(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記トリムカートリッジによって担持され、前記カートリッジ供給ポートに向かって前記制御要素に付勢するために前記制御要素に係合する供給バネと、前記制御要素に向かって前記排出ポートに付勢するために前記スプリングキャップと前記ダイヤフラム・アセンブリとの間に配置された排出バネとをさらに備える、請求項4に記載の装置。
前記ダイヤフラム・アセンブリは、器具ダイヤフラム、フィードバック・ダイヤフラム、および前記器具ダイヤフラムと前記フィードバック・ダイヤフラムとの間に配置された穿孔スペーサを備え、前記フィードバック・ダイヤフラムは、前記本体の前記出力ポートに連通し、前記器具ダイヤフラムは、前記スプリングキャップの前記制御信号ポートに連通する、請求項4〜5のいずれか1項に記載の装置。
前記ダイヤフラム・ハウジングは、フィードバック・キャビティを含み、前記フィードバック・キャビティ内で前記ダイヤフラム・アセンブリが可動に配置され、前記フィードバック・キャビティは、前記器具ダイヤフラムに隣接する第1の断面寸法、および前記フィードバック・ダイヤフラムに隣接する第2の断面寸法を有し、前記第2の断面寸法は、前記第1の断面寸法より大きい、請求項6に記載の装置。
前記静止位置および前記ベント位置にある際に流体密封を提供するために、前記制御要素の前記供給プラグと前記トリムカートリッジの前記カートリッジ供給ポートとの間に配置された弾性の供給構成要素と、
前記静止位置および前記供給位置にある際に流体密封を提供するために、前記制御要素の前記排出プラグと前記ダイヤフラム・アセンブリの前記排出ポートとの間に配置された弾性の排出構成要素とをさらに備える、請求項9に記載の装置。
前記排出ポート着座荷重の大きさは、前記出力ポート内に存在する出力圧力に比例して変化し、前記供給ポート着座荷重の大きさは、前記出力圧力に反比例して変化する、請求項8〜11のいずれか1項に記載の装置。
前記トリムカートリッジによって担持され、前記カートリッジ供給ポートに向けて前記制御要素を付勢するための、前記制御要素に係合する供給バネと、前記制御要素に向けて前記排出ポートを付勢するための、前記スプリングキャップと前記ダイヤフラム・アセンブリとの間に配置された排出バネとをさらに備える、請求項8〜12のいずれか1項に記載の装置。
前記ダイヤフラム・アセンブリは、器具ダイヤフラム、フィードバック・ダイヤフラム、および前記器具ダイヤフラムと前記フィードバック・ダイヤフラムとの間に配置された穿孔スペーサを備え、前記フィードバック・ダイヤフラムは、前記本体の前記出力ポートに連通し、前記器具ダイヤフラムは、前記スプリングキャップの前記制御信号ポートに連通する、請求項8〜13のいずれか1項に記載の装置。
前記ダイヤフラム・ハウジングはフィードバック・キャビティを含み、前記フィードバック・キャビティ内で前記ダイヤフラム・アセンブリが可動に配置され、前記フィードバック・キャビティは、前記器具ダイヤフラムに隣接する第1の断面寸法、および前記フィードバック・ダイヤフラムに隣接する第2の断面寸法を有し、前記第2の断面寸法は、前記第1の断面寸法より大きい、請求項14に記載の装置。
前記トリップモード中の前記第1のボリュームブースターの前記供給ポート着座荷重は、前記通常作動モード中の前記第1のボリュームブースターの前記供給ポート着座荷重より大きく、
前記トリップモード中の前記第2のボリュームブースターの前記排出ポート着座荷重は、前記通常作動モード中の前記第2のボリュームブースターの前記排出ポート着座荷重より大きい、請求項17〜18のいずれか1項に記載のシステム。
前記第1および前記第2のボリュームブースターのそれぞれに対して、前記供給ポート着座荷重および前記排出ポート着座荷重は前記通常作動モード中は同じである、請求項17〜20のいずれか1項に記載のシステム。
前記第1および前記第2のボリュームブースターのそれぞれの前記ダイヤフラム・アセンブリは、器具ダイヤフラム、フィードバック・ダイヤフラム、および前記器具ダイヤフラムと前記フィードバック・ダイヤフラムとの間に配置された穿孔スペーサを備え、前記フィードバック・ダイヤフラムは前記出力ポートに連通し、前記器具ダイヤフラムは前記制御信号ポートに連通する、請求項22に記載のシステム。
前記第1および前記第2のボリュームブースターのそれぞれの前記ダイヤフラム・ハウジングは、フィードバック・キャビティを含み、前記フィードバック・キャビティの中で前記ダイヤフラム・アセンブリは可動に配置され、前記フィードバック・キャビティは、前記器具ダイヤフラムに隣接した第1の断面寸法、および前記フィードバック・ダイヤフラムに隣接した第2の断面寸法を有し、前記第2の断面寸法は前記第1の断面寸法より大きい、請求項23に記載のシステム。
前記排出ポート着座荷重の大きさは、前記出力ポート内に存在する出力圧力に比例して変化し、前記供給ポート着座荷重の大きさは、前記出力圧力に反比例して変化する、請求項17〜21のいずれか1項に記載のシステム。
前記第1および前記第2のボリュームブースターのそれぞれは、前記トリムカートリッジによって担持され、前記カートリッジ供給ポートに向かって前記制御要素に付勢するために前記制御要素に係合する供給バネと、前記制御要素に向かって前記排出ポートに付勢するために前記スプリングキャップと前記ダイヤフラム・アセンブリとの間に配置された排出バネとをさらに備える、請求項22〜24のいずれか1項に記載のシステム。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、本開示の原理に従って構築された流体プロセス制御システム10を示す。システム10は、加圧流体の一次ソース12、加圧流体の二次ソース14、弁16bに連結され、上部アクチュエータ・チャンバ17aおよび下部アクチュエータ・チャンバ17bを有するアクチュエータ16aを備える、制御弁アセンブリ15、第1および第2のボリュームブースター100a、100b、位置決め装置18、ならびにトリップ弁20を含む。また
図1に示されたように、システム10のこの型はフィルタ22および圧力調整器24を含む。システム10は、流体を様々な構成要素に送達するための多くの送達ラインL1〜L11および逆止弁26を含む。逆止弁26は、以下により詳細に説明するように、システムを通常作動モードおよびトリップモードから切り替えるように作動可能である。
【0011】
加圧流体の一次ソース12は、例えばショップエア(shop air)の供給部を含むことができる。フィルタ22は、ショップエアによって運ばれ得るあらゆる大きい粒子を濾過する働きをし、調整器24は、ショップエアがシステム10の残りの部分に概ね一定の圧力下で送達されることを確実にする。加圧流体の二次ソース14はボリュームタンクを含み、ボリュームタンクは、加圧流体の一次ソース12の圧力が一部の所定の閾値圧力より下がりシステム10がトリップモードに切り替わった際に、制御弁アクチュエータ16aを駆動させるために加圧流体の一定の容積を所望の位置に保存する。
