(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
金属層と、該金属層上に設けられる樹脂層と、該樹脂層上に設けられ電源が供給されるとともに発光ダイオードチップが接続される箇所をもつ金属層の配線パターンとを有するシート状積層配線基板と、
前記配線パターンに電気的に接続され前記シート状積層配線基板に実装される発光ダイオードチップと、該発光ダイオードチップを覆って前記シート状積層配線基板に形成されるレンズとを有する発光ダイオード光源とを備え、
前記配線パターンにおける発光ダイオードチップが接続される箇所に並列に当該箇所をバイパスする配線パターンであるバイパス配線パターンが形成され、
前記配線パターンの箇所に、発光ダイオードチップがひとつ以上接続される場合、前記バイパス配線パターンは断線される
ことを特徴とするLED回路基板。
金属層と、該金属層上に設けられる樹脂層と、該樹脂層上に設けられ電源が供給されるとともに発光ダイオードチップが接続される箇所をもつ金属の配線パターンとを有するシート状積層配線基板と、
前記配線パターンに電気的に接続され前記シート状積層配線基板に実装される発光ダイオードチップと、該発光ダイオードチップを覆って前記シート状積層配線基板に形成されるレンズとを有する発光ダイオード光源とを備え、前記シート状積層配線基板が屈曲自在であり、前記配線パターンにおける前記発光ダイオードチップが接続される箇所に並列に当該箇所をバイパスする配線パターンであるバイパス配線パターンが形成されるLED回路基板の製造方法であって、
第1ロールから繰り出される前記金属層となる第1の金属シートの一面に第1の接着層が形成され、
前記第1の金属シートの前記第1の接着層により、第2ロールから繰り出される前記樹脂層となる樹脂シートが前記第1の金属シートに貼着され、
前記樹脂シートの前記第1の金属シートとは反対側の面に第2の接着層が形成され、
前記樹脂シートの前記第2の接着層により、第3ロールから繰り出される金属箔が前記樹脂シートに貼着され、
前記樹脂シート上の前記金属箔から前記配線パターンと前記バイパス配線パターンが形成され、
前記第1の金属シートの前記樹脂シートとは反対側の面に粘着層が形成され、
前記第1の金属シートの前記粘着層に剥離紙が貼り付けられ、
前記配線パターンに、前記発光ダイオードチップが電気的に接続されて実装され、
前記発光ダイオードチップを覆って前記レンズが形成されて発光ダイオード光源が作製され、
前記配線パターンの箇所に、前記発光ダイオードチップがひとつ以上接続される場合、前記バイパス配線パターンは断線される
ことを特徴とするLED回路基板の製造方法。
【背景技術】
【0002】
従来、プリント基板に搭載する際、LEDピッチが異なる場合、LEDピッチ毎に専用の回路パターンが印刷されたプリント基板を作製するのが一般的である。
図13は、従来の発光ダイオードチップ101が細かいピッチで搭載されるLED回路基板100を示す上面図である。
図14は、従来の発光ダイオードチップ201が前記
図13の回路より粗いピッチで搭載されるLED回路基板200を示す上面図である。
【0003】
例えば、狭いピッチで発光ダイオードチップ101を搭載するには、
図13に示すように、発光ダイオードチップ101が狭いピッチ(間隔)t1で搭載される回路パターン100pが印刷されるLED回路基板100のプリント基板が使用される。
【0004】
または、粗いピッチで発光ダイオードチップ201を搭載するには、
図14に示すように、発光ダイオードチップ201が粗いピッチt2で搭載される回路パターン200pが印刷されるLED回路基板200のプリント基板が使用される。
【0005】
図15は、従来の他例の発光ダイオードチップ301が
図13のLED回路基板100を用いて粗いピッチt3で搭載されるLED回路基板300を示す上面図である。
或いは、
図13と同じ回路パターンを用いて発光ダイオードチップ301を搭載するには、
図15に示すように、発光ダイオードチップ301を搭載しない箇所の回路パターン300pを半田付け300hで接続するように構成したLED回路基板300のプリント基板が用いられている。
【0006】
なお、本願に係る従来技術は当該技術分野では、一般的なものであり、積層シート基板に係る先行技術文献としては、下記のものがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、
図13、
図14に示すように、LEDピッチが変わる毎に、専用のプリント基板のLED回路基板100,200を作成している。そのため、それぞれの回路パターン100p、200p毎に、回路作成工程のエッチングで用いる露光マスクや、検査工程で用いるテストプローブ等の治具を作製することが必要となる。
また、基板の種類が増加するとともに、それぞれの基板の使用数が減少している。
【0009】
