(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
商品販売に関わるデータの入力を受け付ける入力デバイス、最新の商品販売データを格納するカレント領域と1商取引として売り上げる商品販売データを登録する明細領域とを有する記憶デバイス、及び、前記1商取引として売り上げる商品販売データの商品名及び金額を含む販売リストを表示する表示デバイス、を備えた商品販売データ処理装置のコンピュータに、
前記入力デバイスを介してデータが入力される毎にそのデータを基に商品販売データを作成する機能、
前記作成された最新の商品販売データを前記カレント領域に格納させるとともに、この最新の商品販売データの前に前記カレント領域に格納されていた直前の商品販売データの商品と同一商品の商品販売データが前記明細領域に登録されているか否かを検索し、登録されていない場合には前記直前の商品販売データを前記明細領域に登録させ、登録されている場合にはその登録済の商品販売データと前記直前の商品販売データとをマージした商品販売データを前記明細領域に登録させて前記登録済の商品販売データを削除する機能、及び、
前記明細領域に登録されている前記商品販売データにより前記表示デバイスに前記販売リストとともに、前記カレント領域に格納される商品販売データにより最新の売上商品の少なくとも品名及び金額を前記表示デバイスに表示させ、かつ前記直前の商品販売データの商品と同一商品の商品販売データが前記明細領域に登録されているとき、前記表示デバイスの前記最新の売上商品の少なくとも品名及び金額が表示される領域と隣接する領域に、前記マージした商品販売データの少なくとも品名及び金額を表示させる機能、
を実現させるための表示制御プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、商品販売データ処理装置の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、この実施形態では、商品販売データ処理装置の一態様として、POS端末10を例示する。
【0009】
図1は、POS端末10の要部構成を示すブロック図である。POS端末10は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、時計部104、通信インターフェース105、ドロワインターフェース106、キーボードコントローラ107、表示コントローラ108、表示コントローラ109、プリンタインターフェース110及びスキャナインターフェース111を搭載する。そしてPOS端末10は、これら搭載部品101〜111をアドレスバス,データバスなどのバスライン113に接続して、制御回路を構成する。
【0010】
CPU101は、コンピュータの中枢部分に相当する。CPU101は、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムに従って、POS端末10としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。
【0011】
ROM102は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。ROM102は、上記のオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムを記憶する。ROM102は、CPU101が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを記憶する場合もある。
【0012】
RAM103は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。RAM103は、CPU101が処理を実行する上で必要なデータを記憶する。またRAM103は、CPU101によって情報が適宜書き換えられるワークエリアとしても利用される。
【0013】
時計部104は、現在の日付及び時刻を計時する。
通信インターフェース105は、LAN(Local Area Network)等のネットワークを介して接続される外部機器との間で行うデータ通信を司る。外部機器としては、他のPOS端末や上位サーバであるPOSサーバ(不図示)等が含まれる。
【0014】
ドロワインターフェース106は、現金等を収容するためのドロワ20に対して開放信号を出力する。開放信号が出力されると、ドロワ20は開放動作し、キャッシャによる金銭の受け渡しが可能となる。なお、POS端末10は、ドロワ20の代わりに自動釣銭機を接続してもよい。その場合、ドロワインターフェース106は、釣銭データを自動釣銭機に出力する。釣銭データが出力されると、自動釣銭機は、そのデータに応じた釣銭を払い出す。
【0015】
キーボードコントローラ107は、キーボード21を制御する。キーボード21は、販売点数、預り金額等の数値を置数するための置数キーの他、値引を指示する値引キー、小計を指示する小計キー、1商取引の登録締めを宣言する締めキー等の種々のファンクションキーを配設した専用のキーボードである。汎用のキーボードの任意のキーに、POS端末で必要な機能を割り付けたものであってもよい。キーボードコントローラ107は、キーボード21から操作キーに対応したキー信号を取り込み、CPU101に与える。
【0016】
