特許第6152162号(P6152162)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6152162音楽再生アプリケーションプログラム及び当該プログラムのグラフィカルユーザインターフェース
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6152162
(24)【登録日】2017年6月2日
(45)【発行日】2017年6月21日
(54)【発明の名称】音楽再生アプリケーションプログラム及び当該プログラムのグラフィカルユーザインターフェース
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20170612BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20170612BHJP
   G10K 15/02 20060101ALN20170612BHJP
【FI】
   G06F13/00 358G
   H04M1/00 R
   !G10K15/02
【請求項の数】6
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2015-249742(P2015-249742)
(22)【出願日】2015年12月22日
【審査請求日】2016年4月8日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成27年6月26日、ウェブサイトで公開 「https://www.atpress.ne.jp/news/65275」、「http://www.rbbtoday.com/ad/atpress/release.html?pr_id=65275&charset=UTF−8」、「http://www.asahi.com/and_M/information/pressrelease/CATP20155275.html」、「http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/1506/26/news128.html」
(73)【特許権者】
【識別番号】500198966
【氏名又は名称】ラディウス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100076255
【弁理士】
【氏名又は名称】古澤 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100177895
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 一範
(72)【発明者】
【氏名】香田 進
【審査官】 佐々木 洋
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−288158(JP,A)
【文献】 特開2011−130300(JP,A)
【文献】 特開2015−136123(JP,A)
【文献】 特開2015−072712(JP,A)
【文献】 特開2009−065391(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
H04M 1/00
G10K 15/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力手段、ディスプレイを具備し他の機器とネットワーク接続可能な音楽再生装置本体において音源データを再生するための音楽再生アプリケーションプログラムであって、
ネットワーク接続可能な機器をUPnPのプロトコルを用いて探索する機能と、
ネットワーク接続可能なNASのデータの中から任意の音源データを音楽再生装置本体での操作で選択可能とし、これを音楽再生装置本体に転送して音楽再生装置本体にて当該音源データの再生を実行する機能と、
音楽再生装置本体のデータの中から任意の音源データを音楽再生装置本体での操作で選択可能とし、これをネットワーク接続可能な音楽再生機能を有する外部再生装置に転送して外部再生装置に当該音源データの再生を実行させる機能と、
ネットワーク接続可能なNASのデータの中から任意の音源データを音楽再生装置本体での操作で選択可能とし、これをネットワーク接続可能な音楽再生機能を有する外部再生装置に転送して外部再生装置に当該音源データの再生を実行させる機能と
を実現可能なことを特徴とする音楽再生アプリケーションプログラム。
【請求項2】
入力手段、ディスプレイを具備し他の機器とネットワーク接続可能な音楽再生装置本体において音源データを再生するための音楽再生アプリケーションプログラムのグラフィカルユーザインターフェースであって、
音源データを選択して再生処理に移行するための画面において、