基板の製造が1枚ずつの場合、基板の使用数の減少の影響は、比較的少ないが、ロール成形の基板の場合のようにまとまった数量を一度に作らざるを得ないので、生産性が著しく落ちるという問題があると同時に製造コストが割高になる。
一方、
図15に示すように、細かいピッチt4の回路パターン300pを流用する場合、半田付け300hに時間がかかる。回路パターンに比較して信頼性が落ちる。製造コストが嵩むという問題がある。
【0010】
そのため、
図13、
図14に示すように、発光ダイオードチップ101、201の搭載ピッチ毎に異なる回路パターン100p、200pが印刷されるLED回路基板100、200を作製した方が製造コストが安く、信頼性が高いため、
図15に示すような細かいピッチt4の回路パターン300pを流用する方法は採用されないのが実状である。
【0011】
本発明は上記実状に鑑み、一つの回路パターンで複数のLED(Light Emitting Diode)の搭載ピッチ(間隔)や搭載パターンが実現できるLED回路基板、これを備える照明装置、およびLED回路基板の製造方法の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を達成するべく、請求項1に関わるLED回路基板は、金属層と、該金属層上に設けられる樹脂層と、該樹脂層上に設けられ電源が供給されるとともに発光ダイオードチップが接続される箇所をもつ金属層の配線パターンとを有するシート状積層配線基板と、前記配線パターンに電気的に接続され前記シート状積層配線基板に実装される発光ダイオードチップと、該発光ダイオードチップを覆って前記シート状積層配線基板に形成されるレンズとを有する発光ダイオード光源とを備え、前記配線パターンにおける発光ダイオードチップが接続される箇所に並列に当該箇所をバイパスする配線パターンであるバイパス配線パターンが形成され、前記配線パターンの箇所に、発光ダイオードチップがひとつ以上接続される場合、前記バイパス配線パターンは断線されている。
【0013】
請求項1のLED回路基板によれば、1つ(共通)の配線パターンのLED回路基板で発光ダイオードチップを複数のピッチや搭載パターンで配置することができる。そのため、製造コストの低減を図れる。
【0014】
請求項2に関わるLED回路基板は、請求項1に記載のLED回路基板において、前記バイパス配線パターンの断線は、打ち抜き穴が開けられて行われている。
【0015】
請求項2のLED回路基板によれば、バイパス配線パターンの断線が、打ち抜き穴を開けられ行われるので、断線作業が容易であり、コスト低減を図れる。
【0016】
請求項3に関わるLED回路基板は、請求項1または請求項2に記載のLED回路基板において、前記発光ダイオードチップの接続電極面は、前記配線パターン側に向けて配置され設けられ、前記接続電極面は、異方性導電ペーストを介して当該配線パターンに電気的に接続されている。
【0017】
請求項3のLED回路基板によれば、発光ダイオードチップの回路の接続にワイヤを使わないので、接続の信頼性が高く、かつ作業が容易である。また、LED回路基板をフレキシブル基板として巻き込む場合に発光ダイオードチップの接続の信頼性が高い。
【0018】
請求項4に関わるLED回路基板は、請求項1から請求項3の何れか一項に記載のLED回路基板において、前記配線パターンは、前記シート状積層配線基板と一体に外部に帯状に延設される屈曲自在のハーネス部を備えている。
【0019】
請求項4のLED回路基板によれば、搭載基板と一体に外部に帯状に延設されるハーネス部を備えるので、搭載基板とハーネス部を一体に成形することにより、電源を供給するハーネスを別途製造する必要がない。そのため、LED回路基板の製造が簡素化され、製造工程を減らすことができる。
【0020】
請求項5に関わる照明装置は、請求項1から請求項4の何れか一項に記載のLED回路基板を備える照明装置である。
【0021】
請求項5の照明装置によれば、請求項1から請求項4の何れか一項に記載のLED回路基板と同じ効果を奏する照明装置が得られる。
【0022】
請求項6に関わるLED回路基板の製造方法は、金属層と、該金属層上に設けられる樹脂層と、該樹脂層上に設けられ電源が供給されるとともに発光ダイオードチップが接続される箇所をもつ金属の配線パターンとを有するシート状積層配線基板と、前記配線パターンに電気的に接続され前記シート状積層配線基板に実装される発光ダイオードチップと、該発光ダイオードチップを覆って前記シート状積層配線基板に形成されるレンズとを有する発光ダイオード光源とを備え、前記シート状積層配線基板が屈曲自在であり、前記配線パターンにおける前記発光ダイオードチップが接続される箇所に並列に当該箇所をバイパスする配線パターンであるバイパス配線パターンが形成されるLED回路基板の製造方法であって、第1ロールから繰り出される前記金属層となる第1の金属シートの一