特許第6151815号(P6151815)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ フェイスブック,インク.の特許一覧

<>
  • 特許6151815-ユーザ活動追跡システム及び装置 図000002
  • 特許6151815-ユーザ活動追跡システム及び装置 図000003
  • 特許6151815-ユーザ活動追跡システム及び装置 図000004
  • 特許6151815-ユーザ活動追跡システム及び装置 図000005
  • 特許6151815-ユーザ活動追跡システム及び装置 図000006
  • 特許6151815-ユーザ活動追跡システム及び装置 図000007
  • 特許6151815-ユーザ活動追跡システム及び装置 図000008
  • 特許6151815-ユーザ活動追跡システム及び装置 図000009
  • 特許6151815-ユーザ活動追跡システム及び装置 図000010
  • 特許6151815-ユーザ活動追跡システム及び装置 図000011
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6151815
(24)【登録日】2017年6月2日
(45)【発行日】2017年6月21日
(54)【発明の名称】ユーザ活動追跡システム及び装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/22 20120101AFI20170612BHJP
   A63B 69/00 20060101ALI20170612BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20170612BHJP
   G01S 19/19 20100101ALI20170612BHJP
【FI】
   G06Q50/22
   A63B69/00 C
   H04M11/00 301
   G01S19/19
【請求項の数】17
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2016-67830(P2016-67830)
(22)【出願日】2016年3月30日
(62)【分割の表示】特願2015-563129(P2015-563129)の分割
【原出願日】2014年6月18日
(65)【公開番号】特開2017-86855(P2017-86855A)
(43)【公開日】2017年5月25日
【審査請求日】2016年3月30日
(31)【優先権主張番号】13/930,321
(32)【優先日】2013年6月28日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】13/930,347
(32)【優先日】2013年6月28日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】508178054
【氏名又は名称】フェイスブック,インク.
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】ペンナネン、ユホ
(72)【発明者】
【氏名】キュロラ、アーポ
(72)【発明者】
【氏名】パルタネン、ユッカ
【審査官】 毛利 太郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−246730(JP,A)
【文献】 特開2013−149104(JP,A)
【文献】 特表2016−529606(JP,A)
【文献】 特開2011−059924(JP,A)
【文献】 特開2012−155374(JP,A)
【文献】 特開2014−049100(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
A63B 69/00
G01S 19/19
H04M 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ又は複数の運動センサ及び無線インターフェイスを含む少なくとも1つのモバイル通信装置の運動を追跡及び記録するシステムであって、
前記少なくとも1つのモバイル通信装置と通信する通信ネットワークと、前記少なくとも1つのモバイル通信装置から動作の際に供給されるデータを処理する演算ハードウェアと、を備え、前記システムは、
1つ又は複数のセンサ信号を前記演算ハードウェアに通信するように動作可能な少なくとも1つのモバイル通信装置であって、前記1つ又は複数のセンサ信号は、前記少なくとも1つのモバイル通信装置がそのユーザによって取り組まれている活動と関連付けられた運動を示している、前記少なくとも1つのモバイル通信装置と、
前記1つ又は複数のセンサ信号およびユーザの特性に対応する分類を分析する1つ又は複数のソフトウェアプロダクトを実行し、前記1つ又は複数のセンサ信号を分析して前記1つ又は複数のセンサ信号を1つ又は複数の時間ゾーンに分類すると共にそれぞれの所与の時間ゾーン内の前記1つ又は複数のセンサ信号を分析して前記所与の時間ゾーンと関連付けられた最も可能性が高い活動タイプを判定するように動作可能な前記システムの演算ハードウェアあって、前記1つ又は複数の時間ゾーンと関連付けられた1つ又は複数の最も可能性が高い活動タイプを通知する情報を前記少なくとも1つのモバイル通信装置に送信するように動作可能な前記演算ハードウェアと、
前記1つ又は複数の時間ゾーンと関連付けられた前記1つ又は複数の最も可能性が高い活動タイプを通知する前記情報が正しい分析を表しているかどうかの確認を提供するようにユーザに要求し、前記1つ又は複数のソフトウェアプロダクトの精度を改善するために、前記1つ又は複数のセンサ信号の分析を実行する前記1つ又は複数のソフトウェアプロダクトにおいて利用されているパラメータ及びアルゴリズムのうちの少なくとも一方を修正するべく前記確認を前記演算ハードウェアに通信して戻すように動作可能な少なくとも1つのモバイル通信装置と、を備える、システム。
【請求項2】
前記システムは、前記少なくとも1つのモバイル通信装置が経験した活動の時間ログを生成するように動作可能である、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記少なくとも1つのモバイル通信装置は、
携帯型コンピュータ、携帯型メディア装置、スマートフォン、手首装用型電話機、タブレット、携帯電話機、タブレットコンピュータのうちの少なくとも1つによって具体化される、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記少なくとも1つのモバイル通信装置の1つ又は複数のセンサは、
ジャイロスコープ角度センサ、加速度計、GPS位置センサ、セルラー位置センサ、磁力計、マイクロフォン、カメラ、温度センサのうちの少なくとも1つを用いて具体化される、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記1つ又は複数のソフトウェアプロダクトは、前記演算ハードウェア上において実行される際に、
前記1つ又は複数のセンサ信号に含まれている情報の教師付き又は半教師付き分類分析、及び、
前記1つ又は複数のセンサ信号に含まれている情報の発見的分析、
のうちの少なくとも1つを実装するように動作可能である、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記教師付き又は半教師付き分類分析は、前記1つ又は複数のセンサ信号に含まれている前記情報の1つまたは複数の周波数成分を測定し、時間内の異なる時点で1つまたは複数の周波数成分の振幅を判定するように動作可能であり、前記振幅は、前記教師付き分類分析および発見的分析のうちの少なくとも一方への入力パラメータとして用いられる、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記少なくとも1つのモバイル通信装置は、
少なくとも1つのモバイルソフトウェアアプリケーションを実行するデータプロセッサを含み、
前記少なくとも1つのモバイルソフトウェアアプリケーションは、前記少なくとも1つのモバイル通信装置のグラフィカルユーザインターフェイスに少なくとも1つのタイムラインの形態で前記演算ハードウェアから提供された分析済みの活動結果を提示させるように動作可能であり、異なる分析済みの活動は、前記少なくとも1つのタイムラインとの関係において複数の相互に異なるシンボルによって表される、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
1つ又は複数の運動センサ及び無線インターフェイスを含む少なくとも1つのモバイル通信装置の運動を追跡及び記録するシステムを用いる方法であって、
前記少なくとも1つのモバイル通信装置と通信する通信ネットワークと、前記少なくとも1つのモバイル通信装置から動作の際に供給されるデータを処理する演算ハードウェアと、を備え、前記方法は、
少なくとも1つのモバイル通信装置が、1つ又は複数のセンサ信号を前記演算ハードウェアに通信することであって、前記1つ又は複数のセンサ信号は、前記少なくとも1つのモバイル通信装置がそのユーザによって取り組まれている活動と関連付けられた運動を示している、前記通信すること、
前記システムの演算ハードウェアが、前記1つ又は複数のセンサ信号およびユーザの特性に対応する分類を分析する1つ又は複数のソフトウェアプロダクトを実行し、前記1つ又は複数のセンサ信号を分析して前記1つ又は複数のセンサ信号を1つ又は複数の時間ゾーンに分類すると共にそれぞれの所与の時間ゾーン内の前記1つ又は複数のセンサ信号を分析して前記所与の時間ゾーンと関連付けられた最も可能性が高い活動タイプを判定すること、
前記演算ハードウェアが、前記1つ又は複数の時間ゾーンと関連付けられた1つ又は複数の最も可能性が高い活動タイプを通知する情報を前記少なくとも1つのモバイル通信装置に送信すること、
