(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本願に係る情報提供装置、情報提供方法、情報提供プログラム及びネットワークシステムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報提供装置、情報提供方法、情報提供プログラム及びネットワークシステムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0011】
〔1.ネットワークシステムの構成〕
まず、
図1を用いて、実施形態に係るネットワークシステム1の構成について説明する。
図1に示すように、実施形態に係るネットワークシステム1には、端末装置10
1及び10
2と、情報提供装置100と、SNSサーバ200とが含まれる。端末装置10
1及び10
2、情報提供装置100、SNSサーバ200は、それぞれネットワークNと有線又は無線により接続される。なお、
図1では、ネットワークシステム1に、2台の端末装置10
1及び10
2と、1台の情報提供装置100と、1台のSNSサーバ200とが含まれる例を示したが、ネットワークシステム1には、3台以上の端末装置や、複数台の情報提供装置100や、複数台のSNSサーバ200が含まれてもよい。
【0012】
端末装置10
1及び10
2は、ユーザによって利用される情報処理装置であり、例えば、デスクトップ型PC(Personal Computer)、タブレット型PC、ノート型PC、スマートフォンやPDA(Personal Digital Assistant)などの携帯端末である。実施形態に係る端末装置10
1及び10
2は、ブラウザ等を搭載しており、ウェブページを表示する機能を有する。なお、端末装置10
1及び10
2は、それぞれ同様の機能を有するので、以下では、端末装置10
1及び10
2を区別する必要がない場合には、これらを総称して「端末装置10」と表記する場合がある。
【0013】
情報提供装置100は、各種ウェブページを端末装置10に提供するサーバ装置である。例えば、情報提供装置100は、ニュースサイト、ファイナンスサイト(株価サイト)、天気サイト、ショッピングサイト、検索エンジンサイト、ネットオークションサイト等のウェブページを配信する。
【0014】
SNSサーバ200は、コミュニケーションサービスの一例としてソーシャルネットワーキングサービスを提供するサービス提供装置である。例えば、SNSサーバ200は、会員ユーザ間のインターネット上における関係性(例えば、友人関係など)をソーシャルネットワークとして管理し、会員ユーザによって投稿された記事ページや写真画像等を同一のソーシャルネットワークに属する他ユーザに公開するサービスを提供する。このようなSNSサーバ200によって提供されるサービスは、例えば、facebook(登録商標)、twitter(登録商標)、mixi(登録商標)等と呼ばれるサービスに該当する。
【0015】
図1に示したネットワークシステム1において、情報提供装置100は、端末装置10
1のユーザ操作に従って、端末装置10
1に配信したウェブページに対するリンク情報を生成し、生成したリンク情報をSNSサーバ200に送信する。これにより、端末装置10
1のユーザは、ウェブページへのリンク情報をSNSサーバ200に投稿することができる。そして、情報提供装置100は、端末装置10
2からアクセス要求を受け付けた場合に、SNSサーバ200によって提供されるソーシャルネットワーキングサービスにおいて端末装置10
2のユーザと友人関係にあるユーザによって投稿されたリンク情報が表示されるウェブページを端末装置10
2に配信する。例えば、端末装置10
1のユーザと端末装置10
2のユーザとが友人関係にある場合、情報提供装置100は、端末装置10
1のユーザによって投稿されたリンク情報が表示されるウェブページを端末装置10
2に配信する。以下、
図2を用いて、このような情報提供装置100による処理について説明する。なお、以下の実施形態では、ウェブページへのリンク情報として、ウェブページへのリンクが張られているリンク画像(以下、「シェアパネル」と表記する)を生成する例について説明する。
【0016】
〔2.情報提供処理〕
図2は、実施形態に係る情報提供装置100による情報提供処理の一例を示す図である。
図2の例では、
図1に示した端末装置10
1がユーザU1によって利用され、端末装置10
2がユーザU2によって利用されるものとする。また、ユーザU1及びユーザU2は、SNSサーバ200によって提供されるソーシャルネットワーキングサービスおいて、同一のソーシャルネットワークに属する友人関係にあるものとする。
【0017】
まず、端末装置10
1は、
図2(a)に示すように、ユーザU1による操作に従って、情報提供装置100にアクセス要求を送信することにより、情報提供装置100から配信されるウェブページW11をブラウザ等に表示する。
図2(a)に示したウェブページW11には、記事表示枠C11と、一般広告枠C12と、シェア用広告枠C13とが含まれる。
【0018】
記事表示枠C11は、ニュース記事等が表示される領域である。ここの例では、記事表示枠C11には、「2012月12月1日」に投稿されたタイトル「次世代スマホA発売!」の記事が表示されている。一般広告枠C12は、企業等の広告主によって情報提供装置100に入稿された広告コンテンツが表示される領域である。シェア用広告枠C13は、端末装置10のユーザ(例えば、ユーザU2等)によって投稿されたシェアパネルが表示される領域である。
【0019】
ここで、実施形態に係る情報提供装置100は、記事表示枠C11にマイシェアボタンB10が表示されるウェブページW11を端末装置10
1に配信する。かかるマイシェアボタンB10は、ウェブページW11へのリンク情報であるシェアパネルを生成するためのボタンである。
図2(b)に示した例では、情報提供装置100は、ユーザU1によってマイシェアボタンB10が押下された場合に、ウェブページW11へのリンク情報としてシェアパネルPN10を生成する。かかるシェアパネルPN10の生成処理については後に詳述するが、以下に概要を簡単に説明する。
【0020】
まず、情報提供装置100は、マイシェアボタンB10が押下された場合に、ウェブページW11の記事に対するコメントをユーザU1に入力させる。また、情報提供装置100は、SNSサーバ200が保持する写真画像のうち、ユーザU1が対応付けられている写真画像の中からシェアパネルに掲載する写真画像をユーザU1に選択させる。そして、情報提供装置100は、
図2(b)に示すように、ウェブページW11の記事表示枠C11に表示されている記事のタイトル「次世代スマホA発売!」をタイトル枠PA1に組み込み、ユーザU1に入力されたコメントをコメント枠PA2に組み込み、ユーザU1に選択された写真画像を画像枠PA3に組み込むことにより、シェアパネルPN10を生成する。このようなシェアパネルPN10は、ウェブページW11のURL(Uniform Resource Locator)等が関連付けられた画像であり、ウェブページW11へのリンク画像として機能する。
【0021】
そして、
図2(b)において、情報提供装置100は、シェアパネルPN10を投稿するための投稿ボタンが押下された場合に、かかるシェアパネルPN10をSNSサーバ200に送信する。これにより、ユーザU1は、ウェブページW11を閲覧している状態において、ウェブページW11へのリンク情報であるシェアパネルPN10をSNSサーバ200に投稿することができる。
【0022】
この後に、端末装置10
2は、
図2(c)に示すように、ユーザU2による操作に従って、情報提供装置100に対してウェブページW12へのアクセス要求を送信したものとする。この場合に、情報提供装置100は、ユーザU2と友人関係にある他ユーザによってSNSサーバ200に投稿されたシェアパネルを表示するためのシェア用広告枠C13を含むウェブページW12を端末装置10
2に配信する。そして、端末装置10
2は、シェア用広告枠C13を含むウェブページW12を受信した場合に、SNSサーバ200にアクセスすることで、ユーザU2と友人関係にあるユーザによって投稿されたシェアパネルをSNSサーバ200から取得し、取得したシェアパネルをシェア用広告枠C13に表示する。
【0023】
図2(c)に示した例の場合、端末装置10
2は、ユーザU2と友人関係にあるユーザU1によって投稿されたシェアパネルPN10をシェア用広告枠C13に表示する。この状態において、端末装置10
2は、ユーザU2によりシェアパネルPN10が押下された場合に、情報提供装置100に対してウェブページW11へのアクセス要求を送信する。これにより、端末装置10
2は、
図2(d)に示すように、ウェブページW11を表示する。
【0024】
なお、
図2では図示することを省略したが、
図2(a)及び(b)に示したシェア用広告枠C13には、ユーザU1と友人関係にある他ユーザによって投稿されたシェアパネルが表示される。また、
図2(d)に示したシェア用広告枠C13には、ユーザU2と友人関係にある他ユーザによって投稿されたシェアパネルが表示される。また、
