(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記比較するステップは、前記メモリに格納された少なくとも一つの基準パターンのフラグが活性化された基準パターンと、前記閾値以上の強度を有した音波信号とを比較するステップであることを特徴とする、請求項3に記載の低電力音波受信方法。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以上の本発明の目的、他の目的、特徴及び利点は、添付された図面と関連した以下の好ましい実施の形態により容易に理解されるはずである。しかしながら、本発明は、ここで説明される実施の形態に限定されずに他の形態で具体化されうる。むしろ、ここで紹介される実施の形態は、開示された内容が徹底かつ完全になるように、そして当業者に本発明の思想を十分に伝達させるために提供されるものである。
【0022】
本明細書において、ある構成要素が他の構成要素上にあると言及される場合に、それは、他の構成要素上に直接形成されうるか、又はそれらの間に第3の構成要素が介在されうることを意味する。また、図面において、構成要素の厚さは、技術的内容の効果的な説明のために誇張されたものである。
【0023】
本明細書において、第1、第2などの用語が構成要素を述べるために使用された場合、これらの構成要素がこのような用語によって限定されてはならない。これらの用語は、ある構成要素を他の構成要素と区別させるために使用されるだけである。ここに説明され例示される実施の形態は、その相補的な実施の形態も含む。
【0024】
本願の詳細な説明及び/または請求の範囲において構成要素Aと構成要素Bが互いに結合(または接続または締結または結合)されているという表現は、構成要素Aと構成要素Bとが直接連結されているか、または他の一つ以上の構成要素の媒介により連結されることを含む意味として使用される。
【0025】
本明細書で使用される用語は、実施の形態を説明するためのもので、本発明を限定するものではない。本明細書において、単数形は、特に言及しない限り、複数形も含む。明細書で使用される「含む(comprises)」及び/又は「含む(comprising)」と言及された構成要素は、一つ以上の他の構成要素の存在又は追加を排除しない。
【0026】
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。以下の特定の実施の形態を述べるにおいて、様々な特定の内容は、発明をさらに具体的に説明し理解に役立つために作成された。しかしながら、本発明を理解することができる程度にこの分野における知識を有した読者は、このような様々な特定の内容がなくても使用されうることを認知できる。ある場合には、発明を述べるにおいて周知で本発明と大きく関連のない部分は、本発明を説明するにおいて特別な理由もなく混乱を引き起こすことを防止するために述べないことを予め言及しておく。
【0027】
用語の定義
本発明の説明のために、本願明細書において使用する用語または表現に対して下記のように定義する。
【0028】
●「感知」は、音波を「電気的信号に変換」することを意味する。
【0029】
●「閾値以上の強度を有した音波」は、「閾値以上の強度を有した電気的信号に変換される音波」を意味する。
【0030】
●「非活性化」は、基準パターンの「比較対象から除外」されることを意味する。
【0031】
●「プログラム」は、コンピュータで処理するのに適した命令の集合を意味する。
【0032】
●「プログラム記録媒体」は、プログラムをインストールし実行するか、または流通するために使用される「プログラムを記録したコンピュータで読むことができる媒体」を意味する。
【0033】
●「音波信号と基準パターンとを比較」するとは、例えば、次の2通りのうちのいずれかの意味とできる。
−音波信号の一部または全てから導き出される固有のデータ(例えば、音波信号をハッシュ関数(hash function)に入力して出力されるデータ)と基準パターンとを比較
−音波信号自体と基準パターンとを比較
【0034】
●表現「音波信号と基準パターンとが一致」するとは、例えば、次の2通りのうちの何れか一つを意味できる。
−音波信号から導き出される固有のデータと基準データとが一致する場合
−音波信号に基準パターンと一致するデータが含まれている場合
【0035】
図1は、本発明の一実施の形態による低電力音波受信システムを説明するための図である。
【0036】
図1に示すように、本発明の一実施の形態による低電力音波受信システムは、音波発生装置100とコンピュータ200とを備える。
【0037】
音波発生装置100は、音波を生成して出力する装置である。
【0038】
音波発生装置100から出力される音波は、デジタル情報を変調した信号を含むことで、非可聴あるいは可聴帯域の音波となり得る。
【0039】
音波発生装置100から出力される音波は、
図2に示すように、デジタル情報を変調した信号を含んでいる非可聴あるいは可聴帯域の音波(M1,M2,・・・)と、デジタル情報が含まれない可聴帯域の音声及び音響(S1,S2,・・・)を共に含むことができる。
【0040】
代案として(alternatively)、音波発生装置100から出力される音波は、S1またはS2で表示した音波(デジタル情報が含まれない可聴帯域の音声及び音響に該当する音波)も含むように示されているが、S1とS2のような音波を必ず含む必要はない。これと関連して、
図13を参照してほしい。
【0041】
他の代案として、
図2では、M1またはM2で表示した音波(デジタル情報を変調した信号を含んでいる非可聴あるいは可聴帯域の音波)がS1またはS2で表示した音波より高い周波数を有すると示されているが、これは例示に過ぎず、S1またはS2で表示した音波よりより低い周波数を有しても良い。
【0042】
他の代案として、
図2では、M1またはM2で表示した音波−デジタル情報を変調した信号を含んでいる非可聴あるいは可聴帯域の音波−を1個(M1またはM2)含んでいると示されているが、これは例示的なことで、音波発生装置100から出力される音波は、デジタル情報を変調した信号を含んでいる非可聴あるいは可聴音波を複数含むことができる。これと関連して、
図14を参照してほしい。
【0043】
一方、音波発生装置100から出力される音波に含まれるデジタル情報は、音波の受信に成功したかどうかを確認できる付加的な情報を含むことができる。例えば、音波はエラー検出情報を付加情報として有することができる。
【0044】
「デジタル情報を変調した信号」における「デジタル情報」は、決済または位置追跡あるいはビデオコンテンツ認識(content recognition)などのような特定目的のために必要な情報でありうる。ここで、決済、位置追跡あるいはビデオコンテンツを認識するための情報は例示に過ぎず、本願発明における「デジタル情報」がそういう情報においてのみ限定されることではないことを知っていなければならない。
【0045】
コンピュータ200は、音波発生装置100から出力される音波を感知でき、感知された音波信号が予め決められた閾値以上の強度を有すると、予め格納された少なくとも一つの基準パターン(比較対象)と比較する。
【0046】
