(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0033】
[0085] 単に背景として且つ本発明の説明のため、
図1Aには、胸腔11内に主として配置された呼吸系10が示されている。解剖学及び生理学に関するこの説明は、本発明の理解を容易にするため記載したものである。当該技術の当業者には、本発明の範囲及び性質は記載した解剖学的説明によって限定されるものではないことが理解されよう。更に、本明細書に記載していない多岐にわたる因子の結果、個人の解剖学的特徴は相違することが理解されよう。呼吸系10は、空気を鼻8又は口9から右主気管支14及び左主気管支16内に運ぶ気管12を含む。空気は、右主気管支14から右肺18に入り、また、空気は、左主気管支16から左肺20に入る。右肺18及び左肺20は共に肺19を構成する。左肺20は、2つの肺葉のみから成る一方、右肺18は3つの肺葉から成り、部分的に、胸空洞とも称される胸腔11の左側部に典型的に位置する心臓に対する空間を提供する。
【0034】
[0086]
図1Bにより詳細に示したように、例えば、左肺20のような肺内部に達する、例えば左主気管支16のような主気管支は、第二の細気管支22に分かれ、次に、第三の細気管支24に更に分かれ、更に、細気管支26、終末細気管支28に分かれ、最後に肺胞30に入る。胸膜腔38は、肺と胸部壁との間の空間である。胸膜腔38は、肺19を保護し且つ呼吸する間、肺が動くことを許容する。
図1Cに示したように、胸膜40は、胸膜腔38を画成し、臓側胸膜42及び壁側胸膜44という2つの層から成っており、その間に薄い胸膜流体層がある。胸膜流体が占める空間は胸腔46と称される。2つの胸膜層42、44の各々は、極めて多孔質の間葉性の漿膜から成っており、この膜を通って少量の間質液が連続的に胸腔46内に浸出する。胸膜空間46内の流体の全体量は典型的に僅かである。通常の状態下にて、余剰な流体は、典型的にリンパ管により胸腔46から送り出される。
【0035】
[0087] 肺19は、現在の文献にて、胸腔11内に浮いた弾性構造体として説明されている。肺19を取り囲む薄い胸膜流体層は、胸腔11内の肺の動きを潤滑する。余剰な流体を胸腔46からリンパ管内に吸引することは、肺胸膜42の臓側胸膜面と胸腔44の壁側胸膜面と間に僅かな吸引力を維持することになる。この僅かな吸引力は、肺19を拡張し且つ胸腔11内にて浮かんだ状態に維持する負圧力を発生させる。負圧力がない場合、肺19はバルーンのように萎み且つ空気を気管12を通して追い出す。このように、自然の呼吸過程は、肺19及び胸郭構造体の弾性的反発のためほぼ完全に能動的である。この生理学的仕組みの結果、胸膜42、44が切れたとき、肺19を釣り下げた状態に維持する負圧は消滅し、肺19は弾性的反発効果によって萎む。
【0036】
[0088] 完全に膨張したとき、肺19は、胸膜腔38を完全に充填し、壁側胸膜44及び臓側胸膜42は接触する。空気を吸い込み且つ吐き出すことによる膨張及び収縮過程の間、肺19は、胸膜腔38内にて前後に摺動する。胸膜腔38内の動きは、壁側胸膜44と臓側胸膜42との間にて胸腔46内に位置する薄い粘液状の流体の層によって促進される。上述したように、肺気腫の場合のように、肺内の気胞が損傷されたとき(32)、呼吸は困難である。このように、肺の弾性的構造を向上させるため、損傷した気胞を隔離すれば、呼吸は向上する。
【0037】
[0089] 従来の柔軟性気管支鏡は、生検鉗子(Biopsy Forceps)についてのニーマン(Nierman)への米国特許明細書4,880,015号に記載されている。
図2A−
図2Dに示したように、気管支鏡50は、例えば、長さ790mmのような任意の適正な長さの形態とすることができる。気管支鏡50は、作用ヘッド部52と、挿入管54といった2つの主要部品から更に成る形態とすることができる。作用ヘッド部52は、アイピース56と、ジオプタ調節リング58を有する接眼レンズと、吸引管60に対するアタッチメントと、冷ハロゲン光源62、63に対する吸引弁61と、アクセスポートすなわちバイオプシー入口64とを保持し、該バイオプシー入口を通って色々な装置及び流体が作用通路66内に進み且つ気管支鏡の末端から出ることができる。作用ヘッド部は、典型的に、長さ580mm、直径6.3mmの挿入管に装着される。挿入管は、光ファイバ束(末端の先端68の対物レンズ30にて終わる)と、2つの導光板70、70´と、作用通路66とを保持する形態とすることができる。気管支鏡の末端は、前方及び後方にのみ曲がり部72を形成する能力を有し、正確な偏向角度は使用される器具に依存する。一般的な曲げ範囲は、前方160°から後方90°、合計250°である。曲がりは、オペレータが角度ロックレバー74及び作用ヘッド部における角度レバー76を調節することにより制御される。肺アクセス装置(Lung Access Device)に対するマティス(Mathis)への米国公告明細書US 2005/0288550 A1及び、肺組織への誘導されたアクセス(Guided Access to Lung Tissue)についてのマティスへの米国公告明細書US 2005/0288549 A1も参照されたい。
【0038】
[0090]
図3には、気管支鏡50を有する植込み型装置を備える肺容積減少装置を送り出す、肺容積減少送り出し装置80の使用状態が示されている。肺容積減少システムは、以下に更に詳細に説明するように、送り出した形態にて患者の肺気道まで送り出し、次に、配備した形態に変化させ得るような形態とされている。装置を配備することにより、張力を取り囲む組織に加えることができ、該張力は、肺の弾性的な反発力を回復することを促進することができる。装置は、介入者すなわち外科医が使用する設計とされている。
【0039】
[0091]
図4A−
図4Fには、本発明の1つの形態に従った肺容積減少装置110が示されており、
図4B−
図4Fは、
図4Aの線B−B、C−C、D−D、E−E、F−Fに沿ったそれぞれ断面図である。肺容積減少装置110は、管状部材112のような1つの部材を含み、該部材は、その長さに沿ってc字形切り込み114又は切欠きを有し、可撓性を提供し、装置は配備されたとき、長手方向軸線Aから偏向することができるようにする。例えば、切り込みが管状部材の長さに沿って互いに平行に向き決めされ且つ同一又は同様の深さDであるとき、装置は、配備された場合(以下に説明)、軸線の点の周りにて均一に湾曲する傾向となる。その結果、装置は、スロットの形状によって決定された方向に向けて好ましいように湾曲し又は曲がる。本発明の範囲から逸脱せずに、異なる型式(幅、深さ、向き等)の切欠き又はスロットを使用して、配備された装置の異なる作用上の効果及び形態を実現することができる。
【0040】
[0092] 起動要素116又はプルワイヤーが管状部材112の管腔113内に配置されている。起動要素は、図示したように、円形円周の断面を有し又は任意のその他の適した断面を有するものとすることができる。起動要素116は、例えば、末端のような装置110の一端にてキャップ119により定着されている。キャップ119は、カテーテルに接合することができ、また、末端クリンプを提供してキャップを引っ張りワイヤー内にクリンプ止めすることができる。装置の先端を非外傷性にするため、丸味を付けたキャップを提供することもできる。例えば、基端のような他端は、機構120と係合し得るような形態とされている。機構は装置を配備することを可能にする。機構は、装置110が配備されたとき、装置を配備した形態に係止することを可能にし、又は非係止状態とされて装置を退却させることを可能にする形態とされている。装置110は、肺容積減少装置(以下に説明)を送り出し得るようにされたデリバリカテーテルから取り外し得るような形態とされている。
【0041】
[0093] 装置の基端における機構120は、装置をその位置にて係止するため使用することができるラチェット124と係合するリテーナリング122を含み得るようにすることができる。カプラー126は、ラチェット124を保持し、ラチェットが配備されたとき、装置をその位置にて係止する。基端には、プルワイヤーのアイリッドのような退却アダプタ130が提供される。退却アダプタ130は、術を行なう間又はその後の術を行なう間の時点にて装置を退却させることを可能にし得るような形態とされている。ラチェット装置は、装置をその位置にて係止するよう配備されたとき、中心軸線から離れて伸びるフランジを有している。
【0042】
[0094]
図5A−
図5Bを参照すると、本発明の別の形態に従った肺容積減少装置210が示されており、
図5Bは、
図5Aの線B−Bに沿った断面図である。起動要素216又はプルワイヤーが管状部材212の管腔213内に配置されている。上述したように、起動要素は、図示したような円形円周の断面を有し又は任意のその他の適した断面を有することができる。起動要素216は、例えば末端のような装置210の一端にてキャップ219により定着されている。この実施の形態において、リテーナリング222は、デリバリカテーテルの保持シースを後退させることにより配備し得るようにされたアンカー223、223´又は歯を提供する形態とされている。配備されたとき、アンカー223は、気道と接触し且つ装置をその位置にて固定する。アンカー223は、配備されたとき、アンカーが気道に接近し又は気道を通って伸びる(例えば、フック止めする)迄、アンカーが装置210の中心軸線Aから離れて伸びるよう自己膨張型である形態とすることができる。アンカーの膨張程度は、設計及び使用される材料によって制御されよう。例えば、形状記憶材料が使用される場合、アンカーは、管状部材の長手方向壁から図示したように、10°といった所定の角度αだけ伸びる形態とすることができる。アンカーの設計は、装置の長さによって更に決定することができる。アンカーは、配備されたとき、ステントが脈管構造内にて引っ掛かるのと同様の仕方にて気道に引っかかる形態とすることができ又はアンカーは、摩擦を生じさせる設計とすることができる。配備する前、アンカーは、保持シース(以下に説明)により保持されている。
【0043】
[0095]
図6A−
図6Cには、本発明の別の形態に従った更に別の肺容積減少装置が示されており、
図6B−
図6Cは、
図6Aの線B−B、C−Cに沿ったそれぞれ断面図である。この実施の形態にて示したように、肺容積減少装置310は、その長さに沿ってc字形切り込み314、314´を有し、装置が配備されたとき、長手方向軸線Aから1つ以上の方向に向けて偏向することができるよう可撓性を提供する管状部材312のような部材を含む。この実施の形態において、切欠きは、部材が1つの平面内に位置するとき、部材の両側部にて部材312の上に配置される。例えば、切り込みが管状部材の長さに沿って互いに平行に向き決めされ且つ同一又は同様の深さDであるとき、装置は配備された場合、軸線の一点の周りにて均一に湾曲する傾向となる。この実施の形態において、配備されたとき、切欠きの形態の結果、アクチュエータ要素316が基端方向に向けて(すなわち、ユーザに向けて)引っ張られたとき、「s」字形の配備した形態となる。
【0044】
[0096]