前記少なくとも1つのモバイル通信装置が、前記1つ又は複数の時間ゾーンと関連付けられた前記1つ又は複数の最も可能性が高い活動タイプを通知する前記情報が正しい分析を表しているかどうかの確認を提供するようにユーザに要求し、前記センサ信号の精度を改善するために、前記1つ又は複数のセンサ信号の分析を実行する前記1つ又は複数のソフトウェアプロダクトにおいて利用されているパラメータ及びアルゴリズムのうちの少なくとも一方を修正するべく前記確認を前記演算ハードウェアに通信して戻すこと、を備える、方法。
【請求項9】
前記システムが、前記少なくとも1つのモバイル通信装置が経験した活動の時間ログを生成することをさらに備える請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記少なくとも1つのモバイル通信装置を、
携帯型コンピュータ、携帯型メディア装置、スマートフォン、手首装用型電話機、タブレット、携帯電話機、タブレットコンピュータのうちの少なくとも1つによって具体化することを備える請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記少なくとも1つのモバイル通信装置の1つ又は複数のセンサを、
ジャイロスコープ角度センサ、加速度計、GPS位置センサ、セルラー位置センサ、磁力計、マイクロフォン、カメラ、温度センサのうちの少なくとも1つを用いて具体化することを備える請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記1つ又は複数のソフトウェアプロダクトは、前記演算ハードウェア上において実行される際に、
前記1つ又は複数のセンサ信号に含まれている情報の教師付き又は半教師付き分類分析、及び、
前記1つ又は複数のセンサ信号に含まれている情報の発見的分析、
のうちの少なくとも1つを実装するように動作可能である、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記教師付き又は半教師付き分類分析が、前記1つ又は複数のセンサ信号に含まれている前記情報の1つまたは複数の周波数成分を測定し、時間内の異なる時点で1つまたは複数の周波数成分の振幅を判定することをさらに備え、
前記振幅は、前記教師付き分類分析および発見的分析のうちの少なくとも一方への入力パラメータとして用いられる、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記少なくとも1つのモバイル通信装置は、
少なくとも1つのモバイルソフトウェアアプリケーションを実行するデータプロセッサを含むように構成され、
前記少なくとも1つのモバイルソフトウェアアプリケーションは、前記少なくとも1つのモバイル通信装置のグラフィカルユーザインターフェイスに少なくとも1つのタイムラインの形態で前記演算ハードウェアから提供された分析済みの活動結果を提示させるように動作可能であり、異なる分析済みの活動は、前記少なくとも1つのタイムラインとの関係において複数の相互に異なるシンボルによって表される、請求項8に記載の方法。
【請求項15】
ソフトウェアプロダクトを記憶する非一時的機械可読データ記録媒体であって、
前記ソフトウェアプロダクトは、請求項8に記載された方法を具体化するためにモバイル通信装置の演算ハードウェア上で実行可能である、非一時的機械可読データ記録媒体。
【請求項16】
前記ソフトウェアプロダクトは、ソフトウェアアプリケーションストアから前記モバイル通信装置にダウンロードされる、請求項15に記載の非一時的機械可読データ記録媒体。
【請求項17】
請求項1に記載のシステムを具体化する場合に用いられるモバイル通信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、ユーザ活動の追跡、記録、及び分析に関し、且つ、更に詳しくは、ユーザのモバイル通信装置によって収集されるセンサデータに基づいてユーザ活動を識別するシステム及び関連する方法に関する。更には、本開示の態様は、非一時的機械可読データ記録媒体上において記録されたソフトウェアプロダクトをも対象としており、このようなソフトウェアプロダクトは、本開示の方法を実装するべく、演算ハードウェア上において実行可能である。
【背景技術】
【0002】
ユーザ活動、特に、スポーツ活動を検知及び追跡する追跡装置が存在している。既知の活動追跡装置の一例は、関連するユーザの「ランニング」活動を追跡及び分析するGPSレシーバを有する装用可能な腕時計装置である。別の例は、ユーザが運動している間にユーザの運動を記録するべく個々の携帯電話機のGPSシステムを利用するモバイルアプリケーションである。別の例は、ユーザが歩いた歩数を収集するべく、靴の内部において使用されるか又はユーザの衣服に装着される歩数計である。但し、既存の追跡装置には、ウォーキング、ランニング、ジョギング、サイクリング、漕艇、自動車の運転、バスによる移動、鉄道による移動、階段のウォーキング、階段のランニング、ジャンプ、水泳、フットボール競技、及びスキーなどのすべてのタイプのユーザ活動を自動的に検知、記録、分析、及び識別するものが存在していない。
【0003】
現在、スマートフォンは、全地球測位システム(GPS:Global Positioning System)レシーバ、加速度計、及び近接センサなどの益々多くのセンサを装備しており、且つ、スマートフォンユーザは、自身の活動を自動的に記録、検知、分析、及び識別し得るモバイルアプリケーションの入手に興味を見出し得る。但し、活動のタイプの分析を目的としたユーザ運動の自動的な追跡における主要な課題の1つが、活動タイプの分類である。例えば、ウォーキング活動とランニング活動とは、収集されるセンサデータとの関係において、わずかな違いしか有し得ない。更には、同一の活動の場合にも、スマートフォンがユーザによって携行される方式に応じて、センサデータが変化する場合がある。例えば、スマートフォンは、ユーザの掌中において、或いは、ポケット内において、或いは、バックパック内において、ユーザによって携行され得る。
【0004】
従って、すべての種類のユーザ活動を正確に検知及び分析すると共に既存の活動追跡解決策の制限に対処した活動追跡解決策に対するニーズが存在している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、モバイル通信装置の運動を追跡及び記録するシステムと、これを使用する方法と、の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様においては、本開示の実施形態は、1つ又は複数の運動センサ及び無線インターフェイスを含むモバイル通信装置の運動を追跡及び記録するシステムを提供している。システムは、モバイル通信装置と通信する通信ネットワークと、モバイル通信装置から動作の際に供給されるデータを処理する演算ハードウェアと、を含む。モバイル通信装置は、例えば、センサデータの形態のセンサ信号をシステムに伝達し、センサ信号は、モバイル通信装置がそのユーザによって取り組まれている活動と関連付けられた運動を示している。
【0007】
特定の実施形態においては、演算ハードウェアは、センサ信号を分析してセンサ信号を1つ又は複数の時間ゾーンに分類すると共にそれぞれの所与の時間ゾーン内の信号を分析して所与の時間ゾーンと関連付けられた1つ又は複数の最も可能性が高い活動タイプを判定するソフトウェアプロダクトを実行する。演算ハードウェアは、時間ゾーンと関連付けられた最も可能性が高い活動タイプを通知する情報をモバイル通信装置に対して更に送信する。次いで、モバイル通信装置は、時間ゾーンと関連付けられた最も可能性が高い活動タイプを通知する情報が正しい分析を表しているかどうかに関する確認を提供するようにモバイル通信装置のユーザに要求し、且つ、次いで、センサ信号の精度を改善するために、センサ信号の分析を実行するソフトウェアプロダクト内において利用されているパラメータ及び/又はアルゴリズムを修正するべく確認を演算ハードウェアに伝達して戻している。
【0008】
特定の実施形態においては、演算ハードウェアは、センサ信号を分析してセンサ信号を事前分類し、中間データを生成するソフトウェアプロダクトを実行している。その後に、中間データは、センサ信号と関連付けられた可能性が高い活動の通知を生成するべく1つ又は複数のプロセッサ内において処理されている。演算ハードウェアは、センサ信号と関連付けられた1つ又は複数の活動の分析を提供するべく通知の集合体を更に演算し、且つ、次いで、最も可能性が高い活動タイプを通知する情報をモバイル通信装置に対して送信している。
【0009】
プロセッサは、実質的に並行してセンサ信号を処理するように構成されており、プロセッサは、相互に、プロセッサにより特定されている活動に対応した信号の特性の識別を特徴とする。
【0010】
システムは、モバイル通信装置が経験した活動の時間ログを生成し、且つ、活動をタイムラインフォーマットでユーザのグラフィカルユーザインターフェイス上において提示する。
【0011】
モバイル通信装置は、ラップトップなどの携帯型コンピュータ、スマートフォン、手首装用型電話機、ファブレット、携帯電話機、タブレットコンピュータ、携帯型メディア装置、又はユーザによって装用可能であると共にデータの処理及び表示の能力を有する任意のその他の演算装置のうちの少なくとも1つにより、実装されている。更には、モバイル通信装置の1つ又は複数のセンサは、ジャイロスコープ角度センサ、加速度計、GPS位置センサ、セルラー測位センサ、磁力計、マイクロフォン、カメラ、温度センサのうちの少なくとも1つを使用することにより、実装されている。セルラー測位センサという用語は、セルラーネットワークと関係した情報並びに無線基地局及びその信号に関係した情報を使用することにより、モバイル通信装置の場所及び運動の判定を導出/分析/計測してもよいことを意味し得る。
【0012】
ソフトウェアプロダクトは、演算ハードウェア上において実行される際に、センサ信号に含まれている情報の分析のために、ニューラルネットワーク、決定フォレスト、及びサポートベクトル機械などの教師付き又は半教師付き分類アルゴリズムを実装するように動作可能である。入力として、教師付き又は半教師付き分類アルゴリズムは、例えば、1つ又は複数のセンサ信号に含まれている情報の周波数成分の振幅を使用することが可能であり、且つ、分類アルゴリズムの出力は、センサ信号を条件とした異なる活動の推定確率である。