図2に示した例において、シェア用広告枠C13に表示すべきシェアパネルが存在しない場合には、シェア用広告枠C13には、一般広告枠C12と同様に、企業等の広告主が入稿した広告コンテンツが表示されてもよい。
【0025】
このように、実施形態に係る情報提供装置100は、ユーザ操作に従って、ウェブページへのリンク情報であるシェアパネルを生成する。そして、情報提供装置100は、端末装置10からアクセス要求を受け付けた場合に、かかる端末装置10のユーザとソーシャルネットワーキングサービスにおいて友人関係にあるユーザによって投稿されたシェアパネルが表示されるウェブページを配信する。
【0026】
これにより、情報提供装置100は、ユーザにクリックされやすいシェアパネルを広告として配信することができる。この点について説明すると、一般的に、ユーザは、企業等によって入稿された広告コンテンツよりも、友人によって投稿されたコンテンツをクリックする可能性が高い。これは、ユーザは、友人自身によって加工されたコンテンツについてはクリックしたいという欲求が働くからである。すなわち、実施形態に係る情報提供装置100は、友人によって加工されたシェアパネルをウェブページに表示することで、訴求効果の高い広告を配信することができる。
図2の例の場合、ユーザU2は、シェアパネルPN10をクリックする可能性が高く、ウェブページW11を閲覧する可能性が高い。このため、ウェブページW11に記事が記載された企業(例えば、スマホAを販売している企業)にとっては、高い広告効果を得ることができる。以下、このような情報提供処理を行う情報提供装置100及びSNSサーバ200について詳細に説明する。
【0027】
〔3.情報提供装置の構成〕
次に、
図3を用いて、実施形態に係る情報提供装置100の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る情報提供装置100の構成例を示す図である。
図3に示すように、情報提供装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、情報提供装置100は、情報提供装置100を利用する管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0028】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。かかる通信部110は、
図1に示したネットワークNと有線又は無線により接続され、ネットワークNを介して、端末装置10やSNSサーバ200との間で情報の送受信を行う。
【0029】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。かかる記憶部120は、
図3に示すように、コンテンツ記憶部121と、テンプレート記憶部122とを有する。
【0030】
(コンテンツ記憶部121)
コンテンツ記憶部121は、コンテンツの一例として、ウェブページやウェブページを形成する部品を記憶する。例えば、コンテンツ記憶部121は、ウェブページを形成する部品として、ウェブページに表示される記事データや画像等を記憶する。
【0031】
(テンプレート記憶部122)
テンプレート記憶部122は、シェアパネルの雛形であるテンプレートを記憶する。
図4に、実施形態に係るテンプレート記憶部122の一例を示す。
図4に示すように、テンプレート記憶部122は、リンク先のウェブページのタイトル等が表示されるタイトル枠PA1と、ユーザに入力されるコメントが表示されるコメント枠PA2と、ユーザに選択される写真画像が表示される画像枠PA3とを含む複数のテンプレートTP1〜TP3を記憶する。
【0032】
また、
図4示すように、テンプレート記憶部122に記憶されるテンプレートTP1〜TP3のそれぞれは、背景が異なる場合や、各表示枠PA1〜PA3の配置が異なる場合や、コメント枠PA2の吹き出しの形状が異なる場合がある。ユーザは、シェアパネルを生成する場合に、テンプレート記憶部122に記憶されているテンプレートTP1〜TP3の中から所望のテンプレートを選択することができる。なお、前述の
図2(b)では、ユーザU1によってテンプレートTP1が選択された例を示している。
【0033】
(制御部130)
図3の説明に戻って、制御部130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、内部の記憶装置(記憶部120等)に記憶されているプログラム(情報提供プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0034】
かかる制御部130は、
図3に示すように、受付部131と、配信部132と、生成部133と、送信部134とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現又は実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0035】
(受付部131)
受付部131は、端末装置10からウェブページへのアクセス要求を受け付ける。例えば、受付部131は、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)等に従って、HTML(HyperText Markup Language)等の言語で記述されたウェブページの取得要求であるHTTPリクエスト等を端末装置10から受け付ける。
【0036】
(配信部132)
配信部132は、受付部131によってアクセス要求が受け付けられた場合に、コンテンツ記憶部121に記憶されている各種コンテンツに基づいて、かかるアクセス要求に対応するウェブページをアクセス要求の送信元である端末装置10に配信する。
【0037】
ここで、実施形態に係る配信部132は、
図2を用いて説明したように、シェアパネルを生成するためのマイシェアボタンB10が表示されるウェブページを端末装置10に配信する。これにより、端末装置10のユーザは、マイシェアボタンB10を押下することでシェアパネルを生成することができる。
【0038】
また、実施形態に係る配信部132は、SNSサーバ200によって提供されるソーシャルネットワーキングサービスにおいてアクセス要求の送信元のユーザと友人関係にあるユーザによって投稿されたシェアパネルが表示されるシェア用広告枠を含むウェブページを配信する。具体的には、配信部132は、シェアパネルの取得要求をSNSサーバ200に送信する情報(例えば、シェアパネルの取得要求を示すSNSサーバ200のURL)が埋め込まれたシェア用広告枠を含むウェブページを端末装置10に配信する。これにより、端末装置10は、シェア用広告枠を含むウェブページを受信した場合に、SNSサーバ200にシェアパネルの取得要求を送信し、かかる取得要求に応答してSNSサーバ200から送信されるシェアパネルをシェア用広告枠に表示する。
【0039】
例えば、
図2(c)に示した例の場合、端末装置10
2は、情報提供装置100からシェア用広告枠C13を含むウェブページW12を受信した場合に、SNSサーバ200にシェアパネルの取得要求を送信する。これにより、端末装置10
2は、SNSサーバ200からシェアパネルPN10を取得し、取得したシェアパネルPN10をシェア用広告枠C13に表示する。
【0040】
(生成部133)
生成部133は、端末装置10のユーザによってシェアパネルを生成する旨の操作が行われた場合に、シェアパネルの生成処理を行う。具体的には、生成部133は、配信部132によって配信されたウェブページを受信した端末装置10からシェアパネル生成要求を受信した場合に、かかるシェアパネル生成要求に応じてシェアパネルの生成処理を行う。以下、
図5を用いて、実施形態に係る生成部133によるシェアパネル生成処理の一例を説明する。
【0041】
図5(a)は、
図2(a)と同様に、端末装置10のブラウザにウェブページW11が表示されている状態を示す。
図5(a)の例において、端末装置10は、ユーザによってマイシェアボタンB10が押下された場合に、シェアパネルを生成する旨をSNSサーバ200に通知することにより、SNSサーバ200にログインする。例えば、端末装置10は、ユーザにより入力されるユーザID(後述するSNS側ユーザID)とパスワードをSNSサーバ200に送信することでSNSサーバ200にログインする。そして、SNSサーバ200は、ユーザのログインが成功した場合に、かかるユーザが対応付けられている所定数の写真画像を端末装置10に送信する。
【0042】
ここで、「ユーザが対応付けられている写真画像」について説明する。SNSサーバ200によって提供されるソーシャルネットワーキングサービスでは、各ユーザが、自身が投稿した写真画像や友人が投稿した写真画像に対して、ユーザ(友人や自身)を対応付けることができる。このとき、各ユーザは、写真画像全体にユーザを対応付けることもできるし、写真画像の一部領域にユーザを対応付けることもできる。例えば、ユーザは、写真画像に複数のユーザが写っている場合に、写真画像の一部領域に対して、かかる領域に写っているユーザを対応付けることができる。このような写真画像にユーザを対応付けることは「タグ付け」等と呼ばれる。
【0043】
図5の説明に戻って、端末装置10は、