本発明によれば、基準パターン(比較対象)と比較される音波は、マイクにより感知された音波のうち、予め決められた閾値以上の強度を有した音波である。
【0047】
比較の結果、予め定められた閾値以上の強度を有した音波信号と基準パターンとが一致すると、コンピュータ200は、自身が備えたコンピュータプロセッサをオン(ON)にし、予め格納された少なくとも一つの基準パターンの中で、当該音波信号と一致する基準パターンを非活性化させる。
【0048】
代案として、音波信号と一致する基準パターンが存在すると、コンピュータ200が自身のコンピュータプロセッサをオン(ON)させると、コンピュータプロセッサまたはコンピュータプロセッサにより実行されるプログラムは、ある所定の条件(「非活性化条件」という)を満たすかどうかを判断し、非活性化条件が満たされると、予め格納された少なくとも一つの基準パターンの中で当該音波信号と一致した基準パターンを非活性化させる。ここで、非活性化条件を満たすかどうかを判断するか、または基準パターンを非活性化させる主体は、例えば、コンピュータプロセッサまたはコンピュータプロセッサにより実行されるプログラムでありうる。
【0049】
以下、非活性化条件について、例を挙げて説明する。
コンピュータプロセッサがオン(ON)になると、コンピュータプロセッサまたはコンピュータプロセッサにより実行されるプログラムは、基準パターン(音波信号と一致すると判断された基準パターンである)がデジタル情報を表すかどうかを判断する。
【0050】
基準パターンがデジタル情報を表すと判断されたら、コンピュータプロセッサは、デジタル情報を復元するためのプログラム(「復元プログラム」という)を実行する。
【0051】
復元プログラムは、音波(基準パターンと一致すると判断された音波)からデジタル情報を復元する動作を行う。
【0052】
復元プログラムにより復元に成功して音波信号からデジタル情報を得るようになれば、非活性化条件が満たされたと見なし、音波信号と一致した基準パターンが非活性化される。
【0053】
一方、復元に成功したかどうかを判断するときに、音波に含まれた付加的な情報を使用できる。例えば、付加的な情報であるエラー検出情報を使用できる。
【0054】
以上、非活性化条件として、音波に含まれたデジタル情報の復元の有無を例に挙げたが、これは例示に過ぎず、他の条件も非活性化条件として使用できる。
【0055】
代案として、非活性化条件が満たされたかどうかの判断を具現化する主体を、ハードウェアとできる。
【0056】
このような場合、上記の非活性化条件が満たされたかどうかを判断する主体は、基準パターン(音波信号と一致すると判断された基準パターンである)がデジタル情報を表すかどうかを判断する。
【0057】
基準パターンがデジタル情報を表していれば、デジタル情報を復元するための動作をハードウェア的に実行する。
【0058】
復元に成功して音波信号からデジタル情報を得るようになれば、非活性化条件が満たされたと見なし、コンピュータプロセッサをオンにする。
【0059】
オンになったコンピュータプロセッサは、音波信号と一致した基準パターンを非活性化させるプログラムを実行させる。
【0060】
コンピュータ200は、非活性化させる方法として、以下の方法を選択できる。このような方法は、例示に過ぎず、本願発明がこのような方法に限定されるものではないことを当業者は知っていなければならない。
【0061】
第1方法
音波と一致する基準パターンを、基準パターンを格納するメモリ(音波信号と比較する基準パターン、すなわち、比較対象を格納するメモリ)から削除し、削除した基準パターンを、他の格納部(例えば、コンピュータ200が追加的に具備しているか、またはコンピュータ200とネットワークにより接続した格納部でありうる)に格納(バックアップ)させる。
【0062】
第2方法
音波信号と一致する基準パターンに対応したフラグ(活性化の有無を表す)を非活性化させる。第2方法では、フラグを使用し、比較対象になる基準パターンごとにフラグが対応しており、フラグは、自分に対応した基準パターンが非活性化されているかどうかを表す。
【0063】
コンピュータ200は、また、非活性化されている基準パターンを活性化させる動作も行うことができる。例えば、コンピュータ200は、非活性化された時点から予め設定された時間が経過すると、非活性化された基準パターンを活性化させる。
【0064】
コンピュータ200の活性化動作は、例えば、上述の第1発法と第2方法に対する逆動作でありうる。
【0065】
一例として、他の格納部(例えば、コンピュータ200が追加的に具備しているか、またはコンピュータ200とネットワークにより接続した格納部)にバックアップされていた基準パターンを、基準パターンを格納するメモリに再度格納させる。
【0066】
他の例として、非活性化された状態を表すフラグを活性化状態に変換させる。
【0067】
コンピュータ200が、非活性化されている基準パターン(「非活性化基準パターン」)を活性化させるタイミングは多様でありうる。
【0068】
例えば、コンピュータ200は、非活性化された時点から予め設定された時間が経過すると、非活性化基準パターンを活性化させることができる。
【0069】
他の例として、コンピュータ200は、閾値以上の強度を有した音波と一致する基準パターン(「現在基準パターン」)が存在すると、コンピュータ200自身が備えたコンピュータプロセッサをオン(ON)にし、そして現在基準パターンを除いて、コンピュータプロセッサがオン(ON)になる時点まで非活性化されていた非活性化基準パターンを活性化させる。
【0070】
以上のような動作を行うためのコンピュータ200は、スマートフォン、タブレットPC、ノート型パソコン、めがね/時計形態のウェアラブル機器またはセルラーフォンなどのようなコンピュータであるが、これは例示に過ぎず、サーバコンピュータまたはデスクトップパソコンであってもよい。
【0071】
本発明の一実施の形態によるコンピュータ200は、マイク201と、音波強度測定部202と、ADC203と、比較部205と、メモリ207と、コンピュータプロセッサ209と、バス211と、低電力音波受信コンピュータプログラム213と、を備え得る。ここで、バス211は、構成要素間の通信経路として作用できる。
【0072】
マイク201は、音波を感知、すなわち、電気的信号に変換できる。
【0073】
音波強度測定部202は、マイク201により電気的信号に変換された音波が閾値(threshold)以上の強度を有したかどうかを測定(measurement)できる。この音波強度測定部202は、例えばハードウェアにより具現化できる。
【0074】
ADC203は、閾値以上の強度を有した音波をデジタルデータに変換できる。マイク201により電気的信号に変換された音波の強度が閾値以上である場合、ADC203は、電力の供給を受けて諸動作を行う。すなわち、ADC203は、閾値以上の強度を有した音波信号をデジタルデータに変換する動作を行う。
【0075】
比較部205は、ADC203によりデジタル信号に変換された音波と、メモリ207に格納された少なくとも一つの基準パターンとを比較できる。比較部205は、例えば、ハードウェアにより具現化できる。マイク201により電気的信号に変換された音波の強度が閾値以上と測定された場合に、比較部205は、ADC203と共に電力の供給を受けて諸動作を行う。すなわち、比較部205は、ADC203によりデジタル信号に変換された音波と、メモリ207に格納された少なくとも一つの基準パターンとを比較する動作を行う。