【0013】
別の態様においては、モバイル通信装置は、モバイルソフトウェアアプリケーションを実行するデータプロセッサを含み、モバイルソフトウェアアプリケーションは、実行される際に、モバイル通信装置のグラフィカルユーザインターフェイスにタイムラインの形態で演算ハードウェアから提供された分析済みの活動結果を提示させるように動作可能であり、異なる分析済みの活動は、タイムラインとの関係において相互に異なるシンボルによって表されている。
【0014】
更に別の態様においては、本開示の実施形態は、モバイル通信装置の運動を追跡及び記録するシステムを使用する方法を提供している。
更に別の態様においては、本開示の実施形態は、ユーザの運動を追跡及び記録するシステムを実装するモバイル通信装置を提供している。
【0015】
更に別の態様においては、本開示の実施形態は、ソフトウェアプロダクトが、モバイル通信装置の運動を追跡及び記録するシステムを使用する方法を実装するべく演算ハードウェア上において実行可能となるように、非一時的機械可読データ記録媒体上において記録されたソフトウェアプロダクトを提供している。ソフトウェアプロダクトは、ソフトウェアアプリケーションストアからモバイル通信装置にダウンロード可能である。
【0016】
本開示の実施形態は、ユーザのモバイル通信装置の1つ又は複数のセンサから収集されたデータを分析することにより、すべてのタイプのユーザ活動を検知、分析、及び識別している。センサデータは、分類アルゴリズムの独立的なインスタンスの組によって処理されており、且つ、それぞれのインスタンスは、任意選択により、特定のタイプの活動を識別することを特徴とする。分類アルゴリズムインスタンスの組の出力を集計及び分析することにより、モバイル通信装置と関連付けられた最も可能性が高いユーザ活動を生成している。識別された活動は、タイムラインフォーマットでモバイル通信装置のグラフィカルユーザインターフェイス上において表示される。ユーザが識別された活動に不同意/同意した場合に、ユーザは、自身のフィードバックを提供してもよく、且つ、フィードバックは、次回の活動の分析及び識別を改善するべく使用されてもよい。従って、ユーザ活動の分析及び識別の精度が時間に伴って最適化される。
【0017】
或いは、この代わりに、本開示の実施形態は、ユーザのモバイル通信装置の1つ又は複数のセンサから収集されたデータを分析することにより、ユーザ活動を正確に検知、分析、及び識別している。センサデータは、並列プロセッサの組によって処理されており、並列プロセッサは、分類アルゴリズムの並列インスタンスであり、且つ、それぞれのプロセッサは、任意選択により、特定のタイプの活動を識別することを特徴とする。並列プロセッサの組の出力を集計及び分析することにより、モバイル通信装置と関連付けられた最も可能性が高いユーザ活動を生成する。次いで、識別された活動は、タイムラインフォーマットでモバイル通信装置のグラフィカルユーザインターフェイス上において表示される。本開示においては、並列プロセッサとは、ソフトウェアの一部分が異なる中央処理装置(即ち、マイクロプロセッサ)及び/又は分類アルゴリズムの並列インスタンス内において、即ち、並列ソフトウェアプロセスにおいて、実行される実装アーキテクチャを意味し得る。並列とは、実質的に同時に実行される計算プロセスを意味し得るが、このような方法に限定されるものではない。インスタンスの実行は、順番に発生することも可能であり、或いは、実質的に同時に実行されるいくつかのプロセス及び順番に実行されるいくつかのプロセスの組合せとして、発生することもできる。
【0018】
本開示の更なる態様、利点、特徴、及び目的については、添付の請求項との関連において解釈される例示用の実施形態の図面及び詳細な説明から明らかとなろう。
本発明の特徴は、添付の請求項によって定義されている本発明の範囲を逸脱することなしに、様々な組合せにおいて組み合わせられ得ることを理解されたい。
【0019】
本発明による実施形態は、具体的には、方法、記録媒体、及びシステムを対象とした添付の請求項において開示されており、例えば、方法などの1つの請求項カテゴリにおいて言及されている任意の特徴は、例えば、システムなどの別の請求項カテゴリにおいても同様に特許請求され得る。添付の請求項における従属関係又は後方参照は、形式的な理由にのみ起因して選択されたものである。但し、請求項及びその特徴の任意の組合せが開示されると共に添付の請求項において選択された従属関係とは無関係に特許請求され得るように、任意の先行する請求項に対する意図的な後方参照(特に、複数従属関係)から結果的に得られる任意の主題も同様に特許請求され得る。
【0020】
本発明による一実施形態においては、1つ又は複数の運動センサ及び無線インターフェイスを含む少なくとも1つのモバイル通信装置の運動を追跡及び記録するシステムを使用する方法であって、この場合に、システムは、少なくとも1つのモバイル通信装置と通信する通信ネットワークと、少なくとも1つのモバイル通信装置から動作の際に供給されるデータを処理する演算ハードウェアと、を含み、方法は、
1つ又は複数のセンサ信号をシステムに伝達するように少なくとも1つのモバイル通信装置を動作させるステップであって、1つ又は複数のセンサ信号は、少なくとも1つのモバイル通信装置がそのユーザによって取り組まれている活動と関連付けられた運動を通知している、ステップと、
1つ又は複数のセンサ信号を分析する1つ又は複数のソフトウェアプロダクトを実行するようにシステムの演算ハードウェアを動作させるステップであって、演算ハードウェアは、1つ又は複数のセンサ信号を事前分類して中間データを生成するように動作可能であり、且つ、中間データは、その後に、1つ又は複数のセンサ信号と関連付けられた可能性の高い活動の1つ又は複数の通知を生成するべく1つ又は複数のプロセッサ内において処理されており、且つ、演算ハードウェアは、1つ又は複数の信号と関連付けられた1つ又は複数の活動の分析を提供するべく1つ又は複数の通知の集合体を演算するように動作可能である、ステップと、
1つ又は複数の最も可能性が高い活動タイプを通知する情報を少なくとも1つのモバイル通信装置に対して送信するように演算ハードウェアを動作させるステップと、
を含むことを特徴とする。
【0021】
本発明による更なる実施形態においては、方法は、方法が、
1つ又は複数のセンサ信号を分析してセンサ信号を1つ又は複数の時間ゾーン内に分類すると共にそれぞれの所与の時間ゾーン内の1つ又は複数のセンサ信号を分析して所与の時間ゾーンと関連付けられた最も可能性が高い活動タイプを判定する1つ又は複数のソフトウェアプロダクトを実行するようにシステムの演算ハードウェアを動作させるステップと、
1つ又は複数の時間ゾーンと関連付けられた1つ又は複数の最も可能性が高い活動タイプを通知する情報を少なくとも1つのモバイル通信装置に対して送信するように演算ハードウェアを動作させるステップと、
1つ又は複数の時間ゾーンと関連付けられた1つ又は複数の最も可能性が高い活動タイプを通知する情報が正しい分析を表しているかどうかの確認を提供するようにそのユーザに要求し、且つ、センサ信号の精度を改善するために、1つ又は複数のセンサ信号の分析を実行する1つ又は複数のソフトウェアプロダクトにおいて利用されているパラメータ及び/又はアルゴリズムを修正するべく確認を演算ハードウェアに伝達して戻すように、少なくとも1つのモバイル通信装置を動作させるステップと、
を含むことによって特徴付けられ得る。
【0022】
本発明の更なる実施形態においては、方法が、実質的に並行して1つ又は複数のセンサ信号を処理するように1つ又は複数のプロセッサを構成するステップを有するという点において方法は特徴付けることが可能であり、1つ又は複数のプロセッサは、相互に、1つ又は複数のプロセッサにより特定されている1つ又は複数の活動に対応した1つ又は複数の信号の特性の識別を特徴とする。
【0023】
本発明による更なる実施形態においては、方法は、方法が、少なくとも1つのモバイル通信装置が経験した活動の時間ログを生成するようにシステムを動作させるステップを含むという点において特徴付けられ得る。
【0024】
本発明の更なる実施形態においては、方法は、方法が、パーソナルコンピュータ、携帯型メディア装置、スマートフォン、手首装用型電話機、ファブレット、携帯電話機、タブレットコンピュータのうちの少なくとも1つにより、少なくとも1つのモバイル通信装置を実装するステップを含むという点において特徴けられ得る。
【0025】
本発明による更なる実施形態においては、方法が、ジャイロスコープ角度センサ、加速度計、GPS位置センサ、セルラー位置センサ、磁力計、マイクロフォン、カメラ、温度センサのうちの少なくとも1つを使用することにより、少なくとも1つのモバイル通信装置の1つ又は複数のセンサを実装するステップを含むという点において方法は特徴付けられ得る。
【0026】
本発明による更なる実施形態においては、方法は、1つ又は複数のソフトウェアプロダクトが、演算装置上において実行される際に、
1つ又は複数のセンサ信号に含まれている情報の教師付き又は半教師付き分類分析、及び
1つ又は複数のセンサ信号に含まれている情報の発見的分析、
のうちの少なくとも1つを実装するように動作可能であるという点において特徴付けられ得る。
【0027】
本発明による更なる実施形態においては、方法は、教師付き又は半教師付き分類分析が入力として1つ又は複数のセンサ信号に含まれている情報の周波数成分の振幅を使用することが可能であり、且つ、分類アルゴリズムの出力が、センサ信号を条件とした異なる活動の推定確率であるという点において特徴付けられ得る。
【0028】
本発明による更なる実施形態においては、方法は、データプロセッサであって、少なくとも1つのモバイルソフトウェアアプリケーションを実行するデータプロセッサを含むように少なくとも1つのモバイル通信装置を構成するステップを含むという点において特徴付けることが可能であり、少なくとも1つのモバイルソフトウェアアプリケーションは、少なくとも1つのモバイル通信装置のグラフィカルユーザインターフェイスに少なくとも1つのタイムラインの形態で演算ハードウェアから提供された分析済みの活動結果を提示させるように動作可能であり、異なる分析済みの活動は、少なくとも1つのタイムラインとの関係において複数の相互に異なる信号によって表されている。