図5(a)の例においてマイシェアボタンB10が押下された場合に、シェアパネル生成要求を情報提供装置100に送信する。情報提供装置100の生成部133は、端末装置10からシェアパネル生成要求を受信した場合に、
図5(b)に示すように、テンプレート選択画面W21を端末装置10に送信する。具体的には、生成部133は、テンプレート記憶部122に記憶されているテンプレートを取得し、取得したテンプレートが一覧表示されるテンプレート選択画面W21を端末装置10に送信する。
【0044】
そして、生成部133は、テンプレート選択画面W21においてユーザによりテンプレートが選択された場合に、
図5(c)に示すように、コメント入力画面W22を端末装置10に送信する。かかるコメント入力画面W22には、タイトル表示欄T11と、コメント入力欄T12と、シェア画像生成ボタンB11と、キャンセルボタンB12とが含まれる。タイトル表示欄T11には、ウェブページW11に表示されている記事のタイトル(ここの例では、「次世代スマホA発売!」)と、ウェブページW11のURLとが編集不可能な状態で表示される。コメント入力欄T12は、ユーザがコメントを入力するための入力欄である。
【0045】
ここで、コメント入力画面W22においてキャンセルボタンB12が押下された場合には、コメント入力画面W22が閉じられ、
図5(a)の状態に戻る。一方、コメント入力欄T12にコメントが入力された状態でシェア画像生成ボタンB11が押下された場合、生成部133は、
図5(d)に示すシェア画像選択画面W23を端末装置10に送信する。かかるシェア画像選択画面W23には、SNSサーバ200から送信された写真画像の一覧が表示される。このとき、シェア画像選択画面W23には、写真画像のうちユーザがタグ付けられている領域が表示される。
【0046】
そして、生成部133は、シェア画像選択画面W23において写真画像が選択された場合に、
図5(e)に示すように、シェアパネルPN10を生成する。ここでは、
図5(b)に示したテンプレート選択画面W21において、
図4に示したテンプレートTP1が選択され、
図5(c)に示したコメント入力画面W22において、「買いました!」といったコメントが入力され、
図5(d)に示したシェア画像選択画面W23において、写真画像G11が選択されたものとする。かかる場合に、生成部133は、テンプレートのタイトル枠PA1に記事タイトル「次世代スマホA発売!」を組み込み、コメント枠PA2にコメント「買いました!」を組み込み、画像枠PA3に写真画像G11を組み込むことにより、シェアパネルPN10を生成する。このとき、生成部133は、写真画像G11のうち、ユーザがタグ付けられている領域を画像枠PA3に組み込む。
【0047】
そして、生成部133は、
図5(e)に示すように、シェアパネルPN10を含む確認画面W24を端末装置10に送信する。かかる確認画面W24には、シェアパネルPN10の他に、投稿ボタンB13と、他画像ボタンB14と、キャンセルボタンB15とが含まれる。
【0048】
ここで、確認画面W24において投稿ボタンB13が押下された場合に、生成部133は、シェアパネルPN10を送信部134に出力する。また、他画像ボタンB14が押下された場合には、
図5(d)の状態に戻る。このとき、端末装置10は、SNSサーバ200から新たな写真画像を取得し、取得した写真画像をシェア画像選択画面W23に一覧表示してもよい。また、確認画面W24においてキャンセルボタンB15が押下された場合には、
図5(a)の状態に戻る。
【0049】
このようにして、生成部133は、シェアパネルPN10を生成し、生成したシェアパネルPN10を送信部134に出力する。なお、
図5では、コメント入力画面W21等の各画面がポップアップ形式により表示される例を示したが、これらの各画面は、ウェブページW11から画面遷移する形式により表示されてもよい。また、
図5では、コメント入力画面W22のタイトル表示欄T11に記事のタイトルが編集不可能な状態で表示される例を示したが、記事のタイトルは編集可能な状態で表示されてもよい。また、
図5では、生成部133が、コメント入力画面W21等の各画面を形成するウェブページを端末装置10に送信する例を示したが、
図5(a)に示したウェブページW11とともに各画面を形成するウェブページを端末装置10に送信しておいてもよい。また、
図5(b)では図示することを省略したが、テンプレート選択画面W21には、テンプレート選択画面W21を閉じて
図5(a)の状態に戻るためのキャンセルボタンが含まれてもよい。また、
図5(d)では図示することを省略したが、シェア画像選択画面W23には、コメント入力画面W22に戻るための戻るボタンや、シェア画像選択画面W23を閉じて
図5(a)の状態に戻るためのキャンセルボタンが含まれてもよい。
【0050】
(送信部134)
送信部134は、生成部133によって生成されたシェアパネルをSNSサーバ200に送信する。このとき、送信部134は、シェアパネルを生成した端末装置10を特定するための特定情報(例えば、後述する認証キーやSNS側ユーザIDなど)とともにシェアパネルをSNSサーバ200に送信する。
【0051】
〔4.SNSサーバの構成〕
次に、
図6を用いて、実施形態に係るSNSサーバ200の構成について説明する。
図6は、実施形態に係るSNSサーバ200の構成例を示す図である。
図6に示すように、SNSサーバ200は、通信部210と、記憶部220と、制御部230とを有する。なお、SNSサーバ200は、SNSサーバ200を利用する管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0052】
(通信部210)
通信部210は、例えば、NIC等によって実現される。かかる通信部210は、
図1に示したネットワークNと有線又は無線により接続され、ネットワークNを介して、端末装置10や情報提供装置100との間で情報の送受信を行う。
【0053】
(記憶部220)
記憶部220は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。かかる記憶部220は、
図6に示すように、利用者情報記憶部221と、画像記憶部222と、シェアパネル記憶部223とを有する。
【0054】
(利用者情報記憶部221)
利用者情報記憶部221は、SNSサーバ200を利用するユーザのアカウントに関する情報を記憶する。
図7に、実施形態に係る利用者情報記憶部221の一例を示す。
図7に示した例では、利用者情報記憶部221は、「SNS側ユーザID」、「パスワード」、「友人ID」といった項目を有する。
【0055】
「SNS側ユーザID」は、SNSサーバ200においてユーザを識別するための識別子を示す。「パスワード」は、SNSサーバ200において管理されるユーザのパスワードを示す。「友人ID」は、ソーシャルネットワーキングサービスにおいてユーザと友人関係にある他ユーザのSNS側ユーザIDを示す。
【0056】
すなわち、
図7では、SNS側ユーザID「U1」によって識別されるユーザのパスワードが「P21」である例を示している。また、
図7では、SNS側ユーザID「U1」のユーザが、SNSサーバ200によって提供されるソーシャルネットワーキングサービスにおいて、SNS側ユーザID「U2」のユーザ、及び、SNS側ユーザID「U3」のユーザと友人関係にある例を示している。
【0057】
(画像記憶部222)
画像記憶部222は、SNSサーバ200によって提供されるソーシャルネットワーキングサービスを利用する各ユーザから投稿(アップロード)された写真画像を記憶する。実施形態に係る画像記憶部222は、ユーザ毎に、かかるユーザがタグ付けされている写真画像を記憶する。
図8に、実施形態に係る画像記憶部222の一例を示す。
図8に示した例では、画像記憶部222は、「SNS側ユーザID」、「タグ付き画像」、「タグ領域」といった項目を有する。
【0058】
「SNS側ユーザID」は、
図7に示したSNS側ユーザIDに対応する。「タグ付き画像」は、ユーザがタグ付けされている写真画像のファイル名を示す。「タグ領域」は、写真画像のうちユーザが関連付けられている領域を示す。なお、
図8では、「タグ領域」に簡略化した情報(R11等)が記憶されている例を示したが、「タグ領域」には、例えば、写真画像の領域を示す座標等(四角形の領域の場合、4頂点の座標)が記憶される。
【0059】
すなわち、
図8では、SNS側ユーザID「U1」によって識別されるユーザが、ファイル名が「G11.gif」である写真画像の領域「R11」に関連付けられており、ファイル名が「G12.gif」である写真画像の領域「R12」に関連付けられており、ファイル名が「G13.gif」である写真画像の領域「R13」に関連付けられている例を示している。
【0060】
(シェアパネル記憶部223)
シェアパネル記憶部223は、情報提供装置100の送信部134によって送信されるシェアパネルを記憶する。
図9に、実施形態に係るシェアパネル記憶部223の一例を示す。
図9に示した例では、シェアパネル記憶部223は、「SNS側ユーザID」、「シェアパネル」といった項目を有する。「SNS側ユーザID」は、
図7及び