【0012】
本開示のこの型の制御弁アクチュエータ16aは、一般に知られているように、アクチュエータステム28を含む。アクチュエータ16aはアクチュエータステム28を介して制御弁16bに作動可能に接合され、アクチュエータステム28に作動可能に連結されたピストン30を含む。アクチュエータ16aのハウジング32は、上部アクチュエータ・チャンバ17aを介してピストン30の第1の表面30aに流体連通した第1の制御ポート34、および下部アクチュエータ・チャンバ17bを介してピストン30の第2の表面30bに流体連通した第2の制御ポート36を含む。開示された型では、ピストン30の第1および第2の表面30a、30bはそれぞれ、ピストン30の頂面および底面である。他の型では、ピストン30の第1の表面30aおよび第1の制御ポート34は底面上に存在することが可能であり、第2の表面30bおよび第2の制御ポート36は頂面上に存在することが可能であることを理解されたい。
【0013】
第1および第2のボリュームブースター100a、100bのそれぞれは、
図1に示されたように、供給ポート38a、38b、出力ポート40a、40b、および制御信号ポート42a、42bを含む。第1のボリュームブースター100aの出力ポート40aは、流体ラインL7を介してアクチュエータ16aの第1の制御ポート34に流体連通して接続される。第1のボリュームブースター100aの供給ポート38aは、流体ラインL10を介して加圧流体の一次ソース12に流体連通される。第1のボリュームブースター100aの制御信号ポート42aは、流体ラインL6、トリップ弁20、および流体ラインL3を介して位置決め装置18に流体連通される。そのように構成されて、通常作動モード中に第1のボリュームブースター100aは、加圧流体の一次ソース12からアクチュエータ16aの第1の制御ポート34に送達された加圧流体の量を増大させる(すなわち増加させる)ように適合され、それによって、アクチュエータ16aが、位置決め装置18によって生成された空気圧信号に応答して制御弁16bを作動させる速度が増加する。
【0014】
第2のボリュームブースター100bの出力ポート40bは、流体ラインL8を介してアクチュエータ16aの第2の制御ポート36に流体連通して接続される。第2のボリュームブースター100bの供給ポート38bは、流体ラインL9およびL10を介して加圧流体の一次ソース12に流体連通して接続され、流体ラインL9のみを介して加圧流体の二次ソース14に流体連通して接続される。第2のボリュームブースター100bの制御信号ポート42bは、流体ラインL5、トリップ弁20、および流体ラインL4を介して位置決め装置18に接合される。そのように構成されて、通常作動モード中に第2のボリュームブースター100bは、加圧流体の一次ソース12からアクチュエータ16aの第2の制御ポート36に送達された加圧流体の量を増大させる、すなわち増加させるように適合され、それによって、アクチュエータ16aが、位置決め装置18によって生成された空気圧信号に応答して制御弁16bを移動させ作動させる速度が増加する。さらに、以下により詳細に論じるように、トリップモード中に第2のボリュームブースター100bは、アクチュエータ16aの第2の制御ポート36に送達された加圧流体の量を増大させる、すなわち増加させるように適合され、第1のボリュームブースター100aは、アクチュエータ16aの第1の制御ポート34から漏出された加圧流体の量を増大させる、すなわち増加させるように適合される。
【0015】
なお
図1を参照すると、位置決め装置18はデジタル弁制御装置(DVC)であることが可能であり、例えば、器具供給ポート44、第1の出口ポート46、および第2の出口ポート48を含む。位置決め装置18の器具供給ポート44は、流体ラインL1を介して加圧流体の一次ソース12に流体連通して接続される。位置決め装置18の第1の出口ポート46は、通常作動中にトリップ弁20ならびに流体ラインL3およびL6を介して、第1のボリュームブースター100aの制御信号ポート42aに流体連通して接続される。位置決め装置18の第2の出口ポート48は、通常作動中にトリップ弁20ならびに流体ラインL4およびL5を介して、第2のボリュームブースター100bの制御信号ポート42bに接続される。
【0016】
トリップ弁20は、供給入口ポート50、第1の位置決め装置入口ポート52(
図1における「A」ポート)、第2の位置決め装置入口ポート54(
図1における「D」ポート)、第1のブースター出口ポート56(
図1における「B」ポート)、第2のブースター出口ポート58(
図1における「E」ポート)、タンク供給ポート60(
図1における「F」ポート)、およびベントポート62(
図1における「C」ポート)を含む。開示された実施形態では、トリップ弁20は、Emerson Process Managementから市販されている、377Series Trip Valveを含むことができる。開示された形では、以下で説明されるように、システム10は、制御弁アセンブリ15がトリップモード中に「上部」位置を占めるように適合され、したがって、トリップ弁20がEmerson Process Managementから入手可能なType377Uトリップ弁を含むことができる。制御弁アセンブリ15がトリップモード中に「下方」位置を占めることが所望される構成では、トリップ弁20は、Emerson Process Managementから入手可能なType377Dトリップ弁を含んでもよい。
【0017】
なお
図1を参照すると、トリップ弁20の供給入口ポート50は、流体ラインL2およびL1を介して加圧流体の一次ソース12に流体連通して接続される。トリップ弁20の第1の位置決め装置入口ポート52(ポート「A」)は、流体ラインL3を介して位置決め装置18の第1の出口ポート46に流体連通して接続される。トリップ弁20の第2の位置決め装置入口ポート54(ポート「D」)は、流体ラインL4を介して位置決め装置18の第2の出口ポート48に流体連通して接合される。トリップ弁20の第1のブースター出口ポート56(ポート「B」)は、流体ラインL6を介して第1のボリュームブースター100aの制御信号ポート42aに流体連通して接続される。トリップ弁20の第2のブースター出口ポート58(ポート「E」)は、流体ラインL5を介して第2のボリュームブースター100bの制御信号ポート42bに流体連通して接続される。トリップ弁20のタンク供給ポート60(ポート「F」)は、流体ラインL11を介して加圧流体の二次ソース14に流体連通して接続される。トリップ弁20のベントポート62(ポート「C」)は、単に大気に解放されているのみである。
図1に示されたように、システム10の様々な構成要素が互いに接続されているので、システム10は、簡単に述べたように通常作動モードおよびトリップモードの両方において作動制御を提供する。