【0076】
メモリ207は、プログラムを記録したコンピュータで読むことができる媒体である。
【0077】
メモリ207は、少なくとも一つの基準パターンを格納でき、ここで基準パターンは、例えばコンピュータ200のユーザ固有の音声のような生体情報、位置確認のための情報または決済のための情報あるいはビデオコンテンツ認識のための情報でありうるが、本発明に使用される基準パターンが生体情報、位置確認のための情報または決済のための情報あるいはビデオコンテンツ認識だけに限定されることではないことを当業者は知っていなければならない。
【0078】
メモリ207に格納された基準パターンは、少なくとも一つ以上でありうる。
【0079】
メモリ207に格納された基準パターンは、比較部205において使用される比較対象でありうる。
【0080】
本発明の一実施の形態によるメモリ207に格納される基準パターンには、各々フラグ(基準パターンの活性化または非活性化状態を表すデータである)が対応しており、活性化された状態の基準パターンに対応したフラグは活性化状態を表すように設定(例えば、「1」に設定)でき、非活性化された状態の基準パターンに対応したフラグは、非活性化状態を表すように設定(例えば「0」に設定)できる。
【0081】
比較部205は、メモリ207に格納された基準パターン(活性化された状態の基準パターンである)と閾値以上の強度を有した音波とを比較した結果、閾値以上の強度を有した音波が、少なくとも何れか一つの基準パターンと一致すると、コンピュータプロセッサ209をオン(ON)(電力が供給される状態を意味する)にする。
【0082】
コンピュータプロセッサ209がオン(ON)になると、i)「所定の動作」を行う動作、ii)基準パターンを非活性化させる非活性化動作、iii)非活性化されている基準パターンを活性化させる動作、iv)音波からデジタル情報を復元する動作、v)非活性化条件を満たすかどうかを判断する動作(例えば、音波からデジタル情報を復元する動作が成功したかどうかを判断する動作)などが行われる。
【0083】
このようなi)〜v)動作のうち、低電力のための動作を、低電力音波受信管理コンピュータプログラムが実行し、その他の残りの動作を、別に用意したコンピュータプログラムが実行できる。例えば、ii)〜iv)動作を、低電力のための動作であるので、低電力音波受信管理コンピュータプログラムが実行し、残りのi)動作を、低電力音波受信管理コンピュータプログラムとは別に構成されたコンピュータプログラム(図示せず)(以下、「一般コンピュータプログラム」という)が実行できる。
【0084】
本願明細書において、コンピュータプロセッサ209によってオン(ON)になって動作すると言及される「プログラム」は、低電力音波受信管理コンピュータプログラムと、一般コンピュータプログラムとを包括する意味として使用される。
【0085】
一方、上記の「所定の動作」は、各基準パターンに対応して予め決まった動作である。
【0086】
例えば、「所定の動作」は、コンピュータ200にユーザがログインするようにする動作でありうる。このような場合、例えば、基準パターンは、コンピュータ200のユーザの音声から作られたものであり、この基準パターンは、コンピュータ200にログオンできるパスワードでありうる。
【0087】
以下、コンピュータプロセッサ209がアプリケーションプロセッサ(以下、APとする)である場合を仮定して説明する。ここで、APは、コンピュータプロセッサ209の一例であるから、本願発明がAPだけに限定されることではないことを当業者は知っていなければならない。
【0088】
本発明の一実施の形態によれば、AP209は、プログラム213がローディングされて動作できるメモリ(図示せず)を含む。プログラム213は、AP209の制御下にて、コンピュータ200が含む格納部(プログラムを記録したコンピュータで読むことができる媒体)(図示せず)に格納されてから、メモリ(図示せず)にローディングされることで実行可能となる。
【0089】
ここで、プログラム213は、上述のi)〜v)動作のうちの少なくともいずれか一つの動作を行うよう構成できる。
【0090】
AP209がオン状態になると、AP209に含まれたメモリには、プログラム213がローディングされて実行可能となる。
【0091】
AP209に含まれたメモリ(図示せず)にローディングされて実行されるプログラム213は、低電力音波受信管理コンピュータプログラムと一般コンピュータプログラムとを含む。
【0092】
低電力音波受信管理コンピュータプログラムは、低電力と関連した動作を行う。
【0093】
例えば、非活性化条件を満たすかどうかを判断する動作(例えば、音波からデジタル情報を復元する動作が成功したかどうかを判断する動作)、非活性化条件を満たす場合、基準パターンを非活性化させる動作を行う。
【0094】
また、低電力音波受信管理コンピュータプログラムは、追加的に、非活性化されている基準パターンを活性化させる動作も行うことができる。
【0095】
一方、低電力音波受信管理コンピュータプログラム213は、音波に含まれたデジタル情報の復元に成功したかどうかを判断するために、音波に含まれた付加的な情報(例えば、エラー検出情報)を利用して復元が成功したかどうかを判断できる。
【0096】
図6を参照しつつ、比較部205が、音波とメモリ207に格納されていた基準パターンとを比較した結果、第1の場合(基準パターンP2が音波と一致した場合)、または、第2の場合(基準パターンP2が音波と一致し、非活性化条件が満たされる場合)のうち、何れか一つの場合に該当すると仮定し、現在基準パターンを非活性化させる動作を説明する。
【0097】
図6を参照すると、低電力音波受信管理コンピュータプログラム213は、基準パターンを格納するメモリ207に格納されていた基準パターンのうち、基準パターンP2を除去し、他の格納部213に基準パターンP2を格納させる動作を行うことができる。ここで、格納部213は、コンピュータ200が備えたものであってもよいし、または、コンピュータ200とネットワークで接続された他の装置(例えば、サーバ装置またはウェブハードのようなネットワークストレージ装置)であってもよい。
【0098】
他の例として、
図7を参照しつつ、比較部205が、音波とメモリ207に格納されていた基準パターンとを比較した結果、第1の場合(基準パターンP2が音波と一致した場合)、または、第2の場合(基準パターンP2が音波と一致し、非活性化条件が満たされる場合)のうち、何れか一つに該当すると仮定し、非活性化されていた基準パターンP3が格納部213に格納されていると仮定し、現在基準パターンを非活性化させ、非活性化基準パターンを活性化させる動作を説明する。
【0099】
図7を参照すると、低電力音波受信管理コンピュータプログラム213は、基準パターンを格納するメモリ207に格納されていた基準パターンのうち、基準パターンP2を除去し、他の格納部213に基準パターンP2を格納させる動作を行うことができ、他の格納部213にバックアップされていた基準パターンP3をメモリ207に格納させることができる。このような動作を終えた後に、比較対象になる基準パターンを、P1,P3,P4,・・・とすることができ、P2は、活性化されるまでは比較対象にならない。
