(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6148297
(24)【登録日】2017年5月26日
(45)【発行日】2017年6月14日
(54)【発明の名称】ハウスダスト掃除機
(51)【国際特許分類】
A47L 9/02 20060101AFI20170607BHJP
A47L 5/24 20060101ALI20170607BHJP
【FI】
A47L9/02 D
A47L5/24 Z
【請求項の数】8
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2015-158238(P2015-158238)
(22)【出願日】2015年8月10日
(65)【公開番号】特開2017-35291(P2017-35291A)
(43)【公開日】2017年2月16日
【審査請求日】2015年8月11日
(73)【特許権者】
【識別番号】510270683
【氏名又は名称】イーゲンパワー インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】Egenpower Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(72)【発明者】
【氏名】李武
(72)【発明者】
【氏名】邱▲ギョウ▼熙
【審査官】
横山 幸弘
(56)【参考文献】
【文献】
登録実用新案第3183236(JP,U)
【文献】
特開2007−075389(JP,A)
【文献】
特開2004−329601(JP,A)
【文献】
特開平02−031721(JP,A)
【文献】
特開2010−227466(JP,A)
【文献】
特開2009−066330(JP,A)
【文献】
特表2008−543356(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0138568(US,A1)
【文献】
国際公開第2012/034535(WO,A1)
【文献】
特開2016−030128(JP,A)
【文献】
実開昭62−202251(JP,U)
【文献】
登録実用新案第3104086(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47L 9/02
A47L 5/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
掃除機本体およびハウスダスト除去装置を備え、
前記掃除機本体は、電源に電気的に接続され、かつ吸引方向すなわち前方に位置する第一吸引口と、前記第一吸引口の下方辺縁部に形成された当接面と、側面に形成された係止孔と、グリップと、少なくとも一つの第一導電部とを有し、
前記ハウスダスト除去装置は、前記掃除機本体の前段部に着脱可能なように装着され、かつ回路基板、振動器、吸引通路、少なくとも一つの第二導電部、開口部、格納溝、紫外線殺菌ランプ、連結溝および係止機構を有し、
前記回路基板は電源に電気的に接続され、
前記振動器は前記回路基板に電気的に接続され、
前記吸引通路は一端に形成された第二吸引口と、他端に形成された第三吸引口とを有し、
少なくとも一つの前記第二導電部は、前記掃除機本体の少なくとも一つの前記第一導電部に対応し、
前記開口部は、前記ハウスダスト除去装置の底面に形成され、
前記格納溝は、前記開口部に凹んで形成され、
前記紫外線殺菌ランプは、前記ハウスダスト除去装置の底面の前記格納溝に格納され、かつ前記回路基板に電気的に接続され、
前記連結溝は、前記ハウスダスト除去装置の後方の中央に凹んで形成され、かつ前記第二吸引口に繋がり、
前記格納溝は、壁面が前記連結溝に突出し、かつ前記当接面に対応する受け面を有し、
前記係止機構は、前記掃除機本体の前記係止孔に対応するように前記ハウスダスト除去装置に装着され、
前記ハウスダスト除去装置と前記掃除機本体とを結合させる際、前記掃除機本体の前段部と前記ハウスダスト除去装置とは結合し、前記第一吸引口と前記第二吸引口とは前記掃除機本体の前記前段部の前記連結溝によって相互に連絡し、前記掃除機本体の前記当接面は前記ハウスダスト除去装置の前記受け面に当接し、少なくとも一つの前記第一導電部は少なくとも一つの前記第二導電部に電気的に接続され、前記係止機構は前記係止孔に可動するように係止され、
