(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6147931
(24)【登録日】2017年5月26日
(45)【発行日】2017年6月14日
(54)【発明の名称】化粧品二液容器
(51)【国際特許分類】
A45D 34/00 20060101AFI20170607BHJP
B65D 51/28 20060101ALI20170607BHJP
B65D 51/32 20060101ALI20170607BHJP
A45D 34/04 20060101ALI20170607BHJP
【FI】
A45D34/00 510Z
B65D51/28 100
B65D51/32
A45D34/04 555
【請求項の数】12
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-525270(P2016-525270)
(86)(22)【出願日】2014年6月17日
(65)【公表番号】特表2016-527948(P2016-527948A)
(43)【公表日】2016年9月15日
(86)【国際出願番号】KR2014005317
(87)【国際公開番号】WO2015034165
(87)【国際公開日】20150312
【審査請求日】2016年1月7日
(31)【優先権主張番号】10-2013-0106339
(32)【優先日】2013年9月4日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】516008327
【氏名又は名称】エフエスコリア インダストリーズ インク
(74)【代理人】
【識別番号】100114627
【弁理士】
【氏名又は名称】有吉 修一朗
(74)【代理人】
【識別番号】100182501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 靖之
(74)【代理人】
【識別番号】100175271
【弁理士】
【氏名又は名称】筒井 宣圭
(74)【代理人】
【識別番号】100190975
【弁理士】
【氏名又は名称】遠藤 聡子
(74)【代理人】
【識別番号】100194984
【弁理士】
【氏名又は名称】梶原 圭太
(72)【発明者】
【氏名】ファン ジェグァン
【審査官】
村山 睦
(56)【参考文献】
【文献】
韓国公開特許第10−2012−0140563(KR,A)
【文献】
実開昭49−043371(JP,U)
【文献】
特開2009−298460(JP,A)
【文献】
実開平04−003983(JP,U)
【文献】
実開昭48−091057(JP,U)
【文献】
実開昭56−014837(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 34/00
A45D 34/04
B65D 51/28
B65D 51/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に第一内容物(11)が保存された容器ボディー(10)と;
前記容器ボディー(10)に結合され、外部と遮蔽されるように第二内容物(21)が保存される保存空間(21a)が形成され、使用者の操作によってピストン(26)が前記保存空間(21a)の第二内容物(21)を加圧して前記容器ボディー(10)の内部に吐出させ、吐出された前記第二内容物(21)と前記第一内容物(11)が前記容器ボディー(10)の内部で混ざるように構成されたピペット組立体(20)とを含み、
前記ピペット組立体(20)は、
前記保存空間(21a)と連通され、前記容器ボディー(10)の内部に挿入されるように配置されたピペット(24)を含み、
前記容器ボディー(10)の内部に位置されたピペット(24)の端側にはキャップ(30)が結合された
化粧品二液容器。
【請求項2】
前記ピペット組立体(20)が前記容器ボディー(10)と分離される過程で前記キャップ(30)とピペット(24)が分離されるように配置された
請求項1に記載の化粧品二液容器。
【請求項3】
前記容器ボディー(10)の内部には、前記キャップ(30)と相互引っ掛けを発生させるボディー引っ掛け部(15)が形成された
請求項1に記載の化粧品二液容器。
【請求項4】
内部に第一内容物(11)が保存された容器ボディー(10)と;
前記容器ボディー(10)に結合され、外部と遮蔽されるように第二内容物(21)が保存される保存空間(21a)が形成され、使用者の操作によってピストン(26)が前記保存空間(21a)の第二内容物(21)を加圧して前記容器ボディー(10)の内部に吐出させ、吐出された前記第二内容物(21)と前記第一内容物(11)が前記容器ボディー(10)の内部で混ざるように構成されたピペット組立体(20)とを含み、
前記ピペット組立体(20)は、
