特許第6147051号(P6147051)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6147051タペストリー、暖簾、スクリーン等のシート類の垂れ下げ用筒軸
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6147051
(24)【登録日】2017年5月26日
(45)【発行日】2017年6月14日
(54)【発明の名称】タペストリー、暖簾、スクリーン等のシート類の垂れ下げ用筒軸
(51)【国際特許分類】
   A47H 23/00 20060101AFI20170607BHJP
   B44C 5/04 20060101ALI20170607BHJP
   G09F 15/00 20060101ALI20170607BHJP
【FI】
   A47H23/00 Z
   B44C5/04 A
   G09F15/00 T
【請求項の数】1
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-67842(P2013-67842)
(22)【出願日】2013年3月28日
(65)【公開番号】特開2014-188252(P2014-188252A)
(43)【公開日】2014年10月6日
【審査請求日】2016年3月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】592035268
【氏名又は名称】株式会社ジェイ・セブン
(73)【特許権者】
【識別番号】397037317
【氏名又は名称】三陽商事株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090239
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 始
(74)【代理人】
【識別番号】100100859
【弁理士】
【氏名又は名称】有賀 昌也
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 太一郎
【審査官】 小野 郁磨
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭60−172590(JP,U)
【文献】 特開2000−127700(JP,A)
【文献】 実開昭59−151287(JP,U)
【文献】 実開昭49−068394(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3023761(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47H 23/00
B44C 5/04
G09F 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
断面が半円形の第1長尺フレーム及び断面が半円形の第2長尺フレームを備え、
第1長尺フレーム又は第2長尺フレームの左右の開口端面における一方の角部にシート類のガイド用切欠部を形成するとともに、他方の角部に紐用切欠部を形成し、
第1長尺フレームの内面に第1係止部を設け
第2長尺フレームの内面に第2係止部を設け、
第1長尺フレームの長手方向の開口端面と第2長尺フレームの長手方向の開口端面を当接し、第1長尺フレームの第1係止部を第2長尺フレームの第2係止部に係止することにより、第1長尺フレームの長手方向の開口端面と第2長尺フレームの長手方向の開口端面を互いに圧接して長尺の円筒体を構成したタペストリー、暖簾、スクリーン等のシート類の垂れ下げ用筒軸であって、
略円筒形のジョイント片を備え、
このジョイント片の外周部に一端から他端に達する通し溝を形成し、
ジョイント片の通し溝の両側であって一端と他端の中間位置に嵌合凸部を形成し、
第1長尺フレーム及び第2長尺フレームの左右の開口端面における一方の角部と他方の角部の中間位置に嵌合凹部を形成し、
通し溝がシート類のガイド用切欠部に対向するようにジョイント片の一端を一の円筒体の一端開口に嵌合するとともに、一方の嵌合凸部の略半分を一の円筒体の一端開口の一方の嵌合凹部に圧入し、他方の嵌合凸部の略半分を一方の円筒体の一端開口の他方の嵌合凹部に圧入し、
