特許第6149166号(P6149166)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6149166
(24)【登録日】2017年5月26日
(45)【発行日】2017年6月14日
(54)【発明の名称】スチーム調理器
(51)【国際特許分類】
   A47J 27/04 20060101AFI20170607BHJP
【FI】
   A47J27/04 D
   A47J27/04 E
   A47J27/04 F
【請求項の数】10
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-546727(P2016-546727)
(86)(22)【出願日】2014年11月20日
(65)【公表番号】特表2016-531721(P2016-531721A)
(43)【公表日】2016年10月13日
(86)【国際出願番号】KR2014011156
(87)【国際公開番号】WO2015083961
(87)【国際公開日】20150611
【審査請求日】2016年4月1日
(31)【優先権主張番号】10-2013-0149096
(32)【優先日】2013年12月3日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2014-0161588
(32)【優先日】2014年11月19日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】516099587
【氏名又は名称】ジョン,ギュ−テ
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,ギュ−テ
【審査官】 土屋 正志
(56)【参考文献】
【文献】 実開平04−103828(JP,U)
【文献】 実開昭56−028222(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 27/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スチームを生成して供給するスチーム供給装置と、
前記スチーム供給装置からスチームの供給を受けて内部に収容された飲食物を調理する調理容器からなり、
前記調理容器は内部に飲食物が収容される第1収容部と、
前記第1収容部の上部に備えられ、第1収容部を密閉する蓋からなり、
前記第1収容部または蓋にはスチームの供給を受ける供給孔が形成され、
前記第1収容部はフォールディング可能なように襞部が形成されることを特徴とするスチーム調理器。
【請求項2】
前記調理容器は
記第1収容部の下部に連通するように形成され、前記スチーム供給装置からスチームの供給を受ける供給孔が形成される第2収容部をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のスチーム調理器。
【請求項3】
スチームを生成して供給するスチーム供給装置と、
前記スチーム供給装置からスチームの供給を受けて内部に収容された飲食物を調理する調理容器からなり、
前記調理容器は内部に飲食物が収容される第1収容部と、
前記第1収容部の上部に備えられ、第1収容部を密閉する蓋からなり、
前記第1収容部または蓋にはスチームの供給を受ける供給孔が形成され、
前記供給孔には前記スチーム供給装置と連結されるノズルが連結され
前記ノズルが連結される連結管にはスライディング部材が備えられ、
前記スライディング部材の一側には前記ノズルの外側をカバーする保護管が形成されることを特徴とするスチーム調理器。
【請求項4】
スチームを生成して供給するスチーム供給装置と、
前記スチーム供給装置からスチームの供給を受けて内部に収容された飲食物を調理する調理容器からなり、
前記調理容器は、
内部に飲食物が収容される第1収容部と、
前記第1収容部の下部に連通するように形成され、前記スチーム供給装置からスチームの供給を受ける供給孔が形成される第2収容部と、
前記第1収容部の上部に備えられ、第1収容部を密閉する蓋からなり、
前記第1収容部または蓋にはスチームの供給を受ける供給孔が形成され、
前記第1収容部と第2収容部は多数の貫通孔が形成される分離板で分離され、
前記第1収容部の内周面には多数の貫通孔が形成される内板が安着される突起が形成されることを特徴とするスチーム調理器。
