(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記サポート使用位置における前記サポートよりも上方において前記収容空間に展開される副サポート使用位置と、前記収容空間の外部に退避する副サポート待機位置と、の間を移動可能な副サポートと、
前記リンクに接続され、前記副サポートの展開動作の少なくとも一部を前記サポートの展開動作に同期させる副リンクと、を備える請求項1に記載の容器ホルダ。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、上げ底型の容器ホルダであり、かつ、操作性に優れるものを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決する本発明の容器ホルダは、
上方に開口し収容空間を有するケースと、
前記ケースの底部よりも上方において前記収容空間に展開されるサポート使用位置と、前記収容空間の外部に退避するサポート待機位置と、の間を回動可能なサポートと、
前記ケースの開口周縁部に配置される操作端を一体に持ち、回転可能な操作ダイヤルと、
前記操作ダイヤルと前記サポートとを接続し、前記操作ダイヤルの回転運動を前記サポートに伝達して前記サポートを回動させるリンクと、
少なくとも前記サポートが前記サポート使用位置にあるときに、前記サポートよりも下方に配置されて前記サポートを支持する支持基部と、を備えるものである。
【0009】
本発明の容器ホルダは、下記の(1)〜(5)の何れかを備えるのが好ましく、複数を備えるのがより好ましい。
(1)前記サポート使用位置における前記サポートよりも上方において前記収容空間に展開される副サポート使用位置と、前記収容空間の外部に退避する副サポート待機位置と、の間を移動可能な副サポートと、
前記リンクに接続され、前記副サポートの展開動作の少なくとも一部を前記サポートの展開動作に同期させる副リンクと、を備える。
(2)前記副サポートは、前記副サポート使用位置と前記副サポート待機位置との間を回動し、
前記副サポートを前記副サポート使用位置に付勢する副サポート付勢部材を備え、
前記副リンクは、前記リンクに枢支され、長孔を有し、
前記副サポートは、前記副サポートの回動軸と離間しかつ前記長孔にスライド可能に挿入されているリンクピンを持ち、
前記副リンクは、前記副サポート待機位置から、前記副サポート待機位置と前記副サポート使用位置との間の副サポート中間位置に至るまでの前記副サポートの展開動作を前記サポートの展開動作に同期させ、
前記副サポートは、前記サポートが前記サポート使用位置にあるときに、前記副サポート使用位置から前記副サポート待機位置に向けて回動可能である。
(3)前記サポートを前記サポート使用位置と前記サポート待機位置との2つの位置にそれぞれ付勢可能なサポート付勢部材を備え、
前記サポート付勢部材の付勢力は前記副サポート付勢部材の付勢力よりも大きい。
(4)前記支持基部は、前記収容空間に展開される基部使用位置と、前記収容空間の外部に退避する基部待機位置と、の間を移動可能であり、
前記支持基部を前記基部使用位置に付勢する基部付勢部材を備える。
(5)前記リンクは、互いに噛合する奇数個のギヤを含み、前記サポートの回動方向と前記操作ダイヤルの回転方向とは一致している。
【発明の効果】
【0010】
本発明の容器ホルダは、サポートを展開・退避操作するための操作ダイヤルを持つ。そして、操作ダイヤルの操作端はケースの開口周縁部に配置されている。このためサポートを動作させる際には、ケースの収容空間に手を差し込む必要はなく、ケースの開口周縁部に手を伸ばすだけで良い。したがって、本発明の容器ホルダにおけるサポートを操作するためには、大きな動作は必要はなく、小さな動作のみで足りる。つまり、本発明の容器ホルダは上げ底型であり、かつ、操作性に優れる。
【0011】