【0018】
通常作動モード中には、逆止弁26は開いており、加圧流体の一次ソース12からの流体は、流体ラインL1に沿って位置決め装置18に、流体ラインL1およびL2に沿ってトリップ弁20に、かつ流体ラインL9およびL10に沿って第1および第2のボリュームブースター100a、100bに送達される。トリップ弁20は供給入口ポート50を介して、加圧流体の一次ソース12によって供給される流体の圧力を常に監視する。圧力がある既定閾値の作動圧力以上であると仮定すると、トリップ弁20は、第1の位置決め装置入口ポート52(ポート「A」)を第1のブースター出口ポート56(ポート「B」)に、また第2の位置決め装置入口ポート54(ポート「D」)を第2のブースター出口ポート58(ポート「E」)に接続させる。そのように構成されて、位置決め装置18によって発生された空気圧信号は、トリップ弁20を通って通常作動モードに対してブースター100a、100bの制御信号ポート42a、42bに移動する。具体的には、空気圧信号は、位置決め装置18の第1の出口ポート46からトリップ弁20の第1の位置決め装置入口ポート52(ポート「A」)に、トリップ弁20を通って第1のブースター出口ポート56(ポート「B」)から出て、第1のボリュームブースター100aの制御信号ポート42aに移動することができる。同様に、空気圧信号は、位置決め装置18の第2の出口ポート48からトリップ弁20の第2の位置決め装置入口ポート54(ポート「D」)に、トリップ弁20を通って第2のブースター出口ポート58(ポート「E」)から出て、第2のボリュームブースター100bの制御信号ポート42bに移動することができる。この条件において、トリップ弁20は受動素子であり、システム10の作動に影響を及ぼさない。
【0019】
加圧流体の一次ソース12の圧力が閾値圧力より下がる場合には、この低減はトリップ弁20および逆止弁26の両方によって検知される。低減を検知すると、逆止弁26は自動的に閉じ、加圧流体の一次ソース12からボリュームブースター100a、100bへの流体の供給を中断する。トリップ弁20が低減した圧力を検知すると、供給入口ポート50に流体連通するトリップ弁20のダイヤフラム(図示せず)は、システム10をトリップモードに切り替えるようにトリップ弁20を駆動させる。トリップモード中に、トリップ弁20は位置決め装置18をボリュームブースター100a、100bから有効に分離させる(例えば、分ける、分割する、分断する、中断する)ように駆動し、その代わりに制御信号ポート42bを介して加圧流体の二次ソース14を第2のボリュームブースター100bに接続させ、同時に制御信号ポート42aを介して第1のボリュームブースター100aを漏出する。この開示されたトリップ弁20の型を用いて、これは、第1および第2のブースター出口ポート56(ポート「B」)、58(ポート「E」)から第1および第2の位置決め装置入口ポート52(ポート「A」)、54(ポート「D」)を離断させるために、1対のポペット弁(図示せず)を発明者が移動させて達成される。したがって、位置決め装置18は、ブースター100a、100bから有効に離断される。同時に、トリップ弁20は、第1のブースター出口ポート56(ポート「B」)をベントポート62(ポート「C」)に、また第2のブースター出口ポート58(ポート「E」)をタンク供給ポート60(ポート「F」)に流体接続させる。
【0020】
したがって、トリップモード中に、加圧流体は、加圧流体の二次ソース14から流体ラインL11を通ってトリップ弁20のタンク供給ポート60(ポート「F」)に、トリップ弁20を通って第2のブースター出口ポート58(ポート「E」)に、流体ラインL5を通って第2のボリュームブースター100bの制御信号ポート42bに移動する。加えて、図示されたように、加圧流体の二次ソース14からの流体は、流体ラインL9を通って第2のボリュームブースター100bの供給ポート38bに移動する。さらに、加圧流体の二次ソース14からの流体は、流体ラインL9およびL10を通って第1のボリュームブースター100aの供給ポート38aに移動する。しかし、第1のボリュームブースター100aの制御信号ポート42aは、加圧流体のソースに接続されないが、むしろ流体ラインL6を通って漏出され、流体ラインL6は第1のブースター出口ポート56(ポート「B」)およびトリップ弁20のベントポート62(ポート「C」)に接続され、トリップ弁20のベントポート62(ポート「C」)は大気に排出する。
【0021】
この構成を用いて、システム10の第1および第2のボリュームブースター100a、100bは協働して、加圧流体をアクチュエータ・ハウジング32の第2の制御ポート36に送達することにより、制御弁16bの弁プラグ(図示せず)をその「上部」位置、ひいてはピストン30の第2の表面30bに迅速に移動させる。同時に、アクチュエータ16aの第1の制御ポート34は大気に漏出される。これは、ピストン30を横切る正圧差を確保し、次いで正圧差により、
図1に示された制御弁アセンブリ15の配向に対してピストン30および弁プラグが上方に押し付けられる。この構成を、「フェイルアップ(fail−up)」構成と呼ぶことができる。
【0022】
次に
図2を参照して、第1および第2のボリュームブースター100a、100bをより詳細に説明する。
図1に示されたシステム10の第1および第2のボリュームブースター100a、100bは同一であり、したがって
図2はそれぞれを代表する単一のボリュームブースター100を示す。ブースター100は、本体102a、ダイヤフラム・ハウジング102b、スプリングキャップ102c、ダイヤフラム・アセンブリ104、トリムカートリッジ106、および制御要素108を含む。
【0023】
本体102aは、前述の供給ポート38および出力ポート40、ならびに供給キャビティ112aを画定する。ダイヤフラム・ハウジング102bは、フィードバック・キャビティ112b、およびフィードバック・キャビティ112bと周囲の大気との間に流体連通を提供する複数の排出ベント114を画定する。スプリングキャップ102cは信号キャビティ112cを画定する。さらに、ボリュームブースター100の供給路は、供給ポート38と出力ポート40との間に延在するように画定され、ボリュームブースター100の排出路は、出力ポート40と複数の排出ベント114との間に延在するように画定される。
【0024】
