(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ホルダは、前記便蓋または前記便座と当接し前記便蓋または前記便座から力を受けることにより前記便蓋または前記便座と共に回転することを特徴とする請求項1記載のトイレ装置。
前記ケースカバーは、前記便蓋が閉じた状態で前記着座面と対面する箇所に設けられ前記光源装置が固定されたケースカバー本体と、前記便蓋または前記便座の周囲部に設けられ前記ホルダを隠蔽し前記ケースカバー本体に固定される連結カバー部と、を有することを特徴とする請求項4記載のトイレ装置。
前記ホルダは、前記連結カバー部と当接し前記便蓋または前記便座の回転に伴い前記連結カバー部から力を受けることにより前記便蓋または前記便座と共に回転することを特徴とする請求項5記載のトイレ装置。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施の形態にかかるトイレ装置を表す模式的斜視図である。
図1(a)は、本実施形態にかかるトイレ装置を右斜め上方から眺めた模式的斜視図である。
図1(b)は、
図1に表した領域A1を左斜め上方から眺めた模式的斜視図である。
【0022】
本実施形態にかかるトイレ装置10は、洋式腰掛便器(以下説明の便宜上、単に「便器」と称する)810と、その上に設けられた衛生洗浄装置110と、を備える。衛生洗浄装置110は、ケーシング(トイレ装置本体)410と、便座210と、便蓋310と、ケースカバー330と、光源装置500と、を有する。便座210と便蓋310とは、ケーシング410に対して開閉自在にそれぞれ軸支されている。ケースカバー330は、ケースカバー本体331と、連結カバー部332と、を有する。なお、本実施形態のトイレ装置10は、便器810を必ずしも備えていなくともよい。
【0023】
便器810は、ボウル部811を有する。便蓋310が閉じている状態では、ボウル部811は、便蓋310により覆われる。ボウル部811の表面には、光触媒層(「光触媒膜」ともいう)813(
図20参照)が形成されている。
本願明細書において、「光触媒」とは、光を照射すると、酸化作用および還元作用の少なくともいずれかが促進されるものをいう。その結果、雑菌や細菌や臭気物質などの有機物を分解する分解作用と、表面が水に濡れやすい親水作用と、菌の繁殖を抑制するあるいは菌の活動を停止させる抗菌作用と、を得ることができる。光触媒層813が形成されたボウル部811は、汚物の付着を抑制したり、汚物を分解したり、付着した水垢を容易に除去できるため、便器810の清掃負担を軽減し、きれいな便器810を維持することができる。
【0024】
具体的には、光触媒層813が形成されたボウル部811の表面に紫外線を照射すると、その紫外線および空気中の水や酸素などにより、ボウル部811の表面に活性酸素が発生する。その活性酸素は、ボウル部811の表面に付着した汚れや雑菌や細菌や臭気物質などを分解する。また、その活性酸素は、揮発性有機化合物(VOC:Volatile Organic Compounds)なども分解する。そのため、光触媒の分解作用により、ボウル部811の表面の抗菌や防汚や防臭を行うことができる。
【0025】
また、光触媒層813が形成されたボウル部811の表面に紫外線を照射すると、その表面には周囲の水との結合による親水基(−OH)が表出する。これにより、ボウル部811の表面は、水になじむようになり、濡れやすくなる(親水作用)。すなわち、ボウル部811の表面には水滴ができず、水が表面に濡れ広がるようになる。そして、予めボウル部811の表面を親水化することにより、汚れは、ボウル部811の表面に濡れ広がった水の表面に付着することになる。さらに、ボウル部811の洗浄に用いる洗浄水がボウル部811の表面とその表面に付着した汚れとの間に入り込み、汚れを浮かして流す。そのため、光触媒の親水作用により、ボウル部811の表面の防汚や防曇が可能となる。
【0026】
これらによれば、紫外線の照射と、光触媒の分解作用、親水作用および抗菌作用と、の相乗効果により効果的にボウル部811の抗菌や防汚や防臭を行うことができる。このような「光触媒」の材料としては、例えば、金属の酸化物を用いることができる。そのような酸化物としては、例えば、酸化チタン(TiOx)、酸化亜鉛(ZnOx)、酸化スズ(SnOx)、酸化ジルコニウム(ZrOx)などを挙げることができる。これらのうちでも、特に、酸化チタンは、光触媒として活性であり、また、安定性や安全性などの点でも優れる。
【0027】
本願明細書において、「紫外線」とは、400ナノメートル(nm)以下の波長に極大を有する光をいう。具体的には、紫外線とは、300nm以上、360nm以下の波長に極大を有する光をいう。なお、光触媒層813の詳細については、後に詳述する。
【0028】
ケースカバー本体331は、便蓋310が閉じた状態で着座面211と対面する箇所に設けられている。
図1(b)に表したように、連結カバー部332は、便蓋310が閉じた状態で便座210の着座面211と対面する便蓋310の面(裏面)313の周囲部に設けられ、ケースカバー本体331に固定されている。また、連結カバー部332は、ねじ339により便蓋310に固定されている。
