(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記角度調節機構が、上部が前記太陽光パネルないし前記パネル受けに固設され、その下方において前記支柱に対して回動可能に軸支され、前記支柱に設けられた締結穴に対応する複数個の調節固定穴が設けられたブラケットを備える請求項1の太陽光パネル架台。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明による実施例1の太陽光パネル架台1の設置状態における右側面図である。
【
図2】同実施例1の太陽光パネル架台1の設置状態における正面図である。
【
図3】同実施例1の太陽光パネル架台1の設置状態における背面図である。
【
図4】同実施例1の太陽光パネル架台1の設置状態における平面図である。
【
図5】同実施例1の太陽光パネル架台1の上からの斜視図である。
【
図6】同実施例1の太陽光パネル架台1の下からの斜視図である。
【
図7】同実施例1の太陽光パネル架台1から太陽光パネル2を取り外した状態の上からの斜視図である。
【
図8】同実施例1のブラケット71の平面図である。
【
図9】同実施例1の太陽光パネル架台1の設置状態において取付け角を変更した右側面図である。
【
図10】同実施例1の太陽光パネル架台1を複数設置した状態における上からの斜視図である。
【
図11】本発明による実施例2の太陽光パネル架台201の設置状態における右側面図である。
【
図12】同実施例2の太陽光パネル架台201の設置状態における背面図である。
【
図13】同実施例2の太陽光パネル架台201の上からの斜視図である。
【
図14】同実施例2の太陽光パネル架台201から太陽光パネル202を取り外した状態の上からの斜視図である。
【
図15】同実施例2のブラケット271の平面図である。
【
図16】同実施例2の太陽光パネル架台201を複数設置した状態における下からの斜視図である。
【
図17】本発明による実施例3の太陽光パネル架台301の設置状態における右側面図である。
【
図18】同実施例3の太陽光パネル架台301の設置状態において取付け角を変更した右側面図である。
【
図19】同実施例3の太陽光パネル架台301の下からの斜視図である。
【
図20】同実施例3の太陽光パネル架台301から太陽光パネル302を取り外した状態の上からの斜視図である。
【
図21】本発明による実施例4の太陽光パネル架台401の設置状態における右側面図である。
【
図22】同実施例4の太陽光パネル架台401の設置状態における正面図である。
【
図23】同実施例4の太陽光パネル架台401の設置状態における背面図である。
【
図24】同実施例4の太陽光パネル架台401の設置状態における右後方からの斜視図である。
【
図25】同実施例4の太陽光パネル架台401の設置状態における左後方からの斜視図である。
【
図26】同実施例4の太陽光パネル架台401から太陽光パネル402を取り外した状態の斜視図である。
【
図27】同実施例4のパネル押さえ437の図である。(a)は平面図であり、(b)は右側面図であり、(c)は正面図である。
【
図28】同実施例4のスペーサ421の図である。(a)は平面図であり、(b)は右側面図であり、(c)は正面図である。
【
図29】同実施例4のブラケット471の図である。(a)は平面図であり、(b)は正面図である。
【
図30】同実施例4のスライダー485の図である。(a)は
図21のA−A線の断面図であり、(b)はスライダー485aの正面図であり、(c)はスライダー485bの正面図である。
【
図31】同実施例4のリンク部材483の図である。(a)は平面図であり、(b)は右側面図であり、(c)は正面図である。
【
図32】同実施例4のステー433の図である。(a)は平面図であり、(b)は右側面図であり、(c)は正面図である。
【
図33】(a)〜(c)は同実施例4の太陽光パネル架台401の取付け角の調節の様子を示す右側面図である。
【
図34】同実施例4の太陽光パネル架台401を複数設置した状態における斜視図である。
【
図35】同実施例4の太陽光パネル架台401を複数設置した状態における正面図である。
【
図36】同実施例4の太陽光パネル架台401を複数設置した状態における背面図である。
【