底面に凹んだ複数の凹状部と、前記凹状部に装着された複数のホイールとを有し、
さらに押圧機構を有し、前記凹状部は先端に形成された穿孔を有し、前記押圧機構は前記回路基板の下方に位置するように前記凹状部に装着され、ホイール筐体、桿状作動部、第一スプリングおよび、前記紫外線殺菌ランプおよび前記振動器を作動する作動スイッチを有し、複数の前記ホイールのうちの一つの前記ホイールは前記ホイール筐体に装着され、前記桿状作動部は前記ホイール筐体から上に伸びて形成され、かつスリットと、先端部に形成された大径部とを有し、前記第一スプリングは前記桿状作動部に被さり、前記桿状作動部の前記大径部は前記凹状部の前記穿孔を貫通するため、前記穿孔の上方に位置し、かつ前記凹状部の先端に当接でき、前記第一スプリングは前記凹状部の前記先端の内側辺縁部と前記ホイール筐体の頂面との間に制限され、前記桿状作動部の前記先端は前記作動スイッチに接触し、前記作動スイッチは前記回路基板に電気的に接続されることを特徴とする、
ハウスダスト掃除機。
【請求項2】
前記ハウスダスト除去装置は、さらに二つのランプソケットを有し、二つの前記ランプソケットは前記格納溝に装着され、前記回路基板に電気的に接続され、前記紫外線殺菌ランプは両側が二つの前記ランプソケットに接続されることを特徴とする請求項1に記載のハウスダスト掃除機。
【請求項3】
少なくとも一つの前記第一導電部は、前記掃除機本体の側辺に配置され、前記掃除機本体の前記係止孔は前記第一導電部の後方に位置付けられ、二つの接続溝は前記掃除機本体の両側に相互に対応するように形成され、かつ少なくとも一つの前記第一導電部の前方に位置付けられ、前記掃除機本体の前記当接面は前記第一吸引口の下方辺縁部に凹んで円弧状となり、前記ハウスダスト除去装置は、さらに上シェルおよび下シェルを有し、前記上シェルと前記下シェルとが合わさると前記下シェルの凹んだ一側と前記上シェルとの間に第一チャンバーが形成され、前記下シェルは前記連結溝との間の壁面に形成された少なくとも一つの第一穿孔および一つの第二穿孔を有し、少なくとも一つの前記第一穿孔は前記第二穿孔の前方に位置し、少なくとも一つの前記第二導電部は前記下シェルかつ前記第一チャンバーに装着され、かつ一部分が少なくとも一つの前記第一穿孔を貫通し、前記下シェルはさらに二つの前記連結溝に突出した接続部を有し、二つの前記接続部は二つの前記接続溝の位置に対応し、かつ少なくとも二つの前記第二導電部の前方に位置付けられ、前記回路基板は前記第一チャンバー内に装着されることを特徴とする請求項1に記載のハウスダスト掃除機。
【請求項4】
前記ハウスダスト除去装置は、さらに前記第一チャンバーに形成された仕切り板を有し、前記仕切り板は前記第一チャンバーの後方壁面を囲んで空間を形成し、前記係止機構は前記空間に装着され、かつ係止ユニット、第二スプリングおよびプッシュピースを有し、前記係止ユニットは一端が嵌合部となり、他端が係止部となり、前記第二スプリングは一端が前記嵌合部に被さり当接し、他端が前記仕切り板に当接し、前記第二スプリングは前記嵌合部の圧迫力によって収縮し、復元弾力を生じることができ、前記係止ユニットの前記係止部は前記第二穿孔を自由自在に貫通し、かつ前記係止孔に可動するように係止され、前記下シェルはさらに前記第一チャンバーの後方壁面に形成された穿孔を有し、前記プッシュピースは一端から伸びて形成された接続部と、他端から形成された作動部とを有し、前記プッシュピースの前記接続部は前記下シェルの前記穿孔を貫通し、前記係止ユニットに接続されることを特徴とする請求項3に記載のハウスダスト掃除機。
【請求項5】
前記下シェルの凹んだ前側部と前記上シェルとの間には第二チャンバーが形成され、前記下シェルはさらに下から上に凹んだ凹状溝を有し、前記凹状溝は前記第三吸引口の前方に位置付けされ、壁面が前記第二チャンバー内部に突出し、前記凹状溝は前記壁面の外側に形成された結合面と、前記壁面に形成された連結孔と二つの貫通孔とを有し、前記振動器は前記結合面に据えられ、連結部および第一ブラシ機構を有し、前記振動器の前記連結部は前記凹状溝の前記連結孔を貫通し、前記第一ブラシ機構は前記下シェルの底面の前記凹状溝に装着され、かつ一側に形成された第一刷毛部と、他側に形成された連結部および二つの第一凸状部とを有し、前記第一ブラシ機構の前記連結部は前記凹状溝の前記連結孔を貫通し、前記振動器の前記連結部に連結され、前記第一ブラシ機構の二つの前記第一凸状部は前記凹状溝の二つの前記貫通孔を貫通することを特徴とする請求項3に記載のハウスダスト掃除機。
