(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6153221
(24)【登録日】2017年6月9日
(45)【発行日】2017年6月28日
(54)【発明の名称】格子桟用パネル
(51)【国際特許分類】
E06B 3/70 20060101AFI20170619BHJP
【FI】
E06B3/70 C
E06B3/70 Z
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-156852(P2013-156852)
(22)【出願日】2013年7月29日
(65)【公開番号】特開2015-25335(P2015-25335A)
(43)【公開日】2015年2月5日
【審査請求日】2016年7月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】506285415
【氏名又は名称】板倉 庄蔵
(74)【代理人】
【識別番号】100103757
【弁理士】
【氏名又は名称】秋田 修
(72)【発明者】
【氏名】板倉 庄蔵
【審査官】
家田 政明
(56)【参考文献】
【文献】
特開2000−192745(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3184399(JP,U)
【文献】
実公平7−22466(JP,Y2)
【文献】
実開昭59−78(JP,U)
【文献】
米国特許第6125910(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 3/54−3/88
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも周縁部が弾性復元力を有する素材で形成され、全体が撓み変形可能で、外周輪郭が障子等の縦桟と横桟で構成される格子桟の桝目に適合する矩形板状のパネル本体と、
前記パネル本体の縦横各辺の略中央位置にそれぞれ設けられた係合片から構成され、
パネル本体を格子桟の桝目内に配置して撓ませ、縦の2辺にそれぞれ設けられた係合片を、これらの辺にそれぞれ隣接する縦桟の表裏何れかの同じ側の側面に係合させるとともに、横の2辺にそれぞれ設けられた係合片を、これらの辺にそれぞれ隣接する横桟の、前記縦の2辺の各係合片が係合する縦桟の側面とは表裏逆側の側面に係合させ、
パネル本体の弾性復元力により、縦の2辺に設けられた一対の係合片と横の2辺に設けられた一対の係合片で格子桟を表裏両側から挟み込んで、格子桟の桝目内にパネル本体を位置決め保持するようにしたことを特徴とする格子桟用パネル。
【請求項2】
パネル本体に、予め縦方向と横方向で互いに逆向きの反りが付与されていることを特徴とする請求項1に記載の格子桟用パネル。
【請求項3】
各係合片は、それぞれが係合する縦桟又は横桟の奥行き幅の半分未満の長さで、パネル本体の表面又は裏面から略垂直に突出する立ち上がり部を有し、パネル本体の縦の2辺に設けられた一対の係合片の立ち上がり部と、横の2辺に設けられた一対の係合片の立ち上がり部は、パネル本体から互いに反対向きに突出していることを特徴とする請求項1に記載の格子桟用パネル。
【請求項4】
パネル本体の縦の2辺にそれぞれ設けられている係合片は、これらの辺の垂直2等分線に対して互いに反対側で当該垂直2等分線近傍に配置されているとともに、当該パネル本体の横の2辺にそれぞれ設けられている係合片は、これらの辺の垂直2等分線に対して互いに反対側で当該垂直2等分線近傍に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の格子桟用パネル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、障子等の格子桟に着脱自在に装着できる格子桟用パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、障子が部分的に破れた場合に、障子紙を貼り替えずに放置しておくと、室内の密封性が低下したり、美観が損なわれる問題が生じるため、例えば、特許文献1に記載されているように、障子紙全体の張り替えを行うことなく補修を可能にする提案がなされている。