面に第1の接着層が形成され、前記第1の金属シートの前記第1の接着層により、第2ロールから繰り出される前記樹脂層となる樹脂シートが前記第1の金属シートに貼着され、前記樹脂シートの前記第1の金属シートとは反対側の面に第2の接着層が形成され、前記樹脂シートの前記第2の接着層により、第3ロールから繰り出される金属箔が前記樹脂シートに貼着され、前記樹脂シート上の前記金属箔から前記配線パターンと前記バイパス配線パターンが形成され、前記第1の金属シートの前記樹脂シートとは反対側の面に粘着層が形成され、前記第1の金属シートの前記粘着層に剥離紙が貼り付けられ、前記配線パターンに、前記発光ダイオードチップが電気的に接続されて実装され、前記発光ダイオードチップを覆って前記レンズが形成されて発光ダイオード光源が作製され、前記配線パターンの箇所に、前記発光ダイオードチップがひとつ以上接続される場合、前記バイパス配線パターンは断線されている。
【0023】
請求項6のLED回路基板の製造方法によれば、1つ(共通)の配線パターンのLED回路基板で発光ダイオードチップを複数のピッチや搭載パターンで配置することができる。そのため、製造コストの低減を図れる。また、本特徴をもつLED回路基板をロール成形できる。
【0024】
請求項7に関わるLED回路基板の製造方法は、請求項6に記載のLED回路基板の製造方法において、前記発光ダイオードチップの接続電極面は、前記配線パターン側に向けて配置され設けられ、前記接続電極面は、異方性導電ペーストを介して当該配線パターンに電気的に接続され、前記金属層、前記樹脂層、前記配線パターン、前記バイパス配線パターンおよび前記発光ダイオード光源を備えるLED回路基板シートが作製されている。
【0025】
請求項7のLED回路基板の製造方法によれば、発光ダイオードチップの回路の接続にワイヤを使わないので、接続の信頼性が高く、作業が容易である。また、LED回路基板をフレキシブル基板として巻き込む場合に発光ダイオードチップの接続の信頼性が高い。
【0026】
請求項8に関わるLED回路基板の製造方法は、請求項7に記載のLED回路基板の製造方法において、前記シート状積層配線基板と一体に、屈曲自在であるハーネス部が前記シート状積層配線基板の外部に向かって帯状に設けられ、プラス側の前記配線パターンとマイナス側の前記配線パターンとが一体に接続されて形成される電源を供給する配線パターンが前記ハーネス部上に形成される前記LED回路基板シートが作製されている。
【0027】
請求項8のLED回路基板の製造方法によれば、シート状積層配線基板と一体に外部に帯状に延設されるハーネス部を備えるので、シート状積層配線基板とハーネス部を一体に成形することにより、電源を供給するハーネスを別途製造する必要がない。そのため、LED回路基板の製造が簡素化され、製造工程を減らすことができる。
【0028】
請求項9に関わるLED回路基板の製造方法は、請求項7または請求項8に記載のLED回路基板の製造方法において、前記LED回路基板シートが切断されて前記LED回路基板が作製されている。
【0029】
請求項9のLED回路基板の製造方法によれば、LED回路基板シートが切断されてLED回路基板が作製されるので、LED回路基板の生産性が高い。
【発明の効果】
【0030】
本発明によれば、一つの回路パターンで複数のLED(Light Emitting Diode)の搭載ピッチ(間隔)や搭載パターンを実現できるLED回路基板、これを備える照明装置、およびLED回路基板の製造方法を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
<<実施形態1>>
図1は、本発明に係る実施形態1の発光ダイオードが搭載されたLED回路基板を示す上面図であり、
図2は、LED回路基板を裏面側から見た斜視図である。
【0033】
実施形態1のLED回路基板Bは、発光ダイオードチップ1(
図3参照、以下、LEDチップ1と称す)を密度高く配置した基板であり、屈曲自在の柔軟性をもつ基板である。
LED回路基板Bは、発光ダイオードチップ1を搭載する際にその搭載間隔(ピッチ)を変更して、発光ダイオードチップ1を搭載することができる基板である。
換言すれば、発光ダイオードチップ1の搭載間隔が異なる複数種類のLED回路基板Bを、1種類の搭載基板5(
図4参照)を用いて形成できるという特徴をもつ。
なお、
図1に示す発光ダイオード光源p(p11、……、p21、……、p31、……、p41、……、p51、……、p55)内にはそれぞれLEDチップ1が搭載されている。
【0034】
図2に示すように、LED回路基板Bは、下層に光源のLEDチップ1の熱を放熱する金属層2を有し、中間層に絶縁層である樹脂層3を有している。そして、LED回路基板Bの最上層に、(+)側の配線パターン4pと、(−)側の配線パターン4mと、(+)・(−)側の配線パターン4p、4mにそれぞれ接続されるチップ接続配線パターン4c(4c1、…、4c5)と、チップ接続配線パターン4cにそれぞれ並列に配置されるバイパス配線パターン4b(4b1、…、4b5)とが設けられている。