ジョイント片の他端を他の円筒体の一端開口に嵌合するとともに、一方の嵌合凸部の残余部分を他の円筒体の一端開口の一方の嵌合凹部に圧入し、他方の嵌合凸部の残余部分を他方の円筒体の一端開口の他方の嵌合凹部に圧入することにより、一の円筒体と他の円筒体を一本の円筒体に連結したことを特徴とするシート類の垂れ下げ用筒軸。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はタペストリー、暖簾、スクリーン等のシート類の垂れ下げ用筒軸に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の筒軸の一形式として、特開2000−127700号公報には、一端開口と他端開口に切欠部を形成するとともに、一端から他端開口に達する切溝を形成した紙製の円筒体を備えた筒軸が開示されている。この筒軸は、タペストリーの上縁部を切溝から円筒体内部に挿入し、吊紐の一端を円筒体の一端開口の切欠部に掛止し、吊紐の他端を円筒体の他端開口の切欠部に掛止し、筒対の一端開口と他端開口にキャップを被せて構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−127700号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した従来の筒軸はタペストリーの上縁部を切溝の対向する長手方向の端面で挟持して筒軸に装着しているが、切溝の幅に比してタペストリーが薄いと円筒体からタペストリーが脱落するおそれがある。
また、円筒体の長さが一定であって変更できないので、円筒体の長さに合ったタペストリーにしか用いることができず、円筒体の長さに比べて幅が長すぎたり、短すぎるタペストリーには用いることができない。
本発明は係る問題点に鑑み、装着したタペストリー等のシート類が脱落し難く、かつ幅の異なる複数種類のシート類にも適用可能なシート類の垂れ下げ用筒軸を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、断面が半円形の第1長尺フレーム及び断面が半円形の第2長尺フレームを備え、
第1長尺フレーム又は第2長尺フレームの左右の開口端面における一方の角部にシート類のガイド用切欠部を形成するとともに、他方の角部に紐用切欠部を形成し、
第1長尺フレームの内面に第1係止部を設け
第2長尺フレームの内面に第2係止部を設け、
第1長尺フレームの長手方向の開口端面と第2長尺フレームの長手方向の開口端面を当接し、第1長尺フレームの第1係止部を第2長尺フレームの第2係止部に係止することにより、第1長尺フレームの長手方向の開口端面と第2長尺フレームの長手方向の開口端面を互いに圧接して長尺の円筒体を構成したタペストリー、暖簾、スクリーン等のシート類の垂れ下げ用筒軸であって、
略円筒形のジョイント片を備え、
このジョイント片の外周部に一端から他端に達する通し溝を形成し、
ジョイント片の通し溝の両側であって一端と他端の中間位置に嵌合凸部を形成し、
第1長尺フレーム及び第2長尺フレームの左右の開口端面における一方の角部と他方の角部の中間位置に嵌合凹部を形成し、
通し溝がシート類のガイド用切欠部に対向するようにジョイント片の一端を一の円筒体の一端開口に嵌合するとともに、一方の嵌合凸部の略半分を一の円筒体の一端開口の一方の嵌合凹部に圧入し、他方の嵌合凸部の略半分を一方の円筒体の一端開口の他方の嵌合凹部に圧入し、
ジョイント片の他端を他の円筒体の一端開口に嵌合するとともに、一方の嵌合凸部の残余部分を他の円筒体の一端開口の一方の嵌合凹部に圧入し、他方の嵌合凸部の残余部分を他方の円筒体の一端開口の他方の嵌合凹部に圧入することにより、一の円筒体と他の円筒体を一本の円筒体に連結したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明に係る筒軸にタペストリーを装着するには、タペストリー等のシート類の上縁部又は下縁部の一方の角部を指で掴んで、円筒体の一端開口端面に形成されているシート類のガイド用切欠部から第1長尺フレームと第2長尺フレームの接合部に引っ張り入れることにより、シート類の上縁部又は下縁部の全長を第1長尺フレームの長手方向の開口端面と、この開口端面に接合する第2長尺フレームの長手方向の開口端面で挟持する。