【0003】
同文献において提案されている、障子の補修兼装飾桝枠は、障子の一桝に対して嵌脱可能に嵌合する角形枠体の背面側に、例えば障子紙と同じ和紙のシートを貼着したもので、障子紙が破れている桝にこれを嵌め込んで、密封性を確保するようにしている。
また、前記角形枠体に配備するシートに、絵柄等を施した、紙シートやプラスチックシートを用いることで、室内装飾効果も得られるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−192745号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述した、特許文献1に記載されている障子の補修兼装飾桝枠は、障子紙が破れている障子の桝を簡単に塞ぐことができるが、桝枠が障子の桝内に摩擦のみで保持されているため、風や振動を受けると、障子の桝内から脱落する虞がある。
【0006】
また、シートを貼着する角形枠体の寸法精度を高めても、障子の桝が経年変化等で形状に歪みや寸法変化が生じると、嵌合が固くなって着脱が困難になったり、逆に嵌合が緩んで摩擦固定できなくなる虞もある。
【0007】
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題点を解決し、障子等の格子桟に容易に着脱できるとともに、風や振動を受けて脱落する虞が無く、構造が簡単で製造コストを安くできる格子桟用パネルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的のため、本発明の格子桟用パネルは、少なくとも周縁部が弾性復元力を有する素材で形成され、全体が撓み変形可能で、外周輪郭が障子等の縦桟と横桟で構成される格子桟の桝目に適合する矩形板状のパネル本体と、前記パネル本体の縦横各辺の略中央位置にそれぞれ設けられた係合片から構成され、パネル本体を格子桟の桝目内に配置して撓ませ、縦の2辺にそれぞれ設けられた係合片を、これらの辺にそれぞれ隣接する縦桟の表裏何れかの同じ側の側面に係合させるとともに、横の2辺にそれぞれ設けられた係合片を、これらの辺にそれぞれ隣接する横桟の、前記縦の2辺の各係合片が係合する縦桟の側面とは表裏逆側の側面に係合させ、パネル本体の弾性復元力により、縦の2辺に設けられた一対の係合片と横の2辺に設けられた一対の係合片で格子桟を表裏両側から挟み込んで、格子桟の桝目内にパネル本体を位置決め保持するようにしたものである。
【0009】
本発明の格子桟用パネルにおいては、パネル本体に、予め縦方向と横方向で互いに逆向きの反りが付与されていることが望ましい。また、各係合片は、それぞれが係合する縦桟又は横桟の奥行き幅の半分未満の長さで、パネル本体の表面又は裏面から略垂直に突出する立ち上がり部を有し、パネル本体の縦の2辺に設けられた一対の係合片の立ち上がり部と、横の2辺に設けられた一対の係合片の立ち上がり部は、パネル本体から互いに反対向きに突出していることも望ましい。
【0010】
さらに、パネル本体の縦の2辺にそれぞれ設けられている係合片は、これらの辺の垂直2等分線に対して互いに反対側で当該垂直2等分線近傍に配置されているとともに、当該パネル本体の横の2辺にそれぞれ設けられている係合片は、これらの辺の垂直2等分線に対して互いに反対側で当該垂直2等分線近傍に配置されていることも望ましい。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載された発明に係る格子桟用パネルによれば、パネル本体の弾性復元力により、その縦方向の2辺に設けられている一対の係合片と、横方向の2辺に設けられている一対の係合片が、格子桟を表裏両側から挟み込んで、格子桟の桝目内にパネル本体を確実に位置決め保持することができるので、障子の開け閉め等により格子桟に伝わる振動や、風の風圧で、格子桟用パネルが格子桟から脱落する虞がない。
