特許第6148712号(P6148712)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6148712
(24)【登録日】2017年5月26日
(45)【発行日】2017年6月14日
(54)【発明の名称】シフト装置
(51)【国際特許分類】
   B60K 20/02 20060101AFI20170607BHJP
   G05G 1/00 20080401ALI20170607BHJP
【FI】
   B60K20/02 A
   G05G1/00 D
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-217747(P2015-217747)
(22)【出願日】2015年11月5日
(65)【公開番号】特開2017-87853(P2017-87853A)
(43)【公開日】2017年5月25日
【審査請求日】2016年2月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003551
【氏名又は名称】株式会社東海理化電機製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳
(74)【代理人】
【識別番号】100099025
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 浩志
(72)【発明者】
【氏名】小林 隆文
【審査官】 前田 浩
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−100946(JP,A)
【文献】 特開平6−280974(JP,A)
【文献】 実開昭61−74118(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 20/02
G05G 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動されることでシフト位置が変更されるシフト体と、
前記シフト体に設けられ、乗員が把持可能にされる把持部と、
前記把持部に設けられる本体部材と、
前記把持部に設けられると共に、前記本体部材を被覆し、前記本体部材に貫通されて係合される係合部が設けられる第1被覆部材と、
前記把持部に設けられると共に、前記本体部材を被覆し、前記係合部に係合されると共に前記本体部材及び前記第1被覆部材の少なくとも一方に係止されて前記係合部の前記本体部材に対する係合解除を制限する係止部が設けられる第2被覆部材と、
を備えたシフト装置。
【請求項2】
移動されることでシフト位置が変更されるシフト体と、
前記シフト体に設けられ、乗員が把持可能にされる把持部と、
前記把持部に設けられる本体部材と、
前記把持部に設けられると共に、前記本体部材を被覆し、前記本体部材に係合される係合部が設けられる第1被覆部材と、
前記把持部に設けられると共に、前記本体部材を被覆し、前記係合部に貫通されて係合されると共に前記本体部材及び前記第1被覆部材の少なくとも一方に係止されて前記係合部の前記本体部材に対する係合解除を制限する係止部が設けられる第2被覆部材と、
を備えたシフト装置。
【請求項3】
移動されることでシフト位置が変更されるシフト体と、
前記シフト体に設けられ、乗員が把持可能にされる把持部と、
前記把持部に設けられる本体部材と、
前記把持部に設けられると共に、前記本体部材を被覆し、前記本体部材に係合される係合部が設けられる第1被覆部材と、
前記把持部に設けられると共に、前記本体部材を被覆し、前記係合部に係合されると共に前記本体部材及び前記第1被覆部材の少なくとも一方に係止されて前記係合部の前記本体部材に対する係合解除を制限する係止部が設けられると共に、前記係合部が前記本体部材に対する係合解除側への外力を作用された際に前記本体部材が前記係止部を係止する第2被覆部材と、
を備えたシフト装置。
【請求項4】
移動されることでシフト位置が変更されるシフト体と、
前記シフト体に設けられ、乗員が把持可能にされる把持部と、
前記把持部に設けられる本体部材と、
前記把持部に設けられると共に、前記本体部材を被覆し、前記本体部材に係合される係合部が設けられる第1被覆部材と、
前記把持部に設けられると共に、前記本体部材を被覆し、前記係合部に係合されると共に前記本体部材及び前記第1被覆部材の少なくとも一方に係止されて前記係合部の前記本体部材に対する係合解除を制限する係止部が設けられると共に、前記係止部が前記本体部材と前記係合部との間に嵌合される第2被覆部材と、
を備えたシフト装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シフト体の把持部において本体部材を被覆部材が被覆するシフト装置に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に記載のシフトレバーでは、ノブ部を前面カバー及び後面カバーが被覆している。また、前面カバー及び後面カバーが、互いに嵌合かつ接着されると共に、ノブ部に固定されている。
【0003】