【0007】
吊紐を筒軸に装着するには、吊紐の一端を円筒体の一端開口端面に形成されている吊紐用切欠部に掛止し、吊紐の他端を円筒体の他端開口端面に形成されている吊紐用切欠部に掛止する。
【0008】
発明によれば、第1係止部を第2係止部に係止することにより、第1長尺フレームの長手方向の開口端面と第2長尺フレームの長手方向の開口端面を圧接して円筒体を構成したので、タペストリー等のシート類の上縁部又は下縁部の全長を第1長尺フレームの長手方向の開口端面と、この開口端面に圧接する第2長尺フレームの長手方向の開口端面で強固に挟持できる。そのため、タペストリー等のシート類が円筒体から脱落するのを防止できる。
【0009】
また、本発明によれば、複数本の円筒体をジョイント片で一本の円筒体に連結できるので、筒軸の長さを変更できる。
しかして、円筒体を連結するジョイント片には通し溝を形成したので、タペストリー等のシート類の上縁部の一方の角部を指で掴んで、円筒体の一端開口端面に形成されているシート類ガイド用切欠部から第1長尺フレームと第2長尺フレームの接合部に引っ張り入れるとき、上縁部を通し溝に通すことができ、ジョイント片が障害とならない。従って、タペストリー等のシート類の全幅寸法に合わせて筒軸の長さを変更することにより、幅寸法の異なるシート類に用いることができる。
【0010】
さらにまた、本発明によれば、ジョイント片の通し溝の両側であって一端と他端の中間位置に嵌合凸部を形成し、第1長尺フレーム及び第2長尺フレームの左右の開口端面における一方の角部と他方の角部の中間位置に嵌合凹部を形成したので、嵌合凸部と嵌合凹部を嵌合させることにより、通し溝がシート類のガイド用切欠部に対向するように一の円筒体と他の円筒体をジョイント片で連結でき、連結作業が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の第1実施例に係るタペストリーの垂れ下げ用筒軸を示す斜視図である。
図2】同筒軸を構成する第1長尺フレームと第2長尺フレームの内面を示す斜視図である。
図3】同第1長尺フレームの第1嵌合部を示す斜視図である。
図4】同第1長尺フレームの第2嵌合部を示す斜視図である。
図5】同第1長尺フレームの第1係止部を示す斜視図である。
図6】同第2長尺フレームの第3嵌合部を示す斜視図である。
図7】同第2長尺フレームの第4嵌合部を示す斜視図である。
図8】同第2長尺フレームの第2係止部を示す斜視図である。
図9】第1嵌合部と第3嵌合部の嵌合状態を示す断面図である。
図10】第2嵌合部と第4嵌合部の嵌合状態を示す断面図である。
図11】第1係止部と第2係止部の係止状態を示す断面図である。
図12】第1実施例に係る筒軸の円筒体にタペストリーを装着する手順を示す説明図である。
図13】本発明の第2実施例に係るタペストリーの垂れ下げ用筒軸を示す斜視図である。
図14】同筒軸を構成するジョイント片を示す斜視図である。
図15】同筒軸における2本の円筒体を連結する手順を示す説明図である。
図16】同筒軸における2本の円筒体を連結する手順を示す説明図である。
【実施例1】
【0012】
以下に本発明を図面に基づき説明する。図1には本発明の第1実施例に係るタペストリーの垂れ下げ用筒軸10が示されている。当該筒軸10は上下2本の円筒体11、一対のキャップ12及び一本の吊紐13を備え、上側の円筒体11にタペストリー14の上縁部が装着され、下側の円筒体11にタペストリー14の下縁部が装着されている。
【0013】
各円筒体11はプラスチックの射出成型品であって、図2に示すように、断面が半円形の第1長尺フレーム15と第2長尺フレーム16から構成されている。第1長尺フレーム15の左側の開口端面の一方の角部にタペストリーのガイド用切欠部15aが形成され、他方の角部には吊紐用切欠部15bが形成されている。また、開口端面の一方の角部と他方の角部の中間位置に嵌合凹部15cが形成されている。この嵌合凹部15cは開口端面から長手方向内側に延びるように形成されている。同様に、第1長尺フレーム15の右側の開口端面にもガイド用切欠部15aと吊紐用切欠部15b及び嵌合凹部15cが形成されている。