【0012】
また、格子桟の桝目への着脱が容易であるため、障子紙が破れた桝目の補修作業を簡単に行うことができるとともに、経年変化等で格子桟の桝目の形状に、多少の歪みや寸法変化が生じても、着脱に支障をきたすことがなく、且つ、構造が単純であるため製造コストも安くできる。
【0013】
さらに、パネル本体の中央部分は、必要に応じて、障子紙を貼り付けたり、様々な絵柄や写真等を表示したり、あるいは、光触媒等をコーティングしたシートを装着して空気浄化機能を付加する等、必要に応じて、様々な態様で利用することができる。
【0014】
請求項2及び請求項3に記載されたそれぞれの発明に係る格子桟用パネルによれば、請求項1に記載された発明の効果に加えてさらに、格子桟の奥行き幅が広い場合や、パネル本体に弾性変形し難い硬質の素材が使用されている場合にも、各係合片を縦桟と横桟の各側面に確実に係合させることができるとともに、桝目内への着脱作業を容易に行うことができる。
【0015】
請求項4に記載された発明に係る格子桟用パネルによれば、請求項1乃至請求項3の何れかの記載された発明の効果に加えてさらに、縦又は横に隣合う格子桟用パネルの係合片のそれぞれを、格子桟の表又は裏の同じ側の側面に係合させることが可能であるため、格子桟用パネル毎に、パネル本体の反り方向を、隣接する格子桟用パネルと関係無く自由に選択することができ、レイアウトや視覚効果上の自由度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の格子桟用パネルの第1の実施形態を示す平面図である。
【
図2】
図1に示す格子桟用パネルを障子の格子桟に取り付けた状態を示す斜視図である。
【
図5】本発明の格子桟用パネルの第2の実施形態を示す斜視図である。
【
図6】本発明の格子桟用パネルの第3の実施形態を示す斜視図である。
【
図7】
図6に示す格子桟用パネルの格子桟への取り付け状態を示す、部分縦断面図である。
【
図8】
図6に示す格子桟用パネルの格子桟への取り付け状態を示す、部分水平断面図である。
【
図9】本発明の格子桟用パネルの第4の実施形態を示す平面図である。
【
図10】本発明の格子桟用パネルの第5の実施形態を示す平面図である。
【
図12】本発明のさらに別の実施形態を示す、種々のパネル本体を備えた格子桟パネルの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の格子桟用パネルの第1の実施形態を示す平面図、
図2は、前記格子桟用パネルを障子の格子桟に取り付けた状態を示す斜視図であって、これらの図に示す格子桟用パネル1は、撓み変形可能で変形に対して弾性復元力を有する、樹脂製の薄い平板で形成された矩形状のパネル本体2と、その縦横各辺の中央位置から外側に突出するように一体に設けられた、4つの係合片3、4、5、6から構成されている。
【0018】
図2に示すように、格子桟用パネル1は、そのパネル本体2の縦横の各辺が、複数の縦桟7と横桟8で構成された格子桟9の桝目M(左右に隣合う一対の縦桟7と上下に隣合う一対の横桟8に囲まれた矩形状の空間部分)に適合するサイズに形成されている。
【0019】
そして、同図のように、パネル本体2を桝目M内に配置して撓ませることにより、上下一対の係合片3、4をそれぞれ対応する上下の横桟8の表裏何れか同じ側の側面に係合し、左右一対の係合片5、6を、前記一対の係合片3、4が係合する側面とは表裏反対側で、それぞれ対応する左右の縦桟7に係合して、格子桟6に取り付けている。
【0020】
このように、格子桟用パネル1を格子桟9の桝目M内に取り付けた状態においては、パネル本体2は弾性変形しているため弾性復元力が生じており、この弾性復元力によって、上下一対の係合片3、4と、左右一対の係合片5、6は、格子桟9を表裏両側から挟み込んでいるため、パネル本体2は桝目M内にがたつきなく保持されている。
