特許第6152255号(P6152255)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6152255ゴルフクラブのシャフトのフィッティング方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6152255
(24)【登録日】2017年6月2日
(45)【発行日】2017年6月21日
(54)【発明の名称】ゴルフクラブのシャフトのフィッティング方法
(51)【国際特許分類】
   A63B 53/00 20150101AFI20170612BHJP
   A63B 53/10 20150101ALI20170612BHJP
   A63B 102/32 20150101ALN20170612BHJP
【FI】
   A63B53/00 B
   A63B53/10 A
   A63B102:32
【請求項の数】6
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2012-211149(P2012-211149)
(22)【出願日】2012年9月25日
(65)【公開番号】特開2014-64669(P2014-64669A)
(43)【公開日】2014年4月17日
【審査請求日】2015年6月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】504017809
【氏名又は名称】ダンロップスポーツ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000183233
【氏名又は名称】住友ゴム工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000280
【氏名又は名称】特許業務法人サンクレスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】加藤 雅敏
【審査官】 太田 恒明
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−021329(JP,A)
【文献】 特開平10−244023(JP,A)
【文献】 特開2001−070482(JP,A)
【文献】 米国特許第06702692(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 53/00
A63B 53/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴルファーのスイングに基づいて当該ゴルファーにマッチしたトルクを有するシャフトを選定する、ゴルフクラブのシャフトのフィッティング方法であって、
3軸回りの角速度を計測可能なセンサがグリップに取り付けられたゴルフクラブでゴルフボールを打撃して前記センサの計測値を得る工程と、
前記計測値から定量化される前記角速度についての所定の指標値を得る工程と、
予め試打により作成された、前記指標値とシャフトのトルクとの関係に基づいて、予めトルクが測定された複数のシャフトの中からゴルファーにマッチしたシャフトを選定する工程と
を含み、
x軸をゴルフクラブヘッドのトウーヒール方向に沿う方向に配向し、y軸を打球方向に沿うように配向し、z軸をシャフトの軸方向に一致するように配向したときに、
前記計測値からスイングにおけるアドレス、トップ及びインパクトを決定する工程、
ダウンスイング途中であってy軸のグリップ角速度が最大となるときからインパクトまでの時間であるt_ωy_max〜impを計算する工程、
前記グリップ角速度が最大となるときからインパクトまでのx軸回りのグリップ角速度の平均値であるωx_ωy_max〜impを計算する工程、
計算されたωx_ωy_max〜impをt_ωy_max〜impで除すことで、前記指標値としての、前記x軸回りのグリップ角速度の平均値を前記時間で除した値を計算する工程、及び
予め試打により用意された、前記x軸回りのグリップ角速度の平均値を前記時間で除した値とシャフトのトルクとの関係を示す近似式を用いて、前記計算されたx軸回りのグリップ角速度の平均値を前記時間で除した値からトルクを計算する工程
を含むことを特徴とする、ゴルフクラブのシャフトのフィッティング方法。
【請求項2】
前記センサがグリップエンドに装着されている、請求項1に記載のゴルフクラブのシャフトのフィッティング方法。
【請求項3】
前記トルクを計算する工程において用いられる前記近似式として、トップ付近でのz軸回りのグリップ角速度の変化量であるωz_topの大きさに応じて用意された複数の近似式のうちの一つを用いる、請求項に記載のゴルフクラブのシャフトのフィッティング方法。
【請求項4】
