特許第6151390号(P6151390)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6151390
(24)【登録日】2017年6月2日
(45)【発行日】2017年6月21日
(54)【発明の名称】通信装置用架台及び無線基地局
(51)【国際特許分類】
   H01Q 1/12 20060101AFI20170612BHJP
   H04B 1/38 20150101ALI20170612BHJP
【FI】
   H01Q1/12 C
   H04B1/38
【請求項の数】5
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2016-23368(P2016-23368)
(22)【出願日】2016年2月10日
【審査請求日】2016年2月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】511092295
【氏名又は名称】レンドリース・ジャパン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】野中 勇吾
(72)【発明者】
【氏名】海野 大
(72)【発明者】
【氏名】原 康輔
【審査官】 宮田 繁仁
(56)【参考文献】
【文献】 実開平02−088308(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3192354(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3063333(JP,U)
【文献】 実開平02−060306(JP,U)
【文献】 特開2012−202016(JP,A)
【文献】 特開2013−194376(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01Q1/12−1/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向が鉛直方向となる向きで配設されてアンテナを支持する支持部材と、
設置面に設置する複数の設置部材と、
前記設置部材同士の間に亘って配設され、錘が取り付けられる複数の第1梁部材と、
一端が前記設置部材に取り付けられ、前記支持部材の下端が位置する側に延びる複数の第2梁部材と、
前記設置面から離間して配設され、複数の前記第2梁部材における前記支持部材が位置する側の端部と、前記支持部材の下端とを連結する支持部材連結部材と、
を備え
前記支持部材連結部材は、
前記支持部材が延在する方向に開口し、前記支持部材が差し込まれて前記支持部材と接続される支持部材接続部と、
前記第2梁部材が延在する方向に開口し、前記第2梁部材が差し込まれて前記第2梁部材と接続される第2梁部材接続部と、
を備えることを特徴とする通信装置用架台。
【請求項2】
複数の前記第1梁部材は、前記設置部材が角部に位置する矩形状に配設され、
前記第2梁部材は、前記第1梁部材によって形成される矩形の対角線上に配設され、
前記支持部材連結部材は、前記対角線が交差する位置に配設される請求項1に記載の通信装置用架台。
【請求項3】
前記第1梁部材は、端部が第1梁部材連結部材によって前記第2梁部材に連結されることにより、前記設置部材同士の間に亘って配設される請求項1または2に記載の通信装置用架台。
【請求項4】
前記錘は、前記設置面に設置され、錘接続部材によって前記第1梁部材に接続されることにより、前記第1梁部材に取り付けられる請求項1〜のいずれか1項に記載の通信装置用架台。
【請求項5】
請求項1〜のいずれか1項に記載の通信装置用架台と、
前記支持部材に取り付けられるアンテナと、
前記アンテナと電気的に接続されると共に前記支持部材に取り付けられる通信機器と、
を備えることを特徴とする無線基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信装置用架台及び無線基地局に関する。
【背景技術】
【0002】
移動無線通信システムでは、音声通話用の信号の伝送や各種情報の伝送を行うネットワークに接続された無線基地局と移動無線端末との間で無線通信を行うことにより、移動無線端末によって音声通話や各種情報の送受信を行うことが可能になっている。このような無線基地局で用いられる無線通信用のアンテナは、電波伝搬上、支障となる障害物が無い場所への設置が必要であり、基本的に高所への設置が要求される。このため、街中の屋外に設置される無線基地局では、街中にあるビル等の建物の屋上に設置される。
【0003】
その際に、従来の無線基地局の中には、狭いスペースへの設置を可能にし、設置作業やメンテナンス作業を容易に行うために、無線通信用のアンテナと、アンテナ以外の通信機器類を一体にした状態で設置できるようにしたものがある。例えば、特許文献1に記載された無線基地局では、通信機用の架台に、アンテナ支持柱と、アンテナ以外の通信機器類を支持可能に設けられた架台本体とを備え、当該架台によってアンテナと通信機器類とを一体にした状態で設置することにより、狭いスペースへの無線基地局の設置を可能としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013−5300号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された架台のように、単体で安定性を持たせるためには、建物屋上の設置面と架台の基台とをアンカー等で固定するか、架台や基台の重量を重くする必要があるため、無線機器局を設置する建物への影響が大きくなる虞がある。また、特許文献1に記載された架台のように、鋼材を組み合わせることによって架台を製造する場合には、架台に合わせた鋼材等を用意し、溶接作業等によって鋼材を組み合わせて製造する必要があるため、製造コストが高くなる虞がある、さらに、架台は、製造後に設置まで輸送して設置するため、輸送コストが高くなり易くなる。これらのように、アンテナを支持する架台を用いた無線基地局では、重量及び製造面で改善の余地があった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、安定性と軽量化とを両立し、製造コスト及び輸送コストの低減を図ることのできる通信装置用架台及び無線基地局を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る通信装置用架台は、長手方向が鉛直方向となる向きで配設されてアンテナを支持する支持部材と、設置面に設置する複数の設置部材と、前記設置部材同士の間に亘って配設され、錘が取り付けられる複数の第1梁部材と、一端が前記設置部材に取り付けられ、前記支持部材の下端が位置する側に延びる複数の第2梁部材と、前記設置面から離間して配設され、複数の前記第2梁部材における前記支持部材が位置する側の端部と、前記支持部材の下端とを連結する支持部材連結部材と、を備える。
【0008】
また、上記通信装置用架台において、複数の前記第1梁部材は、前記設置部材が角部に位置する矩形状に配設され、前記第2梁部材は、前記第1梁部材によって形成される矩形の対角線上に配設され、前記支持部材連結部材は、前記対角線が交差する位置に配設されることが好ましい。
【0009】