スキャナインターフェース111は、スキャナ25との間でデータ信号を授受する。スキャナ25は、商品に付されるコードシンボル(バーコード,二次元データコード等)を光学的に読み取り、そのコードデータをスキャナインターフェース111に出力する。スキャナインターフェース111は、スキャナ25から取り込んだコードデータをデコードし、デコードされたデータ、例えば商品コードをCPU101に与える。
【0017】
ここに、キーボード21及びスキャナ25は、商品販売に関わるデータの入力を受け付ける入力デバイスとして機能する。
【0018】
プリンタインターフェース110は、プリンタ24との間でデータ信号を授受する。プリンタ24は、レシート印字機能とジャーナル印字機能とを有する。すなわちプリンタ24は、プリンタインターフェース110からのデータ信号によりレシート用紙にレシートデータを印字し、ジャーナル用紙にジャーナルデータを印字する。レシートデータが印字されたレシート用紙は、カッタで切断されてレシートとして発行される。ジャーナルデータが印字されたジャーナル用紙は、POS端末10の内部で巻き取られる。なお、POS端末10が電子ジャーナル機能を有することにより、プリンタ24からジャーナル印字機能を無くしてもよい。
【0019】
表示コントローラ108は、オペレータ用ディスプレイ22の表示を制御する。オペレータ用ディスプレイ22は、表示コントローラ108の制御によりPOS端末10のオペレータに対して販売登録された商品の品名,価格,合計金額,釣銭額等を表示する。
【0020】
表示コントローラ109は、客用ディスプレイ23の表示を制御する。客用ディスプレイ23は、表示コントローラ109の制御により会計を行う客に対して、販売登録された商品の品名,価格,合計金額,釣銭額等を表示する。
【0021】
本実施形態において、オペレータ用ディスプレイ22は、例えば12インチの画面サイズを有するTFT(Thin Film Transistor)液晶ディスプレイである。客用ディスプレイ23は、オペレータ用ディスプレイ22より小型の例えば7インチの画面サイズを有するTFT液晶ディスプレイである。
【0022】
図2は、オペレータ用ディスプレイ22に表示される登録画面30の一例である。登録画面30は、カレントエリア31と明細エリア32と合計エリア33とに区分される。カレントエリア31には、販売登録された最新の商品販売データの商品名、単価、販売点数、販売金額及び値引額が表示される。明細エリア32には、1商取引として売り上げる商品販売データの商品名、単価、販売点数、販売金額、値引額等が一覧表示される。合計エリア33には、1商取引として売り上げる商品販売データの合計点数及び合計金額が表示される。
【0023】
図3は、客用ディスプレイ23に表示される登録画面40の一例である。登録画面40は、6ライン分の商品エリアL1〜L6と、1ライン分の合計エリアL7とに区分される。商品エリアL1〜L6には、1商取引として売り上げる商品販売データの商品名、単価、販売点数、販売金額、値引額等が表示される。合計エリアL7には、1商取引として売り上げる商品販売データの合計点数及び合計金額が表示される。
【0024】
ここに、オペレータ用ディスプレイ22及び客用ディスプレイ23は、1商取引として売り上げる商品販売データの商品名及び金額を含む販売リストを表示する表示デバイスとして機能する。
【0025】
上述した登録画面30,40をオペレータ用ディスプレイ22及び客用ディスプレイ23に表示させるために、POS端末10は、
図4に示すメモリ領域LM,CM,TM,NM,FMをRAM103に形成する。
【0026】
メモリ領域LMは、1商取引として売り上げる商品販売データの商品コード、商品名、単価、販売点数、販売金額及び値引額の各項目からなるレコードを一連の番号順に登録する領域であり、以下ではリストメモリLMと称する。メモリ領域CMは、販売登録された最新の商品販売データの商品コード、商品名、単価、販売点数、販売金額及び値引額を格納する領域であり、以下ではカレントメモリCMと称する。メモリ領域TMは、1商取引として売り上げる商品販売データの合計点数TN及び合計金額TAを格納する領域であり、以下では合計メモリTMと称する。メモリ領域NMは、登録数カウンタpと制御カウンタqとを格納する領域であり、以下ではカウントメモリNMと称する。メモリ領域FMは、登録中フラグfを格納する領域であり、以下ではフラグメモリFMと称する。
【0027】
ここに、RAM103は、最新の商品販売データを格納するカレント領域(カレントメモリCM)と1商取引として売り上げる商品販売データを登録する明細領域(リストメモリLM)とを有する記憶デバイスとして機能する。
【0028】
しかしてPOS端末10は、CPU101に以下の機能1〜3を実現させるためのプログラム、いわゆる表示制御プログラムを搭載する。
・機能1.入力デバイス(キーボード21またはスキャナ25)を介して、商品販売に関わるデータが入力される毎にそのデータを基に商品販売データを作成する機能。
【0029】
・機能2.作成された最新の商品販売データをカレントメモリCMに格納させるとともに、この最新の商品販売データの前にカレントメモリCMに格納されていた直前の商品販売データの商品と同一商品の商品販売データがリストメモリLMに登録されているか否かを検索し、登録されていない場合には直前の商品販売データをリストメモリLMに格納させ、登録されている場合にはその登録済の商品販売データと直前の商品販売データとをマージした商品販売データをリストメモリLMに登録させて登録済の商品販売データを削除する機能。
【0030】