前記音楽再生装置本体に接続された再生機器の選択機能を利用するための再生ユニット選択アイコンと、ネットワーク接続された他の機器のうち音楽再生機能を有した外部再生装置の選択機能を利用するための外部再生装置選択アイコンとを配置した再生装置選択領域を設け、
前記音楽再生装置本体のストレージに直接保存してある音源データを選択するための本体ストレージ音源選択アイコンと、ネットワーク接続された他の機器のうち音源を格納可能なストレージを有する機器に保存された音源を選択するためのネットワーク音源選択アイコンとを配置した音源データ選択領域とを設け、
これらの再生装置選択領域と音源データ選択領域とを同一画面上に配置して表示するようにしたことを特徴とする音楽再生アプリケーションプログラムのグラフィカルユーザインターフェース。
【請求項3】
前記音源データ選択領域に、音楽再生装置本体、及び/又は、ネットワーク接続された他の機器のうち音源を格納可能なストレージを有する機器に保存された音源データのうち、ハイレゾリューションオーディオ音源に分類される音源データのみを抽出して選択するためのハイレゾ音源選択アイコンも配置したことを特徴とする請求項2記載の音楽再生アプリケーションプログラムのグラフィカルユーザインターフェース。
【請求項4】
前記再生装置選択領域のアイコン、若しくは、前記音源データ選択領域のアイコンの何れかを選択した場合に、選択肢の候補を階層的に表示する階層表示領域を前記再生装置選択領域及び音源データ選択領域と同一画面上に設けたことを特徴とする請求項2又は3記載の音楽再生アプリケーションプログラムのグラフィカルユーザインターフェース。
【請求項5】
前記外部再生装置選択アイコンをユーザが選択した場合、ネットワーク接続された他の機器のうち音楽再生可能な外部再生装置の候補を検索してその検索結果を前記階層表示領域に表示するようにしたことを特徴とする請求項4記載の音楽再生アプリケーションプログラムのグラフィカルユーザインターフェース。
【請求項6】
前記ネットワーク音源選択アイコンをユーザが選択した場合、ネットワーク接続された他の機器のうち音源データを格納可能なストレージを有する機器を検索してその検索結果を前記階層表示領域に表示するようにしたことを特徴とする請求項4記載の音楽再生アプリケーションプログラムのグラフィカルユーザインターフェース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音楽再生アプリケーションプログラムにおいて音源データの選択や再生装置の選択を行うための音楽再生アプリケーションプログラム及び当該プログラムのグラフィカルユーザインターフェースに関するものである。
【背景技術】
【0002】
音楽再生に用いる音源データはデジタルデータとして管理されることが一般的となりつつあり、家庭の環境においても、大量の音源データをHDD等のストレージに保管したり、必要に応じて音源データを携帯型音楽プレーヤーにコピーして持ち運んだりと、様々な機器で音源データを管理する状況が増えている。
また、携帯型の音楽再生用機器の機能の向上に伴い、より高音質の再生可能な機種を要望する機運が高まっている。これに伴い、曲の音源は、CD(サンプリング周波数44.1kHz)以上のサンプリング周波数が96kHzとか192kHzなどの高音質で記憶されたものも出始めている。すなわち、音源データの大容量化が進みつつある。
【0003】
以上のような状況下にあるため、特定の音楽再生装置一つに全ての音源データを集約させて管理することはむしろ稀で、様々な機器に音源データが分散して保管してあるという状況が増えていることから、ユーザは聞きたい音源データがどの機器に保管されているかを把握しておく必要が生じていた。
【0004】
ここで、特許文献1において、サーバに蓄積された音声や映像などのコンテンツをクライアントが自由に選択して再生することの可能なネットワーク型コンテンツ再生システムが既に提案されている。
【特許文献1】特開2007−140535号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1のように、他の機器に保管された音源データを異なるクライアント(再生機器)で取得して再生処理するという製品は既に提案されており、これによって、保管場所を再生機器としてのクライアント内に一元管理しなくとも音源データの再生が可能となるというメリットがある。
【0006】