【0029】
同様に特許請求され得る本発明による更なる実施形態においては、1つ又は複数の運動センサ及び無線インターフェイスを含む少なくとも1つのモバイル通信装置の運動を追跡及び記録するシステムであって、この場合に、システムは、少なくとも1つのモバイル通信装置と通信する通信ネットワークと、少なくとも1つのモバイル通信装置から動作の際に供給されるデータを処理する演算ハードウェアと、を含み、システムは、
少なくとも1つのモバイル通信装置は、1つ又は複数のセンサ信号をシステムに対して伝達するように動作可能であり、1つ又は複数のセンサ信号は、少なくとも1つのモバイル通信装置がそのユーザによって取り組まれた活動と関連付けられた運動を通知しており、
システムの演算ハードウェアは、1つ又は複数のセンサ信号を分析する1つ又は複数のソフトウェアプロダクトを実行するように動作可能であり、演算ハードウェアは、1つ又は複数のセンサ信号を事前分類して中間データを生成するように動作可能であり、且つ、中間データは、その後に、1つ又は複数のセンサ信号と関連付けられた可能性が高い活動の1つ又は複数の通知を生成するべく1つ又は複数のプロセッサにおいて処理され、且つ、演算ハードウェアは、1つ又は複数の信号と関連付けられた1つ又は複数の活動の分析を提供するべく1つ又は複数の通知の集合体を演算するように動作可能であり、且つ、
演算ハードウェアは、1つ又は複数の最も可能性が高い活動タイプを通知する情報を少なくとも1つのモバイル通信装置に対して送信するように動作可能であるという点において特徴付けられ得る。
【0030】
本発明による更なる実施形態においては、システムは、
システムの演算ハードウェアが、1つ又は複数のセンサ信号を分析してセンサ信号を1つ又は複数の時間ゾーン内に分類すると共にそれぞれの所与の時間ゾーン内の1つ又は複数のセンサ信号を分析して所与の時間ゾーンと関連付けられた最も可能性が高い活動タイプを判定する1つ又は複数のソフトウェアプロダクトを実行するように動作可能であり、
演算ハードウェアは、1つ又は複数の時間ゾーンと関連付けられた1つ又は複数の最も可能性が高い活動タイプを通知する情報を少なくとも1つのモバイル通信装置に送信するように動作可能であり、
少なくとも1つのモバイル通信装置は、1つ又は複数の時間ゾーンと関連付けられた1つ又は複数の最も可能性が高い活動タイプを通知する情報が正しい分析を表しているかどうかの確認を提供するように少なくとも1つのモバイル通信装置のユーザに要求し、且つ、センサ信号の精度を改善するために、1つ又は複数のセンサ信号の分析を実行する1つ又は複数のソフトウェアプロダクトにおいて利用されているパラメータ及び/又はアルゴリズムを修正するべく確認を演算ハードウェアに伝達して戻すように動作可能であるという点において更に特徴付けられ得る。
【0031】
本発明による更なる実施形態においては、システムは、1つ又は複数のプロセッサが、実質的に並行して1つ又は複数のセンサ信号を処理するように構成されているという点において更に特徴付けることが可能であり、1つ又は複数のプロセッサは、相互に、1つ又は複数のプロセッサが専用化されている1つ又は複数の活動に対応した1つ又は複数の信号の特性の識別を専門としている。
【0032】
本発明による更なる実施形態においては、システムは、少なくとも1つのモバイル通信装置が経験した活動の時間ログを生成するように動作可能であるという点において更に特徴付けられ得る。
【0033】
本発明による更なる実施形態においては、システムは、少なくとも1つのモバイル通信装置が、パーソナルコンピュータ、携帯型メディア装置、スマートフォン、手首装用型電話機、ファブレット、携帯電話機、タブレットコンピュータのうちの少なくとも1つにより実装されるという点において更に特徴付けられ得る。
【0034】
本発明による更なる実施形態においては、システムは、少なくとも1つのモバイル通信装置の1つ又は複数のセンサが、ジャイロスコープ角度センサ、加速度計、GPS位置センサ、セルラー測位センサ、磁力計、マイクロフォン、カメラ、温度センサのうちの少なくとも1つを使用することにより、実装されているという点において更に特徴付けられ得る。
【0035】
本発明による更なる実施形態においては、システムは、1つ又は複数のソフトウェアプロダクトが、演算ハードウェア上において実行される際に、
1つ又は複数のセンサ信号に含まれている情報の教師付き又は半教師付き分類分析、及び
1つ又は複数のセンサ信号に含まれている情報の発見的分析、
のうちの少なくとも1つを実装するように動作可能であるという点において更に特徴付けられ得る。
【0036】
本発明による更なる実施形態においては、システムは、教師付き又は半教師付き分類アルゴリズムは、1つ又は複数のセンサ信号に含まれている情報の周波数成分の振幅を入力として使用することが可能であり、且つ、分類アルゴリズムの出力は、センサ信号を条件とした異なる活動の推定確率であるという点において更に特徴付けられ得る。
【0037】
本発明による更なる実施形態においては、システムは、少なくとも1つのモバイル通信装置が、データプロセッサであって、少なくとも1つのモバイルソフトウェアアプリケーションを実行するデータプロセッサを含み、少なくとも1つのモバイルソフトウェアアプリケーションは、少なくとも1つのモバイル通信装置のグラフィカルユーザインターフェイスに少なくとも1つのタイムラインの形態で演算ハードウェアから提供された分析済みの活動結果を提示させるように動作可能であり、異なる分析済みの活動は、少なくとも1つのタイムラインとの関係において複数の相互に異なるシンボルによって表されているという点において更に特徴付けられ得る。
【0038】
同様に特許請求され得る本発明の更なる実施形態においては、非一時的機械可読データ記録媒体上に記憶されているソフトウェアプロダクトは、ソフトウェアプロダクトが、本発明による方法又は上述の実施形態のいずれかを実装するべくモバイル通信装置の演算ハードウェア上において実行可能であるという点において特徴付けられ得る。
【0039】
本発明の更なる実施形態においては、ソフトウェアプロダクトは、ソフトウェアプロダクトが、ソフトウェアアプリケーションストアからモバイル通信装置にダウンロード可能であるという点において特徴付けられ得る。
【0040】
同様に特許請求され得る本発明による更なる実施形態は、本発明によるシステム又は上述の実施形態のいずれかを実装する際に使用されるモバイル通信装置であってもよい。
本発明による更なる実施形態は、上述のシステム内において実装されるように構成されると共に上述の方法を実行するために使用されるモバイル通信装置であってもよい。
【0041】
本発明による更なる実施形態においては、1つ又は複数の非一時的コンピュータ可読記録媒体は、実行される際に本発明による方法又は上述の実施形態のいずれかを実行するように動作可能であるソフトウェアを実装している。
【0042】
本発明による更なる実施形態においては、1つ又は複数の運動センサ及び無線インターフェイスを含む少なくとも1つのモバイル通信装置の運動を追跡及び記録するシステムであって、システムは、少なくとも1つのモバイル通信装置と通信する通信ネットワークと、少なくとも1つのモバイル通信装置から動作の際に供給されるデータを処理する演算ハードウェアと、を含み、システムは、1つ又は複数のプロセッサと、プロセッサに結合されると共にプロセッサによって実行可能な命令を有する少なくとも1つのメモリと、を有し、プロセッサは、命令を実行した際に本発明による方法又は上述の実施形態のいずれかを実行するように動作可能である。
【0043】
上述の概要並びに例示用の実施形態に関する以下の詳細な説明は、添付図面との関連において参照された際に十分に理解することができよう。本開示の例示を目的として、添付図面には、本開示の例示用の構造が示されている。但し、本発明は、本明細書に開示されている特定の方法及び手段に限定されるものではない。更には、当業者は、添付図面の縮尺が正確ではないことを理解するであろう。可能な場合には常に、同一の要素が同一の符号によって示されている。
【図面の簡単な説明】
【0044】
図1】本開示の様々な実装形態を実施するのに適したシステムの概略アーキテクチャの説明図。
図2】本開示による図1のモバイル通信装置と演算ハードウェアの間における情報交換の説明図。
図3】本開示によるモバイル通信装置のグラフィカルユーザインターフェイス(GUI:graphical user interface)の説明図。
図4】本開示によるモバイル通信装置のGUIの代替レイアウトの説明図。
図5】本開示によるモバイル通信装置のユーザの活動を判定する方法のステップの説明図。
図6】本開示によるモバイル通信装置の運動を追跡及び記録するシステムを使用するステップの説明図。
図7】本開示によるモバイル通信装置のGUIの説明図。
図8】本開示による活動分析システムの説明図。
図9】本開示のモバイル通信装置のセンサ及び測位データに基づいてユーザのサイクリング活動を識別する方法ステップの説明図。
図10】本開示によるモバイル通信装置の運動を追跡及び記録するシステムを使用するステップの説明図。
【発明を実施するための形態】
【0045】
以下の詳細な説明は、本開示の実施形態と、これを実装し得る方法と、を示している。本発明を実施する最良の形態が開示されているが、当業者は、本発明を実行又は実施するその他の実施形態も可能であることを認識するであろう。
【0046】
本開示は、1つ又は複数の運動センサと、無線インターフェイスと、を含むモバイル通信装置の運動を追跡及び記録するシステムを提供している。システムは、モバイル通信装置と通信する通信ネットワークと、モバイル通信装置から動作の際に供給されるデータを処理する演算ハードウェアと、を含む。モバイル通信装置は、1つ又は複数のセンサ信号をシステムに伝達しており、センサ信号は、モバイル通信装置がそのユーザによって取り組まれている(exposed)活動と関連付けられた運動を示している。