・機能3.リストメモリLMに登録されている商品販売データにより、表示デバイス(オペレータ用ディスプレイ22または客用ディスプレイ23)に販売リストを表示させる機能。
【0031】
表示制御プログラムは、ROM102に保存される。なお、POS端末10がコンピュータの補助記憶デバイスとして例えばEEPROM(Electric Erasable Programmable Read-Only Memory)、ハードディスクドライブ、あるいはSSD(Solid State Drive)を搭載している場合、表示制御プログラムを補助記憶デバイスで保存してもよい。
【0032】
図5は、上記表示制御プログラムにしたがってCPU101が実行する情報処理手順の要部を示す流れ図である。なお、
図5に示すとともに以下に説明する処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。
【0033】
先ず、CPU101は、データの入力を待ち受ける(Act1)。スキャナ25またはキーボード21からデータが入力された場合(Act1にてYES)、CPU101は、そのデータを解析する。そしてCPU101は、商品登録に係るデータが入力されたか否かを確認する(Act2)。
【0034】
商品に付されたバーコードがスキャナ25によって読み取られ、そのバーコードデータがスキャナインターフェース111を介して入力されると、CPU101は、商品登録に係るデータであると認識する(Act2にてYES)。CPU101は、フラグメモリFMの登録中フラグfを調べる(Act3)。登録中フラグfは、1商取引における最初の商品登録の際には“0”にリセットされており、2回目以降の商品登録の際には“1”にセットされている。
【0035】
登録中フラグfがリセットされている場合(Act3にてNO)、CPU101は、Act4及びAct5の処理を実行した後、Act6の処理に進む。登録中フラグfがセットされていた場合には(Act3にてYES)、CPU101は、Act4及びAct5の処理を実行することなくAct6の処理に進む。なお、Act4及びAct5の処理順序は、前後が逆になってもよい。
【0036】
Act4では、CPU101は、メモリおよび画面の初期化を行う。この初期化により、リストメモリLM、カレントメモリCM、合計メモリTMの各データがクリアされる。また、カウントメモリNMの登録数カウンタpと制御カウンタqとがいずれも“0”にリセットされる。さらに、オペレータ用ディスプレイ22及び客用ディスプレイ23の登録画面30,40が初期状態となる。すなわち登録画面30の場合、初期状態ではカレントエリア31と明細エリア32とがクリアされる。合計エリア33には、合計点数「0点」と合計金額「0円」とが表示される。一方、登録画面40の場合、初期状態では商品エリアL1〜L6がクリアされる。合計エリアL7には、合計点数「0点」と合計金額「0円」とが表示される。
【0037】
Act5では、CPU101は、登録中フラグfを“1”にセットする。この処理により、2回目以降の商品登録の際には登録中フラグfが“1”にセットされている。因みに、登録中フラグfは、例えば締めキーの入力により1商取引の登録締めが宣言されると、“0”にリセットされる。
【0038】
Act6では、CPU101は、商品販売データを作成する。すなわちCPU101は、バーコードデータを解析して商品コードを取得し、さらに、この商品コードに関連付けられてPLU(Price Look Up)ファイルに設定されている商品名,単価等の商品情報を読み出す。PLUファイルは、事前にPOSサーバからRAM103にダウンロードされていてもよいし、POSサーバの記憶デバイスに保存されていてもよい。POSサーバに保存されている場合、CPU101は、通信インターフェース105を介してPOSサーバにアクセスして商品情報の問い合わせを行い、POSサーバから商品情報を受け取る。
【0039】
商品情報を取得したならば、CPU101は、単価に販売点数を乗算して販売金額を算出する。販売点数は、商品コードが入力される直前に、キーボード21の置数キーと乗算キーとによって乗数が入力されている場合にはその乗数であり、乗数が入力されていない場合には“1”である。かくしてCPU101は、商品コード、商品名,単価、販売点数及び販売金額からなる商品販売データを作成する。
【0040】
Act6の処理が終了すると、CPU101は、登録数カウンタpを調べる(Act7)。1商取引における最初の商品登録の際には、登録数カウンタpは“0”にリセットされている。
【0041】
登録数カウンタpがリセットされている場合(Act7にてYES)、CPU101は、Act9〜Act13の処理を実行する。登録数カウンタpが“1”以上の場合には(Act7にてNO)、CPU101は、Act8の明細リスト更新処理を実行した後、Act9〜Act13の処理を実行する。なお、Act9〜Act11の各処理手順は、その順序が入れ替わってもよい。また、Act12,Act13の処理手順は、前後が逆になってもよい。明細リスト更新処理については、後述する。
【0042】
Act9では、CPU101は、商品販売データに含まれる商品コード、商品名、単価、販売点数及び販売金額を、カレントメモリCMに格納させる。Act10では、CPU101は、合計メモリMNの合計点数TNに商品販売データの販売点数を加算する。Act11では、CPU101は、合計メモリMNの合計金額TAに商品販売データの販売金額を加算する。
【0043】
