(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項1のゲーミングシステムにおいて、プレイのラウンド前に、いずれかの前記ライブ参加者が、それぞれのバンカーハンド、プレイヤーハンド、または双方を受け取るのを希望することを示すベットを行った場合を検出する入力センサと、当該入力センサが前記ベットを検出した場合に、前記ライブ参加者にそれぞれのバンカーハンド、プレイヤーハンド、または双方を配るように前記ライブディーラーに指示を提供するディーラーインターフェースを具えることを特徴とするゲーミングシステム。
請求項3のゲーミングシステムにおいて、前記ディーラーインターフェースがさらに、何人のリモート参加者が賭けたかの通知を提供することを特徴とするゲーミングシステム。
請求項1のゲーミングシステムにおいて、さらに、前記ゲームのライブ映像ストリームを前記リモートの電子デバイスに提供するビデオカメラを具えることを特徴とするゲーミングシステム。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、カジノまたは他の公認のゲーム施設120といったライブセッティングでのカードゲームをプレイするためのシステム100の一実施例のブロック図である。このような「ライブ」のゲームは通常、公認ゲーム施設120内に配置されたゲーム卓124の周りに集まった人間の参加者に物理的な遊技カードを配る人間のディーラーを伴う。さらに、オンラインのゲーム参加者が、公認ゲーム施設120でプレイされているゲームに、ライブ参加者のハンドに賭けることによりゲームに参加することができる。
【0010】
従来のカジノ環境でプレイ可能なほぼすべての種類のゲームをシステム100でプレイすることができるが、本発明はバカラの変形版のプレイに集中しており、これはゲーム施設120内に配置されたゲーム卓124で「ライブの」参加者とプレイする「ライブの」ディーラーを含み、さらに1以上の遠隔のゲーム参加者、または「オンラインの」ゲーム参加者(すなわち、インターネットを介してライブの参加者にプレイされるバカラの変形版に参加するゲームプレイヤー)を含み、これらはライブのディーラーとライブの参加者によりプレイされるゲームに参加することができる。
【0011】
一実施例において、このバカラ変形版は「トーナメント」形式でプレイされ、ここでは参加者が1またはそれ以上の「バイイン」が許可され、参加者は自身のチップがなくなったら敗退となる。トーナメントプレイはゲーム卓でライブ参加者間で行われ、あるいはライブ参加者とオンライン参加者間で行われる。さらに、トーナメントプレイは勝者に賞金が贈られ、あるいは単にトレードマガジンや他の公認形式でトーナメント勝者として認められる栄誉が与えられる。参加者に与えられる報酬ストラクチャーは、実際にトーナメントがプレイされる地域および/または領域の法律により規定される。オンライン参加者にゲームをより興奮させるために、ライブ参加者は1以上のセレブリティーを含んでもよい。セレブリティの参加者を擁すると、テレビで放送される多くのライブポーカートーナメントのように大きな視聴関心を惹くことが既に証明されている。
【0012】
[バカラの伝統的ルール]
バカラは簡単な賭博カードゲームであり、(認められたサイドベットを除いては)3つの結果しかなく、(1)プレイヤー、(2)バンカー、そして(3)タイである。プレイヤーの語はライブ参加者を意味するのではなく、バンカーの語はハウスを意味するのではない。プレイヤー、バンカー、タイはライブ参加者が選択可能な単に3つのベットの選択肢の名称である。
【0013】
カジノの卓でプレイされるバカラは、通常はシューとして知られる容器から配られる8デッキのカードでプレイされる。このシューは効率的なディーリングを容易にしつつ、カードがディーラーによって不用意にエクスポーズされる機会を低減する。オンラインまたはカジノ内のマシンでプレイされる電子形態のバカラは、電子的なカードデッキとシューを用い、実際のカードを用いるゲーム卓でのようにシューの最後までシャッフルが生じない。ゲーム参加者がカードカウンティングする有利性を得るような状況では、カジノは新たなハンドを配る前に再びシャッフルしたり新たなデッキを用いることがある。例えば、追加のベットが許される場合に、このような再シャッフルが用いられる。テーブルゲームと電子ゲームの両方で、上述したように各ハンドの後にカードを再シャッフルすることができる。
【0014】
バカラでのスコアリングは、各カードの表示に対応するポイントを付与することを含む。各カードの値を特定するのにスートと色は問題とならない。10以下の各カードはその表示の値を有する。10と絵札の値は0である。さらに、ハンドのスコアはカードの合計値の右の数字によって決定する。例えば、配られたカードが8と7であれば(スートと色は問わず)、合計値は15となるがハンドのスコアは5となる。配られたカードが8、7、6であれば、合計値は21であるがスコアは1となる。このスコアは常に0から9の範囲となり、ブラックジャックのゲームのようにバストすることはない。勝ちハンドは、最終的に9に近いスコアのハンドを同定することにより決定する。最終的に同スコアとなったらタイとなる。タイの場合、タイへのベットが勝ち、バンカーやプレイヤーポジションのベットは戻される。
【0015】
バカラは、ゲームが非常に近いオッズを提供するため、(タイへのベットを除いて)一か八か(high stakes)となりがちなゲームである。
【0016】
伝統的に、バンカー、プレイヤー、およびタイへのベットは、各ハンドの開始前にライブ参加者により置かれる。その後、2つのハンドがライブディーラーによって配られる。バンカーハンドとプレイヤーハンドの各ハンドは、物理的な遊技カードのデッキから配られる2枚のカードでなる。各ハンドのスコアがディーラーにより計算され、プレイヤー側および/またはバンカー側に以下の条件で3枚目のカードが配られるかが決定される。
【0017】
−プレイヤー側とバンカー側の双方がスタンド、
−プレイヤー側はスタンド、バンカー側が3枚目のカードを引く、
−バンカー側はスタンド、プレイヤー側が3枚目のカードを引く、
−プレイヤー側とバンカー側の双方が3枚目のカードを引く、
−プレイヤー側が3枚目のカードを引き、場合によってバンカー側が3枚目のカードを引く。
【0018】
上記の決定は、以下のバカラを配る伝統的なルールに従って行われる。
1.プレイヤー側かバンカー側の合計が8または9の場合、双方がスタンドとなりハンドは終了する。このルールは他のルールに優先される。
2.プレイヤー側とバンカー側の双方が合計6または7の場合、双方がスタンドとなりハンドは終了する。このルールは他のルールに優先される。
3.プレイヤー側は常に、6か7でスタンドとなり、0−5で引く。
4.バンカー側は常に合計7でスタンド、プレイヤー側がスタンドの場合に0−5で引くが、プレイヤー側がスタンドでない場合、0−2のみで引くことが保証される。
5.プレイヤー側がスタンドでなく、バンカー側が合計3−6の場合、バンカー側が3枚目のカードを引くか引かないかの決定は、プレイヤー側が受けとる3枚目のカードの値による。これらの場合、バンカー側の最初の合計が:
(a)3であり、プレイヤー側の3枚目のカードの値がA−7、9または0の場合(8以外)。
(b)4であり、プレイヤー側の3枚目のカードが2−7の場合。
(c)5であり、プレイヤー側の3枚目のカードが4−7の場合。
(d)6であり、プレイヤー側の3枚が6−7の場合。
【0019】
上記のルールは伝統的な「プントバンコ」バカラ、あるいは「アメリカンスタイル」バカラと知られるものである。管轄権および/またはライブゲームを開くゲーム運営者によるが、これらのルールへの変更が構想されている。例えば、参加者には、参加者が最初のバンカーハンドを受けとっている場合に、従来のプレイヤーハンドが3枚目のカードを従来ルールの下で受けとるか否かを決定した後に、3枚目のカードを受けとるか否かの選択が与えられる。別の例では、参加者は、例えば参加者の最初のプレイヤーハンドのスコアが7であって、最初の従来型バンカーのスコアが8か9である場合などの特定の条件下でのみ、3枚目のカードを受け取るか否かを決めることができる。もちろん、例えばディーラーが最初のバンカーハンドに3枚目のカードを受けとるか否かをディーラーが決められるようなルールなど、他の変更がゲーム運営者により制定されてもよい。
【0020】
[変形版バカラゲーム]
上述したように、従来型のバカラは、バンカーハンドとプレイヤーハンドが1つのみ配られ、参加者が自身のバンカーまたはプレイヤーハンドを受けとるものではない。各参加者の賭は、バンカーハンド対プレイヤーハンドの結果により決定される。本明細書に記載の技術とシステムは、ライブ参加者がそれぞれ自身のバンカーおよび/またはプレイヤーハンドを受け取り、これによりライブ参加者に従来型バカラにはなかった追加のベット機会を提供する。例えば、この変形版バカラゲームによると、ライブ参加者に1以上の以下のベット機会が与えられる。
【0021】