また、上記通信装置用架台において、前記支持部材連結部材は、前記支持部材が延在する方向に開口し、前記支持部材が差し込まれて前記支持部材と接続される支持部材接続部と、前記第2梁部材が延在する方向に開口し、前記第2梁部材が差し込まれて前記第2梁部材と接続される第2梁部材接続部と、を備えることが好ましい。
【0010】
また、上記通信装置用架台において、前記第1梁部材は、端部が第1梁部材連結部材によって前記第2梁部材に連結されることにより、前記設置部材同士の間に亘って配設されることが好ましい。
【0011】
また、上記通信装置用架台において、前記錘は、前記設置面に設置され、錘接続部材によって前記第1梁部材に接続されることにより、前記第1梁部材に取り付けられることが好ましい。
【0012】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る無線基地局は、上記通信装置用架台と、前記支持部材に取り付けられるアンテナと、前記アンテナと電気的に接続されると共に前記支持部材に取り付けられる通信機器と、を備える。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る通信装置用架台及び無線基地局は、安定性と軽量化とを両立し、製造コスト及び輸送コストの低減を図ることができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、実施形態に係る無線基地局の斜視図である。
図2図2は、図1に示す通信装置用架台の説明図である。
図3図3は、図2に示す通信装置用架台の平面図である。
図4図4は、図3のB−B断面図である。
図5図5は、図3のC部詳細図である。
図6図6は、図5に示す第2梁部材取付部材の斜視図である。
図7図7は、図6のD−D矢視図である。
図8図8は、図5に示す第1梁部材連結部材が有する第2梁部材取付部の斜視図である。
図9図9は、図8のE−E矢視図である。
図10図10は、図5に示す第1梁部材連結部材が有する第1梁部材取付部の斜視図である。
図11図11は、図10のF−F矢視図である。
図12図12は、図2に示す支持部材連結部材の斜視図である。
図13図13は、図12に示す支持部材連結部材の平面図である。
図14図14は、図13のG−G矢視図である。
図15図15は、図14のH−H断面図である。
図16図16は、図14のJ−J断面図である。
図17図17は、図2のA部詳細図である。
図18図18は、図17に示す錘接続部材の斜視図である。
図19図19は、無線基地局を組み立てる際の手順についてのフロー図である。
図20図20は、支持部材連結部材、設置部材、第2梁部材取付部材、錘を配置した状態を示す説明図である。
図21図21は、支持部材連結部材に市販の継手を用いて連結支持部を設ける場合の説明図である。
図22図22は、支持部材連結部材に市販の継手を用いて補強部材を設ける場合の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に、本発明に係る通信装置用架台及び無線基地局の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能、且つ、容易に想到できるもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
【0016】
〔実施形態〕
図1は、実施形態に係る無線基地局の斜視図である。図1に示す無線基地局1は、アンテナ2と通信機器3と通信ケーブル4と通信装置用架台10とを備え、アンテナ2と通信機器3と通信ケーブル4とが、通信装置用架台10に取り付けられている。このうち、アンテナ2は、電波の送受信を行うことが可能になっており、通信機器3は、アンテナ2を用いて電波の送受信を行うことにより、移動無線端末(図示省略)等との間で信号のやり取りを行うことが可能になっている。また、通信ケーブル4は、アンテナ2と通信機器3とを電気的に接続したり、通信機器3と外部の装置とを電気的に接続したりすることが可能になっている。これらのように構成される無線基地局1は、例えば、建物の屋上等、電波の送受信を行い易い比較的高い場所に設置され、通信装置用架台10が、建物の屋上等の無線基地局1を設置する設置面70に設置されることにより、設置面70に設置されている。
【0017】
図2は、図1に示す通信装置用架台の説明図である。図3は、図2に示す通信装置用架台の平面図である。図4は、図3のB−B断面図である。通信装置用架台10は、それぞれ金属製のパイプ状の部材からなる支持部材11と、第1梁部材20と、第2梁部材25とを有している。支持部材11と第1梁部材20と第2梁部材25とは、全て市販の単管パイプからなり、例えば、JIS G3444に準拠する単管パイプが用いられる。支持部材11と第1梁部材20と第2梁部材25とは、このようにJIS規格品が用いられるため、パイプの外径が全て同じ大きさになっている。具体的には、支持部材11と第1梁部材20と第2梁部材25とは、外径がφ48.6mmで、厚さが2.4mmの単管パイプが用いられる。また、通信装置用架台10は、市販の平板状のコンクリートブロックからなり、設置面70に設置する設置部材60を複数有している。パイプ状の支持部材11、第1梁部材20、第2梁部材25は、設置部材60に直接、或いは間接的に取り付けられることにより、設置部材60を介して設置面70に設置される。
【0018】
詳しくは、第1梁部材20は、複数が設けられると共に、各第1梁部材20は、設置部材60同士の間に亘って配設される。具体的には、複数の第1梁部材20は、設置部材60が角部に位置する矩形状に配設される。つまり、第1梁部材20と設置部材60とは、それぞれ4つずつ用いられ、4つの第1梁部材20は矩形の辺を構成し、4つの設置部材60は、矩形の角となる部分に配設される。本実施形態では、4つの第1梁部材20は、全て同じ長さになっており、このため第1梁部材20は、設置部材60が角部に位置する正方形状に配設される。
【0019】
支持部材11は、第1梁部材20によって形成される正方形の内側の中央付近に、長手方向が鉛直方向となる向きで配設され、下端12の位置が、鉛直方向における第1梁部材20の位置に近い位置となる位置に配設されている。この支持部材11は、アンテナ2や通信機器3が取り付けられ、アンテナ2や通信機器3を支持することが可能になっている。
【0020】
第2梁部材25は複数が設けられ、各第2梁部材25は、一端が設置部材60に取り付けられ、設置部材60の位置から、支持部材11の下端12が位置する方向に向かって延びて配設されている。詳しくは、第2梁部材25は、第1梁部材20と同様に4つが設けられており、4つの第2梁部材25は、第1梁部材20によって形成される正方形の対角線100上に、対角線100に沿って配設されている。各第2梁部材25は、長さが対角線100の長さの1/2よりも短い長さになっており、一方の端部が設置部材60に取り付けられ、他方の端部が、2本の対角線100が交差する位置付近に位置するように配設されている。
【0021】
図5は、図3のC部詳細図である。第1梁部材20は、端部が第1梁部材連結部材40によって第2梁部材25に連結され、第2梁部材25は、第2梁部材取付部材50によって設置部材60に取り付けられている。つまり、第1梁部材20は、端部が第1梁部材連結部材40によって第2梁部材25に連結されることにより、第2梁部材25を介して設置部材60に取り付けられ、設置部材60同士の間に亘って配設されている。また、第1梁部材連結部材40は、第1梁部材20に取り付けられる第1梁部材取付部41と、第2梁部材25に取り付けられる第2梁部材取付部45とを組み合わせることにより構成されている。これらの第2梁部材取付部材50、及び第1梁部材連結部材40が有する第1梁部材取付部41と第2梁部材取付部45とは、単管クランプ用の継手として市販される市販品が用いられる。