さらに、サポート用の操作部材としてダイヤル式の操作ダイヤルを採用したことによっても、本発明の容器ホルダの操作性は向上する。つまり、車両用の内装部材の多くはダイヤル式の操作部材を持つため、本発明の容器ホルダを車両に搭載する場合には、本発明の容器ホルダの操作感が他の内装部材の操作感に統一され、容器ホルダを含めた内装部材全体の操作性が向上する。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、具体例を挙げて本発明の容器ホルダを説明する。以下、必要に応じて、容器ホルダのサポートがサポート使用位置に配されている状態を容器ホルダの浅底状態と呼び、サポートがサポート待機位置に配されている状態を容器ホルダの深底状態と呼ぶ。
【0014】
(実施例1)
実施例1の容器ホルダは、車両のコンソールボックスに配設されるドリンクホルダである。実施例1の容器ホルダを模式的に表す斜視図を
図1に示す。実施例1の容器ホルダの動作を模式的に表す説明図を
図2〜
図6に示す。より詳しくは、
図2は実施例1の容器ホルダが深底状態にあり、かつ、支持基部が基部使用位置にある様子を表す。
図3は実施例1の容器ホルダが深底状態にあり、かつ、支持基部が基部待機位置にある様子を表す。
図4は実施例1の容器ホルダが浅底状態にあり、かつ、副サポートが中間位置にある様子を表す。
図5は実施例1の容器ホルダが浅底状態にあり、かつ、副サポートが副サポート使用位置にある様子を表す。
図6は実施例1の容器ホルダが浅底状態にあり、かつ、副サポートが副サポート待機位置にある様子を表す。以下、実施例において上、下、左、右、前、後とは
図1、
図2に示す上、下、左、右、前、後を指す。
【0015】
図1〜
図6に示すように、実施例1の容器ホルダは、ケース1、サポート2、操作ダイヤル3、リンク4、サポート付勢部材29、支持基部5、基部付勢部材59、副サポート6、副リンク7および副サポート付勢部材79を備える。
【0016】
図1に示すように、ケース1は箱状をなし上方に開口する。ケース1の内部には収容空間100および退避空間101が区画形成されている。収容空間100は容器を収容保持するための空間である。
図1に示すように、ケース1は上方に開口しているため、収容空間100は上方でケース1の外部に連絡する。退避空間101は収容空間100に連絡し、後述するように収容空間100の外部に退避したサポート2を収容し得る。容器ホルダが副サポート6を持つ場合には、サポート2に加えて副サポート6を退避空間101に収容することもできる。収容空間100は容器を収容および保持できれば良く、少なくともケース1の底部11の一部、および、ケース1の側部12の一部によって区画されていれば足る。つまり収容空間100は上方でケース1の外部に連絡するだけでなく、側方および/または下方でケース1の外部に連絡しても良い。さらに換言すると、ケース1は容器を収容および保持できれば良いため、箱状に限らず枠状であっても足りる。
【0017】
サポート2は略矩形の板状をなす。サポート2の左右端面における前端部分には、それぞれ、回動軸20が設けられている。回動軸20はケース1の左右側壁に枢支されている。サポート2は、この回動軸20を中心として、
図2に示すサポート待機位置と
図6に示すサポート使用位置との間を回動可能である。
図2に示すように、回動軸20はケース1の底部11よりも上方に位置する。このため、実施例1の容器ホルダにおけるサポート2は、常に底部11よりも上方に位置する。そして
図6に示すサポート使用位置では、サポート2は、底部11よりも上方において収容空間100に展開される。
【0018】
図1、
図2に示すように、操作ダイヤル3は、略円盤状をなし、ケース1の左側壁に軸支されている。操作ダイヤル3には、突起状をなす操作端30と、長孔状をなすストッパ孔31とが設けられている。
図1に示すように、操作端30はケース1における開口15の周縁部(つまりケース1の開口周縁部)に配置されている。ストッパ孔31は、操作ダイヤル3の回転軸32を中心とする円弧状に延びている。ケース1の左側壁には凸状のストッパピン16が突設されている。ストッパピン16はストッパ孔31に挿入され、操作ダイヤル3の回転に伴ってストッパ孔31内を相対的にスライドする。ストッパピン16とストッパ孔31とは、操作ダイヤル3を所定の角度以上回転させないためのストッパとして機能する。つまり、ストッパ孔31の二つの端部の何れかにストッパピン16が当接すると、操作ダイヤル3はそれ以上回転できなくなる。
