特許第6152259号(P6152259)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6152259
(24)【登録日】2017年6月2日
(45)【発行日】2017年6月21日
(54)【発明の名称】車両給電装置
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20170612BHJP
   H02J 50/10 20160101ALI20170612BHJP
   H02J 50/90 20160101ALI20170612BHJP
   B60L 5/00 20060101ALI20170612BHJP
【FI】
   H02J7/00 301A
   H02J50/10
   H02J50/90
   H02J7/00 301D
   H02J7/00 P
   B60L5/00 B
【請求項の数】14
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2012-247955(P2012-247955)
(22)【出願日】2012年11月10日
(65)【公開番号】特開2014-96948(P2014-96948A)
(43)【公開日】2014年5月22日
【審査請求日】2015年9月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】000198363
【氏名又は名称】IHI運搬機械株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000000099
【氏名又は名称】株式会社IHI
(74)【代理人】
【識別番号】100108497
【弁理士】
【氏名又は名称】小塚 敏紀
(72)【発明者】
【氏名】阿久根 圭
(72)【発明者】
【氏名】林 亨
(72)【発明者】
【氏名】高津 裕二
(72)【発明者】
【氏名】上田 章雄
(72)【発明者】
【氏名】新妻 素直
【審査官】 安井 雅史
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−006093(JP,A)
【文献】 特開2012−039787(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0187773(US,A1)
【文献】 特開2009−180005(JP,A)
【文献】 特開2013−258881(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60L 1/00−13/00
15/00−15/42
E04H 6/00− 6/44
G08G 1/00−99/00
H02J 7/00− 7/12
7/34− 7/36
50/00−50/90
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
給電用1次コイルから非接触給電を受けることをできる給電用2次コイルを設けられる車両に給電できる車両給電装置であって、
複数の車両を各々に貯留できる複数の貯留空間と、
複数の前記貯留空間に各々に設けられ前記貯留空間に置かれた車両に設けられる給電用2次コイルに各々に非接触給電できる複数の給電用1次コイルと、
を備え、
車両情報は車両における給電用2次コイルの位置を特定できる情報であり、
予め複数の貯留空間が複数のグループである複数の貯留空間グループにグループ分けされ、
予め複数の車両情報が複数の前記貯留空間グループのうちの少なくとも1つの前記貯留空間グループに各々に関連づけられ、
車両を車両の車両情報に関連づけられる前記貯留空間グループに属する前記貯留空間に貯留させるとき前記貯留空間に設けられた給電用1次コイルから前記貯留空間に貯留される車両に設けられた給電用2次コイルへ非接触給電できる、
ことを特徴とする車両給電装置。
【請求項2】
予め、同じ前記貯留空間グループに属する複数の前記貯留空間における前記給電用1次コイルの配置が互いに一致する様に複数の前記貯留空間が複数の貯留空間グループにグループ分けされ、
予め、前記貯留空間グループに属する前記貯留空間に前記貯留空間グループに関連づけられた車両情報の車両が貯留されるときに前記貯留空間に設けられた給電用1次コイルから前記貯留空間に貯留される車両に設けられた給電用2次コイルへ非接触給電できる様に複数の車両情報が複数の貯留空間グループのうちの少なくとも一つの貯留空間グループに各々に関連づけられ、
車両を車両の車両情報に関連づけられた前記貯留空間グループに属する前記貯留空間に貯留させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両給電装置。
【請求項3】
前記貯留空間における前記給電用1次コイルの配置が前記貯留空間グループ毎に前記貯留空間の前後方向に異なる、
ことを特徴とする請求項2に記載の車両給電装置。
【請求項4】
入庫する車両の車両情報を特定して特定した車両情報に予め関連づけられる前記貯留空間グループに属する貯留空間を特定して入庫する車両を特定した貯留空間に誘導する、
ことを特徴とする請求項3のうちのひとつに記載の車両給電装置。
【請求項5】
複数の貯留空間が複数の貯留空間グループである第一貯留空間グループと第三貯留空間グループにグループ化され、
前記第一貯留空間グループに属する貯留空間では給電用1次コイルが貯留空間の前方に配され、
前記第三貯留空間グループに属する貯留空間では給電用1次コイルが貯留空間の後方に配される、
ことを特徴とする請求項4に記載の車両給電装置。
【請求項6】
