【文献】
Motorola Mobility,Collapse Trigger Messages,S2-122855,フランス,3GPP,2012年 7月 3日,p.2
【文献】
Motorola Mobility,Key Issue on Canceling Previously Submitted Trigger Messages,S2-123299,フランス,3GPP,2012年 7月12日,p.2
【文献】
ZTE,Device Trigger Information,3GPP TSG-SA WG2#89 S2-120650,フランス,3GPP,2012年 1月31日,p.1-5
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下の各実施例は、本発明の各構成要素と各特徴を所定の形態で結合したものである。各構成要素または特徴は、別途の明示的な言及がない限り、選択的なものとして考慮することができる。各構成要素または特徴は、他の構成要素や特徴と結合されていない形態で実施することができる。また、一部の構成要素及び/または特徴を結合して本発明の実施例を構成することもできる。本発明の各実施例で説明する各動作の順序は変更可能である。一つの実施例の一部の構成や特徴は、他の実施例に含ませたり、または、他の実施例の対応する構成または特徴に取り替えることができる。
【0027】
以下の説明で使用する特定用語は、本発明の理解を促進するために提供されたものであって、このような特定用語の使用は、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲で他の形態に変更可能である。
【0028】
いくつかの場合、本発明の概念が曖昧になることを避けるために、公知の構造及び装置は省略したり、各構造及び装置の核心機能を中心にしたブロック図の形式で図示することができる。また、本明細書全体にわたって同一の構成要素に対しては、同一の図面符号を使用して説明する。
【0029】
本発明の各実施例は、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802系列システム、3GPPシステム、3GPP LTE及びLTE―Aシステム及び3GPP2システムのうち少なくとも一つと関連して開示した各標準文書によって裏付けることができる。すなわち、本発明の各実施例のうち、本発明の技術的思想を明確に示すために説明していない各ステップまたは各部分は、前記各文書によって裏付けることができる。また、本文書で開示している全ての用語は、前記標準文書によって説明することができる。
【0030】
以下の技術は、多様な無線通信システムで使用することができる。明確性のために、以下では、3GPP LTE及び3GPP LTE―Aシステムを中心に説明するが、本発明の技術的思想がこれに制限されることはない。
【0031】
本文書で使用可能な各用語は、次のように定義される。
― UMTS(Universal Mobile Telecommunications System):3GPPによって開発された、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communication)基盤の3世代移動通信技術。
― EPS(Evolved Packet System):IP基盤のパケット交換(packet switched)コアネットワークであるEPC(Evolved Packet Core)とLTE、UTRANなどのアクセスネットワークで構成されたネットワークシステム。UMTSが進化された形態のネットワークである。
― NodeB:UMTSネットワークの基地局。屋外に設置し、カバレッジはマクロセル(macro cell)規模である。
― eNodeB:EPSネットワークの基地局。屋外に設置し、カバレッジはマクロセル規模である。
― 端末(User Equipment):ユーザー機器。端末(UE)は、端末(terminal)、ME(Mobile Equipment)、MS(Mobile Station)などの用語で言及することもできる。また、端末は、ノート型コンピュータ、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートフォン、マルチメディア機器などの携帯が可能な機器であるか、または、PC(Personal Computer)、車両搭載装置などの携帯が不可能な機器であり得る。MTCと関連する内容において、端末という用語は、MTC端末を称することができる。
― IMS(IP Multimedia Subsystem):マルチメディアサービスをIP基盤で提供するザブシステム。
― IMSI(International Mobile Subscriber Identity):移動通信ネットワークで国際的に固有に割り当てられるユーザー識別子。
― MTC(Machine Type Communications):人の介入がなくてもマシンによって行われる通信。M2M(Machine to Machine)通信と称することもできる。
― MTC端末(MTC UE(またはMTC device(またはMTC装置))):移動通信ネットワークを介した通信機能を有し、特定目的を行う端末(例えば、自動販売機、検針器など)。
― MTCサーバー(MTC server):MTC端末を管理するネットワーク上のサーバー。移動通信ネットワークの内部または外部に存在し得る。MTCユーザーが接近(access)可能なインターフェースを有することができる。また、MTCサーバーは、他の各サーバーにMTCと関連するサービスを提供することもでき(SCSの形態)、自身がMTCアプリケーションサーバーでもあり得る。
― MTCアプリケーション(MTC application):MTCが適用されるサービス(例えば、遠隔検針、物量移動追跡、気象観測センサーなど)
― MTCアプリケーションサーバー:MTCアプリケーションが実行されるネットワーク上のサーバー。
― MTC特徴(MTC feature):MTCアプリケーションをサポートするためのネットワークの機能。例えば、MTCモニタリングは、遠隔検針などのMTCアプリケーションで装備紛失などに備えるための特徴であって、低い移動性(low mobility)は、自動販売機などのMTC端末に対するMTCアプリケーションのための特徴である。
― MTCサブスクライバー(MTC subscriber):ネットワークオペレーターと接続関係を有しており、一つ以上のMTC端末にサービスを提供するエンティティである。
― MTCグループ(MTC Group):少なくとも一つ以上のMTC特徴を共有し、MTCサブスクライバーに属したMTC端末のグループを意味する。
― SCS(Services Capability Server):HPLMN(Home PLMN)上のMTC―IWF(MTC InterWorking Function)及びMTC端末と通信するためのエンティティであって、3GPPネットワークと接続されている。
― 外部識別子(External Identifier):3GPPネットワークの外部エンティティ(例えば、SCSまたはアプリケーションサーバー)がMTC端末(またはMTC端末が属した加入者)を示す(または識別する)ために使用する識別子であって、 グローバルに一意(globally unique)である。外部識別子は、次のようにドメイン識別子及びローカル識別子で構成される:
― ドメイン識別子(Domain Identifier):移動通信網事業者の制御下にあるドメインを識別するための識別子。一つの事業者は、互いに異なるサービスへの接続を提供するためにサービス別にドメイン識別子を使用することもできる。
― ローカル識別子(Local Identifier):IMSI(International Mobile Subscriber Identity)を類推または獲得するのに使用される識別子。ローカル識別子は、アプリケーションドメイン内では一意(unique)でなければならなく、移動通信網事業者によって管理される。
― RAN(Radio Access Network):3GPPネットワークでNodeB、eNodeB及びこれらを制御するRNC(Radio Network Controller)を含む単位。端末間に存在し、コアネットワークへの連結を提供する。
― HLR(Home Location Register)/HSS(Home Subscriber Server):3GPPネットワーク内の加入者情報を有しているデータベース。HSSは、設定保存(configuration storage)、アイデンティティ管理(identity management)、ユーザー状態保存などの機能を行うことができる。
― RANAP(RAN Application Part):RANとコアネットワークの制御を担当するノード(MME(Mobility Management Entity)/SGSN(Serving GPRS(General Packet Radio Service) Supporting Node)/MSC(Mobile Switching Center))との間のインターフェース。
― PLMN(Public Land Mobile Network):各個人に移動通信サービスを提供する目的で構成されたネットワーク。オペレーター別に区分されて構成され得る。
― NAS(Non―Access Stratum):UMTSプロトコルスタックで端末とコアネットワークとの間のシグナリング、トラフィックメッセージを取り交わすための機能的な階層。端末の移動性をサポートし、端末とPDN GWとの間のIP連結を樹立及び維持するセッション管理手順をサポートすることを主な機能とする。
【0032】
以下では、前記のように定義された用語に基づいて説明する。
【0033】
図1は、EPC(Evolved Packet Core)の概略的な構造を示す図である。
【0034】
EPCは、各3GPP技術の性能を向上させるためのSAE(System Architecture Evolution)の核心的な要素である。SAEは、多様な種類のネットワーク間の移動性をサポートするネットワーク構造を決定する研究課題に該当する。SAEは、例えば、IP基盤で多様な無線接続技術をサポートし、より向上したデータ伝送能力を提供するなどの最適化されたパケット―基盤システムを提供することを目標とする。
【0035】
具体的に、EPCは、3GPP LTEシステムのためのIP移動通信システムのコアネットワーク(Core Network)であって、パケット―基盤実時間及び非実時間サービスをサポートすることができる。既存の移動通信システム(すなわち、2世代または3世代移動通信システム)では、音声のためのCS(Circuit―Switched)及びデータのためのPS(Packet―Switched)の2つの区別されるサブ―ドメインを通じてコアネットワークの機能が具現された。しかし、3世代移動通信システムの進化である3GPP LTEシステムでは、CS及びPSの各サブ―ドメインが一つのIPドメインに単一化された。すなわち、3GPP LTEシステムでは、IP能力を有する各端末間の連結を、IP基盤の基地局(例えば、eNodeB(evolved Node B))、EPC、アプリケーションドメイン(例えば、IMS)を通じて構成することができる。すなわち、EPCは、端―対―端(end―to―end)IPサービスの具現に必須的な構造である。
【0036】
EPCは、多様な構成要素を含むことができ、
図1では、そのうち一部に該当する、SGW(Serving Gateway)、PDN GW(Packet Data Network Gateway)、MME(Mobility Management Entity)、SGSN(Serving GPRS(General Packet Radio Service) Supporting Node)、ePDG(enhanced Packet Data Gateway)を図示する。
【0037】