【0019】
サポート付勢部材29は、ターンオーバースプリングからなる。サポート付勢部材29の一端はケース1の左側壁に枢支され、サポート付勢部材29の他端は操作ダイヤル3に枢支されている。サポート付勢部材29は、操作ダイヤル3を
図2に示す待機操作位置と、
図4に示す使用操作位置との二つの位置に向けて付勢可能である。
図2に示すように、操作ダイヤル3が待機操作位置にあるときに、サポート2は収容空間100の外部(つまり退避空間101)に退避し、サポート待機位置に配置される。また、
図4に示すように、操作ダイヤル3が使用操作位置にあるときに、サポート2は収容空間100に展開され、サポート使用位置に配置される。したがってサポート付勢部材29は、操作ダイヤル3を介して、サポート使用位置とサポート待機位置との何れかにサポート2を付勢するとも言える。なお、サポート付勢部材29はターンオーバースプリングからなるため、操作ダイヤル3を待機操作位置と使用操作位置との中間の位置(中立位置と呼ぶ)よりもやや使用操作位置側にまで回転させると、サポート付勢部材29の付勢力によって、操作ダイヤル3は自動的に使用操作位置にまで回転する。また、操作ダイヤル3を中立位置よりもやや待機操作位置側にまで回転させると、サポート付勢部材29の付勢力によって、操作ダイヤル3は自動的に待機操作位置にまで回転する。
【0020】
図2に示すように、リンク4は、操作ダイヤル3に一体に設けられている入力側ギヤ40、サポート2に一体に設けられている出力側ギヤ42、および、入力側ギヤ40および出力側ギヤ42に噛合するダンパギヤ41、の3つのギヤで構成されている。したがって、操作ダイヤル3の回転運動は、入力側ギヤ40→ダンパギヤ41→出力側ギヤ42の順に伝達され、サポート2にも伝達される。つまりサポート2は操作ダイヤル3の回転に同期して回動する。なお、入力側ギヤ40の回転軸400は操作ダイヤル3の回転軸32と同軸であり、出力側ギヤ42の回転軸420はサポート2の回転軸20と同軸である。
【0021】
実施例1の容器ホルダは二つの支持基部5を持つ。各々の支持基部5は略同形の略柱状をなす。支持基部5はケース1の底部11付近に枢支され、
図2に示す基部使用位置と
図3に示す基部待機位置と、の間を回動する。支持基部5は、基部使用位置において収容空間100に展開され、基部待機位置において収容空間100の外部(ケース1の底部11付近に設けられている基部退避空間102)に退避する。
【0022】
基部付勢部材59は、巻きバネからなり、支持基部5の回動軸50に装着されている。基部付勢部材59の一端はケース1に固定され、基部付勢部材59の他端は支持基部5に固定されている。基部付勢部材59は、
図2に示す基部使用位置に向けて支持基部5を付勢する。なお、ケース1には、基部使用位置において支持基部5と係止する基部ストッパ(図略)が設けられている。基部ストッパに支持基部5が係止することで、支持基部5は基部使用位置に保持される。
【0023】
副サポート6は略板状をなす。
図1に示すように、副サポート6はケース1の前側壁に枢支され、
図5中実線で示す副サポート使用位置と、
図6中実線で示す副サポート待機位置と、の間を回動する。
図1に示すように、副サポート6の回動軸60には、回動軸60に対して直交する方向(つまり回動軸60を中心とする円の径方向)に延びるシャフト61が設けられている。シャフト61には凸状のリンクピン62が設けられている。リンクピン62は回動軸60と略平行に延びている。
【0024】
副リンク7は桿状をなす。副リンク7の長手方向の一端(枢支端部70と呼ぶ)は出力側ギヤ42に枢支されている。出力側ギヤ42は回転軸420とは異なる位置で副リンク7を枢支している。つまり、枢支端部70は回転軸420の径方向外側に位置している。このため副リンク7は、出力側ギヤ42の回転に伴って位置変化する。副リンク7の長手方向の他端には長孔71が設けられている。この長孔71にはリンクピン62が挿入されている。リンクピン62は長孔をスライド可能である。