前記複数の近似式のうち、前記ωz_topが20(deg/s)以上の場合に第1近似式を用い、20(deg/s)未満の場合に第2近似式を用いる、請求項に記載のゴルフクラブのシャフトのフィッティング方法。
【請求項5】
ゴルファーのスイングに基づいて当該ゴルファーにマッチしたトルクを有するシャフトを選定する、ゴルフクラブのシャフトのフィッティング方法であって、
3軸回りの角速度を計測可能なセンサがグリップに取り付けられたゴルフクラブでゴルフボールを打撃して前記センサの計測値を得る工程と、
前記計測値から定量化される前記角速度についての所定の指標値を得る工程と、
予め試打により作成された、前記指標値とシャフトのトルクとの関係に基づいて、予めトルクが測定された複数のシャフトの中からゴルファーにマッチしたシャフトを選定する工程と
を含み、
x軸をゴルフクラブヘッドのトウーヒール方向に沿う方向に配向し、y軸を打球方向に沿うように配向し、z軸をシャフトの軸方向に一致するように配向したときに、
前記計測値からスイングにおけるアドレス、トップ及びインパクトを決定する工程、
前記指標値として、トップ付近でのz軸回りのグリップ角速度の変化量であるωz_topを計算する工程、及び
予め試打により用意された、前記z軸回りのグリップ角速度の変化量とシャフトのトルクとの関係を示す近似式を用いて、前記計算されたz軸回りのグリップ角速度の変化量からトルクを計算する工程
を含み、
前記トルクを計算する工程において用いられる前記近似式として、トップからダウンスイング途中であってy軸のグリップ角速度が最大となるときまでの、z軸回りのグリップ角速度の平均値であるωz_top〜ωy_maxを、トップからダウンスイング途中であってy軸のグリップ角速度が最大となるときまでの時間であるt_top〜ωy_maxで除した値に応じて用意された複数の近似式のうちの一つを用いることを特徴とする、ゴルフクラブのシャフトのフィッティング方法。
【請求項6】
前記複数の近似式のうち、前記除した値であるωz_top〜ωy_max/t_top〜ωy_maxが−500(deg/s)以下の場合に第3近似式を用い、−500(deg/s)より大きい場合に第4近似式を用いる、請求項に記載のゴルフクラブのシャフトのフィッティング方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はゴルフクラブのシャフトのフィッティング方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ゴルファーにとってボールの飛距離を延ばすとともにボールを狙った方向・角度に飛ばすことは永遠のテーマである。そのためには、自身のスイングに合ったゴルフクラブを使用することが重要である。
【0003】
ゴルファーに合ったゴルフクラブを選定することは一般にフィッティングと称されている。このフィッティングを効果的に行うためには、ゴルフクラブの全重量、クラブヘッドの重量、ゴルフクラブの長さなど種々のファクターを考慮する必要があるが、とりわけ、ゴルフクラブのシャフトの物性がフィッティングの良否に大きく影響する。
【0004】
これまでのゴルフクラブシャフトのフィッティングでは、主にシャフトの曲げ剛性に着目した手法が多く提案されているが、シャフトの捻り剛性(トルク)に着目した手法については、あまり提案されていない。
【0005】
しかし、ゴルフスイング中には、スイングすることによってシャフトが曲がることは事実であるが、ヘッドの重心がシャフト軸からずれていることや、スイング中にゴルファーの手首が動くことなどから、シャフトには曲がりと同時に捻り運動も発生している。この捻り運動も、打球の飛距離、方向性及びゴルフクラブの振り易さに大きく関係しており、特に方向性や振り易さについては、シャフトの捻り剛性が大きく影響している。
【0006】
かかるシャフトのトルクに関し、従来の手法では、インパクト時のヘッドスピードや見た目のスイングテンポなどから経験的にトルクが決定されていたが、これらの手法はフィッティングを行う者(フィッター)の経験と勘に頼ることが多く、選定結果は客観的ではなく個人差が生じるという問題がある。
【0007】
これに対し、センサを装着したゴルフクラブをユーザーにスイングしてもらい、得られるセンサデータを用いてゴルフクラブを設計・選定する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
特許文献1記載のゴルフクラブ設計装置・プログラムでは、センサデータを使用してシャフトの曲げや捻り剛性を規定しており、当該センサデータからユーザーの技量を関数化したスイング応答曲面を算出し、このスイング応答曲面により得られるゴルフクラブグリップの運動を変位データとして与え、クラブヘッドの動きを算出している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2011−425号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかし、特許文献1記載の方法では、加速度や角速度から変位を算出する際に積分の誤差が山積し、精度良く変位を算出することができないことから、捻り剛性を規定することが難しいという問題がある。さらに、特許文献1記載の方法では、捻り剛性を規定する方法が具体的に規定されていない。