【請求項5】
スチームを生成して供給するスチーム供給装置と、
前記スチーム供給装置からスチームの供給を受けて内部に収容された飲食物を調理する調理容器からなり、
前記調理容器が安着される支え部がさらに備えられ、
前記支え部は上部に調理容器が位置する受け台と、
前記受け台の一側に形成される支え柱と、
前記支え柱に設置されて調理容器が挿入固定される圧迫バンドからなることを特徴とするスチーム調理器。
【請求項6】
スチームを生成して供給するスチーム供給装置と、
前記スチーム供給装置からスチームの供給を受けて内部に収容された飲食物を調理する調理容器からなり、
前記調理容器が安着される支え部がさらに備えられ、
前記支え部は上部に調理容器が位置する受け台と、
前記受け台の一側に形成される支え柱と、
前記受け台の上部に位置し、弾性部材によって支え柱方向に弾性支持される圧迫柱からなることを特徴とするスチーム調理器。
【請求項7】
スチームを生成して供給するスチーム供給装置と、
前記スチーム供給装置からスチームの供給を受けて内部に収容された飲食物を調理する調理容器からなり、
前記調理容器は軟質の材質からなり、
内部に飲食物が収容され、前記スチーム供給装置からスチームの供給を受ける第1収容部と、
前記第1収容部の下部に備えられる前記スチーム供給装置からスチームの供給を受ける第2収容部と、
前記第1収容部の開放された上部を密封する密封部材からなることを特徴とするスチーム調理器。
【請求項8】
前記第1収容部には調理容器の内部の圧力が設定された圧力より高くなるとスチームを外部に排出する圧力調節部材が備えられ、
前記第2収容部の下部にはスチームに含まれた凝結水を排出するためのスチームトラップが備えられるかまたは栓が備えられた通孔が形成されることを特徴とする請求項に記載のスチーム調理器。
【請求項9】
前記調理容器が安着される支え部がさらに備えられ、
前記支え部は上部に調理容器が位置する受け台と、
前記受け台の一側に形成される支え柱と、
前記支え柱の上部に備えられ、軟質の材質で形成される調理容器の上段が係合される掛止部と、
前記支え柱に設置され、前記第1収容部と第2収容部の境界部が挿入されて境界部のサイズを調節する調節手段からなることを特徴とする請求項に記載のスチーム調理器。
【請求項10】
前記内板と分離板の上下を貫通する移動管がさらに備えられることを特徴とする請求項に記載のスチーム調理器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はスチーム調理器に関し、より詳細には飲食物の上部と下部両方向からスチームの供給を受けることになり、飲食物の全体を均等に調理することができ、スチームの内部に収容された水分が凝結されて発生する凝結水を容易に外部に排出できるようにして飲食物と凝結水が接して飲食物の味が低下することを防止できるスチーム調理器に関する。
【背景技術】
【0002】
飲食物の調理に使用される一般的な加熱調理装置としては高周波を利用する電子レンジとヒーターを利用して飲食物に直接熱を加えるガスオーブン、電気オーブンなどがある。
【0003】
このような加熱調理装置のうち電子レンジは、調理できる飲食物の種類において多くの制限があるだけではなく、調理後に飲食物が乾燥されて飲食物の味が落ちる短所があり、ガスオーブンと電気オーブンは相対的に密度が低い空気がヒーターと飲食物との間で熱伝達の媒体として作用するため、調理時間が長くなり、効率が落ちる短所がある。
【0004】
したがって、前述したような従来の加熱調理装置の短所を補完するための代案としてスチームにより飲食物に熱を供給する加熱調理装置(以下「スチーム調理機器」という)が開発されており、このようなスチーム調理機器を利用すると、飲食物に適切な水分が維持され、飲食物の味を維持することができ、調理室内に満ちている蒸気が効果的な熱伝達の媒体として作用して調理時間を短縮させる。
【0005】