【0047】
演算ハードウェアは、センサ信号を分析してセンサ信号を1つ又は複数の時間ゾーンに分類すると共にそれぞれの所与の時間ゾーン内の信号を分析して所与の時間ゾーンと関連付けられた最も可能性が高い活動タイプを判定する1つ又は複数のソフトウェアプロダクトを実行する。演算ハードウェアは、時間ゾーンと関連付けられた最も可能性が高い活動タイプを通知する情報をモバイル通信装置に対して更に送信する。次いで、モバイル通信装置は、時間ゾーンと関連付けられた最も可能性が高い活動タイプを通知する情報が正しい分析を表しているかどうかの確認を提供するようにそのユーザに要求し、且つ、次いで、センサ信号の精度を改善するために、センサ信号の分析を実行するソフトウェアプロダクトにおいて利用されているパラメータ及び/又はアルゴリズムを修正するべく、確認を演算ハードウェアに伝達して戻している。
【0048】
演算ハードウェアは、センサ信号を分析してセンサ信号を事前分類し、中間データを生成する1つ又は複数のソフトウェアプロダクトを実行し、且つ、中間データは、その後に、センサ信号と関連付けられた可能性が高い活動の1つ又は複数の通知を生成するべく、1つ又は複数のプロセッサにおいて処理されている。演算ハードウェアは、センサ信号と関連付けられた1つ又は複数の活動の分析を提供するべく通知の集合体を更に演算し、且つ、最も可能性が高い活動タイプを通知する情報をモバイル通信装置に送信している。
【0049】
以下、具体的にその参照符号によって添付図面を参照すれば、図1は、本開示の様々な実装形態を実施するのに適したシステム100の概略アーキテクチャの図である。
システム100は、モバイル通信装置102と、通信ネットワーク106により、モバイル通信装置102に通信状態において結合されたサーバシステム104と、を含む。モバイル通信装置102は、ユーザのハンドヘルド型装置(handheld device)であり、モバイル通信装置102の例は、限定を伴うことなしに、スマートフォン、手首装用型電話機、ファブレット、携帯電話機、アンドロイド(Android)、ウィンドウズ(Windows)、及びiOSなどのオペレーティングシステムを実行するタブレットコンピュータを含む。サーバシステム104は、モバイル通信装置102から動作の際に供給されるデータを処理する1つ又は複数のソフトウェアプロダクトを実行する演算ハードウェアを含む。サーバシステム104は、クラウドサービスとして、或いは、単一のサイトにおいて又は複数の相互に空間点に分散されたサイトにおいて配置された専用のサーバとして、構成され得る。更には、通信ネットワーク106の例は、限定を伴うことなしに、電話ネットワーク及びWIFIネットワークを含む。
【0050】
モバイル通信装置102は、対応するユーザが装置102を携行しつつ1つ又は複数の活動を実行した際に、モバイル通信装置102の位置、運動、加速度、及び/又は環境を判定するべく、1つ又は複数のセンサ108及び1つ又は複数の測位システム110を含む。このような1つ又は複数の活動の例は、限定を伴うことなしに、ウォーキング、ランニング、ジョギング、サイクリング、漕艇、自動車の運転、バスによる移動、鉄道による移動、階段のウォーキング、階段のランニング、ジャンプ、水泳、フットボール競技、及びスキーを含む。センサ108の例は、デカルト座標系のxyz方向におけるモバイル通信装置102の加速度を計測するように構成されたモーションセンサ(motion sensor)を含む。センサ108の更なる例は、ジャイロスコープ角度センサ、磁力計、マイクロフォン、カメラ、及び温度センサを含む。測位システム110は、GPS測位システム、セルラーネットワークのセルタワー情報、屋内測位システム、WIFIフィンガプリンティング(fingerprinting)、及び近接WiFiネットワークのうちの少なくとも1つを実装することにより、モバイル通信装置102の位置を判定するように構成されている。本発明の一実施形態においては、モバイル通信装置102は、センサ108及び測位システム110によって収集された情報を通信ネットワーク106を介してサーバシステム104に定期的に送信してもよい。
【0051】
サーバシステム104は、受信モジュール112と、第1処理モジュール114と、第2処理モジュール116と、出力モジュール118と、を含む。受信モジュール112は、センサ及び測位データをモバイル通信装置102から受け取る。第1処理モジュール114は、センサ108から収集されたセンサデータを分析するべく第1プロセスを実行し、且つ、第2処理モジュール116は、測位システム110から収集された測位データを分析するべく第2プロセスを実行する。本開示の一実施形態においては、第1及び第2プロセスは、互いに通信してもよいと共に、更には、分析を目的としてデータを交換してもよい並行プロセスである。センサデータに基づいて、第1処理モジュール114は、ユーザの活動タイプを生成し、且つ、測位データに基づいて、第2処理モジュール116は、活動に関係した位置及び運動情報を生成する。出力モジュール118は、活動の活動タイプ情報及び運動/場所情報を処理してユーザの活動の概要/スケジュールを生成する。次いで、出力モジュール118は、活動の概要を通信ネットワーク106上においてモバイル通信装置102に送信する。
【0052】
モバイル通信装置102は、モバイルソフトウェアアプリケーションを実行するデータプロセッサ(図示せず)を含み、モバイルソフトウェアアプリケーションは、実行される際に、モバイル通信装置のグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)にタイムラインの形態でサーバシステム104から提供された活動の概要を提示させるように動作可能である。ユーザは、活動の概要に関する自身の肯定的/否定的フィードバックをサーバシステム104に送信してもよく、且つ、サーバシステム104は、その活動分析を改善するべく、フィードバックを受信、保存、及び実装してもよい。
【0053】
本発明の一実施形態においては、サーバシステム104におけるステップ/分析の一部分又はすべては、モバイル通信装置102内において利用可能な演算リソースに基づいてモバイル通信装置102内において実装されてもよい。
【0054】
図1は、一例に過ぎず、これは、添付の請求項の範囲を過度に限定するものではない。当業者は、本明細書の実施形態の多くの変形、代替肢、及び変更を認識するであろう。
図2は、本開示に従って、モバイル通信装置202のユーザの活動を追跡及び分析するためのモバイル通信装置202とサーバシステム204の間における情報交換の説明図である。モバイル通信装置202及びサーバ204は、それぞれ、モバイル通信装置102及びサーバシステム104の例であり、且つ、図1との関連において説明済みである。ステップ206aが、モバイル通信装置202において発生しており、対応するセンサ及び測位システムは、対応するユーザが活動を実行した際に、センサ及び測位データを計測する。ステップ206bは、ユーザ活動の分析のためのモバイル通信装置202からサーバシステム204へのセンサ及び測位データの転送を表している。一実施形態においては、モバイル通信装置202は、センサ及び測位データを連続的に又はバッファされたフォーマットにおいて送信してもよい。別の実施形態においては、モバイル通信装置202は、センサ及び測位データを未加工フォーマットでサーバシステム204に送信してもよい。更に別の実施形態においては、モバイル通信装置202は、サーバシステム204に送信する前に、センサ及び測位データを処理してもよい。ステップ206cが、サーバシステム204において発生しており、サーバシステム204は、装置202から受け取ったセンサ及び測位データを分析している。本発明の一実施形態においては、サーバシステム204は、教師付き分類及び/又はその他の機械学習アルゴリズムに基づいて分析を実行してもよく、且つ、ユーザの活動の概要を形成してもよい。ステップ206dは、サーバシステム204からモバイル通信装置202への活動の概要の伝達を表している。ステップ206eが、モバイル通信装置202において発生しており、活動の概要が、モバイル通信装置202のグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)上において表示されている。ステップ206fは、活動の概要に関するサーバシステム204へのユーザの肯定的/否定的フィードバックの転送を表している。最後に、ステップ206gは、活動の更に正確な概要を将来において提供するべく、機械学習アルゴリズム用のパラメータの変更及び/又はトレーニングデータの選択によるサーバシステム204によるフィードバックの実装を表している。活動監視のための機械学習アルゴリズムの例は、限定を伴うことなしに、ニューラルネットワーク(neural network)、決定フォレスト(decision forest)、及びサポートベクトル機械(support vector machine)などの教師付き又は半教師付き分類アルゴリズム(supervised or semisupervised classification algorithm)を含む。フィードバックは、機械学習アルゴリズムに対する入力として提供されており、且つ、機械学習アルゴリズム用のパラメータを変更すると共にトレーニングデータを選択するべく、使用される。
【0055】
図2は、一例に過ぎず、これは、添付の請求項の範囲を過度に限定するものではない。当業者は、本明細書の実施形態の多くの変形形態、代替形態、及び変更形態を認識するであろう。
【0056】
図3は、本開示によるモバイル通信装置200のグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)302の図であり、且つ、図2との関連において説明済みである。