【0035】
チップ接続配線パターン4cとバイパス配線パターン4bとは、チップ接続配線パターン4cのLEDチップ1の搭載箇所毎に、導通パターン4d(4d1、…、4d5)により接続されている。
チップ接続配線パターン4cに、LEDチップ1が接続される場合、各LEDチップ1が接続されるチップ接続配線パターン4cに並列なバイパス配線パターン4bは、穴4aが開けられ、断線されている。
【0036】
穴4aが開けられることにより、(+)・(−)側の配線パターン4p、4m間に電圧が印加された場合、各LEDチップ1の電極間に電位差が生じる。これにより、電流が、
図1の矢印α1,α2に示すように、(+)側の配線パターン4pから、LEDチップ1が搭載されるチップ接続配線パターン4c(4c1、4c2、…)をそれぞれ流れてLEDチップ1を発光させ、(−)側の配線パターン4mに流れる。
【0037】
具体的には、(+)・(−)側の配線パターン4p、4mには、LEDチップ1が封止される発光ダイオード光源p(p11、12、……、15)、発光ダイオード光源p(p21、p22、……、p25)、発光ダイオード光源p(p31、p32、……、p35)、発光ダイオード光源p(p41、p42、……、p45)、および発光ダイオード光源p(p51、p52、……、p55)が、それぞれ並列に実装されている。
【0038】
そして、穴4aが開けられることにより各LEDチップ1の電極間に電位差が生じ、電源から供給される電流が、(+)側の配線パターン4pから、発光ダイオード光源p(p11、12、……、15)、発光ダイオード光源p(p21、p22、……、p25)、発光ダイオード光源p(p31、p32、……、p35)、発光ダイオード光源p(p41、p42、……、p45)、および発光ダイオード光源p(p51、p52、……、p55)を流れて発光させて(
図1の矢印α2)、(−)側の配線パターン4mへ流れる。
【0039】
金属層2、樹脂層3、および(+)・(−)側の配線パターン4p、4m、チップ接続配線パターン4c、バイパス配線パターン4b、および導通パターン4dの積層体を、以下、搭載基板5(
図3参照)と称する。なお、
図3は、
図1のA−A線断面拡大図である。
【0040】
搭載基板5の金属層2の下に隣接して、LED回路基板Bを取り付けるための粘着層n3a(
図2参照)が設けられ、粘着層n3aを下側で覆って保護する剥離紙spが最下層に設けられている。
金属層2は、アルミニウムなどが使用され、厚さは100μm〜300μmが好適である。金属層2の厚さは、100μm未満であると、支持材としての強度が不足し、300μmより厚いと屈曲性が悪くなる。
【0041】
金属層2の上に貼り付けられる樹脂層3は、PET(Polyethylene terephthalate)などが使用され、厚さは25μm〜100μmが好適である。樹脂層3の厚さは、25μm未満であると絶縁性に問題が生じる可能性があり、100μmより大きいと熱抵抗が大きくなり、熱伝導性が悪くなる。
【0042】
(+)・(−)側の配線パターン4p、4m、チップ接続配線パターン4c、バイパス配線パターン4b、および導通パターン4dは、後記するように、金属箔4hがエッチングされ形成される。
(+)・(−)側の配線パターン4p、4m、チップ接続配線パターン4c、バイパス配線パターン4b、および導通パターン4dがエッチングされる金属箔4hは、厚さ 12μ m〜50μm が好適である。
【0043】
つまり、(+)・(−)側の配線パターン4p、4m、チップ接続配線パターン4c、バイパス配線パターン4b、および導通パターン4dの厚さは、 12μm〜50μm が好適である。
【0044】
例えば、金属箔4hの厚さは、35μmが選択される。金属箔4hの厚さは、12μm未満であると配線パターン(4p、4m、4c、4b、4d)としての必要な強度や導電性に問題が生じるおそれがあり、50μmより大きいとエッチング性が悪くなったり、必要以上の厚みとなる場合がある。
【0045】
<搭載基板5>
図1に示すように、LED回路基板Bの一端部には、電源を供給する(+)側の配線パターンBb1、(−)側の配線パターンBb2を有するテール部Bbが、複数の発光ダイオード光源pが搭載される発光体部Ba(搭載基板5)と一体に接続され構成されている。
【0046】
テール部Bbの(+)側の配線パターンBb1は、発光体部Baの(+)側の配線パターン4pと一体に形成されている。また、テール部Bbの(−)側の配線パターンBb2は、発光体部Baの(−)側の配線パターン4mと一体に形成されている。
【0047】