【0025】
副サポート付勢部材79は、巻きバネからなり、副サポート6の回動軸60に装着されている。副サポート付勢部材79の一端は副サポート6に固定され、副サポート付勢部材79の他端はケース1に固定されている。副サポート付勢部材79は、副サポート6を
図5中実線で示す副サポート使用位置に向けて付勢している。副サポート使用位置に迄回動した副サポート6は、ケース1に設けられている副サポートストッパ(図略)に係止する。このため副サポート6は副サポート使用位置に保持される。
【0026】
以下、実施例1の容器ホルダの動作を説明する。
【0027】
図2に示す深底状態において、サポート2は収容空間100から退避し退避空間101に配置されている。したがって、このときサポート2はサポート待機位置に配置されている。副サポート6もまた収容空間100から退避し、サポート2ともに退避空間101に配置されている。つまり、このとき副サポート6は副サポート待機位置に配置されている。サポート2および副サポート6が収容空間100の外部つまり退避空間101に退避しているため、収容空間100にはケース1の底部11が露出している。したがってこのとき、
図3に示すように、収容空間100に丈の高い容器90を差し込むことができる。
【0028】
ところで、支持基部5は、基部付勢部材59によって常に基部使用位置に向けて付勢されている。したがって、このとき収容空間100には支持基部5が露出している。しかし、支持基部5における前端部にはテーパ面55が設けられている。このため、
図3に示すように、容器ホルダが深底状態にあるときに収容空間100に丈の高い容器90を収容すると、丈の高い容器90の底部11によってテーパ面55を押圧された支持基部5は、
図3中実線で示す基部待機位置に向けて回動する。したがって実施例1の容器ホルダは、丈の高い容器90をケース1の底部11で安定して支持できる。
【0029】
さらに、支持基部5は、基部付勢部材59によって収容空間100に向けて付勢されているため、基部付勢部材59の付勢力によって容器90の側壁に圧接する。したがって、このとき容器ホルダはケース1の底部11で容器90の底部91を支持するだけでなく、支持基部5によって容器の側部を支持する。このことによっても、実施例1の容器ホルダは丈の高い容器90を安定して収容および保持できる。
【0030】
実施例1の容器ホルダに丈の低い容器92を収容する場合には、操作ダイヤル3を
図2に示す待機操作位置から
図4に示す使用操作位置に回転させる。
図2に示す深底状態においては、サポート付勢部材29の付勢力によって、サポート2がサポート待機位置に付勢されかつ操作ダイヤル3が待機操作位置に付勢されている。
【0031】
容器ホルダを深底状態から浅底状態に状態変化させるためには、サポート付勢部材29の付勢力に抗して、操作ダイヤル3の操作端30に後方に向けた荷重を加える。つまり操作ダイヤル3を使用操作位置に向けて
図2中時計回りに回転させる。操作ダイヤル3が
図2中時計回りに回転すると、操作ダイヤル3の回転運動は入力側ギヤ40およびダンパギヤ41を介して出力側ギヤ42に伝達される。入力側ギヤ40は操作ダイヤル3と一体に時計回りに回転し、入力側ギヤ40に噛合するダンパギヤ41は反時計回りに回転する。したがってダンパギヤ41に噛合する出力側ギヤ42は、入力側ギヤ40および操作ダイヤル3と同様に時計回りに回転する。すると、出力側ギヤ42と一体に設けられているサポート2もまた、回動軸20を中心に時計回りに回動して、収容空間100に向けて展開される。このため、操作ダイヤル3が
図2に示す待機操作位置から
図4に示す使用操作位置にまで回転すると、サポート2は
図2に示すサポート待機位置から
図4に示すサポート使用位置にまで回動し、容器ホルダは浅底状態に状態変化する。したがって、このとき収容空間100に展開されたサポート2によって、丈の低い容器92の底部93を支持できる。