【0011】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ゴルファーのスイングにマッチしたトルクを有するシャフトを精度良く客観的にフィッティングすることができるゴルフクラブのシャフトのフィッティング方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
(1)本発明のゴルフクラブのシャフトのフィッティング方法(以下、単に「フィッティング方法」ともいう)は、ゴルファーのスイングに基づいて当該ゴルファーにマッチしたトルクを有するシャフトを選定する、ゴルフクラブのシャフトのフィッティング方法であって、
3軸回りの角速度を計測可能なセンサがグリップに取り付けられたゴルフクラブでゴルフボールを打撃して前記センサの計測値を得る工程と、
前記計測値から定量化される前記角速度についての所定の指標値を得る工程と、
予め試打により作成された、前記指標値とシャフトのトルクとの関係に基づいて、予めトルクが測定された複数のシャフトの中からゴルファーにマッチしたシャフトを選定する工程と
を含むことを特徴としている。
【0013】
本発明のフィッティング方法では、グリップに取り付けられたセンサにより計測されるグリップ角速度を定量化して指標値を得、この指標値と、予め試打により作成された、前記指標値とシャフトのトルクとの関係とに基づいて、予めトルクが測定された複数のシャフトの中からゴルファーにマッチしたシャフトを選定する。したがって、ゴルファーのスイングにマッチしたトルクを有するシャフトを精度良く客観的にフィッティングすることができ、その結果、打球の飛距離、方向性及び振り易さを向上させることができる。
【0014】
(2)前記(1)のフィッティング方法において、前記センサがグリップエンドに装着されていることが好ましい。
【0015】
(3)前記(1)又は(2)のフィッティング方法において、x軸をゴルフクラブヘッドのトウーヒール方向に沿う方向に配向し、y軸を打球方向に沿うように配向し、z軸をシャフトの軸方向に一致するように配向したときに、
前記計測値からスイングにおけるアドレス、トップ及びインパクトを決定する工程、
ダウンスイング途中であってy軸のグリップ角速度が最大となるときからインパクトまでの時間であるt_ωy_max〜impを計算する工程、
前記グリップ角速度が最大となるときからインパクトまでのx軸回りのグリップ角速度の平均値であるωx_ωy_max〜impを計算する工程、
計算されたωx_ωy_max〜impをt_ωy_max〜impで除すことで、前記指標値としての、x軸回りの単位時間あたりのグリップ角速度変化量の大きさを計算する工程、及び
予め試打により用意された、前記x軸回りのグリップ角速度変化量の大きさとシャフトのトルクとの関係を示す近似式を用いて、前記計算されたx軸回りの単位時間あたりのグリップ角速度変化量の大きさからトルクを計算する工程
を含むものとすることができる。
【0016】
(4)前記(3)のフィッティング方法において、前記トルクを計算する工程において用いられる前記近似式として、トップ付近でのz軸回りのグリップ角速度の変化量であるωz_topの大きさに応じて用意された複数の近似式のうちの一つを用いてもよい。
【0017】
(5)前記(4)のフィッティング方法において、前記複数の近似式のうち、前記ωz_topが20(deg/s)以上の場合に第1近似式を用い、20(deg/s)未満の場合に第2近似式を用いてもよい。
【0018】
(6)前記(1)又は(2)のフィッティング方法において、x軸をゴルフクラブヘッドのトウーヒール方向に沿う方向に配向し、y軸を打球方向に沿うように配向し、z軸をシャフトの軸方向に一致するように配向したときに、
前記計測値からスイングにおけるアドレス、トップ及びインパクトを決定する工程、
前記指標値として、トップ付近でのz軸回りのグリップ角速度の変化量であるωz_topを計算する工程、及び
予め試打により用意された、前記z軸回りのグリップ角速度の変化量とシャフトのトルクとの関係を示す近似式を用いて、前記計算されたz軸回りのグリップ角速度の変化量からトルクを計算する工程
を含むものとすることができる。
【0019】
(7)前記(6)のフィッティング方法において、記トルクを計算する工程において用いられる前記近似式として、トップからダウンスイング途中であってy軸のグリップ角速度が最大となるときまでのz軸回りのグリップ角速度変化量の大きさに応じて用意された複数の近似式のうちの一つを用い、