前記第二内容物(21)が保存されるピペットボディー(22)と;
前記ピペットボディー(22)に結合されて前記容器ボディー(10)の内部に挿入され、前記第二内容物(21)を前記容器ボディー(10)の内部に案内するピペット(24)と;
前記ピペットボディー(22)に結合されて前記第二内容物(21)を加圧するピストン(26)と;
前記ピストン(26)に結合されて前記ピペット(24)側に陰圧または陽圧の圧力を提供する圧力提供部材(28)とを含む
化粧品二液容器。
【請求項5】
前記容器ボディー(10)及びピペット組立体(20)は、互いにネジ結合されるようにボディーネジ山(13)及びピペットネジ山(23)が各々形成された
請求項1に記載の化粧品二液容器。
【請求項6】
前記ピペット組立体(20)は、前記ピストン(26)が下側に直線移動されて、前記第二内容物(21)を加圧するように構成された
請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の化粧品二液容器。
【請求項7】
前記ピペット組立体(20)は、前記ピストン(26)が回転されて、下側に移動され、前記第二内容物(21)を加圧するように構成された
請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の化粧品二液容器。
【請求項8】
前記容器ボディーは、
前記第一内容物が保存され、上側及び下側が開口されて形成され、前記ピペット組立体と組立てられる容器ハウジングと;
前記容器ハウジングに組立てられ、前記ピペットが挿入され、前記ピペットの分離時、前記キャップが分離されるようにボディー引っ掛け部が形成されたストリッパーと;
前記ストリッパーが内側に収容され、前記容器ハウジングと結合されて前記容器ハウジングの下側を密閉させる容器ベースとを含む
請求項1に記載の化粧品二液容器。
【請求項9】
前記ピペット組立体は、
前記第二内容物が保存され、前記容器ボディーとネジ結合されるピペットボディーと;
前記ピペットボディーに結合されて前記容器ボディーの内部に挿入され、前記第二内容物を前記容器ボディーの内部に案内するピペットと;
前記ピペットボディーに結合されて前記第二内容物を前記ピペット側に加圧するピストンと;を含む
請求項1に記載の化粧品二液容器。
【請求項10】
前記ピペットボディーは、
前記容器ボディーとネジ結合されるピペットインナーキャップと;
前記ピペットインナーキャップを貫通して設置され、前記ピペットと結合されて、内部に前記第二内容物が保存されるピペットハウジングと;
前記ピペットインナーキャップ及びピペットハウジングをくるんで固定させるピペットアウターキャップと;を含む
請求項9に記載の化粧品二液容器。
【請求項11】
前記ピストンは、
前記ピペットハウジングを密閉させるように結合されるピストン部材と;
前記ピストン部材と結合されるピストンホルダーと;
前記ピストンホルダーに結合されて前記ピペット側に陽圧または陰圧を提供する圧力提供部材と;
前記圧力提供部材と連通され、前記ピストンホルダー及びピストン部材を貫通して前記ピペット側に圧力を伝達する圧力提供流路とを含む
請求項9に記載の化粧品二液容器。
【請求項12】
内部に第一内容物が保存された容器ボディーと;
前記容器ボディーに結合され、外部と遮蔽されるように第二内容物が保存される保存空間が形成され、使用者の操作によってピストンが前記保存空間の第二内容物を加圧して前記容器ボディーの内部に吐出させ、吐出された前記第二内容物と前記第一内容物が前記容器ボディーの内部で混ざるように構成されたピペット組立体を含み、
前記ピペット組立体は、
前記第二内容物が保存され、前記容器ボディーとネジ結合されるピペットボディーと;前記ピペットボディーに結合されて前記容器ボディーの内部に挿入され、前記第二内容物を前記容器ボディーの内部に案内するピペットと;前記ピペットボディーに結合されて前記第二内容物を前記ピペット側に加圧するピストンと;前記ピペット端側に結合され、前記第二内容物が前記容器ボディーの内側に流動されることを遮断させるキャップと;を含み、
前記容器ボディーは、
前記第一内容物が保存され、上側及び下側が開口されて形成され、前記ピペット組立体と組立てられる容器ハウジングと;前記容器ハウジングに組立てられて、前記ピペットが挿入され、前記ピペットの分離時、前記キャップが分離されるようにボディー引っ掛け部が形成されたストリッパーと;前記ストリッパーが内側に収容され、前記容器ハウジングと結合されて前記容器ハウジングの下側を密閉させる容器ベースと;を含む
化粧品二液容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧品二液容器に関する。より詳しくは、使用前には相違する成分が分離して配置され、開封する時に相違する成分が混合できるように構成された化粧品二液容器に関する。