【0032】
図4に示すように、このとき支持基部5は基部付勢部材59によって付勢され、基部使用位置に配置されている。基部使用位置において、支持基部5は、サポート使用位置におけるサポート2の下面に当接する。このため支持基部5は、サポート使用位置にあるサポート2を支持できる。したがって、容器92の荷重によってサポート2にさらに時計回りの力が作用しても、サポート2はそれ以上回動せずサポート使用位置に配置されたままである。したがって、支持基部5は操作ダイヤル3およびサポート2をサポート使用位置に維持するためのロック部材としても機能すると言える。さらにこのとき、サポート付勢部材29は僅かに圧縮したままであり、付勢力を放出しきっていない。このため、サポート付勢部材29によってもサポート2はサポート使用位置にロックされる。さらに、上述したように、このときストッパ孔31とストッパピン16とによって操作ダイヤル3が使用操作位置にロックされ、サポート2は間接的にサポート使用位置にロックされる。これらの協働により、容器ホルダはサポート2によって容器92を安定して支持できる。
【0033】
さらに、このときサポート付勢部材29は僅かに圧縮したままであり、サポート2はサポート付勢部材29の付勢力によって支持基部5に圧接する。したがって、例えば走行時等に車両が振動した場合にも、支持基部5に対するサポート2のガタつきを抑制でき、騒音の発生を抑制できる。
【0034】
またこのとき、出力側ギヤ42に枢支されている副リンク7の枢支端部70は、出力側ギヤ42の時計回り方向の回転に伴って、上方に向けて移動する。このため副リンク7の長孔71に挿入されているリンクピン62は、長孔71内をスライドしつつ上方に向けて押し上げられる。そしてリンクピン62を一体に持つ副サポート6は、回動軸60を中心として反時計回りに回動し、
図2に示す副サポート待機位置から
図5に示す副サポート使用位置に配置される。したがってこのとき副サポート6は収容空間100に向けて展開される。
【0035】
図4に示すように、丈の低い容器92を支持しているときの副サポート6の展開量は、サポート使用位置におけるサポート2の展開量に比べて小さい。このためサポート2によって丈の低い容器92の底部93を支持しつつ、副サポート6によって丈の低い容器92の側面を支持できる。なお、ここで言う副サポート6の展開量およびサポート2の展開量とは、前後方向に向けた収容空間100への副サポート6およびサポート2の露出長さを意味する。副サポート6の展開量がサポート2の展開量よりも小さいため、容器92の底部93をサポート2によって支持しつつ容器の側面を副サポート6によって支持することができる。このため実施例1の容器ホルダは丈の低い容器92をさらに安定して保持することができる。
【0036】
ところで、実施例1の容器ホルダにおいて、副サポート6は、サポート付勢部材29と副サポート付勢部材79との2種の付勢部材によって付勢される。つまり副サポート6は、サポート付勢部材29の付勢力によって、副サポート待機位置(
図2)から副サポート待機位置と副サポート使用位置との間の位置(
図4中実線で示す中間位置)にまで回動する。その後、副サポート付勢部材79の付勢力によって、さらに
図5中実線で示す副サポート使用位置にまで回動する。
【0037】
換言すると、副サポート6は、副サポート待機位置から中間位置までの間をサポート2、リンク4および副リンク7と同期して回動し、中間位置から副サポート待機位置までの間をサポート2およびリンク4とは独立して回動する。副サポート付勢部材79の付勢力はサポート付勢部材29の付勢力よりも小さいため、副サポート付勢部材79は、サポート付勢部材29、サポート2、リンク4、副リンク7および副サポート6の動作には干渉しない。
【0038】
さらに、
図5に示すように、副リンク7はリンク4(より具体的には出力側ギヤ42)に枢支され、枢支端部70を中心としてリンク4に対して回動可能である。また、副サポート6のリンクピン62は副リンク7の長孔71に挿入され、長孔71をスライド可能である。このため副サポート6は、容器ホルダが