【0021】
前述した格子桟用パネル1は、格子桟9に張られた障子紙が部分的に破れた場合に、破れた箇所の桝目Mのみに取り付けて、障子紙の孔を塞ぐために用いることができるが、
図2に示す実施形態では、複数の格子桟用パネル1が、格子桟9の縦横の各桝目M内に装着してある。
【0022】
そのため、
図3に示すように、格子桟9の横方向に配列されている格子桟用パネル1どうしで隣合う係合片5、6は、相互の干渉を避けるために、互いに縦桟7の表裏反対側の側面にそれぞれ係合させてある。
【0023】
また、同様に、格子桟9の縦方向に配列されている格子桟用パネル1どうしで隣合う係合片3、4は、
図4に示すように、相互の干渉を避けるために、互いに横桟8の表裏反対側の側面にそれぞれ係合させてある。
【0024】
次に、
図5は、本発明の格子桟用パネルの第2の実施形態を示す斜視図であって、同図に示す格子桟用パネル1Aは、パネル本体2Aの縦方向と横方向で互いに逆向きの反りを、成形時にあらかじめ付加しているもので、係合片3A、4A、5A、6Aについては、前述した実施形態の係合片3、4、5、6と同一形状である。
【0025】
本実施形態の格子桟用パネル1Aは、
図2に示す格子桟用パネル1と同様に、パネル本体2Aを桝目M内に組み込む際に、格子桟9の表裏間の奥行き幅W(
図3又は
図4に表示)が広い場合や、パネル本体2Aに弾性変形し難い硬質の素材を使用している場合に適しており、桝目Mへの装着時に、パネル本体2Aの撓み変形量が少なくて済み、各係合片3A、4A、5A、6Aを前述の縦桟7と横桟8の各側面に確実に係合させることができるとともに、桝目M内への着脱作業を容易に行うことができる。
【0026】
また、
図6は、本発明の格子桟パネルの第3の実施形態を示す斜視図であって、同図に示す格子桟用パネル1Bは、前述した
図1及び
図2に示す格子桟用パネル1と、係合片3B、4B、5B、6Bの形状が異なっており、パネル本体2Bは、矩形平板状で、前述の格子桟用パネル1のパネル本体2と同一形状である。
【0027】
これらの係合片3B、4B、5B、6Bはそれぞれ、パネル本体2Bの表面又は裏面から垂直に突出する立ち上がり部aを有しており、横の2辺に設けられた一対の係合片3B、4Bの立ち上がり部と、縦の2辺に設けられた一対の係合片5B、6Bの立ち上がり部は互いに反対向きに突出している。
【0028】
図7は、前記格子桟用パネル1Bの係合片3Bと、横桟8Aの側面との係合状態を示す部分縦断面図、
図8は、係合片5Bと縦桟7Aの側面との係合状態を示す部分水平断面図であって、これらの図に示すように、この実施形態のものにおいては、横桟8Aと縦桟7Aの奥行き幅W1は、前述した実施形態における
図3及び
図4に示す奥行き幅Wより広く形成されている。
【0029】
各係合片3B、4B、5B、6Bの立ち上がり部aの長さは、格子桟用パネル1Bを、縦桟7Aと横桟8Aで構成されている格子桟に装着した際に、パネル本体2Bが所定量撓み変形して格子桟に保持されるために必要な弾性復元力が生じるように、前記奥行き幅W1の半分未満に設定してある。
【0030】
この実施形態の格子桟用パネル1Bは、立ち上がり部aを設けたことによって、格子桟への装着時のパネル本体2Bの撓み変形量を少なくできるため、前述した
図5に示す格子桟用パネル1Aと同様に、パネル本体2Bに弾性変形し難い硬質の素材を使用している場合にも好適に用いることができる。
【0031】
次に、
図9は、本発明の格子桟パネルの第4の実施形態を示す平面図であって、同図に示す格子桟用パネル1Cにおいては、パネル本体2Cの横の2辺にそれぞれ設けられている係合片3C、4Cは、これらの辺の垂直二等分線Yに対して互いに反対側から隣接するように配置されている。また、同様に、パネル本体2Cの縦の2辺にそれぞれ設けられている係合片5C、6Cは、これらの辺の垂直二等分線Xに対して互いに反対側から隣接するように配置されている。
【0032】