図8に示したSNS側ユーザIDに対応する。「シェアパネル」は、情報提供装置100を介してユーザによって投稿されたシェアパネルのファイル名を示す。
【0061】
すなわち、
図9では、SNS側ユーザID「U1」によって識別されるユーザが、ファイル名が「PN10.gif」、「PN20.gif」及び「PN30.gif」であるシェアパネルをSNSサーバ200に投稿した例を示している。
【0062】
(制御部230)
図6の説明に戻って、制御部230は、例えば、CPUやMPU等によって、内部の記憶装置(記憶部220等)に記憶されているプログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部230は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0063】
かかる制御部230は、
図6に示すように、認証部231と、画像送信部232と、格納部233と、配信部234とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現又は実行する。なお、制御部230の内部構成は、
図6に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0064】
(認証部231)
認証部231は、端末装置10から認証要求を受け付けた場合に、端末装置10のユーザを認証する。例えば、認証部231は、端末装置10にログイン画面などを送信し、かかるログイン画面に入力されたユーザID及びパスワードの組合せが利用者情報記憶部221に記憶されているか否かを判定する。そして、認証部231は、利用者情報記憶部221に記憶されている場合に認証成功と判定し、利用者情報記憶部221に記憶されていない場合に認証失敗と判定する。
【0065】
図5(a)に示した例を用いて説明すると、端末装置10は、マイシェアボタンB10が押下された場合に、シェアパネルを生成する旨をSNSサーバ200に通知する。かかる場合に、認証部231は、端末装置10にログイン画面などを送信することで、上述した認証処理を行う。
【0066】
(画像送信部232)
画像送信部232は、画像記憶部222に記憶されている写真画像を端末装置10に送信する。具体的には、画像送信部232は、端末装置10からシェアパネルを生成する旨を通知され、かつ、認証部231による認証が成功した場合に、かかる端末装置10のユーザがタグ付けられている写真画像を画像記憶部222から取得し、取得した写真画像を端末装置10に送信する。このとき、画像送信部232は、画像記憶部222から取得した写真画像の数が所定の閾値以上である場合には、予め決められている所定数(例えば、10個)の写真画像を端末装置10に送信する。
【0067】
(格納部233)
格納部233は、情報提供装置100の送信部134によって送信されたシェアパネルをシェアパネル記憶部223に格納する。具体的には、格納部233は、端末装置10を特定するための特定情報とともにシェアパネルを送信部134から受信し、受信した特定情報によって特定されるSNS側ユーザIDに対応付けて、シェアパネルをシェアパネル記憶部223に格納する。
【0068】
(配信部234)
配信部234は、端末装置10からシェアパネルの取得要求を受信した場合に、かかる端末装置10のユーザと友人関係にあるユーザによって投稿されたシェアパネルを端末装置10に配信する。具体的には、配信部234は、シェアパネルの取得要求を送信した端末装置10のSNS側ユーザIDに対応する友人IDを利用者情報記憶部221から取得し、取得した友人ID(SNS側ユーザID)に対応するシェアパネルをシェアパネル記憶部223から取得する。そして、配信部234は、シェアパネル記憶部223から取得したシェアパネルのうち、任意のシェアパネルをシェアパネルの取得要求を送信した端末装置10に配信する。
【0069】
図2(c)に示した例を用いて説明する。なお、ここでは、利用者情報記憶部221が
図7に示した状態であり、シェアパネル記憶部223が
図9に示した状態であるものとする。また、ユーザU1のSNS側ユーザIDが「U1」であり、ユーザU2のSNS側ユーザIDが「U2」であるものとする。
図2(c)に示した例の場合、SNSサーバ200の配信部234は、端末装置10
2からシェアパネルの取得要求を受信する。この場合、配信部234は、ユーザU2のSNS側ユーザID「U2」に対応する友人ID「U1」を利用者情報記憶部221から取得する。そして、配信部234は、かかる友人ID「U1」に対応するシェアパネル「G11.gif」、「G12.gif」及び「G13.gif」をシェアパネル記憶部223から取得する。そして、配信部234は、シェアパネル「G11.gif」、「G12.gif」及び「G13.gif」のうち、任意のシェアパネル(例えば、「G11.gif」)を端末装置10
2に配信する。
【0070】
〔5.シェアパネル投稿処理〕
次に、
図10を用いて、実施形態に係るネットワークシステム1によるシェアパネルの投稿処理について説明する。
図10は、実施形態に係るネットワークシステム1によるシェアパネル投稿処理手順を示すシーケンス図である。
【0071】
図10に示すように、端末装置10は、ユーザ操作に従って、情報提供装置100にウェブページへのアクセス要求を送信する(ステップS101)。これにより、情報提供装置100の受付部131は、端末装置10からアクセス要求を受け付ける。そして、情報提供装置100の配信部132は、受付部131によって受け付けられたアクセス要求に応答して、シェアパネルを生成するためのマイシェアボタンB10が表示されるウェブページを端末装置10に配信する(ステップS102)。
【0072】
続いて、端末装置10は、ウェブページに表示されているマイシェアボタンB10を押下する操作をユーザから受け付けたものとする(ステップS103)。かかる場合に、端末装置10は、シェアパネルを生成する旨をSNSサーバ200に通知することにより、SNSサーバ200にログインする(ステップS104)。このとき、SNSサーバ200の認証部231は、端末装置10からSNS側ユーザID及びパスワードを受信する等して認証処理を行う。なお、
図10の例では、認証部231は、認証に成功した場合に、端末装置10のユーザがログインに成功したことを示す認証キーを発行し、発行した認証キーをSNS側ユーザIDに対応付けて保持するとともに、端末装置10に送信するものとする。かかる認証キーは、例えば、端末装置10からのアクセスのたびに発行されるワンタイムパスワードのような情報に該当する。
【0073】
続いて、SNSサーバ200の画像送信部232は、認証部231によるログイン処理が成功した場合に、端末装置10のユーザがタグ付けられている写真画像を画像記憶部222から取得し、取得した写真画像を端末装置10に送信する(ステップS105)。
【0074】
続いて、情報提供装置100の生成部133は、シェアパネルの生成に要するシェアパネル情報や、ステップS104においてSNSサーバ200の認証部231によって発行された認証キーを端末装置10から取得する(ステップS106)。なお、ここでいう「シェアパネル情報」とは、
図5に示したテンプレート選択画面W21においてユーザにより選択されるテンプレートや、コメント入力画面W22においてユーザにより入力されるコメントや、シェア画像選択画面W23においてユーザにより選択される写真画像を示す。
【0075】
続いて、生成部133は、端末装置10から取得したシェアパネル情報に基づいて、シェアパネルを生成する(ステップS107)。そして、送信部134は、生成部133によって生成されたシェアパネルと、端末装置10から取得した認証キーとをSNSサーバ200に送信する(ステップS108)。
【0076】
続いて、SNSサーバ200の格納部233は、情報提供装置100の送信部134から受信したシェアパネルをシェアパネル記憶部223に格納する(ステップS109)。このとき、格納部233は、送信部134から受信した認証キーに基づいて、シェアパネルを投稿したユーザのSNS側ユーザIDを特定し、特定したSNS側ユーザIDに対応付けてシェアパネルをシェアパネル記憶部223に格納する。
【0077】
続いて、格納部233は、シェアパネルの格納処理が完了した場合に、情報提供装置100に完了通知を送信する(ステップS110)。そして、情報提供装置100の送信部134は、格納部233から完了通知を受信した場合に、端末装置10に対して完了通知を送信する(ステップS111)。
【0078】
〔6.シェアパネル表示処理〕
次に、
図11を用いて、実施形態に係るネットワークシステム1によるシェアパネルの表示処理について説明する。
図11は、実施形態に係るネットワークシステム1によるシェアパネル表示処理手順を示すシーケンス図である。
【0079】
図11に示すように、端末装置10は、ユーザ操作に従って、情報提供装置100にウェブページへのアクセス要求を送信する(ステップS201)。これにより、情報提供装置100の配信部132は、端末装置10のユーザと友人関係にあるユーザによって投稿されたシェアパネルが表示されるウェブページを端末装置10に配信する(ステップS202)。例えば、配信部132は、
図2に示した例のように、シェア用広告枠C13を含むウェブページを配信する。