図4〜
図6に示す浅底状態にあるとき(サポート2がサポート使用位置にあるとき)に、副サポート使用位置と副サポート待機位置との間を回動可能である。リンクピン62が長孔71をスライド可能であり、かつ、副リンク7がリンク4に対して回動可能であるために、副サポート6の回動に伴うリンクピン62の移動を副リンク7によって吸収できる。したがって副サポート6の回動はリンク4にまで伝達されず、サポート2をサポート使用位置に配置したままにできる。このため、例えば小型でありかつ大径の容器を保持する場合等、サポート2をサポート使用位置に配置しかつ副サポート6を収容空間から退避させたい場合にも対応可能である。
【0039】
なお、サポート2がサポート使用位置からサポート待機位置に回動する際には、先ず、待機操作位置から使用操作位置に向けた操作ダイヤル3の反時計回りの回転に伴って、サポート2が反時計回りに回動する。回動初期においては、出力側ギヤ42に枢支されている副リンク7が下方に位置変化するものの、副サポート6は副サポート使用位置に配置されたままである。つまり、このとき副サポート6にはリンクピン62を介して下方に向けた力が作用する。しかし、副サポート6は、副サポート付勢部材79によって副サポート使用位置に向けて付勢されているため、リンクピン62が副リンク7の長孔71をスライドするだけで、副サポート6は副サポート使用位置に配置されたままである。つまりこのとき操作ダイヤル3およびサポート2の位置変化は副リンク7により吸収され、副サポート6は位置変化しない。
【0040】
使用操作位置に向けた操作ダイヤル3の回転角度が大きくなり、サポート2の回動角度が大きくなると、リンクピン62が長孔71の上端部にまで到達する。すると、副リンク7は操作ダイヤル3およびサポート2の位置変化をこれ以上吸収できなくなる。したがって、このとき副サポート6のリンクピン62には、副リンク7を介して下方への力が作用し、副サポート6は副サポート付勢部材79の付勢力に抗して時計回りに回動する。
【0041】
実施例1においては、副サポート6が中間位置に配置されるのと略同時に、サポート付勢部材29が中立位置に配置される。そして、サポート付勢部材29の付勢力により、操作ダイヤル3が待機操作位置に向けて付勢され、サポート2がサポート待機位置に向けて付勢される。したがって、サポート2は反時計回りにさらに回動し、サポート2に一体化されている出力側ギヤ42もまた反時計回りにさらに回転する。そして、出力側ギヤ42に枢支されている副リンク7はさらに下方に位置変化し、副サポート6のリンクピン62には副リンク7を介して下方への更なる力が作用し、副サポート6は時計回りにさらに回動する。サポート2が副サポート6の可動領域にまで回動すると、副サポート6はサポート2に押圧される。そして副サポート6は、サポート2を介して、サポート付勢部材29の付勢力によって副サポート待機位置にまで回動する。換言すると、サポート待機位置に回動するサポート2に押さえ込まれて、副サポート6は副サポート待機位置に回動する。上述したように、サポート付勢部材29の付勢力は副サポート付勢部材79の付勢力よりも大きいため、サポートがサポート待機位置にあるときには、副サポート6は副サポート待機位置に保持される。
【0042】
実施例1の容器ホルダによると、以上のように、サポート2および副サポート6を設けたことで、丈の高い容器90と丈の低い容器92とをそれぞれ異なる深さで安定して保持できる。また、サポート2を操作するための操作ダイヤル3をダイヤル状にし、かつ、操作ダイヤル3の操作端30をケース1の開口周縁部に配置したことで、従来の容器ホルダに比べてサポート2の操作性が大きく向上する。
【0043】
実施例1の容器ホルダにおいて、リンク4は奇数個(3個)のギヤで構成されている。このため、操作ダイヤル3を前側から後側に向けて回転させると、サポート2が前側から後側に向けて回動する。つまり、実施例1の容器ホルダは、奇数個のギアを含むリンク4を備えることで、サポート2の回動方向と操作ダイヤル3の回転方向とを一致させ得る。したがって実施例1の容器ホルダは操作感に優れる。なお、実施例1の容器ホルダにおいてはリンク4は3つのギヤで構成されているが、リンク4の構造はこれに限らず、カム機構やラックアンドピニオン機構に代表される既知の種々のリンク機構を用いることができる。