図7には、本発明の別の形態に従った更に別の肺容積減少装置410が示されている。この実施の形態において、管状部材412は、その長さに沿ってら旋状のパターンの形態とされた切欠き414、414´、414´´を有する。その結果、起動要素416がユーザに向けて基端方向に引っ張られたとき、装置は、曲がって以下に説明するようなら旋を形成する。
【0045】
[0097]
図8には、シース535内に収容された肺容積減少装置510が示されている。シースは、シリコーンのような重合系弾性膜とすることができる。シースは、体腔からの材料が管状部材512の管腔513に入るのを防止することができる。起動部材516は、管状部材512の管腔513内に提供される。
【0046】
[0098]
図9A−
図9Dには、本発明の別の形態に従った更に別の肺容積減少装置610が示されており、
図9B−
図9Dは、
図9Aの線B−B、C−C、D−Dに沿ったそれぞれ断面図である。この実施の形態における肺容積減少装置610は、個別のセグメント612、612´、612´´から成っている。セグメントは、例えば、同一の非対称の形態を有し、アクチュエータ要素616を起動させることにより装置が起動される前、可圧縮性空間614がセグメントの各々の間に存在するような形態とすることができる。セグメントの各々は、対向するセグメントの表面にて合わさる凹部に対向する、第一の面における保持部を更に備えることができる。理解し得るように、本明細書に開示された装置の多岐にわたる構成要素は、起動及び作動を容易にし得るよう係止又は合わさり機構を提供する形態とすることができる。起動要素616が起動されたとき、可圧縮性空間は減少し、2つの隣接するセグメントの対向する面は、互いに接近して所望の結果に依存してその両者の間の空間を減少させ又は解消する。セグメントが同一又はほぼ同一の形態を有する場合、装置は、軸線の一点の周りにて均一に円弧を描く。セグメントが同一の形態を有しない場合、選ばれたセグメントの形態及び装置内のセグメントの構成に依存して、配備されたとき多岐にわたる形態を実現することができる。上述した実施の形態と同様、アクチュエータ要素616は、一端、例えば、末端にてキャップ619により固定される。セグメントは、皮下管として形成し又は射出成形部分又は中実部分として形成することができる。セグメントを使用することは、表面は圧縮する間、互いに接触するから、装置の疲労を避けることが可能である。材料の選択はまた、生物金属腐食を防止することもできる。更に、セグメントの設計は、大量生産及び最終的な形状及び作動のための均一性を維持することに役立つ。
【0047】
[0099]
図10A−
図10Bには、本発明の1つの形態に従って、肺容積減少装置の形態を設定するとき使用するのに適したセグメント712、712´が示されている。セグメントは、図示したように、実質的に円筒状とし、各端部にて互いに平行又は平行でない1対の面を有するようにすることができる。上述した作動を実現するため、第一の面713は、要素の細長い管状側部715に対して垂直とする一方、対向面717は、要素の側部に対して垂直でない(又は対向する第一の面に対して平行である)ようにする。別の第二の面における凹部723と合わさる形態とされた保持部721を1つの面に提供することができる。本発明の範囲から逸脱することなく、キー、キー溝の組み合わせのようなその他の形態を使用することができる。アクチュエータ要素(上記に説明)が通過する中央管腔725が提供される。
【0048】
[00100]
図11A−
図11Fに示したように、本発明の別の実施の形態において、装置810は、植え込まれたとき、その形状を回復する形状記憶材料にて形成された複数の個別のワイヤーから成っている。ワイヤーは、上述したC字形のような特定の形状となるよう熱処理することができる。次に、ワイヤーは、送り出しシステム850を通して個別に植え込み、第一のワイヤーが植え込まれたとき、ワイヤーの直径は十分に小さく、ワイヤーは取り囲む組織により加えられた力を上廻らず、その以前の形態の形状をとることができるようにする。しかし、追加的なワイヤーを植え込んだとき、ワイヤーの間にて利用可能な累積的強度は、組織及びワイヤーによって共に加えられた力を上廻り(
図11F参照)所望の形状を実現する。当該技術の当業者に明らかであるように、所要形状のワイヤーの強度は、使用される材料の量に依存して変化するであろう。例えば、より大きい断面を有する所要形状のワイヤーは、より小さい断面の所要形状のワイヤーよりも高強度を有するであろう。しかし、大径のワイヤーは、配備するのに適した形状となるように真直ぐにすることが難しいから、植え込むことは難しい。多数の細いワイヤーが使用される場合、ワイヤーの各々は、個別により可撓性で且つ容易に配備することができるが、植え込まれるワイヤーの数が増すに伴い、組み合わさった強度は増大する。幾つかの実施の形態において、例えば、50−100ワイヤーが組織によって加えられた圧力を上廻る強度を有するような装置810の形態とすることが有用である。ワイヤー810は、ワイヤーを互いに近接した位置に維持し得るよう可撓性のポリマー管内に配備することができる。
【0049】
[00101]
図12には、上述したもののような肺容積減少装置の基端に配置された係止特徴部が示されている。係止特徴部は、装置が配備されたとき、配備された装置が起動要素(例えば、参照番号116)にて張力を維持することを可能にする。係止機構930は、プルストリング933と係合し得るようにされたアイリッド932を有する。係止特徴部は、通常、インプラントの内側にて休止し且つラチェット936がスロット付き管に対して基端方向Pに動いたとき、ぱちっと開いて(pops open)タブ934と係合する。肺容積減少装置に停止部940を採用することもできる。停止部は
図13に示されている。停止部は、配備された装置にて張力を保持し得るようにされている。起動要素が係合し、所望の量の張力が加えられ、その結果、装置の所望の形状となるとき、停止部は、装置にて張力を維持し得るよう配備することができる。停止部は、キャップ944内に嵌まり得るようにされたフランジ942を形成するスロット付き管を有するものとして示した形態とすることができる。フランジの各々は、形状記憶材料にて形成し、フランジは中心軸線Aから離れるように伸びてキャップ944の内面と係合するようにすることができる。
【0050】
[00102] 次に、
図14A−
図14Cを参照すると、本発明の肺容積減少装置の基端に適した自己係止機構1040が示されており、
図14B−
図14Cは、
図14Aの線B−B、C−Cのそれぞれに沿った断面図である。1つ以上のフランジ1042が提供される。フランジ1042は、フランジが規制されないとき、中心軸線Aから偏向して離れるような形態とすることができる。このように、
図14B−
図14Cに示したように、フランジ1042は、自己係止機構1040の側部と係合する位置に配置される。フランジは、装置から伸びる切欠きを形成するか又は一体的に形成され、自己係止機構は、フランジが配備されたとき、依然として中実管を形成するような形態とすることができる。
図14Cには、インプラントの保持管1050から引き出された配備したフランジが示されている。フランジの端部と保持管の側部との間の境界面を使用して、例えば、タップ又はラチェットがインプラント内に戻るのを防止することができる。
【0051】
[00103]
図15A−
図15Cに示した構成要素は、例えば、カテーテルのような送り出し装置が非連結状態とされる迄、装置をその位置にて保持するため使用されるラチェットの設計である。装置は、装置の基端の内面内にてラチェット歯及び爪を有するラチェット機構を提供する形態とされている。ラチェット機構を保持し且つラチェット機構が開くのを防止するため、保持シース1152が提供される。シースを後退させ、次に、プルワイヤー1116を引き出す。規制されていないとき中心軸線から伸びるフランジ又はタブ1142が提供される。管1155のスロット1156内を摺動し且つ拡張幅の開孔1156´に係合するピン1154を提供することができる。プルワイヤー1116を引き出すとき、ラチェットの側部は、
図15Cに示したように中心軸線Aから変形して離れプルワイヤーが出ることを許容することができる。ラチェット管1158は、シース1152が除去されたとき開くよう、ラチェットを焼入れことができる、ニチノールのような形状記憶材料にて形成することができる。これと代替的に、ラチェット管はステンレススチールにて形成してもよい。ステンレススチールを使用するためには、ペグを有するプルワイヤーを引き出すことが必要であろう。
図15Dは、
図15Aの線D−Dに沿った断面図である。
【0052】
[00104]
図16A−
図16Cには、本発明の植込み型装置と共に使用するのに適した更に別の機構が示されており、保持部1254がラチェット管1258の内面に配置されている。2つの管1257、1257´を使用して装置をその位置にて係止する。第一の管1257が引き出されたとき、第二の管1257´は、保持部1254から偏向させて離れるようにし、これにより継手を非連結状態にすることができる。保持部1254は、
図16Cに示した断面図にて示したようにボール形状の形態とすることができる。このシステムを使用して送り出し装置を非連結状態とすることができる。
【0053】
[00105]
図17A−
図17B及び
図18には、送り出し装置を非連結状態にする代替的な機構が示されている。
図17A−
図17Bに示したように、プッシュバー1357´を使用して、掛け止めバー1357を押し戻す。掛け止めバーは、装置の内側のリップ部と係合し得るようにされ、プッシュバーは掛け止めバーをリップ部1359から偏向させて離し且つバーを
図17Bに示したように引き出すことを可能にする。
図18において、保持シース1460が採用され、該シースは基端方向に向けて引き出されたとき、掛け止め装置1458のアームが中心軸線Aから偏向して離れ且つ保持リップ1459から非係合状態となることを可能にする。
図19A−
図19Bには、更に別の実施の形態が示されている。図示した実施の形態において、中央ピン1557を引き出し、このことは、爪1555を弛緩させ且つ掛け止めバー1558の保持リップ部1559から引き出す(中心軸線に向けて)ことを許容することになる。
【0054】
[00106]
図20A−
図20Eには、送り出し装置を起動し且つ非連結状態とするとき使用するのに有用なヒッチピンの形態が示されている。肺容積減少装置1610の一部分は、その内部に起動要素1616が配置された状態で示されている。
図14に示したような係止機構1640は、装置1610の基端と係合する。ヒッチピンの連結解除システム1662が係止機構1640に装着されている。これと代替的に、ヒッチピンは、ラチェット機構から非連結状態となるようにしてもよい。ヒッチピンシステム1662は、ヒッチピン1666のループワイヤーと係合するヒッチピンワイヤー1664を有する。ヒッチピンワイヤーが挿入されたとき、該ヒッチピンワイヤーはヒッチピンを係止軸1668と接触した状態に維持する。
【0055】
[00107]