【0080】
続いて、端末装置10は、情報提供装置100からシェア用広告枠C13を含むウェブページを受信した場合に、シェアパネルの取得要求をSNSサーバ200に送信することにより、SNSサーバ200にログインする(ステップS203)。このとき、SNSサーバ200の認証部231は、端末装置10からSNS側ユーザID及びパスワードを受信する等して認証処理を行う。
【0081】
続いて、SNSサーバ200の配信部234は、認証部231による認証処理が成功した場合に、端末装置10のユーザと友人関係にあるユーザによって投稿されたシェアパネルをシェアパネル記憶部223から検索する(ステップS204)。そして、配信部234は、検索されたシェアパネルを端末装置10に配信する(ステップS205)。
【0082】
続いて、端末装置10は、配信部234によって配信されたシェアパネルを受信し、受信したシェアパネルをウェブページのシェア用広告枠C13に表示する(ステップS206)。
【0083】
〔7.変形例〕
上述した実施形態に係るネットワークシステム1は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、上記のネットワークシステム1の他の実施形態について説明する。
【0084】
〔7−1.SNSサーバ200へのログイン〕
上記実施形態では、
図10のステップS104や
図11のステップS203に示した例のように、端末装置10がSNSサーバ200にアクセスする際にSNSサーバ200にログインする例を示した。しかし、情報提供装置100によって提供されるウェブページには、SNSサーバ200へログインするためのログインボタン等が含まれてもよい。この場合、
図10のステップS104や
図11のステップS203に示した処理の前に、端末装置10のユーザがSNSサーバ200にログイン済みである場合には、
図10のステップS104や
図11のステップS203におけるログイン処理は省略されてもよい。
【0085】
また、情報提供装置100によって提供されるウェブページからユーザがSNSサーバ200にログインした場合に、SNSサーバ200は、かかるログイン状態をキャッシュ等に保持してもよい。この場合、SNSサーバ200にログイン済みのユーザは、SNSサーバ200においてログイン状態のキャッシュが削除されない限り、情報提供装置100から新たにウェブページを取得した場合に、SNSサーバ200にログインした状態でウェブページを表示することができる。この場合であっても、
図10のステップS104や
図11のステップS203におけるログイン処理は省略されてもよい。
【0086】
〔7−2.同一ページの遷移防止〕
また、上記実施形態において、情報提供装置100やSNSサーバ200は、現に表示されているウェブページに遷移するシェアパネルが表示されないように制御してもよい。具体的には、端末装置10は、シェアパネルの取得要求をSNSサーバ200に送信する際に(
図11のステップS203に対応)、現に表示されているウェブページのURLについても送信する。かかる場合に、SNSサーバ200の配信部234は、シェアパネル記憶部223に記憶されているシェアパネルのうち、端末装置10から受信したURLが埋め込まれていないシェアパネルを取得して端末装置10に配信する。これにより、端末装置10は、現に表示されているウェブページと異なる他のウェブページに遷移するシェアパネルを表示することができる。
【0087】
なお、上記例に限られず、SNSサーバ200が複数のシェアパネルを端末装置10に送信し、端末装置10がSNSサーバ200から受信したシェアパネルのうち任意のシェアパネルを表示させてもよい。この場合、端末装置10は、現に表示されているウェブページのURLが埋め込まれていないシェアパネルを表示することで、他のウェブページに遷移するシェアパネルを表示することができる。
【0088】
〔7−3.シェア用広告枠〕
また、上記実施形態では、
図2(c)に示した例のように、ウェブページのシェア用広告枠C13にシェアパネル自体が表示される例を示した。しかし、シェア用広告枠C13には、シェアパネル自体ではなく、SNSサーバ200にログインした際に閲覧可能な情報が表示されてもよい。例えば、シェア用広告枠C13は、スクロール可能に表示され、友人によってSNSサーバ200に投稿されたページやシェアパネル等が表示されてもよい。この場合であっても、端末装置10のユーザは、友人によってSNSサーバ200に投稿されたシェアパネルを閲覧することができる。
【0089】
〔7−4.広告主テンプレート〕
また、上記実施形態では、
図4に示した例のように、情報提供装置100がシェアパネルのテンプレートを予め保持する例を示した。しかし、情報提供装置100が保持するテンプレートは、企業等の広告主によって提供されてもよい。この点について、
図12〜
図14を用いて説明する。
【0090】
図12は、変形例に係るネットワークシステム2の構成例を示す図である。
図12に示すように、変形例に係るネットワークシステム2は、
図1に示した例と比較して、広告主装置300が含まれる。なお、
図12では、ネットワークシステム2に1台の広告主装置300が含まれる例を示したが、ネットワークシステム2には複数台の広告主装置300が含まれてもよい。
【0091】
広告主装置300は、企業等の広告主によって利用されるPC等の情報処理装置であり、シェアパネルのテンプレートを情報提供装置100に提供する。例えば、広告主装置300は、広告対象の製品やサービスに関する広告記事や画像等が含まれるテンプレートを情報提供装置100に提供する。
【0092】
この例の場合、情報提供装置100のテンプレート記憶部122は、広告主毎に、テンプレートを記憶する。
図13に、変形例に係るテンプレート記憶部122の一例を示す。
図13に示すように、変形例に係るテンプレート記憶部122は、「広告主ID」、「種別」、「テンプレート」といった項目を有する。「広告主ID」は、広告主を識別するための識別子を示す。「種別」は、広告主が属する種別を示し、例えば、広告主が広告対象とする製品やサービスが属する種別に該当する。「テンプレート」は、広告主装置300から提供されるテンプレートを示す。
【0093】
すなわち、
図13では、広告主ID「X1」によって識別される広告主が、種別「自動車」に属し、テンプレート「TP11」及び「TP12」を提供した例を示している。このように、広告主装置300は、複数のテンプレートを情報提供装置100に提供してもよい。ただし、この例に限らず、広告主装置300は、1個のテンプレートを情報提供装置100に提供してもよい。
【0094】
ここで、
図14に、広告主装置300によって提供されるテンプレートの一例を示す。なお、
図14に示すテンプレートTP4は、種別「自動車」に属する広告主(自動車メーカー等)によって提供されたものとする。
図14に示すように、テンプレートTP4には、
図4に示したテンプレートTP1〜TP3と同様に、タイトル枠PA1、コメント枠PA2及び画像枠PA3が含まれ、さらに、自動車の画像PA4が描出されている。例えば、自動車の画像PA4は、広告主が販売する自動車等に該当する。
【0095】
このようなテンプレートTP4がユーザにより選択された場合、生成部133によって、写真画像が自動車の運転席に組み込まれたシェアパネルが生成される。これにより、テンプレートTP4を提供した広告主は、自社製品や自社サービスの広告としてシェアパネルを配信することができる。上記の通り、ユーザは、友人によって投稿されたコンテンツをクリックする可能性が高い。このため、広告主は、自社製品や自社サービスに関連するテンプレートを情報提供装置100に提供することにより、訴求効果の高い広告を配信することができる。
【0096】
なお、情報提供装置100を管理する情報提供者は、広告主から提供されたテンプレートの利用率に応じて、広告主に対する課金額を決定してもよい。または、情報提供者は、広告主から提供されたテンプレートを用いて生成されたシェアパネルのCTR(Click Through Rate)や表示回数(インプレッション)やCVR(Conversion Rate)等に基づいて、広告主に対する課金額を決定してもよい。
【0097】
また、
図12〜
図14の例において、情報提供装置100の生成部133は、シェアパネルのリンク先となるウェブページの属性に関連するテンプレートを端末装置10に送信してもよい。例えば、生成部133は、自動車関連の記事が掲載されているウェブページのシェアパネルを生成する場合には、
図13に示したテンプレート記憶部122から種別「自動車」に対応するテンプレートを取得して端末装置10に送信する。これにより、情報提供装置100は、リンク先ウェブページと関連性の高いシェアパネルを生成することができるので、より訴求効果の高いシェアパネルを配信することができる。
【0098】
また、
図12〜
図14の例において、情報提供装置100は、広告主装置300から提供されるテンプレートを保持せずに、シェアパネルを生成する際に、テンプレートを端末装置10に送信するよう広告主装置300に指示してもよい。
【0099】
〔7−5.シェアパネル〕
