(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6149625
(24)【登録日】2017年6月2日
(45)【発行日】2017年6月21日
(54)【発明の名称】医薬組成物
(51)【国際特許分類】
A61K 31/192 20060101AFI20170612BHJP
A61K 31/198 20060101ALI20170612BHJP
A61P 29/00 20060101ALI20170612BHJP
A61P 25/04 20060101ALI20170612BHJP
A61P 11/10 20060101ALI20170612BHJP
A61P 11/14 20060101ALI20170612BHJP
A61K 47/36 20060101ALI20170612BHJP
A61K 9/48 20060101ALI20170612BHJP
A61K 9/20 20060101ALI20170612BHJP
A61K 9/14 20060101ALI20170612BHJP
A61K 31/4535 20060101ALI20170612BHJP
A61K 9/16 20060101ALI20170612BHJP
【FI】
A61K31/192
A61K31/198
A61P29/00
A61P25/04
A61P11/10
A61P11/14
A61K47/36
A61K9/48
A61K9/20
A61K9/14
A61K31/4535
A61K9/16
【請求項の数】5
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2013-189080(P2013-189080)
(22)【出願日】2013年9月12日
(65)【公開番号】特開2014-111567(P2014-111567A)
(43)【公開日】2014年6月19日
【審査請求日】2016年9月6日
(31)【優先権主張番号】特願2012-247341(P2012-247341)
(32)【優先日】2012年11月9日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000002819
【氏名又は名称】大正製薬株式会社
(72)【発明者】
【氏名】桑田 亜矢
(72)【発明者】
【氏名】土屋 裕里
【審査官】
岩下 直人
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2011/093498(WO,A1)
【文献】
特開平10−182448(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 31/192
A61K 9/14
A61K 9/16
A61K 9/20
A61K 9/48
A61K 31/198
A61K 31/4535
A61K 47/36
A61P 11/10
A61P 11/14
A61P 25/04
A61P 29/00
CAplus/REGISTRY/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS/WPIDS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロキソプロフェン又はその塩、L−カルボシステイン、チペピジン又はその塩、及びトウモロコシデンプンを含有することを特徴とする医薬組成物。
【請求項2】
ロキソプロフェン又はその塩が、ロキソプロフェンナトリウム水和物である請求項1記載の医薬組成物。
【請求項3】
トウモロコシデンプンの含有比が、ロキソプロフェン又はその塩、L−カルボシステイン、及びチペピジン又はその塩の総含有量の1質量部に対し、0.01〜100質量部である請求項1記載の医薬組成物。
【請求項4】
固形製剤である請求項1〜3のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【請求項5】
剤形が、カプセル剤、丸剤、顆粒剤、細粒剤、散剤又は錠剤である請求項1〜4のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロキソプロフェン又はその塩、L−カルボシステイン及びチペピジン又はその塩を含有し、これら成分の含量低下を抑制し、かつ、外観安定性に優れた医薬組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
ロキソプロフェンは、非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAID)の一種であり、関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、歯痛、急性上気道炎や、手術後・外傷後・抜歯後等の消炎・鎮痛・解熱に有効なものとして知られている(非特許文献1)。