Act12では、CPU101は、オペレータ用ディスプレイ22の登録画面30及び客用ディスプレイ23の登録画面40の表示内容を更新する。この表示内容を更新する処理、いわゆる表示処理については、後述する。Act13では、CPU101は、登録数カウンタpを“1”だけカウントアップする。
【0044】
Act13の処理が終了すると、CPU21は、Act1の処理に戻る。すなわちCPU101は、次のデータ入力を待ち受ける。
【0045】
入力データが商品登録に係るデータでない場合(Act2にてNO)、CPU101は、入力データがキー操作による指示入力であるか否かを判断する(Act14,Act15)。入力データが値引キーの操作による値引指示であった場合(Act14にてYES)、CPU101は、
図6の流れ図に示す手順の値引処理を実行する。
【0046】
すなわちCPU101は、登録中フラグfを調べる(Act21)。登録中フラグfがリセットされていた場合(Act21にてNO)、商品登録無しに値引キーが操作された誤操作なので、CPU101は、キー操作をエラーとする。
【0047】
登録中フラグfがセットされていた場合には(Act21にてYES)、CPU101は、Act22、Act23、Act24の各処理を実行する。なお、Act22とAct23の処理の順序は、前後が逆になってもよい。
【0048】
Act22では、CPU101は、カレントメモリCMに値引額を格納する。Act23では、合計メモリTMの合計金額TAから値引額を減額する。値引額は、値引キーの入力直前に置数キーで置数された金額である。置数がない場合、値引額を0円とする。
【0049】
Act24では、CPU101は、オペレータ用ディスプレイ22の登録画面30及び客用ディスプレイ23の登録画面40の表示内容を更新する。
【0050】
Act24の処理が終了すると、CPU21は、Act1の処理に戻る。すなわちCPU101は、次のデータ入力を待ち受ける。
【0051】
一方、入力データが小計キーの操作による小計指示であった場合(Act15にてYES)、CPU101は、
図7の流れ図に示す手順の小計処理を実行する。
【0052】
すなわちCPU101は、登録中フラグfを調べる(Act31)。登録中フラグfがリセットされていた場合(Act31にてNO)、商品登録無しに小計キーが操作された誤操作なので、CPU101は、キー操作をエラーとする。
【0053】
登録中フラグfがセットされていた場合には(Act31にてYES)、CPU101は、Act32、Act33の各処理を実行する。Act32では、後述する明細リスト更新処理を実行する。Act33では、CPU101は、オペレータ用ディスプレイ22の登録画面30及び客用ディスプレイ23の登録画面40の表示内容を更新する。
【0054】
Act33の処理が終了すると、CPU21は、Act1の処理に戻る。すなわちCPU101は、次のデータ入力を待ち受ける。
【0055】
図8は、Act8及びAct32にて実行される明細リスト更新処理の具体的手順を示す流れ図である。先ずCPU101は、カレントメモリCMのデータ(商品コード、商品名、単価、販売点数、販売金額、値引額)をリストメモリLMの番号p(pは登録数カウンタpの値)のエリアに格納させる(Act41)。
【0056】
次にCPU101は、登録数カウンタpが“1”であるか否かを判断する(Act42)。1商取引における2回目の商品登録に対する明細リスト更新処理のタイミングでは、登録数カウンタpが“1”である。この場合(Act42にてYES)、CPU101は、明細リスト更新処理を終了する。
【0057】
登録数カウンタpが“1”でない、つまり“1”より大きい場合には(Act42にてNO)、CPU101は、Act43,Act44の処理を実行する。Act43では、CPU101は、カレントメモリCMから商品コードと単価とを検出する。Act44では、CPU101は、Act43の処理で検出した商品コードと単価とを検索キーとして、リストメモリLMの番号“1”から“p−1”までのレコード(番号、商品コード、商品名、単価、販売点数、販売金額、値引額)を検索する。そしてCPU101は、検索キーと商品コード及び単価が一致するレコードが存在するか否かを確認する(Act45)。存在する場合(Act45にてYES)、CPU101は、そのレコード(以下、同一商品レコードと称する)の値引額が“0”より大きいか否かを確認する(Act46)。
【0058】
値引額が“0”の場合(Act46にてNO)、CPU101は、同一商品レコードの販売点数と販売金額とを、リストメモリLMの番号pのエリアに格納された最新レコードの販売点数と販売金額とにそれぞれ加算する。すなわち、商品コード及び単価が一致する同一商品のレコードどうしをマージする(Act47)。
【0059】
しかる後、CPU101は、リストメモリLMから同一商品レコードを削除する。そしてCPU101は、同一商品レコードの番号より大きい番号のレコードの番号を1ずつ小さい番号に変更する(Act48)。また、CPU101は、登録数カウンタpを“1”だけ減算する(Act49)。以上で、CPU101は、明細リスト更新処理を終了する。
【0060】
なお、リストメモリを検索した結果、同一商品レコードが存在しない場合(Act45にてNO)、あるいは同一商品レコードは存在するが(Act45にてYES)、そのレコードに値引額が設定されている場合には(Act46にてYES)、CPU101は、Act47〜Act49の処理を実行することなく、明細リスト更新処理を終了する。