【請求項6】
前記下シェルの凹んだ他側と前記上シェルとの間には第三チャンバーが形成され、前記下シェルはさらに第二ブラシ機構を有し、前記第二ブラシ機構は第三チャンバー内に装着されることを特徴とする請求項3に記載のハウスダスト掃除機。
【請求項7】
前記第一吸引口は、前記壁面から形成された少なくとも一つの嵌合溝を有し、前記第二ブラシ機構は第二刷毛部および第二凸状部を有し、前記第二凸状部は少なくとも一つの前記嵌合溝に対応する嵌合部を有することを特徴とする請求項6に記載のハウスダスト掃除機。
【請求項8】
前記ハウスダスト除去装置は、さらに透明キャップを有し、前記透明キャップは前記ハウスダスト除去装置の前記開口部に被さることを特徴とする請求項1に記載のハウスダスト掃除機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、掃除機、特にハウスダスト掃除機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1により掲示された掃除機は、機体、たたき構造、ブラシ構造および紫外線殺菌ランプおよび収集ボックスから構成される。機体は後方に位置するグリップと、グリップに配置されたスイッチとを有する。スイッチは電源コードに接続される。たたき構造は機体の底面に露出するように機体に配置され、振動モーダーおよびそれに接続された片状たたき部から構成される。片状たたき部は振動モーダーの駆動力によって上下を迅速にたたく。ブラシ構造はたたき構造の後方に位置し、機体の底面に露出し、かつローラーを有する。ローラーは間隔を置いて並ぶ刷毛を有し、伝動機構に接続されることで伝動機構の駆動力を受けて回転する。紫外線殺菌ランプはブラシ構造の後方に配置される。収集ボックスは紫外線殺菌ランプの後方に配置され、ホルターと、ホルター内に嵌め込まれた二つの筐体と、二つの筐体に配置された細孔径フィルターおよび微細孔径フィルターとを有する。
寝具または平面状物体を掃除する際、掃除機を水平に保持し、たたき構造によって寝具または平面状物体の細菌、ダニ、ほこりなどをたたき出し、ブラシ構造によってベッドまたは平面状物体を清掃し、赤外線殺菌ランプによって細菌、ダニおよびその卵を殺し、収集ボックスによって細菌、ダニおよびその卵などのアレルゲンを収集およびろ過すれば、ベッドまたは平面状物体を清潔にし、清潔効果を向上させる。
【0003】
しかしながら、該案のたたき構造はもっぱら寝具のハウスダストを除去するために設計されるため、寝具以外の場所での掃除に適用できない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】台湾実用新案M424153号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、ハウスダスト掃除機能および一般の掃除機能を兼ね備えるハウスダスト掃除機を提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するため、ハウスダスト掃除機は掃除機本体およびハウスダスト除去装置から構成される。
掃除機本体は電源に電気的に接続される。掃除機本体は吸引方向、すなわち前方に位置する第一吸引口と、第一吸引口の下方辺縁部に形成された当接面と、側面に形成された係止孔と、グリップと、少なくとも一つの第一導電部とを有する。
ハウスダスト除去装置は掃除機本体の前段部に着脱可能なように装着され、かつ回路基板、振動器、吸引通路、少なくとも一つの第二導電部、開口部、格納溝、紫外線殺菌ランプ、連結溝および係止機構を有する。回路基板は電源に電気的に接続される。振動器は回路基板に電気的に接続される。吸引通路は一端に形成された第二吸引口と、他端に形成された第三吸引口とを有する。第二導電部は掃除機本体の第一導電部に対応する。開口部はハウスダスト除去装置の底面に形成される。格納溝は開口部に凹んで形成される。紫外線殺菌ラップはハウスダスト除去装置の底面の格納溝に格納され、かつ回路基板に電気的に接続される。連結溝はハウスダスト除去装置の後方の中央に凹んで形成され、かつ第二吸引口に繋がる。格納溝は壁面が連結溝に突出し、かつ当接面に対応する受け面を有する。係止機構は掃除機本体の係止孔に対応するようにハウスダスト除去装置に配置される。