図21には、本発明と共に使用するのに適した起動機構が示されている。起動機構1770は、ユーザが装置を起動させるべく握ることができるハンドル1171を有する。ハンドルの2つのレバー1772、1772´は、ユーザがレバーを共に握るとき、互いの方向に向けて前進する。1回握ったときに実現することができる起動機構の引っ張り量を制限し又は予め設定するため、停止部1773を提供することができる。末端におけるワイヤーの変位量は、ユーザがレバーを共に握ったとき、起動機構の2つのレバーの間に配置されたヒンジ止めしたレバー1774について生じる垂直軸線からの変位量xによって決まる。
図22には、装置の配備を基端方向に制御するための1つの代替的な機構が示されている。
図22に示したように、ハンドル1871に向けて引き戻すことができるトリガー1872を有するピストルアクチュエータ1870が提供される。ワイヤーの変位量は、トリガーをハンドルに向けて引っ張る距離xによって制御することができる。また、
図23に示したように、その軸線に対して平行に機械加工された歯部を有する平歯車1890を使用することにより、線形の起動動作をシミュレートすることもできる。
【0056】
[00108]
図24には、ユーザが送り出し装置及びインプラントを制御し得るようにされた別の基端側制御機構1970が示されている。制御機構は、4つバー連結機構1974を有するハンドグラスパー1972、1972´を含む。ユーザがハンドグラスパーを押すと、装置は角度を付けた状態から平坦なその形態をとり、このことは、カテーテルを基端方向に(ユーザに向けて)引っ張り、患者の体内のインプラントを起動させることになる。
【0057】
[00109]
図25に示した装置は、展開する過程の間、ニチノール自己回復式インプラントの温度をユーザが制御し得るようにされた別の基端側制御機構2070である。この実施の形態において、冷温の食塩水は、末端方向に前進し2071、ニチノールインプラントをマルテンサイト状態(すなわち、変態を許容する「柔軟な」微細構造を有する状態)に維持する。食塩水を冷却機構に戻すため、戻り路2071´が提供される。マルテンサイト状態を維持することは、インプラントの計画した形状を改変することなく、インプラントを送り出す間、可撓性で且つ柔軟なままであることを可能にする。体温よりも冷たい冷却した食塩水、液体窒素、液体CO
2、又はその他の適正な材料をインプラントに圧送し2072又は循環させることができる。その戻り路にて装置まで循環する材料を冷却するため、冷却器2073を提供することができる。幾つかの実施の形態において、例えば、植え込む過程の間、末端温度センサ及びフィードバックにより装置の温度を制御することが望ましく、このフィードバックは、無線の形態にてワイヤー又は電磁波上の電気信号を介して伝送することができる。
【0058】
[00110] 次に、
図26を参照すると、再捕捉装置2080の末端の形態が示されている。植え込んだ装置2010の基端には、植え込んだ装置の外側を取り囲み得るようにされた再捕捉装置2080が係合する。装置は、回収カテーテルと係合し得るようにされた高圧バルーン2081を備えている。拡張ポート2082が設けられ、この拡張ポート2082を通って、例えば、低温の流体を圧送してニノチールタブ2034の偏向を促進することができる。タブが偏向し且つ、装置の中心軸線Aに向けて動いたとき、起動ワイヤーを湾曲した状態に保持する係止機構を解放することができ、植え込んだ装置は真直ぐとなり且つ引き出すことができる。
図27A−
図27Bには、退却装置2180の1つの代替的な実施の形態が示されており、この場合、タブに側方力を提供し、これによりタブを装置の中心軸線に向けて押し付け、上述したように、起動ワイヤーを保持する係止機構を解放することを可能にすべく、鉗子が使用される。
図27Bに示したように、次に、鉗子は、真直ぐとなった装置を装置を引っ張ることにより、引き出すことができる。
【0059】
[00111] 多岐にわたる機構を使用して、装置のクリップをカテーテルに連結することができる。
図28A−
図28Bに示したように、植込み型装置2210は、装置又はデリバリカテーテルの一方と関係したキー2291と、装置又はデリバリカテーテルの残る一方と関係した対向するリングと関係したキー溝2292とを有するリングを備えている。当該技術の当業者が理解し得るように、トルクを制御するため、所望に応じて1つ又はより多くのキー又はキー溝を設けることができる。
図28Bに示したように、2つのリングは、互いに当接して装置を係止し且つカテーテルと装置との間にてトルクを伝達することを許容し得るようにされている。
図28Bに示したキー及びキー溝の設計は、装置の送り出し又は退却のため、また、装置の基端に対して適用することができる。
【0060】
[00112]
図29A−
図29Cには、別の退却機構2380が示されている。退却機構は、装置の基端にてループ2394内にフック止めし得るようにされたフック2393を採用する。フックは、起動機構2316内に組み込み、フック2393は、装置2310の基端にて起動機構から伸びるようにすることができる。フック止めしたならば、装置は係止機構を不作動にし、このことは、アクチュエータ2316の張力を解放することになる。次に、カテーテルを前進させ、係止フランジ2334と係合してフランジを中心軸線Aに向けて押し、起動部材2316から張力を除去し且つ、装置を引き出し又は再配置することを許容することにより、装置2310を非係止状態にする。
図30A−
図30Bに示した更に別の実施の形態において、例えば、カテーテルと関係した皮下管2495は、装置2410の基端上を摺動し得るようにされている。スネアワイヤー2496は、投げ輪(lasso)のように、装置の基端上に嵌まる形態とされている。作動時、スネアワイヤー2496は、装置2410の基端上にてループ状に形成され且つ基端方向に引っ張って皮下管を装置に向けて末端方向に押す。このことは、組み合わせ体がインプラント上に保持し、皮下管を前方に前進させて、タブ又はフランジ2434を非係止状態にすることを可能にする。
【0061】
[00113]
図31A−
図31Dには、多岐にわたる配備した形態にある、本発明に従った装置2510が示されている。
図31Aには、配備する前にとった形態のような、長手方向の形態を有する装置2510が示されている。装置が植え込まれ且つ、軸方向に圧縮し又は張力状態にて配置されたとき、装置は、曲がることが好ましい。実際の好ましい曲がりは、装置の形態に依存して相違するであろう。例えば、
図4−
図8に示したスロットの位置、深さ及び向きは、又は、
図9のセグメントの壁の向きとすることができる。
図31Bに示したように、例えば、装置2510がその長さに沿って均一に隔てられたc字形切り込み又は切欠きを有する場合、装置は「c」字形切口又は切欠きを形成する壁が互いに接近し又は掴み、その結果、配備した装置は、湾曲した「c」字形の形状となるように曲がることが好ましい(
図4−
図5参照)。その結果、張力が起動装置すなわちワイヤーに加えられるため、インプラントは変形し、ワイヤーはより短い経路をとる。
図31Cには、
図6に示したものと同様の形態を使用して実現されるであろう「S」字形となるよう配備された装置が示されている。理解し得るように、S字形は、装置の形態に依存して、所望の多くの曲線状にて正弦波と全く同様に続くようにしてもよい。
図31Dには、ら旋状の形態となるように配備した装置が示されている(
図7参照)。この開示を読むことにより、当該技術の当業者により理解されるように、例えば、管状部材上のc字形切り込みの寸法及び位置を変化させ、又は、
図9−
図10に示したセグメントの形態を変化させることにより、その他の形態を実現することができる。装置が好ましいように曲がったとき、装置は、肺組織に曲げ力を加え、その結果、肺容積が減少する。
図31に示した形態から理解されるように、インプラントは、形状変更したとき、送り出し可能なインプラントの形態よりも長さが短い。この短縮化は、例えば、基端と末端との間の距離が短くなったときに生ずる。典型的に、装置の送り出し可能な形状は、装置が直径18mm以下の円筒状空間に嵌まるようなものである。このように、インプラントは、植え込んだ長さのリニアインチ当たり10
−6平方インチよりも大きい組織と接触することができる。形状変更し又は配備したインプラントは、単一の平面内に位置し、又は単一の平面内に位置しないように任意のその他の適宜な形態をとることができるような形態とすることができる。更に、装置は、その長さに沿って変化する曲率を有するようにしてもよい。
【0062】
[00114]
図32には、送り出し装置2680と組み合わさった肺容積減少装置2610が示されている。装置2610は、起動要素2614を提供するための管腔2613を有する管状部材2612を提供し得るようにされている。管状部材2612は、配備されたとき、装置が好ましいように曲がることを可能にする、その長さに沿った一連のc字形切り込み2614を有している。理解し得るように、説明の目的のため、
図4に示したものと同様の装置が示されている。本発明の範囲から逸脱することなく、その他の装置を使用することができる。係止機構のフランジ2634と係合し、フランジを中心軸線に向けて押し、起動要素2614に加えられた張力を解放し、これにより装置を除去することを可能にする装置2680が提供される。装置は、中央ロッドを基端方向に引っ張ることにより、起動させることができる。次に、デカプラー(外側ロッド)を基端方向に引っ張る。
【0063】
[00115]
図33A−
図33Cには、例えば、細気管支26内に植え込まれた、本発明に従った装置2710が示されている。
図33Aに示した装置2710は、装置の両端に非外傷性先端2711を提供する形態とされている。装置2710が細気管支26内にて起動されたとき、装置は、湾曲し且つ曲げ力を肺組織に加える。曲げ圧力の結果、組織は湾曲し且つその自体を圧縮して肺容積を減少させる。更に、装置の配備の結果、気道は曲がる可能性がある。
図33Cに示したように、装置は、また、単一の非外傷性先端を有する形態とし、配備機構2720が装置の基端と容易に接触することができるようにしてもよい。
【0064】
[00116] 幾つかの場合、装置が組織の内部成長が生じるのに十分な時間、植え込まれた場合、その管腔内に鋭利な刃(図示せず)を有するトルク作用可能なカテーテル2750は、装置2710の長さに沿って前進させ、
図34A−
図34Bに示したもののように、引き出す前、組織をインプラントから切ることを可能にすることができる。このことは、引き出すことを容易にし得るよう、装置を気道壁から切ることを可能にする。
【0065】
[00117]
図35A−
図35Cには、装置を肺の内部に植え込む過程が示されている。明らかであるように、装置2810は、損傷した組織32に対して所望の位置に到達する迄、気道を通して、例えば、細気管支内に肺の解剖学的形態に順応する形態にて前進させる。次に、起動装置を係合させ、装置を湾曲させ且つ、肺組織を起動された装置に向けて引っ張ることにより、装置を起動させる(
図35B参照)。肺組織が
図35Cに示したように、所望の程度だけ引き出される迄、装置の前進は続く。当該技術の当業者により理解されるように、本明細書に開示された形態設定可能な装置の1つを配備したとき、例えば、肺組織の標的部分を湾曲させ且つ圧縮することにより、組織の引き出しを実現することができる。十分に起動されたら、配備装置を肺腔から引き出す。