図37】(a)は同実施例4の二つの太陽光パネル402の間における太陽光パネル402と第一パネル受け431との固定の様子を示す図である。(b)は同実施例4の太陽光パネル402の末端における太陽光パネル402と第一パネル受け431との固定の様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の好適な実施例1による太陽光パネル架台1について
図1〜
図10を参照して説明する。太陽光パネル架台1は、
図1〜
図6に示す通り、太陽光パネル2に着脱自在に固定されるパネル受け30と、パネル受け30を角度調節可能に保持する角度調節機構60と、上部に角度調節機構60が連結され、下部が地面50に打ち込まれる支柱40と、を備える。角度調節機構60は、支柱40に固設されるブラケット71と、一端がパネル受け30に回動可能に軸支され他端がブラケット71に回動可能かつスライド可能に軸支されるリンク部材80a,80bとを備える。各部材はボルト締結により組立分解自在に構成され、ボルトの雌ねじ側はナット、スプリングワッシャ、平ワッシャ等を適宜用いる。以下、各部について説明する。
【0022】
パネル受け30は、
図3,
図6,
図7に示す通り、市販の太陽光パネル2を取り付けるための長尺部材である。ここでは断面略コ字形状で両端部は折り曲げられている。パネル受け30は、太陽光パネル2の裏面の幅方向の中央において縦方向に亘って固設される。パネル受け30と太陽光パネル2との取付けは、太陽光パネル2の裏面に設けられているフレームにボルト締結することにより行う。パネル受け30は中央回動軸31によりブラケット71に回動可能に軸支される。また、パネル受け30はリンク上部回動軸81a,81bによりリンク部材80a,80bを回動可能に軸支する。
【0023】
支柱40は、
図1〜
図3等に示す通り、地面50に対して垂直に打ち込むことにより、太陽光パネル架台1を設置するための管状部材である。支柱40は、例えばガードレールの設置に見られるのと同様の方法により打ち込むことができるため、具体的な打込み方法の説明は割愛するが、地覆構造、設置強度等は必ずしもガードレールと同様の基準にあることは要しない。支柱40の上端部にはブラケット71が固設される。
【0024】
ブラケット71は、
図1,
図3に示す通り、二枚一組で支柱40に挟設される板状部材である。ブラケット71には、
図8に示す通り、パネル受け30を回動可能に軸支するための固定穴72と、支柱40に固設するための固定穴73,74とが設けられる。また、ブラケット71には、リンク部材80a,80bを回動可能かつ上下にスライド可能に軸支するリンク下部回動軸82a,82bのための長穴75,76が設けられる。長穴75,76の位置、方向、長さは太陽光パネル2の取付け角を考慮して設けられる。
【0025】
リンク部材80a,80bは、
図1,
図3,
図6に示す通り、一枚のブラケット71につき、それぞれブラケット71に沿って上下に回動可能かつ上下にスライド可能に軸支される。すなわち、ニ枚一組のブラケット71に対して、リンク部材80a,80bが二枚二組設けられることとなる。リンク部材80a,80bは、パネル受け30およびブラケット71に対する回転角度と、長穴75,76における位置調節とにより、太陽光パネル2の取付け角を調節するための部材である(
図1,
図9参照)。リンク部材80a,80bは板状部材により形成しているが、締結部を潰した管状部材を用いて強度を向上させてもよい。また、ブラケット71の他の部材との干渉を防ぐための形状は適宜設けるものとする。リンク部材80a,80bはその回動範囲およびスライド範囲を考慮して長さを決定する。本実施例においては、リンク部材80aの長さが320mm、リンク部材80bの長さが370mmである。リンク部材80a,80bのスライドは本実施例のような縦方向に限らず、横方向や斜め方向におけるものとしてもよい。
【0026】
パネル受け30、支柱40、ブラケット71およびリンク部材80a,80bは、例えば鉄等の金属により構成することが好適であるが、その他樹脂素材や木材を適宜用いることもできる。
【0027】