SGWは、無線接続ネットワーク(RAN)とコアネットワークとの間の境界点として動作し、eNodeBとPDN GWとの間のデータ経路を維持する機能をする要素である。また、端末がeNodeBによってサービングされる領域にわたって移動する場合、SGWは、ローカル移動性アンカーポイント(anchor point)の役割をする。すなわち、E―UTRAN(3GPPリリース―8以後に定義されるEvolved―UMTS(Universal Mobile Telecommunications System) Terrestrial Radio Access Network)内での移動性のためにSGWを通じて各パケットをルーティングすることができる。また、SGWは、他の3GPPネットワーク(3GPPリリース―8以前に定義されるRAN、例えば、UTRANまたはGERAN(GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communication)/EDGE(Enhanced Data rates for Global Evolution) Radio Access Network)との移動性のためのアンカーポイントとして機能することもできる。
【0038】
PDN GWは、パケットデータネットワークに向かうデータインターフェースの終了点(termination point)に該当する。PDN GWは、政策執行特徴(policy enforcement features)、パケットフィルタリング(packet filtering)、課金支援(charging support)などをサポートすることができる。また、3GPPネットワークと非―3GPPネットワーク(例えば、I―WLAN(Interworking Wireless Local Area Network)などの信頼されないネットワーク、CDMA(Code Division Multiple Access)ネットワークやWiMaxなどの信頼されるネットワーク)との移動性管理のためのアンカーポイントの役割をすることができる。
【0039】
図1のネットワーク構造の例示では、SGWとPDN GWが別途のゲートウェイで構成されることを示すが、二つのゲートウェイを単一のゲートウェイ構成オプション(Single Gateway Configuration Option)によって具現することもできる。MMEは、端末のネットワーク連結に対するアクセス、ネットワーク資源の割り当て、トラッキング(tracking)、ページング(paging)、ローミング(roaming)及びハンドオーバーなどをサポートするためのシグナリング及び各制御機能を行う要素である。MMEは、加入者及びセッション管理と関連する各制御平面機能を制御する。MMEは、数多くのeNodeBを管理し、他の2G/3Gネットワークに対するハンドオーバーのための従来のゲートウェイの選択のためのシグナリングを行う。また、MMEは、保安過程(Security Procedures)、端末―対―ネットワークセッションハンドリング(Terminal―to―network Session Handling)、遊休端末位置決定管理(Idle Terminal Location Management)などの機能を行う。
【0040】
SGSNは、他の3GPPネットワーク(例えば、GPRSネットワーク)に対するユーザーの移動性管理及び認証などの全てのパケットデータをハンドリングする。
【0041】
ePDGは、信頼されない非―3GPPネットワーク(例えば、I―WLAN、WiFiホットスポット(hotspot)など)に対する保安ノードとしての役割をする。
【0042】
図1を参照して説明したように、IP能力を有する端末は、3GPPアクセスはもちろん、非―3GPPアクセス基盤でもEPC内の多様な要素を経由して事業者(すなわち、オペレーター)が提供するIPサービスネットワーク(例えば、IMS)にアクセスすることができる。
【0043】
また、
図1では、多様なレファレンスポイント(例えば、S1―U、S1―MMEなど)を図示する。3GPPシステムでは、E―UTRAN及びEPCの相違する各機能個体(functional entity)に存在する2つの機能を連結する概念的なリンクをレファレンスポイント(reference point)と定義する。次の表1は、
図1に示したレファレンスポイントをまとめたものである。表1の各例示の他にも、ネットワーク構造によって多様なレファレンスポイントが存在し得る。
【0046】
図1に示したレファレンスポイントのうちS2a及びS2bは、非―3GPPインターフェースに該当する。S2aは、信頼される非―3GPPアクセスとPDNGWとの間の関連制御及び移動性サポートをユーザープレーンに提供するレファレンスポイントである。S2bは、ePDGとPDN GWとの間の関連制御及び移動性サポートをユーザープレーンに提供するレファレンスポイントである。
【0047】
図2は、MTC構造の例示的なモデルを示す図である。
【0048】
MTCのために使用される端末(またはMTC端末)とMTCアプリケーションとの間の端―対―端アプリケーションは、3GPPシステムによって提供される各サービスとMTCサーバーによって提供される選択的な各サービスを利用することができる。3GPPシステムは、MTCを容易にする多様な最適化を含む輸送及び通信サービス(3GPPベアラーサービス、IMS及びSMSを含む。)を提供することができる。
図2では、MTCのために使用される端末がUm/Uu/LTE―Uuインターフェースを介して3GPPネットワーク(UTRAN、E―UTRAN、GERAN、I―WLANなど)に連結されることを示す。
図2の構造(architecture)は、多様なMTCモデル(直接モデル、間接モデル、ハイブリッドモデル)を含む。
【0049】
まず、
図2で示す個体について説明する。
【0050】
図2において、アプリケーションサーバーは、MTCアプリケーションが実行されるネットワーク上のサーバーである。MTCアプリケーションサーバーに対しては、上述した多様なMTCアプリケーションの具現のための技術を適用することができ、これに対する具体的な説明は省略する。また、
図2において、MTCアプリケーションサーバーは、レファレンスポイントAPIを介してMTCサーバーにアクセスすることができ、これに対する具体的な説明は省略する。または、MTCアプリケーションサーバーは、MTCサーバーと共に位置する(collocated)場合もある。
【0051】
MTCサーバー(例えば、図示したSCSサーバー)は、MTC端末を管理するネットワーク上のサーバーであって、3GPPネットワークに連結され、MTCのために使用される端末及びPLMNの各ノードと通信することができる。
【0052】
MTC―IWF(MTC―InterWorking Function)は、MTCサーバーとオペレーターコアネットワークとの間の相互動作(interworking)を管掌し、MTC動作のプロキシとしての役割をすることができる。MTC間接またはハイブリッドモデルをサポートするために、一つ以上のMTC―IWFがホームPLMN(HPLMN)内に存在し得る。MTC―IWFは、レファレンスポイントTsp上のシグナリングプロトコルを中継または解釈し、PLMNに特定機能を作動させることができる。MTC―IWFは、MTCサーバーが3GPPネットワークとの通信を樹立する前にMTCサーバーを認証(authenticate)する機能、MTCサーバーからの制御プレーン要請を認証する機能、後述するトリガー指示と関連する多様な機能などを行うことができる。
【0053】
SMS―SC(Short Message Service―Service Center)/IP―SM―GW(Internet Protocol Short Message GateWay)は、短文サービス(SMS)の送受信を管理することができる。SMS―SCは、SME(Short Message Entity)(短文を送信または受信する個体)と移動局との間の短文を中継し、保存―及び―伝達する機能を担当することができる。IP―SM―GWは、IP基盤の端末とSMS―SCとの間のプロトコル相互動作を担当することができる。
【0054】
CDF(Charging Data Function)/CGF(Charging Gateway Function)は、課金と関連する動作をすることができる。
【0055】
HLR/HSSは、加入者情報(IMSIなど)、ルーティング情報、設定情報などを保存してMTC―IWFに提供する機能をすることができる。
【0056】
MSC/SGSN/MMEは、端末のネットワーク連結のための移動性管理、認証、資源割り当てなどの制御機能を行うことができる。また、MSC/SGSN/MMEは、後述するトリガリングと関連してMTC―IWFからトリガー指示を受信し、これをMTC端末に提供するメッセージの形態みに加工する機能を行うことができる。
【0057】
GGSN(Gateway GPRS Support Node)/S―GW(Serving―Gateway)+P―GW(Packet Data Network―Gateway)は、コアネットワークと外部ネットワークとの連結を担当するゲートウェイ機能を行うことができる。
【0058】
次の表2は、
図2での主要なレファレンスポイントをまとめたものである。
【0060】
前記T5a、T5b及びT5cのうち一つ以上のレファレンスポイントをT5と称する。
【0061】
一方、間接及びハイブリッドモデルの場合におけるMTCサーバーとのユーザープレーン通信、及び直接及びハイブリッドモデルの場合におけるMTCアプリケーションサーバーとの通信は、レファレンスポイントGi及びSGiを介して既存のプロトコルを使用して行うことができる。
【0062】
図2を参照して説明した内容と関連する具体的な事項は、3GPP TS 23.682文書を参照することによって本文書に組み込むことができる(incorporated by reference)。
【0063】
MTCの場合、一般的なユーザー機器より多くの個数のMTC端末がネットワーク上に存在すると予想される。したがって、MTCのために最小限のネットワーク資源使用、最小限のシグナリング使用、最小限の電力使用などが要求される。
【0064】
また、MTC端末は、システム資源を最小に使用するために、普段はMTCアプリケーションサーバーとのIP連結を樹立しない場合もある。MTC端末がIP連結を樹立しなかったことからMTCアプリケーションサーバーがMTC端末へのデータ伝送に失敗する場合、MTC端末にIP連結を樹立するように要請または指示できるが、これをトリガー指示と称する。すなわち、MTC端末トリガリングは、MTC端末に対するIP住所がMTCアプリケーションサーバーによって利用可能(available)でないか、到達可能(reachable)でない場合に要求される(いずれかの個体にまたは該当の個体の住所に到達可能でないという意味は、該当の個体が該当の住所に不在中である(absent)などの理由により、メッセージを伝達しようとする試みに失敗することを意味する)。このために、MTC端末は、ネットワークからトリガー指示を受信することができ、トリガー指示を受けた場合、MTC端末は、端末内のMTCアプリケーションの動作を行い/行ったり、MTCアプリケーションサーバーとの通信を樹立することが要求される。ここで、MTC端末がトリガー指示を受信するとき、a)MTC端末がオフラインである(ネットワークにアタッチされていない)場合、b)MTC端末がオンラインであるが(ネットワークにアタッチされているが)、データ連結は樹立されていない場合、または、c)MTC端末がオンラインで(ネットワークにアタッチされており)、データ連結が樹立された場合を仮定することができる。
【0065】
要約すると、MTC端末に対するトリガリングは、該当のMTC端末がMTCアプリケーションサーバーからデータを受信できるIP連結(またはPDN連結)が樹立されていない場合に(または該当のMTC端末が基本的な制御信号は受信できるが、ユーザーデータは受信できない状態の場合)、トリガリングメッセージを用いて該当のMTC端末が端末内のMTCアプリケーションの動作を行い/行ったり、MTCアプリケーションサーバーに対してIP連結要請を行うようにする動作であると言える。また、トリガリングメッセージは、ネットワークがメッセージを適切なMTC端末にルーティングできるようにし、MTC端末がメッセージを適切なMTC端末内のアプリケーションにルーティングできるようにする情報(以下では、トリガリング情報と称する。)を含むメッセージであると表現することもできる。
【0066】
より詳細なMTCトリガリング手順を
図3を参照して説明する。
【0067】