入庫する車両の車両情報を特定して特定した車両情報に予め関連づけられる前記貯留空間グループに属する貯留空間を特定して入庫する車両を特定した貯留空間に誘導する、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両給電装置。
【請求項7】
複数の貯留空間が複数の貯留空間グループである第一貯留空間グループと第三貯留空間グループにグループ化され、
前記第一貯留空間グループに属する貯留空間では給電用1次コイルが貯留空間の前方に配され、
前記第三貯留空間グループに属する貯留空間では給電用1次コイルが貯留空間の後方に配される、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両給電装置。
【請求項8】
給電用1次コイルから非接触給電を受けることをできる給電用2次コイルを設けられる車両に給電できる車両給電装置であって、
複数の車両を各々に支持できる複数の車両支持構造体と、
複数の前記車両支持構造体に各々に設けられ前記車両支持構造体に支持される車両に設けられる給電用2次コイルに各々に非接触給電できる複数の給電用1次コイルと、
を備え、
車両情報は車両における給電用2次コイルの位置を特定できる情報であり、
予め複数の車両支持構造体が複数のグループである複数の車両支持構造体グループにグループ分けされ、
予め複数の車両情報が複数の前記車両支持構造体グループのうちの少なくとも1つの前記車両支持構造体グループに各々に関連づけられ、
車両を車両の車両情報に関連づけられる前記車両支持構造体グループに属する前記車両支持構造体に支持されるとき前記車両支持構造体に設けられた給電用1次コイルから前記車両支持構造体に支持される車両に設けられた給電用2次コイルへ非接触給電できる、
ことを特徴とする車両給電装置。
【請求項9】
予め、同じ車両支持構造体グループに属する複数の前記車両支持構造体における前記給電用1次コイルの配置が互いに一致する様に複数の前記車両支持構造体が複数の車両支持構造体グループにグループ分けされ、
予め、前記車両支持構造体グループに属する前記車両支持構造体に前記車両支持構造体グループに関連づけられた車両情報の車両が支持されるときに前記車両支持構造体に設けられた給電用1次コイルから前記車両支持構造体に支持される車両に設けられた給電用2次コイルへ非接触給電できる様に複数の車両情報が複数の車両支持構造体グループのうちの少なくとも一つの車両支持構造体グループに各々に関連づけられ、
車両を車両の車両情報に関連づけられた前記車両支持構造体グループに属する前記車両支持構造体に支持させる、
ことを特徴とする請求項8に記載の車両給電装置。
【請求項10】
前記車両支持構造体における前記給電用1次コイルの配置が前記車両支持構造体グループ毎に前記車両支持構造体の前後方向に異なる、
ことを特徴とする請求項9に記載の車両給電装置。
【請求項11】
入庫する車両の車両情報を特定して特定した車両情報に予め関連づけられる前記車両支持構造体グループに属する前記車両支持構造体を特定して入庫する車両を特定した前記車両支持構造体に支持させる、
ことを特徴とする請求項10に記載の車両給電装置。
【請求項12】
複数の車両支持構造体が複数の車両支持構造体グループである第一車両支持構造体グループと第三車両支持構造体グループにグループ化され、
前記第一車両支持構造体グループに属する車両支持構造体では給電用1次コイルが車両支持構造体の前方に配され、
前記第三車両支持構造体グループに属する車両支持構造体では給電用1次コイルが車両支持構造体の後方に配される、
ことを特徴とする請求項11のうちのひとつに記載の車両給電装置。
【請求項13】
入庫する車両の車両情報を特定して特定した車両情報に予め関連づけられる前記車両支持構造体グループに属する車両支持構造体を特定して入庫する車両を特定した車両支持構造体に支持させる、
ことを特徴とする請求項8に記載の車両給電装置。
【請求項14】
複数の車両支持構造体が複数の車両支持構造体グループである第一車両支持構造体グループと第三車両支持構造体グループにグループ化され、
前記第一車両支持構造体グループに属する車両支持構造体では給電用1次コイルが車両支持構造体の前方に配され、
前記第三車両支持構造体グループに属する車両支持構造体では給電用1次コイルが車両支持構造体の後方に配される、
ことを特徴とする請求項8に記載の車両給電装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給電を受けることをできる車両に給電する車両給電装置に係る。
【背景技術】
【0002】
近年、電気で駆動される車両が用いられる。
そのため、車両に給電する必要が有る。
例えば、給電機器により駐車中の車両に給電する。
給電機器は、非接触により車両を給電することができる。
【0003】
例えば、車両が底部に非接触式の給電用2次コイルを持ち、給電用1次コイルを車両の下方に設置し、車両に給電するアイデアが検討されている。
非接触式により給電用1次コイルから給電用2次コイルへエネルギーロスを少なく給電することが望まれる。
図8に、非接触給電システムの概念を示す。
図8は、米国特許第8035255号明細書に開示されたものである。
また、非接触式により給電用1次コイルから給電用2次コイルへ給電する際に、利用方法が容易なことが望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−60260号公報
【特許文献2】特開2011−97814号公報
【特許文献3】米国特許第8035255号明細書