1.各ライブ参加者が続けて、従来型バンカーおよびプレイヤーハンドに追加のタイおよび/またはバンカーまたはプレイヤーにベットを置くことができる。
【0022】
2.各ライブ参加者が、自身のバンカーハンドが従来型プレイヤーハンドに勝つか、これらのハンドがタイになるかに賭けることができる。
【0023】
3.各ライブ参加者が、自身のプレイヤーハンドが従来型バンカーハンドに勝つか、これらのハンドがタイになるかに賭けることができる。
【0024】
4.各ライブ参加者が、自身のバンカーハンドが自身のプレイヤーハンドに勝つか、および/または自身のバンカーとプレイヤーハンドがタイになるかに賭けることができる。いくつかの実施例では、この種の賭はバカラの伝統的ルールが用いられる場合、すなわち参加者が最初のプレイヤーおよび/またはバンカーハンドに3枚目のカードを引くかどうかの選択が与えられない場合に限られる。
【0025】
5.各ライブ参加者は、自身のプレイヤーハンドが自身のバンカーハンドに勝つか、および/または、自身のバンカーとプレイヤーハンドがタイとなるかに賭けることができる。いくつかの実施例では、この種の賭はバカラの伝統的ルールが用いられる場合、すなわち参加者が最初のプレイヤーおよび/またはバンカーハンドに3枚目のカードを引くかどうかの選択が与えられない場合に限られる。
【0026】
6.各ライブ参加者は、自身のバンカーハンドが1以上の他の参加者のプレイヤーハンドに勝つか、および/または、自身のバンカーハンドと他の参加者のプレイヤーハンドがタイとなるかに賭けることができる。いくつかの実施例では、この種の賭はバカラの伝統的ルールが用いられる場合、すなわち参加者が最初のプレイヤーおよび/またはバンカーハンドに3枚目のカードを引くかどうかの選択が与えられない場合に限られる。
【0027】
7.各ライブ参加者は、自身のプレイヤーハンドが1以上の他の参加者のバンカーハンドに勝つか、および/または、自身のプレイヤーハンドと他の参加者のバンカーハンドがタイとなるかに賭けることができる。いくつかの実施例では、この種の賭はバカラの伝統的ルールが用いられる場合、すなわち参加者が最初のプレイヤーおよび/またはバンカーハンドに3枚目のカードを引くかどうかの選択が与えられない場合に限られる。
【0028】
8.各リモート参加者は、従来型のバンカーとプレイヤーハンドに関して上記したうちの1つと同様に、および/またはライブ参加者のバンカーおよび/またはプレイヤーハンドの賭けと同様に賭けることができる。
【0029】
一実施例では、「従来型」バンカーとプレイヤーのハンドを含まない賭けは、プレイの一巡の終局でのみ行われる。これは、本書に記載の変形版バカラゲームでは、ライブ参加者のハンドを伝統型ハンドと比較するためであり、プレイが一巡する間はライブ参加者のハンドと他のライブ参加者の比較がない。本書で用いる「従来型バンカーハンド」と「従来型プレイヤーハンド」の語は、従来型のバカラで配られるバンカーハンドとプレイヤーハンドをいい、誰が「バンカー」役となるかを問わない。特定バージョンのバカラではディーラーが「バンカー」役となり、他の実施例では各ラウンドでバンカーハンドとプレイヤーハンドがライブ参加者の一人によって配られ、各ラウンドがプレイされる毎にライブ参加者間で持ち回りとなる。これは典型的に「アメリカンスタイル」バカラとして知られている。
【0030】
[システム100による変形版バカラゲーム]
ディーラー、ライブ参加者、およびリモート参加者の間で行われるゲームプレイは以下の通りである。ライブディーラーは、カジノ等の制定されたゲーム開催地において、ゲーム卓124にて物理的な遊技カードをこの変形版バカラゲームをプレイするライブ参加者に配る。ライブ参加者は典型例では、一実施例においてより詳細に後述する
図2に示すようなレイアウトのゲーム卓124に着席する。
【0031】
いくつかの実施例では、物理的な遊技カードは、例えば8デッキまでの物理的な遊技カードを保持可能な「シュー」に保持される。シューに入った8デッキの物理的遊技カードを用いると、シャッフルによる休止時間が短くなり、また通常の52枚のカードのデッキに比べると各カード種類が8倍の数あるためカードカウンティングの機会が減る。しかしながら、トーナメントの実施例では、シューから既にプレイされたカードをトラックすることができる参加者は、このような才能のない他の参加者に対して有利である。トーナメント参加者は残るために互いに競り合うのも事実であり、各参加者が自信のバンカーハンド対従来型プレイヤーハンド、および自身のプレイヤーハンド対従来型バンカーハンドをプレイする。
【0032】
ライブディーラーから物理的な遊技カードが配られると、物理的な遊技カードの値を電子表現へと変換可能な任意のデバイスである検出部104でスキャンされる。例えば、検出部104は、検出部104内の公知技術により決定されるように、ディーラーが配る各物理カードをスキャンして、例えばデジタルイメージや、数値やカードスーツの表示といった他の表現情報で、カードの値の電子データ表現を生成するカードリーダである。
【0033】
他の実施例では、検出部104は、ディーラーが配る各ハンドを表示する各カードおよび/またはゲーム卓の画像を撮影して、デジタル画像または映像ストリーム/ファイルを生成するスチールカメラまたはビデオカメラを具える。例えば、7人のライブ参加者を擁するゲームにおいて、ライブ参加者のうちの3人が自身のバンカーとプレイヤーハンドを受けることを希望すると、合計4セットのバンカー/プレイヤーハンドがライブディーラーから配られる(従来型バンカー/プレイヤーハンドの1セットと、自身のハンドを希望する3人のライブ参加者に1セットづつ)。別の実施例では、カードリーダと1以上のカメラを用いてカードの電子表現とともに、ゲーム卓で生じるアクションの視覚的な全体像を提供する。参加者が3枚目のカードを受けとるかを決定できる実施例では、これらの状況下で生ずるオッズ変化を加味してコミッションストラクチャーが変更される。例えば、従来型の「ハウス」エッジは、プレイヤーベットで1.24%、バンカーベットで1.06%である。参加者が3枚目のカードを引くか否かを決定できるようにするとこれらのオッズが変化し、このため、従来型ルールからゲームルールが派生する場合には変更されたコミッションが適用される。関連する実施例では、参加者に課されるコミッションは、参加者が3枚目のカードを受ける場合を決める機会が与えられるか否かによって変化する。「レイトベット」、すなわちカードが配られる前に最初の賭け金が置かれた後のベットが許される場合は、このようなレイトベットを希望する参加者にコミッションが課されてもよい。
【0034】
さらなる別の実施例では、ゲーム中にライブディーラーから配られる少なくとも何枚のカードが伏せて配られる。例えば、当初の従来型バンカーまたはプレイヤーハンドの2枚の最初のハンドの1枚以上、および/またはライブ参加者の2枚の最初のバンカーおよび/またはプレイヤーカードの1枚以上が伏せて配られる。この実施例では、ライブ参加者が伏せられたカードを覗くときに見えるように1のカメラが配置されるか、カメラで伏せたカードを見れるように、透明なゲーム卓を用いるか、通常のゲーム卓に透明窓を配設する。伏せたカードのカメラ画像は、テレビ、ケーブル、サテライト、またはインターネットのネットワークを介してゲームを見ている人々などの多くの視聴者に提供される。このような映像配信は、ライブ参加者に1人またはそれ以上のセレブリティーが含まれる実施例で、ゲームの関心と認識をさらに向上させるために行うことができる。このような「伏せた」アクションは、ライブ参加者とオンライン参加者に等しくゲームに不確定性を追加するのに利用できる。
【0035】
検出部104は、サーバ102に電子表現を直接的、あるいはインターネットなどのワイドエリアネットワーク106を介して間接的に提供する。別の実施例では、検出部104はサーバ102と、後に詳述する選択的なディーラーインターフェースユニット108を介して通信してもよい。
図1ではサーバ102はゲーム施設120の外部に配置されるように示されているが、別の実施例では、ゲーム施設120内に配置されたり、分析システム122内に機能的に組み込まれていてもよい。いずれにせよ、検出部104からの電子表現がサーバ102に提供され、リモートのゲーム参加者がこの変形版バカラゲームに参加することが可能となる。
【0036】
システム100は、この変形版画からゲームに関する様々な機能を実行するのに用いられる分析システム122を具える。例えば、分析システム122は、賭の種類と量の特定、ライブディーラーから配られるバカラの各ハンドのスコアの特定、バカラのどのハンドに3枚目のカードを与えるかの特定、ゲームプレイが進行に伴うバカラの他のハンドに対するバカラの各ハンドのオッズの特定、最終スコアの特定、どのハンドが他のハンドに勝ったかの特定、ライブ参加者および/またはリモートゲーム参加者への払い戻しの追跡を行う。分析システム122は典型的に、電子メモリに格納された機械可読コードを実行するマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを具え、分析システムは変形版バカラゲームで用いる上述したタスクの一部または全部を実行する。一実施例では、分析システム122がゲーム卓124のライブ参加者に伴う機能を担当し、一方でサーバ102がリモートゲーム参加者に伴う機能を担当する。