【0066】
[00118] 当該技術の当業者には、この開示を検討することにより、本発明に従った方法を実行するための多岐にわたるステップが理解されよう。しかし、説明の目的のため、
図36Aには、装置を挿入するステップ3610と、アクチュエータを起動させることによる等により装置を起動するステップ3620と、装置を曲げて所望の形態にするステップ3630と、装置を配備した状態にて係止するステップとを含む、ステップが示されている。理解されるように、装置を曲げるステップは、上述したように、アクチュエータを起動させることにより、又はインプラントの所定の形状を回復させることにより実現することができる。
【0067】
[00119] 1つの実施の形態において、装置の操作は、気管支鏡を患者の肺内に挿入するステップと、次に、細気管支内装置又は肺容積減少装置を気管支鏡内に挿入するステップとを含む。次に、細気管支内装置が気道内に押し込まれる箇所である、気管支鏡の末端から出るのを許容する。次に、多岐にわたる方法を使用して、装置が所望の位置にあるかどうかを決定するため、装置の位置を確認することができる。適当な確認方法は、例えば、蛍光透視法、CT走査等のような画像化装置を介して視認することを含む。その後、プルワイヤーを基端方向に(すなわち、ユーザに向けて且つ患者の身体外部に向けて)引っ張ることにより、装置を起動させる。この時点にて、装置が望ましいように配置され且つ配備されたかどうかを決定するため、別の視覚的チェックを行なうことができる。その後、装置は完全に起動させ、また、ラチェットが装置をその位置にて係止し且つ保持するのを許容することができる。その後、インプラントをデリバリカテーテルから非連結状態にし、デリバリカテーテルを除去する。
【0068】
[00120] 曲げ荷重又は力を加えて、装置を可塑的に又は恒久的に曲げることなく、装置を第一の形状から送り出し可能な形状に変形させるステップ3640と、装置が導入される間、気管支鏡又はその他の送り出しシステムの構成要素を使用して装置を送り出し可能な形状に保持するステップ3650と、次に、装置がその第一の形状に復帰するのを許容し得るよう、装置を保持するため使用した拘束具を除去するステップ3660とを含むステップを示す
図36Bには、肺を緊張させる別の方法が示されている。装置の弾性的な回復は、近傍の肺組織に対し力を加えるであろうより曲がった状態まで装置を駆動するであろう。曲げ力は、インプラント近くの組織を局所的に圧縮し且つ、周囲の領域内の肺組織に張力を加えて、肺の反発を回復し且つ、呼吸効率を向上させる。第一の形状は、送り出し装置により送り出し可能な形態に弾性的に規制され、これにより送り出し装置を除去することがインプラントが反発するのを許容し且つ、その第一の形状の近くに形状変更し得るようにされている。
【0069】
[00121]
図37には、ニチノール金属ワイヤー3701にて出来た植込み型装置3703の一例が示されている。ニッケル−チタン、チタン、ステンレススチール又は、1%以上変形した後、回復する能力を有する形状記憶性質又は材料を備えるその他の生物適合性金属を使用して、かかるインプラントを形成することができる。更に、プラスチック、炭素系複合材又はこれら材料の組み合わせが適しているであろう。装置は、フレンチホルンのような形状をしており、全体として、単一の平面内に位置するようにすることができる。端部は、ボール3702の形態にて示した表面積を最大とし、肺組織の引き掻き又は抉りを最小にする形状にて形成される。ボールは、ワイヤーの一部分を溶融させることにより形成することができるが、これらは、ワイヤー3701の端部に溶接し、加圧され又は糊付けされる追加的な構成要素とすることができる。
【0070】
[00122]
図37に示したもののような、ニチノール金属製インプラントは、弾性的であり、任意のその他の型式のばねのように、身体内の所望の形状に回復することができるような形態とし、又は、インプラントは、所望の形状に回復するよう熱装着することのできる形態にて形成することができる。ニチノールは、マルテンサイト相まで冷却し又は、オーストナイト相まで熱することができる。オーストナイト相にあるとき、金属は、その計画した形状を回復する。金属がオーストナイト相に完全に変換されたときの温度は、A
f温度(最終オーストナイト)として知られる。A
f温度が体温であり又は体温よりも低い温度であるように金属が調質される場合、材料は、身体内にて弾性的であり、また、簡単なばねとして機能するものとみなされる。装置は、装置を可撓性にし且つ極めて送り出し易くするマルテンサイト相を金属内にて誘発させるため、冷却することができる。典型的に、体の熱によって装置が加熱されるのを許容されると、金属は、オーストナイト相に転位して戻るから、装置は、自然に、その形状を回復する。装置が送り出しシステムを通して嵌まるよう変形された場合、装置は、マルテンサイト相を誘発させるのに十分、変形させることもできる。この変態は、0.1%のように僅かな変形にて生じさせることができる。マルテンサイト相に変形誘発された装置は、依然として、その当初の形状を回復し、また、規制が除去された後、オーストナイトに変換して戻るであろう。装置が体温よりも高い温度A
fを有する形態とされた場合、装置は、加熱してそのオーストナイトに変換し且つ、身体内にてその形状の回復を熱的に起動させることができる。これら形態の全ては、装置を患者の肺組織内にて起動させるよう良好に機能する。人間の体温は、典型的な人体にて、37℃であると考えられる。
【0071】
[00123]
図38には、インプラント装置3703を送り出し可能な形状に規制する送り出しカートリッジシステム3800の切欠き図が示されている。装置3801は、かかるシステムにて所期のユーザに出荷することができ、又は、装置は、患者の体内、気管支鏡又はカテーテルの送り出し装置内に取り付けられる前、インプラントを所望の形状により容易に装填するためのツールとして使用することができる。カートリッジは、開放端又は、図示した
係止ハブ接続部(例えば、ルアロック型ハブ)3802のような、1つ又はより多くのハブにて密封し又は終端とすることができる。インプラントは、18mmと同一又はそれ以下の直径となるよう規制する必要があり、それは、それ以上の大きさのものは、全て、声帯の開口部を通して前進させることが難しいからである。
【0072】
[00124]
図39には、野球ボールの縫目と同様の三次元的形状の形状とされた別のインプラント装置3901が示されている。ワイヤーは、基端3902が多少、真直ぐに伸び且つ、他端よりも僅かに大きいような形状とされている。この基端は、ユーザに最も近い端部であり、また、真直ぐな部分は、より容易に裂断し易いであろう。基端が曲がっている場合、基端は組織内に推進されて、アクセスすることを困難にするであろう。
【0073】
[00125]
図40は、別のインプラントシステム4001の図である。このインプラントシステムは、装置を取り囲むワイヤーフレーム4002を追加して、
図39に示したものと同様である。ワイヤーフレームは、例えば、肺組織に適用される支承面積を増大させるべく使用することができる。支承面積を増大させることにより、組織によって支承される圧力は、装置が肺構造体を通って成長し又は炎症性の問題を引き起こす傾向の低下と共に、減少する。身体内にて荷重を加える細いワイヤーは、移行し勝ちであり、このため、我々は、装置は装置のリニアインチ長さ当たり0.000001(1
−6in
2)平方インチ以上を占める形態でなければならないと考える。フレームは、組織上にて支承するためより大きい表面積を提供する多くの対策の1つである。
【0074】
[00126]
図41には、本発明に従った装置4101の更なる別の例が示されている。装置4101は、支承面積4102を増大させる覆い物を特徴としている。この例において、主ワイヤー3902は、ワイヤーフレーム及び重合系覆い物4102により覆われている。覆い物は、生物適合性プラスチック、熱可塑材、フルオロポリマー、テフロン(Teflon)(登録商標名)、ウレタン、金属メッシュ、被覆、シリコーン又は肺組織に加わる支承圧力を減少させるその他の弾性材料にて出来たものとすることができる。覆い物4103の端部は、ユーザが抗生物質を覆い物内に且つ覆い物外に流すのを許容するよう、図示したように密封し又は開いたままであるようにすることができる。
【0075】
[00127]
図42には、装置から流すのを許容し得るような形態とされた開孔4203を有する覆い物4205を示す、インプラント装置4201の別の形態が示されている。覆い物の端部4202は、装置の端部に対して密封され、2つの構成要素を固定された状態に保ち且つ配備する間、一方又は他方が摺動するのを防止する。覆い物は、密着嵌めとなるよう熱接合し、糊付けし又はシュリンク嵌めすることができる。
【0076】
[00128]
図43には、接続部4302にてボール端部3702に接続されたワイヤーフレーム4002を有する装置4301が示されている。ボールはワイヤー原材料から溶融させることができ、また、その時点にてワイヤーフレームをボール内に組み込むことができる。ボールは、互いに糊付けし、加圧し、溶接し又は機械的に互いに係止してもよい。
【0077】
[00129]
図44には、装着されたワイヤーフレーム4302、主ワイヤー4103及び覆い物4102を有する別のインプラント装置4401が示されている。
[00130]
図45には、互いに掛け止めすることができる1つ又はより多くの装置4501が示されている。装置3703は、装置が両端にて、例えば、鈍角なボール形状端部3702で終わるような形態とされている。装置4502は、一端にて開放したカップ及びスロット形状4503で終わり、該形状は、装置を互いに連結することを許容する。これらの装置は、共に送り出し又は現場にて連結することができる。装置は、肺内の単一の管路内にて又は互いに接続することができる異なる位置にて取り付けることができる。
【0078】
[00131]
図46には、ボール端部の端末部3702を有するコイルの形態にて形成された別の三次元的装置4601が示されている。
[00132]
図47及び
図48には、装置が現場にて配備されたとき、装置の長さを短縮する方法が示されている。
図47に送り出し形態4802にて示した装置は、
図48にて配備した形態4803にても示されている。装置が拘束カートリッジ装置3801により拘束されている間、装置の端部3702間の距離Aは長い。装置が装填カートリッジ、カテーテル又は気管支鏡によって拘束されているとき、距離Aは同様である。
図48には、インプラント装置の形状回復によって変形させた気道4801内に配備した形態4803にある同一の装置が示されている。
図48には、装置が配備された後、装置の端部3702間の距離Bは実質的により短いことが示されている。
【0079】
[00133] 上記の実施の形態と同様、
図37−
図48に示した実施の形態は、送り出し形態にて患者の肺気道に送り出し、また、配備した形態となるよう変化して肺気道を曲げ得るような形態とされている。装置は、装置が図面に示したもののような複数の形状となるように弾性的に曲げることができる送り出し形態を有することを特徴とする。装置の設計は、装置の両端における歪み除去効果が促進されるようなものとすることができる。更に、送り出し又は配備した状態の何れかにおける装置の端部はより弾性的である。