ダイヤフラム・アセンブリ104は、フィードバック・キャビティ112bと信号キャビティ112cとの間に配置され、器具ダイヤフラム116、フィードバック・ダイヤフラム118、スペーサ120、排出バネ122、封止襟124、および排出柱126を含む。スペーサ120は、器具ダイヤフラム116とフィードバック・ダイヤフラム118との間に配置され、実質的に同様の直径を有する、対向する第1および第2のスペーサ板128a、128b、ならびに穿孔襟130を含む。第1のスペーサ板128aは、器具ダイヤフラム116の直下に配置され、器具ダイヤフラム116に係合し、第2のスペーサ板128bは、フィードバック・ダイヤフラム118の直上に配置され、フィードバック・ダイヤフラム118に係合する。穿孔襟130は、第1のスペーサ板128aと第2のスペーサ板128bとの間に配置され、その間の距離を設定する。排出柱126は、器具ダイヤフラムおよびフィードバック・ダイヤフラム116、118の開口およびスペーサ120を通って延在する中空穿孔円筒を含む。フィードバック・ダイヤフラム118に隣接した排出柱126の端部は、スペーサ120の第2のスペーサ板128bとちょうど反対側でフィードバック・ダイヤフラム118に係合する、円板状のフランジ部132を含む。フランジ部132は、開口を画定する排出ポート134を含む。開口は、例えば直径が約0.75インチなどのあらゆるサイズであることが可能である。器具ダイヤフラム116に隣接した排出柱126の端部は、カップ状の円筒136内で終了し、カップ状の円筒136は排出バネ122に対してバネ座として働く。したがって、排出バネ122は、ボリュームブースター100のスプリングキャップ102cとダイヤフラム・アセンブリ104との間に配置され、ダイヤフラム・アセンブリ104が、
図2に示されたボリュームブースター100の配向に対して、制御要素108に向かって下方に移動するように促す。ボリュームブースター100の1つの型では、排出バネ122は、約8.01lbs〜約10.84lbsの範囲で、好ましくは約9.43lbsのバネ力を含む。
【0025】
図5に示されたボリュームブースター100の詳細な断面図では、ダイヤフラム・ハウジング102b内に画定されたキャビティは、別々の、違いが明確な第1および第2の断面寸法D1およびD2を含むことがわかる。ダイヤフラムによって生成された力は、ダイヤフラムの有効な圧力領域によって決定されることが、一般的に理解されている。すなわち、ボリュームブースター100などのダイヤフラム駆動装置では、有効領域は、力を有効に生成するダイヤフラム領域の部分である。さらに、2つの同心円柱の間に配置された(例えば、間に延在する、間に及ぶなど)ダイヤフラムの有効な圧力領域は、通常は外円筒と内円筒との間の中間の直径によって画定されてもよい。
【0026】
より具体的には、このボリュームブースター100では、当然のことながら、第1の有効領域EA1は、信号ダイヤフラム116の第1の中点M1によって画定され、信号ダイヤフラム116の第1の中点M1は、さらにダイヤフラム・ハウジング102bの第1の断面寸法D1および第1のスペーサ板128aの外法寸法によって画定される。第2の有効領域EA2は、フィードバック・ダイヤフラム118の第2の中点M2によって画定され、フィードバック・ダイヤフラム118の第2の中点M2は、さらにダイヤフラム・ハウジング102bの第2の断面寸法D2および第2のスペーサ板128bの外法寸法によって画定される。第2の有効領域EA2は、
図5に示されたΔEAによって画定された有効領域差だけ第1の有効領域EA1より大きい。同じ有効領域を、実質的に同様のD1およびD2を有し、第1および第2のスペーサ板128aおよび128bの寸法または直径を修正することによって、生成することができることをさらに理解されたい。ボリュームブースター100の1つの型では、第1の有効領域EA1は、約6.127in
2〜約6.188in
2の範囲で、好ましくは約6.158in
2であってもよく、第2の有効領域EA2は、約6.317in
2〜約6.379in
2の範囲で、好ましくは約6.348in
2であってもよい。寸法のこれらの範囲は例に過ぎず、他の寸法が本開示の範囲内に含まれることが意図される。
【0027】
いずれの場合も、フィードバック・キャビティ112bの開示された構成により、フィードバック・ダイヤフラム118は、器具ダイヤフラム116の第1の有効領域EA1より大きい第2の有効領域EA2を有することになる。有効領域差は、以下により詳細に説明する好ましい力付勢または弁座荷重を生成する。加えて、第1および第2の有効領域EA1およびEA2におけるこの差は、フィードバック・ダイヤフラム118が排出ポート134に隣接した開口を含むという事実を少なくとも部分的に補償し、それによってフィードバック・ダイヤフラム118の下のフィードバック・キャビティ112b内の流体圧力は、ダイヤフラム・アセンブリ104に作用しない。さらにまた、器具ダイヤフラム116はそれを通って排出柱126が延在する開口を含み、また器具ダイヤフラム116の上の信号キャビティ112c内の流体圧力は、スプリングキャップ102c内に画定された補助流路176を介してカップ状の円筒136に作用する。したがって、器具ダイヤフラム116の上の流体圧力は、第1の有効領域EA1に作用し、フィードバック・ダイヤフラム118の下の流体圧力は第2の有効領域EA2に作用する。
【0028】
図2に戻って参照すると、ボリュームブースター100のトリムカートリッジ106は本体102a内に担持され、本体部138および本体部138の底端部に固定された端部キャップ140を含む。本体部138は、本体102aの第1の半径方向ウェブ144の肩144aに対して着座する上部フランジ142を含んで、本体102aに対してトリムカートリッジ106の動きを制限する。加えて、本体部138は、本体102aの第2の半径方向ウェブ148の内部表面148aに対して着座する下部フランジ146を含んで、トリムカートリッジ106の横方向の動きを制限する。さらに、本体部138は、開口を画定するカートリッジ供給ポート158を含む、内部半径方向ウェブ156を画定する。前述のようにトリムカートリッジ106の端部キャップ140は、上部フランジ142と反対側で本体部138の底端部に締結され、バネ座150および中心孔152を画定する。ボリュームブースター100の供給バネ154は、端部キャップ140のバネ座150上に着座され、制御要素108に接触して、本体102aによって担われるトリムカートリッジ106のカートリッジ供給ポート158に向かって移動するように制御要素108を促す。ボリュームブースター100の1つの型では、供給バネ154は、約11.43lbs〜約15.47lbsの範囲で、好ましくは約13.45lbsのバネ力を含む。したがって、開示されたボリュームブースター100の供給バネ154は、上に説明した排出バネ122のバネ力より大きいバネ力を有することができる。ボリュームブースター100の図示された型では、トリムカートリッジ106は、本体102aから分離した構成要素であるように記載されているが、
図2の代替の型では、トリムカートリッジ106および本体102a、またはトリムカートリッジ106および本体102aの一部は、同じ構成要素であることが可能である。
【0029】