SCS380は、MTC端末をトリガーすることを決定することができる(S301)。SCSがトリガーを要請するために接続するMTC―IWFに対する情報がない場合、トリガーしようとするMTC端末の外部識別子(External Identifier)またはSCS内に設定されているMTC―IWFの識別子を使用してDNS370にDNSクエリーを行うことによって、MTC―IWFのIP住所及びポート番号を決定することができる。その後、SCS380は、MTC―IWF360に装置トリガー要請メッセージを送る(S302)。前記装置トリガー要請メッセージは、次の表3のような情報を含むことができる。
【0069】
SCS380から装置トリガー要請メッセージを受信したMTC―IWF360は、SCSが3GPPネットワークにトリガー要請を送ることが許容されるか否かに対する権限検証を行う(S303)。前記権限検証に失敗すると、MTC―IWF360は、SCS380に前記装置トリガー要請に失敗したことを知らせる装置トリガー確認メッセージを送る。これとは異なり、前記権限検証に成功すると、次のステップを行うことができる。
【0070】
MTC―IWF360は、HSS/HLR350にサブスクライバー情報要請(Subscriber Information Request)メッセージを送る(S304)。これは、前記SCSが、前記MTC端末をトリガーすることが許容されるSCSであるか否かを検査し、前記ステップS302で受信したMTC端末の識別子(外部識別子またはMSISDN)を用いてIMSIを獲得し、MTC端末をサービングするサービングノード(serving node(s))の識別子を含むルーティング情報を獲得するためである。
【0071】
HSS/HLR350は、前記装置トリガー要請メッセージを送ったSCSが、前記MTC端末をトリガーするように許容されるSCSであるか否かを検査する(S305)。その後、HSS/HLR350は、MTC―IWF360にサブスクライバー情報応答(Subscriber Information Response)メッセージを伝送する。このメッセージは、IMSI、及びMTC端末をサービングするサービングノードの識別子を含む。検査の結果、前記SCSが前記MTC端末をトリガーするように許容されないか、または、HSS/HLR350に前記MTC端末と関連する有効なサブスクリプション情報が存在しない場合、HSS/HLR350は、MTC―IWF360にこれを知らせる情報を含むサブスクライバー情報応答メッセージを伝送する。この場合、MTC―IWF360は、SCS380に前記装置トリガー要請に失敗したことを知らせる装置トリガー確認メッセージを送り、以後のステップは行わない。
【0072】
MTC―IWF360は、HSS/HLR350から受信した情報及び地域的政策(local policy)に基づいてトリガー伝達手順(delivery procedure)を選択する。(S306a)
【0073】
T5を用いた伝達手順が選択されると、MTC―IWF360は、T5トリガー伝達手順を行う(S306b)。T5トリガー伝達手順は、
図4に基づいて詳細に説明する。前記ステップS306aでT4を用いた伝達手順が選択されたり、前記ステップS306bの結果、T5伝達に失敗した場合、MTC―IWF360は、T4トリガー伝達手順を行う(S306c〜S306d)。T4トリガー伝達手順については、
図5に基づいて詳細に説明する。
【0074】
MTC―IWF360は、SCS380に前記ステップS302の装置トリガー要請メッセージに対する応答である装置トリガー報告(Device Trigger Report)メッセージを伝送する(S307)。装置トリガー報告メッセージは、前記SCSが要請した装置トリガーの結果、MTC端末へのトリガー伝達に成功したか、それとも失敗したかを知らせる。
【0075】
受信した装置トリガーに対する応答として、UE―1 310は、トリガーペイロードの内容に基づいた動作を行う(S308)。このような動作は、典型的にはSCSまたはAS(アプリケーションサーバー)との通信開始を含む。
【0076】
図4は、T5トリガー伝達手順を説明するための図である。
図3のステップS302において、MTC―IWFがSCSから装置トリガー要請を受信すると、MTC―IWFは、HSS/HLRから受信した情報と地域政策に基づいて適切なトリガー伝達手順を選択する(
図3のステップS304〜S306a)。その結果、MTC―IWFは、T5aインターフェースを介してSGSNに、T5bインターフェースを介してMMEに、T5cインターフェースを介してMSCに(T5a、T5b、T5cインターフェースを介した装置トリガーをT5装置トリガーと称することができる。)、または、T4インターフェースを介してSMS―SCに装置トリガー要請を送ることができる。例えば、
図4を参照すると、HSS/HLRから獲得した情報に基づいて可用なサービングノードが多数である場合、MTC―IWF440は、適切なサービングノードを選択する。MTC―IWF440は、選択したサービングノード420に提出要請(Submit Request)メッセージを伝送する(S401)。上述したように、選択したサービングノードがSGSNであるとT5aを介して、MMEであるとT5bを介して、または、MSCであるとT5cインターフェースを介して提出要請メッセージを伝送する。
【0077】
提出要請メッセージを受信したサービングノード420は、装置トリガーのターゲット端末であるUE―1 410にトリガーメッセージを伝達する(S402)。前記トリガー動作を行ったサービングノード420は、MTC―IWF460に伝達報告(Delivery Report)メッセージを送る。前記伝達報告メッセージは、MTC―IWFが要請した装置トリガーの結果、MTC端末へのトリガー伝達に成功したか、それとも失敗したかを知らせる。
【0078】
図5は、T4トリガー伝達手順を説明するための図である。
図5を参照すると、MTC―IWF560は、SCS580から受信した装置トリガー要請メッセージが含む情報及びHSS/HLR550から受信したサブスクライバー情報応答メッセージが含む情報に基づいてSMS―SC540に提出トリガー(Submit Trigger)メッセージを伝送する(S501)。SMS―SC540は、提出トリガーメッセージを受信(accept)したと応答する提出トリガー確認メッセージをMTC―IWF560に伝送する(S502)。SMS―SC540から提出トリガー確認メッセージを受信したMTC―IWF560は、SCS580にSCSが送った装置トリガー要請メッセージが受信されたことを知らせる装置トリガー確認メッセージを伝送する(S503)。
【0079】
SMS―SC540が送った装置トリガーメッセージを含む短文メッセージがサービングノード520に伝達される(S504)。このとき、前記SMS―SC540は、受信した装置トリガーメッセージがルーティング情報(サービングノードに対する情報)を含んでいる場合、これを獲得するためにHSS/HLR550との質疑(interrogation)を行う必要がない。SMS―SC540は、短文メッセージの伝送に失敗する場合に備えて、MTC―IWF560から受信した情報のうちルーティング情報を除いた必要な情報を保存する。
【0080】
次に、サービングノード520は、UE―1 510に短文メッセージを伝達する(S505)。装置トリガーメッセージを含む短文メッセージを受信したUE―1 510は、サービングノード520に応答することができる。サービングノード520は、SMS―SC540に伝達報告メッセージを送る(S506)。伝達報告メッセージは、前記SMS―SCが要請した短文メッセージ伝達の結果、MTC端末への短文メッセージ(short message)の伝達に成功したか、それとも失敗したかを知らせることができる。短文メッセージの伝達に失敗し、前記装置トリガーメッセージに対する有効区間(validity period)が0に設定されていない場合、SMS―SC540は、HSS/HLR550との質疑を通じてUE―1 510に短文メッセージを伝達するためのルーティング情報を獲得した後、ステップS504で保存した情報を用いて再伝送を行うことができる。SMS―SC540は、MTC―IWF560に、MTC―IWFが要請した装置トリガーの結果、MTC端末へのトリガーの伝達に成功したか、それとも失敗したかを知らせるためにメッセージ伝達報告(Message Delivery Report)メッセージを送る(S507)。
【0081】
表4は、SMS―SCがMTC―IWFから装置トリガーメッセージに対する伝送要請を受けた後、伝送結果(成功または失敗)をMTC―IWFに知らせる前まで保存すべき代表的な装置トリガーメッセージと関連する各情報である。
【0083】
上述した、T4/T5インターフェースを介して伝達されるMTC端末に対するトリガーは、端末が可用/到達可能でないので、端末への伝達に失敗し得る。例えば、MTC端末がカバレッジ外にあるか、他の作業処理でトリガーメッセージを処理できないか、または、保存空間が不足する場合などがあり得る。この場合、ネットワークノードは、トリガーメッセージの有効期間の間、トリガーメッセージを保存し、伝送を再び試みる。
【0084】
上述した手順において、トリガーメッセージの伝達が完了しないとしても、トリガーメッセージの伝達が余剰または不要なものになり得る。例えば、伝達されていないトリガーメッセージが端末にセンサーAを介した測定結果伝送を要求するものであるが、次回のトリガーが端末に全てのセンサーを介した測定結果伝送を要求する場合、以前のトリガーメッセージは、再試図を通じて伝達されるよりは、取り消し(cancel)/回収(recall)または新たなトリガーメッセージに交替(replace)されることが好ましい。すなわち、ネットワークが伝達されていないトリガーメッセージの取り消し/回収が不可能である場合、不要なトリガーメッセージが各端末に伝達されたり、端末への伝達のためにネットワークノードで保存され、その結果、ネットワーク資源の浪費をもたらし得る。したがって、以下では、MTC端末に対するトリガーメッセージの取り消し/回収または交替について説明する。以下の説明において、トリガーメッセージは、スモールデータであって、スモールデータはトリガーメッセージに取り替えることができる。前記スモールデータは、少量のデータ(small amounts of data)または小さいサイズのデータ(small size of data)と称することもできる。
【0085】
(実施例1―T4トリガーメッセージの交替、取り消し/回収)
第1の実施例は、T4トリガーメッセージの交替、取り消し/回収に関する。
【0086】
T4トリガーメッセージの交替、取り消し/回収は、SMS―SCによって行うことができる。具体的に、SMS―SCは、MTC―IWFから以前のトリガー参照番号(old trigger reference number)を含む第1のメッセージを受信し、これに該当するトリガーメッセージを削除することができる。トリガーメッセージの交替の場合、すなわち、第1のメッセージが新たなトリガー参照番号(new trigger reference number)を含む場合、SMS―SCは、以前のトリガー参照番号に該当するトリガーメッセージを削除し、新たなトリガー参照番号に該当するトリガーメッセージを保存することができる。保存された新たなトリガーメッセージは、端末が可用な場合、端末に伝達することができる。
【0087】
ここで、第1のメッセージは、後述するように、提出トリガーの取り消し/回収メッセージまたは提出トリガーの交替メッセージであり得る。また、第1のメッセージは、MTC―IWFがSCSから受信した装置トリガーと関連する第2のメッセージに基づいたものであり得る。第2のメッセージは、トリガーの交替動作及びトリガーの回収/取り消し動作のうちいずれか一つを要請するものであり、具体的に、装置トリガーの取り消し/回収要請メッセージ、装置トリガーの交替要請メッセージであり得る。または、第2のメッセージは、アクションタイプが装置トリガーの取り消し/回収及び交替のうちいずれか一つに設定された装置アクション要請(Device Action Request)メッセージの形態でもあり得る。または、第2のメッセージは、要請タイプが装置トリガーの取り消し/回収及び交替のうちいずれか一つに設定された装置トリガー要請(Device Trigger Request)メッセージの形態でもあり得る。第2のメッセージも、第1のメッセージと同様に、新たなトリガー参照番号は、装置トリガーの交替を要請する場合のみに含まれ、装置トリガーの取り消し/回収を要請する場合は含まれないこともある。また、第2のメッセージは、SCSがTspインターフェースへのトリガー提出のクォータまたはレートを超えた場合、前記MTC―IWFによって拒絶され得る。