【0061】
ここに、表示制御プログラムにしたがって実行されるAct6〜Act8の処理は、処理手段を構成する。
【0062】
次に、Act12,Act24及びAct33の表示処理について説明する。はじめに、オペレータ用ディスプレイ22に対する表示処理について説明する。
【0063】
Act12の表示処理では、CPU101は、カレントメモリCMに格納されている商品名、単価、販売点数、販売金額及び値引額の各データを登録画面30のカレントエリア31に表示させる。またCPU101は、リストメモリLMに格納されている各レコードの商品名、単価、販売点数、販売金額及び値引額の各データを、番号の小さい順に明細エリア32の画面上段から順に表示させる。さらにCPU101は、合計メモリTMの合計点数TNと合計金額TAとを、合計エリア33に表示させる。
【0064】
Act24の表示処理では、CPU101は、カレントメモリCMに格納された値引額をカレントエリア31に表示させる。また、合計エリア33の合計金額を、合計メモリTMの合計金額TAに変更する。
【0065】
Act33の表示処理では、CPU101は、リストメモリLMに格納されている各レコードの商品名、単価、販売点数、販売金額及び値引額の各データを、番号の小さい順に明細エリア32の画面上段から順に表示させる。またCPU101は、合計メモリTMの合計点数TNと合計金額TAとを、合計エリア33に表示させる。
【0066】
次に、客用ディスプレイ23に対する表示処理について、
図9の流れ図を用いて説明する。この表示処理は、Act12、Act24及びAct33の各処理において共通である。
【0067】
Act12、Act24またはAct33にて表示処理に入ると、先ずCPU101は、登録数カウンタpが“5”を超えているか否かを確認する(Act51)。そして、登録数カウンタpが“5”以下の場合には(Act51にてNO)、CPU101は、Act52〜Act59の処理を実行する。
【0068】
Act52では、CPU101は、登録数カウンタpに“1”を加算した値を終値Eとして算出する。Act53では、CPU101は、カウンタメモリNMの制御カウンタqを“0”にリセットする。なお、このAct52とAct53の処理の順序は、前後を入れ替えてもよい。
【0069】
Act54では、CPU101は、制御カウンタqを“1”だけカウントアップする。Act55では、CPU101は、制御カウンタqの値が終値Eに達したか否かを確認する。そして、達していない場合、CPU101は、Act56の処理に進み、達している場合には、Act57の処理に進む。
【0070】
Act56では、CPU101は、リストメモリLMから番号q(qは制御カウンタqの値)のレコードを読み込む。そしてCPU101は、このレコードの商品名、単価、販売点数、販売金額及び値引額の各データを、登録画面40の商品エリアLq(qは制御カウンタqの値)に表示させる。なお、値引額が“0”の場合には、値引額の表示を省略する。しかる後、CPU101は、Act54の処理に戻る。
【0071】
Act57では、CPU101は、カレントメモリCMに格納された商品名、単価、販売点数、販売金額、値引額の各データを、登録画面40の商品エリアLq(qは制御カウンタqの値)に表示させる。なお、値引額が“0”の場合には、値引額の表示を省略する。
【0072】
Act58では、CPU101は、商品エリアLqの背景を他の商品エリアL(q-1)〜L1の背景と異ならせる。例えばCPU101は、背景の色を変更する。もしくはCPU101は、商品エリアLqだけに所定のハッチングを施す。なお、背景色でなく、たとえば表示文字の色を変更して、商品エリアLqと他の商品エリアL(q-1)〜L1とを区別してもよい。
【0073】
Act59では、CPU101は、合計メモリTMの合計点数TNと合計金額TAとを、登録画面40の合計エリアL7に表示させる。
【0074】
一方、登録数カウンタpが“5”を超える場合には(Act51にてYES)、CPU101は、Act60〜Act66の処理を実行した後、前記Act59の処理を実行する。
【0075】
Act60では、CPU101は、リストメモリLMから番号“p-4”(pは登録数カウンタpの値)のレコードを読み込み、このレコードの商品名、単価、販売点数、販売金額、値引額の各データを、登録画面40の商品エリアL1に表示させる。
【0076】
Act61では、CPU101は、リストメモリLMから番号“p-3”(pは登録数カウンタpの値)のレコードを読み込み、このレコードの商品名、単価、販売点数、販売金額、値引額の各データを、登録画面40の商品エリアL2に表示させる。
【0077】
Act62では、CPU101は、リストメモリLMから番号“p-2”(pは登録数カウンタpの値)のレコードを読み込み、このレコードの商品名、単価、販売点数、販売金額、値引額の各データを、登録画面40の商品エリアL3に表示させる。
【0078】
Act63では、CPU101は、リストメモリLMから番号“p-1”(pは登録数カウンタpの値)のレコードを読み込み、このレコードの商品名、単価、販売点数、販売金額、値引額の各データを、登録画面40の商品エリアL4に表示させる。
【0079】
Act64では、CPU101は、リストメモリLMから番号“p”(pは登録数カウンタpの値)のレコードを読み込み、このレコードの商品名、単価、販売点数、販売金額、値引額の各データを、登録画面40の商品エリアL5に表示させる。
【0080】