【0029】
光源装置500は、便蓋310とケースカバー本体331との間に設けられ、便蓋310の裏面313に取り付けられている。あるいは、光源装置500は、便蓋310とケースカバー本体331との間に設けられ、ケースカバー本体331に固定されている。あるいは、光源装置500は、便座210に設けられていてもよい。なお、光源装置500が便座210に設けられる場合には、ケースカバー本体331および連結カバー部332は、便座210に設けられる。以下では、説明の便宜上、光源装置500が便蓋310とケースカバー本体331との間に設けられた場合を例に挙げて説明する。
【0030】
光源装置500は、例えば図示しない冷陰極管を有し、冷陰極管から紫外線を照射することができる。
図1(a)に表したように、ケースカバー本体331は、開口部331aを有する。光源装置500は、便蓋310が閉じた状態において、ケースカバー本体331の開口部331aを通して便器810のボウル部811の表面に対して紫外線を照射することができる。
【0031】
図1(a)に表したように、ケーシング410は、便器810の後部に設けられている。
なお、本願明細書においては、便座210に座った使用者からみて上方を「上方」とし、便座210に座った使用者からみて下方を「下方」とする。また、便座210に座った使用者からみて前方を「前方」とし、便座210に座った使用者からみて後方を「後方」とする。あるいは、便器810の方向を向いて便器810の前に立った使用者からみて手前側を「前方」とし、便器810の方向を向いて便器810の前に立った使用者からみて奥側を「後方」とする。また、便器810の方向を向いて便器810の前に立った使用者からみて右側を「右側方」とし、便器810の方向を向いて便器810の前に立った使用者からみて左側を「左側方」とする。
【0032】
ケーシング410の内部には、制御部405および電源407が設けられている。制御部405は、光源装置500の動作(例えば紫外線の照射の時間やタイミングなど)を制御する。電源407は、光源装置500の駆動電圧を供給する。制御部405から送信される制御信号や電源が出力する駆動電圧は、電気配線361を通して光源装置500に供給される。
【0033】
図1(b)に表したように、電気配線361は、ケースカバー330の内部に配置される。すなわち、制御部405および電源407に接続された電気配線361は、ケーシング410の内部から連結カバー部332の内部を通り、ケースカバー本体331の内部を通って光源装置500に接続される。
【0034】
これによれば、電気配線361が外観に露出しないため、例えば電気配線361を引っ張るなどのいたずらを抑制することができる。また、電気配線361が外観に露出しないため、トイレ装置10の意匠を向上させることができる。
さらに、便蓋310および便座210の回転軸がケーシング410の後端に位置する場合でも、便蓋310および便座210が閉じたときの製品高さ(トイレ装置10の高さ)を上げる必要を抑えることができる。そのため、すっきりとしたデザインを提供することができる。また、ケースカバー330が複数の構成部品(本実施形態ではケースカバー本体331および連結カバー部332)を有するため、点検および組み立てが容易となる。
【0035】
図2は、本実施形態の便蓋の回転軸の近傍を表す模式的拡大図である。
図2(a)は、便蓋310の回転軸の近傍を分解して表した模式的分解図である。
図2(b)は、便蓋310の回転軸の近傍を表す模式的組立図である。なお、
図2(a)では、便蓋310の回転軸の前方の一部を切断し、また電気配線361を省略している。
【0036】
本実施形態の便蓋310は、ケーシング410に対して開閉自在に軸支されている。便蓋310の回転軸C1の近傍には、ホルダ350と、ヒンジピン363と、が設けられている。ホルダ350は、光源装置500と、制御部405および電源407の少なくともいずれかと、を接続する電気配線361を固定あるいは保持する。ヒンジピン363の一端部363aは、便蓋310を開閉駆動する図示しない便蓋開閉駆動ユニットに固定されている。ヒンジピン363の他端部363bは、便蓋310に係合されている。図示しない便蓋開閉駆動ユニットは、ヒンジピン363を介して駆動力を便蓋310に伝達し、中心軸C1を略中心として便蓋310を回転させることができる。
【0037】
図2(a)に表したように、ケーシング410は、軸受け部411を有する。ヒンジピン363は、軸受け部411に設けられた穴を通して、図示しない便蓋開閉駆動ユニットおよび便蓋310に取り付けられている。ホルダ350は、軸受け部411の外周部に保持され、連結カバー部332により隠蔽されている。ホルダ350は、電気配線361を固定しつつ、便蓋310の回転軸C1を略中心として回転することができる。
【0038】
光源装置500に接続された電気配線361は、ケースカバー本体331の内部および連結カバー部332の内部を通り、ホルダ350に固定されている。さらに、ホルダ350に固定された電気配線361は、ケーシング410の内部に通され、ケーシング410の内部において余長を有する状態で制御部405および電源407に接続されている。
