特許第6149962号(P6149962)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6149962コンテンツ管理装置、コンテンツ管理プログラム、電子機器、及び、コンテンツ管理システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6149962
(24)【登録日】2017年6月2日
(45)【発行日】2017年6月21日
(54)【発明の名称】コンテンツ管理装置、コンテンツ管理プログラム、電子機器、及び、コンテンツ管理システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 12/00 20060101AFI20170612BHJP
【FI】
   G06F12/00 520P
   G06F12/00 542J
【請求項の数】7
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-47928(P2016-47928)
(22)【出願日】2016年3月11日
【審査請求日】2017年3月16日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】710014351
【氏名又は名称】オンキヨー株式会社
(72)【発明者】
【氏名】平田 穂奈美
【審査官】 後藤 彰
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−231322(JP,A)
【文献】 特開2005−257927(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 12/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部記憶装置が接続される外部装置と通信するための通信インターフェースと、
第1制御部と、を備え、
前記第1制御部は、
前記外部装置が備える記憶装置に記憶されている、前記記憶装置、又は、前記外部記憶装置にダウンロードされたコンテンツが記憶されているファルダの相対パスが記述されたパスファイルを検出し、検出した前記パスファイルに記述されている前記相対パスに基づいて、コンテンツを検出することを特徴とするコンテンツ管理装置。
【請求項2】
記憶部をさらに備え、
前記第1制御部は、検出したコンテンツを前記記憶部に記憶することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項3】
前記第1制御部は、前記記憶装置、前記外部記憶装置のいずれかから順に、前記パスファイルの記憶場所を参照することを特徴とする請求項1又は2に記載のコンテンツ管理装置。
【請求項4】
外部サーバーと通信するためのネットワークインターフェースと、
記憶装置と、
外部記憶装置と、
第2制御部と、を備え、
前記第2制御部は、
前記外部サーバーからコンテンツをダウンロードし、
ダウンロードしたコンテンツをフォルダに記憶し、
コンテンツを記憶した前記記憶装置、又は、前記外部記憶装置のフォルダの相対パスを記述したパスファイルを作成し、
作成した前記パスファイルを前記記憶装置に記憶することを特徴とする電子機器。
【請求項5】
前記第2制御部は、
ダウンロードするコンテンツを記憶するフォルダの指定を受け付け、
ダウンロードしたコンテンツを、指定を受け付けたフォルダに記憶することを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
【請求項6】
請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンテンツ管理装置と、
請求項4又は5に記載の電子機器と、
を備えることを特徴とするコンテンツ管理システム。
【請求項7】
外部記憶装置が接続される外部装置と通信するための通信インターフェースと、
第1制御部と、を備えるコンピュータの前記第1制御部に、
前記外部装置が備える記憶装置に記憶されている、前記記憶装置、又は、前記外部記憶装置にダウンロードされたコンテンツが記憶されているファルダの相対パスが記述されたパスファイルの検出、
検出した前記パスファイルに記述されている前記相対パスに基づいた、コンテンツの検出、を実行させることを特徴とするコンテンツ管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツを管理するコンテンツ管理装置、コンテンツ管理プログラム、電子機器、及び、コンテンツ管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピューター(以下、「PC」という。)を、音楽、静止画、動画等のコンテンツを管理するコンテンツ管理装置として機能させる、コンテンツ管理プログラムがある(例えば、特許文献1参照。)。コンテンツ管理プログラムは、PCに記憶されているコンテンツを管理する。また、コンテンツ管理プログラムは、PCに接続されるデジタルオーディオプレーヤー(以下、「DAP」という。)に記憶されているコンテンツを管理する。