【背景技術】
【0002】
通常の化粧品の場合、色々な有効成分を予め混ぜた原料を容器に収容させ、これを必要な分のみを吐出させて使用している。
【0003】
ここで機能性化粧品の場合、しわの緩和、美白などの機能に優れたビタミン類や天然抽出物などの機能性原料を使用する場合が多く、このような原料等は、その性質上、非常に不安定であるため、ベース原料と予め混ぜておくと、不安定な状態で酸敗、変質されやすい短所があった。
【0004】
特に、機能性化粧品の場合、その使用期間が一般化粧品に比べて非常に短く、ビタミン類や天然抽出物の原料を使用する場合が多いが、このような天然抽出物の原料の場合、空気と接触されたり、または、紫外線に露出されたりする場合、酸敗や変質が発生し、使用期間がさらに短くなる問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】大韓民国実用新案登録第20−0348004号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、使用前には相違する成分が分離されて配置され、開封時に相違する成分が混合できるように構成された化粧品二液容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面は、内部に第一内容物(11)が保存された容器ボディー(10)と;前記容器ボディー(10)に結合され、外部と遮蔽されるように第二内容物(21)が保存される保存空間(26a)が形成され、使用の操作によってピストン(26)が前記保存空間(26a)の第二内容物(21)を加圧して前記容器ボディー(10)の内部に吐出させて、吐出された前記第二内容物(21)と前記第一内容物(11)が前記容器ボディー(10)の内部で混ざるように構成されたピペット組立体(20)とを含む化粧品二液容器を提供する。
【0008】
前記ピペット組立体(20)は、前記保存空間(26a)と連通されて、前記容器ボディー(10)の内部に挿入されるように配置されたピペット(24)を含み、前記容器ボディー(10)の内部に位置されたピペット(24)の端側には前記キャップ(30)が結合することができる。
【0009】
前記ピペット組立体(20)が前記容器ボディー(10)と分離される過程で前記キャップ(30)とピペット(24)とが分離できるように配置できる。
【0010】
前記容器ボディー(10)の内部には前記キャップ(30)と相互引っ掛けを発生させるボディー引っ掛け部(15)が形成することができる。
【0011】
前記ピペット組立体(20)は、前記第二内容物(21)が保存されるピペットボディー(22)と;前記ピペットボディー(22)に結合されて前記容器ボディー(10)の内部に挿入され、前記第二内容物(21)を前記容器ボディー(10)の内部に案内するピペット(24)と;前記ピペットボディー(22)に結合されて前記第二内容物(21)を加圧するピストン(26)と;前記ピストン(26)に結合されて前記ピペット(24)側に陰圧または陽圧の圧力を提供する圧力提供部材(28)とを含むことができる。
【0012】
前記容器ボディー(10)及びピペット組立体(20)は、互いにネジ結合されるようにボディーネジ山(13)及びピペットネジ山(23)が各々形成されることができる。
【0013】
前記ピペット組立体(20)は、前記ピストン(26)が下側に直線移動されて、前記第二内容物(21)を加圧するように構成されることができる。
【0014】
前記ピペット組立体(20)は、前記ピストン(26)が回転され、下側に移動されて、前記第二内容物(21)を加圧するように構成されることができる。
【0015】
前記容器ボディーは、前記第一内容物が保存されて、上側及び下側が開口され形成されて、前記ピペット組立体と組立てられる容器ハウジングと;前記容器ハウジングに組立てられて、前記ピペットが挿入され、前記ピペットの分離時、前記キャップが分離されるようにボディー引っ掛け部が形成されたストリッパーと;前記ストリッパーが内側に収容され、前記容器ハウジングと結合されて前記容器ハウジングの下側を密閉させる容器ベースとを含むことができる。
【0016】
前記ピペット組立体は、前記第二内容物が保存されて、前記容器ボディーとネジ結合されるピペットボディーと;前記ピペットボディーに結合され、前記容器ボディーの内部に挿入されて、前記第二内容物を前記容器ボディーの内部に案内するピペットと;前記ピペットボディーに結合されて前記第二内容物を前記ピペット側に加圧するピストンと;を含むことができる。
【0017】
前記ピペットボディーは、前記容器ボディーとネジ結合されるピペットインナーキャップと;前記ピペットインナーキャップを貫通して設置され、前記ピペットと結合され、内部に前記第二内容物が保存されるピペットハウジングと;前記ピペットインナーキャップ及びピペットハウジングをくるんで固定させるピペットアウターキャップと;を含むことができる。