太陽光パネル架台1および太陽光パネル2の設置ないし使用について説明する。太陽光パネル架台1の各部材は個別に運搬し、設置場所にて組み立てることが可能である。まず、支柱40を所望の位置に打ち込み、これにブラケット71、リンク部材80a,80b、パネル受け30をボルト締結する。リンク部材80a,80bの上部はリンク上部回動軸81a,81bによりパネル受け30に対して回動可能であり、リンク部材80a,80bの下部はリンク下部回動軸82a,82bにより回動可能かつスライド可能である。リンク上部回動軸81a,81bおよびリンク下部回動軸82a,82bについては例えばスリーブ付ボルト等を用いることができる。各部材間を仮止めした上、パネル受け30の取付け角を調節したら、各部材間をしっかりとボルト締結する。パネル受け30に太陽光パネル2を固設することにより、太陽光パネル架台1および太陽光パネル2の設置は完了する。なお、設置手順はこれに限らない。使用時において必要な場合は、各ボルトを緩め、リンク部材80a,80bにより太陽光パネル2の取付け角を調節することができる。本実施例では、太陽光パネル2の取付け角は水平に対して10〜30度傾斜可能なものとしているが、これに限らずその他の傾斜角度を採ることができることとしてもよい。太陽光パネル架台1および太陽光パネル2は、
図10に示す通り、複数個を併設することも好適である。
図10における例では、太陽光パネル架台1は
図1におけるもののように各太陽光パネル2の中央ではなく、隣り合う太陽光パネル2の間に設けている。
【0028】
本実施例1の太陽光パネル架台1の効果について説明する。太陽光パネル架台1は上述の通り、角度調節機構60により太陽光パネル2の取付け角を調節しつつ、太陽光パネル2を設置することができる。この設置作業はボルト締結により特殊な工具等を要せず、簡易迅速に行うことができる。また、設置場所にコンクリートを打設する必要がなく、その養生期間が不要であるため、従来と比べて大幅な施工期間の短縮化が可能となる。またこれにより、簡易迅速に太陽光パネル架台1および太陽光パネル2を撤去することが可能となる。太陽光パネル架台1の各部材は、同種の金属により構成することができ、撤去後の部品選別等の手間を省くことが可能となる。これらの特徴により、太陽光パネル架台は安価に設置ないし撤去ができる。
【0029】
以下、本発明の実施例2による太陽光パネル架台201について
図11〜
図16を参照して説明する。実施例1と共通する構成に付す符合は実施例1におけるものの200番台とし、実施例1と共通する点についてはこれを援用し、説明を省略する。太陽光パネル架台201は、
図11〜
図14に示す通り、太陽光パネル202に着脱自在に固定されるパネル受け231,232と、パネル受け231,232を角度調節可能に保持する角度調節機構260と、上部に角度調節機構260が連結され、下部が地面250に打ち込まれる支柱240と、を備える。角度調節機構260は、支柱240に固設されるブラケット271により構成される。各部材はボルト締結により組立分解自在に構成される。以下、各部について説明する。
【0030】
パネル受け231,232は、
図12,
図14に示す通り、太陽光パネル202の上下端辺に固設される長尺の管状部材である。パネル受け231,232はそれぞれ、その中央部付近を二枚一組のブラケット271の両端部にブラケット留具233により固設される。パネル受け231,232はブラケット271と直交し、太陽光パネル202の辺と平行になっている。パネル受け231,232のそれぞれの両端部には、太陽光パネル202を取り付けるためのパネル留具234が設けられる。ブラケット留具233およびパネル留具234はそれぞれ、二つの取付け面と略U字状の連結部とを有し、配管支持具として用いられるサドルバンドと同様な形状である。
【0031】
ブラケット271は、
図12,
図14に示す通り、二枚一組で支柱240に挟設される板状部材である。上面が直線上で下面が湾曲形状となっている。ブラケット271は、
図11,
図14,
図15に示す通り、その上部の端部がパネル受け231,232に固設され、その下方において支柱240に対して回動可能に軸支され、支柱240に設けられた締結穴(図示略)に対応する複数個の調節固定穴273を備える。ブラケット271の上部はブラケット留具233によりパネル受け231,232に固定される。ブラケットは、