【0003】
コンテンツ管理プログラムは、ネットワークを介して、コンテンツがDAPにダウンロードされると、そのコンテンツを検出することが可能である。従来技術としては、検出したいコンテンツがダウンロードされるフォルダを特定の名前にしておくことにより、検出時に、「名前が一致するフォルダを目的のフォルダとみなす」という方法がある。しかしながら、この方法では、ストレージ内のフォルダ数が多いと、検出に時間が必要となる。また、ダウンロード先のフォルダ名が特定の名前でなければならない。このため、ユーザーは、既存の任意のフォルダをダウンロード先として指定することができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−245587号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
DAPにおいて、本体内蔵ストレージ(記憶装置)に対しては、自由な書き込み権限がある。しかし、microSDカード等の外部ストレージ(外部記憶装置)に対しては、自由な書き込み権限がない場合がある。ここで、上述した問題を解決するために、検出したいフォルダのパスを記述したパスファイルを作成し、コンテンツがダウンロードされたストレージの特定の場所に記憶しておくということが考えられる。しかしながら、コンテンツがダウンロードされたストレージが、外部ストレージである場合、パスファイルを記憶することができないという問題がある。
【0006】
本発明の目的は、自由な書き込み権限がない外部記憶装置にコンテンツがダウンロードされても、そのコンテンツを検出可能とすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の発明のコンテンツ管理装置は、外部装置と通信するための通信インターフェースと、第1制御部と、を備え、前記第1制御部は、前記外部装置が備える記憶装置に記憶されている、前記記憶装置、又は、外部記憶装置にダウンロードされたコンテンツが記憶されているファルダの相対パスが記述されたパスファイルを検出し、検出した前記パスファイルに記述されている前記相対パスに基づいて、コンテンツを検出することを特徴とする。
【0008】
本発明では、第1制御部は、外部装置が備える記憶装置に記憶されている、記憶装置、又は、外部記憶装置にダウンロードされたコンテンツが記憶されているフォルダの相対パスが記述されたパスファイルを検出する。そして、第1制御部は、検出したパスファイルに記述されている相対パスに基づいて、コンテンツを検出する。これにより、自由な書き込み権限がない外部記憶装置にコンテンツがダウンロードされても、そのコンテンツを検出することができる。また、パスファイルが記憶されている特定の場所を参照することで、パスファイルを検出し、短い時間でコンテンツを検出することができる。また、検出したいコンテンツが記憶されるフォルダの名前を制限する必要がない。
【0009】
第2の発明のコンテンツ管理装置は、第1の発明のコンテンツ管理装置において、記憶部をさらに備え、前記第1制御部は、検出したコンテンツを前記記憶部に記憶することを特徴とする。
【0010】
本発明では、第1制御部は、検出したコンテンツを記憶部に記憶する。これにより、自由な書き込み権限がない外部記憶装置にコンテンツがダウンロードされても、そのコンテンツを外部装置からコンテンツ管理装置に転送(コピー)することができる。
【0011】
第3の発明のコンテンツ管理装置は、第1又は第2の発明のコンテンツ管理装置において、前記第1制御部は、前記記憶装置、前記外部記憶装置のいずれかから順に、前記パスファイルの記憶場所を参照することを特徴とする。
【0012】
本発明では、第1制御部は、記憶装置、外部記憶装置のいずれかから順に、パスファイルの記憶場所を参照する。これにより、記憶装置に記憶されているパスファイルを検出することができる。
【0013】
第4の発明の電子機器は、外部サーバーと通信するためのネットワークインターフェースと、記憶装置と、第2制御部と、を備え、前記第2制御部は、前記外部サーバーからコンテンツをダウンロードし、ダウンロードしたコンテンツをフォルダに記憶し、コンテンツを記憶した前記記憶装置、又は、外部記憶装置のフォルダの相対パスを記述したパスファイルを作成し、作成した前記パスファイルを前記記憶装置に記憶することを特徴とする。
【0014】
本発明では、第2制御部は、コンテンツを記憶した記憶装置、又は、外部記憶装置のフォルダの相対パスを記述したパスファイルを作成する。そして、第2制御部は、作成したパスファイルを記憶装置に記憶する。これにより、コンテンツ管理装置は、パスファイルを検出し、コンテンツを検出することができる。従って、本発明によれば、自由な書き込み権限がない外部記憶装置にコンテンツがダウンロードされても、そのコンテンツを検出することができる。
【0015】
第5の発明の電子機器は、第4の発明の電子機器において、前記第2制御部は、ダウンロードするコンテンツを記憶するフォルダの指定を受け付け、ダウンロードしたコンテンツを、指定を受け付けたフォルダに記憶することを特徴とする。