【特許文献4】米国特許第8106539号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は以上に述べた問題点に鑑み案出されたもので、簡易な構造によりエネルギーロスが少なく、利用の容易な給電ができる車両給電装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る給電用1次コイルから非接触給電を受けることをできる給電用2次コイルを設けられる車両に給電できる車両給電装置であって、複数の車両を各々に貯留できる複数の貯留空間と、複数の前記貯留空間に各々に設けられ前記貯留空間に置かれた車両に設けられる給電用2次コイルに各々に非接触給電できる複数の給電用1次コイルと、を備え、予め複数の貯留空間が複数のグループである複数の貯留空間グループにグループ分けされ、予め複数の車両情報が複数の前記貯留空間グループのうちの少なくとも1つの前記貯留空間グループに各々に関連づけられ、車両を車両の車両情報に関連づけられる前記貯留空間グループに属する前記貯留空間に貯留させるとき前記貯留空間に設けられた給電用1次コイルから前記貯留空間に貯留される車両に設けられた給電用2次コイルへ非接触給電できる、ものとした。
【0007】
上記本発明の構成により、車両は、給電用1次コイルから非接触給電を受けることをできる給電用2次コイルを設けられる。複数の貯留空間が、複数の車両を各々に貯留できる。複数の給電用1次コイルが、複数の前記貯留空間に各々に設けられ前記貯留空間に置かれた車両に設けられる給電用2次コイルに各々に非接触給電できる。予め複数の貯留空間が複数のグループである複数の貯留空間グループにグループ分けされる。予め複数の車両情報が複数の前記貯留空間グループのうちの少なくとも1つの前記貯留空間グループに各々に関連づけられる。車両を車両の車両情報に関連づけられる前記貯留空間グループに属する前記貯留空間に貯留させるとき前記貯留空間に設けられた給電用1次コイルから前記貯留空間に貯留される車両に設けられた給電用2次コイルへ非接触給電できる。
その結果、貯留空間に位置する車両に給電できる。
【0008】
以下に、本発明の実施形態に係る車両給電装置を説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
【0009】
本発明の実施形態に係る車両給電装置は、予め同じ前記駐車空間グループに属する複数の前記貯留空間における前記給電用1次コイルの配置が互いに一致する様に複数の前記貯留空間が複数の貯留空間グループにグループ分けされ、予め前記貯留空間グループに属する前記貯留空間に前記貯留空間グループに関連づけられた車両情報の車両が貯留されるときに前記貯留空間に設けられた給電用1次コイルから前記貯留空間に貯留される車両に設けられた給電用2次コイルへ非接触給電できる様に複数の車両情報が複数の貯留空間グループのうちの少なくとも一つの貯留空間グループに各々に関連づけられ、車両を車両の車両情報に関連づけられた前記貯留空間グループに属する前記貯留空間に貯留させる。
上記の実施形態の構成により、予め同じ前記駐車空間グループに属する複数の前記貯留空間における前記給電用1次コイルの配置が互いに一致する様に複数の前記貯留空間が複数の貯留空間グループにグループ分けされる。予め前記貯留空間グループに属する前記貯留空間に前記貯留空間グループに関連づけられた車両情報の車両が貯留されるときに前記貯留空間に設けられた給電用1次コイルから前記貯留空間に貯留される車両に設けられた給電用2次コイルへ非接触給電できる様に複数の車両情報が複数の貯留空間グループのうちの少なくとも一つの貯留空間グループに各々に関連づけられる。車両を車両の車両情報に関連づけられた前記貯留空間グループに属する前記貯留空間に貯留させる。
その結果、貯留空間に位置する車両に給電できる。
【0010】
本発明の実施形態に係る車両給電装置は、前記貯留空間における前記給電用1次コイルの配置が前記貯留空間グループ毎に異なる。
上記の実施形態の構成により、前記貯留空間における前記給電用1次コイルの配置が前記貯留空間グループ毎に異なる。
その結果、貯留空間に位置する各種の車両に給電できる。
【0011】
本発明の実施形態に係る車両給電装置は、入庫する車両の車両情報を特定して特定した車両情報に予め関連づけられる前記貯留空間グループに属する貯留空間を特定して入庫する車両を特定した貯留空間に誘導する。
上記の実施形態の構成により、入庫する車両の車両情報を特定して特定した車両情報に予め関連づけられる前記貯留空間グループに属する貯留空間を特定して入庫する車両を特定した貯留空間に誘導する。
その結果、貯留空間に位置する車両に給電できる。
【0012】
本発明の実施形態に係る車両給電装置は、前記貯留空間が前記貯留空間の属する前記貯留空間グループ毎に色分けされる。
上記の実施形態の構成により、前記貯留空間が前記貯留空間の属する前記貯留空間グループ毎に色分けされる。
その結果、貯留空間に位置する各種の車両に給電できる。
【0013】
上記目的を達成するため、本発明に係る給電用1次コイルから非接触給電を受けることをできる給電用2次コイルを設けられる車両に給電できる車両給電装置であって、複数の車両を各々に支持できる複数の車両支持構造体と、複数の前記車両支持構造体に各々に設けられ前記車両支持構造体に支持される車両に設けられる給電用2次コイルに各々に非接触給電できる複数の給電用1次コイルと、を備え、予め複数の車両支持構造体が複数のグループである複数の車両支持構造体グループにグループ分けされ、予め複数の車両情報が複数の前記車両支持構造体グループのうちの少なくとも1つの前記車両支持構造体グループに各々に関連づけられ、車両を車両の車両情報に関連づけられる前記車両支持構造体グループに属する前記車両支持構造体に支持されるとき前記車両支持構造体に設けられた給電用1次コイルから前記車両支持構造体に支持される車両に設けられた給電用2次コイルへ非接触給電できる、ものとした。