【0018】
前記ピストンは、前記ピペットハウジングを密閉させるように結合されるピストン部材と;前記ピストン部材と結合されるピストンホルダーと;前記ピストンホルダーに結合されて前記ピペット側に陽圧または陰圧を提供する圧力提供部材と;前記圧力提供部材と連通され、前記ピストンホルダー及びピストン部材を貫通して前記ピペット側に圧力を伝達する圧力提供流路とを含むことができる。
【0019】
本発明の他側面は、内部に第一内容物が保存された容器ボディーと;前記容器ボディーに結合され、外部と遮蔽されるように第二内容物が保存される保存空間が形成され、使用者の操作によってピストンが前記保存空間の第二内容物を加圧して前記容器ボディーの内部に吐出させて、吐出された前記第二内容物と前記第一内容物とが前記容器ボディーの内部で混ざるように構成されたピペット組立体とを含み、前記ピペット組立体は、前記第二内容物が保存されて、前記容器ボディーとネジ結合されるピペットボディーと;前記ピペットボディーに結合されて前記容器ボディーの内部に挿入され、前記第二内容物を前記容器ボディーの内部に案内するピペットと;前記ピペットボディーに結合されて前記第二内容物を前記ピペット側に加圧するピストンと;前記ピペットの端側に結合され、前記第二内容物が前記容器ボディーの内側に流動されることを遮断させるキャップと;を含み、前記容器ボディーは、前記第一内容物が保存されて、上側及び下側が開口され形成され、前記ピペット組立体と組立てられる容器ハウジングと;前記容器ハウジングに組立てられて、前記ピペットが挿入されて、前記ピペットの分離時、前記キャップが分離されるようにボディー引っ掛け部が形成されたストリッパーと;前記ストリッパーが内側に収容され、前記容器ハウジングと結合されて前記容器ハウジングの下側を密閉させる容器ベースと;を含む化粧品二液容器を提供する。
【発明の効果】
【0020】
本発明による化粧品二液容器は第一、第二内容物が互いに分離された状態で維持され、使用時に第二内容物が使用者の操作を介して容器ボディー(10)の内部に吐出されて混合されるため、使用者が使用する直前まで外部環境に敏感な第二内容物が外部環境に露出されることを防止する効果がある。
【0021】
また、本発明による化粧品二液容器は、使用者が使用する前まで外部環境によって変質や酸敗が発生されやすい第二内容物が遮蔽されてピペット組立体(20)の内部に保管されるため、使用者に最大限の使用期間を提供する効果がある。
【0022】
また、本発明による化粧品二液容器は、ピペット組立体(20)が容器ボディー(10)と分離される時、容器ボディー(10)の内部でキャップ(30)が分離されて、分離されたキャップが容器ボディー(10)の内部に保管されるため、使用者がピペット(24)でキャップ(30)を分離させるためにキャップ(30)を触る動作が求められなく、これを介してピペット(24)が汚染されることを防止する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明の一実施例による化粧品二液容器の斜視図である。
【
図5】
図2のA−Aに沿って切断された断面図である。
【
図9】
図8のC−Cに沿って切断された断面図である。
【
図10】
図5の作動過程が図示された例示図である。
【
図11】本発明の二実施例による化粧品二液容器の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、添付の図面を参照して本発明について具体的にみてみることにする。
但し、本発明を説明するにつき、関連の公知機能または構成についての具体的説明が本発明の要旨を不要にくもらすと判断される場合には、その詳細な説明を省略する。用語が同一であっても、表示する部分が相違すると、図面符号が一致しないことを予め述べておく。
【0025】
そして、後述する用語等は、本発明での機能を考えて設定された用語であって、これは、実験者及び測定者のような使用者の意図または慣例によって異なることがあるため、その定義は、本明細書全般に渡る内容に基づいて下されるべきであろう。
【0026】
本明細書で第一、第二などの用語は、色々な構成要素を説明する時に使用できるが、前記構成要素等は、前記用語等によって限定されてはいけない。前記用語等は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的のみで使用される。例えば、本発明の権利範囲をはずれることなく第一構成要素は第二構成要素と命名されることができ、類似に第二構成要素も第一構成要素と命名されることができる。「及び/または」という用語は、複数の関連の記載の項目等の組合せまたは複数の関連の記載の項目等の内のいずれかの項目を含む。