ロキソプロフェンは、その優れた薬理作用から、様々な薬物と配合された検討が既になされている。例えば、ケトチフェンフマル酸塩との配合による解熱作用の増強(特許文献1)や、チキジウム臭化物の配合による胃障害の軽減(特許文献2)、プソイドエフェドリン塩酸塩との配合によるくしゃみ防止(特許文献3)などが挙げられる。
【0003】
一方、L−カルボシステインは、気道粘液調整及び粘膜正常化作用を有し、優れた去痰作用を有する化合物として広く知られている薬物である(非特許文献2)。
また、チペピジンは、咳中枢の抑制による鎮咳作用を示すことや去痰作用を示すこと等が知られている。チペピジンはこれらの作用に基づき、かぜ薬や鎮咳去痰薬に用いられる薬物である(非特許文献3)。
【0004】
ロキソプロフェンは、いくつかの化合物と相互作用を生じ、この相互作用により、固化や変色、湿潤等が生じ、外観に影響を与えることが知られている(特許文献4〜11)。
【0005】
L−カルボシステインとも相互作用を生じ、固結、変色が生じることが知られており、これら相互作用を抑制する方法として、抗炎症成分のトラネキサム酸を加える方法が報告されている(特許文献12及び13)。
【0006】
しかしながら、ロキソプロフェン又はその塩、L−カルボシステイン及びチペピジン又はその塩の3成分の薬物間において、直接影響を与えるような相互作用が生じるか否かについては、知られていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2004―83579号公報
【特許文献2】特開2000―26313号公報
【特許文献3】特開2004−2362号公報
【特許文献4】特開2011−173860号公報
【特許文献5】特願2011−006407号公報
【特許文献6】特開2011−116750号公報
【特許文献7】特開2011−116751号公報
【特許文献8】特開2011−173861号公報
【特許文献9】特開2011−132214号公報
【特許文献10】特開2011−235599号公報
【特許文献11】WO2011/093498
【特許文献12】特開2011−246441号公報
【特許文献13】特開2011−246437公報
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】第十六改正日本薬局方解説書 株式会社廣川書店 第C−5359−5364頁
【非特許文献2】第十六改正日本薬局方解説書 株式会社廣川書店 第C−1165−1168頁
【非特許文献3】OTCハンドブック 2008−09 株式会社学術情報流通センター 第290頁
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明者らは、解熱鎮痛剤としてロキソプロフェン又はその塩、去痰剤としてL−カルボシステイン、及び鎮咳剤としてチペピジンヒベンズ酸塩を含有する医薬組成物の開発を進めてきた結果、それらの保存安定性において、ロキソプロフェン又はその塩、L−カルボシステイン、及びチペピジン又はその塩の含量が経時的に低下するという驚くべき知見を得た。
従って、本発明の課題は、ロキソプロフェン又はその塩、L−カルボシステイン、及びチペピジン又はその塩を含有する安定化された医薬組成物の提供である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記課題を解決すべく種々の検討を行ったところ、ロキソプロフェン又はその塩、L−カルボシステイン、及びチペピジン又はその塩に、トウモロコシデンプンを含有させると、ロキソプロフェン又はその塩、L−カルボシステイン、及びチペピジン又はその塩の含量低下が抑えられ、かつ外観安定性にも優れた製剤が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0011】
すなわち、本発明は
[1]ロキソプロフェン又はその塩、L−カルボシステイン、チペピジン又はその塩及びトウモロコシデンプンを含有することを特徴とする医薬組成物、
[2]ロキソプロフェン又はその塩が、ロキソプロフェンナトリウム水和物である[1]記載の医薬組成物、
[3]トウモロコシデンプンの含有比が、ロキソプロフェン又はその塩、L−カルボシステイン、及びチペピジン又はその塩の総含有量の1質量部に対し、0.01〜100質量部である[1]記載の医薬組成物、
[4]固形製剤である[1]〜[3]のいずれか1に記載の医薬組成物、
[5]剤形が、カプセル剤、丸剤、顆粒剤、細粒剤、散剤又は錠剤である[1]〜[4]のいずれか1に記載の医薬組成物、
である。
【0012】