【0088】
複数のSMS―SCがMTC―IWFに連結されている場合、設定(configuration)に基づいてMTC―IWFが第1のメッセージを伝送するSMS―SCを決定することができる。または、MTC―IWFは、以前のトリガーメッセージを保存しているSMS―SC(例えば、以前にMTC―IWFが以前のトリガーメッセージに対する伝送を要請したSMS―SC)に対する情報を(他のネットワークノードから)獲得した後、第1のメッセージを伝送するSMS―SCを決定することができる。
【0089】
以下では、トリガーメッセージの交替、取り消し/回収の場合にそれぞれ分けて具体的に説明する。
【0090】
(実施例1a―T4トリガーメッセージの交替)
図6は、T4トリガーメッセージの交替を説明するための図である。
図6を参照すると、ステップS601において、SCSは、以前に提出されたトリガーメッセージの取り消し/回収及び/または交替を行う必要があるか否かを決定することができる。SCSは、装置トリガー取り消し要請メッセージ(外部識別子(External Identifier)またはMSISDN、SCS識別子(SCS Identifier)、以前のトリガー参照番号(old trigger reference number)、新たなトリガー参照番号(new trigger reference number)、有効期間(validity period)、優先順位(priority)、トリガーペイロード(trigger payload)などを含む。)をMTC―IWFに伝送することができる。以前のトリガー参照番号は、SCSが取り消すことを望む、以前に提出されたトリガーメッセージに割り当てられたトリガー参照番号を指示することができる。新たなトリガー参照番号は、新たに提出されたトリガーメッセージにSCSによって割り当てることができる。有効期間、優先順位、トリガーペイロードが新たなトリガーメッセージのためのものである一方、外部識別子、MSISDN、SCS識別子は、いずれも以前のトリガーメッセージ(例えば、係留(pending)中のトリガーメッセージ)及び新たなトリガーメッセージと関連している。
【0091】
装置トリガー取り消し/回収要請メッセージは、新たに定義されたメッセージでもあり、既存のTsp上の装置トリガー手順(Device triggering procedure over Tsp)動作(詳細な内容は、TS 23.682v11.2.0の5.2.1節によって参考され得る。)のために使用される装置トリガー要請メッセージでもあり得る。さらに、前記メッセージは、新たなトリガーメッセージに既存の係留中のトリガーメッセージ(pending trigger message)を交替することを要請するという情報を明示的/含蓄的に含むことができる。
【0092】
例えば、係留中のトリガーメッセージを交替することを要請するための装置トリガー取り消し/回収要請メッセージは、既存の装置トリガー要請メッセージ、すなわち、装置―アクション―要請(Device―Action―Request)メッセージ/コマンドを使用しながら、新たなアクションタイプ(Action―Type)値、例えば、Action―Type=“Replace”(具体的には、“交替(Replace)”を意味する特定に列挙された値(enumerated value)または整数値)を定義して使用することができる。また、このとき、交替要請に必要な各情報を含むために、既存のAVPを拡張したり、新たなAVPを定義して使用することができる。更に他の例としては、係留中のトリガーメッセージの取り消し/回収及び/または交替を行うように要請する新たなメッセージ/コマンドを定義しながら回収及び交替に対してそれぞれ定義されたアクション―タイプAVPを含ませる。または、係留中のトリガーメッセージの取り消し/回収を行うように要請するメッセージ/コマンドと、係留中のトリガーメッセージを交替するように要請するメッセージ/コマンドをそれぞれ定義して使用することもできる。上述したSCSがMTC―IWFに伝送する装置トリガーの取り消し/回収及び/または交替要請メッセージに対する内容は、実施例2及び実施例3にも適用することができる。
【0093】
SCSは、新たなトリガー参照番号を以前のトリガー参照番号と同一の値に設定することができる。この場合、装置トリガー取り消し/回収要請メッセージに以前のトリガー参照番号及び新たなトリガー参照番号を全て含ませることもでき、一つのトリガー参照番号(trigger reference number)値のみを含ませることもできる。
【0094】
優先順位情報の場合、係留中のトリガーメッセージに対する優先順位値と新たなトリガーメッセージに対する優先順位値とが異なる場合(または同一であるとしても)、係留中のトリガーメッセージに対する優先順位値を追加的に装置トリガー取り消し/回収要請メッセージに含ませることができる。係留中のトリガーメッセージと関連する優先順位値は、前記係留中のトリガーメッセージを取り消すのにおいて優先順位があるか否かを示すことができる。しかし、係留中のトリガーメッセージを取り消すのにおいて、優先順位(または緊急性)の有無は、多様な形態のメッセージ及び/またはパラメーター及び/または情報で示すこともできる。
【0095】
ステップS602において、受信された装置トリガー取り消し要請メッセージの外部識別子、MSISDN、SCS識別子、以前のトリガー参照番号のうち一つ以上の情報に基づいて、MTC―IWFは、新たなトリガーメッセージへの交替過程でどのトリガーメッセージが削除されるべきであるかを確認(identify)することができる。また、MTC―IWFは、外部識別子、MSISDN、IMSI、SCS識別子、以前のトリガー参照番号、新たなトリガー参照番号、有効区間、優先順位、SMSアプリケーションポートID、トリガーペイロードなどを含む提出トリガー取り消しメッセージをSMS―SCに伝送することができる。
【0096】
MTC―IWFは、次のうち一つ以上の情報に基づいてSCSがTspインターフェースへのトリガー提出(trigger submission)に対するクォータまたはレートを超えた場合、前記装置トリガー取り消し/回収要請メッセージを受諾(または拒絶)するか否かを決定することができる。
― 事業者政策及び/または加入者情報
― 係留中のトリガーメッセージを取り消すのにおいて、優先順位(または緊急性)の有無
― 新たなトリガーメッセージの優先順位(または緊急性)の有無
― Tspインターフェースのオーバーロード(overload)状況
― T4インターフェースのオーバーロード状況及び/またはT5インターフェースのオーバーロード状況
― その他のMTC―IWFが保存している装置トリガーと関連する情報及び他のノード(例えば、HSS)から獲得した装置トリガーと関連する情報
MTC―IWFは、SCSに許容されるトリガー提出に対するクォータまたはレートとは別途に、SCSに許容されるトリガー取り消し(trigger cancellation)に対するクォータまたはレートを管理することもでき、この場合、トリガー取り消しに対するクォータまたはレートを超えた場合、SCSが送った装置トリガー取り消し/回収要請メッセージを受諾(または拒絶)しないこともある。
【0097】
MTC―IWFは、次のうち一つ以上の情報に基づいてSCSへのTspインターフェースがオーバーロード状況である場合、前記装置トリガー取り消し/回収要請メッセージを受諾(または拒絶)するか否かを決定することができる。
― 事業者政策及び/または加入者情報
― 係留中のトリガーメッセージを取り消すのにおいて、優先順位(または緊急性)の有無
― 新たなトリガーメッセージの優先順位(または緊急性)の有無
― Tspインターフェースのオーバーロード状況
― T4インターフェースのオーバーロード状況及び/またはT5インターフェースのオーバーロード状況
― SCSがTspインターフェースへのトリガー提出(またはトリガー取り消し)に対するクォータまたはレートを超えたか否か
― その他のMTC―IWFが保存している装置トリガーと関連する情報及び他のノード(例えば、HSS)から獲得した装置トリガーと関連する情報
場合に応じては、前記装置トリガー取り消し/回収要請メッセージで要請する係留中のトリガーメッセージの取り消し要請のみを受諾(または拒絶)し、新たなトリガーメッセージの提出要請は拒絶(reject)することもできる。例えば、SCSがTspインターフェースへのトリガー提出(またはトリガー取り消し)に対するクォータまたはレートを超える状況及び/またはTspインターフェースのオーバーロード状況及び/またはT4インターフェースのオーバーロード状況である場合、新たなトリガーメッセージの優先順位はなく、係留中のトリガーメッセージにのみ優先順位があると、MTC―IWFは、係留中のトリガーメッセージの取り消し要請のみを受諾(または拒絶)し、新たなトリガーメッセージの提出要請は拒絶することもできる。または、SCSが装置トリガー取り消し/回収要請メッセージをMTC―IWFに伝送するとき、明示的/含蓄的に新たなトリガーメッセージの提出要請が拒絶されるとしても、係留中のトリガーメッセージの取り消しは必ず行うことを要請する情報を含ませることもできる。これとは異なり、SCSが装置トリガー取り消し/回収要請メッセージをMTC―IWFに伝送するとき、明示的/含蓄的に新たなトリガーメッセージの提出要請が拒絶される場合、係留中のトリガーメッセージの取り消しも共に拒絶することを要請する情報を含ませることによって、二つの動作が分離された形態で行われることを防止することもできる。
【0098】
提出トリガー取り消しメッセージは、新たに定義されたメッセージでもあり、既存のT4インターフェースを使用したトリガー伝達(Trigger Delivery using T4)動作(TS 23.682v11.2.0の5.2.2節参照)のために使用される提出トリガーメッセージまたは装置トリガー要請メッセージ/コマンドでもあり得る。さらに、前記メッセージは、新たなトリガーメッセージに既存の係留中のトリガーメッセージを交替することを要請するという情報を明示的/含蓄的に含むことができる。SCSが装置トリガー取り消し/回収要請メッセージに以前のトリガー参照番号及び新たなトリガー参照番号を全て含ませる代わりに、一つのトリガー参照番号値のみを含ませた場合、MTC―IWFは、提出トリガー取り消しメッセージに一つのトリガー参照番号値のみを含ませることもでき、以前のトリガー参照番号と新たなトリガー参照番号をSCSから受信したトリガー参照番号値に設定し、これらを提出トリガー取り消しメッセージに全て含ませることもできる。
【0099】
前記ステップS602を行う前に、MTC―IWFは、HSS/HLR(
図6には図示していない)にサブスクライバー情報を要請するための及び/または前記SCSが装置トリガーに対する「取り消し/回収及び交替」または「交替」が許容されるSCSであるか否かに対する検査/認証を要請するメッセージを送ることができる。前記要請メッセージには、前記要請がSCSからの装置トリガーに対する取り消し/回収及び/または交替要請によるものであることを知らせる情報を明示的にまたは含蓄的に含ませることができる。前記要請を受信したHSS/HLRは、前記SCSが、前記MTC端末に対するトリガーの取り消し/回収及び/または交替を行うことが許容されるSCSであるか否かを検査/認証する。そして、SCSは、MTC―IWFに応答メッセージを伝送する。前記応答メッセージは、サブスクライバー情報(例えば、IMSI、MTC端末をサービングするサービングノードの識別子を含むルーティング情報など)を含むことができる。検査/認証の結果、前記SCSが前記MTC端末に対するトリガーの取り消し/回収及び/または交替を行うことが許容されないか、または、HSS/HLRに前記MTC端末と関連する有効なサブスクリプション情報が存在しない場合、HSS/HLRは、MTC―IWFにこれを知らせる情報を含む応答メッセージを伝送する。この場合、MTC―IWFは、SCSに前記装置トリガー取り消し/回収及び/または交替要請に失敗したことを知らせるメッセージを送り、以後のステップは行わない。上述したMTC―IWFがHSS/HLRと相互作用を行う内容は、実施例2及び実施例3にも適用することができる。また、上述したMTC―IWFがHSS/HLRと相互作用を行う過程は、前記ステップS601において、SCSがMTC―IWFに伝送した装置トリガー取り消し要請メッセージにMTC端末の識別子としてMSISDNが含まれていない場合のみに行われたり、または、MTC端末の識別子として外部識別子のみが含まれている場合のみに行われることもある。