ところで、上記のように異なる再生機器で音源データを再生するためには、機器同士がネットワーク接続している必要があるが、機器間で個別にネットワーク接続しようとすると機器数が増えてきたときに作業が煩雑であるという問題があった。また、音源データを保管する機器と再生機能を持った機器が数多くネットワーク接続された状態において、これらを一括で操作して音楽再生を行う仕組みが存在しなかった。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、接続可能な機器を自動で検索してネットワーク接続を確立可能とし、音源データを保管する機器と再生機能を持った機器が数多くネットワーク接続された状態において、これらを一括で操作して音楽再生可能な音楽再生アプリケーションプログラム及び当該プログラムのグラフィカルユーザインターフェースを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の請求項1は、入力手段、ディスプレイを具備し他の機器とネットワーク接続可能な音楽再生装置本体において音源データを再生するための音楽再生アプリケーションプログラムであって、ネットワーク接続可能な機器をUPnPのプロトコルを用いて探索する機能と、ネットワーク接続可能なNASのデータの中から任意の音源データを音楽再生装置本体での操作で選択可能とし、これを音楽再生装置本体に転送して音楽再生装置本体にて当該音源データの再生を実行する機能と、音楽再生装置本体のデータの中から任意の音源データを音楽再生装置本体での操作で選択可能とし、これをネットワーク接続可能な音楽再生機能を有する外部再生装置に転送して外部再生装置に当該音源データの再生を実行させる機能と、ネットワーク接続可能なNASのデータの中から任意の音源データを音楽再生装置本体での操作で選択可能とし、これをネットワーク接続可能な音楽再生機能を有する外部再生装置に転送して外部再生装置に当該音源データの再生を実行させる機能とを実現可能なことを特徴とする音楽再生アプリケーションプログラムである。
【0009】
本発明の請求項2は、入力手段、ディスプレイを具備し他の機器とネットワーク接続可能な音楽再生装置本体において音源データを再生するための音楽再生アプリケーションプログラムのグラフィカルユーザインターフェースであって、音源データを選択して再生処理に移行するための画面において、前記音楽再生装置本体に接続された再生機器の選択機能を利用するための再生ユニット選択アイコンと、ネットワーク接続された他の機器のうち音楽再生機能を有した外部再生装置の選択機能を利用するための外部再生装置選択アイコンとを配置した再生装置選択領域を設け、前記音楽再生装置本体のストレージに直接保存してある音源データを選択するための本体ストレージ音源選択アイコンと、ネットワーク接続された他の機器のうち音源を格納可能なストレージを有する機器に保存された音源を選択するためのネットワーク音源選択アイコンとを配置した音源データ選択領域とを設け、これらの再生装置選択領域と音源データ選択領域とを同一画面上に配置して表示するようにしたことを特徴とする音楽再生アプリケーションプログラムのグラフィカルユーザインターフェースである。
【0010】
本発明の請求項3は、請求項2に加えて、前記音源データ選択領域に、音楽再生装置本体、及び/又は、ネットワーク接続された他の機器のうち音源を格納可能なストレージを有する機器に保存された音源データのうち、ハイレゾリューションオーディオ音源に分類される音源データのみを抽出して選択するためのハイレゾ音源選択アイコンも配置したことを特徴とする音楽再生アプリケーションプログラムのグラフィカルユーザインターフェースである。
【0011】
本発明の請求項4は、請求項2又は3に加えて、前記再生装置選択領域のアイコン、若しくは、前記音源データ選択領域のアイコンの何れかを選択した場合に、選択肢の候補を階層的に表示する階層表示領域を前記再生装置選択領域及び音源データ選択領域と同一画面上に設けたことを特徴とする音楽再生アプリケーションプログラムのグラフィカルユーザインターフェースである。
【0012】
本発明の請求項5は、請求項4に加えて、前記外部再生装置選択アイコンをユーザが選択した場合、ネットワーク接続された他の機器のうち音楽再生可能な外部再生装置の候補を検索してその検索結果を前記階層表示領域に表示するようにしたことを特徴とする音楽再生アプリケーションプログラムのグラフィカルユーザインターフェースである。
【0013】
本発明の請求項6は、請求項4に加えて、前記ネットワーク音源選択アイコンをユーザが選択した場合、ネットワーク接続された他の機器のうち音源データを格納可能なストレージを有する機器を検索してその検索結果を前記階層表示領域に表示するようにしたことを特徴とする音楽再生アプリケーションプログラムのグラフィカルユーザインターフェースである。
【発明の効果】
【0014】
請求項1記載の発明によれば、ネットワーク接続可能なNASのデータの中から任意の音源データを音楽再生装置本体での操作で選択可能とし、これを音楽再生装置本体に転送して音楽再生装置本体にて当該音源データの再生を実行する機能と、音楽再生装置本体のデータの中から任意の音源データを音楽再生装置本体での操作で選択可能とし、これをネットワーク接続可能な音楽再生機能を有する外部再生装置に転送して外部再生装置に当該音源データの再生を実行させる機能と、ネットワーク接続可能なNASのデータの中から任意の音源データを音楽再生装置本体での操作で選択可能とし、これをネットワーク接続可能な音楽再生機能を有する外部再生装置に転送して外部再生装置に当該音源データの再生を実行させる機能とを実現可能としたので、音楽再生装置本体にインストールされた音楽再生アプリケーションプログラムによって、NASや外部再生装置とネットワーク接続して、ネットワーク上の任意の音源データをネットワーク上の任意の再生装置で再生させる操作を音楽再生装置本体で全て行うことが可能となり、ユーザの利便性が向上する。