つまり、LED回路基板Bの発光体部Baに電源を供給する(+)側の配線パターンBb1、(−)側の配線パターンBb2を有するテール部Bbは、発光体部Baと同時に、金属層2、樹脂層3、および(+)・(−)側の配線パターンBb1、Bb2(金属箔4h)などが層状に形成されたものである。
【0048】
このように、電源を供給するハーネスに相当する(+)側の配線パターンBb1、(−)側の配線パターンBb2を有するテール部Bbを、発光体部Baと一体に成形することにより、電源を供給するハーネスを別途製造する必要がない。そのため、LED回路基板Bの製造が簡素化され、製造工程を減らすことができる。
【0049】
<発光ダイオード光源p>
図3に示すように、搭載基板5の(+)・(−)側のチップ接続配線パターン4cに盛った異方性導電ペースト(ACP:Anisotropic Conductive Paste)1iに対して、LEDチップ1を裏返しにして、LEDチップ1の電極1dが下((+)・(−)のチップ接続配線パターン4c側)になるようにして異方性導電ペースト1iに接触させ、裏返しのLEDチップ1を、異方性導電ペースト1iを介して、搭載基板5の(+)・(−)側のチップ接続配線パターン4cに押圧する。
【0050】
これにより、LEDチップ1の電極1dが、搭載基板5の(+)・(−)側のチップ接続配線パターン4cに電気的に接続される。このようにして、LEDチップ1が搭載基板5の(+)・(−)側のチップ接続配線パターン4c上に搭載されている。
【0051】
<LED回路基板Bの製造方法>
次に、LED回路基板Bの製造方法について説明する。
まず、金属層2、樹脂層3、および(+)・(−)側の配線パターン4p、4m、チップ接続配線パターン4c、バイパス配線パターン4b、および導通パターン4dを有する搭載基板5(
図3参照)の製造方法について説明する。
【0052】
第1のロール(第1ロール)からアルミニウムなどの金属シート(第1の金属シート)が繰り出され、第1の接着材が金属シートの片面にコートされて乾燥される。そして、第1の接着材(第1の接着層)が片面にコートされた金属シートは、第2のロール(第2ロール)から繰り出される樹脂シートと、金属シートの片面の第1の接着材の働きにより貼着され、1枚の第1シートになる。
【0053】
その後、第1シートは、第2の接着材が片面にコートされて乾燥される。そして、第2の接着材(第2の接着層)が片面にコートされた第1シートは、第3のロール(第3ロール)から繰り出される金属箔と、第1シートの片面の第2の接着材の働きにより貼着され、1枚の第2シートになる。第2シートは、第4のロールに巻回される。
【0054】
その後、第4のロールから繰り出される第2シートは、レジスト配線パターン印刷工程において、第2シートの金属箔にレジスト液がグラビア版シリンダによってグラビア印刷され、レジスト液が露光されて除去されない箇所がマスキングされる。
【0055】
そして、レジスト液が塗布された金属箔を有する第2シートはエッチング槽内のエッチング液に浸漬される。これにより、第2シートの金属箔のうちレジスト液が印刷されない箇所、つまりマスキングされない箇所がエッチング液により除去(食刻)されて乾燥され、金属箔のうち除去されない箇所によって、(+)・(−)側の配線パターン4p、4m、チップ接続配線パターン4c(4c1、4c2、……)、バイパス配線パターン4b(4b1、4b2、……)、および導通パターン4d(4d1、4d2、……)(
図4参照)が形成される。こうして、第3シートとなり、第5のロールに巻回される。
【0056】
なお、
図4は、LEDチップ1実装前の(+)・(−)側の配線パターン4p、4m、チップ接続配線パターン4c、バイパス配線パターン4b、および導通パターン4dが形成された搭載基板5を上方から見た上面図である。
【0057】
この状態では、LEDチップ1が未だ搭載されていない。搭載基板5の各チップ接続配線パターン4c1、4c2、……の間には、チップ搭載スペース4c0(LEDチップが接続される箇所)が配置されている。また、各バイパス配線パターン4b1、4b2、……、4b5が、(+)側の配線パターン4pと(−)側の配線パターン4mとに接続して形成されている。
【0058】
続いて、第5のロールから第3シートが繰り出され、粘着材が片面にコートされて乾燥され粘着層n3a(
図3参照)が金属シート(金属層2)の裏面に形成される。
そして、粘着材が片面にコートされた第3シートは、第6のロールから繰り出されるセパレータ紙(剥離紙sp)が第3シートの片面の粘着層n3aの働きにより貼着され、1枚のフレキシブル搭載基板シート5Sになり、第7のロールに巻回される。
【0059】
<LEDチップ1の搭載とLEDチップ1を搭載する箇所のバイパス配線パターン4bの穴開け>
次に、上述の如く製造したフレキシブル搭載基板シート5Sに、LEDチップ1を搭載する過程と、LEDチップ1を搭載する箇所のバイパス配線パターン4bの穴4a開け工程について、説明する。
【0060】