図2に示されたボリュームブースター100の制御要素108は、ステム160、供給プラグ162、および排出プラグ164を含む。ステム160は、供給プラグ162および排出プラグ164に剛結合する。より具体的には、ステム160は、ねじ式結合部およびナットなどのねじ部品であってもよい締結具165を介して排出プラグ164に結合する。供給プラグ162は、座体166および安定用ピン168を含む。安定用ピン168は、トリムカートリッジ106の端部キャップ140の中心孔152内に摺動可能に配置されて、制御要素108の軸方向のアライメント維持を支援する。示されたように、座体166は、制御要素108のステム160によって担われた概ね中実の円錐構造である。開示された型では、供給プラグ162は、それに関連した弾性の供給構成要素170をさらに含む。示されたように、弾性の供給構成要素170は、供給プラグ162とカートリッジ供給ポート158との間で円錐構造に配置され供給プラグ162上に着座し、例えば、ニトリル、FKM、エチレンプロピレン、またはフルオロシリコンなどの弾性材料を含むことができる。供給プラグ162と同様に、排出プラグ164は、供給プラグ162の反対側でステム160の端部に固定された概ね中実の円錐構造である、座体172も含む。さらに、排出プラグ164は、弾性の排出構成要素174を含む。弾性の供給構成要素170と同様に、弾性の排出構成要素174は、示されたように、排出プラグ164と排出ポート134との間で円錐構造に配置され排出プラグ164上に着座し、例えば、ニトリル、FKM、エチレンプロピレン、またはフルオロシリコンなどの弾性材料を含むことができる。
【0030】
弾性の供給構成要素170および排出構成要素174はそれぞれ、供給プラグ162および排出プラグ164に取り付けられるように示されているが、ブースター100の他の型では、例えば、弾性の供給構成要素170および排出構成要素174をそれぞれ、供給ポート158および排出ポート134に結合でき、または弾性の供給構成要素170および排出構成要素174は、浮動構成要素であってもよい。いずれの場合も、これらの弾性の構成要素170、174は、作動中にカートリッジ供給ポート158と供給プラグ162との間および排出ポート134と排出プラグ164との間に、それぞれの構成要素間の弾性の座面を提供することにより流体密封を提供することを有利に支援する。しかしながら、ボリュームブースター100の他の型は、弾性の構成要素170、174のいずれかまたは両方を必要としない、または含まない。
図2に示されたように、トリムカートリッジ106内の制御要素108の組立時に、排出プラグ164はステム160上のねじ式接合部を中心に回転されて、排出プラグ164の下平面163によって画定された第1の平面P1が、トリムカートリッジ106の上部フランジ142の上平面167によって画定された第2の平面P2に位置合わせされて配置されることをさらに理解されたい。示されたように、下平面163は、排出プラグ164と制御要素108のステム160との間の界面に配置される。したがって、開示された構成では、排出プラグ164の下平面163およびトリムカートリッジ167の上平面167は、以下により完全に説明するように、組立時に共通平面に配置され(すなわち、排出プラグ164の下平面163およびトリムカートリッジ167の上平面167は同一平面にある)、静止位置を占める。この平面整合は、ねじ締結具165の適用で排出プラグ164に係合することによって固定されるが、代替の型では、排出プラグ164およびステム160を固定された構成要素とすることができる。
【0031】
ボリュームブースター100を説明通りに構成すると、制御要素108およびダイヤフラム・アセンブリ104は、(1)(
図2に示された)静止位置、(2)(
図3に示された)供給位置および(3)(
図4に示された)漏出または排出位置の間の移動に適合される。(1)静止位置では、制御要素108の供給プラグ162は、カートリッジ供給ポート158に封止係合し、制御要素108の排出プラグ164は、ダイヤフラム・アセンブリの排出柱126によって画定された排出ポート134に封止係合する。(2)供給位置では、制御要素108の供給プラグ162は、カートリッジ供給ポート158から離間した場所に移動されて、供給路を開く一方で、排出プラグ164は、排出ポート134への封止係合を維持する。(3)ベント位置では、制御要素108の供給プラグ162は、供給ポート158に封止係合するように移動して供給路を閉じ、ダイヤフラム・アセンブリ104は、排出プラグ164から離間した場所に移動し、それによって排出路を開く。
【0032】
説明したように、
図2は、制御要素108およびダイヤフラム・アセンブリ104に対する静止位置を示し、それによって供給プラグ162は、カートリッジ供給ポート158への封止係合を促されて供給路を閉じ、排出ポート134は、排出プラグ164への封止係合を促されて排出路を閉じる。制御要素108の供給プラグ162は、供給ポート着座荷重F1によりカートリッジ供給ポート158への封止係合を促され、排出ポート134は、排出ポート着座荷重F2により排出プラグ164への封止係合を促される。供給ポート着座荷重F1は、供給バネ154によって生成された力に供給ポート38を横切る圧力差によって生成された力を加え、排出ポート着座荷重F2を減じたものである。排出ポート着座荷重F2は、排出バネ122によって生成された力に制御信号ポート42での圧力(すなわち、器具ダイヤフラム116の上の制御キャビティ112内の圧力に第1の有効領域EA1を乗じたものから、フィードバック・キャビティ112b内の圧力に第2の有効領域EA2を乗じたものを減じる)を加えたものである。
【0033】
システム10の通常作動中、
図1に関連して上に説明したように、流体は、加圧流体の一次ソース12から位置決め装置18およびボリュームブースター100a、100bに供給される。あらゆる所与の時点で、制御弁16bの弁プラグ(図示せず)の位置を調節するために、位置決め装置18は、空気圧信号をボリュームブースター100a、100bの入口接続部42a、42bに送信し、次いでボリュームブースター100a、100bの入口接続部42a、42bは、流体を対応する出力ポート40a、40bを介してアクチュエータ16aに送達する動作をする。したがって、あらゆる所与の時点で、
図1に示された第1および第2のボリュームブースター100a、100bの制御要素108およびダイヤフラム・アセンブリ104は、静止位置、供給位置、またはベント位置の任意の1つを占めてもよい。
【0034】
しかし、トリップモード中には、
図1のトリップ弁20が上述のように加圧流体の一次ソース12を加圧流体の二次ソース14に取り換えると、第1のボリュームブースター100aは排出または漏出状態に迅速に移動し、それによってカートリッジ供給ポート158は閉じ、排出ポート134は開く。この一時的な状態において、アクチュエータ16aのハウジング32内のピストン30の上に配置された流体は、第2の制御ポート34から直ちに流出し、流体ラインL7を通って第1のボリュームブースター100aの出力ポート40aの中に移動し、開いた排出ポート134およびダイヤフラム・アセンブリ104のスペーサ120を通って、複数の排出ベント114から周囲の大気に出る。ダイヤフラム・アセンブリ104および排出ポート134がベント位置に移動する速度は、第1のボリュームブースター100aの制御信号ポート42aが、流体ラインL6ならびにトリップ弁20の第1のブースター出口ポート56(ポート「B」)およびベントポート62(ポート「C」)を介して周囲の大気に直接漏出されることによって促進される。