また、第2長尺フレームの左側の開口端面の一方の角部にタペストリーのガイド用切欠部16aが形成され、他方の角部には吊紐用切欠部16bが形成されている。また、開口端面の両角部の中間位置に嵌合凹部16cが形成されている。同様に、第2長尺フレームの右側の開口端面にもガイド用切欠部16aと吊紐用切欠部16b及び嵌合凹部16cが形成されている。
【0014】
第1長尺フレーム15の内面の中央部には長手方向に沿って3個の第1嵌合部17と、4個の第2嵌合部18及び3個の第1係止部19が並べて形成されている。図3に拡大して図示するように、第1嵌合部17は円筒形に形成され、第1長尺フレーム15の内面に凸設されている。
【0015】
図4に拡大して図示するように、第2嵌合部18は2個の挟持片18aと1個の嵌合片18b及び1個の支持片18cから成り、2個の挟持片18aが一定の間隔で対面するように第1長尺フレーム15の内面に凸設され、両挟持片18aの間に嵌合片18bが両挟持片18aと一体に設けられている。また、支持片18cは第1長尺フレーム15の内面に凸設されるとともに、両挟持片18aと一体に設けられている。図5に示すように、第1係止部19は第1長尺フレーム15の内面に凸設され、先端にフック部19aが形成されている。
【0016】
第2長尺フレーム16の内面の中央部には3個の第3嵌合部20と、4個の第4嵌合部21及び3個の第2係止部22が形成されている。図6に拡大して図示するように、第3嵌合部20は円筒形に形成され、第2長尺フレーム16の内面に凸設されている。第3嵌合部20の外径は第1嵌合部17の穴17aに嵌合するように定められている。
【0017】
図7に拡大して図示するように、第4嵌合部21は一個の嵌合片21aと一個の支持片21bから成り、嵌合片21aと支持片21bは第2長尺フレーム16の内面に一体に凸設されている。嵌合片21aの中央部には切欠部21cが形成されている。図8に拡大して図示するように、第2係止部22は第2長尺フレーム16の内面に凸設され、先端にフック部22aが形成されている。
【0018】
円筒体11は図9に示すように、第1嵌合部17の穴17aに第3嵌合部20を嵌合し、図10に示すように、第2嵌合部18の嵌合片18bに第4嵌合部21の切欠部21cを嵌合して第4嵌合部21の嵌合片21aを第2嵌合部18の2個の挟持片18aで挟持し、図11に示すように、第1係止部19のフック部19aと第2係止部22のフック部22aを係止することにより、第1長尺フレーム15と第2長尺フレーム16を円筒状に合体して構成されている。第1係止部19のフック部19aと第2係止部22のフック部22aの係止により、第1長尺フレーム15の長手方向の開口端面15dと第2長尺フレーム16の長手方向の開口端面16dが互いに圧接している。
【0019】
タペストリー14を筒軸10に装着するには、図12に示すように、タペストリー14の上縁部又は下縁部の角部を指で掴み、円筒体11の一端開口に形成されているガイド用切欠部15a,16aから第1長尺フレーム15と第2長尺フレーム16の接合部11aに引っ張り入れる。タペストリー14の上縁部又は下縁部の全長が接合部11aに入るまで上縁部又は下縁部の角部を引っ張り、第1長尺フレーム15の長手方向の開口端面15dと、この開口端面15dに接合する第2長尺フレーム16の長手方向の開口端面16dで挟持する。吊紐13は一端を上側の円筒体11の一端開口に形成されている吊紐用切欠部15b,16bに掛止し、他端を上側の円筒体11の他端開口に形成されている吊紐用切欠部15b,16bに掛止する。吊紐13を上側の円筒体11に掛止した後、上側及び下側の円筒体11の開口端面にキャップ12を被せる。
【0020】
第1実施例に係るタペストリーの垂れ下げ用筒軸10の構造は以上の通りであって、第1係止部19を第2係止部22に係止することにより、第1長尺フレーム15の長手方向の開口端面15dと第2長尺フレーム16の長手方向の開口端面16dを圧接して円筒体11を構成したので、タペストリー14の上縁部の全長を第1長尺フレーム15の長手方向の開口端面15dと、この開口端面15dに圧接する第2長尺フレーム16の長手方向の開口端面16dで強固に挟持できる。そのため、タペストリー14が円筒体11から脱落するのを防止できる。
【実施例2】
【0021】