【0080】
[00134] 装置は、標的組織を治療するのに適した任意の長さを有することができる。しかし、長さは、典型的に、例えば、2cmから10cmの範囲にあり、通常、5cmである。装置の直径は、1.00mmから3.0mmの範囲、好ましくは、2.4mmとすることができる。装置は、60cmから200cm、好ましくは、90cmの作用長さを有するカテーテルと共に使用される。
【0081】
[00135] 作動時、
図37−
図48に示した装置は、気管支鏡法と共に容易に使用し易くする最小侵襲性である形態とされている。典型的に、配備する間、肺の胸腔を切開したり、何ら侵害することはない。更に、肺内の側副換気は、植え込んだ装置の有効性に影響を与えることはない。その結果、装置は、同種及び異種肺気腫の何れとも使用するのに適している。
【0082】
[00136]
図37−
図48に示した装置の各々は、肺組織に曲げ力を加え得るような形態とされている。例えば、肺組織に曲げ力を加えるばね要素を
図40に示したように提供することができる。植込み型ばね要素は、肺気道内に送り出すことができるような形状となるよう規制し且つ、要素が気道に曲げ力を加え、気道が曲がるようにする形状となることを許容するよう非規制状態とすることができる。
【0083】
[00137] 肺容積減少システムの実施の形態は、第一の形態にて比較的真直ぐな送り出し形態となるように規制され、また、現場にて真直ぐでない形態である第二の形態に回復することが許容されるインプラントを提供し得るようにすることができる。装置及びインプラントは、少なくとも1%曲げられた後、完全に回復するばね材料にて、少なくとも部分的に形成することができ、適正材料は、ニッケル及びチタンから成る金属のような金属を含む。幾つかの実施の形態において、肺容積減少システムのインプラントは、送り出した形態にて体温以下まで冷却される。かかる実施の形態において、冷却システムは、温度感知フィードバックループによって制御することができ、また、フィードバック信号をシステム内の温度変換器により提供することができる。装置は、37℃又はより低温に調節されたA
f温度を有する形態とすることができる。更に、装置の金属の少なくとも一部分は、送り出し形態にてマルテンサイト相に変態させることができ且つ(又は)配備した形態にてオーステナイト相状態にあるようにすることができる。
【0084】
[00138]
図37−
図48に示したような、肺容積減少システムは、患者の肺内に送り出し可能な形態とされた植込み型装置を備え、該植込み型装置は、また、装置と接触した肺組織をより湾曲させ得るよう形状変更する形態とされている。組織の曲率を増大させることは、疾患した組織の肺容積を減少させるのを助けることになり、このことは、一方にて、健常な組織の肺容積を増大させることになる。幾つかの場合、装置は、恒久的な第二の形態になるよう形状変更するような形態とされる。しかし、当該技術の当業者により理解されるように、装置は、第一の形状を有する形態とすることもでき、また、送り出し可能な形状となるよう弾性的に変形する形態とされている。
【0085】
[00139] 当該技術の当業者により理解されるように、
図37−
図48に示した装置は、患者の肺内に送り出し可能な形態とし且つ流体がインプラントを経て両方向に流れるのを許容しつつ、肺組織の形状を変更し得る形態とすることができる。
【0086】
[00140]
図49には、インプラント装置を送り出すため使用することができるシステム4901が示されている。システムの多数の構成要素は、気管支鏡4902をインプラントを送り出すのに適した現場まで誘導するのに必要とするであろう。気道ガイドワイヤーは、末端の先端における僅かな曲線部を気道の分岐部における適正な軌道となるように回転させることにより、任意の所望の気道内にステアすることができる末端の柔軟な部分4913を有する。ワイヤーにトルクを加えるため、係止ワイヤーナット4915のような装置をワイヤー4912の基端に装着することができる。ワイヤーの先端は、図示したボール先端4914のような鈍角とすることができる。幾つかの実施の形態において、ワイヤーは、ワイヤー直径からデリバリカテーテル4906の直径への滑らかな直径の移行部を提供し得る形状とされた拡張器カテーテル4909を通って進め得るような形態とすることができる。拡張器4910の末端の先端は、図示するようにテーパー付き4911とする必要がある。拡張器は、デリバリカテーテル4906の開放端が予期しない仕方にて肺組織内に食い込むのを防止する。拡張器ハブ4916は、Y字形継手のように形成し、ユーザが注射器を連結することを許容し且つ放射線不透過性染料を拡張器管腔を通して注入し、気道の視覚性を向上させることができ、このことは、蛍光透視法又はコンピュータ断層撮影法のようなX線誘導システムの使用を容易にする。デリバリカテーテルは、ワイヤー及び拡張器無しにて使用することができる。カテーテル4906は、装置がシステムを通して患者の体内に前進される間、装置を送り出し可能な形状に規制する設計とされている。末端4907は、基端4906よりも柔軟なポリマー又は網から形成することができ、また、末端の先端は、一体的又は隣接する先端と関係した放射線不透過性材料を更に含み、骨のようなその他の解剖学的位置に対する先端の位置を識別することができる。1つ又はより多くの放射線不透過性マーカーを提供することは、装置の末端を現場にて標的の解剖学的部位に対して配置すべくX線誘導システムを使用することを容易にする。デリバリカテーテル4908の基端側の端末は、係止可能なハブを含み、装填カートリッジ3801を滑らかな連続的な管腔にて更に固定し得るようにすることができる。デリバリカテーテル4906は、気管支鏡側部ポート4905内に導入し且つ気管支鏡4917の末端から出る状態で示されている。カメラ4903は、ケーブル4904又はその他の送り出し機構により気管支鏡の端部に装着され、像信号をプロセッサ及びモニター装置に伝送する状態で示されている。装填カートリッジ、デリバリカテーテル、拡張器、ガイドワイヤー及びワイヤーナットは、本明細書にて識別された任意の材料にて形成し又は人間の脈管内にて使用される同様の製品に対して使用されることが放射線技師にとって周知の材料にて形成することができる。
【0087】
[00141]
図50には、人間の肺内に配備された送り出しシステム5001が示されている。気管支鏡4902が気道5002内にある。気管支鏡カメラ4903は、ケーブル4904を介してビデオプロセッサ5004に連結されている。像は処理され且つケーブル5005を通してモニター装置5006に送られる。モニター装置は、気管支鏡内の光学要素の直前にてスクリーン5007にデリバリカテーテルの像5008の典型的な視覚的向きを示す。デリバリカテーテル4907の末端は、ユーザがインプラント装置3703を配置する箇所である、気道5002内にて気管支鏡から突き出す。インプラント3703は、係止ハブ接続部3802を介してデリバリカテーテルの基端に連結された装填カートリッジ3801内に装填される。プッシャグラスパー装置5009は、グラスパーカプラー5010によりインプラント3703の基端に連結され、該カプラーは、起動プランジャ5012、ハンドル5011及びプッシャカテーテル内の中央管腔を通って伸びるプルワイヤを使用してインプラントに係止される。プッシャをインプラント装置に解放可能に連結することにより、ユーザは、インプラントを配備した形態にて肺内部の位置まで前進させることができる。ユーザは、インプラントの配置位置を調べ、また、送り出し位置が未だ理想的でない場合、インプラントをデリバリカテーテル内に容易に退却して戻すことができる。装置は、送りだされず、また、肺5003の底面は、全体として平坦であるとして示され、気道は、全体として真直ぐであるとして示されている。これらは双方共に、インプラント装置がない肺に対し解剖学的に正確である。送り出し位置が正確である場合、ユーザは、プランジャ5012を起動させインプラントを患者の体内に解放することができる。
【0088】
[00142]
図51には、インプラントが気道5103内に配備された後、全体として同一のシステムが示されている。インプラント5102及びプッシャ5101は、デリバリカテーテル4907を通して気管支鏡4902の末端側の位置まで前進されている。プッシャ掴みジョー5010は、依然としてインプラント5102の基端に係止されているが、インプラントは予め計画した形状に回復しており、この形状は、また、気道5103を折り畳んだ形態となるように曲げている。気道を折り畳むことにより、気道構造体は、肺内にて効果的に短縮されている。気道は肺組織内に良好に定着されているから、気道は、肺5104の引っ張った(内方に湾曲した)床を示すことにより、図式的に示した取り囲む肺組織に張力を提供する。カメラ4903からの像は、信号プロセッサ5004を通してモニター装置5006に伝送されて、デリバリカテーテル5101の末端の先端、プッシャ5010の末端のグラスパー及びインプラント3703の基端を示す。グラスパーを使用して、患者の体内にて解放された装置を配置し、該装置と連結し且つ該装置を退却させることができる。インプラントが気道の腔の全体をブロックせずに、気道及び肺組織にて機能する状態を視覚化することは容易である。このことは、流体又は空気がインプラント装置を経て気道を通って何れかの方向に進むことができる点にて利点である。
【0089】
[00143] 当該技術の当業者により理解されるよう、装置は、気管支鏡を通して送り出すことができるよう製造し且つ配備することができる。起動されたとき、装置は、曲がり又は湾曲し得るような形態とすることができ、この曲がり又は湾曲は、装置が接触する肺組織を曲げることになる。装置によって有益に曲げることのできる肺組織は、装置を導入すべく切開した気道、血管、組織の面又はこれらの任意の組み合わせである。肺組織を圧縮することにより、装置は、少なくとも幾つかの場合、肺内部の弾性的反発力及び張力を増大させることができる。更に、幾つかの場合、側副換気量に関係無く、肺の機能は、少なくとも部分的に回復することができる。更に、肺腔がより効果的に機能することを可能にするより大きい張力が形成されたとき、隔膜は、幾つかの場合、上方に動くことができる。
【0090】
[00144] 本発明に従った装置は、典型的に10F以下のような小さい断面積を有する。配備する前の装置の可撓性は、装置を蛇行した肺の解剖学的部位を通して前進させることを容易にする。配備されたとき、装置は、組織の変形効果を保持し且つ維持し得るよう剛性なままであるようにすることかできる。更に、装置の設計は、再捕捉、不作動化及び除去並びにその位置の調節を容易にする。
【0091】