【0035】
前述と同時に、第2のボリュームブースター100bも、弁プラグを上に押し上げるために、ピストン30の下のアクチュエータ16aのハウジング32を直ちに充填するように作動する。この作動を促進するために、加圧流体の二次ソース14からの流体は、供給ポート38b(流体ラインL9を介して)および第2のボリュームブースター100bの制御信号ポート42b(流体ラインL11、トリップ弁20、および流体ラインL5を介して)に供給され、その結果、ダイヤフラム・アセンブリ104は、排出ポート134を排出プラグ164とは反対に下方に移動するように促す。この推進により制御要素108全体も下方に移動し、供給プラグ162がカートリッジ供給ポート158から離座する。この一時的な状態において、排出路は閉じ、供給路は開き、その結果、加圧流体の二次ソース14からの流体は、第2ボリュームブースター100bの供給ポート38bに移動し、カートリッジ供給ポート158を通り、出力ポート40bから出てアクチュエータ16aの第2の制御ポート36に移動する。
【0036】
上記のように、
図1のシステム10の第1のボリュームブースター100aの排出ポート134および第2のボリュームブースター100bのカートリッジ供給ポート158は、トリップモード中に短時間、例えば、制御弁16bの制御要素28がその所望の位置に移動するまで、開いているに過ぎない。一旦制御弁16bの制御要素28がその所望の位置に達すると、第1および第2のボリュームブースター100a、100bはそれぞれ、
図2に示された閉位置に戻る。すなわち、第1および第2のボリュームブースター100a、100bのそれぞれの供給ポート158および排出ポート134は、トリップモード中に最終的には閉じる。
【0037】
トリップモードのこの閉じた状態では、第1のボリュームブースター100aの排出ポート134を通って、または第2のボリュームブースター100bのカートリッジ供給ポート158を通って漏れる流体はないことが重要である。漏れにより、開示された実施形態ではボリュームタンクを含む加圧流体の二次ソース14から流体が流れ出す可能性があり、それによって圧力が失われ、弁の位置の完全性が次のトリップモード作動中に損なわれる。したがって、本開示のボリュームブースター100は、第1のボリュームブースター100aの供給ポート着座荷重F1および第2のボリュームブースター100bの排出ポート着座荷重F2がトリップモード中に確実に最大になる手法で設計され構成される。
【0038】
これを、
図6に示されたグラフによって特徴付けることができる。
図6の横軸は、各ボリュームブースター100の制御信号ポート42の圧力を表し、縦軸は、各ボリュームブースター100の出力ポート40の圧力を表す。グラフは3本の線を含む。中央の線は、概して入口接続部の圧力と出口の圧力との間が1対1の進行を追跡する基準線である。下の線は、制御信号ポート42の圧力が約20psig〜約100psigに増加するときの、作動中のボリュームブースター100の特徴を示す。上の線は、制御信号ポート42の圧力が約100psig〜約0psigに低減するときの、作動中のボリュームブースター100の特徴を示す。下の線と中央の線との差は、供給ポート着座荷重F1である。上の線と中央の線との差は、排出ポート着座荷重F2である。上の線と下の線との差は、ボリュームブースター100の「不感帯」と呼ばれるものであり、ボリュームブースター100の「不感帯」は、ブースターを離座するために制御信号ポート42で必要な圧力変化を表すと考えられる。不感帯が大きいほど、必要な圧力変化は大きい。
【0039】
このデータに基づけば、
図6のグラフの右上四半分は、
図1のシステム10の第2のボリュームブースター100bのトリップモード中の特徴を示し、グラフの左下四半分は、第1のボリュームブースター100aのトリップモード中の特性を示す。第1および第2のボリュームブースター100a、100bの通常作動モードは、概して約60psig〜約80psigの円で囲まれた領域によって特徴を示すことができる。
【0040】
図に示すように、
図6のグラフにおける下の線は、ボリュームブースター100の供給ポート着座荷重F1が左下四半分(すなわち、低い出力ポート圧力)において最大になり、右上四半分(すなわち、高い出力ポート圧力)において最小になるように、中央の基準線に対して傾斜している。さらに、上の線は、排出ポート着座荷重F2が右上四半分(すなわち、高い出力ポート圧力)において最大になり、左下四半分(すなわち、低い出力ポート圧力)において最小になるように傾斜している。さらにまた、通常作動領域では、供給ポート着座荷重および排出ポート着座荷重はほぼ等しい。したがって、本開示のボリュームブースター100の排出ポート着座荷重F2は、出力圧力に比例して変化し、本開示のボリュームブースター100の供給ポート着座荷重F1は、出力圧力に反比例して変化すると言うことができる。そのように構成されて、ボリュームブースター100は、適切な着座荷重を所望の作動状態で有効に最大にし、それによって加圧流体の二次ソースからの流体の漏れを本明細書に記載されたトリップモード中に最小にするかつ/または防止する一方で、またボリュームブースター100の不感帯(すなわち、入力信号に応答するのに必要な圧力変化)も最小にする。
【0041】
前述の説明は本発明の様々な例および型を提供するが、本開示は特定の例または型に限定することを意図しない。むしろ、本発明は、以下の特許請求の範囲およびそのすべての等価物の精神および範囲によって画定されるものである。さらに、本発明は、以下の態様によって網羅されるすべての対象物を含むものである。
【0042】
態様1.加圧流体の供給を受領するための供給ポートと、加圧流体の供給を送達するための出力ポートと、加圧流体の供給を漏出するためのベントポートと、供給ポートと出力ポートとの間、および出力ポートとベントポートとの間に配置されたトリムカートリッジであって、トリムカートリッジは、カートリッジ供給ポートおよび上平面を画定し、カートリッジ供給ポートは、供給ポートと出力ポートとの間に延在する供給路に沿って配置され、上平面は、出力ポートとベントポートとの間に延在する排出路に沿って配置される、トリムカートリッジと、出力ポートとベントポートとの間に配置されたダイヤフラム・アセンブリであって、ダイヤフラム・アセンブリは、排出路に沿って排出ポートを画定する、ダイヤフラム・アセンブリと、トリムカートリッジ内に可動に配置された制御要素であって、制御要素は、供給プラグ、排出プラグ、および供給プラグと排出プラグとの間に延在するステムを含む、制御要素とを備え、供給プラグは、トリムカートリッジのカートリッジ供給ポートに選択的に係合し、それによって供給路を閉じ、排出プラグは、ダイヤフラム・アセンブリの排出ポートに選択的に係合し、それによって排出路を閉じ、排出プラグは、排出プラグとステムとの間の界面に配置された下平面を備え、排出プラグの下平面は、トリムカートリッジの上平面と同一平面にある、流体流れ制御装置。