【0022】
図6は、図5に示す第2梁部材取付部材50の斜視図である。図7は、図6のD−D矢視図である。第2梁部材取付部材50は、第2梁部材25が差し込まれる略円筒形の本体部51と、本体部51と一体となって形成されていると共に本体部51の外周面から突出して設けられる取付部52とを有している。本体部51は、内径が第2梁部材25の外径よりも若干大きい径となって形成されている。取付部52は、板状の形状で形成され、厚さ方向が本体部51の径方向となる向きで本体部51から突出している。第2梁部材取付部材50は、取付部52の一方の面から本体部51の外周面にかけて平面となる部分を有しており、この部分は、第2梁部材25を設置部材60に取り付ける際に設置部材60に接触する取付面53になっている。また、本体部51には、第2梁部材25を固定する止めネジ54aと螺合するネジ穴54が形成されており、取付部52には、第2梁部材取付部材50を設置部材60に取り付ける取付ネジ55aが通る取付穴55が形成されている。
【0023】
図8は、図5に示す第1梁部材連結部材40が有する第2梁部材取付部45の斜視図である。図9は、図8のE−E矢視図である。第1梁部材連結部材40が有する第2梁部材取付部45は、第2梁部材25が差し込まれる略円筒形の本体部46と、本体部46と一体となって形成されていると共に本体部46の外周面から突出して設けられる連結部47とを有している。本体部46は、内径が第2梁部材25の外径よりも若干大きい径となって形成されている。連結部47は、2つが設けられており、共に板状の形状で形成されて厚さ方向が本体部46の径方向となる向きで、本体部46から突出している。2つの連結部47は、本体部46の径方向において互いに反対方向に向かう方向に設けられており、換言すると、2つの連結部47は、本体部46の周方向において180°異なる位置に設けられている。また、本体部46には、第2梁部材取付部45を第2梁部材25に取り付ける止めネジ46bと螺合するネジ穴46aが形成されており、連結部47には、第2梁部材取付部45と第1梁部材取付部41との連結に用いる連結ボルト47bが通る連結穴47aが形成されている。
【0024】
図10は、図5に示す第1梁部材連結部材40が有する第1梁部材取付部41の斜視図である。図11は、図10のF−F矢視図である。第1梁部材連結部材40が有する第1梁部材取付部41は、第1梁部材20が差し込まれる略円筒形の本体部42と、本体部42と一体となって形成されていると共に本体部42の外周面から突出して設けられる連結部43とを有している。本体部42は、内径が第1梁部材20の外径よりも若干大きい径となって形成されている。連結部43は、板状の形状で形成されて厚さ方向が本体部42の径方向となる向きで、本体部42の周方向における所定の位置で本体部42から突出して設けられている。また、本体部42には、第1梁部材取付部41を第1梁部材20に取り付ける止めネジ42bと螺合するネジ穴42aが形成されており、連結部43には、第1梁部材取付部41と第2梁部材取付部45との連結に用いる連結ボルト47bが通る連結穴43aが形成されている。
【0025】
複数の第2梁部材25と、支持部材11とは、支持部材連結部材30によって連結されている。支持部材連結部材30は、第1梁部材20によって形成される正方形の2本の対角線100が交差する位置に配設され、複数の第2梁部材25における支持部材11が位置する側の端部と、支持部材11の下端12とを連結している。つまり、支持部材連結部材30は、第1梁部材20によって形成される正方形の中央部分に配設され、対角線100に沿って配設される4本の第2梁部材25のそれぞれの一端と連結されると共に、支持部材11の下端12に、支持部材11が鉛直方向に配設される向きで連結される。このように、2本の対角線100が交差する位置に配設されて4本の第2梁部材25に連結される支持部材連結部材30は、通信装置用架台10を設置面70に設置した状態では設置面70には接触せず、設置面70から離間した状態で配設される。
【0026】
図12は、図2に示す支持部材連結部材30の斜視図である。図13は、図12に示す支持部材連結部材30の平面図である。図14は、図13のG−G矢視図である。図15は、図14のH−H断面図である。図16は、図14のJ−J断面図である。支持部材連結部材30は、支持部材11が延在する方向に開口し、支持部材11が差し込まれて支持部材11と接続される支持部材接続部31と、第2梁部材25が延在する方向に開口し、第2梁部材25が差し込まれて第2梁部材25と接続される第2梁部材接続部35と、を備えている。この支持部材連結部材30は、市販の継手は用いずに、金属材料を鋳造することによって製造する。このため、支持部材接続部31と第2梁部材接続部35とは、一体となって形成されている。支持部材連結部材30が有する支持部材接続部31と第2梁部材接続部35とのうち、支持部材接続部31は、内径が支持部材11の外径よりも若干大きい径となる略円筒形の形状で形成されている。また、第2梁部材接続部35は、内径が第2梁部材25の外径よりも若干大きい径となる略円筒形の形状で形成されており、第2梁部材25と同じ数、即ち4つが設けられている。これらの支持部材接続部31と第2梁部材接続部35とは、共に市販の継手における単管パイプとの接続部分の長さよりも長さが長くなっている。
【0027】
4つの第2梁部材接続部35は、支持部材接続部31が延在する方向に対して全て直交する方向に延在しており、このため4つの第2梁部材接続部35は、支持部材接続部31が開口している方向に対して、全て直交する方向に開口している。換言すると、4つの第2梁部材接続部35は、支持部材接続部31の外周面から、支持部材接続部31の径方向に沿った方向に延びて、支持部材接続部31と一体となって設けられている。支持部材接続部31の外周面から延びる第2梁部材接続部35は、全て支持部材接続部31の長さ方向における、支持部材接続部31に対して支持部材11を差し込む際の開口部32が位置する側の端部の反対側の端部寄りに位置している。これらの構成される支持部材接続部31と第2梁部材接続部35とは、内部が連通している。
【0028】
また、4つの第2梁部材接続部35のうち、2つの第2梁部材接続部35は、支持部材接続部31から互いに反対方向に向かう方向に延びており、他の2つの第2梁部材接続部35は、先の2つの第2梁部材接続部35に対して支持部材接続部31の周方向において90°異なる位置で、支持部材接続部31から互いに反対方向に向かう方向に延びている。つまり、4つの第2梁部材接続部35は、支持部材接続部31の軸心を中心とする周方向において、等間隔となる位置に配設され、支持部材接続部31の径方向に沿って延びている。
【0029】