【0015】
請求項2記載の発明によれば、前記音楽再生装置本体に接続された再生機器の選択機能を利用するための再生ユニット選択アイコンと、ネットワーク接続された他の機器のうち音楽再生機能を有した外部再生装置の選択機能を利用するための外部再生装置選択アイコンとを配置した再生装置選択領域を設け、前記音楽再生装置本体のストレージに直接保存してある音源データを選択するための本体ストレージ音源選択アイコンと、ネットワーク接続された他の機器のうち音源を格納可能なストレージを有する機器に保存された音源を選択するためのネットワーク音源選択アイコンとを配置した音源データ選択領域とを設け、これらの再生装置選択領域と音源データ選択領域とを同一画面上に配置して表示するようにしたので、ネットワーク接続された機器から再生に用いる機器を容易に選択することが可能となり、ネットワーク接続された機器から容易に音源データを選択することが可能となる。また、これらの選択を行うためのアイコンが同一画面上に配置されるため、再生機器の選択と音源データの選択をどこから行ったか視覚的に認識することが可能となる。
【0016】
請求項3記載の発明によれば、前記音源データ選択領域に、音楽再生装置本体、及び/又は、ネットワーク接続された他の機器のうち音源を格納可能なストレージを有する機器に保存された音源データのうち、ハイレゾリューションオーディオ音源に分類される音源データのみを抽出して選択するためのハイレゾ音源選択アイコンも配置したので、ハイレゾ音源のみを抽出して選択することが可能となる。
【0017】
請求項4記載の発明によれば、前記再生装置選択領域のアイコン、若しくは、前記音源データ選択領域のアイコンの何れかを選択した場合に、選択肢の候補を階層的に表示する階層表示領域を前記再生装置選択領域及び音源データ選択領域と同一画面上に設けたので、機器の選択肢の候補を階層表示領域に表示して選択でき、また、音源データの探索時にフォルダを順次開いて階層を掘り下げて目的の音源データまで辿ることが可能となる。
【0018】
請求項5記載の発明によれば、前記外部再生装置選択アイコンをユーザが選択した場合、ネットワーク接続された他の機器のうち音楽再生可能な外部再生装置の候補を検索してその検索結果を前記階層表示領域に表示するようにしたので、例えば、UPnP機能を用いて相互認識可能な機器に対してSSDP通信を行って利用可能な機器を検索して表示することで、外部再生装置を容易に検索して表示することが可能となる。
【0019】
請求項6記載の発明によれば、前記ネットワーク音源選択アイコンをユーザが選択した場合、ネットワーク接続された他の機器のうち音源データを格納可能なストレージを有する機器を検索してその検索結果を前記階層表示領域に表示するようにしたので、例えば、UPnP機能を用いて相互認識可能な機器に対してSSDP通信を行って利用可能な機器を検索して表示することで、ネットワーク上のストレージを容易に検索して表示することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】音楽再生アプリケーションプログラムの操作画面であるグラフィカルユーザインターフェースを表した説明図である。
図2】音楽再生装置本体10の内部構成を表したブロック図である。
図3】NAS11上の音源データを再生する場合の流れを表したフローチャート図である。
図4】NAS11上の音源データを音楽再生装置本体10で再生処理する場合の流れを表したフローチャート図である。
図5】NAS11上の音源データを外部再生装置12で再生処理する場合の流れを表したフローチャート図である。
図6】音楽再生装置本体10に記憶された音源データを外部再生装置12で再生処理する場合の流れを表したフローチャート図である。
図7】バッファ再生処理時に再生バッファが空になった場合の処理の流れを表したフローチャート図である。
