特許第6150897号(P6150897)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6150897
(24)【登録日】2017年6月2日
(45)【発行日】2017年6月28日
(54)【発明の名称】水素水製造装置
(51)【国際特許分類】
   C02F 1/46 20060101AFI20170619BHJP
   C01B 3/02 20060101ALI20170619BHJP
   C01B 13/10 20060101ALI20170619BHJP
【FI】
   C02F1/46 Z
   C01B3/02 H
   C01B13/10 Z
【請求項の数】7
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-541694(P2015-541694)
(86)(22)【出願日】2013年11月12日
(65)【公表番号】特表2016-501714(P2016-501714A)
(43)【公表日】2016年1月21日
(86)【国際出願番号】KR2013010237
(87)【国際公開番号】WO2014073938
(87)【国際公開日】20140515
【審査請求日】2015年5月12日
(31)【優先権主張番号】10-2012-0127421
(32)【優先日】2012年11月12日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】515085059
【氏名又は名称】パイノ インコーポレイテッド
(73)【特許権者】
【識別番号】515127717
【氏名又は名称】キム ジョンテ
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】キム ジョンテ
(72)【発明者】
【氏名】リ クンジ
【審査官】 菊地 寛
(56)【参考文献】
【文献】 特表2007−520626(JP,A)
【文献】 特開2010−094622(JP,A)
【文献】 特開2005−177671(JP,A)
【文献】 特開2001−269637(JP,A)
【文献】 特表2005−507314(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C02F 1/46−1/48
C25B 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水を電気分解するための正極電極と負極電極と固体高分子電解質膜及び補助電極で構成される電極モジュールを備えて、前記電極モジュールを中心に第1及び第2チャンバーに区分された電気分解装置と、
前記第1チャンバーに設置されて、前記第1チャンバーの負極電極で生成された活性水素が含まれた水素水が排出される水素水排出ポートと、
前記第1チャンバーに設置されて、前記負極電極に向かって水を噴射する噴射ポートと、
前記第2チャンバーの正極電極で形成されたオゾンが含まれた水を排出するオゾン水排出ポートと、
前記水素水排出ポートと連結される第1流路と前記第1流路と連結される第2流路と連結されて前記第1チャンバーで生成された水素水の供給を受け、前記オゾン水排出ポートと連結される第4流路を介して前記第2チャンバーで生成されたオゾン水の供給を受けて、前記水素水とオゾン水を内部空間に貯蔵する貯蔵タンクと、
出力端は前記噴射ポートと連結される第3流路と連結されて、入力端は前記貯蔵タンクの底面と連結される第5流路と連結されるポンプとを含み、
前記噴射ポートは、
前記貯蔵タンクに貯蔵された水素水を前記ポンプの圧力を利用して、前記水素水排出ポートを介して排出される水素水の流速よりはやく噴射することを特徴とする水素水製造装置。
【請求項2】
前記噴射ポート、負極電極及びオゾン水排出ポートの中心は、互いに同軸になるように配置されることを特徴とする請求項1に記載の水素水製造装置。
【請求項3】
前記噴射ポートは、
前記貯蔵タンクに貯蔵された水素水を前記水素水排出ポートを介して流出する水素水の移動方向に対して垂直方向に前記負極電極に噴射することを特徴とする請求項1に記載の水素水製造装置。
【請求項4】
前記第4流路は、
オゾン除去流路(D1)と殺菌流路(D2)に分岐されて前記貯蔵タンクと連結されることを特徴とする請求項1に記載の水素水製造装置。
【請求項5】
水を電気分解するための正極電極と負極電極と固体高分子電解質膜及び補助電極で構成される電極モジュールを備えて、前記電極モジュールを中心に第1及び第2チャンバーに区分された電気分解装置と、
原水を供給する水と直接連結されて前記電気分解装置の第1チャンバーに原水を供給する入力ポートと、
