(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6148603
(24)【登録日】2017年5月26日
(45)【発行日】2017年6月14日
(54)【発明の名称】反射防止基板構造およびその製造方法
(51)【国際特許分類】
G02B 1/11 20150101AFI20170607BHJP
【FI】
G02B1/11
【請求項の数】15
【外国語出願】
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2013-227336(P2013-227336)
(22)【出願日】2013年10月31日
(65)【公開番号】特開2014-115634(P2014-115634A)
(43)【公開日】2014年6月26日
【審査請求日】2013年10月31日
【審判番号】不服2015-18053(P2015-18053/J1)
【審判請求日】2015年10月2日
(31)【優先権主張番号】101145833
(32)【優先日】2012年12月6日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】396008783
【氏名又は名称】大同股▲ふん▼有限公司
(73)【特許権者】
【識別番号】507369121
【氏名又は名称】大同大學
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】100192924
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 裕充
(72)【発明者】
【氏名】林 烱▲うぇい▼
(72)【発明者】
【氏名】阮 政傑
(72)【発明者】
【氏名】陳 易良
(72)【発明者】
【氏名】林 顯杰
【合議体】
【審判長】
中田 誠
【審判官】
鉄 豊郎
【審判官】
河原 正
(56)【参考文献】
【文献】
特開2009−128538(JP,A)
【文献】
特開2009−162965(JP,A)
【文献】
特開平7−326784(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 1/10 - 1/12
G02B 5/00 - 5/136
H01L 31/04 - 31/078
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
規則的且つ連続的なピラミッド構造である第1粗表面を有するシリコンウエハを提供することと、
前記シリコンウエハの上に、前記第1粗表面を共形的に覆う反射防止フィルムを形成することと、
前記反射防止フィルムに表面処理を行い、前記反射防止フィルムの前記シリコンウエハから相対的に離れた側に親水性表面を形成することと、
前記反射防止フィルムの前記親水性表面に、溶液および前記親水性表面に付着できる複数のナノボールを含むコロイド溶液を滴下することと、
前記ナノボールをエッチングマスクとして使用し、前記反射防止フィルムの前記親水性表面にエッチングプロセスを行って、前記第1粗表面よりも小さい粗さを有し、かつ輪郭が不規則的且つ連続的なピラミッド構造である第2粗表面を形成することと
を含む反射防止基板構造の製造方法。
【請求項2】
前記シリコンウエハを提供する前記ステップが、
単結晶シリコンのシリコンウエハ基板を提供することと、
前記単結晶シリコンのシリコンウエハ基板の表面にエッチングプロセスを行い、前記第1粗表面を有する前記シリコンウエハを形成することと
を含む請求項1に記載の反射防止基板構造の製造方法。
【請求項3】
前記シリコンウエハが、多結晶シリコンのシリコンウエハである請求項1に記載の反射防止基板構造の製造方法。
【請求項4】
前記反射防止フィルムの形成方法が、プラズマ化学気相成長法、物理蒸着法または物理スパッタリング法を含む請求項1に記載の反射防止基板構造の製造方法。
【請求項5】
前記反射防止フィルムの材料が、窒化ケイ素、酸化アルミニウム、硫化亜鉛、フッ化マグネシウムまたは二酸化チタンを含む請求項1に記載の反射防止基板構造の製造方法。
【請求項6】
前記表面処理が、酸素プラズマ処理を行うことを含む請求項1に記載の反射防止基板構造の製造方法。
【請求項7】
前記酸素プラズマ処理の酸素流量が、1sccm〜100sccmの間であり、処理時間が、20秒〜2000秒の間であり、エネルギーが、20mW/cm2〜500mW/cm2の間である請求項6に記載の反射防止基板構造の製造方法。
【請求項8】
前記溶液が、メタノールまたは水を含む請求項1に記載の反射防止基板構造の製造方法。
【請求項9】
前記各ナノボールの材料が、ポリスチレンを含む請求項1に記載の反射防止基板構造の製造方法。
【請求項10】
前記各ナノボールの粒径が、100nm〜1000nmの間である請求項1に記載の反射防止基板構造の製造方法。
【請求項11】
前記エッチングプロセスが、反応性イオンエッチングプロセスである請求項1に記載の反射防止基板構造の製造方法。
【請求項12】
前記反射防止フィルムの厚さが、100nm〜1000nmの間である請求項1に記載の反射防止基板構造の製造方法。