ハウスダスト除去装置と掃除機本体とを結合させる際、掃除機本体の前段部とハウスダスト除去装置とは結合する。第一吸引口と第二吸引口とは掃除機本体の前段部の連結溝によって相互に連絡する。掃除機本体の当接面はハウスダスト除去装置の受け面に当接する。第一導電部は第二導電部に接触し、かつ電気的に接続される。係止機構は係止孔に可動するように係止される。
【0007】
上述したとおり、掃除機本体とハウスダスト除去装置とを結合させれば寝具のハウスダストを除去でき、掃除機本体とハウスダスト除去装置とを分離させれば単なる掃除機本体で一般の掃除を行うことができるため、本発明によるハウスダスト掃除機はハウスダスト掃除機能および一般の掃除機能を兼ね備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の第1実施形態によるハウスダスト掃除機を示す斜視図である。
【
図2】本発明の第1実施形態によるハウスダスト掃除機のうちの掃除機本体を示す斜視図である。
【
図3】本発明の第1実施形態によるハウスダスト掃除機のうちのハウスダスト除去装置を示す斜視図である。
【
図4】本発明の第1実施形態によるハウスダスト掃除機のうちのハウスダスト除去装置を示す斜視分解図である。
【
図5】
図4の5−5線に沿った断面図、即ち振動器および第一ブラシ機構が下シェルに組み立てられた状態を示す断面図である。
【
図6】本発明の第1実施形態によるハウスダスト掃除機のうちの透明キャップとハウスダスト除去装置とが分離した状態を示す底面図である。
【
図7】本発明の第1実施形態によるハウスダスト掃除機のうちのハウスダスト除去装置の内部構造と、係止孔に係止された係止ユニットの状態とを示す平面図である。
【
図8】本発明の第1実施形態によるハウスダスト掃除機のうちのハウスダスト除去装置の内部構造と、係止孔に係止される前の係止ユニットの状態とを示す平面図である。
【
図9】本発明の第1実施形態によるハウスダスト掃除機の一部分、即ち桿状作動部が作動スイッチに接触する前の状態を示す断面拡大図である。
【
図10】本発明の第1実施形態によるハウスダスト掃除機の一部分、即ち桿状作動部が作動スイッチに接触した状態を示す断面拡大図である。
【
図11】
図1の11−11線に沿った断面図、すなわちハウスダスト除去を進める状態を示す断面図である。
【
図12】本発明の第2実施形態によるハウスダスト掃除機のうちの掃除機本体および第二ブラシ機構を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1実施形態)
図1から
図11に示すように、本発明の第1実施形態によるハウスダスト掃除機100は掃除機本体10およびハウスダスト除去装置20から構成される。
【0010】
図2に示すように、掃除機本体10は、電源(図中未表示)に電気的に接続される。掃除機本体10は、吸引方向、すなわち前方に位置する第一吸引口11と、グリップ12と、少なくとも一つの第一導電部13、第一吸引口11の下方辺縁部に形成された当接面16と、側面に形成された係止孔14と、二つの接続溝15とを有する。
第1実施形態において、少なくとも一つの第一導電部13は掃除機本体10の側辺に配置される。係止孔14は第一導電部13の後方に位置付けられる。二つの接続溝15は掃除機本体10の両側に相互に対応するように形成され、かつ少なくとも一つの第一導電部13の前方に位置付けられる。掃除機本体10の当接面16は第一吸引口11の下方辺縁部に凹んで円弧状となる。
【0011】
図1に示すように、グリップ12は、電源スイッチ121、表示ランプ122および吸引力増大ボタン124を有する。電源スイッチ121は電源の投入および切断を制御する。電源スイッチ121を入れると表示ランプ122が発光する。電源スイッチ121を切ると表示ランプ122が消える。吸引力増大ボタン124は掃除機本体10の吸引力を制御する。
【0012】
図1から