【0014】
上記本発明の構成により、車両は、給電用1次コイルから非接触給電を受けることをできる給電用2次コイルを設けられる。複数の車両支持構造体は、複数の車両を各々に支持できる。複数の給電用1次コイルは、複数の前記車両支持構造体に各々に設けられ前記車両支持構造体に支持される車両に設けられる給電用2次コイルに各々に非接触給電できる。予め複数の車両支持構造体が複数のグループである複数の車両支持構造体グループにグループ分けされる。予め複数の車両情報が複数の前記車両支持構造体グループのうちの少なくとも1つの前記車両支持構造体グループに各々に関連づけられる。車両を車両の車両情報に関連づけられる前記車両支持構造体グループに属する前記車両支持構造体に支持されるとき前記車両支持構造体に設けられた給電用1次コイルから前記車両支持構造体に支持される車両に設けられた給電用2次コイルへ非接触給電できる。
その結果、車両支持構造体に位置する車両に給電できる。
【0015】
以下に、本発明の実施形態に係る車両給電装置を説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
【0016】
本発明の実施形態に係る車両給電装置は、予め同じ車両支持構造体グループに属する複数の前記車両支持構造体における前記給電用1次コイルの配置が互いに一致する様に複数の前記車両支持構造体が複数の車両支持構造体グループにグループ分けされ、予め前記車両支持構造体グループに属する前記車両支持構造体に前記車両支持構造体グループに関連づけられた車両情報の車両が支持されるときに前記車両支持構造体に設けられた給電用1次コイルから前記車両支持構造体に支持される車両に設けられた給電用2次コイルへ非接触給電できる様に複数の車両情報が複数の車両支持構造体グループのうちの少なくとも一つの車両支持構造体グループに各々に関連づけられ、車両を車両の車両情報に関連づけられた前記車両支持構造体グループに属する前記車両支持構造体に支持させる。
上記の実施形態の構成により、予め同じ車両支持構造体グループに属する複数の前記車両支持構造体における前記給電用1次コイルの配置が互いに一致する様に複数の前記車両支持構造体が複数の車両支持構造体グループにグループ分けされる。予め前記車両支持構造体グループに属する前記車両支持構造体に前記車両支持構造体グループに関連づけられた車両情報の車両が支持されるときに前記車両支持構造体に設けられた給電用1次コイルから前記車両支持構造体に支持される車両に設けられた給電用2次コイルへ非接触給電できる様に複数の車両情報が複数の車両支持構造体グループのうちの少なくとも一つの車両支持構造体グループに各々に関連づけられる。車両を車両の車両情報に関連づけられた前記車両支持構造体グループに属する前記車両支持構造体に支持させる。
上記の実施形態の構成により、車両支持構造体に位置する車両に給電できる。
【0017】
本発明の実施形態に係る車両給電装置は、前記車両支持構造体における前記給電用1次コイルの配置が前記車両支持構造体グループ毎に異なる。
上記の実施形態の構成により、前記車両支持構造体における前記給電用1次コイルの配置が前記車両支持構造体グループ毎に異なる。
その結果、車両支持構造体に位置する各種の車両に給電できる。
【0018】
本発明の実施形態に係る車両給電装置は、入庫する車両の車両情報を特定して特定した車両情報に予め関連づけられる前記車両支持構造体グループに属する前記車両支持構造体を特定して入庫する車両を特定した前記車両支持構造体に支持させる。
上記の実施形態の構成により、入庫する車両の車両情報を特定して特定した車両情報に予め関連づけられる前記車両支持構造体グループに属する前記車両支持構造体を特定して入庫する車両を特定した前記車両支持構造体に支持させる。
その結果、、車両支持構造体に位置する車両に給電できる。
【0019】
本発明の実施形態に係る車両給電装置は、前記車両支持構造体が前記車両支持構造体の属する前記車両支持構造体グループ毎に色分けされる。
上記の実施形態の構成により、
前記車両支持構造体が前記車両支持構造体の属する前記車両支持構造体グループ毎に色分けされる。
その結果、車両支持構造体に位置する各種の車両に給電できる。
【発明の効果】
【0020】
以上説明したように、本発明に係る車両給電装置は、その構成により、以下の効果を有する。
車両が給電用2次コイルを設けられ、前記貯留空間が給電用1次コイルを設けられ、予め複数の貯留空間が複数の貯留空間グループにグループ化され、予め車両の車両情報が1つの前記貯留空間グループに関連づけられ、車両を車両の車両情報に関連づけられる前記貯留空間グループに属する貯留空間に貯留すると給電用1次コイルから給電用2次コイルに非接触給電できる様にしたので、貯留空間に位置する車両に給電できる。
また、予め同じ前記駐車空間グループに属する複数の前記貯留空間における前記給電用1次コイルの配置が互いに一致する様にグループ分けし、予め前記貯留空間グループに属する前記貯留空間に前記貯留空間グループに関連づけられた車両情報の車両が貯留されるときに前記貯留空間に設けられた給電用1次コイルから前記貯留空間に貯留される車両に設けられた給電用2次コイルへ非接触給電できる様に関連づけ、車両を車両情報に関連づけられた前記貯留空間グループに属する前記貯留空間に貯留させる様にしたので、貯留空間に位置する車両に給電できる。
また、前記貯留空間における前記給電用1次コイルの配置が前記貯留空間グループ毎に異なる様にしたので、貯留空間に位置する各種の車両に給電できる。
また、入庫する車両の車両情報を特定して特定した車両情報に関連づけられる前記貯留空間グループに属する貯留空間に誘導する様にしたので、貯留空間に位置する車両に給電できる。