【0016】
本発明では、第2制御部は、ダウンロードするコンテンツを記憶するフォルダの指定を受け付ける。そして、第2制御部は、ダウンロードしたコンテンツを、指定を受け付けたフォルダに記憶する。このため、ユーザーは、コンテンツを所望のフォルダにダウンロードすることができる。
【0017】
第6の発明のコンテンツ管理システムは、第1〜第3の発明のいずれかのコンテンツ管理装置と、第4又は第5の発明の電子機器器と、を備えることを特徴とする。
【0018】
第7の発明のコンテンツ管理プログラムは、外部装置と通信するための通信インターフェースと、第1制御部と、を備えるコンピュータの前記第1制御部に、前記外部装置が備える記憶装置に記憶されている、前記記憶装置、又は、外部記憶装置にダウンロードされたコンテンツが記憶されているファルダの相対パスが記述されたパスファイルの検出、検出した前記パスファイルに記述されている前記相対パスに基づいた、コンテンツの検出、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、自由な書き込み権限がない外部記憶装置にコンテンツがダウンロードされても、そのコンテンツを検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の実施形態に係るコンテンツ管理システムの構成を示すブロック図である。
図2】コンテンツを外部サーバーからダウンロードする場合のDAPの処理動作を示すフローチャートである。
図3】DAPにダウンロードされたコンテンツを検出する場合のPCの処理動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
(コンテンツ管理システム)
以下、本発明の実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係るコンテンツ管理システム300の構成を示すブロック図である。コンテンツ管理システム300は、コンテンツ管理装置として機能するパーソナルコンピューター(以下、「PC」という。)1と、デジタルオーディオプレーヤー(以下、「DAP」という。)101と、を備える。
【0022】
(PC)
PC1は、記憶部5に記憶されているコンテンツ管理プログラムPが実行されることにより、コンテンツを管理するコンテンツ管理装置として機能する。PC1は、CPU(Central Processing Unit)2、ROM(Read Only Memory)3、RAM(Random Access Memory)4、記憶部5、表示部6、操作部7、USBインターフェース(以下、「USB I/F」という。)8、ネットワークインターフェース(以下、「NW I/F」という。)9、スピーカー10を備える。なお、コンテンツ管理プログラムPは、工場出荷時にPC1の記憶部5に記憶されていてもよいし、後述するNW I/F9を介して、図示しないサーバーからダウンロードされ、PC1の記憶部5に記憶されていてもよい。
【0023】
CPU2(第1制御部)は、制御プログラム、OS(Operating System)プログラム、コンテンツ管理プログラムPを含むアプリケーションプログラムに従って、PC1を構成する各部を制御する。
【0024】
ROM3は、制御プログラムを記憶する。RAM4は、CPU2の主メモリとして機能する。記憶部5は、OSプログラム、コンテンツ管理プログラムPを含むアプリケーションプログラム等のプログラム、音楽、静止画、動画等のコンテンツを記憶するHDD(Hard Disc Drive)である。なお、記憶部5は、例示する構成に限られず、SSD(Solid State Drive)等であってもよい。
【0025】
表示部6は、種々の画像(静止画、動画を含む)を表示するものであり、例えば、液晶ディスプレイである。操作部7は、キーボードやマウス等から構成されており、各種設定、コンテンツの転送指示等を行うためのものである。ユーザーは、操作部7を介して、コンテンツ管理プログラムPの実行、DAP101へのコンテンツの転送指示等を行うことが可能である。USB I/F8(通信インターフェース)は、DAP101とUSB規格に対応した通信を行うためのインターフェースである。PC1は、USB I/F8を介して、DAP101と通信を行うことが可能である。NW I/F9は、図示しないネットワークを介してインターネットに接続するためのインターフェースである。PC1は、NW I/F9を介して、他の端末と通信等を行うことが可能である。スピーカー10は、CPU2から出力される音声信号に基づいて、音楽等の種々の音声を出力する。
【0026】
(DAP)
DAP101(電子機器、外部装置)は、ヘッドホン200にアナログオーディオデータを出力する。ヘッドホン200は、アナログオーディオデータに基づいて、音声を外部に出力する。DAP101は、CPU102、ROM114、RAM115、記憶部103、メモリーカード104、105、表示部106、操作部107、DSP(Digital Signal Processor)108、D/Aコンバーター(以下、「DAC」という。)109、増幅器110、111、無線モジュール112、USBインターフェース(以下、「USB I/F」という。)113を備える。