図3に示すように、ハウスダスト除去装置20は掃除機本体10の前段部に着脱可能なように装着される。ハウスダスト除去装置20は回路基板21、振動器30、吸引通路22、少なくとも一つの第二導電部23、開口部24、格納溝25、紫外線殺菌ランプ28、連結溝50および係止機構70を有する。
図4、
図6および
図7に示すように、回路基板21は電源に電気的に接続される。振動器30は回路基板21に電気的に接続される。
図11に示すように、吸引通路22はハウスダスト除去装置20を貫通し、一端に形成された第二吸引口221と、他端に形成された第三吸引口222とを有する。第二導電部23は掃除機本体10の第一導電部13に対応する。
図2、
図3および
図7に示すように、本実施形態において、第一導電部13および第二導電部23は二つであるが、これに限らない。
図6に示すように、開口部24はハウスダスト除去装置20の底面に形成される。格納溝25は開口部24に凹んで形成される。紫外線殺菌ランプ28はハウスダスト除去装置20の底面の格納溝25に格納され、かつ回路基板21に電気的に接続される。連結溝50はハウスダスト除去装置20の後方の中央に凹んで形成され、かつ第二吸引口221に繋がる。格納溝25は壁面が連結溝50に突出し、かつ掃除機本体10の当接面16に対応する受け面251を有する。
図2および
図3に示すように、係止機構70は掃除機本体10の係止孔14に対応するようにハウスダスト除去装置20に配置される。
【0013】
図2、
図3および
図7に示すように、ハウスダスト除去装置20と掃除機本体10とを結合させると、掃除機本体10の前段部とハウスダスト除去装置20とは結合する。第一吸引口11と第二吸引口221とは相互に連絡する。掃除機本体10の当接面16はハウスダスト除去装置20の受け面251に当接する。
図11に示すように、少なくとも一つの第一導電部13は少なくとも一つの第二導電部23に電気的に接続される。
図7に示すように係止機構70は係止孔14に可動するように係止される。
【0014】
図6に示すように、第1実施形態において、ハウスダスト除去装置20はさらに底面に凹んだ複数の凹状部26と、それらに装着された複数のホイール27とを有する。ハウスダスト除去装置20はさらに二つのランプソケット281および透明キャップ29を有する。二つのランプソケット281は格納溝25に装着され、回路基板21に電気的に接続される。紫外線殺菌ランプ28は両側が二つのランプソケット281に接続される。透明キャップ29はハウスダスト除去装置20の開口部24に被さる。
【0015】
図9および
図10に示すように、ハウスダスト除去装置20はさらに押圧機構40を有する。凹状部26は先端に形成された穿孔261を有する。押圧機構40は回路基板21の下方に位置するように凹状部26に装着され、ホイール筐体41、桿状作動部42、第一スプリング44および作動スイッチ46を有する。複数のホイール27のうちの一つのホイール27はホイール筐体41に装着される。桿状作動部42はホイール筐体41から上に伸びて形成され、かつスリット421と、先端部に形成された大径部422とを有する。桿状作動部42の大径部422は直径が穿孔261の直径より大きい。第一スプリング44は桿状作動部42に被さる。桿状作動部42の大径部422はスリット421を介して弾性的に伸縮することによって穿孔261を貫通するため、穿孔261の上方に位置し、かつ凹状部26の先端に当接することができる。第一スプリング44は凹状部26の先端の内側辺縁部とホイール筐体41の頂面との間に制限される。桿状作動部42の先端は作動スイッチ46に接触する。作動スイッチ46は回路基板21に電気的に接続される。
【0016】
図3および
図4に示すように、ハウスダスト除去装置20はさらに上シェル61および下シェル62を有する。上シェル61と下シェル62とが合わさると、下シェル62の凹んだ一側と上シェル61との間に第一チャンバーA、下シェル62の凹んだ前側部と上シェル61との間に第二チャンバーB、下シェル62の凹んだ他側と上シェル61との間に第三チャンバーCが形成される。下シェル62は連結溝50との間の壁面に形成された少なくとも一つの第一穿孔63および一つの第二穿孔64を有する。