また、前記貯留空間が前記貯留空間の属する前記貯留空間グループ毎に色分けされる様にしたので、貯留空間に位置する各種の車両に給電できる。
【0021】
以上説明したように、本発明に係る車両給電装置は、その構成により、以下の効果を有する。
車両が給電用2次コイルを設けられ、前記車両支持構造体が給電用1次コイルを設けられ、予め複数の車両支持構造体が複数の車両支持構造体グループにグループ化され、予め車両の車両情報が1つの前記車両支持構造体グループに関連づけられ、車両を車両の車両情報に関連づけられる前記車両支持構造体グループに属する車両支持構造体に支持されると給電用1次コイルから給電用2次コイルに非接触給電できる様にしたので、車両支持構造体に支持される車両に給電できる。
また、予め同じ前記駐車空間グループに属する複数の前記車両支持構造体における前記給電用1次コイルの配置が互いに一致する様にグループ分けし、予め前記車両支持構造体グループに属する前記車両支持構造体に前記車両支持構造体グループに関連づけられた車両情報の車両が貯留されるときに前記車両支持構造体に設けられた給電用1次コイルから前記車両支持構造体に貯留される車両に設けられた給電用2次コイルへ非接触給電できる様に関連づけ、車両を車両情報に関連づけられた前記車両支持構造体グループに属する前記車両支持構造体に貯留させる様にしたので、車両支持構造体に支持される車両に給電できる。
また、前記車両支持構造体における前記給電用1次コイルの配置が前記車両支持構造体グループ毎に異なる様にしたので、車両支持構造体に支持される各種の車両に給電できる。
また、入庫する車両の車両情報を特定して特定した車両情報に関連づけられる前記車両支持構造体グループに属する車両支持構造体に誘導する様にしたので、車両支持構造体に支持される車両に給電できる。
また、前記車両支持構造体が前記車両支持構造体の属する前記車両支持構造体グループ毎に色分けされる様にしたので、車両支持構造体に支持される各種の車両に給電できる。
従って、簡易な構造によりエネルギーロスが少なく、利用の容易な車両給電装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の第一の実施形態に係る車両給電装置の概念図である。
図2】本発明の第一の実施形態に係る車両給電装置の斜視図である。
図3】本発明の第一の実施形態に係る車両給電装置の側面図である。
図4】本発明の第二の実施形態に係る車両給電装置の概念図である。
図5】本発明の第二の実施形態に係る車両給電装置の斜視図である。
図6】本発明の第二の実施形態に係る車両給電装置の側面図である。
図7】駐車機構の各種方式の概念図である。
図8】非接触給電システムの概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照して説明する。
最初に、本発明の第一の実施形態にかかる車両給電装置を、図を基に説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態に係る車両給電装置の概念図である。図2は、本発明の第一の実施形態に係る車両給電装置の斜視図である。図3は、本発明の第一の実施形態に係る車両給電装置の側面図である。
【0024】
本発明の第一の実施形態にかかる車両給電装置は、車両10に給電できる装置である。
本発明の第一の実施形態にかかる車両給電装置は、複数の給電用1次コイル21と複数の貯留空間30とで構成される。
本発明の第一の実施形態にかかる車両給電装置は、複数の給電用1次コイル21と複数の貯留空間30とで駆動回路50と構成されてもよい。
本発明の第一の実施形態にかかる車両給電装置は、複数の給電用1次コイル21と複数の貯留空間30と複数の駆動回路50と構成されてもよい。
【0025】
車両10は、給電をうけることをできる移動体である。
例えば、車両10は、給電をうけることをできる自動車である。
車両10は、車両本体11と受電回路12とで構成される。
車両10は、給電用1次コイル21から非接触給電を受けることをできる給電用2次コイル22を設けらる。
受電回路12は、給電用2次コイル22へ給電された電力を受電する回路である。
例えば、受電回路12は、給電用2次コイル22へ給電された電力を車両本体11のバッテリに充電する。
例えば、車両10は、下面に給電用1次コイル21から非接触給電を受けることをできる給電用2次コイル22を設けられてもよい。
給電用2次コイル22は、下方に置かれる主給電用1次コイル21から非接触給電される。
例えば、給電用2次コイル22は、下方に置かれる給電用1次コイル21から磁界共鳴型の非接触給電される。
例えば、給電用2次コイル22は、下方に置かれる給電用1次コイル21から電界共鳴型の非接触給電される。
例えば、給電用2次コイル22は、下方に置かれる給電用1次コイル21から電磁誘導型の非接触給電される。
【0026】
給電用1次コイル21は、給電用2次コイル22へ非接触給電できる。
複数の給電用1次コイル21は、複数の貯留空間30に各々に設けられ、貯留空間30に置かれた車両10に設けられた給電用2次コイルに非接触給電できる
給電用1次コイル21に電流を流すと、空間に磁界が発生し、その磁界の中に存在する給電用2次コイル22に磁界による誘導電流が発生する。
例えば、給電用1次コイル21に交番電流を流すと、空間に磁界が発生し、その磁界の中に存在する給電用2次コイル22に磁界による誘導電流が発生する。
【0027】
複数の貯留空間30は、複数の車両10を各々に貯留できる。
貯留空間30は、車両10を駐車させる駐車空間であってもよい。