図8】音楽再生装置本体10、NAS11、外部再生装置12が互いに互換性のある規格でネットワーク接続される状況を表した模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の音楽再生アプリケーションプログラムのグラフィカルユーザインターフェースは、入力手段、ディスプレイを具備し他の機器とネットワーク接続可能な音楽再生装置本体において音源データを再生するための音楽再生アプリケーションプログラムのグラフィカルユーザインターフェースであって、音源データを選択して再生処理に移行するための画面において、前記音楽再生装置本体に接続された再生機器の選択機能を利用するための再生ユニット選択アイコンと、ネットワーク接続された他の機器のうち音楽再生機能を有した外部再生装置の選択機能を利用するための外部再生装置選択アイコンとを配置した再生装置選択領域を設け、前記音楽再生装置本体のストレージに直接保存してある音源データを選択するための本体ストレージ音源選択アイコンと、ネットワーク接続された他の機器のうち音源を格納可能なストレージを有する機器に保存された音源を選択するためのネットワーク音源選択アイコンとを配置した音源データ選択領域とを設け、これらの再生装置選択領域と音源データ選択領域とを同一画面上に配置して表示するようにしたことを特徴とするものである。以下、詳細に説明を行う。
【実施例1】
【0022】
本発明による音楽再生アプリケーションプログラムは、スマートフォン等の電子機器や音楽再生に特化した再生装置等(以下、これらを総称して音楽再生装置10という)で使用されるアプリケーションプログラムであり、ハードウェア構成として、CPU、メモリ、タッチパネルやキースイッチ等の入力装置、液晶等のディスプレイ装置、音源データを記憶させる外部記憶装置(ストレージ)、スピーカーやイヤホン出力等の音声出力部を具備したものである必要がある。すなわち、コンピュータと同等の演算処理機能を有した音楽再生装置10において使用されることを想定している。
【0023】
この本発明による音楽再生アプリケーションプログラムは、図8に示すような、ネットワークアタッチトストレージ11(Network Attached Storage:以下、NAS11)や、音楽再生コンポのような外部再生装置12が互いに互換性のある規格でネットワーク接続される状況において、当該音楽再生アプリケーションプログラムをリモコン装置のように使用して、前記NAS11に記憶された音源データを前記外部再生装置12又は前記音楽再生装置10で再生したり、前記音楽再生装置10に記憶された音源データを前記外部再生装置12で再生したりすることを容易に行えるようにしたことを特徴とするものである。
なお、本実施例においてNAS11という場合には、文字通りのネットワークアタッチトストレージのみならず、音源を格納可能なストレージを有しかつネットワーク接続可能な全ての機器を含むものとする。
【0024】
図2に示すのは、前記音楽再生装置本体10の内部構成を表したブロック図である。この図2に示すように、音楽再生装置本体10は、コンピュータのCPUに相当する演算処理部13と、再生バッファ等の一時記憶を行うためのメモリ14と、音源データ等を記憶させるためのストレージ15と、ユーザが操作に用いる入力装置16と、当該音楽再生アプリケーションプログラムのユーザインターフェースを表示させるディスプレイ17と、実際の音楽再生に寄与する再生ユニット18と、ネットワーク接続を実現するための機能を備えたネットワーク接続部19を具備してなる。
また、図示は省略するが、前記NAS11は、前記音楽再生装置本体10における演算処理部13、メモリ14、ストレージ15、ネットワーク接続部19を具備したものである必要がある。
同様に、前記外部再生装置12は、前記音楽再生装置本体10における演算処理部13、メモリ14、入力装置16、再生ユニット18、ネットワーク接続部19を具備したものである必要がある。なお、外部再生装置12がストレージ15を有していて、NAS11のように機能することができるものであってもよい。
【0025】
前記音楽再生装置本体10、NAS11、及び、外部再生装置12は、図8に示すように、ネットワーク接続によって互いを認識してリンクするようになっているが、この時のネットワーク接続方法としては、UPnP(Universal Plug and Play)という通信規約(プロトコル)を用いた相互認識が考えられ、例えば、DLNA(Digital Living Network Allianceという業界団体の略称であり、「DLNA」は当該団体の登録商標)のような、製品に互いに互換性を持たせて家庭内で電子装置間のネットワーク接続を可能にする業界標準(ガイドライン)を採用することによって、当該業界標準の規格を採用した電子機器であれば簡単にネットワーク接続できるような仕組みとしておく方法が考えられる。DLNAはLAN接続における規格であるが、転送速度等の音楽再生に必要な要件を満たすものであれば、LAN接続に限られず、他の通信規格を採用してもよい。
【0026】
次に、本発明の音楽再生アプリケーションプログラムを使用する場合の操作画面について説明する。図1に示すのは、音楽再生アプリケーションプログラムの操作画面であるグラフィカルユーザインターフェースを表した説明図である。この図1において、音楽再生装置本体10のディスプレイ17に表示されているのが、音楽再生アプリケーションプログラムによるグラフィカルユーザインターフェース(以下、GUI)の一例である。この図1に示すように、本発明による音楽再生アプリケーションプログラムは、再生装置の選択と再生音源データの選択を同一画面上で行えるようにするために、GUIの画面上に、再生装置選択領域20と、音源データ選択領域21とを固定的に配置したことを特徴とする。さらに、再生装置選択領域20と、音源データ選択領域21を用いて選択を行う際に、それらの選択対象を階層的に表示するための階層表示領域22を設けている。