これらの支持部材接続部31と第2梁部材接続部35とには、支持部材11の移動を規制する移動規制部33、及び支持部材11や第2梁部材25を固定するためのネジ穴34,38が設けられている。このうち、移動規制部33は、支持部材接続部31における、開口部32が位置する側の端部の反対側の端部側に設けられており、開口部32から差し込まれた支持部材11が、移動規制部33が形成されている位置よりも、開口部32が位置する側の反対方向に移動することを規制することが可能になっている。詳しくは、支持部材接続部31の移動規制部33は、支持部材接続部31の長さ方向における幅が所定の幅で、内周面が支持部材接続部31の径方向における内方側に突出することにより形成されている。つまり、移動規制部33は、内径が支持部材11の外径よりも小さくなっている。これにより、移動規制部33は、支持部材11が開口部32から差し込まれた際に、支持部材11が当該移動規制部33に当接することによって、支持部材11が、開口部32側の端部の反対側の端部の方向に移動することを規制することができる。
【0030】
また、支持部材接続部31に設けられるネジ穴34は、支持部材接続部31に複数が形成されており、各ネジ穴34は、支持部材接続部31の外周面から内周面にかけて貫通している。ネジ穴34は、例えば、開口部32側の端部付近と移動規制部33側の端部付近とのそれぞれに2つずつ、合計4つが設けられている。4つのネジ穴34は、開口部32側の2つ同士、及び移動規制部33側の2つ同士が、それぞれ支持部材接続部31の周方向において互いに90°異なる位置に設けられている。これらのように構成される支持部材接続部31の長さLaは、支持部材11の直径Da、即ち支持部材11の外径Daの350%以上600%以下の範囲内であるのが好ましい。
【0031】
また、第2梁部材接続部35に設けられるネジ穴38は、各第2梁部材接続部35にそれぞれ複数が形成されており、各ネジ穴38は、第2梁部材接続部35の外周面から内周面にかけて貫通している。ネジ穴38は、例えば、開口部36側の端部付近に1つが設けられ、支持部材接続部31が位置する側の端部付近に2つが設けられており、支持部材接続部31が位置する側の端部付近の2つのネジ穴38は、第2梁部材接続部35の周方向において互いに90°異なる位置に設けられている。これらのように構成される第2梁部材接続部35の長さLbは、第2梁部材25の直径Db、即ち第2梁部材25の外径Dbの150%以上350%以下の範囲内であるのが好ましい。
【0032】
また、第1梁部材20には、錘65が取り付けられている。錘65は、4つの第1梁部材20のそれぞれに取り付けられており、各第1梁部材20に取り付けられる錘65は、それぞれ第1梁部材20の長さ方向における中央付近に取り付けられている。錘65は、設置面70に設置され、錘接続部材56によって第1梁部材20に接続されることにより、第1梁部材20に取り付けられる。
【0033】
図17は、図2のA部詳細図である。錘65は、コンクリート製の略直方体の形状で、長手方向に連通する穴である連通部66を有して形成されている。錘65は、例えば、スチールフェンスの支柱など地面に立てる際に、地面に埋めて支柱を支持する際に用いる、市販のいわゆるフェンスブロックが用いられる。錘65は、長手方向が第1梁部材20に沿った向きで設置面70に配置され、連通部66に第1梁部材20が通った状態で、錘接続部材56によって第1梁部材20に接続されることにより、第1梁部材20に取り付けられる。
【0034】
図18は、図17に示す錘接続部材56の斜視図である。錘接続部材56は、第1梁部材20の外側から第1梁部材20を締め付けることにより第1梁部材20を把持して第1梁部材20に取り付け可能なクランプ部57と、取付ネジ58bによって錘65に取り付け可能な取付部58と、を有している。この錘接続部材56は、単管パイプ用のクランプとして市販されている、いわゆる垂木止めクランプが用いられる。
【0035】
錘接続部材56が有するクランプ部57は、第1梁部材20に取り付けた状態における第1梁部材20の長手方向における幅が所定の幅で、第1梁部材20の外径に近い曲率半径でそれぞれ湾曲した第1部材57aと第2部材57bとを有している。第1部材57aと第2部材57bとは、それぞれ円の半周分程度の範囲内で形成されており、周方向における一端に位置する連結部57cで連結されている。第1部材57aと第2部材57bとの連結部57cは、第1部材57aや第2部材57bの形状である半円の中心軸に平行な軸心を中心として、第1部材57aと第2部材57bとが相対的に回動できるように構成されている。クランプ部57は、第1部材57aと第2部材57bと周方向における連結部57cの反対側に設けられるボルト57eとナット57fとを締め付けたり緩めたりすることにより、連結部57cを中心として第1部材57aと第2部材57bとを相対的に回動可能になっている。
【0036】
取付部58は、第1部材57aにおける第2部材57bが配設される面の反対側の面に取り付けられており、錘接続部材56を錘65に取り付ける取付ネジ58bが通る取付穴58aが複数形成されている。取付部58は、厚さ方向が、第1部材57aや第2部材57bの形状である半円の中心軸に沿った方向となって設けられており、取付ネジ58bを用いることにより、当該中心軸に直交する平面に対して、クランプ部57を取り付けることが可能になっている。
【0037】
これらのように構成される無線基地局1は、通信装置用架台10を構成する支持部材11、第1梁部材20、第2梁部材25、支持部材連結部材30、第1梁部材連結部材40、第2梁部材取付部材50、錘接続部材56、設置部材60、錘65と、アンテナ2、通信機器3、通信ケーブル4を無線基地局1の設置場所に用意し、設置場所で組み立てる。このうち、支持部材11、第1梁部材20、第2梁部材25は、市販の単管パイプが用いられ、第1梁部材連結部材40、第2梁部材取付部材50は、単管パイプ用の市販の継手類が用いられ、錘接続部材56は、単管パイプ用の市販のクランプが用いられ、設置部材60は、市販の平板のコンクリートブロックが用いられ、錘65は、市販のフェンスブロックが用いられるため、これらはそれぞれ設置場所の近傍で購入して用意することができる。
【0038】
図19は、無線基地局を組み立てる際の手順についてのフロー図である。図20は、支持部材連結部材、設置部材、第2梁部材取付部材、錘を配置した状態を示す説明図である。設置場所で無線基地局1を組み立てる際には、まず、支持部材連結部材30、設置部材60、第2梁部材取付部材50、錘65を、設計位置に配置する(ステップST11)。つまり、無線基地局1の設計時の通信装置用架台10における、設置部材60や錘65の相対的な位置関係に合わせて、複数の設置部材60及び錘65を、設置面70に配置する。即ち、4つの設置部材60は、4つの第1梁部材20によって形成される正方形の角部に位置する部分に配置し、4つの錘65は、それぞれ第1梁部材20同士の間に配置する。また、支持部材連結部材30は、設置部材60や錘65が配置される領域の中央に配置し、第2梁部材取付部材50は、4つの第2梁部材取付部材50をそれぞれ設置部材60上に配置する。
【0039】
次に、第2梁部材取付部材50を設置部材60に取り付ける(ステップST12)。設置部材60には、このように第2梁部材取付部材50を取り付けるために、第2梁部材取付部材50を取り付ける位置に予めネジ穴を形成する。第2梁部材取付部材50は、取付面53が設置部材60に対向する向きで設置部材60に接触させ、取付部52に形成される取付穴55に取付ネジ55aを通して設置部材60のネジ穴と螺合させる。第2梁部材取付部材50は、このように取付ネジ55aを用いて設置部材60に取り付ける。なお、設置部材60への第2梁部材取付部材50の取り付けは、取付ネジ55a以外を用いて行ってもよい。設置部材60への第2梁部材取付部材50の取り付けは、例えば、接着剤を用いて接着することによって行ってもよく、または、取付ネジ55aと接着剤とを併用して行ってもよい。設置部材60への第2梁部材取付部材50の取り付けは、設置部材60の所望の位置に第2梁部材取付部材50を取り付けることができる手法であれば、その手段は問わない。