図5は、実施形態1のLEDチップ1をフレキシブル搭載基板シート5S(搭載基板5)に搭載する過程とLEDチップ1を搭載しない箇所のバイパス配線パターン4bの穴4a開け工程を示すフロー図である。
まず、発光ダイオード光源1pをフレキシブル搭載基板シート5S(搭載基板5)に実装する過程について、
図3を参照しつつ説明する。なお、搭載基板5は、フレキシブル搭載基板シート5Sが、使用される長さに切断されることにより、形成されるものである。
【0061】
実施形態1の発光ダイオード光源pのフレキシブル搭載基板シート5S(搭載基板5)への搭載は、ワイヤボンディングを行わないことに特徴がある。
【0062】
図3に示すように、フレキシブル搭載基板シート5Sの(+)・(−)側のチップ接続配線パターン4c(4c1、4c2、……、4c5)に盛った異方性導電ペースト(ACP:Anisotropic Conductive Paste)1iに対して、LEDチップ1を裏返しにして、LEDチップ1の電極1dが下((+)・(−)側のチップ接続配線パターン4c側)になるようにする。そして、裏返したLEDチップ1を、異方性導電ペースト1iを介して、フレキシブル搭載基板シート5Sの(+)・(−)側のチップ接続配線パターン4cに押圧して電気的に接続する。これにより、LEDチップ1がフレキシブル搭載基板シート5Sの(+)・(−)側のチップ接続配線パターン4c上に搭載される。
【0063】
その後、黄色の蛍光体入りシリコーン1sを、フレキシブル搭載基板シート5Sの(+)・(−)側のチップ接続配線パターン4c上に配置されたLEDチップ1上に注入(滴下)し、硬化させてレンズ1rを形成する。こうして、発光ダイオード光源pを有するLED回路基板シートBs(
図6参照)が作製される。
【0064】
図6は、実施形態1の発光ダイオード光源pが実装されたLED回路基板シートBsを示す上面図である。
その後、パンチなどにより、LEDチップ1を搭載したチップ接続配線パターン4cに並列なバイパス配線パターン4bに穴4a開けがなされ、LEDチップ1が搭載され、穴4a開けがなされたLED回路基板シートBs(
図7参照)が形成される。なお、
図7は、実施形態1の発光ダイオード光源pが実装されるとともに配線を完成するためにバイパス配線パターン4bに穴開け加工されたLED回路基板シートを示す上面図である。
【0065】
なお、LEDチップ1を搭載したチップ接続配線パターン4cに並列なバイパス配線パターン4bに穴4a開けがなされない場合には、該LEDチップ1の電極間の電位が同電位となり、LEDチップ1が発光しないことになる。
上述の構成では、ワイヤボンディングの「内部配線」の工程がない分、製造工程が削減され、製造コストの低減が可能である。
【0066】
また、LED回路基板シートBsがロール状に巻回される際、ワイヤボンディングを採用する場合には、ワイヤに圧力がかかるという不都合がある。しかし、
図3の実施形態の発光ダイオード光源pの搭載基板5への実装法は、ワイヤを用いないので、この不都合が解消される。
そして、LED回路基板シートBsが、使用する所望の長さに切断されることで、ひとつのLED回路基板B(
図1参照)が形成される。
【0067】
図8は、他例の
図1のA−A線断面拡大相当図である。
他例の発光ダイオード光源2pのフレキシブル搭載基板シート5S(搭載基板5)への実装は、以下のように、フリップチップ接続を採用したものである。
【0068】
図8に示すように、フレキシブル搭載基板シート5Sの(+)・(−)側のチップ接続配線パターン4c上に、例えば金バンプ4baを設ける。なお、バンプは金以外のものを使用してもよい。
そして、LEDチップ1の電極1dが下になるようにして、フレキシブル搭載基板シート5S(搭載基板5)の(+)・(−)側のチップ接続配線パターン4c上の金バンプ4ba、4baに超音波を用いて接合する。
【0069】
続いて、LEDチップ1のレンズ1rを作製するため、フレキシブル搭載基板シート5S上のLEDチップ1に、黄色の蛍光体入りシリコーン1sを上から注入し、LEDチップ1を封止して硬化させ、レンズ1rを形成し、発光ダイオード光源2pが完成する。こうして、他例のLED回路基板シート2Bsが作製される。
【0070】
図8に示す他例の発光ダイオード光源2pの搭載基板5の実装法も、実施形態1の
図3の発光ダイオード光源pを搭載基板5に実装する方法と同様なメリットがある。
【0071】
このようにして、発光ダイオード光源p(2p)が搭載基板5に実装されたLED回路基板シートBs(2Bs)は、屈曲自在の構成であるので、ロール状に巻き取って使用される。
【0072】
図9は、ロール状に巻き取ったLED回路基板シートBsから切断されたLED回路基板B1の使用時の状態の1例を示す斜視図である。
図9に示すように、電源を供給するハーネスHを、LED回路基板B1の(+)側の配線パターン4pと(−)側の配線パターン4mとに接続することで、照明装置で使用できる状態となる。