【0043】
態様2.流体密封を提供するために制御要素の供給プラグとカートリッジ供給ポートとの間に配置された弾性の供給構成要素と、流体密封を提供するために制御要素の排出プラグとダイヤフラム・アセンブリの排出ポートとの間に配置された弾性の排出構成要素とをさらに備える、態様1に記載の装置。
【0044】
態様3.弾性の供給構成要素は、制御要素の供給プラグに固定され、弾性の排出構成要素は、制御要素の排出プラグに固定される、態様1および2のいずれか1項に記載の装置。
【0045】
態様4.供給ポートおよび出力ポートを画定する本体と、ベントポートを画定し、ダイヤフラム・アセンブリを含むダイヤフラム・ハウジングと、制御信号ポートを画定するスプリングキャップとをさらに備える、態様1〜3のいずれか1項に記載の装置。
【0046】
態様5.トリムカートリッジによって担持され、カートリッジ供給ポートに向かって制御要素に付勢するために制御要素に係合する供給バネと、制御要素に向かって排出ポートに付勢するためにスプリングキャップとダイヤフラム・アセンブリとの間に配置された排出バネとをさらに備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載の装置。
【0047】
態様6.ダイヤフラム・アセンブリは、器具ダイヤフラム、フィードバック・ダイヤフラム、および器具ダイヤフラムとフィードバック・ダイヤフラムとの間に配置された穿孔スペーサを備え、フィードバック・ダイヤフラムは、本体の出力ポートに連通し、器具ダイヤフラムは、スプリングキャップの制御信号ポートに連通する、態様1〜5のいずれか1項に記載の装置。
【0048】
態様7.ダイヤフラム・ハウジングは、フィードバック・キャビティを含み、フィードバック・キャビティ内でダイヤフラム・アセンブリが可動に配置され、フィードバック・キャビティは、器具ダイヤフラムに隣接する第1の断面寸法、およびフィードバック・ダイヤフラムに隣接する第2の断面寸法を有し、第2の断面寸法は、第1の断面寸法より大きい、態様1〜6のいずれか1項に記載の装置。
【0049】
態様8.加圧空気の少なくとも1つの供給に連結されるように適合された供給ポート、および制御弁のアクチュエータに連結されるように適合された出力ポートを画定する本体と、本体に連結され、周囲の大気に連通するように適合されたベントポートを画定するダイヤフラム・ハウジングと、ダイヤフラム・ハウジングに連結され、空気圧制御信号を受領するように適合された制御信号ポートを画定するスプリングキャップと、本体の供給ポートと出力ポートとの間に延在する供給路と、本体の出力ポートとダイヤフラム・ハウジングのベントポートとの間に延在する排出路と、本体内に配置され、カートリッジ供給ポートおよび上平面を画定するトリムカートリッジであって、カートリッジ供給ポートは、本体の供給ポートと出力ポートとの間の供給路に沿って配置され、上平面は、本体の出力ポートとダイヤフラム・ハウジングのベントポートとの間の排出路に沿って配置される、トリムカートリッジと、ダイヤフラム・ハウジング内に配置され、本体の出力ポートとダイヤフラム・ハウジングのベントポートとの間の排出路に沿って配置された排出ポートを画定するダイヤフラム・アセンブリと、本体内に配置され、供給プラグ、排出プラグ、および供給プラグと排出プラグとの間に延在するステムを含む制御要素であって、排出プラグは、排出プラグとステムとの間の界面に下平面を備える、制御要素とを備え、制御要素およびダイヤフラム・アセンブリはそれぞれ、本体およびダイヤフラム・ハウジング内で静止位置に対して可動であり、供給ポート着座荷重は、供給プラグをカートリッジ供給ポートに係合するように促し、同時に排出ポート着座荷重は、ダイヤフラム・アセンブリの排出ポートを制御要素の排出プラグに係合するように促して排出路を閉じ、トリムカートリッジの上平面は、制御要素およびダイヤフラム・アセンブリが静止位置を占めるときに、排出プラグの下平面に位置合わせされる、流体流れ制御装置。
【0050】
態様9.制御要素およびダイヤフラム・アセンブリは、静止位置から供給位置およびベント位置に可動であり、供給位置にある際は、排出ポート着座荷重は、排出ポートを排出プラグに係合するように促し、供給プラグをカートリッジ供給ポートから離間した位置に移動するように促し、ベント位置にある際は、供給ポート着座荷重は、供給プラグをカートリッジ供給ポートに係合するように促し、本体の出力ポート内の出力圧力は、排出ポート着座荷重を超えて、排出ポートを排出プラグから離れた位置に移動するように促す、態様8に記載の装置。
【0051】
態様10.静止位置およびベント位置にある際に流体密封を提供するために、制御要素の供給プラグとトリムカートリッジのカートリッジ供給ポートとの間に配置された弾性の供給構成要素と、静止位置および供給位置にある際に流体密封を提供するために、制御要素の排出プラグとダイヤフラム・アセンブリの排出ポートとの間に配置された弾性の排出構成要素とをさらに備える、態様8および9のいずれか1項に記載の装置。
【0052】
態様11.弾性の供給構成要素は、制御要素の供給プラグに固定され、弾性の排出構成要素は、制御要素の排出プラグに固定される、態様8〜10のいずれか1項に記載の装置。
【0053】
態様12.排出ポート着座荷重の大きさは、出力ポート内に存在する出力圧力に比例して変化し、供給ポート着座荷重の大きさは、出力圧力に反比例して変化する、態様8〜11に記載の装置。
【0054】
態様13.トリムカートリッジによって担持され、カートリッジ供給ポートに向けて制御要素を付勢するために、制御要素に係合する供給バネと、制御要素に向けて排出ポートを付勢するために、スプリングキャップとダイヤフラム・アセンブリとの間に配置された排出バネとをさらに備える、態様8〜12に記載の装置。
【0055】
態様14.ダイヤフラム・アセンブリは、器具ダイヤフラム、フィードバック・ダイヤフラム、および器具ダイヤフラムとフィードバック・ダイヤフラムとの間に配置された穿孔スペーサを備え、フィードバック・ダイヤフラムは、本体の出力ポートに連通し、器具ダイヤフラムは、スプリングキャップの制御信号ポートに連通する、態様8〜13に記載の装置。
【0056】
態様15.ダイヤフラム・ハウジングはフィードバック・キャビティを含み、フィードバック・キャビティ内でダイヤフラム・アセンブリが可動に配置され、フィードバック・キャビティは、器具ダイヤフラムに隣接する第1の断面寸法、およびフィードバック・ダイヤフラムに隣接する第2の断面寸法を有し、第2の断面寸法は、第1の断面寸法より大きい、態様8〜14のいずれか1項に記載の装置。
