(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
固体高分子形燃料電池(以下、燃料電池と略称する。)は、多数のセルを積層することによって構成されている(例えば特許文献1参照)。1つのセルは、固体高分子膜からなる電解質膜を燃料極と空気極とによって挟むことにより形成された膜電極接合体と、同膜電極接合体を挟む一対のセパレータとを備えている。
【0003】
また従来、
図14及び
図15に示す燃料電池のセル320がある。
図14に示すように、セル320は、フラットセパレータ380、その上側に設けられ、多孔体流路板の周縁を囲む樹脂フレーム370、その上側に設けられ、膜電極接合体を囲む樹脂フレーム350、及びその上側に設けられた溝流路セパレータ330を備えている。
【0004】
また、セル320には、前記膜電極接合体からなる発電部が設けられており、燃料ガス(例えば水素ガス)、酸化剤ガス(例えば空気)、及び冷却水が、燃料ガス供給用のマニホルド孔、冷却水供給用のマニホルド孔322、及び酸化剤ガス供給用のマニホルド孔から接続部324を通じて発電部に供給されるようになっている。そして、発電部において燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応が生じることにより発電が行なわれる。
【0005】
溝流路セパレータ330の下面には、溝状の燃料ガス流路331が形成されている。溝流路セパレータ330の上面における互いに隣接する燃料ガス流路331の間には溝状の冷却水流路334が形成されている。また、接続部324においては、溝流路セパレータ330の各流路331,334の上流端が同図の紙面手前側に位置する燃料ガス供給用のマニホルド孔を指向している。
【0006】
接続部324における燃料ガス流路331の上底部332には、
図15に併せ示すように、高さが低くされた複数の凹部333が燃料ガス流路331の延びる方向において間隔をおいて形成されている。このことにより、
図14に示すように、燃料ガス流路331の上底部332とフラットセパレータ380との間に隙間が形成され、冷却水供給用のマニホルド孔322からの冷却水が、この間隙を通じて上記冷却水流路334に導入されるようになっている。なお、溝流路セパレータ330は例えば金属板材をプレス成形することにより形成されている。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<第1実施形態>
以下、
図1〜
図6を参照して、第1実施形態について説明する。なお、
図1におけるセル20の上下方向を単に上下方向とし、
図1における左右方向を単に左右方向として説明する。
【0015】
図1及び
図2に示すように、固体高分子形燃料電池は、多数のセル20を積層することによって構成されている。
図2に示すように、セル20は、フラットセパレータ80と、第2樹脂フレーム70によって周縁を囲まれるとともに同セパレータ80の上側に設けられた多孔体流路板60とを備えている。また、セル20は、第1樹脂フレーム50によって周縁を囲まれるとともに多孔体流路板60の上側に設けられた膜電極接合体40と、同膜電極接合体40の上側に設けられた溝流路セパレータ30とを備えている。膜電極接合体40は、固体高分子膜からなる電解質膜を燃料極と空気極とによって挟むことにより形成されている。また、フラットセパレータ80及び溝流路セパレータ30は、金属板材をプレス成形することにより形成されている。また、多孔体流路板60はエキスパンドメタルや金属焼結体などによって形成されている。
【0016】
図1に示すように、セル20の左下側周縁部には、中央部の発電部25に向けて燃料ガス(例えば水素ガス)を供給するためのマニホルド孔21が形成されている。また、セル20の右上側周縁部には、発電部25からの未反応の燃料ガスを排出するためのマニホルド孔27が形成されている。
【0017】
セル20の右下側周縁部には、酸化剤ガス(例えば空気)を発電部25に向けて供給するためのマニホルド孔29が形成されている。また、セル20の左上側周縁部には、発電部25からの未反応の酸化剤ガスを排出するためのマニホルド孔23が形成されている。
【0018】