前記第1チャンバーに設置されて、前記第1チャンバーの負極電極で生成された活性水素が含まれた水素水を第1及び第2流路を介して排出される水素水排出ポートと、
前記第1流路に分岐された第3流路と連結されて、前記第1チャンバーに前記水素水排出ポートで排出された水素水を噴射する噴射ポートと、
第4流路と連結されて前記第2チャンバーの正極電極で形成されたオゾンが含まれた水を排出するオゾン水排出ポートとを含み、
前記第2及び第4流路は、互いに併合されて使用者にオゾン水が混ざった水素水を供給することを特徴とする水素水製造装置。
【請求項6】
前記入力ポートと水素水排出ポートは、中心が同軸になるように配置され、
前記噴射ポート、負極電極及びオゾン水排出ポートの中心は、互いに同軸になるよう配置されることを特徴とする請求項5に記載の水素水製造装置。
【請求項7】
前記噴射ポートは、
前記貯蔵タンクに貯蔵された水素水を前記水素水排出ポートを介して流出する水素水の移動方向に対して垂直方向に前記負極電極に噴射することを特徴とする請求項1に記載の水素水製造装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原水を電気分解して、活性水素の含有量を増やした水を生成する水素水製造装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
健康に対する関心が高まり、最近では水道水を直接飲むよりはミネラルウォーターを購入して飲んだり、原水をフィルタリングして飲用水を生成する浄水器を使う比率が急増している。
【0003】
今まで浄水器は、原水に含まれた異物などを除去して、使用者が飲める水に浄水する装置と認識されてきたが、最近では単に汚染物質を多様な種類のフィルターを利用してろ過することだけにとどまらず、イオン水やアルカリ水などの機能性用水を生成できる浄水器に対する関心が高まり、これに対する様々な開発が進行している。
【0004】
特に体内の活性酸素を除去するために、分子状態の水素でない原子状態の活性水素を飲用水に含ませる場合、この活性水素が活性酸素と体内で結合して活性酸素によって発生しうる疾患の発生比率を減らすことができるとの主張が提起されたことで、水に活性水素を含ませることができる多様な形態の装置に対する研究が進行中である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】大韓民国登録特許第10-564654号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、水に含まれた活性水素の濃度を高められるように流路構造を改善した水素水製造装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1実施形態に係る水素水製造装置は、水を電気分解するための正極電極と負極電極と固体高分子電解質膜及び補助電極で構成される電極モジュールを備え、前記電極モジュールを中心に第1及び第2チャンバーに区分された電気分解装置と、前記第1チャンバーに設置されて、前記第1チャンバーの負極電極で生成された活性水素が含まれた水素水が排出される水素水排出ポートと、前記第1チャンバーに設置されて、前記負極電極に向かって水を噴射する噴射ポートと、前記第2チャンバーの正極電極で形成されたオゾンが含まれた水を排出するオゾン水排出ポートと、前記水素水排出ポートと接続される第1流路と前記第1流路と接続される第2流路と接続されて前記第1チャンバーで生成された水素水の供給を受け、前記オゾン水排出ポートと接続される第4流路を介して前記第2チャンバーで生成されたオゾン水の供給を受けて、前記水素水とオゾン水を内部空間に貯蔵する貯蔵タンクと、出力端は前記噴射ポートと接続される第3流路と接続され、入力端は前記貯蔵タンクの底面に接続される第5流路と接続されるポンプとを含み、前記噴射ポートは、前記貯蔵タンクに貯蔵された水素水を前記ポンプの圧力を利用して、前記水素水排出ポートを介して排出される水素水の流速よりはやく噴射することを特徴とする。
【0008】
前記噴射ポート、負極電極及びオゾン水排出ポートの中心は互いに同軸になるよう配置されてもよい。
【0009】
前記噴射ポートは、前記貯蔵タンクに貯蔵された水素水を前記水素水排出ポートを介して流出する水素水の移動方向に対して垂直方向に前記負極電極へ噴射することができる。
【0010】
前記第4流路は、オゾン除去流路(D1)と殺菌流路(D2)に分岐されて前記貯蔵タンクに接続されてもよい。
【0011】