【0100】
ステップS603において、SMS―SCは、以前のトリガー参照番号によって確認された、保存された以前のトリガーメッセージ(係留中であり得る)及び/または以前のトリガーメッセージと関連する情報を除去/削除することができる。SMS―SCは、端末が可用になるときに端末に伝達する新たなトリガーメッセージ及び/または新たなトリガーメッセージと関連する情報を保存することができる。前記トリガーメッセージ及び/またはトリガーメッセージと関連する情報は、表4に示した各情報であり得る。
【0101】
ステップS604において、SMS―SCは、(SMS―SCで)係留中のトリガーメッセージが新たなトリガーメッセージに成功的に交替されたことを知らせるための提出トリガー取り消し応答メッセージをMTC―IWFに伝送することができる。
【0102】
提出トリガー取り消し応答(Submit Trigger Cancel Response)メッセージは、新たに定義されたメッセージでもあり、既存のT4インターフェースを使用したトリガー伝達動作(TS 23.682v11.2.0の5.2.2節参照)のために使用される提出トリガー確認メッセージ(Submit Trigger Confirm message)またはメッセージ伝達報告(Message Delivery Report)メッセージでもあり得る。さらに、前記メッセージは、新たなトリガーメッセージに既存の係留中のトリガーメッセージを交替することを要請するメッセージに対する応答メッセージであることを示す情報を明示的/含蓄的に含むことができる。
【0103】
ステップS605において、MTC―IWFは、外部識別子、MSISDN、以前のトリガー参照番号、新たなトリガー参照番号を含む装置トリガー取り消し報告(Device Trigger Cancel Report)メッセージを(トリガー取り消しに成功したか、それとも失敗したか、失敗した場合、その理由を指示する理由値(cause value)と共に)SCSに伝送することができる。
【0104】
装置トリガー取り消し報告メッセージは、本発明のために新たに定義されたメッセージでもあり、既存のTsp上の装置トリガー手順動作(TS 23.682v11.2.0の5.2.1節参照)のために使用される装置トリガー報告メッセージ(Device Trigger Report message)またはDevice―Notification―Request(DNR)メッセージ/コマンドでもあり得る。さらに、前記メッセージは、新たなトリガーメッセージに既存の係留中のトリガーメッセージを交替することを要請するメッセージに対する応答メッセージであることを示す情報を明示的/含蓄的に含むことができる。
【0105】
(実施例1b―T4トリガーメッセージの取り消し/回収)
図7を参照すると、ステップS701において、SCSは、以前に提出されたトリガーメッセージを取り消す必要があるか否かを決定することができる。SCSは、装置トリガー取り消し要請メッセージ(外部識別子(External Identifier)またはMSISDN、SCS識別子(SCS Identifier)、以前のトリガー参照番号(old trigger reference number)またはトリガー参照番号などを含む。)をMTC―IWFに伝送することができる。以前のトリガー参照番号(またはトリガー参照番号)は、SCSが取り消すことを望む、以前に提出されたトリガーメッセージに割り当てられたトリガー参照番号を指示することができる。
【0106】
装置トリガー取り消し/回収要請メッセージは、本発明のために新たに定義されたメッセージでもあり、既存のTsp上の装置トリガー手順動作(TS 23.682v11.2.0の5.2.1節参照)のために使用される装置トリガー要請メッセージでもあり得る。さらに、前記メッセージは、既存の係留中のトリガーメッセージを取り消すことを要請するという情報を明示的/含蓄的に含むことができる。
【0107】
例えば、係留中のトリガーメッセージを取り消すことを要請するための装置トリガー取り消し/回収要請メッセージは、既存の装置トリガー要請メッセージ、すなわち、装置―アクション―要請メッセージ/コマンド(前記2.2.3節で説明した)を使用しながら、新たなアクション―タイプ値、例えば、Action―Type=“Recall”(具体的には、“Recall”を意味する特定に列挙された値または整数値)を定義して使用することができる。また、このとき、回収要請に必要な各情報を含むために既存のAVPを確張したり、新たなAVPを定義して使用することができる。更に他の例としては、係留中のトリガーメッセージを回収または交替するように要請する新たなメッセージ/コマンドを定義しながら、回収及び交替に対してそれぞれ定義されたアクション―タイプAVPを含ませる。または、係留中のトリガーメッセージの取り消し/回収を行うように要請するメッセージ/コマンドと、係留中のトリガーメッセージを交替するように要請するメッセージ/コマンドをそれぞれ定義して使用することもできる。上述したSCSがMTC―IWFに伝送する装置トリガー取り消し/回収要請メッセージに対する内容は、実施例2及び実施例3にも適用することができる。
【0108】
装置トリガー取り消し/回収要請メッセージは、追加的に係留中のトリガーメッセージに対する優先順位値を含むことができる。係留中のトリガーメッセージと関連する優先順位値は、前記係留中のトリガーメッセージを取り消すにおいて優先順位があるか否かを示すことができる。しかし、係留中のトリガーメッセージを取り消すのにおいて、優先順位(または緊急性)の有無は、多様な形態のメッセージ及び/またはパラメーター及び/または情報で示すこともできる。
【0109】
ステップS702において、受信された装置トリガー取り消し要請メッセージの外部識別子、MSISDN、SCS識別子、以前のトリガー参照番号などに基づいて、どのトリガーメッセージが削除されるべきであるかを確認することができる。また、MTC―IWFは、外部識別子、MSISDN、IMSI、SCS識別子、以前のトリガー参照番号(またはトリガー参照番号)などを含む提出トリガー取り消しメッセージをSMS―SCに伝送することができる。
【0110】
MTC―IWFは、次のうち一つ以上の情報に基づいてSCSがTspインターフェースへのトリガー提出に対するクォータまたはレートを超えた場合、前記装置トリガー取り消し/回収要請メッセージを受諾(または拒絶)するか否かを決定することができる。
― 事業者政策及び/または加入者情報
― 係留中のトリガーメッセージを取り消すのにおいて、優先順位(または緊急性)の有無
― Tspインターフェースのオーバーロード状況
― T4インターフェースのオーバーロード状況及び/またはT5インターフェースのオーバーロード状況
― その他のMTC―IWFが保存している装置トリガーと関連する情報及び他のノード(例えば、HSS)から獲得した装置トリガーと関連する情報
MTC―IWFは、SCSに許容されるトリガー提出に対するクォータまたはレートとは別途に、SCSに許容されるトリガー取り消しに対するクォータまたはレートを管理することもでき、この場合、トリガー取り消しに対するクォータまたはレートを超えた場合、SCSが送った装置トリガー取り消し/回収要請メッセージを受諾(または拒絶)しないこともある。
【0111】
MTC―IWFは、次のうち一つ以上の情報に基づいてSCSへのTspインターフェースがオーバーロード状況である場合、前記装置トリガー取り消し/回収要請メッセージを受諾(または拒絶)するか否かを決定することができる。
― 事業者政策及び/または加入者情報
― 係留中のトリガーメッセージを取り消すのにおいて、優先順位(または緊急性)の有無
― Tspインターフェースのオーバーロード状況
― T4インターフェースのオーバーロード状況及び/またはT5インターフェースのオーバーロード状況
― SCSがTspインターフェースへのトリガー提出(またはトリガー取り消し)に対するクォータまたはレートを超えたか否か
― その他のMTC―IWFが保存している装置トリガーと関連する情報及び他のノード(例えば、HSS)から獲得した装置トリガーと関連する情報
提出トリガー取り消しメッセージは、新たに定義されたメッセージでもあり、既存のT4インターフェースを使用したトリガー伝達動作(TS 23.682v11.2.0の5.2.2節参照)のために使用される提出トリガーメッセージでもあり得る。さらに、前記メッセージは、既存の係留中のトリガーメッセージを取り消すことを要請するという情報を明示的/含蓄的に含むことができる。
【0112】
前記ステップS702を行う前に、MTC―IWFは、HSS/HLR(
図7には図示していない)に、サブスクライバー情報を要請するためのメッセージ、及び/または前記SCSが装置トリガーに対する「取り消し/回収及び/または交替」または「取り消し/回収」が許容されるSCSであるか否かに対する検査/認証を要請するメッセージを送ることができる。前記要請メッセージには、前記要請がSCSからの装置トリガーに対する取り消し/回収及び/または交替要請によるものであることを知らせる情報を明示的にまたは含蓄的に含ませることができる。前記要請を受信したHSS/HLRは、前記SCSが、前記MTC端末に対するトリガーの取り消し/回収及び/または交替を行うことが許容されるSCSであるか否かを検査/認証する。そして、SCSは、MTC―IWFに応答メッセージを伝送する。前記応答メッセージは、サブスクライバー情報(例えば、IMSI、MTC端末をサービングするサービングノードの識別子を含むルーティング情報など)を含むことができる。検査/認証の結果、前記SCSが前記MTC端末に対するトリガーの取り消し/回収及び/または交替を行うことが許容されないSCSであるか、または、HSS/HLRに前記MTC端末と関連する有効なサブスクリプション情報が存在しない場合、HSS/HLRは、MTC―IWFにこれを知らせる情報を含む応答メッセージを伝送する。この場合、MTC―IWFは、SCSに前記装置トリガー取り消し/回収及び/または交替要請に失敗したことを知らせるメッセージを送り、以後のステップは行わない。上述したMTC―IWFがHSS/HLRと相互作用を行う内容は、実施例2及び実施例3にも適用することができる。また、上述したMTC―IWFがHSS/HLRと相互作用を行う過程は、前記ステップS701でSCSがMTC―IWFに伝送した装置トリガー取り消し要請メッセージにMTC端末の識別子としてMSISDNが含まれていない場合のみに行われたり、または、MTC端末の識別子として外部識別子のみが含まれている場合のみに行われることもある。
【0113】
ステップS703において、SMS―SCは、以前のトリガー参照番号によって確認された、保存された以前のトリガーメッセージ(例えば、係留中である)及び/または受信された提出トリガー取り消しメッセージに含まれたその他情報(例えば、外部識別子、MSISDN、IMSI及びSCSのうち一つ以上の情報)を除去することができる。SMS―SCは、端末が可用になるときに端末に伝達する新たなトリガーメッセージを保存することができる。
【0114】
ステップS704において、SMS―SCは、(SMS―SCで)係留中のトリガーメッセージが新たなトリガーメッセージに成功的に除去/回収されたことを知らせるための提出トリガー取り消し応答メッセージをMTC―IWFに伝送することができる。
【0115】
提出トリガー取り消し応答メッセージは、本発明のために新たに定義されたメッセージでもあり、既存のT4インターフェースを使用したトリガー伝達動作(TS 23.682v11.2.0の5.2.2節参照)のために使用される提出トリガー確認メッセージまたはメッセージ伝達報告メッセージでもあり得る。さらに、前記メッセージは、既存の係留中のトリガーメッセージを取り消すことを要請するメッセージに対する応答メッセージであることを示す情報を明示的/含蓄的に含むことができる。
【0116】
ステップS705において、MTC―IWFは、外部識別子、MSISDN、以前のトリガー参照番号を含む装置トリガー取り消し報告(Device Trigger Cancel Report)メッセージを、(トリガー取り消しに成功したか、それとも失敗したか、失敗した場合、その理由を指示する理由値と共に)SCSに伝送することができる。
【0117】