【0027】
前記再生装置選択領域20は、再生装置を選択するための領域であり、一例として、2つのアイコンが配置してある。一つは、音楽再生装置本体10に直接接続して利用するイヤホン、ヘッドホン等の再生ユニットや、音楽再生装置本体10でD/A変換(デジタルアナログ変換)を行って無線で信号飛ばして利用するイヤホン、ヘッドホン等の再生ユニットを選択する際に用いる「再生ユニット選択アイコン23」である。もう一つは、ネットワーク接続された機器であって、音楽再生コンポのようなそれ自体が音楽再生処理を行える外部再生装置12を選択するための「外部再生装置選択アイコン24」である。これら2つのアイコンのうち、何れか一方を選択すると、選択肢となる機器が階層表示領域22に表示されるので、その中から再生に用いる機器を選択する。再生ユニット選択アイコン23の選択肢については、音楽再生装置本体10と接続状態(ワイヤレス接続も含む)にある機器の情報を収集して階層表示領域22に表示し、外部再生装置選択アイコン24の選択肢については、DLNA等のネットワーク接続によって外部再生装置と認識された機器の情報を階層表示領域22に表示する。選択したアイコンについては、選択状態であることが分かるように、他のアイコンと表示を異ならせて(色彩を異なるものとするなど)視覚的に区別できるようにする。同様に、選択した機器についても、選択状態であることが分かるように、他の機器と表示を異ならせて視覚的に区別できるようにする。
【0028】
前記音源データ選択領域21は、再生したい音源データを選択するための領域であり、一例として、3つのアイコンが配置してある。一つは、音楽再生装置本体10のストレージ15に直接保存してある音源データを選択するための「本体ストレージ音源選択アイコン25」である。もう一つは、ハイレゾリューションオーディオ音源(いわゆるハイレゾ音源)に分類される音源データを選択するための「ハイレゾ音源選択アイコン26」である。最後の一つは、NAS11のようにネットワーク接続された機器に保存された音源を選択するための「ネットワーク音源選択アイコン27」である。これら3つのアイコンのうち、何れか一つを選択すると、選択肢となる音源データが階層表示領域22に表示されるので、その中から再生したい音源データを選択する。本体ストレージ音源選択アイコン25の選択肢については、音楽再生装置本体10本体のストレージに保存されている音源の情報を収集して階層表示領域22に表示し、ハイレゾ音源選択アイコン26の選択肢については、音楽再生装置本体10本体のストレージ若しくはネットワーク接続された機器からハイレゾ音源の情報のみを抽出して階層表示領域22に表示し、ネットワーク音源選択アイコン27の選択肢については、DLNA等のネットワーク接続によって接続されている機器のうち曲を格納するストレージを有した機器から音源情報を収集して表示する。選択したアイコンについては、選択状態であることが分かるように、他のアイコンと表示を異ならせて(色彩を異なるものとするなど)視覚的に区別できるようにする。同様に、選択した音源データについても、選択状態であることが分かるように、他の音源データと表示を異ならせて視覚的に区別できるようにする。なお、音源データに辿り着くまでに複数の階層を経る場合もあり得るので、各階層においては、存在するフォルダも合わせて表示するようにする。図1に示す例では、ネットワーク音源選択アイコン27が選択中であり、階層表示領域22には、Album1〜4のフォルダと、Title1〜3の音源データが表示されている。
【0029】
次に、本発明の音楽再生アプリケーションプログラムを使用する場合の処理の流れについて図面に基づいて説明する。図3に示すのは、NAS11上の音源データを再生する場合の流れを表したフローチャート図である。NAS11上の音源データを再生する場合には、図3に示すように、先ず、ユーザがネットワーク音源選択アイコン27を選択する(S301)。これを受けて、ネットワーク接続されたNAS11等の機器の一覧を階層表示領域22に表示する(S302)。DLNA等のネットワーク接続に対応したNAS11であるか否か判断処理は、例えば、SSDP(Simple Service Discovery Protocol)を使用する。階層表示領域22に表示されたNAS11等の機器の一つをユーザが選択する(S303)と、選択された機器のストレージに格納されたフォルダと音源データを階層表示領域22に表示する(S304)。表示されたフォルダ、音源データの何れかを選択する(S305)と、選択されたものがフォルダか音源データかを判断し(S306)、フォルダが選択された場合には、フォルダの中身を階層表示するためにステップ(S304)に戻り、音源データが選択された場合には、(S307)へ移行する。最後に、選択された音源データを再生する機器が外部再生装置12なのか音楽再生装置本体10なのかを判断し(S307)、外部再生装置12で再生する場合には、外部再生装置12での再生処理へ移行し(S308)、音楽再生装置本体10で再生する場合には、音楽再生装置本体10での再生処理へ移行する(S309)。