また、上記実施形態では、情報提供装置100の生成部133が、記事のタイトル、ユーザのコメント、ユーザがタグ付けされている写真画像を含むシェアパネルを生成する例を示した。しかし、生成部133により生成されるシェアパネルは、この例に限られない。以下に、シェアパネルの他の例について説明する。
【0100】
例えば、生成部133は、リンク先のウェブページのURLをシェアパネルに組み込んでもよい。この場合、シェアパネルのテンプレートにはウェブページのURLを表示するURL表示枠が設けられ、生成部133は、ウェブページのURLをURL表示枠に組み込む。また、この例に限られず、生成部133は、例えばタイトル枠PA1にウェブページのURLを組み込んでもよい。
【0101】
例えば、生成部133は、「記事のタイトル」、「ユーザのコメント」、「タグ付き写真画像」の全てを含むシェアパネルを生成しなくてもよく、いずれか1つ又は2つの項目を含むシェアパネルを生成してもよい。また、情報提供装置100が1個のテンプレートのみを保持してもよく、この場合、生成部133は、テンプレートをユーザに選択させず、かかるテンプレートを用いてシェアパネルを生成する。
【0102】
また、例えば、生成部133は、ウェブページに表示されている画像をシェアパネルに組み込んでもよい。この場合、シェアパネルのテンプレートには、ウェブページ内の画像を表示するページ内画像表示枠が設けられ、生成部133は、ウェブページ内の画像をページ内記事画像表示枠に組み込む。
【0103】
一例を挙げて説明すると、例えば、ウェブページの記事表示枠C11には、商品に関する記事と商品の画像とが掲載されている場合がある。このとき、生成部133は、記事のタイトルだけでなく、商品の画像もシェアパネルに組み込むことで、かかる商品の宣伝効果を高めるシェアパネルを生成することができる。
【0104】
また、ウェブページの記事表示枠C11には、所定の企業の株価のチャート画像が掲載されている場合がある。このとき、生成部133は、株価のチャート画像についてもシェアパネルに組み込むことで、上記のような宣伝目的に限らず、株価の記録目的としたシェアパネルを生成することができる。この点について、
図15を用いて説明する。
図15は、実施形態に係るシェアパネルの一例を示す図である。
【0105】
図15に示した例において、ウェブページW13には、株価のタイトルとして「AAA社の株価 30,050円 前日比 +1,310」が掲載されるとともに、株価のチャート画像G20が掲載される。この場合に、生成部133は、
図15の右図に示すように、チャート画像G20をページ内画像表示枠に組み込むことで、シェアパネルPN20を生成する。
【0106】
なお、
図15に示した例に限らず、生成部133は、例えば、検索サイトによる検索結果画面をページ内画像表示枠に組み込んだシェアパネルや、オークションサイトに掲載される出品物の画像をページ内画像表示枠に組み込んだシェアパネル等を生成することもできる。
【0107】
〔7−6.複数のシェアパネル表示〕
また、上記実施形態では、ウェブページに単一のシェアパネルが表示される例を示した。しかし、ウェブページには複数のシェアパネルが表示されてもよい。この場合、端末装置10は、SNSサーバ200にシェアパネルの取得要求を送信する際に(
図11のステップS203に対応)、取得対象のシェアパネル数をSNSサーバ200に通知してもよい。そして、SNSサーバ200の配信部234は、端末装置10から通知されたシェアパネル数だけシェアパネルをシェアパネル記憶部223から取得し、取得した全てのシェアパネルを端末装置10に配信してもよい。
【0108】
また、端末装置10が取得対象のシェアパネル数をSNSサーバ200に通知せずに、SNSサーバ200の配信部234が、予め決められている数(例えば、10個)のシェアパネルを端末装置10に配信してもよい。そして、端末装置10は、配信部234から受信した複数のシェアパネルのうち、シェア用広告枠C13の数だけ任意のシェアパネルを選択し、選択した各シェアパネルを各シェア用広告枠C13に表示してもよい。
【0109】
また、情報提供装置100は、同一のウェブページに関する複数のシェアパネルを関連付けてもよい。具体的には、情報提供装置100は、シェア用広告枠C13に表示されている第1シェアパネルが押下されることで遷移したウェブページにおいて第2シェアパネルを生成した場合に、第2シェアパネルとともに、かかる第2シェアパネルが第1シェアパネルと関連する旨をSNSサーバ200に通知する。この点について、
図16を用いて説明する。
図16は、実施形態に係る複数のシェアパネルの表示例を示す図である。なお、以下の説明では、シェアパネルには、シェアパネルを識別するためのパネルIDがタグ情報等に埋め込まれているものとする。
【0110】
図16(a)は、
図2(c)と同様に、シェアパネルPN10を含むウェブページW12を示す。
図16(a)の例において、端末装置10は、ユーザによりシェアパネルPN10が押下されることでウェブページW11を表示した後に、ウェブページW11のマイシェアボタンB10を押下する操作を受け付けたものとする。そして、情報提供装置100の生成部133は、
図16(b)に示すシェアパネルPN11を生成したものとする。このとき、生成部133は、シェアパネル情報を端末装置10から取得する際に(
図10のステップS106に対応)、ウェブページW11の遷移元となったシェアパネルPN10のパネルIDについても取得する。そして、情報提供装置100の送信部134は、シェアパネルPN11とともに、シェアパネルPN11に関連するシェアパネルPN10のパネルIDをSNSサーバ200に送信する。この場合、SNSサーバ200の格納部233は、シェアパネルPN11をシェアパネル記憶部223に格納し、さらにシェアパネルPN10のパネルIDとシェアパネルPN11のパネルIDとを関連付けて所定の記憶部に記憶しておく。
【0111】
この後に、SNSサーバ200の配信部234は、シェアパネルPN10を投稿したユーザ、及び、シェアパネルPN11を投稿したユーザの双方と友人関係にあるユーザの端末装置10からシェアパネルの取得要求を受信したものとする(
図11のステップS203に対応)。このとき、配信部234は、シェアパネルPN10をシェアパネル記憶部223から取得した場合には、シェアパネルPN10と関連するシェアパネルPN11についても取得し、取得したシェアパネルPN10及びPN11を端末装置10に配信する。そして、端末装置10は、
図16(c)に示すように、相互に関連するシェアパネルPN10及びPN11をウェブページに表示する。
【0112】
このように、情報提供装置100は、同一のウェブページに関する複数のシェアパネルを関連付けることにより、関連するシェアパネルを端末装置10に表示させることができる。このため、関連する複数のシェアパネルを閲覧するユーザは、複数のユーザのコメントを一度に閲覧することができる。この結果、情報提供装置100は、より訴求効果の高いシェアパネルを配信することができる。
【0113】
なお、SNSサーバ200の配信部234は、シェアパネルの取得要求を受信した場合、上記処理とは反対に、関連するシェアパネルを重複してシェアパネル記憶部223から取得しないようにしてもよい。言い換えれば、配信部234は、互いに関連しないシェアパネルをシェアパネル記憶部223から取得してもよい。これにより、端末装置10には、異なるウェブページに遷移するシェアパネルが表示されることとなり、多種類のウェブページに関するシェアパネルをユーザに閲覧させることが可能となる。
【0114】
また、
図16の例に限られず、情報提供装置100は、順序を付与して複数のシェアパネルを関連付けてもよい。例えば、情報提供装置100は、複数のユーザによって投稿される各シェアパネルにストーリー性(物語り性)を持たせた上で、ストーリーの順に順序を付与した複数のシェアパネルを関連付けてもよい。この点について
図17を用いて説明する。
図17は、実施形態に係る複数のシェアパネルの表示例を示す図である。
【0115】
図17(a)に示したウェブページW11には、マイシェアボタンB11〜B14が表示される。マイシェアボタンB11〜B14は、複数のユーザによって投稿される各シェアパネルにストーリー性を持たせる機能を有する。例えば、ストーリーを構成する起承転結のうち、マイシェアボタンB11は「起」に対応し、マイシェアボタンB12は「承」に対応し、マイシェアボタンB13は「転」に対応し、マイシェアボタンB14は「結」に対応する。
【0116】
図17(a)の例において、情報提供装置100の生成部133は、「起」に対応するマイシェアボタンB11が押下されることにより、シェアパネルPN10を生成したものとする。このとき、生成部133は、起承転結の「起」であることを示す情報をシェアパネルPN10に埋め込む。例えば、生成部133は、シェアパネルPN10のタグ情報等に「起」であることを示す情報を設定する。そして、情報提供装置100の送信部134は、シェアパネルPN10をSNSサーバ200に送信する。
【0117】
この後に、
図17(b)に示すように、シェアパネルPN10を投稿したユーザと友人関係にあるユーザの端末装置10に、シェアパネルPN10を含むウェブページW12が表示されたものとする。そして、ウェブページW12においてシェアパネルPN10が押下されることにより、