GUI302は、(ステップ206dにおいてサーバシステム204から受け取った)ユーザの活動の概要をタイムラインフォーマットで表示している。例示用の実施形態においては、GUI302は、ユーザが、レストラン、カフェテリア、及び自宅を順番に訪問したことを通知する3つの場所シンボル、即ち、レストランシンボル304、カフェテリアシンボル306、及び自宅シンボル308により、ユーザの場所を表示している。グラフィカルシンボル304、306、及び308によって表されている場所は、モバイル通信装置202のGPSシステム、セルラーネットワークのセルタワー情報、屋内測位システム、近接WiFi、及びWifiフィンガプリンティングに基づいて識別される。GUI302は、ユーザによって実行される活動を個々のグラフィカルシンボルによって更に表示している。一例においては、ユーザがレストランからカフェテリアまで歩いたことを通知するべく、「ウォーキング」活動シンボル310がレストラン304とカフェテリア306の間に表示されている。更には、ユーザがカフェテリアから自宅までサイクリングしたことを通知するべく、「サイクリング」活動シンボル312がカフェテリア306と自宅308の間に表示されている。
【0057】
ストーリーラインディスプレイ302は、タッチスクリーンディスプレイであってもよく、且つ、ユーザが「サイクリング」活動シンボル312などの活動通知シンボル又はシンボル312の上方のライン又は近傍のエリアをタッチ又はポイントした際に、ポップアップメニュー314が提示されるように構成されてもよい。ポップアップメニュー314は、ユーザが活動を変更できるようにするテキストフィールド316と、ユーザが活動に関するグラフィカルシンボルを変更できるようにするシンボルフィールド318と、を含む。同様に、ユーザが「レストラン」シンボル304などの場所シンボル又はシンボル304の上方のライン又はその近傍のエリアをタッチ又はポイントした際には、場所を変更するべく、ポップアップメニュー(図示せず)が提示されてもよい。ユーザによる場所/活動シンボルの変更は、フィードバックとしてサーバシステム204に伝達される(ステップ206f)。
【0058】
図3は、一例に過ぎず、これは、添付の請求項の範囲を過度に限定するものではない。当業者は、本明細書の実施形態の多くの変形形態、代替形態、及び変更形態を認識するであろう。
【0059】
図4は、モバイル通信装置400のグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)402の図であり、これは、モバイル通信装置200の一例であり、且つ、図2及び図3との関連において説明済みである。GUI402は、GUI302の代替レイアウトである。GUI402は、1つ又は複数の活動の開始及び終了時刻に基づいて、以下において集合的に活動ゾーン406と呼称されている、「活動」ゾーン/期間406a、406b、406c、406d、及び406eに分割されたタイムライン404を表示している。それぞれの活動ゾーン406は、活動と、その活動の対応する場所と、を示している。更には、それぞれの活動ゾーン406は、対応する活動のグラフィカルシンボル408又はテキスト記述410によって示されてもよい。
【0060】
例示用の実施形態においては、タイムライン404は、13:00pmにおいて、ユーザの「サイクリング」活動が終了し、且つ、ユーザが17:10pmまで「仕事場」において留まり、17:10pmにおいて、ユーザが、自宅に向かって「ウォーキング」活動を開始し、17:30pmにおいて、ユーザが自宅に到着し、且つ、18:30pmまで自宅に滞在し、18:30pmにおいて、ユーザが「運転」活動を開始したことを示している。
【0061】
図4は、一例に過ぎず、これは、添付の請求項の範囲を過度に限定するものではない。当業者は、本明細書の実施形態の多くの変形形態、代替形態、及び変更形態を認識するであろう。
【0062】
図5は、本開示によるモバイル通信装置500のユーザの活動を判定する方法のステップの図である。ユーザ活動は、モバイル通信装置500によって動作の際に生成されるセンサ及び測位データ及び注釈付きセンサデータ・データベース502から供給を受ける分析論理モジュール(図示せず)によって判定される。分析論理モジュールは、注釈付きセンサデータ・データベース502に対して通信自在に結合されている。本発明の一実施形態においては、分析論理モジュール及び注釈付きデータ・データベース502は、リモートサーバシステムの内部に存在してもよい。本発明の別の実施形態においては、分析論理モジュール及び注釈付きセンサデータ・データベース502は、モバイル通信装置500自体の内部に存在してもよい。
【0063】
ステップ504において、分析論理モジュールは、モバイル通信装置500のセンサ及び測位システムからユーザのセンサ及び測位データを受け取っている。ステップ506において、分析論理モジュールは、センサ及び測位データをタイムラインフォーマットで注釈付きセンサデータ・データベース502内において保存しており、即ち、センサ及び測位データには、収集されたデータ項目のうちのそれぞれ又はいくつかの項目の時刻及び日付を記録するべく、タイムスタンプが付与されている。注釈付きセンサデータ・データベース502は、対応する事前識別された活動に関するユーザフィードバックからの情報によって注釈が付与された状態で、モバイル通信装置500から受け取ったセンサ及び測位データを含む。
【0064】
ステップ508において、分析論理モジュールは、注釈付きセンサデータ・データベース502内に保存されているデータを使用してトレーニングされた様々なタイプの機械学習アルゴリズムを使用することにより、タイムラインを分析し、且つ、1つ又は複数の活動期間を線引きし、且つ、それぞれの活動期間においてユーザ活動を認識している。活動を正確に識別するべく、分析論理モジュールは、ユーザのタイプ、モバイル装置のタイプ、ユーザグループのタイプ、モバイル装置グループのタイプ、及び人口統計要因などに基づいて注釈付きセンサ及び測位データを分類することにより、環境及びユーザの個々の特性を考慮してもよい。例えば、長距離ランニングを特定するアクティブなアスリートのモバイル通信装置500の加速度計によって検知される加速度データは、たまにしかランニングしないカジュアルなランナーにおいて検知される加速度データとは異なり得る。アクティブなアスリートは、カジュアルなランナーと比べて、頻度の相対的に小さな変動を有する相対的に予測可能な歩みの間の頻度を伴う相対的に長い歩幅を有し得る。従って、類似の検知データの場合に、ユーザグループのタイプに基づいて、活動タイプが異なる場合がある。更には、いくつかのモバイル通信装置が、その他のものよりも高い精度を有する場合があり、従って、類似の検知データの場合に、モバイル通信装置のタイプに基づいて、活動タイプが異なる場合がある。人口統計的分類とは、同一の活動におけるセンサデータが人ごとに変化し得ることに伴うその性別、年齢、生活の場所などに基づいたユーザのセグメント化を意味し得る。分析論理モジュールは、分類されたセンサデータを更に重み付けしてユーザ固有の特徴を考慮してもよく、即ち、データは、すべてのユーザからの平均データと、使用履歴に基づいた特定のユーザからのユーザ固有の要素と、から構成される重み付けされた要素を有し得るであろう。
【0065】
ステップ510において、分析論理モジュールは、分類されたセンサデータを使用してユーザ活動のタイムラインを生成してもよく、且つ、タイムラインをモバイル通信装置500に伝達してもよい。モバイル通信装置500は、装置500のユーザインターフェイス上においてタイムラインを表示してもよい。ステップ512において、分析論理モジュールは、モバイル通信装置500から、タイムライン内の1つ又は複数のユーザ活動を訂正する提案を受け取ってもよい。ユーザ活動を訂正する提案は、機械学習アルゴリズムのトレーニングのために注釈付きセンサデータ・データベース502に提供されてもよい。
【0066】
ステップ514において、モバイル通信装置500は、ユーザインターフェイス分析を使用することにより、提案されたタイムラインがユーザによって観察されたかどうかを監視してもよい。ユーザが、提案されたタイムラインを観察しているが、タイムラインのいずれの活動においても、なんらの訂正をも提供していない場合には、いずれのフィードバックも、肯定的フィードバックとして見なされず、且つ、注釈付きセンサデータ・データベース502内において更新されず、1つ又は複数の活動の分析は、正しく、且つ、アルゴリズム用のトレーニングデータとして使用されてもよい。更には、ユーザが特定の日のストーリーライン/タイムラインを観察しており、且つ、訂正を実施している場合には、ストーリーラインにおいてユーザが変更しなかった認識済みの活動は、恐らくは、正しいものとして見なされ、且つ、アルゴリズム用のトレーニングデータとして使用されてもよいと結論付けることができる。更には、ユーザがストーリーライン内において変更した認識済みの活動は、恐らくは、正しくないものと結論付けることもできる。ユーザによって特定の活動に対して実施された訂正の量は、その活動との関係における認識精度の尺度として使用することができる。注釈付きセンサデータ・データベース502内において、センサデータには、対応する提案された活動に対するユーザフィードバックに関する情報を含む注釈に基づいて、ラベル付与の特定の信頼性により、ラベル付与されてもよい。
【0067】
本発明の一実施形態においては、分析論理モジュールは、センサ及び測位データに基づいてユーザ活動を判定する第1機械学習アルゴリズムを実装してもよく、且つ、第2機械学習アルゴリズムを新たに導入してもよい。但し、第2アルゴリズムに基づいて分析されたデータが、第1アルゴリズムによって分析されたデータよりも正確である場合には、第2アルゴリズムは、第1アルゴリズムよりも優先順位が高いアルゴリズムであると判定されてもよい。この特徴によれば、異なるセットアップを試験することが可能であり、且つ、機械学習アルゴリズムの能力に関する「投票」を取得することができる。
【0068】
ステップ504〜514は、例示を目的としたものに過ぎず、且つ、添付の請求項の範囲を逸脱することなしに、1つ又は複数のステップが追加されるか、1つ又は複数のステップが除去されるか、或いは、1つ又は複数のステップが異なるシーケンスにおいて提供されるその他の代替肢も提供され得ることに留意されたい。