【0037】
上述したように、システム100は、ゲーム卓124でライブ参加者によりプレイされる変形版バカラゲームにリモートゲーム参加者が参加できるようにする。各リモート参加者は、例えばスマートフォン、タブレットコンピュータ、デスクトップコンピュータ、PDA、専用ゲーム端末、またはサーバ102と通信可能な他の電子デバイスである各々の電子デバイス110、112および114を用いてゲームに参加する。これらの電子デバイスはいずれもゲーム施設120内にあっても、遠隔にあってもよい。電子デバイスがゲーム施設120内にある場合、電子デバイスは、システム122、サーバ102、または双方と無線または有線で接続された従来型のビデオポーカーまたはスロットに似たゲーム装置118を含んでもよい。典型的に、各電子デバイスは、リモートゲーム参加者と、ゲーム施設で変形版ゲームがプレイされて生じるゲームアクションとの媒介となるサーバ102と、ワイドエリアネットワーク106を介して通信する。電子ゲーム装置118の場合、ライブディーラーが配るカードの電子表現を有線または無線手段で直接に、あるいはゲーム施設120の敷地内に配置されたサーバ(図示せず)を介して間接的に受信する。
【0038】
リモートゲーム参加者は通常、変形版ゲームをホスティングするゲーム施設に関連する、あるいは関連しない団体であるオンラインゲームプロバイダのアカウントを予め開設することにより変形版ゲームに参加することができる。各アカウントには通常、それぞれのリモートゲーム参加者により入金される。リモート参加者が変形版ゲームへの参加を希望する場合、彼または彼女はサーバ102(または他のサーバ)が提供するウェブサイトを介して自身のアカウントにログインし、ここでサーバ102は現在アクティブな、および/または比較的短期間内に開始される多数の異なるゲームの表示を提供する。リモートゲーム参加者は例えば参加しようとする変形版ゲームのうちの1つを選択し、この選択をワイドエリアネットワーク106を介してサーバ102に送信する。これに応じて、それぞれのリモート参加者によるゲームへの参加リクエストがある毎に、サーバ102はライブディーラーにリモート参加者がゲームに参加したことを通知する。
【0039】
サーバ102は、プレイの各ラウンドが行われる毎に、ライブディーラーが配られる都度、配られた物理的カードの電子表現を検出部104から受信する。これらの電子表現はその後サーバ102から現在および/または将来のリモートゲーム参加者に提供される。一実施例では、電子表現は各リモート参加者の電子デバイスに送信される。別の実施例では、電子表現は、リモートゲーム参加者がゲームに参加するインターフェースを提供するウェブサイトにポストされる。さらなる別の実施例では、電子表現は、付加的あるいは代替的に、テレビも似たや他の電子ディスプレイであるディスプレイ装置116に提供される。この実施例では、多数の潜在的参加者に電子表現を提示し、彼ら自身の電子デバイスからゲームをプレイするように誘惑するために、ディスプレイ116は典型的に、バー、ナイトクラブ、カジノフロアなどの公共の場に配置される。この電子表現はライブディーラーとライブ参加者によりプレイされるままに変形版ゲームのライブ映像として表示されてもよいし、ゲームでプレイされるカード、ライブ参加者、カード等のグラフィック表現を有するグラフィックフォーマットで表示されてもよい。この実施例では、潜在的ゲーム参加者が個人の電子デバイスを用いてゲームプレイを追い続けなくても多数の潜在的リモートゲーム参加者にゲームプレイを提示することができる。この実施例は、例えば、スマートフォンが頻繁に電話着信で妨げられるリモート参加者にとって便利である。
【0040】
一実施例では、ライブディーラーとライブ参加者で変形版ゲームがプレイされるのに伴い、サーバ102はリモート参加者から彼らの個々の電子デバイスから賭を受け付ける。この実施例では、リモートゲーム参加者は、従来型バカラのプレイヤーおよび/またはバンカーハンドに賭けるか、および/または、ゲーム卓124のいずれかのライブ参加者が受けとるハンドに賭けることができる、単なる観戦者となる。例えば、電子デバイス110を利用するリモートゲーム参加者は、従来型のバンカーハンドが、1人のライブゲーム参加者に配られるプレイヤーハンドに勝つか、1人のライブゲーム参加者のプレイヤーハンドが、別のライブゲーム参加者に配られるバンカーハンドに勝つかについて、最初の賭け金を置くことができる。この賭け金は、各参加者の電子デバイスを介して、あるいはディスプレイ116に表示された結果として、リモートゲーム参加者が検出部104から電子表現を受けとった後に行うことができる。
【0041】
一実施例では、ライブ参加者が3枚目のカードを受けるか選択できるようにゲームのルールが許可している場合、オンライン参加者は、従来型バンカーハンドと従来型プレイヤーハンドにしか賭けることが制限されており、すなわちライブ参加者のハンドに賭けることができない。これは、ライブ参加者が、当該ライブ参加者に、さらに当該ライブ参加者のバンカーまたはプレイヤーハンドに賭けたオンライン参加者にとって不利になるように、自身のバンカーまたはプレイヤーハンドをプレイするように決定できるからである。さらに、オンライン参加者が従来型バンカーまたはプレイヤーハンドにのみ賭けられるようにすると、ライブ参加者とオンライン参加者の共謀の度合いが最小限となる。別の実施例では、オンライン参加者は、ライブ参加者が3枚目のカードをもらうと判断した後でないと、賭けることができないようにする。例えば、ライブ参加者がプレイヤーハンドを受け取り、ゲームルールでそのライブ参加者にどの場合でも3枚目のカードを受け取れるようになっている場合、オンライン参加者は、ライブ参加者がディーラーに彼または彼女が3枚目のカードを受けるか否かを告げた後にしか、従来型バンカーハンドとライブ参加者のプレイヤーハンドのどちらかに賭けることができない。したがって、ここでも、ライブ参加者が、当該ライブ参加者による決定に基づいてオンライン参加者の賭が負けるように「下手に」プレイするのが回避され、ライブ参加者がオンライン参加者と組んで不正に経略するのを防止することができる。
【0042】
サーバ102は、プレイランドが進むに伴いさらなる電子表現を受けとり、それらを変形版ゲームのリモートゲーム参加者に提供する。代替的または付加的に、さらなる電子表現はディスプレイ116に提供される。プレイラウンドの最後に、サーバ102は通常どのリモートゲーム参加者が勝っているかを特定し、それぞれのアカウントにクレジットする。動予に、サバー102は賭に負けた場合にはこれらのアカウントから引落をする。
【0043】
サーバ102はライブディーラーインターフェース108と通信する。ディーラーインターフェース108は、リモートゲーム参加者からサーバ102を介して、および/またはサーバ102から直接ライブディーラへ情報を提供し、ライブディーラーからリモートゲーム参加者またはサーバ102のいずれかに信号を供給する。例えば、ディーラーインターフェースは、1以上のゲーム参加者がゲームに参加あるいは離脱したときにサーバ102から通知を受け取り、1以上のリモートゲーム参加者から賭けがあった場合にサーバ102から通知を受け取り、リモートゲーム参加者が賭けられる時間制限に到達したらサーバ102から信号を受け取り、1以上のリモート参加者からストリーミング映像を受け取り、サーバ102から賭の種類やリモート参加者から受け取った金額などの賭の情報を受け取り、または、リモートゲーム参加者から、および/またはリモートゲーム参加者へのゲームプレイに関する他の情報を受け取る。どの場合でも、ライブディーラーは、例えば電子ディスプレイ、増幅器/スピーカ等の視覚的または聴覚回路といったディーラーインターフェース108から、これらのすべてのイベントが警告される。
【0044】
ディーラーインターフェース108は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、固定のコンピュータ、カスタムディスプレイ/ユーザ入力デバイス、または、ライブディーラーに情報を提供し、および/またはライブディーラーからリモートゲーム参加者に情報を送信できる様々な他の装置を含んでもよい。ディーラーインターフェース108は、ワイドエリアネットワーク106に直接あるいは間接的に接続された回路を介してリモートゲーム参加者と通信し、あるいは検出器104と通信士、これがディーラーインターフェース108の代わりにサーバー102から信号を送受信してもよい。代替的に、ディーラーインターフェース108が検出器104のために信号を送受信してもよい。他の周知の通信技術や関連する回路を同様に用いることができる。
【0045】
[テーブルレイアウト]
