特許第6148214号(P6148214)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6148214
(24)【登録日】2017年5月26日
(45)【発行日】2017年6月14日
(54)【発明の名称】調理用具
(51)【国際特許分類】
   A47G 21/10 20060101AFI20170607BHJP
   A47J 43/28 20060101ALI20170607BHJP
【FI】
   A47G21/10 Z
   A47J43/28
【請求項の数】2
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2014-159949(P2014-159949)
(22)【出願日】2014年8月5日
(65)【公開番号】特開2016-36410(P2016-36410A)
(43)【公開日】2016年3月22日
【審査請求日】2016年4月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】599154490
【氏名又は名称】小林 聡子
(72)【発明者】
【氏名】小林聡子
【審査官】 金丸 治之
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭49−26769(JP,U)
【文献】 実開平2−67940(JP,U)
【文献】 特開2003−102630(JP,A)
【文献】 米国特許第6276734(US,B1)
【文献】 米国特許第6493942(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G 21/10
A47J 43/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
手持ち部と手持ち部に連設された麺引き上げ部から構成され、麺引き上げ部は、二股形状を構成するよう第1腕、第2腕とを有し、かつ、第1腕及び第2腕は第1腕が外側に、第2腕が内側となるよう並行して弧状に形成され、第1腕の二股内側は、波形状に形成されることを特徴とする調理用具。
【請求項2】
第2腕は第1腕より短く、第1腕と第2腕の先端が並んでいることを特徴とする請求項1記載の調理用具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鍋で麺類を茹でる時に茹で汁から麺を、容易にすくい上げることなどができる、調理用具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
鍋に湯をはり麺を茹でる時、湯の中の麺をかき混ぜながらほぐしたり、麺を引き上げる時に箸を使うことが多い。また、従来では図7に示すような麺の引き上げ専用の調理用具がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、茹であがった麺を引き上げる時に箸を使う場合、茹であがった麺は重くなっており、箸で挟み持ち上げるのに力が必要である。また、麺はすべりやすく、箸で挟むのも一苦労である。
【0004】
また図9に示す麺の引き上げ専用の調理器具の場合、鍋底の角に残る麺をすくい上げにくく、また形状も複雑なため、洗いにくいという欠点があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため本発明の調理用具は、手持ち部と手持ち部に連設された麺引き上げ部から構成され、麺引き上げ部は、二股形状を構成するよう第1腕、第2腕とを有し、かつ、第1腕及び第2腕は第1腕が外側に、第2腕が内側となるよう並行して弧状に形成され、第1腕の二股内側は、波形状に形成されることを特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
本発明の調理用具は、鍋で麺を茹でる際に、湯の中の麺同士がくっつかないよう、麺引き上げ部を使えば箸のごとくほぐすことができ、さらに茹で上がった麺を引き上げる際に、手持ち部を握り持ち上げる力のみで麺を引き上げることができる。また、引き上げた麺は、引き抜く動作で速やかに麺引き上げ部より取り外すことができる。さらに麺引き上げ部が手持ち部と連設した単純な形状なので、洗いやすいというメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の一実施例の正面図
図2】同実施例の使用状態を示す説明図
図3】同実施例の他の使用状態を示す説明図
図4】同実施例の他の使用状態を示す説明図
図5】同実施例の他の使用状態を示す説明図
図6】第2の実施例を示す正面図
図7図6に示すA−A´線の切断部端面図
図8】第3の実施例の手持ち部の切断部端面図
図9】従来の調理用具の斜視図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の一実施例の調理用具を、図面を参照しながら詳細に説明する。
この調理用具は、手持ち部(2)と手持ち部に連設された麺引き上げ部(3)から構成される。麺引き上げ部(3)は二股に分かれており、それぞれを第1腕(3a)、第2腕(3b)とし、その間の空間は麺導入部(4)となっている。また、全体として板状になっている。
【0009】
第1腕(3a)と第2腕(3b)は第1腕を外側、第2腕を内側になるよう、ともに弧状に並行して湾曲している。第1腕の麺導入部側、すなわち第1腕の内側は麺が引っかかり易いように波状に形成された波部(9)を有している。さらに図1に示すように、第2腕(3b)は、第1腕(3a)より短めに構成されており、それぞれの先端は二本の箸の先端のように並んでいる。
【0010】
図1に示すように、手持ち部(2)にはV字切欠き部(6)とそのV字切欠き部(6)の最奥部から、手持ち部の幅を二分するようにスリット(5)が設けられていて、2本の手持ち部片(2a)(2b)が互いに近接対向するよう形成されている。
【0011】
本実施例の調理用具を使うと、従来、箸で麺を引き上げる時には麺を挟み保持するための力が必要だったが、本発明品では第1腕と第2腕の位置関係が固定されていて両腕の位置関係を固定するための力は不要な状態で麺導入部(4)に麺が保持されるため、麺を持ち上げる力のみでよい。図2に示すように、鍋の角にあてた時に麺導入部(4)の開口部と鍋の側面には空間ができ、麺がスムーズに麺導入部(4)に入り込む。麺導入部(4)や、麺引き上げ部(3)により引き上げられた麺は、本体(1)を横方向、すなわち手持ち部(2)の長手方向を水平にして持っている時には波部(9)の凹凸により麺が保持されているが、本体を縦方向、すなわち手持ち部(2)の長手方向を垂直方向にし、麺より引き抜く動作で、スムーズに麺をはずすことができる。また、麺引き上げ部(3)は全体が弧状になっているので、図3に示すように第1腕をフライパンの底面に向けることで、ヘラのように使いフライパンで炒め物をすることができる。さらに図4に示すように二股の先端部をフライパンの底にあたるようすると、箸を使うような感覚で食材をほぐしながら炒めることも可能である。
【0012】
図5で示すように、スリット(5)は細い直線的な空間であり、レトルト食品などの袋をV字切欠き部(6)から差し込むとスムーズにスリット(5)に導入され、本体(1)を袋の開口部に向かってスライドさせると、袋内の内容物を残らずに出すことができる。
【0013】
上記実施例では第1腕の内側は波状に形成された波部(9)を有していたが、図6のように第1の腕の内側とともに第2腕の内側(麺導入部とは反対側)にも麺が引っかかり易いように波部(9)を形成してもよい。また、手持ち部片(2a)(2b)同志の近接対向する面積を最小にするために、図7図6におけるA−A´の断面図)に示すように、手持ち部片(2a)(2b)の断面形状は各々円形に形成されている。そうすることで、スリットに袋の内容物が付いた時にも洗いやすくなる。さらに手持ち部片(2a)(2b)の断面形状は図8に示すように四角形を面取りして五画形にし、面取りして形成された頂点同志を対向させてもよい。
【符号の説明】
【0014】
1 本体
2 手持ち部
2a 手持ち部片
2b 手持ち部片
3 麺引き上げ部
3a 第1腕
3b 第2腕
4 麺導入部
5 スリット
6 V字切欠き部
7 袋
8 鍋
9 波部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9