【0040】
次に、支持部材11、第1梁部材20、第2梁部材25を設計位置に配置し、支持部材連結部材30、第1梁部材連結部材40、第2梁部材取付部材50を用いて組み立てる(ステップST13)。つまり、支持部材11は、支持部材連結部材30の支持部材接続部31に接続できるように配置し、第1梁部材20は、4つの第1梁部材20を辺として正方形を形成できるように、各第1梁部材20を、設置部材60同士の間に亘って配置する。その際に、第1梁部材20は、錘65の連通部66内を通して、設置部材60同士の間に亘って配置し、さらに、2つの錘接続部材56が錘65の長手方向における両側に位置するように、錘接続部材56が有するクランプ部57の第1部材57aと第2部材57bとの間に、第1梁部材20を通した状態で錘接続部材56も配置する。また、第2梁部材取付部材50は、4つの第2梁部材取付部材50をそれぞれ設置部材60と支持部材連結部材30との間に亘って配置する。
【0041】
これらのように配置した各部材のうち、支持部材11は、長さ方向が鉛直方向となる向きで下端12側を支持部材連結部材30の支持部材接続部31に差し込み、ネジ穴34に止めネジ34aを螺合させて止めネジ34aを支持部材11に押し当てることにより、支持部材接続部31に差し込んだ状態で固定する。
【0042】
また、第1梁部材20の組み立ては、第1梁部材連結部材40が有する第1梁部材取付部41の本体部42を、第1梁部材20の端部付近に止めネジ42bを用いて取り付け、第1梁部材連結部材40が有する第2梁部材取付部45の本体部46を、第2梁部材25における設置部材60側の端部付近に止めネジ46bを用いて取り付ける。つまり、第1梁部材20を第1梁部材取付部41の本体部42に差し込んだ状態で、ネジ穴42aに止めネジ42bを螺合させて止めネジ42bを第1梁部材20に押し当てることにより、第1梁部材取付部41を第1梁部材20に取り付ける。同様に、第2梁部材25を第2梁部材取付部45の本体部46に差し込んだ状態で、ネジ穴46aに止めネジ46bを螺合させて止めネジ46bを第2梁部材25に押し当てることにより、第2梁部材取付部45を第2梁部材25に取り付ける。
【0043】
この状態で、第1梁部材取付部41の連結部43と第2梁部材取付部45の連結部47とを、連結ボルト47bとナットとを用いて連結することにより、第1梁部材連結部材40によって第1梁部材20と第2梁部材25とを連結する(図5参照)。その際に、第2梁部材取付部45に設けられる2つの連結部47は、第1梁部材20によって形成される1つの角部を構成する2本の第1梁部材20のそれぞれに取り付けられる第1梁部材取付部41の、それぞれの連結部43と連結する。つまり、第1梁部材20は、共通の設置部材60付近に端部が位置する2つの第1梁部材20を、同じ設置部材60付近に端部が位置する第2梁部材25に対して、第1梁部材連結部材40によってそれぞれ連結する。
【0044】
また、第2梁部材25の組み立ては、第2梁部材25における設置部材60側に位置する端部を、第2梁部材取付部材50が有する本体部51に差し込み、第2梁部材25の端部付近に止めネジ54aを用いて取り付ける(図5参照)。即ち、第2梁部材25を第2梁部材取付部材50の本体部51に差し込んだ状態で、ネジ穴54に止めネジ54aを螺合させて止めネジ54aを第2梁部材25に押し当てることにより、第2梁部材取付部材50を第2梁部材25に取り付ける。第2梁部材取付部材50は、設置部材60に取り付けられているため、第2梁部材25は、設置部材60側に位置する端部付近に第2梁部材取付部材50を取り付けることにより、第2梁部材25は、第2梁部材取付部材50を介して設置部材60に取り付ける。
【0045】
また、第1梁部材連結部材40によって第2梁部材25に連結されている2つの第1梁部材20は、第2梁部材25が設置部材60に固定されることにより、相対的な角度が90°となる位置関係となって、第2梁部材25を介して設置部材60に固定される。4つの第1梁部材20は、4つの設置部材60のそれぞれに、相対的な角度が90°となる位置関係となって2つの第1梁部材20が固定されることにより、4つの第1梁部材20は、各第1梁部材20が辺となり、設置部材60の位置が角部となる略正方形の形状に組み立てられる。
【0046】
また、第2梁部材25における支持部材連結部材30が位置する側の端部側は、支持部材連結部材30の第2梁部材接続部35に差し込み、ネジ穴38に止めネジ38aを螺合させて止めネジ38aを第2梁部材25に押し当てることにより、第2梁部材接続部35に差し込んだ状態で固定する。支持部材連結部材30は、設置部材60や錘65が配置される領域の中央、即ち、第1梁部材20によって形成される正方形の中央に配置されているため、第2梁部材25の一端を支持部材連結部材30に接続することにより、第2梁部材25は、正方形の対角線100に沿って配設され、両端が第2梁部材取付部材50と支持部材連結部材30とに接続される状態になる。
【0047】
つまり、支持部材連結部材30が有する第2梁部材接続部35は、支持部材接続部31の軸心を中心とする周方向において等間隔となる位置に4つが配設されているため、4つの第2梁部材25は、第1梁部材20によって形成される正方形の4つの角部付近の位置から支持部材連結部材30の間に亘って、約90°間隔で配置される状態になる。これらにより、4つの第2梁部材25は、第1梁部材20によって形成される正方形の2つの対角線100における、同一の対角線100上に2本ずつを配置し、支持部材連結部材30は、2本の対角線100が交差する位置に配置する。また、支持部材連結部材30は、設置部材60の上面側に取り付けられることによって設置面70から離間して配設される第2梁部材25に連結されることにより、設置面70から離間した状態で配設される。
【0048】
第1梁部材20と、第2梁部材25とは、これらのように組み立てることにより、4つの第1梁部材20によって略正方形を形成し、4つの第2梁部材25は、正方形の対角同士の間に亘って対角線100上に配置する。また、支持部材11は、支持部材連結部材30によって4つの第2梁部材25が連結される正方形の中央の位置で、長手方向が鉛直方向となる向きで配設し、即ち、支持部材11は、支持部材連結部材30から上方に向かって配設する。
【0049】
次に、錘接続部材56を用いて第1梁部材20と錘65を接続する(ステップST14)。錘接続部材56を用いた第1梁部材20と錘65との接続は、錘65の連通部66内を通る第1梁部材20の、錘65の長手方向における両側に配置される錘接続部材56を錘65に取り付けることにより行う。詳しくは、錘65の長手方向における両側の端面67(図17参照)には、錘接続部材56を錘65に取り付ける際に用いる取付ネジ58bを螺合させるためのネジ穴を予め形成し、錘接続部材56は、取付部58の取付穴58aに取付ネジ58bを通して、取付部58を挟んで取付ネジ58bをネジ穴に螺合させる。これにより、錘接続部材56を錘65に取り付ける。
【0050】