本発明の医薬組成物は、トウモロコシデンプンを配合することで、ロキソプロフェン又はその塩、L−カルボシステイン及びチペピジン又はその塩の含量低下を抑制でき、簡単に製造することが可能となった。したがって、これら相互作用を有する成分を安定に配合するために、直接接触させない技術である例えば別顆粒法やコーティング技術などの製造技術を使用しなくても、これら有効成分を安定に配合することが可能となった。本発明の医薬組成物は、その製剤の構造が簡単であり、且つ、製造に時間と手間がかからない、優れた医薬組成物として提供できるものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明により、ロキソプロフェン又はその塩、L−カルボシステイン、又はチペピジン又はその塩の経時的分解が顕著に抑制され、かつ外観安定性に優れた医薬品組成物の提供が可能となった。さらに、ロキソプロフェンによる消炎・鎮痛・解熱作用、L−カルボシステインによる去痰作用、及びチペピジンによる鎮咳、去痰作用を兼ね備えた優れた一般用医薬品(OTC)製剤の提供が可能となった。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の医薬組成物中におけるロキソプロフェン又はその塩には、ロキソプロフェンのみならず、ロキソプロフェンの薬学上許容される塩、さらには水やアルコール等との溶媒和物が含まれる。これらは公知の化合物であり、公知の方法により製造できるほか、市販のものを用いることができる。本発明において、ロキソプロフェン又はその塩としては、ロキソプロフェンナトリウム水和物(化学名:Monosodium 2-[4-[(2-oxocyclopentyl)methyl]phenyl]propanoate dihydrate)が好ましい。
本発明の医薬組成物におけるロキソプロフェン又はその塩の含有量は、その薬効を示す量であれば特に限定されるものではないが、医薬組成物全質量に対して、ロキソプロフェンナトリウム無水物換算で0.05〜50質量部、好ましくは0.1〜40質量部、特に好ましくは0.5〜30質量部、最も好ましいのは1.0〜20質量部である。
【0015】
本発明の医薬組成物に含まれるL−カルボシステインは、気道粘液調整及び粘膜正常化作用を有し、優れた去痰作用を有する化合物として公知の化合物であり、公知の方法により製造できるほか、市販のものを用いることができる。
本発明の医薬組成物におけるL−カルボシステインの含有量は、その薬効を示す量であれば特に限定されるものではないが、医薬組成物全質量に対してL−カルボシステインを1.0〜98質量部、好ましくは3.0〜95質量部、より好ましくは5.0〜90質量部、更に好ましくは10〜85質量部である。
【0016】
本発明の医薬組成物に含まれるチペピジン又はその塩には、チペピジンそのもののほか、チペピジンの薬学上許容される塩が含まれる。当該チペピジン又はその塩の好適な具体例としては、チペピジン、チペピジンクエン酸塩、チペピジンヒベンズ酸塩等が挙げられる。これらは公知の化合物であり、公知の方法により製造できるほか、市販のものを用いることができる。本発明において、チペピジン又はその塩としては、チペピジンヒベンズ酸塩がより好ましい。
本発明の医薬組成物におけるチペピジン又はその塩の含有量は、その薬効を示す量であれば特に限定されるものではないが、医薬組成物全質量に対してチペピジンを0.1〜50質量部、好ましくは0.3〜40質量部、より好ましくは0.5〜30質量部、更に好ましくは1.0〜20質量部である。
【0017】
本発明の医薬組成物に含まれるロキソプロフェン又はその塩、L−カルボシステイン、の含有比は、ロキソプロフェン又はその塩を、ロキソプロフェンナトリウム無水物換算で1質量部に対し、L−カルボシステインを、0.05〜100質量部含有するものが好ましく、0.1〜90質量部含有するものがより好ましく、特に0.5〜85質量部が、含量安定性の面で好ましい。
【0018】
本発明の医薬組成物に含まれるロキソプロフェン又はその塩、チペピジン又はその塩の含有比は、ロキソプロフェン又はその塩を、ロキソプロフェンナトリウム無水物換算で1質量部に対し、チペピジン又はその塩を、0.003〜30質量部含有するものが好ましく、0.04〜20質量部含有するものがより好ましく、特に0.08〜15質量部が好ましい。
【0019】
本発明の医薬組成物に含まれるトウモロコシデンプンの含有量は、ロキソプロフェン又はその塩、L−カルボシステイン、及びチペピジン又はその塩の総含有量の1質量部に対し、トウモロコシデンプンを、0.01〜100質量部含有するものが好ましく、0.1〜70質量部含有するものがより好ましく、特に0.5〜50質量部が、含量安定性の面で望ましい。
【0020】
また、本発明の医薬組成物中にはロキソプロフェン又はその塩、L−カルボシステイン、チペピジン又はその塩の他に、本発明の効果を損なわない質的、量的範囲で、通常用いられる他の有効成分(例えばメキタジン等の抗ヒスタミン薬、ジヒドロコデインリン酸塩等の鎮咳剤、メチルエフェドリン塩酸塩等の気管支拡張剤、カフェイン無水物等の中枢興奮剤など)、賦形剤、崩壊剤、結合剤などを配合しうる。
【0021】
また、本発明の医薬組成物の剤形は、特に限定されるべきものではないが、固形製剤が好ましい。例えば、散剤、細粒剤、顆粒剤、丸剤、錠剤(フィルムコーティング錠、糖衣錠、積層錠を含む)、カプセル剤、ドライシロップ剤、トローチ剤等の経口製剤や外用剤などの非経口製剤が挙げられるが、経口製剤が好ましい。
【0022】