図2は、本明細書に記載の変形版ゲーム中にユーザ入力を処理する例示的なゲーム卓124のレイアウトを示す。多数の入力センサ210、220、230が、各ライブ参加者のスペース272、274、276に設けられ、各参加者に割り当てられている。各入力センサ210、220、230は、ベッティングスペース(例えば、
図2aに示す261、262、263、264、265、266、267、268、269、270)を組み込んでおり、ライブ参加者がいずれかのベッティングスペースに賭け金を置いた場合を自動的に特定する。
【0046】
入力センサ210、220、230は、圧力センサ、タッチセンサ、光学リーダ、重量センサ、賭けるためのチップに対応する無線周波数識別子(RFID)センサなどのマイクロチップ、あるいはこれらの組み合わせを具えてもよい。
図2bは、入力センサ220の例示的な設計を説明目的で示す。入力センサ220は、目的に応じた形とサイズに関して動的に配列されカスタム化できる複数の線引きされたアクティブ領域を具える。例えば、
図2bの入力センサは、各ベッティング/参加者のスペース272、274、276に対応している、10の別個のアクティブ領域221、222、223、224、225、226、227、228、229、231で実施される(
図2a参照)。各アクティブ領域は、ベットが置かれた場合、さらにいくつかの実施例ではベット金額が、タッチ、圧力などを介して検出可能である。
【0047】
例えば、参加者がアクティブ領域222にチップを置いて自身のバンカーハンド(B1)に賭けた場合、アクティブ領域222はタッチ、圧力、および/または光学手段を介してチップを検知し、信号を分析システム(例えば分析システム122)および/または直接ディーラーインターフェース108に送信する。アクティブ領域222からの信号は、タッチ、圧力、光学スキャン、またはこれらの組み合わせに基づいて、置かれたチップの種類および量を同定するデータを含むことができる。これにより、分析システム122は、各種のベットについて参加者が置いたベットの種類と彼/彼女の賭けた金額を自動的に特定することができる。ディーラーインターフェース108は、どのライブ参加者のハンドを配るかの指示をディーラーに提供する。
【0048】
付加的または代替的に、ゲーム卓124はテーブルまたはその近くに配置された個別のディスプレイユニット212、222、および/または224を具えてもよい。例えば、単一のディスプレイユニット212がテーブル面に組み込まれ、各ライブ参加者のプレイヤーおよび/またはバンカーハンドに関するデータを提供してもよい。このディスプレイユニット212はテーブル面に設けられ、このディスプレイユニットのディスプレイ面はテーブル面と同一面とすることができる。テーブル面と同一面となるようにする場合、ディスプレイユニット212は回転あるいは傾けて、テーブル面に対して所定の角度で位置できるようにしてもよい。ディスプレイユニットを回転または傾斜させて、テーブル面に対して90乃至180の範囲の任意の角度とすることができる。180度の角度は、ディスプレイユニットのディスプレイ面がテーブル面と同一面であることを意味する。この単一ディスプレイユニットの構成は、参加者1のスペース212に説明目的のために
図2aに示されている。
【0049】
いくつかの実装例では、2つのディスプレイユニット222、224をテーブルに設けてもよく、一方を各参加者の各ハンド(すなわちバカラのプレイヤーとバンカーのハンド)用としてもよい。各ハンドにシスプレイユニットを提供すると、情報がさらに分離され、各参加者が彼/彼女のハンドをトラックし続けるのを補助する。
図2aは、参加者2のスペース220について2つのディスプレイユニット構成を示す。一方、異なる参加者のスペース272、274、276が異なるディスプレイユニット構成で示されているが、すべての参加者に同じディスプレイ構造を提供してもよい(すなわち、総てが1ディスプレイユニット、またはすべてが2ディスプレイユニット)。あるいは、各参加者スペースが異なるディスプレイ構成を利用可能であってもよい。
【0050】
さらに、システム100は、各参加者スペースに視覚インジケータ252、254を具え、各参加者が彼/彼女自身のプレイヤーハンドおよび/またはバンカーハンドを受け取るべきかの視覚的な合図を提供するようにしてもよい。参加者による上記特定したようなベット種類に基づいて、分析システム124は視覚インジケータ252および/または254に信号を送り、参加者とディーラーが、参加者が彼/彼女自身のプレイヤーハンドおよび/またはバンカーハンドを受け取るべきかを知ることができる。視覚印字ケート254は参加者のプレイヤーハンドに対応し、視覚インジケータ252は参加者のバンカーハンドに対応してもよい。代替的または付加的に、視覚的な合図はディーラーインターフェース108からライブディーラーに提供されてもよい。
【0051】
視覚インジケータ252、254は、対応するハンドが配られるべき場合に点灯するLED光といった簡単な光を具えることができる。参加者がアクティブ領域221または222にのみベットした場合、視覚インジケータ252が点灯するが視覚インジケータ254は点灯しない。参加者がアクティブ領域225または226のみにベットした場合、視覚インジケータ254は点灯するが視覚インジケータ252は点灯しない。参加者がアクティブ領域(221か222)と(225か226)の両方にベットした場合、両方の視覚インジケータ252と254が点灯する。
【0052】
視覚インジケータ254、252は、特定の形状を有しない簡単な光を具えてもよい。また、視覚インジケータ254、252は、各カードのハンドに関連する任意の適切な用語(terms)を含んでもよい。例えば、バカラゲームでは、視覚インジケータは、それぞれ点灯される「プレイヤーハンド」(または「プレイヤー」)および「バンカーハンド」(または「バンカー」)の語を含むことができる。他の視覚インジケーションを実装してもよく、例えば点滅光、イラスト、写真等である。
【0053】
アクティブ領域221、222、223、224、225、226、227、228、229、および231は円形で示されているが、他の形状で実施してもよい。例えば四角形、三角形、星形等で実施しうる。同様に、視覚インジケータ254、252等の視覚インジケータも、四角形、三角形、星形等の他の形状で実施してもよい。
【0054】
図2cは、出力装置(例えば出力装置212、リモートゲーム参加者が操作する他の電子装置110、112、および/または114、およびディスプレイ116)に表示された情報260の例を示す。分析システム122および/またはサーバ102は、これらの装置にデータを出力して、各ゲームラウンドを通して各参加者のリアルタイムな状況と情報を表示する。例えば、表示される情報260は、各参加者のハンドとハウスのハンドのリアルタイムのスコアを含むことができる。別の実施例では、最初の2枚のカードがそれぞれの最初のバカラハンドに配られた後に、2枚のカードのスコアが提供されてもよい。その後、3枚目のカードが配られたら、3枚のカードのスコアが表示される。いくつかの実装例では、この情報は、このゲームルールの各参加者に、各参加者が取り得るオプションを伝えるのに用いられてもよい。例えば、各参加者は、3枚目のカードをもらえるか否かを通知されてもよい。さらに、各参加者は、追加のベットが可能かどうかを通知されてもよい。追加のベットが可能な場合、参加者自身のハンドへの追加のベットに対する動的に計算されたオッズが表示されてもよい。情報260は、例えば参加者3用の上述した情報を示している。
【0055】
図2dは、上述したいずれかの装置に表示される情報282であり、ライブ参加者とリモート参加者を含むすべてのポジションについての情報を含んでいる。別の実施例では、除法は分析システム122および/またはサーバ102により分割され、ゲーム施設122におけるライブゲーム参加者のみに表示されるライブ参加者のみの情報を含む。
図2cと同様に、システムは各参加者が彼または彼女自身のハンドに賭けられ、同様に他の参加者のハンドにも賭けられる。また、各プレイラウンドが起こる都度、図示するように、追加のベットのオッズがすべてのポジションについて表示される。
【0056】
各ディスプレイユニットはタッチスクリーンインターエースを具え、インタラクティブ情報を含む表示された情報280に応答する入力を参加者が行えるようにしてもよい。例えば、タッチスクリーンを用いると、電子ベット手段を用いて、参加者が当該参加者自身のハンドまたは他の参加者のハンド、あるいは双方に賭けることができる。
【0057】
図2eは、参加者が彼または彼女自身のハンドに加えて、他の参加者のハンドに賭けられるようにするための表示284の例を示す。情報284は、リモートゲーム参加者を含む各参加者の情報を含む。情報284は個々のディスプレイユニットに表示され、各参加者が自身のハンドや他の参加者のハンドに電子的にベットできるようにすることができる。
【0058】
[追加のベット]