装置トリガー取り消し報告メッセージは、本発明のために新たに定義されたメッセージでもあり、既存のTsp上の装置トリガー手順動作(TS 23.682v11.2.0の5.2.1節参照)のために使用される装置トリガー報告メッセージでもあり得る。さらに、前記メッセージは、既存の係留中のトリガーメッセージを取り消すことを要請するメッセージに対する応答メッセージであることを示す情報を明示的/含蓄的に含むことができる。
【0118】
上述した実施例1a及び/または1bにおいて、複数のSMS―SCがMTC―IWFに連結されている場合、MTC―IWFが装置トリガーの取り消し/回収を行うための要請メッセージまたは装置トリガーを交替するための要請メッセージを伝送する対象になるSMS―SCを選択/決定する必要がある。これは、複数のSMS―SCのうち、以前のトリガーメッセージを保存しているSMS―SC(すなわち、以前にMTC―IWFが以前のトリガーメッセージに対する伝送を要請したSMS―SC)に交替、取り消し/回収要請メッセージを伝送しなければならないためである。そこで、MTC―IWFは、次のうち一つ以上の方法でSMS―SCを選択/決定することができる。
【0119】
第一に、MTC―IWFに端末別に装置トリガー伝送要請メッセージ(
図5のステップS501で提出トリガー(Submit Trigger)メッセージ)を伝送するSMS―SCが設定されている場合もある。これは、T4トリガーメッセージの交替、取り消し/回収と関連する第1のメッセージを受信するSMS―SCが端末別に設定されていると理解することができる。すなわち、設定に基づいてMTC―IWFが第1のメッセージを伝送するSMS―SCを決定することができる。
【0120】
例えば、端末―1、端末―2に対してはSMS―SC―1、そして、端末―3、端末―4に対してはSMS―SC―2が設定されており、装置トリガーの交替、取り消し/回収を行うための要請メッセージも設定されているSMS―SCに伝送する。ここで、端末に対する識別には、外部識別子及びMSISDNのうち一つ以上を使用することができ、その他の情報も、特定端末に対する割り当て/設定が行われているSMS―SCを決定/選択するために使用することができる。
【0121】
第二に、MTC―IWFは、HSS/HLRに装置トリガーの交替、取り消し/回収を行うべき以前のトリガーメッセージを保存しているSMS―SC(すなわち、以前にMTC―IWFが以前のトリガーメッセージに対する伝送を要請したSMS―SC)に対する情報を要請して獲得する。HSS/HLRがMTC―IWFからSMS―SC情報を要請するメッセージを受信すると、HSS/HLRは、MTC―IWFにSMS―SC情報(例えば、SMS―SC住所、名前、識別子など)を提供する。MTC―IWFがHSS/HLRに要請メッセージを伝送するとき、外部識別子及びMSISDNのうち一つ以上を含み、さらに、SCS識別子などを含むことができる。これは、SCSから受信した装置トリガー交替、取り消し/回収要請メッセージに含まれた情報に基づく。SMS―SCは、トリガー伝送に失敗した場合、HSS/HLRに端末/UEが可用になると通報すること(すなわち、アラートサービスセンター(Alert―Service Centre)メカニズム)を要請するが(TS 23.682の5.2.2節のステップ8参照)、この要請を受信する度に、HSS/HLRは、端末/UEに対するSMS―SC住所/情報を保存することができる。これに基づいて、HSS/HLRは、MTC―IWFに、SMS―SC情報を要請するメッセージを受信すると、SMS―SC情報を提供することができる。HSS/HLRは、端末/UEが可用になり、SMS―SCにこれを知らせる通報メッセージを伝送した後、SMS―SC情報を継続して維持することもでき、削除することもできる。後者の場合、MTC―IWFからSMS―SC情報を要請するメッセージを受信するとき、HSS/HLRは、SMS―SC情報をこれ以上保存していないこともある。この場合、HSS/HLRは、MTC―IWFにSMS―SC情報を提供できないことを知らせる(明示的にまたは暗示的に)応答を送る。応答を受信したMTC―IWFは、i)SCSに装置トリガーに対する交替、取り消し/回収要請に失敗したことを知らせる応答メッセージを伝送したり、または、ii)SCSが装置トリガーの取り消し/回収を要請した場合、SCSに装置トリガーに対する取り消し/回収要請に失敗したことを知らせる応答メッセージを伝送する。SCSが装置トリガーを交替する要請をした場合、新たなトリガーメッセージに対するT4方式の伝送を行う。さらに、SCSに応答を伝送できるが、応答は、以前のトリガーメッセージに対する取り消し/回収に失敗したことを知らせる情報及び/または新たなトリガーメッセージに対する伝送を行うことを知らせる情報を含むことができる。前記MTC―IWFがHSS/HLRからSMS―SC情報を獲得するために交換するメッセージは、前記実施例1aのステップS602及び実施例1bのステップS702の前に行えるサブスクライバー情報を要請するために交換するメッセージ、及び/またはSCSに対する検査/認証を要請するために交換するメッセージになり得る。前記メッセージは、MTC―IWFがSMS―SC情報を要請することを知らせる情報を明示的または含蓄的に含むことができる。
【0122】
上述したSMS―SCを選択/決定する方法は、本発明の全般にわたって適用することができる。また、複数でない一つのSMS―SCがMTC―IWFに連結されている場合にも、一つの方法を使用することができる。また、i)で上述した設定に基づいたSMS―SC選択/決定方法は、後述する実施例2と関連するT5方式の装置トリガー伝送の場合に拡張して適用することができる。すなわち、SCSが複数のMTC―IWFと連結されているとき、以前のトリガーメッセージに対する交替、取り消し/回収要請を送るために以前のトリガーメッセージを保存しているMTC―IWF(すなわち、以前にSCSが以前のトリガーメッセージに対する伝送を要請したMTC―IWF)に交替、取り消し/回収要請メッセージを伝送しなければならないが、SCSが適切なMTC―IWFを選択/決定するのに、一つの設定に基づいた選択方式を使用することができる
(実施例2―T5トリガーメッセージの交替、取り消し/回収)
第二の実施例は、T5トリガーメッセージの交替、取り消し/回収に関する。
【0123】
T5トリガーメッセージの交替、取り消し/回収は、MTC―IWFによって行うことができる。具体的に、MTC―IWFは、第1のメッセージに含まれた以前のトリガー参照番号(old trigger reference number)に基づいてどのトリガーメッセージの取り消し/回収または交替を行うべきであるかを確認し、確認されたトリガーメッセージを削除することができる。第1のメッセージがトリガーメッセージの交替と関連する場合(例えば、第1のメッセージが新たなトリガー参照番号を含む場合)、MTC―IWFは、以前のトリガー参照番号に該当するトリガーメッセージを削除し、(新たなトリガー参照番号に該当する)新たなトリガーメッセージを保存することができる。保存された新たなトリガーメッセージは、端末が可用である場合、端末に伝達することができる。
【0124】
ここで、第1のメッセージは、後述するように、提出トリガー取り消し/回収メッセージまたは提出トリガー交替メッセージであり、これは、MTC―IWFがSCSから受信した装置トリガーと関連するメッセージであり得る。すなわち、第1のメッセージは、トリガーの交替動作及びトリガーの回収/取り消し動作のうちいずれか一つを要請するものであり、具体的に、装置トリガー取り消し/回収要請メッセージ、装置トリガー交替要請メッセージであり得る。または、第1のメッセージは、アクションタイプが装置トリガー取り消し/回収及び交替のうちいずれか一つに設定された装置アクション要請メッセージの形態でもあり得る。また、第1のメッセージは、SCSがTspインターフェースへのトリガー提出のクォータまたはレートを超えた場合、前記MTC―IWFによって拒絶され得る。
【0125】
(実施例2a―T5トリガーメッセージの交替)
図8は、T5トリガーメッセージの交替手順を示している。
図8を参照すると、ステップS801において、SCSは、以前に提出されたトリガーメッセージを取り消す必要があるか否かを決定することができる。SCSは、装置トリガー取り消し要請メッセージ(外部識別子またはMSISDN、SCS識別子、以前のトリガー参照番号、新たなトリガー参照番号、有効期間、優先順位、トリガーペイロードなどを含む。)をMTC―IWFに伝送することができる。以前のトリガー参照番号は、SCSが取り消すことを望む、以前に提出されたトリガーメッセージに割り当てられたトリガー参照番号を指示することができる。新たなトリガー参照番号は、新たに提出されたトリガーメッセージにSCSによって割り当てることができる。有効期間、優先順位、トリガーペイロードが新たなトリガーメッセージのためのものである一方、外部識別子、MSISDN、SCS識別子は、いずれも以前のトリガーメッセージ(例えば、係留中のトリガーメッセージ)及び新たなトリガーメッセージと関連している。
【0126】
装置トリガー取り消し/回収要請メッセージは、新たに定義されたメッセージでもあり、既存のTsp上の装置トリガー手順(Device triggering procedure over Tsp)動作(詳細な内容は、TS 23.682v11.2.0の5.2.1節によって参考され得る。)のために使用される装置トリガー要請メッセージでもあり得る。さらに、前記メッセージは、新たなトリガーメッセージに既存の係留中のトリガーメッセージ(pending trigger message)を交替することを要請するという情報を明示的/含蓄的に含むことができる。
【0127】
SCSは、新たなトリガー参照番号を以前のトリガー参照番号と同一の値に設定することができる。この場合、装置トリガー取り消し/回収要請メッセージに以前のトリガー参照番号及び新たなトリガー参照番号を全て含ませることもでき、一つのトリガー参照番号値のみを含ませることもできる。
【0128】
優先順位情報の場合、係留中のトリガーメッセージに対する優先順位値と新たなトリガーメッセージに対する優先順位値とが異なる場合(それとも同一であるとしても)、係留中のトリガーメッセージに対する優先順位値を追加的に装置トリガー取り消し/回収要請メッセージに含ませることができる。係留中のトリガーメッセージと関連する優先順位値は、前記係留中のトリガーメッセージを取り消すのにおいて優先順位があるか否かを示すことができる。しかし、係留中のトリガーメッセージを取り消すのにおいて、優先順位(または緊急性)の有無は、多様な形態のメッセージ及び/またはパラメーター及び/または情報で示すこともできる。
【0129】
受信された装置トリガー取り消し要請メッセージの外部識別子、MSISDN、SCS識別子及び以前のトリガー参照番号のうち一つ以上の情報に基づいて、MTC―IWFは、新たなトリガーメッセージへの交替過程でどのトリガーメッセージが削除されるべきかを確認することができる。
【0130】
MTC―IWFは、次のうち一つ以上の情報に基づいてSCSがTspインターフェースへのトリガー提出に対するクォータまたはレートを超えた場合、前記装置トリガー取り消し/回収要請メッセージを受諾(または拒絶)するか否かを決定することができる。
― 事業者政策及び/または加入者情報
― 係留中のトリガーメッセージを取り消すのにおいて、優先順位(または緊急性)の有無
― 新たなトリガーメッセージの優先順位(または緊急性)の有無
― Tspインターフェースのオーバーロード状況
― T5インターフェースのオーバーロード状況及び/またはT4インターフェースのオーバーロード状況
― その他のMTC―IWFが保存している装置トリガーと関連する情報及び他のノード(例えば、HSS)から獲得した装置トリガーと関連する情報
MTC―IWFは、SCSに許容されるトリガー提出に対するクォータまたはレートとは別途に、SCSに許容されるトリガー取り消しに対するクォータまたはレートを管理することもでき、この場合、トリガー取り消しに対するクォータまたはレートを超えた場合、SCSが送った装置トリガー取り消し/回収要請メッセージを受諾(または拒絶)しないこともある。
【0131】
MTC―IWFは、次のうち一つ以上の情報に基づいてSCSへのTspインターフェースがオーバーロード状況である場合、前記装置トリガー取り消し/回収要請メッセージを受諾(または拒絶)するか否かを決定することができる。