【0039】
ここで、便蓋310が回転すると、光源装置500と、制御部405および電源407と、の間の距離が変化する。すると、光源装置500と、制御部405および電源407と、を接続する電気配線361の長さが変化する。これは、光源装置500が便座210に設けられた場合においても同様である。そのため、電気配線361については、安全性および意匠性の配慮が必要となる。
【0040】
これに対して、本実施形態の電気配線361は、便蓋310の回転軸C1の箇所においてホルダ350に固定され、ケーシング410の内部において余長を有する状態で制御部405および電源407に接続されている。言い換えれば、電気配線361は、便蓋310の回転に伴う長さの変化に対応可能な長さをケーシング410の内部に有する。
【0041】
本実施形態によれば、電気配線361がホルダ350に固定されているため、光源装置500とホルダ350との間の電気配線361の状態は、便蓋310の回転前後において略一定に維持される。そのため、電気配線361が引っ張りや噛み込みなどの外部ストレスを受けることを抑制することができる。これにより、電気配線361の安全を確保することができる。
【0042】
次に、ホルダ350の近傍の構造について、図面を参照しつつさらに説明する。
図3は、本実施形態のホルダを表す模式的斜視図である。
図3(a)は、ホルダ350が軸受け部411に保持された状態においてケーシング410の外側からみたときのホルダ350を表す模式的斜視図である。
図3(b)は、ホルダ350が軸受け部411に保持された状態においてケーシング410の内側からみたときのホルダ350を表す模式的斜視図である。
図3(c)は、
図3(b)に表した領域A2を拡大した模式的拡大図である。
【0043】
図3(b)に表したように、ホルダ350は、溝354を有する。溝354は、ホルダ350が軸受け部411に保持されたときにケーシング410と対面する側に設けられている。電気配線361は、溝354に挿入され保持される。
図3(a)および
図3(b)に表したように、ホルダ350は、第1の配線固定部351と、第2の配線固定部352と、を有する。第1の配線固定部351は、ホルダ350が軸受け部411に保持されたときに便蓋310と対面する側に設けられている。第2の配線固定部352は、ホルダ350が軸受け部411に保持されたときにケーシング410と対面する側に設けられている。電気配線361は、溝354に挿入された状態において第1の配線固定部351および第2の配線固定部352と係合されることでホルダ350に固定される。
【0044】
図3(c)に表したように、第1の配線固定部351と第2の配線固定部352との間の溝354には、第1の突起部355aおよび第2の突起部355bが設けられている。第1の突起部355aおよび第2の突起部355bは、溝354の内壁から溝354の内側へ向かって突出し、電気配線361が溝354から外れることを抑制することができる。これにより、ホルダ350は、電気配線361をより確実に固定することができる。
【0045】
ホルダ350は、略中央部に係合部356を有する。係合部356は、ホルダ350が軸受け部411に保持された状態において、便蓋310と対面する側と、ケーシング410と対面する側と、を貫通する穴を有する。係合部356の内径は、ケーシング410の軸受け部411の外径よりも大きい。そのため、ホルダ350は、係合部356が軸受け部411に挿入された状態で軸受け部411の外周部に保持され、便蓋310の回転軸C1を略中心として回転することができる。
【0046】
図4は、便蓋が閉じた状態におけるホルダの近傍の構造を説明する模式的斜視図である。
図5は、便蓋が開いた状態におけるホルダの近傍の構造を説明する模式的斜視図である。
図6は、便蓋が閉じた状態におけるホルダの近傍の構造を説明する模式的断面図である。
【0047】
図4(a)および
図5(a)は、ホルダの近傍を後斜め上方から眺めた模式的斜視図である。
図4(b)および
図5(b)は、
図4(a)および
図5(a)に表したそれぞれのケーシング410の一部を切断した模式的斜視図である。
図4(c)および
図5(c)は、ケーシング410の内側からヒンジピン363および電気配線361を眺めた模式的斜視図である。
図6(a)は、
図4(b)に表した切断面A−Aにおける模式的断面図である。
図6(b)は、
図4(b)に表した切断面B−Bにおける模式的断面図である。
図6(a)および
図6(b)では、ヒンジピン363を省略している。
【0048】
図4(a)および
図4(b)に表したように、便蓋310が閉じた状態において、ホルダ350は、第1の配線固定部351および第2の配線固定部352において電気配線361を固定し、ケーシング410の軸受け部411の外周部に保持されている。
図4(b)および