【0030】
図4に示すのは、NAS11上の音源データを音楽再生装置本体10で再生処理する場合の流れを表したフローチャート図である。図3のフローチャートの(S309)において音楽再生装置本体10での再生処理に移行することが選択された場合に、この図4における処理が開始される。この図4において、先ず、選択された音源データに応じてデコーダの選択が行われる(S401)。ファイルの種類に応じてヘッダ解析の処理を変更する必要があるからである。デコーダを選択後に、NAS11からデータの受信を開始する(S402)。データの取得方法としては、例えば、HTTP通信を利用して、サーバーから8192バイト単位でデータをダウンロードする。その後、ヘッダ解析に必要なデータまで読み込めたかを判定し(S403)、データ量が足りない場合はデータ受信を継続し(S402)、ヘッダ解析に十分なデータまで読み込めた場合には、音源データのヘッダからフォーマット解析を行う(S404)。フォーマット解析の内容としては、サンプリングレート・ビット数・チャンネル数の取得は必須の項目である。解析結果に基づいて、音楽再生装置本体10が当該音源データのフォーマットに対応しているか否かを判定する(S405)。フォーマットがサポート対象外である場合には、その旨を表示して(S414)終了する。
【0031】
フォーマットが対応可能なものである場合には、バッファ再生処理を並列処理で開始する(S406)。バッファ再生処理は、再生バッファキューに再生データを蓄積させて順次再生していく方法であるが、蓄積可能な再生データにはメモリ容量の都合から限りがあるため、再生バッファキューに空きがあるか否かを確認する必要がある(S407)。再生バッファキューに空きがある場合には、NAS11からデータの受信を継続する(S408)。再生バッファキューに空きがない場合には、再生バッファキューに空きができるまで待機する(S409)。その後、受信したデータについてデコード処理を行う(S410)。そして、デコード後のデータを再生バッファキューに追加する(S411)。再生中の音源データの終端に至ったかを判別(S412)し、終端に至っていない場合には、(S407)〜(S412)のステップを繰り返して、随時再生バッファキューに再生データを追加しながら再生を続ける。再生中の音源データの終端に至った段階で、音源データの再生終了フラグを立てて終了とする(S413)。
【0032】
図5に示すのは、NAS11上の音源データを外部再生装置12で再生処理する場合の流れを表したフローチャート図である。図3のフローチャートの(S308)において外部再生装置12での再生処理に移行することが選択された場合に、この図5における処理が開始される。この図5において、先ず、選択された音源データに応じてデコーダの選択が行われる(S501)。デコーダを選択後に、NAS11からデータの受信を開始する(S502)。その後、ヘッダ解析に必要なデータまで読み込めたかを判定し(S503)、データ量が足りない場合はデータ受信を継続し(S502)、ヘッダ解析に十分なデータまで読み込めた場合には、音源データのヘッダからフォーマット解析を行う(S504)。解析結果に基づいて、外部再生装置12が当該音源データのフォーマットに対応しているか否かを判定する(S505)。フォーマットがサポート対象外である場合には、その旨を表示して(S512)終了する。
【0033】
フォーマットが対応可能なものである場合には、外部再生装置12において現在他の音源データを再生中か否かを確認する(S506)。他の音源データを再生中の場合には、外部再生装置12に対して再生停止を要求する(S507)。その後、NAS11から取得した音源データのパス情報(例えば、HTTP通信を利用する場合は音源データのURL)を外部再生装置12に送信する(S508)。そして、外部再生装置12に音源データの再生要求を行う(S509)。音源データの再生中は、現在の再生位置を取得(S510)しつつ、曲が終端に達しているかを確認する(S511)。曲が終端に達した段階で終了する。
【0034】
図6に示すのは、音楽再生装置本体10に記憶された音源データを外部再生装置12で再生処理する場合の流れを表したフローチャート図である。この図6において、先ず、音楽再生装置本体10に記憶された音源データの中から再生したい音源データを選択する(S601)。音源データを選択したら、音源データのヘッダ情報を読み込み、フォーマット解析を行う(S602)。そして、フォーマット解析結果に基づいて、外部再生装置12が当該音源データのフォーマットに対応しているか否かを判定する(S603)。フォーマットがサポート対象外である場合には、その旨を表示して(S613)終了する。