さらに、錘接続部材56が有するクランプ部57のボルト57eとナット57fとを締め付けることによって、第1部材57aと第2部材57bとで第1梁部材20を締め付け、錘接続部材56を第1梁部材20に固定する。これにより、錘接続部材56を用いて第1梁部材20と錘65を接続し、第1梁部材20と錘65との相対的な移動が不可の状態にする。各第1梁部材20に対して、このように錘接続部材56を用いて錘65を接続することにより、通信装置用架台10を完成させる。
【0051】
次に、支持部材11にアンテナ2と通信機器3を取り付ける(ステップST15)。アンテナ2と通信機器3とは、アンテナ2及び通信機器3に付属した取付金物や市販のクランプやバンド等を用いて、支持部材11に取り付ける。アンテナ2と通信機器3とは、通信ケーブル4によって電気的に接続し、これにより、所望の設置面70に配設される無線基地局1を完成させる。
【0052】
次に、このように組み立てられる無線基地局1の作用について説明する。本実施形態に係る無線基地局1は、建物の屋上等の屋外で比較的高い場所に設置され、移動無線端末との間で無線通信を行う。これにより、無線基地局1は、無線通信端末との間で、良好な無線通信を行うことが可能になっている。
【0053】
また、本実施形態に係る無線基地局1で用いる通信装置用架台10は、4つの第1梁部材20を略正方形の形状に組み合わせ、正方形の対角線100が交差する位置に配設される支持部材連結部材30から上方に支持部材11に延びており、アンテナ2や通信機器3は、この支持部材11に取り付けられている。このため、風などによってアンテナ2や通信機器3に対して横力が作用した場合、即ち、支持部材11の延在方向に交差する方向の力がアンテナ2や通信機器3に対して作用した場合、この力は、支持部材11を介して支持部材連結部材30に作用する。つまり、アンテナ2や通信機器3に作用する力は、支持部材11と第2梁部材25との接続部分である支持部材連結部材30に発生するモーメントとして作用する。通信装置用架台10は、このモーメントが、四隅に配置された設置部材60に作用する鉛直方向の偶力と釣り合うことで、転倒に対する安定性を保つことができる。
【0054】
図21は、支持部材連結部材に市販の継手を用いて連結支持部を設ける場合の説明図である。第2梁部材25と支持部材11とを連結する支持部材連結部材80に、市販の継手を用いた場合、第2梁部材25や支持部材11に接続される部分の長さが短いため、支持部材連結部材80を支持する連結部材支持部81を設ける必要がある。つまり、市販の継手は、支持部材11に接続される部分の長さが支持部材11の外径Daの350%未満であり、第2梁部材25に接続される部分の長さが第2梁部材25の外径Dbの150%未満になっている。具体的には、市販の継手は、支持部材11に接続される部分の長さが支持部材11の外径Daの200%未満、第2梁部材25に接続される部分の長さが第2梁部材25の外径Dbの100%未満のものがほとんどである。
【0055】
このため、支持部材連結部材80に市販の継手を用いる場合には、支持部材11にアンテナ2や通信機器3を取り付けることによって支持部材11に対して鉛直方向に作用する力に対する支持部材連結部材80の応力や、支持部材11に対して作用する横力FLに対する支持部材連結部材80の応力を軽減するために、支持部材連結部材80と設置面70との間に、連結部材支持部81を設ける必要がある。連結部材支持部81は、設置面70に接触するように支持部材連結部材80と設置面70との間に配設し、支持部材連結部材80から下方に向かう力を設置面70でも受けることができるようにすることにより、支持部材連結部材80の応力を軽減することが可能な部材になっている。
【0056】
しかし、連結部材支持部81を設けた場合には、支持部材11に大きな横力FLが作用した場合、横力FLが作用する側に位置する設置部材60が、設置面70から浮き易くなる。つまり、支持部材11に大きな横力FLが作用することによって支持部材連結部材80に大きなモーメントMが作用した場合、このモーメントMによって第1梁部材20や第2梁部材25が撓むことがある。この場合、第1梁部材20や第2梁部材25は、連結部材支持部81を支点として、横力FLが作用する側に位置する設置部材60が浮き上がる方向FFに撓み、横力FLが作用する側に位置する設置部材60が浮き上がることが考えられる。一部の設置部材60が浮き上がった状態で、支持部材11に大きな横力FLが作用し続けた場合、通信装置用架台10は、設置部材60の浮き上がりをきっかけとして転倒することが考えられる。このような現象は、梁を長くすることで対応可能であり、即ち、第1梁部材20や第2梁部材25を長くすることで対応することができるが、梁を長くすると、通信装置用架台10を設置する設置面70における設置領域が大きくなるというデメリットがある。
【0057】
これに対し、本実施形態に係る通信装置用架台10は、支持部材連結部材30は、支持部材接続部31や第2梁部材接続部35の長さが、市販の継手における単管パイプとの接続部分の長さよりも長くなっており、支持部材接続部31の長さLaは支持部材11の外径Daの350%以上で、第2梁部材接続部35の長さLbは第2梁部材25の外径Dbの150%以上になっている。このため、支持部材連結部材30は、市販の継手よりも支持部材11や第2梁部材25との接続強度が高くなっており、支持部材連結部材30を設置面70に接触させることなく、支持部材11や第2梁部材25を支持することができる。
【0058】
本実施形態に係る通信装置用架台10は、このように支持部材連結部材30が設置面70に接触していないため、支持部材11に大きな横力が作用して第1梁部材20や第2梁部材25に撓みが発生する場合でも、設置部材60の浮き上がりが発生しない。つまり、第1梁部材20や第2梁部材25に撓みが発生する場合でも、設置部材60が設置面70から浮き上がることなく、設置部材60が設置面70に接触した状態で、第1梁部材20や第2梁部材25は撓む。このため、本実施形態に係る通信装置用架台10は、アンテナ2や通信機器3が取り付けられる支持部材11に、強い風などによって大きな横力が作用した場合でも、設置部材60が設置面70から浮き上がることがきっかけとなる通信装置用架台10の転倒が発生し難くなっている。
【0059】
また、第1梁部材20は錘65に連結されているため、第2梁部材25の撓みによって吸収できない大きさの横力が支持部材11に作用した場合でも、設置部材60が設置面70から浮き上がる方向の力が錘65の重量によって相殺され、設置部材60は設置面70から浮き上がり難くなっている。これにより、通信装置用架台10は、より転倒し難くなっている。
【0060】
図22は、支持部材連結部材に市販の継手を用いて補強部材を設ける場合の説明図である。また、第2梁部材25と支持部材11とを連結する支持部材連結部材80に、市販の継手を用いた場合において、支持部材連結部材80の応力を軽減する手法としては、支持部材11と、第1梁部材20、または第2梁部材25、または設置部材60とを、単管パイプ等からなる複数の補強部材85で連結する手法も考えられる。補強部材85は、支持部材11の延在方向に交差する方向から支持部材11を支持することにより、支持部材11に作用する横力FLの一部を受け持ち、支持部材連結部材80の応力を軽減することが可能になっている。
【0061】