図15に示す通り、中央上部に設けられる回動軸支穴272と、その下方において回動軸支穴272を中心とする円周上に配置される複数個の調節固定穴273とが設けられる。ブラケット271は、回動軸支穴272において支柱240に対して回動可能に軸支するようにボルト締結され、その下方の調節固定穴273のうち任意のものにおいて支柱240に対してボルト締結されることによって、支柱240に対して角度調節可能に取り付けられる。
【0032】
太陽光パネル架台201および太陽光パネル202の設置、使用ないし効果について説明する。太陽光パネル架台201の設置は実施例1と同様に行われるが、太陽光パネル202の取付け角の調節方法は異なる。すなわち、支柱240の締結穴(図示略)に対して、いずれの調節固定穴273を用いて固定するかにより、取付け角が決定される。本実施例では、水平位置を含む複数(7つ)の調節固定穴273を設け、片側30度まででそれぞれ10度ずつの段階調節を可能としている。また、
図16に示すように、パネル受け231,232を一つの太陽光パネル202の幅よりも長いものとして、複数の太陽光パネル202を連設することも好適である。これにより、配列した太陽光パネル202の一つ置きにのみ太陽光パネル架台201を設けるなどして、よりいっそうの低コスト化、施工期間の短縮化を図ることができる。その他の本実施例2の太陽光パネル架台201の効果は実施例1におけるものと同様である。
【0033】
以下、本発明の実施例3による太陽光パネル架台301について
図17〜
図20を参照して説明する。実施例1と共通する構成に付す符合は実施例1におけるものの300番台とし、実施例1と共通する点についてはこれを援用し、説明を省略する。太陽光パネル架台301は、
図17〜
図20に示す通り、太陽光パネル302に着脱自在に固定されるパネル受け331,332と、パネル受け331,332を角度調節可能に保持する角度調節機構360と、上部に角度調節機構360が連結され、下部が地面350に打ち込まれる支柱340と、を備える。本実施例における角度調節機構360は、パネル受け331,332も含まれることとなる。すなわち、角度調節機構360は、支柱340の上端部において太陽光パネル302を回動自在に軸支する回動軸361と、太陽光パネル302に対してスライド可能であるパネル受け331,332と、一端がパネル受け331,332に対して回動可能に軸支され他端が支柱340に対して回動可能かつ上下に摺動可能に軸支されるリンク部材380とを備える。以下、各部について説明する。
【0034】
パネル受け331,332は、
図19,
図20に示す通り、太陽光パネル302のフレームの下面をスライド可能な長尺部材である。パネル受け331,332は、太陽光パネル302の幅方向と平行にして設けられ、そのスライド方向は、太陽光パネル302の縦方向に沿って行われることとなる。パネル受け331,332のスライドは、太陽光パネル302のフレームの下面の両側に一般的に設けられている溝形状において、パネル受け331,332に設けるスライドボルト333を摺動させることにより行う。パネル受け331,332は、それぞれ中央に後述するリンク部材383,384を回動可能に軸支するための突片334,335を有する。
【0035】
回動軸361は、
図17〜
図20に示す通り、太陽光パネル302のフレームの下面の中央に設けられ、ここにおいて太陽光パネル302を回動可能に軸支する長尺部材である。回動軸361は、太陽光パネル302の縦方向の中央において幅方向に亘って設けられる。回動軸361はパネル留具362により太陽光パネル302に固定される。また、回動軸361は、L字状のブラケット371を介して支柱340に設けられる。回動軸361はブラケット留具363によりブラケット371に固定され、ブラケット371は支柱340に直接にボルト締結される。パネル留具362およびブラケット留具363はそれぞれ、二つの取付け面と略U字状の連結部とを有し、配管支持具として用いられるサドルバンドと同様な形状である。回動軸361は、パネル受け331,332と平行であり、これらはリンク部材383,384と直交状態である。
【0036】
リンク部材380は、
図17〜
図20に示す通り、パネル受け331,332および支柱340の間に回動自在に設けられる長尺状のリンク部材383,384と、リンク部材383,384を支柱340に対して回動可能かつ上下に摺動可能にするためのリング状のリンク部材385とからなる。