【0027】
CPU102(第2制御部)は、制御プログラム、OSプログラム、アプリケーションプログラムに従って、DAP101を構成する各部を制御する。ROM114は、制御プログラムを記憶する。RAM115は、CPU102の主メモリとして機能する。記憶部103(記憶装置)は、OSプログラム、アプリケーションプログラム等のプログラム、コンテンツ等の各種データを記憶するフラッシュメモリである。なお、記憶部103は、例示する構成に限られず、HDD(Hard Disk Drive)等であってもよい。
【0028】
メモリーカード104、105(外部記憶装置)は、コンテンツを記憶する。メモリーカード104、105は、例えば、microSDカードである。ここで、DAP101は、Android(登録商標) OSを搭載している。このため、メモリーカード104、105に対しては、自由な書き込み権限がない。一方で、記憶部103に対しては、自由な書き込み権限がある。なお、記憶部103、メモリーカード104、105を、「ストレージ」ということがある。また、Android(登録商標) OSを搭載していても、OSのバージョンによっては、自由な書き込み権限を有する場合がある。
【0029】
表示部106は、種々の画像(静止画像、動画像を含む)を表示するものであり、液晶パネルにより構成されている。操作部107は、各種設定を行うための操作キー、及び、表示部106と連動したタッチパネルを備えている。ユーザーは、操作部107を介して、各種の文字入力、設定などを行うことが可能である。また、ユーザーは、操作部107を介して、外部サーバーからコンテンツをダウンロードすることが可能である。ダウンロードされたコンテンツは、記憶部103、メモリーカード104、105のいずれかのストレージに記憶される。
【0030】
DSP108は、デジタルオーディオデータ(コンテンツ)に、イコライザー処理等の信号処理を行う。DAC109は、デジタルオーディオデータをアナログオーディオデータにD/A変換する。増幅器110、111は、DAC109がD/A変換したアナログオーディオデータを増幅し、ヘッドホン200に出力する。無線モジュール112(ネットワークインターフェース)は、Bluetooth(登録商標)規格、Wi−Fi規格に従った無線通信を行うためのものである。DAP101は、無線モジュール112を介して、外部サーバーと通信可能である。USB I/F113は、USB規格に従った通信を行うためのものである。DAP101は、USB I/F113を介して、PC1と通信を行うことが可能である。
【0031】
PC1は、記憶部103、メモリーカード104、105に記憶されているコンテンツを管理する。PC1とDAP101とは、USBケーブルによって接続される。
【0032】
次に、コンテンツを外部サーバーからダウンロードする場合のDAP101の処理動作を、図2に示すフローチャートに基づいて説明する。CPU102は、PC1に検出させたいフォルダの相対パスを取得する(S1)。PC1に検出させるフォルダは、CPU2が、無線モジュール112を介して、コンテンツをダウンロードし、ダウンロードしたコンテンツを記憶した記憶部103、メモリーカード104、105のいずれかのフォルダである。ここで、CPU102は、外部サーバーからダウンロードするコンテンツを記憶するフォルダの指定を受け付ける。ユーザーは、操作部107により、ダウンロードするコンテンツを記憶するフォルダを指定可能である。CPU102は、指定を受け付けたフォルダにコンテンツを記憶する。CPU102は、取得した相対パスを設定ファイル(パスファイル)に書き込む(S2)。CPU102は、設定ファイルを記憶部103の所定の場所(記憶場所)に記憶する(S3)。相対パスは、例えば、A music/DL等である。
【0033】
次に、DAP101にダウンロードされたコンテンツを検出する場合のPC1の処理動作を、図3に示すフローチャートに基づいて説明する。CPU2は、DAP101の最初のストレージに設定ファイルがあるか否かを判断する(S11)。具体的には、CPU2は、最初のストレージにおいて、DAP101が設定ファイルを記憶する特定の場所を参照し、設定ファイルがあるか否かを判断する。CPU2は、最初のストレージに設定ファイルがあると判断した場合(S11:Yes)、設定ファイルから相対パスを取得する(S12)。CPU2は、選択中のストレージに、相対パスのフォルダがあるか否かを判断する(S13)。具体的には、CPU2は、選択中のストレージにおいて、相対パスを参照し、相対パスのフォルダがあるか否かを判断する。
【0034】
CPU2は、選択中のストレージに、相対パスのフォルダがあると判断した場合(S13:Yes)、相対パスのフォルダに新たに追加されたコンテンツを検出する(S14)CPU2は、検出したコンテンツを記憶部3に記憶する。