このようなスチームを利用する調理器具の一例として、図1及び図2に示すように韓国登録特許第10−1311863号に記載された技術が提案されているが、その技術的な特徴は、本体10内に支持され、食用水Wが収容されるスチーム発生室21があり、前記スチーム発生室21の下側で食用水Wを加熱するスチーム発生用電気ヒーター22を備え、前記スチーム発生室21の開口部21aの外側の熱伝達枠部23に焼き乾燥用電気ヒーター24を有するスチーム発生手段20と、前記スチーム発生室21の開口部21aを覆うように熱伝達枠部23上に搭載され、多数の凸輪部31の内部に遠赤外線放射体32が内蔵され、前記多数の凸輪部31の間にスチーム放出孔33を有する焼き乾燥手段30と、前記焼き乾燥手段30の上部にスチーム滞留室41を設けるスチーム滞留部材40と、前記スチーム発生用電気ヒーター22及び焼き乾燥用電気ヒーター24を制御する制御部50を含んでなることを特徴とする。
【0006】
しかし、韓国登録特許第10−1311863号に記載された技術は調理時にスチームを利用して調理することによって、多様な調理を迅速にできる長所はあるが、スチームを飲食物の下部にのみ供給するため、飲食物を均等に加熱することが難しく、スチームによって発生する凝結水の排水が容易ではないため、飲食物に凝結水が接して食べ物の味が低下し、安定した調理が難しいという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は前記した問題点を解決するために案出されたものであって、本発明の目的は、スチームを生成して供給するスチーム供給装置からスチームの供給を受けてスチーム調理器の内部に収容される飲食物を調理するが、前記スチーム調理器は、飲食物が収容される第1収容部と第1収容部の下部に形成されてスチームの供給を受ける第2収容部と前記第1収容部の上部に備えられてスチームの供給を受ける蓋からなる調理容器が備えられ、飲食物の下部と上部から同時にスチームの供給を受けて飲食物の全体を均等に調理できるスチーム調理器を提供することにある。
【0008】
また、本発明の他の目的は、内部に飲食物が収容される第1収容部の下部にはスチームの供給を受ける第2収容部が形成され、前記第2収容部の下部にはスチームに含まれた水滴が凝結されて発生する凝結水を外部に排出するスチームトラップが備えられ、前記調理容器の下部には凝結水を収集する凝結水収集装置が備えられ、調理容器で生成される凝結水を容易に収集することができ、内部に収容される飲食物と凝結水が接して食べ物の味を低下させることを防止できるスチーム調理器を提供することにある。
【0009】
また、本発明のまた他の目的は、スチームを供給するスチーム供給装置と調理容器を連結するためのノズルはシリコンのような軟質の材質からなり、密閉力が優れ、前記ノズルと連結される連結管に沿ってスライディング移動するスライディング部材が備えられ、スライディング部材の端部には前記ノズルの外側をカバーする保護管が備えられることによって、調理容器にノズルが結合される場合、保護管がノズルの外側をカバーし、外部の異物が調理容器の内部に流入することを安定的に防止できるスチーム調理器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
このような問題点を解決するための本発明は、スチームを生成して供給するスチーム供給装置と、前記スチーム供給装置からスチームの供給を受けて内部に収容された飲食物を調理する調理容器からなることを特徴とする。
【0011】
ここで、前記調理容器は内部に飲食物が収容される第1収容部と、前記第1収容部の上部に備えられ第1収容部を密閉する蓋からなり、前記第1収容部または蓋にはスチームの供給を受ける供給孔が形成されることを特徴とする。
【0012】
また、前記調理容器は、内部に飲食物が収容される第1収容部と、前記第1収容部の下部に連通するように形成され、前記スチーム供給装置からスチームの供給を受ける供給孔が形成される第2収容部と、前記第1収容部の上部に備えられ第1収容部を密閉する蓋からなり、前記第1収容部または蓋にはスチームの供給を受ける供給孔が形成されることを特徴とする。
【0013】
また、前記第1収容部はフォールディング可能なように襞部が形成されることを特徴とする。
【0014】
ここで、前記供給孔には前記スチーム供給装置と連結されるノズルが連結されることを特徴とする。
【0015】
このとき、前記ノズルが連結される連結管にはスライディング部材が備えられ、前記スライディング部材の一側には前記ノズルの外側をカバーする保護管が形成されることを特徴とする。
【0016】
一方、前記第1収容部と第2収容部は多数の貫通孔が形成される分離板で分離され、前記第1収容部の内周面には多数の貫通孔が形成される内板が安着される突起が形成されることを特徴とする。