― 事業者政策及び/または加入者情報
― 係留中のトリガーメッセージを取り消すのにおいて、優先順位(または緊急性)の有無
― 新たなトリガーメッセージの優先順位(または緊急性)の有無
― Tspインターフェースのオーバーロード状況
― T5インターフェースのオーバーロード状況及び/またはT4インターフェースのオーバーロード状況
― SCSがTspインターフェースへのトリガー提出(またはトリガー取り消し)に対するクォータまたはレートを超えたか否か
― その他のMTC―IWFが保存している装置トリガーと関連する情報及び他のノード(例えば、HSS)から獲得した装置トリガーと関連する情報
場合に応じては、前記装置トリガー取り消し/回収要請メッセージで要請する係留中のトリガーメッセージの取り消し要請のみを受諾(または拒絶)し、新たなトリガーメッセージの提出要請は拒絶することもできる。例えば、SCSがTspインターフェースへのトリガー提出(またはトリガー取り消し)に対するクォータまたはレートを超える状況及び/またはTspインターフェースのオーバーロード状況及び/またはT5インターフェースのオーバーロード状況である場合、新たなトリガーメッセージの優先順位はなく、係留中のトリガーメッセージのみに優先順位があると、MTC―IWFは、係留中のトリガーメッセージの取り消し/回収要請のみを受諾(または拒絶)し、新たなトリガーメッセージの提出要請は拒絶することもできる。または、SCSが装置トリガー取り消し/回収要請メッセージをMTC―IWFに伝送するとき、明示的に/含蓄的に新たなトリガーメッセージの提出要請が拒絶されるとしても、係留中のトリガーメッセージの取り消し/回収は必ず行うことを要請する情報を含ませることもできる。これとは異なり、SCSは、装置トリガー取り消し/回収要請メッセージをMTC―IWFに伝送するとき、明示的に/含蓄的に新たなトリガーメッセージの提出要請が拒絶される場合、係留中のトリガーメッセージの取り消し/回収も共に拒絶することを要請する情報を含ませることによって、二つの動作が分離された形態に行われることを防止することもできる。
【0132】
ステップS802において、MTC―IWFは、係留中のトリガーメッセージを新たなトリガーメッセージに交替する動作を行うことができる。交替動作は、次のように、係留中のトリガーメッセージがどのネットワークノードに保存されているかによって多少異なり得る。
【0133】
MTC―IWFが係留中のトリガーメッセージを保存している場合(または保存及びフォワード(store&forward)機能を行う場合)、MTC―IWFは、係留中のトリガーメッセージ及び/または係留中のトリガーメッセージと関連する情報を除去/削除し、新たなトリガーメッセージ及び/または新たなトリガーメッセージと関連する情報を保存する。サービングノード(すなわち、MSC/SGSN/MME)が係留中のトリガーメッセージを保存している場合(または保存及びフォワード機能を行う場合)、MTC―IWFが前記係留中のトリガーメッセージを保存しているサービングノードにメッセージを送り(T5インターフェースを介してまたは他のノードを経て)、係留中のトリガーメッセージを除去し、新たなトリガーメッセージを保存することを要請することができる。前記以外の他のノードが係留中のトリガーメッセージを保存している場合(または保存及びフォワード機能を行う場合)、MTC―IWFが前記係留中のトリガーメッセージを保存している他のノードにメッセージを送り(他のノードと連結されたインターフェースを介してまたは他のノードを経て)、係留中のトリガーメッセージを除去し、新たなトリガーメッセージを保存することを要請することができる。
【0134】
ステップS803において、MTC―IWFは、外部識別子、MSISDN、以前のトリガー参照番号及び新たなトリガー参照番号を含む装置トリガー取り消し報告(Device Trigger Cancel Report)メッセージを(トリガー取り消しに成功したか、それとも失敗したか、失敗した場合、その理由を指示する理由値と共に)SCSに伝送することができる。装置トリガー取り消しメッセージは、新たに定義されたメッセージでもあり、既存のTsp上の装置トリガー手順動作(TS 23.682v11.2.0の5.2.1節参照)のために使用される装置トリガー報告メッセージまたはDevice―Notification―Request(DNR)メッセージ/コマンドでもあり得る。さらに、前記メッセージは、新たなトリガーメッセージに既存の係留中のトリガーメッセージを交替することを要請するメッセージに対する応答メッセージであることを示す情報を明示的/含蓄的に含むことができる。
【0135】
(実施例2b―T5トリガーメッセージの取り消し/回収)
図9を参照すると、ステップS901において、SCSは、以前に提出されたトリガーメッセージを取り消す必要があるか否かを決定することができる。SCSは、装置トリガー取り消し要請メッセージ(外部識別子またはMSISDN、SCS識別子、以前のトリガー参照番号またはトリガー参照番号などを含む。)をMTC―IWFに伝送することができる。以前のトリガー参照番号(またはトリガー参照番号)は、SCSが取り消すことを望む、以前に提出されたトリガーメッセージに割り当てられたトリガー参照番号を指示することができる。
【0136】
装置トリガー取り消し/回収要請メッセージは、新たに定義されたメッセージでもあり、既存のTsp上の装置トリガー手順動作(TS 23.682v11.2.0の5.2.1節参照)のために使用される装置トリガー要請メッセージでもあり得る。さらに、前記メッセージは、既存の係留中のトリガーメッセージを取り消すことを要請するという情報を明示的/含蓄的に含むことができる。
【0137】
装置トリガー取り消し/回収要請メッセージは、追加的に係留中のトリガーメッセージに対する優先順位値を含むことができる。係留中のトリガーメッセージと関連する優先順位値は、前記係留中のトリガーメッセージの取り消し/回収を行うのにおいて、優先順位があるか否かを示すことができる。しかし、係留中のトリガーメッセージの取り消し/回収を行うのにおいて、優先順位(または緊急性)の有無は、多様な形態のメッセージ及び/またはパラメーター及び/または情報で示すこともできる。
【0138】
受信された装置トリガー取り消し要請メッセージの外部識別子、MSISDN、SCS識別子及び以前のトリガー参照番号のうち一つ以上の情報に基づいて、どのトリガーメッセージが削除されるべきであるかを確認することができる。
【0139】
MTC―IWFは、次のうち一つ以上の情報に基づいてSCSがTspインターフェースへのトリガー提出に対するクォータまたはレートを超えた場合、前記装置トリガー取り消し/回収要請メッセージを受諾(または拒絶)するか否かを決定することができる。下記の情報の他にも、多様な情報に基づくことができる。
― 事業者政策及び/または加入者情報
― 係留中のトリガーメッセージの取り消し/回収を行うのにおいて、優先順位(または緊急性)の有無
― Tspインターフェースのオーバーロード状況
― T5インターフェースのオーバーロード状況及び/またはT4インターフェースのオーバーロード状況
― その他のMTC―IWFが保存している装置トリガーと関連する情報及び他のノード(例えば、HSS)から獲得した装置トリガーと関連する情報
MTC―IWFは、SCSに許容されるトリガー提出に対するクォータまたはレートとは別途に、SCSに許容されるトリガー取り消しに対するクォータまたはレートを管理することもでき、この場合、トリガーの取り消しに対するクォータまたはレートを超えた場合、SCSが送った装置トリガー取り消し/回収要請メッセージを受諾(または拒絶)しないこともある。
【0140】
MTC―IWFは、次のうち一つ以上の情報に基づいてSCSへのTspインターフェースがオーバーロード状況である場合、前記装置トリガー取り消し/回収要請メッセージを受諾(または拒絶)するか否かを決定することができる。下記の情報の他にも、多様な情報に基づくことができる。
― 事業者政策及び/または加入者情報
― 係留中のトリガーメッセージを取り消すのにおいて、優先順位(または緊急性)の有無
― Tspインターフェースのオーバーロード状況
― T5インターフェースのオーバーロード状況及び/またはT4インターフェースのオーバーロード状況
― SCSがTspインターフェースへのトリガー提出(またはトリガー取り消し)に対するクォータまたはレートを超えたか否か
― その他のMTC―IWFが保存している装置トリガーと関連する情報及び他のノード(例えば、HSS)から獲得した装置トリガーと関連する情報
ステップS902において、MTC―IWFは、係留中のトリガーメッセージの取り消し/回収動作を行うことができる。取り消し/回収動作は、次のように、係留中のトリガーメッセージがどのネットワークノードに保存されているかによって多少異なり得る。
【0141】
MTC―IWFが係留中のトリガーメッセージを保存している場合(または保存及びフォワード機能を行う場合)、MTC―IWFは、係留中のトリガーメッセージを除去/削除する。MTC―IWFは、UEの可用性(availability)を知るために他のノード(例えば、HSS/HLR)にUEの可用性を通知する通知サービスに加入した場合、これを解除する作業をさらに行うこともできる。サービングノード(すなわち、MSC/SGSN/MME)が係留中のトリガーメッセージを保存している場合(または保存及びフォワード機能を行う場合)、MTC―IWFが前記係留中のトリガーメッセージを保存しているサービングノードにメッセージを送り(T5インターフェースを介してまたは他のノードを経て)、係留中のトリガーメッセージを除去/削除することを要請し、これに対する応答を受信することができる。
【0142】
上述したノード以外の他のノードが係留中のトリガーメッセージを保存している場合(または保存及びフォワード機能を行う場合、MTC―IWFが前記係留中のトリガーメッセージを保存している他のノードにメッセージを送り(他のノードと連結されたインターフェースを介してまたは他のノードを経て)、係留中のトリガーメッセージを除去/削除することを要請することができる。係留中のトリガーメッセージを保存しているノードは、端末の可用性を知るために更に他のノード(例えば、HSS/HLR)に端末の可用性を通知する通知サービスに加入した場合、これを解除する作業をさらに行うこともできる。
【0143】
ステップS903において、MTC―IWFは、外部識別子、MSISDN、トリガー参照番号を含む装置トリガー取り消し報告(Device Trigger Cancel Report)メッセージを(トリガー取り消しに成功したか、それとも失敗したか、失敗した場合、その理由を指示する理由値と共に)SCSに伝送することができる。装置トリガー取り消し報告メッセージは、本発明のために新たに定義されたメッセージでもあり、既存のTsp上の装置トリガー手順動作(TS 23.682v11.2.0の5.2.1節参照)のために使用される装置トリガー報告メッセージでもあり得る。さらに、前記メッセージは、既存の係留中のトリガーメッセージを取り消すことを要請するメッセージに対する応答メッセージであることを示す情報を明示的/含蓄的に含むことができる。
【0144】
(実施例3―T5スモールデータの交替、取り消し/回収)
第三の実施例は、T5インターフェースを用いるスモールデータの交替、取り消し/回収に関する。
【0145】
T5インターフェースを用いたスモールデータの交替、取り消し/回収は、MTC―IWFによって行うことができる。具体的に、MTC―IWFは、第1のメッセージに含まれた以前のスモールデータ参照番号(old trigger reference number)に基づいてどのスモールデータの取り消し/回収または交替を行うべきかを確認し、確認されたスモールデータを削除することができる。第1のメッセージがスモールデータの交替と関連する場合(例えば、第1のメッセージが新たなスモールデータ参照番号を含む場合)、MTC―IWFは、以前のスモールデータ参照番号に該当するスモールデータを削除し、(新たなスモールデータ参照番号に該当する)新たなスモールデータを保存することができる。保存された新たなスモールデータは、端末が可用な場合、端末に伝達することができる。
【0146】