燃料ガス供給用のマニホルド孔21と酸化剤ガス供給用のマニホルド孔23との間には、発電部25に向けて冷却水を供給するためのマニホルド孔22が形成されている。また、燃料ガス排出用のマニホルド孔27と酸化剤ガス排出用のマニホルド孔29との間には、発電部25からの冷却水を排出するためのマニホルド孔28が形成されている。
【0019】
図1及び
図2に併せ示すように、燃料ガス給排用のマニホルド孔21,27は、フラットセパレータ80の周縁部に形成された孔81,87、第2樹脂フレーム70の周縁部に形成された孔71,77、第1樹脂フレーム50の周縁部に形成された孔51,57、及び溝流路セパレータ30の周縁部に形成された孔31,37によって構成されている。
【0020】
また、冷却水給排用のマニホルド孔22,28は、フラットセパレータ80の周縁部に形成された孔82,88、第2樹脂フレーム70の周縁部に形成された孔72,78、第1樹脂フレーム50の周縁部に形成された孔52,58、及び溝流路セパレータ30の周縁部に形成された孔32,38によって構成されている。
【0021】
また、酸化剤ガス給排用のマニホルド孔29,23は、フラットセパレータ80の周縁部に形成された孔89,83、第2樹脂フレーム70の周縁部に形成された孔79,73、第1樹脂フレーム50の周縁部に形成された孔59,53、及び溝流路セパレータ30の周縁部に形成された孔39,33によって構成されている。
【0022】
図1に示すように、燃料ガス供給用のマニホルド孔21及び冷却水供給用のマニホルド孔22と発電部25との間には、燃料ガス及び冷却水を発電部25に供給するための接続部24が設けられている。また、発電部25と、燃料ガス排出用のマニホルド孔27及び冷却水排出用のマニホルド孔28との間には、未反応の燃料ガス、及び冷却水を各孔27,28に排出するための接続部26が設けられている。
【0023】
図3〜
図5に示すように、接続部24及び発電部25における溝流路セパレータ30の下面には、溝状の燃料ガス流路30aが形成されている。また、溝流路セパレータ30の上面における互いに隣接する燃料ガス流路30aの間には、燃料ガス流路30aに沿って延びる溝状の冷却水流路30bが形成されている。
【0024】
図1に示すように、発電部25においては、溝流路セパレータ30の各流路30a,30bが左右方向に沿って延びている。また、接続部24においては、各流路30a,30bが燃料ガス供給用のマニホルド孔21から右上方の発電部25に向けて延びるとともに屈曲して発電部25に接続されている。また、接続部26においては、各流路30a,30bが発電部25から屈曲して右上方の燃料ガス排出用のマニホルド孔27に向けて延びている。すなわち、接続部24,26においては、溝流路セパレータ30の各流路30a,30bの上流端及び下流端が、燃料ガス給排用のマニホルド孔21,27を指向している。また、冷却水のマニホルド孔22,28は、溝流路セパレータ30の各流路30a,30bの側方に位置している。
【0025】
図2〜
図4に示すように、溝流路セパレータ30の上面には、当該溝流路セパレータ30を含むセル20に隣接する他のセル20を構成するフラットセパレータ80が位置している。また、フラットセパレータ80の上面には、前記他のセル20の第2樹脂フレーム70及び多孔体流路板60が位置している。
【0026】
ただし、
図2及び
図5に示すように、フラットセパレータ80の接続部24に対応する部位には、冷却水供給用のマニホルド孔22を構成する孔82から延びる第1連通孔84が形成されている。第1連通孔84は、
図1に二点鎖線にて示す範囲、すなわち冷却水供給用のマニホルド孔22と発電部25との間に形成されている。従って、
図5に示すように、第1連通孔84は前記マニホルド孔22と冷却水流路30bとを連通している。また、第2樹脂フレーム70の接続部24に対応する部位には、冷却水供給用のマニホルド孔72を構成する孔72から延びる第2連通孔74が形成されている。第2連通孔74は第1連通孔84に対応した形状を有している。
【0027】
なお、
図1及び
図2に示すように、フラットセパレータ80及び第2樹脂フレーム70の接続部26にそれぞれ対応する部位には、冷却水排出用のマニホルド孔28と冷却水流路30bとを連通する第1連通孔86及び第2連通孔76が、接続部24における第1連通孔84及び第2連通孔74と同様にしてそれぞれ形成されている。