【0100】
このような場合、比較部205による比較動作を行う際にP2は使用されない。
【0101】
さらに他の例として、
図8を参照しつつ、比較部205が、音波とメモリ207に格納されていた基準パターンとを比較した結果、第1の場合(基準パターンP2が音波と一致した場合)、または、第2の場合(基準パターンP2が音波と一致し、非活性化条件が満たされる場合)のうち、何れか一つの場合に該当すると仮定し、非活性化されている基準パターンP3が格納部213に格納されていると仮定し、現在基準パターンを非活性化させ、非活性化基準パターンを活性化させる動作を説明する。
【0102】
図8を参照すると、低電力音波受信管理コンピュータプログラム213は、基準パターンを格納するメモリ207に格納されている基準パターンのうち、基準パターンP2に対応したフラグの状態を非活性化状態に変換させ、基準パターンP3に対応したフラグの状態を活性化状態に変換させることができる。比較対象になる基準パターンを、P1,P3,P4,・・・とすることができ、P2は、活性化されるまでは比較対象にならない。したがって、フラグが活性化された状態の基準パターンだけが比較動作に使用され、P2は使用され
ない。
【0103】
以上の説明では、非活性化条件を満たすかどうかを判断する主体がプログラムにより具現化された場合を例とした。代案として、非活性化条件が満たされたかどうかを判断する主体がハードウェアにより具現化されることができ、このような場合、コンピュータ200は、非活性化条件が満たされたかどうかを判断するハードウェアをさらに備えることができる。
【0104】
図9は、本発明の他の実施の形態による基準パターン非活性化動作を説明するための図である。
【0105】
図9を参照すると、
図1のメモリ207は、少なくとも2個の領域を含むことができる。ここで、少なくとも2個の領域は、基準パターンを格納する領域R1と、基準パターンのバックアップのための領域R2である。
【0106】
図1と
図9を参照しつつ、比較部205が、音波とメモリ207の第1領域R1に格納されていた基準パターンとを比較した結果、第1の場合(基準パターンP2が音波と一致した場合)、または、第2の場合(基準パターンP2が音波と一致し、非活性化条件が満たされる場合)のうち、何れか一つの場合に該当すると仮定し、現在基準パターンを非活性化させる動作を説明する。
【0107】
図9を参照すると、低電力音波受信管理コンピュータプログラム213は、基準パターンを格納するメモリ207の第1領域R1に格納されていた基準パターンのうち、基準パターンP2を除去し、メモリ207の第2領域R2に基準パターンP2を格納させる動作を行うことができる。
【0108】
上述のように、本発明の一つ以上の実施の形態によれば、一度非活性化された基準パターンデータは、一定時点になると再度復元されて、比較対象に使用されるようになる。
また、
図6ないし
図9を参照して説明した基準パターンを非活性化させるか、または活性化させる方法は、
図11と
図13の実施の形態にも適用可能であることはもちろんである。
【0109】
以下、
図2において例示的に示した音波が音波出力装置100から出力され、コンピュータ200が
図3において説明した方法に従って動作すると仮定し、さらに具体的に説明する。
【0110】
t
1時刻において閾値以上の強度を有した音波が音波強度測定部202により測定されたと仮定する(説明の便宜のために、音波M1が閾値以上の強度を有したと仮定)。
【0111】
比較部205は、t
1時刻に測定された閾値以上の強度を有した音波M1、S1と、メモリ207に格納された基準パターンデータと、を比較する。ここで、音波M1は、デジタル情報を変調した信号を有したものであり、S1は、音声のようなアナログ信号でありうる。
【0112】
比較の結果、音波M1と基準パターンデータP3とが一致すると、比較部205は、コンピュータプロセッサ209をオンにする。
【0113】
オンになったコンピュータプロセッサ209の制御下にて、低電力音波受信プログラムが動作を行う。
【0114】
低電力音波受信プログラムは、非活性化条件が満たされると判断した場合、メモリ207に格納されていた基準パターンデータの中で音波M1と一致する基準パターンデータP3をメモリ207から削除し、他の格納部213に格納させる。以後、コンピュータプロセッサ209は諸動作を終えた後、オフになる。
【0115】
一方、非活性化条件が満たされるかどうかを判断するために、音波M1からデジタル情報を復元する動作が実行(例えば、オンになったコンピュータプロセッサ209の制御の下にて実行される復元プログラムが実行)され、復元に成功すると、非活性化条件が満たされると判断する。低電力音波受信プログラムは、非活性化条件が満たされる場合に、基準パターンの非活性化動作を行う。
【0116】
時間が経過して、比較部205は、t
2時刻に測定された閾値以上の強度を有した音波M1とメモリ207に格納された基準パターンデータとを比較する。
【0117】
メモリ207では、音波M1と一致する基準パターンデータが既に削除されているから、比較部205は、音波M1と一致する基準パターンデータを探索することができない。したがって、コンピュータプロセッサ209を、依然としてオフ状態を維持できる。
【0118】
また、比較部205は、t
3時刻またはt
4時刻に測定された音波M1と一致する基準パターンデータを探索することができない。したがって、t
3時刻またはt
4時刻でもコンピュータプロセッサ209を、依然としてオフ状態に維持できる。
【0119】
比較部205は、t
N+1時刻になると、t
N+1時刻に測定された閾値以上の強度を有した音波M2、S2と、メモリ207に格納された基準パターンデータとを比較する。比較の結果、音波M2と一致する基準パターンデータP2が存在すると、比較部205は、コンピュータプロセッサ209をオンにする。
【0120】
オンになったコンピュータプロセッサ209の制御の下にて、低電力音波受信プログラムが動作を行う。
【0121】
低電力音波受信プログラムは、非活性化条件が満たされると判断した場合、メモリ207に格納されていた基準パターンデータの中で音波M2と一致する基準パターンデータP2をメモリ207から削除し、他の格納部213に格納させる。以後、コンピュータプロセッサ209は諸動作を終えた後、オフになる。
【0122】
一方、非活性化条件が満たされるかどうかを判断するために、音波M2からデジタル情報を復元する動作が実行(例えば、オンになったコンピュータプロセッサ209の制御の下にて実行される復元プログラムが実行)され、復元に成功すると、非活性化条件が満たされると判断する。低電力音波受信プログラムは、非活性化条件が満たされる場合に、基準パターンの非活性化動作を行う。
【0123】
時間が経過して、比較部205は、t
N+2時刻に測定された閾値以上の強度を有した音波M2とメモリ207に格納された基準パターンデータとを比較する。メモリ207では、音波M2と一致する基準パターンデータが既に削除されているから、比較部205は、音波M2と一致する基準パターンデータを探索することができない。したがって、コンピュータプロセッサ209を、依然としてオフ状態に維持できる。