【0044】
また、実施例1の容器ホルダにおいては、サポート使用位置において、サポート2の略全体が収容空間100に展開され、収容空間100を上下2つの空間に区画する。したがって、このときサポート2は、丈の低い容器92の底部93に充分に大きな面積で接触し、丈の低い容器92を安定して支持できる。しかし本発明の容器ホルダにおけるサポート2は、サポート使用位置において丈の低い容器92の底部93を支持できれば良く、その展開量は特に限定されない。つまり、サポート使用位置において、サポート2の一部のみが収容空間100に突出し、収容空間100の大部分は連続した一つの空間のままであっても良い。
【0045】
また、実施例1の容器ホルダにおいては、副リンク7によって、副サポート待機位置から中間位置までの副サポート6の展開動作をサポート2の展開動作に同期させている。そして、副サポート6は、中間位置から副サポート使用位置までは、サポート2とは独立して展開動作している。しかし本発明の容器ホルダにおいては、副リンク7によって副サポート6の展開動作の全部をサポート2の展開動作に同期させても良い。この場合にも、副サポート6により丈の低い容器92の側面を支持できる点では同じである。
【0046】
(実施例2)
実施例2の容器ホルダは、副リンクを持たず、支持基部が固定され、副サポートが狭幅であり、かつ、サポートにスリットが設けられていること以外は、実施例1の容器ホルダと略同じものである。実施例2の容器ホルダを上面から見た様子を模式的に表す上面図を
図7に示し、実施例2の容器ホルダの動作を表す説明図を
図8に示す。
【0047】
実施例2の容器ホルダは副リンク7を持たず、サポート2と副サポート6とは独立に動作する。サポート2は、実施例1の容器ホルダと同様に、操作ダイヤル3およびリンク4によってサポート使用位置(
図8中二点鎖線で示す)とサポート待機位置(
図8中実線で示す)との間を回動する。また、サポート2は、サポート付勢部材29によってサポート使用位置とサポート待機位置とに付勢されている。
【0048】
一方、副サポート6は、副サポート付勢部材79の付勢力によって副サポート使用位置(
図8中実線で示す)に付勢されている。つまり副サポート6は、サポート2がサポート使用位置にあるときにも、サポート待機位置にあるときにも、収容空間100に展開されている。
図7に示すように、サポート2にはスリット29が設けられている。このスリット29は副サポート6の外形に対応した大きさである。
【0049】
実施例2の容器ホルダは、実施例1の容器ホルダと同様に、サポート2がサポート待機位置にあるときには、ケース1の底部11によって丈の高い容器の底部を支持できる。また、サポート2がサポート使用位置にあるときには、サポート2によって丈の低い容器の底部を支持できる。また、副サポート6は常に副サポート使用位置に付勢されているため、サポート2がサポート使用位置にある場合にもサポート待機位置にある場合にも(丈の高い容器を保持する場合にも、丈の低い容器を保持する場合にも)、容器の側面を副サポート6で支持できる。なお、上述したように、サポート2には副サポート6の外形に対応するスリット29が設けられている。このため、サポート2がサポート使用位置にあるときにも、副サポート6はスリット29を通過して副サポート使用位置と副サポート待機位置(
図8中二点鎖線で示す)との間を回動可能である。
【0050】
なお、実施例1および実施例2の容器ホルダは副サポート6を持つが、本発明の容器ホルダは副サポート6を持たなくても良い。この場合にも、サポート2によって丈の低い容器の底部を支持でき、ケース1の底部11によって丈の高い容器の底部を支持できる。したがってこの場合にも、実施例1および実施例2の容器ホルダと同様に、種々の形状の容器を安定して保持できる。