【0073】
なお、前記したように、
図1に示すLED回路基板Bは、
図9のLED回路基板B1と異なり、電源を供給するハーネスHに相当するテール部Bbを発光体部Ba(搭載基板5)と一体に接続して構成し、(+)側の配線パターンBb1と、(−)側の配線パターンBb2とを、それぞれ(+)側の配線パターン4p、(−)側の配線パターン4mに接続して一体に形成している。前記したように、
図1のLED回路基板Bは、電源を供給するハーネスHを用いる必要がない分、構成が簡略化され低コスト化に資する構成である。
図1に示すLED回路基板Bや
図9のLED回路基板B1等を用いて、LEDチップ1を光源とする照明装置が作製される。
【0074】
上記構成によれば、全てのLEDチップ1が接続される箇所のチップ接続配線パターン4cに並列にバイパス配線パターン4bが設けられる。LEDチップ1をチップ接続配線パターン4cに接続しない箇所は、バイパス配線パターン4bに電流が流れ、LEDチップ1は発光しない。
【0075】
一方、LEDチップ1を、搭載したチップ接続配線パターン4cに並列なバイパス配線パターン4bは、穴4aを開けて切断する。これにより、搭載したLEDチップ1の電極間に電位差が生じ、LEDチップ1に電流が流れ発光する。
【0076】
この結果、
図4に示す1種類(共通)の(+)・(−)側の配線パターン4p、4m、チップ接続配線パターン4c、バイパス配線パターン4b、および導通パターン4dの配線パターンの搭載基板5に、複数のピッチでLEDチップ1を搭載することが可能である。
例えば、搭載基板5(
図4参照)の各チップ搭載スペース4c0に、LEDチップ1を搭載したり、搭載しなかったり選択することで、複数のピッチでLEDチップ1を搭載することができる。前記したように、LEDチップ1を搭載したチップ接続配線パターン4cに並列なバイパス配線パターン4bは、穴4aを開けて切断される。
換言すれば、1枚(共通)の搭載基板5上で、LEDチップ1を搭載したチップ接続配線パターン4cに並列なバイパス配線パターン4bは、穴4aを開けて切断することにより、任意にLEDチップ1の配置を変更することが可能である。そのため、1枚(共通)の搭載基板5から複数種類のLED回路基板B(B1)を得ることができる。
【0077】
これにより、同一の配線パターンの搭載基板5の使用数を増やすことが可能となる。そのため、ロールtoロールで製造するフィルム基板の搭載基板5の量産化が可能となり、生産性を上げることが可能となる。
【0078】
<<実施形態2>>
図10は、本発明に係る実施形態2の発光ダイオードが搭載されたLED回路基板を示す上面図である。
実施形態2のLED回路基板2Bは、実施形態1と同じ(共通の)(+)・(−)側の配線パターン4p、4m、チップ接続配線パターン4c、バイパス配線パターン4b、および導通パターン4dを有する搭載基板5(
図4参照)を用いて、実施形態1と異なり、LEDチップ1を密度低く配置した場合である。
その他の構成は、実施形態1と同様であるから、同様な構成要素には、同一の符号を付して示し、詳細な説明を省略する。
【0079】
実施形態2のLED回路基板2Bは、9つのLEDチップ11〜19が搭載基板5に搭載されている。
具体的には、チップ接続配線パターン4c1に、LEDチップ11、12、13がそれぞれ搭載される発光ダイオード光源p(p11、p12、p13)が実装されている。各LEDチップ11、12、13にそれぞれ並列なバイパス配線パターン4b1には、穴4aが開けられ断線されている。これにより、(+)・(−)側の配線パターン4p、4mに電圧が印加されることで、各LEDチップ1a、1b、1cの電極間に電位差が生じる。
【0080】
また、チップ接続配線パターン4c3に、LEDチップ14、15、16がそれぞれ搭載される発光ダイオード光源p(p21、p22、p23)が実装されている。各LEDチップ14、15、16にそれぞれ並列なバイパス配線パターン4b3には、穴4aが開けられ断線されている。これにより、(+)・(−)側の配線パターン4p、4mに電圧が印加されることで、各LEDチップ14、15、16の電極間に電位差が生じる。
【0081】
また、チップ接続配線パターン4c5に、LEDチップ17、18、19が搭載される発光ダイオード光源p(p31、p32、p33)が実装されている。各LEDチップ17、18、19にそれぞれ並列なバイパス配線パターン4b5には、穴4aが開けられ断線されている。これにより、(+)・(−)側の配線パターン4p、4mに電圧が印加されることで、各LEDチップ17、18、19の電極間に電位差が生じる。
【0082】
そして、チップ接続配線パターン4c2(