本発明の医薬組成物は、常法により製造することができ、その方法は特に限定されるものではないが、相互作用を有する成分を接触するように配合してもトウモロコシデンプンとこれら成分とを同時配合かつ共存させることでその相互作用が抑制されることから、これら4成分を共存するように配合することが、本発明を実施する上で意義が大きい。
上記医薬組成物の具体的形態として、例えば以下の形態が挙げられる。
1.ロキソプロフェン又はその塩、L−カルボシステイン、チペピジン又はその塩及びトウモロコシデンプンを混合して得た散剤、顆粒剤等及びこれを被覆した製剤。
2.ロキソプロフェン又はその塩、L−カルボシステイン、チペピジン又はその塩及びトウモロコシデンプンを混合し、造粒して得た散剤、顆粒剤等及びこれを被覆した製剤。
3.1または2の製剤を含む錠剤、及びこれを被覆した製剤。
ロキソプロフェン又はその塩、L−カルボシステイン、チペピジン又はその塩及びトウモロコシデンプンとが互いに共存するよう同時配合されていればよく、その剤形に応じて、任意の慣用の方法を採用すればよい。
【0023】
本発明の医薬組成物を製造する方法としては、具体的には、その剤形に応じて、任意の慣用の方法例えば攪拌造粒、流動層造粒、押し出し造粒、転動流動造粒、乾式造粒などの方法により造粒して製造するのが好ましい。これらは一般的な製剤機器を用いて一般的な方法で製剤化を行うことができる。上記のように造粒した後、造粒物を被覆しても良い。また、その造粒物に適宜他の有効成分や賦形剤などの慣用の製剤添加剤を配合してもよく、また、このようにして得た混合物を打錠して錠剤とすることもできる。造粒物を用いて市販の積層錠剤機により2層以上の多層錠の錠剤としてもよい。また、造粒せずに、適宜他の賦形剤などの慣用の製剤添加剤と混合して直接的にこの混合物を圧縮成形することにより調製(直打法)してもよい。
【実施例】
【0024】
以下に実施例及び比較例を挙げ、本発明をより詳しく説明するが、本発明はこれら実施例等に限定されるものではない。
【0025】
<実施例1>
ロキソプロフェンナトリウム水和物 204.3g、L−カルボシステイン 750gチペピジンヒベンズ酸塩 75g、トウモロコシデンプン 615.5g、マンニトール1249.5gを、乳鉢を用いて混合した後、得られた混合粉末を湿式攪拌造粒法により造粒し、造粒物を得た。造粒物は篩に通し、各成分を均一にした。
【0026】
<比較例1>
ロキソプロフェンナトリウム水和物 204.3g、L−カルボシステイン 750gチペピジンヒベンズ酸塩 75g、バレイショデンプン 615.5g、マンニトール1249.5gを乳鉢を用いて混合した後、得られた混合粉末を湿式攪拌造粒法により造粒し、造粒物を得た。造粒物は篩に通し、各成分を均一にした。
【0027】
<比較例2>
ロキソプロフェンナトリウム水和物 204.3g、L−カルボシステイン 750gチペピジンヒベンズ酸塩 75g、結晶セルロース 615.5g、マンニトール1249.5gを乳鉢を用いて混合した後、得られた混合粉末を湿式攪拌造粒法により造粒し、造粒物を得た。造粒物は篩に通し、各成分を均一にした。
【0028】
<試験例1>
実施例1、比較例1及び2で製造した医薬組成物を瓶に充填、密栓し、65℃で2週間保存後、ロキソプロフェンナトリウム水和物、L−カルボシステイン、及びチペピジンヒベンズ酸塩の安定性をHPLC法により評価し結果を表1に示した。
【0029】
【表1】
【0030】
表1から明らかなように、ロキソプロフェンナトリウム水和物、L−カルボシステイン、チペピジンヒベンズ酸塩及びバレイショデンプンを含有する比較例1の医薬組成物を保存すると、ロキソプロフェンナトリウム水和物、L−カルボシステイン及びチペピジンヒベンズ酸塩の含量が低下した。また、ロキソプロフェンナトリウム水和物、L−カルボシステイン、チペピジンヒベンズ酸塩及び結晶セルロースを含有する比較例2の医薬組成物を保存すると、L−カルボシステイン及びチペピジンヒベンズ酸塩の含量が低下した。
一方、ロキソプロフェンナトリウム水和物、L−カルボシステイン、チペピジンヒベンズ酸塩及びトウモロコシデンプンを含有する実施例1の医薬組成物を保存すると、ロキソプロフェンナトリウム水和物、L−カルボシステイン及びチペピジンヒベンズ酸塩の含量低下が抑制できた。
【0031】
<試験例2>
実施例1、比較例1及び2で製造した医薬組成物を瓶に充填、密栓し、65℃で2週間保存後、保存前のものと比較し、以下の基準を用い目視にて外観安定性を評価した。
【0032】
(評価の基準)
A:変色なし
B:若干変色あり
C:著しい変色あり
【0033】
【表2】
【0034】
表2の結果より、比較例1及び比較例2の医薬組成物を保存すると、変色が認められた。一方、ロキソプロフェンナトリウム水和物、L−カルボシステイン、チペピジンヒベンズ酸塩及びトウモロコシデンプンを含有する実施例1の医薬組成物は変色が認められず、外観安定性に優れていることがわかった。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明によれば、ロキソプロフェン又はその塩、L−カルボシステイン及びチペピジン又はその塩を含有する、保存安定性及び外観安定性の優れた医薬組成物を提供することができる。