【0027】
本明細書で使用した用語は、特定の実施例を説明するために使用されたものであり、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は、文脈上明白に異なるものを意味しないかぎり、複数の表現を含む。
【0028】
異なって定義されない限り、技術的か科学的な用語を含めてここで使用される全ての用語等は、本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるのと同一の意味を有している。一般的に使用される辞典に定義されているのと同じ用語等は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有すると解釈されるべきであり、本出願で明白に定義しないかぎり、理想的か過度に形式的な意味で解釈されない。
【0029】
また、ある部分がある構成要素を「含む」とする時、これは、特別に反対される記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。
【0030】
図1は、本発明の一実施例による化粧品二液容器の斜視図であり、
図2は、
図1の正面図であり、
図3は、
図1の平面図であり、
図4は、
図1の底面図であり、
図5は、
図2のA−Aに沿って切断された断面図であり、
図6は、
図2のBが図示された拡大図であり、
図7は、
図1の作動状態が図示された斜視図であり、
図8は、
図7の正面図であり、
図9は、
図8のC−Cに沿って切断された断面図であり、
図10は、
図5の作動過程が図示された例示図である。
【0031】
図示されたように、本実施例による化粧品二液容器は、使用前に少なくとも二種類の内容物が隔離されていて、開封時に相違する内容物が混合されるように構成される。
【0032】
そのために前記化粧品二液容器は、第一内容物(11)が保存される容器ボディー(10)と、前記容器ボディー(10)に結合され、第二内容物(21)が保存されるピペット組立体(20)とを含めて構成される。
【0033】
前記容器ボディー(10)は、上側に開口部が形成され、上側の外周面にボディーネジ山(13)が形成される。
【0034】
そして、前記容器ボディー(10)の内部には、後述するキャップ(30)が挿入されるキャップ溝(14)と、前記キャップ(30)がはめられて引っ掛け固定されるボディー引っ掛け部(15)が形成される。
【0035】
前記ピペット組立体(20)は、前記第二内容物(21)が保存されるピペットボディー(22)と、前記ピペットボディー(22)の内周面に形成されたピペットネジ山(23)と、前記ピペットボディー(22)に結合されて前記容器ボディー(10)の内部に挿入され、前記第二内容物(21)を前記容器ボディー(10)の内部に案内するピペット(24)と、前記ピペットボディー(22)に結合されて前記第二内容物(21)を加圧するピストン(26)と、前記ピストン(26)に結合されて前記ピペット(24)側に陰圧または陽圧の圧力を提供する圧力提供部材(28)とを含む。
【0036】
前記ピペットボディー(22)は、前記ピペットネジ山(23)が形成されたインナーボディー(22a)と、前記インナーボディー(22a)の外側に配置されるアウターボディー(22b)とで構成され、本実施例と違って、前記インナーボディー(22a)及びアウターボディー(22b)が一体に形成されることができる。
【0037】
特に、前記インナーボディー(22a)の内側には、前記第二内容物(21)が保存される保存空間が形成される。
【0038】
そして、前記ピペットボディー(22)は、前記保存空間(26a)に紫外線のような光が透過されないように不透明な材質や光を反射できる材質で形成されることが好ましく、これを介して前記保存空間(26a)に入れられた第二内容物(21)の酸敗のような変質を防止する。
【0039】
前記ピペット(24)は、管状で形成され、上側端が前記インナーボディー(22a)の保存空間(21a)と連通されるように連結され、下側端が前記容器ボディー(10)の内部に配置される。本実施例で前記ピペット(24)の下側端は前記キャップ溝(14)に挿入されるように位置される。
【0040】
前記ピストン(26)は、前記ピペットボディー(22)に結合された状態で前記保存空間(21a)側に相対移動され、この過程で前記保存空間(21a)の第二内容物(21)を前記ピペット(24)側に加圧して吐出させる。
【0041】
ここで、前記ピストン(26)には前記圧力提供部材(28)と連通される圧力提供流路(27)が形成され、前記圧力提供部材(28)の圧力変化を前記ピペット(24)側に伝達することができる。
【0042】
前記圧力提供部材(28)は、本実施例において、弾性を有するゴム材質で形成され、使用者の操作を通して前記ピペット(24)に陰圧または陽圧を提供することができる。