図4(c)に表したように、第2の配線固定部352から制御部405および電源407に向かって延在する電気配線361は、ケーシング410の軸受け部411の周囲に設けられた第1の開口部413aを通してケーシング410の内部に配置される。
【0049】
続いて、例えば使用者が便蓋310を開く指示をリモコンなどにより行うと、ヒンジピン363は、図示しない便蓋開閉駆動ユニットの駆動力を受け、中心軸C1を略中心として
図4(a)に表した矢印A11の方向に回転する。ヒンジピン363の他端部363bが便蓋310に係合されているため、便蓋310は、ヒンジピン363を介して便蓋開閉駆動ユニットから伝達された駆動力により中心軸C1を略中心として
図4(a)に表した矢印A11の方向に回転する。
【0050】
ここで、
図6(a)に表したように、便蓋310は、ヒンジピン363と係合されるヒンジ部312を有する。ヒンジ部312は、便蓋310が閉じた状態において法線方向が後方へ向いた第1の当接面312aおよび第2の当接面312bを有する。
一方、
図3(a)および
図6(a)に表したように、ホルダ350は、第1の凸部357と、第2の凸部358と、を有する。第1の凸部357は、便蓋310が閉じた状態において法線方向が前方へ向いた第1の受け面357aを有する。第2の凸部358は、便蓋310が閉じた状態において法線方向が前方へ向いた第2の受け面358aを有する。
【0051】
便蓋310が中心軸C1を略中心として
図6(a)に表した矢印A12の方向(
図4(a)に表した矢印A11の方向)に回転すると、便蓋310の第1の当接面312aは、ホルダ350の第1の受け面357aを押す。すると、軸受け部411の外周部に保持されたホルダ350は、中心軸C1を略中心として
図6(a)に表した矢印A12の方向に回転する。
【0052】
図6(b)に表したように、ケーシング410の軸受け部411の周囲(中心軸C1の周囲)には、第2の開口部413bが設けられている。第2の開口部413bは、ホルダ350の回転に伴う第2の配線固定部352の移動範囲(回転範囲)と略同等の範囲が開口した形状を有する。そのため、ホルダ350は、第2の配線固定部352においてケーシング410と接触することなく中心軸C1を略中心として回転できる。
【0053】
そして、便蓋310が開いた状態におけるホルダ350の近傍の構造は、
図5(a)〜
図5(c)に表した通りである。
すなわち、ホルダ350は、第1の配線固定部351および第2の配線固定部352において電気配線361を固定しつつ、
図4(a)に表した矢印A11の方向へ便蓋310が閉じた状態から約90°〜100°程度回転している。そのため、
図5(c)に表したように、便蓋310が開いた状態における第2の配線固定部352と制御部405および電源407との間の距離は、便蓋310が閉じた状態(
図4(c)参照)における第2の配線固定部352と制御部405および電源407との間の距離よりも短くなる。
【0054】
一方、例えば使用者が便蓋310を閉じる指示をリモコンなどにより行うと、ヒンジピン363は、図示しない便蓋開閉駆動ユニットの駆動力を受け、中心軸C1を略中心として
図5(a)に表した矢印A13の方向に回転する。すると、便蓋310は、ヒンジピン363を介して便蓋開閉駆動ユニットから伝達された駆動力により中心軸C1を略中心として
図5(a)に表した矢印A13の方向に回転する。
【0055】
便蓋310が中心軸C1を略中心として
図6(a)に表した矢印A14の方向(
図5(a)に表した矢印A12の方向)に回転すると、便蓋310の第2の当接面312bは、ホルダ350の第2の受け面358aを押す。すると、軸受け部411の外周部に保持されたホルダ350は、中心軸C1を略中心として
図6(a)に表した矢印A14の方向に回転する。
【0056】
そして、便蓋310が閉じた状態におけるホルダ350の近傍の構造は、
図4(a)〜
図4(c)に関して前述した通りである。
すなわち、ホルダ350は、第1の配線固定部351および第2の配線固定部352において電気配線361を固定しつつ、
図5(a)に表した矢印A13の方向へ便蓋310が開いた状態から約90°〜100°程度回転している。そのため、
図4(c)に表したように、便蓋310が閉じた状態における第2の配線固定部352と制御部405および電源407との間の距離は、便蓋310が開いた状態(
図5(c)参照)における第2の配線固定部352と制御部405および電源407との間の距離よりも長くなる。
図4および
図5に関して前述したことは、使用者が手動により便蓋310を開閉させた場合でも同様に生ずる。
【0057】
このように、便蓋310が回転すると、第2の配線固定部352と、制御部405および電源407と、の間の距離が変化する。
これに対して、本実施形態の電気配線361は、便蓋310の回転軸C1の箇所においてホルダ350に固定され、ケーシング410の内部において余長を有する状態で制御部405および電源407に接続されている。そのため、
図2に関して前述したように、光源装置500とホルダ350との間の電気配線361の状態は、便蓋310の回転前後において略一定に維持される。そのため、電気配線361が引っ張りや噛み込みなどの外部ストレスを受けることを抑制することができる。これにより、電気配線361の安全を確保することができる。