例えば、貯留空間30は、車両10を駐車させる自走式駐車場の駐車空間である。
例えば、貯留空間30は、車両10を駐車させる機械式駐車装置の駐車空間である。
貯留空間30は、上から見て略長方形の輪郭をもつ空間であってもよい。
車両10は、自走して貯留空間30に入り、自走して貯留空間30から出る。
【0028】
予め複数の貯留空間30が、複数のグループである複数の貯留空間グループにグループ分けされる。
図1には、複数の貯留空間30が3つの貯留グループ30a、30b、30cにグループ化される様子を示される。
例えば、第一貯留空間グループ30aに属する貯留空間30では、給電用1次コイルが前方に配置される。
例えば、第二貯留空間グループ30bに属する貯留空間30では、給電用1次コイルが中央に配置される。
例えば、第三貯留空間グループ30bに属する貯留空間30では、給電用1次コイルが後方に配置される。
【0029】
予め複数の車両情報が複数の貯留空間グループのうちの少なくとも1つの貯留空間グループに各々に関連づけられる。
車両情報は、車両に関する情報である。
例えば、車両情報は、車両における給電用2次コイルの位置を特定できる情報である。
例えば、車両情報は車両の車種である。
車両10を車両10の車両情報に関連づけられる貯留空間グループに属する貯留空間30に貯留させるとき、貯留空間30に設けられた給電用1次コイル21から貯留空間30に貯留される車両10に設けられた給電用2次コイル22へ非接触給電できる。
例えば、車両10を車両10の車両情報に関連づけられる貯留空間グループに属する貯留空間30に貯留させるとき、貯留空間30に設けられた給電用1次コイル21から貯留空間30に貯留される車両10に設けられた給電用2次コイル22へ所定の値を越える効率で非接触給電できる。
【0030】
予め同じ駐車空間グループに属する複数の貯留空間30における給電用1次コイル21の配置が互いに一致する様に、複数の貯留空間30が複数の貯留空間グループにグループ分けされる。
図1には、同じ駐車空間グループに属する複数の貯留空間における給電用1次コイル21の配置が互いに一致する様に、複数の貯留空間30が3つの貯留空間グループ30a、30b、30cにグループ分けされる様子を示す。
予め貯留空間グループに属する貯留空間30に貯留空間グループに関連づけられた車両情報の車両が貯留されるときに貯留空間30に設けられた給電用1次コイル21から貯留空間30に貯留される車両10に設けられた給電用2次コイル22へ非接触給電できる様に、複数の車両情報が複数の貯留空間グループのうちの少なくとも一つの貯留空間グループに各々に関連づけられる。
例えば、予め貯留空間グループに属する貯留空間30に貯留空間グループに関連づけられた車両情報の車両10が貯留されるときに貯留空間30に設けられた給電用1次コイル21から貯留空間30に貯留される車両20に設けられた給電用2次コイルへ所定の値を越える効率で非接触給電できる様に複数の車両情報が複数の貯留空間グループのうちの少なくとも一つの貯留空間グループに各々に関連づけられる。
【0031】
車両10を車両10の車両情報に関連づけられた貯留空間グループに属する貯留空間30に貯留させる。
その結果、貯留空間30に設けられた給電用1次コイル21から貯留空間30に貯留される車両10に設けられた給電用2次コイル22へ非接触給電できる
【0032】
複数の貯留空間グループに他の貯留空間グループを各々に関連づけてもよい。
車両の車両情報に関連づけられた貯留空間グループに属する貯留空間に空きがないときに、車両10を車両10の車両情報に関連づけられた貯留空間グループに関連づけられた他の貯留空間グループに属する貯留空間に貯留させてもよい。
【0033】
1つの車両情報を複数の貯留空間グループに関連づけるときに、関連づけた複数の貯留空間グループに優先順位を設けてもよい。
車両の車両情報に関連づけられた優先順位の高い貯留空間グループに属する貯留空間に空きがないときに、車両10を車両10の車両情報に関連づけられた優先順位の低い貯留空間グループにに属する貯留空間に貯留させてもよい。
【0034】
入庫する車両10の車両情報を特定して特定した車両情報に予め関連づけられる貯留空間グループに属する貯留空間30を特定して入庫する車両を特定した貯留空間30に誘導してもよい。
【0035】
貯留空間30における給電用1次コイル21の配置が貯留空間グループ毎に異なっていてもよい。
図2に、貯留空間30における給電用1次コイル21の配置が異なる3つのパターンが示される。
【0036】
貯留空間30が、貯留空間30の属する貯留空間グループ毎に色分けされてもよい。
【0037】
駆動回路50は、給電用1次コイル21を駆動する回路である。
例えば、駆動回路50は、給電用1次コイル21に電力に給電して駆動する回路である。
駆動回路50が給電用1次コイル21に電力に給電して駆動すると、給電用1次コイルが磁界を発生する。
駆動回路50が給電用1次コイル21を適正に駆動すると、効率良く非接触給電できる。
【0038】
次に、本発明の第二の実施形態にかかる車両給電装置を、図を基に、説明する。
図4は、本発明の第二の実施形態に係る車両給電装置の概念図である。図5は、本発明の第二の実施形態に係る車両給電装置の斜視図である。図6は、本発明の第二の実施形態に係る車両給電装置の側面図である。
【0039】
本発明の第二の実施形態にかかる車両給電装置は、車両10に給電できる装置である。
本発明の第二の実施形態にかかる車両給電装置は、給電用1次コイル21と車両支持構造体40とで構成される。
本発明の第二の実施形態にかかる車両給電装置は、給電用1次コイル21と車両支持構造体40と駆動回路50と構成されてもよい。
【0040】