ここで、このようなシフトレバーでは、ノブ部からの前面カバー及び後面カバーの脱落を制限できるのが好ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−54626号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記事実を考慮し、本体部材からの第1被覆部材及び第2被覆部材の脱落を制限できるシフト装置を得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1〜請求項4に記載のシフト装置は、移動されることでシフト位置が変更されるシフト体と、前記シフト体に設けられ、乗員が把持可能にされる把持部と、前記把持部に設けられる本体部材と、前記把持部に設けられると共に、前記本体部材を被覆し、前記本体部材に係合される係合部が設けられる第1被覆部材と、前記把持部に設けられると共に、前記本体部材を被覆し、前記係合部に係合されると共に前記本体部材及び前記第1被覆部材の少なくとも一方に係止されて前記係合部の前記本体部材に対する係合解除を制限する係止部が設けられる第2被覆部材と、を備えている。
【0007】
請求項1に記載のシフト装置は前記係合部が前記本体部材に貫通されて係合される。
【0008】
請求項2に記載のシフト装置は前記係止部が前記係合部に貫通されて係合される。
【0009】
請求項3に記載のシフト装置は前記係合部が前記本体部材に対する係合解除側への外力を作用された際に前記本体部材が前記係止部を係止する。
【0010】
請求項4に記載のシフト装置は前記係止部を前記本体部材と前記係合部との間に嵌合する。
【発明の効果】
【0011】
請求項1〜請求項4に記載のシフト装置では、シフト体の把持部を乗員が把持可能にされており、シフト体が移動されることで、シフト位置が変更される。また、把持部では、本体部材を第1被覆部材及び第2被覆部材が被覆している。
【0012】
ここで、第1被覆部材の係合部が本体部材に係合されており、第2被覆部材の係止部が、係合部に係合されると共に、本体部材及び第1被覆部材の少なくとも一方に係止されて、係合部の本体部材に対する係合解除を制限する。このため、本体部材からの第1被覆部材及び第2被覆部材の脱落を制限できる。
【0013】
請求項1に記載のシフト装置では、係合部が本体部材に貫通されて係合される。このため、係止部が係合部に係合された際に、係合部の本体部材に対する係合解除を効果的に制限できる。
【0014】
請求項2に記載のシフト装置では、係止部が係合部に貫通されて係合される。このため、係止部が本体部材及び第1被覆部材の少なくとも一方に係止された際に、係止部の係合部に対する係合解除を効果的に制限できる。
【0015】
請求項3に記載のシフト装置では、係合部が本体部材に対する係合解除側への外力を作用された際に、本体部材が係止部を係止する。このため、係合部の本体部材に対する係合解除を効果的に制限できる。
【0016】
請求項4に記載のシフト装置では、係止部が本体部材と係合部との間に嵌合される。このため、本体部材に対する係合部及び係止部のガタツキを抑制でき、本体部材に対する第1被覆部材及び第2被覆部材のガタツキを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施形態に係るシフトレバー装置の主要部を示す左方から見た断面図である。
図2】本発明の実施形態に係るシフトレバー装置の主要部を示す上側から見た断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1には、本発明の実施形態に係るシフト装置としてのシフトレバー装置10の主要部が左方から見た断面図にて示されており、図2には、シフトレバー装置10の主要部が上側から見た断面図にて示されている。なお、図面では、シフトレバー装置10の前方を矢印FRで示し、シフトレバー装置10の右方を矢印RHで示し、シフトレバー装置10の上方を矢印UPで示す。
【0019】
本実施形態に係るシフトレバー装置10は、所謂ストレート式のものにされている。シフトレバー装置10は、フロア式のものにされて、車両(自動車)の運転席(図示省略)の車幅方向内側における車室の床部に設置されており、シフトレバー装置10の前方、右方及び上方は、車両の前方、右方及び上方に向けられている。
【0020】
シフトレバー装置10には、車体側であるハウジング(図示省略)が設けられており、ハウジングは、車室の床部に固定されている。
【0021】
図1及び図2に示す如く、ハウジング内には、シフト体としての略棒状のレバー12の下端(基端)が支持されており、レバー12は、ハウジングから上側に延出されると共に、下端を中心として前後方向(一方向)に回動(移動)可能にされている。レバー12は、回動されることで、シフト位置を変更可能にされており、レバー12は、前側から後側に向けて、例えば、「P」位置(パーキング位置)、「R」位置(リバース位置)、「N」位置(ニュートラル位置)、「D」位置(ドライブ位置)に配置可能にされている。
【0022】
ハウジング内には、規制手段としてのディテント機構(図示省略)が設けられており、ディテント機構は、レバー12の所定のシフト位置(例えば「P」位置)からの回動を規制する。