さらに、ゲーム参加者はそれぞれ、分析システム122、サーバ102、または両方によりトラックされる可能なベットそれぞれに関するオッズで、自身のハンドと一部または全部の他のゲーム参加者のハンドに追加のベットを行うことができる。追加のベットは、ハウスルールで許されていたら、従来型プレイヤーハンドの3枚目のカードが配られる前、および/または従来型バンカーハンドの3枚目のカードが配られる前に行うことができる。ラウンドの開始前に賭けることが必要なベットとは対照的に、追加のベットはゲームが進むにつれ変化する勝率に基づく。追加のベットはまた、ライブ参加者の最初のハンドが配られた後であってライブ参加者のハンドが3枚目のカードをもらう前などに、いずれかのライブ参加者のハンドについて行われてもよい。
【0059】
図3は、各ライブ参加者が自身のプレイヤーとバンカーハンドを受け取れるようにしたテーブルレイアウト300の一実施例を示す。テーブルレイアウト300はミニバカラのテーブルであり、4人のライブ参加者310、320、330、および340に十分な表面スペースがあり、さらに従来型バンカーおよびプレイヤーハンドのスペース350がある。しかしながら、テーブルサイズは4人の参加者用より多くても少なくても実施できる。
【0060】
テーブルレイアウト300は、各ライブゲーム参加者用に、従来型バカラゲームの万丈より大きなスペースを提供するよう設計されている。テーブルレイアウト300は、各参加者がベットを置き、そして2ハンド(すなわち参加者自身のプレイヤーとバンカーのハンド)まで受け取って見るのに十分なスペースを具える。さらに、テーブルレイアウト300で各ライブ参加者に提供されるスペース310、320、330および340は、それぞれディーラーが、参加者の第1のハンドに配られたカードとこのゲーム参加者の第2のハンドに配られたカードとが混ざることなく、各参加者に2ハンドまで配るのに十分なスペースを有する。さらに、各参加者に提供されるスペース310、320、330および340は、ライブディーラーが、1人の参加者に配られたカードと他の参加者に配られ得カードが混ざることなく、各参加者に2ハンドまで配るのに十分なスペースを有する。
【0061】
テーブルレイアウト300は、各参加者のプレイヤーハンド対従来型バンカーハンド用のベッティングスペース311、321、331および341を具える。テーブルレイアウト300はまた、各参加者のバンカーハンド対従来型プレイヤーハンド用のベッティングスペース313、323、333および343を具える。さらに、テーブルレイアウト300は、いずれかのハンドのタイベットのベッティングスペースを別に具える。ベッティングスペース312、322、332および342は、各参加者のプレイヤーハンド(対従来型バンカーハンド)のタイベットのベッティングスペースを表す。ベッティングスペース314、324、334および344は、各参加者のバンカーハンド(対従来型プレイヤーハンド)のタイベットのベッティングスペースを示す。
【0062】
図4は、カードを受け取る前に置かれた最初のベットの上に追加のベットを可能とするテーブルレイアウト400の一実施例を示す。
図3に関して上述した構成に加え、テーブルレイアウト400は、各参加者の追加のベット用のベッティングスペースを具える。説明のために、テーブルレイアウト400は、従来型バンカーとプレイヤーハンド用のスペース440に加えて、3人の参加者410、420および430用にテーブル面に十分なスペースがある。しかしながら、テーブルレイアウト400は3人以上のライブ参加者を擁するように変更することができる。
【0063】
例えば、ライブ参加者1に提供されるスペース410は、参加者1のプレイヤーハンド対従来型バンカーハンド用の最初のベッティングスペース412を具える。ライブ参加者1用に設けられるスペース410はまた、参加者1のバンカーハンド対従来型プレイヤーハンドの最初のベッティングスペース416も具える。また、追加のベット用のベッティングスペース411と415が参加者1のプレイヤーとバンカーハンドに賭けるためにそれぞれ設けられる。さらに2つの追加のベッティングスペース419と421が、それぞれ従来型バンカーハンドとプレイヤーハンドのクロスベットを置くために設けらて示されている。ゲームプレイ中に、ライブ参加者は自身のプレイヤーハンドにベットを置いて開始することができる。その後、カジノルールに基づき追加のベットが許される部分で、この参加者は従来型バンカーハンドにクロスベットすることができる。これは、当該参加者がゲームプレイ中に、従来型バンカーハンドが当該参加者のプレイヤーハンドより勝ちそうだと思った場合に望ましいものとなる。同様に従来型プレイヤーハンドへのクロスベットも置くことができる。
【0064】
参加者1用のスペース410はまた、最初のタイベットと、追加のタイベットを含むタイベット用のベッティングスペースを有する。最初のタイベットのスペースは、参加者1のプレイヤーハンド対従来型バンカーハンド用の最初のタイベットのスペース413と、参加者1のバンカーハンド対従来型プレイヤーハンド用のタイベットのスペース417を具える。さらに、スペース410は参加者1のプレイヤーハンド対従来型バンカーハンド用の追加のタイベットのスペース414と、参加者1のバンカーハンド対宇浦鋳型プレイヤーハンド用の追加のタイベットのスペース418を具える。
【0065】
他の参加者用にも同様のベッティングスペースが設けられる。したがって、参加者2、3用にそれぞれ設けられたスペース420と430も、上述したように、各ライブ参加者のプレイヤーハンド対従来型バンカーハンド用と、各ライブ参加者のバンカーハンド対従来型プレイヤーハンド用と、各ライブ参加者のプレイヤーとバンカーハンドの双方のための、最初と追加のベットのスペースが設けられる。
【0066】
リモートゲーム参加者はそれぞれ、上述したライブゲーム参加者と同様の賭を行うことができる。すなわち、各リモートゲーム参加者は、ライブ参加者のハンドおよび/または従来型ハンドのいずれかに、典型例ではいかなる組み合わせでも賭けることができる。例えば、リモートゲーム参加者は、もし参加者1がバンカーハンドを受け取る決定をし、参加者2がプレイヤーハンドとバンカーハンドの双方を受け取る決定をし、参加者3がプレイヤーハンドを受け取る決定をした場合に、(プレイラウンドの開始前に)ライブ参加者1のバンカーハンドが従来型プレイヤーハンドに勝つ方と、参加者2のプレイヤーハンドが参加者2のバンカーハンドに勝つ方と、参加者3のプレイヤーハンドと参加者1のバンカーハンドがタイとなることに最初に賭けることができる。参加者1、2および3が多様なハンドを受け取るかの決定は、一実施例では、ゲームプレイのラウンド前に自身のバカラハンドについての各々の希望を示す賭け金を置くことに対応する。最初のバカラハンドがライブディーラーから各ライブ参加者および従来型バンカーとプレイヤーハンドに配られた後であって、1以上のプレイヤーハンドに3枚目のカードが配られる前に、各リモート参加者は、一実施例では、いずれかのハンドが他のいずれかのハンドに勝つか、いずれかのハンド間でタイとなるかに賭けることができる。ライブディーラーが、3枚目のカードを要求するいずれかのプレイヤーハンドにカードを配った後であって、1以上のバンカーハンドに3枚目のカードを配る前に、ライブ参加者とリモート参加者は、いずれかのハンドが他のいずれかのはんどに勝つか、いずれかのハンド間でタイとなるかに賭ける別の機会が与えられてもよい。
【0067】
このように、新規でエキサイティングなバカラゲームを説明したが、ここでライブゲーム参加者は自身のバカラハンドを受け取り、従来型のバカラの賭と、自身のバカラハンドの一方または双方、および/または他のライブ参加者のハンドに賭けることができる。さらに、リモートゲーム参加者は、従来型の賭と、ライブ参加者のハンドへの賭と、あるいはこれらのハンドに加えて自身の、あるいは他のリモートゲーム参加者のハンドに賭けることができる。
【0068】
[勝ちハンドの決定]
各々のライブ参加者とリモート参加者に配られるハンドの数に拘わらず、バカラの標準ルールを用いて以下のように勝ちハンドが決定される:
A.各ゲーム参加者のプレイヤーハンド対従来型バンカーハンド。
B.各ゲーム参加者のバンカーハンド対従来型プレイヤーハンド。
C.タイベットの場合:(1)各ゲーム参加者のプレイヤーハンド対従来型バンカーハンドのタイ、(2)各ゲーム参加者のバンカーハンド対従来型プレイヤーハンドのタイ、(3)いずれかのゲーム参加者のバンカーハンド対1またはそれ以上の他のゲーム参加者のプレイヤーハンドのタイ、(4)いずれかのゲーム参加者のプレイヤーハンド対1またはそれ以上の他のゲーム参加者のバンカーハンドのタイ、(5)1人のゲーム参加者のプレイヤーハンドと同じゲーム参加者のバンカーハンドのタイ。
D.あるゲーム参加者のプレイヤーハンド対同じゲーム参加者のバンカーハンド。
E.あるゲーム参加者のバンカーハンド対同じゲーム参加者のプレイヤーハンド。
F.いずれかのゲーム参加者のバンカーハンド対1またはそれ以上の他のゲーム参加者のプレイヤーハンド。
G.いずれかのゲーム参加者のプレイヤーハンド対1またはそれ以上の他のゲーム参加者のバンカーハンド。
【0069】