しかし、補強部材85を設けた場合には、支持部材11に大きな横力FLが作用した際に、横力FLは、通信装置用架台10全体を回転させる力として作用する。つまり、支持部材11に作用する横力FLは、複数の補強部材85のうち、横力FLが圧縮方向の力となって作用する補強部材85c側の部分では、当該補強部材85cが連結される部分の近傍に位置する設置部材60を中心として回転する回転力Rとして作用する。一方、複数の補強部材85のうち、横力FLが引張り方向の力となって作用する補強部材85t側の部分では、当該補強部材85tが連結される部分の近傍に位置する設置部材60を引張り上げる力として作用する。
【0062】
このため、通信装置用架台10全体で見た場合には、支持部材11に作用する横力FLは、圧縮側の補強部材85cが連結される部分の近傍に位置する設置部材60を中心として通信装置用架台10が回転し、引張り側の補強部材85tが連結される部分の近傍に位置する設置部材60が浮き上がる方向に作用する力FFとなって作用する。従って、支持部材11に大きな横力FLが作用し続けた場合には、通信装置用架台10は、連結部材支持部81を設ける場合と同様に、設置部材60の浮き上がりをきっかけとして転倒することが考えられる。このような現象についても、梁を長くすることで対応可能であるが、梁を長くすると、通信装置用架台10を設置する設置面70における設置領域が大きくなるというデメリットがある。
【0063】
これに対し、本実施形態に係る通信装置用架台10は、支持部材11に作用する横力は、設置部材60の近傍には直接伝えられず、第2梁部材25における支持部材連結部材30側の端部から入力されて第2梁部材25を介して設置部材60側に伝えられる。このため、支持部材11に大きな横力が作用した場合でも、通信装置用架台10全体が一体となった回転力が発生し難くなっている。従って、本実施形態に係る通信装置用架台10は、アンテナ2や通信機器3が取り付けられる支持部材11に、強い風などによって大きな横力が作用した場合でも、設置部材60が設置面70から浮き上がることがきっかけとなる通信装置用架台10の転倒が発生し難くなっている。
【0064】
本実施形態に係る通信装置用架台10を用いて構成される無線基地局1は、これらのように転倒し難くなっているため、台風等によって強い風が吹き付けられたり、大きな地震が発生したりした場合でも、転倒することなく、無線通信端末との間で無線通信を行うことが期待できる。これにより、無線基地局1は、環境に関わらず、無線通信端末との間で良好な無線通信を行うことが期待できる。
【0065】
以上の実施形態に係る通信装置用架台10は、アンテナ2を支持する支持部材11の下端12側と設置部材60との間に亘って第2梁部材25を配設し、第2梁部材25と支持部材11とを、設置面70から離間した支持部材連結部材30で連結することにより、転倒の発生を抑制し、安定性を確保することができる。また、設置部材60同士の間に亘って配設する第1梁部材20に錘65を取り付けることにより、より確実に安定性を確保することができる。また、本実施形態に係る通信装置用架台10は、構造的に転倒し難くなっているため、転倒の発生を抑制すること目的として通信装置用架台10全体の重量を増加させる必要性が低く、通信装置用架台10の軽量化を図ることができる。
【0066】
また、支持部材11や第1梁部材20、第2梁部材25を市販の単管パイプによって構成し、設置部材60を市販の平板状のコンクリートブロックによって構成し、錘65を市販のフェンスブロックによって構成しているため、通信装置用架台10の形状に応じて各部材を製造する必要がなく、製造コストを抑えることができる。また、各部材は、ネジやボルト類を用いて組み立てるため、容易に組み立てることができ、これによっても製造コストを抑えることができる。また、各部材に市販品を用いることにより、通信装置用架台10は、設置場所の近傍で各部材を調達し、組み立てることができるので、通信装置用架台10を構成する部材を設置場所まで輸送したり、または通信装置用架台10の完成体を輸送したりすることに伴う輸送コストの上昇を抑えることができる。これらの結果、本実施形態に係る通信装置用架台10は、安定性と軽量化とを両立し、製造コスト及び輸送コストの低減を図ることができる。
【0067】
また、通信装置用架台10を構成する部材を、設置場所の近傍で調達することができるので、通信装置用架台10の組み立てに必要な部材を調達する時間を短くすることができる。さらに、通信装置用架台10は、多くの部材に市販品を使用してネジやボルト類を用いて組み立てるため、短時間で組み立てることができる。これらの結果、通信装置用架台10を所望の設置場所に短時間で設置することができる。
【0068】
また、支持部材連結部材30は、支持部材接続部31や第2梁部材接続部35が、市販の継手における単管パイプとの接続部分の長さよりも長さが長くなっているため、支持部材11や第2梁部材25との接続強度が高くなっており、支持部材連結部材30が設置面70から離間する状態で、支持部材11及び複数の第2梁部材25の連結を維持することができる。この結果、第1梁部材20や第2梁部材25の長さが同等で支持部材連結部材80に市販の継手を用いた場合と比較して、通信装置用架台10の転倒をより確実に抑制することができ、より確実に安定性と軽量化とを両立することができる。
【0069】
また、支持部材連結部材30は、支持部材接続部31の長さLaが支持部材11の外径Daの350%以上600%以下の範囲内になっているため、支持部材接続部31と支持部材11との接続のし易さを確保しつつ、支持部材接続部31と支持部材11との接続強度を確保することができる。同様に、支持部材連結部材30は、第2梁部材接続部35の長さLbが第2梁部材25の外径Dbの150%以上350%以下の範囲内であるため、第2梁部材接続部35と第2梁部材25との接続のし易さを確保しつつ、第2梁部材接続部35と第2梁部材25との接続強度を確保することができる。これらの結果、組み立て性を維持しつつ、安定性と軽量化とを両立することができる。
【0070】
また、第1梁部材20は、複数が矩形状に配設され、第2梁部材25は、第1梁部材20によって形成される矩形の対角線100上に配設され、支持部材連結部材30は、対角線100が交差する位置に配設されるため、支持部材11に横力が作用した場合においても転倒し難い形態を、市販の部材を用いてより確実に構成することができる。この結果、より確実に安定性と軽量化とを両立し、製造コスト及び輸送コストの低減を図ることができる。
【0071】
また、支持部材連結部材30は、第2梁部材25が差し込まれて第2梁部材25と接続される第2梁部材接続部35と、支持部材11が差し込まれて支持部材11と接続される支持部材接続部31とを備えるため、複数の第2梁部材25と支持部材11とを、より確実に連結することができる。これにより、市販の部材を用いて、支持部材11に横力が作用した場合に転倒し難い形態をより確実に構成することができる。この結果、より確実に安定性と軽量化とを両立することができる。
【0072】
また、第1梁部材20は、端部が第1梁部材連結部材40によって第2梁部材25に連結されることによって設置部材60同士の間に亘って配設されるため、複数の第1梁部材連結部材40を矩形状に構成し、矩形の対角線100上に第2梁部材25を配設する形態を、より容易に構成することができる。これにより、支持部材11に横力が作用した場合においても転倒し難い形態を、市販の部材を用いてより確実に構成することができる。この結果、より確実に安定性と軽量化とを両立し、製造コスト及び輸送コストの低減を図ることができる。