【0037】
リンク部材383,384は、それぞれの一端がパネル受け331,332の突片334,335に回動可能に設けられ、他端がリンク部材380に回動可能に設けられる。
【0038】
リンク部材385は、二つの取付け面と略U字状の連結部とを有する二つのリンク部材385a,385bをリング状に組み合わせることにより構成される。
【0039】
太陽光パネル架台301および太陽光パネル302の設置、使用ないし効果について説明する。太陽光パネル架台301の設置は実施例1と同様に行われるが、太陽光パネル302の取付け角の調節方法は異なる。すなわち、パネル留具362を緩め回動軸361に対して回動させるか、または、ブラケット留具363を緩め回動軸361を回動させ、パネル受け331,332を太陽光パネル302に対してスライドさせ、リンク部材383,384の一端をパネル受け331,332の突片334,335に対して回動させ、リンク部材383,384の他端をリンク部材385に対して回動させ、リンク部材385を支柱340に対して上下にスライドさせることを並行して行うことにより、太陽光パネル302の取付け角を調節する。取付け角の調節は、各ボルトを仮止め後、各部材が回動、スライドできる状態において行い、その後各ボルトをしっかりと締結する(
図17,
図18参照)。その他の本実施例3の太陽光パネル架台301の効果は実施例1におけるものと同様である。
【0040】
以下、本発明の実施例4による太陽光パネル架台401について
図21〜
図37を参照して説明する。実施例3と共通する構成に付す符合は実施例3におけるものの400番台とし、実施例3と共通する点についてはこれを援用し、説明を省略する。太陽光パネル架台401は、
図21〜
図26に示す通り、太陽光パネル402に着脱自在に固定される第一パネル受け431および第二パネル受け432と、第一パネル受け431および第二パネル受け432を角度調節可能に保持する角度調節機構460と、上部に角度調節機構460が連結され、下部が地面450に打ち込まれる支柱440と、を備える。角度調節機構460は、支柱440に固設されるブラケット471、ブラケット471の下方において支柱440に対して上下にスライド可能に設けられるスライダー485と、一端がスライダー485において上下に回動可能に軸支され他端が第二パネル受け432を軸回りに回動可能に軸支するリンク部材483とにより構成される。各部材はUボルトやボルトにより組立分解自在に構成され、ボルトの雌ねじ側はナット、スプリングワッシャ、平ワッシャを適宜用いる。以下、各部について、太陽光パネル架台401の全体を示す
図21〜
図26と、各部を示す
図27〜
図32とを参照しつつ説明する。
【0041】
第一パネル受け431および第二パネル受け432は、
図21〜
図26に示す通り、太陽光パネル402の裏面において横方向に延設され、上下に離間して互いに平行な二本の管状部材である。第一パネル受け431および第二パネル受け432と、太陽光パネル402とはUボルト488,489を用いて締結し、これを緩めると、第一パネル受け431および第二パネル受け432はそれぞれUボルト488,489の内側で仮固定状態となって軸回りに回動可能となる。その他、第一パネル受け431はブラケット471とUボルト492を介して連結され、第二パネル受け432はリンク部材483とUボルト499を介して連結される。
【0042】
第一パネル受け431および第二パネル受け432と、太陽光パネル402との固定は、パネル押さえ437とスペーサ421とを設けて行う。パネル押さえ437は、
図27に示す通り、側面視で(
図27(c)参照)、両側に同一高さの平面である押さえ面437aと、押さえ面437aより低い位置に形成される締結面437bとを備える。締結面437bには通し穴437cが二つ設けられる。スペーサ421は、
図28に示す通り、太陽光パネル402のフレーム420の奥行き幅と同じ高さの立壁422と、立壁422の下部から垂直に延設される締結面423と、締結面423に設けられる通し穴424a〜424fとを備える。本実施例では、スペーサ421について後に詳述するステー433と同一形状・寸法とすることにより部品の共通化を図っているが(
図32参照)、これに限らず別途の形状・寸法としてもよい。パネル押さえ437およびスペーサ421の取付けについては、太陽光パネル架台401の設置方法の説明にて後述する。