本発明の第2実施形態に係る水素水製造装置は、水を電気分解するための正極電極と負極電極と固体高分子電解質膜及び補助電極で構成される電極モジュールを備え、前記電極モジュールを中心に第1及び第2チャンバーに区分された電気分解装置と、原水を供給する水と直接連結されて前記電気分解装置の第1チャンバーに原水を供給する入力ポートと、前記第1チャンバーに設置されて、前記第1チャンバーの負極電極で生成された活性水素が含まれた水素水を第1及び第2流路を介して排出される水素水排出ポートと、前記第1流路に分岐された第3流路と連結されて、前記第1チャンバーに前記水素水排出ポートで排出された水素水を噴射する噴射ポートと、第4流路と連結されて前記第2チャンバーの正極電極で形成されたオゾンが含まれた水を排出するオゾン水排出ポートとを含み、前記第2及び第4流路は互いに併合されて使用者にオゾン水が混ざった水素水を供給することができる。
【0012】
前記入力ポートと水素水排出ポートは中心が同軸になるように配置され、前記噴射ポート、負極電極及びオゾン水排出ポートの中心は互いに同軸になるように配置してもよい。
【0013】
前記噴射ポートは、前記貯蔵タンクに貯蔵された水素水を前記水素水排出ポートを介して流出する水素水の移動方向に対して垂直方向に前記負極電極に噴射することができる。
【発明の効果】
【0014】
電極モジュールの負極部分に原水の流入及び流出流路を形成し、負極面に対して垂直方向に水を噴射するので、負極表面に付着していた水素原子が分離されて電極モジュールを通過した水素水の水素濃度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の第1実施形態に係る貯蔵タンクを有する水素水製造装置の構造を概略的に示した図面である。
図2】本発明の第1実施形態に係る貯蔵タンクを有する水素水製造装置の構造を概略的に示した図面である。
図3】本発明の第1実施形態に係る貯蔵タンクを有する水素水製造装置の構造を概略的に示した図面である。
図4図1の電極モジュールを概略的に示した図面である。
図5】本発明の第2実施形態に係る直水方式の水素水製造装置の構造を概略的に示した図面である。
図6】本発明の第2実施形態に係る直水方式の水素水製造装置の構造を概略的に示した図面である。
図7】本発明の第2実施形態に係る直水方式の水素水製造装置の構造を概略的に示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明を添付図面を参照して説明する。
図1乃至図3は、本発明の第1実施形態に係る貯蔵タンクを有する水素水製造装置の構造を概略的に示した図面、図4は、図1の電極モジュールを概略的に示した図面、そして、図5乃至図7は、本発明の第2実施形態に係る直水方式の水素水製造装置の構造を概略的に示した図面である。
【0017】
本発明の第1実施形態に係る電気分解装置100は、水素水が排出される水素水排出ポート120、噴射ポート150及びオゾン水排出ポート160を含むことができ、貯蔵タンク300を介して原水の供給を受けるので、図示したように噴射ポート150を介して原水の入力を受けてもよい。前記電気分解装置100の詳細な構造は、大韓民国登録特許第10-564654号に記載されている装置で備えられてもよい。
【0018】
前記電気分解装置100の内部には、電極モジュール10が備えられてもよいが、電極モジュール10を中心に第1チャンバー20と第2チャンバー30に分けることができる。前記電極モジュール10は、図4に示したように、水中で電気分解反応を起こす正極電極11と、前記正極電極11と対向配置され、水中で電気分解反応を起こす負極電極12と、前記正極電極と負極電極との間で電気分解反応で生成される水素イオンを伝達する固体高分子電解質膜13及び前記負極電極12と固体高分子電解質膜13との間に備えられ、前記正極電極11で発生する水素イオンを前記負極電極12に通過させ、前記負極電極12で発生するOHイオンが陽イオン2価イオンと反応して生成されるスケールを表面に生成させて前記負極電極12表面におけるスケールの生成を減少させる補助電極14を含んでもよい。この時、前記補助電極14は、負極電極12に隣接して固定され、前記固体高分子電解質膜13を負極電極12に隣接して固定させ、前記補助電極14と固体高分子電解質膜13が互いに対向して結合してもよい。前記スペーサー15と補助電極14は、固体高分子電解質膜13の両側に備えられて二つの電極と固体高分子電解質膜13との間に非常に均一な機械的プッシュ特性を確保して安定した運転特性を獲得できるようにする。
【0019】