[00145] 本明細書にて説明した装置及び構成要素に対する可能な材料は当該技術の当業者に既知のものであり、例えば、金属(例えば、ステンレスシール、ニッケルチタン合金(ニチノール)のような形状記憶合金、チタン及びコバルト)及びエンジニアリングプラスチック(例えば、ポリカーボネート)のような適宜な生物適合性材料を含む。例えば、SIM記憶合金要素を含む医療装置(Medical Device Incorporating SIM Memory Alloy Elements)に対するジェービス(Jervis)への米国特許明細書5,190,546号及び形状記憶合金の高強度医療装置(High Strength Medical Device of Shape Memory Alloy)に対するフロメンブリット(Flomenblit)への米国特許明細書5,964,770号を参照されたい。幾つかの実施の形態において、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリアクリルアミド、ポリエチレン及びポリサルフォンを含む生物適合性ポリマーのようなその他の材料が構成要素の幾つか又は全てに適しているであろう。
【0092】
[00146] インプラント及び送り出しシステムを形成すべく使用されるポリマー及び金属は、粒状組織、瘢痕組織及び粘液の形成及び成長を防止する材料にて被覆しなければならない。金属ステントを配備した後、血管内の平滑筋細胞の過増殖を捕捉すべくステント製品と共に使用される薬剤の多くは、これらの装置に対して極めて良好に機能する。遅速解放薬剤溶出性ポリマー又は溶媒を使用して、患者に対する治療的又は予防的効果を発生させることができる任意の物質を含む薬剤の解放を調節することができる。例えば、薬剤は、平滑筋細胞の活性化を阻止する設計としてもよい。薬剤は、平滑筋細胞の異常な又は不適切な移行及び(又は)増殖を阻止して組織塊の蓄積を防止することを目的とする。薬剤は、小分子薬剤、ペプチド又はタンパク質を含むことができる。薬剤の例は、アクチノマイシンD又はその誘導体又は類似体(ウィスコンシン州、ミルウォーキーのシグマアルドイッヒ(Sigma−Aldrich)が製造し、又はメルク(Merck)から入手可能なコスメジン(COSMEGEN))のような抗増殖物質を含む。アクチノマイシンDと同意語のものには、ダクチノマイシン、アクチノマシインIV、アクチノマイシンI
1、アクチノマイシンX
1及びアクチノマシインC
1が含まれる。活性剤は、また、抗新生物薬、消炎剤、抗血小板物質、抗凝血剤、アンチフェブリン、抗トロンビン、抗有糸分裂薬、抗生物質、抗アレルギー性物質及び抗酸化剤の物質の種類に属するものとすることができる。かかる抗新生物薬及び(又は)抗有糸分裂薬の例は、パクリタキセル(例えば、コネチカット州、スタンフォードのブリストルマイヤーズスクイブ コーポレーション(Bristol−Myers Squibb Co.)によるタキソール(TAXOL)(登録商標名))、ドセタキセル(例えば、ドイツ、フランクフルトのアヴェンティス(Aventis)S.A.のタキソテール(Taxotere)(登録商標名))、メトトレキサートト、アザチオプリン、ビンクリスチン、ビンブラスチン、フルオロウラシル、塩酸ドキソルビシン(例えば、ニュージャージー、ピーパックのファーマシア・アンド・アップジョン(Pharmacia & Upjohn)のアドリアマイシン(Adriamycin)(登録商標名))及びマイトマイシン(例えば、ブリストルマイヤースクイブのマイトマイシン(Mutamycin)(登録商標名))を含む。かかる抗血小板物質、抗凝血剤、アンチフェブリン及び抗トロンビンの例は、ナトリウムヘパリン、低分子量ヘパリン、ヘパリノイド、ヒルジン、アルガトロバン、ホルスコリン、バピプロスト、プロスタサイクリン及びプロスタサイクリン類似体、デキストラン、D−phe−pro−arg−クロロメチルケトン(合成抗トロンビン剤)、ジピリダモール、糖タンパク質IIb/IIIa血小板細胞膜レセプター拮抗薬抗体、アンジオマックス(Angiomax)(登録商標名)(マサチューセッツ州、ケンブリッジのバイオゲン・インク(Biogen,Inc))のような組み換え型ヒルジン及びトロンビン阻害剤を含む。細胞増殖抑制剤又は抗増殖剤の例は、アンジオペプチン、カプトプリル(例えば、ブリストルマイヤースクイブのカポテン(Capoten)(登録商標名)及びカポザイド(Capozide)(登録商標名))のようなアンジオテンシン変換酵素阻害剤、シラザプリル又はリシノプリル(例えば、ニュージャージー州、ホワイトハウスステーションのメルクアンドコーポレーションインク(Merck&Co.,Inc)のプリニビル(Prinivil)(登録商標名)及びプリンザイド(Prinzide)(登録商標名))、カルシウムチャネル遮断薬(ニフェジピンのような)、コルチヒン、線維芽細胞増殖因子(FGF)抑制因子、魚油(オメガ3−脂肪酸)、ヒスタミン拮抗薬、ロバスタチン(HMG−CoA還元酵素の阻害剤、コレステロール低下薬、メルクアンドコーポレーションの商標名メバコール(Mevacor)(登録商標名))、モノクローナル抗体(血漿板由来増殖因子(PDGF)受容体の特効薬のような)、ニトロプルシド、ホスホジェステラーゼ阻害剤、プロスタグランジン阻害剤、スラミン、セロトニン阻害薬、ステロイド、チオプロテアーゼ阻害剤、トリアゾロピリミジン(PDGF抑制因子)、酸化窒素を含む。抗アレルギー剤の例は、ペミロラストカリウムである。その他の適した治療剤又は治療薬は、αインターフェロン、遺伝子操作された上皮細胞、タクロリムス、デキサメタゾン、ラパマイシン、構造誘導体又は40−O−(2−ヒドロキシ)エチル−ラパマイシン(ニューヨーク州、ニューヨークのノベルティス(Novartis)から入手可能なエブロリムス(EVEROLIMUS)の商標名として知られる)のような、これらの機能的アナログ、40−O−(3−ヒドロキシ)プロピル−ラパマイシン、40−O−[2−(2−ヒドロキシ)エトキシ]エチル−ラパマイシン、40−O−テトラゾール−ラパマイシンを含む。
【0093】
[00147] 幾つかの実施の形態にて使用するのに適したその他のポリマーは、かかる材料が植込み型装置にて使用するためFDA又はその他の規制機関により認定されることを条件として、例えば、30%ガラス充填又は30%炭素充填のようなその他のPEEKの等級のようなものである。膨張率を小さくし且つ器具に対するPEEKの曲げ弾性率を増大させる必要がある場合、ガラス充填PEEKを使用することが望ましいであろう。ガラス充填PEEKは、改良された強度、剛性又は安定性のため理想的であることが判明している一方、炭素充填したPEEKは、PEEKの圧縮強度及び剛性を向上させ且つその膨張率を低下させることが知られている。更に、その他の適正な生物適合性熱可塑性材又は熱可塑性ポリ凝縮材料が適しており、これは、優れた記憶性を有し、可撓性であり且つ(又は)偏向可能であり、極めて低い水分吸収率及び優れた耐磨耗性及び(又は)耐減摩性を有し、本発明の範囲から逸脱せずに使用することのできる材料を含む。これらの材料は、ポリエーテルケトンケトン(PEKK)、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエーテルケトンエーテルケトンケトン(PEKEKK)、ポリエーテルエーテルケトンケトン(PEEKK)を含み、一般に、ポリアリールエーテルエーテルケトンを含む。その他の更なるポリケトン及びその他の熱可塑性材を使用することができる。ツール又はツールの構成要素にて使用することができる適正なポリマーに関して、その全ての内容を参考として引用し本明細書に含めた以下の文章を参照することができる。これらの文書は、生物適合性重合系材料(Bio−Compatible Polymeric Materials)という名称のビクトレックスマニュファクチュアリングリミテッド(Victrex Manufacturing Ltd.)に対するPCT国際公開WO02/02158 A1、生物適合性重合系材料という名称のビクトレックスマニュファクチュアリングリミテッドに対するPCT国際公開WO02/00275 A1、生物適合性重合系材料という名称のビクトレックスマニュファクチュアリングリミテッドに対するPCT国際公開WO02/00270 A1を含む。カリフォルニア州、バークレーのポリマーテクノロジーグループ(Polymer Technology Group)から入手可能なポリカーボネートウレタンである、バイオネート(Bionate)(登録商標名)のような更にその他の材料は、優れた酸化安定性、生物適合性、機械的強度及び減摩性のため適しているであろう。その他の熱可塑性材料及びその他の高分子量ポリマーは放射線透過性であることが望ましい器具の部分にて使用することができる。
【0094】
[00148] 本明細書に記載したインプラントは、コバルト−クロム合金(例えば、エルジロイ(ELGILOY))、ステンレススチール(316L)、「MP35N」、「MP20N」、エラステナイト(ELASTINITE)(ニチノール)、タンタル、タンタル系合金、ニッケル−チタン合金、白金、例えば、白金−イリジウム合金のような白金系合金、イリジウム、金、マグネシウム、チタン、チタン系合金、ジルコニウム系合金又はこれらの組み合わせのような金属材料又は合金を含む合金にて出来たものとすることができるが、これらにのみ限定されるものではない。生物吸収性又は生物安定性ポリマーにて出来た装置も本発明の実施の形態にて使用することもできる。「MP35N」、「MP20N」は、ペンシルベニア州、ジェンキンタウンのスタンダードプレススチールコーポレーション(Standard Press Steel CO.)から入手可能なコバルト、ニッケル、クロム、モリブデンの合金の商標名である。「MP35N」は、35%コバルト、35%ニッケル、20%クロム及び10%モリブデンから成っている。「MP20N」は、50%コバルト、20%ニッケル、20%クロム及び10%モリブデンから成っている。
【0095】
[00149] 本発明の好ましい実施の形態について図示し且つ本明細書にて説明したが、当該技術の当業者には、かかる実施の形態は単に一例としてのみ記載したものであることが明らかであろう。当該技術の当業者には、本発明から逸脱せずに、多数の変更例、変更及び置換が案出されよう。本明細書に記載した本発明の実施の形態に対する色々な改変例は、本発明を実施する際に採用可能であることを理解すべきである。特許請求の範囲は、本発明の範囲を規定するものであり、これらの特許請求の範囲及びその等価物の範囲内の方法及び構造体が特許請求の範囲に包含されることを意図するものである。次の記載は出願当初の請求項の記載である。
(請求項1)
肺組織に曲げ力を加える植込み型装置を備える、肺容積減少システム。
(請求項2)
肺組織に曲げ力を与える植込み型ばね要素を備える、肺容積減少システム。
(請求項3)
肺気道に送り出すことのできる形状となるよう規制され且つ要素が気道に曲げ力を加えて気道が曲がるのを許容するよう非規制状態とすることができる、植込み型ばね要素を備える、肺容積減少システム。
(請求項4)
請求項3に記載の肺容積減少システムにおいて、
インプラントは、より真直ぐな送り出し形態となるように規制され且つ肺内にて真直ぐでない配備した形態に回復することが許容される、肺容積減少システム。
(請求項5)
請求項3に記載の肺容積減少システムにおいて、
インプラントは、少なくとも1%、変形した後、完全に回復するばね材料にて少なくとも部分的に形成される、肺容積減少システム。