【0017】
また、前記調理容器が安着される支え部がさらに備えられ、前記支え部は上部に調理容器が位置する受け台と、前記受け台の一側に形成される支え柱と、前記支え柱に設置されて調理容器が挿入固定される圧迫バンドからなることを特徴とする。
【0018】
また、前記調理容器が安着される支え部がさらに備えられ、前記支え部は上部に調理容器が位置する受け台と、前記受け台の一側に形成される支え柱と、前記受け台の上部に位置し、弾性部材によって支え柱方向に弾性支持される圧迫柱からなること特徴とする。
【0019】
ここで、前記調理容器は軟質の材質からなり、内部に飲食物が収容されて前記スチーム供給装置からスチームの供給を受ける第1収容部と、前記第1収容部の下部に備えられる前記スチーム供給装置からスチームの供給を受ける第2収容部と、前記第1収容部の開放された上部を密封する密封部材からなることを特徴とする。
【0020】
このとき、前記第1収容部には調理容器の内部の圧力が設定された圧力より高くなるとスチームを外部に排出する圧力調節部材が備えられ、前記第2収容部の下部にはスチームに含まれた凝結水を排出するためのスチームトラップが備えられたりまたは栓が備えられる通孔が形成されることを特徴とする。
【0021】
また、前記調理容器が安着される支え部がさらに備えられ、前記支え部は上部に調理容器が位置する受け台と、前記受け台の一側に形成される支え柱と、前記支え柱の上部に備えられ軟質の材質で形成される調理容器の上段が係合される掛止部と、前記支え柱に設置され、前記第1収容部と第2収容部の境界部が挿入されて境界部のサイズを調節する調節手段からなることを特徴とする。
【0022】
また、前記内板と分離板の上下を貫通する移動管がさらに備えられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
前記した構成の本発明によれば、スチームを生成して供給するスチーム供給装置からスチームの供給を受けてスチーム調理器の内部に収容される飲食物を調理し、前記スチーム調理器は飲食物が収容される第1収容部と第1収容部の下部に形成されてスチームの供給を受ける第2収容部と前記第1収容部の上部に備えられスチームの供給を受ける蓋からなる調理容器が備えられ、飲食物の下部と上部から同時にスチームの供給を受けることになり飲食物の全体を均等に調理できる効果がある。
【0024】
また、本発明は内部に飲食物が収容される第1収容部の下部にはスチームの供給を受ける第2収容部が形成され、前記第2収容部の下部にはスチームに含まれた水滴が凝結されて発生する凝結水を外部に排出するスチームトラップが備えられ、前記調理容器の下部には凝結水を収集する凝結水収集装置が備えられ調理容器で生成される凝結水を容易に収集できるため、内部に収容される飲食物と凝結水が接して食べ物の味を低下させることを防止できる効果がある。
【0025】
また、本発明はスチームを供給するスチーム供給装置と調理容器を連結するためのノズルはシリコンのような軟質の材質からなり、密閉力が優れ、前記ノズルと連結される連結管に沿ってスライディング移動するスライディング部材が備えられ、スライディング部材の端部には前記ノズルの外側をカバーする保護管が備えられることによって、調理容器にノズルが結合する場合、保護管がノズルの外側をカバーするようになり外部の異物が調理容器の内部に流入することを安定的に防止できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】従来のスチーム調理器の概念図である。
図2】従来のスチーム調理器の焼き乾燥手段の平面図である。
図3】本発明によるスチーム調理器の概念図である。
図4】本発明によるスチーム調理器に支え部が設置された状態図である。
図5】本発明の他の実施例による支え部が備えられたスチーム調理器の状態図である。
図6】本発明によるスチーム調理器に使用されるノズルの概念図である。
図7】本発明のまた他の実施例によるスチーム調理器の概念図である。
図8】本発明のまた他の実施例によるスチーム調理器の概念図である。
図9図8の実施例に支え部が備えられた状態図である。
図10】本発明のまた他の実施例によるスチーム調理器の概念図である。