【0028】
なお、図示を省略するが、酸化剤ガス供給用のマニホルド孔23と発電部25との間には、多孔体流路板60が延設されており、発電部25に対して酸化剤ガスが供給されるようになっている。
【0029】
また、
図4に示すように、酸化剤ガス排出用のマニホルド孔23と発電部25(図示略)との間には、多孔体流路板60が延設されており、発電部25からの未反応の酸化剤ガスが排出されるようになっている。
【0030】
次に、本実施形態の作用について説明する。
図5及び
図6に示すように、本実施形態の燃料電池においては、燃料ガスが、燃料ガス供給用のマニホルド孔21、及び接続部24における燃料ガス流路30aを通じて発電部25に供給される。
【0031】
一方、冷却水が、冷却水供給用のマニホルド孔22、第2連通孔74、及び第1連通孔84を通じて接続部24における冷却水流路30bに導入され、同冷却水流路30bを通じて発電部25に供給される。なお、酸化剤ガスは、酸化ガス供給用のマニホルド孔29、及び多孔体流路板60を通じて発電部25に供給される。
【0032】
そして、発電部25において燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応が生じることにより発電が行なわれる。なお、実際には、発電部25に隣接する接続部24,26においても電気化学反応が生じることにより発電が行なわれる。
【0033】
また、発電部25に供給された後の未反応の燃料ガスは、接続部26における燃料ガス流路30aを通じて燃料ガス排出用のマニホルド孔27へ排出される。一方、発電部25に供給された後の冷却水は、接続部26における冷却水流路30b、第1連通孔86、及び第2連通孔76を通じて冷却水排出用のマニホルド孔28へ排出される。なお、
図4に示すように、発電部25に供給された後の未反応の酸化剤ガスは、多孔体流路板60を通じて酸化剤ガス排出用のマニホルド孔23へ排出される。
【0034】
これらのことから、本実施形態においては、
図14及び
図15に示した構成とは異なり、接続部24,26における溝流路セパレータ30の燃料ガス流路30aに段差を形成する必要がなくなる。
【0035】
また、
図14及び
図15に示した構成の場合、燃料ガス流路331の上底部332が段差形状を有しているため、発電部25での電気化学反応により生成され、同燃料ガス流路331に浸入した水が滞留しやすくなる。そのため、こうして水が滞留したところでは燃料ガスが流れにくくなり、燃料ガスの流れやすさに燃料ガス流路331の位置によるばらつきが生じることとなる。その結果、発電部での発電効率に位置によるばらつきが生じるおそれがある。
【0036】
これに対して、本実施形態の燃料電池の燃料ガス流路30aには前述したような段差形状が設けられていない。このため、燃料ガス流路30aでの水の滞留が生じにくくなり、燃料ガスが流れやすくなる。従って、燃料ガスの流れやすさに燃料ガス流路331の位置によるばらつきが生じにくくなる。よって、発電部25での発電効率に位置によるばらつきが生じにくくなる。
【0037】
以上説明した本実施形態に係る燃料電池によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)フラットセパレータ80の接続部24,26に対応する部位には、溝流路セパレータ30の各流路30a,30bの側方に位置する冷却水給排用のマニホルド孔22,28と、冷却水流路30bとを連通する第1連通孔84,86が形成されている。
【0038】
こうした構成によれば、セル20の接続部24,26において、溝流路セパレータ30の燃料ガス流路30aに、冷却水給排用のマニホルド孔22,28と冷却水流路30bとを連通するための段差を形成する必要がなくなる。従って、溝流路セパレータ30の構造を簡易なものとすることができ、これを容易に製造することができる。
【0039】
また、燃料ガス流路30aには段差形状がないため、燃料ガス流路30aでの水の滞留が生じにくくなり、燃料ガスが流れやすくなる。従って、燃料ガスの流れやすさに燃料ガス流路30aの位置によるばらつきが生じにくくなる。よって、発電部25での発電効率に位置によるばらつきが生じにくくなる。