【0124】
他の例として、
図2において例示的に示す音波信号が音波出力装置100から出力され、コンピュータ200が
図5の方法に従って動作すると仮定して説明する。
【0125】
t
1時刻に閾値以上の強度を有した音波が音波強度測定部202により測定されたと仮定する(説明の便宜のために、音波M1が閾値以上の強度を有したと仮定)。
【0126】
比較部205は、t
1時刻に測定された音波M1、S1と、メモリ207に格納された基準パターンデータと、を比較する。ここで、音波M1は、デジタル情報を変調した信号を有したものであり、S1は、音声のようなアナログ信号でありうる。ここで、音波M1は、S1より低い周波数であっても良い。
【0127】
比較の結果、音波M1と一致する基準パターンデータP3が存在すると、比較部205は、コンピュータプロセッサ209をオンにする。
【0128】
オンになったコンピュータプロセッサ209の制御の下にて、低電力音波受信プログラムが動作を行う。
【0129】
低電力音波受信プログラムは、非活性化条件が満たされる場合には、メモリ207に格納されていた基準パターンデータP3をメモリ207から削除し、他の格納部213に格納させる。以後、コンピュータプロセッサ209は、諸動作を終えた後、オフになる。
【0130】
一方、非活性化条件が満たされるかどうかを判断するために、音波M1からデジタル情報を復元する動作が実行(例えば、オンになったコンピュータプロセッサ209の制御の下にて実行される復元プログラムが実行)され、復元が成功すると、非活性化条件が満たされると判断する。低電力音波受信プログラムは、非活性化条件が満たされる場合に、基準パターンの非活性化動作を行う。
【0131】
以後、比較部205は、t
2時刻に測定された閾値以上の強度を有した音波M1とメモリ207に格納された基準パターンデータとを比較する。メモリ207では、音波M1と一致する基準パターンデータP3が既に削除されているから、比較部205は、音波M1と一致する基準パターンデータを探索することができない。したがって、コンピュータプロセッサ209を、依然としてオフ状態に維持できる。
【0132】
同じ原理で、比較部は、t
3時刻またはt
4時刻に測定された音波M1と一致する基準パターンデータを探索することができない。
【0133】
一方、比較部205は、t
N+1時刻になると、t
N+1時刻に測定された音波M2、S2と、メモリ207に格納された基準パターンデータとを比較する。比較の結果、音波M2と一致する基準パターンデータP2が存在すると仮定すると、比較部205は、コンピュータプロセッサ209をオンにする。
【0134】
オンになったコンピュータプロセッサ209の制御の下にて、低電力音波受信プログラムが動作を行う。
【0135】
低電力音波受信プログラムは、非活性化条件が満たされる場合に、メモリ207に格納されていた基準パターンデータの中で音波M2と一致する基準パターンデータP2をメモリ207から削除し、他の格納部213に格納させる。また、低電力音波受信プログラムは、格納部213に格納されていた非活性化された基準パターンデータP3をメモリ207に格納させる。以後、コンピュータプロセッサ209は、諸動作を終えた後、オフになる。
【0136】
一方、非活性化条件が満たされるかどうかを判断するために、音波M2からデジタル情報を復元する動作が実行(例えば、オンになったコンピュータプロセッサ209の制御の下にて実行される復元プログラムが実行)され、復元に成功すると、非活性化条件が満たされると判断する。低電力音波受信プログラムは、非活性化条件が満たされる場合に、基準パターンの非活性化動作を行う。
【0137】
以後、比較部205は、t
N+2時刻に測定された音波M2とメモリ207に格納された基準パターンデータとを比較する。メモリ207では、音波M2と一致する基準パターンデータP2が既に削除されているから、比較部205は、音波M2と一致する基準パターンデータを探索することができない。したがって、コンピュータプロセッサ209を、依然としてオフ状態に維持できる。
【0138】
一方、本発明の一実施の形態によれば、コンピュータ200は、一つ以上の集積回路(Integrated Circuit:IC)(以下、ICとする)の形態で具現化が可能である。
【0139】
図11は、本発明の一実施の形態によるコンピュータ200が一つのICにより具現化される場合を説明するための図である。
【0140】
図11に示すように、コンピュータ200は、マイク301とICにより具現化されたコンピュータプロセッサ309を備えることができる。ここで、コンピュータプロセッサ309は、例えば、アプリケーションプロセッサでありうる。
【0141】
コンピュータプロセッサ309は、音波強度測定部302と、ADC303と、比較部305と、少なくとも一つ以上の基準パターンPを格納するメモリ307と、マイクロプロセッサ(Microprocessor)315と、低電力音波受信管理コンピュータプログラム(C)313がローディングされて動作できるメモリ317と、を含むことができる。これらの構成要素は、各々、
図1において互いに類似の図面符号を有した構成要素と同一または類似の機能を果たす。
【0142】
一方、示していないが、コンピュータプロセッサ309は、各種プログラム(例えば、低電力音波受信管理コンピュータプログラムまたは復元プログラム)とこれらのプログラムが動作するために必要なデータを格納する格納部をさらに備えることができる。
【0143】
メモリ317には、低電力音波受信管理コンピュータプログラム(C)313がローディングされて、マイクロプロセッサ(Microprocessor)315の制御の下にて動作するようになる。
【0144】
低電力音波受信管理コンピュータプログラム(C)313は、非活性化条件が満たされると、該当基準パターンを非活性化させる動作を行う。
【0145】
図11の実施の形態において、低電力音波受信管理コンピュータプログラム(C)313がメモリ317にローディングされて動作すると説明したが、代案としてメモリ307にローディングされて動作することも可能である。
【0146】
また、
図11の実施の形態において、音波強度測定部302及び/またはADC303をコンピュータプロセッサ309が含むと説明したが、これとは異なり、音波強度測定部302及び/またはADC303は、コンピュータプロセッサ309に含まれないで、別個に具現化されてもよい。
【0147】
図11に示していないが、コンピュータプロセッサ309は、音波からデジタル情報を復元する復元部をさらに備えることができる。このような復元部は、ハードウェアまたはプログラムにより具現化できる。復元部がプログラムにより具現化される場合、復元部は、コンピュータプロセッサ309がオンになると、メモリ317またはメモリ307にローディングされて音波からデジタル情報を復元する。
【0148】
デジタル情報の復元が成功すると、非活性化条件が満たされると判断し、デジタル情報の復元が成功したかどうかは、復元部または低電力音波受信管理コンピュータプログラム(C)313が判断できる。例えば、復元部または低電力音波受信管理コンピュータプログラム(C)313は、音波に含まれた付加的な情報(例えばエラー検出情報)を利用して復元が成功したかどうかを判断できる。