ここで、第1のメッセージは、後述するように、スモールデータ取り消し/回収メッセージまたはスモールデータ交替メッセージであり、これは、MTC―IWFがSCSから受信したスモールデータと関連するメッセージであり得る。すなわち、、第1のメッセージは、スモールデータの交替動作及びスモールデータの回収/取り消し動作のうちいずれか一つを要請するものであり、具体的に、アクションタイプがスモールデータ取り消し/回収及び交替のうちいずれか一つに設定された装置アクション要請メッセージの形態でもあり得る。また、第1のメッセージは、SCSがTspインターフェースへのスモールデータ提出のクォータまたはレートを超えた場合、前記MTC―IWFによって拒絶され得る。
【0147】
(実施例3a―T5スモールデータの交替)
ステップS1001において、SCSは、以前に提出されたスモールデータを交替する必要があるか否かを決定することができる。SCSは、アクションタイプがスモールデータ交替要請に設定された装置アクション要請(外部識別子またはMSISDN、SCS識別子、以前のスモールデータ参照番号、新たなスモールデータ参照番号、有効期間/メッセージ寿命、優先順位、スモールデータペイロードなどを含む。)をMTC―IWFに伝送することができる。
【0148】
以前のスモールデータ参照番号は、SCSが取り消すことを望む、以前に提出されたスモールデータに割り当てられたスモールデータ参照番号を指示することができる。新たなスモールデータ参照番号は、新たに提出されたスモールデータメッセージにSCSによって割り当てることができる。
【0149】
このような以前に提出したスモールデータに対する交替動作のために、SCSは、MTC―IWFにスモールデータ伝送要請時にスモールデータに対する参照番号(または識別子や区分子)を含ませて要請する。
【0150】
SCSがTspインターフェースへのスモールデータ提出に対するクォータまたはレートを超えた場合、MTC―IWFは、SCSによって伝送された、アクションタイプがスモールデータ交替要請に設定された装置トリガーアクション要請メッセージを拒絶することができる。そこで、MTC―IWFは、SCSに前記拒絶を知らせる応答メッセージ(失敗理由を指示する理由値と共に)を伝送し、以後のステップはこれ以上行われない。
【0151】
ステップS1002において、MTC―IWFは、T5インターフェースでのスモールデータ交替手順を行う。これについては、
図11を参照してより詳細に説明する。
【0152】
ステップS1003において、MTC―IWFは、SCSに装置アクション応答メッセージ内のスモールデータ交替成功または失敗を指示することができる。すなわち、MTC―IWFは、SCSにスモールデータ交替要請に対する応答メッセージまたは結果を知らせるメッセージを伝送する。
【0153】
図11は、MTC―IWFによるT5インターフェースでのスモールデータ交替手順を詳細に示している。
図11を参照すると、ステップS1101において、受信されたスモールデータ交替要請メッセージ(すなわち、SCSが送った、以前に送ることを要請していたスモールデータに対する交替要請メッセージ)に含まれた外部識別子、MSISDN、SCS識別子及び以前のスモールデータ参照番号のうち一つ以上の情報に基づいて、MTC―IWFは、どのスモールデータが交替されるべきであるかを確認することができる。MTC―IWFは、確認されたスモールデータが既に端末に伝送されたか、それともMTC―IWFに係留中であるかを点検する。スモールデータがMTC―IWFに係留中であるか、または、スモールデータが端末に伝送されたが、伝達に失敗した場合、ステップS1102a〜S1104aを行うことができる。より詳細に、ステップS1102aにおいて、MTC―IWFは、保存されたスモールデータを削除し、端末が可用になるときに端末に伝達する新たなスモールデータを保存する。ステップS1103aにおいて、MTC―IWFで、以前に提出されたスモールデータは成功的に交替されたと見なされる。ステップS1104aにおいて、MTC―IWFは、端末が可用である場合、新たなスモールデータを伝達する。ここで、新たなスモールデータの伝達手順は、3GPP TR 23.887v1.1.0、5.1.1.3.3.1.1によって参照され得る。続いて、スモールデータが端末に既に伝達され、この伝達が成功的である場合、または、スモールデータの有効期間が既に満了(expired)した場合、ステップS1102bにおいて、交替要請には失敗(例えば、成功的伝達または満了によって)したと見なされる。ステップS1103bにおいて、MTC―IWFは、端末が可用である場合、新たなスモールデータを伝達する。ここで、新たなスモールデータの伝達手順は、3GPP TR 23.887v1.1.0、5.1.1.3.3.1.1によって参照され得る。
【0154】
(実施例3b―T5スモールデータの取り消し/回収)
ステップS1201において、SCSは、以前に提出されたスモールデータの取り消し/回収を行う必要があるか否かを決定することができる。SCSは、アクションタイプがスモールデータ取り消し/回収要請に設定された装置アクション要請(外部識別子またはMSISDN、SCS識別子、以前のスモールデータ参照番号またはトリガー参照番号などを含む。)をMTC―IWFに伝送することができる。以前のスモールデータ参照番号(またはトリガー参照番号)は、SCSが取り消すことを望む、以前に提出されたスモールデータに割り当てられたスモールデータ参照番号を指示することができる。このような以前に提出したスモールデータに対する回収動作のために、SCSは、MTC―IWFにスモールデータの伝送要請時にスモールデータに対する参照番号(または識別子や区分子)を含ませて要請することができる。
【0155】
SCSがTspインターフェースへのスモールデータ提出に対するクォータまたはレートを超えた場合、MTC―IWFは、SCSによって伝送された、アクションタイプがスモールデータ取り消し/回収要請に設定された装置トリガーアクション要請メッセージを拒絶することができる。そこで、MTC―IWFは、SCSに前記拒絶を知らせる応答メッセージ(失敗理由を指示する理由値と共に)を送り、以後のステップはこれ以上行われない。
【0156】
ステップS1202において、MTC―IWFは、T5インターフェースでのスモールデータ取り消し/回収手順を行う。これについては、
図13を参照してより詳細に説明する。
【0157】
ステップS1203において、MTC―IWFは、SCSに装置アクション応答メッセージ内のスモールデータ取り消し/回収の成功または失敗を指示することができる。すなわち、MTC―IWFは、SCSにスモールデータ回収要請に対する応答メッセージまたは結果を知らせるメッセージを伝送する。
【0158】
図13を参照すると、ステップS1301において、受信されたスモールデータ取り消し/回収要請メッセージ(すなわち、SCSが送った、以前に送ることを要請していたスモールデータに対する取り消し/回収要請メッセージ)に含まれた外部識別子、MSISDN、SCS識別子及び以前のスモールデータ参照番号のうち一つ以上の情報に基づいて、MTC―IWFは、どのスモールデータが取り消されるべきであるかを確認することができる。MTC―IWFは、確認されたスモールデータが既に端末に伝送されたか、それともMTC―IWFに係留中であるかを点検する。スモールデータがMTC―IWFに係留中であるか、または、スモールデータが端末に伝送されたが、伝達に失敗した場合、ステップS1302a〜S1303aを行うことができる。より詳細に、ステップS1302aにおいて、MTC―IWFは、保存されたスモールデータを削除する。ステップS1303aにおいて、MTC―IWFで、以前に提出されたスモールデータは成功的に取り消し/回収されたと見なされる。続いて、スモールデータが端末に既に伝達され、この伝達が成功的である場合、または、スモールデータの有効期間が既に満了した場合、ステップS1302bにおいて、取り消し/回収要請には失敗(例えば、成功的伝達または満了によって)したと見なされる。
【0159】
上述した説明において、装置トリガー/スモールデータに対する交替、取り消し/回収を行うMTC―IWFは、端末がローミングである場合、端末のホーム(home)PLMNにあるMTC―IWF、または、端末が登録したPLMN、すなわち、訪問者(visited)PLMNにあるMTC―IWFであり得る。
【0160】
(本発明の実施例による装置構成)
図14は、本発明の一例に係る端末装置及びネットワークノード装置に対する好ましい実施例の構成を示した図である。
【0161】
図14を参照すると、本発明に係る装置1410は、送受信モジュール1411、プロセッサ1412及びメモリ1413を含むことができる。送受信モジュール1411は、外部装置(ネットワークノード(図示せず)及び/またはサーバー装置(図示せず))に各種信号、データ及び情報を送信し、外部装置に各種信号、データ及び情報を受信するように構成することができる。プロセッサ1412は、装置1410全般の動作を制御することができ、外部装置と送受信する情報などを演算処理する機能を行うように構成することができる。メモリ1413は、演算処理された情報などを所定時間の間保存することができ、バッファー(図示せず)などの構成要素に取り替えることができる。
【0162】
本発明の一実施例に係る装置1410のプロセッサは、上述した各実施例を行うために必要な各事項を処理することができる。
【0163】
また、前記のような装置1410の具体的な構成は、上述した本発明の多様な実施例で説明した事項が独立的に適用されたり、または、2以上の実施例が同時に適用されるように具現することができ、重複する内容についての説明は、明確性のために省略する。
【0164】
上述した本発明の各実施例は、多様な手段を通じて具現することができる。例えば、本発明の各実施例は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアまたはそれらの結合などによって具現することができる。
【0165】
ハードウェアによる具現の場合、本発明の各実施例に係る方法は、一つまたはそれ以上のASICs(Application Specific Integrated Circuits)、DSPs(Digital Signal Processors)、DSPDs(Digital Signal Processing Devices)、PLDs(Programmable Logic Devices)、FPGAs(Field Programmable Gate Arrays)、プロセッサ、コントローラー、マイクロコントローラー、マイクロプロセッサなどによって具現することができる。
【0166】
ファームウェアやソフトウェアによる具現の場合、本発明の各実施例に係る方法は、以上で説明した機能または動作を行うモジュール、手順または関数などの形態で具現することができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに保存されてプロセッサによって駆動され得る。前記メモリユニットは、前記プロセッサの内部または外部に位置し、既に公知の多様な手段によって前記プロセッサとデータを取り交わすことができる。
【0167】
上述したように開示した本発明の好ましい各実施例に対する詳細な説明は、当業者が本発明を具現して実施できるように提供された。以上では、本発明の好ましい各実施例を参照して説明したが、該当の技術分野で熟練した当業者であれば、本発明の領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正及び変更可能であることを理解できるだろう。例えば、当業者は、上述した各実施例に記載した各構成を互いに組み合わせる方式で利用することができる。したがって、本発明は、ここで示した各実施形態に制限されるものではなく、ここで開示した各原理及び新規の各特徴と一致する最広の範囲を付与しようとするものである。
【0168】
本発明は、本発明の精神及び必須的な特徴から逸脱しない範囲で他の特定の形態に具体化することができる。したがって、前記の詳細な説明は、全ての面で制限的に解釈してはならなく、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付の請求項の合理的解釈によって決定しなければならなく、本発明の等価的範囲内での全ての変更は本発明の範囲に含まれる。本発明は、ここで示した各実施形態に制限されるものではなく、ここで開示した各原理及び新規の各特徴と一致する最広の範囲を付与しようとするものである。また、特許請求の範囲で明示的な引用関係のない各請求項を結合して実施例を構成したり、出願後の補正によって新たな請求項として含むことができる。