車両の構造は、第一の実施形態にかかる車両給電装置のものと同じなので、説明を省略する。
【0041】
給電用1次コイル21の構造の主要部は、第一の実施形態にかかる車両給電装置のものと同じなので、異なる点のみを説明する。
給電用1次コイル21は、車両支持構造体40に設けられる。
給電用1次コイル21は、車両支持構造体40の給電用1次コイル21に対応する位置に上下に貫通する空隙Qの中に設けられる。
【0042】
車両支持構造体40は、車両10を支持する構造体である。
例えば、車両支持構造体40が、車両5の車輪を支えて車両を支持する上からみて略四辺形の構造体であって、上下方向に貫通する所定の輪郭Kをもつ空隙Qを設けられてもよい。
例えば、車両支持構造40は、いわゆるパレットであって、上から見てパレットの中央部に空隙Qをもうけられる。
パレットは、駐車装置に用いられる板構造体である。
空隙Qは輪郭Kで囲われる。
例えば、パレットは、下部に設けられる車輪を転動させて、パレットの搬送装置と駐車空間との間を移動できる。
給電用1次コイル21は、輪郭Kで囲われる空隙を挟んで給電用2次コイル22に非接触給電する。
上から見て、給電用1次コイル21が輪郭Kに囲われていてもよい。
【0043】
図5は、車両支持構造体40の一例を示す。
車両支持構造体40は、左右1対の走行面Sを形成する。
車両は、車輪を走行面Sに転動させて、車両支持構造体40に乗り込む。
輪止め(図示せず)が走行面Sに車輪の転動を妨げる様に設けられてもよい。
左右1対の走行面Sは、車両10の前後1対の車輪を各々に支える部分である。
左右1対の走行面Sはが、一体として車両10を支える。
【0044】
予め複数の車両支持構造体40が、複数のグループである複数の車両支持構造体グループにグループ分けされる。
図5には、複数の車両支持構造体40が3つの車両支持構造体グループ40a、40b、40cにグループ化される様子を示される。
例えば、第一車両支持構造体グループ40aに属する車両支持構造体40では、給電用1次コイルが前方に配置される。
例えば、第二車両支持構造体グループ40bに属する車両支持構造体40では、給電用1次コイルが中央に配置される。
例えば、第三車両支持構造体グループ40cに属する車両支持構造体40では、給電用1次コイルが後方に配置される。
【0045】
予め複数の車両情報が複数の車両支持構造体グループのうちの少なくとも1つの車両支持構造体グループに関連づけられる。
車両情報は、車両に関する情報である。
例えば、車両情報は、車両における給電用2次コイルの位置を特定できる情報である。
例えば、車両情報は車両の車種である。
車両10を車両10の車両情報に関連づけられる車両支持構造体グループに属する車両支持構造体40に支持されるとき、車両支持構造体40に設けられた給電用1次コイル21から車両支持構造体40に支持される車両10に設けられた給電用2次コイル22へ非接触給電できる。
例えば、車両10を車両10の車両情報に関連づけられる車両支持構造体グループに属する車両支持構造体40に支持されるとき、車両支持構造体40に設けられた給電用1次コイル21から車両支持構造体40に支持される車両10に設けられた給電用2次コイル22へ所定の値を越える効率で非接触給電できる。
【0046】
予め同じ駐車空間グループに属する複数の車両支持構造体における給電用1次コイルの配置が互いに一致する様に複数の車両支持構造体が複数の車両支持構造体グループにグループ分けされる。
図4には、同じ駐車空間グループに属する複数の車両支持構造体における給電用1次コイルの配置が互いに一致する様に複数の車両支持構造体が3つの車両支持構造体グループ40a、40b、40cにグループ分けされる様子を示す。
予め車両支持構造体グループに属する車両支持構造体に車両支持構造体グループに関連づけられた車両情報の車両が支持されるときに車両支持構造体に設けられた給電用1次コイルから車両支持構造体に支持される車両に設けられた給電用2次コイルへ非接触給電できる様に複数の車両情報が複数の車両支持構造体グループのうちの少なくとも一つの車両支持構造体グループに各々に関連づけられる。
例えば、予め車両支持構造体グループに属する車両支持構造体に車両支持構造体グループに関連づけられた車両情報の車両が支持されるときに車両支持構造体に設けられた給電用1次コイルから車両支持構造体に支持される車両に設けられた給電用2次コイルへ所定の値を越える効率で非接触給電できる様に複数の車両情報が複数の車両支持構造体グループのうちの少なくとも一つの車両支持構造体グループに各々に関連づけられる。
【0047】
車両を車両の車両情報に関連づけられた車両支持構造体グループに属する車両支持構造体に支持させる。
その結果、車両支持構造体に設けられた給電用1次コイルから車両支持構造体に支持される車両10に設けられた給電用2次コイル22へ非接触給電できる。
【0048】
複数の車両支持構造体グループに他の車両支持構造体グループを各々に関連づけてもよい。
車両の車両情報に関連づけられた車両支持構造体グループに属する車両支持構造体に空きがないときに、車両を車両の車両情報に関連づけられた車両支持構造体ループに関連づけられた他の車両支持構造体グループに属する車両支持構造体に支持させてもよい。
【0049】
入庫する車両の車両情報を特定して特定した車両情報に予め関連づけられる車両支持構造体グループに属する車両支持構造体40を特定して入庫する車両を特定した車両支持構造体40に誘導してもよい。
【0050】
1つの車両情報を複数の車両支持構造体グループに関連づけるときに、関連づけた複数の車両支持構造体グループに優先順位を設けてもよい。