図11】本発明のまた他の実施例によるスチーム調理器の概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、添付する図面を参照して本発明の好ましい実施例についてより詳細に説明する。図面上の同一構成要素に対しては同一参照符号を使用し、同一構成要素については重複する説明を省略する。また、本発明は多数の異なる形態で具現することができ、記述した実施例に限定されないことを理解しなければならない。
【0028】
図3は本発明によるスチーム調理器の概念図であり、図4は本発明によるスチーム調理器に支え部が設置された状態図であり、図5は本発明の他の実施例による支え部が備えられたスチーム調理器の状態図であり、図6は本発明によるスチーム調理器に使用されるノズルの概念図であり、図7は本発明のまた他の実施例によるスチーム調理器の概念図であり、図8は本発明のまた他の実施例によるスチーム調理器の概念図であり、図9図8の実施例に支え部が備えられた状態図であり、図10は本発明のまた他の実施例によるスチーム調理器の概念図であり、図11は本発明のまた他の実施例によるスチーム調理器の概念図である。
【0029】
本発明はスチーム調理器に関し、図3に示すようにその構成は内部に収容された水を加熱してスチームを生成・供給するスチーム供給装置100と前記スチーム供給装置100からスチームの供給を受けて内部に収容された飲食物を調理する調理容器200からなる。
【0030】
ここで、前記調理容器200は内部に飲食物が収容される第1収容部210と前記第1収容部210の下部に形成される第2収容部220と前記第1収容部210の上部に備えられる蓋230からなり、前記第1収容部210と第2収容部220は互いに連通するように形成され、前記蓋230と第2収容部220は前記スチーム供給装置100からスチームの供給を受けて第1収容部210に供給し、第1収容部の210内部に収容された飲食物を調理する。
【0031】
したがって、前記第1収容部210の内部に収容された飲食物に上部と下部から同時にスチームが加えられるため飲食物が全体的に一定の温度のスチームの供給を受けるようになり全体が均等に調理される。
【0032】
また、図面に示していないが、蓋230ではない第1収容部210に直接スチームの供給を受けることもできる。
【0033】
また、従来の蒸し器は蒸し器自体だけでは飲食物を調理することができないため、下部にスチームを供給するための別途の構造を連結しなければならなく、連結と分離の過程が複雑で、かつ調理に多くの時間が必要であり、蒸し器全体を移動させることが難しい。このため内部に収容された飲食物だけを別途に取り出さなければならず、運搬も難しいという問題点があったが、本発明の調理容器200は体積が大きくなく、スチーム供給装置100と着脱が容易であるため、内部に収容された飲食物を調理して飲食物を別途の容器に移すことなく調理容器200に飲食物を収容した状態で運搬が可能である。
【0034】
一方、前記調理容器200は飲食物が収容される第1収容部210とスチームの供給を受けるための第2収容部220からなり、前記第1収容部210と第2収容部220との間には分離板240が備えられ、それぞれの空間を分離し、前記分離板240には多数の貫通孔242が形成され、第2収容部220に供給されたスチームが前記貫通孔242を介して第1収容部210に供給される。
【0035】
また、前記第1収容部210の内周面には突起212が形成され、前記突起212には内板214が支持され、第1収容部210が2層に分割され、多数の飲食物を収容して同時に調理することができる。
【0036】
このとき、図3に示すように前記突起212は一つのみ形成されてもよく、上下方向に多数形成されて第1収容部210を多層に分割してより多くの飲食物を収容して同時に調理することができる。
【0037】
また、前記分離板240と内板214の上部に安着される飲食物が調理過程でゲル化して分離板242と内板214に形成された貫通孔242を詰まるようになりスチームの移動が円滑に行われないこともあり得るため、図11に示すように、前記内板214及び分離板242を上下に貫通する別途の移動管250を備えてスチームが容易に移動できるようにして安定的に調理することができるようにする。
【0038】
一方、前記第1収容部210の上部に形成される開放部をカバーする蓋230が備えられるが、前記蓋230には圧力調節部材236が形成され、調理容器200内部の圧力を調節する。