【0043】
ブラケット471は、
図21,
図23〜
図26に示す通り、支柱440の上部において上下にスライド可能に設けられ、かつ、第一パネル受け431を軸回りに回動可能に軸支する板状部材である。
図29に示す通り、ブラケット471には通し穴490a〜490fが設けられている。通し穴490a,bと、通し穴490c,dとにそれぞれUボルト491を支柱440を内設させつつ通してナットで締結し、ブラケット471を支柱440の上部に固定する。この締結を緩めると、ブラケット471は支柱440の上部において上下にスライド可能となる。通し穴490e,fにはUボルト492(
図26参照)を第一パネル受け431を内設させてナットで締結することにより、ブラケット471は第一パネル受け431を軸回りに回動可能に軸支することとなる。
【0044】
スライダー485は、
図21〜
図26に示す通り、ブラケット471の下方において支柱440に対して上下にスライド可能に設けられる環状の部材である。スライダー485は、
図30(a)に示す通り、長矩形の板状部材の中間に略半円筒形状を設けたスライダー485a,485bを対向させて組み合わせることにより環状に形成される。スライダー485a,485bの側面図(
図30(b)(c))は左右対称であるが、スライダー485bを上下に反転させればスライダー485aと同一形状となるため、スライダー485a,485bは同一部品を共有できる。スライダー485a,485bの両端部にはそれぞれ通し穴493a,494a、通し穴493b,494bが設けてあり(
図30(b)(c)参照)、支柱440を挟んでスライダー485a,485bを組み合わせ、通しボルト495,496とナットで締結することにより、スライダー485は支柱440に固定される。この締結を緩めると、スライダー485を支柱440において摺動させ、上下にスライド可能となる。通し穴493a,493bの締結においては、スライダー485a,485bとともにリンク部材483の基端部483aが挟設される。
【0045】
リンク部材483は、
図21〜
図26に示す通り、一端がスライダー485において上下に回動可能に軸支されて基端部483aとなり、他端が第二パネル受け432を軸回りに回動可能に軸支する先端部483bとなる断面L字状の長尺部材である。
図31に示す通り、基端部483aには一方の板面に一つの通し穴497が設けられ、先端部483bには他方の板面に二つの通し穴498a,498bが設けられる。スライダー485の通し穴493a,493bとともに基端部483aの通し穴497に通しボルト495を挿通することにより、リンク部材483は、スライダー485a,485bとともに挟設されつつ、スライダー485において上下に回動可能に軸支されることとなる。一方、先端部483bでは、通し穴498a,498bにUボルト499を挿通して第二パネル受け432を軸回りに回動可能に軸支する。
【0046】
ステー433は、
図21,
図23〜
図26に示す通り、第一パネル受け431および第二パネル受け432と交差してこれらを連結する断面L字状の長尺部材である。
図32に示す通り、ステー433の両端部にはそれぞれ同じ板面に通し穴434a,434bと、通し穴434c,434dとが設けられる。通し穴434a,bにUボルト435を第一パネル受け431を内設させつつ通してナットで締結し、通し穴434c,dにUボルト436を第二パネル受け432を内設させつつ通してナットで締結することにより、第一パネル受け431および第二パネル受け432は、これらと交差するステー433により連結される。Uボルト435またはUボルト436の締結を緩めると、第一パネル受け431または第二パネル受け432は軸回りに回動可能となり、また、軸方向(横方向)においてスライド可能となる。
【0047】