【0043】
そして、本実施例で前記ピストン(26)は、使用者の操作力によって前記インナーボディー(22a)に沿って相対移動されて、前記第二内容物(21)を前記ピペット(24)側に吐出させるように構成されたが、本実施例と違って、前記ピストン(26)が前記ピペットボディー(22)に対して相対回転されて前記第二内容物(21)を前記ピペット(24)側に吐出させるように構成しても差し支えない。
【0044】
即ち、前記インナーボディー(22a)の内側面に沿ってネジ山を形成して、前記ピストン(26)が前記ネジ山に沿って回転されるように構成した後、前記ピストン(26)の回転数によって前記ピペット(24)に第二内容物(21)が吐出されるように構成することができる。
【0045】
また、前記インナーボディー(22a)の内側面に沿って所定間隔に段差を形成し、前記ピストン(26)が前記段差に引っかかるように構成することによって、使用者が前記第二内容物(21)を分割して吐出させることができるように構成しても差し支えない。
【0046】
一方、前記キャップ(30)は、前記ピペット(24)の下端に結合されて前記第二内容物(21)が前記容器ボディー(10)の内部に流入されることを遮断させる。
【0047】
ここで前記キャップ(30)は、ピペット(24)に結合された状態で前記キャップ溝(14)に挿入され、前記ピペット組立体(20)が前記容器ボディー(10)と分離される過程で前記キャップ(30)及びピペット(24)が分離される。
【0048】
以下、本発明の一実施例による化粧品二液容器の作動過程を、図面を参照してより詳しく説明する。
【0049】
まず、前記ピペット組立体(20)の保存空間(26a)には、第二内容物(21)が保存された状態であって、前記第二内容物(21)が漏出されることを防止するためにピペット(24)の下側端にキャップ(30)が結合される。
【0050】
前記ピペット組立体(20)にキャップ(30)が結合された状態で前記ピペット(24)が容器ボディー(10)の内部に挿入され、前記ピペット組立体(20)及び容器ボディー(10)がネジ結合されて組立てられる。
【0051】
この過程で前記キャップ(30)は、前記キャップ溝(14)の内部に挿入されて、より詳しくは前記ボディー引っ掛け部(15)を通過して前記ボディー引っ掛け部(15)の下側に配置される。
【0052】
以後、使用者が前記ピペット組立体(20)を回転させて前記容器ボディー(10)から分離すると、前記ピペット組立体(20)の上側に移動されて前記キャップ(30)とボディー引っ掛け部(15)が相互引っ掛けを発生させて、この過程で前記キャップ(30)は、前記ピペット組立体(20)と分離される。
【0053】
それで分離されたキャップ(30)は、前記ボディー引っ掛け部(15)に残されて、ピペット(24)の下側が開放される。
【0054】
以後、使用者は、ピペットボディー(22)の上側に露出されたピストン(26)を押し、保存空間(26a)に移動させ、前記ピストン(26)の移動によって保存空間(26a)に保存された第二内容物(21)が容器ボディー(10)の内部に吐出される。
【0055】
ここで、吐出された前記第二内容物(21)は、前記容器ボディー(10)の内部の下側に吐出された後、第一内容物(11)と混合され、第一、第二内容物(11)(21)の性質によって化学反応を起こすように構成することもできる。
【0056】
前記第一、第二内容物(11)(21)が混ざった後、使用者は、前記圧力提供部材(28)を操作して混合された内容物を前記ピペット(24)の内部に吸入した後、前記容器ボディー(10)の外部に取り出して、ピペット(24)に吸入された内容物を思う量だけ吐出させて使用することができる。
【0057】
そして、前記ピペット組立体(20)の使用後、前記ピペット組立体(20)を容器ボディー(10)にネジ結合させると前記ピペット(24)の下側端がキャップ溝(14)に挿入されるが、前記キャップ(30)とは分離された状態を維持する。
【0058】
一方、本実施例では、前記容器ボディー(10)及びピペット組立体(20)がネジ結合を通して組立てられるように構成されたが、本実施例と違って、上下移動を介してワンタッチではめ結合または引っ掛け結合されるように構成しても差し支えなく、前記容器ボディー(10)及びピペット組立体(20)の結合方式は、当業者によって色々な形で具現できる。
【0060】
本実施例による化粧品二液容器は、一実施例と同じ原理で作動されるが、一実施例と異なる構成部品を有する。
【0061】
前記化粧品二液容器は、第一内容物が保存される容器ボディー(110)と、前記容器ボディー(110)に結合され、第二内容物(21)が保存されるピペット組立体(120)とを含めて構成される。
【0062】