前記z軸回りのグリップ角速度変化量の大きさが、トップからダウンスイング途中であってy軸のグリップ角速度が最大となるときまでのz軸回りのグリップ角速度の平均値であるωz_top〜ωy_maxを、トップからダウンスイング途中であってy軸のグリップ角速度が最大となるときまでの時間であるt_top〜ωy_maxで除した値としてもよい。
【0020】
(8)前記(7)のフィッティング方法において、前記複数の近似式のうち、前記除した値であるωz_top〜ωy_max/t_top〜ωy_maxが−500(deg/s)以下の場合に第3近似式を用い、−500(deg/s)より大きい場合に第4近似式を用いてもよい。
【発明の効果】
【0021】
本発明のフィッティング方法によれば、ゴルファーのスイングにマッチしたトルクを有するシャフトを精度良く客観的にフィッティングすることができ、その結果、打球の飛距離、方向性及び振り易さを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明におけるグリップ角速度を計測する方法を説明する図である。
図2】センサが取り付けられたゴルフクラブの一部拡大斜視図である。
図3】(a)は図2に示されるセンサの平面図であり、(b)は同センサの側面図である。
図4】スイングにおけるアドレス及びテイクバックを示す図である。
図5】スイングにおけるトップ及びダウンスイングを示す図である。
図6】スイングにおけるダウンスイング及びインパクトを示す図である。
図7】スイングにおけるフォロースルー及びフィニッシュを示す図である。
図8】スイングにおけるx軸方向の角速度の時間経過にしたがう変化の一例を示す図である。
図9】スイングにおけるy軸方向の角速度の時間経過にしたがう変化の一例を示す図である。
図10】スイングにおけるz軸方向の角速度の時間経過にしたがう変化の一例を示す図である。
図11】シャフトのトルクを計測する方法を説明する図である。
図12】方向性の良いシャフトトルクと本発明における指標値との関係例を示す図であって、データの層別化がされていない図である。
図13】方向性の良いシャフトトルクと本発明における指標値との関係例を示す図であって、データが層別化された図である。
図14】振り易いシャフトトルクと本発明における指標値との関係例を示す図であって、データの層別化がされていない図である。
図15】振り易いシャフトトルクと本発明における指標値との関係例を示す図であって、データが層別化された図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明のフィッティング方法の実施の形態を詳細に説明する。
本発明のフィッティング方法では、3軸方向の角速度が測定可能なセンサが取り付けられたゴルフクラブをゴルファーにスイングしてもらい、得られる角速度をスイングの区間又は時間帯(例えば、y軸(コック方向)のグリップ角速度が最大となるときからインパクトまでの時間)で定量化した値を用いて導かれる指標値に基づいて、当該ゴルファーにマッチしたトルクを有するゴルフクラブシャフトを選定している。
【0024】
本発明では、図1に示されるように、ゴルフクラブのフィッティングを希望するゴルファーに実際にスイングをしてもらい、そのスイングから、当該ゴルファーに特有の「指標値」を算出している。ゴルフクラブ1のグリップエンドには、図2〜3に示されるように、3軸回りの角速度を計測することができるセンサ2がアダプター3を介して取り付けられている。センサ2は、平面視正方形状の箱体からなるケーシング2aを備えており、このケーシング2aは、両面テープ、接着剤、ねじ止めなどによりグリップエンドに固定することができる。図1に示される例では、ゴルファーGは右利きであり、所定位置にセットされたボールBを打撃するためのスイングを開始する直前のアドレス状態である。
【0025】
なお、フィッティングの精度を向上させるために、ユーザーのマイクラブの長さが、データベースに記憶されているシャフトに基づくゴルフクラブの長さと異なる場合は、データベースで準備したクラブ長さ相当のクラブ総重量に変更することで、当該ユーザーにマッチしたシャフトを選定することができる。例えば、データベースに記憶されているクラブの長さが45インチであり、ユーザーのクラブ長さA(mm)が、45インチ(=1143mm)と異なる場合、計測のためにスイングするクラブの総重量を次の式により算出したもの(45インチ相当の総重量)に変更して、フィッティングを行う。
(計測に活用するクラブ総重量)=(A−1143)×0.377+(マイクラブのクラブ総重量)
【0026】
センサ2は無線式であり、測定されたデータは、無線により、データ解析装置としてのコンピュータ10に内蔵された無線受信装置(図示せず)に送信される。無線通信として、例えばBluetooth(ブルートゥース(Bluetoothは登録商標である。))の規格及び技術を用いることができる。