水素水排出ポート120には、水素水が排出される第1流路(A)が連結されてもよい。前記第1流路(A)は、連結部材130を介して第2流路(B)と連結されて第1チャンバー20で生成された水素水を貯蔵タンク300に供給し、第3流路(C)では前記貯蔵タンク300の内部に貯蔵された水素水を原水として供給を受け、前記第3流路(C)上に設置されたポンプ200で圧力を加えて、前記ポンプ200の入力端で吸入された水素水を噴射ポート150を介して前記第1チャンバー20の内部に供給することができる。
【0020】
この時、前記噴射ポート150を介して噴射される水素水の流速は、前記第1流路(A)を介して第1チャンバー20から排出される水素水の流速より相対的に非常に早く形成されて、前記水素水排出ポート120と第1流路(A)の移動方向に対して垂直方向に前記電極モジュール10の負極12部分に向かって噴射してもよい。このように噴射ポート150を介して前記負極電極12の表面に対し垂直方向に水を噴射する構成が、本発明の特徴的な部分である。即ち、前記噴射ポート150は、前記電極モジュール10の中心に対して垂直方向に水素水を噴射するが、噴射された水素水の噴射圧力によって、前記負極電極12の表面に付着していた水素原子がより容易に分離できる。分離した水素原子は、第1チャンバー20の内部を移動する水に混ざって水素濃度を高めることができる。
【0021】
本発明の一実施形態によると、前記噴射ポート150の中心と前記電極モジュール10の負極12の中心は、互いに対向するように配置されて、前記噴射ポート150を介して噴射される水素水が、前記負極電極12の最大限広い面積に圧力を加えられるように形成してもよい。
【0022】
前記噴射ポート150の直径は、前記入力ポート110及び水素水排出ポート120の直径よりは小さい直径を有するように形成して、前記噴射ポート150を介して排出される水素水の噴射圧力が強く形成されるように備えられてもよい。
【0023】
一方、第2流路(B)の終端は、第1水素水排出口(B1)と第2水素水排出口(B2)に分岐され、水素水が貯蔵される貯蔵タンク300に生成された水素水を供給することができる。
この時、前記第1水素水排出口(B)は、第2水素水排出口(B2)より高い位置に配置され、「T」字状で貯蔵タンク300を区画する区分板310の上部空間と下部空間に水素水を供給することができる。
【0024】
このような構成によると、上部の第1水素水排出口(B1)は、後述する第4流路(D)を介して供給される殺菌水と混ざりながら相対的に水素の濃度が低い水が貯蔵され、前記区分板310の下側空間部に水素水を供給する第2水素水排出口(B2)は、前記第4流路(D)の殺菌水排出口(D3)を介して供給される水と極力混ざらないことになる。
【0025】
一方、オゾン水排出ポート160は、第4流路(D)と連結されて、前記正極電極11で生成されたオゾン水を第4流路(D)側に排出することができる。この時、前記第4流路(D)は、図示したように、「L」字状で曲がった連結部を備えて、前記正極電極11が形成された第2チャンバー30側で発生したオゾンガスなどが第2チャンバーの内部に残留せず常に前記第2チャンバー30の内側が水で満たされるように構成してもよい。前記第4流路(D)は、オゾン除去フィルター165が設置されたオゾン除去流路(D1)と殺菌流路(D2)に分岐してもよい。
【0026】
水素水生成モードでは、図2に示したように第1バルブ161は閉鎖して、第2バルブ162をオープンしてオゾン除去フィルター165を介してオゾンが除去された水を殺菌水排出口(D3)を介して貯蔵タンク300の内部に供給することができる。即ち、マンガン、カーボンなどを利用したオゾン除去フィルター165を介してオゾンを除去したが、電極モジュール10で電気分解を介して得られた水は、オゾンを含みながら殺菌水が一次的になったので、前記オゾン除去流路(D1)を介して供給される水は、殺菌水と見なすことができる。
【0027】
仮に、前記貯蔵タンク300の内部空気及び水素水などに対する殺菌が必要な場合には、図3に示したように第1バルブ161はオープンして、第2バルブ162は閉鎖して、オゾンが含まれた殺菌水を殺菌流路(D2)を介して貯蔵タンク300の内部に吐出して、前記貯蔵タンク内部の空気及び水を殺菌することができる。このように正極電極11側から出る殺菌水は、水素と混ざるのを極力抑えるために、図1に示したように前記貯蔵タンク300の上部面に殺菌水排出口(D3)を形成して、殺菌水が水の表面上に供給されることが好ましい。この場合、殺菌流路(D2)を介して供給されるオゾン水供給時、貯蔵タンク300の内部の空気と水を同時に殺菌することが可能である。
【0028】
前記貯蔵タンク300の底面には、第5流路(E)が連結されうるが、本発明の第1実施形態によると、図1に示したように、前記第3流路(C)と連結されて噴射ポート150を介して負極電極12に水素水を噴射することができる。
【0029】