【0073】
また、錘65は、設置面70に設置され、錘接続部材56によって第1梁部材20に接続されることにより、第1梁部材20に取り付けられるため、錘65の重量を、第1梁部材20に対してより確実に伝達することができる。これにより、支持部材11に対して、第2梁部材25の撓みによって吸収できない大きさの横力が作用した場合でも、錘65の重量が第1梁部材20を介して設置部材60に伝達されることにより、設置部材60の浮き上がりを抑制することができる。この結果、より確実に安定性を確保することができる。
【0074】
また、支持部材連結部材80に市販の継手を用いた場合と比較して、安定性を向上させることができるため、支持部材連結部材80に市販の継手を用いた場合の安定性と同程度の安定性で良い場合には、第1梁部材20や第2梁部材25に、短いものを用いることができる。この結果、設置面70に通信装置用架台10を設置する場合における占有面積を小さくすることができ、通信装置用架台10の設置に必要な面積を、極力小さくすることができる。
【0075】
また、本実施形態に係る無線基地局1は、上記実施形態に係る通信装置用架台10の支持部材11にアンテナ2と通信機器3とを取り付けるため、アンテナ2と通信機器3とを備える無線基地局1の安定性を確保し、軽量化を図ることができる。また、アンテナ2や通信機器3を支持する架台として、市販の部材を組み合わせて構成する通信装置用架台10を用いることにより、製造時や輸送時におけるコストを抑えることができる。この結果、安定性と軽量化とを両立し、製造コスト及び輸送コストの低減を図ることができる。
【0076】
また、無線基地局1の軽量化を図ることができるため、設置面70における単位面積当たりの重量を小さくすることができ、無線基地局1を建物の屋上に設置する際に、建物に対する負荷を軽減することができる。このため、例えば、建物の屋上に任意の重量物を設置する際において、重量物の重量が所定の大きさ以上の場合には、その重量物を設置する際における建物の構造計算を行うことが法規等で定められている場合においても、無線基地局1を軽量にすることにより、建物の構造計算が必要な重量以下にすることができる。この結果、建物の屋上に無線基地局1を設置する際における重量の制約に対応し易くすることができ、より確実に、所望の設置場所に無線基地局1を設置することができる。
【0077】
〔変形例〕
なお、上述した実施形態では、第1梁部材20は、同じ長さのものを4本用いることにより、4本の第1梁部材20を組み合わせることによって正方形を形成しているが、第1梁部材20は、全てが同じ長さでなくてもよい。第1梁部材20は、例えば、2種類の長さのものを2本ずつ使用し、これらを組み合わせることによって、長方形状に形成してもよい。この場合、第2梁部材25は、第1梁部材20によって形成される矩形の対角線100に沿って配設されていなくてもよく、例えば、対向する第1梁部材20同士の長さ方向における中央同士を結ぶ線上に配設してもよい。第1梁部材20や第2梁部材25は、市販の単管パイプや継手類を組み合わせることによって構成できる形態であれば、上述した実施形態以外の形態でもよい。
【0078】
また、上述した実施形態では、支持部材連結部材30には、支持部材11の固定用のネジ穴34が支持部材接続部31に4つ設けられ、第2梁部材25の固定用のネジ穴38が、各第2梁部材接続部35に3つずつ設けられているが、ネジ穴34,38は、これら以外の数で設けられていてもよい。支持部材連結部材30に支持部材11や第2梁部材25を固定するためのネジ穴34,38は、支持部材11や第2梁部材25の長さや径、アンテナ2や通信機器3の重量等に応じて、数や位置を適宜設定して設けるのが好ましい。
【0079】
また、上述した実施形態では、支持部材11と第1梁部材20と第2梁部材25とは、外径が全て同じ大きさになっているが、支持部材11と第1梁部材20と第2梁部材25とは、互いに外径が異なっていてもよい。即ち、支持部材11と第1梁部材20と第2梁部材25とは、各部材に求められる強度等に応じて、互いに外径が異なる単管パイプを用いてもよい。このように、外径を異ならせる場合でも、JIS規格品を用いる等、容易に入手することができる市販の部材を用いるのが好ましい。これにより、通信装置用架台10の設置場所で容易に、且つ、安価にこれらの部材を調達することができ、製造コストの低減を図ることができる。
【0080】
また、通信装置用架台10や無線基地局1を組み立てる順番は、上述した実施形態に示した順番以外でもよい。通信装置用架台10や無線基地局1を組み立てる順番は、部材の形態や設置場所の状態に応じて、組み立て易い順番で組み立てるのが好ましい。
【0081】
また、第1梁部材20や第2梁部材25等を組み合わせる際に用いる継手類やクランプ類は、上述した実施形態で用いるもの以外を用いてもよい。継手類やクランプ類は、支持部材連結部材30以外の継手類やクランプ類は、市販されているものの中で、所望の形態の通信装置用架台10を組み立てるのに必要なものを適宜用いればよい。また、支持部材連結部材30以外の継手類やクランプ類は、全てが市販されている既製品でなくてもよく、一部を通信装置用架台10に合わせて製造したり、既製品に対して加工を施して用いたりしてもよい。
【0082】
また、上述した実施形態では、支持部材11にはアンテナ2と通信機器3が取り付けられているが、支持部材11には、これ以外の機器類を取り付けてもよい。支持部材11には、無線基地局1に必要な機器を適宜取り付けるのが好ましい。
【符号の説明】
【0083】
1 無線基地局
2 アンテナ
3 通信機器
4 通信ケーブル
10 通信装置用架台
11 支持部材
12 下端
20 第1梁部材
25 第2梁部材
30 支持部材連結部材
31 支持部材接続部
32、36 開口部
33 移動規制部
34、38、42a、46a、54 ネジ穴
34a、38a、42b、46b、54a 止めネジ
35 第2梁部材接続部
40 第1梁部材連結部材
41 第1梁部材取付部
42、46、51 本体部
43、47 連結部
43a、47a 連結穴
45 第2梁部材取付部
47b 連結ボルト
50 第2梁部材取付部材
52 取付部
53 取付面
55、58a 取付穴
55a、58b 取付ネジ
56 錘接続部材
57 クランプ部
57a 第1部材
57b 第2部材
57c 連結部
57e ボルト
57f ナット
58 取付部
60 設置部材
65 錘
66 連通部
67 端面
70 設置面
80 支持部材連結部材
81 連結部材支持部
85 補強部材
100 対角線
【要約】
【課題】安定性と軽量化とを両立し、製造コスト及び輸送コストの低減を図ること。
【解決手段】通信装置用架台10に、長手方向が鉛直方向となる向きで配設されてアンテナ2を支持する支持部材11と、設置面70に設置する複数の設置部材60と、設置部材60同士の間に亘って配設され、錘65が取り付けられる複数の第1梁部材20と、一端が設置部材60に取り付けられ、支持部材11の下端12が位置する側に延びる複数の第2梁部材25と、設置面70から離間して配設され、複数の第2梁部材25における支持部材11が位置する側の端部と、支持部材11の下端12とを連結する支持部材連結部材30と、を備える。
【選択図】図2
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