車両の車両情報に関連づけられた優先順位の高い車両支持構造体グループに属する車両支持構造体に空きがないときに、車両10を車両10の車両情報に関連づけられた優先順位の低い車両支持構造体グループにに属する車両支持構造体に支持させてもよい。
【0051】
車両支持構造体40における給電用1次コイル21の配置が車両支持構造体グループ毎に異なっていてもよい。
図5に、車両支持構造体における給電用1次コイルの配置が異なる3つのパターンが示される。
【0052】
車両支持構造体40が、車両支持構造体40の属する車両支持構造体グループ毎に色分けされてもよい。
【0053】
駆動回路50の構成は、第一の実施形態にかかる車両給電装置のものと同じなので、説明を省略する
【0054】
本発明の第一の実施形態に係る車両給電装置は、その構成により、以下の効果を有する。
車両が給電用2次コイル22を設けられ、貯留空間30が給電用1次コイル21を設けられ、予め複数の貯留空間30が複数の貯留空間グループにグループ化され、予め車両10の車種が1つの貯留空間グループに関連づけられ、車両10を車両10の車種に関連づけられる貯留空間グループに属する貯留空間30に貯留すると給電用1次コイル21から給電用2次コイル22に非接触給電できる様にしたので、貯留空間30に位置する車両に給電できる。
また、予め同じ駐車空間グループに属する複数の貯留空間30における給電用1次コイル21の配置が互いに一致する様にグループ分けし、予め貯留空間グループに属する貯留空間30に貯留空間グループに関連づけられた車種の車両10が貯留されるときに貯留空間に設けられた給電用1次コイル21から貯留空間30に貯留される車両10に設けられた給電用2次コイル22へ所定の値を越える効率で非接触給電できる様に関連づけ、車両10を車種に関連づけられた貯留空間グループに属する貯留空間30に貯留させる様にしたので、貯留空間30に位置する車両10に給電できる。
また、貯留空間30における給電用1次コイル21の配置が貯留空間グループ毎に異なる様にしたので、貯留空間30に位置する各種の車両10に給電できる。
また、入庫する車両10の車種を特定して特定した車種に関連づけられる貯留空間グループに属する貯留空間30に誘導する様にしたので、貯留空間30に位置する車両10に給電できる。
また、貯留空間が貯留空間の属する貯留空間グループ毎に色分けされる様にしたので、貯留空間30に位置する各種の車両に給電できる。
【0055】
本発明の第二の実施形態に係る車両給電装置は、その構成により、以下の効果を有する。
車両10が給電用2次コイル22を設けられ、車両支持構造体40が給電用1次コイル21を設けられ、予め複数の車両支持構造体40が複数の車両支持構造体グループにグループ化され、予め車両10の車種が1つの車両支持構造体グループに関連づけられ、車両10を車両10の車種に関連づけられる車両支持構造体グループに属する車両支持構造体40に支持させると給電用1次コイル21から給電用2次コイル22へ非接触給電できる様にしたので、車両支持構造体40に支持される車両10に給電できる。
また、予め同じ駐車空間グループに属する複数の車両支持構造体40における給電用1次コイル21の配置が互いに一致する様にグループ分けし、予め車両支持構造体グループに属する車両支持構造体40に車両支持構造体グループに関連づけられた車種の車両10が支持されるときに車両支持構造体40に設けられた給電用1次コイル21から車両支持構造体40に支持される車両10に設けられた給電用2次コイル22へ所定の値を越える効率で非接触給電できる様に関連づけ、車両10を車種に関連づけられた車両支持構造体グループに属する車両支持構造体40に貯留させる様にしたので、車両支持構造体40に支持される車両に給電できる。
また、車両支持構造体40における給電用1次コイル21の配置が車両支持構造体グループ毎に異なる様にしたので、車両支持構造体40に支持される各種の車両に給電できる。
また、入庫する車両10の車種10を特定して特定した車種に関連づけられる車両支持構造体グループに属する車両支持構造体40に誘導する様にしたので、車両支持構造体40に支持される車両10に給電できる。
また、車両支持構造体40が車両支持構造体10の属する車両支持構造体グループ毎に色分けされる様にしたので、車両支持構造体に支持される各種の車両に給電できる。
【0056】
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
3つの貯留空間グループ、3つの車両支持構造体グループにグループ分けする例で説明したが、これに限定されない。例えば、4つ以上の貯留空間グループ、4つ以上の車両支持構造体グループにグループ分けしてもよい。
磁界に影響を与えない材料でできた板が、空隙Qを覆っていてもよい。
車両支持構造体は、駐車装置に用いられるパレットであってもよい。パレットは移動機構により移動する。
駐車装置の移動機構の形式として、特に形式を限定しない。例えば、エレベータ方式駐車装置、箱形循環駐車装置、水平循環式駐車装置、メリーゴーランド方式駐車装置、エレベータ・スライド方式駐車装置、平面往復方式駐車装置、運搬格納方式駐車装置、二段方式・多段方式駐車装置の循環機構であってもよい。
【符号の説明】
【0057】
Q 空隙
K 輪郭
S 走行面
R 貯留空間
10 車両
11 車両本体
12 受電回路
21 給電用1次コイル
22 給電用2次コイル
30 貯留空間
30a 第一貯留空間グループ
30b 第二貯留空間グループ
30c 第三貯留空間グループ
40 車両支持構造体
40a 第一車両支持構造体グループ
40b 第二車両支持構造体グループ
40c 第三車両支持構造体グループ
50 駆動回路
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8