(請求項6)
請求項3に記載の肺容積減少システムにおいて、
インプラントは、ニッケル及びチタンから成る金属にて出来ている、肺容積減少システム。
(請求項7)
請求項6に記載の肺容積減少システムにおいて、
インプラントは、送り出された形態にて体温以下に冷却される、肺容積減少システム。
(請求項8)
請求項7に記載の肺容積減少システムにおいて、
冷却システムは、温度感知フィードバックループにより制御される、肺容積減少システム。
(請求項9)
請求項8に記載の肺容積減少システムにおいて、
フィードバック信号は、システム内の温度変換器により提供される、肺容積減少システム。
(請求項10)
請求項6に記載の肺容積減少システムにおいて、
インプラントのA
f温度は、37℃以下に調節される、肺容積減少システム。
(請求項11)
請求項6に記載の肺容積減少システムにおいて、
金属の少なくとも一部分は、送り出し形態にてマルテンサイト相に変態される、肺容積減少システム。
(請求項12)
請求項6に記載の肺容積減少システムにおいて、
金属の少なくとも一部分は、配備した形態にてオーステナイト相状態にある、肺容積減少システム。
(請求項13)
装置と接触した肺組織をより湾曲したものとすべく患者の肺内に送り出すことができ且つ、形状変更する形態とされた植込み型装置を備える、肺容積減少システム。
(請求項14)
請求項13に記載の肺容積減少システムにおいて、
装置は、恒久的な第二の形態に形状変更する形態とされる、肺容積減少システム。
(請求項15)
請求項13に記載の肺容積減少システムにおいて、
装置は、第一の形状を有し、また、送り出し可能な形状となるよう弾性的に変形する形態とされる、肺容積減少システム。
(請求項16)
請求項13に記載の肺容積減少システムにおいて、
植込み型装置は、第一の形状を有し、また、送り出し装置により送り出し可能な形態に弾性的に変形するようにされ、これにより、送り出し装置を除去することにより、インプラントが反発し且つ、その第一の形状により近い形状に形状変更することを許容する、肺容積減少システム。
(請求項17)
請求項13に記載の肺容積減少システムにおいて、
装置と接触した組織は、血管、気道、肺切開裂又はこれらの組み合わせである、肺容積減少システム。
(請求項18)
請求項13に記載の肺容積減少システムにおいて、
形状変更したインプラントの形状は、送り出し可能なインプラントの形態よりも短い長さである、肺容積減少システム。
(請求項19)
請求項13に記載の肺容積減少システムにおいて、
インプラントは、末端と、基端とを有し、両端の間の距離は、インプラントが形状変更されるとき、減少する、肺容積減少システム。
(請求項20)
請求項13に記載の肺容積減少システムにおいて、
インプラントは、肺気道の腔断面積の全体よりも小さい面積を占める、肺容積減少システム。
(請求項21)
請求項13に記載の肺容積減少システムにおいて、
インプラントは、血管の腔断面積の全体よりも小さい面積を占める、肺容積減少システム。
(請求項22)
請求項13に記載の肺容積減少システムにおいて、
円筒状空間内に嵌まる送り出し可能な形状は、直径18mm以下である、肺容積減少システム。
(請求項23)
請求項13に記載の肺容積減少システムにおいて、
組織と接触することができるインプラントの表面積は、インプラントの長さの1.0E
−6平方インチ/リニアインチ以上である、肺容積減少システム。
(請求項24)
請求項13に記載の肺容積減少システムにおいて、
インプラントは、傷の治癒速度、組織の再形成、炎症、粒状組織の生成又はこれらの組み合わせを少なくする材料にて被覆される、肺容積減少システム。
(請求項25)
請求項13に記載の肺容積減少システムにおいて、
形状変更されたインプラントは、単一の平面内に位置することができる、肺容積減少システム。
(請求項26)
請求項25に記載の肺容積減少システムにおいて、
形状変更されたインプラントは、全体としてC字形の形状である、肺容積減少システム。
(請求項27)
請求項25に記載の肺容積減少システムにおいて、
形状変更されたインプラントは、全体としてS字形の形状である、肺容積減少システム。
(請求項28)
請求項13に記載の肺容積減少システムにおいて、
形状変更されたインプラントは、単一の平面内に位置することができない、肺容積減少システム。
(請求項29)
請求項28に記載の肺容積減少システムにおいて、
形状変更されたインプラントは、全体として野球のボールの継目形状である、肺容積減少システム。
(請求項30)
請求項13に記載の肺容積減少システムにおいて、
形状変更されたインプラントは1つ以上の曲率半径を有する、肺容積減少システム。
(請求項31)
請求項13に記載の肺容積減少システムにおいて、
形状変更されたインプラントは、コイル形状である、肺容積減少システム。
(請求項32)
請求項13に記載の肺容積減少システムにおいて、
形状変更されたインプラントは、相違する曲率を有するコイルである、肺容積減少システム。
(請求項33)
請求項13に記載の肺容積減少システムにおいて、
1つ以上のインプラントが送り出され且つ形状変更することができる、肺容積減少システム。
(請求項34)
請求項33に記載の肺容積減少システムにおいて、
インプラントは、連結する形態とされる、肺容積減少システム。
(請求項35)
請求項33に記載の肺容積減少システムにおいて、
インプラントは、肺内の共通の領域を部分的に占める、肺容積減少システム。
(請求項36)
請求項13に記載の肺容積減少システムにおいて、
植込み型装置は、弾性的に曲げ可能な材料で出来ている、肺容積減少システム。
(請求項37)
請求項13に記載の肺容積減少システムにおいて、
インプラントの形状を変化させ得るよう患者の外部から操作し得るようにされたアクチュエータを更に備える、肺容積減少システム。
(請求項38)
請求項13に記載の肺容積減少システムにおいて、
カテーテルを更に備える、肺容積減少システム。
(請求項39)
請求項38に記載の肺容積減少システムにおいて、
カテーテルは、インプラントを送り出し可能な形態にて規制することができる、肺容積減少システム。
(請求項40)
請求項13に記載の肺容積減少システムにおいて、
インプラントを患者の肺内に送り込み得るようにされたプッシャを更に備える、肺容積減少システム。
(請求項41)
請求項40に記載の肺容積減少システムにおいて、
プッシャは、植込み型装置に解放可能に連結される、肺容積減少システム。
(請求項42)
請求項13に記載の肺容積減少システムにおいて、
インプラントを患者の肺から除去する再捕捉装置を更に備える、肺容積減少システム。
(請求項43)
請求項42に記載の肺容積減少システムにおいて、
再捕捉装置は、インプラントの基端と連結することができる、肺容積減少システム。
(請求項44)
請求項42に記載の肺容積減少システムにおいて、
再捕捉装置は、カテーテル又は気管支鏡の作用通路管腔内にて作用する形態とされる、肺容積減少システム。
(請求項45)
請求項13に記載の肺容積減少システムにおいて、
デリバリカテーテルを案内すべく弾性的なワイヤーを更に備える、肺容積減少システム。
(請求項46)
請求項13に記載の肺容積減少システムにおいて、
カテーテル管腔に嵌まる弾性的な拡張器装置を更に備える、肺容積減少システム。
(請求項47)
請求項46に記載の肺容積減少システムにおいて、
拡張器装置は、弾性的ワイヤーを受容する管腔を有する、肺容積減少システム。
(請求項48)
請求項13に記載の肺容積減少システムにおいて、
インプラントの円弧長さは、一定のままである、肺容積減少システム。
(請求項49)
肺組織に隣接する腔内に挿入し得るようにされた細長い本体を備える肺容積減少装置において、送り出し形態と、送り出し形態よりも湾曲した配備した形態とを有する、肺容積減少装置。
(請求項50)
請求項49に記載の装置において、
細長い本体は、配備した形態にて、送り出し形態よりもより剛性である、装置。
(請求項51)
請求項49に記載の装置において、
細長い本体の少なくとも一部分は、配備した形態にあるとき、肺組織よりも大きい剛性を有する剛性な円弧を備える、装置。
(請求項52)
請求項51に記載の装置において、
剛性な円弧は、装置の基端側半分の一点から装置の末端側半分の一点まで伸びる、装置。
(請求項53)
請求項51に記載の装置において、
細長い本体は、配備した形態にあるとき、複数の剛性な円弧を備える、装置。
(請求項54)
請求項53に記載の装置において、
複数の剛性な円弧は、細長い本体の基端又は末端にない、装置。
(請求項55)
患者の肺内に送り出し可能な形態とされ且つ流体がインプラントを経て両方向に流れるのを許容しつつ、肺組織の形状を変更する形態とされた植込み型装置を備える、肺容積減少システム。
(請求項56)
患者の肺内に送り出し可能な形態とされ、また、肺組織を曲げ得るよう軸線対称ではない形状に形状変更する形態とされた、植込み型装置を備える、肺容積減少システム。
(請求項57)
細長い本体を備える肺容積減少装置を送り出し形態にて肺組織に隣接する患者の腔内に挿入するステップと、細長い本体を送り出し形態から、送り出し形態よりもより湾曲した配備した形態まで動かすステップとを備える、患者の肺容積を減少させる方法。
(請求項58)
請求項57に記載の方法において、
動かすステップは、細長い本体の少なくとも一部分をより剛性にするステップを備える、方法。
(請求項59)
請求項57に記載の方法において、
動かすステップは、細長い本体の剛性な円弧を形成し、剛性な円弧は肺組織よりも大きい剛性を有するようにするステップを含む、方法。
(請求項60)
請求項59に記載の方法において、
動かすステップは、細長い本体に複数の剛性な円弧を形成するステップを更に含む、方法。
(請求項61)
請求項60に記載の方法において、
動かすステップは、複数の剛性な円弧を細長い本体の基端又は末端から離して形成するステップを更に含む、方法。
(請求項62)
請求項57に記載の方法において、
腔は肺気道である、方法。
(請求項63)
装置を送り出し形態にて気道内に挿入するステップと、装置を配備した形態となるように曲げて気道の少なくとも一部分の曲率半径を小さくするステップとを備える、患者の肺気道を曲げる方法。
(請求項64)
植込み型装置を送り出し形態にて気道内に挿入するステップと、装置を配備した形態となるように曲げて気道の少なくとも一部分の曲率半径を小さくするステップとを備える、患者の肺気道を曲げる方法。
(請求項65)
請求項64に記載の方法において、
曲げるステップは、装置と作用可能に接続されたアクチュエータを患者の外部から操作するステップを含む、方法。
(請求項66)
請求項64に記載の方法において、
曲げるステップは、装置を配備した形態となるように係止するステップを更に含む、方法。
(請求項67)
請求項64に記載の方法において、
曲げるステップは、装置を非係止状態にして装置が送り出し形態に戻るのを許容するステップを更に含む、方法。
(請求項68)
請求項64に記載の方法において、
曲げるステップは、アクチュエータを装置から切り離すステップを更に含む、方法。
(請求項69)
請求項64に記載の方法において、