第1実施形態において、第一穿孔63は数が二つである。二つの第一穿孔63は第二穿孔64の前方に位置する。二つの第二導電部23は下シェル62かつ第一チャンバーAに装着され、かつ一部分が二つの第一穿孔63を貫通する。下シェル62はさらに二つの連結溝50に突出した接続部51を有する。二つの接続部51は二つの接続溝15の位置に対応し、かつ二つの第二導電部23の前方に位置付けられる。回路基板21は
図4に示すように第一チャンバーA内に装着される。
【0017】
図4、
図5および
図6に示すように、下シェル62はさらに下から上に凹んだ凹状溝66を有する。凹状溝66は第三吸引口222の前方に位置付けされ、壁面が第二チャンバーBの内部に突出した。凹状溝66は壁面の外側に形成された結合面661と、壁面に形成された連結孔67と二つの貫通孔68とを有する。
図4に示すように、下シェル62はさらに第二ブラシ機構90を有する。第二ブラシ機構90は第三チャンバーC内に装着される。
【0018】
図5および
図6に示すように、振動器30は結合面661に据えられ、連結部31および第一ブラシ機構80を有する。振動器30の連結部31は連結孔67を貫通する。第一ブラシ機構80は下シェル62の底面の凹状溝66に装着され、かつ一側に形成された第一刷毛部82と、他側に形成された連結部82および二つの第一凸状部83とを有する。連結部82は凹状溝66の連結孔67を貫通し、振動器30の連結部31に連結される。二つの第一凸状部83は凹状溝66の二つの貫通孔68を貫通する。
【0019】
図7および
図8に示すように、ハウスダスト除去装置20はさらに第一チャンバーAに形成された仕切り板65を有する。仕切り板65は第一チャンバーAの後方壁面を囲んで空間A1を形成する。係止機構70は空間A1に装着され、かつ係止ユニット71、第二スプリング72およびプッシュピース73を有する。
係止ユニット71は一端が嵌合部711となり、他端が係止部712となる。第二スプリング72は一端が嵌合部711に被さり、当接し、他端が仕切り板65に当接する。第二スプリング72は嵌合部711の圧迫力によって収縮し、復元弾力を生じることができる。係止ユニット71の係止部712は第二穿孔64を自由自在に貫通し、かつ係止孔714に可動するように係止される。下シェル62はさらに第一チャンバーAの後方壁面に形成された穿孔(図中未表示)を有する。プッシュピース73は一端から伸びて形成された接続部731と、他端から形成された作動部732とを有する。プッシュピース73の接続部731は下シェル62の穿孔を貫通し、係止ユニット71に接続される。
【0020】
第1実施形態において、振動器30は電磁石(図中未表示)およびスプリング(図中未表示)から構成される。振動器30の技術および機構上の設計の範囲は広いため、電磁石およびスプリングから構成されるとは限らない。
【0021】
以上は第1実施形態の構造についての説明である。続いて第1実施形態の操作方法について説明を進める。
【0022】
図1から
図11に示すように、第1実施形態はハウスダスト除去および一般のほこりなどの掃除に適用できる。
【0023】
図1から
図3に示すように、本発明によってハウスダストを除去する際、まずハウスダスト除去装置20の連結溝50に掃除機本体10の前段部を嵌め込む。このとき掃除機本体10の第一吸引口11は
図11に示すようにハウスダスト除去装置20の第二吸引口221に繋がる。続いて掃除機本体11の当接面16をハウスダスト除去装置20の受け面251に当接させ、掃除機本体10の二つの接続溝15にハウスダスト除去装置20の二つの接続部51を嵌め込む。
図7に示すように、続いて掃除機本体10の二つの第一導電部13とハウスダスト除去装置20の二つの第二導電部23とを電気的に接続し、ハウスダスト除去装置20の係止ユニット71の係止部712を掃除機本体10の係止孔14に嵌め込めば、掃除機本体10とハウスダスト除去装置20の組立が完了する。