【0027】
センサ2は、3軸方向(x軸方向、y軸方向、及びz軸方向)回りの角速度を計測することができる角速度センサ(図示せず)を内蔵している。センサ2は、更に、A/D変換器、CPU、無線インターフェース、無線アンテナ及び電源を備えている。電源としては、例えばボタン型のリチウムイオン電池などを用いることができる。電池は充電可能なものであってもよい。そして、センサ2は、電池を充電するための充電回路を備えていてもよい。使用可能なセンサ2の例としては、ワイヤレステクノロジー社製のWAA−010(商品名)をあげることができる。
【0028】
なお、センサ2からの信号を受信する前記無線受信装置は、無線アンテナ、無線インターフェース、CPU及びネットワークインターフェースを備えている。
【0029】
データ解析装置としてのコンピュータ10は、キーボード4及びマウス5からなる入力部6と、表示部7とを備えている。また、図示していないが、コンピュータ10は、ハードディスク、メモリ、CPU及びネットワークインターフェースを備えている。
【0030】
センサ2は、x軸、y軸及びz軸の各軸回りの角速度を検知する。これらの角速度はアナログ信号として得られ、このアナログ信号は、センサ2に内蔵されているA/D変換器によってデジタル信号に変換される。A/D変換器からの出力はCPUに伝達されて1次フィルタリングなどの演算処理が実行される。こうしてセンサ2内で処理されたデータは、無線インターフェースを介して、無線アンテナからコンピュータ10に内蔵された無線受信装置に送信される。
【0031】
センサ2から送信されたデータは、無線受信装置側の無線アンテナを介して、無線インターフェースによって受信される。受信されたデータは、コンピュータ10のCPUで演算処理される。
【0032】
コンピュータ10に送られたデータは、ハードディスクなどのメモリ資源に記録される。ハードディスクには、データ処理などに必要なプログラム及びデータなどが記憶されている。このプログラムは、CPUに、必要なデータ処理を実行させる。CPUは、各種の演算処理を実行可能であり、演算結果は、表示部7又は図示しない印刷装置などによって出力される。
【0033】
センサ2のグリップエンドへの取付に際しては、計測軸とゴルフクラブ1との関係が考慮される。本実施の形態では、センサ2のz軸がゴルフクラブ1のシャフト軸に一致している。センサ2のx軸は、ゴルフクラブ1のヘッド1aのトウーヒール方向に沿うように配向される。また、センサ2のy軸は打球方向に沿うように配向される。このようにセンサ2を取り付けることで、演算を簡略化することができる。
【0034】
本実施の形態では、局座標系が考慮され、この局座標系のx軸、y軸及びz軸は、三次元直交座標系である。本実施の形態では、z軸が前記ゴルフクラブ1のシャフト軸とされ、x軸は、ヘッド1aのトウーヒール方向に沿うように配向される。また、y軸は打球方向に沿うように配向される。
【0035】
すなわち、局座標系のz軸は、センサ2のz軸に一致しており、局座標系のy軸は、センサ2のy軸に一致している。また、局座標系のx軸は、センサ2のx軸に一致している。
【0036】
センサ2によって、時系列的に連続した複数のデータを得ることができる。単位時間当たりのデータ数は、サンプリング周波数に依存する。
【0037】
図4〜7は、ゴルファーによるアドレスからフィニッシュまでのスイングを説明する図である。スイングには、インパクト後のフォールスルーが含まれるが、本発明では、アドレスからインパクトまでのスイングの特徴に着目している。
【0038】
図4〜7は、ゴルファーを正面から見た図である。スイングの始まりはアドレスであり、スイングの終わりはフィニッシュと呼ばれている。スイングは、(S1)、(S2)、(S3)、(S4)、(S5)、(S6)、(S7)、(S8)の順で進行する。図4の(S1)がアドレスであり、(S2)がテイクバックである。図5の(S3)がトップ(トップオブスイング)である。通常、トップでは、スイング中におけるヘッドの移動速度が最小である。図5の(S4)はダウンスイングである。図6の(S5)もダウンスイングであるが、図5の(S4)よりもダウンスイングが進行した状態である。図6の(S6)はインパクトであり、ゴルフクラブ1のヘッド1aとボールBとが衝突した瞬間である。図7の(S7)はフォロースルーであり、(S8)はフィニッシュである。フィニッシュで、スイングが終了する。
【0039】