【0058】
また、ホルダ350の第1の凸部357と便蓋310のヒンジ部312とが当接することで、あるいはホルダ350の第2の凸部358と便蓋310のヒンジ部312とが当接することで、ホルダ350は、便蓋310の回転に伴い回転する。
【0059】
これによれば、ホルダ350は、便蓋310が回転するとより確実に回転する。言い換えれば、ホルダ350の回転動作は、便蓋310の回転動作と略同一である。そのため、光源装置500とホルダ350との間の電気配線361の状態は、便蓋310の回転前後において略一定に維持される。そのため、電気配線361が引っ張りや噛み込みなどの外部ストレスを受けることを抑制することができる。
【0060】
また、
図6(b)に関して前述したように、第2の開口部413bは、ホルダ350の回転に伴う第2の配線固定部352の回転範囲と略同等の範囲が開口した形状を有する。そのため、ホルダ350における電気配線361の固定箇所(第2の配線固定部352)と、制御部405および電源407における電気配線361の固定箇所と、の間の電気配線の動きをケーシング410の内部で完結させる又は閉じることができる。これにより、電気配線361がホルダ350あるいは回転軸C1の近傍において擦れたりすることを抑制できる。
【0061】
図7は、本実施形態の連結カバー部の変形例を例示する模式的断面図である。
図7は、
図4(b)に表した切断面A−Aにおける模式的断面図に相当する。
【0062】
図7に表したように、本変形例の連結カバー部336は、第1の当接部336aと、第2の当接部336bと、を有する。第1の当接部336aおよび第2の当接部336bは、連結カバー部336の端部であってホルダ350の側の端部に設けられている。便蓋310が閉じた状態において、第1の当接部336aは、ホルダ350の第1の配線固定部351の後方に配置されている。便蓋310が閉じた状態において、第2の当接部336bは、ホルダ350の第1の配線固定部351の前方に配置されている。
【0063】
便蓋310が中心軸C1を略中心として
図7に表した矢印A15の方向に回転すると、連結カバー部336は、便蓋310に固定されているため、便蓋310とともに中心軸C1を略中心として
図7に表した矢印A15の方向に回転する。すると、連結カバー部336の第1の当接部336aは、ホルダ350の第1の配線固定部351を押す。すると、軸受け部411の外周部に保持されたホルダ350は、中心軸C1を略中心として
図7に表した矢印A15の方向に回転する。
【0064】
一方、便蓋310が中心軸C1を略中心として
図7に表した矢印A16の方向に回転すると、連結カバー部336は、便蓋310とともに中心軸C1を略中心として
図7に表した矢印A16の方向に回転する。すると、連結カバー部336の第2の当接部336bは、ホルダ350の第1の配線固定部351を押す。すると、軸受け部411の外周部に保持されたホルダ350は、中心軸C1を略中心として
図7に表した矢印A16の方向に回転する。
【0065】
本変形例によれば、ホルダ350は、便蓋310に固定された連結カバー部336と当接することで便蓋310の回転動作と略同一の回転動作を行う。本変形例においても、
図4〜
図6に関して前述した効果と同様の効果が得られる。
【0066】
図8および
図9は、便蓋の回転軸の近傍の構成部品の組立工程の一例を例示する模式図である。
まず、
図8(a)に表したように、上ケース410aから第1の開口部413a(
図4(b)参照)および第2の開口部413b(
図6(b)参照)を介して電気配線361を外部へ取り出す。
【0067】
続いて、
図8(b)に表したように、電気配線361をホルダ350に取り回して固定し、ホルダ350を上ケース410aの軸受け部411に保持する。続いて、
図8(c)に表したように、上ケース410aの内部の電気配線361を上ケース410aに設けられたフック415に固定する。
【0068】
続いて、
図8(d)に表したように、上ケース410aを下ケース410bに固定する。これにより、上ケース410aと下ケース410bとを有するケーシング410が組み立てられる。続いて、
図8(e)に表したように、軸受け部411にヒンジピン363を挿入する。
【0069】
続いて、
図8(f)に表したように、便蓋310のヒンジ部312をヒンジピン363に係合させ、便蓋310を取り付ける。すると、
図9(a)に表したように、ホルダ350の第1の凸部357がヒンジ部312の第1の当接面312aに押される。これにより、ホルダ350が回転し、ホルダ350の第1の配線固定部351が上方へ移動する。
【0070】
続いて、
図9(b)に表したように、制御部405および電源407に接続された電気配線361の先端に設けられたコネクタ365aと、光源装置500に接続された電気配線361の先端に設けられたコネクタ365bと、を接続する。コネクタ365aとコネクタ365bとを接続した後、コネクタ365aおよびコネクタ365bをケースカバー本体331の内部に収納する。