前記容器ボディー(110)は、第一内容物が保存されて、上側及び下側が開口されて形成され、前記ピペット組立体(120)と組立てられるようにボディーネジ山(13)が形成された容器ハウジング(112)と、前記容器ハウジング(112)の下側に組立てられて、前記ピペット(124)が挿入され、前記ピペット(124)の分離時、前記キャップ(30)が分離されるようにボディー引っ掛け部(15)が形成されたストリッパー(114)と、前記ストリッパー(114)の下側に密着される容器パッキン(116)と、前記ストリッパー(114)が内側に収容され、前記容器ハウジング(112)の下側に結合されて前記容器ハウジング(112)の下側を密閉させる容器ベース(118)とを含む。
【0063】
前記容器ハウジング(112)の内側に前記ストリッパー(114)が挿入されて組立てられて、前記ピペット組立体(120)が分離される時、前記キャップ(30)が前記ストリッパー(114)と相互引っ掛けを形成させ、分離されたキャップ(30)は、前記ストリッパー(114)に残留される。
【0064】
前記ピペット組立体(120)は、前記第二内容物が保存されて、前記容器ボディー(110)とネジ結合されるピペットボディー(130)と、前記ピペットボディー(130)に結合されて前記容器ボディー(110)の内部に挿入されて、前記第二内容物を前記容器ボディー(110)の内部に案内するピペット(124)と、前記ピペットボディー(130)に結合されて前記第二内容物を前記ピペット(124)側に加圧するピストン(140)とを含む。
【0065】
前記ピペットボディー(130)は、内周面にネジ山が形成され、前記容器ボディー(110)とネジ結合されるピペットインナーキャップ(132)と、前記ピペットインナーキャップ(132)を貫通して設置され、前記ピペット(124)と結合されて、内部に前記第二内容物が保存されるピペットハウジング(134)と、前記ピペットインナーキャップ(132)及びピペットハウジング(134)をくるんで固定させるピペットアウターキャップ(136)とを含む。
【0066】
前記ピペットハウジング(134)及びピペットアウターキャップ(136)は、前記ピストン(140)が挿入されるように上側が開口されて形成される。
【0067】
前記ピストン(140)は、前記ピペットハウジング(134)を密閉させるように結合されるピストン部材(142)と、前記ピストン部材(142)と結合されるピストンホルダー(144)と、前記ピストンホルダー(144)に結合されて前記ピペット(124)側に陽圧または陰圧を提供する圧力提供部材(148)と、前記ピストンホルダー(144)及び圧力提供部材(148)の外側をくるむように結合されたピストンカバー(146)と、前記圧力提供部材(148)と連通され、前記ピストンホルダー(144)及びピストン部材(142)を貫通して前記ピペット(124)側に圧力を伝達する圧力提供流路(127)とを含む。
【0068】
前記ピストン部材(142)は、前記ピペットハウジング(134)の内側面に密着されて上下方向に移動されながら第二内容物を前記ピペット(124)側に加圧する。
【0069】
前記ピストンホルダー(144)は、前記圧力提供部材(148)及びピストン部材(142)を組立てさせる。
【0070】
前記圧力提供部材(148)は、弾性材質で形成され、使用者の操作力によって弾性変形の後、元通りに復元される。
以下、残りの構成は、前記一実施例と同一であるため、詳しい説明を省略する。
【0071】
以上、添付の図面を参照して本発明の実施例等を説明したが、本発明は、前記実施例等に限定されることなく、互いに異なる色々な形に製造されることができ、本発明に属する技術分野で通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想や必須的特徴を変更しないで、他の具体的形態で実施されることができるということを理解できるであろう。それゆえ、以上で記述した実施例等は、全ての面で例示的であり、限定的ではないと理解すべきである。
【符号の説明】
【0072】
10 容器ボディー
11 第一内容物
13 ボディーネジ山
14 キャップ溝
15 ボディー引っ掛け部
20 ピペット組立体
21 第二内容物
22 ピペットボディー
23 ピペットネジ山
24 ピペット
26 ピストン
27 圧力提供流路
28 圧力提供部材
30 キャップ
110 容器ボディー
112 容器ハウジング
114 ストリッパー
116 容器パッキン
118 容器ベース
120 ピペット組立体
124 ピペット
127 圧力提供流路
130 ピペットボディー
132 ピペットインナーキャップ
134 ピペットハウジング
136 ピペットアウターキャップ
140 ピストン
142 ピストン部材
144 ピストンホルダー
146 ピストンカバー
148 圧力提供部材