【0149】
一方、復元部がハードウェアにより具現化される場合は、コンピュータプロセッサ309がオンになると、復元部は、音波からデジタル情報を復元する。代案として、復元部がハードウェアにより具現化される場合には、コンピュータプロセッサ309がオンになる前に復元部が実行されることも可能である。以後の動作は、復元部がプログラムの形態により具現化された場合と同一なので省略することにする。
【0150】
図12は、本発明の一実施の形態によるコンピュータ200が2個のICにより具現化される場合を説明するための図である。
【0151】
図12を参照すると、コンピュータ200は、マイク401と、音波強度測定部402と、基準パターンと音波とを比較する基準パターン比較用IC404と、コンピュータプロセッサ409と、を含むことができる。ここで、コンピュータプロセッサ409は、ICにより具現化でき、例えば、アプリケーションプロセッサでありうる。
【0152】
基準パターン比較用IC404は、音波強度測定部402と、ADC403と、比較部405と、少なくとも一つ以上の基準パターンPを格納するメモリ407と、を備える。
【0153】
コンピュータプロセッサ409は、マイクロプロセッサ(Microprocessor)415と、低電力音波受信管理コンピュータプログラム(C)413がローディングされて動作できるメモリ417と、を含むことができる。これらの構成要素は、各々、
図1において互いに類似の図面符号を有した構成要素等と同一または類似の機能を果たす。
【0154】
また、
図12に示していないが、コンピュータプロセッサ409は、各種プログラム(例えば低電力音波受信管理コンピュータプログラムまたは復元プログラム)とこれらのプログラムが動作するために必要なデータを格納する格納部をさらに備えることができる。
【0155】
メモリ417には、低電力音波受信管理コンピュータプログラム(C)413がローディングされて、マイクロプロセッサ(Microprocessor)415の制御の下にて動作するようになる。
【0156】
低電力音波受信管理コンピュータプログラム(C)413は、非活性化条件が満たされると、該当基準パターンを非活性化させる動作を行う。
【0157】
図12の実施の形態において、低電力音波受信管理コンピュータプログラム(C)413がメモリ417にローディングされて動作すると説明したが、代案としてメモリ407にローディングされて動作することも可能である。
【0158】
基準パターンと音波とを比較する基準パターン比較用IC404は、基準パターンと音波が一致すると、コンピュータプロセッサ409をオンにする。
【0159】
図12に示していないが、コンピュータプロセッサ409は、音波からデジタル情報を復元する復元部をさらに備えることができる。このような復元部は、ハードウェアまたはプログラムにより具現化できる。復元部がプログラムにより具現化される場合、復元部は、コンピュータプロセッサ409がオンになると、メモリ417またはメモリ407にローディングされて音波からデジタル情報を復元する。
【0160】
デジタル情報の復元が成功すると、非活性化条件が満たされたと判断し、デジタル情報の復元が成功されたかどうかは、復元部または低電力音波受信管理コンピュータプログラム(C)413が判断できる。例えば、復元部または低電力音波受信管理コンピュータプログラム(C)413は、音波に含まれた付加的な情報(例えばエラー検出情報)を利用して復元が成功したかどうかを判断できる。
【0161】
一方、復元部がハードウェアにより具現化される場合は、コンピュータプロセッサ409がオンになると、復元部は音波からデジタル情報を復元する。代案として、復元部がハードウェアにより具現化される場合には、コンピュータプロセッサ309がオンになる前に復元部が実行されることも可能である。以後の動作は、復元部がプログラムの形態により具現化された場合と同一なので省略することにする。
【0162】
一方、本願明細書において、「IC」とは、以下の構成要素のうち、少なくとも何れか一つを含むように構成されたことを意味する。
【0163】
−音波強度測定部、ADC、比較部、少なくとも一つ以上の基準パターンPを格納するメモリ、マイクロプロセッサ、低電力音波受信管理コンピュータプログラムCを格納するメモリ、復元部
【0164】
本実施の形態において、ICが二つからなる場合を説明したが、これは例示に過ぎず、基準パターン比較用IC404は、少なくとも2個以上のICによっても具現化可能である。
【0165】
図3は、本発明の一実施の形態による低電力音波受信方法を説明するための図である。
図3に示すように、本発明の一実施の形態による低電力音波受信方法は、
図2に示すように、同じ信号が繰り返し出力される音波を受信する音波受信システムに採用できる。
【0166】
以下、本発明の一実施の形態による低電力音波受信方法が、
図1を参照して説明した低電力音波受信システムに採用されたと仮定して説明する。
【0167】
図3に示すように、本発明の一実施の形態による低電力音波受信方法は、音波強度測定部202が閾値以上の強度を有した音波(ここで、音波は、デジタル情報を変調した信号を含んでいる)を測定するステップ(S101)、比較部205がステップS101にて
閾値以上の強度を有した測定された音波信号とメモリ207に格納された少なくとも一つの基準パターンとを比較するステップ(S103)、比較部205が、ステップS103の比較の結果、一致する基準パターンが存在すると、AP209をオンにするステップ(S107)、オンになったAP209の制御の下にて所定のプログラムがローディングされて諸動作を行うステップ(S109)、非活性化条件を満たすかどうかを判断するステップ(S108)、非活性化条件を満たす場合、音波信号と一致した基準パターンを非活性化させるステップ(S111)、所定の諸動作を終えたAP209がオフになるステップ(S113)を含むことができる。
【0168】
一方、S103の比較の結果、一致する基準パターンが存在しないか、または非活性化条件が満たされない場合(S108:N)には、ステップS101ないしS105を繰り返し実行できる。
【0169】
図3における各ステップの諸動作に対する具体的な説明は、
図1の説明を参照してほしい。
【0170】
一方、本発明の一実施の形態によれば、
図3にて説明した各ステップの少なくとも一部を含む方法は、コンピュータ200に実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読むことができる媒体にて提供できる。例えば、ステップS108、S109、S111、及びS113をコンピュータ200に実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読むことができる媒体を提供できる。
【0171】
図4は、本発明の他の実施の形態による低電力音波受信方法を説明するための図である。
以下、
図4の低電力音波受信方法が、
図1を参照して説明した低電力音波受信システムに適用されたと仮定して説明する。
【0172】
図4を参照すると、本発明の一実施の形態による低電力音波受信方法は、音波強度測定部202が閾値以上の強度を有した音波(ここで、音波は、デジタル情報を変調した信号を含んでいる)を測定するステップ(S