【0039】
すなわち、前記調理容器200は蓋230と第2収容部220を介してスチームの供給を受けるが、調理容器200の上部と下部から供給されたスチームが内部に一定以上に収容されると、内部の圧力が高くなって危険であるため、一定以上の圧力になると、前記圧力調節部材236を介して内部のスチームを外部に排出して内部の圧力を調節する。
【0040】
このとき、前記圧力調節部材236は韓国登録特許第10−1439993号に記載された構成のように切開部が形成された排出部を介して内部に形成されるスチームの圧力が排出部の弾性力を超えると、切開部が撓んで切開部に隙間が発生し、内部のスチームが外部に排出される構成を使用することもでき、すでに公知された多様な技術を使用して圧力を調節する。
【0041】
また、前記スチーム供給装置100からスチームの供給を受ける第2収容部220の下部にはスチームトラップ222が形成され、前記スチームトラップ222はスチームに含まれた水滴が調理容器200の表面などと接して凝結された凝結水を外部に排出する。
【0042】
したがって、スチームを利用して調理時に飲食物に凝結水が接して飲食物がふやけて飲食物の味が低下することを防止することができる。
【0043】
また、前記スチームトラップ222はディスク式スチームトラップ、バイメタル式スチームトラップ、バケット式スチームトラップなど公知された多様なスチームトラップ方式を使用して形成することができ、このような構成はすでに公知された内容であるため別途の説明は省略する。
【0044】
このとき、前記調理容器200の下部には上部が開放されるように形成される凝結水収集装置300が備えられ、前記スチームトラップ222を介して排出する凝結水を収集するようにして凝結水が厨房などの床に任意に流れることを防止することができる。
【0045】
一方、前記凝結水収集装置300は図面に示していないが、引出し形態で形成されて内部に収容された凝結水を容易に排出することもできる。
【0046】
また、前記スチームトラップ222の代わりに上下に貫通する通孔(図示せず)を形成し、通孔に栓を備えて凝結水が多く満たされると、栓を分離して凝結水を排出し、普段は栓を閉めた状態で料理するようにすることもできる。
【0047】
また、前記蓋230と第2収容部220には前記スチーム供給装置100から供給されるスチームの供給を受けるために供給孔(234、224)が各々形成され、前記供給孔(234、224)には前記スチーム供給装置100とホースや連結管120に連結されるノズル110が連結される。
【0048】
ここで、前記ノズル110は一側が傾斜するように形成され、材質はシリコンのような軟質からなり、前記供給孔(234、224)に挿入して結合する場合、図6の(a)に示すように供給孔(234、224)により加圧されてノズル110の外周縁に一時的に溝112が形成されて完全に密閉され、安定的にスチームを供給することができる。
【0049】
また、前記調理容器200の内部にスチームが供給されて内部の圧力が高くなると、調理容器200の外部側方向にスチームが排出されるように力が作用し、シリコンのような軟質からなるノズル110に形成された溝112の全部も外側方向に力が作用して溝112の全部が供給孔(234、224)の外側と完全に密着し、内部のスチームが外部に排出されることを安定的に防止することができる。
【0050】
また、前述したように蓋230に供給孔234を形成せず、第1収容部210に直接供給孔(図示せず)を形成し、スチーム供給装置100から直接スチームの供給を受けることもできる。
【0051】
一方、図6の(b)に示すように、前記ノズル110の端部に連結される連結管120にはスライディング部材130が備えられるが、前記スライディング部材130は前記連結管120に沿って前後に移動できるように設置され、前記スライディング部材130の一側には前記ノズル110の外側をカバーする保護管140が形成される。
【0052】
したがって、前記ノズル110が供給孔(234、224)に結合される場合、前記スライディング部材130を移動させて保護管140の端部が供給孔(234、224)の外側と接するようにして外部の異物がノズル110に流入することを防止することができる。
【0053】