図5は、サーバー102の一実施例の機能ブロック図である。プロセッサ500と、メモリ502と、ユーザインターフェース504と、通信インターフェース506とが示されている。サーバ102は、コンピュータまたはサーバといった電子演算装置を具え、プロセッサ500はメモリ502に保存された装置可読演算命令を実行して、サーバ102がリモートゲーム参加者にライブ参加者のハンドに賭けられるようにする。サーバ102は、リモートゲーム参加者に関する他の機能も実行可能であり、これにはライブ参加者のハンド、従来型ハンド、およびリモート参加者のハンドを含む各バンカーとプレイヤーハンドのスコアの計算、いずれかのハンドが他のいずれかのハンドに勝つオッズの計算、ラウンド中のゲームの進行に伴いいずれかのハンドが他のハンドに勝った賭け金の払い戻し情報の提供、および各リモートゲーム参加者のアカウント管理の提供が含まれる。
【0070】
プロセッサ500は、この分野で周知の汎用マイクロプロセッサを備えるか、カスタムまたはセミカスタムのASICを具えてもよい。プロセッサ500は一般に、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EEPROM、UVPROM等の1以上の非一時的ストレージ装置に格納された装置可読命令を実行する。ディーラーインターフェース504は、技術者または他の技術要員がサーバ102を操作および/または保守するのに必要なハードウェアの1以上の組み合わせを具える。
【0071】
通信インターフェース506は、1以上のリモートゲーム参加者へ、ディーラーインターフェース104へ、および/または分析システム122といった様々なソースとデジタル信号を送受信する回路を具える。一実施例では、このような信号は、TCP/IPといった標準インターネットプロトコルを用いてインターネットのようなワイドエリアネットワーク106を介して送受信される。このような回路や通信プロトコルはこの分野で周知である。
【0072】
図6は、ゲーム卓124に位置するライブ参加者によってプレイされるハンドにリモートゲーム参加者が賭けられるようにする方法の一実施例を示す。この方法は分析システム122、サーバ102、または双方により、システムまたはサーバのそれぞれのメモリに格納された装置可読命令を実行して実施される。いくつかの実施例では、
図6に示すステップのすべてが実行されず、またこれらのステップが行われる順番も別の実施例では異なってもよいことを理解されたい。さらに、いくつかのマイナーな方法ステップは明確のために省略されていることを理解されたい。
【0073】
一実施例において、ゲームは、バンカーまたは参加者のハンドに3枚目のカードが提供されるか否かの決定権はないプントバンコ、または北アメリカ式バカラとしてプレイされる。
【0074】
別の実施例では、ゲームは、参加者の1人が「バンカー」に指定され、この指定がゲームがハンド毎に進むにつれ各参加者にテーブル周りに回されるシュマンドフェールとしてプレイされる。各ラウンドで、バンカーは賭けたい金額を賭ける。他の参加者は、順番に、自分が現在のバンカー全部に合致する賭け金で相対する「ゴーバンク」するか否かを宣言する。参加者の1人のみが「ゴーバンク」できる。誰も「ゴーバンク」しない場合、参加者はそれぞれ順番に賭ける。参加者からの賭け金合計がバンカー以下であれば、オンライン参加者もバンカーの金額まで賭けることができる。参加者からの賭け金合計がバンカー以上となったら、バンカーは合うようにバンカーを増額するかを選択でき、そうしない場合は、超過した賭け金はプレイ順に反対に取り除かれる。いくつかの実施例では、これらのシュマンドフェールの伝統ルールが変更されており、これはいくつかの場合に伝統ルールではいずれかのラウンドでプレイする参加者の数が制限されてしまうからである。例えば、バンカーが他人が合わせるには大きな賭け金を置いた場合、1人の参加者がこの大きな賭け金のドルをバンカーの賭け金に対して賭けることを望むと、このプレイラウンドのアクティブな参加者数が減ってしまう。これは単調となり、特にオンラインゲーム参加者にとって、面白くないゲームとなる。
【0075】
上述したいずれの実施例でも、上記したようにゲームをトーナメントスタイルでプレイしてもよく、この場合はライブ参加者および/またはオンライン参加者には1またはそれ以上の「バイイン」が許可され、参加者は自分のチップが無くなったら排除される。
【0076】
ブロック600で、ゲーム卓124のライブゲーム参加者が彼/彼女自身のプレイヤー、バンカー、および/またはタイの位置(すなわち位置211、213、212、214)に賭ける。これらのベットは例えばセンサ210、220、および/または230で検知され、分析システム122、サーバ102、または双方に提供される。一実施例では、リモートゲーム参加hさも最初の賭け金を出して自身のバンカーおよび/またはプレイヤーハンドを受け取り、このような指示がリモートゲーム参加者の電子デバイスから、ネットワーク106を介して、分析システム122、サーバ102の一方または双方に受信される。
【0077】
ブロック602で、ライブ参加者のベットに応じて、分析122、サーバ102、または双方が、受け取った最初のベットに基づいて各ライブ参加者に配るハンドの数(すなわちプレイヤーハンドおよび/またはバンカーハンド)を決定する。分析システム122またはサーバ102はディーラーインターフェース108に信号を送り、各ライブ参加者に配るべき決定したハンド数(およびプレイヤーかバンカーかといったハンド種類)を示す。この信号は、付加的または代替的に、各ライブ参加者のスペースに配置された視覚インジケータ252、254(
図2b参照)に送られ、例えばこれらのライブ参加者が彼/彼女自身のプレイヤーハンドおよび/またはバンカーハンドを受け取るべきか否かの視覚的な合図をライブディーラーに提供されるようにしてもよい。
【0078】
ブロック604で、一実施例では、分析システム122またはサーバ102が、ゲーム卓124でプレイされているゲームに参加しているいずれかのゲーム参加者に、いずれのハンドも配られる前に、いずれかのライブ参加者により置かれた賭け金を通知する。別の実施例では、いずれかのリモートゲーム参加者による賭けもまた、他の各リモートゲーム参加者に通知される。このおうな通知は、各リモートゲーム参加者の電子デバイス、および/またはディスプレイ116に表示され、リモートゲーム参加者が、ライブディーラーにより配られる1またはそれ以上のハンドの組み合わせに最初の賭を置けるようにする.例えば、ライブ参加者1がプレイヤーハンドをもらうために賭け、ライブ参加者2がプレイヤーハンドとバンカーハンドをもらうために賭けたら、オンラインゲーム参加者は以下の最終ゲーム結果のいずれかに賭けることができる:
a)参加者1のプレイヤーハンドが従来型バンカーハンドに勝つ;
b)参加者1のプレイヤーハンドが参加者2のバンカーハンドに勝つ;
c)参加者2のバンカーハンドが参加者1のプレイヤーハンドに勝つ;
d)参加者2のバンカーハンドが従来型プレイヤーハンドに勝つ;
e)参加者2のプレイヤーハンドが従来型バンカーハンドに勝つ;
f)上述したいずれかのハンドがタイとなる。
【0079】
ブロック606で、1またはそれ以上の賭が、上述したように1またはそれ以上のリモートゲーム参加者から自身の電子デバイスを介して、分析システム122、サーバ102、または双方に受信される。
【0080】
ブロック608で、ディーラーインターフェース108の受信信号に基づいて、ライブディーラーが、ゲーム卓124においてバンカーおよび/またはプレイヤーハンドを受け取るために賭け金を置いた各ライブ参加者と、従来型のプレイヤーおよびバンカーハンドに2枚のカードのうちの1枚目を配る。ディーラーから各カードが配られたら、これらは検出部104に記録されカードの電子表現に変換されて、分析システム122、サーバ102、または双方に提供される。この電子表現は分析システム122またはサーバ102のいずれかからリモートゲーム参加者に彼らの電子デバイスを介して提供され、あるいは1以上のディスプレイ116に提供される。
【0081】
配る順番は、テーブル周りに反時計回りに進めることができる。各ライブ参加者から受け取ったベットに基づいて、例えば最初にディーラーの左のライブ参加者から初めて各ライブ参加者に最初のカードが配られる。例えば、最初のライブ参加者がプレイヤーおよび/またはタイのみにベットしている場合、このライブ参加者は1のプレイヤーハンドを受け取り、最初に配るカードはこのライブ参加者のプレイヤーハンドの1枚目のカードとなる。
【0082】
上記の最初のカードの例は、配る順番(すなわち反時計回り)で各ライブ参加者と従来型バンカーおよびプレイヤーハンドにも適用される。
【0083】
次に、2枚目のカードが、バンカーおよび/またはプレイヤーハンドを受け取るために賭けたライブ参加者/リモートゲーム参加者それぞれと、従来型バンカーおよびプレイヤーハンドに配られる。1枚目のカードを配るのに上述した手順が2枚目のカードにも適用される。例えば、彼/彼女のプレイヤーとバンカーポジションにベットしたライブ参加者は2枚目のカードを、各ハンドに1枚ずつ2枚受け取る。これらのカードもそれぞれ同様に検出部104により電子表現に変換され、分析システム122、サーバ102、または双方に提供され、そして電子デバイスを介してリモートゲーム参加者に、および/または1以上のディスプレイ116に提供される。