図8は、或るスイングにおけるアドレスからインパクトまでの時間(s)とx軸方向の角速度ωx(deg/s)との関係を示す図であり、図9は、同じくアドレスからインパクトまでの時間(s)とy軸方向の角速度ωy(deg/s)との関係を示す図であり、図10は、同じくアドレスからインパクトまでの時間(s)とz軸方向の角速度ωz(deg/s)との関係を示す図である。図8〜10において、時点A〜Dは、それぞれスイング開始時点、スイングのトップ、y軸(コック)方向のグリップ角速度が最大となる時点、及びスイングにおけるインパクトを示している。本実施の形態では、図8〜10に示されるように、スイングの時間経過にしたがって所定の指標値を設定し、各指標値をグリップ角速度を定量化することで求めている。例えば、図8における定量値(7)は、ダウンスイング途中であってy軸のグリップ角速度が最大となるときからインパクトまでのx軸回りのグリップ角速度の平均値であるωx_ωy_max〜impである。また、図10における定量値(9)は、トップ付近でのz軸回りのグリップ角速度の変化量であるωz_topである。また、図10における定量値(10)は、トップからダウンスイング途中であってy軸のグリップ角速度が最大となるときまでのz軸回りのグリップ角速度の平均値であるωz_top〜ωy_maxである。
【0040】
図11は、ゴルフクラブ1のシャフト11のトルクを計測する方法を説明する図である。この計測方法では、シャフト11の後端部を治具M1により回転不能に固定するとともに、シャフト11の先端部を治具M2で把持し、チップ端Tpから40mmの位置に13.9kgf・cmのトルクTrを作用させる。そして、このトルク作用位置でのシャフト11の捩れ角(度)がシャフトトルク値とされる。なお、トルクTrを負荷する際の治具M2の回転速度は130度/分以下とし、治具M1と治具M2との間の軸方向長さは825mmとする。さらに、治具M1又は治具M2の把持によってシャフト11が変形する場合、当該シャフト11の内部に芯材などを充填させて計測を行うものとする。
【0041】
〔指標値〕
本実施の形態では、前述したスイングにおける種々の段階のうちトップ付近からインパクトに至るダウンスイング中のグリップ角速度に着目し、時間経過にしたがって当該角速度を細分化して定量化する。そして、定量化した値(定量値)を用いて算出される指標値と、予め試打により求めておいた、ゴルファーにマッチしたトルクと指標値との関係に基づいて、ゴルフクラブのシャフトを選定する。なお、本明細書において「トップ付近」とは、トップ直前の所定時間及びトップ直後の所定時間を含む時間帯を意味しており、具体的には、例えばトップ−50msから、トップ+50msまでの100msの時間帯を意味している。
【0042】
本発明における「指標値」は、グリップ角速度の定量化により算出される値であり、ゴルファーにマッチしたトルクとの相関関係が認められる値のことであり、例えば、以下のような値を例示することができる。なお、ゴルファーにマッチしたとは、打球の方向性のように打球の左右ばらつきの標準偏差σなどにより客観的に評価される場合と、クラブの振り易さのようにゴルファーの官能試験(聞き取り調査)で評価される場合とがある。
【0043】
(1)指標値(A):y軸のグリップ角速度が最大となるときからインパクトまでのx軸回りの単位時間あたりのグリップ角速度変化量の大きさ
この指標値(A)は、特に打球の方向性を良くする意味においてゴルファーにマッチしたトルクとの相関が認められる値である。打球の方向性はインパクト直前のフェースの向きによって決まるが、このフェース角はインパクト直前のx軸回りのグリップ角速度変化量と相関が高い。すなわち、インパクト直前のx軸回りの角速度変化量が大きいほど、ヘッドが急激に加速されるので、インパクトの瞬間にフェース方向が乱れ易く、また開き易くなる。このようなゴルファーに対しトルクの小さいシャフトを選定すると、フェース角のばらつきが小さくなるとともにフェースの開きが抑えられて、打球の方向制が改善される。逆の場合も同様に、インパクト直前のx軸回りの角速度変化量が小さいと、自らフェースを開くことができず、ボールを引っ掛けてしまい易くなり、打球の方向性が悪くなる。また、フェースを開くことができないと、インパクト時のロフト角が不足して飛距離が不足する。このようなゴルファーに対しトルクの大きいシャフトを選定すると、フェースが適度に開いて打球の方向性が改善されるとともに、適度なロフト角も得られ飛距離が延びる。
【0044】
前記指標値(A)は、次のようにして算出される。
まず、y軸回りのグリップ角速度ωyの波形から、ダウンスイング途中であってy軸のグリップ角速度が最大となるときからインパクトまでの時間(t1)であるt_ωy_max〜impを計算する。
ついで、ダウンスイング途中であってy軸のグリップ角速度が最大となるときからインパクトまでのx軸回りのグリップ角速度の平均値(m1)であるωx_ωy_max〜impを計算する。
【0045】
ついで、前記平均値(m1)を前記時間(t1)で除することで、y軸のグリップ角速度が最大となるときからインパクトまでのx軸回りの単位時間あたりのグリップ角速度変化量の大きさである指標値(A)を求める。