【0071】
続いて、
図9(c)に表したように、連結カバー部332の内部に電気配線361を収納しつつ、ねじ339により連結カバー部332を便蓋310に固定する。なお、ねじ339を覆い隠すキャップをねじ339の上に取り付けてもよい。
【0072】
次に、本発明の他の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図10は、本発明の他の実施の形態にかかるトイレ装置を表す模式的斜視図である。
図11は、
図10に表した領域A3を拡大した模式的拡大図である。
図11(a)は、便蓋の回転軸の近傍を分解して表した模式的分解図である。
図11(b)は、便蓋の回転軸の近傍を表す模式的組立図である。
【0073】
本実施形態にかかるトイレ装置20は、便器820と、その上に設けられた衛生洗浄装置120と、を備える。衛生洗浄装置120は、ケーシング(トイレ装置本体)420と、便座220と、便蓋320と、ケースカバー340と、光源装置500と、を有する。ケースカバー340は、ケースカバー本体341と、連結カバー部342と、を有する。本実施形態の便器820と、ケーシング420と、便座220と、便蓋320と、ケースカバー340と、のそれぞれの形状は、
図1に関して前述したトイレ装置10の便器810と、ケーシング410と、便座210と、便蓋310と、ケースカバー330と、のそれぞれの形状と異なる。本実施形態にかかるトイレ装置20の基本的な組み立て構造は、
図1に関して前述したトイレ装置10の基本的な組み立て構造と同様である。
【0074】
すなわち、便器820のボウル部821の表面には、光触媒層813(
図20参照)が形成されている。
光源装置500は、便蓋320とケースカバー本体341との間に設けられ、便蓋320の裏面323に取り付けられている。あるいは、光源装置500は、便蓋320とケースカバー本体341との間に設けられ、ケースカバー本体341に固定されている。あるいは、光源装置500は、便座220に設けられていてもよい。光源装置500は、便蓋320が閉じた状態において、ケースカバー本体341に設けられた開口部341aを通して便器820のボウル部821の表面に対して紫外線を照射することができる。
【0075】
ケースカバー本体341は、便蓋320が閉じた状態で着座面221と対面する箇所に設けられている。
図11(a)および
図11(b)に表したように、連結カバー部342は、便蓋320が閉じた状態で便座220の着座面221と対面する便蓋320の面(裏面)323の周囲部に設けられ、ケースカバー本体341に固定されている。また、連結カバー部342は、ねじ339により便蓋320に固定されている。ねじ339は、キャップ337により覆い隠されている。
【0076】
図11(b)に表したように、電気配線361は、ケースカバー340の内部に配置される。すなわち、制御部405および電源407に接続された電気配線361は、ケーシング420の内部から連結カバー部342の内部を通り、ケースカバー本体341の内部を通って光源装置500に接続される。なお、本実施形態では、制御部405および電源407に接続された電気配線361の先端に設けられたコネクタ365aは、光源装置500に接続された電気配線361の先端に設けられたコネクタ365bと接続されている。
【0077】
これによれば、
図1に関して前述した効果と同様の効果が得られる。
【0078】
図12は、本実施形態の便蓋の回転軸の近傍を表す模式的分解図である。
便蓋320の回転軸C1の近傍には、ホルダ370と、ヒンジピン363と、が設けられている。ホルダ370は、光源装置500と、制御部405および電源407の少なくともいずれかと、を接続する電気配線361を固定あるいは保持する。ヒンジピン363の他端部363bは、便蓋320に係合されている。
【0079】
ケーシング420は、軸受け部421を有する。ヒンジピン363は、軸受け部421に設けられた穴を通して、便蓋開閉駆動ユニット610(
図16参照)および便蓋320に取り付けられている。ホルダ370は、軸受け部421の外周部に保持され、連結カバー部342により隠蔽されている。ホルダ370は、電気配線361を固定しつつ、便蓋320の回転軸C1を略中心として回転することができる。その他の回転軸C1の近傍の構造は、
図2に関して前述した回転軸C1の近傍の構造と同様である。
【0080】
本実施形態の電気配線361は、便蓋320の回転軸C1の箇所においてホルダ370に固定され、ケーシング420の内部において余長を有する状態で制御部405および電源407に接続されている。言い換えれば、電気配線361は、便蓋320の回転に伴う長さの変化に対応可能な長さをケーシング420の内部に有する。
【0081】
本実施形態によれば、電気配線361がホルダ370に固定されているため、光源装置500とホルダ370との間の電気配線361の状態は、便蓋320の回転前後において略一定に維持される。そのため、電気配線361が引っ張りや噛み込みなどの外部ストレスを受けることを抑制することができる。これにより、電気配線361の安全を確保することができる。