【0035】
CPU2は、最初のストレージに設定ファイルがないと判断した場合(S11:No)、他のストレージに設定ファイルがあるか否かを判断する(S15)。すなわち、CPU2は、最初のストレージから順に、特定の場所にある設定ファイルを参照する。CPU2は、他のストレージに設定ファイルがあると判断した場合(S15:Yes)、S12の処理を実行する。CPU2は、他のストレージに設定ファイルがないと判断した場合(S15:No)、ダウンロードされたコンテンツが記憶されたフォルダは、DAP101には存在しないため、処理を終了する。また、CPU2は、選択中のストレージに、相対パスのフォルダがないと判断した場合(S13:No)、ダウンロードされたコンテンツが記憶されたフォルダは、他のストレージにあるため、処理を終了する。
【0036】
以上説明したように、本実施形態では、CPU2は、DAP101が備える記憶部103に記憶されている、記憶部103、又は、メモリーカード104、105にダウンロードされたコンテンツが記憶されているフォルダの相対パスが記述された設定ファイルを検出する。そして、CPU2は、検出した設定ファイルに記述されている相対パスに基づいて、コンテンツを検出する。これにより、自由な書き込み権限がないメモリーカード104、105にコンテンツがダウンロードされても、そのコンテンツを検出することができる。また、設定ファイルが記憶されている特定の場所を参照することで、設定ファイルを検出し、短い時間でコンテンツを検出することができる。また、検出したいコンテンツが記憶されるフォルダの名前を制限する必要がない。
【0037】
また、本実施形態では、CPU2は、検出したコンテンツを記憶部5に記憶する。これにより、自由な書き込み権限がないメモリーカード104、105にコンテンツがダウンロードされても、そのコンテンツをDAP101からPC1に転送(コピー)することができる。
【0038】
また、本実施形態では、CPU2は、記憶部103、メモリーカード104、105のいずれかから順に、設定ファイルの記憶場所を参照する。これにより、記憶部103に記憶されている設定ファイルを検出することができる。
【0039】
また、本実施形態では、CPU102は、コンテンツを記憶した記憶部103、又は、メモリーカード104、105のフォルダの相対パスを記述した設定ファイルを作成する。そして、CPU102は、作成した設定ファイルを記憶部102に記憶する。これにより、PC1は、パスファイルを検出し、コンテンツを検出することができる。従って、本実施形態によれば、自由な書き込み権限がないメモリーカード104、105にコンテンツがダウンロードされても、そのコンテンツを検出することができる。
【0040】
また、本実施形態では、CPU102は、ダウンロードするコンテンツを記憶するフォルダの指定を受け付ける。そして、CPU102は、ダウンロードしたコンテンツを、指定を受け付けたフォルダに記憶する。このため、ユーザーは、コンテンツを所望のフォルダにダウンロードすることができる。
【0041】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明を適用可能な形態は、上述の実施形態には限られるものではなく、以下に例示するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることが可能である。
【0042】
上述の実施形態においては、電子機器として、DAP101を例示した。これに限らず、外部サーバーからコンテンツをダウンロード可能な電子機器であれば、スマートフォン、タブレット等であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は、コンテンツを管理するコンテンツ管理装置、コンテンツ管理プログラム、電子機器、及び、コンテンツ管理システムに好適に採用され得る。
【符号の説明】
【0044】
1 PC(コンテンツ管理装置)
2 CPU(第1制御部)
3 記憶部
8 USB I/F(通信インターフェース)
101 DAP(外部装置、電子機器)
102 CPU(第2制御部)
103 記憶部(記憶装置)
104、105 メモリーカード(外部記憶装置)
112 無線モジュール(ネットワークインターフェース)
300 コンテンツ管理システム
P コンテンツ管理プログラム
【要約】      (修正有)
【課題】自由な書き込み権限がない外部記憶装置にコンテンツがダウンロードされても、そのコンテンツを検出可能とすること。
【解決手段】PC1は、DAP101と通信するためのUSB I/F8と、CPU2と、を備える。CPU2は、DAP101が備える記憶部103に記憶されている、記憶部103、又は、メモリーカード104、105にダウンロードされたコンテンツが記憶されているファルダの相対パスが記述された設定ファイルを検出する。そして、CPU2は、検出した設定ファイルに記述されている相対パスに基づいて、コンテンツを検出する。
【選択図】図1
図1
図2
図3