【0023】
レバー12には、本体部としての円筒状のレバー本体14が設けられており、レバー本体14は、レバー12の長手方向において、レバー12の上端部(先端部)以外に配置されている。
【0024】
レバー12の上端部には、把持部としての略球状のノブ16が設けられており、ノブ16の下部は、レバー本体14の上端部に固定されている。ノブ16は、車両の乗員(運転手)が把持可能にされており、乗員は、ノブ16を把持して、レバー12を回動操作可能にされている。
【0025】
ノブ16内には、操作部材としてのボタン18が回動(移動)可能に設けられており、ボタン18は、ノブ16の前側に露出されて、乗員によって回動操作可能にされている。ボタン18は、ディテント機構に機械的又は電気的に連絡されており、ボタン18が回動操作されることで、ディテント機構によるレバー12の所定のシフト位置からの回動規制が解除されて、レバー12を所定のシフト位置から回動操作可能にされる。
【0026】
ノブ16の内部には、略球形容器状のノブ本体20が設けられており、ノブ本体20の下部がレバー本体14の上端部に固定されて、ノブ16がレバー本体14に固定されている。ノブ本体20内には、ボタン18が設けられており、ノブ本体20内は、前側に開放されている。
【0027】
ノブ本体20の上側かつ前側の部分には、左右方向中央部において、被係合部としての矩形状の係合孔22が貫通形成されており、係合孔22は、ノブ本体20を下側へ向かうに従い前側へ向かう方向に貫通すると共に、全周が閉じられている。ノブ本体20の上側かつ前側の内面は、被嵌合部としての平面状の嵌合面24にされており、嵌合面24は、上下方向(レバー本体14の軸方向)に垂直に配置されると共に、係合孔22が開口されている。
【0028】
嵌合面24には、係合孔22の後側において、被係止部としての台形柱状の係止突起26が一対一体に設けられており、一対の係止突起26は、左右方向において互いに対向されている。係止突起26は、嵌合面24から下側に突出されており、係止突起26の後面は、前後方向(レバー本体14の軸直角方向)に垂直に配置されている。
【0029】
ノブ本体20の上側かつ後側の部分には、左側部及び右側部において、案内部としての案内孔28が貫通形成されており、案内孔28は、ノブ本体20を前後方向(レバー本体14の軸直角方向)に貫通している。
【0030】
ノブ本体20の上側部分及び後側部分は、被覆部材を構成する第1被覆部材としてのリアパネル30によって被覆されており、リアパネル30は、側面視断面略逆L字形の湾曲板状にされて、ノブ本体20に接触されている。リアパネル30の下部には、左端及び右端において、弾性係合部としての係合爪(図示省略)が一体に設けられており、係合爪がノブ本体20に弾性係合されて、リアパネル30のノブ本体20に対する後側への移動が制限されている。
【0031】
リアパネル30内の上側かつ前側の部分には、左右方向中央部において、係合部としての矩形板状の係合板32が一体に設けられており、係合板32は、リアパネル30から下側へ向かうに従い前側へ向かう方向に延出されている。係合板32は、ノブ本体20の係合孔22に貫通されており、係合板32の下部は、ノブ本体20の嵌合面24の下側に突出されている。係合板32の下部には、引掛部としての矩形状の引掛孔34が貫通形成されており、引掛孔34は、係合板32を前後方向(レバー本体14の軸直角方向)に貫通すると共に、全周が閉じられている。
【0032】
ノブ本体20の前側部分及び左右両側部分は、被覆部材を構成する第2被覆部材としてのフロントパネル36によって被覆されており、フロントパネル36は、平面視断面略U字形の湾曲板状にされて、ノブ本体20に接触されると共に、下端を除く外周がリアパネル30の下端を除く外周と嵌合されている。フロントパネル36の前側部分には、露出孔38が貫通形成されており、露出孔38は、ノブ本体20内のボタン18を前側に露出させている。
【0033】
フロントパネル36内の前側部分の上部には、左右方向中央部において、係止部としての長尺板状の係止爪40が一対一体に設けられており、一対の係止爪40は、左右方向において互いに対向されている。係止爪40は、フロントパネル36から後方(レバー本体14の軸直角方向)に延出されており、係止爪40は、リアパネル30の係合板32の引掛孔34に貫通されると共に、引掛孔34の下面とノブ本体20の嵌合面24との間に嵌合されている。係止爪40の先端部には、台形板状の突部40Aが一体に設けられており、突部40Aは、各係止爪40から他の係止爪40とは反対側に突出されている。係止爪40は、弾性変形された状態で突部40Aがノブ本体20の係止突起26に係止されており、突部40Aの前面は、前後方向(レバー本体14の軸直角方向)に垂直に配置されて、係止突起26の後面に面接触されている。
【0034】
フロントパネル36内の前側部分の上部には、左側部及び右側部において、被案内部としての案内柱42が一対一体に設けられており、案内柱42は、フロントパネル36から後方(レバー本体14の軸直角方向)に延出されて、ノブ本体20の案内孔28に挿入されている。