【0082】
次に、ホルダ370の近傍の構造について、図面を参照しつつさらに説明する。
図13は、本実施形態のホルダを表す模式的斜視図である。
図13(a)は、ホルダ370が軸受け部421に保持された状態においてケーシング420の外側からみたときのホルダ370を表す模式的斜視図である。
図13(b)は、ホルダ370が軸受け部421に保持された状態においてケーシング420の内側からみたときのホルダ370を表す模式的斜視図である。
【0083】
図13(a)に表したように、ホルダ370は、溝374を有する。溝374は、ホルダ370が軸受け部421に保持されたときに便蓋320と対面する側に設けられている。電気配線361は、溝374に挿入され保持される。
図13(a)および
図13(b)に表したように、ホルダ370は、第1の配線固定部371と、第2の配線固定部372と、第3の配線固定部373と、を有する。第1の配線固定部371および第2の配線固定部372は、ホルダ370が軸受け部421に保持されたときに便蓋320と対面する側に設けられている。第3の配線固定部373は、ホルダ370が軸受け部421に保持されたときにケーシング420と対面する側に設けられている。電気配線361は、溝374に挿入された状態において第1の配線固定部371、第2の配線固定部372および第3の配線固定部373と係合されることでホルダ370に固定される。
【0084】
ホルダ370は、略中央部に係合部376を有する。係合部376は、ホルダ370が軸受け部421に保持された状態において、便蓋320と対面する側と、ケーシング420と対面する側と、を貫通する穴を有する。係合部376の内径は、ケーシング420の軸受け部421の外径よりも大きい。そのため、ホルダ370は、係合部376が軸受け部421に挿入された状態で軸受け部421の外周部に保持され、便蓋320の回転軸C1を略中心として回転することができる。
【0085】
図14は、便蓋が閉じた状態におけるホルダの近傍の構造を説明する模式的斜視図である。
図15は、便蓋が開いた状態におけるホルダの近傍の構造を説明する模式的斜視図である。
図16は、本実施形態のケーシングの内部構造を表す模式的斜視図である。
図17は、本実施形態のホルダの受け面を説明する模式図である。
図18は、本実施形態のケーシングに設けられた開口部を表す模式的斜視図である。
【0086】
図14(a)、
図14(b)、
図15(a)および
図15(b)は、ホルダの近傍を前斜め上方から眺めた模式的斜視図である。
図14(c)は、
図14(b)に表した切断面C−Cにおける模式的断面図である。
図15(c)は、
図15(b)に表した切断面D−Dにおける模式的断面図である。
図14(a)および
図15(a)では、便蓋320および連結カバー部342を省略している。
図17(a)は、ホルダの近傍をケーシングの内側からみた模式的斜視図である。
図17(b)は、
図17(a)に表した切断面E−Eにおける模式的断面図である。
【0087】
図14(a)〜
図14(c)に表したように、便蓋320が閉じた状態において、ホルダ370は、第1の配線固定部371、第2の配線固定部372および第3の配線固定部373において電気配線361を固定し、ケーシング420の軸受け部421の外周部に保持されている。
図14(c)に表したように、第3の配線固定部373から制御部405および電源407に向かって延在する電気配線361は、ケーシング420の軸受け部421の周囲に設けられた開口部423を通してケーシング420の内部に配置される。例えば、
図16に表したように、第3の配線固定部373から制御部405および電源407に向かって延在する電気配線361は、便蓋開閉駆動ユニット610の下を通りフック425に固定されている。
【0088】
続いて、例えば使用者が便蓋320を開く指示をリモコンなどにより行うと、ヒンジピン363は、便蓋開閉駆動ユニット610の駆動力を受け、中心軸C1を略中心として
図14(a)に表した矢印A21の方向に回転する。ヒンジピン363の他端部363bが便蓋320に係合されているため、便蓋320は、ヒンジピン363を介して便蓋開閉駆動ユニット610から伝達された駆動力により中心軸C1を略中心として
図14(a)に表した矢印A21の方向に回転する。
【0089】
ここで、
図14(a)、
図17(a)および
図17(b)に表したように、本実施形態のホルダ370は、便蓋320の裏面323と対面する受け面377を有する。
便蓋320が中心軸C1を略中心として
図17(b)に表した矢印A22の方向(
図14(a)に表した矢印A21の方向)に回転すると、便蓋320の裏面323は、ホルダ370の受け面377を押す。すると、軸受け部421の外周部に保持されたホルダ370は、中心軸C1を略中心として
図17(b)に表した矢印A22の方向に回転する。
【0090】
図18に表したように、ケーシング420の軸受け部421の周囲(中心軸C1の周囲)には、開口部423が設けられている。開口部423は、ホルダ370の回転に伴う第3の配線固定部373の移動範囲(回転範囲)と略同等の範囲が開口した形状を有する。そのため、ホルダ370は、第3の配線固定部373においてケーシング420と接触することなく中心軸C1を略中心として回転できる。
