特許第6150467号(P6150467)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6150467
(24)【登録日】2017年6月2日
(45)【発行日】2017年6月21日
(54)【発明の名称】活性水素含有氷の製造方法
(51)【国際特許分類】
   F25C 1/00 20060101AFI20170612BHJP
   C02F 1/68 20060101ALI20170612BHJP
【FI】
   F25C1/00 Z
   C02F1/68 510B
   C02F1/68 520N
   C02F1/68 530B
   C02F1/68 520B
   C02F1/68 540Z
【請求項の数】1
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2012-153387(P2012-153387)
(22)【出願日】2012年7月9日
(65)【公開番号】特開2014-16088(P2014-16088A)
(43)【公開日】2014年1月30日
【審査請求日】2015年7月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】594079349
【氏名又は名称】広瀬 幸雄
(73)【特許権者】
【識別番号】512180104
【氏名又は名称】有限会社メディカルセラピスト
(74)【代理人】
【識別番号】100114074
【弁理士】
【氏名又は名称】大谷 嘉一
(72)【発明者】
【氏名】広瀬 幸雄
(72)【発明者】
【氏名】原村 昌利
(72)【発明者】
【氏名】藤井 佑曙
【審査官】 伊藤 紀史
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−080240(JP,A)
【文献】 特開2004−122088(JP,A)
【文献】 特開2002−210470(JP,A)
【文献】 特開2006−096787(JP,A)
【文献】 特開2002−066575(JP,A)
【文献】 特開2004−049932(JP,A)
【文献】 特開平08−325138(JP,A)
【文献】 特開2009−208063(JP,A)
【文献】 国際公開第2006/082654(WO,A1)
【文献】 特開2006−275441(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25C 1/00
C02F 1/68
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
戸室石の粉末を焼結して得られた大きさ2〜10mmの焼結体のみを、水1リットル当たり10〜100g投入して得られた活性水素が含まれる水を製氷機にて氷にすることを特徴とする活性水素含有氷の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は活性水素が含まれる氷に関し、特に天然鉱物等を反応原料に用いて得られる活性水素含有氷に係る。
【背景技術】
【0002】
体内の各組織に生じる活性酸素は有用な点もあるが、DNAの損傷等の原因になり、老化や病気の原因物質となるとされ、この活性酸素を活性水素で還元してやることで細胞の損傷を抑えることができ、健康障害の改善,生活習慣病の改善,また癌等の疾病にも効くとされている。
そこで、これまでに活性水素の発生方法や活性水素を含有させた飲料水等の提供が多くされている。
例えば、特許文献1に水素吸蔵物質と、この水素吸蔵物質から放出される水素を飲料中に供給する手段とを備えた水素含有水の製造装置を開示し、特許文献2に連続式で原料水に水素を溶解させ、容器に充填密封及び殺菌処理する方法を開示する。
しかし、これらの方法は水等に水素を溶解させるのに特殊な装置が必要であるだけでなく、飲料水から水素ガスとして飛散しやすく、体内に取り込まれる活性水素が不充分であった。
特許文献3に強磁力線と電極で微電流を発生させ、ミネラルを含んだ焼結体を溶解せしめることで、ミネラル,活性水素を含んだ還元水を開示する。
しかし、同公報に開示する還元水はミネラルを溶解させることができても活性水素の含有量が不充分であった。
また、水素ガスとして飛散しやすい点では、特許文献1,2と同様の課題を抱えていた。
また、特許文献4にパラジウム合金を陰極とし、水の電気分解を行った後にこの陰極に吸蔵された活性水素を水中に放出させる活性水素水の製造方法及びこの活性水素水を凍結させることを開示する。
しかし、装置が複雑であり、パラジウム陰極から水素を放出させるのに加熱が必要であることから、飲料水からの水素飛散も多い問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−124808号公報
【特許文献2】特開2010−274181号公報
【特許文献3】特開2010−274236号公報
【特許文献4】特開2000−192272号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、製造方法が容易で活性度の高い活性水素含有氷及びその製造方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る活性水素含有氷は、マグネシウムのケイ酸塩鉱物と接触させた水を凍結させて得られたことを特徴とする。
ここで、マグネシウムのケイ酸塩鉱物はそのまま用いてもよいが、粉末にしたものを焼結した多孔質の焼結体として用いるのが好ましい。
【0006】
マグネシウムのケイ酸塩鉱物とは、ケイ素原子を中心とし、それに酸素原子が配位した構造の一部のSi又はSiOが、MgやMgO等で置き換えられた鉱物をいう。
また、マグネシウムのケイ酸塩鉱物は、マグネシウムの他にアルミニウムやホウ素が含まれるもの、多くの遷移金属が含まれるものもある。
マグネシウムのケイ酸塩鉱物の代表例は、輝石,角閃石,カンラン石があり、これらの変成鉱物を含む。
また、石川県と富山県の境に位置する医王山等で採取される戸室石は、多孔質で多くのミネラルが含まれることで知られている。
本発明では戸室石に限定されることなく、このような多くのミネラルを含む鉱物を用いることができる。
【0007】
マグネシウムのケイ酸塩鉱物及びその粉末を焼結した多孔質の焼結体に水を接触させると、マグネシウムと水の反応により活性度の高い活性水素が発生し、そのまま水に溶存した状態で存在する。
このような状態の水を冷却及び凍結させることで活性水素を含有する氷が得られる。
このようにして製造された氷中には活性水素がそのまま保存されることから、この氷を飲料に投入すると氷が溶け、飲料を飲む直前に活性水素が飲料に含まれることになり、効率よく体内に吸収される。
また、本発明に係る活性水素含有氷は、かき氷等にして直接的に食してもよい。
【0008】
また、戸室石等のような多くのミネラル成分を含む鉱物の粉末を焼結した焼結体を用いると、活性水素を含有するミネラルウォーターが得られ、これを凍結させて氷にしてもよい。
【0009】
マグネシウムのケイ酸塩鉱物又はその粉末の焼結体と水とを接触させる方法に制限はなく、焼結体等を保持させた筒状容器の一方から通水し、他方から活性水素含有水を得る連続的な製造方法でもよく、また本発明に係る焼結体等を入れた容器に所定時間水を入れて放置し、活性水素等が溶存した水を容器から取り出すバッチ式の製造方法でもよい。
また、焼結体等と接触させた水に数千ボルト以上の高電圧を印加することで、水素イオンの活性度をさらに高めてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る活性水素を含有する氷は、そのまま食することができることは言うまでもないが、コーヒー,ジュース,炭酸飲料等に投入して冷やすアイスとして使用することで、各種飲料を介して体内に活性水素を取り込むことができる。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明に係る氷の製造例を以下説明するが、本発明はこれに限定されない。
戸室石をミルにて粉末に粉砕し、次に大きさ2〜10mmのボール状に焼結した。
この焼結体を容器に入れ水を注入し、約2分間放置した。
焼結体と水との接触は、水1リットルに対して10〜100gの焼結体の量でよく、10〜25℃の常温で1〜10分程度でよい。
その後に速やかに製氷機で氷にするのが好ましい。