前記格子桟用パネル1Cは、格子桟の縦方向又は横方向に複数並べて配置した場合に、隣合う格子桟用パネル1C間で、対向する上下の係合片3C、4Cどうし、または、左右の係合片5C、6Cどうしを、格子桟の表裏何れかの同じ側の側面に配置することができる。
【0033】
次に、
図10は、本発明の格子桟パネルの第5の実施形態を示す平面図、
図11は、
図10のC−C断面図であって、この実施形態における格子桟パネル1Dは、パネル本体2Dの各辺の中央位置近傍にそれぞれ略U字形の切り込みtを入れ、それぞれの切り込みtの内側部分をパネル本体2Dの各辺の外側に折り返して突出させ、係合片3D、4D、5D、6Dを形成したものであり、折り返してパネル本体2Dに重なった部分を当該パネル本体2Dに接着剤や熱融着で固定して、折り返しが戻らないようにしてある。
【0034】
なお、前述した各実施形態のものにおいては、何れも格子桟パネルを構成するパネル本体と各係合片を一体に形成しているが、両者を同一素材もしくは異なる素材で個別に製作し、後から接着剤や熱融着等によって一体に連結してもよい。
【0035】
また、パネル本体の素材は、樹脂製の薄い平板に限らず、少なくとも周縁部が弾性復元力を有する素材で、且つ、全体が撓み変形可能なものであればよく、ステンレス板やチタン板等の金属板や紙、その他、様々な素材を単体、又は複数組み合わせて用いることができる。
【0036】
図12は、本発明のさらに別の実施形態を示す、種々のパネル本体を備えた格子桟パネルの平面図であって、同図に示す各実施形態のものは、前述した第1実施形態の格子桟用パネル1と係合片の構造は共通である。
【0037】
同図(a)に示す格子桟用パネル1Eは、パネル本体2Eの中央部分に切り抜き孔10を形成し、そこに障子紙11を貼り付けたものである。切り抜き孔10の形状は、パネル本体2Eの機能を損なわない限り、任意の形状とすることが可能である。
【0038】
また、同図(b)に示す格子桟用パネル1Fは、パネル本体2Fに形成した、前述の切り抜き孔10と同様な切り抜き孔12の中に、2重の透明フィルム13の間に封入した押し葉14を配置したものである。なお透明フィルム13の間に封入するものは、押し葉に限らず、例えば、押し花や、標本処理した蝶などの昆虫類や、エビやカニ等の海生生物等であってもよい。
【0039】
また、同図(c)に示す格子桟用パネル1Gは、パネル本体2Gの中央部分に、エンボス模様15を型押し加工したものである。さらに、同図(d)に示す格子桟用パネル1Hは、パネル本体2Hの内側に矩形状の切り抜き孔16を形成し、その内側に光触媒をコーティングした透光性のシート17を張り付けたものである。
【0040】
前記シート17には、例えば、光触媒となる酸化チタンの微粒子をコーティングしたガラス繊維の布を用いることができ、太陽光等が当たると、光触媒による光化学反応によって、室内の消臭や殺菌を行うことができる。
【0041】
本発明の格子桟用パネルは、前述した各実施形態の他、パネル本体に写真や絵画の図柄や、ホログラムを張り付けたり、あるいは、芳香剤や消臭剤を含浸させた不織布等を張り付けて使用することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明の格子桟用パネルは、障子の格子桟の補修や装飾等に利用可能である他、種々の展示会の会場や美術館等の室内や室外に設置した格子桟に、パネル本体に様々な写真や絵画等を表示したもの複数並べて展示する目的にも利用可能である。
【符号の説明】
【0043】
1、1A〜1H 格子桟用パネル
2、2A〜2H パネル本体
3、4、5、6 係合片
3A、4A、5A、6A 係合片
3B、4B、5B、6B 係合片
3C、4C、5C、6C 係合片
7、7A 縦桟
8、8A 横桟
9 格子桟
10 切り抜き孔
11 障子紙
12 切り抜き孔
13 透明フィルム
14 押し葉
15 エンボス模様
16 切り抜き孔
17 光触媒シート
M 桝目
W、W1 奥行き幅
a 立ち上がり部
t 切り込み
X、Y 垂直2等分線