【0084】
一実施例では、ライブディーラーは1以上の最初のカードを各ハンドに伏せた状態で配ってもよい。
【0085】
[(ハウスルールにより決定される)各ハンドに最初の2枚のカードを配る代替プロセス]
いくつかの実装例では、各ライブ参加者とおよび従来型ハンドには最初のカードと2枚目のカードの双方が、他の参加者または従来型ハンドがカードを受ける前に配られる。例えば、ディーラーの左の最初のライブ参加者がプレイヤーとバンカーハンドの双方を受け取る場合、当該ライブ参加者が受け取る最初の2枚のカードは当該最初のライブ参加者のプレイヤーハンドであり、次の2枚のカードが最初のライブ参加者のバンカーハンドに配られる。最初のライブ参加者が彼/彼女のカードをすべて受け取った後に、同じ配るシステムプロセスを用いて他のそれぞれのライブ参加者が彼/彼女のカードを受け取る。
【0086】
ブロック610で、一実施例では、賭け金を置いた各ライブ/リモートの参加者のプレイヤーハンドおよび/またはバンカーハンド、および従来型ハンドに2枚のカードが配られた後、分析システム122、サーバ102、およびその双方は、特定のハンドが他のハンドに勝つ論理的、数学的なオッズを計算し、および/または参加者に与えられるべき払い戻しオッズを計算する。払い戻しオッズは、すでにプレイされたカードを考慮に入れても入れなくてもよい。これは、参加者が自分のバンカーおよび/またはプレイヤーハンドを受け取ると賭の機会の数が膨大になるため、参加者にとって有用である。払い戻しオッズは通常数学的な勝率に基づき、典型的には数学的な勝率に合う払い戻し以下が参加者に与えられる。一方または双方の勝率がライブ参加者とリモートゲーム参加者に同様に与えられ、彼らがゲームプレイラウンドのこの時点で、ゲーム卓124に配られる一方のハンドが他方のハンドに勝つか引き分けるかについて賭けるか否かを決定する助けとなる。この勝率は、タイハンドとなるか、いずれかのバンカーハンドがいずれかの他のプレイヤーハンドに勝つか、いずれかのプレイヤーハンドがいずれかの他のバンカーハンドに勝つかの現時点でのオッズに基づいて決定される。
【0087】
例えば、数学的勝率は、計算された2つのハンドの現在のスコアと、ライブディーラーに現在および/または(例えば、シューに複数デッキのカードが用いられる場合)以前のプレイラウンド中に既に配られた特定のカードの組み合わせに基づいて計算される。しかしながら、別の実施例では、数学的勝率は、単に各ハンドのスコアによって決定されてもよい。一実施例では、数学的勝率は、次にディーラーが配る特定のカードの値の確立に基づいて計算される(すなわち、0、1、2、3、4、5、6、7、8、または9)。このような確立は、前に配られたカードを考慮してもよい。例えば、自分のプレイヤーハンドが従来型バンカーハンドに勝つのに$1,000ドルのオリジナルベットしたライブのテーブルゲーム参加者が、このオリジナルの賭けに負けると考えたら、従来型バンカーハンドに$5,000の追加ベットすることを考えるかもしれない。この場合、従来型バンカーハンドが参加者のプレイヤーハンドに勝つ場合の数学的勝率は1−4に計算され、参加者への払い戻しオッズは1−5で提供される。従来型バンカーハンドが買ったら、ゲーム参加者は追加のベットについて$950($1,000からコミッション$50少ない)勝ち、これはプレイヤーハンドへの最初のベットに関する損失の殆どをカバーする。
【0088】
別の例では、複数のカードデッキを含むシューからカードが配られるにつれ払い戻し金額が変化してもよい。例えば、上述の1−5の払戻金額は、シューからどのカードが既に配られたかによって調整されてもよい。これにより、払い戻し金額は、検出部104からサーバ102に提供される、既に配られたカードに基づいて、ゲームプレイ中に例えば1−5.2へと動的に増加し、あるいは既に配られたカードを考慮してサーバ102が算出する数学的勝率が減少したら、例えば1−4.8に動的に減少する。
【0089】
ブロック612で、オッズが計算され参加者に提供された後に、バカラの従来ルールに基づいて、いずれかの参加者のプレイヤーハンドと従来型バンカーハンドの間の最終結果が出たかが判定される。一実施例では、従来型プレイヤーハンドといずれかの参加者のバンカーハンドの最終結果が出たかについても判定される。同様に、従来型プレイヤーハンドと従来型バンカーハンドの間の最終結果が出たかについても判定される。このような判定はディーラーか、自動的に分析システム122および/またはサーバ102により行うことができる。例えば、2つのハンドそれぞれの2枚のカードのスコアが計算され、これらのスコアが互いに比較されて、これらのハンド間で最終結果を決定できるかが判定される。ブロック612において、少なくとも以下の事例について勝ちハンドが決定される:
(1)従来型プレイヤーハンドおよび/または参加者のハンドの合計が8か9の場合。
(2)従来型バンカーハンドおよび/または参加者のプレイヤーハンドの合計が8か9の場合。
(3)いずれかの参加者のプレイヤーハンド対他の参加者のバンカーハンドの場合、あるいはいずれかの参加者のバンカーハンド対他の参加者のプレイヤーハンドの場合は、一方または双方の合計が8か9の場合。
(4)従来型プレイヤーハンドの合計が6か7、且つ参加者のバンカーハンドの合計が6か7の場合。
(5)従来型バンカーハンドの合計が6か7、且つ参加者の2枚のカードのプレイヤーハンドの合計が6か7の場合。
(6)いずれかの参加者のプレイヤーハンド対別の参加者のバンカーハンドの場合、あるいはいずれかの参加者のバンカーハンド対別の参加者のプレイヤーハンドの場合、双方の合計が6か7の場合。
【0090】
参加者が一方または両方のハンドに勝利したら、彼または彼女は典型例では特定のベット用に認められ発表されたスポットに支払われる。参加者がベットに負けたら、賭け金はその場でライブディーラーにより回収される(または、サーバ102がリモートゲーム参加者のアカウントから徴収する)。従来は、ゲームのこの時点で決定されたハンドはゲーム卓124から取り除かれる。しかしながら、一実施例では、これらのハンドはテーブルに残されて「参加者対決」賭け金がある賭けに用いられる。すなわち、1の参加者のバンカーまたはプレイヤーハンド対別の参加者のバンカーまたはプレイヤーハンドの間の賭けに用いられる。
【0091】
ブロック614で、分析システム122はライブ参加者から追加の賭け金を受け、サーバ102はリモートゲーム参加者から上述したように追加の賭け金を受ける。典型例では、このような追加の賭けは参加者のオリジナルベットに拘わらず置くことができ、あるいはオリジナルベットを置くことなく賭けることができる。
【0092】
ブロック616で、最初の2枚のカードが配られた後に最終結果が判定できない場合、分析システム122、サーバ102、またはライブディーラーは、いずれかのライブ/リモート参加者のプレイヤーハンドおよび/または従来型プレイヤーハンドに3枚目のカードを配るかどうかを決定する。1以上の信号が分析システム122またはサーバ102からディーラーインタフェース104に提供され、どのプレイヤーハンドが3枚目のカードを受け取るべきかが示される。従来型バカラのルールに従って3枚目のカードを受け取るべきゲーム卓124の各プレイヤーハンドに、3枚目のカードが配られる。この判定が行われるときに各プレイヤーハンドは従来型バンカーハンドに対してプレイし、従来型プレイヤーハンド対従来型バンカーハンドも同様である。それぞれ3枚目のカードがライブディーラーから配られたら、これが検出部104に読まれ分析システム122、サーバ102、または双方に提供され、最終的にオンラインゲーム参加者に提供される。
【0093】
ブロック618で、分析システム122またはサーバ102が、3枚目のカードを受け取ったプレイヤーハンドが最終結果となったかが判定され、そうであれば、これらのハンドが従来型バンカーハンドに勝ったかが判定される。サーバ102は、3枚目のカードに基づいて、リモートゲーム参加者からの賭けが勝ったか否かを特定する。サーバ102は、いずれかのライブ参加者が受け取った3枚目のカードで最終決定ができたかに基づいて、リモートゲーム参加者のアカウントバランスを調整する。3枚目のカードは、プレイヤーのスコアが0−5のときに配られる。
【0094】
ブロック620で、一実施例では、プレイヤーハンドに3枚目のカードが配られた後に、分析システム122、サーバ102、または双方は、上述したように、いずれかの特定のハンドが他のいずれかのハンドに勝つ数学的勝率を計算し、および/または、参加者に与えられる支払オッズを計算する。
【0095】
ブロック622で、上述したように、分析システム122はライブ参加者からの追加の賭け受け、一方サーバ102はリモートゲーム参加者から賭を受ける。典型例では、このような追加の賭は参加者のオリジナルベット、あるいは前にベットが置かれたか否かに拘わらず行うことができる。