【請求項13】
規則的且つ連続的なピラミッド構造である第1粗表面を有するシリコンウエハと、
前記シリコンウエハの上に配置され、前記第1粗表面を覆う反射防止フィルムと
を含み、前記反射防止フィルムが、第2粗表面を有し、前記第2粗表面の粗さが、前記第1粗表面の粗さよりも小さく、前記第2粗表面が、親水性を有し、かつ前記第2粗表面の輪郭が不規則的且つ連続的なピラミッド構造である反射防止基板構造。
【請求項14】
前記シリコンウエハが、多結晶シリコンのシリコンウエハまたはエッチングされた単結晶シリコンのシリコンウエハを含む請求項13に記載の反射防止基板構造。
【請求項15】
前記反射防止フィルムの材料が、窒化ケイ素、酸化アルミニウム、硫化亜鉛、フッ化マグネシウムまたは二酸化チタンを含む請求項13に記載の反射防止基板構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板構造およびその製造方法に関するものであり、特に、反射防止基板構造およびその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、シリコンウエハ自体は、結晶方法が異なると異方性を有する。単一方向のシリコンウエハは、エッチングプロセスの局所エッチングの差によって、シリコンウエハの表面に規則的に変化したピラミッド構造を形成することができる。しかしながら、形成される規則的に変化したピラミッド構造は、主にその滑らかな表面と規則的な角度変化によって、広帯域スペクトル光の反射を効果的に減らすことができないため、入射光に対する反射率が依然として高い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述した問題を解決するため、本技術分野では、反射防止フィルムをシリコンウエハの上に堆積させる。つまり、反射防止フィルムをシリコンウエハの表面のピラミッド構造の上に共形的に(conformally)配置する。その結果、入射光と反射防止フィルムのインターフェースが局部の相殺的干渉を起こした時、一定の膜厚を有する反射防止フィルムが特定の波長を有する光にのみ影響を受けるため、他の波長を有する光に対する入射光反射率は、依然として高いままである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
したがって、本発明は、異なる波長の入射光に対する反射率を下げることのできる反射防止基板構造を提供する。
【0005】
本発明は、また、上述した反射防止基板構造を製造するための反射防止基板構造の製造方法を提供する。
【0006】
本発明は、以下のステップを含む反射防止基板構造の製造方法を提供する:第1粗表面を有するシリコンウエハを提供する;シリコンウエハの上に、第1粗表面を共形的に覆う反射防止フィルムを形成する;反射防止フィルムに表面処理を行い、反射防止フィルムのシリコンウエハから相対的に離れた側に親水性表面を形成する;反射防止フィルムの親水性表面に、溶液および親水性表面に付着できる複数のナノボール(nano-ball)を含むコロイド溶液を滴下する;ナノボールをエッチングマスクとして使用して、反射防止フィルムの表面にエッチングプロセスを行い、第1粗表面と異なる粗さを有する第2粗表面を形成する。
【0007】
本発明の1つの実施形態中、シリコンウエハを提供するステップは、以下のステップを含む:単結晶シリコンのシリコンウエハ基板を提供する;単結晶シリコンのシリコンウエハ基板の表面にエッチングを行い、第1粗表面を有するシリコンウエハを形成する。
【0008】
本発明の1つの実施形態中、シリコンウエハは、多結晶シリコンのものである。
【0009】
本発明の1つの実施形態中、反射防止フィルムの形成方法は、プラズマ化学気相成長法、物理蒸着法または物理スパッタリング(physical sputtering)法を含む。
【0010】
本発明の1つの実施形態中、反射防止フィルムの材料は、窒化ケイ素、酸化アルミニウム、硫化亜鉛、フッ化マグネシウムまたは二酸化チタンを含む。
【0011】
本発明の1つの実施形態中、表面処理は、酸素プラズマ処理を行うことを含む。酸素プラズマ処理の酸素流量は、1sccm〜100sccmの間であり、処理時間は、20秒〜2000秒の間であり、エネルギーは、20mW/cm
2〜500mW/cm
2の間である。
【0012】
本発明の1つの実施形態中、溶液は、メタノールまたは水を含む。
【0013】
本発明の1つの実施形態中、各ナノボールの材料は、ポリスチレンを含む。
【0014】
本発明の1つの実施形態中、各ナノボールの粒径は、100nm〜1000nmの間である。
【0015】
本発明の1つの実施形態中、エッチングプロセスは、反応性イオンエッチング(reactive ion etching)プロセスである。
【0016】
本発明の1つの実施形態中、反射防止フィルムの厚さは、100nm〜1000nmの間である。
【0017】
本発明の1つの実施形態中、第1粗表面の粗さは、100nm〜10000nmの間である。
【0018】