【0035】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0036】
以上の構成のシフトレバー装置10では、ノブ16が組付けられる際に、ノブ本体20に対しリアパネル30が前斜め下方に移動されることで、ノブ本体20の係合孔22にリアパネル30の係合板32が貫通されると共に、ノブ本体20にリアパネル30の係合爪が弾性係合されて、ノブ本体20がリアパネル30によって被覆される。
【0037】
さらに、ノブ本体20に対しフロントパネル36が後方に移動されることで、フロントパネル36の案内柱42がノブ本体20の案内孔28に挿入されて、ノブ本体20に対するフロントパネル36の後方への移動が案内される。このため、フロントパネル36の係止爪40が係合板32の引掛孔34に貫通されて、係止爪40が弾性変形されつつ突部40Aをノブ本体20の係止突起26に係止されることで、ノブ本体20がフロントパネル36によって被覆されると共に、フロントパネル36の外周とリアパネル30の外周とが嵌合される。
【0038】
ここで、上述の如く、ノブ本体20の係合孔22にリアパネル30の係合板32が貫通された状態で、フロントパネル36の係止爪40が係合板32の引掛孔34に貫通されると共に、係止爪40の突部40Aがノブ本体20の係止突起26に係止される。このため、係止爪40が係合板32の係合孔22に対する貫通解除を規制すると共に、突部40A前面の係止突起26後面への面接触により突部40Aの係止突起26に対する係止解除が規制される。このため、ノブ本体20からのリアパネル30及びフロントパネル36の脱落を規制でき、ノブ本体20とリアパネル30との間、ノブ本体20とフロントパネル36との間、及び、リアパネル30の外周とフロントパネル36の外周との間を接着する必要をなくすことができる。
【0039】
また、上述の如く、係合板32が係合孔22に貫通される。このため、係止爪40が引掛孔34に貫通された際に、係合板32の係合孔22に対する貫通解除を効果的に規制でき、ノブ本体20からのリアパネル30の脱落を効果的に規制できる。
【0040】
さらに、上述の如く、係止爪40が引掛孔34に貫通される。このため、係止爪40が係止突起26に係止された際に、係止爪40の引掛孔34に対する貫通解除を効果的に規制でき、ノブ本体20からのリアパネル30の脱落を一層効果的に規制できる。
【0041】
しかも、リアパネル30が係合板32の係合孔22に対する貫通解除側(上斜め後方)への外力を作用された際に、ノブ本体20の嵌合面24が係止爪40を係止する。このため、係合板32の係合孔22に対する貫通解除を効果的に規制でき、ノブ本体20からのリアパネル30の脱落を一層効果的に規制できる。
【0042】
また、係止爪40がノブ本体20の嵌合面24と引掛孔34の下面との間に嵌合される。このため、ノブ本体20に対する係合板32及び係止爪40の上下方向へのガタツキを抑制でき、ノブ本体20に対するリアパネル30及びフロントパネル36の上下方向へのガタツキを抑制できる。しかも、ノブ本体20に対するリアパネル30及びフロントパネル36の上下方向へのガタツキを抑制する構成を別途設ける必要をなくすことができ、ノブ16を小型化できる。
【0043】
なお、本実施形態では、一対の係止突起26間に一対の係止爪40を配置して、各係止突起26を他の係止突起26側に突出させると共に、各係止爪40の突部40Aを他の係止爪40とは反対側に突出させた。しかしながら、一対の係止爪40間に一対の係止突起26を配置して、各係止突起26を他の係止突起26とは反対側に突出させると共に、各係止爪40の突部40Aを他の係止爪40側に突出させてもよい。
【0044】
さらに、本実施形態では、係止爪40をノブ本体20に係止した。しかしながら、係止爪40は、ノブ本体20及びリアパネル30の少なくとも一方に係止すればよい。
【0045】
また、本実施形態では、リアパネル30に係合板32を設けると共に、フロントパネル36に係止爪40を設けた。しかしながら、フロントパネル36に係合板32を設けると共に、リアパネル30に係止爪40を設けてもよい。
【0046】
さらに、本実施形態では、ノブ本体20の係合孔22が下側へ向かうに従い前側へ向かう方向に延伸される。しかしながら、ノブ本体20の係合孔22は、係合板32が挿入可能にされればよく、他の方向(例えば下方又は後側)に延伸されてもよい。
【0047】
また、本実施形態では、ボタン18がノブ16の前側に露出されて後側に操作可能にされる。しかしながら、ボタン18がノブ16の右側に露出されて左側に操作可能にされてもよく、ボタン18がノブ16の左側に露出されて右側に操作可能にされてもよい。
【0048】
さらに、本実施形態では、シフトレバー装置10をフロア式のものにして車室の床部に設置した。しかしながら、シフトレバー装置10を車室のコラムカバーやインストルメントパネルに設置してもよい。
【符号の説明】
【0049】
10 シフトレバー装置(シフト装置)
12 レバー(シフト体)
16 ノブ(把持部)
20 ノブ本体(本体部材)
30 リアパネル(第1被覆部材)
32 係合板(係合部)
36 フロントパネル(第2被覆部材)
40 係止爪(係止部)
図1
図2