【0069】
図6は、本開示によるモバイル通信装置102の運動を追跡及び記録するシステム100を使用するステップの説明図であり、且つ、図1及び図2との関連において説明済みである。方法は、論理フロー図においてステップの集合体として示されており、これは、ハードウェア、ソフトウェア、又はこれらの組合せにおいて実装され得る一連のステップを表している。
【0070】
ステップ602において、モバイル通信装置102は、1つ又は複数のセンサ信号をサーバシステム104に伝達するように動作可能であり、センサ信号は、モバイル通信装置102がそのユーザによって取り組まれている活動と関連付けられた運動を示している。センサ信号は、モバイル通信装置102の1つ又は複数のセンサの出力である。
【0071】
ステップ604において、サーバシステム104の演算ハードウェアは、センサ信号を分析してセンサ信号を活動ゾーンと呼称される1つ又は複数の時間ゾーンに分類すると共にそれぞれの活動ゾーン内のセンサ信号を分析して活動ゾーンと関連付けられた最も可能性が高い活動タイプを判定する1つ又は複数のソフトウェアプロダクトを実行するように動作可能である。
【0072】
ステップ606において、演算ハードウェアは、1つ又は複数の活動ゾーンと関連付けられた1つ又は複数の最も可能性が高い活動タイプを通知する情報をモバイル通信装置102に送信するように動作している。
【0073】
ステップ608において、モバイル通信装置102は、最も可能性が高い活動タイプを通知する情報が正しい分析を表しているかどうかの確認を提供するようにそのユーザに要求し、且つ、センサ信号の精度を改善するために、センサ信号の分析を実行するソフトウェアプロダクトにおいて利用されているパラメータ及び/又はアルゴリズムを修正するべく確認を演算ハードウェアに伝達して戻すように動作可能である。
【0074】
ここで、ステップ602〜608は、例示を目的としたものに過ぎず、且つ、添付の請求項の範囲を逸脱することなしに、1つ又は複数のステップが追加されるか、1つ又は複数のステップが除去されるか、或いは、1つ又は複数のステップが異なるシーケンスにおいて提供されるその他の代替肢も提供され得ることに留意されたい。
【0075】
図7は、モバイル通信装置700のグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)702の説明図であり、これは、モバイル通信装置102の一例であり、且つ、図1との関連において説明済みである。図7に示されている実施形態は、図4に示されている実施形態に類似している。GUI702は、1つ又は複数の活動の開始及び終了時刻に基づいて、以下において活動ゾーン706と集合的に呼称される「活動」ゾーン/期間706a、706b、706c、706d、及び706eに分割されたタイムライン704を表示している。それぞれの活動ゾーン706は、活動と、その活動の対応する場所と、を示している。更には、それぞれの活動ゾーン706は、対応する活動のグラフィカルシンボル708又はテキスト記述710により、示されてもよい。
【0076】
例示用の一実施形態においては、タイムライン704は、時点13:00pmにおいて、ユーザの「サイクリング」活動が終了し、且つ、ユーザが、時点17:10pmまで「仕事場」において留まり、時点17:10pmにおいて、ユーザが自宅に向かって「ウォーキング」活動を開始し、時点17:30pmにおいて、ユーザが自宅に到着し、且つ、時点18:30pmまで自宅に滞在し、時点18:30pmにおいて、ユーザが「運転」活動を開始したことを示している。
【0077】
図7は、一例に過ぎず、これは、添付の請求項の範囲を過度に限定するものではない。当業者は、本明細書の実施形態の多くの変形形態、代替形態、及び変更形態を認識することになろう。
【0078】
図8は、本開示による図1との関連において説明した活動分析システム800の説明図である。活動分析システム800は、対応するモバイル通信装置のセンサ及び測位データ、並びに、ユーザの履歴、プロファイル、人口統計、及び活動タイプに基づいてユーザ活動を識別する。
【0079】
本発明の一実施形態においては、活動分析システム800は、リモートサーバシステム104の内部に存在してもよい。本発明の別の実施形態においては、活動分析システム800は、少なくとも部分的に、モバイル通信装置102自体の内部において存在してもよい。
【0080】
活動分析システム800は、受信モジュール802と、事前処理モジュール804と、事前分類モジュール806と、以下において分類器ノード808と呼称される第1〜第n分類器ノード808a〜808nと、活動判定モジュール810と、出力モジュール812と、を含む。受信モジュール802は、未加工データを、即ち、未処理のデータを、モバイル通信装置102のセンサ108及び測位システム110から収集する。事前処理モジュール804は、受信モジュール802によって収集された未加工データを事前処理する。データを事前処理する例は、限定を伴うことなしに、データのフィルタリング、高速フーリエ変換(FFT)を使用した時間から周波数へのドメイン変換などのドメイン遷移の実行、データの分類、データの平均化及びデータの合成、ユーザ活動の様々なタイプを表す1つ又は複数の事前判定されたデータセットに伴う相関の実行を含む。
【0081】
事前分類モジュール806は、事前処理されたデータを事前処理モジュール804から受け取り、且つ、これを1つ又は複数の広いカテゴリに事前分類する。例えば、モバイル通信装置102のモーションセンサから受け取ったセンサデータは、低速の運動、即ち、階段のウォーキング及びランニングと、高速の運動、即ち、ランニング及びサイクリングを弁別し、且つ、運動のデータを「低速の運動」及び「高速の運動」などの広いカテゴリに分類するべく、既定の速度値と比較される。一実施形態においては、事前分類モジュール806は、事前処理されたデータを事前分類する規則セット及び/又は事前定義された決定論的アルゴリズム(predefined deterministic algorithms)を含む。
【0082】
それぞれの分類器ノード808は、予め定義された活動に対応したセンサデータの特徴の識別を特徴とするプロセッサを含む。例えば、第1分類器ノードN1 808aは、「サイクリング」活動に関するセンサデータの特性の識別を専門としてもよく、第2分類器ノードN2 808bは、「ウォーキング」活動の識別を専門としてもよく、第3分類器ノードN3 808cは、「ランニング」活動の識別を専門としてもよく、以下同様である。
【0083】
分類器ノード808は、事前分類されたデータを実質的に並行して処理するように構成されており、それぞれの分類器ノード808は、事前分類されたデータ用の対応する事前定義された活動の尤度を生成する。例示用の実施形態においては、ユーザが「サイクリング」活動を実行した際に、「サイクリング」活動の識別に専用化された第1分類器ノードN1 808aは、確率値「1」を生成してもよく、第2分類器ノードN2 808bは、確率値「0.3」を生成してもよく、且つ、第3分類器ノードN3 808cは、確率値「0.8」を生成してもよい。
【0084】
活動判定モジュール810は、受信モジュール802によって収集されたセンサ及び測位データに対応する「活動タイプ」を判定するべく、分類器ノード808によって生成された確率値を集計してもよい。分類器ノード808の確率の集計に加えて、活動判定モジュール810は、「活動タイプ」を判定するべく、遷移ウィンドウなどの決定論的規則を利用してもよい。遷移ウィンドウは、活動を過度に頻繁に切り替えないように、活動に対する慣性を設定してもよい。例えば、活動タイプが「サイクリング」から「ウォーキング」に変化し、次いで、非常に高速で「サイクリング」に変化して戻る確率は高くない。遷移ウィンドウなどの決定論的規則は、隠れマルコフモデル(HMM:Hidden Markov Model)などのモデル又はHMMに基づいた更に複雑なモデルを使用することにより、実装されてもよい。
【0085】
出力モジュール812は、活動判定モジュール810によって判定された1つ又は複数の「活動タイプ」をモバイル通信装置102に提供する。一実施形態においては、出力モジュール812は、判定された活動タイプをタイムラインフォーマットでモバイル通信装置102のグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)上において表示してもよい。
【0086】
図8は、一例に過ぎず、これは、添付の請求項の範囲を過度に限定するものではない。当業者は、本明細書の実施形態の多くの変形形態、代替形態、及び変更形態を認識するであろう。
【0087】
図9は、本開示の一実施形態による対応するモバイル通信装置のセンサ及び測位データに基づいてユーザの「サイクリング」活動を識別する方法のステップの図である。
本発明の一実施形態においては、ユーザの「サイクリング」活動を識別する方法のステップは、図8の活動分析システム800によって実行されてもよい。活動分析システム800は、リモートサーバシステム104の内部に存在してもよく、或いは、少なくとも部分的に、ユーザ自身のモバイル通信装置102の内部に存在してもよい。
【0088】
ステップ900において、加速度データの組がモバイル通信装置102の加速度計センサから受け取られている。加速度データの組は、未加工フォーマットを有する、即ち、未処理の状態にあり、且つ、加速度計センサにより、30秒ごとに収集されてもよい。例示用の一実施形態においては、加速度データの組は、3秒の持続時間を有し、且つ、1/20秒ごとに収集された加速度サンプルを含む。従って、それぞれの3秒のデータセットは、合計で60個の加速度サンプルを含み、且つ、それぞれの加速度サンプルは、モバイル通信装置102によって方向付けられた座標系のx、y、及びz方向におけるモバイル通信装置102の加速度を含む。従って、それぞれの加速度サンプルは、3つの値を含み、且つ、3つの第2データセットは、合計で180(3×60)個の値を含む。
【0089】