【0096】
ブロック624で、分析システム122、サーバ102、またはライブディーラーが、従来型バンカーハンドに3枚目のカードを配るか否かを判定する。一実施例では、3枚目のカードはバンカーハンドの合計が0−5である場合に従来型バンカーハンドに配られる。別の実施例では、以下のシナリオで従来型バンカーハンドに配られる:
(1)参加者のプレイヤーハンドが2枚のカードの合計で6か7でスタンドしており、最初の従来型バンカーハンドの合計が0−5の場合。
(2)参加者が最初のプレイヤーの合計が0−5で引いた場合であって、従来型バンカーハンドの合計が0−2で3枚目のカードを引く適格を与える場合。
(3)従来型バンカーハンドの合計が3−6であって、ライブ参加者が彼または彼女のプレイヤーハンドに引いた3枚目のカードが従来型バンカーハンドに3枚目のカードを引く適格を与える場合。
【0097】
ブロック618で、上記シナリオに基づき、3枚目のカードが従来型バンカーハンドに配られる。追加あるいは代替の他のシナリオがあってもよい。3枚目のカードは検出部104に読み取られ、分析システム122、サーバ102、または双方に提供される。
【0098】
ブロック626で、分析システム122および/またはサーバ102が従来型バンカーハンドの最終的な3枚のカードのスコアを判定し、最終判断されていなかったすべてのプレイヤーハンドと比較して、従来型バカラのルールに基づいて従来型バンカーハンドと残りのプレイヤーハンド間の最終結果を決定する。サーバ102はその後、サーバ102の勝敗決定に基づき、賭が勝ったか否かによってすべてのリモートゲーム参加者のアカウントバランスを調整する。
【0099】
[プレイは参加者のバンカーハンド対従来型プレイヤーハンドに移る]
ブロック628で、分析システム122、サーバ102、および/またはディーラーは、最初の2枚が配られた後に最終結果を決定できるかを判定するが、この場合は従来型プレイヤーハンドと各参加者のバンカーハンドの処理に関する。例えば、上記のように、分析システム122、サーバ102、および/またはディーラーは、従来型プレイヤーハンドと参加者に提供されたバンカーハンドの2枚のカードを計算し、これらのハンド間で最終結果を決定できるかを判定する。上述したように最初の2枚のカードを配ったときに最終結果が判明したら、分析システム122および/またはサーバ102は、従来型プレイヤーハンドと参加者のバンカーハンドの2枚のカードのスコアを計算した後に、リモートゲーム参加者による賭に配当する。
【0100】
上述した(従来型プレイヤーハンド対ゲーム参加者のバンカーハンドの)2枚目のカードが配られた後に判明する結果の例には以下が含まれる:
(1)参加者のバンカーハンドおよび/または従来型プレイヤーハンドのいずれかの最初の合計が8か9の場合。
(2)従来型プレイヤーハンドの2枚のカードの合計が6か7であり、ゲーム参加者のバンカーハンドの2枚のカードの合計が6か7である場合。
【0101】
すべてのゲーム参加者に最初の2枚のカードが配られた後に最終結果が分からない場合がある。このため、プレイはブロック630へと続き、ここで分析システム122、サーバ102、および/またはライブディーラーはバカラの標準ルールに則って従来型プレイヤーハンドに3枚目のカードを配るか否かを判定する。典型的には、従来型プレイヤーハンドは2枚のカードの合計が0−5のときに3枚目のカードを受ける。
【0102】
ブロック632で、一実施例では、分析システム122、サーバ102、または双方は、上述したように、参加者のバンカーハンドが従来型プレイヤーハンドおよび/または他のプレイヤーハンドに勝つかの数学的勝率を計算し、および/または参加者に与えられる払い戻しオッズを計算する。
【0103】
ブロック634で、上述したように、分析システム122はライブ参加者からの追加の賭を受け、サーバ102はリモートゲーム参加者からの追加の賭を受ける。典型的には、このような追加の賭は参加者のオリジナルベット、以前のベット、あるいは前にベットが置かれたか否かに拘わらず行うことができる。
【0104】
ブロック636で、分析システム122および/またはサーバ102は、従来型プレイヤーハンドへの3枚目のカードを配った後に最終結果を決定できるかを判定する。従来型プレイヤーハンドの計算された3枚のカードのスコアが、各参加者のバンカーハンドのカードスコアと比較され、各参加者について最終結果を決定できるかが判定される。従来型プレイヤーハンドに3枚目のカードが配られたときに最終結果が判明すれば、分析システム122および/またはサーバ102は勝者を決定し、従来型プレイヤーハンドの3枚のカードのスコアと参加者のバンカーハンドのスコアを計算した後に、リモートゲーム参加者による賭けに配当する。
【0105】
従来型プレイヤーハンドに3枚目のカードが配られても最終結果を決定できない場合、ブロック638で、分析システム122、サーバ102および/またはディーラーは、バカラの標準ルールに基づき各参加者のバンカーハンドが3枚目のカードを受けるべきか否かを特定する。1以上の信号が分析システム122またはサーバ102からディーラーインタフェース104に提供され、どのバンカーハンドが3枚目のカードを受け取るべきかが示される。これらの場合の例は以下を含む:
A.従来型プレイヤーハンドが2枚の合計6か7でスタンドしており、ライブゲーム参加者のバンカーハンドの最初の合計が0−5の場合。
B.従来型プレイヤーハンドの最初の合計が0−5のときに引き、ライブゲーム参加者のバンカーハンドの合計が0−2であって、3枚目のカードを引く適格がある場合。
C.従来型プレイヤーハンドの2枚のカードの合計が合計0−5で引いた場合であり、ライブゲーム参加者のバンカーハンドの最初の合計が3−6であって、従来型プレイヤーハンドが引いた3枚目のカードがライブゲーム参加者のバンカーハンドに3枚目のカードを受ける適格を与えるものである場合。
【0106】
ブロック640で、一実施例では、分析システム122、サーバ102、または双方は、上述のように、参加者のバンカーハンドが従来型プレイヤーハンドおよび/または他のプレイヤーハンドに勝つ数学的勝率を計算し、および/または参加者に与えられる支払オッズを計算する。
【0107】
ブロック642で、上述のように、分析システム122はライブ参加者からの追加の賭を受け、サーバ102はリモート参加者からの追加の賭を受ける。典型例では、このような追加の賭は参加者のオリジナルベット、以前のベット、あるいは前にベットが置かれたか否かに拘わらず行うことができる。
【0108】
ブロック644で、参加者のバンカーハンドに3枚目のカードの必要性に応じて3枚目のカードが配られた後に、分析システム122またはサーバ102は、それぞれの3枚のバンカーハンドのスコアを特定し、各スコアを従来型プレイヤーのスコアと比較して、各参加者のバンカーハンドと従来型プレイヤーハンド間の最終結果をバカラの従来ルールに基づいて決定する。各参加者の3枚のカードのバンカースコアは分析システム122またはサーバ102により計算され、従来型プレイヤーハンドと比較されて勝者が決定する。分析システム122またはサーバ102はその後、分析システム122またはサーバ102による勝敗決定により、賭に勝ったか否かに基づいてすべてのリモートゲーム参加者のアカウントバランスを調整する。このプロセスは各ゲーム参加者のバンカーハンドに実行される。さらに、いずれかの参加者によりこのプレイラウンド中のいずれかの時点で置かれたクロスベットの結果も分析システム122またはサーバ102により判定される。
【0109】
ここに開示した実施例に関して説明した方法またはステップは、直接的にハードウェアに実装されても、プロセッサが実行する装置可読命令に実装されても、またはその両方でもよい。装置可読命令は、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、可換型ディスク、CD−ROM、またはこの分野で知られた様々な他の携帯の保存媒体に格納されてもよい。例示的な保存媒体はプロセッサに結合され、このプロセッサが当該保存媒体から情報を読み出し、情報を書き込むことができる。代替例では、保存媒体はプロセッサと一体化してもよい。プロセッサと保存媒体は1つのASIC内にあってもよい。代替例では、プロセッサと保存媒体は別個の要素にあってもよい。
【0110】
したがって、本発明の一実施例は、本書に開示された教示、方法、プロセス、アルゴリズム、ステップ、および/または機能を実現するコードあるいは装置可読命令を実装した非一時的なプロセッサ可読媒体を具えてもよい。
【0111】
以上の開示は本発明の説明的な実施例を示しているが、添付のクレームに規定された本発明の範囲を逸脱することなく多様な変更や変形を行うことができることに留意されたい。本書に開示した発明の実施例による方法クレームの機能、ステップおよび/または動作は、特定の順番で実行される必要はない。さらに、本発明の複数の要素を単一形で記載またはクレームしているが、単一のものと明示していない限り複数であってもよい。