【0057】
態様16.制御弁と、制御弁に作動可能に接続されたアクチュエータであって、アクチュエータは、ピストン、ピストンの第1の表面に流体連通する第1の制御ポート、およびピストンの第2の表面に流体連通する第2の制御ポートを含む、アクチュエータと、通常作動モード中にアクチュエータを駆動するための加圧流体の一次ソースと、トリップモード中にアクチュエータを駆動するための加圧流体の二次ソースと、アクチュエータの第1の制御ポートおよび加圧流体の一次ソースに流体連通して接続された第1のボリュームブースターであって、第1のボリュームブースターは、通常作動モード中に加圧流体の一次ソースから第1の制御ポートに送達された加圧流体の量を増大させるように適合される、第1のボリュームブースターと、アクチュエータの第2の制御ポート、加圧流体の一次ソース、および加圧流体の二次ソースに流体連通して接続された第2のボリュームブースターであって、第2のボリュームブースターは、通常作動モード中に加圧流体の一次ソースから、またトリップモード中に加圧流体の二次ソースから、第2の制御ポートに送達された加圧流体の量を増大させるように適合される、第2のボリュームブースターと、加圧流体の一次ソースに流体連通した入口ポート、第1のボリュームブースターの入口接合部に流体連通した第1の出口ポート、および第2のボリュームブースターの入口接合部に流体連通した第2の出口ポートを有する位置決め装置であって、位置決め装置は、制御弁を制御するためのシステムの通常作動モード中に、空気圧信号を第1および第2のボリュームブースターに送信するように適合される、位置決め装置とを備え、第1および第2のボリュームブースターのそれぞれは、供給ポートと、出力ポートと、ベントポートと、トリムカートリッジと、ダイヤフラム・アセンブリと、制御要素とを備え、トリムカートリッジは、カートリッジ供給ポートおよび上平面を画定し、カートリッジ供給ポートは、供給ポートと出力ポートとの間に延在するボリュームブースターの供給路に沿って配置され、上平面は、出力ポートとベントポートとの間に延在するボリュームブースターの排出路に沿って配置され、ダイヤフラム・アセンブリは、出力ポートとベントポートとの間の排出路に沿って配置された排出ポートを画定し、制御要素は、トリムカートリッジ内に可動に配置され、トリムカートリッジのカートリッジ供給ポートに選択的に係合するための供給プラグ、ダイヤフラム・アセンブリの排出ポートに選択的に係合するための排出プラグ、および供給プラグと排出プラグとの間に延在するステムを含み、排出プラグは、排出プラグとステムとの間の界面に下平面を備え、下平面は、供給プラグおよび排出プラグがそれぞれ、カートリッジ供給ポートおよび排出ポートに同時に係合する際に、トリムカートリッジの上平面に位置合わせして配置される、流体プロセス制御システム。
【0058】
態様17.制御要素およびダイヤフラム・アセンブリは、静止位置、供給位置、およびベント位置の間で可動であり、静止位置にある際は、供給ポート着座荷重は、供給プラグをカートリッジ供給ポートに係合するように促し、排出ポート着座荷重は、同時に排出ポートを排出プラグに係合するように促し、供給位置にある際は、排出ポート着座荷重は、排出ポートを排出プラグに係合するように促し、供給プラグをカートリッジ供給ポートから離間した位置に移動するように促し、ベント位置にある際は、供給ポート着座荷重は、供給プラグをカートリッジ供給ポートに係合するように促し、ボリュームブースターの出力ポート内の出力圧力は、排出ポート着座荷重を超えて、排出ポートを排出プラグから離れた位置に移動するように促す、態様16に記載のシステム。
【0059】
態様18.トリップモード中に、制御要素およびダイヤフラム・アセンブリはベント位置を占める、態様16および17のいずれか1項に記載のシステム。
【0060】
態様19.トリップモード中の第1のボリュームブースターの供給ポート着座荷重は、通常作動モード中の第1のボリュームブースターの供給ポート着座荷重より大きく、トリップモード中の第2のボリュームブースターの排出ポート着座荷重は、通常作動モード中の第2のボリュームブースターの排出ポート着座荷重より大きい、態様16〜18のいずれか1項に記載のシステム。
【0061】
態様20.供給プラグに関連した弾性の供給構成要素と、排出プラグに関連した弾性の排出構成要素とをさらに備える、態様16〜19のいずれか1項に記載のシステム。
【0062】
態様21.第1および第2のボリュームブースターのそれぞれに対して、供給ポート着座荷重および排出ポート着座荷重は通常作動モード中は同じである、態様16〜20のいずれか1項に記載のシステム。
【0063】
態様22.第1および第2のボリュームブースターのそれぞれは、加圧空気の一次ソースおよび加圧空気の二次ソースに連結された供給ポート、およびアクチュエータの第1および第2の制御ポートのうちの1つに連結された出力ポートを画定する本体と、大気に連通するベントポートを画定するダイヤフラム・ハウジングと、位置決め装置の第1および第2の流体出口ポートのうちの1つに連結された制御信号ポートを画定するスプリングキャップとをさらに備える、態様16〜21のいずれか1項に記載のシステム。
【0064】
態様23.第1および第2のボリュームブースターのそれぞれのダイヤフラム・アセンブリは、器具ダイヤフラム、フィードバック・ダイヤフラム、および器具ダイヤフラムとフィードバック・ダイヤフラムとの間に配置された穿孔スペーサを備え、フィードバック・ダイヤフラムは出力ポートに連通し、器具ダイヤフラムは制御信号ポートに連通する、態様16〜22のいずれか1項に記載のシステム。
【0065】
態様24.第1および第2のボリュームブースターのそれぞれのダイヤフラム・ハウジングは、フィードバック・キャビティを含み、フィードバック・キャビティの中でダイヤフラム・アセンブリは可動に配置され、フィードバック・キャビティは、器具ダイヤフラムに隣接した第1の断面寸法、およびフィードバック・ダイヤフラムに隣接した第2の断面寸法を有し、第2の断面寸法は第1の断面寸法より大きい、態様16〜23のいずれか1項に記載のシステム。
【0066】
態様25.排出ポート着座荷重の大きさは、出力ポート内に存在する出力圧力に比例して変化し、供給ポート着座荷重の大きさは、出力圧力に反比例して変化する、態様16〜24のいずれか1項に記載のシステム。
【0067】
態様26.第1および第2のボリュームブースターのそれぞれは、トリムカートリッジによって担持され、カートリッジ供給ポートに向かって制御要素に付勢するために制御要素に係合する供給バネと、制御要素に向かって排出ポートに付勢するためにスプリングキャップとダイヤフラム・アセンブリとの間に配置された排出バネとをさらに備える、態様16〜25のいずれか1項に記載のシステム。