ステップ901において、場所データの組がモバイル通信装置102の測位システムから受け取られている。測位データは、タイムスタンプ、場所座標、及びモバイル場所サービスからの推定された水平方向精度を含んでもよい。例示用の一実施形態においては、場所データは、数秒から数分の範囲のインターバルで受け取られている。
【0090】
ステップ902において、加速度データの組が重力変換を実行されており、それぞれの加速度サンプルごとに、新しい変換済みのサンプルが算出され、この場合に、対応するz成分は、加速度ベクトルの平均値に沿って方向付けされている。別の実施形態においては、加速度データの組は、主成分分析(PCA:Principal Component Analysis)変換を実行されてもよく、この場合には、それぞれの加速度サンプルごとに、新しい変換済みのサンプルが算出され、対応するz成分は、同一の状態に留まるが、対応するx及びy成分は、x及びy成分しか含まれていない際には、それらの成分が加速度サンプルの主成分に沿って方向付けされるように、変換される。
【0091】
ステップ904において、場所データが事前処理されてもよく、この場合に、データの事前処理の例は、限定を伴うことなしに、データのフィルタリング、高速フーリエ変換(FFT)を使用した時間から周波数へのドメイン変換などのドメイン遷移の実行、データの分類、データの平均化、データに基づいた1つ又は複数の相関の実行、及びデータの合成を含む。ステップ906において、事前処理された場所データに基づいて、モバイル通信装置102の概略速度が推定されてもよい。例えば、概略速度は、連続的な場所座標の間の距離と連続的な場所座標の間の時間差に基づいて推定されてもよい。
【0092】
ステップ908において、センサ及び場所データの1つ又は複数の特徴が、変換済みの加速度サンプル及び推定された概略速度に基づいて推定されており、それぞれの「特徴」は、数値を有する。特徴の例は、変換済みの加速度サンプルの(x,y,z)成分や加速度サンプルのx、y、又はz成分のフーリエ変換されたバージョンの成分などのそれぞれの成分ごとの平均、分散、最小値、及び最大値を含む。
【0093】
ステップ908において取得されたデータに対応するユーザ活動は、第1分類器を使用したステップ910における第1分類に基づいて、且つ、第2分類器を使用したステップ912における第2分類に基づいて、認識されてもよい。一実施形態においては、第1及び第2分類器は、図8の分類器ノード808に類似したものであってもよい。本明細書においては、2つの分類器が示されているが、ユーザ活動を認識するべく2つを上回る数の分類器が使用され得ることが当業者には明らかであろう。
【0094】
第1及び第2分類器は、分類のために、ステップ910及び912において、ニューラルネットワーク、決定フォレスト、又はサポートベクトル機械などの標準的な教師付き分類アルゴリズムを使用している。第1分類器は、「サイクリング」又は「非サイクリング」として分類されたトレーニングサンプルを有する大きなトレーニングデータセットに基づいてトレーニングされた2値分類器であり、且つ、ステップ908において取得されたデータサンプル用の活動ラベル「サイクリング」又は「非サイクリング」を生成する。第2分類器は、相対的に正確にラベル付与されたデータの相対的に小さな組に基づいてトレーニングされたマルチクラス分類器であり、且つ、ステップ908において取得されたデータサンプル用の「サイクリング」、「ランニング」、「自動車」、「鉄道」、「ウォーキング」、及び「その他」のうちの1つの活動ラベルを生成する。
【0095】
一実施形態においては、ユーザ活動は、第1及び第2分類器の両方が、ステップ908において取得されたデータサンプル用の活動レベルを「サイクリング」として生成した場合に、「サイクリング」として認識される。別の実施形態においては、ユーザ活動は、第1分類器が活動ラベルを「非サイクリング」として生成した際に、第2分類器によって生成される活動ラベルに基づいて認識される。更に別の実施形態においては、ユーザ活動は、第1分類器が活動ラベルを「非サイクリング」として生成し、且つ、第2分類器が「サイクリング」として活動ラベルを生成した際に、「その他」として認識される。更に別の実施形態においては、第1分類器は、ユーザ活動が「非サイクリング」である確率を生成してもよい。「非サイクリング」の確率が高い際には、「サイクリング」を活動として通知するもう1つの分類器の結果は、省略され得るであろう。
【0096】
ステップ913において、ユーザの歩数が算出されており、且つ、ステップ914において、メタ分類器(meta-classifier)は、歩数データ並びに第1及び第2分類器によって生成されたデータを利用し、ステップ910及び912において識別された活動を合成して1つ又は複数の活動期間を形成している。一実施形態においては、加速度サンプルのうちの第1のサンプル及び最後のサンプルが所与の活動によってラベル付与されるように、N個の連続的な加速度サンプルが存在しており、且つ、大部分(又は、その少なくともx%)がその活動に属している際に、N個の連続的なサンプルの期間全体が、活動期間として識別されている。
【0097】
ステップ916において、1つ又は複数の活動期間は、場所データ及びベイズの「対話型複数モデル(interactive multiple models)」スムージングアルゴリズム(smoothing algorithm)に基づいて個々の場所と関連付けられてもよい。ステップ918において、モバイル通信装置102が静止状態にあり、且つ、その内部において活動が実行されていない際に、場所データに基づいて1つ又は複数の静止セグメントが認識されてもよい。
【0098】
ステップ920において、処理済みの場所及び加速度データに基づいて、最終的な活動の発見的方法型の分析(final activity heuristics-type analysis)が実行されている。発見的方法は、規則であり、且つ、規則の一例は、ステップ918において認識される静止セグメントが、x秒よりも短い認識された活動なしの期間を有しており、且つ、隣接した活動期間が、y秒を上回る持続時間を有している場合に、静止セグメントは、隣接した1つ又は複数の活動というラベルをその静止セグメントに付与している活動期間により、置換されるというものである。例えば、10分のサイクリング活動において、ユーザが、その間に、1分間にわたって停止したと思われる場合には、1分の静止セグメントが無視され、且つ、10分間の全体がサイクリング活動と関連付けられる。更には、10分間の期間内において、連続的なサイクリング活動及び輸送活動が存在しており、且つ、その間に、少なくともn分間の停止が存在しておらず、且つ、ウォーキング活動が存在していない場合には、10分間の期間全体が、その時間の大部分において発生した活動によってラベル付与される。但し、輸送活動とサイクリング活動の間に少なくとも1つの検出されたウォーキングサンプルが存在している場合には、サイクリング活動と輸送(transport)活動は、2つの異なる活動期間を形成することになる。
【0099】
ステップ922において、距離及び歩幅計算が実行されており、且つ、ステップ924において、ステップ920において認識されたユーザ活動の精度を最適化するべく、場所マッチングが実行されている。最後に、ステップ926において、様々なユーザ活動を含むストーリーラインがタイムラインフォーマットで生成されている。
【0100】
図9は、一例に過ぎず、これは、添付の請求項の範囲を過度に限定するものではない。当業者は、本明細書の実施形態の多くの変形形態、代替形態、及び変更形態を認識するであろう。
【0101】
図10は、本開示によるモバイル通信装置102の運動を追跡及び記録するシステム100を使用するステップの説明図であり、且つ、図1及び図2との関連において説明済みである。方法は、論理フロー図においてステップの集合体として示されており、これは、ハードウェア、ソフトウェア、又はこれらの組合せにおいて実装され得る一連のステップを表している。
【0102】
ステップ1002において、モバイル通信装置102は、1つ又は複数のセンサ信号又はこれらに対応したセンサデータをサーバシステム104に伝達するように動作可能であり、センサ信号は、モバイル通信装置102がそのユーザによって取り組まれている活動と関連付けられた運動を通知している。センサ信号又は対応するセンサデータは、モバイル通信装置102の1つ又は複数のセンサの出力である。
【0103】
ステップ1004において、サーバシステム104の演算ハードウェアは、センサ信号及び対応するセンサデータを分析する1つ又は複数のソフトウェアプロダクトを実行するように動作可能であり、演算ハードウェアは、センサ信号を事前分類して中間データを生成するように動作可能であり、且つ、中間データは、その後に、センサ信号と関連付けられた可能性が高い活動の1つ又は複数の通知を生成するべく1つ又は複数のプロセッサ内において処理される。演算ハードウェアは、1つ又は複数の通知の集合体を演算してセンサ信号と関連付けられた活動の分析を提供するように更に動作可能である。
【0104】
ステップ1006において、演算ハードウェアは、1つ又は複数の時間ゾーンと関連付けられた最も可能性が高い活動タイプを通知する情報をモバイル通信装置102に送信するように動作可能である。
【0105】
ステップ1002〜1006は、例示を目的としたものに過ぎず、且つ、添付の請求項の範囲を逸脱することなしに、1つ又は複数のステップが追加されるか、1つ又は複数のステップが除去されるか、或いは、1つ又は複数のステップが異なるシーケンスにおいて提供されるその他の代替形態も提供され得ることに留意されたい。
【0106】
以上、可能な態様を解明するべく、本発明の実施形態について包括的にかなり詳細に説明したが、当業者は、本発明のその他のバージョンも可能であることを認識するであろう。本発明の実施形態は、刑務所における囚人の監視、老人ホーム、病院における患者の監視、及びこれらに類似した目的のために利用するのに適している。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10