Act65では、CPU101は、カレントメモリCMから商品名、単価、販売点数、販売金額、値引額の各データを読み込み、登録画面40の商品エリアL6に表示させる。なお、Act60〜Act65の各処理において、値引額が“0”の場合には、値引額の表示を省略する。
【0081】
Act66では、CPU101は、商品エリアL6の背景を他の商品エリアL1〜L5の背景と異ならせる。例えばCPU101は、背景の色を変更する。もしくはCPU101は、商品エリアLqだけに所定のハッチングを施す。なお、背景色でなく、たとえば表示文字の色を変更して、商品エリアL6と他の商品エリアL1〜L5とを区別してもよい。
【0082】
ここに、表示制御プログラムにしたがって実行されるAct51〜Ac66の処理は、制御手段を構成する。
【0083】
上述した表示処理により客用ディスプレイ23に表示される登録画面40の変遷例を、
図10〜
図14に示す。
【0084】
図10は、1商取引における最初の商品登録として、単価100円の商品AAAが2点乗算登録されたときの登録画面40である。このとき、登録数カウンタpは“0”である。したがって、前記表示制御プログラムに従い、CPU101では、Act1,2,3,4,5,6,7,9,10,11,12,13の順に処理が実行される。その結果、Act9の処理において、商品AAAの販売データがカレントメモリCMに格納される。
【0085】
また、Act12の客用ディスプレイ23に対する表示処理では、Act51,52,53,54,55,57,58,59の順に処理が実行される。その結果、
図10に示すように、登録画面40には、商品エリアL1に、商品AAAの商品名,単価(@100),販売点数(2点)及び販売金額(200円)が表示される。そして、この商品エリアL1の背景が、他の商品エリアL2〜L6と異なる表示となる。合計エリアL7には、合計点数(2点)と合計金額(200円)とが表示される。
【0086】
図11は、1商取引における2回目の商品登録として、単価200円の商品BBBが1点登録されたときの表示例である。このとき、登録数カウンタpは“1”である。したがって、前記表示制御プログラムに従い、CPU101では、Act1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13の順に処理が実行される。その結果、Act8の処理(Act41の処理)において、カレントメモリCMに格納されていた商品AAAの販売データがリストメモリLMの番号“1”のエリアに転送される。そして、Act9の処理において、商品BBBの販売データがカレントメモリCMに格納される。
【0087】
また、客用ディスプレイ23に対する表示処理では、Act51,52,53,54,55,56,54,55,57,58,59の順に処理が実行される。その結果、登録画面40には、商品エリアL2に、商品BBBの商品名,単価(@200),販売点数(1点)及び販売金額(200円)が表示される。商品エリアL1の表示内容は変わらない。ただし、商品エリアL1の背景は元に戻り、商品エリアL2の背景だけが他の商品エリアL1及びL3〜L6と異なる表示となる。合計エリアL7には、合計点数(3点)と合計金額(400円)とが表示される。
【0088】
図12は、1商取引における6回目の商品登録として、1回目と同一の商品AAAがさらに1点登録されたときの表示例である。なお、3回目の商品登録としては、単価300円の商品CCCが1点、30円値引されて登録され、4回目の商品登録としては、単価150円の商品DDDが4点乗算登録され、5回目の商品登録としては、単価250円の商品EEEが1点登録されている。すなわち、リストメモリLMの番号“1”〜“4”の各エリアには、商品AAA、商品BBB、商品CCC、商品DDDの各販売データが格納されている。また、カレントメモリCMには、商品EEEの販売データが格納されている。
【0089】
このとき、登録数カウンタpは“5”である。したがって、前記表示制御プログラムに従い、CPU101では、Act1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13の順に処理が実行される。その結果、Act8の処理(Act41の処理)において、カレントメモリCMに格納されていた商品EEEの販売データがリストメモリLMの番号“5”のエリアに転送される。このとき、商品EEEと同一商品の販売データはリストメモリLMに登録されていない。したがって、Act45の判断処理において“No”となり、明細リスト更新処理が終了する。そしてAct9の処理において、今回の商品AAAの販売データがカレントメモリCMに格納される。
【0090】
また、客用ディスプレイ23に対する表示処理では、Act51,52,53,54,55,56,54,55,56,54,55,56,54,55,56,54,55,56,54,55,57,58,59の順に処理が実行される。その結果、登録画面40には、商品エリアL5に、商品EEEの商品名,単価(@250),販売点数(1点)及び販売金額(250円)が表示され、商品エリアL6に、商品AAAの商品名,単価(@100),販売点数(1点)及び販売金額(100円)が表示される。また合計エリアL7には、合計点数(10点)と合計金額(1,620円)とが表示される。
【0091】