図10に示すように、続いて、組立が完了したハウスダスト掃除機100を布団、布団カバー、シーツなどの寝具Dを水平に保持し、押圧機構40内のホイール27を寝具Dに当接させれば、押圧機構40のホイール筐体41は第一スプリング44を圧縮し、上昇させ、桿状作動部42の先端を作動スイッチ46に接触させることによって紫外線殺菌ランプを発光させる。同時に振動器30を振動させれば、ハウスダスト除去装置20は左右両側の翼によって寝具Dの細菌、ダニ、その卵およびほこりなどをたたき出す。続いて、第一ブラシ機構80の第一刷毛部81によってベッドを清掃し、紫外線殺菌ランプ28によって細菌、ダニおよびその卵を殺す。分解かつ殺された細菌、ダニおよびその卵は強い吸引力によってハウスダスト除去装置20の第三吸引口222、吸引通路22、第二吸引口221および掃除機本体10の第一吸引口11を通って掃除機本体10内に吸入される。上述したとおり、寝具Dまたは平面状物体(図中未表示)にハウスダスト除去効果を果たすことができる。
【0024】
本発明によって一般の掃除を進める際、
図8に示すように、まずプッシュピース73の作動部732を作動させれば係止ユニット71は第二スプリング72を圧縮し、係止部712と係止孔とを分離させる。
図2に示すように、続いて掃除機本体10とハウスダスト除去装置20とを分離させ、掃除機本体10によって一般の掃除を進めることができる。ハウスダスト除去装置20と分離した掃除機本体10は寝具Dまたは平面状物体の使用に限られない。
【0025】
掃除機本体10とハウスダスト除去装置20とが結合すれば、ハウスダスト掃除機100は寝具Dのハウスダストを除去することができる。掃除機本体10とハウスダスト除去装置20とが分離すれば、ハウスダスト掃除機100は単なる掃除機本体10で一般の掃除を行うことができる。従ってハウスダスト掃除機100はハウスダスト掃除機能および一般の掃除機能を兼ね備える。
【0026】
第1実施形態において、第一導電部13、第二導電部23および二つ第一穿孔63は数が二つであるが、これに限らず、一つでもよい。この部分は上述した第1実施形態の説明によって理解できるため、図面上表示を省略する。
【0027】
(第2実施形態)
図12に示したのはハウスダスト掃除機200である。第1実施形態との違いは次の通りである。
【0028】
第一吸引口11は壁面から形成された少なくとも一つの嵌合溝111を有する。第二ブラシ機構90は第二刷毛部91および第二凸状部92を有する。第二凸状部92は少なくとも一つの嵌合溝111に対応する嵌合部921を有する。第2実施形態において、嵌合溝111および嵌合部921は二つであるが、これに限らない。
【0029】
ハウスダスト掃除機200が稼動する際、第二ブラシ機構90が装着してある掃除機本体10によって一般の掃除を行う。
【0030】
第2実施形態において、嵌合溝111および嵌合部921は数が二つであるが、これに限らず、一つでもよい。この部分は上述した第2実施形態の説明によって理解できるため、図面上表示を省略する。
【0031】
第2実施形態のそれ以外の構造は第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
【符号の説明】
【0032】
100 ハウスダスト掃除機
200 ハウスダスト掃除機
10 掃除機本体
11 第一吸引口
111 嵌合溝
12 グリップ
121 電源スイッチ
122 表示ランプ
124 吸引力増大ボタン
13 第一導電部
14 係止孔
15 接続溝
16 当接面
20 ハウスダスト除去装置
21 回路基板
22 吸引通路
221 第二吸引口
222 第三吸引口
23 第二導電部
24 開口部
25 格納溝
251 受け面
26 凹状部
261 穿孔
27 ホイール
28 紫外線殺菌ランプ
281 ランプソケット
29 透明キャップ
30 振動器
31 連結部
40 押圧機構
41 ホイール筐体
42 桿状作動部
421 スリット
422 大径部
44 第一スプリング
46 作動スイッチ
50 連結溝
51 接続部
61 上シェル
62 下シェル
63 第一穿孔
64 第二穿孔
65 仕切り板
66 凹状溝
661 結合面
67 連結孔
68 貫通孔
70 係止機構
71 係止ユニット
711 嵌合部
712 係止部
72 第二スプリング
73 プッシュピース
731 接続部
732 作動部
80 第一ブラシ機構
81 第一刷毛部
82 連結部
83 第一凸状部
90 第二ブラシ機構
91 第二刷毛部
92 第二凸状部
921 嵌合部
A 第一チャンバー
A1 空間
B 第二チャンバー
C 第三チャンバー
D 寝具