【0040】
(2)第2樹脂フレーム70の接続部24,26に対応する部位には、冷却水給排用のマニホルド孔22,28と第1連通孔84,86とを連通する第2連通孔74,76が形成されている。
【0041】
こうした構成によれば、冷却水給排用のマニホルド孔22,28と冷却水流路30bとを連通する連通路の流路断面積を大きくすることができる。従って、同連通路を冷却水が流れやすくなり、セル20の接続部24において、溝流路セパレータ30の冷却水流路30bに対して冷却水を好適に導入することができる。また、接続部26における溝流路セパレータ30の冷却水流路30bから冷却水を好適に排出することができる。
【0042】
<第2実施形態>
以下、
図7〜10を参照して、第2実施形態について説明する。なお、
図7及び
図8におけるセル120の上下方向を単に上下方向とし、
図7及び
図8における左右方向を単に左右方向として説明する。
【0043】
図7に示すように、セル120の左上側周縁部には、中央部の発電部125に向けて燃料ガスを供給するためのマニホルド孔121が形成されている。また、セル120の右下側周縁部には、発電部125からの未反応の燃料ガスを排出するためのマニホルド孔127が形成されている。
【0044】
セル120の下側周縁部には、酸化剤ガスを発電部125に向けて供給するための複数のマニホルド孔129が左右方向に沿って形成されている。また、セル120の上側周縁部には、発電部125からの未反応の酸化剤ガスを排出するための複数のマニホルド孔123が左右方向に沿って形成されている。
【0045】
燃料ガス供給用のマニホルド孔121の下側には、発電部125に向けて冷却水を供給するためのマニホルド孔122が形成されている。また、燃料ガス排出用のマニホルド孔127の上側には、発電部125からの冷却水を排出するためのマニホルド孔128が形成されている。
【0046】
図7及び
図8に示すように、マニホルド孔121,122と発電部125とを接続する接続部124においては、溝流路セパレータ130の各流路130a,130bが冷却水供給用のマニホルド孔122から上方に向けて延びるとともに屈曲して右側に位置する発電部125に向けて延びている。また、接続部126においては、溝流路セパレータ130の各流路130a,130bが発電部125から右方に向けて延びるとともに屈曲して同図の上方の冷却水排出用のマニホルド孔128に向けて延びている。すなわち、接続部24,26においては、溝流路セパレータ130の各流路130a,130bの上流端及び下流端が、冷却水のマニホルド孔122,128を指向している。また、燃料ガスのマニホルド孔121,127は、溝流路セパレータ130の各流路130a,130bの側方に位置している。
【0047】
また、
図8に示すように、溝流路セパレータ130の下面には、当該溝流路セパレータ130を含むセル120の第1樹脂フレーム150が位置している。また、第1樹脂フレーム150の下面には、前記セル120の第2樹脂フレーム170が位置している。
【0048】
ただし、
図8に示すように、第1樹脂フレーム150の接続部124に対応する部位、より詳しくは、各流路130a,130bの屈曲部に対応する部位には、第1連通孔154が形成されている。また、第2樹脂フレーム170の接続部124に対応する部位は、
図8及び
図9に示すように、孔171において開放端を有する格子状をなしており、同部位には第2樹脂フレーム170の孔171(マニホルド孔121)と第1連通孔154とを連通する第2連通孔174が形成されている。第2連通孔174は各流路130a,130bの前記屈曲部から前記孔171に向けて延びている。
【0049】
なお、
図7及び
図8に示すように、第1樹脂フレーム150及び第2樹脂フレーム170の接続部126にそれぞれ対応する部位には、燃料ガス排出用のマニホルド孔127と燃料ガス流路130aとを連通する第1連通孔156及び第2連通孔176が、第1連通孔154及び第2連通孔174と同様にしてそれぞれ形成されている。
【0050】
次に、本実施形態の作用について説明する。