図13は、1商取引における7回目の商品登録として、3回目と同一の商品CCCが、値引なしに1点登録されたときの表示例である。このとき、登録数カウンタpは“6”である。したがって、前記表示制御プログラムに従い、CPU101では、Act1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13の順に処理が実行される。そして、Act8の明細リスト更新処理では、先ず、Act41の処理において、カレントメモリCMに格納されていた商品AAAの販売データがリストメモリLMの番号“6”のエリアに転送される。次いで、Act43,44の処理において、商品AAAの商品コードと単価とでリストメモリLMが検索される。その結果、番号“1”のレコードが同一商品AAAのレコードとして検出される。そしてAct47の処理において、この番号“1”のレコードの販売点数(2点)と販売金額(200円)とが、番号“6”のレコードの販売点数(1点)と販売金額(100円)とにそれぞれ加算される。またAct48の処理において、番号“1”のレコードは削除され、番号“2”〜“6”の各レコードがそれぞれ番号“1”〜“5”のレコードにシフトされる。
【0092】
その後、Act9の処理において、今回の商品CCCの販売データがカレントメモリCMに格納される。このとき、登録数カウンタpは、Act49の処理により“5”に変更されている。したがって、客用ディスプレイ23に対する表示処理では、
図12のときと同じ手順で処理が実行される。その結果、登録画面40の商品エリアL1〜L4には商品BBB,商品CCC,商品DDD及び商品EEEの各データが表示される。また、商品エリアL5には、Act47の処理によってマージされた商品AAAの商品名,単価(@100),販売点数(3点)及び販売金額(300円)が表示される。さらに、商品エリアL6には、今回登録された商品CCCの商品名,単価(@300),販売点数(1点)及び販売金額(300円)が表示される。そして、商品エリアL6の背景だけが他の商品エリアL1〜L5と異なる表示となる。合計エリアL7には、合計点数(11点)と合計金額(1,920円)とが表示される。
【0093】
図14は、1商取引における8回目の商品登録として、単価130円の商品FFFが、1点登録されたときの表示例である。このとき、登録数カウンタpは“6”である。したがって、前記表示制御プログラムに従い、CPU101では、Act1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13の順に処理が実行される。
【0094】
そして、Act8の明細リスト更新処理では、先ず、Act41の処理において、カレントメモリCMに格納されていた商品CCCの販売データがリストメモリLMの番号“6”のエリアに転送される。次いで、Act43,44の処理において、商品CCCの商品コードと単価とでリストメモリLMが検索される。その結果、番号“2”のレコードが同一商品CCCのレコードとして検出される。しかし、この番号“2”のレコードには値引額として30円が格納されている。したがって、Act47〜Act49の各処理は実行されない。すなわち、番号“2”のレコードは、同一商品のレコードである番号“6”のレコードにマージされない。
【0095】
その後、Act9の処理において、商品FFFの販売データがカレントメモリCMに格納される。このとき、登録数カウンタpは“6”のため、客用ディスプレイ23に対する表示処理では、Act51,60,61,62,63,64,65,66,59の順に処理が実行される。その結果、登録画面40の商品エリアL1〜L5には商品CCC,商品DDD,商品EEE,商品AAA及び商品CCCの各データが表示される。商品BBBのデータは、登録画面40から消去される。また、商品エリアL6には、商品FFFの商品名,単価(@130),販売点数(1点)及び販売金額(130円)が表示される。そして、商品エリアL6の背景だけが他の商品エリアL1〜L5と異なる表示となる。合計エリアL7には、合計点数(12点)と合計金額(2,050円)とが表示される。
【0096】
このように本実施形態によれば、1商取引の中で同一商品が異なるタイミングで販売登録された場合、同一商品の販売データがマージされて登録画面30,40に表示される。したがって、同一商品が異なるタイミングで販売登録されたとしても、キャッシャ及び客は、その商品の販売点数及び販売金額を即座に確認することができる。
【0097】
ただし、同一商品であっても一方が値引されている場合には、同一商品の販売データはマージされない。したがって、マージされた販売データは、単価に販売点数を乗算して算出される金額が販売金額と一致するので、客が不審に感じることはない。
【0098】
また、客用ディスプレイ23において、マージされた販売データはカレントメモリCMの商品販売データが表示されるエリア、つまりは背景が異なる商品エリアの直ぐ上に表示される。多くの客は、カレントメモリCMに表示される最新の商品販売データを見て、誤りがないかを確認している。このため、商品販売データがマージされたことを客に意識させることができる。
【0099】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではない。
図15は、他の実施形態における登録画面40の一表示例であり、前記実施形態の
図13に対応している。
図15に示すように、他の実施形態では、商品エリアL5に表示される商品AAAの販売データに、マージされたデータであることを強調するデータ“(2+1)”を表示させる。因みに、データ“(2+1)”は、販売点数が2点のデータと1点のデータとをマージしたことを示す。