以下、太陽光パネル架台401および太陽光パネル402の設置方法について説明する。まず、支柱440を地面450に打ち込む。次に、支柱440の上部において上下にスライド可能なブラケット471を設け、ブラケット471において軸回りに回動可能な第一パネル受け431を設け、ブラケット471の下方において支柱440に対して上下にスライド可能なスライダー485を設け、スライダー485において上下に回動可能に軸支されるリンク部材483を設け、第一パネル受け431と離間してこれと平行な第二パネル受け432をリンク部材483において軸回りに回動可能に設け、第一パネル受け431および第二パネル受け432と交差してこれらを連結するステー433を設ける。そして、第一パネル受け431および第二パネル受け432に太陽光パネル402を設置する。太陽光パネル架台401および太陽光パネル402の設置の手順は上記に限らず行うことができるが、支柱440の打ち込み、各部材の組立て・締結、太陽光パネル402の設置はこの順番に行うことが好ましい。例えば、ステー433を設けることなく本実施形態の太陽光パネル架台401を構成して太陽光パネル402を設置することもでき、また、そのような太陽光パネル架台401に太陽光パネル402を設置した後にステー433を設けることも可能である。各部材間の締結は、各部材の通し穴、Uボルト、ボルト、ナット、スプリングワッシャ、平ワッシャ等によって行い、それらの配置は上述した通りである。なお、Uボルトの代わりに実施例2におけるブラケット留具233やパネル留具234のようなサドルバンドと同様な形状の部材を用いてもよい。
【0048】
図34〜
図36に示す通り、太陽光パネル架台401を用いて、複数個の太陽光パネル402を連設することも可能である。すなわち、第一パネル受け431および第二パネル受け432を複数個の太陽光パネル402に対して横設可能な長尺部材とし、第一パネル受け431および第二パネル受け432に対して互いに離間する二以上の支柱440を設け、支柱440に対応してブラケット471、スライダー485およびリンク部材483の付属部品を設けることにより、複数個の太陽光パネル402を設置可能とするものである。
図34〜
図36では太陽光パネル402を五つ連結して設置しているが、これに限られない。また、支柱440およびその付属部品は、太陽光パネル402の数と一対一に対応して設ける必要はなく、例えば、
図34〜
図36のように一つ置きに設ける等、任意の適宜間隔で設けることができる。ステー433は、
図36のように支柱440およびその付属部品と対応した位置に設けてもよいし、別個の適宜間隔で設けてもよい。
【0049】
第一パネル受け431および第二パネル受け432と、太陽光パネル402との固定は、太陽光パネル402を第一パネル受け431および第二パネル受け432に載置し、パネル押さえ437とスペーサ421とを設けて行う(
図21〜
図26,
図34〜
図37参照)。
図34〜
図36のように複数個の太陽光パネル402を連設する場合、隣り合う二つの太陽光パネル402の間においてパネル押さえ437を設ける。具体的には、パネル押さえ437によって太陽光パネル402のフレーム420の側端を表面から押さえつけ、これを介してUボルト488,489を第一パネル受け431および第二パネル受け432のそれぞれに固定する(
図24,
図37(a)参照)。この際、Uボルト488,489を太陽光パネル402の裏面側から通し、太陽光パネル402の表面側からUボルト488,489をナットで締結することとなる。これに限らず、パネル押さえは太陽光パネル402の裏面に設置してもよい。
【0050】
複数の太陽光パネル402のうち、両外側に位置する太陽光パネル402と、第一パネル受け431および第二パネル受け432との固定は、スペーサ421を外側に設けて、パネル押さえ437およびスペーサ421を介してUボルト425を第一パネル受け431および第二パネル受け432のそれぞれに固定する(
図24,
図37(b)参照)。太陽光パネル402を一つのみ設置する場合においても(
図21〜
図26参照)、その太陽光パネル402の両側にスペーサ421およびパネル押さえ437を設けて同様に固定する。
【0051】
本実施例4の太陽光パネル架台401の使用ないし効果について説明する。太陽光パネル架台401は、実施例1の太陽光パネル架台1と同様の効果を奏する上、各部材の連結の要所にUボルトを用いるため、締結を緩めて部材をスライドまたは回動させることがより円滑となる。太陽光パネル架台401においては、太陽光パネル402の角度、高さ、横方向の位置(第一パネル受け431の長さ方向)、縦方向の位置(第一パネル受け431および第二パネル受け432の離間方向)の調節が可能であり、さらに、複数個の太陽光パネル架台401を連設した場合にあっては、支柱440の取付け位置や取付け間隔を任意に設定できる。