201)、比較部205がステップS201にて測定された閾値以上の強度を有した音波信号とメモリ207に格納された複数の基準パターンのうち、活性化された基準パターンと比較するステップ(S203)、比較部205が、S203の比較の結果、一致する基準パターンが存在すると、AP209をオンにするステップ(S207)、オンになったAP209の制御の下にて所定のプログラムがローディングされて諸動作を行うステップ(S209)、非活性化条件を満たしているかどうかを判断するステップ(S208)、非活性化条件を満たした場合、音波信号と一致した基準パターンを非活性化させるステップ(S211)、所定の諸動作を終えたAP209がオフになるステップ(S213)を含むことができる。
【0173】
一方、S203の比較の結果、一致する基準パターンが存在しないか、非活性化条件が満たされない場合(S208:N)には、ステップS201ないしS205を繰り返し実行できる。
【0174】
一方、本発明の一実施の形態によれば、
図4にて説明した各ステップの少なくとも一部を含む方法は、コンピュータ200に実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読むことができる媒体にて提供できる。例えば、ステップS208、S209、S211、及びS213をコンピュータ200に実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読むことができる媒体を提供できる。
【0175】
図4における各ステップの諸動作についての具体的な説明は、
図1の説明を参照してほしい。
【0176】
図5は、本発明のさらに他の実施の形態による低電力音波受信方法を説明するための図である。
以下、
図5の低電力音波受信方法が、
図1を参照して説明した低電力音波受信システムに適用されたと仮定し説明する。
【0177】
図5を参照すると、本発明の一実施の形態による低電力音波受信方法は、音波強度測定部202が閾値以上の強度を有した音波(ここで、音波は、デジタル情報を変調した信号を含んでいる)を測定するステップ(S301)、比較部205がステップS301にて測定された閾値以上の強度を有した音波信号とメモリ207に格納された複数の基準パターンのうち、活性化された基準パターンと比較するステップ(S303)、比較部205が、ステップS303の比較の結果、一致する基準パターンが存在すると、AP209をオンにするステップ(S307)、オンになったAP209の制御の下にて所定のプログラムがローディングされて諸動作を行うステップ(S309)、非活性化条件を満たしているかどうかを判断するステップ(S308)、非活性化条件を満たす場合、音波信号と一致した基準パターンを非活性化させるステップ(S311)、非活性化条件を満たす場合、非活性化された基準パターンを活性化させるステップ(S312)、所定の諸動作を終えたAP109がオフになるステップ(S313)を含むことができる。一方、ステップS303の比較の結果、一致する基準パターンが存在しないか、または非活性化条件が満たされない場合(S308:N)には、ステップS301ないしS305を繰り返し実行できる。
【0178】
ステップS311とステップS312は、例えば、
図7と
図8を参照して説明した方法に従って具現化できる。
【0179】
一方、本発明の一実施の形態によれば、
図5にて説明した各ステップの少なくとも一部を含む方法は、コンピュータ200に実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読むことができる媒体にて提供できる。例えば、ステップS308、S309、S311、S312、及びS313をコンピュータ200に実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読むことができる媒体を提供できる。
【0180】
図10は、本発明の一実施の形態による低電力音波受信システムに使用される音波発生装置を説明するための図である。
図10を参照すると、本発明の一実施の形態による音波発生装置100は、例えば、デジタル情報を変調した信号を含んでいる音波(例えば、M1、またはM2)が繰り返し含まれた音波を出力できる。ここで、M1またはM2の周波数は、音波帯域に属する。
【0181】
本発明の一実施の形態による音波発生装置100は、音源を格納する格納部10と、デジタルデータをアナログ信号に変換するDAC20と、ミキサー30と、ミキサー30から出力されたアナログ形態の信号を増幅して出力するAMP40と、AMP40から出力される信号を受信して出力するスピーカー50と、を備え得る。
【0182】
ミキサー30は、受信端31と、音波信号生成部33と、DAC35と、結合部37と、出力端39と、を備え得る。
【0183】
図2と
図10を共に参照して、本発明の一実施の形態による音波発生装置100を説明すると、格納部10に格納された音源(例えば、S1,S2,S3,・・・)が所定の時間間隔でDAC20、ミキサー30、AMP40、及びスピーカー50を経由して出力されると仮定する。このような音源は、歌または地下駅での案内放送などのように多様なものであり、人が耳で聞くことができる周波数帯域を有している。
【0184】
格納部10に格納された音源S1がt
1時刻に出力され、音源S2がt
N+1時刻に出力され、音源S3は、t
N+M+1時刻に出力されると仮定する。
【0185】
まず、t
1時刻に音源S1が出力されると、音源S1は、DAC20によりアナログ信号に変換される。ミキサー30では、音源S1に異なる音波信号を(ここで、音波信号は、デジタル情報を変調した信号を含んでいる)(例えば、M1)を挿入したミキシング信号をAMP40に出力する。スピーカー50は、AMP40から出力される信号を受けて外部に出力する。
【0186】
以下、t
2時刻において、格納部10から出力される音源はない(音源は、t
1時刻、t
N+1時刻、及びt
N+M+1時刻において出力されると仮定したためである。)。ミキサー30は、音源はないが、音波信号M1が含まれた音波を生成してAMP40に出力する。
図2のt
2時刻から分かるように、音源はなく、音波信号M1だけが存在することが分かる。
【0187】
同じ方式で、t
N+1時刻になるまでは音源がなく、音波信号M1だけが含まれた音波がスピーカー50を介して出力されるようになる。
【0188】
これからt
N+1時刻になると、音源S2が出力され、音源S2は、DAC20によりアナログ信号に変換される。ミキサー30では、音源S2に音波信号(ここで、音波信号はデジタル情報を変調した信号を含んでいる)(例えば、M2)を挿入したミキシング信号をAMP40に出力する。スピーカー50は、AMP40から出力される信号を受けて外部に出力する。
【0189】
t
N+2時刻になると、格納部10から出力される音源はない。ミキサー30は、音源はないが、音波信号M2が含まれた音波を生成してAMP40に出力する。
図2のt
N+2時刻から分かるように、音波信号M2だけが存在することが分かる。
【0190】
上述の実施の形態において、格納部に格納された音源を外部に出力することを例に挙げたが、格納部10に格納された音源でないマイクなどを介して直接入力される音源に対して音波信号をミキシングして出力することもできる。