また、本発明の他の実施例として図4に示すように前記調理容器200は別途に備えられる支え部400に安着されて使用することもできるが、前記支え部400は調理容器200が安着されるように形成される平板形状の受け台410と前記受け台410の一側に備えられる支え柱420と前記支え柱420に設置される圧迫バンド430からなる。
【0054】
ここで、前記圧迫バンド430はゴムのような弾力性が良い材質からなり、圧迫バンド430の内側に調理容器200を位置させ、前記支え柱420に安定的に固定する。
【0055】
したがって、前記支え部400に調理容器200を安着させた状態で調理をすることによって、スチームを注入するときに発生する揺れにも調理容器200が揺れずに固定され、調理容器200の内部に収容された飲食物が揺れないため、安定した調理が可能である。
【0056】
また、前記受け台410には排水孔416が形成され、前記調理容器200の下部に形成されるスチームトラップ222は前記排水孔416に対応するように位置し、前記スチームトラップ222を介して排出される凝縮水が前記排水孔416を介して収集される。
【0057】
このとき、前記受け台410の下部には凝結水収集装置300が備えられ、前記排水孔416を介して流入する凝結水を収集する。
【0058】
また、前記支え柱420にはノズル110または連結管120を固定するための固定部(符号を図示せず)が形成され、ノズル110が調理容器200に安定的に結合された状態を維持することができる。
【0059】
一方、本発明のまた他の実施例として図5に示すように、前記調理容器200が安着される支え部400は調理容器200が安着されるように形成される平板形状の受け台410と前記受け台410の一側に備えられる支え柱420と前記支え柱420が設置された方向に弾性支持される圧迫柱440からなる。
【0060】
ここで、前記圧迫柱440は前記受け台410の上部に形成されるガイド溝412に設置され、前記ガイド溝412に沿って移動し、前記圧迫柱440の端部には弾性部材414により支え柱420が位置した方向に弾性支持される。
【0061】
これによって、前記支え柱420と圧迫柱440との間に調理容器200を位置させると、前記弾性部材414の弾性力によって圧迫柱440が調理容器200を加圧して調理容器200は安定的に固定され、スチームが注入される過程で発生する揺れを安定的に防止される。
【0062】
一方、前記圧迫柱440の位置を調節するためには前述したように弾性部材414を使用することもでき、スクリューを利用して圧迫柱440の長さを調節したり、圧迫柱440の下部には突起を形成し、受け台410にはそれに対応する多数の溝を形成して長さを調節するなどの多様な公知の方法を使用することもできる。
【0063】
また、前記受け台410には図4の実施例のように排水孔416が形成され、受け台410の下部には凝結水収集装置300が備えられ調理容器200から排出される凝結水が収集される。
【0064】
一方、本発明のまた他の実施例として図7に示すように、スチーム供給装置100からスチームの供給を受けて内部に収容された飲食物を調理する調理容器200は内部に飲食物が収容される第1収容部210と前記第1収容部210の下部に形成される第2収容部220と前記第1収容部210の上部に備えられる蓋230からなり、前記第1収容部210と第2収容部220は互いに連通するように形成され、前記蓋230と第2収容部220は前記スチーム供給装置100からスチームの供給を受けて第1収容部210に供給し、第1収容部の210内部に収容された飲食物を調理する。
【0065】
ここで、前記第1収容部210は長さ方向に沿って襞部216が形成されてフォールディング可能なように形成され、使用しない場合には第1収容部210をたたんで保管することができ、その体積が減るため保管及び運搬が容易である。
【0066】
また、前記第1収容部210は第2収容部220と着脱できるように形成され、前記第1収容部210の下段の内周面には別途のパッキング(図示せず)が備えられ、第2収容部220との密閉力を高めることによって、内部に注入されるスチームが外部に漏出することを安定的に防止することができる。
【0067】
また、他の構成は前述した構成と同一であるため、別途の説明は省略する。
【0068】