【0052】
太陽光パネル402の取付け角の調節方法は、
図33に示すように、スライダー485を支柱440に対して上下にスライドさせることにより、リンク部材483を通じて、太陽光パネル402の下部を上下させることによる。取付け角の調節について実施例3の太陽光パネル架台301と比較すると、実施例3においては、リンク部材385(本実施例のスライダー485に相当)を支柱340に対して上下にスライドさせるとともに、パネル受け331,332を太陽光パネル302に対してスライドさせる必要があったところ、本実施例4では実施例3のリンク部材384に相当する部材を無くしたことにより、第一パネル受け431および第二パネル受け432をスライドさせることなく、より容易に取付け角の調節を行うことができる。第一パネル受け431および第二パネル受け432のスライドが不要になったことに伴い、本実施例では取付け角の調節を行っても、太陽光パネル402の支持位置(支点)の変化がなくなったため、太陽光パネル架台401の安定した設置状態をとることが容易となる。
【0053】
ステー433により第一パネル受け431および第二パネル受け432を連結したことにより、これらの離間距離を一定に保ち、設置強度を向上させることができる。実施例3においては、太陽光パネル302の非設置状態においてリンク部材383,384の取付け角度を固定することが難しかったが、本実施例4では、ステー433を備えることにより、太陽光パネル402の非設置状態においても第一パネル受け431、第二パネル受け432、リンク部材483の位置を固定することが容易となるため、太陽光パネル架台401の組立および太陽光パネル402の設置がより簡易になる。また、太陽光パネル402の設置状態においても、パネル押さえ437と第一パネル受け431および第二パネル受け432との間で太陽光パネル402をスライドさせることにより、取付け角の変化を伴うことなく、設置位置の縦方向の調節を行うことができる。
【0054】
第一パネル受け431および第二パネル受け432の長さ方向に対して太陽光パネル402をスライド移動させることができるため、特に太陽光パネル402を複数設置した場合において、個々の太陽光パネル402の配置を調節することができて便利である。
【0055】
ブラケット471が支柱440の上部において上下にスライド可能であるため、スライダー485とともにブラケット471を上下にスライドさせることで、取付け角が不変のままに太陽光パネル402の取付け高さを調節することが可能である。例えば、支柱440の打込み時に設置高さの不均一が生じても、支柱440の付属部品(ブラケット471、スライダー485、リンク部材483、第一パネル受け431、第二パネル受け432およびステー433)により、太陽光パネル402の取付け高さを調節できるため、特に複数個の連設時に、不要な内部応力の発生を防止し、太陽光パネル402を整列させることができて便利である。
【0056】
パネル押さえ437を太陽光パネル402の表面側に設けることにより、Uボルト488,489のナット締結を表面側から行うことができ、取付け作業が容易となる。また、平面で構成されたパネル押さえ437の押さえ面437aにより太陽光パネル402を固定しつつ、押さえ面437aよりも低い高さの締結面437bにて締結を行うため、固定具を太陽光パネル402の表面側に設けても影が生じることはほとんどなく、発電効率の妨げとなることはない(
図27,
図37参照)。
【0057】
スペーサ421をステー433と同一形状・寸法とすることにより、また、連設した太陽光パネル402の中間位置または末端位置によらず全ての固定箇所にパネル押さえ437を用いて固定し、連設の末端位置または単独設置時にスペーサ421を併用することにより、部品が共通化され低コストとなる。
【0058】
なお、本発明の実施の形態は、上記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲において、改変等を加えることができるものである。また、それらの改変、均等物等も本発明の技術的範囲に含まれ、該技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得る。