本発明の1つの実施形態中、第2粗表面の粗さは、10nm〜100nmの間である。
【0019】
本発明は、また、シリコンウエハと、反射防止フィルムとを含む反射防止基板構造を提供する。シリコンウエハは、第1粗表面を有し、反射防止フィルムは、シリコンウエハの上に配置され、第1粗表面を覆う。反射防止フィルムは、第2粗表面を有し、第2粗表面の粗さは、第1粗表面の粗さと異なり、第2粗表面は、親水性である。
【0020】
本発明の1つの実施形態中、シリコンウエハは、多結晶シリコンのシリコンウエハまたはエッチングされた単結晶シリコンのシリコンウエハである。
【0021】
本発明の1つの実施形態中、反射防止フィルムの材料は、窒化ケイ素、酸化アルミニウム、硫化亜鉛、フッ化マグネシウムまたは二酸化チタンを含む。
【0022】
本発明の1つの実施形態中、第1粗表面の粗さは、100nm〜10000nmの間である。
【0023】
本発明の1つの実施形態中、第2粗表面の粗さは、10nm〜100nmの間である。
【発明の効果】
【0024】
本発明は、ナノボールをエッチングマスクとして使用し、均一な膜厚を有する反射防止フィルムにエッチングプロセスを行って、第2粗表面を有する反射防止フィルムを形成するため、異なる波長を有する光が反射防止フィルムを照射した時に、反射防止フィルムの第2粗表面と入射光が相殺的干渉を起こし、特定の波長を有する入射光のみに相殺的干渉が限定されない。したがって、本発明の反射防止基板構造は、より優れた反射防止能力を有し、より広範囲で応用することができる。
【0025】
本発明の上記および他の目的、特徴、および利点をより分かり易くするため、図面と併せた幾つかの実施形態を以下に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】(a)〜(e)は、本発明のある実施形態に係る反射防止基板構造の製造方法を示す断面図である。
【
図2】(a)〜(b)は、本発明のある実施形態に係る
図1(a)のシリコンウエハの製造方法を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1(a)〜(e)は、本発明のある実施形態に係る反射防止基板構造の製造方法を示す断面図である。
図1(a)を参照すると、本実施形態の反射防止基板構造の製造方法は、以下のステップを含む。まず、第1粗表面112を有するシリコンウエハ110を提供する。本実施形態において、シリコンウエハ110は、例えば、多結晶シリコンのシリコンウエハ、または、
図2(a)〜(b)に示すように、単結晶シリコンのシリコンウエハ構造110aの第1表面112aにエッチングプロセスを行うことによって形成された第1粗表面112を有するシリコンウエハ110であってもよいが、本発明はこれに限定されない。ここで、第1粗表面112の粗さは、100nm〜10000nmの間であり、第1粗表面112の輪郭は、例えば、規則的且つ連続的なピラミッド構造である。
【0028】
次に、
図1(b)を参照すると、シリコンウエハ110の上に、シリコンウエハ110の第1粗表面112を共形的に覆う反射防止フィルム120aを形成する。この時、反射防止フィルム120aは、均一な厚さを有し、シリコンウエハ110の上に配置される。反射防止フィルム120aの厚さTは、100nm〜1000nmの間であり、反射防止フィルム120aの形成方法は、例えば、プラズマ化学気相成長法、物理蒸着法または物理スパッタリング法であり、反射防止フィルム120aの材料は、例えば、窒化ケイ素、酸化アルミニウム、硫化亜鉛、フッ化マグネシウムまたは二酸化チタンである。
【0029】
それから、
図1(b)を再び参照すると、反射防止フィルム120aに表面処理を行い、反射防止フィルム120aのシリコンウエハ110から相対的に離れた側に親水性表面122aを形成する。この表面処理は、酸素プラズマを用いて行われ、酸素プラズマ処理の酸素流量は、1sccm〜100sccmの間であり、処理時間は、20秒〜2000の間秒であり、エネルギーは、20mW/cm
2〜500mW/cm
2の間である。
【0030】
そして、
図1(c)を参照すると、スポイト10を用いて、反射防止フィルム120aの親水性表面122aにコロイド溶液130を滴下する。コロイド溶液130は、溶液132および複数のナノボール134を含む。詳しく説明すると、ナノボール134は、反射防止フィルム120aの親水性表面122aに付着する。ここで、溶液132は、例えば、メタノールおよび水であり、ナノボール134の材料は、例えば、ポリスチレンであり、各ナノボール134の粒径は、例えば、100nm〜1000nmの間である。
【0031】
本実施形態において、反射防止フィルム120aは、シリコンウエハ110の第1粗表面112を共形的に覆う。例えば、スピンコーティング法等の他の方法を使用した場合、遠心力により、コロイド溶液130は、反射防止フィルム120aの親水性表面122aに局部的にのみ配置される。このような状況を避けるため、本実施形態において、滴下という方法を採用して、反射防止フィルム120aにコロイド溶液130を滴下する。その結果、反射防止フィルム120aの親水性表面122a全体がコロイド溶液130を有する。
