118 地面
120 ホーゼル軸
121 架空のホーゼル面
122 架空の水平線
124 フランジ部
125 スコアライン
126 ヒール拡張部
128 トウ拡張部
201 前部凹部
203 取付面
401 架空の垂直中心面
403 フェースセンタ
図1a
図1b
図1c
図1d
図1e
図1f
図2
図2a
図3
図3a
図4