一方、本発明のまた他の実施例として図8に示すように、スチーム供給装置100からスチームの供給を受けて内部に収容された飲食物を調理する調理容器500はゴムまたはシリコンのような軟質の材質でチューブ形態からなり、上部は飲食物が収容される第1収容部510が形成され、前記第1収容部510の下部には第1収容部510と連通するように第2収容部520が形成される。
【0069】
ここで、前記第1収容部510と第2収容部520との間には境界部530が形成され、前記境界部530は第1収容部510と第2収容部520の直径より小さい通孔で形成され、第1収容部510と第2収容部520が互いに連通するようになり、前記第1収容部510と第2収容部には前記スチーム供給装置100からスチームの供給を受けるための供給孔(514、524)が各々形成されて前述したノズル110が結合する。
【0070】
また、前記第1収容部510は上部が開放されるように形成され、前記第1収容部510の上部にはピンチまたはバンドのように軟質の上部を密封するための密封部材540が備えられ、内部に注入されるスチームが任意に排出することを防止することができる。
【0071】
また、前記第1収容部510には圧力調節部材512が備えられ、前述したように内部の圧力が一定以上になると、スチームを外部に排出して過度な圧力による安全事故を予防する。
【0072】
また、前記第2収容部520の下部にはスチームトラップ522が形成され、スチームに含まれた凝結水を外部に排出する。
【0073】
一方、軟質からなる調理容器500は図9に示すように別途の支え部400′に支えられ、調理するが、前記支え部400′は上部に調理容器が位置する受け台410′と前記受け台410′の一側に形成される支え柱420′と前記支え柱の上部に備えられ軟質の材質からなる調理容器500の上段が係合される掛止部422からなる。
【0074】
ここで、前記支え柱420′には調節手段424が備えられ、前記調節手段424の中心部には通孔425が形成され、前記通孔425を基準に外側には通孔のサイズを調節する調節部材426が備えられる。
【0075】
それで、前記調節手段424の通孔425に境界部530が位置し、前記調節部材426の位置を調節して境界部530のサイズを調節できるため、第2収容部520を介して注入されるスチームの量を調節して飲食物の調理状態を調節することができる。
【0076】
一方、本発明のまた他の実施例として図10に示すように、スチーム供給装置100からスチームの供給を受けて内部に収容された飲食物を調理する調理容器600は飲食物が収容される第1収容部610と前記第1収容部610の上部をカバーする蓋620からなる。
【0077】
ここで、前記蓋620にはスチーム供給装置100からスチームの供給を受けるための供給孔622が形成され、スチームを使用して内部に収容された飲食物を調理することができる。
【0078】
また、前記蓋620には圧力調節部材624が備えられ、内部に収容されたスチームの圧力が設定された圧力以上になると、圧力調節部材624を介して外部に排出して内部の圧力が過度に高くなることを防止する。
【0079】
一方、前記蓋620に供給孔622を形成せず、第1収容部610に直接供給孔(図示せず)を形成してスチーム供給装置100からスチームの供給を受けることもできる。
【0080】
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されず、本発明の実施例と実質的に均等な範囲にあるものまで本発明の権利範囲が及ぶものであり、本発明の精神に外れない範囲内で当該発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって多様に変形されて実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0081】
本発明はスチーム調理器に関し、より詳細には飲食物の上部と下部両方向からスチームの供給を受けることになり、飲食物全体を均等に調理することができ、スチームの内部に収容された水分が凝結されて発生する凝結水を容易に外部に排出して飲食物と凝結水が接して飲食物の味が低下することを防止できるスチーム調理器に関する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6(a)】
図6(b)】
図7
図8
図9
図10
図11