前記した第1実施形態のように貯蔵タンク300に貯蔵された水素水を原水として繰り返し電極モジュール10で電気分解すると、水素水の内部の水素原子の濃度を増加させることができ、必要とする高濃度の活性水素が含まれた水を生産することができる。
【0030】
一方、図示しなかったが、前記貯蔵タンク300には貯蔵された水素水を供給するためのコックユニット及び浄水された水などを供給できる原水供給部などが設置されてもよい。
【0031】
本発明の第2実施形態に係る電気分解装置100は、図5乃至図7に示したように、前記した第1実施形態での貯蔵タンク300がなく、直接原水と連結された後、生成された水素水を使用者に直接供給する直水タイプである。
【0032】
この時、前記電気分解装置100は、入力ポート110と水素水が排出される水素水排出ポート120、噴射ポート150及びオゾン水排出ポート160を含んでもよい。
【0033】
入力ポート110は、図5に示したように、前記電極モジュール10と平行方向に配置されるが、前記負極電極12が形成された第1チャンバー20側に形成され、前記水素水排出ポート120も、前記第1チャンバー20側に配置されてもよい。前記入力ポート110には原水が流入する流入パイプ(I)が連結されてもよく、前記入力ポート110と水素水排出ポート120は、各々の中心が同軸になるように配置してもよい。この時、前記入力ポート110と水素水排出ポート120は、極力前記負極電極12と近い位置に配置された方がよい。このように負極電極12と近い位置に入力ポート110と水素水排出ポート120が配置されると、これらを介して流出入する水が、前記負極電極120の表面に密着する流路を形成しながら、水の電気分解性能を向上させられ、前記負極電極120表面から離脱する水素原子が、流れる水に最大限混ざることができる。
【0034】
特に、前記した第1実施形態とは異なって、第2流路(B)と第4流路(D)は、図示したように終端が互いに連結されて使用者に水素水を供給することができる。第2実施形態では、第1実施形態に含まれた貯蔵タンク300の構成が省略されたため、生成された水素水を貯蔵せず、必要な場合に、その都度生産してその場で使用者に供給する構成である。
【0035】
従って、図5に示したように入力ポート110は、原水と直接連結されて原水の供給を受け、原水が供給される図6に示したように、水素水排出ポート120を介して水素水が排出される。この時、排出された水素水は、第1流路(A)を介して第2流路(B)側に供給されながら、同時にポンプ200により吸入されて第3流路(C)を介して噴射ポート150から噴射される。噴射される水素水の動作は、前記第1実施形態と同様であるので、重複説明は省略する。
【0036】
このように水素水が生成されると、図6に示したように水素水供給モードでは、第1バルブ161は閉鎖して、第2バルブ162をオープンしてオゾン除去フィルター165を介してオゾンが除去された水を前記第2流路(B)を介して供給される水素水と共に使用者に供給する。即ち、マンガン、カーボンなどを利用したオゾン除去フィルター165を介してオゾンを除去したが、電極モジュール10で電気分解を介して得られた水は、オゾンを含みながら殺菌水が一次的になったので、前記第2流路(B)を介して供給される水素水と混ざる水は殺菌水である。
【0037】
仮に、水素水供給ポートなどの流路殺菌が必要な場合には図7に示したように第1バルブ161はオープンして第2バルブ162は閉鎖して、オゾンが含まれた殺菌水を殺菌流路(D2)を介して排出して、水素水が供給されるコックなどの供給流路を洗浄することが可能である。
【0038】
前記で説明され、図面に示された本発明の実施形態は、本発明の技術的思想を限定すると解釈されてはならない。本発明の保護範囲は、請求範囲に記載された事項によって制限され、本発明の技術分野において通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想を多様な形態で改良変更することが可能である。従って、このような改良及び変更は、通常の知識を有する者に自明なことである限り本発明の保護範囲に属する。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明は、美容、健康を目的に水素が含まれた機能水を製造する装置に適用できる。
【符号の説明】
【0040】
10 電極モジュール
20、30 チャンバー
100 電気分解装置
120 水素水排出ポート
150 噴射ポート
160 オゾン水排出ポート
200 ポンプ
300 貯蔵タンク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7