図17(c)に示すように、ウェブページW11が表示されたものとする。このとき、
図17(c)に示したウェブページW11には、遷移元となったシェアパネルPN10に埋め込まれている「起」以外の「承」、「転」、「結」に対応するマイシェアボタンB12〜B14が表示される。
【0118】
そして、
図17(c)の例において、情報提供装置100の生成部133は、マイシェアボタンB12が押下されることにより、シェアパネルPN11を生成したものとする。このとき、生成部133は、ウェブページW11の遷移元となったシェアパネルPN10のパネルIDを端末装置10から取得する。また、生成部133は、起承転結の「承」であることを示す情報をシェアパネルPN11に埋め込む。そして、送信部134は、シェアパネルPN11と、シェアパネルPN10のパネルIDとをSNSサーバ200に送信する。この場合、SNSサーバ200の格納部233は、
図16に示した例と同様に、シェアパネルPN11をシェアパネル記憶部223に格納し、さらにシェアパネルPN10のパネルIDとシェアパネルPN11のパネルIDとを関連付けて所定の記憶部に記憶しておく。
【0119】
このようにして、情報提供装置100は、ウェブページW11のシェアパネルとして、起承転結に対応するシェアパネルを複数のユーザに投稿させる。そして、情報提供装置100は、各シェアパネルを投稿した全てのユーザと友人関係にあるユーザの端末装置10からシェアパネルの取得要求を受信した場合に、起承転結に対応する各シェアパネルを端末装置10に配信する。そして、端末装置10は、起承転結に対応するシェアパネルをウェブページに表示する。このとき、端末装置10は、シェア用広告枠C13の上から順に、「起」、「承」、「転」、「結」に対応するシェアパネルを表示してもよいし、所定の時間が経過するたびに、「起」、「承」、「転」、「結」の順にシェアパネルを同一のシェア用広告枠C13に切り替えて表示してもよい。
【0120】
これにより、情報提供装置100は、ストーリー性を有する複数のシェアパネルを端末装置10に表示させることができる。
図17の例の場合、情報提供装置100は、4コマ漫画のようなシェアパネルを生成することができるので、このようなシェアパネルを閲覧するユーザに対する訴求効果を高めることができる。
【0121】
〔7−7.テンプレート〕
また、上記実施形態において、情報提供装置100が保持するシェアパネルのテンプレートは、図示したものに限られない。例えば、情報提供装置100は、ニュース番組をイメージさせるテンプレートとして、ニュースキャスターやニュースキャスターが利用する机(ニュースデスク)等が描出されているテンプレートを保持してもよい。この場合、生成部133は、例えば、ニュースキャスターの顔の部分(画像枠PA3)に写真画像を組み込む。また、情報提供装置100は、観光地や名産品に関するテンプレートを保持してもよい。例えば、情報提供装置100は、富士山が描出されているテンプレート等を保持してもよい。
【0122】
そして、
図14の例でも説明したが、情報提供装置100の生成部133は、シェアパネルのリンク先となるウェブページの属性に関連するテンプレートの中から、シェアパネルの生成に用いるテンプレートをユーザに選択させてもよい。例えば、生成部133は、経済等のニュース記事のウェブページに対するシェアパネルを生成する場合には、上述したニュースデスクをイメージしたテンプレートをテンプレート選択画面W21に含め、観光地や名産品に関するウェブページに対するシェアパネルを生成する場合には、かかる観光地や名産品をイメージしたテンプレートをテンプレート選択画面W21に含める。
【0123】
また、生成部133は、シェアパネルを生成する時間帯に応じて、テンプレート選択画面W21に含めるテンプレートを変動させてもよい。例えば、生成部133は、シェアパネルを生成する時間帯が朝(例えば、6時〜9時)である場合には、爽やかなイメージを連想させるテンプレートをテンプレート選択画面W21に含める。
【0124】
また、生成部133は、端末装置10が移動体端末である場合には、現在位置を示す位置情報を端末装置10から取得し、取得した位置情報に応じて、テンプレート選択画面W21に含めるテンプレートを変動させてもよい。例えば、生成部133は、シェアパネル生成時に端末装置10が観光地近傍に所在する場合には、かかる観光地に関するテンプレートをテンプレート選択画面W21に含める。
【0125】
また、上記実施形態では、生成部133が、
図5(b)、(c)、(d)の順にシェアパネル情報をユーザに入力させる例を示したが、この例に限られない。例えば、生成部133は、コメント入力画面W22においてコメントを入力させた後に、テンプレート選択画面W21においてテンプレートを選択させてもよい。この場合、生成部133は、コメント入力画面W22において入力されたコメントに基づいて、テンプレート選択画面W21に含めるテンプレートを変動させてもよい。例えば、生成部133は、コメントを形態素解析し、入力されたコメントに感情(「嬉しい」、「悲しい」など)を示す単語が含まれる場合には、かかる感情に対応するテンプレートをテンプレート選択画面W21に含めてもよい。また、生成部133は、かかる感情に対応する写真となるように、シェア画像選択画面W23において選択された写真画像を加工してもよい。例えば、コメントに「悲しい」といった単語が含まれる場合には、写真画像に描出されているユーザの目に涙の画像を重畳させてもよい。
【0126】
また、例えば、生成部133は、シェア画像選択画面W23において写真画像を選択させた後に、テンプレート選択画面W21においてテンプレートを選択させてもよい。この場合、生成部133は、シェア画像選択画面W23において選択された写真画像に基づいて、テンプレート選択画面W21に含めるテンプレートを変動させてもよい。例えば、生成部133は、写真画像を解析することにより写真画像に描出されているユーザの感情を推定し、推定した感情に対応するテンプレートをテンプレート選択画面W21に含めてもよい。また、生成部133は、推定した感情に対応する写真となるように、シェア画像選択画面W23において選択された写真画像を加工してもよい。
【0127】
また、情報提供装置100は、テンプレート毎に、ユーザに選択された回数や頻度を記憶してもよい。この場合、生成部133は、テンプレート記憶部122に記憶されているテンプレートのうち、ユーザによって選択された回数や頻度が高いテンプレートを優先してテンプレート選択画面W21に含めてもよい。これにより、情報提供装置100は、人気の高いテンプレートをユーザに提供することができる。
【0128】
また、情報提供装置100は、ユーザ毎に、かかるユーザによって過去に選択されたテンプレートと写真画像との組合せを履歴情報として記憶してもよい。そして、生成部133は、テンプレート記憶部122に記憶されているテンプレートのうち、シェア画像選択画面W23において選択された写真画像とともに選択された回数の多いテンプレートを優先してテンプレート選択画面W21に含めてもよい。また、生成部133は、テンプレートを選択させた後に写真画像を選択させる場合には、選択されたテンプレートとともに選択された回数の多い写真画像を優先してシェア画像選択画面W23に含めてもよい。
【0129】
また、上記実施形態において、情報提供装置100は、シェアパネル毎に、かかるシェアパネルがクリックされたクリック率(シェアパネルを表示した回数に対するクリック回数の割合)やクリック回数を履歴情報として記憶してもよい。または、情報提供装置100は、シェアパネルを評価するための評価ボタンとともにシェアパネルをウェブページに表示しておき、シェアパネル毎に、かかるシェアパネルの評価値を記憶してもよい。そして、生成部133は、テンプレート記憶部122に記憶されているテンプレートのうち、クリック率の高いシェアパネルに用いられているテンプレートや、クリック回数の多いシェアパネルに用いられているテンプレートや、評価値の高いシェアパネルに用いられているテンプレートを優先してテンプレート選択画面W21に含めてもよい。これにより、生成部133は、クリックされる可能性が高いシェアパネルを生成することができる。
【0130】
また、情報提供装置100は、シェアパネルのリンク先となるウェブページ(すなわち、広告対象のウェブページ)毎に、シェアパネルのクリック率(又はクリック回数)や評価値を履歴情報として記憶してもよい。そして、生成部133は、所定のウェブページにリンクするシェアパネルを新たに生成する際に、かかるウェブページをリンク先とする生成済みのシェアパネルのうち、クリック率(又はクリック回数)や評価値の高いシェアパネルに用いられたテンプレートを優先してテンプレート選択画面W21に含めてもよい。また、この例に限られず、情報提供装置100は、シェアパネルのリンク先となるウェブページの属性毎に、シェアパネルのクリック率(又はクリック回数)や評価値を履歴情報として記憶してもよい。ここで言う「ウェブページの属性」は、例えば、ニュースサイト、ファイナンスサイト、天気サイト、ショッピングサイトなどに分類される。また、「ウェブページの属性」は、さらに詳細に分類されてもよく、例えば、ウェブページに掲載されている記事の属性(例えば、政治、スポーツ、芸能など)や、ウェブページに掲載されている商品の属性(例えば、電化製品、食料品など)に該当する。そして、生成部133は、所定のウェブページにリンクするシェアパネルを新たに生成する際に、かかるウェブページの属性と一致するウェブページをリンク先とする生成済みのシェアパネルのうち、クリック率(又はクリック回数)や評価値の高いシェアパネルに用いられたテンプレートを優先してテンプレート選択画面W21に含めてもよい。これにより、生成部133は、リンク先のウェブページとの相性が良いクリックされやすいテンプレートをユーザに推奨することができる。この結果、生成部133は、クリックされる可能性が高いシェアパネルを生成することができる。