図10の左から2列目のチップ接続配線パターン)には、LEDチップ1が搭載されないため、チップ接続配線パターン4c2に並列に設けられるバイパス配線パターン4b2には、穴4aが開けられ断線されている。バイパス配線パターン4b2に穴4aがなく断線されない場合には、(+)側の配線パターン4pと(−)側の配線パターン4mとが、バイパス配線パターン4b2を介して接続され、短絡することとなる。
【0083】
同様に、チップ接続配線パターン4c4(
図10の左から4列目のチップ接続配線パターン)には、LEDチップ1が搭載されないため、チップ接続配線パターン4c4に並列に設けられるバイパス配線パターン4b4には、穴4aが開けられ断線されている。バイパス配線パターン4b4に穴4aがなく断線されない場合には、(+)側の配線パターン4pと(−)側の配線パターン4mとが、バイパス配線パターン4b4を介して接続され、短絡することとなる。
【0084】
上記構成により、(+)側の配線パターン4pと(−)側の配線パターン4mとの間に電源電圧を加えることで、(+)側の配線パターン4pを電流が、矢印β1のように流れるとともに、矢印β2のように、チップ接続配線パターン4c1に実装した発光ダイオード光源p(p11、p12、p13)、チップ接続配線パターン4c3に実装した発光ダイオード光源p(p21、p22、p23)、およびチップ接続配線パターン4c5に実装した発光ダイオード光源p(p31、p32、p33)にそれぞれ、電流が流れ発光する。
【0085】
次に、LED回路基板2Bの製造方法について、説明する。
図11は、実施形態2のLED回路基板2Bを作製する工程を示すフロー図である。
まず、
図4と同様な搭載基板5を準備する(
図11のS21)。
続いて、
図12に示すように、チップ接続配線パターン4c1に、LEDチップ11、12、13を接続し、チップ接続配線パターン4c3に、LEDチップ14、15、16を接続し、チップ接続配線パターン4c5に、LEDチップ17、18、19を接続する。なお、
図12は、実施形態2のLED回路基板2Bを作製する工程のうちのLEDチップをもつ発光ダイオード光源を実装する工程を示す上面図である。
【0086】
そして、
図3、
図8と同様にしてレンズ1rが形成され、発光ダイオード光源p(p11、p12、p13、p21、p22、p23、p31、p32、p33)が実装される。(
図11のS22)
【0087】
続いて、パンチにより、LEDチップ11、12、13にそれぞれ並列なバイパス配線パターン4b1には、穴4aが開けられ断線される(
図10参照)。同様に、パンチにより、LEDチップ14、15、16にそれぞれ並列なバイパス配線パターン4b3には、穴4aが開けられ断線される。同様に、パンチにより、LEDチップ17、18、19にそれぞれ並列なバイパス配線パターン4b5には、穴4aが開けられ断線される(
図11のS23)。
【0088】
続いて、LEDチップが搭載されないチップ接続配線パターン4c2に並列に設けられるバイパス配線パターン4b2には、パンチにより、穴4aが開けられ断線される。同様に、LEDチップが搭載されないチップ接続配線パターン4c4に並列に設けられるバイパス配線パターン4b4には、パンチにより、穴4aが開けられ断線される(
図11のS24)。
【0089】
以上により、
図10に示す実施形態1と同じ配線パターンの共通の搭載基板5を用いて、LEDチップ11〜19の発光ダイオード光源p11〜p33が粗(ラフ)に配置されるLED回路基板2Bが作製される。
なお、実施形態1のLED回路基板B(
図1参照)においても、LEDチップ1が搭載されないチップ接続配線パターンに並列に設けられ、(+)・(−)側の配線パターン4p、4mに接続されるバイパス配線パターンが有る場合は、実施形態2のLED回路基板2B(
図10参照)と同様、断線される。
【0090】
上記構成によれば、1種類(共通)の(+)・(−)側の配線パターン4p、4m、チップ接続配線パターン4c、バイパス配線パターン4b、および導通パターン4dの配線パターンで、粗(ラフ)のピッチでLEDチップ1を搭載することが可能である。
【0091】
なお、実施形態1の作用効果は同様に奏する。
【0092】
<<その他の実施形態>>
1.前記実施形態では、LEDチップ1が搭載されるチップ接続配線パターン4cに並列なバイパス配線パターン4bの断線は、穴4a開けによって行われる場合を例示したが、穴4a開け以外の方法によって、断線してもよい。
【0093】
2.前記実施形態では、バイパス配線パターン4bは、プラス側の配線パターン4pとマイナス側の配線パターン4mとに接続する場合を例示したが、プラス側の配線パターン4pとマイナス側の配線パターン4mとに接続しない構成としてもよい。
【0094】
3.前記実施形態では、搭載基板5を例示したが、説明した(+)・(−)側の配線パターン4p、4m、チップ接続配線パターン4c、バイパス配線パターン4b、および導通パターン4dは、フレキシブルでない基板に適用してもよい。