【0100】
このように、マージした商品販売データの少なくとも品名及び金額を他の商品販売データの少なくとも品名及び金額と異なる表示形態で表示させることによって、当該販売データがマージされたデータであることを客が容易に認識できる利点がある。
【0101】
なお、上記異なる表示形態は、
図15の例に限定されるものではない。例えば、マージした商品販売データの文字色を、マージしていない商品販売データの文字色と異ならせることによって、当該販売データがマージされたデータであることを知らしめてもよい。
【0102】
また、前記実施形態では、値引販売として販売金額から所定の金額を減額する金額値引を例示したが、値引販売の概念には、単価を一定の比率で割り引く割引による値引販売や、単価を別の単価に変更する単価変更による値引販売も含まれる。
【0103】
また、商品販売データ処理装置の譲渡は一般に、表示制御プログラム等のプログラムがROM102に記憶された状態にて行われる。しかしこれに限らず、コンピュータ装置が備える書き込み可能な記憶デバイスに、このコンピュータ装置とは個別に譲渡された表示制御プログラム等がユーザなどの操作に応じて書き込まれてもよい。表示制御プログラム等の譲渡は、リムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介した通信により行うことができる。記録媒体は、CD−ROM,メモリカード等のようにプログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能であれば、その形態は問わない。また、プログラムのインストールやダウンロードにより得る機能は、装置内部のOS(オペレーティング・システム)等と協働してその機能を実現させるものであってもよい。
【0104】
この他、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]商品販売に関わるデータの入力を受け付ける入力デバイスと、最新の商品販売データを格納するカレント領域と1商取引として売り上げる商品販売データを登録する明細領域とを有する記憶デバイスと、前記1商取引として売り上げる商品販売データの商品名及び金額を含む販売リストを表示する表示デバイスと、前記入力デバイスを介してデータが入力される毎にそのデータを基に商品販売データを作成し、この作成された最新の商品販売データを前記カレント領域に格納させるとともに、この最新の商品販売データの前に前記カレント領域に格納されていた直前の商品販売データの商品と同一商品の商品販売データが前記明細領域に登録されているか否かを検索し、登録されていない場合には前記直前の商品販売データを前記明細領域に登録させ、登録されている場合にはその登録済の商品販売データと前記直前の商品販売データとをマージした商品販売データを前記明細領域に登録させて前記登録済の商品販売データを削除する処理手段と、前記明細領域に登録されている前記商品販売データにより前記表示デバイスに前記販売リストを表示させる制御手段と、を具備したことを特徴とする商品販売データ処理装置。
[2]前記制御手段は、前記販売リストとともに、前記カレント領域に格納される商品販売データにより最新の売上商品の少なくとも品名及び金額を前記表示デバイスに表示させることを特徴とする付記[1]記載の商品販売データ処理装置。
[3]前記直前の商品販売データの商品と同一商品の商品販売データが前記明細領域に登録されているとき、前記制御手段は、前記表示デバイスの前記最新の売上商品の少なくとも品名及び金額が表示される領域と隣接する領域に、前記マージした商品販売データの少なくとも品名及び金額を表示させることを特徴とする付記[2]記載の商品販売データ処理装置。
[4]前記処理手段は、前記直前の商品販売データの商品と同一商品の商品販売データが前記明細領域に登録されているが、少なくとも一方の商品が値引販売されている場合、マージしないことを特徴とする付記[1]乃至[3]のうちいずれか1に記載の商品販売データ処理装置。
[5]前記制御手段は、前記マージした商品販売データの少なくとも品名及び金額をマージしていない商品販売データの少なくとも品名及び金額と異なる表示形態で表示させることを特徴とする付記[1]乃至[4]のうちいずれか1に記載の商品販売データ処理装置。
[6]商品販売に関わるデータの入力を受け付ける入力デバイス、最新の商品販売データを格納するカレント領域と1商取引として売り上げる商品販売データを登録する明細領域とを有する記憶デバイス、及び、前記1商取引として売り上げる商品販売データの商品名及び金額を含む販売リストを表示する表示デバイス、を備えた商品販売データ処理装置のコンピュータに、前記入力デバイスを介してデータが入力される毎にそのデータを基に商品販売データを作成する機能、前記作成された最新の商品販売データを前記カレント領域に格納させるとともに、この最新の商品販売データの前に前記カレント領域に格納されていた直前の商品販売データの商品と同一商品の商品販売データが前記明細領域に登録されているか否かを検索し、登録されていない場合には前記直前の商品販売データを前記明細領域に登録させ、登録されている場合にはその登録済の商品販売データと前記直前の商品販売データとをマージした商品販売データを前記明細領域に登録させて前記登録済の商品販売データを削除する機能、及び、前記明細領域に登録されている前記商品販売データにより前記表示デバイスに前記販売リストを表示させる機能、を実現させるための表示制御プログラム。