【0091】
そして、便蓋320が開いた状態におけるホルダ370の近傍の構造は、
図15(a)〜
図15(c)に表した通りである。
すなわち、ホルダ370は、第1の配線固定部371〜第3の配線固定部373において電気配線361を固定しつつ、
図14(a)に表した矢印A21の方向へ便蓋320が閉じた状態から約100°〜110°程度回転している。そのため、
図15(c)に表したように、便蓋320が開いた状態における第3の配線固定部373と制御部405および電源407との間の距離は、便蓋320が閉じた状態(
図14(c)参照)における第3の配線固定部373と制御部405および電源407との間の距離よりも長くなる。
【0092】
一方、例えば使用者が便蓋320を閉じる指示をリモコンなどにより行うと、ヒンジピン363は、便蓋開閉駆動ユニット610の駆動力を受け、中心軸C1を略中心として
図15(a)に表した矢印A23の方向に回転する。すると、便蓋320は、ヒンジピン363を介して便蓋開閉駆動ユニット610から伝達された駆動力により中心軸C1を略中心として
図15(a)に表した矢印A23の方向に回転する。
【0093】
便蓋320が中心軸C1を略中心として
図17(b)に表した矢印A24の方向(
図15(a)に表した矢印A23の方向)に回転すると、便蓋320の裏面323は、ホルダ370の受け面377を押す。すると、軸受け部421の外周部に保持されたホルダ370は、中心軸C1を略中心として
図17(b)に表した矢印A24の方向に回転する。
【0094】
そして、便蓋320が閉じた状態におけるホルダ370の近傍の構造は、
図14(a)〜
図14(c)に関して前述した通りである。
すなわち、ホルダ370は、第1の配線固定部371〜第3の配線固定部373において電気配線361を固定しつつ、
図15(a)に表した矢印A23の方向へ便蓋320が閉じた状態から約100°〜110°程度回転している。そのため、
図14(c)に表したように、便蓋320が閉じた状態における第3の配線固定部373と制御部405および電源407との間の距離は、便蓋320が開いた状態(
図15(c)参照)における第3の配線固定部373と制御部405および電源407との間の距離よりも短くなる。
【0095】
このように、便蓋320が回転すると、第3の配線固定部373と、制御部405および電源407と、の間の距離が変化する。
これに対して、本実施形態の電気配線361は、便蓋320の回転軸C1の箇所においてホルダ370に固定され、ケーシング420の内部において余長を有する状態で制御部405および電源407に接続されている。そのため、
図4〜
図6に関して前述した効果と同様の効果が得られる。また、その他の効果についても、
図4〜
図6に関して前述した効果と同様の効果が得られる。
【0096】
図19は、本実施形態の連結カバー部の変形例を例示する模式的断面図である。
図19は、
図14(b)に表した切断面F−Fにおける模式的断面図に相当する。
【0097】
図19に表したように、本変形例の連結カバー部346は、当接部346aを有する。当接部346aは、連結カバー部346の端部であってホルダ370の側の端部に設けられている。当接部346aは、ホルダ370と係合している。
【0098】
便蓋320が中心軸C1を略中心として回転すると、連結カバー部346は、便蓋320に固定されているため、便蓋320とともに中心軸C1を略中心として回転する。すると、連結カバー部346がホルダ370と係合しているため、軸受け部421の外周部に保持されたホルダ370は、中心軸C1を略中心として回転する。
【0099】
本変形例によれば、ホルダ370は、便蓋320に固定された連結カバー部346と当接することで便蓋320の回転動作と略同一の回転動作を行う。本変形例においても、
図14〜
図18に関して前述した効果と同様の効果が得られる。
【0100】
図20は、光触媒層の一例を例示する模式的断面図である。
本実施形態の光触媒層813は、バリア層813aと、機能層813bと、を有する。例えば、光触媒層813としては、TiO
2/ZrO
2系触媒焼成膜が用いられる。例えば、バリア層813aにおけるTiO
2とZrO
2との配合比率は、機能層813bにおけるTiO
2とZrO
2との配合比率とそれぞれ異なる。但し、
図20に表した光触媒層813は、一例である。本実施形態の光触媒層813は、これだけに限定されるわけではない。
【0101】
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、便蓋310、320およびケースカバー330、340などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などやホルダ350、370の設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。