【0191】
上述の実施の形態において、本発明の一実施の形態による音波発生装置100は、音源と、M1またはM2のようにデジタル情報を変調した信号を含む音波をミキシングして出力することを例に挙げた。代替として(Alternatively)、本発明の一実施の形態による音波発生装置100は、音源無しで、M1またはM2のようにデジタル情報を変調した信号を含む音波だけから構成された音波信号としても出力されることができる。
【0192】
図13は、本発明の一実施の形態による低電力音波受信システムに使用される音波発生装置から出力する音波の例を説明するための図である。
図13を参照すると、音源がなく、周波数帯域において閾値以上の強度を有したM1とM2のような音波(デジタル情報を変調した信号を含む音波である)が音波発生装置から出力されることが分かる。ここで、M1またはM2の周波数は非可聴帯域または可聴帯域に含まれうる。
【0193】
図14は、本発明の一実施の形態による低電力音波受信システムに使用される音波発生装置から出力する音波の他の例を説明するための図である。
図14を参照すると、音波発生装置100から出力される音波は、デジタル情報を変調した信号を含んでいる非可聴あるいは可聴音波を2個含む。
図14では、デジタル情報を変調した信号が2個含まれたと説明されたが、これは例示に過ぎず、これより多く含むこともできる。
【0194】
図15は、本発明の他の実施の形態による低電力音波受信方法を説明するための図である。
図15に例示的に示された方法は、音波に含まれたデジタル情報を復元する復元部がハードウェアにより具現化される場合を説明するためのものである。
【0195】
図15を参照すると、本発明の一実施の形態による低電力音波受信方法は、
図2に示すように、同じ信号が繰り返し出力される音波を受信する音波受信システムに適用できる。
以下、本発明の一実施の形態による低電力音波受信方法が、
図1を参照して説明した低電力音波受信システムに適用されたと仮定し説明する。
【0196】
図15を参照すると、本発明の一実施の形態による低電力音波受信方法は、音波強度測定部202が閾値以上の強度を有した音波(ここで、音波はデジタル情報を変調した信号を含んでいる)を測定するステップ(S401)、比較部205がステップS401にて
閾値以上の強度を有した測定された音波信号とメモリ207に格納された少なくとも一つの基準パターンとを比較するステップ(S403)、比較部205が、ステップS403の比較の結果、一致する基準パターンが存在すると(S405:Y)、非活性化条件を満たしているかどうかを判断するステップ(S408)、非活性化条件を満たす場合、AP209をオンにするステップ(S407)、オンになったAP209の制御の下にて所定のプログラムがローディングされて諸動作を行うステップ(S409)、非活性化条件を満たす場合、音波信号と一致した基準パターンを非活性化させるステップ(S411)、所定の諸動作を終えたAP209がオフになるステップ(S413)を含むことができる。
【0197】
一方、S403の比較の結果、一致する基準パターンが存在しないか、または非活性化条件が満たされない場合(S408:N)には、ステップS401ないしS405を繰り返し実行できる。
【0198】
図16は、本発明の他の実施の形態による低電力音波受信方法を説明するための図である。
図16に例示的に示された方法は、音波に含まれたデジタル情報を復元する復元部がハードウェアにより具現化される場合を説明するためのものである。
【0199】
以下、
図16の低電力音波受信方法が、
図1を参照して説明した低電力音波受信システムに適用されたと仮定して説明する。
【0200】
図16を参照すると、本発明の一実施の形態による低電力音波受信方法は、音波強度測定部202が閾値以上の強度を有した音波(ここで、音波は、デジタル情報を変調した信号を含んでいる)を測定するステップ(S501)、比較部205がステップS501にて測定された閾値以上の強度を有した音波信号とメモリ207に格納された複数の基準パターンのうち、活性化された基準パターンと比較するステップ(S503)、比較部205が、S203の比較の結果、一致する基準パターンが存在すると、非活性化条件を満たしているかどうかを判断するステップ(S508)、非活性化条件を満たす場合、AP209をオンにするステップ(S507)、オンになったAP209の制御の下にて所定のプログラムがローディングされて諸動作を行うステップ(S509)、非活性化条件を満たす場合、音波信号と一致した基準パターンを非活性化させるステップ(S511)、及び所定の諸動作を終えたAP209がオフになるステップ(S513)を含むことができる。
【0201】
一方、S503の比較の結果、一致する基準パターンが存在しないか、または非活性化条件が満たされない場合(S508:N)には、ステップS501ないしS505を繰り返し実行できる。
【0202】
図17は、本発明の他の実施の形態による低電力音波受信方法を説明するための図である。
図17に例示的に示す方法は、音波に含まれたデジタル情報を復元する復元部がハードウェアにより具現化される場合を説明するためのものである。
【0203】
以下、
図17の低電力音波受信方法が、
図1を参照して説明した低電力音波受信システムに適用されたと仮定し説明する。
【0204】
図17を参照すると、本発明の一実施の形態による低電力音波受信方法は、音波強度測定部202が閾値以上の強度を有した音波(ここで、音波は、デジタル情報を変調した信号を含んでいる)を測定するステップ(S601)、比較部205がステップS601にて測定された閾値以上の強度を有した音波信号とメモリ207に格納された複数の基準パターンのうち、活性化された基準パターンとを比較するステップ(S603)、比較部205が、S603の比較の結果、一致する基準パターンが存在すると、非活性化条件を満たしているかどうかを判断するステップ(S608)、非活性化条件を満たす場合、AP209をオンにするステップ(S607)、オンになったAP209の制御の下にて所定のプログラムがローディングされて諸動作を行うステップ(S609)、非活性化条件を満たす場合、音波信号と一致した基準パターンを非活性化させるステップ(S611)、非活性化条件を満たす場合、非活性化された基準パターンを活性化させるステップ(S612)、及び所定の諸動作を終えたAP109がオフになるステップ(S613)を含むことができる。一方、ステップS603の比較の結果、一致する基準パターンが存在しないか、または非活性化条件が満たされない場合(S608:N)には、ステップS601ないしS605を繰り返し実行できる。
【0205】
上述のように、同じ情報を有した音波が重複して受信される場合、不必要にコンピュータプロセッサをオンにしないで、1回だけオンにすることができるので、電力を最小化することができる。特に、モバイル機器のように限定された電力を使用する場合、本発明は有用でありうる。
【0206】
以上、本発明は、限定された実施の形態と図面により説明されたが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明が属する分野における通常の知識を有した者であれば、このような記載から多様な修正及び変形が可能である。