本発明の第2実施例に係るタペストリーの垂れ下げ用筒軸30を図13に示す。当該タペストリー垂れ下げ用筒軸30では、図14に示すジョイント片31によって2本の円筒体11が一本に連結されている。ジョイント片31は略円形を有し、外周部に一端から他端に達する通し溝31aが形成されている。また、ジョイント片31の外周部には、通し溝31aの両側であって一端と他端の中間位置に嵌合凸部31bが形成されている。この嵌合凸部31bはジョイント片31の外周部から凸設した支持片31cと支持片31cの先端に一体成形した嵌合片31dから構成されている。
【0022】
2本の円筒体11を一本に連結するには、図15及び図16に示すように、通し溝31aがガイド用切欠部15a,16aに対向するようにジョイント片31の一端を一方の円筒体11の一端開口に嵌合し、一方の嵌合凸部31bの嵌合片31dの略半分を一方の円筒体11の一端開口の一方の嵌合凹部15cに圧入する。嵌合凹部15cの底面15eの中央部には切欠部15fが形成されているので、嵌合凸部31bの支持片31cを嵌合凹部15cの切欠部15fに挿入する。これにより、円筒体11の嵌合凹部15cの底面15eがジョイント片31の外周面と嵌合片31dによって挟持される。同様にして、ジョイント片31の他方の嵌合凸部31bを一方の円筒体11の他方の嵌合凹部16cに嵌合する。
【0023】
続いて、ジョイント片31の他端を他方の円筒体11の一端開口に嵌合し、一方の嵌合凸部31bの嵌合片31dの略半分を他方の円筒体11の一端開口の一方の嵌合凹部15cに圧入するとともに、ジョイント片31の他方の嵌合凸部31bを他方の円筒体11の他方の嵌合凹部16cに嵌合する。これにより、2本の円筒体11が一本に連結されるので、タペストリー32の上縁部又は下縁部の一方の角部を指で掴んで、円筒体11の一端開口端面に形成されているガイド用切欠部15a,16aから第1長尺フレーム15と第2長尺フレーム16の接合部11aに引っ張り入れる。2本の円筒体11をジョイント片31で連結したが、ジョイント片31に通し溝31aを形成したので、タペストリー32の上縁部又は下縁部を通し溝31aに通すことができ、タペストリー32の上縁部又は下縁部の全長を第1長尺フレーム15と第2長尺フレーム16の接合部11aに引っ張り入れることができる。
なお、第2実施例に係るタペストリーの吊り下げ用筒軸30の他の構成は第1実施例に係る筒軸10と同じであるので、同一の構成要素に同一の符号を付して説明を省略する。
【0024】
第2実施例に係るタペストリーの吊り下げ用筒軸30によれば、2本の円筒体11をジョイント片31で一本の円筒体11に連結したので、第1実施例に係るタペストリー14の吊り下げ用筒軸10に比べて2倍の幅のタペストリー32を円筒体11に装着できる。
【0025】
ジョイント片31の通し溝31aの両側であって一端と他端の中間位置に嵌合凸部31bを形成し、第1長尺フレーム15及び第2長尺フレーム16の左右の開口端面における一方の角部と他方の角部の中間位置に嵌合凹部15c,16cを形成したので、嵌合凸部31bと嵌合凹部15c,16cを嵌合させることにより、通し溝31aがガイド用切欠部15a,16aに対向するように一の円筒体11と他の円筒体11をジョイント片30で連結でき、連結作業が簡単になる。
なお、ジョイント片31でさらに円筒体11を連結することができ、筒軸の長さを、装着するタペストリーに合わせて変更できる。
【符号の説明】
【0026】
10,30…タペストリーの吊り下げ用筒軸
11…円筒体
11a…接合部
12…キャップ
13…吊紐
14,32…タペストリー
15…第1長尺フレーム
15a…タペストリーのガイド用切欠部
15b…紐用切欠部
15c…嵌合凹部
15d…長手方向の開口端面
16…第2長尺フレーム
16a…タペストリーのガイド用切欠部
16b…紐用切欠部
16c…嵌合凹部
16d…長手方向の開口端面
17…第1嵌合部
18…第2嵌合部
19…第1係止部
20…第3嵌合部
21…第4嵌合部
22…第2係止部
31…ジョイント片
31a…通し溝
31b…嵌合凸部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
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