【0032】
さらに、
図1(d)および
図1(e)を参照すると、ナノボール134をエッチングマスクとして使用して、反射防止フィルム120aの親水性表面122aにエッチングプロセスを行い、第2粗表面122を有する反射防止フィルム120を形成する。第2粗表面122の粗さは、第1粗表面112の粗さと異なる。この時、第2粗表面122の輪郭は、不規則的且つ連続的なピラミッド構造であり、反射防止フィルム120は、不均一な厚さを有し、シリコンウエハ110の上に配置される。エッチングプロセスは、例えば、反応性イオンエッチングプロセスであり、第2粗表面122の粗さは、例えば、10nm〜100nmの間である。
【0033】
注意すべきこととして、エッチングプロセスを行うステップにおいて、コロイド溶液130中の溶液132およびナノボール134は、エッチングプロセスが終了した後すぐに除去される。しかしながら、エッチングプロセス後に反射防止フィルム120に付着したナノボール134が存在する場合、使用条件に応じて、さらに超音波洗浄を行ってナノボール134を除去してもよい。あるいは、図示していない実施形態において、ナノボール134を反射防止フィルム120に残すことも可能である。上述した実施形態は、本発明が採用する技術方案に属し、本発明の範囲または精神を逸脱しないものとする。この時、反射防止基板構造100の製造が終了する。
【0034】
本実施形態において、ナノボール134をエッチングマスクとして使用して、均一な膜厚を有する反射防止フィルム120aにエッチングプロセスを行い、第2粗表面122を有する反射防止フィルム120を形成する。つまり、エッチングプロセス後の反射防止フィルム120は、不均一な膜厚を有し、シリコンウエハ110の上に配置される。そのため、異なる波長の入射光が反射防止フィルム120を照射した時、反射防止フィルム120の第2粗表面122と入射光が相殺的干渉を起こし、特定の波長を有する入射光に対してのみ相殺的干渉が起こるということがなくなる。その結果、本実施形態の反射防止基板構造100は、より優れた反射防止能力を有し、より広範囲に応用することができる。
【0035】
構造を説明するため、
図1(e)を再度参照すると、本実施形態の反射防止基板構造100は、シリコンウエハ110および反射防止フィルム120を含む。シリコンウエハ110は、第1粗表面112を有する。反射防止フィルム120は、シリコンウエハ110の上に配置され、第1粗表面112を覆う。反射防止フィルム120は、第2粗表面122を有し、第2粗表面122の粗さは、第1表面の粗さと異なり、第2粗表面122は、親水性であ
っても非親水性であってもよい。シリコンウエハ110は、例えば、多結晶シリコンのシリコンウエハまたはエッチングされた単結晶シリコンのシリコンウエハであるが、本発明はこれに限定されない。第1粗表面112の粗さは、例えば、100nm〜10000nmの間であり、第2粗表面122の粗さは、例えば、10nm〜100nmの間である。また、反射防止フィルム120の材料は、例えば、窒化ケイ素、酸化アルミニウム、硫化亜鉛、フッ化マグネシウムまたは二酸化チタンである。
【0036】
反射防止基板構造100の反射防止フィルム120は、第2粗表面122を有し、第2粗表面122の粗さは、第1粗表面112の粗さと異なるため、異なる波長を有する入射光(図示せず)が反射防止フィルム120を照射した時、反射防止フィルム120の第2粗表面122と入射光が相殺的干渉を起こし、特定の波長を有する入射光に対してのみ相殺的干渉が起こるということがなくなる。その結果、本実施形態の反射防止基板構造100は、より優れた反射防止能力を有し、より広範囲に応用することができる。
【0037】
以上のように、本発明は、ナノボールをエッチングマスクとして使用し、均一な膜厚を有する反射防止フィルムにエッチングプロセスを行って、第2粗表面を有する反射防止フィルムを形成するとともに、この時の反射防止フィルムは、不均一な膜厚を有し、シリコンウエハの上に配置されるため、異なる波長を有する入射光が反射防止フィルムを照射した時、反射防止フィルムの第2粗表面と入射光が相殺的干渉を起こし、特定の波長を有する入射光のみに相殺的干渉が限定されない。したがって、本発明の反射防止基板構造は、より優れた反射防止能力を有し、より広範囲で応用することができる。
【0038】
以上のごとく、この発明を実施形態により開示したが、もとより、この発明を限定するためのものではなく、当業者であれば容易に理解できるように、この発明の技術思想の範囲内において、適当な変更ならびに修正が当然なされうるものであるから、その特許権保護の範囲は、特許請求の範囲および、それと均等な領域を基準として定めなければならない。
【符号の説明】
【0039】
10 スポイト
100 反射防止基板構造
110 シリコンウエハ
110a 単結晶シリコンシリコンウエハ基板
112 第1粗表面
112a 表面
120、120a 反射防止フィルム
122 第2粗表面
122a 親水性表面
130 コロイド溶液
132 溶液
134 ナノボール
T 厚さ