【0035】
外部再生装置12が当該音源データのフォーマットに対応している場合には、外部再生装置12が選択されているか否かを確認する(S604)。外部再生装置12が選択されていない場合には、音楽再生装置本体10で再生処理する(S614)。外部再生装置12が選択されている場合には、外部再生装置12において現在他の音源データを再生中か否かを確認する(S605)。他の音源データを再生中の場合には、外部再生装置12に対して再生停止を要求する(S606)。その後、HTTPサーバーが起動しているか否かを確認する(S607)。HTTPサーバーが起動していない場合には、音楽再生装置本体10においてHTTPサーバーを直ちに起動させる(S608)。音楽再生装置本体10においてHTTPサーバーを立ち上げることで、音楽再生装置本体10から他の機器への音源データの転送を可能としている。HTTPサーバーが起動した状態において、選択した音源データのURLを外部再生装置12に送信(S609)し、音源データの再生を要求する(S610)。音源データの再生中は、現在の再生位置を取得(S611)しつつ、曲が終端に達しているかを確認する(S612)。曲が終端に達した段階で終了する。
【0036】
図7に示すのは、バッファ再生処理時に再生バッファが空になった場合の処理の流れを表したフローチャート図である。バッファ再生処理を開始したら、先ず、再生バッファキューにデータが存在するか否かを確認する(S701)。このとき、再生バッファキューにデータが存在した場合には、当該再生バッファキューのデータを音声として鳴らす(S702)が、再生バッファキューにデータが存在しなかった場合には、無音を鳴らすようにする(S703)。その後、曲終了フラグが立っているか否かを判別し(S704)、曲終了フラグが立っていない場合には、(S701)〜(S704)のステップを繰り返して曲を連続再生するようにし、曲終了フラグが立った段階(S704でYes)でバッファ再生処理を終了する。
【0037】
以上のように、本発明の音楽再生アプリケーションプログラムを使用することによって、音楽再生装置本体10、NAS11及び外部再生装置12をネットワーク接続によって相互に接続し、図1に示すような音楽再生アプリケーションプログラムのGUIを利用してリモコンのようにこれらの機器を操作することで、何れかの機器に保存されている音源データを他の機器で再生する設定を音楽再生装置本体のみの操作で実現できる。
【0038】
また、再生装置選択領域と音源データ選択領域とを同一画面上に配置して表示するようにし、さらに、階層表示領域も同時に表示するようにすることで、例えば、階層表示領域に表示された再生装置を選択する操作が終了した後、直ぐに音源データ選択領域に存在するアイコンを選択して音源データの選択に移行することができる。これにより、初期操作画面に戻るという操作をしなくとも次の操作に移行できるというメリットがあり、また、音源データの選択途中であっても今現在選択している再生装置がイヤホン等の直接接続の機器なのか外部再生装置なのかをアイコンを見ただけで認識することができるというメリットがある。
【符号の説明】
【0039】
10…音楽再生装置本体、11…NAS、12…外部再生装置、13…演算処理部(CPU)、14…メモリ、15…ストレージ、16…入力装置、17…ディスプレイ、18…再生ユニット、19…ネットワーク接続部、20…再生装置選択領域、21…音源データ選択領域、22…階層表示領域、23…再生ユニット選択アイコン、24…外部再生装置選択アイコン、25…本体ストレージ音源選択アイコン、26…ハイレゾ音源選択アイコン、27…ネットワーク音源選択アイコン。
【要約】      (修正有)
【課題】音源データを保管する機器と再生機能を持った機器が数多くネットワーク接続された状態において、これらを一括で操作して音楽再生可能なGUIを提供する。
【解決手段】操作画面において、音楽再生装置本体10に接続された再生機器の選択機能を利用するための再生ユニット選択アイコンと、ネットワーク接続された音楽再生機能を有する外部再生装置の選択機能を利用するための外部再生装置選択アイコンとを配置した再生装置選択領域20を設け、音楽再生装置本体10のストレージに直接保存してある音源データを選択するための本体ストレージ音源選択アイコンと、ネットワーク接続された他の機器のうち音源を格納可能なストレージを有する機器に保存された音源を選択するためのネットワーク音源選択アイコンとを配置した音源データ選択領域21とを設け、これらの再生装置選択領域20と音源データ選択領域21とを同一画面上に配置して表示する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8