指標値(A)=ωx_ωy_max〜imp/t_ωy_max〜imp
このようにして算出された指標値(A)と、予め試打により求めておいた、打球の方向性についてゴルファーにマッチするトルクと指標値(A)との関係に基づいて、具体的には両者の関係を表す近似式に基づいて、トルクを計算する。
例えば、ωx_ωy_max〜imp/t_ωy_max〜impをxとすると、最小二乗法により求められる回帰直線を表す以下の式(1)を近似式とすることができる。
トルク(deg)=−0.0000547x+5.17 ・・・・・・(1)
【0046】
(2)指標値(B):トップ付近でのz軸回りのグリップ角速度の変化量
打球の方向性についてゴルファーにマッチするトルクと指標値(A)との関係を表す近似式(例えば、前記式(1))を用いてトルクを計算することができるが、より方向性をよくするために、この指標値(B)を用いて、前記トルクと指標値(A)との関係を層別化することができる。
【0047】
トップ付近でのz軸回りのグリップ角速度の変化量であるωz_topは、フェースを閉じる向きを正とする。このωz_topが正のゴルファーは、トップにおいて右手が被さってゴルフクラブが振り下ろされる。右手が被ることでフェースは閉じ易くなるので、トルクの小さいシャフトを使用すると、ダウンスイング中にフェースが開かずインパクトでボールを引っ掛けるか、又は、開こうとして手首を使いすぎてしまい、捕まらない球が出たりスライス球が出たりして方向性が悪化する。したがって、ωz_topが正のゴルファーは、トルクが大きいシャフトを選択する方が好ましい。
【0048】
一方、ωz_topが負又は小さいゴルファーは、フェースが開く方向にあるので、そのままフェースが開いてインパクトをするか、トルクの大きいシャフトを使用すると、ダウンスイング中のフェースが開きすぎを嫌って手首が閉じてしまい、引っ掛けやフック球が出易くなる。したがって、ωz_topが負又は小さいゴルファーは、トルクが小さいシャフトを選択することが好ましい。
【0049】
以上より、ωz_topの大きさに応じて前記トルクと指標値(A)との関係を層別化し、予め用意された複数の近似式の中から適した1つの近似式を用いることが好ましい。
例えば、ωx_ωy_max〜imp/t_ωy_max〜impをxとすると、ωz_topが20(deg)以上の場合に、最小二乗法により求められる回帰直線を表す以下の式(2)を近似式(第1近似式)とし、ωz_topが20(deg)未満の場合に、同じく以下の式(3)を近似式(第2近似式)とすることができる。
トルク(deg)=−0.0000571x+5.45 ・・・・・・(2)
トルク(deg)=−0.0000571x+4.70 ・・・・・・(3)
【0050】
前記指標値(B)は、指標値(A)を用いてトルクを計算する際の層別化に利用することができるが、この指標値(B)自体は、特に振り易さを改善する意味においてゴルファーにマッチしたトルクとの相関が認められる値である。したがって、この指標値(B)を用いてトルクを計算することもできる。
【0051】
ゴルフクラブの振り易さとはタイミングの取り易さのことであり、スイングとシャフトの捩れ方が同調すると振り易いと感じるものと考えられる。本発明は、種々のテスト(試打)を行い、アンケートにて振り易さを点数化し、スイング指標値との相関を確認したところ、ゴルフクラブの振り易さは、トップ付近でのz軸回りのグリップ角速度の変化量であるωz_topとの相関が高いことが分かった。すなわち、前述した方向性に着目したフィッティングの層別化と同様の現象が起きており、指標値(B)がインパクトのタイミングに繋がっていると考えられる。
【0052】
したがって、指標値(B)と、予め試打により求めておいた、ゴルフクラブの振り易さについてゴルファーにマッチするトルクと指標値(B)との関係に基づいて、具体的には両者の関係を表す近似式に基づいて、トルクを計算することができる。
例えば、ωz_topをxとすると、最小二乗法により求められる回帰直線を表す以下の式(4)を近似式とすることができる。
トルク(deg)=0.00939x+3.38 ・・・・・・(4)
【0053】
(3)指標値(C):トップからダウンスイング途中であってy軸のグリップ角速度が最大となるときまでのz軸回りのグリップ角速度変化量の大きさ
ゴルフクラブの振り易さについてゴルファーにマッチするトルクと指標値(B)との関係を表す近似式(例えば、前記式(4))を用いてトルクを計算することができるが、より振り易さを良くするために、この指標値(C)を用いて、前記トルクと指標値(B)との関係を層別化することができる。
【0054】
指標値(C)は、以下のようにして算出することができる。
まず、y軸方向のグリップ角速度ωyの波形から、トップからダウンスイング途中であってy軸のグリップ角速度が最大となるときまでの時間(t2)であるt_top〜ωy_maxを計算する。