【0131】
〔7−8.表示対象のシェアパネル〕
また、上記実施形態において、SNSサーバ200は、シェアパネル毎に、かかるシェアパネルのクリック率(又はクリック回数)を履歴情報として記憶してもよい。また、SNSサーバ200は、上記例のようにシェアパネルを評価するための評価ボタンが表示される場合には、シェアパネル毎に、かかるシェアパネルの評価値を記憶してもよい。そして、SNSサーバ200の配信部234は、端末装置10からシェアパネルの取得要求を受信した場合に、かかる端末装置10のユーザと友人関係にあるユーザによって投稿されたシェアパネルのうち、クリック率が高い(又はクリック回数が多い)シェアパネルや、評価値が高いシェアパネルを優先して端末装置10に配信してもよい。すなわち、配信部234は、リンク先のウェブページが同一である複数のシェアパネルが存在する場合に、クリック率や評価値が高いシェアパネルを優先して端末装置10に配信してもよい。これにより、SNSサーバ200は、リンク先が同一であるウェブページであってもシェアパネルを生成したユーザによってクリック率や評価が大きく異なる可能性がある中で、よりクリックされやすいシェアパネルを端末装置10に配信することができる。
【0132】
また、配信部234は、上記例とは反対に、リンク先のウェブページが同一である複数のシェアパネルが存在する場合に、クリック率や評価値が低いシェアパネルを優先して端末装置10に配信してもよい。これは、クリック率や評価値が低いシェアパネルであっても、友人が生成したシェアパネルであれば一般の広告コンテンツよりもクリックされる可能性が高いからである。すなわち、実施形態に係る情報提供装置100では、友人により生成されたシェアパネルをユーザに閲覧させるからこそ、クリック率や評価値が低いシェアパネルを優先して表示させた場合であっても、クリック率の向上を図ることができる。また、配信部234は、リンク先のウェブページのクリック率や評価値が他のリンク先のウェブページのクリック率や評価値と比較して低い場合に、リンク先のウェブページへのリンクが張られているシェアパネルを優先して端末装置10に配信してもよい。これは、クリック率や評価値が低いウェブページであっても、友人が生成したシェアパネルであればクリックされる可能性が高くなるからである。
【0133】
〔7−9.その他〕
また、上記実施形態において、ウェブページのシェア用広告枠C13にシェアパネルが表示される例を示したが、一般広告枠C12に表示する広告コンテンツが存在しない場合には、一般広告枠C12にシェアパネルが表示されてもよい。
【0134】
また、上記実施形態において、シェアパネルに組み込まれる写真画像は、タグ付けされている写真画像に限らない。例えば、シェアパネルを生成するユーザや、かかるユーザの友人によってSNSサーバ200に投稿された写真画像がシェアパネルに組み込まれてもよい。
【0135】
また、上記実施形態では、情報提供装置100が、情報提供装置100によって提供されるウェブページのシェアパネルを生成する例を示した。しかし、情報提供装置100は、情報提供装置100以外の他の装置(例えば、広告主装置300)によって提供されるウェブページのシェアパネルを生成してもよい。例えば、広告主装置300の他の装置は、情報提供装置100へのリンクが張られているマイシェアボタンB10を含むウェブページを端末装置10に配信する。かかるマイシェアボタンB10がユーザにより押下された場合には、端末装置10は、情報提供装置100にアクセスすることで、
図5に示した例のようにシェアパネルを生成する。
【0136】
また、上記実施形態では、シェアパネルが、ウェブページへのリンク情報である例を示した。しかし、シェアパネルは、ウェブページ以外の他のコンテンツへのリンク情報であってもよい。例えば、シェアパネルは、静止画像、動画像、音楽データ等へのリンク情報であってもよい。
【0137】
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0138】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0139】
例えば、上記実施形態において、情報提供装置100とSNSサーバ200とは同一の装置であってもよい。すなわち、情報提供装置100は、ウェブページを配信するとともに、ソーシャルネットワーキングサービスを提供するサーバ装置であってもよい。この場合、
図3に示した情報提供装置100は、送信部134を有する必要がなく、
図6に示した記憶部220及び制御部230と同様の処理部を有する。
【0140】
〔8.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報提供装置100は、受付部131と、配信部132とを有する。受付部131は、第1ユーザによって利用される端末装置10からウェブページ(第1コンテンツの一例に相当)へのアクセス要求を受け付ける。配信部132は、受付部131によってアクセス要求が受け付けられた場合に、他のウェブページ(他のコンテンツの一例に相当)へのシェアパネル(リンク情報の一例に相当)のうち、所定のソーシャルネットワーキングサービス(コミュニケーションサービスの一例に相当)において第1ユーザと関係性を有する第2ユーザによって投稿されたシェアパネルを含むウェブページを端末装置10に配信する。
【0141】
これにより、実施形態に係る情報提供装置100は、ユーザにクリックされやすいシェアパネルを広告として配信することができる。具体的には、情報提供装置100は、友人によって加工されたシェアパネルをウェブページに表示することで、訴求効果の高い広告を配信することができる。
【0142】
また、実施形態に係るネットワークシステム1において、シェアパネルを作成するためにSNSサーバ200にログインすることを要する場合には、SNSサーバ200の会員数向上を図ることができる。また、実施形態に係るネットワークシステム1では、シェアパネルにタグ付きの写真画像を埋め込むので、ユーザに対して、写真画像にタグ付けすることを促進できる。すなわち、実施形態に係るネットワークシステム1では、SNSサーバ200の利用率の向上を図ることができる。
【0143】
また、実施形態に係る情報提供装置100において、配信部132は、第2ユーザを識別するためのユーザ情報(例えば、タグ付き写真画像)を含むシェアパネルが表示されるウェブページを配信する。
【0144】
これにより、実施形態に係る情報提供装置100は、シェアパネルを閲覧するユーザに対して、シェアパネルを投稿したユーザを認識させることができるので、シェアパネルをクリックさせる可能性を向上させることができる。
【0145】
また、実施形態に係る情報提供装置100において、生成部133は、所定のウェブページを受信した端末装置10の第1ユーザによる操作に従って、所定のウェブページへのシェアパネルとして、所定のウェブページを示す情報(例えば、タイトル)、又は、第1ユーザを識別するためのユーザ情報(例えば、タグ付き写真画像)を含むシェアパネルを生成する。
【0146】
これにより、実施形態に係る情報提供装置100は、ウェブページの概要が表示されるシェアパネルを生成することができるので、かかるシェアパネルをクリックさせる可能性を向上させることができる。
【0147】
また、実施形態に係る情報提供装置100において、送信部134は、SNSサーバ200に対して、生成部133によって生成されたシェアパネルを送信する。また、配信部132は、送信部134によって送信されたシェアパネルを受信したSNSサーバ200から配信されるシェアパネルが表示されるウェブページを配信する。
【0148】
これにより、実施形態に係る情報提供装置100は、ウェブページを閲覧しているユーザに、かかるウェブページのシェアパネルをSNSサーバ200に投稿させることができる。
【0149】
また、上述した情報提供装置100やSNSサーバ200は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0150】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0151】
また、特許請求の範囲に記載した「手段」は、「部(section、module、unit)」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、受付手段は、受付部や受付回路に読み替えることができる。