装置は、複数の非対称セグメントを備え、挿入するステップは、複数の非対称セグメントを気道まで送り出すステップを含む、方法。
(請求項70)
請求項64に記載の方法において、
曲げるステップは、少なくとも1つの非対称セグメントを少なくとも別の非対称セグメントに対して回転させるステップを含む、方法。
(請求項71)
請求項64に記載の方法において、
装置は形状記憶材料から成っている、方法。
(請求項72)
請求項64に記載の方法において、
カテーテルを送り出すステップと、形状記憶要素をカテーテルを通して送り出すステップとを更に含む、方法。
(請求項73)
請求項64に記載の方法において、
装置は、実質的にC字形となるように曲がる、方法。
(請求項74)
請求項64に記載の方法において、
装置は、実質的にS字形となるように曲がる、方法。
(請求項75)
請求項64に記載の方法において、
装置は、実質的にら旋形となるように曲がる、方法。
(請求項76)
請求項64に記載の方法において、
装置は、相違する半径のコイルとなるように曲がる、方法。
(請求項77)
請求項64に記載の方法において、
装置は、単一の平面内に位置することができる形状となるように曲がる、方法。
(請求項78)
請求項64に記載の方法において、
装置は、単一の平面内に位置することができない形状となるように曲がる、方法。
(請求項79)
請求項64に記載の方法において、
挿入するステップは、装置を気管支鏡の作用通路を通して送り出すステップを含む、方法。
(請求項80)
請求項79に記載の方法において、
挿入するステップは、装置を気道から退却させるステップを更に含む、方法。
(請求項81)
請求項64に記載の方法において、
装置は、配備する間、装置の一端に対し歪み除去効果を提供し得るようにされる、方法。
(請求項82)
請求項64に記載の方法において、
送り出し形態は、金属をマルテンサイト相に変態させることにより形成される、方法。
(請求項83)
請求項64に記載の方法において、
送り出し形態は、インプラントを冷却させることにより形成される、方法。
(請求項84)
請求項83に記載の方法において、
冷却するステップは、37℃以下の温度である液体又は気体を送り出すことにより実行される、方法。
(請求項85)
請求項84に記載の方法において、
インプラント及び取り囲む組織の冷却温度は、0℃以下である、方法。
(請求項86)
請求項85に記載の方法において、
インプラント及び取り囲む組織の温度は、−15℃以下である、方法。
(請求項87)
体温よりも低い冷却した気体又は液体を肺内に挿入するステップを備える、方法。
(請求項88)
請求項87に記載の方法において、
気体又は液体の温度は、0℃以下である、方法。
(請求項89)
植込み型装置を送り出し形態にて気道内に挿入するステップと、装置を配備した形態となるように曲げて気道の少なくとも一部分の曲率半径を変化させるステップとを備える、患者の肺気道を曲げることにより、肺容積を減少させる方法。
(請求項90)
装置を気道内に挿入するステップと、気道を曲げるステップとを備える、患者の肺容積を減少させる方法。
(請求項91)
請求項64に記載の方法において、
第二の装置は第二の起動内に挿入され、装置は互いに接続され、第一の装置は気道を曲げ得るよう配備した形態に曲げられ、第二の装置は第二の気道を曲げるよう配備した状態に曲げられる、方法。
(請求項92)
請求項91に記載の方法において、
2つ以上の装置が接続される、方法。
(請求項93)
請求項92に記載の方法において、
装置は、共通の気道内にて接続される、方法。
(請求項94)
請求項91に記載の方法において、
1つ又はより多くの装置は、気道が接続する箇所である接続部に圧力を加える、方法。
(請求項95)
請求項64に記載の方法において、
装置は、1つ又はより多くの気道内に個別に配置された1つ又はそれ以上の接続した曲げ要素を有する、方法。
(請求項96)
請求項64に記載の方法において、
装置は、1つ又はより多くの気道内に配置された1つ又はそれ以上の曲げ要素を有する、方法。
(請求項97)
請求項64に記載の方法において、
装置は、配備した状態にて気道がインプラントの形状に適合するようにする形態とされる、方法。
(請求項98)
請求項13に記載の肺容積減少システムにおいて、
インプラントの末端及び基端にてボールを備える、肺容積減少システム。
(請求項99)
請求項13に記載の肺容積減少システムにおいて、
装置は、装置の長さをわたる中央ワイヤーを備える、肺容積減少システム。
(請求項100)
請求項99に記載の肺容積減少システムにおいて、
中央ワイヤーは、肺組織と接触するワイヤーフレーム又は覆い物によって巻かれる、肺容積減少システム。
(請求項101)
送り出し形態にて患者の肺の気道内に送り出し且つ、肺の気道を曲げるよう配備した形態に変化し得るようにされた植込み型装置を備える、肺容積減少システム。
(請求項102)
請求項101に記載の肺容積減少システムにおいて、
植込み型装置は、弾性的に曲げ可能な送り出し形態を備える、肺容積減少システム。
(請求項103)
請求項101に記載の肺容積減少システムにおいて、
配備した形態は、剛性な形状を有する、肺容積減少システム。
(請求項104)
請求項103に記載の肺容積減少システムにおいて、
剛性な形状は、C字形である、肺容積減少システム。
(請求項105)
請求項103に記載の肺容積減少システムにおいて、
剛性な形状は、S字形である、肺容積減少システム。
(請求項106)
請求項103に記載の肺容積減少システムにおいて、
剛性な形状は、ら旋である、肺容積減少システム。
(請求項107)
請求項101に記載の肺容積減少システムにおいて、
植込み型装置を送り出し形態から配備した形態に変化させるべく患者の外部から更に操作し得るようにされたアクチュエータを備える、肺容積減少システム。
(請求項108)
請求項107に記載の肺容積減少システムにおいて、
アクチュエータは、植込み型装置の末端に接続され且つ、基端方向に動かして装置を曲げるようにされた起動要素を備える、肺容積減少システム。
(請求項109)
請求項107に記載の肺容積減少システムにおいて、
装置を配備した形態にて係止し得るようにされたロックを更に備える、肺容積減少システム。
(請求項110)
請求項109に記載の肺容積減少システムにおいて、
ロックは、ラチェットを備える、肺容積減少システム。
(請求項111)
請求項109に記載の肺容積減少システムにおいて、
ロックは、退却のため係止解除することができる、肺容積減少システム。
(請求項112)
請求項107に記載の肺容積減少システムにおいて、
植込み型装置をアクチュエータと接続し且つ、起動後、装置をアクチュエータから切り離し得るようにされたコネクタを更に備える、肺容積減少システム。
(請求項113)
請求項101に記載の肺容積減少システムにおいて、
装置は、別の方向よりも一方向に向けてより容易に曲がるのを許容し得るようにされた複数の切欠きを有する部材を備える、肺容積減少システム。
(請求項114)
請求項101に記載の肺容積減少システムにおいて、
装置は、送り出し形態から配備した形態に更に自己起動し得るようにされる、肺容積減少システム。
(請求項115)
請求項101に記載の肺容積減少システムにおいて、
装置は、形状記憶材料から成る、肺容積減少システム。
(請求項116)
請求項115に記載の肺容積減少システムにおいて、
装置は、可撓性の上側管を有する、複数の形状記憶要素を備える、肺容積減少システム。
(請求項117)
請求項101に記載の肺容積減少システムにおいて、
装置は、複数の非対称セグメントと、セグメントを接続し得るようにされた接続要素とを備える、肺容積減少システム。
(請求項118)
請求項101に記載の肺容積減少システムにおいて、
装置は、気管支鏡の作用通路を通って送り出し得るようにされる、肺容積減少システム。
(請求項119)
請求項101に記載の肺容積減少システムにおいて、
装置は、装置を気道内にて定着し得るアンカーを更に備える、肺容積減少システム。
(請求項120)
請求項101に記載の肺容積減少システムにおいて、
装置を気道内の治療箇所まで送り出し得るようにされたデリバリツールを更に備える、肺容積減少システム。
(請求項121)
請求項101に記載の肺容積減少システムにおいて、
装置を気道から退却させ得るようにされた退却ツールを更に備える、肺容積減少システム。
(請求項122)
請求項121に記載の肺容積減少システムにおいて、
退却装置は、装置を配備した形態から更に非係止状態とし得るようにされる、肺容積減少システム。
(請求項123)
請求項101に記載の肺容積減少システムにおいて、
装置は、一定の長さを有する、肺容積減少システム。
(請求項124)
装置を送り出す形態にて気道内に挿入するステップと、装置を配備した形態となるように曲げ、これにより気道を曲げるステップとを備える、患者の肺の気道を曲げる方法。
(請求項125)
請求項124に記載の方法において、
曲げるステップは、アクチュエータを患者の身体外にて操作するステップを備え、アクチュエータは装置と作用可能に接続される、方法。
(請求項126)
請求項124に記載の方法において、
曲げるステップは、装置を配備した形態となるように係止するステップを更に備える、方法。
(請求項127)
請求項124に記載の方法において、
曲げるステップは、装置を非係止状態にし、装置が送り出し形態に戻ることを許容するステップを更に備える、方法。
(請求項128)
請求項124に記載の方法において、
曲げるステップは、アクチュエータを装置から切り離すステップを更に備える、方法。
(請求項129)
請求項124に記載の方法において、
装置は、複数の非対称セグメントを備えており、挿入するステップは、複数の非対称セグメントを気道まで送り出すステップを含む、方法。
(請求項130)
請求項124に記載の方法において、
曲げるステップは、少なくとも1つの非対称セグメントを少なくとも別の非対称セグメントに対して回転させるステップを含む、方法。
(請求項131)
請求項124に記載の方法において、
装置は、形状記憶材料から出来ており、曲げるステップは、装置がそれ自体曲がることを許容するステップを含む、方法。
(請求項132)
請求項124に記載の方法において、
外側管を送り出すステップと、その後、形状記憶要素を外側管まで送り出すステップとを含む、方法。
(請求項133)
請求項124に記載の方法において、
曲げるステップは、装置を実質的にC字形に曲げるステップを含む、方法。
(請求項134)
請求項124に記載の方法において、
曲げるステップは、装置を実質的にS字形に曲げるステップを含む、方法。
(請求項135)
請求項124に記載の方法において、
曲げるステップは、装置を実質的にら旋形に曲げるステップを含む、方法。
(請求項136)
請求項124に記載の方法において、
挿入するステップは、装置を気管支鏡の作用通路を通して送り出すステップを含む、方法。
(請求項137)
請求項124に記載の方法において、
挿入するステップは、装置を気道から退却させるステップを更に備える方法。
(請求項138)
請求項124に記載の方法において、
装置は、配備する間、装置の一端に歪み除去効果を提供し得るようにされる、方法。