図11に示すように、本実施形態の燃料電池においては、燃料ガスが、燃料ガス供給用のマニホルド孔121、第2連通孔174、及び第1連通孔154を通じて溝流路セパレータ130の燃料ガス流路130aに導入され、同燃料ガス流路130aを通じて発電部125に供給される。
【0051】
また、発電部125に供給された後の未反応の燃料ガスは、第1連通孔156及び第2連通孔176を通じて燃料ガス排出用のマニホルド孔127へ排出される。
以上説明した本実施形態に係る燃料電池によれば、先の第1実施形態の効果(1)に加えて、新たに以下に示す効果が得られるようになる。
【0052】
(3)第1樹脂フレーム150の接続部124,126に対応する部位には第1連通孔154が形成されている。また、第2樹脂フレーム170の接続部124,126に対応する部位には、溝流路セパレータ130の冷却水流路130bの側方に位置する燃料ガス給排用のマニホルド孔121,127と第1連通孔154,156とを連通する第2連通孔174,176が形成されている。第2樹脂フレーム170における第2連通孔174,176が形成された部位は格子状をなしている。
【0053】
また、上記構成によれば、
図10に示すように、第2樹脂フレーム170の第2連通孔176を構成する格子状の部位の上面及び下面が第1樹脂フレーム150とフラットセパレータ180とにそれぞれ支持される。このため、第2樹脂フレーム170と第1樹脂フレーム150及び溝流路セパレータ130との間でシール圧が不足することを抑制することができる。
【0054】
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・
図12に示すように、セル220の左下側の周縁部に、燃料ガス供給用のマニホルド孔221を形成し、同マニホルド孔221の上側に、冷却水供給用のマニホルド孔222を形成し、同マニホルド孔222の上側に、酸化剤ガス排出用のマニホルド孔223を設け、これらマニホルド孔21,22,23を直線状に配置してもよい。この場合、マニホルド孔221,222とセル220の中央部の発電部225とを接続する接続部224においては、溝流路セパレータ230の各流路231,234が燃料ガス供給用のマニホルド孔221から右方に向けて延びるとともに屈曲して上方に向けて延びている。すなわち、溝流路セパレータ230の各流路231,234の上流端が燃料ガス供給用のマニホルド孔221を指向している。また、冷却水供給用のマニホルド孔222は溝流路セパレータ230の同図の上下方向に延びる各流路231,234の側方に位置している。さらに、
図13に示すように、溝流路セパレータ230は、燃料ガス流路231が途中で3つの流路231a〜231cに分岐して下流側に向けて延びている。そして、第1実施形態と同様にして、フラットセパレータ及び第2樹脂フレームの接続部224に対応する部位に、冷却水供給用のマニホルド孔222と、冷却水流路234とを連通する連通孔(図示略)を形成する場合には、
図12に二点鎖線にて示す範囲、すなわち燃料ガス流路231の分岐部よりも下流側まで形成すればよい。このことにより、冷却水が、マニホルド孔222、連通孔(図示略)を通じて、燃料ガス流路231の分岐部よりも下流側の冷却水流路234、すなわち流路数が増加された部分に導入される。
【0055】
・溝流路セパレータを炭素材料によって形成することもできる。
・第1施形態において、第2樹脂フレーム70の第2連通孔74を省略することもできる。すなわち、フラットセパレータ80のみに冷却水のマニホルド孔22と溝流路セパレータ30の冷却水流路30bとを連通する第1連通孔84を形成することもできる。
【0056】
・第2実施形態の第1樹脂フレーム150の第1連通孔154(156)及び第2樹脂フレーム170の第2連通孔174(176)を、第1実施形態のフラットセパレータ80及び第2樹脂フレーム70に対してそれぞれ適用することもできる。
【0057】
・第1実施形態のフラットセパレータ80の第1連通孔84(86)及び第2樹脂フレーム70の第2連通孔74(76)を、第2実施形態の第1樹脂フレーム150及び第2樹脂フレーム170に対して適用することもできる。
【0058】
・本発明を供給用の接続部のみ、或いは排出用の接続部のみに適用することもできる。
・酸化剤ガス流路として溝流路セパレータを用いることもできる。