ついで、トップからダウンスイング途中であってy軸のグリップ角速度が最大となるときまでのz軸回りのグリップ角速度の平均値(m2)であるωz_top〜ωy_maxを計算する。
【0055】
ついで、前記平均値(m2)を前記時間(t2)で除することで、トップからダウンスイング途中であってy軸のグリップ角速度が最大となるときまでのz軸回りのグリップ角速度変化量の大きさである指標値(C)を求める。
指標値(C)=ωz_top〜ωy_max/t_top〜ωy_max
【0056】
この指標値(C)が大きいゴルファーは、ダウンスイング初期のシャフト捩れの変化量(フェースが開く方向)が大きい。特に負の絶対値が大きい場合は、自らフェースを開いているので、トルクの大きいシャフトを使用すると、フェースが開きすぎたりばらつきが大きくなったりし、タイミングが取りづらくフィーリングが悪化する。したがって、指標値(C)が大きいゴルファーは、トルクの小さいシャフトを選択することが好ましい。
【0057】
一方、指標値(C)が小さい、すなわち角速度変化量が小さいゴルファーは、自分でフェースの開閉をほとんどしないので、トルクの小さいシャフトを使用すると、フェースのローテーションが起こらず、シャフトを硬く感じたりする。したがって、指標値(C)が小さいゴルファーは、トルクの大きいシャフトを選択することが好ましい。
【0058】
以上より、ωz_top〜ωy_max/t_top〜ωy_maxの大きさに応じて前記トルクと指標値(B)との関係を層別化し、予め用意された複数の近似式の中から適した1つの近似式を用いることが好ましい。
例えば、ωz_topをxとすると、ωz_top〜ωy_max/t_top〜ωy_maxが−500(deg)以下の場合に、最小二乗法により求められる回帰直線を表す以下の式(5)を近似式(第3近似式)とし、ωz_top〜ωy_max/t_top〜ωy_maxが−500(deg)より大きい場合に、同じく以下の式(6)を近似式(第4近似式)とすることができる。
トルク(deg)=0.00991x+3.50 ・・・・・・(5)
トルク(deg)=0.00991x+2.90 ・・・・・・(6)
【0059】
〔近似式の求め方〕
前記近似式は、例えば以下のようにして求めることができる。
テスターとして、ハンディキャップが2〜20までの右利き男性20名を用意した。ゴルフクラブとして、ダンロップスポーツ株式会社製のSRIXON Z−TX2(クラブ長さ:45.0インチ、ロフト角:9.5度)を使用した。表1に示されるように、シャフトとして、3種類のフレックス(X/S/R相当)を準備し、各フレックスについてトルクが3.0、3.5、4.0、4.5及び5.0の5種類を準備した。ヘッドとシャフトは着脱可能な構造となっており、各テスターは、テスト中は常に同じヘッドを使用して試打を行った。弾道が高いテスターにはロフトが立っているヘッドを使用してもらい、弾道が低いテスターにはロフトが寝ているヘッドを使用してもらった。
【0060】
【表1】
【0061】
図1を参照しつつ説明した前記計測方法によりグリップ角速度を計測した。ボールとしてダンロップスポーツ株式会社製のSRIXON Z−STAR XVを用い、各クラブ(シャフト)について5球ずつ、合計25球の試打を行った。ただし、明らかなミスショットは除外し打ち直しを行った。
方向性は、打球の左右ばらつきの標準偏差σで評価し、最もσが小さいシャフトを方向性の良いシャフトとした。また、振り易さは、5種類のシャフトについてそれぞれ5球ずつ試打した後に、各テスターに最も振り易いシャフトを聞き取り調査により決定した。結果を表2に示す。
【0062】
【表2】
【0063】
計測されたグリップ角速度のデータを用いて、前述した指標値(A)〜(C)を計算した。この計算結果と、前記打球の左右ばらつきの標準偏差σで評価した最も方向性の良いシャフトトルクとを表3〜4に示す。また、同じく計算結果と、聞き取り調査により決定した、最も振り易いシャフトトルクとを表5〜6に示す。表3〜6は、それぞれ図12〜15に対応している。
【0064】
【表3】
【0065】
【表4】
【0066】
【表5】
【0067】
【表6】
【0068】
表3(図12)及び表5(図14)は、他の指標値による層別化をしておらず、表4(図13)及び表6(図15)は、他の指標値による層別化をしている。表4(図13)は、指標値(B)が20以上の場合と、20未満の場合とで層別化している。表6(図15)は、指標値(C)が−500以下の場合と、−500より大きい場合とで層別化している。
【符号の説明】
【0069】
1 ゴルフクラブ
2 センサ
10 コンピュータ
11 シャフト
B ボール
G ゴルファー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15