【実施例】
【0023】
次に、実施例について本発明を説明する。
【0024】
実施例1
天然ゴム(RSS#3) 25質量部
SBR(日本ゼオン製品Nipol 1502) 45 〃
タイヤ再生ゴムA級(村岡ゴム工業製品タイヤリク紫線) 60 〃
(再生ゴム分) (30 〃)
GPF級カーボンブラック(ヨウ素吸着量32g/kg、DBP吸収量88ml/100g) 10 〃
炭酸カルシウム 80 〃
酸化亜鉛 2.5 〃
ステアリン酸 2.0 〃
アロマオイル(三共油化工業製品A-OMIX) 20 〃
硫黄 2.6 〃
加硫促進剤CZ(大内新興化学工業製品) 1.0 〃
加硫促進剤M(大内新興化学工業製品) 0.4 〃
以上の各成分をバンバリーミキサ等で混練し、コンベヤベルト用コートゴム組成物を調製した。
【0025】
実施例2
実施例1において、GPF級カーボンブラック量が20質量部に変更されて用いられた。
【0026】
実施例3
実施例1において、炭酸カルシウム量が100質量部に変更されて用いられた。
【0027】
実施例4
実施例2において、炭酸カルシウム量が100質量部に変更されて用いられた。
【0028】
比較例1
実施例1において、GPF級カーボンブラックが用いられなかった。
【0029】
比較例2
実施例3において、GPF級カーボンブラックが用いられなかった。
【0030】
比較例3
実施例1において、炭酸カルシウム量が60質量部に変更されて用いられた。
【0031】
比較例4
実施例1において、炭酸カルシウム量が120質量部に変更されて用いられた。
【0032】
比較例5
実施例1において、GPF級カーボンブラック量が30質量部に変更されて用いられた。
【0033】
比較例6
実施例1において、GPF級カーボンブラック量が40質量部に変更されて用いられた。
【0034】
比較例7
天然ゴム(RSS#3) 25質量部
油展SBR(日本ゼオン製品Nipol 1712;37.5phr油展) 41.25 〃
(SBR分) (30 〃 )
タイヤ再生ゴムA級(村岡ゴム工業製品タイヤリク紫線) 90 〃
(再生ゴム分) (45 〃 )
GPF級カーボンブラック 60 〃
炭酸カルシウム 60 〃
酸化亜鉛 3 〃
ステアリン酸 2 〃
アロマオイル(三共油化工業製品A-OMIX) 30 〃
硫黄 2.6 〃
加硫促進剤CZ(大内新興化学工業製品) 1 〃
以上の各成分をバンバリーミキサ等で混練し、コンベヤベルト用コートゴム組成物を調製した。
【0035】
比較例8
比較例5において、天然ゴム量が55質量部に、油展SBR量が34.80質量部(SBR分25質量部)に、タイヤ再生ゴム量が40質量部(再生ゴム分20質量部)にそれぞれ変更して用いられた。
【0036】
比較例9
比較例5において、天然ゴム量が55質量部に、油展SBR量が20.63質量部(SBR分15質量部)に、タイヤ再生ゴム量が60質量部(再生ゴム分30質量部)にそれぞれ変更して用いられた。
【0037】
得られたコンベヤベルト用コートゴム組成物を用い、次の各項目の測定を行った。
常態物性:この組成物を150℃、30分間プレス加硫した加硫物について、JIS K6251
-2004に準拠して引張強さおよび伸びを、JIS K6253-2006に準拠して硬
さを、JIS K6252-2001に準拠して引裂き強さをそれぞれ測定した
対ポリエステル帆布接着性:
コートゴム組成物シート(厚さ3mm)/帆布/コートゴム組成物シート(厚さ
0.6mm)/帆布/コートゴム組成物シート(厚さ5mm)の順に積層し、長さ450
mm、幅200mmのモールドを用いて、150℃、30分の条件下で加硫を行って得
られた評価用サンプルから長さ方向に25mm幅のサンプルを採取し、剥離力
はJIS K6256-1:2006「布との剥離強さ」に準拠して測定し、ゴム付は剥
離試験後、帆布表面に付着しているゴムを目視にて確認した(剥離による
破壊がコートゴム層の全面で起こっている場合はゴム付が100%となり、
接着が最も良好となる)
フレキシング試験:上記評価用サンプルから25mm幅のサンプルを採取し、25mm径の
プーリにかけ、35kgfの張力をかけた状態で屈曲試験を行ったときに、カ
バーゴム-コートゴム間、コートゴム層内およびコートゴム-帆布間のいず
れかに剥離が発生する迄の回数を測定した
【0038】
得られた結果は、次の表に示される。なお、比較例7〜9は、特許文献3の実施例1〜3に相当する。
表
実施例 比較例
1 2 3 4 1 2 3 4 5 6 7 8 9
〔組成物成分〕
天然ゴム 25 25 25 25 25 25 25 25 25 25 25 55 55
SBR1502 45 45 45 45 45 45 45 45 45 45 − − −
SBR1712 − − − − − − − − − − 41.25 34.80 20.63
(SBR分) − − − − − − − − − − (30) (25) (15)
タイヤ再生ゴム 60 60 60 60 60 60 60 60 60 60 90 40 60
(再生ゴム分) (30) (30) (30) (30) (30) (30) (30) (30) (30) (30) (45) (20) (30)
GPF級CB 10 20 10 20 − − 10 10 30 40 60 60 60
CaC
O3 80 80 100 100 80 100 60 120 80 80 60 60 60
ZnO 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 2.5 3.0 3.0 3.0
ステアリン酸 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0
アロマオイル 20 20 20 20 20 20 20 20 20 20 30 30 30
硫黄 2.60 2.60 2.60 2.60 2.60 2.60 2.60 2.60 2.60 2.60 2.60 2.60 2.60
加硫促進剤CZ 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00
加硫促進剤M 0.40 0.40 0.40 0.40 0.40 0.40 0.40 0.40 0.40 0.40 − − −
〔測定結果〕
<常態物性>
引張強さ(MPa) 6.2 6.4 6.0 5.5 5.9 5.2 6.8 5.4 7.1 7.2 7.6 10.1 8.8
伸び (%) 440 431 440 402 441 449 450 380 433 433 355 450 420
硬さ 52 54 54 56 50 53 49 57 55 54 62 60 64
引裂き強さ 14 15 14 15 13 13 18 13 20 25 21 26 23
(N/mm)
<対帆布接着性>
剥離力 (N/mm) 3.9 4.4 3.7 4.0 3.4 3.3 5.1 3.0 5.2 5.5 5.3 6.2 5.4
ゴム付 (%)100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100 100
<フレキシング試験>
耐久回数 80 81 54 58 59 38 95 28 110 110 64 >101 72
(×10
4回)
注1) 対帆布接着性の剥離力は、3.5〜5.0N/mmのものがエンドレス作業性に
すぐれている
注2) フレキシング試験における耐久回数は600,000回以上では剥離などが
発生せず、耐久性にすぐれている